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2012 年度事業報告 - Radiation Effects Research Foundation

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2012 年度事業報告 - Radiation Effects Research Foundation
2012 年度事業報告
I.
主要事業報告
1.
被爆者の健康に関する調査研究事業
(1) 寿命調査(LSS)集団、胎内被爆者集団および成人健康調査(AHS)集団に基づく放射
線リスク研究
放射線とがんリスク
原爆投下後 55 年以上に渡り、がんリスクは、原爆被爆者における放射線被曝関連の健康影
響の中で最も有害な影響である。我々は放射線のがんへの影響の程度および特徴について科
学界に情報を提供するために総括論文を引き続き発表しており(大久保、Radiat Prot Dosim,
151:671-3, 2012; 小笹、チャイルドヘルス[日本語]、15:14-7, 2012 など)
、2012 年度中に多くの
新しい所見も報告された。
• 白血病:寿命調査(LSS)における放射線と白血病およびその他の造血器悪性腫瘍の罹患
率に関する所見を更新する論文で、CLL/ATL(慢性リンパ性白血病と成人 T 細胞性白血病;
これらは殆どもしくは全く放射線と関連が無い)を除く白血病全体の線量反応は強い線形
二次であることが示された(Hsu ら、Radiat Res, 179:361-82, 2013)
(図 1 参照)。
図1
LSS 白血病リスク(CLL と ATL を除く):出生コホートおよび性別の非被曝ベース
ラインリスク(パネル a)
、全体の線量反応(パネル b)、被曝時年齢、リスク時にお
ける年齢または被曝後経過時間別の過剰相対リスク(ERR;パネル c と d)と過剰絶
対リスク(EAR;パネル e と f)**
過剰相対リスク
到達年齢
e) 年齢に対する1 GyでのEAR
f) 時間に対する1 GyでのEAR
1万人年あたりの過剰症例数
過剰相対リスク
被曝後経過時間
到達年齢
1万人年あたりの過剰症例数
荷重線量(Gy)
到達年齢
d) 時間に対する1 GyでのERR
c) 年齢に対する1 GyでのERR
b) 線量反応
過剰相対リスク
1万人年あたりの症例数
a) ベースライン率
被曝後経過時間
(出典:Hsu et al. Radiat. Res. 179; 2013)
**白血病(慢性リンパ性白血病[CLL]および成人T細胞性白血病[ATL]を除く)。
パネル a:1895 年生まれ(鎖線)、1915 年生まれ(破線)、1935 年生まれ(実線)の広島の男性(黒い線)と女性(灰色の線)の年齢
別ベースライン(線量 0)率。
パネル b:被曝時年齢 30 歳、到達年齢 70 歳の被爆者を標準とする過剰相対リスク(ERR)の被曝線量反応。黒の実線:線形二次関数
でフィットさせた線量反応。個々の(ノンパラメトリック)点は線量区分の同時フィットに基づき、中央の灰色の破線は線量区分別推
定値を平滑化したもの。両側の灰色の破線は平滑化したフィットからの標準誤差±1を示す。
パネル c と d:ERR モデルの経時的パターンおよび被爆時年齢の影響、男女および都市の平均値。
パネル e と f:過剰絶対リスク(EAR)モデルに基づく広島の男性の経時的パターンおよび被爆時年齢の影響。パネル e と f の個々の点
は 10 歳で被曝した後のノンパラメトリック EAR 推定値である。
1
白血病リスクは放射線被曝後約 30 年でなくなるだろうと以前は思われていたが、LSS に
おいて被曝後 55 年以上経過しても未だに過剰リスクが観察されている。この遅発性の白
血病リスクは主に急性骨髄性白血病(AML)で観察された。非ホジキンリンパ腫のリスク
増加が男性で示唆されたが、この増加は女性では認められなかったので、この結果につい
ては注意深い解釈が必要である(1 Gy での RR は 1.02)。ホジキン病および多発性骨髄腫
については放射線との関連は観察されなかった。
• 甲状腺がん:系統的な病理学的検討が行われた甲状腺がん罹患率データが 2005 年まで 7
年分更新された(古川ら、Int J Cancer, 132:1222-6, 2012)。結果は、例えば 5 歳で 1 Gy の
放射線に被曝すると甲状腺がんリスクが 2.6 倍(95%信頼区間:1.7-4.4)になるなど、小
児期被爆者でリスクが上昇していることを示している(図 2 参照)
。一方、20 歳以降の被
爆者では過剰リスクを示す明らかな証拠はない。甲状腺がんの放射線過剰リスクは、低線
量でも明らかであり 50 年以上持続しているので、生涯続くように思われる。
図2
被曝時年齢とリスク時における年齢別の放射線に関連した甲状腺がんリスク:過剰相
対リスク(ERR、上のパネル)モデルと過剰絶対リスク(EAR、下のパネル)モデル
(男女平均)
重み付けした線量1 Gy当たりの過剰相対リスク
被曝時年齢
10万人年・重み付けした線量Gy当たりの過剰症例数
到達年齢
Furukawa et al. Int J Ca 2013:被曝時年齢および到達年齢(リスク時における年齢)別の寿命調査集団に於ける
甲状腺がんの放射線に関連したリスク(男女の平均)
。被曝時年齢の 4 つの曲線:5 歳(0-9 歳を表す)
、15 歳
(10-19 歳)
、25 歳(20-29 歳)
、41 歳(31 歳以上)
。すべての曲線および点は男女平均推定値である。
2
• 尿路上皮がん:最新の放射線とがんの報告書(Preston ら、2007 年)で、最も高い放射線
相対リスクの一つが膀胱がんであることが示された。しかし、放射線に起因すると推定さ
れたリスクの一部が、実際は喫煙、飲酒、食事や社会人口学的または職業的要因の差に起
因するものではないかという疑問があった。これらの因子を考慮にいれて尿路上皮がん
(90%以上が膀胱がん)を詳細に解析した結果、放射線リスクは実質的にこれらの因子に
よって変わることはなく、高いままであることがわかった。例えば、最も強いリスク因子
である喫煙の調整後、1 Gy での相対リスクは 1.99(95% CI: 1.41-2.77)であり、調整をし
ない場合のリスク推定値 2.00 とほぼ同じであった(Grant ら、Radiat Res, 177:86-98, 2012)
(図 3 参照)
。尿路上皮がんの放射線リスクがこれらの補因子の何れかによって修飾され
るという証拠もなかった。
図3
LSS における尿路上皮がんに対する喫煙と放射線の寄与割合(被曝線量群別、性と年
齢について補正)
放射線および喫煙の尿路上皮がん罹患例に対する
寄与割合(1958-2001)
寄与割合(%)
放射線
喫煙
膀胱への放射線線量(Gy)
• 皮膚がん:放射線と皮膚がんに関する更新データの解析の結果、ほとんどの固形がんにお
いて見られるほぼ線形の線量反応関係と異なり、皮膚基底細胞がんについては約 0.6 Gy の
線量閾値があり(杉山ら、投稿済み、2012 年)、閾値以上では強い関係があるように思わ
れる。日光(紫外線)への曝露が原爆放射線リスクを修飾するという証拠は殆どなかった。
悪性黒色腫および皮膚扁平上皮細胞がんのリスクに関しては放射線との関連はなかった。
• ホルモンレベル:我々は最近、被曝線量がエストロゲン濃度の変化に関連し、それにより
放射線関連の乳がんリスクに対して中間リスク因子として作用しているかもしれないこ
とを認めた(Grant ら、Radiat Res, 176:678-87, 2011)。この仮説の検証のために更に解析が
行われている。
3
• 乳がんのサブタイプ:特定のサブタイプが放射線の影響に対してより感受性が高いか否か
を究明するために、乳がん試料の組織免疫染色を行い、エストロゲン受容体とプロゲステ
ロン受容体(ER/PR)および Her2 による内因性サブタイプを決定している。
• 結腸がん:肥満の人々は結腸がんの放射線リスクが高いかもしれないと考えられたが、解
析ではそのような結果は示されなかった(Semmens ら、
Cancer Causes Cont, 24:27-37, 2012)。
• 肝がん:肝細胞がん(HCC)リスクに対する放射線、肝炎ウイルス感染、飲酒、慢性炎症、
インスリン耐性の同時効果を調べており、特にこれらの他の因子により放射線の影響が修
飾されるか否かに焦点を当てている。B 型または C 型肝炎ウイルス感染、放射線、HCC リ
スクについて既に論文を 1 本発表した。それに加えて、炎症、放射線、HCC に関する論文
を 1 本を投稿しており、更なる解析が進行中である。
• 肺がん:肺がんの様々な組織型について喫煙がどのように放射線リスクを修飾するかに関
する論文を発表し(江川ら、Radiat Res, 178:191-201, 2012)
、肺がんに対する喫煙と放射線
の同時効果を更に評価するためにより複雑な解析が進行中である。
• 肺がんと喫煙:過去の調査が示唆してきたように、喫煙が肺がんリスクに及ぼす影響が欧
米人よりも日本人で本当にはるかに小さいのか否かという問題は公衆衛生上重要である。
我々はオックスフォード大学との共同研究で、喫煙開始年齢と喫煙量が近い群を比較した
場合、日本人と欧米人の肺がんリスクは類似しており、20 歳未満で喫煙を開始すると平均
8-10 年寿命が短くなることを示した(坂田ら、Br Med J, 345:e7093, 2012)
(図 4 参照)
。
図4
LSS コホートにおける喫煙が寿命に及ぼす影響
1920-45年出生で、喫煙開始年齢が20歳未満の
現在喫煙者と非喫煙者の生存曲線
男性
女性
非喫煙者
35歳からの生存割合
非喫煙者
喫煙開始年齢 20歳未満の
現在喫煙者
(平均 23本/日)
喫煙開始年齢 20歳未満の
現在喫煙者
(平均 17本/日)
72%
79%
78歳
80歳
到達年齢(歳)
到達年齢(歳)
平均余命は男性で8年、女性で10年短縮した
R. Sakata, E. Grant, et al., BMJ, 2012
4
• 放射線と肉腫:放射線治療および特定の骨集積性放射線核種の取り込みによる高線量被曝
後に肉腫が観察されてきたが、低線量および中等度線量の外部放射線被曝による肉腫に関
するデータは少ない。昨年、線量閾値が約 0.8 Gy であることを示唆する骨肉腫に関する論
文を発表した(Samartzis ら、J Bone Joint Surg, 2011)。我々は、骨肉腫よりも頻発する軟部
組織の肉腫については、線量反応がほぼ線形であり、1 Gy でリスクが倍増することを認め
た(Samartzis ら、J Bone Joint Surg, 95:222-9, 2013)
(図 5 参照)
。
図5
LSS における軟部組織肉腫に関する線量反応モデル
軟部組織肉腫に対する電離放射線線量による
過剰相対リスク(ERR)モデル
過剰相対リスク(ERR)
8
6
ERR=1.01/Gy
95%信頼区間: 0.13-2.46
P=0.019
4
2
0
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
結腸線量(Gy)
線形
二次曲線
0.39Gyでのスプライン
線形二次曲線
0.39Gy での閾値
線形カテゴリーごとのERR
重み付け結腸線量(中性子線量の10倍にガンマ線量を加えてGy単位で表示)に対する
過剰相対リスク(ERR)の種々の量反応モデルの図.ベースラインモデルは、肉腫診断
時の年齢および出生年で調整した。
Samartzis et al, J Bone Joint Surg, 95: 222-9, 2013
• 胎内被爆:これは胎内放射線被曝後の成人期における疾患発生に関する独特な調査である。
胎内で放射線に被曝した人々ではリスクが高いかもしれないという懸念があるため、胎内
被爆集団における固形がん、白血病、がん以外の疾患の死亡率に関する論文(小児期に被
爆した人々のリスクと胎内被爆者のリスクを比較)を作成している。
• 病理学的検討:複数の部位別がん調査について組織学的検討を行っており、そのほとんど
が米国国立がん研究所の研究者と共同で行われている。これまでに全く情報が得られてい
ない課題について取り組むものも幾つかある。子宮がんの組織病理学的調査により、子宮
頸がんと子宮体がん/子宮内膜がんの放射線リスクを原爆被爆者集団で初めて明確に識
別できるようになる(古い診断においては更に細かく特定することなく「子宮がん」とさ
れている場合が多い)。悪性リンパ腫の組織病理学的検討を初めて行うが、これにより免
疫表現型検査により明らかになる主要なサブタイプの放射線リスクの検討が可能になる。
卵巣がん、軟部組織と骨の腫瘍についても組織病理学的検討を行っている。
5
• DNA 損傷:修復されない DNA 損傷は放射線誘発がんの主な特徴と考えられるので、修復
されない DNA 二重鎖切断に特異的な蛋白質(生化学的)シグネチャーを同定するための
研究が実施されている。予備的結果を今年発表した(野田ら、J Cell Sci, 125:5280-7, 2012)。
• エピジェネティックな影響:がんまたは他の疾患を促進させる放射線による損傷のすべて
が DNA の変化に起因するものではない。DNA メチル化やヒストン修飾といったエピジェ
ネティックな影響によるものもあり、それらについて調査を開始した。
• 胎内被曝と突然変異:胎内被爆者では白血病のリスクがほとんど認められないという不可
解な所見が長年の間認められてきた。これがきっかけでヒトとマウス両方のリンパ球にお
ける染色体転座頻度の調査が実施され、この調査でも、母親では線量反応が認められたの
に対し胎内被曝後の線量反応は認められなかった。これによって、染色体異常に関して胎
内で何らかの防護機構が働いており、恐らくそれが白血病リスクに対する防御になってい
ることが示唆された。しかし、ラット胎仔に放射線照射した後、乳房上皮細胞で放射線に
より染色体転座が誘発されていることが判明し、胎内の突然変異影響の組織依存性が示唆
された。現在我々はマウスの甲状腺上皮細胞においてこの組織依存性を確認している。こ
れらの調査により、胎内被曝による健康リスクの性質を明らかにできる可能性がある。
• がんの機序:放射線によるがんの誘発機序について様々な調査が実施されている。放射線
に被曝した調査対象者の甲状腺乳頭がんにおける RET/PTC および ALK 遺伝子の再配列を
調査しており、トランスジェニックマウスモデルを用いて確認を行っている。これは、ALK
遺伝子再配列が放射線に関連する甲状腺がんの一部で発生していることを示唆する最初
の論文である(濱谷ら、Thyroid, 22:1153-9, 2012)
(図 6 参照)。大腸がんにおけるマイクロ
サテライト不安定性および染色体不安定性と被曝線量の関係について調査している。非小
細胞肺がん試料を用いて遺伝子発現における放射線に関連する変化を調査する。
図6
甲状腺乳頭がんにおける ALK 遺伝子再配列の分子解析(被曝状況別)
変異未検出§の甲状腺乳頭がんにおける ALK 再配列
ALK 配列
甲状腺乳頭がん症例
†
+
-
非被曝 (n = 6)
0
6
被曝 (> 0 mGy, n = 19)
10
9
P
0.05
§
RET, NTRK1, BRAF あるいは RAS 遺伝子の変異が検出されない甲状腺乳頭がん
Fisher の直接確率検定
†
(Hamatani et al, Thyroid, 22:1153-1159, 2012)
• 免疫因子とがん:がんまたは他の疾患と放射線の関係を究明するために、免疫機能と DNA
修復に関係する遺伝子の調査を実施している。胃がんおよび結腸がんの放射線リスク修飾
因子としての免疫に関連する遺伝的変異体について報告書を作成中である。
6
放射線と循環器疾患リスク
LSS において放射線と循環器疾患との関係について新たな所見が得られたことに刺激さ
れ、放影研の心血管疾患ワーキンググループは、低~中等度の線量の放射線が心血管疾患や
脳血管疾患のリスクをもたらす生物学的メカニズムの可能性について検討するために幾つか
の新しい調査プログラムを立ち上げ、実行している。このプログラムの一環として、我々は
2013 年 2 月に放射線と心血管疾患のリスクに関する国際ワークショップを開催し、これによ
り放射線に関連する心血管疾患リスクの調査方法およびメカニズムについて新たな手掛かり
が得られた。我々の現在の主要な研究を以下に示す。
• 動脈硬化症:動脈硬化症および虚血性心疾患と放射線の関係をより正確に評価するために、
アテローム(脂肪沈着)と動脈壁硬化の生理学的測定を実施中である。微小血管変性の指
標として、AHS 対象者の網膜画像から網膜の細動脈および静脈の直径も測定している。
• 循環器疾患のバイオマーカー:例えば炎症、酸化ストレス、インスリン耐性、内分泌(成
長ホルモン)変化、不安定プラーク、無症候性心不全、微小血管損傷、内皮機能不全など
の様々なバイオマーカーの測定を計画または実施している。
• 脳卒中リスク:出血性脳卒中リスクに放射線量との有意な関係が見られるが、虚血性脳卒
中では見られないことが報告された(高橋ら、BMJ Open, 2:e000654, 2012)
。しかし、より
低い線量におけるリスクの程度に関しては疑問が残り、これについては更なる調査が必要
である。
• 腎機能:解析では放射線被曝と慢性腎臓病との関係が示された(世羅ら、Radiat Res,
179:46-52, 2013)
(図 7 参照)
。調査の次の段階として、放射線と心血管疾患の関係におけ
る中間変数として慢性腎臓病がどの程度役割を果たしているのかを決定する。慢性腎臓病
死亡リスク増加の傾向も疫学調査である LSS で観察された(Adams ら、Radiat Res,
177:220-28, 2012)。
図7
被曝線量別、中度および重度の腎機能障害(慢性腎臓病)リスク
7
• 心エコー検査:LSS 疫学調査で心不全による死亡率は放射線被曝に関係していたので、心
不全の前兆であるかもしれない無症状の心機能不全を評価するために、我々は成人健康調
査において原爆被爆者の心エコー検査測定を計画している。この測定は放射線と弁膜疾患
に関する情報も提供するであろう。
• 脳卒中の動物モデル:中等度の線量の放射線が循環器疾患を引き起こすことを示唆する原
爆被爆者調査を検証する一助とするため、我々はこれらの疾患に対して感受性の高い系統
のラットを用いて、高血圧と脳卒中への放射線の影響に関する実験研究を計画した。予備
調査では 1-4 Gy の線量を使い、1 Gy でも放射線誘発性の脳卒中による早期死亡を観察し
た。0.75、0.5、0.25 Gy の線量でラットにおける脳卒中、血圧、循環器疾患のバイオマー
カーを調べるために規模を拡大した調査を開始した。
がんや循環器疾患以外の疾患と放射線
•
白内障:放射線防護機関は長い間、約 5 Gy 以下では視力障害を伴う白内障のリスクはな
いと信じ、それに従い安全基準を定めてきた。主として 1 Gy をはるかに下回る線量にお
ける臨床的に有意な白内障のリスクを示す放影研の最近のデータ(錬石ら 、 Radiol,
265:167-74, 2012)に基づき、国際放射線防護委員会(ICRP)は被曝限度の 0.5 Gy への引
き下げを勧告している(図 8 参照)
。
AHS における線量別の白内障手術の割合(1986-2005 年)
• 多くの放射線防護機関は、視力を害するような白内障のリスクは5 Gy を下回ることはないと、長らく考えてきて、
それにより安全基準を設定してきた。
• 主に原爆データの結果から、目に対するより保護的な安全基準(≤ 0.5 Gy) が現在実行されつつある。
40
1000人当たり1年当たりの過剰症例数
図8
35
30
相対リスク1Gy= 1.32 (95%信頼区間: 1.17-1.52)
閾値線量: ~0.5 Gy (95%信頼区間:0.1-1.0)
観察個体数 = 6,066; 1,028 症例
25
P < 0.001
20
15
10
5
0
-5
0
2
4
眼の線量 (Gy)
(都市、性、被爆時年齢、到達年齢、糖尿病で調整している)
(Neriishi et al, Radiology, 265:167-74, 2012)
8
•
白内障感受性:2000 年から 2002 年にかけて実施された眼科健診プログラムの際に初期・
中期の混濁を発症していた対象者の白内障の進行を評価することを目的とする研究が進
行中である。この研究では、低線量で見られた初期混濁のうちどれだけがより進行した白
内障へ進むのかについて白内障と放射線の文献において未だ解明されていない重要な課
題について取り組む。我々は放射線に関連する白内障に対する感受性における遺伝的変異
の役割に関する調査も実施している。この調査はマウスにおいて放射線誘発白内障に対す
る感受性を増加させると報告されている DNA 損傷修復遺伝子における変異体に焦点を当
てる。白内障に関する将来の分子学的研究のために水晶体組織を収集することを目的とす
る、原爆被爆者の水晶体組織収集・保存プログラムも継続中である。
•
網膜への影響:緑内障、網膜微小血管硬化症および黄斑変性と放射線の関係について調べ
る調査も進行中である。緑内障調査における対象者選択因子によって所見に不確実要素が
生じた可能性はあるものの、予備的解析の結果、網膜細静脈硬化症および正常眼圧緑内障
と放射線との関連が示唆された。
•
非悪性呼吸器疾患:寿命調査の最近の報告書では、非悪性呼吸器疾患全般と放射線の間に
小さな関連が示唆された。この放射線リスクが真のものであるか、または誤診断やがんま
たは心血管疾患の併発によりこの僅かな関連が発生したのかを明らかにするために、より
特定化した非悪性呼吸器疾患の区分を用いて、放射線の関連について解析を実施している。
論文が提出された。
•
神経認知機能障害:胎内放射線被曝が小児期において精神遅滞および知能指数低下を引き
起こすことは初期の ABCC/放影研調査で報告されているが、胎内または幼少期の放射線
被曝が後年になり更に認知障害をもたらすかどうかの情報は世界中の文献にもない。その
ため、胎内または幼少期の原爆被爆者における神経認知機能障害および認知症のリスクに
関する新たな縦断調査を実施し、この問題に取り組んでいる。成人健康調査における胎内
被爆者および被爆時年齢が 13 歳未満の対象者の神経認知機能のベースライン測定はほぼ
完了した。
•
糖尿病:過去の調査では放射線と糖尿病リスクについて様々な結果が得られているので、
特定の HLA 遺伝子パターンを持つ人々が糖尿病に関する放射線リスクを有するか否かを
究明するために新たな調査を現在実施中である。
がんおよびその他の健康指標について今後質の高い調査研究を実施するための活動
• 広島・長崎の腫瘍/組織登録:広島・長崎における届出および死亡診断書に基づく症例収集
が 2008 年まで完了し、詳細な腫瘍罹患率・死亡率を国際がん研究機関の「五大陸におけ
るがん罹患率」最新版用に報告した。登録と放影研調査コホートとの連結も 2007 年まで
完了し、更新データは LSS、胎内被爆者、F1 コホートに関する様々な放影研の調査に使用
される。放影研で開発した腫瘍登録データベースシステムは日本国内の多くの県で採用さ
9
れている。
• がん罹患率:広島・長崎のがん登録地域に居住する LSS 対象者を直接的に同定することは
できないので、成人健康調査の転出入情報に基づきがん罹患率調査のために(性別・年齢・
期間・都市・線量別)人数を推定している。疫学部と統計部が協力して推定方法やデータ
を更新している。
• 医用放射線被曝: 最近の LSS 郵便調査により、生活習慣や社会人口学的変数など、疾患
リスクの交絡因子や影響修飾因子についてより多くの最新の情報が得られている。医用診
断や放射線治療による放射線被曝が原爆放射線の線量反応解析における交絡因子となる
かどうかを調べるため、郵便調査から得られる医用放射線被曝に関する情報の解析を開始
する予定である。
• 組織試料の利用:組織試料に関連して二つの活動を進めている。将来の生物試料の使用を
促進するために、放影研のホルマリン固定パラフィン包埋組織試料に索引を付けたデータ
ベースを構築中である。広島・長崎の地元の病院および大学と共同で、原爆被爆者の手術
組織試料を保存するシステムを構築することを目的とする研究計画が開始され、病理組織
の共同利用のために地元病院の承認を得るよう努力している。
• 研究データ文書化:研究結果発表の前に、記録文書化した解析データセットを情報技術部
に提出することが現在義務付けられている。これにより、放影研は報告書の元となるデー
タの記録を必ず所有できることとなる。
• 試料の凍結保存:広島の AHS 対象者のリンパ球の不死化はほぼ完了した。細胞数を増や
せるようにすることにより、永久的に血液細胞試料を枯渇することなく様々な遺伝・分子
研究を実施することが可能になる。
• 生物試料センター:放影研の生物試料を統括保存するための新たな生物試料センターを設
立する計画を立てた。研究上のニーズおよび基本的な生物試料管理のために構築する統合
生物試料データベースについても作業を開始する。
(2) 調査対象者の健康と福祉の増進のための事業
成人健康調査対象者に助言や支援を提供するために多大な努力を傾注している。当該活動
については 2012 年度事業計画のセクション 1.(2)に記述する。
(3) 原爆被爆者における放射線の健康影響に関連した生物学的機序に関する調査研究
放射線の健康影響の生物学的機序に関する幾つかの調査については既に様々な種類の疾患
に関する上記の項で要約した。それ以外の研究を以下に述べる。
• 放射線の免疫学的影響の機序:放影研の免疫調査では、免疫細胞数および免疫機能の両方
が放射線によって損なわれることが明らかになった(林ら、FASEB J, 26:4765-73, 2012)
(図
10
9 参照)
。下記に要約するように、放射線が免疫機能に与える健康影響およびその機序につ
いて追加的調査が進行中である。
図9
AHS における線量および年齢別の循環系炎症の総合指標(個々のデータポイントを
示す)
炎症指標
炎症統合指標と被ばく線量および年齢との関係
2
2
1
1
0
0
-1
-1
P <0.001
-2
P <0.001
-2
0
1
2
3
4
50
60
線量 (Gy)
70
80
90
年齢
統合指標は炎症マーカー (ROS, IL-6, CRP, ESR) を総合
(出典: Hayashi et al, FASEB J, 26:4765-73, 2012)
• 免疫機能の機序:放射線と免疫機能に関する NIAID 支援プロジェクトの一環として、成熟
した免疫細胞を生成・活性化させる幹細胞、樹状細胞、胸腺への放射線の影響など、被曝
に関連する免疫能低下の機序の究明を試みている。その他の調査には、関連する免疫前駆
細胞サブセットにおける放射線に関連する DNA 損傷(γH2AX)、加齢(テロメア長)と機
能障害(コロニー形成能)のアッセイなどがある。
• 免疫能の総合的指標:もう一つの目的は、放射線被曝および疾患罹患率に関係するヒト免
疫能に関する総合的評価システムを構築することである。強固な免疫能評価システムを開
発するために、AHS 臨床調査に参加している 3000 人以上の原爆被爆者について、多数の
サイトカインおよび免疫マーカーの測定を実施している。この進行中の測定は、放影研と
デューク大学の研究員が共同で行っている。
• ワクチン接種応答:インフルエンザワクチン接種の免疫応答への放射線の影響を究明する
プロジェクトにおいて、これまでに 300 人以上の原爆被爆者からワクチン接種の前と後の
血液試料を収集した。免疫応答の検査測定は放影研とデューク大学が共同で実施している。
この調査は、放射線に関連する免疫変化がどの程度健康状態に影響を及ぼすかについて情
報をもたらす。
• 基礎研究ワークショップ:2013 年 3 月に、DNA 配列決定法および原爆被爆者およびその
子孫への放射線の影響に関する放影研の研究課題へのそれらの方法の適用可能性に関す
る国際ワークショップを開催した。このワークショップにより新たな共同研究が始まろう
としている。また、前年に開催した放射線と幹細胞研究に関する国際ワークショップの会
議要約も発表した(児玉ら、Int J Radiat Biol, 88:501-6, 2012)
。
11
2.
被爆者の子ども(F1)の健康に関する調査研究事業
(1) F1 死亡率調査と F1 臨床調査
• F1 死亡率:77,000 人から成る F1 疫学調査集団はまだ若く、中高年期における疾患が見られ
始めたばかりなので、追跡調査を今後 30 年以上継続する見込みである。親の放射線被曝
によるがんおよびがん以外の疾患の死亡リスクに関する情報を更に 9 年分更新するための
解析を行っている。
• F1 におけるがん以外の疾患への遺伝的影響:がん以外の多くの疾患では遺伝的要因が強い
ので、がん以外の様々な一般的疾患の頻度に放射線が影響を与えるか否かを調査するため
に、原爆被爆者の子供(F1)約 12,000 人の臨床調査を実施している。糖尿病、高コレステ
ロール血症、高血圧、脳卒中、狭心症、心筋梗塞を含む F1 対象者の多因子性疾患/状態の
率と親の放射線被曝の関係に関する論文が発表された(立川ら、J Radiol Prot, 33:281-93,
2013)。これらの疾患について親の放射線被曝によるリスクは示唆されていない(図 10 参
照)。
図 10
原爆被爆者の子どもにおける親の被曝線量 1 Gy での成人期多因子疾患有病率に関す
る相対リスク
原爆被爆二世における親の放射線被ばくと
成人発症の多因子疾患リスク
1Gyにおけるオッズ比* (95% 信頼区間)
父親線量
母親線量
1.5
両親線量
1
0.5
0
高血圧
高コレステロール血症
糖尿病
狭心症
心筋梗塞
脳卒中
多因子性疾患
*年齢、性、都市、BMI、親の多因子疾患既往歴、閉経(女性のみ)、飲酒、職業で調整
• 進行中の F1 臨床健診:原爆被爆者の子ども(F1)を対象とする縦断的臨床調査が 3 年目(1
健診周期 4 年)に入っている。外部委員会の第 3 回会議が開催され、本調査の方向性およ
び手順が承認された。
• F1 における突然変異:ゲノム DNA 欠失または重複を検出し放射線被曝との関係を調べる
ために、高密度アレイのプローブ(個人当たり 140 万個のプローブ)を用いて原爆被爆者
の子供 F1 における新規突然変異の調査を実施中である。
12
(2) F1 調査対象者の健康と福祉の増進のための事業
F1 臨床調査対象者に助言や支援を提供するために多大な努力を傾注している。当該活動に
ついては 2011 年度事業計画のセクション 1.(2)の AHS 対象者に関する記述に含まれている。
(3) 被爆者の子どもの健康に関連した生物学的機序に関する研究
• 二次元 DNA 電気泳動法を用いて放射線を照射した父親とその子供における突然変異を比
較することにより、放射線を照射したマウスにおける遺伝性突然変異の頻度を推定する実
験調査に関する報告書が発表された
(佐藤ら、J Biomed Biotechnol, 記事 789024(10pp), 2012)
(図 11 参照)
。
図 11
二次元 DNA 電気泳動法を用いた放射線照射したオスのマウスにおける突然変異検出
の例(右の小さいパネルは突然変異の場所の拡大写真)
マウスを用いた放射線の遺伝的影響評価:ゲノム当たりの突然変異誘発頻度の推定
DNA2次元電気泳動法を用いてマウスにおける放射線の遺伝的影響評価を行った。1,000匹の仔マウス(4Gy
のX 線照射した精原細胞に由来する仔マウス500匹と対照500匹)のゲノムの約2,000領域について調べた。
照射群で5個、対照群で1個の遺伝子欠失突然変異を検出した。[結論] 1Gyの放射線ではゲノムのどこかに
凡そ1個の欠失突然変異が引き起こされると推定される。
(Asakawa et al, Radiat. Res. 179:293–303, 2013)
• 実験上の経世代突然変異リスク:高線量の放射線に被曝したマウスの子孫における突然変
異を検出するための最新の方法を用いた調査が完了に近づいている。この方法は、全ゲノ
ムに渡り新規コピー数多型(CNV;すなわちゲノム欠失および重複)を調査するためにゲ
ノム当たり 210 万個のプローブを用いる。この調査は父親の放射線被曝から生じる遺伝的
突然変異の率に関してこれまでで最も正確な証拠を提供するであろう。
• 突然変異モデルシステム:我々が構築した革新的な遺伝子操作によるマウスモデルを用い
て、変異緑色蛍光蛋白質(GFP)の発現を調べることにより放射線誘発生殖細胞突然変異
(遺伝するかもしれない)を見ることができる。現在、腫瘍関連遺伝子を特定の標的とす
る GFP システムを開発するための作業を行っている。これにより低線量放射線の遺伝影響
について新たな知見が得られるかもしれない。
13
3.
原子爆弾の個人別線量とその影響を明らかにするための調査研究事業
(1) 被爆位置・遮蔽影響・臓器線量等の線量推定に必要な条件の調査
• 2011 年に開催した国際ワークショップを元に Radiation Protection and Dosimetry
(Vol. 149(1),
2012)に 14 件の記事を発表し、LSS および AHS の原爆被爆者における臓器線量推定値の
精度を向上させる方法について情報を提供している。これらの記事は、最新の医療画像技
術を用いた人体に関する新しい計算およびモデル化の方法を提示しており、これによって
より正確な臓器線量推定値が得られ、線量が推定可能な臓器の数が増え、身体の局所遮蔽
があった人たち(長崎の工場内被爆者など)に関するより精度の高い線量推定が出来るよ
うになるであろう。
• 臓器線量の向上:臓器線量推定を向上させるために必要な要素を構築するためのプログラ
ムを開始することが承認された。これには放影研職員と外部顧問両方の作業が必要である。
• 被爆位置:放影研線量委員会は、被爆位置情報をより正確にする作業を完了した。電子地
理情報システム(GIS)およびより正確で詳細な広島・長崎の新しい地図を使い、LSS 対
象者の被爆位置を正確に決定した。個人線量推定システムの他の側面(標高および地形遮
蔽に関する補正の向上など)も完了間近である。
• 「線量不明」対象者のための線量推定:以前「線量不明」とされた LSS 対象者には近距離
(爆心地から 2 km 以内)であるが強固に遮蔽された建物または防空壕内で被爆した人々
がいるので、それらの対象者について線量を推定する可能性に関する国際ワークショップ
を 2013 年 2 月に開催した。
一連の建物の間取図およびその中にいた人々を検討した結果、
各建物について別個の詳細な線量推定モデルが必要であることが判明した。これらの建物
の殆どでは中にいた人々の数が比較的少なくその推定位置も不正確であるため、現時点で
はこのようなモデル化は試行作業としてのみ行うべきであると考えられた。
• 降下物への曝露:
(「黒い雨」に含まれる)放射性降下物への曝露については、放影研のデ
ータは乏しくあまり具体的ではない。しかし、降下物問題への地元の関心は高いので、黒
い雨曝露により観察された健康影響が説明されるか否かを究明するため、これまで幾つか
の解析を実施しており、結果を報告する予定である。降下物と報告された脱毛(高線量被
曝で生じる症状)の空間パターンの解析では、両者の相関は示唆されていない。原爆への
直接被曝による線量を統計的に調整しつつ、黒い雨を浴びたと報告した人々と浴びていな
いと報告した人々の死亡およびがん罹患のリスクを調査している。我々は今後一年以内に
これらの問題に関する論文を 1 本または複数提出する予定である。
• 線量の不確実性:線量の不確実性の統計的モデル化の分野では、三つの異なる外部統計研
究者グループと広範な共同研究を実施している。線量の不確実性推定に関する放影研共同
研究論文を 2 本投稿し、3 本目も投稿予定である。
• 中性子の生物学的効果比(RBE):原爆の中性子線量の影響はリスク評価において引き続
き興味深い問題である。我々は最近、D. Pierce 博士(オレゴン保健・科学大学)および
14
A. Kellerer 博士(Ludwig-Maximilians 大学)との共同論文を投稿した。この論文では中性
子の RBE 値に関する様々な仮定が線量反応関係の勾配と形状にどの程度影響を与えるか
を評価している。
• 原爆のガンマおよび中性子線量を推定するための原爆被爆者の歯エナメル質使用に関す
る検討論文が発表された(中村ら、Radiat Prot Dosim, 149:79-83, 2012)
。
(2) 原爆放射線のリスク解析に必要な統計学的方法に関する研究
• 層化(カウンターマッチ)コホート内症例対照デザインおよび症例-サブコホートデザイン
を使った中間リスク因子の解析法の開発作業が進んでいる。これら手法は放影研の幾つか
の調査に必要であるが、その開発について統計学の文献に記述はない。このような手法の
応用度は高いと思われる。
• 白血病および肺がんへの放射線の影響の機序統計モデルを開発するため、また乳がん
(Kaiser ら、Radiat Environ Biophys, 51:1-14, 2012)および心血管疾患への放射線の影響に
関するマルチモデル推論を進めるため、幾つかのヨーロッパの統計グループと共同研究を
実施している。
• 統計部は、肺がんリスクへの放射線と喫煙の同時効果を推定する上で、欠測データをモデ
ル化するため、マルチプル・インピュテーションやその他の方法を検討している。
4.
研究成果の公表と他機関との研究協力事業
国内外の放射線影響調査に関わる機関や研究者と共同研究や共同プロジェクトを数多く立
ち上げるために努力してきた。
(1) 共同研究
i)
米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)との契約による放射線関連免疫・加齢研
究プロジェクト
電離放射線が免疫機能および加齢に及ぼす影響を明らかにしその機序に関する知見
を得るために、放影研は NIAID との研究契約に基づき日本の研究所 4 施設と米国の
研究所 5 施設との 5 年間に渡る共同研究を実施しており、現在その 4 年目である。
この研究では、免疫に関連する放射線の健康影響に関する基礎生物学的過程や証拠
について豊富な情報を得ることを目標としている。
ii)
その他現在進行中の国際共同研究
 米国国立がん研究所との共同研究
部位別がん罹患率調査(女性乳房、皮膚、甲状腺、肺、卵巣、リンパ組織、子宮、
軟組織・骨)
:数年に渡り当該研究から多くの論文が発表された。
iii) 米国ワシントン大学および久留米大学との放射線研究のためのパートナーシップ・
15
プログラム
 放影研で勤務する疫学研究者や生物統計学研究者の採用の機会を増やすことを
目的とした放射線疫学・統計学の領域の共同研究:当該パートナーシップから米
国国立衛生研究所の研究助成金が獲得され、昨年度は 3 件の論文が発表された。
iv) 国内 39 機関の研究者との進行中の共同研究の推進:
v)
以下の研究機関との進行中の国際共同研究の推進:

北米 2 カ国 18 の研究機関

欧州 4 カ国 11 の研究機関
 アジア 3 カ国 6 の研究機関
(2) その他の国際協力
i)
WHO 協力センターとしての事業および WHO 放射線緊急事故医学的対応・救援ネッ
トワーク(REMPAN)のための事業の継続
ii)
国際原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)および国際放射線防護委員会(ICRP)
などの科学委員会への研究員の派遣
iii) 国際原子力機関(IAEA)の協力機関指定を目指した交渉の継続。放射線被曝者医療
国際協力推進協議会(HICARE)の構成機関としての HICARE-IAEA 協力プロジェク
ト実現のための協力
iv) IAEA、WHO、UNSCEAR、ICRP などの国際機関や米国放射線防護測定審議会など
の専門委員会や作業部会への参加
v)
その他の国際協力の推進
5.国内外の専門家を対象とする研修事業
① 「生物学者のための疫学研修会」を開催して、当研究所の疫学調査に対する生物学研究
者の理解を深めるとともに、併せて疫学者、統計学者のための放射線生物学の講義も追
加して、生物学者と疫学統計学者の交流を促進した(計 57 名、2012 年 8 月 20 日-21
日)。
② 放影研独自に、あるいは、放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)
、長崎・ヒ
バクシャ医療国際協力会(NASHIM)、国際協力機構(JICA)などの事業に協力し、国
外からの研修生を受け入れた(計 99 名)
。長期間(1~2 ヶ月)の研修において、これ
までに実施された研究の実施方法や成果についての講義を行い、放射線の健康に及ぼす
影響についての理解を深めるため、実験および解析の研修を実施した。
16
③ 国内の教育研究機関等から研修生(研究員の講演を含む見学)を受け入れた(計 61 名)。
④ 国際原子力機関(International Atomic Energy Agency)が各国の放射線防護等の専門家を
対象にした研修用教材を制作するのに伴い、教材の一部の作成に関する検討を行った。
6.一般向け啓発事業
① 研究所施設一般公開(オープンハウス)
広島は 8 月 5-6 日に 18 回目、長崎は 8 月 8-9 日に 16 回目のオープンハウスを開催し
た。今年は「知っておきたい放射線と健康の科学」をコンセプトとして、福島第一原子
力発電所事故により放射線に対する市民の関心が引き続き高いことから、最新の研究成
果を紹介する従来の展示に加え、「低線量被ばくをどう考えるか」について特別展示を
行った。また、企画展示では「被爆後と復興中の広島と長崎」と題してポール・ヘンシ
ョー博士撮影の写真展示および復興中の広島市の記録映像の放映を行った。特別展示コ
ーナーの隣に設けた「専門家による質問コーナー」では多くの来訪者から放射線に関す
る質問を受けた。広島で恒例となった講演会は、5 日に ABCC-放影研設立 65 周年記
念講演として「被爆による健康リスクとフクシマ」と題して、大久保利晃理事長が、更
に 6 日には「放射線ってなあに?」と題して高橋規郎放射線生物学/分子疫学部主任研
究員が講演した。両日とも多くの人が熱心に聴講し、講演終了後も数多くの質問をいた
だいた。広島で 964 人、長崎で 326 人が見学に訪れた。
② 市民公開講座
広く一般市民に当研究所の調査研究を知っていただき、交流する機会として、長崎
は 7 月 21 日(土)に「第 2 回市民公開講座」を開催した。最初に中村 典主席研究員が
「低線量被ばくのリスクをどう考えるか」と題して、次に、野田朝男遺伝学部副部長が
「線量評価の方法」と題して、講演が行われた。会場の長崎原爆資料館ホールには 110
人以上の市民が集まった。広島では 12 月 1 日(土)に「第 3 回市民公開講座」を開催
した。最初に小笹晃太郎疫学部長が「放射線の長期健康影響」と題し、次に、楠 洋一郎
放射線生物学/分子疫学部長が「放射線による健康影響のメカニズム研究」と題して、
講演が行われた。会場の広島平和記念資料館東館地下メモリアルホールには 140 人以上
の市民が集まった。質疑応答も活発に行われ、放射線リスクに関する正しい科学的知識
の普及に寄与した。今後も参加を希望する人がアンケート回答者の 90%であった。
③ 常設展示
広島研究所では、ABCC-放影研の歴史、国際協力活動、放射線の基礎知識についての
常設展示コーナーを設置している。今年は、新たに研究全体を分かりやすく説明した
ポスターを常設展示に加えた。見学者等のために各研究部門の展示も常時されている。
長崎研究所では常設展示室を設けている。
④ 各種広報資料の更新
2012 年 4 月に小冊子「放射線影響研究所のご案内」を一部改訂した。
⑤ ホームページの充実
・ 外部向けホームページの「お知らせ」欄に放影研のニュースを写真と共にいち早く掲
載するとともに、新しい論文のタイトル、英文要約(可能な場合は全文)、日本語要約、
承認された研究計画書の要約などを随時追加し、研究成果に関する情報提供の充実を
図った。
17
・ 主要な論文が専門誌に掲載されたときには、論文内容の分かりやすい解説を外部向け
ホームページの「お知らせ」欄に掲載した。
・ 2012 年 4 月 1 日から 2013 年 3 月 31 日までのヒット数は約 3,420 万件(前年同期約 4,770
万件)
、この間の1日平均約 9.3 万件(前年同期約 13 万件)、来訪者は約 75.8 万件(前
年同期約 94.7 万件)、この間の 1 日平均約 2,080 件(前年同期約 2,600 件)になった。
⑥ その他の広報活動
・ マスメディアを通じた広報活動として、重要な行事や出来事の際の記者会見(「黒い雨」
問題に関する記者会見も含む)
、重要な論文の記者発表(LSS 第 14 報)を行った。
「黒
い雨」問題に関する記者会見(2012 年 12 月 8 日)を受けて、日本ジャーナリスト会
議広島支部が開催した公開シンポジウム(2013 年 2 月 17 日)に、大久保利晃理事長
と小笹晃太郎疫学部長がパネリストとして参加した。また、特に福島第一原子力発電
所の事故以降に激増した、国内外の数多くのメディアからの問い合わせや取材に対応
した。
・ 広島では、昨年に引き続き「記者懇談会」を 6 月 29 日に開催し、今年は中村 典主席
研究員が「遺伝学調査とその結果」について、小笹晃太郎疫学部長が「放影研の疫学
調査と被爆者調査結果の概要」について説明した。マスコミ各社から 20 人が参加し、
活発な質疑応答が行われた。
長崎では今年初めて「記者懇談会」を 7 月 20 日に開催し、
中村 典主席研究員が「遺伝学調査とその結果」について、赤星正純臨床研究部長が「原
爆被爆者の健康影響-成人健康調査を中心として」について説明した。マスコミ各社
から 11 人が参加し、活発な質疑応答が行われた。
・ 外部からの講演依頼にできるだけ応じることとし、今年は 7 人の役員および研究員が
福島県・広島市内の公民館などで合計 20 回の講演を行った
・ オープンハウス以外にも見学者を随時受け入れており、当年度は、国内から修学旅行
生など 1,318 人、海外から 109 人が施設見学に訪れた(2013 年 3 月末現在)。
・ 広島女学院大学の留学生および日本人学生(約 15 名)に放影研の歴史、放射線・原爆、
福島の影響というテーマの講座(3 回)を行った。
18
(添 付)
平成 24(2012)年度における放影研の国際協力活動
Ⅰ. 放影研役職員の国際協力関係活動への参加
Ⅱ. 海外からの視察・研修などの受入
WHO 関連
UNSCEAR 関連
IRPA 関連
NCRP 関連
NCI 関連
IPPNW 関連
在外被被爆者関連
その他
(広島)
HICARE 関連
JICA 関連
放影研(国際交流調査研究事業)関連
文部科学省関連
その他
34 人
28 人
1人
12 人
12 人
(長崎)
NASHIM 関連
12 人
合
計
1人
2人
1人
2人
1人
1人
1人
1人
10 人
合 計
99 人
(広島:87 人)
(長崎:12 人)
Ⅰ. 放影研役職員の国際協力関係活動への参加
斜体:費用拠出機関
1. 世界保健機関(WHO)関連(1 人)
Shore 副理事長が、WHO(世界保健機関)による福島における健康リスクに関する
報告書の作成・編集作業に協力した(2012 年 4 月-2013 年 2 月)。
2. 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)関連(2 人)
1) Shore 副理事長が、小児放射線被曝に関する報告書を作成・編集する UNSCEAR
(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)小委員会の委員を務めた(2012
年 4 月-2013 年 3 月)。
2) Shore 副理事長が、UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)の
会合で発表を行った(2012 年 5 月 21-24 日、オーストリア ウィーン市)。
3. 国際放射線防護学会(IRPA)関連(1 人)
Shore 副理事長兼業務執行理事(研究担当)が、IRPA(国際放射線防護学会)にお
いて、多くの国からの参加者に対して放影研の研究に関する招待講演を行い、放射
線研究におけるニーズに関するパネル・ディスカッションに参加した(2012 年 5
月 15 日、スコットランド グラスゴー市)。
4. 米国放射線防護・測定審議会(NCRP)関連(2 人)
1) Shore 副理事長が、NCRP(米国放射線防護・測定審議会)の年次総会に出席し、
招待講演を行った。また、放射線と生物学的/健康アウトカムに関する研究上
のニーズの特定と報告書作成の計画を目的とした NCRP 委員会に出席した
(2013 年 3 月 10-12 日、米国ワシントン D.C.)。
2) Shore 副理事長が、放射線リスク推定における不確実性に関する NCRP の報告書
を審査し、編集した(2012 年 4-6 月)。
19
5. 米国立がん研究所(NCI)関連(1 人)
Shore 副理事長が、米国立がん研究所(NCI)で 放射線、遺伝学および甲状腺がん
に関する共同研究を計画するための会議に出席した(2012 年 11 月 9 日および 2013
年 3 月 13 日、米国ワシントン D.C.)。
6. 核戦争防止国際医師会議 (IPPNW)関連(1 人)
Shore 副理事長が、第 20 回 IPPNW 世界大会で、諸外国からの出席者に放影研の放
射線研究の結果を発表した(2012 年 8 月 24 日、広島)。
7. 在外被爆者関係協力(1 人)
長崎県
赤星長崎臨床研究部長が、第 17 回在韓被爆者健康相談(2012 年 5 月 20-25 日、
韓国・陜川)、第 18 回在韓被爆者健康相談(2012 年 11 月 11-16 日、韓国・釜
山)に参加。
8. その他(1 人)
Shore 副理事長が、乳がんおよび心疾患に関連した放射線と遺伝学についての米
国およびヨーロッパの研究者との共同研究に関する会議に出席、招待講演を行
った(2012 年 11 月 29-30 日、米国ニューヨーク市)。
Ⅱ. 海外からの視察・研修などの受入(合計 99 人)
【広島 87 人】
1. 放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)関連(34 人)
1) 国際原子力機関(IAEA)関連(2 人)
Rethy Chhem 国際原子力機関原子力科学応用局ヒューマンヘルス部長及び Ros
同部教育研修コンサルタントが、広島研究所を視察(2012 年 5 月 23 日)
2) 韓国関係(19 人)
(1) 韓国研修生 3 人(2012 年 7 月 23 日、韓国)
(2) 在韓国被爆者医療短期研修団・KIRAMS
10 人(2012 年 9 月 25 日、韓国)
(3) 韓国放射線被曝者医療従事者短期研修団
6 人(2012 年 11 月 27 日、韓国)
3) その他(13 人)
(1) 研修生 2 人(2012 年 7 月 23 日、米国)
(2) 研修生 1 人(2012 年 8 月 22 日、ブラジル)
(3) 研修生 4 人(2013 年 1 月 21 日、スリランカ、フィンランド、米国、ブラ
ジル)
(4) 研修生 6 人(2013 年 2 月 21 日、米国、ブラジル、ベラルーシ)
20
2. 国際協力機構(JICA)関連(28 人)
1) 結核予防会結核研究所(7 人)
平成 24 年度「STOP TB HIV・耐性結核対策菌検査コース」研修生 7 人(2012
年 11 月 13 日、アフガニスタン、カンボジア、ケニア、ミャンマー、フィリ
ピン、ザンビア、中国)
2) 北九州国際技術協力協会(8 人)
「平成 24 年度勤労者のための産業保健と予防医療コース」研修生 8 人(2012
年 10 月 24 日、コソボ、マレーシア、モルディブ、フィリピン、南アフリカ
共和国、ベトナム)
3) 国立循環器病センター(5 人)
「平成 24 年度集団循環器病対策コース」研修生 5 人(2012 年 10 月 5 日、ア
ルバニア、アルゼンチン、ホンジュラス、タイ)
4) 国立がんセンター(8 人)
「最新のがんの診断と治療」研修生 8 人(2012 年 11 月 12 日、アルメニア、
コスタリカ、マケドニア、ナイジェリア、セルビア、スリランカ、ウルグアイ)
3. 放影研(厚生労働省国際交流調査研究事業)受け入れ(1 人)
韓国国立がんセンター研究員 1 人(2013 年 1 月 6 日-2 月 23 日)
4. 文部科学省受け入れ(12 人)
名古屋大学大学院医学系研究科(12 人)
2011-2012 年度ヤング・リーダーズ・プログラム名古屋大学大学院医学系研究
科医療行政学研修コース 12 人(2012 年 11 月 19 日、アフガニスタン、キル
ギス、モンゴル、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジア、カザフスタン、
ウズベキスタン、バングラディッシュ、ルーマニア)
5. その他(12 人)
1) 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)(6 人)
第 20 回 IPPNW 世界大会参加者ら 6 人(2012 年 8 月 23 日)
2) 広島県医師会(2 人)
Susan Reynolds 米国ロサンジェルス医師会常任理事及び Kathie Rovetti 元教師
が、広島研究所を視察(2012 年 9 月 7 日)
3) 日本新聞協会(4 人)
「欧州記者フェローシップ計画」に関する研修 4 人(2012 年 11 月 26 日、チ
ェコ、デンマーク、ルーマニア、英国)
【長崎12人】
長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)関係受入(12 人)
21
1)2012 年度 NASHIM 夏季研修生 6 人(2012 年 7 月 24 日、ロシア、ウクライ
ナ、ベラルーシ、カザフスタン)
2)被ばく医療研修医師団 3 人(2012 年 9 月 12 日、韓国)
3)被ばく医療研修医師団 3 人(2013 年 2 月 21 日、韓国、ブラジル)
III. 放影研と海外研究者・研究機関との共同事業
1. 放影研・米国国立がん研究所(NCI)共同研究
1) 米国ヒロソフト国際コーポレーションのデール・プレストン主席研究員が、
「原爆被爆者における白血病および部位別がん(悪性リンパ腫、固形がん罹
患など)」の共同研究のため来所(2012 年 4 月 5-24 日、2012 年 10 月 28-
11 月 17 日)。
2)米国国立がん研究所 (NCI) 放射線疫学部門の馬淵清彦副部長が、NCI の
研究補助金による部位別がん研究等の共同研究のため来所(2012 年 4 月 16
-20 日)。
3)NCI 放射線疫学部門のアリーナ・ブレナー研究員が、NCI の研究補助金によ
る部位別がん研究等の共同研究のため来所(2012 年 4 月 16-19 日)
また、ブレナー研究員は 4 月 16 日に「NCI におけるチェルノブイリ後 甲状
腺がんの分子遺伝学研究」というテーマで放影研研究者を前に講演を行った。
4)古川統計部副主任研究員が、NCI にて「チェルノブイリ事故後の甲状腺疾患
のコホート研究」に関する共同研究を実施(2012 年 6 月 13-24 日、米国ロ
ックビル)
5)小笹疫学部部長が、NCI にて寿命調査におけるがん罹患研究に関する共同研
究を実施(2012 年 6 月 14 日-15 日、米国ロックビル)
6)坂田疫学部副主任研究員が、NCI にて「部位別がん研究(悪性リンパ腫)
」
に関する共同研究を実施(2012 年 10 月 5 日-14 日、米国ロックビル)。ま
た良性婦人科疾患への放射線治療後のがん死亡率に関する共同論文を発表
した。
Sakata R, Kleinerman RA, Mabuchi K, Stovall M, Smith SA, Weathers R,
Wactawski-Wende J, Cookfair DL, Boice JD, Jr., Inskip PD. Cancer mortality
following radiotherapy for benign gynecologic disorders. Radiat Res, 2012;
178(3):266-79.
シュウ ワン リン
7)許 婉玲 統計部副主任研究員が、米国ヒロソフト国際コーポレーションのデ
ール・プレストン主席研究員や米国国立がん研究所 (NCI) 放射線疫学部
門の馬淵清彦副部長らと共同で論文を発表
Hsu WL, Preston DL, Soda M, Sugiyama H, Funamoto S, Kodama K, Kimura A,
Kamada N, Dohy H, Tomonaga M, Iwanaga M, Miyazaki Y, Cullings HM, Suyama
A, Ozasa K, Shore RE, Mabuchi K. The incidence of leukemia, lymphoma, and
multiple myeloma among atomic bomb survivors: 1950-2001. Radiat Res 2013
Mar;179 (3):361-82. doi: 10.1667/RR2892.1. Epub 2013 Feb 11.
8) 坂田疫学部副主任研究員が、NCI にて「脳・中枢神経腫瘍についての共同研
究会議」に出席した。(2013 年 3 月 21 日-22 日、米国ロックビル)。
22
2. 米国アレルギー感染症研究所(NIAID)研究助成による共同研究
1) 統計部の古川副主任研究員と三角研究員が、オハイオ州立大学(米国オハイ
オ州コロンバス)のスーザン・ガイヤー博士と半期報告書のための中間解析
を行った。
2) 放影研研究員 8 名が 2012 年 7 月 28-31 日に東京で開催された NIAID プロ
ジェクトのプログラム検討会に出席した。11 の機関から合計 28 人の共同研
究者が今年で 3 回目となる年次プログラム検討会に参加し、将来計画につい
て討議を行った。
3) 2012 年 7 月 31 日、NIAID の共同研究者は 2 つのワークショップを東京で開
催し、NIAID プロジェクトに関連した胸腺研究およびワクチン接種に関する
研究の将来計画に焦点を当てた議論をした。
4)放影研放射線生物学/分子疫学部の梶村順子研究員が、2012 年 10 月 14-21
日にデューク大学の Gregory Sempowski 博士の研究室を訪問し、NIAID プロ
ジェクトに関連した免疫学的測定方法について詳細に論議した。また、放影
研の試料の使用と状況の検討、ならびにデューク大学の研究者および Susan
Geyer 博士(NIAID プロジェクトの主任統計学者、オハイオ州立大学)と協
議を行った。
5)2013 年 1 月以降、Susan Geyer 博士(オハイオ州立大学)、放影研の 2 人の統
計研究員および NIAID プロジェクトに関与してきた放影研研究員との間で
統計学解析およびデータ転送について話し合うために電話会議を行った。
6)以下の論文が出版された:
王 長山、 中村俊介、 大島基彦、 望月(樫尾)牧子、 中島(高木)やえ子、 大
澤光次郎、 楠 洋一郎、 京泉誠之、 今井一枝、 中地 敬、 岩間厚志:非致死
量放射線は免疫不全マウスに再構築されたヒト造血システムに DNA 障害を
惹起し造血障害を来す Int J Radiat Biol, 2013; 89(2):132-7
3. 放影研・統計解析国際共同研究
1) 米国オレゴン保健・科学大学の研究者 1 人が、
「線量反応解析における線量
誤差の影響を修正する際の課題」について統計部と共同研究を実施するた
め来所(2012 年 10 月 25 日-11 月 18 日)
2) 米国南カリフォルニア大学の研究者 1 人が、将来の共同プロジェクト(RP)
について討議のため来所(2012 年 9 月 2-9 日)
3) カリングス統計部長は、フレッドハッチンソンがん研究センター(米国ワシ
ントン州シアトル)の研究者と共同して、生物学的線量推定法の結果を用い
て放影研の研究における線量推定の不確実性を評価するセミパラメトリッ
ク法に関する論文を作成した。
4. 放影研・ワシントン大学パートナーシップ
グラント広島疫学部副部長が、米国ワシントン大学公衆衛生大学院生に研究の
指導を行い、身長体重等の人類学的因子が放射線の結腸がんリスクに与える影
響に関する論文が発表された。
23
Semmens EO, Kopecky KJ, Grant E, Mabuchi K, Mathes RW, Nishi N, Sugiyama H,
Moriwaki H, Sakata R, Soda M, Kasagi F, Yamada M, Fujiwara S, Akahoshi M, Davis
S, Kodama K, Li CI. Relationship between anthropometric factors, radiation exposure,
and colon cancer incidence in the Life Span Study cohort of atomic bomb survivors.
Cancer Causes Control 2013; 24(1):27-37.
5. 放影研・アジアコホートコンソーシアム(ACC)
グラント広島疫学部副部長が、「2012 年秋季アジアコホートコンソーシアム
(ACC)会議」に出席討議(2012 年 10 月 19-20 日、台湾、台北)。また、グラ
ント副部長は、コンソーシアム事務局であるフレッドハッチンソンがん研究セ
ンターと定期的に電話会議で討議を行った。
下記の論文が、2012 年 10 月 30 日に European Journal of Cancer Prevention オンラ
イン版に掲載された。
Lin Y, Fu R, Grant E, Chen Y, Eun Lee J, Gupta PC, Ramadas K, Inoue M, Tsugane S,
Gao YT, Tamakoshi A, Shu XO, Ozasa K, Tsuji I, Kakizaki M, Tanaka H, Chen CJ, Yoo
KY, Ahn YO, Ahsan H, Pednekar MS, Sauvaget C, Sasazuki S, Yang G, Xiang YB,
Ohishi W, Watanabe T, Nishino Y, Matsuo K, You SL, Park SK, Kim DH, Parvez F,
Rolland B, McLerran D, Sinha R, Boffetta P, Zheng W, Thornquist M, Feng Z, Kang D,
Potter JD. Association of body mass index and risk of death from pancreas cancer in
Asians: findings from the Asia Cohort Consortium.
6. 放影研・オックスフォード大学
1) グラント広島疫学部副部長が オックスフォード大学において乳がん及び前
立腺がんに関する会議に参加(招待)した(2012 年 6 月 27-29 日)。
2) 小笹疫学部部長、坂田広島疫学部副主任研究員がリチャード・ドール先生生
誕 100 周年記念会議に出席(2012 年 10 月 29-31 日)
3) 坂田広島疫学部副主任研究員、グラント広島疫学部副部長、小笹疫学部長が、
日本人における喫煙による肺がんリスクの関連、特に出生コホート効果に関
する Oxford 大学サラ・ダービー教授との共同研究において論文を発表した。
Sakata R, McGale P, Grant EJ, Ozasa K, Peto R, Darby SC. Impact of smoking on
overall mortality and life expectancy in Japanese smokers: A prospective cohort
study. BMJ 2012;345(e7093).
7. 放影研・マーストリヒト大学 共同研究
グラント広島疫学部副部長が、マーストリヒト大学(オランダ)のモーリス ジ
ーガー客員教授(前、バーミンガム大学)によって行われているプールド解析
に、放影研の食事および膀胱がんの関係に関するデータを用いて参加するため、
研究計画書を提出した。論文は 2013 年に発表予定。
8. 放影研・ロチェスター大学
共同研究
以前、放影研にビービーフェローとして来所し、現在、ロチェスター大学医療
センター公衆衛生学講座に在籍の研究者と共同で放射線量と腎不全死亡率の関
24
連性に関する論文が発表された。
Adams MJ, Grant EJ, Kodama K, Shimizu Y, Kasagi F, Suyama A, Sakata R, Akahoshi
M. Radiation dose associated with renal failure mortality: A potential pathway to
partially explain increased cardiovascular disease mortality observed after whole-body
irradiation. Radiat Res 2012;177(2):220-8.
9. 放影研・香港大学
共同研究
以前、放影研にビービーフェローとして来所し、現在、中国香港大学整形外科
&災害外科学部に在籍の研究者と共同で軟部組織肉腫への放射線の影響に関す
る論文が発表された。
Samartzis D, Nishi N, Cologne JB, Hayashi M, Kodama K, Miles EF, Funamoto S,
Suyama A, Soda M, Kasagi F. Ionizing radiation exposure and the development of
soft-tissue sarcomas in atomic-bomb survivors. J Bone Joint Surg 2013;95:222-9.
10. 放影研・米国モンロー郡公衆衛生局
共同研究
以前、放影研にビービーフェローとして来所し、現在は、米国ニューヨーク
州ロチェスター市モンロー郡公衆衛生局副局長である研究者と共同で、食道
がんと胃がんの経年傾向及び食道がんと胃がんに対する電離放射線の影響に
関する論文を作成中である。
11. 放影研(厚生労働省国際交流調査研究事業)国際会議
1)「重建築遮蔽での被爆者の線量計算に関する放影研国際ワークショップ」を
放影研広島研究所講堂で開催。サイエンス・アプリケーションズ・インター
ナショナル・コーポレーション(米国)、京都大学、広島大学から 3 人の研
究者が参加(2013 年 2 月 4-5 日)
2) 国際ワークショップ「放射線と心血管疾患」を放影研広島研究所講堂で開催。
ニューメキシコ大学(米国)、マイアミ大学(米国)、ヘルムホルツセンター
ミュンヘン放射線防護研究所(ドイツ)、オランダ癌研究所(オランダ)、東
京医療保健大学、島根大学から研究者が参加。(2013 年 2 月 5-6 日)
3) 国際ワークショップ「放影研におけるポストゲノム時代の放射線研究」を放
影研広島研究所講堂で開催。ワシントン大学ゲノム科学部門(米国)、ミシ
ガン大学医学部コンピュータ医学バイオインフォマティクス部門(米国)、
フレッドハッチンソンがん研究所・コンピューター生物学部門(米国)、国
立アレルギー感染症研究所・感染症研究室ウイルス感染進化部門(米国)、
理化学研研究所・筑波研究所バイオリソースセンター、理化学研究所・横浜
研究所ゲノム医科学研究センター、国立遺伝学研究所・人類遺伝研究部門、
慶応義塾大学医学部分子生物学教室、京都大学 IPS 細胞研究所から研究者が
参加(2013 年 3 月 7-8 日)
25
26
研究資金
消耗品の現物支給
Supplies only
\19,646,517
\177,597,554
\248,782,468
1
1
1
29
独立行政法人 放射線医学総合研究所
National Institute of Radiological Sciences
NCI契約 U.S. NCI Contract
米国国立アレルギー感染症研究所
National Institute of Allergy and Infectious Diseases
総合計 Grand total
・ This amount includes indirect cost.
・ These amounts may include subsidies allocated to collaborators.
・ In a few cases, persons from multiple departments were independently funded under an umbrella grant.
In such cases, the counts of numbers of grants include them as multiple grants.
Notes)
注)
・ 間接費を含む。
・ 研究分担者の配分額を含む。
・ 複数の部の研究員が一つの包括的な外部資金によって個別に資金を受領している場合が幾つかある。 このような場合、これら個別の資金を複数の外部資金として数えている。
\3,611,367
\2,000,000
1
公益財団法人 喫煙科学研究財団
Smoking Research Foundation
1
\1,040,000
1
独立行政法人 国立がん研究センター
National Cancer Center
一般社団法人 日本化学工業協会
Japan Chemical Industry Association
\2,000,000
1
公益信託 日本動脈硬化予防研究基金
Japan Arteriosclerosis Prevention Fund
\737,030
\2,200,000
1
環境省
Ministry of the Environment (MOE)
1
\32,500,000
12
文部科学省
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT)
公益財団法人 骨粗鬆症財団
Japan Osteoporosis Foundation
\7,450,000
(資金拠出機関からの入金額)
Research funds (amount of funds
from funding organizations)
8
件数
Number of
Grants
厚生労働省
Ministry of Health, Labour and Welfare (MHLW)
外部機関名称
Name of Outside Organization
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
27
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究 (B)」
研究代表者 玉腰 暁子
北海道大学大学院医学研究科
予防医学講座公衆衛生学分野 教授
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (B)
Akiko Tamakoshi
Professor, Department of Public Health,
Hokkaido University
Graduate School of Medicine
放射線への曝露による発がんの分子機構に関す 独立行政法人国立がん研究センター・がん研究開発費
る研究
主任研究者 山下 俊一
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科
Study on the molecular mechanism of carcinogenesis
原爆後障害医療研究施設
due to radiation exposure
分子医療部門 分子診断分野 教授
Funds for Cancer-related Research and Technology
Development, National Cancer Center
Shunichi Yamashita
Professor, Department of Molecular Medicine,
Atomic Bomb Disease Institute
Nagasaki University
Graduate School of Biomedical Sciences
予防接種に関するワクチンの有効性・安全性等
についての分析疫学研究
Analytical Epidemiologic Study of effectiveness,
safety, and other aspects of vaccination
4
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」
研究代表者 廣田 良夫
大阪市立大学大学院医学研究科 教授
MHLW Scientific Research Grant
Research on Emerging and Re-emerging
Infectious Diseases as New Influenza
Yoshio Hirota
Professor, Graduate School of Medicine,
Osaka City University
後期高齢期・超高齢期に達することに関連する
生活習慣要因のコホート研究による検討
A cohort study of lifestyle associated with
oldest-old longevity
2
3
原爆被爆者の乳がんに関する免疫組織学的疫学
研究
Immunohistological epidemiologic study of breast
cancer among atomic-bomb survivors
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(C)」
研究代表者 小笹 晃太郎
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (C)
Kotaro Ozasa
Name and location of entrusting outside organization
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
1
疫学部
Department of Epidemiology
研究のタイトル
Title of Research
研究分担者 (Collaborator)
小笹 晃太郎
Kotaro Ozasa
(1%)
分担研究者 (Collaborator)
小笹 晃太郎
Kotaro Ozasa
(1%)
連携研究者
(Associate Investigator)
小笹 晃太郎
Kotaro Ozasa
(1%)
研究代表者 (P.I.)
小笹 晃太郎
Kotaro Ozasa
(1%)
¥400,000
¥1,040,000
連携研究者のため、
研究資金の配分なし
Since this person is an
associate investigator,
research funds were
not allocated to him.
間接経費
(Indirect cost)
¥450,000
直接経費
(Direct cost)
¥1,500,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
(amount of funds from
(%)
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
April 1, 2012
April 1, 2012
April 1, 2012
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
No RP
RP 1-75
RP 18-61
RP 5-08
RP 6-10
No RP
RP 6-10
関連RP
Related RPs
慢性疾患、免疫疾患等宿主
におけるインフルエンザお
よびその他の予防接種の免
疫原性および有効性の評価
Evaluation of effectiveness of
vaccination of influenza and
other respiratory diseases on
immuno-compromised host
がんの疫学研究
Epidemiological study of cancer
日本人集団におけるがんの
疫学研究
Epidemiological study of cancer
in Japanese general population
原爆被爆者の乳がんの
intrinsic subtypeに関する研究
Intrinsic subtypes of breast
cancer among atomic-bomb
survivors
関連性
Relationship to
RERF's mission
28
研究分担者 (Collaborator)
早田 みどり
Midori Soda
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
「第3次対がん総合戦略研究事業」
研究代表者 祖父江 友孝
大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座
教授
MHLW Scientific Research Grant
Third Term Comprehensive Control Research for Cancer
Tomotaka Sobue
Professor, Dept. of Social and Environmental Medicine,
Graduate School of Medicine/Faculty of Medicine,
Osaka University
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
「がん臨床研究事業」
研究代表者 津熊 秀明
大阪府立成人病センターがん予防情報センター
がん予防情報センター長
MHLW Scientific Research Grant
Clinical Cancer Research
Hideaki Tsukuma
Chief, Department of Cancer Control and Statistics,
Osaka Medical Center for Cancer
and Cardiovascular Diseases
がんの実態把握とがん情報の発信に関する研究
Study concerning grasping the actual state of cancer
and release of information regarding cancer
既存統計資料に基づくがん対策進捗の評価手法
に関する実証的研究
Empirical study on methods for evaluation of
progress in cancer measures on the basis of
existing statistical data
6
7
(1%)
研究協力者
(Cooperative investigator)
早田 みどり
Midori Soda
(1%)
研究分担者 (Collaborator)
杉山 裕美
Hiromi Sugiyama
(1%)
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
「第3次対がん総合戦略研究事業」
研究代表者 祖父江 友孝
大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座
教授
MHLW Scientific Research Grant
Third Term Comprehensive Control Research for Cancer
Tomotaka Sobue
Professor, Dept. of Social and Environmental Medicine,
Graduate School of Medicine/Faculty of Medicine,
Osaka University
研究協力者のため、
研究資金の配分なし
Since this person is
a cooperative
investigator,
research funds were
not allocated to her.
¥800,000
¥800,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
(amount of funds from
(%)
がんの実態把握とがん情報の発信に関する研究
Study concerning grasping the actual state of cancer
and release of information regarding cancer
Name and location of entrusting outside organization
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
5
疫学部
Department of Epidemiology
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
April 1, 2012
1 April 2012
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
31 March 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
RP 18-61
RP 18-61
RP 18-61
関連RP
Related RPs
被爆者のがん罹患調査
Study of cancer incidence
among A-bomb survivors
被爆者のがん罹患調査
Study of cancer incidence
among A-bomb survivors
被爆者のがん罹患調査
Study of cancer incidence
among A-bomb survivors
関連性
Relationship to
RERF's mission
29
4
成人健康調査集団における動脈硬化・認知症
ならびにADLの評価
Atherosclerosis, dementia and ADL evaluations
among the Adult Health Study subjects
大規模コホート共同研究の発展による危険因子
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
研究分担者 (Collaborator)
管理の優先順位の把握と個人リスク評価に関す 「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業」 山田 美智子
研究代表者 岡村 智教
るエビデンスの構築
Michiko Yamada
慶應義塾大学医学部 教授
Understanding risk-factor management priorities
MHLW
Scientific
Research
Grant
and establishing individual risk-assessment
(2%)
Comprehensive Research on Life-Style Related Diseases
evidence through development of large-scale
including Cardiovascular Diseases and Diabetes Mellitus
cohort-based collaborative studies
Tomonori Okamura
Professor,
School of Medicine, Keio University
3
公益信託日本動脈硬化予防研究基金
研究代表者 (P.I.)
平成24年度研究助成
山田 美智子
研究組織委員長 上島 弘嗣
Michiko Yamada
滋賀医科大学生活習慣病予防センター 特任教授
Scientific Research Grant
(3%)
Japan Arteriosclerosis Prevention Fund
Hirotsugu Ueshima
Special Contract Professor,
Lifestyle-Related Disease Prevention Center,
Shiga University of Medical Science
(5%)
特定健診・保健指導におけるメタボリックシン
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
研究分担者 (Collaborator)
「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業」 山田 美智子
ドロームの診断・管理のエビデンス創出に関
研究代表者 門脇 孝
する横断・縦断研究
Michiko Yamada
東京大学大学院医学系研究科 教授
Longitudinal/cross-sectional studies to generate
研究協力者
MHLW Scientific Research Grant
evidence for diagnosis/management of metabolic
(Cooperative Investigator)
Comprehensive Research on Life-Style Related Diseases
syndrome to be used for specified medical checkup
立川 佳美
including Cardiovascular Diseases and Diabetes Mellitus
and health guidance
Yoshimi Tatsukawa
Takashi Kadowaki
Professor, Graduate School of Medicine, The University
(5%)
of Tokyo
研究代表者 (P.I.)
大石 和佳
Waka Ohishi
2
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(C) 」
研究代表者 大石 和佳
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (C)
Waka Ohishi
脂肪性肝疾患の進展促進要因に関する
前向きコホート研究
A prospective cohort study of factors contributing
to accelerate the progress of fatty liver disease
April 1, 2012
April 1, 2012
April 1, 2012
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
広島大学の共同研究者への配分額は、上記の研究資
金に含まれている。
The above amount includes funds allocated to the
collaborator(s) at Hiroshima University.
¥2,000,000
¥1,800,000
¥1,150,000
直接経費
(Direct cost)
¥1,500,000
間接経費
(Indirect cost)
¥450,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
1
臨床研究部
Department of Clinical Studies
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
RP 5-92
RP 4-85
RP 2-75
RP 2-75
RP 6-08
関連RP
Related RPs
広範囲な医学的調査
(加齢)
Broad-based
medical research
(Aging)
広範囲な医学的調査
(生活習慣病)
Broad-based
medical research
(Lifestyle disease)
Broad-based
medical research
(Metabolic syndrome)
(メタボリックシンドローム)
広範囲な医学的調査
広範囲な医学的調査
(肝疾患)
Broad-based
medical research
(liver disease)
関連性
Relationship to
RERF's mission
30
文部科学省・科学研究費助成事業
「若手研究(B) 」
研究代表者 立川 佳美
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Young Scientists (B)
Yoshimi Tatsukawa
公益財団法人骨粗鬆症財団・リリー研究助成金
研究代表者 高橋 郁乃
Japan Osteoporosis Foundation
Lily Scientific Research Fund
Ikuno Takahashi
放射線の体組成へ及ぼす影響ならびに
動脈硬化性疾患との関連性
The effect of radiation dose on body composition
and the association with atherosclerotic diseases
高齢者の動脈硬化性疾患と骨折リスク
-広島コホート調査-
Study of atherosclerotic disease and bone fracture
risk among the elderly -Hiroshima cohort survey-
6
(1%)
研究代表者 (P.I.)
高橋 郁乃
Ikuno Takahashi
(2%)
研究代表者 (P.I.)
立川 佳美
Yoshimi Tatsukawa
¥737,030
直接経費
(Direct cost)
¥700,000
間接経費
(Indirect cost)
¥210,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
5
臨床研究部
Department of Clinical Studies
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
January 1, 2012 December 31, 2012
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
RP 2-75
RP 3-89
RP 7-09
RP 7-10
関連RP
Related RPs
広範囲な医学的調査
(動脈硬化)
Broad-based
medical research
(Atherosclerosis)
広範囲な医学的調査
(加齢)
Broad-based
medical research
(Aging)
関連性
Relationship to
RERF's mission
31
研究代表者 (P.I.)
小平 美江子
Mieko Kodaira
研究分担者 (Collaborators)
浅川 順一
Jun-ichi Asakawa
古川 恭治
Kyoji Furukawa
連携研究者
(Associate Investigator)
中村 典
Nori Nakamura
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究 (B) 」
研究代表者 小平 美江子
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (B)
Mieko Kodaira
高密度マイクロアレイCGH 法を用いた原爆放
射線の遺伝的影響調査
Study of Genetic Effects of Atomic Bomb Radiation
using high-density microarray CGH
3
(9%)
研究分担者 (Collaborator)
野田 朝男
Asao Noda
(5%)
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(S)」
研究代表者 三谷 啓志
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (S)
Hiroshi Mitani
Professor, Graduate School of Frontier Sciences,
The University of Tokyo
個体内における電離放射線誘発突然変異成立過
程の解明
Analysis of the in vivo mechanisms to establish
radiation-induced mutagenesis
2
独立行政法人 放射線医学総合研究所
研究分担者 (Collaborator)
染色体ネットワーク会議
児玉 喜明
主任研究者 数藤 由美子
Yoshiaki Kodama
緊急被ばく医療研究センター・被ばく線量評価部
生物線量評価室 室長
(1%)
Chromosome Network Committee, National Institute of
Radiological Sciences (NIRS)
Yumiko Suto
Section Head, Biodosimetry Section,
Department of Radiation Dosimetry,
Research Center for Radiation Emergency Medicine,
NIRS
放射線被曝事故に備えた染色体ネットワーク
の構築
Establishment of cytogenetic study network
for radiation accident
April 1, 2012
April 1, 2012
直接経費
(Direct cost)
¥1,900,000
間接経費
(Indirect cost)
¥570,000
直接経費
(Direct cost)
¥6,700,000
間接経費
(Indirect cost)
¥2,010,000
June 15, 2012
開始日
Initiation
Date
消耗品の
現物支給
(¥350,000相当)
Expenses for supplies
(¥350,000 equivalent)
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
1
遺伝学部
Department of Genetics
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
RP 4-11
RP 1-08
RP 8-93
関連RP
Related RPs
原爆放射線の遺伝的影響
Genetic effects of
A-bomb radiation
放射線被曝の遺伝的影響
Genetic effects of
radiation exposure
生物学的線量推定
Biodosimetry
関連性
Relationship to
RERF's mission
32
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究 (C) 」
研究代表者 平井 裕子
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (C)
Yuko Hirai
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究 (C) 」
研究代表者 佐藤 康成
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (C)
Yasunari Satoh
文部科学省・科学研究費助成事業
「若手研究 (B) 」
研究代表者 濱﨑 幹也
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Young Scientists (B)
Kanya Hamasaki
日本人に特有なXPA遺伝子創始者変異ヘテロ保
因者の皮膚がんリスクの評価
Evaluation of the skin cancer risk among
heterozygotes bearing a founder mutation allele
unique to a Japanese population at xeroderma
pigmentosum group A (XPA) gene
次世代シーケンサーを用いた放射線のラット未
熟卵母細胞に及ぼす遺伝的影響評価
Estimation of Genetic Risk of Radiation on Immature
Oocytes of Rats by using next generation sequencer
胎児期被ばくマウスに生じる染色体異常の組織
による違いの解明
Elucidation of tissue-dependent chromosome
aberration frequencies induced by ionizing radiation
exposure to the fetus
5
6
(5%)
研究代表者 (P.I.)
濱﨑 幹也
Kanya Hamasaki
(8%)
代表研究者 (P.I.)
佐藤 康成
Yasunari Satoh
研究分担者 (Collaborators)
小平 美江子
Mieko Kodaira
浅川 順一
Jun-ichi Asakawa
連携研究者
(Associate Investigator)
中村 典
Nori Nakamura
(9%)
研究代表者 (P.I.)
平井 裕子
Yuko Hirai
研究分担者 (Collaborators)
児玉 喜明
Yoshiaki Kodama
中村 典
Nori Nakamura
直接経費
(Direct cost)
¥1,300,000
間接経費
(Indirect cost)
¥390,000
直接経費
(Direct cost)
¥3,800,000
間接経費
(Indirect cost)
¥1,140,000
直接経費
(Direct cost)
¥1,200,000
間接経費
(Indirect cost)
¥360,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
4
遺伝学部
Department of Genetics
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
April 1, 2012
April 1, 2012
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
March 31, 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
RP 6-11
RP-S3-11
RP 6-09
関連RP
Related RPs
生物学的線量推定
Biodosimetry
放射線被曝の遺伝的影響
Genetic effects of
radiation exposure
癌リスク
Cancer risk
関連性
Relationship to
RERF's mission
33
7
全身の組織・細胞を標的として、in situで突然
変異細胞を検出することができる遺伝子改変マ
ウスの開発
Development of recombinant mouse systems for in
situ measuring somatic and germ line mutations
遺伝学部
Department of Genetics
研究のタイトル
Title of Research
一般社団法人日本化学工業協会・長期自主研究
代表研究者 野田 朝男
Long-range Research Initiative
Japan Chemical Industry Association
Asao Noda
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
(14%)
代表研究者 (P.I.)
野田 朝男
Asao Noda
研究分担者 (Collaborators)
濱﨑 幹也
Kanya Hamasaki
平井 裕子
Yuko Hirai
児玉 喜明
Yoshiaki Kodama
中村 典
Nori Nakamura
¥3,611,367
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
終了日
Termination
Date
September 1, 2011 August 31, 2012
開始日
Initiation
Date
RP 1-08
関連RP
Related RPs
放射線被曝の遺伝的影響
Genetic effects of
radiation exposure
関連性
Relationship to
RERF's mission
34
1
原爆被爆者における免疫老化とその他の
放射線被ばく後影響の調査
Studies of immunosenescence and other
late effects of acute ionizing radiation
exposure in atomic bomb survivors
放射線生物学/分子疫学部
Department of Radiobiology/Molecular Epidemiology
研究のタイトル
Title of Research
共同主任研究者 楠 洋一郎
Yoichiro Kusunoki (Co-P.I.)
共同主任研究者 林 奉権
Tomonori Hayashi (Co-P.I.)
米国国立アレルギー感染症研究所
主任研究者 中地 敬
放射線影響研究所顧問および
プロジェクト代表研究者
National Institute of Allergy and Infectious Diseases
Kei Nakachi, RERF Consultant and
Project Principal Scientist
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
研究分担者 (Collaborators)
エヴァン B. デュプル
(主席研究員)
京泉 誠之、
今井 一枝、伊藤 玲子、
梶村 順子、吉田 健吾、
(放射線生物学/分子疫学部)
大石 和佳
(臨床研究部)
小笹 晃太郎 (疫学部)
古川 恭治、三角 宗近
(統計部)
Evan B. Douple
(Assoc. Chief of Research)
Seishi Kyoizumi
Kazue Imai
Reiko Ito
Junko Kajimura
Kengo Yoshida
(Dept. Radiobiology/Mol. Epi.)
Waka Ohishi
(Dept. Clinical Studies)
Kotaro Ozasa
(Dept. Epidemiology)
Kyoji Furukawa
Munechika Misumi
(Dept. Statistics)
(192%)
主任研究者 (P.I.)
中地 敬
Kei Nakachi
共同主任研究者(Co-P.I.)
楠 洋一郎
Yoichiro Kusunoki
林 奉権
Tomonori Hayashi
直接経費
(Direct cost)
¥156,151,128
間接経費
(Indirect cost)
¥21,446,426
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
終了日
Termination
Date
October 1, 2009 September 30, 2014
開始日
Initiation
Date
RP 3-09
RP 4-09
RP 5-09
関連RP
Related RPs
放射線影響研究所
免疫学研究
分子疫学研究
RERF Immunology
and Molecular
Epidemiology Study
関連性
Relationship to
RERF's mission
35
放射線障害と宿主要因からみた発がんの
分子基盤とその臨床応用に関する研究
Study on molecular mechanism and
clinical application in carcinogenesis
in relation to radiation disorder and
host genetic factors
3
生活習慣病発生に及ぼす影響の分子疫学研究
Molecular epidemiology study of
cigarette smoking effects on immunityand inflammation-related biomarkers and
lifestyle-related disease development
4 喫煙の免疫および炎症関連生体指標と
原爆被爆者の長期追跡に基づく
炎症関連疾患発生の分子疫学研究
Molecular epidemiology study of
inflammation-associated disease
development on the basis of long-term
follow-up of atomic-bomb survivors
2
放射線生物学/分子疫学部
Department of Radiobiology/Molecular Epidemiology
研究のタイトル
Title of Research
研究代表者 (P.I.)
林 奉権
Tomonori Hayashi
連携研究者
(Associate Investigators)
中地 敬
Kei Nakachi
小川 貴彦
Takahiko Ogawa
(3%)
公益財団法人 喫煙科学研究財団
研究代表者 林 奉権
Smoking Research Foundation
Tomonori Hayashi
研究代表者 (P.I.)
林 奉権
Tomonori Hayashi
(1%)
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
研究分担者 (Collaborators)
「第3次対がん総合戦略研究事業」
楠 洋一郎
研究代表者 安井 弥
Yoichiro Kusunoki
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
林 奉権
分子病理学研究室 教授
Tomonori Hayashi
MHLW Scientific Research Grant
(2%)
Third Term Comprehensive Control Research for Cancer
Wataru Yasui
Professor, Department of Molecular Pathology,
Hiroshima University Institute of Biomedical and Health
Sciences
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(B)」
研究代表者 林 奉権
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (B)
Tomonori Hayashi
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
¥2,000,000
¥2,500,000
April 1, 2012
April 1, 2012
March 31, 2013
March 31, 2013
東京大学の共同研究者への配分額は、上記の研究
資金に含まれている。
The above amount includes fund allocated to the
collaborator at the University of Tokyo.
直接経費
(Direct cost)
¥4,500,000
間接経費
(Indirect cost)
¥1,350,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
RP 5-04
RP 3-87
RP 1-93
RP 4-04
RP 5-04
RP-B44-06
RP 1-93
RP 2-00
RP 4-02
RP 1-03
RP 4-04
RP 3-07
RP-A1-10
関連RP
Related RPs
放射線影響研究所
免疫学研究
分子疫学研究
RERF Immunology
and Molecular
Epidemiology Study
放射線影響研究所
免疫学研究
RERF Immunology Study
放射線影響研究所
免疫学研究
免疫ゲノム研究
RERF Immunology and
Immunogenome Study
関連性
Relationship to
RERF's mission
36
原因と成りうるか?-動物実験による検証-
Can lower-dose radiation cause the cardiovascular
disease? -Assessment using animal models-
5 低線量放射線は心血管疾患発症の
放射線生物学/分子疫学部
Department of Radiobiology/Molecular Epidemiology
研究のタイトル
Title of Research
環境省
研究代表者 (P.I.)
「平成24年度原子力災害影響調査等事業
丹羽 保晴
(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」
Yasuharu Niwa
研究代表者 丹羽 保晴
研究分担者 (Collaborators)
MOE Research Project for Nuclear-Power Disaster
高橋 規郎(放影研顧問)
Influence in FY2012
大石 和佳(臨床研究部)
(Research to Affect the Health Effect of the Radiation)
三角 宗近(統計部)
Yasuharu Niwa
村上 秀子(放射線生物学
/分子疫学部)
Norio Takahashi
(RERF Consultant)
Waka Ohishi
(Dept.Clinical studies)
Munechika Misumi
(Dept.Statistics)
Hideko Murakami
(Dept.Radiobiology/Mol.Epi.)
(9%)
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
¥2,200,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
October 18, 2012
開始日
Initiation
Date
March 7, 2013
終了日
Termination
Date
RP 1-11
関連RP
Related RPs
放射線影響研究所
循環器疾患研究
RERF Circulatory Disease Study
関連性
Relationship to
RERF's mission
37
厚生労働省・厚生労働科学研究費補助金
「第3次対がん総合戦略研究事業」
研究代表者 祖父江 友孝
大阪大学大学院医学系研究科
社会環境医学講座 教授
がんの実態把握とがん情報の発信に関する研究
Research on monitoring of cancer
incidence/mortality and disseminating cancer
information
2
MHLW Scientific Research Grant
Third Term Comprehensive Control Research for Cancer
Tomotaka Sobue
Professor, Dept. of Social and Environmental Medicine,
Graduate School of Medicine/Faculty of Medicine,
Osaka University
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(B)」
研究代表者 星 正治
広島大学 原爆放射線医科学研究所 名誉教授
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (B)
Masaharu Hoshi
Professor Emeritus, Research Institute for Radiation
Biology and Medicine, Hiroshima University
カザフスタンのセミパラチンスク核実験場やウ
ラン鉱山地域の被ばく線量評価と健康影響
Studies of radiation doses and its effects for the
residents living near the Semipalatinsk nuclear test
site and uranium mines in Kazakhstan
研究協力者
(Cooperative Investigator)
片山 博昭
Hiroaki Katayama
(5%)
研究分担者
(Collaborator)
片山 博昭
Hiroaki Katayama
(2%)
April 1, 2012
April 1, 2012
研究協力者のため、
研究資金の配分なし
Since this person is
a cooperative
investigator,
research funds were
not allocated to him.
開始日
Initiation
Date
直接経費
(Direct cost)
¥300,000
間接経費
(Indirect cost)
¥90,000
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
放影研における研究者の名前 機関からの入金額)
Research Funds
Investigator(s) at RERF
Name and location of entrusting outside organization
(amount of funds from
(%)
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
1
情報技術部
Department of Information Technology
研究のタイトル
Title of Research
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
March 31, 2013
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
No RP
No RP
関連RP
Related RPs
がんの発生率と死亡解析
Cancer incidence and
mortality analysis
低線量被爆による
人体への影響
Low dose radiation effects
to human being
関連性
Relationship to
RERF's mission
38
1
原爆被爆者における癌の疫学的研究支援
Support for Epidemiological studies of cancer
among atomic bomb survivors
その他
Other Office
研究のタイトル
Title of Research
米国国立がん研究所(NCI) 契約
米国メリーランド州ベセスダ、米国国立がん研究所
NCI契約 N01-CP-31012
主任研究者 児玉 和紀
放射線影響研究所主席研究員
National Cancer Institute (NCI) Contract
National Cancer Institute, Bethesda, Maryland, USA
NCI Contract N01-CP-31012
Kazunori Kodama, Chief Scientist, RERF
Name and location of entrusting outside organization
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
(5%)
(Dept. Radiobiology/Mol. Epi.)
Nori Nakamura
(Consultant, Dept. Genetics)
Midori Soda
(Dept. Epidemiology)
Harry M. Cullings,
Kyoji Furukawa
(Dept. Statistics)
Hiroaki Katayama (ITD)
Yuko Hirai (Dept. Genetics)
Yoichiro Kusunoki,
Kiyohiro Hamatani
主任研究者(P.I.)
児玉 和紀
Kazunori Kodama
共同主任研究者(Co-P.I.)
ロイ E. ショア
Roy E. Shore
研究分担者 (Collaborators)
中村 典(遺伝学部顧問)
早田 みどり(疫学部)
ハリー M. カリングス、
古川 恭治
(統計部)
片山 博昭 (情報技術部)
平井 裕子 (遺伝学部)
楠 洋一郎、濱谷 清裕
(放射線生物学/分子疫学部)
放影研における研究者の名前
Investigator(s) at RERF
(%)
直接経費
(Direct cost)
¥13,671,902
間接経費
(Indirect cost)
¥5,974,615
Research Funds
(amount of funds from
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
機関からの入金額)
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
終了日
Termination
Date
December 1, 2008 November 30, 2013
開始日
Initiation
Date
関連性
Relationship to
RERF's mission
がんの疫学研究、
RP 1-75,
LSS, 胎内被ばく、
10-85,
F1集団
11-85,
12-85, 5-90, Epidemiological study of cancer,
LSS, In-utero, and
1-91, 2-91,
F1 populations
6-91, 2-92,
4-92, 7-92,
6-93, 1-94,
3-94, 6-00,
5-02, 6-02
1-06, 4-07
関連RP
Related RPs
39
2
放射線被曝は循環器疾患のリスクを上昇さ
せるか?動物実験による検証。
Can radiation increase the risk of cardiovascular
diseases? Evaluation by animal model studies.
その他
Other Office
研究のタイトル
Title of Research
文部科学省・科学研究費助成事業
「基盤研究(C) 」
研究代表者 高橋 規郎
MEXT Grant-in-Aid for Scientific Research
Scientific Research (C)
Norio Takahashi
Name and location of entrusting outside organization
Chief of research group or principal investigator in charge
委託組織の名前と場所及び研究
グループのチーフ又は担当の主任研究者
(11%)
Hideko Murakami
(Dept. Radiobiology/Mol. Epi.)
(放射線生物学/分子疫学部)
Yasuharu Niwa
(Dept. Radiobiology/Mol. Epi.)
連携研究者
(Associate Investigators)
Wan-Ling Hsu(統計部)
(Dept. Statistics)
村上 秀子
(放射線生物学/分子疫学部)
研究代表者 (P.I.)
高橋 規郎
Norio Takahashi
研究分担者 (Collaborators)
大石 和佳(臨床研究部)
Waka Ohishi
(Dept. Clinical Studies)
丹羽 保晴
放影研における研究者の名前
Investigator(s) at RERF
(%)
直接経費
(Direct cost)
¥1,600,000
間接経費
(Indirect cost)
¥480,000
Research Funds
(amount of funds from
funding organizations)
研究資金 (資金拠出
機関からの入金額)
平成24年度 外部資金研究一覧表
FY 2012 External Research Funds
April 1, 2012
開始日
Initiation
Date
March 31, 2013
終了日
Termination
Date
RP 1-11
関連RP
Related RPs
循環器疾患研究
RERF Circulatory Disease Study
関連性
Relationship to
RERF's mission
Ⅱ.上記の事業を遂行するために必要な事業
1. 新定款施行に伴う体制整備
2012 年 4 月 1 日をもって公益財団法人への移行登記が完了し、新しく定款が施行された。新定
款の施行に伴う体制整備として、今年度は次の事項を実施した。
(1) 新たな法定必置機関である評議員会の運営に関する規程を整備した。
(2) 新定款施行に伴う既存の所内規則等を整備した。
(3) 会計処理については、公益法人会計基準(平成 20 年会計基準)を適用した
(4) 公益法人に求められる透明性と説明責任を果たすため、定款の規定に則り、定款、事業計
画書、収支予算書、財産目録、貸借対照表、正味財産増減計算書、事業報告及び役員名簿
等の書類の備え置き及びそれらの閲覧の請求に応じる体制整備を図るとともに貸借対照表
の公告を行った。
(5) 組織の健全かつ効率的な事業運営並びに義務違反及び過失等によるリスクを回避するため
の外部研究資金に係る内規等について内部統制の体制整備を行った。
2. 人事計画と事務局組織再編
<職員数の現状と定員>(資料1参照)
2012 年度、5 名の定数削減が実施され、一般職員は期首 176.6 名から期末 173.8 名へと 2.8
名が減少した。2013 年度も 5 名の定数削減が予定され、予算定数は 222 名、また一般職員の
平均年齢は概ね 50 歳となっている。このような職員数の減少及び高齢化に対応するため、組
織全体を網羅した見直しが急務である。
<事務局組織再編>
一人ひとりの職員が、現在の職務職階制の中で係の枠にこだわらず、複数の業務を担当でき
るようにするため、現在の課制を廃止し、職員数に見合う共通業務ごとの単位となる一つのグ
ループに再編するための検討作業を、2012 年 7 月から重ねてきた。2012 年度検討作業では、
「事務局組織再編検討委員会」による中間報告を行なったところである。組織再編の翌年度実
施を目途に、引き続き検討作業を進めることとする。
3. 管理者研修(能力向上訓練)
人材育成並びに組織力の強化を図るため、これまで職場研修の実施に続き前年度から人事管理
制度として「人事異動規程」
、「勤務評価規程」の整備を図ってきたところである。これらの施策
の実効性を高めるため 2012 年度は、管理者研修として、課長・課長補佐クラスを対象に「マネジ
メント強化研修」
、次長・課長・室長クラスを対象に「評価者研修」を実施した。
4. 情報処理システムの整備
情報処理システム検討作業委員会が行った各部署での現状調査を基に、2012 年度は、サーバの
仮想化よる情報処理環境のスリム化を推進した。また、セキュリティ強化のために、放影研で使
40
用されている PC を外部接続可能なものと外部接続不可能なものとに分け、不必要な外部へのア
クセスを制限し、更に電子メールに関しても同様の処置を行った。プログラム仕様書に関しても、
新たなシステム開発の要求に関しては、詳細な仕様書を要求者側からも提出を義務づけ、それに
対してプログラム作成仕様書を添付する形で整備を行うことを開始した。併せて既設のネットワ
ークケーブルの老朽化にともない、ケーブル交換作業に着手した。
5. 研究所施設の整備
(1) 広島研究所では、自然災害発生時等の停電に備え生物試料保存用超低温冷凍庫、及び情報技
術部のサーバー等に電力を供給する 4 台の非常用発電機を設置している。4 台のうち 1999
年 2 月に設置した 2 号機は老朽化とともに、発電容量も小さいため、2013 年 2 月に発電容
量(150kw)のより大きい新型機種への更新を行った。この更新に併せて現在設置してあ
る非常用発電機用の軽油タンク 900 リットル X 2 基に加え新たに軽油タンク 900 リットル
X 2 基の増設を行った。これにより、非常用発電備蓄燃料の稼動時間は 48 時間となった。
(2) 長崎研究所では、築後 30 年が経過し給水管の老朽化が進み、改修工事を 6 段階に分けて実
施してきた。2012 年度は、第 3、4 段階の「主給水管から 4 階と 3 階への枝管工事」と、
第 5、6 段階の「主給水管から 2 階と 1 階への枝管工事」を実施し、2013 年 2 月末日にす
べての改修工事を完了した。
6. 生物試料センター設置の検討
放影研で保管する生物試料の管理を一元化し、そのための専任スタッフを置き、試料の利用体
制を整える、いわゆる「研究システムの改善」を図る必要がある。
2012 年度の将来構想においてもセンターの必要性が提唱され、設置の実現に向けて「生物試料
センター設置準備委員会」を 8 月に設置した。委員会では、保管対象試料範囲、センター職員必
要数、センター設置場所・施設、情報システム設計のほか、センター設置内規など、体制整備を
図るための検討を行った。
新年度 4 月からの生物試料センター発足を前提に必要な人事発令、センター規程の制定、設置
場所確保のための予算計上など内部承認事務手続を年度内に完了させることとする。
7. 規程の制定
(1) 将来構想の取扱いに関する規程(施行日:2013 年3月 15 日)
2008 年6月、外部諮問機関の「放射線影響研究所の将来構想に関する上級委員会」により、
放影研の長期的構想に関して放影研及び日米両政府の三者で協議することが勧告された。
この勧告を受け、放影研は三者協議への参考として供するため、また放影研の組織目標と
して長期計画及び近未来の行動計画を示すため、2012 年7月に 2012 年度の将来構想(「将
来構想 2012」
)を作成した。
2013 年度以後の将来構想の作成について、前年度の将来構想を基に当該年度の将来構想を
作成するという方法を恒常化させ、将来構想の作成及び改定に関して必要な事項を定める
ため、
「将来構想の取扱いに関する規程」を 2013 年3月 15 日付で制定した。
41
(2) 将来構想起草委員会規程(施行日:2013 年4月1日)
上記の規程(
「将来構想の取扱いに関する規程」)の制定に併せ、各年度の将来構想を起草
するため、理事長の諮問機関として将来構想起草委員会を設けることが決定され、同委員
会運営に関して必要な事項を定めるため、「将来構想起草委員会規程」を 2013 年4月1
日付で制定した。
(3) 生物試料センター組織規程(施行日:2013 年 4 月 1 日)
2012 年度の将来構想(
「将来構想 2012」
)に基づき、長期的目標である研究資源センター
設立の一段階として、生物試料の収集、保存及び利用並びに生物試料に関するデータベー
ス等を一元的に管理するための生物試料センターを設置することになった。
生物試料センターの設置に関して、生物試料センターの設置、業務及び人員構成並びに生
物試料の活用等に関して必要な事項を定めるため、
「生物試料センター組織規程」を 2013
年4月1日付で制定した。
42
43
HIROSHIMA TOTAL
NAGASAKI TOTAL
Total in 2012/4/1
Difference compared with 2013/4/1
2013/4/1 との差
GRAND TOTAL
2012/4/1 の合計
計
Difference compared with 2013/4/1
2013/4/1 との差
合
Actual number in 2012/4/1
2012/4/1 の実績
計
長
崎
CHIEF SCIENTISTS
CLINICAL STUDIES
EPIDEMIOLOGY
BIOSAMPLE CENTER
RERF CONSULTANT
SECRETARIAT
主席研究員
臨床研究部
疫 学 部
生物試料センター
放影研顧問等
事 務 局
NAGASAKI
Difference compared with 2013/4/1
2013/4/1 との差
崎
Actual number in 2012/4/1
2012/4/1 の実績
計
広
島
DIRECTORS
CHIEF OF SECRETARIAT
CHIEF SCIENTISTS
CLINICAL STUDIES
GENETICS
RADIO./MOL.EPI.
EPIDEMIOLOGY
STATISTICS
INFORMATION TECHNOLOGY
RADIOISOTOPE FACILITY
BIOSAMPLE CENTER
RERF CONSULTANT
SECRETARIAT
HIROSHIMA
DEPARTMENT
役 員
事務局長
主席研究員
臨床研究部
遺伝学部
放生/分子疫学部
疫 学 部
統 計 部
情報技術部
放射性同位元素使用施設
生物試料センター
放影研顧問等
事 務 局
島
名
* 括弧内は厚生年金制度改正(2001年4月施行)による再雇用者
長
広
部
0
4
4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
4
0.6 (0.6)
117.8 (1.8)
118.4 (2.4)
0
27
27
0
8
11
0
0
8
0.6 (0.6)
90.8 (1.8)
91.4 (2.4)
-0.4 (0.6)
2.6 (0.6)
2.2 (1.2)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
-0.4 (0.6)
2.6 (0.6)
2.2 (1.2)
0
0
0
0.6 (0.6)
1
0.6 (0.6)
0
0
0
0
0
0
0
MANUAL AND
GEN.TECH.
STATISTICAL,
CLERICAL, ETC.
0
0
0
11
3
2
20.6 (0.6)
2
13
0
0
0
39.8 (1.8)
B
作業・技能職
A
事 務 職
-1
39.6 (0.6)
38.6 (0.6)
0
8
8
0
6
2
0
0
0
-1
31.6 (0.6)
30.6 (0.6)
0
0
0
9
7.6 (0.6)
11
1
0
0
0
2
0
0
LABORATORY
TECHNOLOGISTS
C
医療技術職I
-2
16.6 (0.6)
14.6 (0.6)
-1
8
7
0
7
0
0
0
0
-1
8.6 (0.6)
7.6 (0.6)
0
0
0
7.6 (0.6)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
NURSES AND
OTHERS
D
医療技術職II
* Numbers in parentheses are those who were reemployed by the revision
of the welfare annuity system (effective of April 2001)
-3.4 (0.6)
42.6 (0.6)
39.2 (1.2)
0
4.6 (0.6)
4.6 (0.6)
0
4
0.6 (0.6)
0
0
0
-3.4 (0.6)
38
34.6 (0.6)
0
0
1
5
7.6 (0.6)
9
5
6
1
0
0
0
0
RESEARCH
STAFF
DIRECTORS
AND ETC.
3
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
研 究 員
役 員 等
人 員 構 成 表
PERSONNEL COMPOSITION
計
(1.8)
(1.2)
(1.2)
(0.6)
(0.6)
(6)
-6.2 (1.8)
223.2 (4.2)
217
-1
47.6 (0.6)
46.6 (0.6)
0
25
13.6 (0.6)
0
0
8
-5.2 (1.8)
175.6 (3.6)
170.4 (5.4)
3
1
1
33.2
19.2
22.6
26.6
8
14
0
2
0
39.8
TOTAL
合
1
3
4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
3
4
0
0
0
1
0
3
0
0
0
0
0
0
0
VISITING
RES.FELLOWS
来所研究員
委託経費
臨時職員
-3
10
7
1
0
1
0
0
1
0
0
0
-4
10
6
0
0
0
0
1
4
0
0
0
0
0
0
1
1
27
28
4
4
8
0
2
6
0
0
0
-3
23
20
0
0
0
4
0
1
9
1
1
0
0
0
4
TEMPORARY ENTRUST FUND
EMPLOYEE TEMP.EMPL.
臨時要員
AS OF 1 April 2013
2013年 4月 1日現在
Material 1
資料1
44
Fiscal year
注:
訳
527
517
43
4
4
39
564
-2
577
575
1976
570
579
588
1975
494
45
4
543
-5
572
567
1977
482
(1)
48
4
534
-10
562
559
1978
466
(4)
47
4
517
-15
547
541
1979
458
(3)
54
4
516
-10
524
524
1981
440
52
5
497
-5
519
前期
1st
half
517
1982
-5
514
後期
2nd
half
431
53
5
489
-5
509
前期
1st
half
503
1983
58年度
Chief of Secretariat included.
2. * 事務局長を含む。
Visiting scientists on RERF payroll (their numbers in parentheses) are included in the research staff number.
462
(3)
52
3
517
-13
534
523
1980
昭和
50年度 51年度 52年度 53年度 54年度 55年度 56年度 57年度
1. 有給来所研究員は研究員欄へ含め( )書で示す。
General
Staff
一般職員
研究員
Research
Staff
内
Directors
役員
Actual Personnel
Strength (Fiscal Yearend)
期末実員
Budgetary Personnel Slots
(Fiscal Yearend)
予算定員(期末)
Actual Personnel
Strength (as of Apr. 1)
期首実員
Classification
区 分
年度別
-3
506
後期
2nd
half
416
(1)
59
6
481
-8
498
491
1984
404
(2)
62
6
472
-8
490
486
1985
392
(3)
65
6
463
-9
481
474
1986
403
(2)
63
6
472
-8
473
472
1987
389
(2)
67
5
461
-8
465
462
1988
362
(2)
59
6
427
-8
457
435
1989
平成
59年度 60年度 61年度 62年度 63年度 元年度
CHANGES IN BUDGETARY PERSONNEL SLOTS AND ACTUAL PERSONNEL STRENGTH
予算定員と期末実員との推移
2年度
364
(1)
61
6
431
-8
449
427
1990
4年度
5年度
6年度
366
(1)
63
5
434
-7
442
433
363
(1)
62
6
431
-4
438
437
349
58
6
413
-4
434
435
322
50
5
377
-4
430
412
1991 1992 1993 1994
3年度
As of 1 April 2013
45
期首実員
注:
訳
39
4*
317
-28
350
331
42
4*
297
-38
312
317
1997
40
4*
284
-24
288
292
1998
41
4*
278
-5
283
284
1999
39
4*
266
-3
280
281
2000
41
4*
267
-2
278
269
2001
46
4*
271
-3
275
271
2002
47
4*
264
-3
272
270
2003
47
4*
264
-3
269
270
2004
2006
2007
-6
260
-6
254
-6
248
248
2008
2010
2011
43.6
4*
46.2
4*
44.6
4*
45.6
4*
2012
-6
242
-5
237
-5
232
43
4*
44.6
4*
40.6
4*
36.2
4*
214
-5
227
241.8 234.8 231.6 223.2
2009
260.4 253.4 248.0 244.4 236.4 230.6 220.2
-3
266
263.8 257.6 251.8
2005
287.0 274.0 251.0 240.0 233.0 223.0 222.0 221.0 213.0 213.0 212.8 203.2 199.4 194.8 189.4 182.0 175.6 173.8
45
4*
336
-52
378
373
1996
Chief of Secretariat included.
2. * 事務局長を含む。
Visiting scientists on RERF payroll (their numbers in parentheses) are included in the research staff number.
1. 有給来所研究員は研究員欄へ含め( )書で示す。
General
Staff
一般職員
研究員
Research
Staff
内
Directors
役員
Actual Personnel
Strength (Fiscal Yearend)
期末実員
Budgetary Personnel Slots
(Fiscal Yearend)
予算定員(期末)
Actual Personnel
Strength (as of Apr. 1)
1995
-5
222
217
2013
-353.2
-2.8
0
-356.0
-352.0
との比較
compared
with 1975
平成24年度
Classification
区 分
9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度
昭和50年度と
8年度
Fiscal year
7年度
年度別
CHANGES IN BUDGETARY PERSONNEL SLOTS AND ACTUAL PERSONNEL STRENGTH
予算定員と期末実員との推移
46
4 (3)
10 (6)
計 Total
6 (3)
男 Male
女 Female
4 (1)
計 Total
3 (1)
男 Male
1 (0)
6 (5)
計 Total
女 Female
3 (2)
女 Female
3 (2)
5 (0)
3 (0)
2 (0)
3 (0)
1 (0)
2 (0)
2 (0)
2 (0)
0 (0)
平成25年度
FY2013
注: ( ) 書は、研究員数を示す。
Note: The number in the parentheses indicates research scientists.
合計 Total
長崎
Nagasaki
広島
Hiroshima
男 Male
平成24年度
FY2012
6 (2)
1 (0)
5 (2)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
6 (2)
1 (0)
5 (2)
平成26年度
FY2014
12 (3)
6 (1)
6 (2)
2 (0)
1 (0)
1 (0)
10 (3)
5 (1)
5 (2)
平成27年度
FY2015
10 (1)
7 (0)
3 (1)
2 (0)
1 (0)
1 (0)
8 (1)
6 (0)
2 (1)
平成28年度
FY2016
6 (0)
2 (0)
4 (0)
1 (0)
1 (0)
0 (0)
5 (0)
1 (0)
4 (0)
平成29年度
FY2017
2012年度任意退職者及び定年退職者数並びに、2013年度以降5年間の規定による定年退職者数は次のとおりである。
The following are the numbers of voluntary retirements and mandatory age retirements in FY2012, and those expected yearly during
the five-year period starting in FY2013 in accordance with the regulations.
NUMBER OF EXPECTED MANDATORY AGE RETIREMENTS
定年退職者予定者数
39 (6)
19 (1)
20 (5)
8 (0)
4 (0)
4 (0)
31 (6)
15 (1)
16 (5)
合 計
Total(2013-2017)
As of 1 April 2013
47
20
49.4
15
10
男性 Male
47.2
合計 Total
131.8
女性 Female
84.6
General Employees (Hiroshima)
年齢
Age
65
64
63
4
1
62
1
61
2
1
60
59
2
3
58
1
3
57
7
1
56
3
4
55
1
4
54
6
4
53
7
2
52
2
2
51
5
4
50
9
2
49
5
5
48
1
47
6
4
46
2
45
6
1
44
5
2
43
1
42
3
41
1
1
40
1
1
39
38
2
37
1
36
1
4
35
1
34
33
32
31
30
29
28
27
26
25
5
人数
5
10
15
No. of Employees
平 均 Average
50.1
50.5
一般職(広島) 20
年齢別男女別構成表
20
49.9
15
10
男性 Male
22.0
合計 Total
42.0
50.0
15
…定年再雇用者 Reemployment after mandatory retirement
10
20
2013年 4月 1日現在
AS OF 1 April 2013
女性 Female
20.0
General Employees (Nagasaki)
年齢
Age
65
64
63
62
61
1
60
1
59
1
58
1
57
1
1
56
2
1
55
3
54
2
53
3
1
52
2
1
51
1
2
50
49
5
48
1
47
3
46
45
1
44
1
43
1
42
1
1
41
40
39
2
1
38
1
37
36
35
34
33
32
31
30
29
28
27
26
25
5
人数
5
No. of Employees
平 均 Average
49.9
一般職(長崎)
Personnel Composition by Age & Sex
48
20
50.1
15
10
男性 Male
23.0
年齢
Age
66
1
65
2
64
1
63
1
62
1
61
1
1
60
1
59
2
58
2
57
1
2
56
55
54
53
52
1
51
50
49
1
48
47
2
1
46
1
45
1
1
44
1
43
42
41
1
2
40
3
39
38
1
37
1
3
36
1
35
2
34
33
32
31
30
29
28
1
27
5
人数
5
No. of Employees
平 均 Average
48.2
合計 Total
39.2
10
45.6
15
女性 Female
16.2
研究職(両市) Professional Employees (Both Cities)
20
年齢別男女別構成表
20
49.6
15
合計 Total
173.8
女性 Female
104.6
…定年再雇用者 Reemployment after mandatory retirement
20
2013年 4月 1日現在
AS OF 1 April 2013
年齢
Age
66
65
64
63
4
1
62
1
61
2
1
60
1
59
3
3
58
1
4
57
8
2
56
5
5
55
1
7
54
6
10
6
53
3
52
4
3
51
6
6
50
9
10
2
49
48
6
1
47
6
3
46
4
2
45
6
2
44
6
2
43
1
42
2
4
41
1
1
40
1
1
39
2
1
38
1
37
2
1
36
1
4
35
1
34
33
32
31
30
29
28
27
10
5
人数
5
10
15
No. of Employees
平 均 Average
50.0
50.3
男性 Male
69.2
一般職(両市) General Employees (Both Cities)
Personnel Composition by Age & Sex
2012 年度事業報告の附属明細書
2012 年度事業報告の内容を補足する重要な事項に該当するものはなかった。
以上
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