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急速に発展するインドネシアで、さまざまな「お役立ち」
特集 急速に発展するインドネシアで、 さまざまな 「お役立ち」 を実践しています。 近年、経済成長を続け、 中間所得者層が拡大し、 身だしなみへの関心がますます高まるインドネシア。 1969年の設立以来、 マンダムインドネシアは、 40年以上にわたり生活者のニーズ・ウォンツに対応し、 文化・生活習慣などにも配慮した現地での 「お役立ち」 を続けています。 生活者とともに ■ 現地のニーズ・ウォンツに対応した 商品開発、サービス向上に取り組んでいます 一人でも多くの生活者に商品をお届けするため、商品の サイジングを追求し、さまざまな購買層に対応した価格設定 を実現しています。また、タルカムパウダー(粉末状制汗剤) やヘアダイ (粉末タイプの白髪染め) など、現地生活者の ニーズ・ウォンツに対応した商品を数多く開発しています。 全国の店頭においては、女性コスメティックブランド 「ピクシー」 を販売する約950名のビューティアドバイザー が、インドネシア女性のおしゃれを応援しています。 2005年に設置したお客さま相談室に寄せられたご意見・ ご要望や、社員から年 間約20万枚提出され る情報カード(P20 参 照)に 書 か れ た 店 頭 情報や提案などを通 じて、商品やサービス の向上に取り組んで います。 ウォーターグロスのサイズバリエーション マンダム・インドネシアの所在地 サイジングの考え方 インドネシア 日本 500 ml 100円 スンター工場 チビトン工場 11 1L 160円 500 ml 100円 250 ml 70円 10 ml 5円 日本では、例えば500ml 100円の商品を1Lで160円にすればコストパフォーマン スが良い1Lの商品が受け入れられますが、インドネシアでは250ml 70円の商品 が求められます。商品に掛けられる絶対金額が小さいため、一度に出す金額が少な いほうが受け入れられます。 社員とともに ■ 現地社員の雇用、経営層への登用を積極的に 推進しています 地域社会とともに ■ 社員の能力開発をサポートし 働きやすい職場づくりに努めています ■ 女性の就業率・権利の向上や 仕事への興味喚起に貢献しています 1969年に設立以来、マンダムインドネシアでは現地社員 マンダムインドネシアでは、上司との年2回の面談を通じ インドネシアでは、女性の社会進出の促進や差別の排除など、 を積極的に採用しています。 てキャリア育成を推進する 「キャリア開発プログラム」 や、目 女性の権利向上は解決すべき社会課題の一つとなっています。 インドネシア人の社員数は2012年3月末時点で4,427 標に対する到達度を評価する面談をした上で、貢献度を賞 マンダムインドネシアは、こうした課題を解決する一助とな 名(契約・派遣社員を含む) となり、現地における雇用創出 与に反映させる 「能力評価制度」 を実施するなど、公正、公 るべく、インドネシア政府の女性活性化・児童保護を担当する のお役立ちを続けています。 平な待遇に努めています。 国務大臣と協力し、女性の社会進出につながるよう、美容セミ さらに、経営層への積極的な登用も推進しており、2012 幹部候補生に対しては年2回のマネジメントスタッフ・ ナーを2011年度は5回開催し、総勢175名が参加しました。 年3月末時点で、13名の取締役のうち、副社長を含む7名 ミーティングの開催や、リーダーシップ研修を実施している また、ジャカルタ州の職業高等学校の学生にビューティ の現地社員が取締役へ登用されています。 他、開発、生産、販売それぞれの分野で、職種や階層に合わ アドバイザーや販売員としての実務研修の機会を提供する また、インドネシアでは、良好な労使関係の構築にも配 せた教育・研修を推進しています。 など、女性の就業率向上を支援しています。 慮しています。現地社員で構成される労働組合では、インド また、インドネシアはイスラム教徒が多いため、会社敷地内 この他、職場体験を通じた仕事への興味喚起を目的に、 ネシアの労働法に基づく労働協約が締結されており、社員 に礼拝所を設置し、休憩時間を利用して礼拝ができるようにし 「キッザニアジャカルタ」 に の声を経営層に届ける仕組みを整えることで、社員の人権 ています。社内食堂ではハラル 「ギャツビー & ピクシー モデ (イスラム教で食べられるもの) を リングスクール」 を2011年に 提供するなど、宗教・生活慣習な オープン。子どもたちに働くこ どにも配慮し、現地社員が働きや との楽しさを伝えています。 を保護しています。 今後も、 現地社員との良好な関係づくりに努めていきます。 すい職場づくりに努めています。 主な教育・研修 [開発分野] 技術提携先企業で約3ヵ月間の研修を実施 [生産分野] 品質向上に求められる基礎知識を習得する研修や意見交換会を毎月実施 [販売分野] ビューティアドバイザーや販促アドバイザーに対して年間を通じた教育を実施 現場責任者に対しては年1回、首都ジャカルタでの集中トレーニングを実施 マンダムインドネシアの社員 ビューティアドバイザー 美容セミナーの様子 礼拝する社員 私 た ち の 考 働 事業を通じてインドネシアの 発展に貢献していきたい マンダムインドネシア 取締役 T. ロンダン サリ 私は取締役のメンバーとして、女性化粧品開発と商品計画を担当し ています。手頃な価格で高付加価値な商品を提供することが生活者へ のお役立ちであると考えています。インドネシアの女性は、機能的便益 より、情緒的便益を重視するため、商品開発は情緒的付加価値を生み 出す力が重要です。こうした商品を開発できるよう、人財育成にも力を 入れています。 また、地域社会への貢献という点では、教育支援や洪水の被害者 支援など地道な活動を続けており、今後もインドネシア社会の発展 に貢献していきます。 12