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県かこ地域医療連携ニュース - 兵庫県立加古川医療センター

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県かこ地域医療連携ニュース - 兵庫県立加古川医療センター
栄養管理課
兵庫県立加古川医療センター
県かこ
県かこ 地域医療連携ニュース
部署紹介
地域医療連携ニュース 53
vol.
栄養管理課は、地下1階に事務室、厨房があります。栄養管理課のスタッフは、栄養管理課長、管理栄養士、調
理師、一部委託業者を含め総勢42名で構成されています。
を行っています。
入院中の食事は、医療の一環として提供するために、献立内容や調理方法等について、管理栄養士、調理師で一
緒に検討を行い、患者みなさまの病状に応じた必要な栄養量や食形態の食事が提供できるよう努めています。
また、必要に応じて管理栄養士が直接患者さまに面会し、食事内容についてお話を伺い、より食べていただける
発 行/
兵庫県立加古川医療センター
〒675-8555
加古川市神野町神野203番地
TEL:079-497-7000
(代表)
TEL:079-497-7011
(地域医療連携部直通)
FAX:079-438-3756
(地域医療連携部直通)
http://www.kenkako.jp/
地域医療連携担当部長兼皮膚科部長 地域医療連携担当部長のごあいさつ
足 立 厚 子
当院が旧県立加古川病院からH21年11月に神野の地に新築移転してから
地域の皆様のおかげで5年が経過しました。
栄養管理課では、入院されているすべての患者さまの個々の栄養状態、健康状態に応じた栄養管理を行っていま
す。病状に応じた食事の提供や糖尿病、腎臓病、肝臓病、心臓病、消化器系疾患などの疾患の患者さまに栄養指導
2015年3月号
1 紹介初診患者および入院患者の地域別分布
0.5%
6%
加古川市
加古郡
高砂市
明石市
中播・西播
北播
神戸
県内その他
県外・その他
4% 2%
4% 4%
7%
58%
15%
よう食事の調整を行っています。さらに入院中は、食事を楽しみにしていただけるように、月2回、朝食に焼きた
3%
1%
6%
3%
加古川市
加古郡
高砂市
明石市
姫路市
神戸市
その他県内
県外
10%
56%
8%
13%
てパンを提供したり、旬の食材や料理、行事食(お正月、節分、ひな祭り、子どもの日、七夕等)を入れた季節を
図1.H26年度地域別紹介患者(H26年4月∼H27年1月)
図2.地域別入院患者数(H26年4月∼H27年1月末)
感じるメニューづくりにも努めています。
図1は地域別紹介患者数です〉。加古川市、加古郡、高砂市
で80%を占めます。この地区の先生方から多く御紹介をいた
だいていることがわかります。
図2は平成26年4月から27年1月末までの入院患者居住地内
訳です。加古川市、加古郡の合計は69%、高砂市を合わせて
77%となり、残り4分の1はこの3市以外です。外来・入院患
者ともにその治療の継続には、地元の医療機関との病診連携な
らびに病病連携が最も重要です。今後ともよろしくお願いいた
します。
また、緩和病棟で月2回Teaサービスを行っています。病棟で調理師がデザートを出すことで患者さまの声を直
接お聞きする機会にもなり、患者ニーズの把握や食事の質の向上にもつながっています。今後も、患者さまに喜ん
でいただける食事づくりに取り組んでいきます。
2 救急患者について
2013年11月末から当院は兵庫県ドクターヘリの基地となり、より広い地域から重症患者を受け入れることが
できるようになりました。表1に救急患者数推移を示します。原因別では、事故よりも疾病の割合が増加して
います。また昨年11月末の兵庫県ドクターヘリの運航開始によりヘリコプターでの搬送が急増していますが、
近隣地域からの救急車による搬送も増加しています。
表1 救急患者数
患者数
原因別
交通事故
疾病
搬送経路別
その他
救急車
ヘリ
その他
平成24年度
5,734
382
5,250
102
1,570
2
4,162
平成25年度
6,008
314
5,630
64
1,739
91
4,178
(4730)
(287)
(4416)
(27)
(1232)
(320)
(3178)
6,307
383
5,888
36
1,643
427
4,237
平成26年4∼12月末
平成26年度見込み
3 初診予約について
平成26年度見込みは、4∼12月末のデータを4/3倍して表示しています。
地域医療機関の先生方からご紹介頂く患者様の待ち時間を短縮するため、初診予約を実施しています。
初診患者のうち紹介状持参は86.4%、そのうち初診予約を取っていただいている方はファクス予約が68%、
インターネット予約が5%です。インターネット初診予約は、24時間体制で瞬時に患者様に当院の予約表をお渡
しいただけます。前日でも枠が空いていれば予約をお取りいただくことができます。詳しくは病院ホームペー
ジをご覧いただくか、地域医療連携部までお尋ねください。
ただし、当日の緊急受診依頼は該当科医師まで直接お電話にてご依頼下さい。
4 医療機器の共同利用として下記の検査予約を行うことができます。
CT検査(単純・造影)、核医学検査(RI)、X線骨塩定量検査 、上部内視鏡検査
特にCT検査は、新機種の80列CTを増設しており、待ちなく希望日に撮影できます。
撮影当日にCD-Rと共に読影所見もお持ち帰りいただけます。(一部郵送になることも有り)
詳しくは、地域医療連携部までお問い合わせ下さい。
県かこ 地域医療連携ニュース
2015年3月号
診療科紹介
リハビリテーション科
柳 田 博 美
生活習慣病と膝関節痛:メタボとロコモの交差点
リハビリ科では糖尿病教室入院の患者様の運動療法のご指導を行っています。
運動習慣のない方が運動を始めると様々な運動器の疼痛を生じます。
開始前に筋力や柔軟性の評価を行い、無理ない処方を行うよう心がけていますが、それでも開始後2-3日までに
半数以上の方が筋肉の張り感や痛み、20-30%の方が何らかの関節痛を訴えます。最も多いのが膝周囲、そして腰
痛、股関節痛の順となります。今回は最も頻度の高い膝関節痛に焦点を絞って私見を述べさせていただきます。
■疼痛部位は関節外が多い
疼痛の発生部位は圧倒的に関節外が多いです(図-1)。関節外疼痛
の原因は筋拘縮に由来する腱停止部(あるいは周囲)の炎症です。
代表的な疾患と原因筋は「鵞足炎:薄筋」「膝蓋骨周囲炎:大腿四
頭筋」「腸脛靭帯炎:大腿筋膜張筋」となります。今までに使った
事のない筋肉の酷使で筋肉が柔軟性を失い(拘縮)、停止部を持続的
に牽引する事により発症するものと考えています。
■オーバーウエイト=変形性関節症ではない
53
チーム紹介
緩和ケアチーム
緩和ケアとは
緩和ケアとは、病気によって生じる様々なつらい症状を和らげる
(緩和する)治療のことです。痛みをはじめとする身体的なつらさ
だけでなく、心のつらさが持続すると、日常生活に支障をきたし、
QOL(quality of life:生活の質)の低下につながります。緩和ケ
アは抗がん治療ができなくなった時に行うもの、看取りのケアなど
と考えられがちですが、診断時から行うことが大切であり、早期か
らの緩和ケアが推奨されています。
緩和ケアチーム
(図-1)
よくある膝周囲の運動痛
1. 膝蓋骨周囲炎(大腿四頭筋腱付着部炎)
2A.膝蓋骨周囲炎(ジャンパー膝)
2B.膝蓋靭帯付着部炎(膝蓋腱炎)
3. 鵞足炎
4. 腸脛靭帯炎
日本整形外科学会HP
「症状/病気をしらべる」より
一般に変形性膝関節症(以下「膝OA」)のリスク因子として過体重は元凶のように思われています。が、教室入
院症例に限れば少なくともこの1年以内に関節内由来と思われる症状に対しヒアルロン酸注射を含めた膝OAに対
する薬物治療を行った症例は1例もありません。
■疼痛部位の消炎処置 急性期の痛みには氷が必須です。冷却時間は10
分、中サイズのポリ袋と幅の狭いラップが便利で
す(図-2A/B)。氷の消炎効果は湿布の比ではあり
ません。が、「冷たさに慣れるまでかなり不快で
ある。」「準備が面倒くさい(当人もスタッフも
できればやりたくない)。」「副作用として低温
火傷(0%)や寒冷蕁麻疹(3.5%)がある。(今年度当
科発生率)」など問題点がいくつかございます。
ですが、これらをさしひいてもその効果は抜群
でやってみる価値ありです。
vol.
2010年5月より正式に活動を開始し、病棟ラウンドとチームカンファレンスを行っています。緩和ケアチーム
は患者さんとご家族の抱える問題について、緩和ケアに関する専門的な知識や技術をもとに担当医師や看護師と話
し合い、症状緩和の方法や治療の方針を決定しています。また、外来・病棟と緩和ケア病棟をつなぐ役割も担って
います。
チームは多職種で構成され、コアメンバーは緩和ケア内科医師1名、精神腫瘍科医師1名、がん看護専門看護師1
名、緩和ケア認定看護師1名、薬剤師1名です。また、主な部署にリンクナースを配置し、速やかな相談と連携に
つながるように努めています。
【主な相談内容】
緩和ケア内科外来
症状緩和、終末期の看取り、介護者のレスパイト(休息)の目的で
緩和ケア病棟への入院を希望される方を対象に、週2回、緩和ケア外来
を行っています。希望される方は、担当医師や看護師などにお伝えく
ださい。地域医療連携室と連携し、在宅療養の支援も行っています。
診療日:月曜日、木曜日の午前(完全予約制)
がん相談
体の
つらさ
●痛み、しびれ
●息苦しさ
●吐き気
心の
つらさ
●眠れない
●不安、緊張
●気分が落ち込む
生活に
関わる
心配ごと
●だるさ
など
●家族のストレス
など
●医療費や生活費について
●家族の悩み、仕事の悩み
●退院後の生活について など
患者相談支援センターで、がん相談を行っています。がん治療や療養生活全般の不安や悩み、緩和ケアについて
ご相談を受けています。また、必要に応じて、緩和ケアチームや緩和ケア病棟と連携し支援を行っています。
相談日:月曜日、水曜日、金曜日の午前
図-2A アイシング
図-2B アイシング
中サイズのポリ袋と幅の狭いラップ
が便利です
冷却時間は10分が基本です
■周囲筋のメンテナンス
ストレッチと筋力強化が基本です。紙面の関係で詳細は省きますが前方・後方・側方とバランスよく行う事が重
要です。
■「とりあえず歩きます」は間違い
適切なメンテナンスなしに「とりあえず歩きます」という安易な意識構造は「過体重」以上に膝OAの原因と
なっている印象です。消炎剤や外用薬、ヒアルロン酸での治療歴がおありの場合でも、氷による消炎処置やスト
レッチ、エアロバイクなど荷重関節に負荷のかかりにくい種目を選択することにより、多くの症例で痛みのない運
動療法の継続が可能です。
■おわりに
運動痛のコントロールがうまく行けばメタボとロコモは共に手を取り改善への道をたどります。これがうまくい
かなければ「痛いから動かない」「動かないから太る」という永遠に続く「負のスパイラル」へ突入することにな
ります。運動痛の適切なコントロールは運動性を向上し健康寿命を伸ばします。「健康的な死」へ向けた活動的な
日々を送りましょう!
その他の活動紹介
★ 院内講演会の開催
年に2回、緩和ケアに関わるテーマをもと
に、外部講師を招いて院内医療者向けの講演
会を開催しています。今年度は「終末期がん
患者の輸液と鎮静」、「死別ケア、グリーフ
ケア」を行いました。
★ 事例検討会の企画・運営
年に3回、院内職員を対象に事例検討会を開催しています。事例提供はリンクナースが担当し、医師、看護師、
薬剤師など多職種が参加し、毎回、学びが多くとても有意義な会となっています。
地域医療機関の皆様へ
症状緩和でお困りの方や、緩和ケア病棟への入院を希望される方がおられましたら、緩和ケア内科をご紹介くだ
さい。今年度は緩和ケア内科の人員減のため、いろいろとご迷惑をおかけしましたが、平成27年度4月より常勤医
が3名体制となります。自信をもって専門的な緩和ケアを提供できるように、これからも積極的に取り組んでまい
ります。お気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
県かこ 地域医療連携ニュース
2015年3月号
診療科紹介
リハビリテーション科
柳 田 博 美
生活習慣病と膝関節痛:メタボとロコモの交差点
リハビリ科では糖尿病教室入院の患者様の運動療法のご指導を行っています。
運動習慣のない方が運動を始めると様々な運動器の疼痛を生じます。
開始前に筋力や柔軟性の評価を行い、無理ない処方を行うよう心がけていますが、それでも開始後2-3日までに
半数以上の方が筋肉の張り感や痛み、20-30%の方が何らかの関節痛を訴えます。最も多いのが膝周囲、そして腰
痛、股関節痛の順となります。今回は最も頻度の高い膝関節痛に焦点を絞って私見を述べさせていただきます。
■疼痛部位は関節外が多い
疼痛の発生部位は圧倒的に関節外が多いです(図-1)。関節外疼痛
の原因は筋拘縮に由来する腱停止部(あるいは周囲)の炎症です。
代表的な疾患と原因筋は「鵞足炎:薄筋」「膝蓋骨周囲炎:大腿四
頭筋」「腸脛靭帯炎:大腿筋膜張筋」となります。今までに使った
事のない筋肉の酷使で筋肉が柔軟性を失い(拘縮)、停止部を持続的
に牽引する事により発症するものと考えています。
■オーバーウエイト=変形性関節症ではない
53
チーム紹介
緩和ケアチーム
緩和ケアとは
緩和ケアとは、病気によって生じる様々なつらい症状を和らげる
(緩和する)治療のことです。痛みをはじめとする身体的なつらさ
だけでなく、心のつらさが持続すると、日常生活に支障をきたし、
QOL(quality of life:生活の質)の低下につながります。緩和ケ
アは抗がん治療ができなくなった時に行うもの、看取りのケアなど
と考えられがちですが、診断時から行うことが大切であり、早期か
らの緩和ケアが推奨されています。
緩和ケアチーム
(図-1)
よくある膝周囲の運動痛
1. 膝蓋骨周囲炎(大腿四頭筋腱付着部炎)
2A.膝蓋骨周囲炎(ジャンパー膝)
2B.膝蓋靭帯付着部炎(膝蓋腱炎)
3. 鵞足炎
4. 腸脛靭帯炎
日本整形外科学会HP
「症状/病気をしらべる」より
一般に変形性膝関節症(以下「膝OA」)のリスク因子として過体重は元凶のように思われています。が、教室入
院症例に限れば少なくともこの1年以内に関節内由来と思われる症状に対しヒアルロン酸注射を含めた膝OAに対
する薬物治療を行った症例は1例もありません。
■疼痛部位の消炎処置 急性期の痛みには氷が必須です。冷却時間は10
分、中サイズのポリ袋と幅の狭いラップが便利で
す(図-2A/B)。氷の消炎効果は湿布の比ではあり
ません。が、「冷たさに慣れるまでかなり不快で
ある。」「準備が面倒くさい(当人もスタッフも
できればやりたくない)。」「副作用として低温
火傷(0%)や寒冷蕁麻疹(3.5%)がある。(今年度当
科発生率)」など問題点がいくつかございます。
ですが、これらをさしひいてもその効果は抜群
でやってみる価値ありです。
vol.
2010年5月より正式に活動を開始し、病棟ラウンドとチームカンファレンスを行っています。緩和ケアチーム
は患者さんとご家族の抱える問題について、緩和ケアに関する専門的な知識や技術をもとに担当医師や看護師と話
し合い、症状緩和の方法や治療の方針を決定しています。また、外来・病棟と緩和ケア病棟をつなぐ役割も担って
います。
チームは多職種で構成され、コアメンバーは緩和ケア内科医師1名、精神腫瘍科医師1名、がん看護専門看護師1
名、緩和ケア認定看護師1名、薬剤師1名です。また、主な部署にリンクナースを配置し、速やかな相談と連携に
つながるように努めています。
【主な相談内容】
緩和ケア内科外来
症状緩和、終末期の看取り、介護者のレスパイト(休息)の目的で
緩和ケア病棟への入院を希望される方を対象に、週2回、緩和ケア外来
を行っています。希望される方は、担当医師や看護師などにお伝えく
ださい。地域医療連携室と連携し、在宅療養の支援も行っています。
診療日:月曜日、木曜日の午前(完全予約制)
がん相談
体の
つらさ
●痛み、しびれ
●息苦しさ
●吐き気
心の
つらさ
●眠れない
●不安、緊張
●気分が落ち込む
生活に
関わる
心配ごと
●だるさ
など
●家族のストレス
など
●医療費や生活費について
●家族の悩み、仕事の悩み
●退院後の生活について など
患者相談支援センターで、がん相談を行っています。がん治療や療養生活全般の不安や悩み、緩和ケアについて
ご相談を受けています。また、必要に応じて、緩和ケアチームや緩和ケア病棟と連携し支援を行っています。
相談日:月曜日、水曜日、金曜日の午前
図-2A アイシング
図-2B アイシング
中サイズのポリ袋と幅の狭いラップ
が便利です
冷却時間は10分が基本です
■周囲筋のメンテナンス
ストレッチと筋力強化が基本です。紙面の関係で詳細は省きますが前方・後方・側方とバランスよく行う事が重
要です。
■「とりあえず歩きます」は間違い
適切なメンテナンスなしに「とりあえず歩きます」という安易な意識構造は「過体重」以上に膝OAの原因と
なっている印象です。消炎剤や外用薬、ヒアルロン酸での治療歴がおありの場合でも、氷による消炎処置やスト
レッチ、エアロバイクなど荷重関節に負荷のかかりにくい種目を選択することにより、多くの症例で痛みのない運
動療法の継続が可能です。
■おわりに
運動痛のコントロールがうまく行けばメタボとロコモは共に手を取り改善への道をたどります。これがうまくい
かなければ「痛いから動かない」「動かないから太る」という永遠に続く「負のスパイラル」へ突入することにな
ります。運動痛の適切なコントロールは運動性を向上し健康寿命を伸ばします。「健康的な死」へ向けた活動的な
日々を送りましょう!
その他の活動紹介
★ 院内講演会の開催
年に2回、緩和ケアに関わるテーマをもと
に、外部講師を招いて院内医療者向けの講演
会を開催しています。今年度は「終末期がん
患者の輸液と鎮静」、「死別ケア、グリーフ
ケア」を行いました。
★ 事例検討会の企画・運営
年に3回、院内職員を対象に事例検討会を開催しています。事例提供はリンクナースが担当し、医師、看護師、
薬剤師など多職種が参加し、毎回、学びが多くとても有意義な会となっています。
地域医療機関の皆様へ
症状緩和でお困りの方や、緩和ケア病棟への入院を希望される方がおられましたら、緩和ケア内科をご紹介くだ
さい。今年度は緩和ケア内科の人員減のため、いろいろとご迷惑をおかけしましたが、平成27年度4月より常勤医
が3名体制となります。自信をもって専門的な緩和ケアを提供できるように、これからも積極的に取り組んでまい
ります。お気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
栄養管理課
兵庫県立加古川医療センター
県かこ
県かこ 地域医療連携ニュース
部署紹介
地域医療連携ニュース 53
vol.
栄養管理課は、地下1階に事務室、厨房があります。栄養管理課のスタッフは、栄養管理課長、管理栄養士、調
理師、一部委託業者を含め総勢42名で構成されています。
を行っています。
入院中の食事は、医療の一環として提供するために、献立内容や調理方法等について、管理栄養士、調理師で一
緒に検討を行い、患者みなさまの病状に応じた必要な栄養量や食形態の食事が提供できるよう努めています。
また、必要に応じて管理栄養士が直接患者さまに面会し、食事内容についてお話を伺い、より食べていただける
発 行/
兵庫県立加古川医療センター
〒675-8555
加古川市神野町神野203番地
TEL:079-497-7000
(代表)
TEL:079-497-7011
(地域医療連携部直通)
FAX:079-438-3756
(地域医療連携部直通)
http://www.kenkako.jp/
地域医療連携担当部長兼皮膚科部長 地域医療連携担当部長のごあいさつ
足 立 厚 子
当院が旧県立加古川病院からH21年11月に神野の地に新築移転してから
地域の皆様のおかげで5年が経過しました。
栄養管理課では、入院されているすべての患者さまの個々の栄養状態、健康状態に応じた栄養管理を行っていま
す。病状に応じた食事の提供や糖尿病、腎臓病、肝臓病、心臓病、消化器系疾患などの疾患の患者さまに栄養指導
2015年3月号
1 紹介初診患者および入院患者の地域別分布
0.5%
6%
加古川市
加古郡
高砂市
明石市
中播・西播
北播
神戸
県内その他
県外・その他
4% 2%
4% 4%
7%
58%
15%
よう食事の調整を行っています。さらに入院中は、食事を楽しみにしていただけるように、月2回、朝食に焼きた
3%
1%
6%
3%
加古川市
加古郡
高砂市
明石市
姫路市
神戸市
その他県内
県外
10%
56%
8%
13%
てパンを提供したり、旬の食材や料理、行事食(お正月、節分、ひな祭り、子どもの日、七夕等)を入れた季節を
図1.H26年度地域別紹介患者(H26年4月∼H27年1月)
図2.地域別入院患者数(H26年4月∼H27年1月末)
感じるメニューづくりにも努めています。
図1は地域別紹介患者数です〉。加古川市、加古郡、高砂市
で80%を占めます。この地区の先生方から多く御紹介をいた
だいていることがわかります。
図2は平成26年4月から27年1月末までの入院患者居住地内
訳です。加古川市、加古郡の合計は69%、高砂市を合わせて
77%となり、残り4分の1はこの3市以外です。外来・入院患
者ともにその治療の継続には、地元の医療機関との病診連携な
らびに病病連携が最も重要です。今後ともよろしくお願いいた
します。
また、緩和病棟で月2回Teaサービスを行っています。病棟で調理師がデザートを出すことで患者さまの声を直
接お聞きする機会にもなり、患者ニーズの把握や食事の質の向上にもつながっています。今後も、患者さまに喜ん
でいただける食事づくりに取り組んでいきます。
2 救急患者について
2013年11月末から当院は兵庫県ドクターヘリの基地となり、より広い地域から重症患者を受け入れることが
できるようになりました。表1に救急患者数推移を示します。原因別では、事故よりも疾病の割合が増加して
います。また昨年11月末の兵庫県ドクターヘリの運航開始によりヘリコプターでの搬送が急増していますが、
近隣地域からの救急車による搬送も増加しています。
表1 救急患者数
患者数
原因別
交通事故
疾病
搬送経路別
その他
救急車
ヘリ
その他
平成24年度
5,734
382
5,250
102
1,570
2
4,162
平成25年度
6,008
314
5,630
64
1,739
91
4,178
(4730)
(287)
(4416)
(27)
(1232)
(320)
(3178)
6,307
383
5,888
36
1,643
427
4,237
平成26年4∼12月末
平成26年度見込み
3 初診予約について
平成26年度見込みは、4∼12月末のデータを4/3倍して表示しています。
地域医療機関の先生方からご紹介頂く患者様の待ち時間を短縮するため、初診予約を実施しています。
初診患者のうち紹介状持参は86.4%、そのうち初診予約を取っていただいている方はファクス予約が68%、
インターネット予約が5%です。インターネット初診予約は、24時間体制で瞬時に患者様に当院の予約表をお渡
しいただけます。前日でも枠が空いていれば予約をお取りいただくことができます。詳しくは病院ホームペー
ジをご覧いただくか、地域医療連携部までお尋ねください。
ただし、当日の緊急受診依頼は該当科医師まで直接お電話にてご依頼下さい。
4 医療機器の共同利用として下記の検査予約を行うことができます。
CT検査(単純・造影)、核医学検査(RI)、X線骨塩定量検査 、上部内視鏡検査
特にCT検査は、新機種の80列CTを増設しており、待ちなく希望日に撮影できます。
撮影当日にCD-Rと共に読影所見もお持ち帰りいただけます。(一部郵送になることも有り)
詳しくは、地域医療連携部までお問い合わせ下さい。
県かこ 地域医療連携ニュース
2015年3月号
県立加古川医療センター外来診療表
総合内科
初診1
初診2
再診
呼吸器内科
1診
1診
消化器内科
2診
3診
循環器内科
1診
2診
神経内科
1診
糖尿・内分泌内科
緩和ケア内科
1診
1診
生活習慣病
1診
外科
1診
2診
心臓血管外科
1診
脳神経外科
乳腺外科
整形外科
形成外科
精神科
1診
2診
1診
2診
3診
初診1診
再診1診
再診2診
再診3診
再診4診
1診
2診
1診
1診
泌尿器科
眼科
耳鼻科
リハビリテーション科
放射線科
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
2診
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
処置
午後
1診
河野
﨏本
尹
廣畑
松浦
2診
1診
2診
1診
スポーツ整形 午後
1診
放射線治療
がん治療相談 午前
尹
奥田
※
廣畑
木村
白川
※
福田
※
※
※
日野
飯田
田中
戒谷
※
尹
(糖尿・肥満)
(肝炎・初診)
尹
※ 装具外来:B6診察室
(肝炎・再診) (隔週:毎月第2、4火曜日)
中村
衣笠
※
担当医
山本
足立(アレルギー)※
白井
大原
田中
飯田
担当医
(糖尿)
常見
門馬
森下
担当医
※
※
干谷
足立
※
﨏本
松浦(午後)
奥田
福田
生天目(ナバタメ) ※
(糖尿・肥満)
岸
※
福田
(禁煙)
中村
阿部
西脇
相原
※
高山
佐古田
石川
小松
青木
市村
西原
原田
岸本
村川
日野
※
※
原田
交代制(午前のみ)※
岸本
骨粗鬆症外来(午後)
青木
※ 交代制
(午前のみ)※
西原
※
※
大西
※
八尋
※
櫻井
交代制
廣瀬
河野
木村
西脇
相原
担当医
石川
藤本
大北(午前) ※
堀田
片嶋
※
※
交代制(午前のみ)
※
※
※
高山
市村
神田
櫻井
廣瀬
精神腫瘍科
渡邊
※
高井
足立
櫻井
廣瀬
櫻井
廣瀬
高井
井上
加茂田
足立
白井
山本
井上・山本 隔週 ※
(フットケア・手術)
井上
担当医
担当医
※
※
※
※
※
交代制(午前のみ)
井上(アレルギー)※
担当医
※
※
※
担当医
※
担当医
※
山本(アレルギー)※
薄木
※
徳川
※
阪本
古閑(コカン) ※
※
柳田
柳田
余田
※
丸山
酒井
田中
薄木
IC
※
徳川
※
西原
柳田
伊崎
小西
※
※
徳川
古閑(コカン)
寛島(午前) ※
※
柳田
伊崎
※
小川
※の枠には、初診予約が含れませんので、ご注意願います。
●各科診療予定表は、変更される場合がありますので、あらかじめご了承願います。
●インターネット予約も実施していますのでご利用下さい。(登録医のみの利用になります)
お願い
※
担当医(午前)※
濵田
吉野
金
中村
高橋
※
門田
※
(第2、第4)
※
※ 北浦
担当医(再診)※
堀田
※
53
平成27年3月1日
木
奥野
大北(午後) ※
※
酒井
午前
午後
水
中村
担当医
佐古田
担当医
処置
1診
2診
中村
火
大北
午前
午後
初診2診
初診/予診
皮膚科
月
高橋
vol.
FAX間違いが起きています。
今一度番号確認をお願いします。
丸山
田中
丸山
※
コンタクト
(隔週) 阪本
古閑(コカン)
※
岸本
※
※
※
小川
薄木
※
古閑(コカン)
寛島(午前) ※
※
柳田
※
伊崎
久島(午前) ※
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