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458号 - 社会福祉法人 日本医療伝道会
衣笠 K I N U 社会福祉法人 日本医療伝道会 Japan Medical Mission http://www.kinugasa.or.jp G A 458 2015年12月1日発行 わたしの兄弟である この最も小さい者の一人にしたのは わたしにしてくれたことなのである マタイによる福音書 25章40節 「大きな喜びの宣言」 3 日本キリスト教団 武山教会 牧師 楠原 彰子 デの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メ 5 シオン保育園のハロウィン病院訪問 近隣教会のご紹介 と宣言したのは天使で、それは確かなことなのです。痛みを抱えている方の ために、不安を抱えている方のために、涙を流している方のために、そして、 哲哉 日本同盟基督教団 衣笠中央キリスト教会 今月の聖句 6 初級ボランティア講座報告 法人事務局 総務課 小山 美香 リレー・フォー・ライフ・ジャパン 2015 三浦半島に参加して 衣笠病院 副病院長 兼 看護部長 秋山 みつえ 業務改善報告会 示されたのです。天使は宣言します。私どものため、全世界の救いのために、 気休めよ」と言われるかも知れません。でも、 「民全体与えられる大きな喜び」 衣笠病院 地域連携センター長 柳澤 日本同盟基督教団 衣笠中央キリスト教会 牧師 三浦 峰人 院してくる方もありました。そのような現場にいた時に、先の聖書の言葉が 導をする時も、この救いの福音を祈りながら行いました。「それは、あなたの 靖 第 7 回衣笠病院「病診連携の会」 自宅に戻られる方がある一方で、この時期を病院で過ごされる方もあり、入 れを共に担うために、神の子は来てくださったと。食事を作る時も、食事指 勳 4 牧師になるための神学校に行く前、私は、某大学病院で管理栄養士として 救い主が来てくださったと。痛みや不安を抱えている私どものところに、そ 衣笠ホーム 家族会会長 徳増 衣笠ホーム 相談員 中村 シアである。 」 （ルカによる福音書第 2 章 10 － 11 節） 勤務していました。クリスマスから、お正月にかけて、外泊や一時退院でご お一人おひとりを支えるために 〜 衣笠病院グループ連携の試み 〜 第 12 回衣笠ホーム芦名まつり 衣笠ホーム敬老会 「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビ プロフィール A 第 号 December.2015 2 あなたのために、救い主は来てくださったのです。 S 研修委員会委員長 健康管理センター事務長 志水 7 勝 中央地区在宅療養ブロック連携拠点 「多職種合同研修会」報告 衣笠病院 地域連携センター長 柳澤 哲哉 定年を迎えた皆様 行事カレンダー 8 シリーズ健康講座 「がんばらない運動」 通所リハビリテーションセンター 健康運動指導士 中村 《ちょっとよりみち》三雄堂書店 くすはら あき こ 楠原 彰子 日本女子大学大学院修了（家政学修士） 聖マリアンナ医科大学病院・他に管理 栄養士として勤務した後、献身。 東京神学大学大学院修了（神学修士） 現在、日本キリスト教団武山教会牧師 10 月 17 日（土）ホスピス追悼会を行いました。 於：衣笠病院教会 修 お一人おひとりを支えるために 〜 衣笠病院グループ連携の試み 〜 衣笠病院グループでは、様々な患者さんの支援を行っています。私達の連携を通して出会ったお二人 の方との関わりをご紹介致します。 今後も皆様のお役に立てるようにグループ内で協力していきたいと思います。 ここで働いていて良かった、と思う事がある。 娘さんが「父を連れて帰りたい」と言ったのは、 5 日前の事だった。 余命等の説明を受けた後、衣笠ホームに入所されて いるお母さまへの面会を希望されました。ずっとお その患者さんは末期癌で、明日亡くなってもおか しくなかった。 母さまと二人暮らし。どこに行くのも一緒の仲良し 親子。病気がわかったときも、一番に心配したの 「このまま病院で父が亡くなるのを待つのは辛い。 はお母さまのことでした。「ホームで面会はできる でもどうやって連れて帰れるのか分からない」と話 けれど、一緒の外出は難しいのよね」ともおっしゃ された。 いました。 ソーシャルワーカー 1 人では何もできない。患 季節は春。ホスピスでは桜の季節、患者さん、ご 者さんの病状を思うと、退院の準備にかけられる時 家族、スタッフが一緒に衣笠山にお花見に出かけます。 間はごく僅かだった。 このことを衣笠ホームのスタッフと相談するとすぐ 私は法人グループ内の在宅部門のスタッフに支援 に対応してくれ、A さん親子は満開の桜の中で笑顔 をお願いした。話を聞いたケアマネジャーは、その いっぱいの時間を過ごすことができました。また徐々 ままその足で市役所に介護保険の手続きに行ってく に A さんの体調が変化する中、「母をミサに連れて れた。訪問診療医が、訪問看護師がすぐに動き出した。 行きたい」という信仰者としてのご希望があり、病 在宅部門のスタッフ達は、家庭訪問をし、カンファ 院のチャプレン、ホームのスタッフが車で付き添っ レンスをし、介護用ベットを入れ、必要な手続きを たこともありました。ミサに出席されて一週間後、 行い、相談の 2 日後に娘さんは父親を連れて帰る A さんは天に召されました。 ことができた。 A さんが望んだ「母との時間を大切にしたい」と 帰った 30 分後には患者さんの家に訪問診療医が いう思い。それを支えることができたのは、衣笠ホー 往診し、その後に訪問看護師が訪問し、夕方には入 ムの職員、病院スタッフ、グループの連携があった 浴サービスで数ヶ月ぶりの入浴もできた。 からだと思います。 退院して 3 日後、娘さんは自宅で父親を看取ら れた。 退院日とは、病院やサービスの都合で決めるの ではなく、患者さんが帰ると言った日でありたい。 そう思っても現実に在宅ターミナルケアの準備には、 慎重になるが故に間に合わずに終わる事もある。病 院と在宅部門のスタッフの協力が無ければ、叶わな かった退院だったと思う。 退院の日、目を潤ませながら「本当に帰れる」と 喜ばれた娘さんの父を思う心に、法人グループの連 携が役に立てた事が嬉しかった。 衣笠病院 医療福祉相談室 室長 黒崎 2 A さん（仮名）は、ホスピスに入院されたとき、 No.458 December 2015 香 元 衣笠病院 ホスピス病棟看護師 山口 富子 報 告 第12回 衣笠ホーム芦名まつり 衣笠ホーム 家族会会長 徳増 夏日を思わせる好天気のもと、11月3日（火）に6 月か 勲 入居者家族も一緒に手拍子をとり楽しみました。 ら準備を始めていた「芦名まつり」が開催されました。開会 また、会場に吉田雄人横須賀市長や小泉進次郎自民党農 時間前から多数の方にご来場いただき、すでに会場は盛り上 林部会長が相次いでお見えになり、ご挨拶の後に会場内を がりをみせていました。 一巡しスタッフやご来場の皆様、入居者家族と親しく歓談さ 正面玄関前の広場がメイン会場となり、バザー、模擬店、 れ、写真を撮ったりとにぎわいました。 フリーマーケットなどの他、家族会役員OB手作りのオリジ 最終イベントは「東 ナル銘菓「芦名の月」を用意し、阿部ホーム長の開会宣言と 京ディズニーランドペ 共に、人気のブースは行列が出来るほどにぎわいました。 アチケット」などの豪 「バザー」ではお目当ての品を選ぶ方達で展示商品が見づ 華景品が当る「大ジャ らくなる場面もあり、子供達に好評の「射的ゲーム」ではチ ンケン大会」で会場は ビッ子達の行列が途切れることなく、手に入れた景品のぬい 大いに盛り上がりまし ぐるみやおもちゃなどを抱え、どの子も満面の笑みで楽しん た。 でいました。 このように盛況のうちに終了できましたのも、会場準備・ 今年の出し物は、大 設営・運営にご協力をいただいた多数のボランティアの皆様、 楠中学校生徒によるブ 近隣住民の方々のご理解と物品提供をしていただいた方やホー ラスバンド演奏、なぎ ムのスタッフ、家族会OBの皆様方の支援によるもので心よ さ合気道友会氣組によ り感謝申し上げます。 る演舞、大楠幼稚園児 当日の収益金は家族会より衣笠ホームに全額寄付させて による「よさこいソー いただきました。今後とも衣笠ホーム及び家族会をどうぞよ ラン」の踊りや和太鼓演奏でまつりに華を添えていただき、 ろしくお願い申し上げます。 衣笠ホーム敬老会 衣笠ホーム 相談員 中村 靖 9 月 12 日（土）衣笠ホームにて敬老会が行われました。 のお年寄りは動じません。そして、いざ写真を撮る時は 今年全国で 100 歳以上の方が 6 万人を超え、当ホームで 表情が和らぎ、自然に笑顔がこぼれます。 も最高齢 106 歳を筆頭に 10 人の方が上寿の表彰を受け 毎年長寿のお祝い られました。100 歳を超えると長時間の離床が難しい事 には目録を読み、後 が多いのですが、この時ばかりは同じ時間で起きてもら 日ご本人や家族に何 い表彰・写真撮影。ただ 10 人ともなると写真撮影も困難 が欲しいかを伺って を極めます。狭い空間の中、ほとんどの方が車椅子とい 物を購入したりして う事もあり、写真が いましたが、今年は う ま く 撮 れ ま せ ん。 お祝いとして花を贈りました。きれいな花は自然と人を 結局全員一緒の写真 は断念し、バラバラ 笑顔にさせるもので、皆様には好評でした。 今後もさらに長寿の方が増えていくと予想されるので、 での写真撮影になっ 写真撮影や移動を負担の無い様にスムーズに行える方法 てしまいました。 を考えなければなりません。またこれからより一層喜び 職員が慌ただしく 動く中で、百戦錬磨 楽しんでいただけるように、工夫した会を催していけた らと思います。 No.458 December 2015 3 報 告 第7回衣笠病院 「病診連携の会」 衣笠病院 地域連携センター長 柳澤 哲哉 2015 年 9 月 10 日（木）、市内ホテルにて、第 7 回衣笠 来賓の先生方との積極的なコミュニケーションがとても印 病院「病診連携の会」を開催いたしました。81 名の開業医 象的でした。顔の見える連携の充実は極めて重要なことで の先生方がご出席され、当院の特色や方向性をご理解いた あると、あらためて実感しました。 最後に岩田啓吾診療部長より閉会の挨拶がなされ、第 7 だくことができたと思います。 冒頭に鈴木博病院長より開会の挨拶がなされ、当院の近 回衣笠病院 「病診連携の会」 は盛会のうちに閉幕となりました。 今後も「顔の見える病診連携」を行い、安心してご紹介 況報告を致しました。 続いて横須賀市医師会会長・遠藤千洋先生より乾杯のご 発声を賜り、更には逗葉医師会会長・池上晃子先生、三浦 いただける医療・福祉を実践して参ります。今後ともご指導、 ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 市医師会会長・矢島眞文先生からも、当院にとって大変有 難いメッセージを頂戴いたしました。 恒例となりました診療科紹介は、岡村隆一郎 副病院長の司会のもと、今回は 12 の診療科か ら、それぞれの得意分野、専門分野など織り交 ぜ、当院医師の自己紹介を行いました。症例紹 介や実績の説明を各科主任医長が行い、さらに 病院の雰囲気を知っていただく為に、各科の環 境等も写真で披露いたしました。 また、本会は当院の病診連携の会としては初 のビュッフェスタイルでの開催となり、多くの 10 月 30 日（金）当院看護師の子ども達の保育施設であるシ シオン保育園の ハロウィン 病院 訪問 オン保育園から今年も小さなオバケたちがやってきました。 オレンジや黒のハロウィンカラーの手作り衣装を身につけ、 先生の鳴らす鈴に合わせて行進する姿がほほえましく、その 場にいるみんなが笑顔になる魔法を掛けられたようでした！ そして、衣笠ろうけんの皆さまと法人事務局のスタッフに 歌のプレゼントと 「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞー」 との可愛い声に、 用意していたお菓子をプレゼントしたところ、 オバケたちはごきげんよく保育園へ帰って行きました。 4 No.458 December 2015 紹 介 近隣教会のご紹介 さくらの名所、衣笠山のふもとに教会が移転してきてか ら 35 年。多くの人々に愛されてきた「白亜の教会」が、ふ 衣笠中央キリスト教会 クリスマスには中学生のご長男が新会堂初の洗礼を受けら れる予定とか。教会創立 57 年目の新しい歴史が始まります。 たたび同じ地で、真っ白に建替えられました。 日本同盟基督教団 （衣笠病院グループ チャプレン 大野 高志） 「建替えに当たって、 どんな教会を目指すのか。器だけでなく、 内実の問題として、みんなでよく話をしました」と三浦峰 人牧師。教会員は毎夕 9 ～ 10 時を会堂建築のための祈りの 時間として守ってこられたそうです。エレベータに福祉トイ レ完備のバリアフリー設計。礼拝堂正面には前会堂外壁にあっ た十字架が掲げられ、パイプオルガンも再設置されました。 コンサートでも使えるよう、スポットライトも据えました。 三浦牧師は地元衣笠のご出身。衣笠病院・ホーム・ろう けんの礼拝に毎月来てくださるほか、衣笠小学校で PTA 会 長を歴任されるな ど、 地 域 と の 関 わ りを深めてこられ ま し た。 そ の ご 関 係を大切に、「礼拝 以外でも地域の方 に使ってもらえる 会堂にしたい」と 目下様々なプログ ラムを立案中です。 今月の聖句 日本同盟基督教団 衣笠中央キリスト教会 牧師 三浦 峰人 「貧しさの中に」 ■牧 師 三浦 峰人 ■伝 道 師 安田 恵梨 ■主日礼拝 毎週日曜日 午前10：30 ■教会学校 毎週日曜日 礼拝後 ■聖書の学びと祈り会 毎週水曜日 午前10：30及び午後7：30 所在地：横須賀市小矢部4-8-10 T E L ：046-853-3160 「主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられ ました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む 者となるためです。」 （コリント人への手紙第二 8章9節、新改訳） また今年もクリスマスの時期を迎えました。楽しく、心豊かな時期ではあ りますが、昨今子どもたちの貧困などが問題視される厳しい時代を私たちは 過ごしています。貧しさとは過去の出来事ではなく、今現実にある問題なの です。 クリスマスの出来事に目を向けますとキリストは泊まる場所もなく家畜小屋の飼い葉おけに誕生し たことが書かれています。その場面のテーマにも貧しさということがあると思います。私はベツレヘムを訪れた際に聖誕教会でキリスト 誕生の場所と言われるところを見ましたが、そこは暗く冷たそうな場所でした。身重のマリヤたちを助ける者はありませんでした。誰も この家族のことを考える人はいなかったのです。そして聖書はクリスマスの出来事と私たちの心の共通性に目を向けさせます。自分の ことばかり考え、他を顧みることの出来ない心。愛すべき者に優しい言葉をかけられない心。高齢の方々にお話を聞きますと、昔は今 よりも貧しかったが互いを思いやる気持ち、支え合う姿勢があったと言います。そのことを考えますと、昔の貧しさとは違う貧しさが現 代にはあり、その闇は深いのかもしれません。 ですから私たちはこのクリスマスの時、自分自身の心に目を向けさせていただきたいと思います。どんなに貧しい心なのか、醜い場 所なのか。見るのが怖い、知りたくはない部分もあるかもしれません。しかし、その現実、貧しさを知った時にこそ、本当の意味でクリ スマスの豊かさ、富を手に入れることとなります。貧しかった羊飼いや逆に富んではいましたが、その心の貧しさを覚えていた東方の 博士たちのように、その闇に光を与え、救うために来られたキリストを救い主として心にお迎えする時、私たちはこの方によって富む者 とされていくのです。 No.458 December 2015 5 報 告 初級ボランティア講座報告 法人事務局 総務課 小山 去る9 月10日・17日・24日の3日間、今年度も第 7回初 級ボランティア講座を行いました。午前中の時間を使った 3 コマずつの講義は、グループ内の医師・看護師・牧師・社会 福祉士・介護福祉士や実際に活動しているボランティアの方 も講師となって、活動を行うための基本となるボランタリズ 美香 ムやボランティアの心得、ボランティアを受ける側のこころ や身体の状態について学んだり、現在活動している先輩ボラ ンティアの方から実際の活動の様子を聴いたりしました。グルー プ討議では、それぞれの方の思いが語られて「小さなことで も何かひとの役に立ちたい」という受講者の方の気持ちを強 く感じました。 今年度は12 名の方に修了証をお渡しすることができ、そ の中から3 名の方が外来・ろうけん・衣笠ホームで活動を始 めています。また、アンケート結果から、これから何か活動 したいと思っている方も多く、今回の学びが大きく成長して 実を結ぶよう願っております。 リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015三浦半島に参加して 衣笠病院 副病院長 兼 看護部長 秋山 9 月26日（土）午後から27日午前にかけて行われた、が ん征圧チャリティーウォークイベント 「リレー・フォー・ライフ・ ジャパン2015 三浦半島」に初参加させていただきました。 『がんと闘っている人たちの命を祝福 （Celebrate） 、 亡くなっ た人たちをしのび（Remember） 、がんと闘っている人たち を勇気づける』がイベントの目的になっています。 日頃よりご支援いただく神 奈川県立保健福祉大学を会場 にしてのイベントということ もあり、当院で月2 回相談を お受けしている「ホスピス・ 緩和なんでも相談」 のコーナー を設営し、職員有志の協力を みつえ 得て感謝を持って活動しました。 「ホスピス・緩和なんでも相談」コーナーには、1年前に実 母を癌の急激な進行により大学病院で看取られた姉妹がお見 えになり、“ 悲嘆の状況から抜け出せない苦しさ ” を話され、 医療職の役割を改めて振り返ることができました。 同じ場所では、横須賀市立うわまち病院、 三浦市立病院のブースもあり、医療職の参 加は「パートナーシップの精神」を喚起で きる機会となりました。 がんサバイバーの皆様ほか多くの市民が 会場内を何周も巡り、がん征圧のために力 を合わせて立ち向かう（Fight Back）意 思表明に感動した2日間となりました。 業務改善報告会 研修委員会委員長 健康管理センター 事務長 志水 法人内の各施設との一体的連携や、業務の効率化や安全性 の確保など、各職場の取り組みを報告する「衣笠病院グルー プ業務改善報告会」が9月18日（金）に開催されました。 今年で8回目になります。前回より行っている 「いいね！」 カー ドの投票は今回も実施しました。 今年は5つの部署より発表があり、経営や質、やりがいや目 標、成果や今後の課題など真剣に取り組んでいる事がよく分か る報告でした。 今回の発表演題と演者は次の通りです。 ・ 「看護補助業務の役割拡大と多職種との連携」 ： 衣笠病院看護部 大坪 まゆ美 6 No.458 December 2015 勝 ・ 「サービスの充実と今後の展開」 ： 通所リハビリテーション 出口 雅大 ・ 「受診者満足度向上の取り組み 検査着アンケート調査」 ： 健康管理センター 志水 勝 ・ 「経口維持加算（Ⅰ）算定への取り組み」 ： 栄養科 村上 まさみ ・ 「衣笠ホームにおける利用者配薬システムの改善」 ： 衣笠ホーム看護部 中村 才子・浦津 千津子 今回「いいね！カード」を一番多く獲得し栄光の「研修賞」 に輝いたのは、衣笠ホーム看護部の皆さまでした。 お知らせ 中央地区在宅療養ブロック連携拠点「多職種合同研修会」報告 衣笠病院 地域連携センター長 柳澤 当院は国の施策であります、在宅療養連携拠点事業を受 哲哉 郎先生、ヒロ薬局・塚本久美先生、当院吉田博史薬剤科 託しています。横須賀市は行政と医師会を中心に、市内を 長よりご講話をいただきました。その後グループ討論にて、 4 つのブロック（北、中央、東、西南）に分け、それぞれ 多職種の皆様と適正な服薬管理について意見交換を行い、 のエリアの中核病院が拠点を担っています。当院は中央ブ 時間が足りない、もっとやりたかったといったご意見を ロックを担当し、在宅医を支える活動や、地域の在宅医療 いただくなど、時間の経過を忘れてしまうほど、非常に を支える多職種の連携推進を主として活動しています。 活発な意見交換がなされていました。 その活動の一環として、2015 年 9 月 18 日（金）ヴェ 今後さらに、病識がもてない、体調管理の困難、服薬 ルクよこすかにて、 中央地区在宅療養ブロック連携拠点 「多 についての理解が困難、開封能力、嚥下能力の低下など 職種合同研修会」を開催しました。113 名の多職種の皆 を抱える高齢者がますます増えてきます。各専門職が連 様にご参集いただき、 「在宅患者の服薬管理について考える」 携をとりあって、在宅患者さんの暮らしの継続を支えて というテーマで、ナーブケア在宅クリニック・落合周太 いただきたいと思います。 定年を迎えた皆様 あなたの出で立つのも帰るのも 主が見守ってくださるように。 今も、そしてとこしえに。 詩編 121：8 長瀬ケアセンター 介護職員 勤続：12年余 吉田 文子さん 葉山町デイサービス 介護職員 勤続：12年余 田中 由美さん 行事カレンダー 行事カレンダー ●健康講座（定員 30 名 健康管理センター 2F） 連絡先：046-852-8363 通所リハビリテーションセンター 担当：健康運動指導士 中村 修 「冷えについて考えてみよう」 12 月 17 日（木） 14：00 〜 15：00 健康運動指導士 中村 修 「体重管理の仕方・考え方」 1 月 28 日（木） 14：00 〜 15：00 健康運動指導士 中村 修 「呼吸を整える」 〜呼吸で使っている筋肉をほぐしましょう〜 2 月 18 日（木） 14：00 〜 15：00 健康運動指導士 中村 修 衣笠ホーム 介護支援専門員 勤続：1年余 石渡 静江さん ★都合により変更となる場合もあります。ご了承ください。 ●ホスピス緩和なんでも相談日（無料） 毎月 第 1・第 3 水曜日 9：00 〜 11：30 場所：衣笠病院内 多目的診察室 お問合せ：046-852-1182 医療福祉相談室 ●糖尿病教室 連絡先 046-852-1490 総務課 薬物療法 1 月 14 日（木） 14：00 〜 16：00 運動療法 3 月 10 日（木） 14：00 〜 16：00 ●パイプオルガンミニコンサート（約 20 分） 第 240 回 12 月 19 日（土） 15：00 〜演奏：石井 富美 第 241 回 1 月 23 日（土） 15：00 〜演奏：原 さやか 第 242 回 2 月 27 日（土） 15：00 〜演奏：齊藤 千賀 No.458 December 2015 7 シリーズ健康講座④ 「がんばらない運動」 通所リハビリテーションセンター 健康運動指導士 中村 修 クリスマスやお正月などイベントの多い季節となりました。 疲労から体調を崩してしまう人も少なくないと思います。そこ にインフルエンザも流行してくるので体調を整えるのは大変か と思います。 今回は“がんばらない運動”で疲れを取り除き、体調を整え ることで風邪にも負けない身体にしていきましょう。 「体力をつける運動」 と 「からだをほぐす運動」 では目的が異な ります。常に100％でがんばってしまうと疲労ばかり残ってし まい、かえって体調を崩してしまう人もいます。今回は“がん ばらない運動”で、からだをほぐしてみましょう。体調を整え 疲労を残さないだけで、身体はとてもスムーズに動いてくれる ものです。 ①腕ふり運動 軽く腕をふることがポイントです。 一生懸命行うと肩に力が入り逆に 疲労感が残ってしまいます。 軽くふることにより肩まわりの筋肉 がほぐれ疲労の軽減、肩こりの解消 になります。 ②脚ふり運動 膝から下を振り子のようにふること がポイントです。 一生懸命行うと大腿部（太ももの筋 肉）に力が入り疲労感が残ってしま います。 軽くふることにより膝まわりの筋肉 がほぐれ、疲労の軽減、膝痛の予 防になります。 「三雄堂書店（本店・仲通り店） 」 久々のお店紹介は三雄堂書店さんです。創業は昭和 22 年、衣 笠の地で長く営業されています。現在は娘さんがお店を引き継が れているとのことです。「三雄堂」の店名は創業時の共同経営者 の名前から一文字ずつ取って付けたそうです。 今年 7 月に店舗もリニューアルし、本店は文庫・児童書・学習 参考書・地図、仲通り店は雑誌・コミックをメインにというコン セプトのもとで本が置かれています。本店のレジ近くのコーナー には、映画やドラマの原作本や文芸書など話題の本、そして健康 に関する本・料理本など、すぐ手に取れる範囲にあるところが地 元の本屋さんの良さだなと思いました。仲通り店の方は、ご家族 で営んでいらっしゃる「おもちゃの王様」の 1 階にあります。こ ちらは仲通り商店街でお買い物がてら気軽に立ち寄れるようにと、 コミックや雑誌も婦人雑 誌から車など趣味の雑誌 も揃っています。 本離れやネット注文が 進む昨今、本屋さんの営 業は楽ではないそうです が「ネット注文ができな い方にも、小さい頃から 本に触れて親しんでほしい子どもさんにも、目的の本を探しなが ら本棚を見ているうちに思わぬ出会いがある、アナログの良さを 味わっていただきたい」との思いを伺いました。 こころがホッとする身近なまちの本屋さんにちょっとよりみち してみませんか？ （法人事務局 総務課 小山美香） 三雄堂書店 本 店：横須賀市衣笠栄町 1 － 22 営業時間：10：00 ～ 19：00（定休日：水・日） 仲通り店：横須賀市衣笠栄町 1 － 70 営業時間：10：00 ～ 19：00 （年中無休、ただし元日は休業） 「衣笠」No.458 編集後記 月日の経つのは早いもので、もうクリス マスの時期がやってきました。 8 いるのですが、来たためしはありません。 我が家の娘は来年中学生。「サンタさんが もしかしたら・・・案外身近に居るかも？！ 来るのは今年が最後かもね？」と話題にす と今年もまだ見ぬサンタクロース様に思い ると途端にいい子スイッチが入ります。母 を馳せるのでした。皆様にも素敵なサンタ にもサンタさんが来ないかなと毎年願って クロース様が現れますように。 No.458 December 2015 （R.I.） 2015 年 12 月 1 日発行 発行人 室谷 千英 発 行 社会福祉法人日本医療伝道会 衣笠病院グループ 〒 238-8588 横須賀市小矢部 2-23-1 TEL. 046-852-1182（代表） 郵便振替口座 00220-2-13963 編 集 社会福祉法人日本医療伝道会 広報委員会 印 刷 （株）ポートサイド印刷