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茶の分類と分布 - 寒冷地の茶・北限の茶
2 . 茶の分類と 分布 1 ) 分類と は 分類は「種」を単位にして行われる。種というのは、チャとか、イネ、あるいはイヌ、 ネコ 等のよう に、他 のものと 区別で きるとい う認識の 単位で ある。こ れらの 例ではよ く知 られ ているよ うに、 種と呼ば れる区 分の下に 、品種が 存在し ている。 品種と 種の区別 は、 品種 を交配し て雑種 を作って 、もは や親の品 種とは同 一と見 なせなく なって も、種の 枠内 にと どまると いうこ とである 。この ように、 同一の種 の中で は、遺伝 子のや りとりが 常に 起き ている。 他の種 とはその 様なこ とが起き ない。人 工交配 により、 種間雑 種を作る こと が可 能である 場合は かなりあ るが、 通常は不 稔であり 、この ことから 、逆に 雑種が不 稔な 場合 に別種と 考える という基 準にも なる。種 の下には 品種の 他、変種 とか亜 種とかの ラン クを設定することもある。 分類 という 作業は 全ての生 物が行 ってお り、生 存の基 礎であ る。つま り、エ サとエ サで はないもの、危険と安全、同性と異性等々の認識は全ての生物に備わっている。植物でも、 例え ば、肥料 成分で ないもの をどん どん吸収 するなど と言う ことは通 常起き ない。こ の様 に分 類は普遍 的なも のであり 、人間 は太古よ り、生物 に名前 を付け、 区別し て対応し てき た 。 18 世 紀に な り リ ン ネ が 分 類 を体 系 化 し 、 分 類 学 が誕 生 し た 。 種 が 他 種 とど の 様 に 区 別で きるか等 の特徴 をラテン 語で記 載し、種 の命名を 行い、 更に似た もの同 士をまと めて グルー プ化する ようにな った。2007 年はリン ネ生誕 300 年にあた り、魚類 の分類学 者で もあ る天皇陛 下は、 スウェー デンに おける記 念式典に 出席し 、ロンド ンにお いてリン ネ協 会で講演をされた。 2 ) 従来の分類学の崩壊 分類 学は、こ の 200 年 余の歴 史の中で 、「似 たもの 同士のグ ループ 化」の 手法をど んど ん洗 練させて きた。 当初は外 見だけ の情報で 機械的に 区別す る状態で あった が、次第 に体 内の 構造の情 報や、 顕微鏡、 化学成 分、さら には化石 なども 利用し、 ある進 化の系譜 を仮 定す ることで 現状の 説明する という ようなこ とが常に 意識さ れるよう になっ てきた。 とこ ろが、最近 DNA の情報が利用できるようになって、従来の分類体系にかなり問題があるこ とが 分かって きた。 端的に言 えば、 ここ 10 年ほどで 、劇的 に分類が 変わっ てしまっ た。 あま りに短時 間であ ったため 、この ことはま だ余り浸 透して おらず、 現在出 版されて いる 一般 書籍にも あまり 反映され ていな い。生物 観、生命 観が激 変してし まった が、これ らは 今後 徐々に一 般的にな っていき 、古い知 識は顧 みられな くなって 行くであ ろう。DNA の情 報が 利用でき るよう になって 分かっ たことは 、生物は 環境に 合わせて 素早く 外見的特 徴を 変化 させてい ると言 うことで ある。 結果とし て、他人 のそら 似がかな りある と言うこ とで ある 。これま での分 類学はこ ういっ た特徴に 基づいて いるの で、問題 がある のは当然 であ ることが明らかになった。 -27- 3 ) 生物全体の見方 最初 の図は 、生物 界全体を 俯瞰し たもの である 。従来 の考え 方では, この様 な場合 ,栄 養の取り方の違いで動物界と植物界に分けるか,更に菌を加えた 3 界とする等が常識であ った .しかし ,現在 では,過 去に行 われた様 々な生命 の「試 作」の名 残が大 部分を占 め, 通常 の動植物 やカビ キノコ類 は相似 通った生 き方をし ている というこ とで, 片隅にま とめ られてしまった.生命の起源は 40 億年ほど前とされている。最初の生物は細菌(バクテリ ア ) で あっ た 。 こ の 頃は 酸 素 は 全 く なく 、 地 球 全 体が 還 元 状 態 で あっ た 。 太 陽 も余 り 光 度 がな く、今な ら地球 全体が凍 り付い てしまう 程度のエ ネルギ ーであっ たが、 二酸化炭 素濃 度が 30%ほどあ ったため 、温室効 果で温暖 であっ た。酸素 がないの でオゾン もなく、 従っ て 、 地 上 には 強 烈 な 紫 外 線 が 降 り注 い だ 。 こ の た め 、生 命 は 水 中 に 限 ら れ た。 27 億 年 前 頃、 光合成を するラ ン藻が生 まれた ため、酸 素が発生 し始め た。しか し、こ の酸素は 発生 する 途端に膨 大に存 在する還 元物質 を酸化す るために 消費さ れてしま ったの で、依然 とし て、 水中や空 中にお ける酸素 濃度は ほとんど ゼロであ った。 還元物質 として 顕著なも のに 二価 鉄がある 。これ が酸化し て三価 鉄になる と沈殿し 鉄鉱石 となった 。最も 新しい鉄 鉱石 は 18 億年位前なので、この頃やっと空中や水中に酸素が大量に(といっても酸素濃度 3%) 出現 したと考 えられ る。還元 状態で 生活して いる生物 にとっ て酸素は 有毒で あるので 、酸 素の ない環境 に逃げ 込むか、 酸素に 適応する 必要があ った。 うまく酸 素を利 用すると 、エ ネル ギー効率 を極め て高くで きるの で、その 様な生物 が繁栄 するよう になっ た。この 頃の 生物 は、細菌 のグル ープと、 古細菌 のグルー プがあっ た。古 細菌は高 温や強 酸性の場 所で 見出 されるが 、最初 の生物は 高温性 であった と考えら れてい るので、 古細菌 が最初の 生物 だと する考え 方があ ってその ように 命名され た。しか し、そ の後に出 現した 真核生物 に似 た仕組みで DNA を安定化させていることなどが明らかとなってきたため、議論は収束して いない。なお、これ以降の図も含め、チャに繋がる分類群には緑色の星印をつけている。 さて 、酸素 濃度が 高くなり 、エネ ルギー 効率の 高い細 菌が出 現した後 に、そ の中の プロ テオ バクテリ アの仲 間と古細 菌が共 生するよ うになっ た。古 細菌の体 の中に 細菌が入 り込 んだ わけであ るが、 細菌は古 細菌の 体内のい ろいろな 物質を 利用でき るため 、そうい う物 質を 作るため にもと もと持っ ていた 遺伝情報 がどんど ん欠落 していき 、つい には古細 菌が ない と生きて いけな いミトコ ンドリ アになっ た。一方 、古細 菌側も、 それま で持って いた DNA 安 定化機構 を更に洗 練し、次 世代や細 胞内へ の情報伝 達をより 確実にす るための 装置 とし て染色体 や核膜 などに進 化させ たが、こ の現象が 共生前 か後かに は議論 がある。 いず れに せよこの ような 仕組みを 持った ものを真 核生物と いう。 初期の頃 に現れ たものの 子孫 が現 在アメー バ動物 類と呼ば れてい るもので ある。更 にその 中から、 現在の 植物や動 物に つな がるもの が発生 した。植 物はア メーバ動 物類のあ るもの に、ラン 藻が共 生して出 現し た。 このラン 藻はミ トコンド リアの 時と同様 に次第に 遺伝情 報を失い 、単独 生活がで きな くな って葉緑 体とな った。動 物とカ ビ、キノ コ類は同 一の系 統として 発生し 、後にそ れぞ れ分岐したと考えられている。 -28- -29- 4 ) 植物と は? 次の 図は, この真 核生物の 部分を 植物を 中心に 詳しく 見たも のである .植物 の枝が 分か れて ,いろい ろな名 称が付け られて いるが, これらは 海草類 や植物プ ランク トンなど であ る. 運動性の 植物プ ランクト ンから 葉緑体が 脱落して しまい ,これま での分 類学では 動物 や原生 動物(寄生 性,病原性 のものもあ る)として 扱われて来 たものも含 まれる.こ の脱落 した ものに更 に別途 藻類が二 次的に 共生した と考えら れるも のもある .これ が更に脱 落し てま た共生と いうこ とも起き ている ようで, 四次共生 くらい まで考え る必要 があるよ うで ある .緑色植 物の中 には,我 々が知 っている 「植物」 の他に プランク トンも 含まれる .当 初ラ ン藻を初 めとす る各種細 菌類や 植物は海 産として 発生し たとされ ,徐々 に淡水域 にも 進出 して行っ た.そ れを追っ て,他 の生物も 淡水域に 分布を 拡大した .多種 多様な動 物が 出現 した原生 代エデ ィアカラ 紀が終 わると, 古生代カ ンブリ ア紀にな るが, まだ全て の生 物は 水生であ った. 現在は, ラン藻 も細菌も 上陸して いるが ,それが いつ起 きたかは 不明 である.なお,古生代は順にカンブリア紀(5.4 億年前 シルル紀(4.4 億年前 億年前 ),デボン紀(4.2 億年 前 )に分けられ,その次は中生代(2.5 億年前 -30- ),オルドビス紀(4.9 億年前 ),石炭紀(3.6 億年前 )となる. ), ),ペルム紀(3 -31- 5 ) 緑色植物の世界 次の 図は, 緑色植 物のその 後の発 展を示 したも のであ る.お おざっぱ には, 単細胞 や少 数の 細胞が集 まった だけの緑 藻と, 細胞が連 結して植 物体を 作る連鎖 植物に 分けられ る. 淡水性の連鎖植物の中から 4.4 億年前(古生代オルドビス紀)頃に上陸に成功するものが現 れ た . こ の頃 の 二 酸 化 炭 素 濃 度は 0.6% 程 度 で , 酸 素 濃 度は 現 在 並 み と さ れ ,従 っ て 紫 外 線量も現在並と考えられる. 上陸 直後の 植物の 形態は明 瞭な化 石が無 く,は っきり しない .恐らく 沼沢地 付近の 湿っ た地面に張り付いた苔類のようなものであったと考えられる.地面に張り付いたままより, より 効率的に 胞子を 分散させ ,また 光合成の 効率を上 げるた めには植 物体を 立ち上げ ると より 都合がよ い.し かし立ち 上がる ことは乾 燥するこ とを意 味する. これは 光合成と 繁殖 にと ってハン ディと なる.光 合成の ためには 二酸化炭 素を吸 収しなけ ればな らないが ,そ の引き替えに水分が蒸発してしまう.このため,体内で水分の輸送の効率化が必要となる. また ,この段 階の植 物の繁殖 では精 子が水の 中を泳い で卵子 に到達し なけれ ばならな い. この ため造精 器,造 卵器を地 表から あまり離 せない. コケの 類は様々 に立ち 上がる努 力を して いるが, 未だに この段階 に止ま っている .その中 から, 造精器, 造卵器 は地表付 近に 置い たまま, 立ち上 がって旺 盛に光 合成をし たり胞子 を散布 する体を 別建て 用意する もの が現れ た.多胞子 (のう)植 物というシ ダの祖先の 誕生である .造精器, 造卵器は前 葉体と 呼ば れるもの に埋め 込まれた .これ は通常目 にするコ ケの体 に相当す るもの である. シダ の体 はコケで はほと んど目立 たない 胞子柄に 相当する .前葉 体をコケ の体の ように地 表付 近に置 いておき,胞 子柄を大き く(といっ ても 10cm 内外) 繁茂させた というわけで ある. まだ葉はなかった. 水や 肥料分 ,ある いは光合 成産物 などを 体内に 効率的 に配達 するパイ プライ ンシス テム であ る維管束 は,上 陸後しば らくた ってから 出現した .また この頃の 植物で は「葉」 は未 発達で ,維管束等 の導通組織 の発達と平 行して葉が 出現した( シルル紀 デボン紀) .葉は 光合 成の効率 を格段 に向上さ せ,高 能率の パイプラ インと あいまっ て,そ れまで数 cm か ら数十 cm 程度だった植物は,石炭紀のロボク(蘆木)やリンボク(鱗木)のように 10m とか 40m などと言われるほどに巨大化した.現在はこの様なものは絶滅したが,同類のものが, ト ク サ や ヒカ ゲ ノ カ ズ ラ と し て生 き 残 っ て い る . 石 炭紀 は 二 酸 化 炭 素 濃 度が 0.4% と 現 在 の 10 倍ほどあ ってそ の温室効 果で高 温多湿 であった .様々 なシダ類 が繁茂 したが, その 中に 胞子でも 増える が種子で も増え るものが 出現した .これ らはシダ 種子植 物と呼ば れ, それ が更に発 達して 裸子植物 になっ た.さら に中生代 に至っ て被子植 物が発 生した. 石炭 紀に はそれま で空気 中にあっ た二酸 化炭素が 石炭とし て大量 に固定化 された .このた め二 酸化 炭素濃度 が低下 し温室効 果がな くなって 寒冷化し た.石 炭紀の終 焉であ る.次の ペル ム紀 には裸子 植物と ,現在の シダ植 物に近い ものが出 現した .次の中 生代の 最初の三 畳紀 (2.5 億年前 )にも寒冷 化,乾燥化は 進行し,次のジ ュラ紀(2 億年 前 )に入る .この段 階で ,裸子植 物の種 類がシダ 植物を 上回った .被子植 物はジ ュラ紀の 終わり 頃出現し たよ うで,その次の白亜紀(1.5 億年前 四紀(181 万年前 )に大きく発展し,新生代第三紀(6550 万年前 )に続く. -32- ),第 -33- 6 ) 単子葉と か双子葉、 離弁花、 合弁花はど こ へ行っ て し ま っ た ? さて、この様に成立した被子植物であるが、現存種の DNA 解析によって、とらえ方が大 きく 変わった 。従来 は単子葉 植物、 双子葉植 物、さら に後者 を離弁花 植物、 合弁花植 物と 分け るのが常 識であ った。し かし、 次の図の ように、 単子葉 類はかろ うじて ひとまと まり にな っている が、あ との枠組 みはば らばらに なってし まった 。灰色の 枝は従 来古い起 源と され てきたも のがか なり含ま れるが 、全部で はない。 青色の 枝は単子 葉植物 がそのま ま入 って いるが、 類縁関 係にはか なりの 修正があ る。あと は、お おざっぱ にバラ のグルー プと キク のグルー プにわ けられ、 それぞ れは更に 分割され るが、 分割群に 入りき らないも のが 各段階に存在する。チャはキクの仲間とされ、ツツジ目に入れられている。 -34- -35- 7 ) チ ャ はツ ツ ジ の仲間で す と 言われて も ⋯ 次に ツツジ 目の分 類を示す 。チャ が含ま れるツ バキ科 には、 従来広い 意味の ツバキ の仲 間と 、サカキ 、ヒサ カキ、モ ッコク 等が含ま れていた 。しか し、現在 では、 ツバキの 仲間 だけ がツバキ 科とさ れている 。他の 科にも分 割や合併 などが 起きてお り、従 来と名前 が同 じであっても、内容は異なることがかなりあるので、注意が必要である。 -36- -37- 8 ) 新し い ツ バキ 科 そこ で、ツ バキの 仲間だけ になっ たツバ キ科の 分類を 示す。 ツバキ属 とナツ ツバキ 属は 日本 に自生種 がある 。フラン クリン ツリー属 は北米固 有でナ ツツバキ 属とタ イワンツ バキ 属も北米にある他は、いずれも東亜に産する。Chang & Bartholomew によると、化石の出 土例 があるよ うだが 、それら は現在 のツバキ 科の範疇 にはい らないの で、直 接的には 役立 たない。このランクの分類までは DNA の情報が活用されているが、以下については今後の 課題となる 。化石の時計と分 子時計を整合させ た Bremer et al(2004)の研究に よれば, 最初のツバキ科植物が出現したのは 1 億 300 万年前(白亜紀の中頃),科内に複数の分類群 が出現したのは 6800 万年前(中生代[白亜紀]の最後)となる. ツバキ科(Theaceae) ツバキ族(Theeae) ツバキ属(Camellia)★ ヒサカキサザンカ属(Pyrenaria) Polyspora(ポリスポラ属) Laplacea(ラプラシア属) Apterosperma(アプテロスペルマ属) タイワンツバキ族(Gordonieae) タイワンツバキ属(Gordonia) フランクリンツリー属(Franklinia) ヒメツバキ属(Schima) ナツツバキ族(Stewartieae) ナツツバキ属(Stewartia) 9 ) ツ バキ 属の中は? ツバ キ属の 分類は 、時代に よる変 遷はあ るもの の、リ ンネが 記載した ツバキ とチャ がも とになっている。1958 年に Sealy がモノグラフを書いて、12 節 87 種として整理した。1984 年に Chang & Bartholomew が 201 種を整理した。1991 年に Savige が 267 種をカウントし ている。新種は続々と発見されているので 2008 年現在では 400 種近いのではないかと考 えら れている 。DNA 解析 の結果も 少しずつ 蓄積さ れてきて いるので 、今後は 類縁関係 など も明確化された形でモノグラフが出版されることを期待したい。 Chang の 分 類 体 系 に 日 本 で 栽 培 さ れ て い る 種 を そ の 配 列 順 に 記 入 し た . 画 像 等 は Web検 索に より見 るこ とが出 来る. syn.は synonimで, その後 に書 かれた 学名の もの と同一 であ るという見解があることを意味する.●印は金谷で栽培しているもの. 1. 原始ツバキ亜属(Subgenus Protocamellia) 1. Section Archecamellia(アーキカメリア節) グランサムツバキ(granthamiana)● -38- 2. Section Stereocarpus(ステレオカルプス節) ユンナネンシス(yunnanensis) 3. Section Piquetia(ピケッティア節) 2. ツバキ亜属(Subgenus Camellia) 4. サザンカ節(Section Oleifera) サザンカ(sasanqua)● ベトナムツバキ(vietnamensis)● ユチャ(oleifera)● アブラツバキ(drupifera syn. oleifera)● 5. Section Furfuracea(フルフラケア節) crapnelliana(クラプネリアナ) octopetala(オクトペタラsyn. crapnelliana) gigantocarpa(ギガントカルパsyn. crapnelliana) furfuracea(フルフラケア)● 6. Section Paracamellia(パラカメリア節) grijsii(フレイシー) yuhsienensis(ユーシエネンシス syn. grijsii) トガリバサザンカ(kissii)● シマサザンカ(brevistyla)● タイワンサザンカ(tenuiflora syn. brevistyla)● テマリツバキ(maliflora) オキナワサザンカ(miyagii)● meiocarpa(メイオカルパ) 7. Section Psuedocamellia(プセウドカメリア節) 8. Section Tuberculata(トゥベルクラタ節) 9. Section Luteoflora(ルテオフロラ節) 10. ツバキ節(Section Camellia) polyodonta(ポリオドンタ) semiserrata(セミセラータ) トウツバキ(reticulata) ピタールツバキ(pitardii) ウンナンヤマツバキ(pitardii var. yunnanica) ホンコンツバキ(hongkongensis) サルウィンツバキ(saluenensis)● セッコウベニバナユチャ(chekiangoleosa) ヤブツバキ(japonica)● ユキツバキ(japonica var. decumbens) ユキバタツバキ(japonica var. intermedia ) リンゴツバキ(japonica var. macrocarpa) -39- タイワンヤマツバキ(hozanensis syn. japonica) 3. チャ亜属(Subgenus Thea) 11. Section Corallina(コラリーナ節) ルブリフローラ(rubriflora) 12. Section Brachyandra(ブラキアンドラ節) 13. Section Longpedicellata(ロンギペディケラータ節) ハイドゥン(amplexicaulis) 14. キンカチャ節(Section Chrysantha) キンカチャ(chrysantha)● オウミャクキンカチャ(impressinervis) モウジキンカチャ(ptilosperma) quephongensis(クエフォンエンシス) 15. Section Calpandria(カルパンドリア節) lanceolata(ランケオラータ) 16. チャ節(Section Thea)★ taliensis(タリエンシス) irrawadiensis(イラワジエンシス) チャ(sinensis)● チャ:中国変種(sinensis var. sinensis)● チャ:アッサム変種(sinensis var. assamica)● 17. Section Longissima(ロンギッシマ節) 18. Section Glaberrima(グラベリーマ節) 4. 後生ツバキ亜属(Subgenus Metacamellia) 19. ヒメサザンカ節(Section Theopsis) cuspidata(クスピダータ)● ※中国名を尖葉山茶と言うらしく,トガリバサザンカと 称されることがあるが,これはkisiiのこと. forrestii(フォレスティー) tsaii(ツァイー)● テリバヒメサザンカ(transnokoensis)● ヒメサザンカ(lutchuensis)● trichoclada(トリコクラダ) タイワンヒメサザンカ(transarisanensis)● シラハトツバキ(fraterna)● rosaeflora(ロサエフロラ) ウスバヒメサザンカ(nokoensis)● 20. ヤナギバサザンカ節(Section Eriandria) シマヒメツバキ(caudata)● -40- ユカリツバキ(assimilis)● ヤナギバサザンカ(salicifolia)● これ 以外に, ツバキ 属では種 間雑種 が疑われ るものや ,種間 雑種が多 く存在 するので ,次 に記す. 種間雑種が疑われるもの カンツバキ(hiemalis)?oleifera x japonica 獅子頭(寒椿),勘次郎(立寒),他多数. これ以外の品種名リストは末尾参照. ウラク(uraku)?pitardii x japonica 有楽(太郎冠者),他多数. ワビスケ(wabisuke)【現代の定義】ウラクの子で葯が退化したもの,白侘助,他多数. 紺侘助などのように名前は侘助でも侘助ではないものもある. タゴトノツキ?oleiferaそのもの.田毎の月,他多数. ヤブツバキ系の種間雑種 (「種間雑種が疑われるもの」の後代は省略) (それぞれの種を片親にするものとその後代.主に日本産.) (多くは日本ツバキ・サザンカ名鑑に画像や解説がある) グランサムツバキ(きさらき,チャイナフェスティバル,トスカ,ナツコ80,ナツコ82, 栄冠,紅龍,紫炎,十九の春,雪の華,霜月,椿姫,白蘭,舞灯篭,夢見る瞳) ハルサザンカ(vernalis)一部ゲノム解析が行われている.サザンカ(AABBBB),ヤブツバ キ(AA)に対して,AABBの凱旋,楊貴妃,AABBBの鳴海潟,望郷,AABの蜀紅錦, 飛竜,観音寺,鎌倉絞,AAABの笑顔,近江衣,梅ヶ香,宝塚などとされる. その他サザンカ×ヤブツバキ系,ハルサザンカ系及びそれらの後代:秋の錦,沖津白波, 越の香り,桐の秋,遠茜,酔の舞,星の願,思い羽,秋の調,秋の虹,義姫,くれない, 寒紅梅,紅華) ベトナムツバキ(朝の舞,延年の舞,幸若舞) ユチャ(はげいとう,雁来る月,舞化粧,登り鶴) アブラツバキ(紅蛍,若水) ユーシエネンシス(葵の上,玉の春,破の舞,夢,夢あかり,里の秋) トガリバサザンカ(瑞峯) オキナワサザンカ(極光) トウツバキ(シルクロード) ウンナンヤマツバキ(こもれ陽,夢の浮橋) ホンコンツバキ(香港の星,香帝) サルウィンツバキ(濡れつばめ,蝶の舞,喜備奈,古代の色,咲耶姫,天山紅,萩の露, 古代の笛,鈴姫) セッコウベニバナユチャ(江南の輝,江南の春,江南の日暮,江南の柳,江南の落日, 紅楼,紅楼夢,黒曜,夕照,?肥後熊谷) キンカチャ(うこん,うつりぎ,かぎろひ,こがねゆり,こがね錦,黄の御前,黄の蝶, -41- 黄基90,黄基91,黄基92,黄基94,黄基95,黄基96,黄調,黄鳳,貴美子,玉蓮, 残月,酔月,浜の曙) イラワジエンシス(吉兆,紅初釜,錦初釜,初釜) チャ(チャツバキ●,炉開き●,春待ち姫[農林1号],茶々姫,朝日姫,玉姫,照手姫, いろは姫,愛姫,酔姫) クスピダータ(群千鳥,柳の風,秋の風,眠月) ツァイー(風柳,千柳) テリバヒメサザンカ(ときひめ) ヒメサザンカ(姫の香[農林4号],かざしの姫,みやす姫,衣通姫,額田姫,月待姫, 古都の香,港の桜,港の春,港の曙,香織姫,香妃,香律,酔心,但馬姫,中将姫, 朝香姫,徳姫,軟風,Scented Gem) シラハトツバキ(寒桜,宝伝,夢二,橋姫,鶴姫,明姫,Pop Corn,朝露,しだれ胡蝶, 胡蝶,かずさ姫,朝日影,風のささやき,ふくら雀) ヤブツバキ系以外の種間雑種 ヒメサザンカ節(彩祭り[農林2号],雪祭り[農林3号]) トウツバキ×サザンカ及びその後代(Flower Girl,Show Girl,Dream Girl,ピオニー ガール,ピオニークイーン,紅霞,屠蘇の酔,秋晴れ) その他,トウツバキを片親とする種間雑種は多数ある. その他種間雑種(日本ツバキ・サザンカ名鑑所収) 太田,いらかの波,舞の台,ひな桜,千万,朝日,折鶴,由美,燿,港の華,呂香,呂桜, 夕紅葉,白虎,平安,斉王,蒼龍,風の使,巣立ち鳥,朝香,剣の舞,花御輿 カン ツバキ品 種名リ スト:秋 月,朝 倉,東牡 丹,伊豆 立寒, 今川絞り ,艶姿 ,大伴サ ザン カ, 乙女サザ ンカ, 重扇,吉 良白寒 椿,久留 米緋の司 ,皇玉 ,早乙女 ,桜吹 雪,三頭 花, 敷島 ,昭和の 栄,白 乙女,白 雪姫, 白九重, 新乙女, 静海波 ,夕陽, 玉芙蓉 ,稚児桜 ,千 里の 秋,長春 ,桃源 境,奈良 の都, 初光,花 衣装,花 富貴, 花御堂, 早咲紅 衣,晴姿 ,緋 音紅 ,緋乙女 ,曳馬 乙女,肥 後旭の 海,日の 出富士, 不二の 雪,富士 の峰, 発心桜, 美濃 牡丹,武蔵野,群小蝶,市来寒椿,里の富士,中部紅牡丹. -42- 1 0 ) チ ャ 節の概観 Chang & Bartholomew によるチャ 節の分類を 示す。子室数 と子房の毛 の有無で大 別され ている。 チャ節(Section Thea) 1.子房は4−5室,柱頭は4-5裂,時に7裂 2.子房は平滑 series Quinquelocularis(キンケロクラーリス列) kwangsiensis(クヮンシーエンシス) quinquelocularis(キンケロクラーリス) tachangensis(ターチャンエンシス) 2.子房は有毛 series Pentastylae(ペンタスティラ列) crassicolumna(クラッシコルムナ) pentastyla(ペンタスティラ) taliensis(タリエンシス) irrawadiensis(イラワディエンシス) crispula(クリスプラ) 1.子房は3室,柱頭は3裂,又は3本 2.子房は平滑 series Gymnogynae(ギムノギナ列) gymnogyna(ギムノギナ) costata(コスタータ) yungkiangensis(ユンキャンエンシス) leptophylla(レプトフィラ) 2.子房は有毛 チャ列(series Sinenses)★ pubicosta(プビコスタ) angustifolia(アングスティフォリア) チャ:中国変種(sinensis var. sinensis) チャ:アッサム変種(sinensis var. assamica) sinensis var. pubilimba() sinensis var. waldenae() fangchensis(ファンチェエンシス) ptilophylla(プティロフィラ) parvisepala(パルビセパラ) -43- 1 1 ) チ ャ 列の検索表 更に、Chang & Bartholomew によるチャ列の検索表を示す。同書によると、ptilophylla は茶としての利用があるとのことである。 チャ列(series Sinenses) 1.乾燥時葉の表面の葉脈はひどくくぼむ.葉は細い長楕円形,萼は長さ 2-3mm pubicosta(プビコスタ) 1.葉脈はくぼまない.葉は長楕円形,または披針形から楕円形,萼は長さ 3-9mm 2.果皮は厚さ 4-5mm,葉は披針形,萼は長さ 6-9mm. angustifolia(アングスティフォリア) 2.果皮は厚さ 1-2mm,葉は楕円形から倒皮針形,萼は長さ 3-9mm. 3.花は直径 3-4cm,萼は長さ 4-6mm 4.葉は長楕円形または倒皮針形,長さ 10cm 以下,無毛または有毛 5.葉は長楕円形,頂部は急に鋭角,分枝と萼はいくらか有毛 チャ:中国変種(sinensis var. sinensis) 5.葉は倒皮針形,頂部は尾状にとがる,分枝と萼は無毛 sinensis var. waldenae() 4.葉は楕円形,長さ 10-16cm,無毛で頂部は鋭い. チャ:アッサム変種(sinensis var. assamica) 3.花は小さく直径 1.5-2.5cm,萼は長さ 3-5mm 4.葉は楕円形から長楕円形,下面は有毛. 5.葉は膜質,長さ 10cm 以下 sinensis var. pubilimba() 5.葉は革質,長さ 10cm 以上. 6.萼は 5 個,長さ 3-3.5mm,葉は巾 5-12.5cm. fangchensis(ファンチェエンシス) 6.萼は 7 個,長さ 4-5mm,葉は巾 4-6.5cm. ptilophylla(プティロフィラ) 4.葉は卵形,11-19cm,下面は無毛,萼は長さ 3mm. parvisepala(パルビセパラ) 1 2 ) チ ャ 属の内部構造 なお、Chang & Bartholomew が考えるツバキ属の内部構造は次の図のようなものである。 これ から判断 すると 、これま でのチ ャの種間 雑種はか なり遠 縁である 。稔性 が低いの もむ べな るかなで ある。 今後は、 必要な 形質を持 つ、でき るだけ 近縁の種 を交配 相手とし て選 定する必要があると考えられる。 -44- -45- 1 3 ) チ ャ の品種特性と 分類 さて ,これ まで, チャが 生物界 の中で どの様な 位置を 占める かを概 観して きた. 次に チャという種の中の変異と分類について考える.Chang & Bartholomew によるとチャの種 内 分 類 と し て は 中 国 変 種 (sinensis var. sinensis) , ア ッ サ ム 変 種 (sinensis var. assamica), sinensis var. pubilimba(プビ リン バ変種 ),sinensis var. waldenae( ワル デ ナ エ 変種 ) を 考 え ると 言 う こ と で ある が , 後 二 者に つ い て は 情 報が 余 り な い ので , こ こ では 言及しな い.日 本の栽培 品種は 基本的に 中国変種 に属し ,国内で 育種さ れた紅茶 系品 種な どは,ア ッサム 変種と日 本の品 種の交配 で作出さ れたも のである .品種 の分類は ,こ ういった来歴や栽培特性に注目されることもあるが,基本的には製品の品質が重要である. 紅茶 の例を挙 げたが ,煎茶, 玉露, 展茶,釜 炒茶,軽 い半発 酵茶,原 料茶な どがカテ ゴリ ーと して重要 である .どんな 品種を 使っても それぞれ の製品 を作るの は可能 である. やぶ きた を使って 作った 紅茶もべ にふう きを使っ て作った 紅茶も 実際に販 売され ているが ,そ れぞ れの標準 的な製 品を標準 的に審 査したら やぶきた 紅茶に 勝ち目は ない. 但し,あ くま で嗜 好品なの で,香 気や水色 は劣っ ても苦味 や渋味の ない紅 茶を好む 消費者 は確実に 存在 して おり,こ れがや ぶきた紅 茶に需 要がある 原因であ る.同 様なこと は他の 種類の茶 に関 して も成り立 ち,更 にこれに 実際の 製品の品 質と価格 やイメ ージが関 与して 消費行動 が成 立し ,それが 品種分 類に影響 すると いう複雑 な背景が あるの で,一応 の品種 分類ない し適 応品 種の例示 は可能 であるが ,絶対 的な区分 ではない .栽培 特性も経 営的に 重要であ る. 寒冷 地では耐 寒性の 強い品種 を選ぶ 必要があ るし,大 規模経 営では, 早晩生 を分散さ せて 製茶 工場の稼 働率を 上げるこ とを考 えなくて はならな い.逆 に以前の 埼玉の ように, クワ シロカイガラムシが存在しない場合には,その耐虫性を考慮する必要は無いというように, 経営 戦略を含 む所与 条件によ って, 品種をど の様にと らえ, 選択する かは大 きく異な る. ま た , こ うい っ た も の は , 例 え ば, 20 年 前 に 少 肥 適 性や メ チ ル 化 カ テ キ ン や, カ フ ェ イ ンフ リーが問 題にな らなかっ たよう に,時代 と共に変 化する .品種特 性は, 育種の過 程で 調査 されるが ,どの 様な特性 を調べ るかにつ いても, 時代の 要請があ るので ,固定的 には 考え ない方が よい. 次ページ 以降に 現行の特 性調査の 項目を 示す.個 々の品 種がどの よう な特性を持っているかに関しては,文献等を参照されたい. -46- -47- -48- -49- -50- -51- -52- 1 4 ) チ ャ の分布 次の 図の上 段は,現 在の都 府県別 栽培面 積である .この ように ,現在の 産地は 東海 道周辺と九州が中心であるが,ほぼ日本の南半分には栽培が見られる.一方,下段は, 今から 130 年ほど前の明治 10 年の律令国別の生産量である.産額としての数字は未確 認であるが,陸奥においても生産があったので,本州以南では全ての国で生産されて いたことになる.これまでの調査により,全ての都道府県で茶樹が栽培されているこ とも判明している.沖縄では栽培上の問題が種々指摘されているが,生産が不可能と 言うことではない.北日本でも,一番茶の生産量に関しては問題ないと考えられる. では,日本全国全ての地点で栽培可能かというと,これは恐らく否である.寒い北海 道でも栽培できるのに,暖かい南九州で裂傷型凍害が発生するというのは,チャでは 寒冷適応 (ハードニング)に問題があるか らと考えられてい る.つまり,極め てゆっく り温度を下げていけば,北海道の寒さにも耐えるが,急に下がると南九州程度の寒さ でも,寒害が発生すると言うことである.これまでの研究で,ハードニングがきちん と さ れ て い れ ば , -15 ℃ 位 ま で は 問 題 な く , -20 ℃ も 品 種 や 系 統 に よ り 大 丈 夫 で あ る と 考 えて いる .ツ バ キで は, -25℃ 程 度ま で問 題な い品 種 があ る. いず れ にせ よ, 日本 国 内にはこれより低い温度になる地域は北海道や,高標高地にかなりあるので,そこで は栽培不可能と考えられる.世界的には,臨海部なら,アフリカ大陸と南アメリカ大 陸は全体,北アメリカ大陸では,東岸はマサチューセッツ,西岸はシトカ付近,ユー ラシア大陸では,東岸は日本や北朝鮮あたりまで,西岸はノルウェーの北極圏という ような場所までは,低温により枯死することはないと考えられる.但し,冬の最低気 温-10℃夏の最高気温 10℃というように,夏の温度が十分ではない場所もあるので,そ こで実際に長期間生育できるかどうかは今後の課題である. -53- -54- <参考文献> 【界 緑色植物】 Palmer, J. 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