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「自発的・自治的な活動」とは、どんな活動ですか。
「自発的・自治的な活動」とは、どんな活動ですか。 1 自発的、自治的な活動とは 自発的とは「自ら進んで、自ら問題意識をも つこと」です。自治的とは「自分の所属する集 団による民主的な手続きによって決定した総意 に基づいて教師の支援や援助を借りないで行動 すること」です。 つまり、自発的、自治的な活動とは 受容的、支持的な集団づくりを尊重する。 という教師の教育観が大きくかかわってきます。 4 活動を通して目指す児童の育ち ○ ① 子供たちが学級や学校生活の中から問題を見つ を通して考え主体的に判断することができる。 ける。 ② 子供たちが問題解決の方法や活動過程を話し合 い、決定する。 ③ ④ ○ 友達と協力して問題解決のために積極的に努 力するとともに、結果についても責任をもつこ とができる。 子供たちが実践活動において、互いに協力して 役割を果たす。 自分の個性(よさ)を生かし、自己表現を図 るためにどのような行動をしたらよいかを体験 ○ 集団生活の充実や向上のために必要な仕事や 役割を分担し最後まで根気強く実践することが 子供たちが自ら活動を振り返り、評価する。 できる。 といった「子供主体の活動」であるといえます。 ○ 自分が所属している集団への所属感や連帯感 及び集団の一員としての自覚の上に立って行動 2 教師の指導観 そこで、教師は、自発的、自治的な活動を展 開するために、 ○ 「問題解決の方法や過程」を重視する。 ○ 子供たちの発意や発想を大切にしながら、任せ る場面と教師が指導助言する場面を明確にする。 ○ 「発達段階に応じた指導の目安」を把握する。 ○ 子供たちとともに活動し、問題を共有する。 ○ 互いの意見を認め合い、よりよいものにしてい こうとする態度を重視する。 といった指導観をもつことが大切です。 3 教師の子供観 さらに、これらの教師の指導助言の根底には、 子供は本来、 ・個性的な存在である。 ・活動することが好きである。 ・自分たちで決定したいと思っている。 ・自分たちで問題を解決する力をもっている。 ・他者とのかかわりの中で資質や能力が高めら れる。 という子供観や することができる。 ここで今一度明確にしたいのは、自発的、自 治的な活動とは、決して教師主導の活動ではな く、「子供主体の活動」だということです。つ まり、「自ら学級や学校での生活上の問題を見 つけ、自らの考えを伝え、みんなで話し合い、 協力して実践していく中で、仲間とともに問題 を解決していくことができる資質や能力を養 う」ことになります。 まさに、子供自身が活動を通して「なすこと によって学ぶ」のです。教師は、活動を子供た ちに任せっきりにするのでなく、活動のどの場 面でどのような指導や助言が適切なのか、常に 考えながら子供たちの活動を見守っていくこと が重要となってきます。