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【日本BEAシステムズ】(PDF:418KB)

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【日本BEAシステムズ】(PDF:418KB)
エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
特集 NTTデータ20年の歩みと今後の展望
●日本 BEA システムズ
ミッションクリティカル分野の推奨製品として
柔軟かつ最適な IT 基盤の構築を支援
創立以来、エンタープライズインフ
NTT データとの協業が多い公共
オープンで柔軟な標準技術を
ベースに IT 基盤の構築を支援
分野では、業務システムの最適化へ
界標準技術にこだわり、優れた技術力
BEA システムズは、オープンで
としたオープンな標準技術の採用が
と高信頼性の提供で最適な企業IT基
柔軟な業界標準の技術をベースに、
進み、かつてはメインフレームで構
盤の構築を支援してきたBEAシステ
プラットフォームやアプリケーショ
築されていたシステムの多くで、
ムズ。世界18,000社以上の導入実績を
ンに依存することなく、常に最適な
BEA 製品の導入が進められた。そ
誇るBEAシステムズの製品は、日本
IT 基盤の構築を支援してきた。特
の一例として、NTT データが提供
においても、官公庁・自治体、通信、
に日本を代表するシステムインテグ
してきた介護事業者支援システム
金融、製造、流通など、NTTデータ
レータである NTT データとの協業
「かがやきぷらん」の本格的な ASP
をはじめとしたパートナー企業ととも
では、推奨製品として、公共、金融、
サービスに向けたインフラの構築が
に、堅牢性や高信頼性を要求されるミ
通信分野を中心に「絶対に止まらな
ある。
ッションクリティカル分野において、
い」ことが前提のミッションクリテ
NTT データは、介護保険制度が
数々の実績を残してきた。現在は
ィカル分野において数多く採用され
開始された 2000 年4月から、介護
てきた。
事業者支援システム「かがやきぷら
ラストラクチャソフトウェアのリーデ
ィングカンパニーとして、一貫して業
「BEA Tuxedo」
、
「BEA WebLogic」
、
の動きと並行して、Java をはじめ
「BEA AquaLogic」などの製品群を中
エンタープライズ・ソーシャル・コン
Enterprise Web 2.0
Collaboration
& Commerce
Knowledge
Management
Social
Bookmarking
ピューティングなどの技術を融合させ
た「ダイナミック・ビジネス・アプリ
ケーション」や、人、プロセス、情報
の間のギャップを解消する「Liquid
Business Process Management
Service Oriented
Architecture
Mashups
Information
Management
Collaboration
Portals
Modeling
and simulation
Business Activity
Management
Deployment
and Execution
Service Integration
Process Integration
Enterprise」の実現に向けた取組みを
Syndicated
Services
Data Services
展開している。
ここでは、NTT データとの連携
のもと、数多くの実績を残してきた
Virtualized
Enterprise
Foundation
Custom
Time/Event Mainframe
Applications Applications
Existing Applications
Packaged Database
Legacy
XML
Data Source
Security
チャ)
、BPM(ビジネスプロセス管理)
、
Governance & Management
心に、SOA(サービス指向アーキテク
公共、通信分野を中心に、これまで
の取組みと現在注力しているソリュ
ーション等を紹介する。
60
Liquid Enterprise
図 1 BEA Liquid Enterprise
ビジネスコミュニケーション
2008 Vol.45 No.5
エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
ベンダー各社の取組みと期待
ん」の提供を続けてきた。その後、
ためには、従来型の企業の運用、投
●仮想化、「BEA WebLogic Real
2006 年4月に介護保険制度の大幅
資モデルの特徴である垂直的なサイ
Time」、およびイベント駆動型コン
な見直しが実施され、NTT データ
ロを無くし、代わりに人、プロセス、
ピューティングによって、基盤は新
は制度改正への対応と市場ニーズの
情報の水平的な結合という組織化の
しい重要な領域へと拡張。ミッショ
変化を見込み、本格的な ASP サー
原則を適用することが必要である。
ンクリティカルな SOA 資産は、そ
ビス「かがやきぷらんⅡ」への移行
そのためには、従来のモノリシック
の柔軟性が最大限に高められ、リア
を決定した。そして、ASP サービ
(一枚岩的)なアプリケーションか
ルタイムでの複雑な処理と迅速な応
スを開始するにあたり、そのインフ
らビジネスロジックを分離し、IT
答が可能になる。
ラ選びが開始され、検討の結果、シ
資産をゆるやかに結合していかなけ
●「BEA AquaLogic Service Registry」
、
ステムの要として「BEA WebLogic
ればならない。
「BEA AquaLogic Enterprise Repository」
、
「BEA AquaLogic Service Bus」
、
Server」が選ばれた。その理由と
そして、Liquid Enterprise の構
して、NTT データは次の 4 つをあげ
築を支援するために、次の 3 つの主
および「BEA AquaLogic Data Services
ている。1つ目は、アクセス数の急
要技術に焦点をあてている。
Platform」から構成されたエンタープ
増に耐えられる負荷分散機能や、利
◆サービス指向アーキテクチャ
ライズサービスのバックボーンによっ
用状況をモニタリングできるログ機
(SOA):ビジネスタスクを緩やか
て、運用管理されたサービスを企業全
能といった機能の実装。2つ目は、
に結合された再利用可能なサービス
体で安全に、シームレスに、かつ効率
NTT データの技術部門の推奨製品
に変換
的に提供できるようになる。
であったこと。3つ目は、ミッショ
◆ビジネスプロセス管理(BPM):
● BPM によって俊敏性が次の段階
ンクリティカル分野での豊富な実
リアルタイムでのビジネスの把握と
に進化し、閉じたループのビジネス
績。そして4つ目が、サポート体制
管理を実現
プロセスを実現する 。
の充実である。NTT データは、
◆エンタープライズ・ソーシャル・コ
●エンタープライズ・ソーシャル・
WebLogic Server 上に構築される業
ンピューティング:ユーザーを中心に
コンピューティングによって、企業
務アプリケーションを同社で作成し
据え、ユーザー参加型を実現する
の IT 部門による制御が可能な Web
2.0の革新技術が提供される。
た開発方法論を用いて構築し、わず
か半年間でカットオーバーした。
また、Liquid Enterprise の構築
に向けたアプローチとして「BEA
最大のビジネス価値を提供して
持続可能な競争力を生み出していく
日本 BEA システムズでは、
Enterprise 360°」がある。これは、
Liquid Enterprise と並行して「ダ
BEA システムズの製品技術、人、
イナミック・ビジネス・アプリケー
BEA システムズは今、「Liquid
ベストプラクティス、および幅広い
ション」の実現に向けた取組みも展
Enterprise」の実現に取り組んでい
パートナーネットワークを連携し
開している。これは、ビジネスの革
る。これは、企業が「ビジネスの革
て、最大のビジネス価値を提供して
新をアプリケーションレベルで実現
新」、「ビジネスの俊敏性」、「ビジネ
いくことを目的としたものである。
するために、SOA、BPM、エンタ
スの最適化」を実現することで、ビ
具体的には、次のような技術および
ープライズ・ソーシャル・コンピュ
ジネスと IT の間のギャップを解消
製品でビジネスを変革していく。
ーティングなどの技術をシームレス
し、持続可能な競争力を生みだせる
●コア・アプリケーション・インフ
に連携させて、徹底的に簡素化した
ようになるための手助けをする
ラストラクチャ(WebLogic、
方法でアプリケーションの設計、実
BEA システムズのビジョンである。
Tuxedo)が SOA のための強固な基
装、テスト、デプロイ、運用監視を
この Liquid Enterprise を実現する
盤を提供。
行うことを可能にしたソフトウェア
ビジネスコミュニケーション
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エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
特集 NTTデータ20年の歩みと今後の展望
基盤のことである。このダイナミッ
ルを継続的に遂行していくプロセス
ク・ビジネス・アプリケーションに
を管理していく手法である。
「システム連携基盤」として業務の効
率化とコスト削減を実現し、将来に
よって、業務部門と IT 部門の双方
BEAシステムズは、早い時期から
がダイナミックにアプリケーション
SOA、BPMの実現に取組み、ベスト
の構築や変更、配備ができるように
プラクティスの提供やコンサルサー
日本BEAシステムズは、日本国内
なり、競争上の優位を確立すること
ビスとともに SOA や BPM を実現す
での実績を、海外のプロジェクトに
ができるようになる。
るアプリケーション基盤、サービス
も反映させて、より最適な製品&ソ
基盤製品を開発、提供しきた。その
リューション開発に役立てている。
業務の効率化とコスト削減を実現して
IT 環境を継続的に改善
1つが、各アプリケーションの動的
公共分野とともに、NTTデータと
Service Bus)上にサービスを切り出
渡って継続的に改善していくための
基盤を提供している。
通信事業者の要求レベルを満たした
「BEA WebLogic
Communications Platform」
な連携を可能する ESB(Enterprise
の協業が多いのが通信分野である。
すことで、SOAへの移行を容易にす
激しい過当競争が進む通信業界の
る「次世代システム統合ソリューシ
さらに通信分野に特化した「BEA
中で、各通信事業者は顧客を確保し
ョン」である。これは、複雑化した
WebLogic Communications Platform
て多くの収益を上げながらマーケッ
システム連携を改善して、可視性に
(WLCP)
」がある。WLCPは、ITと
トシェアを獲得していくために、既
優れた柔軟性の高いアーキテクチャ
通信を統合した統合スイートで、固
存のネットワーク基盤を最適化して、
を構築することを目的としたソリュ
定や無線、またはIPベースのネット
より効率的なオペレーションの実現
ーションである。このようなソリュ
ワークにおける迅速な統合サービス
と顧客ニーズに柔軟かつ迅速に対応
ーションをベースとし、例えば、通
の構築、導入、管理を可能にするア
したサービスを提供できる仕組みを
信事業者向けには、SOAに基づいた
プリケーション開発プラットフォー
求めている。そのためには、堅牢
性や信頼性とともに、柔軟性や拡
3rdパーティ
アプリケーション
ービスを提供できるIT環境が必要
である。これを実現する技術とし
BEA AquaLogic Service Bus
ーションの個々の機能を迅速にビ
ジネスニーズに対応できるよう、
相互運用性のある標準規格のサー
ビスと組み合わせ、再利用するこ
とでITの適応性と効率性を高める
Webサービス
ParlayX
て注目されているのが、S O A 、
BPM である。SOA は、アプリケ
プロセス制御
Webサービス
サービス合成
サービス
開放管理
J2EE Apps
Policy
SLA
Management
OA&M
Partner Billing
Management
ポリシー
制御 BEA WLServer
統合
キャッシュ
Web / SIP Applications
サービス
イネーブラ
BEA WebLogic SIP Server
BEA WebLogic Server
SIP
HTTP
SMS/MMS
Location
設計手法である。一方 BPM は、
業務のプロセスを分析/設計
(Plan)、実行(Do)、運用監視
WebLogic Integration
BEA WebLogic Network Gatekeeper
Legacy
Apps
BEA AquaLogic Service Bus
張性に優れ、低コストで迅速にサ
OSS
BSS
コアネットワーク層
NGN/IMS
Legacy
(Check)、改善/構築(Action)
の段階に分けて、目標(指標)を
達成するために、PDCA のサイク
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図 2 BEA WebLOgic Communication Platform
ビジネスコミュニケーション
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エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
ベンダー各社の取組みと期待
これからの 20 年も
社会に貢献されんことを
ご期待申し上げます
日本 BEA システムズ株式会社
代表取締役社長
いただいてまいりました。BEA Tuxedo、BEA WebLogic
製品群は、大規模で社会インフラとなる、堅牢性、信頼
志賀 徹也
性が求められるミッションクリティカル分野で推奨製品
として採用していただき、また、最近ではプロジェクト
創立 20 周年おめでとうございます。
ベースで BEA AquaLogic 製品も検討していただいており
過去 20 年日本の IT 技術および各分野における重要なシ
ます。
ステム構築に NTT データ様が大きく貢献し、今日の NTT
弊社の持つミドルウェアの技術が、NTT データ様がこ
データ様の地位を築かれたことに心から敬意を表すと共
れから指向される「変革の先進企業」に少しでもお役に
にお慶びを申し上げます。
立てればと願っております。そしてこれからの 20 年、日
NTT データ様と日本 BEA システムズは IT 基盤の中核を
なすミドルウェアの分野で 10 年ほど前から協業をさせて
本の IT 技術、およびシステム構築のリーダーとして日本
の社会に、さらに貢献されんことをご期待申し上げます。
ムである。TuxedoやWebLogicなど
SDP(サービスデリバリプラット
めとした様々な課題に直面すること
のソフトウェアの基盤やミッション
フォーム)、Parlay X およびテレコ
が予想される。このような課題を解
クリティカルな通信事業者が要求す
ム Web サービス、NGN(次世代ネ
決する製品が WebLogic Network
るアプリケーションサーバなどを長
ットワーク)、SAG(サービスアク
Gatekeeper である。これを利用す
年にわたり開発してきたBEAシステ
セスゲートウェイ)、リアルタイム
ることで、サードパーティのサービ
ムズの経験に基づき構築された製品
の SLA(サービスレベルアグリー
スプロバイダーは、安全かつ最適に
である。
メント)施行、IMS(IP マルチメ
通信事業者のネットワーク基盤にア
WLCP は、3GPP、IETF、J2EE
ディアサブシステム)、そして数多
クセスできるようになる。また、優
標準に準拠したオープンスタンダー
くのサードパーティコンテンツパー
先トラフィックのために割り増し料
ド SIP アプリケーションサーバであ
トナーに対応した標準アプリケーシ
金を設定するなど、柔軟なオペレー
る「BEA WebLogic SIP Server」
ョンインタフェースを保持する。
ションが可能になる。既に海外では、
と 「 BEA WebLogic Network
WebLogic Network Gatekeeper
通信事業者とコンテンツプロバイダ
Gatekeeper」の 2 つの製品で構成
は、WebLogic Server をベースとし
ーとが連携した「駐車スペース情報
されている。WebLogic SIP Server
た製品で、全世界でも多数の導入実
配信サービス」などの事例が数多く
は、標準準拠の通信事業者が必要と
績がある。通信事業者やサービスプ
誕生している。
するクラスのサーバ製品で、IT と
ロバイダーは、今後、サードパーテ
ネットワーク機能を統合し、SIP 環
ィのサービスプロバイダーのコンテ
境におけるサービスの構築および実
ンツやアプリケーションと連携する
装を目的とした製品である。
ことを期待するが、その場合に、ビ
WebLogic Network Gatekeeper は、
ジネスとネットワークの統合をはじ
ビジネスコミュニケーション
2008 Vol.45 No.5
お問い合わせ先
日本 BEA システムズ株式会社
E-mail : [email protected]
TEL : 03-5545-8440
URL : www.beasys.co.jp/
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