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観光交流空間づくりモデル事業計画書 【様式1-6】 ②事業プラン(観光戦略の実現のために必要な事業や施策) (イ)個別事業の内容 (ⅰ)核となるソフト事業 〔NPO等の地域団体等や民間事業者が行う、地域の魅力を高める各種活動・ 交流活動・既存資源の有効活用・観光需要の平準化対策・集客イベント等〕 (ⅰ-a)NPO等の地域団体等が行うソフト事業 ■事業の概要と観光戦略と の関係 a-①“四万十川の宿” これは戦略「快適な観光サ 評価事業 ービス体制づくり」の一環 である 事業名 ■事業実施期間 ■実施主体・実施体制 H17∼21 <四万十川の宿>認定委員会 H13∼ 「四万十おばあちゃんの味」研究会 観光の権威者である第三者 が主要なメンバーになり、 交代制でお願いする。 a-②おばあちゃんの 味復元事業 毎年一回“四万十川の宿・ ○○”への認定を希望する 新規宿泊所と、既に認定さ れている宿泊所のレベルが 落ちてないか調査し、再評 価、および認定を行う。 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である 4市町村で基本的には、別々に行い定 期的に合同研究会や発表会などを開催 する。 ①これは既に四万十川流域 の西土佐村では実施して いる。現在旅館組合が中 心となってやっている。 よって、今後“四万十川 の宿”に認定された宿泊 所では、ますます地元の 食材による、かつ昔から の固有の郷土料理を提供 する方針である。 食材的には地元で採れる 四万十川の鮎料理、天然 うなぎ料理、川えび、ご り、そして新鮮な青のリ、 また海からのかつお、ぶ り、さば、あじなど多種 類の魚料理、そして地元 でとれる野菜による料理 等である。 その地元料理の原点は祖 母たちの作ったかつての 本地域における歴史的な 食べ物である。 ②土佐清水市でも特産品開 発事業の一環として、こ の料理の研究を行なって いる。 17 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ③今後、老婦人達を交えて ますますこれらを研究 し、掘り出し、観光客に 喜ばれる独特のよき味を 完成する計画である。 a-③つるの里復元事 業 これは戦略「昭和 30 年代の 自然復元」の一環である。 H17∼21 ツル類(ナベヅル・マナヅ ル)保護の国際的な取り組 みに関する越冬地の将来目 標達成を目指す事業であ る。 野生生物環境研究センター 文化庁、農林水産省、環境省、国土交 通省、高知県、中村市、商工会議所 地域住民の方々 また、この地の田畑を所有 している農家との利害関係 も十分調整する必要がある (当座、その費用は含んで いない) ツルの越冬地周辺への銃猟 や人の過度な接近を避ける などの人的影響を極力軽減 するなどの保全運動を進め たい。 a-④“波多やるき” 研修事業 先進地でのツル類越冬交流 センター等を参考に四万十 川地域での交流センターの 運営に関する検討を行う。 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である H17∼19 1) “幡多”地域住民のやる 気を起こす これまでの習性である「お 上」を頼るのでなく、自分 達のビジネスの再生のた め、自分達でビジネスの腕 を上げることが第一に重要 である。その勉強会を商工 会議所が中心となって行な う。 2)ビジネス基本の意識改 革 そのやる気を強く持たせる ために、改めてビジネスの 基本から研修し、意識改革 をする必要がある。よって それを実施する。また幡多 地域の殆どの所は歴史的に 観光事業の経験がない。よ って観光ビジネスに対する よき発想と顧客へのより良 き対応態度も身につけさせ 18 商工会議所 観光交流空間づくりモデル事業計画書 る必要がある。よってこれ は、まず観光関係業者に対 して徹底して行い、次に全 市民に対して行わなければ ならない。 a-⑤遺産掘りおこし 事業 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である。 H17∼21 商工会議所(観光部会) 中村市歴史グループ(地方史家の集ま り) 「“幡多”の歴史・文化の掘 り起こし 土佐清水市を除く“幡多” 地域の市町村は歴史的にこ れまで観光の考えで本格的 に動いたことはない。よっ て、発掘されている歴史遺 産をもっと見せるようにす べきである。それらに脚光 を当て、先人の知恵を示し、 観光客に説明できるように する。 具体的には― (1)新たな歴史発掘。 (2)発掘した史跡の全て に石碑、または標示 板を立て、大きく表 示する。 (3)地域の歴史資料の刊 行も行なう。 (4)幡多の伝説本の方言 への“翻訳”を行な う。 a-⑥周遊ルート作成 事業 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である。 H17∼21 長期滞在の人々にこの“未 開の地”でのんびりして頂 く中で、退屈しないように、 幡多地区の素晴らしさを満 喫して頂く必要がある。 そのための長期滞在者用の 各種観光周遊のルート作り を行う。次のようなものを 作る。 1)日数によるコースの設 定 ・2 日間コース ・3 日間コース ・4 日間コース ・5 日間コース 19 観光協会+NPO 観光交流空間づくりモデル事業計画書 2)幡多エコツーリズム ルート 高知県西部に位置する幡多 郡(幡多エリア)は、清流 四万十川にも代表されるよ うに高知県の中でも特に自 然豊かな地域である。幡多 エリアではそうした自然の 素材を使った様々な自然体 験活動ができるが、四万十 川のカヌー体験や大方町の ホエールウォッチングを除 くと全国的な知名度はそれ ほど高くないのが実状であ る。 よって、本企画は幡多エリ アにある各団体が協力し て、山川海の国内トップク ラスの自然環境を選んだエ コツアーを企画し、それぞ れの細かなメニューを組み 合わせることにより、幡多 広域での観光客の誘致につ なげることを目的とする。 例えば、大月町柏島周辺に は広範囲にサンゴが群生し ており、その規模は温帯域 においてトップクラスであ る。また周囲の海には約 1,000 種類の魚類の生息が 確認されており(高知大学 研究報告,1996)、この数は 沖縄や小笠原諸島を上回り 現在日本一である。この日 本有数の海の魅力に惹か れ、年間 1.5 万人ものダイ バーが押し寄せている柏島 は、昨今日本を代表するダ イビングのメッカのひとつ となっている。これに「最 後の最後の清流」といわれ る黒尊川流域などの、また その他特異性をもった資源 を分析して加え、周遊ルー トを作る。 a-⑦東アジア学生体 験ツアー事業 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である。 ・国交省の狙う「観光交流 空間づくり」の外国人対 象事業として、我々はま ず近隣アジアの学生層を 狙う。 ・この成功を通してノウハ ウを学び、一般の海外観 光客の迎え入れを行いた い。(既に「四万十楽舎」 H17∼21 20 観光協会+NPO 観光交流空間づくりモデル事業計画書 においてこの事業は成功 裸に実施されており、ノ ウハウも蓄積されてい る) a−⑧観光と環境コ ラボレーション 事業 黒尊渓谷※は、手つかずの自 然、希少な野生動物や植物 の宝庫である。このため「黒 尊の自然を守りたい」と観 光客を否定する地域住民の 思いも強い。 この事業は、「観光と環境 の両立」という大きな課題 の解決に向けて実施するも のである。観光産業関係者 を中心に住民主導のボラン ティア団体を組織し、黒尊 渓谷を訪れる観光客や修学 旅行生を対象に、動植物や 原生林などの自然解説や登 山マナーの啓発活動などを 行なう。観光産業関係者が 率先して自然環境保全に努 めることが、地域住民の理 解を得る最善策であり、併 せて旅行者の環境意識及び マナーの向上を図るものと する。 (なお、これは黒尊渓谷に 限らず、四万十川流域全域 にも言えることである。) H17∼H19 四万十楽舎 森林ボランティア 観光協会 西土佐村 ふれあいセンター 商工会 ※黒尊渓谷 黒尊川は八面山など黒尊山地の大小の渓流を集めて四万十川本流と合流する。四万十川 支流の中でも特に美しいとされる川であり、「最後の最後の清流」とも呼ばれている。この 黒尊川の上流が黒尊渓谷(足摺宇和海国立公園黒尊山系)である。黒尊渓谷周辺には、針 葉樹と広葉樹の混生した樹林が広がり、特にブナの林は一見に値する。昭和 48 年に「自然 観察教育林」に指定されており、人工の手から逃れた本来の自然を楽しめる。 a−⑨土佐一條公家 行列事業 約 500 余年前の室町時代に H4∼ 幡多を統治した一條公の中 村入府の様子を古式豊かに 再現する「公家行列」である。 これは春の名物行事として 市民にすっかり親しまれて おり、毎年 5 月 3 日に盛大に 行なわれている。市民から募 集した百五十人前後が参加 し、役職に応じた色とりどり の衣装を身にまとい、きらび やかな室町の時代絵巻が中 村市で繰り広げられる。同日 は、四万十川河川敷のお祭り 広場を中心に神楽、宝さがし 等が行われ、また、商店街各 地でも一條太鼓、お琴演奏、 こっきりこ等が行われ、まち 全体に活気が満ち溢れ、観光 のスポットとして重要な位 21 中村市商店街振興組合連合会 商工会議所 観光協会 中村市 観光交流空間づくりモデル事業計画書 置付けを担っている。 これらを観光事業としてさ らに動員力のあるイベント にしていく a−⑩トンボ自然公 園周辺緑化事業 里山の自然と豊かな環境を H17∼H21 観光資源とするためには、ト ンボの生息環境を保全し、継 続的な維持管理を行う必要 がある。 中村市田黒池田谷全体を「ト ンボの楽園・トンボ王国」中 村市トンボ自然公園として 整備中。現在約 4.5 ヘクター ルの用地をトンボの保護区 として管理している。 ここ数年公園周辺部におけ る宅地開発等により、公園 内、特に入口付近の恒常的空 中湿度低下を招き、いくつか のトンボ類の生存を危うく している。 社団法人 トンボと自然を考える会 本事業では公園入口に位置 する更地を緑化することに より、公園内の空中湿度を安 定させ、トンボ類の真の保護 区としての基盤を確立させ ることを主目的としている。 園内には、通年 60 種以上の トンボが飛び交い、広域的な 四万十川流域観光の拠点と しても重要な位置を担って いる。里山を守り、トンボの 楽園を多くの観光客に哀愁 の地として訪れさせるため にも本事業は必要不可欠で ある。 a−⑪四万十川リバ ーサイドフルウ ォーク事業 春、菜の花と桜が迎えてくれ H2∼ る。4 月 10 日を「四万十の 日」と定め、制定記念イベン トとして 4 月 10 日の直近の 土曜日と日曜日の 2 日にわ たって実施。四万十川の沿線 をマイペースでウォーク。 2 日間で距離ごとに、4 コー スを設定し、それぞれのコー スに四万十川で生息してい る 「 ゴ リ 10km 」・「 ア カ メ 30km」・「アユ 17km」・「テナ ガエビ 23km」と愛称名もつ けている。 今後ますます充実拡大して ゆく計画である。 22 四万十川リバーサイドフルウォーク 実行委員会 中村市 観光交流空間づくりモデル事業計画書 a−⑫四万十川水泳 マラソン事業 「四万十川の鮎と一緒に泳 いでみませんか」をキャッ チフレーズに、清流四万十 川を泳ぎながら、大自然と ふれあい、また、自然保護 の大切さを考え、さらに健 康な人づくりと地域の活性 化を図ることを目的として いる。 本大会は平成 4 年から実施 しており、本年度は 12 回大 会を迎える。泳ぎに自信の ある老若男女が上流から下 流に泳ぎ下る 5km コースと 3.5km コースとがある。 S63∼ (財)中村市体育協会 中村市 今後ますます充実してゆく 計画である。 a−⑬四万十川ウル トラマラソン 事業 平成 6 年から「四万十川の H6∼ 清流と自然を守ろう」をテ ーマに流域の 1 市 2 村の住 民ボランティアに支えられ ながら続けられている。 国外や全国のランナー約 1,800 人が四万十川の雄大 な自然と、起伏に飛んだ 60km と 100km コースを、己 の「体力」と「気力」の限 界(極限)で挑戦するマラ ソンである。 四万十川ウルトラマラソン実行委員 会 中村市 ますます充実してより大き な大会にする計画である。 a−⑭四万十・周遊 川バス運行事 業 1.背景 ①中村市内観光地を巡る公 共交通手段がない。 ②中村市∼西土佐村のバス 便が少ない。 H15∼ 中村市観光協会 ↓ 地元バス会社 2.事業の概要と観光戦略 の関係 ①中村市内の主要観光スポ ットを巡る「周遊川バス」 を繁忙期に運行し、観光 客の利便性の確保と市内 滞在時間の延長につなげ る。 ②中村∼西土佐村間は、路 線バスが 2 便/日と少な く、夏季限定のバスを運 行し、松山∼西土佐∼中 村、高知∼窪川∼西土佐 ∼中村の広域観光ルート 整備につなげる。 ※協力団体 中村市観光振興連絡会議 (構成) ・ 観光協会 ・ 商工会議所 ・ 旅館組合 ・ 土佐くろしお鉄道 ・ 中村市ほか 23 観光交流空間づくりモデル事業計画書 3.事業内容 ①運行方法の検討 ②乗合タクシーも含め検討 ③運行ルート等の検討 ④料金設定 ⑤宣伝活動ほか 4.関係市町村との連携課 題 ①上記②の実施にともなう 経費負担 ②広域観光ルート整備 5.ハードとの連携課題 ①R441 の中村∼西土佐間の 未改良区間早期整備 ②R381 の未改良区間早期整 備 a−⑮宿毛湾白浜海 岸復元事業 宿毛湾は、昭和 40 年代頃か ら養殖漁業が盛んになり、 悪臭が漂うほど水質が悪化 していた。その後、養殖漁 業の衰退とともに、徐々に 水質が回復し、現在では、 昔のように海水浴ができる 海岸が増えている。 H17∼H19 商工会 観光協会 大月町 一部の個人・団体ボランテ ィアが一部の海岸や海中の 清掃を行っているが、粗大 ゴミの回収など、人力での 対応には限界があり、もっ と多くの個人・団体のボラ ンティアと行政の支援、ま た、重機を使用して海岸の クリーンナップを行う。 a−⑯風香る花回廊 事業 重点地域として、宿毛湾に 面する白砂青松の白浜海 岸のゴミを取り除き、昭 和 30 年代の姿に復元す る。この砂浜は、遠浅で 巻き出しのない、安全な 海水浴場であった。平成 18 年度には、付近の山中 に大型の風力発電施設 12 基が建設される計画があ り、この海岸に水洗トイ レ等最低限の施設整備を 行うことで、新たな「親 水交流空間」を創出する。 農 家 の 高 齢 化 と 後 継 者 不 H17∼H20 足、また基幹作物である葉 タバコと水稲の作付面積減 少により、急速に休耕田が 増えつつあり、この動きは 今後、加速するものと見ら 24 商工会 観光協会 大月町 観光交流空間づくりモデル事業計画書 れる。 この休耕田を利用し、花を 使って昭和 30 年代の日本の 田舎風景を演出すること で、新たな観光資源とする 仕組みづくりを行う。 1)菜の花エコプロジェク トの実施研究 休耕田を利用し、菜の 花(又はれんげ)の植 栽を行うことでCO2 の削減と観光振興に役 立てる。また、菜種油 の廃油を回収し、化石 代替燃料として再利用 するエコプロジェクト の実施研究を行う。 2)花の香る町づくり 現在、春には道の駅に 2 万本のツツジが咲き、 秋には町内 2 地区合計 で 30ha の畑にコスモス が植栽され、それぞれ イベントが行われてい る。また、国道沿いに 芝桜と紫陽花の花が楽 しめるよう、現在ボラ ンティアグループによ って株分け作業が進め られており、四季を通 して花のある田舎の風 景を演出する。 今後、新たな観光資源 となるよう、ハーブガ ーデンの事業研究も進 める。 3)花のあるまちづくり事 業 観光客や地域住民が心 癒され、楽しめるまち づくりを実施するもの である。四万十森林公 園(遊歩道整備済)に、 村の花ツツジを植栽す る。ツツジはオーナー 制度をとり、1 本 1 本に 植栽した人の名前をつ け、愛着を持ってもら い、管理は地域住民が 行なう。 これ以外の地域でも 「花の名所」をつくり、 四季折々の花を楽しめ るまちづくりを行な う。 25 観光交流空間づくりモデル事業計画書 (1)住民が気軽に参加し、 花のまちづくりを楽 しむことができる環 境の整備 (2)フラワーキーパー(花 の管理者)を養成し、 H15∼実施中 花のまちづくり推進 を行なう。 地域住民(西土佐村) (3)季節の花まつり、花 の集落コンクール等 の開催。 a−⑰四万十の里復 元事業 昔は盛んであった養蚕も中 国産絹糸の輸入に より、現 在では全く行われておらず 桑畑が荒れ放題である。桑 の木が巨大化し、四万十川 の風景に似つかわしくない 状態になっている。緑の十 字軍(森林間伐ボランティ ア)的な募集で伐採し、四 万十川に似つかわしい植樹 をする。<例>桜の植樹に よる花見リピーター客、ま た栗の植樹による収穫リピ ーター客の獲得等が考えら れている。 H17∼H19 a−⑱柏島フィール ドガイドブッ ク作成事業 柏島は推定で年間 5 万人程 H17∼H19 のレジャー客が訪れてお り、大月町全体の地域振興 の中核となっている。しか し多くのレジャー客が訪れ ることで地元とのトラブル 等の問題も生じてきてい る。 西土佐村商工会 島おこしの会(柏島) ダイビング事業組合 渡船組合 柏島漁協 大月町 地元住民が気持ちよく住 め、かつ人が来ることが地 域の活性化につながるため には、柏島独自のローカル ルールを確立し、そのこと を訪れるレジャー客に周知 することが必要と考える。 このルールを作るにあたっ ては大月町行政を始め地元 住民やダイビング事業組 合、渡船組合、漁協のメン バーらで協議会を発足させ 協議する必要がある。 2000 年に柏島で開催した 「柏島シンポジウム」閉会 時に提唱された「柏島憲章」 をより具体化し、柏島を訪 れる多くの人々にアピール する必要があると思われ る。 26 観光交流空間づくりモデル事業計画書 またダイビングや釣りなど が目的で来たレジャー客 に、もっと柏島の魅力(自 然環境、歴史、文化等)を 知ってもらうことで、訪れ る楽しみを増やすことも重 要であると考える。 現在、黒潮実感センターや 柏島の島おこしの会が中心 となって取り組んでいる 「柏島里海憲章」と柏島の 魅力を知ってもらうための フィールドガイドブックを 作成し、地域住民を始め、 柏島を訪れる多くの観光客 に無料配布し、「持続可能 な里海」を浸透させる。 ここで重要なことは単なる 観光客誘致ではなく、守る べき自然や住民の暮らしへ の配慮を最優先に掲げ、守 っていくことが必要であ る。 a−⑲海辺のインタ ープリター養 成事業 a−⑳Tシャツアー ト展ツアー事 業 a−21 まちづくりシ ンポジウム事 業 具体的な作業の例として、 柏島里海憲章を記した看板 作り(石製か木製で)やフ ィールド・ガイドブック製 作(データ収集、取りまと め、デザイン、印刷)等が ある。 大月町柏島は日本一多くの H17∼H19 魚種が生息し、サンゴに囲 まれた豊かな海である。こ の海をフィールドに子ども 達から大人までを対象にし た海辺の体験実感学習を行 う際に必要な、海辺の自然 解説員(インタープリター) を養成することを目的とす る。 全国から作品の出展者がい H1∼ るが、実際に会場まで見に 来る人は少ない。都心部か らTシャツアート展を見に 大方町に来る人のための割 安なツアーを、航空会社・ 旅行会社とのタイアップで 企画する。Tシャツアート 展を見たお客さんには、そ の後、四万十川流域を観光 するプランも提供する。 砂浜美術館のイベントで、 H17∼ Tシャツアート展・潮風の キルト展は、毎年その分野 で大変活躍をされている 方々を、審査員としてお招 きしている。その人たちに 27 島おこしの会(柏島) ダイビング事業組合 渡船組合 柏島漁協 大月町 NPO 砂浜美術館 NPO 砂浜美術館 観光交流空間づくりモデル事業計画書 a−22 幡多フィール ドミュージア ム拡大事業 a−23 鉄道とのタイ アップ事業 a−24 自然体験プロ グラム補強事 業 審査に来て頂くと同時に、 まちづくり等に関するシン ポジウムを開催する。 1)フィールドミュージア ム候補調査 幡多フィールドミュー ジアムのモニターツア ーを実施する。対象者 としては①旅行会社② この地域に住みたいと 考えているIターン者 を考えている。旅行社 の担当者に実際にツア ーを見ていただくこと で、ツアーの改善点を 見つけ出し、また実際 に商品化を図る。また ツアー実施の実績をつ くる。 H17∼ 2)フィールドミュージア ムインタープリター育 成 幡多フィールドミュー ジアムでは、各拠点に おいてインタープリタ ーの数が不足してい る。また、旅全体をコ ーディネートする砂浜 美術館においても、ス タッフが不足している ため、現状では年に 1 ∼2 回のツアー実施と なっている。この回数 を増やすためにも、ガ イドを出来る人材育成 を行っていきたい。 昨年 11 月の「潮風のキルト H15∼ 展」、本年 5 月の「T シャツ アート展」において、土佐 くろしお鉄道・大方町・砂 浜美術館・カルチャープラ ンナーとの協同事業で「く ろ鉄で砂浜美術館をぶらぶ らしませんか」というイベ ントを行った。イベント期 間中「海の王迎駅」に臨時 の特急電車をとめ、お客様 のお荷物をお預かりして、 お客様はガイドマップを手 にしながら手ぶらで海の王 迎駅からイベント会場まで 海辺を歩いてきてもらっ た。こうした地元の鉄道会 社との協同事業を今後もイ ベント時に実施していく。 現在、修学旅行生や一般観 H10∼ 光客を対象に、「ビーチコ ーミング(漂流物の解説・ 28 NPO 砂浜美術館 NPO 砂浜美術館 NPO 砂浜美術館 観光交流空間づくりモデル事業計画書 a−25 硯づくりと書 道体験事業 実際に拾ってみる)」、「ア ースアート(砂浜で拾った 貝殻等を使いアート作品を 作る)」といったプログラム を実施している。これら既 存のプログラムに関して教 材作りなど、内容の充実を 図る。またこうしたプログ ラム以外でも、海や砂浜を フィールドにした海エリア の自然体験プログラムの開 発・調査をする。 これを、地域文化の存続・ H17∼H19 向上を図る目的で実施す る。高知県の伝統的工芸品 に認定されている三原村の 『土佐硯』。良質な石質は全 国の愛硯家から好評を得て いる。 三原村商工会 土佐硯生産組合 しかし、硯は嗜好品である うえ、パソコン等の普及に より「書」の機会等が少な くなってきている事もあ る。そのため地域の硯を通 しての文化向上の気運も下 降気味である。 そこで、幡多の観光に来る 外国人向けに、書道体験を してもらう。そのための書 道の練習によい雰囲気の建 物を準備する。その上、書 道指導の講師陣の充実、書 道設備の充実等が課題であ る。これは現在ある硯工場 の増改築により、製作場と 書道室を整備することで活 用できる。 これは、当然幡多観光周遊 ルートの中に組み込む。 a−26 修学旅行誘致 用ガイドブッ ク作成事業 清流四万十川やクジラの住 H17∼H18 む黒潮の海などで、自然の 大切さを、体験を通して学 ぶ「環境学習型修学旅行」 を誘致する。そのために高 知県西南地域全体の「修学 旅行ガイドブック・幡多発 見」の最新版を作成し、県 外の学校及び関係者に配 布、情報発信をする。 なお、本事業は別にある幡 多広域で行う「幡多観光情 報発信事業」と連携して行 うことにする。 29 四万十楽舎 観光交流空間づくりモデル事業計画書 a−27 林業体験事業 地球の温暖化等の自然環境 の破壊が社会問題化してい る。そこで森林環境保全に ついての大切さを都市部の 方々と共有することも重要 な事業である。 H16∼ NPO いきいきみはら会 H17∼ 大方町 NPO 砂浜美術館 H17∼ 大方町 NPO 砂浜美術館 清流四万十川の西の源流で 今の山を仰ぎ見る三原村は 豊かな森林と野生のシカや イノシシと共存する静かな 山林であるが、そこで次の 事業を計画する。 三原村の豊かな自然環境を 保全すると共に、都市生活 者の人々の心身の疲れをい やせる絶好の自然環境を満 喫して頂き、自然豊かな国 土を形成するために「森林 間伐」、「農林産物栽培」の 体験ツアーを体験して頂く 計画である。これは随時実 施する。 a−28 イルカの里づ くり調査事業 現在、室戸ではイルカを港 内で観光やセラピーの研究 のために飼育しているが、 大方町では、野生のイルカ を飼育しないで呼び寄せる ことが出来ないかと、一部 の関係者が取り組んでお り、今年度はそれらについ て調査を始めている。 この調査の進展で、今後イ ルカを町湾に定住させるこ とが出来れば、一大産業(観 光・イルカを使用してセラ ピー)の可能性があり、イ ルカの里・癒しの町の実現 が可能となってくる。 a−29 波の達人事業 ボディボードを活用した安 全な遊びを教える人材づく りである。 大方町には、入野の浜(4km の砂浜)があり、現在でも 多くのサーファーが訪れて いる。 しかし、サーファーはマナ ーが悪いということで、地 元の町民から煙たがられる 存在にもなりつつある。 我々は、現状のサーファー を指導していくことは、反 発もありなかなか難しいと 30 観光交流空間づくりモデル事業計画書 考え、マナーを含めたサー ファー養成指導員を数十名 育てていきたいと思ってい る。 養成指導員は、地元幡多一 円の若者で、数回の講義を 行って指導員の資格を取得 させ、全員登録させ、必要 時には指導員として活動し てもらう。 主に指導員は、ボディボー ドと呼ばれる比較的初心者 でも気楽に参加できるもの で、取っ掛かりが出来れば、 今後は本格的にサーフィン への転向をしていくことも 考えられ、マナーの守れる サーファーの増大につなが ると考えている。 また、このことは当町にお ける修学旅行の体験学習メ ニューのひとつともつなが っていくと思われる。 31 観光交流空間づくりモデル事業計画書 【様式1-7】 ②事業プラン(つづき) (イ)個別事業の内容 (つづき) (ⅰ)核となるソフト事業 〔NPO等の地域団体等や民間事業者が行う、地域の魅力を高める各種活 動・交流活動・既存資源の有効活用・観光需要の平準化対策・集客イベント等〕 (ⅰ-b)民間事業者が行うソフト事業 事業名 b-①四万十川満喫チ ケット事業 ■事業の概要と観光戦略と の関係 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である。 ■事業実施期間 ■実施主体・実施体制 H17∼ 土佐くろしお鉄道、旅行業者 H17∼ <四万十川の宿>認定委員会 (事務局を中村商工会議所内に置く) H17∼ 幡多広域観光推進連絡協議会 本事業は我々の狙う主要顧 客である長期滞在者に来て 頂くためにも非常に重要な 事業である。 b-②モデル宿泊所支 援事業 国内の主要旅行会社と協議 を重ね、ある人数に達する 見込みがつくことで、長期 滞在可能な割引パック料金 の新設をお願いする作業で ある。 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である。 これは美味・清潔・誠実の モデル宿泊所の設置のこと である 現存する一般ホテル、旅館、 民宿と、新しく開業する民 宿に対して設備とサービス がそのレベルに達しておれ ば、推薦の公認宿泊所とし て公的推薦を得られるよう にするものである。それに 合格したモデル宿泊所をま ず 3 軒認定する。この 3 軒 には支援金を出すことにす る。 b-③幡多観光情報発 信事業 これが出来れば、あとに続 く業者がその 3 軒を見て参 考にすることができるた め。 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である。 四万十川広域観光推進協議会 NHK、民放、各種雑誌で は、いろいろと記事として 報道して頂いているが、地 元の市として、また観光事 中村市 32 観光交流空間づくりモデル事業計画書 務局として四万十川観光に 関する旅行者への情報発信 は未だ不十分。 ただ当然中村市をはじめ各 市町村では既に予算を組ん で、あるレベルの仕事はし ている。よって、それに本 協議会も参加して知恵を出 し、より充実した内容と発 信効果の出るようにした い。 今後“川のリゾート地・四 万十川”と銘うった大々的、 体系的な情報提供を行うよ うにやり方を変えることで この課題を解決してゆきた い。 ホームページの充実 1.目的 長期滞在型“川のリゾ ート地・四万十川”の 実現のため、各種メデ ィアを活用し、ターゲ ットである「自然への あこがれを持つ都会 人」に対し、有益かつ 魅力的な情報を発信す る。 2.実施主体 現在幡多広域観光の推 進事業をしている「幡 多広域観光推進連絡協 議会」の構成員に本計 画対象市町村中当該協 議会に未加入の団体を 加え、本事業の実施主 体とする。 3.実施項目 (1)観光情報 HP の作成 ①対象市町村内の全観光資 源情報を網羅したHPを 作成する。 ②市町村単位で民間の観光 推進組織(各観光協会等) がデータの収集を行い、 実施主体にてHP化作業 を行う。 ③観光資源情報は、市長村 毎やカテゴリ毎、様々な キーにて切出しが可能な ページとする。 33 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ④これを機に、各行政機関 や各種団体がHP上に公 開している当該地域の観 光情報を、本事業にて作 成するHPに集約する。 (2)イベント情報の一 元化 ①当該地域で行われるイベ ントの情報を一元化して HPに掲載するためのシ ステムを構築する。 ②イベント情報は実施主体 構成員から直接入力を可 能とする。 ③入力された情報は、市町 村毎、カテゴリ毎に一覧 表示を可能とする。 ④掲載する情報は観光に関 連するものであれば何で もよい。 (3)観光ルート提案シ ステム構築(周遊 ルート作成事業と リンク) ①滞在期間、目的、趣向等 あらゆる角度から、観光 ルート、観光メニューを 提案可能なシステムを構 築する。 ②各観光ポイントにて利用 可能な施設、店舗等の情 報を提供する。 ③店舗等の情報は、利用可 能な全ての情報を提供す る。 ※宿泊等含め利用する店 舗等は利用者が選択す ることを基本とする。 (4)施設・店舗評価シ ステム構築 ①施設、店舗等のカテゴリ 毎に評価項目を定め、そ の評価を行う。 ②評価は利用者が行うこと とし、オンラインでの評 価受付システムを構築す る。 ③システムはケータイから も利用可能とする。 ④評価の多重登録を防止す るため、1 回の利用につ き、1 回の評価が可能なパ スワードを発行する。 ※発行メディアや手法は 様々考えられることから 検討を要する。 34 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ⑤評価の閲覧は、各店舗情 報を一覧表示した場合に でも識別可能とするた め、視覚的効果を重視し た形式とする。 ※本項目については、多分 に商業振興の意味合いも 含まれることから、商業 振興関連団体の全面的協 力が必要となる。 (5)英語版HPの作成 (外国人観光客誘 致事業とリンク) ①基本的に可能な限り英語 化を行う。 ②外国人向けの専用コンテ ンツについても必要と考 えるが、詳細やその運営 方法については外国人観 光客誘致事業にて検討が 必要。 b−④しまんとツー リズム事業 ・観光マップの充実 本計画選定後は、周遊ル ートの地図などを日本 語、英語、韓国語、中国 語によるものを作成す る。 四万十川観光の新しい柱と して体験交流型観光の普及 が期待されている。その普 及と定着を図るためには、 地域を訪れる人達が、地域 で安全で充実した時間を過 ごすことのできる受入態勢 の整備と、繰り返し訪れて みたいと思えるような魅力 的な地域づくりを進めるこ とが重要である。また、こ うした取り組みを支える人 材の育成確保も必要であ る。そのため次の施策を実 施する。 H17∼H19 西土佐村旅館組合 西土佐村観光協会 西土佐村 西土佐村商工会 (1)地域資源掘りおこし 計画 観光客に地域の魅力 に触れてもらうため には、地域の人達の 意識向上(改革)が 必要である。(“波多 やるき”事業の一貫 としてこれを行う) 35 観光交流空間づくりモデル事業計画書 (2)「体験インストラク ター」「観光・歴史文 化ガイド」「インフォ メーションスタッフ」 等の人材育成確保、 「グリーンツーリズ ムインストラクター 養成スクール開講」 (3)観光に携わる人材の ネットワーク化及び ネットワークセンタ ーの整備 「上記スタッフ登録 制度の導入」、「地域 性を重視したプログ ラムの企画・販売、 コーディネート等」、 「四万十川流域観光 情報の提供、宣伝、 PR」 b−⑤四万十川周遊 バス・自転車 事業 四万十川はゆっくり長期滞 H10∼ 在して味あわないと、その 良さは理解できない。その ためゆっくり各所に出かけ る時、旅行者への“足”の 設備が不十分である。現在、 中村市周辺のみで運用して いる「川バス」を発展させ て、四万十川全流域にも広 げたい。 西土佐村観光協会 土佐くろしお鉄道 西南交通 中村市観光協会 また自転車は四万十川満喫 旅行には大変良い手段であ る。現在中村市周辺では乗 り捨て可能のシステムも既 に動いており、これを全流 域に発展させたい。(尚、こ の自転車の活用には別項目 で出している「サイクリン グロード事業」の推進も不 可欠である) b−⑥観光客受入研 修事業 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である。 1)タクシー経営者/運転 手研修 2)ホテル/旅館/民宿業者 研修(土佐清水市では 既に実施中) 3)市民の観光客受入研修 以上の 3 つの研修は観光事 業を始める上で本地域には 必須の研修である。現在こ の 3 点において、「優秀」と H17∼H21 H17∼H19 ・集中研修・・・3 年間(先ずはタ クシー運転手、 ホテル/旅館観 光業者から開 始する) H17∼ ・平常の研修・・・ とりあえず上 記を毎年行い、 それを 10 年間 続ける。 36 商工会議所 観光交流空間づくりモデル事業計画書 は言えないため。 この研修も本地域の“ビジ ネス文化の向上”一助とな るべく積極的に行なう計画 である。「語学研修」につい ては上記を終了し、その後 行う計画である。 b−⑦四万十川クリ ーン作戦事業 これは戦略「昭和 30 年代の 自然復元」の一環である。 (「10 年間続け る」意味は基本的 なビジネスの基 本は最初から研 修するにしても 日常のビジネス の中で不具合が 発生する毎に、集 中して、その発生 原因を追求して 研修する方が効 果的なため) H2∼ 中村市 西土佐村 “四万十川クリーン作戦” としての全域での定期的ゴ ミ撤収運動 十和村 大正町 これは現在、国土交通省の 呼びかけにより、四万十川 下流域で既に行っている 「マイリバー四万十 Together 四万十川清掃モデ ル事業」の清掃美化ボラン ティア活動への積極的な参 加のことである。 国土交通省 地域住民の方々 回数をもっと多くするなど 本協議会でも市町村を動か す力になる計画である。 また、堤防等の除草にて発 生する刈草について「四万 十川の堆肥・干し草」と銘 うった自然肥として無料配 布を考えている。 台風の多い地域であるた め、プラスチックのシート 類などが流域の樹木に引っ かかっていて汚い。また、 不心得者による川岸へのゴ ミ廃棄も未だ続いている。 b−⑧在日外国人誘 致事業 地域に住む一人一人の適正 なゴミ処理により、四万十 川の美化・保全につながる 運動として取り組みたい。 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である。 H17∼21 ①外国人観光については、 我々は在日外国人に着目 する。彼らの来訪を通し て、口コミで本国に帰っ た時に、「四万十川広域」 の観光地の素晴らしさを 37 観光協会+商工会議所 観光交流空間づくりモデル事業計画書 b−⑨東アジア観光 客誘致事業 話して頂く。 ②ただ問題は、彼らは日本 国内に住む人々のため、 日本人と同じ高い旅費を 必要とする。よって、早 く割安のパック旅行券の 実現が不可欠である。 これは戦略「地域文化の向 上」の一環である。 b−⑩欧米観光客誘 致事業 ①上記の東アジアからの学 生体験ツアーの受け入れ 経験を積んでから、この 一般観光客の誘致を行 う。 ②東アジアとは韓国、台湾、 中国本土を考えている。 これは戦略「地域文化の向 H17∼ 上」の一環である。 H17∼21 この事業については、海外へのプロモ ーションが必要なため、国土交通省が 進めている「ビジット・ジャパンキャ ンペーン」と連携しながらPR等を行 う計画である。 観光協会+商工会議所 この事業については、海外へのプロモ ーションが必要なため、国土交通省が 進めている「ビジット・ジャパンキャ ンペーン」と連携しながらPR等を行 う計画である。 ①欧米観光客にとって日本 は遠い国であり、その中 の四国西南部は、ますま す遠隔の地となる。 ②しかし、その“未開の地” で Authentic Japan(本当 の日本)のひとつの姿を 見て頂くことが、国際交 流には必要と考える。 ・その目の肥えた欧米観光 客への成功を狙うため、 その準備には時間がかか る。よって、欧米観光客 は最後の海外観光客とし て狙う計画である。十分 にアジアや在日の外国人 受け入れのノウハウを得 た上で行う計画である。 b−⑪足摺・心身リ フレッシュ事 業 観光協会+商工会議所 これは長旅の来訪者である H16∼H19 観光客、遍路客へのもてな しとして「あしずり温泉郷」 である足摺岬の温泉を利用 した『足湯』の場をつくり 湯に浸りながら心身を癒し ていただくためのサービス 体制の充実である。 その他、地域住民によるお 茶の提供等を行い交流を深 め地域の歴史、文化などの ガイドを補完する。それに よって域内の周遊性を高め ることに寄与する。 38 足摺温泉組合 観光交流空間づくりモデル事業計画書 b−⑫西土佐商店街 観光客歓迎事 業 村内には 100 軒近くの小 売・サービス業が存在する が、そのほとんどが日曜日 を休業としており、観光客 との接点を持っていない。 これからは、地域住民だけ でなく、観光客も対象とし た集客を考えていく必要が ある。商店街の中に、空店 舗等を活用した体験工房や みやげ物店をつくることに より観光客や立ち寄り客の 増加を図り、商店街の売上 増加につなげる。各商店は それぞれ自慢の逸品を販売 (展示)し、また飲食店で は、どの店でも地域の名物 料理を味わえるようにす る。 H17∼H19 ①空店舗の選定と所有者の 意向調査。 ②体験工房には、地元産品 をサービスする休憩所や インフォメーション機能 を併設する。 ③地域名物料理の提案と飲 食店への取扱要請。 ④消費者と商店のコミュニ ケーションづくり「消費 者が住みたいまちづく り」、「消費者が買いたい 店づくり」の追求。 ⑤接客レベル向上セミナー の実施。 39 商工会、商店連盟、観光協会、西土佐 村 観光交流空間づくりモデル事業計画書 【様式1-8】 ②事業プラン(つづき) (イ)個別事業の内容 (つづき) (ⅱ)民間ハード事業 〔民間事業者やNPO等の地域団体等が行う集客施設・宿泊施設等の整備で、観 光戦略と一体不可分なもの〕 事業名 ■事業の概要と観光戦略と の関係 ■概算事業費及び事業 実施期間 ■実施主体 ⅱ-①和風まちなみ 事業 これは戦略「快適な観光サ ービス体制づくり」の一環 である。 平成 17 年度費用 TMO(中村市) ①専門家によるコンサ ルティング 200 万円 中村商工会議所 都市再生の推進に資する実 地での調査のため、都市再 生プロジェクト推進調査事 業に応募する。 景観法の適用による、まち づくり交付金を視野に入れ た検討を進める。 • まずは中村市の市街地か らこれを始める。 • 現状は昭和 21 年の南海大 地震による壊滅的崩壊か らスタートした安価な和 洋折衷の建物の町であ る。 • 戦後約 60 年目を迎えるに あたり、観光で落ちつき のある街並にするには、 和風建物に統一する必要 がある(しっくいと日本 瓦の家並みづくり)。 • まちづくりのコンセプト を次のようにしたい。 中村市 • まず専門家による街 並の提案をしてもら う為、専門家による 調査費用として 200 万円を必要とする。 • また、現実に各個人 の家の改築が始まる 時期には、行政によ るそれら家並み改善 へのスタート資金(1 軒 50 万円平均か)の 援助が必要である。 ②委員による先進地視 察研究費 5 名×7 万円(1 泊 2 日) =35 万円×3 回(3 ヶ所) =105 万円 1)歴史に基づいたまちづ くり 約 500 年前に一條教房公が 京都より下向して、中村に 小京都をつくった時代か ら、江戸/明治時代に至る までの歴史を再調査し、そ の雰囲気をかもし出すまち づくりをする。さもないと まちづくりに哲学がなく、 また味わいの少ないまちに なるため。 2)史跡明示の充実 全国の中でも実質的な“小 京都”の代表として残って いる、中村の史跡の明示を 行う。(現在ある標示板で は見にくいため) 40 観光交流空間づくりモデル事業計画書 3)しっくいと日本瓦の家 並 街並みはしっくいと日本瓦 の家並みづくりとする。 (道路は中村御所開設当時 の碁盤の道路網が残るので そのまま活用できる) 家並みなどは全く新しいま ちづくりであるが、これか ら 50 年もすれば落ちつい た街並になると思う。財政 的に無理なら市街地の道路 に面した家屋の正面部分だ けでも、白しっくいと日本 瓦の外形の家とする。 ・なお、まちなみづくり、 家並づくりに 関しては、 先進都市への視察が必要で ある。 ⅱ−②祇園風街並整 備事業 中村市は、「土佐の小京都」 H15∼H17 と呼ばれ、5 百余年前に関 総事業費 白一條教房公が、京の町を 11,242 万円 模して作られたまちであ る。今でも基盤の目の街並 や、京町・東山、鴨川とい った地名が色濃く引き継が れている。そこで、路面に 石材をあしらい、街路灯も それに見合ったものとし、 京都祇園風の道とすること で、明るく落ち着きのある 「しっとりとした雰囲気を 醸し出す街並」を創出する。 それにより、観光のスポッ トとしても重要な役割を果 たすものとなる。 ・平成 14 年度 栄町大橋通線(48m) 天神 1 号線(28m) 天神下線(9lm) 稲荷天神下線(47m) 街路灯 2 11 基 ・平成 15 年度 天神下西線(66m) 稲荷天神下線(48m) 街路灯 2 10 基 ・平成 16 年度 天神 2 号線(22m) 羽生小路上町線(177m) 街路灯 1 4基 街路灯 2 10 基 41 TMO (まちづくり四万十株式会社) 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ・平成 17 年度 栄町大橋通線(124m) 街路灯 2 5基 計 整備路線全延長(651m) 街路灯 1 4基 街路灯 2 36 基 ⅱ−③くつろげる道 としての再整 備事業 高齢者等に優しい商店街づ H16∼H19 くりを進めるため、街なか 総事業費 を歩く人の気軽な休憩や交 27,890 万円 流を可能とするポケットパ ーク整備と連携し、「くつ ろげる道」としての商店街 環境を整備する。具体的に は、一方通行化を前提とし、 木陰ベンチを設置したくつ ろげる場の創出による歩者 共存道路化の検討を進め る。また、より充実した「人」 のための空間確保に向け て、自動販売機の道路空間 へのはみ出し改善を進め る。それにより、高齢者を 中心とする来街者の増加が 見込まれ、商店街の活性化 が期待できる。また、コミ ュニティ施設の整備なども 含めた街づくりも促進させ ることが期待でき、観光の スポットとしても重要な役 割を果たすものとなる。 ・平成 16 年度 東下町線(180m) アーチ・街路灯撤去 街路灯 2 3基 サインポール 4基 ベンチ及び植栽 4 個所 掲示板 1基 ・平成 17 年度 天神橋 1 区 天神橋線(90m) 案内板 2基 既存街路灯撤去 新設街路灯設置 12 基 ・平成 18 年度 一条通路面整備 街路灯 45 本 ・平成 19 年度 天神橋 路面整備のみ 42 TMO (まちづくり四万十株式会社) 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ⅱ−④魅力ある中心 市街地商店街 事業 これは観光客に魅力のあ る、地域の特色を出した中 心市街地の開発である。 H17∼H19 中村市 観光客は川や海、そして山 だけの観光では長期滞在で 退屈してくるため、この地 方色豊かな魅力ある商店街 も訪問して頂く。そのため、 この再開発は必要である。 具体的には現在手を打って いるものは、TMO で試みて いる「通りの美化」である。 次は、商店街の表構え整備 を行う計画である。 43 TMO+商店街振興組合連合会 観光交流空間づくりモデル事業計画書 【様式1-9】 ②事業プラン(つづき) (イ)個別事業の内容 (つづき) (ⅲ)公的関連ソフト事業・施策 事業名 ⅲ-①R2S宿泊所改 築補助事業 〔行政が行う規制・誘導施策等〕 ■事業・施策の概要と観光戦 略との関係 これは戦略「快適な観光サー ビス体制づくり」の一環であ る。 ■事業・施策実施期間 ■実施主体 H17∼21 本協議会参加の市町村 H9∼実施中 中村市 問題は宿泊所改築資金の不足 である。 観光客の宿泊には、現存する ホテル、日本旅館が当座は主 役となる。しかし、観光用に 部屋や雰囲気をもっと改善し なければならない。同時に川 の周辺に将来民宿をもっと作 らなければならない。その民 宿だが、国際的な長期滞在型 “川のリゾート地”とするた めには、基本としてトイレの 水洗化と、風呂・洗面所・台 所のクリーン化が必要であ る。しかし、特にその資金が 新規に民宿を開業するこの地 域(農村)の人々には、かな り負担になると思われる(低 収入の地域のため) よって、民宿開業意欲を刺激 するため、starting money と して、改築資金に 1 軒 100 万 円位の援助が必要と思われ る。(例えば、それを水洗トイ レと下水の合併浄化槽の建設 費用等に使ってもらえばよ い。) ⅲ−②川の達人事業 これは戦略「快適な観光サー ビス体制づくり」の一環であ る 西土佐村 この「川の達人」は、流域の 川を熟知している高年齢の人 を募集して行う計画である。 それへの手当を地域市町村が 負担するようにする。 尚、これについては既に「四 万十川財団」でも「四万十川 リバーマスター育成事業」と いう名称でやっているため、 当財団との十分な協力体制が 必要である。 44 観光交流空間づくりモデル事業計画書 また、水辺プラザの整備を図 るため、整備計画を登録(中 村市)します。 ・河原で使う備品の費用と手 当について: 川遊びの子供達(含家族) を集合させて教えたりする のに必要なテント、イス、 脱衣用囲み、飲料水等の設 備の用意。 ⅲ−③観光雑誌宣伝 事業 (これは市役所では、この名 H17∼ 称は単に「観光情報発信事業」 となっている) 中村市 四万十川観光等のイメージア ップと観光客誘致を目的に全 国的な旅行情報誌に観光情報 を掲載する。 ⅲ−④観光パンフレ ット等作成配 布事業 事業内容 観光情報誌掲載 (A4 カラー:2 頁) 観光客誘致と訪れた観光客へ の情報提供サービスを目的に 「観光ガイドブック」、季節の 情報を織り込んだ「観光マッ プ」や「観光ポスター」を作 成する。 45 H17∼ 中村市 観光交流空間づくりモデル事業計画書 【様式1-10】 ②事業プラン(つづき) (イ)個別事業の内容 (つづき) (ⅳ)公的関連ハード事業 〔基盤整備等に係わる国土交通省所管事業あるいは地方単独事業等。既存事 業の継続も含む。〕 事業名 ⅳ-①「四万十川自然 再生」事業 ■事業の概要と観光戦略との関 係 1)国交省により「川本来の姿 を甦らせる川づくり」の目 的のもと、平成 14 年からス タートしている事業であ る。 四万十川自然再生事業(国土 交通省) ・つるの里づくり ・アユの瀬づくり ・アカメの淵づくり ・やごの里づくり 2)本事業は①「流域の視点か ら計画を策定」したり、② 「順応的・段階的な事業の 実施」を狙っており、③ま た「NPO等との連携」も 重視している。我々の狙う 昭和 30 年代の四万十川の 自然を復元するという大き な目標に極めて合致する事 業である。 3)ぜひ、この事業を昭和 30 年代の四万十川に復元でき るまで、続行して頂くよう 国に要請してゆく。 4)また、四万十川では堤防緑 化を強力に推進してきたも のの、樋門周辺等に関して は護岸が露出しており、緑 化が図られていなかった。 さらに、原色で塗装された 樋門についても周辺景観と の調和が図られてはいな い。これらを改善してゆく ことも要請してゆく。 5)尚、次のものも特に本協議 会では注視してゆきたい。 (1)四万十川岸の林再生事業 (県、市町村) これは四万十川岸にかつ てのように、この土地に 適した自然木をもっと多 く植えるものである。 46 ■概算総事業費及び事 業実施期間 H14∼ ■実施主体 ・本協議会参加の市町村 ・高知県/国土交通省 観光交流空間づくりモデル事業計画書 川岸の樹木の減少は、魚 類の減少の原因の一つに もなっている。また樹木 の減少による川周辺の温 度の上昇はトンボの生息 にも影響を与えていると 聞く。(現在激減) (2)“四万十川周辺光規制法” の新設(景観法:県、市 町村) 併せて川の夜の風情を阻 害する過度の人工照明の 使用も禁止する法律の設 定が必要である。 ⅳ-②四万十川・排水 浄化事業 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 H8∼ 本協議会参加の市町村 高知県 ここでは具体的に本協議会でも 強く係ってゆく事業として次の ものを特別に取り上げた。 国土交通省 地域住民の方々 1)畜産排水の規制(県、市町 村) この件について、本協議会でも 詳しく実情把握をし、対策の支 援をする計画である。(窪川町、 床見町、松野町とも協議する) 2)山間部における生活排水の 法規制の徹底(県、市町村) 「四万十川条例」で生活排水は 直接川に流さないことになって いるが、これは十分には現在守 られていない。これに対しては、 部落単位で現在一部で活用され ている「四万十川方式」の浄化 システムの普及を支援したい。 そのためには、ある額の行政に よる部落ごとへの支援金が必須 である。 また各家庭に対しては「合併浄 化槽」の設置を市としては要請 しているが、これも徹底してい ない。現在の市の支援金は少額 のため、もっと行政からのイン センティブとしての支援金の増 額が必要である。 また、各家庭における対策(三 角コーナーへのろ紙設置、油凝 固など)により、流域全体の水 環境が改善される運動として進 47 観光交流空間づくりモデル事業計画書 めていきたい。 市街地における水環境の改善を 図った、「丸の内川浄化事業」の 範囲拡大を要望する。 近年、市街地化が進んでいる具 同地区の水環境の改善を図り、 中筋川の浄化事業を要望する。 3)市街地・中村市周辺 現在中村市では生活排水の浄化 および公共用水域の水質汚濁の 防止と、快適な生活環境の創造 を図ることで、四万十川の豊か な自然環境を後世に引き継いで ゆく目的で、市内全域を対象と して、浄化槽設置者に国・県・ 市からなる補助金を出してい る。 年々その設置数は増加してい る。自己負担の分で急速には広 がらないが、より一層増加する よう本事業を推進してゆく。 ⅳ-③海の母・森の復 元事業 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 概算事業費 14,910 万円 本協議会参加の市町村 高知県 手入れの行き届いていない人工 H17∼H21 林の除間伐等の造林事業を推進 することにより、山林の持つ多 面的機能の向上を図り、保水力、 流域河川の水質の維持及び水量 の復元等により、四万十川を蘇 らせるもの。(市有林の整備) 中村市は、市土面積の約 8 割を 森林が占めており、この内人工 林は 5 9%となっているものの、 時代の変化から林業の採算性の 悪化などにより林業が停滞し、 間伐、保育等が適正に実施され ず、森林のもつ水源かん養機能、 国土保全機能が充分発揮できな い森林が多く存在している。今 回、手入れの行き届いていない 市有林の除間伐等の、造林事業 を積極的にすすめ、森林の持つ 多面的機能を高めることによ り、土砂の流出防止や保水力の 確保等を図り、四万十川の水質 の維持、水量の復元及び生態系 の確保等により、かつての四万 十川を蘇らせ、観光客の増加に つなげるもの。 48 林野庁 中村市 四万十川流域市町村が一斉 に行うことが望ましい 観光交流空間づくりモデル事業計画書 事業内容 ①造林事業 I 造林補助対象外となる市有林 (7 齢級以上のスギ、ヒノキ) について除間伐を実施。 概算事業費 14,200 万円 ②造林事業Ⅱ 観光施設を兼ねる山林(市民 の森等)について維持管理に 必要な下刈、除間伐を実施。 概算事業費 710 万円 ※香山寺市民の森維持管理 このような方法で四万十川周辺 から始まり、海に注ぐ川に連な っている山村の山々の自然を昔 のように落葉樹の多い山に復元 しなければならない。 これに本協議会も支援団体とし て積極的に係ってゆきたい。即 ち、その補助金制度の周知徹底 や本制度の改良点などについて 打ち合わせを進めてゆきたい。 本事業の成功によって本地域の 海も再び豊かな海に生き返る。 それにより現在激減している磯 の魚貝類や鯨の回遊数などの回 復が計られ、本観光計画に弾み がつくのを期待できる。 ⅳ-④四万十川桜並 木事業 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 H17∼ 本協議会参加の市町村 高知県 現在ある篤志家によって四万十 川沿いに 40,010 本の桜を植え 始めている。それを支援する。 川の両岸、また主な支流の入口 周辺も含めて 40,010 本の桜木 の並木を作ることで観光客の目 を楽しませるようにしたい。 ⅳ−⑤主要アクセス 整備事業 これらは本観光計画の成功のた めに、どうしても必要な主要ア クセスの道路完成の要請であ る。 只でさえ、遠隔の地にあって、 本州から来高する観光客が高知 市でストップするのを、自動車 で 1 時間少々で来られるように なれば、本観光計画成功に大き く弾みがつくことになるため。 また本地域内における観光道路 網も含めて次の道路網の整備が 必要である。 49 観光交流空間づくりモデル事業計画書 ⅳ−⑤−①四国横断 自動車道(須崎∼窪 川) 四国横断自動車道(須崎∼窪川) H15∼ の整備推進により、本地域まで のアクセス性を向上させ、観光 1,040 億円 客等の利便性向上支援を図る。 国土交通省 ⅳ−⑤−②国道 56 号・中村宿毛道路 国道 56 号・中村宿毛道路の整備 推進により、中村市∼宿毛市の アクセス性を向上し、観光周遊 ルートの円滑化支援を行う。 S51∼H21 総事業費 94,000 百万円(暫定計 画) 国土交通省 ⅳ−⑤−③国道 441 号道路改築事業 (網代バイパス・久 保川拡幅川登バイパ ス) 対象区域を結ぶ主要幹線道路で ある国道 441 号の整備を行うこ とで、中村市∼西土佐村のアク セス性を向上し、観光周遊ルー トの円滑化支援を行う。 網代バイパス H6∼H20 年代前半 9,497 百万円 高知県 国庫補助事業(国土交通省) 久保川拡幅 H12∼H18 1,550 百万円 川登バイパス H13∼H20 年代前半 2,038 百万円 H1∼H18 15,190 百万円 ⅳ−⑤−④国道 381 号道路改築事業 (半家バイパス) 対象区域を結ぶ主要幹線道路で ある国道 381 号の整備を行うこ とで、大正町∼西土佐村のアク セス性を向上し、観光周遊ルー トの円滑化支援を行う。 ⅳ−⑤−⑤国道 321 号道路改築事業 (以布利バイパス) 対象区域を結ぶ主要幹線道路で ある国道 321 号の整備を行うこ とで、中村市∼土佐清水市∼宿 毛市のアクセス性を向上し、足 摺岬など、観光周遊ルートの円 滑化支援を行う。 大月町の主要観光地である柏島 へのアクセス性向上を図るた め、県道柏島二ツ石線の整備を 行う。 土佐清水市の主要観光地である 足摺岬へのアクセス性向上を図 るため、県道足摺岬公園線の整 備を行う。 エリア内の主要観光地へのアク セス機能を強化するため、四国 西南地域における九州・近畿等 との複合一貫輸送の結節点とし てのターミナル(フェリー中継 基地)を整備する。 エリア内の中で、自然を生かし た野外レクリエーション需要に 対応するため、家族連れのため の宿泊型海洋性レクリエーショ ンとして整備を行う。 H7∼H20 年代前半 5,400 百万円 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 ⅳ−⑤−⑥県道柏島 二ツ石線道路改良事 業 ⅳ−⑤−⑦県道足摺 岬公園線道路改良事 業 ⅳ−⑤−⑧宿毛湾港 改修事業 ⅳ−⑥土佐西南大規 模公園都市公 園事業 ⅳ−⑦よしの除去事 業 50 H15∼H20 事業費 900 百万円 高知県 交付金事業(国土交通省) H15∼H19 事業費 350 百万円 H15∼ 高知県 国庫補助事業(国土交通省) S47∼ 高知県 国庫補助事業(国土交通省) H17∼ ・建設協会/高知県/国土 交通省 観光交流空間づくりモデル事業計画書 四万十川本流の一部と支流に大 量に発生している「よし」の除 去を行う。数十年に及ぶ砂利の 採掘と、流域からの泥水の大量 流出によって岸辺にそれが堆積 したことが原因している。よっ て、堆積露出した泥と同時に「よ し」の除去をしなければならな い。 また、「よし」の処理だが、県の 協力で処理地を確保して頂き、 それを「四万十川の堆肥」と銘 うった自然肥として商品化する ことも商工会議所では考えてい る。商工会議所で販売面を協力 する訳である。 ⅳ−⑧ホタルの里事 業 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 H17∼ 市町村/高知県 H8∼H20 事業費 2,400 百万円 高知県 1.四万十川周辺村落でのホタ ル見学 1)四万十川とホタルの結び つきを望む観光客が多 く、かつてのようにホタ ル生息に適する四万十川 自体と周辺の小川の再生 を行う。 2)大量のホタルの乱舞する ホタル見学地を作る。 3)四万十川周辺に 5 ヶ所位 これを作る。(現在候補 地を調査中) ⅳ−⑨サイクリング ロード事業 これは戦略「昭和 30 年代の自然 復元」の一環である。 交付金事業(国土交通省) 1.四万十川岸に沿ったサイク リングロードの整備 都会から来た観光客が四万十川 周辺の散策をするには、自動車 ではなく「自転車」と「歩く」 の2つの手段を主として利用す るようにする。そのためのサイ クリングロード等を整備する必 要がある。現在、大部分の道路 は自動車と一緒のため、歩行者 等には危険極まりない状態であ る。 また、観光客の利便性を考え、 b−⑤四万十川周遊バス・自転 車事業で記載しているレンタサ イクルの乗り捨てシステムと連 携する。 51 中村市観光協会 観光交流空間づくりモデル事業計画書 2.a−③つるの里復元事業と 連携し、中村市街地より“つ るの里”に至るまでのサイ クリングロードを整備 これは中村市街地からつる の集合地まで自転車で行け るようにするものである。 ⅳ−⑩住宅マスター プランに基づ く事業(中村 小京都まちな み整備計画) 本市は「土佐の小京都」と呼ば れ、現在でも碁盤目状のまちな みや「東山」や「鴨川」などの 地名や伝統行事に当時の名残を 留めている。 しかし、昭和 21 年の南海大地震 によって昔ながらのまちなみは ほとんど残されておらず、「第 6次中村市総合計画」等におい て、小京都らしい街並み再生や 景観形成に関わるガイドライン や支援策の検討がうたわれてい る。 また、平成 15 年 10 月には、小 京都らしいまちなみづくりに向 けて市民、関係団体等から構成 する「中村小京都まちなみ研究 会」を設立し、アンケートや先 進地視察等、本市において相応 しいまちなみについての研究を 行ってきている。 これからの経過を踏まえ、本市 の市街地を中心とした地区にお いて、中村らしい市街地の景観 形成の基本方針である「まちな み景観形成基本計画」を策定す るとともに、その具体的な方策 について検討し、その一環とし て「中村小京都まちなみ条例」 の条例化に向けた検討を行う。 H15∼ ⅳ−⑪下田―初崎渡 し「ときまち 庵」事業 昭和初期より運行している下田 ∼初崎渡し、四万十川流域にも 数々の渡しがあったものの、時 代の流れと共に次々と姿を消し ていき最後の渡しとなってい る。 時代の流れと共に、学童や郵便 屋さんを運びながら数多くの 人々を渡してきたが、平成 8 年 3 月四万十大橋完成以来利用客 が激減し、人々の暮らしの中に は近代的な抜水橋が生活の一部 となり、渡しの時代に終りを告 げようとしていた。 H17∼ 事業費 しかしながら、環境省が指定し た「四国の道」にも選定され、 四国八十八ヶ所霊場めぐりブー ムの増大から「歩き遍路道」と して、また四万十川ブームによ 52 中村市(都市整備課) 中村市 500 万円 観光交流空間づくりモデル事業計画書 りますます最下流の渡しを渡っ てみたい人が沢山訪れるように なり、近年利用客がわずかでは あるが増加している。統計上に も 7 年ぶりに 1,000 人の突破と なり、今後は遍路道や懐かしさ を求める観光道路としての利用 増が見込まれている。 この渡し舟も木造船から昭和 51 年 2 月鋼鉄船に替わり、年代 は古いものの年々の定期点検を 欠かさず、今日もかろやかなエ ンジン音を響かせながら約 1.0km の四万十川を年中無休で 往復している。時代は流れても 昔より伝わってきているこの四 万十川最後の渡しは、潰しては ならないと考える。 そこでその渡しの待合所である が、現在風雨にさらされるバラ ックで、お遍路に来て頂いた 人々が休憩(休息)できるもの ではない。少しでも「歩き遍路」 あるいは「観光客」がゆっくり くつろげる憩いの場として、風 雨のしのげる東屋風の建物を建 設する。(名称『ときまち庵』) ⅳ−⑫「森林の癒し」 足摺半島最高峰の「今の山」は スポットの創 自然が多く残る山である。「森 出事業 林の癒し」的なスポットとして 開拓していき、都市の観光客を 対象に「幡多の癒し」スポット の一つとして観光地作りを目指 す。 H17∼ 三原村 三原村商工会 H17 大月町 観光協会 遊歩道の設置。自然が多く残る 「今の山」の主要部分へ遊歩道 を張り巡らし、森林浴を楽しん でもらう。 キャンプ場の建設。幡多郡では 珍しい「山のキャンプ場」作り を考える。海・川のキャンプ場 にはない、森と星空のもとでの キャンプを体験してもらう。 ⅳ−⑬柏島海洋性レ ジャー施設整 備事業 柏島は高知県の最西南端に位置 し、南は太平洋、西に豊後水道 を望み、大堂海岸、樫西海岸等 を中心とする景観美やサンゴ 礁、日本一といわれる魚種の豊 富さなど、豊かな観光資源に恵 まれている。 53 観光交流空間づくりモデル事業計画書 1,000 種類を超えるといわれる 魚種やサンゴ礁を目当てに、ス キューバダイビング客が多く訪 れ、都市との交流が盛んに行わ れるようになってきた。ダイビ ングショップの増加によりダイ バー船の漁港施設の利用が増加 してきたことや、駐車場スペー スの少ない狭い島内での違法駐 車など、観光産業の振興と相反 するように、地域住民の生活に 支障を来たす状況が生じてお り、漁業活動との住み分けが必 要となってきた。 ダイバー船の係留施設や駐車場 等を整備し、ダイビング客等の 受け入れ体制の整備を図る。 ⅳ−⑭柏島アウトド ア拠点施設整 備事業 柏島は近年のアウトドア志向に H18∼H21 より、海水浴やキャンプなどに 人気のあるスポットとなってい るが、整備されたキャンプエリ アが少ないため、橋周辺の海岸 及び海岸施設を利用してキャン プ及び海水浴を行っている状況 である。漁船や渡船が航行する ことから危険性もあり、代替地 を整備する必要が生じてきてい る。 幸い道路改良(トンネル工事に 伴う残土処理のため、柏島の近 くに位置する竜が浜の海浜周辺 を町が購入しており、残土を利 用した連絡道路の整備とキャン プ場(テントサイト)及びキャ ンプ用具やシュノーケリング等 マリンレジャー用具レンタル施 設の整備等を行い、柏島におけ るアウトドア拠点施設と位置づ け、サービス体制の整備を図る。 高知県 大月町 観光協会 ⅳ−⑮月山神社遍路 みち整備事業 近年四国八十八カ所は、それを 巡る遍路が増えてきている。バ スツアーやマイカー、自転車や 歩き遍路など形態はさまざまで あるが、歴史を偲ぶとともに自 己を見つめ直す癒しの道とし て、ブームになりつつある。世 界遺産に登録しようという動き もでているようである。 土佐清水市三十八番札所「金剛 福寺」から、宿毛市三十九番札 所「延光寺」に通じる、大月町 を通るルートの中にある番外霊 場「月山神社」は、月の形をし た石のご神体や、大師堂の絵馬 など歴史的財産も多く、古くか ら歩き遍路の人々が訪れてい る。 大月町 観光協会 54 H17 観光交流空間づくりモデル事業計画書 最近歩き遍路が増えていること から、「へんろみち保存会」が組 織され、この歴史のみちを復元 する取り組みが行われている。 また、道の駅内構内への遍路の ための休憩所設置や遍路札の展 示等、歴史遺産を掘り起こす取 り組みも行われており、「遍路」 をキーワ一ドにした観光資源と しての活用と情報発信を行うこ とを考えている。 遍路道の整備作業は保存会によ るボランティアで取り組まれて いるが、安心して歩けるよう、 本事業を活用して案内標識等の 整備や、遍路向けの情報発信の ためのマップ作りを行う計画で ある。 ⅳ−⑯標識の充実事 業 観光客が迷わず目的地に到着で きるようb−③幡多観光情報発 信事業の観光マップ等と連携し ながら標識整備を行う。 H17∼ 国土交通省 高知県 本協議会参加の市町村 H18∼H20 沖ノ島観光協会 なお、整備に先立ち、協議会等 関係者は協力して標識点検を実 施し、問題点を明らかにする。 ⅳ−⑰沖ノ島探検隊 事業 四国西南端の小島で白亜の断崖 から望む海は日本一を誇る。群 生する亜熱帯植物や石段・石垣 の家並みを眺めながら散歩する のも楽しい。フィッシングやダ イビングのポイントとしても人 気がある。廃校を活用した、生 活体験型観光を目指す。自分た ちで自然を体験しながら採取し た海の幸、山の幸を島独特の料 理に加工し食す。その時、海の 幸の達人たちに指導をお願いす る。また、塩づくりを体験して もらい自然の大切さを認識して 頂く。 宿泊には、廃校をその施設に改 造する。(多目的可能な施設に する) また、島には浜はあるものの石 ばかりで、安全に遊べる環境が 出来れば観光地としてももっと 人が集まる場所になる。 予定地には新しく道を通す予定 があり、島では砂浜が無くぜひ 構想の中で検討指定。(小規模) 55 観光交流空間づくりモデル事業計画書 海岸に日陰が無く、夏場はとて も外に長くいられない。砂浜近 くに日陰が出来れば、もっと楽 しく長く浜にいられるスポット になる。 ⅳ−⑱浮津海水浴場 整備事業 ⅳ−⑲馬荷温泉湯治 場の復元事業 キャンプ場のスペースを現状よ H17 り幅 18m×長さ 60m ほど拡げる。 これにより、現状より 10 張り∼ 15 張り程度多くキャンプ用テ ントを張ることができ、現状の 約 2 倍程度の収容能力を得るこ とが出来る。(現在、持込テント 1 張り 1 泊で千円の料金) また、駐車場と海岸との境に幅 30cm×高さ 1m×長さ 25m の壁を 設ける。 これにより、年間 2 回程度行っ ていた駐車場への堆積砂利の撤 去作業がなくなる。(8 万円/1 回平均) これは快適な観光サービス体制 づくり戦略の一環である。 大方町 H17∼H18 大方町 H6∼ 高知県 これからの観光はこれまでのよ うな大量通過型の観光から、少 量滞在型の観光の需要が増すも のと予想される。当町のように スポット的観光地を持たない地 域にとっては、地域資源を活か した観光を展開できる大きなチ ャンスである。またこれからの 観光には「本物」が求められる。 当温泉の開発コンセプトは「本 物」。したがって少量滞在の来客 をターゲットにした「かけ流し の湯」としている。 ⅳ−⑳宿毛湾港環境 整備事業 宿毛湾港環境整備事業 エリア内への観光客をはじめ、 港湾を利用する人々の休息やレ クリエーションのため、都市公 園的な施設を備えた緑地を整備 する。 56