Comments
Description
Transcript
ホストコンピュータのCOBOL系技術から Web系技術への移行にintra
ユーザ事例《Web技術への移行編》 財団法人関東電気保安協会 様 ホストコンピュータのCOBOL系技術から Web系技術への移行にintra-martを採用 財団法人関東電気保安協会 (平成 13 年 4 月時点) 財団法人設立許可 : 昭和 41 年 2 月 基本財産 : 3,800,000 千円 事業所数 : 63 カ所 職員数 : 3,686 名 本部 : 〒 171-8503 東京都豊島区 池袋 3-1-2 光文社ビル 事業内容 : 電気設備の安全調査、保安業務、 広報業務 URL : http://www.kdh.or.jp COBOL 系から Web 系への移行 財団法人関東電気保安協会は、約3,700名の職員を抱える大きな組織である。主たる 業務である調査業務、保安業務、広報業務においては、ホストコンピュータを使用し たシステムから、クライアントサーバシステムへと発展してきている。そして、今回、 Web 系システムへの移行を模索している。 多くの大企業と同様、従来からのホストコンピュータの COBOL 系技術から Web 系 技術にどのように移行させるか、そしてどのような観点からツールとしてintra-mart を選択したかについて、情報システム本部・情報システム部の森田部長、佐藤主任そ して武井様にうかがった。 調査業務は、東京電力(株)の委託を受けて 一般家庭や商店など低圧の電気設備の安全診 財団法人関東電気保安協会は、経済産業大 臣の指定法人として、関東地区に 63 拠点を構 断を年間 700万軒ほど行っている。また、保安 業務は、6000 ボルトの高圧電気で受電してい え、電気安全のプロとして調査業務、保安業務 るビルや工場などの自家用電気設備の電気主 および広報業務を行っている。 任技術者が行う電気設備の工事や維持・運用 の電気保安業務を行っており、約 10 万軒のお 客様情報データベースを構築して電気安全を 確保している。このほか、広報業務として、電 気の安全知識の普及や電気災害を防止するた めの講習会の開催など、積極的な広報活動を 行っている。 同協会では、これまでホストコンピュータ および専用端末を用いたオンラインシステム < 情報システム部 佐藤 主任 > を稼動しており、平成8年から端末機のパソコ ンへの切り替え、拠点へのサーバ導入により、 従来のCOBOLによるオンラインシステムとC < 情報システム部長 森田 様 > 言語や VisualBasic によるクライアント・サー バシステムの混在環境となっている。 intra-mart との出会い そのような中で、森田部長は、次の時代を想 定したシステムの模索を佐藤主任に命じてい た。好奇心が旺盛で、研究熱心な佐藤主任は、 さまざまな OS、構築ツールを入手して、実験 を行うとともに、雑誌に目を通し、展示会に足 繁く通い、本当に使えるツール探しを行った。 今後のシステムの基本は Web 系と考え、ま < 情報システム部 武井 様 > ずは社内の電子図書館(文書管理システム)を 作成することを目標とした。 きても、協会内の技術者は全員COBOLのエン OS には、かねてより狙っていた Linux を入 ジニアであり、Java を協会内に普及させるに 手し、さっそく自ら独学で習得。Javaを用いて システムを構築することを考える。しかし、は は、あまりにも時間がかかりすぎることがわ かり、協会内部で作成する標準言語としては じめてみると、さまざまな問題にぶつかった。 採用を見送ることにする。次に、検討したのは <(財)関東電気保安協会 ホームページ > Java で電子図書館のシステムは組むことはで PHP と PostgreSQL などフリーソフトウェア。 できるだけライセンスフィーのかからないシ ステムを、ということで検討してみたものの、 PHP では同協会が求めるシステムには自由度 が低すぎる、また、PHP や PostgreSQL のよう なフリーライセンスの製品では、すべてを自 分たちで解決しなければならず、業務として 利用するには少しリスクがありすぎると判断 して断念した。そのような中で、Web系のイベ ントを数多く覗いて歩いてるうちに出会った のが intra-martであった。JavaScriptで作成する のであれば、比較的容易にシステムを構築で きると直感したという。 総務系アプリケーション作成で、 Web システムを模索する 予想どおりJavaScriptで開発できるintra-mart では、画面まわりの作成は現場からの要求に 応えて容易に変更することができた。協会内 のCOBOLエンジニアにとっても、プログラム のロジックの設計は問題ないのでコマンドを < 研修履歴システム−個人研修履歴検索画面 > 置き換えて行くだけで、比較的短時間で導入 可能であるという目途もたった。Java での試 導入と同時に森田部長と佐藤主任は、 当時ま らは、同協会の「職員サービスシステム」とし 作段階で問題となっていたセッション管理に だ実務経験のない新人であった武井様を intra- てまとめられた人事系の業務アプリケーショ 関るプログラム部分も、intra-martであれば、そ れほど困難でないことも判明した。 martの講習会に参加させた。思惑通り、武井様 は 2、3ヶ月もするとデータベースと連携した ンで、イントラネットシステムを応用した情 報インフラとしての最初の一歩である。 アプリケーションを組むことができるレベル にまで成長した。 これで、佐藤主任に続いて二人目の Web 系 < 公的資格管理システム−情報検索画面 > Web 系エンジニアの育成 のエンジニアが、同協会内に誕生したことに さらに、現在計画中のものとして、Web系の なる。 その後、開発したアプリケーションは、 「電 利点であるマルチメディアとの融合を図った システムとして、保安業務担当者向けの地図 子図書館」と「研修履歴システム」、 「公的資格 情報表示システムがある。これもあくまで情 管理システム」の 3 種類である。研修履歴シス テムは、職員ごとに約350ある研修メニューの 報系のシステムではあるが、同協会の業務の 根幹に関るシステムとなっている。 受講履歴を管理するものであり、公的資格シ 当面は、Web 系ではない従来型開発手法で ステムとは、職員の取得した資格を収集し、人 事サーバと連携させるシステムである。これ は、なかなか採算のとれない「多品種少量のシ ステム」の開発を中心に展開していく予定で あるが、今後は、これらシステムの実績評価を 行いながら、メイン業務システムへと移行さ せるべく、検証中である。 新バージョンの intra-mart ベースモジュール では、J2EE による開発も可能となっているこ とから、いずれは Java の部分への応用も検討 してみたいとのことであった。 いずれにしても、同協会の中では、まだ 2 名 しかintra-mart経験者がいないため、COBOL系 のエンジニアとプロジェクトを作り、徐々に intra-mart を用いた Web 系の技術者の育成を 行っていくとのことである。 ●お問い合わせ・ご相談は下記までどうぞ 〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-16 赤坂3丁目ビル TEL(03)5549-2821 FAX(03)5549-2816 E-mail:[email protected] ホームページ:http://www.intra-mart.com/