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静岡市有料老人ホーム設置運営指導指針(改正前) 別紙4

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静岡市有料老人ホーム設置運営指導指針(改正前) 別紙4
別紙4
静岡市有料老人ホーム設置運営指導指針(改正前)
1
趣旨
こ の 指 導 指 針 は 、 老 人 福 祉 法 ( 昭 和 3 8 年 法 律 第 13 3 号 ) 第 2 9 条 第 1 項 に
規 定 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て 、老 人 福 祉 法 、老 人 福 祉 法 施 行 規 則( 昭
和 38年 厚 生 労 働 省 令 第 28号 ) 及 び 老 人 福 祉 法 施 行 細 則 ( 平 成 1 5年 静 岡 市 規
則 第 101 号 ) に 定 め る も の の ほ か 、 静 岡 市 内 に お け る 有 料 老 人 ホ ー ム の 設
置 予 定 者 及 び 設 置 者 に 対 し て 、設 置 運 営 に 関 す る 指 導 の 基 準 と な る 事 項 を
定めるものとする。
2
基本的事項
有料老人ホームの設置運営に当たっては、次の事項に留意すること。
( 1 )有 料 老 人 ホ ー ム 経 営 の 基 本 姿 勢 と し て は 、入 居 者 の 福 祉 を 重 視 す る と
と も に 、安 定 的 か つ 継 続 的 な 事 業 運 営 を 確 保 し て い く こ と が 不 可 欠 で あ
り 、特 に 、介 護 サ ー ビ ス を 提 供 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、よ り 一
層 、入 居 者 の 個 人 と し て の 尊 厳 を 確 保 し つ つ 福 祉 の 向 上 を 図 る こ と が 求
められること。
ま た 、老 人 福 祉 法 の 帳 簿 の 作 成 及 び 保 存 、情 報 の 開 示 、権 利 金 等 の 受
領の禁止並びに前払金の保全措置及び返還に関する規定を遵守すると
と も に 、入 居 者 等 に 対 し 、サ ー ビ ス 内 容 等 の 情 報 を 開 示 す る な ど に よ り
施 設 運 営 に つ い て 理 解 を 得 る よ う に 努 め 、入 居 者 等 の 信 頼 を 確 保 す る こ
とが求められること。
( 2 )有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 運 営 に 当 た っ て は 、老 人 福 祉 法 、介 護 保 険 法( 平
成 9 年 法 律 第 123号 ) 、 都 市 計 画 法 ( 昭 和 4 3年 法 律 第 100号 ) 、 建 築 基 準
法 ( 昭 和 25年 法 律 第 2 01号 ) 、 消 防 法 ( 昭 和 23年 法 律 第 186号 ) 等 の 関 係
法 令 並 び に 指 導 要 綱 及 び こ の 指 導 指 針 を 満 た す だ け で な く 、よ り 高 い 水
準の施設運営に向けて努力することが期待されること。
な お 、消 防 法 に 基 づ く 所 轄 消 防 署 の 指 導 は 、建 築 基 準 法 上 の 用 途 に か
かわらず、有料老人ホームとして指導を受けること。
( 3 ) 介 護 保 険 法 第 7 0 条 、 第 7 8 条 の 2 又 は 第 115 条 の 2 の 規 定 に よ り 特 定 施
設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者 、地 域 密 着 型 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者 又
は 介 護 予 防 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者( 以 下「 特 定 施 設 入 居 者 生 活
介護事業者等」という。)の指定を受けた有料老人ホームにあっては、
本 指 針 の 規 定 に よ る ほ か 、「 指 定 居 宅 サ ー ビ ス 等 の 事 業 の 人 員 、 設 備 及
び 運 営 に 関 す る 基 準 ( 平 成 11年 3 月 3 1日 厚 生 省 令 第 37号 ) 」 、 「 指 定 地
域 密 着 型 サ ー ビ ス の 事 業 の 人 員 、 設 備 及 び 運 営 に 関 す る 基 準 ( 平 成 18年
3 月 14日 厚 生 労 働 省 令 第 34号 ) 」 又 は 「 指 定 介 護 予 防 サ ー ビ ス 等 の 事 業
の 人 員 、設 備 及 び 運 営 並 び に 指 定 介 護 予 防 サ ー ビ ス 等 に 係 る 介 護 予 防 の
た め の 効 果 的 な 支 援 の 方 法 に 関 す る 基 準( 平 成 18年 3 月 14日 厚 生 労 働 省
令 第 35号 )」( 以 下 、こ れ ら を「 指 定 基 準 」と い う 。)を 遵 守 す る こ と 。
( 4 )都 市 計 画 法 に よ る 開 発 許 可 若 し く は 建 築 許 可 申 請 前 又 は 開 発 許 可 対 象
外の場合については建築確認申請前から静岡市と十分な事前協議を行
うこと。
( 5 ) 建 築 確 認 後 、 速 や か に 静 岡 市 長 へ 老 人 福 祉 法 第 29条 第 1 項 の 規 定 に よ
る届出を行うものとし、入居募集はこの届出後に行うこと。
( 6 )有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 時 に 老 人 福 祉 法 第 29条 第 1 項 に 規 定 す る 届 出 を
行 っ て い な い 場 合 や 、本 指 針 に 基 づ く 指 導 を 受 け て い る 場 合 は 、当 該 届
出を行った上で、本指針の遵守に向け計画的に運営の改善を図ること。
( 7 )有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 運 営 に 当 た っ て は 、社 団 法 人 全 国 有 料 老 人 ホ ー
ム 協 会 と 連 携 を 図 る こ と と し 、同 協 会 へ の 加 入 及 び 同 協 会 が 設 け て い る
有料老人ホーム入居者基金への加入について十分配慮すること。
3
有料老人ホームの類型等
有 料 老 人 ホ ー ム の 類 型 等 は 、次 の と お り 分 類 す る 。な お 、当 初 か ら 要 介
護 者 等 を 主 と し て 入 居 対 象 と す る 場 合 は 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム と し て 計
画を行うこと。
(1)有料老人ホームの類型
ア
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)
介 護 等 の サ ー ビ ス を 提 供 す る 高 齢 者 向 け の 居 住 施 設 。介 護 保 険 法 に よ
り 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者 等 の 指 定 を 受 け て お り 、介 護 が 必 要 と
な っ た 場 合 に は 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム が 提 供 す る 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介
護 、地 域 密 着 型 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 又 は 介 護 予 防 特 定 施 設 入 居 者 生
活介護(以下「特定 施設入居者生活介 護 等」という。)を利 用しながら
生 活 す る こ と が 可 能 な 施 設 。( 介 護 サ ー ビ ス は 有 料 老 人 ホ ー ム の 職 員 が
提 供 。特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 の 指 定 を 受 け て い な い 有 料 老 人 ホ ー ム に
つ い て は 介 護 付 と 表 示 す る こ と は で き な い 。)
イ
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム( 外 部 サ ー ビ ス 利 用 型 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 )
介 護 等 の サ ー ビ ス を 提 供 す る 高 齢 者 向 け の 居 住 施 設 。介 護 保 険 法 に よ
り 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者 等 の 指 定 を 受 け て お り 、介 護 が 必 要 と
な っ た 場 合 に は 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム が 提 供 す る 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介
護等を利用しながら当該有料老人ホームの居室で生活することが可能
な施設。なお、安否確認や計画作成等は有料老人ホームの職員が行い、
介護サービスは委託先の介護サービス事業所が提供する。
ウ
住宅型有料老人ホーム
洗 濯 、掃 除 等 の 家 事 や 日 常 生 活 の 支 援 等 の サ ー ビ ス を 提 供 す る 高 齢 者
向けの居住施設。介護が必要となった場合、入居者自身の選択により、
地域の訪問介護等の介護サービスを利用しながら当該有料老人ホーム
の居室での生活を継続することが可能な施設。
エ
健康型有料老人ホーム
食事の提供その他日常生活上必要なサービスを提供する高齢者向け
の 居 住 施 設 。介 護 が 必 要 と な っ た 場 合 に は 、契 約 を 解 除 し て 退 居 し な け
ればならない。
(2)広告表示
ア
特 定 施 設 の 指 定 を 受 け て い な い 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、広 告 、パ
ン フ レ ッ ト 等 に お い て「 介 護 付 き 」、「 ケ ア 付 き 」等 の 表 示 を 行 え な い
こと。
イ
住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に お い て 、入 居 者 が 利 用 す る 介 護 保 険 制 度 の 居
宅 介 護 支 援 事 業 等 の 外 部 サ ー ビ ス に つ い て は 、特 定 の 事 業 者 を 利 用 す る
ことが入居条件であるかのような表示・広告・説明等を行えないこと。
ウ
そ の 他 、広 告 、パ ン フ レ ッ ト 等 の 記 載 に つ い て は「 不 当 景 品 類 及 び 不
当 表 示 防 止 法 」( 昭 和 37年 法 律 第 134号 ) 第 4 条 第 1 項 第 3 号 に 基 づ き 公
正 取 引 委 員 会 が 指 定 し た 「 有 料 老 人 ホ ー ム に 関 す る 不 当 な 表 示 」( 平 成
16 年 4 月 2 日 付 け 公 正 取 引 委 員 会 告 示 第 3 号 ) 及 び 「『 有 料 老 人 ホ ー ム
に 関 す る 不 当 な 表 示 』 の 運 用 基 準 」( 平 成 16 年 6 月 16 日 付 け 公 正 取 引 委
員 会 事 務 局 長 通 達 第 1 1号 ) を 遵 守 す る こ と 。
4
設置主体
( 1 )定 款 、寄 附 行 為 そ の 他 の 当 該 法 人 の 規 約 に 、事 業 内 容 と し て 有 料 老 人
ホーム事業が明記されていること。
ま た 、公 益 法 人 に あ っ て は 、有 料 老 人 ホ ー ム 事 業 を 行 う に 当 た っ て 主
務官庁の承認を得ていること。
(2)事業を長期間、安定的に運営できる経営基盤が整っているとともに、
社会的信用の得られる経営主体であること。
ま た 、安 定 し た 経 営 を 維 持 す る た め に 、会 計 監 査 人( 公 認 会 計 士 又 は
監査法人)による外部監査を積極的に導入していることが望ましい。
( 3 )原 則 と し て 、個 人 経 営 で な い こ と 。ま た 、少 数 の 個 人 株 主 等 に よ る 独
断専行的な経営が行われる可能性のある体制でないこと。
(4)他業を営んでいる場合には、その財務内容が適正であること。
( 5 )役 員 等 の 中 に 、高 齢 者 の 保 健 福 祉 に つ い て 知 識 、経 験 を 有 す る 者 を 参
画 さ せ る な ど 、高 齢 者 の 心 身 の 状 況 に 配 慮 し た サ ー ビ ス が 適 切 に 提 供 さ
れる運営体制が確保されていること。
5
立地条件
( 1 )入 居 者 が 健 康 で 安 全 な 生 活 を 維 持 で き る よ う 、交 通 の 利 便 性 、地 域 の
環 境 、災 害 に 対 す る 安 全 性 及 び 医 療 機 関 等 と の 連 携 等 を 考 慮 し て 立 地 す
る こ と 。特 に 、有 料 老 人 ホ ー ム は 、入 居 者 で あ る 高 齢 者 が 介 護 等 の サ ー
ビ ス を 受 け な が ら 長 期 間 に わ た り 生 活 す る 場 で あ る こ と か ら 、住 宅 地 か
ら 遠 距 離 で あ っ た り 、入 居 者 が 外 出 す る 際 に 不 便 が 生 じ る よ う な 地 域 に
立地することは好ましくないこと。
ま た 、地 域 の 特 性 や 需 要 等 に 適 合 し た 施 設 と な る よ う 、設 置 計 画 段 階
に お い て 十 分 な 調 査 を 行 う と と も に 、近 隣 住 民 に 対 す る 説 明 会 を 積 極 的
に 開 催 す る な ど 、有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 に つ い て 地 域 の 理 解 と 協 力 が 得
られるよう努めること。
( 2 )有 料 老 人 ホ ー ム の 事 業 の 用 に 供 す る 土 地 及 び 建 物 に つ い て は 、有 料 老
人ホーム事業以外の目的による抵当権その他の有料老人ホームとして
の利用を制限するおそれのある権利が存しないことが登記簿謄本及び
必要に応じた現地調査等により確認できること。
( 3 )借 地・借 家 に よ り 有 料 老 人 ホ ー ム を 設 置 す る 場 合 に は 、入 居 契 約 の 契
約 期 間 中 に お け る 入 居 者 の 居 住 の 継 続 を 確 実 な も の と す る た め 、契 約 関
係について次の要件を満たすこと。
な お 、借 地・借 家 等 の 契 約 関 係 が 複 数 に な る 場 合 に あ っ て は 、土 地 信
託 方 式 、生 命 保 険 会 社 に よ る 新 借 地 方 式 及 び 実 質 的 に は 二 者 間 の 契 約 関
係と同一視できる契約関係であって当該契約関係が事業の安定に資す
る等やむを得ないと認められるものに限られること。
ま た 、定 期 借 地・借 家 契 約 に よ る 場 合 に は 、入 居 者 と の 入 居 契 約 の 契
約 期 間 が 当 該 借 地・借 家 契 約 の 契 約 期 間 を 超 え る こ と が な い よ う に す る
と と も に 、入 居 契 約 に 際 し て 、そ の 旨 を 十 分 に 説 明 す る こ と 。な お 、入
居 者 と の 入 居 契 約 の 契 約 期 間 が 終 身 で あ る 場 合 に は 、定 期 借 地 ・ 借 家 契
約ではなく、通常の借地・借家契約とすること。
ア
借地の場合
( ア )有 料 老 人 ホ ー ム 事 業 の た め の 借 地 で あ る こ と 及 び 土 地 の 所 有 者 は 有
料老人ホーム事業の継続について協力する旨を契約上明記すること。
(イ)建物の登記をするなど法律上の対抗要件を具備すること。
( ウ )入 居 者 と の 入 居 契 約 の 契 約 期 間 の 定 め が な い 場 合 に は 、当 初 契 約 の
契 約 期 間 は 30年 以 上 で あ る こ と と し 、自 動 更 新 条 項 が 契 約 に 入 っ て い
ること。
(エ)無断譲渡、無断転貸の禁止条項が契約に入っていること。
( オ )増 改 築 の 禁 止 特 約 が な い こ と 、又 は 、増 改 築 に つ い て 当 事 者 が 協 議
し土地の所有者は特段の事情がない限り増改築につき承諾を与える
旨の条項が契約に入っていること。
(カ)賃料改定の方法が契約において長期にわたり定まっていること。
( キ )相 続 、譲 渡 等 に よ り 土 地 の 所 有 者 が 変 更 さ れ た 場 合 で あ っ て も 、契
約が新たな所有者に承継される旨の条項が契約に入っていること。
(ク)借地人に著しく不利な契約条件が定められていないこと。
イ
借家の場合
( ア )有 料 老 人 ホ ー ム 事 業 の た め の 借 家 で あ る こ と 及 び 建 物 の 所 有 者 は 有
料老人ホーム事業の継続について協力する旨を契約上明記すること。
( イ )入 居 者 と の 入 居 契 約 の 契 約 期 間 の 定 め が な い 場 合 に は 、当 初 契 約 の
契 約 期 間 は 20年 以 上 で あ る こ と と し 、 更 新 後 の 契 約 期 間 ( 極 端 に 短 期
間でないこと)を定めた自動更新条項が契約に入っていること。
(ウ)無断譲渡、無断転貸の禁止条項が契約に入っていること。
(エ)賃料改定の方法が契約において長期にわたり定まっていること。
( オ )相 続 、譲 渡 等 に よ り 建 物 の 所 有 者 が 変 更 さ れ た 場 合 で あ っ て も 、契
約が新たな所有者に承継される旨の条項が契約に入っていること。
(カ)借家人に著しく不利な契約条件が定められていないこと。
( キ )入 居 者 と の 入 居 契 約 の 契 約 期 間 の 定 め が な い 場 合 に は 、建 物 の 優 先
買取権が契約に定められていることが望ましいこと。
6
建物の規模及び構造設備
( 1 )建 物 は 、入 居 者 が 快 適 な 日 常 生 活 を 営 む の に 適 し た 規 模 及 び 構 造 設 備
を有するとともに、外観等地域の住宅環境との調和にも配慮すること。
( 2 )建 物 は 、建 築 基 準 法 に 規 定 す る 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 と し 、か
つ 、建 築 基 準 法 、消 防 法 等 に 定 め る 避 難 設 備 、消 火 設 備 、警 報 設 備 そ の
他 地 震 、火 災 、ガ ス も れ 等 の 防 止 や 事 故 ・災 害 に 対 応 す る た め の 設 備 を
十分設けること。なお、既に設置されている有料老人ホームの建物が、
耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 で な い 場 合 は 、所 轄 の 消 防 署 の 指 導 に よ り
必要な防火措置等を講じること。
ま た 、緊 急 通 報 装 置 を 設 置 す る 等 に よ り 、入 居 者 の 急 病 等 緊 急 時 の 対
応を図ること。
( 3 ) 建 物 の 設 計 に 当 た っ て は 、「 高 齢 者 が 居 住 す る 住 宅 の 設 計 に 係 る 指 針
( 平 成 13年 国 土 交 通 省 告 示 第 1301号 ) 」 を 参 考 と し て 、 入 居 者 の 身 体 機
能の低下や障害が生じた場合にも対応できるよう配慮すること。
特に、介護付有料老人ホーム及び住宅型有料老人ホームについては、
廊 下 や 居 室 な ど 入 居 者 が 通 常 移 動 す る 範 囲 の 設 備 は 、車 椅 子 で の 移 動 が
可能なスペースと構造が確保されていること。
( 4 )建 物 の 配 置 及 び 構 造 は 、日 照 、採 光 、換 気 等 入 居 者 の 保 健 衛 生 に つ い
て十分考慮されたものであること。
( 5 )有 料 老 人 ホ ー ム が 提 供 す る サ ー ビ ス 内 容 に 応 じ 、次 の 機 能 を 有 す る 設
備 を 設 け る こ と 。た だ し 、入 居 者 へ の サ ー ビ ス の 提 供 や 安 全 の 確 保 等 に
支障がない場合は、設備の一部を設けないことができる。
居室、一時介護室、食堂、浴室、便所、洗面設備、医務室(又は健康
管理室)、談話室(及び応接室若しくは面談室)、事務室、宿直室、洗
濯室、汚物処理室、看護・介護職員室、機能訓練室、健康・生きがい施
設、外来者宿泊室、エレベーター、スプリンクラー、緊急通報装置
(6)(5)に定める設備の設置及び整備の基準は、次によること。なお、
以 下 の 居 室 等 の 面 積 の 算 定 方 法 は 、特 に 注 記 が な い 場 合 は 壁 芯 方 法 に よ
るものとする。
ア
居室
( ア ) 居 室 は 個 室 と す る 。 居 室 面 積 は 13 平 方 メ ー ト ル 以 上 ( 夫 婦 用 等 で 1
室 に 2 人 以 上 の 者 を 入 居 さ せ る 場 合 に は 、 1 人 当 た り 10. 65 平 方 メ ー
ト ル 以 上 )と し 、居 室 内 に 便 所 、洗 面 設 備 、収 納 設 備 等 を 備 え る 場 合
に は 、車 椅 子 等 の 使 用 等 に 支 障 が な い よ う に 十 分 な 居 室 面 積 が 確 保 で
きるよう努めること。
( イ ) 各 居 室 は 、 建 築 基 準 法 第 30条 の 規 定 に 基 づ く 界 壁 に よ り 区 分 さ れ た
ものとすること。
(ウ)建築基準法において地下とされる階に設けないこと。
( エ )1 以 上 の 出 入 口 は 避 難 上 有 効 な 空 地 、廊 下 又 は 広 間 に 直 接 面 し て 設
けること。
( オ )居 室 に お い て 介 護 サ ー ビ ス を 行 う 場 合 は 、サ ー ビ ス の 提 供 に 必 要 な
ベ ッ ド 等 の 備 品 を 備 え る と と も に 、入 居 者 の 車 椅 子 の 使 用 及 び ス ト レ
ッチャーによる移動等に支障のない構造とすること。
( カ )ベ ッ ド を 備 え る 場 合 は 、低 床 ベ ッ ド の 導 入 等 に よ り 転 落 に よ る 重 大
事故の未然防止に資するよう努めること。
(キ)既存の建物を転用して開設される有料老人ホームにおいて、(ア)
の 居 室 面 積 が 確 保 で き な い 場 合 又 は( オ )の 入 居 者 の 車 椅 子 の 使 用 等
に 支 障 が あ る と 認 め ら れ る 場 合 は 、居 室 外 に 収 納 設 備 を 設 け る な ど 有
効 面 積 の 確 保 に 努 め る と と も に 、談 話 室 を 複 数 設 置 す る な ど の 代 替 措
置を講じること。
イ
一時介護室
一 時 的 な 介 護 サ ー ビ ス を 提 供 す る た め の 部 屋 で あ り 、入 居 者 の 状 況 等
に 応 じ て 適 切 な 数 を 確 保 す る こ と 。な お 、居 室 で 一 時 的 な 介 護 サ ー ビ ス
を 提 供 す る こ と が 可 能 で あ る 場 合 は 、一 時 介 護 室 を 設 置 し な い こ と が で
きる。
一時介護室を設置する場合は、居室の設備の基準を準用する。
ウ
食堂
入居者の要介護の状態等を考慮して適切に配置すること。
( ア )入 居 定 員 及 び 車 椅 子 使 用 者 数 な ど 入 居 者 の 要 介 護 の 状 態 を 勘 案 し て 、
適切な広さ及び座席数を確保すること。
( イ )衛 生 面 の 配 慮 と し て 、手 指 を 洗 浄 す る 設 備 を 設 け る こ と 。介 護 付 有
料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、車 椅 子 使 用 者 に
配 慮 し た 高 さ に す る と と も に 、手 す り を 備 え る な ど 、要 介 護 者 等 が 使
用するのに適したものとすること。
エ
浴室
入 居 者 の 要 介 護 の 状 態 等 を 考 慮 し て 適 切 に 配 置 す る こ と 。住 宅 型 有 料
老人ホームにあっては、居室内の設置も含め考慮すること。
( ア )介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、手 す
り 、ス ロ ー プ 及 び 浴 槽 用 リ フ ト を 整 備 す る な ど 、要 介 護 者 等 が 入 浴 す
るのに適したものとすること。
( イ )専 ら 要 介 護 者 等 を 入 居 対 象 と す る 場 合 は 、一 般 浴 槽 の ほ か に 、ね た
き り 等 の 要 介 護 の 状 態 に 対 応 で き る 特 別 浴 槽 を 設 け る と と も に 、脱 衣
室を含めて入浴介助をするのに十分な広さを確保すること。
オ
便所
居室内又は居室のある階ごとに居室に近接して設置すること。
( ア )介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、車 椅
子 使 用 者 に 配 慮 す る と と も に 、手 す り を 備 え る な ど 、要 介 護 者 等 が 使
用するのに適したものとすること。
( イ )共 用 の 場 合 は 、居 室 の あ る 階 ご と に 整 備 す る こ と と し 、そ の 階 ご と
の入居定員を勘案して適切な数を設置すること。
カ
洗面設備
居室内又は居室のある階ごとに居室に近接して設置すること。
( ア )介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、洗 面
台 を 車 椅 子 使 用 者 に 配 慮 し た 高 さ に す る と と も に 、手 す り を 備 え る な
ど、要介護者等が使用するのに適したものとすること。
( イ )共 用 の 場 合 は 、居 室 の あ る 階 ご と に 整 備 す る こ と と し 、そ の 階 ご と
の入居定員を勘案して適切な数を設置すること。
キ
医務室(又は健康管理室)
介護付有料老人ホームにあっては、原則として設置すること。
医 務 室 を 設 置 す る 場 合 は 、医 療 法 施 行 規 則( 昭 和 23年 厚 生 省 令 第 50号 )
第 16条 に 規 定 す る 診 療 所 の 構 造 設 備 の 基 準 に 適 合 し た も の と し 、医 薬 品
等 を 保 管 す る 錠 付 ロ ッ カ ー な ど 必 要 な 備 品 を 備 え る こ と 。健 康 管 理 室 と
して設置する場合は、医務室に準じた構造、設備とすること。
ク
談話室(並びに応接室又は面談室)
入 居 者 が 交 流 で き る 談 話 室 を 設 置 す る こ と 。ま た 、入 居 者 及 び そ の 家
族 等 と 面 談 す る 場 所 と し て 、プ ラ イ バ シ ー の 保 護 に 配 慮 し た 応 接 室 又 は
面談室を設置すること。
ケ
汚物処理室
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、保 健 衛
生に配慮して居室のある階ごとに設置するよう努めること。
コ
看護・介護職員室
介護付有料老人ホームにあっては、緊急時の迅速な対応を図るため、
居室のある階ごとに設置すること。
( ア )入 居 者 が 日 常 的 に 利 用 す る 談 話 室 等 の 共 用 設 備 に 面 し て 設 置 す る こ
と。
( イ )カ ウ ン タ ー に よ り 区 分 す る な ど 、談 話 室 及 び 廊 下 等 を 見 通 す こ と が
できる形状とすること。
サ
機能訓練室
他に機能訓練を行うために適当な広さの場所が確保できる場合には
設置しないことができる。
( ア )食 堂 と 同 一 の 場 所 と す る 場 合 は 、3 平 方 メ ー ト ル に 入 居 定 員 を 乗 じ
て得た面積以上を確保するよう努めること。
(イ)機能訓練に必要な設備及び備品を備えること。
シ
健康・生きがい施設
入 居 者 が 健 康 で 生 き が い を 持 っ て 生 活 す る こ と に 資 す る た め 、例 え ば 、
ス ポ ー ツ 、レ ク リ エ ー シ ョ ン を 目 的 と し た 施 設 、芸 術 、文 化 活 動 を 目 的
とした施設、娯楽のための施設等を設けることが望ましい。
ス
外来者宿泊室
入 居 者 の 交 流 の 機 会 を 確 保 す る と と も に 、入 居 者 の 家 族 等 と の 連 携 に
資するため、外来者宿泊室を設けることが望ましい。
セ
エレベーター
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、原 則 と
し て 2 階 以 上 の 場 合 は 設 置 す る こ と 。な お 、適 切 な 介 護 サ ー ビ ス 等 が 提
供できるよう入居定員等に応じた台数を設置すること。
(ア)少なくとも1基はストレッチャーを収納できる構造とすること。
( イ )操 作 盤 は 車 椅 子 使 用 者 に 配 慮 し た 高 さ に す る と と も に 、手 す り を 備
えるなど、要介護者等が使用するのに適したものとすること。
ソ
スプリンクラー
主 と し て 要 介 護 状 態 に あ る 者 を 入 居 さ せ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム で 、床
面 積 が 27 5 平 方 メ ー ト ル 以 上 の 施 設 は 、 所 轄 の 消 防 署 等 消 防 機 関 の 指 導
を受けて、スプリンクラー設備等を適切に整備すること。
タ
緊急通報装置
介護付有料老人ホーム及び住宅型有料老人ホームにあっては、居室、
一 時 介 護 室 、浴 室 、便 所 、エ レ ベ ー タ ー 等 に ナ ー ス コ ー ル 等 の 通 報 装 置
を 備 え る こ と 。ま た 、館 内 放 送 設 備 等 の 非 常 通 報 の で き る 設 備 を 設 け る
ことが望ましい。
チ
その他
(ア)廊下
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、入 居 者
が 車 椅 子 等 で 安 全 か つ 円 滑 に 移 動 す る こ と が 可 能 と な る よ う 、整 備 の 基
準は次によること。
① 車 椅 子 使 用 者 が す れ 違 う こ と が で き る よ う 、廊 下 の 有 効 幅 員( 注:内
法 に よ る こ と と し 、 手 す り か ら 測 定 。 以 下 同 じ 。 ) は 1.8 メ ー ト ル 以
上 と す る こ と 。ま た 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、多 数 の 通 行
が見込まれる中廊下や避難経路が集中する廊下等(以下「中廊下等」
と い う 。 ) の 有 効 幅 員 は 2.7メ ー ト ル 以 上 と す る こ と が 望 ま し い 。
た だ し 、 す べ て の 居 室 が 個 室 で 、 1 室 当 た り の 床 面 積 が 18 平 方 メ ー
ト ル 以 上 で あ っ て 、か つ 、居 室 内 に 便 所 及 び 洗 面 設 備 が 設 置 さ れ て い
る 場 合 は 、 廊 下 の 有 効 幅 員 は 1. 4 メ ー ト ル 以 上 と す る こ と が で き る 。
そ の 場 合 も 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、中 廊 下 等 の 有 効 幅 員
は 1.8メ ー ト ル 以 上 と す る こ と が 望 ま し い 。
② 既 存 の 建 物 を 転 用 し て 開 設 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に お い て 、① の 有 効 幅
員 が 確 保 で き な い 場 合 は 、待 避 ス ペ ー ス や 転 回 ス ペ ー ス を 設 け る な ど 、
車椅子による円滑な移動に有効な代替措置を講じること。
③ 廊 下 の 両 側 に 手 す り を 連 続 し て 設 け る な ど 、要 介 護 者 等 が 使 用 す る の
に適したものとすること。
④ 廊 下 の 曲 が り 角 は す み 切 り 等 の 処 理 を 行 う な ど 、車 椅 子 使 用 者 の 通 行
に支障のない構造とするよう努めること。
(イ)常夜灯
廊下、便所その他必要な場所に設けること。
(ウ)床
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、転 倒
等 に よ る 重 大 事 故 の 未 然 防 止 に 資 す る た め 、す べ り に く く 衝 撃 を 吸 収
しやすい材質を使用することが望ましい。
(エ)居室等の出入口
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、引 き
戸やドアハンドル等円滑に利用できる構造とすること。
( 7 )既 存 の 建 物 を 転 用 し て 開 設 す る 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 定 員 9 人 以 下 の 有
料 老 人 ホ ー ム に つ い て 、建 物 の 構 造 上( 6 )に 定 め る 基 準 を 満 た す こ と
が 困 難 で あ る 場 合 に お い て は 、す べ て の 居 室 が 個 室 で あ り 、か つ 、有 効
な代替措置を講ずること等により同等の効果が得られると認められる
と き は 、こ の 基 準 に よ ら な い こ と が で き る 。た だ し 、建 物 の 改 修 時 等 に
できる限り基準に適合するよう対処すること。
( 8 )高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 関 す る 法 律 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律( 平 成
23年 法 律 第 32号 ) の 施 行 ( 平 成 2 3年 10月 2 0日 ) の 際 、 現 に 改 正 法 に よ る
改正前の高齢者の居住の安定確保に関する法律第4条に規定する高齢
者円滑入居賃貸住宅の登録を受けている高齢者専用賃貸住宅であった
有料老人ホームについては、(2)、(5)及び(6)に規定するア、
イ、エ、オ、キ、チ(ア)の基準を適用しない。ただし、建築基準法、
消 防 法 等 に 定 め る 避 難 設 備 、消 火 設 備 、警 報 設 備 そ の 他 地 震 、火 災 、ガ
ス も れ 等 の 防 止 や 事 故 、災 害 に 対 応 す る た め の 設 備 を 十 分 に 設 け る こ と 。
7
職員の配置等
(1)職員の配置
ア
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、指 定 基 準 に お い て 規 定 さ れ て い る
人 員 に 関 す る 基 準 を 遵 守 す る と と も に 、介 護 保 険 対 象 外 の サ ー ビ ス を 提
供 す る 場 合 は 、そ の サ ー ビ ス の 内 容 に 見 合 っ た 職 員 を 適 切 に 配 置 す る こ
と。
イ
住 宅 型 有 料 老 人 ホ ー ム 及 び 健 康 型 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、提 供 す
る サ ー ビ ス 内 容 に 応 じ て 、そ の 呼 称 に か か わ ら ず 、次 の 職 員 を 配 置 す る
こと。
管理者(施設長)、事務員、生活相談員、介護職員、看護職員(看護
師又は准看護師)、機能訓練指導員、栄養士、調理員
各 職 員 の 配 置 数 は 、入 居 者 の 数 や 要 介 護 等 の 状 態 に 即 し て 、適 切 な 数
を 確 保 す る こ と と し 、さ ら に 、夜 間 の 介 護 及 び 緊 急 時 等 に 対 応 で き る 職
員体制及び勤務ローテーションとすること。
た だ し 、有 料 老 人 ホ ー ム の 運 営 に 支 障 が な い と 認 め ら れ る 場 合 は 、当
該有料老人ホームの他の職務又は当該有料老人ホームに併設されてい
る施設や事業所の職務を兼務できることとする。
ウ
介 護 サ ー ビ ス( 要 介 護 者 等 に 提 供 さ れ る 入 浴 、排 せ つ 、食 事 等 の 介 護 、
洗 濯 、掃 除 等 の 家 事 、生 活 等 に 関 す る 相 談 及 び 助 言 そ の 他 要 介 護 者 等 に
必 要 な 日 常 生 活 上 の 世 話 、機 能 訓 練 並 び に 療 養 上 の 世 話 を い う 。以 下 同
じ )を 提 供 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、ア 及 び イ の ほ か 、次 に よ る
こと。
(ア)要介護者等を直接処遇する職員(介護職員及び看護職員をいう。)
に つ い て は 、介 護 サ ー ビ ス の 安 定 的 な 提 供 に 支 障 が な い 職 員 体 制 と す
ること。
( イ )介 護 職 員 の う ち 1 人 以 上 は 常 勤 の 者 と す る 。ま た 、特 に 施 設 の 開 設
時 に お い て は 、高 齢 者 の 介 護 に つ い て 知 識 及 び 経 験 を 有 す る 者 が 、過
半数を占めるように配慮すること。
( ウ )看 護 職 員 の う ち 1 人 以 上 は 常 勤 の 者 と し 、入 居 者 の 健 康 管 理 に 必 要
な数を配置すること。
( エ )施 設 の 管 理 者( 施 設 長 )及 び 介 護 サ ー ビ ス の 責 任 者 の 地 位 に あ る 者
は 、高 齢 者 の 介 護 に つ い て 知 識 及 び 経 験 を 有 す る 者 と し 、原 則 と し て
次のいずれかに該当する者とする。
①社会福祉士、介護福祉士、保健師、看護師等の資格を有する者
②特別養護老人ホーム等の介護保険施設又は有料老人ホーム等にお
いて、2年以上介護サービスに従事した経験を有する者
(2)職員の研修
職 員 に 対 し て は 、採 用 時 及 び 採 用 後 に お い て 定 期 的 に 研 修 を 実 施 す る
こと。
特 に 、生 活 相 談 員 、介 護 職 員 及 び 看 護 職 員 に つ い て は 、高 齢 者 の 心 身
の特性、実施するサービスのあり方及び内容、認知症介護、虐待防止、
身 体 的 拘 束 の な い 介 護 、介 護 事 故 の 防 止 及 び 感 染 症 対 策 等 の 介 護 に 関 す
る 知 識 及 び 技 術 並 び に 作 業 手 順 等 に つ い て 、体 系 的 か つ 継 続 的 に 研 修 を
行 う 必 要 が あ る こ と か ら 、管 理 者( 施 設 長 )の 責 務 と し て 、毎 年 度 当 初
に職員研修計画を策定し、その計画に基づいて研修を実施すること。
な お 、職 員 研 修 計 画 の 策 定 に 際 し て は 、職 員 の 意 向 を で き る 限 り 反 映
さ せ る と と も に 、関 係 団 体 等 が 開 催 す る 研 修 会 な ど に も 、職 員 を 積 極 的
に参加させるよう努めること。
(3)職員の衛生管理
職 員 の 心 身 の 健 康 に 留 意 し 、職 員 の 疾 病 の 早 期 発 見 及 び 健 康 状 態 の 把
握 の た め に 、採 用 時 及 び 採 用 後 に お い て 定 期 的 に 健 康 診 断 を 行 う と と も
に 、メ ン タ ル ヘ ル ス を 含 め て 健 康 管 理 に 関 す る 相 談 体 制 を 確 保 す る よ う
努 め る こ と 。ま た 、労 働 安 全 衛 生 法( 昭 和 47 年 法 律 第 57号 )等 に 基 づ き 、
就業中の衛生管理について十分な点検を行うこと。
(4)職員の秘密保持
有 料 老 人 ホ ー ム の 職 員 又 は 職 員 で あ っ た 者 が 、正 当 な 理 由 な く 、そ の
業 務 上 知 り 得 た 入 居 者 又 は そ の 家 族 の 秘 密 を 漏 ら す こ と が な い よ う 、有
料老人ホームの設置者は必要な措置を講じなければならない。
な お 、 設 置 者 に あ っ て は 、 個 人 情 報 の 保 護 に 関 す る 法 律 ( 平 成 15年 法
律 第 57号 ) 等 に 基 づ き 、 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 い に 留 意 す る こ と 。
8
施設の管理・運営
(1)管理規程等の制定
次 に 掲 げ る 施 設 の 管 理 に 関 す る 事 項 に つ い て 、社 団 法 人 全 国 有 料 老 人
ホ ー ム 協 会 が 発 行 し て い る「 有 料 老 人 ホ ー ム 標 準 管 理 規 程 」を 参 考 に し
て、管理規程を定めること。
ま た 、管 理 規 程 を 変 更 す る 場 合 に は 、運 営 懇 談 会 で 意 見 を 求 め る と と
もに、変更する場合の手続を入居契約書に規定すること。
ア
施設の目的及び運営の方針
イ
入居者の定員及び居室数
ウ
組織の体制及び職員の配置状況
エ
居室や共用設備等の利用に当たっての留意事項
オ
管理費、食費、介護費用等の利用料の詳細
カ
サービスの内容及びその費用負担の詳細
キ
業 務 の 全 部 又 は 一 部 を 委 託 す る 場 合 の 委 託 先 及 び 委 託 内 容( 施 設 の 警
備業務など入居者の処遇と直接関わらない業務を除く)
ク
介護を行う場合の基準
ケ
医療を要する場合の対応
コ
緊急やむを得ず身体拘束を行う場合の手続
サ
や む な く 入 居 者 の 金 銭 等 の 管 理 を 行 う 場 合 の 具 体 的 な 管 理 方 法 、入 居
者又は身元引受人等への定期的報告等
シ
入居者及びその家族等からの苦情に対する対応
ス
緊急時、非常災害時の対応
セ
運営懇談会の設置・運営
ソ
その他施設の運営に関する重要事項
(2)書類等の整備
次 の 関 係 書 類 を 整 備 し 、保 存 す る こ と 。な お 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム
に あ っ て は 、こ れ に 加 え て 指 定 基 準 に お い て 規 定 さ れ て い る 記 録 の 整 備
及 び 保 存 を 遵 守 す る こ と 。 ま た 、 老 人 福 祉 法 第 29条 第 4 項 の 規 定 を 遵 守
し 、費 用 の 受 領 の 記 録 、提 供 し た サ ー ビ ス の 内 容 、提 供 し た サ ー ビ ス に
係 る 苦 情 に 関 す る 記 録 等 の 事 項 に つ い て は 帳 簿 を 作 成 し 、2 年 間 保 存 す
ること。
ア
入居者及びその身元引受人等の氏名及び連絡先を明らかにした名簿
イ
職員に関する書類
履歴書、雇用契 約書 、職員勤務表 、給与 明細書、給与支 払台 帳、源泉
徴収報告書
ウ
入居者に関する書類
入 居 者 と の 契 約 書 、重 要 事 項 説 明 書( 契 約 者 及 び 説 明 者 が 署 名 し た も
の )、入 居 者 の 入 居 時 に お け る 心 身 の 状 況 等 の 記 録 、入 居 者 に 対 す る サ
ー ビ ス 提 供 の 記 録( 健 康 診 断 、健 康 管 理 、健 康 保 持 の た め の 措 置 、医 薬
品管理、食事提 供管 理、介護記録等 )、居室の変更に関わ る 同意書、緊
急 や む を 得 な い 場 合 の 身 体 拘 束 に 関 す る 記 録 、事 故 の 内 容 及 び 措 置 の 状
況 に 関 す る 記 録 、入 居 者 や 家 族 等 か ら の 苦 情・要 望 等 に 関 す る 記 録 、入
居者の金銭等の管理に関する記録等
エ
施設の管理・運営に関する書類
管 理 規 程 、有 料 老 人 ホ ー ム 重 要 事 項 説 明 書 、協 力 医 療 機 関 と の 契 約 書 、
業 務 の 全 部 又 は 一 部 を 委 託 し た 場 合 の 状 況 確 認 書 、保 健 衛 生 管 理( 食 中
毒 対 策 、感 染 症 対 策 等 )に 関 す る 書 類 、消 防 計 画 に 関 す る 書 類 、サ ー ビ
スマニュアル(食事・排せつ・入浴、身体拘束、高齢者虐待防止、健康
管理基準等を含む)、緊急時(事故、災害、急病・集団感染等)対応マ
ニ ュ ア ル 、苦 情・要 望 等 対 応 マ ニ ュ ア ル 、職 員 研 修 計 画 、運 営 懇 談 会 の
記録等
オ
会計に関する書類
出納簿、領収書、払込通知書等
(3)緊急時の対応
ア
事故・災害及び急病・負傷・集団感染等の緊急時に迅速かつ適切に対
応できるように、対応方法等に関するマニュアル等を備えるとともに、
職員の業務分担を明確にし、これらの周知を徹底すること。
イ
火 災 や 地 震 等 の 災 害 に 備 え 、消 防 計 画 等 に 基 づ き 所 轄 の 消 防 署 と 連 携
を図りながら、避難等必要な訓練を定期的に行うこと。
ウ
「 社 会 福 祉 施 設 に お け る 地 震 防 災 応 急 計 画 の 作 成 に つ い て 」( 昭 和 55
年 1 月 16日 厚 生 省 社 会 局 施 設 課 長 及 び 児 童 家 庭 局 企 画 課 長 通 知 )及 び 静
岡県作成の「高齢者福祉施設における災害対応マニュアル」を参考に、
「 地 震 防 災 応 急 計 画 」を 作 成 す る こ と 。な お 、消 防 計 画 を 作 成 す る こ と
が必要とされている有料老人ホームにあっては消防計画中に地震防災
応 急 計 画 に 相 当 す る 事 項 を 定 め る も の と し 、所 轄 消 防 署 長 に 届 け 出 る こ
と。
(4)入居者の安否確認
入居者の安否確認については、安全・安心の確保の観点のみならず、
プ ラ イ バ シ ー の 確 保 に つ い て 十 分 に 考 慮 す る 必 要 が あ る こ と か ら 、安 否
確 認 の 方 法 等 に つ い て は 、運 営 懇 談 会 そ の 他 の 機 会 を 通 じ て 入 居 者 の 意
向 の 確 認 、意 見 交 換 等 を 行 い 、で き る 限 り そ れ を 尊 重 し た も の と す る こ
と。
(5)医療機関等との連携
ア
近 距 離 ( 移 送 に 要 す る 時 間 が お お む ね 20分 以 内 ) で 、 か つ 、 内 科 ・ 整
形 外 科・精 神 科 等 の 診 療 科 目 を 標 榜 し て い る 医 療 機 関 と 協 力 契 約 を 結 び 、
協 力 内 容( 健 康 相 談・健 康 診 断 及 び 受 診・治 療 等 の 協 力 、入 院 加 療 が 必
要 と な っ た 場 合 の 協 力 、夜 間 等 に お け る 病 状 急 変 時 等 の 協 力 )及 び 当 該
協 力 医 療 機 関 の 診 療 科 目 等 に つ い て 入 居 者 に 周 知 し て お く こ と 。協 力 内
容 に 医 師 の 訪 問 に よ る 健 康 相 談・健 康 診 断 が 含 ま れ て い な い 場 合 に は 嘱
託医を確保しておくこと。
イ
協力医療機関の医師又は嘱託医の訪問による定期的な健康相談や診
察 の 機 会 を 、週 1 回 以 上 確 保 す る よ う 努 め る と と も に 、協 力 医 療 機 関 と
併せて協力歯科医療機関を定めておくよう努めること。
(6)施設の衛生管理
ア
入 居 者 が 使 用 す る 食 堂 等 の 什 器 、備 品 そ の 他 の 設 備 又 は 飲 用 に 供 す る
水 に つ い て 、衛 生 的 な 管 理 に 努 め 、又 は 衛 生 上 必 要 な 措 置 を 講 じ る と と
もに、医薬品及び医療用具の管理を適正に行うこと。
イ
感 染 症 が 発 生 し 又 は ま ん 延 し な い よ う に 、保 健 所 の 指 導 の も と に 必 要
な措置を講じること。
( ア )食 中 毒 及 び 感 染 症 の 発 生 を 防 止 す る た め の 措 置 等 に つ い て 、必 要 に
応 じ て 保 健 所 の 助 言 、指 導 を 求 め る と と も に 、常 に 密 接 な 連 携 を 保 つ
こと。
( イ )特 に イ ン フ ル エ ン ザ 対 策 、腸 管 出 血 性 大 腸 菌( O-157 )感 染 症 対 策 、
レ ジ オ ネ ラ 症 対 策 等 に つ い て は 、そ の 発 生 及 び ま ん 延 を 防 止 す る た め 、
厚 生 労 働 省 か ら 発 出 さ れ て い る 通 知 等 に 基 づ き 、適 切 な 措 置 を 講 じ る
こと。
(ウ)定期的に調理に従事する者の検便を行うこと。
(エ)空調設備等により施設内の適温の確保に努めること。
ウ
洗 面 設 備 及 び 医 務 室( 又 は 健 康 管 理 室 )等 に お い て は 、共 用 タ オ ル を
使用しないこと。
(7)家族や地域との連携・交流
ア
施 設 の 運 営 に お い て 、常 に 入 居 者 の 家 族 と 連 携 を 図 る と と も に 、入 居
者とその家族との交流等の機会を確保するよう努めること。
イ
地域住民又はボランティア等の自発的な活動との連携又は相互の協
力を行うよう努めること。
ウ
地 域 と の 交 流 ス ペ ー ス を 設 け 、地 域 住 民 や 、子 ど も 会 、老 人 ク ラ ブ 等
地 域 の 団 体 も 含 め た 行 事 等 を 実 施 す る な ど 、入 居 者 と 地 域 住 民 等 と の 交
流に積極的に取り組むこと。
(8)苦情処理
ア
入 居 者 及 び そ の 家 族 等 か ら の 苦 情 に 対 し 、迅 速 か つ 誠 実 に 対 応 し 、円
滑 な 解 決 を 図 る た め 、相 談 し や す い 環 境 の 整 っ た 苦 情 相 談 窓 口 を 設 置 し 、
責 任 者 を 明 確 化 す る と と も に 、職 員 が 適 切 な 対 応 を 行 う た め の 留 意 点 等
を 定 め た 苦 情 処 理 マ ニ ュ ア ル 等 の 整 備 を す る な ど 、苦 情 解 決 の 体 制 を 整
備すること。
イ
有料老人ホームに対する指導業務を所掌している静岡市保健福祉子
ど も 局 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 、社 団 法 人 全 国 有 料 老 人 ホ ー ム 協 会 等 の 外 部
の苦情処理機関の電話番号を有料老人ホーム重要事項説明書等に記載
す る と と も に 施 設 内 の 見 や す い 場 所 に 表 示 し 、入 居 者 及 び そ の 家 族 等 に
周知すること。
ま た 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、静 岡 県 国 民 健 康 保 険 団 体 連
合 会 と と も に 、静 岡 市 保 健 福 祉 子 ど も 局 福 祉 部 介 護 保 険 課 の 電 話 番 号 を
併せて周知すること。
ウ
入 居 者 及 び そ の 家 族 等 か ら 苦 情 を 受 け 付 け た 場 合 に は 、迅 速 か つ 誠 実
に 対 応 し 、的 確 に 苦 情 を 解 決 す る と と も に 、当 該 苦 情 の 内 容 及 び 対 応 の
状況等について、記録して保存すること。
ま た 、苦 情 申 出 を 行 っ た 入 居 者 及 び そ の 家 族 等 に 対 し て 、処 遇 そ の 他
において差別的取扱いを一切しないこと。
エ
入居者及びその家族等から相談を受けた苦情相談機関が当該経過状
況の聴取等を求めた場合には、誠実に回答すること。
オ
入 居 者 及 び そ の 家 族 等 か ら の 苦 情 申 立 に 関 す る 対 応 に つ い て 、入 居 契
約書及び管理規程において規定すること。
(9)事故への対応
ア
事故の防止に向けた対応
( ア )事 故 が 発 生 し た 場 合 の 対 応 及 び 事 故 発 生 時 の 家 族 等 へ の 報 告 の 方 法
等が記載された事故発生の防止のための指針を整備すること。
( イ )事 故 発 生 の 防 止 の た め の 委 員 会 及 び 職 員 に 対 す る 研 修 を 定 期 的 に 行
うこと。
イ
事故発生時の対応
( ア )災 害 、負 傷 及 び 集 団 感 染 等 の 事 故 が 発 生 し た 場 合 に は 、消 防 署 、保
健所及び協力医療機関等と連携しながら直ちに必要な措置を講じる
こと。
( イ )事 故 の 内 容 や 措 置 状 況 等 に つ い て 記 録 す る と と も に 、入 居 者 の 家 族
等に遅滞なく連絡すること。
( ウ )入 居 者 に 対 す る サ ー ビ ス の 提 供 に よ り 賠 償 す べ き 事 故 が 発 生 し た 場
合は、入居者に対しての損害賠償を速やかに行うこと。
ウ
再発防止に向けた対応
( ア )事 故 が 発 生 し た 場 合 又 は そ れ に 至 る 危 険 性 が あ る 事 態 が 生 じ た 場 合
に 、当 該 事 実 が 報 告 さ れ 、そ の 原 因 の 多 角 的 分 析 を 通 し た 改 善 策 に つ
い て 、職 員 に 周 知 徹 底 す る 体 制 を 整 備 す る こ と 。な お 、再 発 防 止 対 策
についてはさらに検証を行うこと。
( イ )再 発 防 止 に 係 る 検 証 に つ い て 、記 録 を 保 存 す る と と も に 、運 営 懇 談
会において報告すること。
エ
行政への報告
次 の 事 故 等 が 発 生 し た 場 合 に は 、静 岡 市 保 健 福 祉 子 ど も 局 福 祉 部 高 齢
者福祉課に直ちに報告すること。
( ア )職 員 の 不 適 切 な 介 護 に よ る も の の ほ か 施 設 内 で 介 護 等 の サ ー ビ ス に
よ り 発 生 し た 事 故( 死 亡 又 は 医 療 機 関 で の 受 診 を 要 す る こ と と な っ た
場合)
(イ)食中毒及び感染症の発生
(ウ)法人及び職員等の法令違反並びに不祥事
(エ)その他有料老人ホームの運営に関わる重大な事故
な お 、報 告 後 も 事 故 が 継 続 し て い る 場 合 に は 、適 宜 報 告 を 行 う こ と 。
ま た 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、静 岡 市 保 健 福 祉 子 ど も 局
福祉部介護保険課にも併せて報告すること。
( 10) 運 営 懇 談 会 の 設 置 等
ア
管 理 者( 施 設 長 )、職 員 、入 居 者 及 び そ の 家 族 等 に よ り 組 織 す る 運 営
懇 談 会 を 設 け る と と も に 、入 居 者 の う ち 要 介 護 者 に つ い て は そ の 家 族 等
に 対 し 出 席 を 呼 び か け る こ と 。ま た 、施 設 の 運 営 に つ い て 外 部 か ら の 点
検 が 働 く よ う 、施 設 関 係 者 及 び 入 居 者 以 外 の 第 三 者 的 立 場 に あ る 学 識 経
験者、民生委員などを加えるよう努めること。
イ
運 営 懇 談 会 で は 、入 居 者・サ ー ビ ス 提 供 の 状 況 、管 理 費 、食 費 の 収 支
等の内容及び貸借対照表や損益計算書等の財務諸表に基づいた経営状
況 等 を 定 期 的 に 報 告 し 、説 明 す る と と も に 、入 居 者 の 要 望 、意 見 を 運 営
に反映させるよう努めること。
ま た 、入 居 者 が 関 係 す る 入 居 契 約 及 び 管 理 規 程 の 変 更 に つ い て は 、必
ず運営懇談会で説明した上で、所要の手続きをとること。
ウ
施 設 運 営 及 び 入 居 者 処 遇 に つ い て 、重 大 な 影 響 が 生 じ る 恐 れ が あ る 場
合 は 、臨 時 に 運 営 懇 談 会 を 開 催 し 、入 居 者 及 び そ の 家 族 等 に 説 明 す る こ
と。
エ
運 営 懇 談 会 を 開 催 し た 際 に は 、議 題( 審 議 内 容 )と と も に 、入 居 者 か
ら の 意 見 及 び 施 設 が 説 明 し た 内 容 等 に つ い て 議 事 録 を 作 成 し 、入 居 者 及
びその家族等に配布すること。
オ
運 営 懇 談 会 の 設 置 及 び 審 議 事 項 等 に つ い て 、入 居 契 約 書 及 び 管 理 規 程
において規定すること。
9
サービス
入居者に対して、契約内容に基づき、食事、相談助言、健康管理、治療
への協力、介護、機能訓練、レクリエーション等に関し、その心身の状況
に応じ適切なサービスを提供すること。
サービスの提供に当たっては、懇切丁寧を旨とし、入居者及びその家族
に対してサービスの提供上必要な事項について、理解しやすいように説明
すること。
また、サービスマニュアル等を策定することにより、サービスの内容を
標準化・明確化し、これに基づいて適切なサービスを実施すること。
(1)食事サービス
ア
栄 養 及 び 入 居 者 の 心 身 の 状 況 を 考 慮 し た 食 事 を 、一 般 の 家 庭 生 活 に 準
じた適切な時間に提供すること。
イ
入 居 者 の 嗜 好 調 査 を 実 施 す る な ど し て 、入 居 者 の 希 望 に 配 慮 し た 献 立
と す る と と も に 、事 前 に 栄 養 士 に よ る 献 立 表 を 作 成 し 、入 居 者 の 目 に 触
れやすい場所に掲示すること。
ウ
入居者の健康状態並びに咀嚼能力及び摂取能力等に応じた食事(半
粥・全粥、刻み食、ミキサー食等)を提供すること。
エ
糖 尿 病 等 に よ り 治 療 食 の 提 供 が 必 要 な 入 居 者 に 対 し て は 、医 師 や 栄 養
士の指導により治療食を提供すること。
オ
要 介 護 者 等 に つ い て も 、可 能 な 限 り 離 床 し て 、食 堂 で 食 事 を 摂 る こ と
を支援すること。
た だ し 、食 堂 に お い て 食 事 を 摂 る こ と が 困 難 な 入 居 者 に 対 し て は 、居
室において食事提供するなど必要な配慮を行うこと。
(2)相談・助言等
常 に 入 居 者 の 心 身 の 状 況 や 置 か れ て い る 環 境 等 の 把 握 に 努 め 、入 居 者
及 び そ の 家 族 等 に 対 し て 、各 種 の 相 談 に 応 ず る と と も に 、適 切 な 助 言 そ
の他援助を行うこと。
(3)健康管理と治療への協力
ア
サービスマニュアル等において健康管理基準を定め、定期健康診断、
医 師 の 訪 問 に よ る 健 康 相 談 や 診 察 、看 護 職 員 に よ る 体 温・脈 拍・血 圧 の
測定等の健康管理について、頻度、方法及び内容等を規定すること。
イ
入居時及び1年に2回以上健康診断を受ける機会を与えるとともに、
常 に 入 居 者 の 健 康 の 状 況 に 注 意 し 、医 師 の 指 導 の も と に 、必 要 に 応 じ て
健 康 保 持 の た め の 適 切 な 措 置 を と る こ と 。ま た 、健 康 診 断 、健 康 管 理 及
び健康保持のための措置の記録を適切に保存すること。
ウ
入 居 者 が 一 時 的 疾 病 等 の た め 日 常 生 活 に 支 障 が あ る 場 合 に は 、介 助 等
日 常 生 活 の 世 話 が 行 え る よ う 配 慮 す る と と も に 、医 療 機 関 で の 治 療 が 必
要な場合には、適切な治療が受けられるよう医療機関への連絡、紹介、
受診手続、通院介助等の協力に努めること。
(4)介護サービス
ア
介 護 サ ー ビ ス を 提 供 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、契 約 に 定 め る と
こ ろ に よ り 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム 又 は そ の 提 携 有 料 老 人 ホ ー ム( 一 定 限
度以上の要介護状態になった場合に入居者が住み替えてそこで介護サ
ー ビ ス を 行 う こ と が 入 居 契 約 書 に 明 定 さ れ て い る も の に 限 る 。)に お い
て 行 う こ と と し 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム が 行 う べ き 介 護 サ ー ビ ス を 介 護 老
人 保 健 施 設 、病 院 、診 療 所 又 は 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム 等 に 行 わ せ て は な ら
な い こ と 。こ の 場 合 の 介 護 サ ー ビ ス に は 、医 療 行 為 は 含 ま れ な い も の で
あること。
な お 、介 護 サ ー ビ ス を 提 供 し な い 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、当 該 有
料 老 人 ホ ー ム の 居 室 に お い て 、入 居 者 が 介 護 保 険 に よ る 訪 問 介 護 等 の 居
宅サービスの適切な利用が可能となるよう配慮すること。
イ
契 約 内 容 に 基 づ き 、居 室 又 は 一 時 介 護 室 に お い て 入 居 者 の 自 立 を 支 援
す る と い う 観 点 に 立 っ て 処 遇 す る と と も に 、常 時 介 護 に 対 応 で き る 職 員
の勤務体制をとること。
ウ
入 居 者 の 自 立 の 支 援 及 び 日 常 生 活 の 充 実 に 資 す る よ う 、入 居 者 の 心 身
の 状 況 に 応 じ て 、医 師 や 看 護 職 員 と の 連 携 を 十 分 に 図 り な が ら 、適 切 な
技術をもって介護サービスを行うこと。
ま た 、サ ー ビ ス マ ニ ュ ア ル 等 に お い て 、個 々 の 介 護 方 法 に つ い て の 具
体 的 な 作 業 手 順 、留 意 事 項 、介 護 サ ー ビ ス を 提 供 す る 場 所 及 び 職 員 の 配
置体制等を定め、職員に周知徹底すること。
な お 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、指 定 基 準 に 基 づ き 、特 定 施
設 サ ー ビ ス 利 用 者 に 対 し て 特 定 施 設 サ ー ビ ス 計 画 を 作 成 し 、適 切 な サ ー
ビスを提供すること。
エ
食 事 の 介 護 が 必 要 な 場 合 に は 、健 康 状 態 や 摂 取 能 力 等 に 十 分 留 意 す る
と と も に 、必 要 に 応 じ て 医 師 や 看 護 職 員 の 指 導 を 受 け 、適 切 な 方 法 で 行
うこと。
入 浴 の 介 護 が 必 要 な 場 合 に は 、週 2 回 以 上 入 浴 で き る 機 会 を 確 保 す る
と と も に 、健 康 状 態 等 に よ り 入 浴 が 適 切 で な い と き は 、必 要 に 応 じ て 清
拭を行うこと。
排 せ つ の 介 護 が 必 要 な 場 合 に は 、で き る 限 り 自 立 排 せ つ に 向 け て 援 助
を 行 う と と も に 、お む つ を 使 用 せ ざ る を 得 な い と き は 、適 切 に 取 り 替 え
ること。
オ
介 護 サ ー ビ ス の 内 容 及 び 入 居 者 の 生 活 状 況 等 に つ い て 、介 護 記 録 と し
て整理し、保存すること。
カ
介 護 サ ー ビ ス の 提 供 に 伴 う 事 故 が 発 生 し た 場 合 に は 、8( 9 )を ふ ま
えて適宜対応すること。
(5)身体拘束の禁止
介 護 サ ー ビ ス の 提 供 に 当 た っ て は 、入 居 者 の 生 命 又 は 身 体 を 保 護 す る
た め 緊 急 や む を 得 な い 場 合 を 除 き 、身 体 拘 束 そ の 他 入 居 者 の 行 動 を 制 限
す る 行 為 を 行 っ て は な ら な い こ と 。た だ し 、緊 急 や む を 得 ず 身 体 拘 束 等
を 行 う 場 合 に は 、「 身 体 拘 束 ゼ ロ へ の 手 引 き 」( 厚 生 労 働 省 「 身 体 拘 束
ゼ ロ 作 戦 推 進 会 議 」発 行 )に お い て 示 さ れ た「 緊 急 や む を 得 な い 身 体 拘
束 に 関 す る 説 明 書 」を 参 考 に し て 、あ ら か じ め 非 代 替 性 、一 時 性 、切 迫
性 の 3 つ の 要 件 に つ い て そ れ ぞ れ 検 討 の 上 、そ の 経 過 及 び 結 果 を 記 録 す
る と と も に 家 族 等 に 説 明 す る こ と 。 ま た 、「 緊 急 や む を 得 な い 身 体 拘 束
に 関 す る 経 過 観 察・ 再 検 討 記 録 」を 参 考 に し て 、観 察 記 録 等 を 作 成 し 保
存するとともに、身体拘束廃止に向けた検討を適宜行うこと。
(6)機能訓練
介 護 サ ー ビ ス を 提 供 す る 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、要 介 護 者 等 が 日
常 生 活 を 営 む の に 必 要 な 機 能 を 改 善 し 、又 は そ の 減 退 を 防 止 す る 観 点 か
ら、身体的、精神的条件に応じた機能訓練等を実施すること。
(7)レクリエーション
入 居 者 の 要 望 を 考 慮 し 、運 動 、娯 楽 等 の レ ク リ エ ー シ ョ ン を 実 施 す る
こと。
入居者の生活が健康で明るいものとなるよう必要に応じて助言を行
う と と も に 、入 居 者 が 自 主 的 に 趣 味 、教 養 娯 楽 、交 流 行 事 等 を 行 う 場 合
には協力すること。
ま た 、地 域 の 行 事 や 地 区 老 人 ク ラ ブ 活 動 等 へ 参 加 で き る よ う 配 慮 す る
など、地域との交流の機会の確保に努めること。
(8)家族との交流・外出の機会の確保
常 に 入 居 者 の 家 族 と の 連 携 を 図 り 、入 居 者 と そ の 家 族 と の 交 流 等 の 機
会 を 確 保 す る よ う 努 め る と と も に 、入 居 者 の 外 出 の 機 会 を 確 保 す る よ う
努めること。
(9)家族・身元引受人への連絡等
入 居 者 の 生 活 に お い て 必 要 な 場 合 に は 、家 族・身 元 引 受 人 等 へ の 連 絡
等所要の措置をとるとともに、入居者本人の意向に応じ、関連諸制度、
諸 施 策 の 活 用 に つ い て も 迅 速 か つ 適 切 な 措 置 を と る こ と 。要 介 護 者 等 に
つ い て は 、入 居 者 の 生 活 及 び 健 康 の 状 況 並 び に サ ー ビ ス の 提 供 状 況 を 家
族・身元引受人等へ定期的に報告すること。
( 10) 金 銭 管 理 等
入 居 者 の 金 銭 、預 金 等 の 管 理 は 入 居 者 自 身 が 行 う こ と を 原 則 と す る こ
と 。た だ し 、入 居 者 本 人 が 特 に 施 設 に 依 頼 し た 場 合 、又 は 入 居 者 本 人 が
認知症等により十分な判断能力を有せず金銭等の適切な管理が行えな
い と 認 め ら れ る 場 合 で あ っ て 、身 元 引 受 人 等 の 承 諾 を 得 た と き に は 、施
設において入居者の金銭等を管理することもやむを得ないこと。
こ の 場 合 に あ っ て は 、依 頼 又 は 承 諾 を 書 面 で 確 認 す る と と も に 、金 銭
等 の 具 体 的 な 管 理 方 法 、入 居 者 本 人 又 は 身 元 引 受 人 等 へ の 定 期 的 報 告 等
を管理規程等で定めること。
( 11) サ ー ビ ス の 向 上
職 員 に よ る 会 議 を 定 期 的 に 開 催 し 、入 居 者 の 個 々 の サ ー ビ ス 内 容 の 検
証 及 び 向 上 に 努 め る と と も に 、サ ー ビ ス の 提 供 を 通 じ て 、入 居 者 の 介 護
予防及び要支援・要介護状態の改善又は進行防止を図ること。
10
事業収支計画
(1)市場調査等の実施
構 想 段 階 に お け る 地 域 特 性 や 需 要 動 向 等 の 市 場 分 析 、並 び に 計 画 が 具
体 化 し た 段 階 に お け る 市 場 調 査 等 に よ り 、相 当 数 の 者 の 入 居 が 見 込 ま れ
ること。
(2)資金の確保等
初 期 総 投 資 額 の 積 算 に 当 た っ て は 、開 設 に 際 し て 必 要 と な る 次 の よ う
な 費 用 を 詳 細 に 検 討 し 積 み 上 げ て 算 定 し 、必 要 な 資 金 を 適 切 な 方 法 で 調
達 す る こ と 。ま た 、資 金 の 調 達 に 当 た っ て は 主 た る 取 引 金 融 機 関 等 を 確
保しておくこと。
な お 、資 金 の 調 達 に 当 た っ て は 、原 則 と し て 自 己 資 金 や 自 己 名 義 の 借
入 金 に よ り 全 額 賄 う こ と と し 、入 居 一 時 金 の 建 設 資 金 等 へ の 直 接 充 当 を
予定した資金計画としないこと。
ア
調査関係費
イ
土地関係費
ウ
建築関係費
エ
募集関係費
オ
開業準備関係費
カ
公共負担費
キ
租税公課
ク
期中金利
ケ
運転資金
コ
予備費
(3)事業収支計画
事業収支計画として長期の資金収支計画及び損益計画を策定するこ
と と し 、策 定 に 当 た っ て は 次 の よ う な 点 に 留 意 す る こ と 。な お 、資 金 収
支 計 画 が 損 益 の 状 況 を 反 映 し た も の と な っ て い る 場 合 に は 、損 益 計 画 の
策定を省略することができることとする。
ア
長期安定的な経営が可能な計画であること。
イ
30年 以 上 の 長 期 的 な 計 画 を 策 定 す る こ と 。
ウ
借 入 金 の 返 済 に 当 た っ て は 、資 金 計 画 上 無 理 の な い 計 画 と な っ て い る
こと。
エ
適切かつ実行可能な募集計画に基づいていること。
オ
長期推計に基づく入居時平均年齢、男女比、単身入居率、入退去率、
入居者数及び要介護者発生率を勘案すること。
カ
人 件 費 の 積 算 に つ い て は 、地 域 の 状 況 に 応 じ た 給 与 額 が 職 種 ご と に 設
定 さ れ 、ま た 、勤 務 表 等 を 踏 ま え て 必 要 な 職 員 数 が 十 分 に 確 保 さ れ て い
ること。
キ
人 件 費 、物 件 費 等 の 変 動 並 び に 建 物 の 修 繕 費 及 び 設 備 ・ 備 品 の 更 新 費
等を適切に見込んでいること。
ク
一 時 金( 入 居 時 に 老 人 福 祉 法 第 29 条 第 7 項 に 規 定 す る 前 払 金 と し て 一
括 し て 受 領 す る 利 用 料 )の 償 却 年 数 は 、入 居 者 の 終 身 に わ た る 居 住 が 平
均 的 な 余 命 等 を 勘 案 し て 想 定 さ れ る 期 間( 以 下「 想 定 居 住 期 間 」と い う 。)
とすること。
ケ
常に適正な資金残高があること。
(4)開設後の経営
ア
事 業 収 支 計 画 は 、少 な く と も 3 年 ご と に 見 直 す こ と と し 、そ の 結 果 見
直す前の計画と比較して収支等が悪化することが見込まれる場合には、
その原因を分析し、必要な措置を講じること。
イ
法 人 会 計 の 信 頼 性 を 確 保 す る た め に 、会 計 監 査 人( 公 認 会 計 士 又 は 監
査法人)による外部監査の導入に努めること。
(5)経理・会計の独立
有料老人ホーム以外にも事業経営を行っている経営主体については、
当 該 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て の 経 理・会 計 を 明 確 に 区 分 し 、他 の 事 業 に
流用しないこと。
ま た 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム 事 業 に 係 る 資 産 等 を 、特 定 の 企 業 等 に 対 す
る融資又は債務保証等に当てないこと。
11
利用料等
有料老人ホームは、契約に基づき入居者の負担により賄われるもので
あり、その支払方法については、月払い方式、一時金方式又はこれらを
組み合わせた方式等多様な方法が考えられるが、いずれの場合にあって
も、家賃相当額、介護費用、食費、管理費等の区分を明確にするととも
に、取扱いについてはそれぞれ次によること。
なお、家賃、敷金及び介護等その他の日常生活上必要な便宜の供与の
対価として受領する費用を除くほか、権利金その他の金品を受領しては
ならない。
(1)家賃相当額
ア
家 賃 相 当 額 は 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム の 整 備 に 要 し た 初 期 総 投 資 額 、修
繕 費 、管 理 事 務 費 、地 代 に 相 当 す る 額 等 を 基 礎 と し て 合 理 的 に 算 定 し た
も の と し 、近 傍 同 種 の 住 宅 の 家 賃 か ら 算 定 さ れ る 額 を 大 幅 に 上 回 る も の
でないこと。
イ
月 払 い 方 式 の 場 合 で 、敷 金 を 受 領 す る 場 合 に は 、そ の 額 は 6 か 月 を 超
え な い こ と と し 、退 去 時 に 居 室 の 原 状 回 復 費 用 を 除 き 全 額 返 還 す る こ と 。
な お 、 原 状 回 復 の 費 用 負 担 に つ い て は 、「 原 状 回 復 を め ぐ る ト ラ ブ ル と
ガ イ ド ラ イ ン ( 再 改 訂 版 ) 」 ( 平 成 23年 8 月 国 土 交 通 省 住 宅 局 ) を 参 考
にすること。
ウ
一 時 金 方 式( 終 身 に わ た っ て 受 領 す べ き 家 賃 相 当 額 の 全 部 又 は 一 部 を
前払金として一括して受領する方式)により受領する場合については、
次によること。
( ア )老 人 福 祉 法 第 2 9条 第 6 項 の 規 定 が 適 用 さ れ る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い
て は 、受 領 す る 一 時 金 が 、受 領 が 禁 止 さ れ て い る 権 利 金 等 に 該 当 し な
い こ と を 契 約 書 等 に 明 示 し 、入 居 契 約 に 際 し 、入 居 者 に 対 し て 十 分 に
説 明 す る こ と 。な お 、経 過 措 置 に よ り 権 利 金 等 の 金 品 の 受 領 禁 止 が 義
務 付 け ら れ て い な い 有 料 老 人 ホ ー ム で あ っ て も 、一 時 金 の 算 定 根 拠 に
ついて入居契約に際し、入居者に対して十分に説明すること。
( イ )老 人 福 祉 法 第 2 9条 第 7 項 の 規 定 に よ り 一 時 金 の 保 全 措 置 を 講 じ る こ
と が 義 務 付 け ら れ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て は 、一 時 金 の 算 定 根
拠を書面で明示するとともに、一時金に係る銀行の債務の保証等の
「厚生労働大臣が定める有料老人ホームの設置者等が講ずべき措置」
( 平 成 18 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 26 6 号 ) に 規 定 す る 必 要 な 保 全 措 置 を 講
じ な け れ ば な ら な い こ と 。な お 、義 務 付 け ら れ て い な い 有 料 老 人 ホ ー
ム で あ っ て も 、一 時 金 の 算 定 根 拠 を 書 面 で 明 示 す る と と も に 、適 切 な
保全措置を講じるよう努めること。
( ウ )一 時 金 の 算 定 根 拠 に つ い て は 、想 定 居 住 期 間 を 設 定 し た 上 で 、次 の
いずれかにより算定することを基本とすること。
①期間の定めがある契約の場合
( 1 ヶ 月 分 の 家 賃 相 当 額 ) ×( 想 定 居 住 期 間 ( 月 数 ) )
②終身にわたる契約の場合
( 1 ヶ 月 分 の 家 賃 相 当 額 ) ×( 想 定 居 住 期 間 ( 月 数 ) ) + ( 想 定 居
住期間を超えて契約が継続する場合に備えて受領する額)
( エ )想 定 居 住 期 間 を 超 え て 契 約 が 継 続 す る 場 合 に 備 え て 受 領 す る 額 に つ
いては、具体的な根拠により算出された額とすること。
( オ )入 居 し た 日 か ら 3 月 以 内 の 契 約 解 除 及 び 入 居 者 の 死 亡 に よ る 契 約 終
了 の 場 合 に つ い て は 、 老 人 福 祉 法 第 29条 第 8 項 に 基 づ き 、 既 受 領 の 前
払 金 の 全 額 を 利 用 者 に 返 還 す る こ と 。た だ し 、こ の 場 合 に お い て 、契
約解除日及び入居者の死亡による契約終了日までの利用期間に係る
利 用 料 及 び 原 状 回 復 の た め の 費 用 に つ い て 、適 切 な 範 囲 で 設 定 し 、受
領することは差し支えないこと。
ま た 、返 還 す べ き 事 由 が 生 じ た と き は 、3 月 以 内 程 度 の 適 切 な 返 還
期間を定め、一時金の返還を確実に行うこと。
( カ )入 居 契 約 に お い て 、入 居 者 の 契 約 解 除 の 申 し 出 か ら 実 際 の 契 約 解 除
ま で の 期 間 と し て 予 告 期 間 等 を 設 定 し 、老 人 福 祉 法 施 行 規 則 第 21条 第
1項第1号に規定する一時金の返還債務が義務づけられる期間を事
実 上 短 縮 す る こ と に よ っ て 、入 居 者 の 利 益 を 不 当 に 害 し て は な ら な い
こと。
( キ )着 工 時 に お い て 、相 当 数 の 者 の 入 居 が 見 込 ま れ な い 場 合 に つ い て は 、
十分な入居者を確保し安定的な経営が見込まれるまでの間について
は、一時金の返還金債務について銀行保証等が付されていること。
(2)介護費用(介護保険対象外の費用)
介 護 保 険 対 象 外 の サ ー ビ ス 費 用 を 徴 収 す る 場 合 に あ っ て は 、介 護 保 険
対 象 部 分 と の 区 分 を 明 確 に し た 上 で 、算 定 方 法 や 改 定 方 法 等 を 定 め る こ
と。
ア
都 度 払 い 方 式( サ ー ビ ス を 提 供 し た 都 度 個 々 に そ の 費 用 を 受 領 す る 方
式 )又 は 月 払 い 方 式 に よ る 場 合 に つ い て は 、提 供 す る サ ー ビ ス の 内 容 に
応じて人件費、材料費等を勘案した適切な額とすること。
イ
一 時 金 方 式 に よ る 場 合 に つ い て は 、開 設 後 の 経 過 年 数 に 応 じ た 要 介 護
発 生 率 、介 護 必 要 期 間 、職 員 配 置 及 び 人 件 費 の 変 動 等 を 勘 案 し た 合 理 的
な 積 算 方 法 に よ る も の と し 、併 せ て 介 護 費 用 と し て 充 当 す る 額 を 明 確 に
すること。
た だ し 、介 護 保 険 の 利 用 者 負 担 分 の 受 領 方 法 と し て 、有 料 老 人 ホ ー ム
が 一 時 金 に よ り 受 け 取 る こ と は 、利 用 者 負 担 分 が 不 明 確 と な る の で 不 適
当であること。
ウ
一時金方式に係る返還金の取扱いについては、(1)ウによること。
エ
介 護 付 有 料 老 人 ホ ー に お い て 、手 厚 い 職 員 体 制 又 は 個 別 的 な 選 択 に よ
る 介 護 サ ー ビ ス と し て 介 護 保 険 外 に 別 途 費 用 を 受 領 で き る 場 合 は 、「 特
定施設入所者生活介護事業者が受領する介護保険の給付対象外の介護
サ ー ビ ス 費 用 に つ い て 」( 平 成 12年 3 月 3 0日 付 け 老 企 第 52号 厚 生 省 老 人
保 健 福 祉 局 企 画 課 長 通 知 )の 規 定 に よ る も の に 限 ら れ て い る こ と に 留 意
すること。
(3)食費、管理費等
ア
入 居 者 に 対 す る サ ー ビ ス に 必 要 な 費 用 の 額( 食 費 、管 理 費 、そ の 他 の
運営費等)を基礎とする適切な額とすること。
イ
食 費 、管 理 費 等 を 含 め 、多 額 の 一 時 金 を 払 え ば 毎 月 の 支 払 い は 一 切 な
く 生 涯 生 活 を 保 障 す る と い う 終 身 保 証 契 約 は 、そ の 後 に お い て 入 居 者 の
心 身 の 状 況 や 物 価 、生 活 費 等 の 経 済 情 勢 が 著 し く 変 化 す る こ と が あ り 得
るので、原則として好ましくないこと。
(4)その他
ア
設 置 者 は 、事 務 手 数 料 等 を 入 居 時 初 期 費 用 と 称 し て 受 領 す る こ と は で
きないこと。
イ
設 置 者 は 、入 居 契 約 前 に 入 居 契 約 を 前 提 と し て 申 込 金 を 受 領 す る こ と
が で き る 。た だ し 、申 込 金 は 入 居 契 約 締 結 に 伴 う 前 払 金 又 は 月 額 利 用 料
に 充 当 さ れ る も の の み と す る 。し た が っ て 、入 居 契 約 に 至 ら な か っ た 場
合 は 全 額 返 還 す る こ と 。こ の こ と に つ い て 、入 居 希 望 者 に 的 確 に 説 明 す
るとともに、書面により明確に提示すること。
ウ
入 居 契 約 締 結 後 、入 居 日 前 ま で に 契 約 が 解 除 さ れ た と き は 、設 置 者 が
既に受領している全額を返還すること。
12
契約内容等
(1)入居契約締結に関する手続き等
ア
入 居 希 望 者( 代 理 人 等 が 契 約 す る 場 合 に は 当 該 代 理 人 等 。以 下 同 じ 。)
が 設 置 者 の 概 要 、有 料 老 人 ホ ー ム の 類 型 、契 約 手 続 き 、利 用 料 等 の 支 払
い 方 法 な ど の 契 約 内 容 を 十 分 理 解 し た 上 で 契 約 を 締 結 で き る よ う 、事 前
に十分な説明を行うこと。
ま た 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、入 居 者 が 特 定 施 設 入 居 者 生
活 介 護 等 を 利 用 す る 場 合 に は 、指 定 基 準 に 基 づ き 入 居 契 約 と 併 せ て 特 定
施設入居者生活介護等の提供に関する契約を別途締結することになる
が 、入 居 契 約 時 に 当 該 契 約 を 締 結 し な い 場 合 で あ っ て も 、入 居 契 約 時 に
当 該 契 約 の 内 容 に つ い て 十 分 説 明 す る こ と 。た だ し 、特 定 施 設 入 居 者 生
活介護等の提供契約を締結する際には、再度説明すること。
な お 、特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 等 の 提 供 に 関 す る 契 約 書 の 作 成 に 当 た
っ て は 、社 団 法 人 全 国 有 料 老 人 ホ ー ム 協 会 が 発 行 し て い る「 特 定 施 設 入
居者生活介護等標準利用契約書」を参考にすること。
イ
契 約 に 際 し て 、家 族 、保 証 人 、身 元 引 受 人 が 立 ち 会 う よ う 努 め る こ と 。
家 族 等 の 立 ち 会 う 者 が い な い 場 合 に は 、第 三 者 が 立 ち 会 う こ と が 望 ま し
いこと。
ウ
一 時 金 の 内 金 を 徴 収 す る 場 合 は 、 一 時 金 の 20% 以 内 と し 、 残 金 は 引 渡
し日前の合理的な期日以降に徴収すること。
エ
入 居 開 始 可 能 日 前 の 契 約 解 除 の 場 合 に つ い て は 、既 受 領 金 の 全 額 を 返
還すること。
オ
入 居 契 約 締 結 後 に 、入 居 契 約 書 の 共 通 事 項 を 変 更 す る 場 合 に は 、必 ず
運営懇談会で説明した上で、所要の手続きをとること。
カ
住宅型有料老人ホームにあっては、入居者の要介護度が重くなれば、
介護保険の支給限度額を超える居宅介護サービスが必要となる場合も
想 定 さ れ る こ と 、ま た 、当 該 ホ ー ム で 生 活 で き な く な っ た 場 合 は 、ホ ー
ム を 退 去 し 、介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム や 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム 等 に 入 所 す る
必 要 が あ る こ と を 重 要 事 項 説 明 書 に 記 載 し 、入 居 希 望 者 に 対 し て 十 分 説
明を行うこと。
(2)契約内容
ア
入 居 契 約 書 に お い て は 、社 団 法 人 全 国 有 料 老 人 ホ ー ム 協 会 が 発 行 し て
い る「 有 料 老 人 ホ ー ム 標 準 入 居 契 約 書 」を 参 考 に し て 、次 に 掲 げ る 事 項
等を明示すること。
(ア)有料老人ホームの類型及び表示事項
( イ )利 用 料 等 の 費 用 負 担 の 額 、支 払 い 方 法 及 び 改 定 ル ー ル 並 び に こ れ に
よって提供されるサービス等の内容
( ウ )一 時 金 の 返 還 金 の 有 無 、返 還 金 の 算 定 方 式 及 び そ の 支 払 時 期 並 び に
前払金の保全措置の内容
(エ)入居開始可能日
(オ)身元引受人等の権利・義務
(カ)契約当事者の追加
(キ)契約解除の要件及びその場合の手続
( ク )入 居 者 を 一 時 介 護 室 に お い て サ ー ビ ス を 提 供 す る 場 合 、現 在 の 居 室
から他の居室若しくは提携有料老人ホームに住み替える場合の手続
(ケ)入居者及びその家族等からの苦情に対する対応
(コ)運営懇談会の設置及び審議事項
(サ)管理規程で定める事項及び管理規程を変更する場合の手続
イ
サ ー ビ ス の 内 容 の う ち 介 護 サ ー ビ ス に つ い て は 、心 身 の 状 態 等 に 応 じ
て 介 護 サ ー ビ ス が 提 供 さ れ る 場 所 、介 護 サ ー ビ ス の 内 容 、頻 度 及 び 費 用
負担等を入居契約書又は管理規程上明確にしておくこと。
ウ
利用料等の改定のルールを入居契約書において明らかにしておくと
と も に 、利 用 料 等 の 改 定 に 当 た っ て は 、そ の 根 拠 を 入 居 者 に 明 確 に し て
同意を得ること。
エ
入居契約書に入居者、設置者双方の契約解除条項を定めるものとし、
設 置 者 の 契 約 解 除 の 条 件 に つ い て は 、信 頼 関 係 を 著 し く 害 す る よ う な 場
合 、又 は 施 設 が 相 当 の 努 力 を し て も そ れ を 防 ぐ こ と が で き な い 場 合 に 限
るなど、入居者の権利を不当に狭めるものとなっていないこと。また、
解除する場合の手続を併せて入居契約書に規定すること。
( ア )設 置 者 の 契 約 解 除 の 条 件 は 、原 則 と し て 次 の 事 由 の い ず れ か に 該 当
し 、か つ 、そ の こ と が 契 約 を こ れ 以 上 将 来 に わ た っ て 維 持 す る こ と が
社会通念上著しく困難と認められる場合に限定すること。
①入居申込書に虚偽の事項を記載する等の不正手段により入居した
とき
②月額の利用料その他の支払いを正当な理由なく一定期間以上連続
して遅滞するとき
③施設の利用において入居者に禁止又は制限をしている規定に違反
し是正しないとき
④ 入 居 者 の 行 動 が 他 の 入 居 者 に 危 害 を 及 ぼ す お そ れ が あ り 、か つ 、入
居者に対する通常の介護方法等ではこれを防止することができな
いとき
( イ )設 置 者 の 契 約 解 除 の 手 続 は 、原 則 と し て 次 に よ る こ と と し 、当 該 手
続は書面により行うこと。
① 契 約 解 除 の 通 告 に 9 0日 程 度 の 十 分 な 予 告 期 間 を お く こ と 。
② 契 約 解 除 の 通 告 に 先 立 ち 、入 居 者 及 び 身 元 引 受 人 等 に 弁 明 の 機 会 を
設けること。
③ 契 約 解 除 通 告 の 予 告 期 間 中 に 、入 居 者 の 移 転 先 の 有 無 に つ い て 確 認
し 、移 転 先 が な い 場 合 に は 、入 居 者 や 身 元 引 受 人 等 と 協 議 し 、移 転
先の確保に協力すること。
④( ア )④ の 事 由 に よ り 契 約 を 解 除 す る 場 合 に は 、加 え て 主 治 医 等 の
意見を聴くとともに、一定の観察期間を設けること。
( ウ )入 居 者 か ら の 契 約 解 除 の 条 件 に 予 告 期 間 を 設 け る 場 合 は 、長 く と も
30日 程 度 と す る こ と 。
( エ ) 前 払 金 を 受 領 す る 場 合 に お い て は 、 老 人 福 祉 法 第 29条 第 8 項 の 規 定
に 従 い 、入 居 日 か ら 3 月 を 経 過 す る ま で の 間 に 入 居 契 約 が 解 除 さ れ 又
は 死 亡 に よ り 入 居 契 約 が 終 了 し た と き に は 、 11( 1 ) ウ に 定 め る 額 を
返 還 す る こ と 。な お 、契 約 解 除 の 申 し 出 か ら 実 際 の 契 約 解 除 ま で の 期
間 と し て 予 告 期 間 等 を 設 定 す る こ と に よ り 、入 居 日 か ら 3 月 を 経 過 す
る ま で の 期 間 を 事 実 上 短 縮 す る こ と に よ っ て 、入 居 者 の 利 益 を 不 当 に
害してはならないこと。
オ
入 居 者 を 一 時 介 護 室 に お い て 処 遇 す る 場 合 に は 、主 治 医 等 の 意 見 を 聴
い て 行 う も の と し 、そ の 際 入 居 者 本 人 の 意 思 を 確 認 す る と と も に 、身 元
引受人等の意見を聴くなどの手続を入居契約書において明らかにして
おくこと。
カ
一 定 の 要 介 護 状 態 に な っ た 入 居 者 が 、現 在 の 居 室 か ら 他 の 居 室 又 は 提
携有料老人ホームに住み替える若しくは入居者の心身の状況に著しい
変 化 が あ り 別 の 居 室 に 変 更 す る 契 約 の 場 合( 以 下「 住 み 替 え 等 」と い う 。)
並びに入居者が一定の要介護状態になったことを契約解除事項とする
契 約 の 場 合 に あ っ て は 、次 の 手 続 を 含 む 一 連 の 手 続 を 入 居 契 約 書 に お い
て 明 ら か に し て お く こ と 。ま た 、住 み 替 え 等 に よ っ て 家 賃 相 当 額 の 差 額
が発生した場合の取扱いについても考慮すること。
(ア)主治医等の意見を聴くこと。
(イ)入居者本人及び身元引受人等の同意を得ること。
(ウ)一定の観察期間を設けること。
(3)重要事項の説明等
ア
入 居 契 約 に 関 す る 重 要 な 事 項 を 説 明 す る た め 、別 紙 様 式 の「 重 要 事 項
説 明 書 」及 び 添 付 資 料 と し て「 介 護 サ ー ビ ス 等 の 一 覧 表 」を 作 成 す る も
の と し 、入 居 希 望 者 等 に 誤 解 を 与 え る こ と が な い よ う「 不 当 景 品 類 及 び
不 当 表 示 防 止 法 」( 昭 和 37年 法 律 第 134号 ) 第 4 条 第 1 項 第 3 号 に 基 づ き
公 正 取 引 委 員 会 が 指 定 し た 「 有 料 老 人 ホ ー ム に 関 す る 不 当 な 表 示 」( 平
成 16 年 4 月 2 日 付 け 公 正 取 引 委 員 会 告 示 第 3 号 ) 及 び 「『 有 料 老 人 ホ ー
ム に 関 す る 不 当 な 表 示 』 の 運 用 基 準 」( 平 成 16年 6月 16日 付 け 公 正 取 引 委
員 会 事 務 局 長 通 達 第 1 1号 ) を 遵 守 し 、 必 要 な 事 項 を 実 態 に 即 し て 正 確 に
記載すること。
イ
重 要 事 項 説 明 書 は 、 老 人 福 祉 法 第 29 条 第 5 項 に よ り 、 入 居 相 談 が あ っ
た と き に 交 付 す る ほ か 、求 め に 応 じ 交 付 す る こ と 。特 に 入 居 希 望 者 に 対
し て は 、設 置 者 の 概 要 、有 料 老 人 ホ ー ム の 類 型 及 び 指 定 居 宅 サ ー ビ ス の
種 類( 当 該 有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 主 体 が 介 護 保 険 法 第 70条 及 び 第 78条 の
2 の 規 定 に よ り 指 定 さ れ た 居 宅 サ ー ビ ス の 種 類( 指 定 居 宅 介 護 支 援 を 含
む)。以下同 じ。)、契約内容を十 分理 解した上で契約を 締 結できるよ
う 、契 約 締 結 前 に 十 分 な 時 間 的 余 裕 を 持 っ て 重 要 事 項 説 明 書 に つ い て 十
分 な 説 明 を 行 う こ と と し 、そ の 際 に は 説 明 を 行 っ た 者 及 び 説 明 を 受 け た
者 の 署 名 を 行 う こ と 。ま た 、署 名 し た 重 要 事 項 説 明 書 は 、有 料 老 人 ホ ー
ムもその写しを保管すること。
ウ
一 時 金 を 受 領 す る 場 合 は 、受 領 禁 止 さ れ て い る 権 利 金 そ の 他 の 金 品 に
該 当 し な い こ と を 契 約 書 等 に 明 示 し 、入 居 契 約 に 際 し て 前 払 金 の 算 定 根
拠を十分に説明すること。
ま た 、入 居 者 の 入 居 後 、3 月 が 経 過 す る 間 に 契 約 が 解 除 さ れ 、又 は 入
居 者 の 死 亡 に よ り 終 了 し た と き 、若 し く は 想 定 居 住 期 間 内 に 契 約 が 解 除
さ れ 、又 は 入 居 者 の 死 亡 に よ り 終 了 し た 場 合 に 返 還 さ れ る 当 該 前 払 金 額
の 算 定 根 拠 に つ い て は 、契 約 書 等 に 明 示 し 、入 居 契 約 に 際 し て 十 分 に 説
明 す る こ と 。な お 、介 護 サ ー ビ ス の 基 盤 強 化 の た め の 介 護 保 険 法 等 の 一
部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 23年 法 律 第 72 号 ) に 規 定 す る 経 過 措 置 に よ り 義
務 付 け ら れ て い な い 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て も 、一 時 金 の 算 定 根 拠 に つ
いて入居契約に際し、十分に説明するよう努めること。
エ
有 料 老 人 ホ ー ム の 設 置 時 に 老 人 福 祉 法 第 29 条 第 1 項 に 規 定 す る 届 出
を 行 っ て い な い 場 合 や 、本 指 針 に 基 づ く 指 導 を 受 け て い る 場 合 は 、重 要
事 項 説 明 書 に そ の 旨 を 記 載 す る と と も に 、入 居 契 約 に 際 し 、入 居 者 に 対
して十分に説明すること。
(4)体験入居
開 設 後 に お い て は 、契 約 締 結 前 に 1 週 間 程 度 の 体 験 入 居 の 途 を 設 け る
こと。
ま た 、提 携 有 料 老 人 ホ ー ム へ の 住 み 替 え を 予 定 し て い る 介 護 付 有 料 老
人 ホ ー ム に あ っ て は 、提 携 有 料 老 人 ホ ー ム に お け る 体 験 入 居 の 途 も 設 け
ること。
な お 、体 験 入 居 に 関 し て も 、入 居 前 に 十 分 な ア セ ス メ ン ト を 行 う な ど 、
事故防止に万全を期すこと。
(5)入居募集等
ア
入 居 募 集 に 当 た っ て は 、パ ン フ レ ッ ト 、募 集 広 告 、イ ン タ ー ネ ッ ト の
ホ ー ム ペ ー ジ 等 に お い て 、有 料 老 人 ホ ー ム の 類 型 、表 示 事 項 及 び 指 定 居
宅サービスの種類等を掲載することにより、提供するサービスの内容、
居住の権利形態及び入居時の要件等をわかりやすく表示すること。
イ
募 集 広 告 等 の 内 容 及 び 表 示 に つ い て は 、「 不 当 景 品 類 及 び 不 当 表 示 防
止 法 」( 昭 和 37年 法 律 第 134号 ) 第 4 条 第 1 項 第 3 号 に 基 づ き 公 正 取 引 委
員 会 が 指 定 し た 「 有 料 老 人 ホ ー ム に 関 す る 不 当 な 表 示 」( 平 成 16 年 4 月
2 日 付 け 公 正 取 引 委 員 会 告 示 第 3 号 ) 及 び 「『 有 料 老 人 ホ ー ム に 関 す る
不 当 な 表 示 』 の 運 用 基 準 」( 平 成 16年 6月 1 6日 付 け 公 正 取 引 委 員 会 事 務 局
長 通 達 第 11号 ) を 遵 守 す る と と も に 、 社 団 法 人 全 国 有 料 老 人 ホ ー ム 協 会
が 作 成 し た「 有 料 老 人 ホ ー ム の 広 告 等 に 関 す る 表 示 ガ イ ド ラ イ ン( 平 成
16年 8 月 26日 ) 」 に 沿 っ た も の と す る こ と 。
ウ
募 集 広 告 等 の 内 容 及 び 表 示 に つ い て は 、誇 大 広 告 等 に よ り 、入 居 者 に
不 当 に 期 待 を い だ か せ た り 、そ れ に よ っ て 損 害 を 与 え た り す る よ う な こ
とがないよう、実態と乖離のない正確な表示をすること。
特 に 、介 護 が 必 要 と な っ た 場 合 の 居 室 の 住 み 替 え 、有 料 老 人 ホ ー ム の
土地・建物の権利形 態、施設・設備の構 造及び仕様、介 護・看護職員の
配 置 体 制 、終 身 介 護 に つ い て の 表 示 、業 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 、介 護
保 険 給 付 の 対 象 と な ら な い 介 護 サ ー ビ ス の 内 容 及 び 費 用 負 担 、入 居 契 約
の 解 除 条 件 な ど に つ い て 、明 瞭 に 記 載 さ れ な い こ と に よ り 、入 居 希 望 者
等 に 誤 認 さ れ る ケ ー ス が あ る た め 、入 居 契 約 書 及 び 管 理 規 程 等 に 沿 っ て
正確に表示すること。
エ
13
入居募集は、「2基本的事項(5)」に従い、適切に行うこと。
情報開示
(1)有料老人ホームの運営に関する情報
各 有 料 老 人 ホ ー ム に お い て 、老 人 福 祉 法 第 29条 第 5 項 の 情 報 開 示 の 規
定 を 遵 守 し 、重 要 事 項 説 明 書 を 書 面 に よ り 交 付 す る と と も に 、パ ン フ レ
ッ ト 、重 要 事 項 説 明 書 、契 約 書( 介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 特 定
施 設 入 居 者 生 活 介 護 の 提 供 に 関 す る 契 約 書 を 含 む 。)、管 理 規 程 等 を 公
開するものとし、入居希望者等の求めに応じて交付すること。
一 時 金 を 受 領 す る 施 設 に あ っ て は 、一 時 金 が 将 来 の 居 住 費 用 、サ ー ビ
ス 費 用 に 充 て ら れ る も の で あ る こ と か ら 、貸 借 対 照 表 及 び 損 益 計 算 書 等
の 財 務 諸 表 又 は そ れ ら の 要 旨 に つ い て も 、入 居 者 及 び 入 居 希 望 者 等 の 求
めに応じて閲覧に供すること。
さ ら に 、有 料 老 人 ホ ー ム の 経 営 状 況 ・ 将 来 見 通 し に 関 す る 入 居 者 等 の
理 解 に 資 す る 観 点 か ら 、事 業 収 支 計 画 に つ い て も 閲 覧 に 供 す る よ う 努 め
る と と も に 、貸 借 対 照 表 等 の 財 務 諸 表 と 併 せ て 、入 居 者 等 の 求 め が あ れ
ばそれらの写しを交付するよう配慮すること。
(2)有料老人ホームの類型及び表示事項の表示
パ ン フ レ ッ ト 、募 集 広 告 、イ ン タ ー ネ ッ ト の ホ ー ム ペ ー ジ 等 に お い て 、
施 設 名 と 併 せ て「 3
有 料 老 人 ホ ー ム の 類 型 等 」に お い て 定 め た 有 料 老
人ホームの類型及び別表中の表示事項について表示すること。ただし、
類 型 及 び 居 住 の 権 利 形 態 並 び に 表 示 事 項 が 、当 該 有 料 老 人 ホ ー ム の 事 業
の 内 容 を 正 確 に 反 映 で き な い と 判 断 さ れ る 場 合 に は 、そ の 区 分 に よ ら な
いことができるものとする。
な お 、そ の 場 合 も 介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム 以 外 は 、「 介 護 付 」「 ケ ア 付 」
等の表示を行ってはならないことに十分留意すること。
ま た 、表 示 事 項 の う ち 、特 に 、介 護 に 関 わ る 職 員 体 制 に つ い て「 1 . 5 :
1 以 上 」 、 「 2 : 1 以 上 」 又 は 「 2.5: 1 以 上 」 の 表 示 を 行 お う と す る
有 料 老 人 ホ ー ム に あ っ て は 、介 護 に 関 わ る 職 員 の 割 合 を 年 度 ご と に 算 定
し 、表 示 と 実 態 の 乖 離 が な い か 自 ら 検 証 す る と と も に 、入 居 者 等 に 対 し
て算定方法及び算定結果について説明すること。
14
設置後の報告等
(1)事業開始報告
設 置 者 は 、事 業 を 開 始 し た 際 に は 、事 業 開 始 報 告 書 に 関 係 書 類 を 添 え
て、速やかに市長に報告すること。
(2)定期報告
設置者は毎年7月1日現在の重要事項説明書及び介護サービス一覧
表を同年7月末までに次の書類を添付して市長に報告すること。
ア
入居契約書
イ
管理規程
ウ
入居案内パンフレット
エ
商業登記簿謄本
オ
役員名簿及び職員配置が確認できる書類
カ
直近の事業年度の貸借対照表、損益計算書等の財務諸表
キ
他業を営んでいる場合は、他業に係る直近の事業年度の貸借対照表、
損益計算書等の財務諸表
ク
親 会 社 が あ る 場 合 に は 、親 会 社 に お け る 直 近 の 事 業 年 度 の 貸 借 対 照 表 、
損益計算書等の財務諸表
ケ
その他市長が指定する書類
15
附
則
1
こ の 指 導 指 針 は 、 平 成 15年 4 月 1 日 か ら 施 行 す る 。
2
こ の 指 導 指 針 施 行 の 日 に 、既 に 設 置 さ れ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム 並 び に 、
事 前 協 議 及 び 届 出 等 の 手 続 を 行 っ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て は 、立
地 条 件 並 び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 を 除 き 、こ の 指 導 指 針 に 適 合 す る よ う
継 続 的 に 指 導 す る と と も に 、立 地 条 件 並 び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 に 関 し
て も 、契 約 の 更 新 時 や 建 物 の 改 築・修 繕 時 等 に お い て 、で き る 限 り こ の
指導指針に適合するよう指導するものとする。
附
1
則
こ の 指 導 指 針 は 、 平 成 18年 4 月 1 日 か ら 施 行 す る 。 た だ し 、 入 居 後 お
お む ね 90 日 以 内 の 契 約 解 除 の 場 合 の 一 時 金 の 返 還 及 び 類 型 に 係 る 規 定
に つ い て は 、 平 成 18年 7 月 1 日 か ら 適 用 す る 。
2
こ の 指 導 指 針 施 行 の 日 に 、既 に 設 置 さ れ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム 並 び に 、
事 前 協 議 及 び 届 出 等 の 手 続 を 行 っ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て は 、立
地 条 件 並 び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 を 除 き 、こ の 指 導 指 針 に 適 合 す る よ う
継 続 的 に 指 導 す る と と も に 、立 地 条 件 並 び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 に 関 し
て も 、契 約 の 更 新 時 や 建 物 の 改 築・修 繕 時 等 に お い て 、で き る 限 り こ の
指導指針に適合するよう指導するものとする。
附
則
1
こ の 指 導 指 針 は 、 平 成 22年 5 月 1 日 か ら 施 行 す る 。
2
こ の 指 導 指 針 施 行 の 日 に 、既 に 設 置 さ れ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム 、事 前
協 議 及 び 届 出 等 の 手 続 を 行 っ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム 並 び に 平 成 22 年 度
までの整備計画として静岡市保健福祉子ども局福祉部介護保険課との
事 前 協 議 を 終 了 し て い る 介 護 付 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て は 、立 地 条 件 並
び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 を 除 き 、こ の 指 導 指 針 に 適 合 す る よ う 継 続 的 に
指 導 す る と と も に 、立 地 条 件 並 び に 建 物 の 規 模 及 び 構 造 に 関 し て も 、契
約 の 更 新 時 や 建 物 の 改 築 ・ 修 繕 時 等 に お い て 、で き る 限 り こ の 指 導 指 針
に適合するよう指導するものとする。
附
則
こ の 指 導 指 針 は 、 平 成 24年 7 月 1 日 か ら 施 行 す る 。
た だ し 、こ の 指 導 指 針 の 施 行 日 に お い て 、既 に 設 置 さ れ て い る 有 料 老 人
ホ ー ム 並 び に 設 置 届 出 の 手 続 を 行 っ て い る 有 料 老 人 ホ ー ム に つ い て は 、こ
の 指 導 指 針 の 11に 定 め る 権 利 金 そ の 他 の 金 品 の 受 領 禁 止 規 定 は 、平 成 27年
3 月 31日 ま で は 努 力 義 務 と す る 。
別表 有料老人ホームの表示事項
表示事項
入居時の要件(次のいずれかを表示)
表示事項の説明
入居時自立
入居時において自立である方が対象。
入居時要介護
入居時において要介護認定を受けている方(要支援認定を受
けている方を除く)が対象。
入居時において要支援認定又は要介護認定を受けている方
が対象。
自立である方も要支援認定・要介護認定を受けている方も入
入居時自立・要支援・要介護
居可能。
居住の権利形態(次のいずれかを表示)
入居時要支援・要介護
利用権方式
建物賃貸借契約及び終身建物賃貸借契約以外の契約の形態
で、居住部分と介護や生活支援等のサービス部分の契約が一
体となっているもの。
建物賃貸借方式
賃貸住宅における居住の契約形態であり、居住部分と介護等
のサービス部分の契約が別々になっているもの。入居者の死
亡をもって契約を終了するという内容は有効にならない。
終身建物賃貸借方式
建物賃貸借契約の特別な類型で、都道府県知事から高齢者の
居住の安定確保に関する法律の規定に基づく終身建物賃貸
借事業の認可を受けたもの。入居者の死亡をもって契約を終
了するという内容が有効。
利用料の支払い方式
一時金方式
終身にわたって受領する家賃相当額等の全部又は一部を前
払金として一括して受領する方式
月払い方式
前払金を受領せず、家賃相当額等を月払いする方式
選択方式
入居者により、一時金方式と月払い方式のいずれかを選択可
能
介護保険
介護付有料老人ホーム
介護が必要となった場合、当該有料老人ホームが提供する特
定施設入居者生活介護サービスを利用することができる。介
静岡県(静岡市)指定介護保 護サービスは当該有料老人ホームの職員が提供。
険特定施設(一般型特定施設) また、入居者が希望すれば、当該有料老人ホームが提供する
特定施設入居者生活介護サービスに代えて、訪問介護等の介
護サービスを利用することも可能。
介護が必要となった場合、当該有料老人ホームが提供する特
定施設入居者生活介護サービスを利用することができる。当
静岡県指定介護保険特定施設 該有料老人ホームの職員が安否確認や計画作成等を実施し、
(外部サービス利用型特定施 介護サービスは委託先の介護サービス事業所が提供。
設)
また、入居者が希望すれば、当該有料老人ホームの外部サー
ビス利用型特定施設入居者生活介護サービスに代えて、訪問
介護等の介護サービスを利用することも可能。
住宅型有料老人ホーム
介護が必要となった場合、介護保険による訪問介護等の在宅
在宅サービス利用可
サービスを利用できる。
居室区分(次のいずれかを表示)
全室個室
居室がすべて個室であるホーム。(注1)
なお、個室は夫婦等で居住するものを含む。
相部屋あり(○人部屋~○人部屋)
すべての居室が個室ではなく、相部屋があるホーム。
介護にかかわる職員体制(次のいずれかを表示)
(注2)
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)
1.5:1以上
現在及び将来にわたって要介護者1.5人に対して職員1人以
上の割合(年度ごとの平均値)で介護サービスを提供。
これは介護保険の特定施設入居者生活介護の職員配置基準
(3:1以上)を上回る手厚い体制であり、介護保険外に別
途費用を受領できるとされている。
2:1以上
現在及び将来にわたって要介護者2人に対して職員1人以
上の割合(年度ごとの平均値)で介護サービスを提供。
これは介護保険の特定施設入居者生活介護の職員配置基準
(3:1以上)を上回る手厚い体制であり、介護保険外に別
途費用を受領できるとされている。
2.5:1以上
現在及び将来にわたって要介護者2.5人に対して職員1人以
上の割合(年度ごとの平均値)で介護サービスを提供。
これは介護保険の特定施設入居者生活介護の職員配置基準
(3:1以上)を上回る手厚い体制であり、介護保険外に別
途費用を受領できるとされている。
3:1以上
現在及び将来にわたって要介護者3人に対して職員1人以
上の割合(年度ごとの平均値)で介護サービスを提供。
これは介護保険の特定施設入居者生活介護の職員配置基準
(3:1以上)を満たしている。
介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)
・有料老人ホームの職員○人 安否確認や計画作成等は有料老人ホームの職員が行い、介護
(常勤換算)
サービスは委託先の介護サービス事業所が提供。
入居者が希望すれば、当該有料老人ホームの外部サービス利
・委託先である介護サービス 用型特定施設入居者生活介護サービスに代えて、訪問介護等
事業所
の介護サービスを利用することも可能。
訪問介護 ○○事業所
訪問看護 ○○事業所
通所介護 ○○事業所
(※その他の委託先がある
場合は、その事業名等も記入
すること。
)
その他(次に該当する場合にのみ表示)
(介護付有料老人ホーム)
提携ホーム利用可(注3)
(○○○ホーム)
有料老人ホーム事業に関して提携しているホーム(同一設置
者の有料老人ホームを含む)に住み替えて、介護保険の特定
施設入居者生活介護サービスを利用することができる。
なお、提携ホームに住み替える際、追加費用を徴収する場合
は、その旨を必ず併記すること。
(住宅型有料老人ホーム)
提携ホーム移行型(注3)
(○○○ホーム)
介護が必要となった場合、有料老人ホーム事業に関して提携
しているホーム(同一設置者の有料老人ホームを含む)に住
み替えて、介護保険の特定施設入居者生活介護サービスを利
用することができる。
なお、提携ホームに住み替える際、追加費用を徴収する場合
は、その旨を必ず併記すること。
注1)個室とは、建築基準法第30条の「界壁」により隔てられたものに限ることとしてい
るため、一の居室をふすま、可動式の壁、収納家具等によって複数の空間に区分したも
のは個室に該当しない。
注2)介護にかかわる職員体制は、当該有料老人ホームが現在及び将来にわたって提供し
ようと想定している水準を表示するもの。従って、例えば、現在は要介護者が少なく1.
5:1以上を満たす場合であっても、要介護者が増えた場合に2.5:1程度以上の介
護サービスを想定している場合にあっては、2.5:1以上の表示を行うことになる。
なお職員体制の算定方法については、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営
に関する基準第175条第1項第二号イ及び同第2項の規定による。
なお、
「1.5:1」
、
「2:1」又は「2.5:1」の表示を行おうとする有料老人ホ
ームについては、年度ごとに職員の割合を算定し、表示と実態の乖離がないか自ら検証す
るとともに、入居者等に対して算定結果及びその算定方法について説明することが必要。
注3)提携ホームには、老人保健施設、病院、診療所、特別養護老人ホーム等は含まれな
い。
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