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PDF - ナチュラルダンステアトル
平成 28 年度 文化芸術による子供の育成事業 ナチュラルダンステアトル ダンスで見る「劇 」 ある日、一郎の目の前に突然現れた、昭和のサーカス団 子供も大人も楽しめる、元気溢れる、ダンス ファンタジー!! 「さーかす」(Circus) 2005 年 山口情報芸術センター初演 演出・振付:中村しんじ 振付:川野眞子 美術:宇野 萬 「さーかす」は、主人公の青年「一郎」が、過去から現れたという不思議な サーカス団 と出 会い、 「一郎」と サーカス団 との心温まる交流を通して「一郎」がたくましく成長していく姿を 描いたナチュラルダンステアトルのオリジナルの物語です。 サーカスが初めて訪日したのは、明治時代。大正、昭和にかけてサーカスは全盛期をむかえます。 そこには《どこかにはみ出してゆかねば、生きて行けない》戦後の日本社会がありました。 「さーかす」は、その時代を力強く生きた民衆の息吹、生きる底力を今に呼び起こします。 ダンスと演劇がミックスしたナチュラルダンステアトルの作品性は、子供たちに「言葉を喋らな いのに物語がわかる!!」という驚き与え、身体全部で表現する舞踊芸術への新しい出会いと発見に なるでしょう。宙に吊られた大掛かりな動くテントも作品の大きな見どころです。 「さーかす」は、 ダンス、劇、音楽、美術、特殊照明など、芸術的な要素のたっぷり詰まった、子供も大人も楽し める舞台芸術作品です。 観客は、空間全部を使った作品「さ ーかす」の迫力にまず驚く。 サーカスのテント、空の天蓋、巨 大なクラゲとさまざま形を変えて 動き出す。 美術:宇野 萬 「さーかす」の物語 主人公は、現代っ子の青年「一郎」。ある日、一郎の目の前に巨大なサーカス小屋のテントが出 現する。それは、過去からタイムワープしてきた《サーカス団》、昭和の時代を生きた人たちだ った。青年(一郎)は、戸惑いながらもサーカス団の団員に心を惹かれていきます。 児童、生徒は、突然目の前に現れる巨大なテントにビックリするでしょう!!体育館で展開する非 日常体験を通して物語の登場人物と出会うことになります。 「一郎」は、川のほとりを散歩していて、うっかり、穴に落ちて足をくじいてしまいました。 「一郎」を、おぶって家まで連れて行ってくれた、ふじおさん(上写真)。 ひょんな出会いからふたりの交流が始まります。キュンとくるエピソード、そして、別れ・・・ 親しみのある音楽と物語、男性ダンサーによるユニークなダンスシーンも見どころのひとつです。 「一郎」と「幸子」との出会いでは、圧倒的に美しい世界感へと観客を導きます。テントは巨大 なクラゲとなって空中を泳ぎ、「幸子」は、地球を美しいと感じる心、いのちの尊さを「一郎」 にささやきかけます。 学校の体育館が海になる!?圧巻の空間表現は、体育館でここまで出来るのか!?という驚きの体験 を学校全体で楽しんでもらえるでしょう。体育館では、大掛かりな仕掛けをすべてダンサーで操 作している驚きも身近に感じてもらえるでしょう。 児童、生徒には、巨大な影絵づくりに参加してもらいます。 毎日をただ流されて過ごしていた一郎にとって、サーカス団の団員たちは、 「一郎」が忘れてしま っていた大切な人たちへの思いを蘇らせます。人と人とのつながり、いのちの大切さなど、わた したち現代人にとって最も大切なことを優しく語りかけるこの作品は、サーカス団の、団長の合 図とともに別れの時がやってきます。昭和のノスタルジー、日本人の温かさを学校全体で楽しん でください。 作品のラストは海外においても定評のある見応えのあるダンスシーンです。 学校との相談で音楽:♪「マーチングマーチ」のブラスバンドとの共演を計画いたします。フィナ ーレでは、ダンサーと児童、生徒の共演があります。ワークショップで覚えたダンスを本番でも 踊ってもらいます。 《過去の上演》 誰もが元気になる想像力に溢れた「さーかす」の作品性は、 日本だけではなくアメリカ、ドイツでも好評を博しました。 2005 年 「新進芸術家公演事業」(文化庁) 山口県・広島県・佐賀県 2006 年 新国立劇場「DANCE EXHIBITION」 2008 年 新国立劇場「ダンス名作展」 2008 年 アメリカン・ダンス・フェスティバル(北米) 2009 年 ドイツ 4 都市を巡演 デュッセルドルフ・ミュンスター・フランクフルト・ポツダム