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野外活動指導資料 野外活動指導資料

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野外活動指導資料 野外活動指導資料
野外活動指導資料
香川県立五色台少年自然センター
(2011.4.1 改訂)
目
次
1 .野 外 炊 事 ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・
2
2 .竹 め し づ く り ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・
8
3 .い ろ り の 家 の 活 動・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ 1 0
(手打ちうどん・もちつき・ご飯炊き)
4 .火 お こ し ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ 1 5
5 .焼 き 板 ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ 1 7
6 .竹 ク ラ フ ト ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ 1 9
(竹ばし・竹とんぼ)
7 .ネ イ チ ャ ー ア ー ト・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ 2 2
~ 自然の素材を生かした作品づくり ~
8 . キ ャ ン ド ル ク ラ フ ト ( ツ イ ス ト ・ カ ッ プ )・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 4
9. たこ 作り ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・2 8
10. ぬり 箸・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・2 9
11.テント設営・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
12. キャ ンプ フ ァイヤ ー・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・3 4
13. キャ ンド ル サービ ス・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・3 8
14. オリ エン テ ーリン グ・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・4 1
15. ウォ ーク ラ リー・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・4 4
16. グリ ーン ア ドベン チャ ー・ ・ ・・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・4 6
-1-
1 . 野 外炊事
1
所要時間
2
服装・携行品等
3
施設配置図と紹介
片づけまで約3~4時間
長袖シャツ、長ズボン、運動靴、軍手(ゴム付は不適)、ふきん、新聞紙
ア
野外炊事場
3ヶ所(第1~第3野外炊事場)
・かまど・・・・・・・・各野外炊事場に15程度
・テーブル・・・・・・・各野外炊事場に12(1卓8~10人)
イ 野外調理場
2ヶ所(第1、第2野外調理場)
・蛇口15、調理台6(各調理場)
ウ 雨天炊事場
・常設かまど18
エ 倉庫
・テントなどを収納
オ いろりの家
・うどんなどの炊事、雨天時の炊事場
4
用具について
(1) 用具の受け取り・・・①用具係(各班2~3名)が職員の説明を受ける。
②備品倉庫前で「炊事用具貸し出し表」を見ながら数の確認をする。
③受け取る。
(2) 用具の返却・・・・・①用具の数を「貸し出し表」で確認する。
②備品倉庫前で点検を受ける。
※用具の洗い直しなどがあるので班全員で点検を受けること。
(3) 基本セット・・・・・セットの内容は次ページを参照のこと。
-2-
炊事用具貸し
炊事用具貸し出し表
月
日
(基本セット)
ケース番号
班
団体名
名
品
組
名
入数
班
中学校
責任者氏名
確認
品
名
入数
はんごう
3
なべ
1
はんごう内ふた
1
丸ざる
1
スプーン
10
角ざる(材料入れ)
1
カレー皿
10
バケツ
1
ふきん
1
液体洗剤
1
ほうちょう
3
クレンザー
1
ボール
1
たわし
2
しゃもじ
1
除菌スプレー
1
おたま
1
スポンジ
3
まな板
3
鉄棒
1
確認
「鉄バケツ」「じゅうのう」「火ばさみ」の3点は、各自で返却してください。
<次に使う人のために確認>
1 個数はそろっているか
2 きれいに洗えているか
3 水気はふき取れているか
チェックが
できたら
-3-
この紙を持って
班全員で
点検を受けましょう
(4)
その他の貸し出し用具
○バーベキューセット
(1セット10人用)
品 名
数量
バーベキュー網
1
トレイ
1
トング
1
レンガ
2
○セット以外で用意できるもの
品名
数量
品
名
鉄 板
24 まな板
フライがえし
50 はし(膳)
おろし金
10 計量カップ(200cc)
缶切り(栓抜き)
10 自動上皿秤2㎏
ボール
30 自動上皿秤1㎏
数量
10
300
10
3
5
(5) その他の留意事項
・まき(細まき、太まき)、木炭は施設で準備する。
※持ち込みは可能だが、その場合、生じた灰等は、持ち帰ること。
・いろりの家の用具も必要に応じて使うことができる。(事前に職員に相談のこと。)
5
メニューについて
< 施設で用意している野外炊事用メニュー(メニューの材料は変更することがある。)>
(朝 食) ご飯とみそ汁、ハムエッグ
(昼・夕食)カレーライス、牛丼、親子丼、豚汁、シチュー、チャーハン
冷やしうどん、打ち込みうどん、焼きそば、すき焼き風煮、ホイル焼き、
バーベキュー
※但しバーべキューは追加料金が必要
(その他) 焼きいも
ダストボックス
18
か ま ど
(9)
か ま ど
(9)
」
-4-
6
野外炊事の要領
鉄棒(約1.5m)をかけられる長さ
(1) かまどづくり・火おこし
①石垣の前に石を積み上げてかまどを作
る。
②かまどは高さ、幅ともに50㎝程度。
③かまど内のごみ、石を取り除いてから
まき組をする。
まき組は新聞紙を2~3枚丸めておき、
その上に細まきを10本程度のせてお
く。
④火は、はんごうをのせてからつける。
かまどの底(地面)がぬれているとき
は火がつきにくいので、新聞紙を地面
に敷いてからまき組みをするとよい。
大人のひざ
少し上の高
さ(約50cm)
風のくる方向だけを
あけて三方を石で囲む。
①火のつきやすいたきつけに
火をつける。
をつける。
②細まきに
まきに火を移す。
新聞紙の
新聞紙の他に、松ぼ
っくり・
っくり・杉の葉など
も使える
③太まきを
まきを加えていく。
えていく。
(2) ご飯の炊き方
①ふたで米の量を量る。
②米をとぎ、水を適量入れる。(図を参照)
すぐ炊くときは目盛りより1㎝ほど水を
多めに入れる。
③火にかける。
しばらくすると、ふたのすきまから湯気や
泡・汁が吹き出してくる。この吹き出しが
終われば火を小さくする。
④しばらく(5分程度)して状態を確認する。
(米の様子、水気、においなど)
⑤炊きあがったらかまどからはずして、15分
ほどむらす。その時、飯ごうについたすす
中ぶた(2合)
を新聞紙などで拭いておく。
⑥ご飯をつぎ終わったら、はんごうに水を入れておく。 重量では 300g
-5-
米4合のときの水位
米2合のときの水位
外ぶた(3合)
重量では 450g
(3)
調理場の使い方
・排水口がつまらないよう、蛇口の下に水色
水色の
水色 の 金 ざるを置き、生ごみ・残飯類を受ける。
ざる
・生ごみ、残飯、その他のごみは分別してごみ袋に集める。
(4) 副食の調理
・カレーやシチューなどは水の量が多くならないように注意する。材料がひたる程度の水の量が
適切である。材料が煮えたら味付けをする。味付
味付け
味付 け 後 は 火 にかけない。
にかけない
7
片付けについて
(1)
用具の洗い方
・食器類は汚れを十分に洗い落とし、ふきんで水気
水気を
水気 を 拭 き 取 る 。
・はんごうの内側は、スポンジなどでこすってこげやぬめりを
こげやぬめりを落
こげやぬめりを 落 とす。
とす
・なべは、スポンジなどですすとこびりつきを
すすとこびりつきを落
すすとこびりつきを 落 とす。取っ手のすすもきれいに落とす。
とす
・たわしやスポンジの水気は、十分に切っておく。
(2) かまどの片付け
・かまどの内の炭
炭 は 極力燃やし
極力燃 やし切
やし 切 る 。
・残った灰や炭は、鉄バケツに取り、灰捨て場まで持って行く。
・かまど内の片付け後は、石を崩しておく。(
( 火災防止)
火災防止 )
8
ごみの処理について
ごみは各野外調理場内の黄バケツに分別して入れる。
(1) 活動前に黄バケツにごみ袋をかぶせる。
(2)
9
活動後にごみ袋の口を縛り、所定の位置に持って行く。
① 生ごみ・残飯など・・・第一調理場,小集会場のダストボックスへ
② 燃えないごみ(ビニル・プラスチック・発泡スチロールなど)
本館横ゴミ集積場へ
③ 燃えるごみ
④ 缶・ビン類等・・・職員と相談し処分する。
その他
(1)
(2)
10
「 来 たときよりも美
たときよりも 美 しく」
しく 」 をモットーに活動する。
雨天時は、いろりの家や雨天炊事場で活動することができる。
活動の流れと留意点
事前準備
・活動場所の確認、班分け、係の分担など。
・8人1班で、用具係(3人)、かまど係(2人)、調理係(3人)ぐらいが適当な人数配分。
野外炊事開始時
・小集会場に集合。(雨天時は野外活動棟2階ホール)
・食材を厨房横の棚から集合場所まで運んでおく。運搬時に事務室前のリヤカーを使用可。
-6-
係
分
0
30
50
用 具 係
調 理 係
全体説明-施設の使い方、ごみの処理、自炊の要領の説明が約 30 分。
・原則として全員で聞く。
・自炊の説明は、利用者の判断で省くことができる。
用具の受け取り(倉庫 活動場所へ移動
前)
まき運び
貸し出し表で確認
かまどの場所確保
材料を持って
活動場所へ移動
食器・用具洗い
まき組み
飯ごうの準備
・米を研ぐ
・水加減
用具の保管と管理
飯ごうをかまどに 副食の準備
かけてから点火
・野菜切り等
70
95
か ま ど 係
他の係の手伝い
この場でこんな
ひと工夫
食事場所の確保
飯ごう炊き上がり
・むらす間に外側の 副食の調理
すすをのける
副食のできあがり
130
食卓の準備
150
会 食 自分たちの手作りご飯。ゆっくり味わって食べよう。
検食(調理したものを指定された袋に入れて保存)すること。
かまどの火は、そのまま燃やしておく。
竹飯を炊く。
(竹飯の資料参照)
火おこしの道具
で火をつける。
(火おこしの資料参照)
竹ではしや食器
を作る。
盛り付け
飯ごう・なべ洗い
かまど・灰・燃え残 食器洗い
用具の種類・数の確認 りの片付け
残飯処理
210
備品倉庫前で、食器セットの点検を受ける。
(班でまとまってくる。)
~
180
※野外炊事の1グループの人数は6~8人が適当である。
-7-
おき火や松葉で
焼き芋をする。
水を大切にする
ために
・トイレットペ
ーパー等でふ
き取ってから
洗う。
・バケツを使っ
て素洗いす
る。
2.竹めしづくり
1
所要時間
2
服
携
行
竹筒の加工で約30分
火にかけて炊きあがるまで30分~50分
装
品
長袖シャツ・長ズボン・運動靴
軍手・ふきん・新聞紙
3
用具と準備物
(1)施設で準備 :のこぎり・のみ・なた・木づち
(2)利用者で準備:竹
4
活動の実際
飯ごうの代わりに竹でご飯をたく。
副食を含めた全体の流れは「野外炊事」参照
5
竹筒の作り方
(1)
竹の選び方
・ 肉の厚い真竹が加工しやすくてよいが、手に入らないときは孟宗竹でもよい。
・ 切った竹は徐々に乾いてくるので、早めに使う。(2週間以内を目安に)
(2)
竹筒の寸法
(3)
ふたの開け方
①のこぎりで節の中央に約6cmの切り目を入れる。
②3~4cm離れたところにもう一本切り目を入れる。
(節間が長いときはもっと離して切り目を入れる。)
③ふたが中に落ちないようにふた止めを作るように
気をつける。
-8-
6
竹めしの炊き方
(1)
米米米米をををを 入入入入れる最大量量量量
かまどにかけるまで
①竹筒の中を洗う。
②米を竹筒に入れる。【左図参照】
・
・竹筒のふたから節までの短い方を下に
してたてた状態で、ふたの下側までが
入れることができる米の最大量。
③ふたをして米をとぐ。
④適量の水を入れる。【右図参照】
・ふたの下側まで米を入れた場合は、竹
筒を横にしてふたの切り口までいっぱ
い入れる。
・米の量が少ない場合は、米の表面から人
差し指1.5~2関節まで水を入れる。
ふたの下側
ふたの下側まで
下側まで米
まで米を入れた場合
れた場合
米の量が少ない場合
ない場合
(2) 竹めしを炊く
①かまどの上に竹をのせてから火をつける。竹に炎が当たるくらいの火力で炊く。
・かまどの左右の幅は竹筒の節間の長さ程度。高さは30㎝くらい。
竹をかけたとき水平になるようにする (かまど作りについては「野外炊事」参照)
②しばらくすると、ふたのすきまから湯気や泡・汁が吹き出してくる。
・ふたが取れそうなときは、ふたの上に小石を置くとよい。
③吹き出しが終われば、火を少し小さくし、10分くらい待つ。
・炊きあがりは、竹を回して、水がにじみ出てこないかどうかで判断する。
・炊き上がっていれば、火から降ろし、15分ほど蒸らしておく。
(3)
竹筒を割る
筒の一方を固定し、筒の上から3分の1くらいの高さになたを入れ、木づちでたたいて割る。
【下図参照】
なたは、ご飯を汚さないように、節の前で止める。
割れた状態でイを押さえてアを引き上げる。
(4)
後片づけ
ご飯をつぎ終わった後の竹飯の容器は、かまどで燃やす。
-9-
3.いろりの家の活動
(手打ちうどん・もちつき・ご飯炊き)
1
2
3
4
所 要時 間
手 打ち う ど ん( ね り玉 ) 約2 ~ 3 時間 、 もち つ き約 3 時 間、 ご 飯炊 き 約 2 時 間
服
装
野 外炊 事 と 同じ 、 (う ど ん係 ・ 竹 ばし 係 は上 ぐ つも 必 要 )
携 行 品
軍 手、 ふ き ん、 新 聞紙 ( かま ど 係 ・調 理 係)
い ろり の 家の 設 備・ 用 具
(1) 設 備
ア 流 し : 2ヶ所 ( そ れぞ れ の流 し に蛇 口 が 6ヶ 所 ずつ 、 合計 12ヶ 所 設 置 )
イ か まど ( は釜 ) : 3升 炊 きは 釜 (容 積 1 0㍑ ) が7
5 升 炊 きは 釜 (容 積 20 ㍑ ) が1
ウ か まど ( 大釜 ) : 大釜 ( 容積 100㍑ ) が 5
エ 清 掃用 具 置き 場
(2)
用 具 ・清 掃 用具
食器棚
野外活動棟
ホールA
大釜横
(3)
どんぶり(200)
皿(200)
湯飲み茶碗(200)
汁碗(200)
おたま(10)
箸(200膳)
菜箸(10)
スプーン(200)
しゃく(大5・小10)
飯ごう内・外ぶた(各5)
うどん洗い用たらい(4)
うす(10)
きね(10)
せいろ(12)
もろぶた(30)
しゃもじ(15)
丸ざる(10)
金ざる(青10・銀10)
ボール(大20・小20)
まな板(20)
うどん用網(5)
ごみ用おけ(3)
トング(10)
包丁(20)
打ち板(30)
めん棒(30)
計 量 カ ップ 500cc(6)
めん切り台(3)
デ ジ タ ル上 皿 秤 ・1 kg用(3)
じゅうのう(5)
火ばさみ(5)
鉄バケツ(5)
竹ぼうき(6)
しゅろぼうき(13)
ちりとり(2)
特 別 貸 し出 し
品
名
(4)
い ろ り の 家 見取 り 図
数量
用具棚
流し台
計 量 カ ップ (大 )
(500㏄ )
6
3升
たたみ
デ ジ タ ル上 皿 秤
( 1 kg)
た
た
み
3
いろり
たたみ
流し台
- 10 -
た
た
み
5升
食
器
棚
5
活動の流れと留意事項
手打ちうどん
【 練 り 玉 の 作 り 方 】 ( 約 7 人分 )
(1) 活 動 場 所 ・・・・・・・・・・い ろ りの 家 、野 外活 動 棟 ホー ル 等
(2) 施設側の準 備物 ・・・・小 麦 粉 1 kg、 水 450g、 塩 50g、 計 量 カ ップ 、 自 動上 皿 秤、 ボ ール
ビ ニ ー ル 袋 、汁 わん ( 班 の数 ) 、新 聞 紙、 打 ち 板( 必 要に 応 じて )
(3) 活 動 内 容
0(分) ・小麦粉の量を計る。
・水と塩を計り、塩水を作る。(打ち込みうどんの場合は塩を入れない。)
30 ・小麦粉・塩水をボールに入れ、もみ込むように練り玉にする。
45 ・できた練り玉をビニール袋に入れ、足で踏みのばす。
3~4回繰り返す。
60 ・ビニール袋に入れたまま1時間以上ねかせる。
(4) 留 意 点
① 小 麦 粉や 塩 水は 正 確に 計 量 する 。
② 小 麦 粉に 塩 水を 加 えた ら 、 速や か に混 ぜ る。 細 か な粒 が たく さ んで き る とよ い 。
③ 上 記 の分 量 で約 7 玉と れ る 。
④ 季 節 によ っ て練 り 玉を ね か す時 間 をと る 。
【 か け う ど ん ・ 冷 や し う ど ん 】 ( 1 kgの 練り玉 1 個 ・・ ・ 約5 人 分)
(1 ) 活 動場 所 ・・・・・・・・・・・・・い ろ りの 家 、野 外 活 動棟 ( Aホ ー ル)
(2) 施 設 側 の準 備物
(伸 ば すと き )・・・・・・・・練 り 玉 、 めん 棒、 打 ち 板、 打 ち粉 、 汁わ ん ( 打ち 粉 用)
包 丁 、 ボー ル、 ふ き ん
(ゆ で る時 )・・・・・・・・・・し ゃ く 、 すく い網 、 う どん 用 ざる 、 調理 用 バ ケツ 、 たら い
(3) 活 動 内 容
係
麺打ち
かまど
調
理
分
・ A ホ ール に 入り
・ 食 材 を持 っ てく る 。
打 ち 板 ・ めん 棒
・ い ろ りの 家 に入 り 、使 用 方 法に つ いて 説 明を 聞 く 。
を 用 意 する 。
30
60
・ は 釜 を洗 う 。
・ 大 釜 を洗 う 。
・ 食 器 を洗 う 。
・ 練 り 玉を 伸 ばし
・ ま き を組 む 。
・ ま き を組 む 。
て切る。
・大 釜 に水 を 入れ る。・は 釜 に水 を 入れ る。 ・ 具 を 切る 。
・ か ま どに 火 をつ
け 、 麺 をゆ で る
湯 を 沸 かす 。
・ か ま どに 火 をつ
け 、 湯 を沸 か す 。
・ だ し の味 つ けを
する。
・調理用具を洗
い 、1か 所 にま
と め て おく 。
・ 食 器 を配 る 。
9 0 ・ A ホ ール の 片づ
・ 切 っ ため ん を大 釜 に入 れ て ゆで る 。
け を す る。
1 2 0 ・ ゆ で 上が っ ため ん をす く い 、水 洗 いし て しめ る 。
1 5 0 ・盛 り つ け を して 食 べる 。
180 ・片づけ
・点検
※ う ど ん 用 のだ しは 、 施 設で 準 備す る こと も で きる 。
- 11 -
( 4 ) うど ん の伸 ば し方 と ゆ で方
① 打 ち 板・ め ん棒 ・ ふき ん を 用意 す る。
② 打 ち 板に 打 ち粉 を ふり 、 練 り玉 を 置く 。
③ め ん 棒を 転 がし な がら 押 し 伸ば す 。( 1 cm位 の 厚 さま で )形 は 正方 形 か 円が よ い。
④ め ん 棒に ま きつ け て押 し の ばす 。 (3 mm位 の 厚 さ まで )
⑤ 両 面 に打 ち 粉を ふ り、 ア コ ーデ ィ オン 状 に折 り た たん で 切る ( 約3 mmの 太 さ ) 。
⑥ 湯 に ほぐ し なが ら めん を 入 れる 。 時々 か きま ぜ な がら 約 20分 間 ゆで る 。
⑦ ゆ で 上が っ たら う どん 用 ざ るで 上 げ、 流 水で さ っ と洗 い 、玉 に する 。
(5)分 担 ・ 人数 分 け例 ( 1 クラ ス 35 名 の場 合 )
(練 り 玉 7 ~8 玉) ・・大 釜 1(め ん をゆで る )、 は 釜 1(だ し を作 る )
めん打ち係
14~24人(1個の練り玉を2~3人で伸ばす)
か ま ど 係
4~
調
3~4人
理
係
竹 は し 係
6人(1つのかまどに2~3人)
5~8人(竹はし係をなくし、他の係を増やしてもよい。)
【 打 ち 込 み う ど ん 】 (1 kgの 練 り 玉 1個 ・ ・・ 約 7 人分 )
(1 ) 活 動場 所 ・・・・・・・・・・・・・い ろ りの 家 、野 外 活 動棟 ( Aホ ー ル)
(2 ) 施 設側 の 準 備物
(伸 ば すと き )・・・・・・・・練 り 玉 、 めん 棒、 打 ち 板、 打 ち粉 、 汁わ ん ( 打ち 粉 用)
包 丁 、ボ ー ル、 ふ き ん
(ゆ で る時 )・・・・・・・・・・し ゃ く 、 すく い網 、 調 理用 バ ケツ
(3)活動手順・人数配分(例:1クラス35人、ねり玉5~6玉の場合)
時間
かまど係
かまど係
(各クラス2~3人)
場所:いろりの家
持ち物:軍手・新聞紙
・説明を聞く
・お湯をたっぷりわかす。
調理係
(各クラス5~6人)
場所:いろりの家
持ち物:ふきん
・説明を聞く。
・根菜類を切る。
はし係
うどん係
うどん係
竹はし
係
(各クラス 15~18 人) (各クラス8人程度)
場所:ホールA
場所:ホールB
持ち物:体育館シューズ
持ち物:体育館シューズ
・説明を聞く。
・説明を聞く。
・道具の数を確認する。
・お湯がふっとうしたら根菜類 ・「肉、ねぎ、あげ」を・うどんを伸ばす、切る。
・竹はしを、人数分作る。
を入れる。
切る。
・片付けをする。
・食器を洗っておく。
・うどんがそろったら、入れる。・使い終わった道具は、・切り終えたうどんを、・道具数の確認、清掃。
菜ばしで、ゆっくりかきまぜ ふきんでふき、新聞紙 大釜に入れる。いろり
うどんを
る。
の上に並べておく。
の家周辺、ホールで待 ・職員の点検を受ける。
入れたら
・大釜の横に、水を用意してお・めんをつぎ分ける人2 つ。
完成まで
く。(ふきこぼれそうになっ 名と、汁をつぎ分ける
あと15分
人2名を決めておく。
たら入れる)
「バケツ、金ざ
完成時刻を ・お湯取り用に、
る、ひしゃく」を用意する。
想定しておく
うどんを
入れて
10分後
または
ふっとう
したら
完成時刻
・かまど内の炭を取り、灰捨て ・お湯をへらす。
場へ持って行く。
(うどんがつかるより
も、約5㎝多めにお湯
を残す)
・「だし」、「肉、ねぎ、
あげ」を入れる。
・「しょうゆ、みりん」
で味付けをする。
・つぎ分けたら、大釜に水を入 ・味見をする。
れる。
(こげつきを防ぐため)・つぎわける。
※ 人数が少ない学級は、竹はし作りをしなくてもよい。
※ 片付け終了後に点検をする。
※ 荷物は野外活動棟2階に置く。
(活動の安全のため)
- 12 -
・いろりの家で竹はしを
洗う。
もちつき
(1)活 動 場 所 ・・・・・・・・・・・・・・い ろ り の 家
(2)施 設 側 の準 備 物 ・・・・・・・・う す 、 き ね、 もろ ぶ た 、せ い ろ、 し ゃく ( 小 )、 打 ち板
調 理 用 バケ ツ 、か た くり 粉 、 もち 米 、ふ き ん
(3)活 動 内 容
係
かまど
もち米
う す ・ きね
分
・ 大 釜 に湯 を 沸か す 。
事前準備
(は 釜 ・う す ・調 理用バケツに 入 れ た り 、後片 づけ に 使 う 。)
0
30
60
100
150
180
・ い ろ りの 家 に入 り 、職 員 か らい ろ りの 家 の使 用 方 法に つ いて の 説明 を 聞 く。
・は 釜 で 湯 を沸 か す。 ・ せ い ろを 洗 う
・も ろ ぶた・う す・きね を 洗 い、台 の
・水にかしたもち米
上 に 置 く。
を 入 れ る。
・ 水 に 濡ら し 、か た く絞 っ た ふき ん
でよくふいておく。
・ も ち 米を 蒸 す。
・ か た くり 粉 をふ る 。
・ う す は洗 っ た後 お 湯を 入 れ てお く 。
・ かまどの 火の後 始 ・蒸しあがったもち
・き ね は お 湯を 入 れたバ ケ ツ に浸 し て
末 を す る。
米 を 、う す に入 れ る。
おく。
・も ち を つ き 、こ も ちに ま と める 。
・み ん な で 食 べる 。
・片付け
・点検
※ あ ん ・醤 油 ・砂 糖 を使 用 す る場 合 は事 前 に相 談 。
( 4 )も ち の作 り 方
<事 前 準 備>
① も ち 米を 1 晩( 約 12時 間 ) 水に 浸 して お く。
② 活 動 開始 約 1時 間 前か ら 、 大釜 で 湯を 沸 かし 始 め る。
<活 動 内 容>
① は 釜 に大 釜 で沸 か した 湯 を 入れ 、 沸騰 さ せる 。
② 水 に かし た もち 米 を、 ざ る に入 れ 水を き る。
③ う す に湯 を 入れ 、 暖め る 。 冷め た ら、 湯 を入 れ 替 える 。
④ せ い ろに 1.5升 ( し ゃく (小 )で 3 杯 )入 れ て釜 に の せ、 約 30分 間 蒸す 。
⑤ 蒸 し 上が っ たも ち 米を う す に入 れ る。
・ せ い ろか ら うす に入 れ る 直前 に 、う す の湯 を バ ケツ に 移す 。
・ せ い ろを 持 つと きに 火 傷 しな い よう に 気を つ け る。
⑥ つ い た時 に もち 米 がと び 散 らな く なる ぐ らい ま で 、き ね に体 重 をか け な がら ね る。
⑦ き な どり ( もち を かえ す こ と) を しな が ら粒 が な くな る まで 十 分に つ く 。
⑧ と り 粉( か たく り 粉) を 十 分に ま いた 打 ち板 の 上 にも ち をと り 出す 。
⑨ 親 指 と人 差 し指 の 間に も ち をは さ み、 適 当な 大 き さに ち ぎる 。
・ あ ん もち は 、あ んを 入 れ てか ら 適当 な 大き さ に ちぎ る 。
・ 1 合 ( 180㏄ ) のもち 米 で 、も ち は3 個 、あ ん も ちは 4 個程 度 とれ る 。
- 13 -
ご飯炊き
(1 )
(2 )
(3 )
活 動場 所 ・・い ろ り の 家
施 設側 の 準 備物 ・・・・は ん ご う内 ぶ た、 は ん ごう 外 ぶた 、 ふき ん
活 動内 容
係
は 釜 係
かまど係
分
0
30
40
50
80
100
・ お 米 を厨 房 から 持 って 移 動 する 。
・ い ろ りの 家 に入 り 、職 員 か らい ろ りの 家 の使 用 方 法に つ いて の 説明 を 聞 く。
・ は 釜 を洗 う 。
・ お 米 の量 を 計り は 釜に 入 れ る。
・ま き を 組 む 。
・お米をとぎ、水を適量入れてかまど
に か け る。
・ ふ た をす る 。
・常 に 湯 気 の に お い に 気 を つ け 、 焦 げ ・ か ま どに 火 をつ け 、ご 飯 を 炊く 。
な い よ うに 気 をつ け る。
・ ご 飯 が炊 け たら 、 おき 火 に する 。
・ 片 づ け・ 点 検
(4 ) 留 意点
① 水 加 減 は図 1 ・図 2 の よう な 方法 で 計る 。
② 火 加 減は 、 徐々 に 強火 に し 、ふ た の下 か ら出 て く る湯 気 のに お いに 気 を つけ る 。
③ 少 し ごけ く さい に おい が し たら 速 やか に 火を 落 と し、 お き火 に して 蒸 ら す。
④ ご 飯 をつ ぎ 分け た 後、 は 釜 に水 を 入れ て おく 。
⑤ は 釜 を洗 う とき は 、外 側 の 黒い 部 分は 洗 わな く て よい 。
6
後始末
(1 ) 用 具 は き ち ん と 洗 い 、 水 を ふ き 取 っ て 一 ヶ 所 に ま と め る 。 点 検 終 了 後 、 所 定 の 場 所に
返 却 す る。
(2 ) 打 ち 板 ・め ん 棒は 水 洗 いせ ず 、水 に 濡ら し た ふき ん を固 く 絞っ て ふ く。
(3)
かまど内の 燃 え残 り の 灰や 炭 は 、野 外活 動 棟 横の 灰 捨て 場 まで 運 ぶ 。
(4 )
ゴ ミ は 分 別 して ご み 袋 に 入 れ、 活 動後 は ご み 袋 の 口を し ばり 、 所 定 の 位 置に 持 って 行 く 。
生 ゴ ミ ・残 飯 ・・ ・ 第一 調 理 場, 小 集会 場 のダ ス ト ボッ ク ス
そ の 他 のご み ・・ ・本 館 横 ゴミ 集 積場
- 14 -
4.火おこし
1
所要時間
実演しながらの説明:(約20分)
用具の貸し出し
:(約10分)
活動時間
:(約30~60分)
2
服
活動しやすい服装
3
用具と準備物
(1)
(2)
装
施設側準備物:舞錐式発火装置、発火器、火きり板、切り出しナイフ、飯ごう内ぶた
麻ひも
(最大20セット)
利用者準備物:軍手
舞錐式発火装置
4
活動場所
5
活動内容
・野外炊事場
発 火 器
火 き り 板
・小集会場
(1) 職員による説明を受ける。
(2) 貸し出し用具の点検(数量、破損など)をクラフト室にて行う。
(3) 舞錐式発火装置の先端部を適度に削る。【図1】
(4) 麻ひもはほぐしておく。(はんごう内ぶたに入れておく。)
(5) 発火器に松葉をつめ、その上にほぐした麻を丸めてのせておく。
(6) 火きりうすに舞錐式発火装置の先端部をあわせ、横木ハンドルを上下させて軸を回転させる。
(軸を垂直に保って回転させるのがコツ)【図2】
(7) はじめはゆっくりと回転させ、煙が出始めたら速度を上げる。
火きり板の切り込みにたまった粉に火種ができるまで回転し続ける。【図3】
(8) できた火種を切り出しナイフ等を使い、発火器の麻の上に落とす。【図4】
少量の松葉でふたをする。【図5】
(9) 優しく息を吹きかけ火の粉をとばす。
発火器のひもを持ち、周囲の安全に気を配り、体の横で振り回す。
<注意
注意>
注意 > 発火器のひもがしっかり装着しているか確かめてから行う。
(10) 火がついたら、細まきで発火器の中の松葉をすべてかき出し、新聞紙等に火を移す。
(11) 用具の確認をしてからクラフト室へ返却する。(職員の点検を受ける。)
-15-
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
6
【図6】
留意事項
(1)
(2)
(3)
7
【図3】
火傷に注意する。
雨天・強風時は実施可能な場所が限られるので中止となることがある。
舞錐式発火装置を回転させる時は押すときだけ力を入れ、戻すときは反動を利用する。
参考資料
(1)
(2)
(3)
先端部
火きりうす
材質:アジサイやウツギを乾燥させた物がよい。ラワンでも発火する。
材質:杉板。かまぼこ板でも乾燥していれば可。
寸法:【図6】
その他の発火方法
《ひもぎり式》
《ゆみぎり式》
《きりもみ式》
・ 火がついたグループの道具を貸してもらう方がつきやすい。
・ 先端部が火きりうすからはずれやすい場合は、軸と火きりうすとの角度をチェックする。
・ 火おこしは、野外炊事やクラフトに結びつけた一連の活動となるように計画する。
-16-
5.焼き板
1
所要時間
約2時間
2
服装及び携行品
活動しやすい服装
3
準備物
軍手 新聞紙(1グループで2日分)
(1) 施設側で準備する用具
・焼き板セット(10人1セット):20セット
火ばさみ
10
アルミケース
1
たわし
10
はさみ
1
布
10
木工用ボンド
1
一斗缶
1
まき
・マッチ
(2) 材料(選択可)
<杉板>
・いのしし、いるか、みみずく(目玉、ひも、ヒートン付〕
・角板(ひも、ヒートン付)
<カラーテックス(着色料)>
白・赤・桃・黄・黄緑・紫・水色
<その他>
・ひも、ヒートン
※カラーテックスの分量は、2人で1本が目安。
(2グループで共同で使用すると、色の数も増やせる。)
4
5
活動場所
野外炊事場
(雨天の場合:雨天炊事場、第1・2調理場)
活動の流れと留意事項
(1) 指定された場所に集合する。
(2) 焼き板づくりにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
※事前打ち合わせにより利用者側で行ってもよい。
(3) 班ごとに用具係(1~2名)が、クラフト室に行き
必要な材料・用具の数を確認し、借りる。
※目玉・ひも・金具、カラーテックス、マッチは、指導者に渡す。
(4) 活動の流れ ※活動中は必ず軍手を着用する。
① 一斗缶の中で火をおこす。
・平らで周りに燃えるものがない場所に一斗缶を置き、
まき組をして火をつける。(新聞紙を2・3枚丸めて
置き、その上に細まきを組む。)
② 杉板を火ばさみではさみ、全体的に黒っぽくなるまで焼
焼く。
・細かいところは火がつきやすく燃えやすいので、広い
面から焼くようにする。
・杉板に火が燃えうつった時は、あわてずに左右に振る。
・火種が残っている時は、たわしでこすり火種を落とす。
-17-
③ 黒く焼けた杉板をたわしでこする
こする。
こする
・火種が残っている時は、先にたわしで火種を落とす。
・すすが残らないように、木目にそってよくこする。
・木目が浮かび上がるようにする。
④ 布で磨
磨く。
・木目にそってよく磨き、光沢をだす。
⑤ 目玉・ヒートン・ひもをつける。
・目玉をボンドでつけ、ヒートンとひもをつける。
⑥ カラーテックスで色づけをする。
・カラーテックスは、服や机、壁などにつくと取れないので注意する。机の上に新聞紙を敷き
作業をする。
・線の太さは、カラーテックスの切り口の大きさによって調節する。 ※切りすぎに注意
・約30分で乾くので、時間があれば、裏に描いてもよい。
(5) 用具を返却する時は、職員の点検を受ける。
(6) 活動場所の清掃と一斗缶の灰の後片づけをする。
・灰や燃え残りは、一斗缶にまとめ、野外活動棟の灰捨て場まで持っていく。
6
焼き板の作品例
焼き板づくりの活動の流れ
係
分
0
用具係・材料係(1~2名)
全体説明
その他
焼き板づくりの手順及び注意事項について、説明を聞く。
※利用団体の判断により省くことができる。
25
用具・材料受け取り(クラフト室)
・数を確認する
一斗缶で火をおこす
・目玉・ヒートン・ひも、マッチは指導者に渡す。
40
杉板を焼く。
たわしでこする。
布で磨く。
80
・目玉・金具・ひもをつける。
・カラーテックスで色づけをする。
100
120
灰・炭の後片づけ
用具の数を確認し、返却する。
-18-
活動場所の清掃
6.竹クラフト
1
所要時間
竹箸づくり
竹とんぼづくり
1~2時間
2~3時間
2
服装及び携行品
活動しやすい服装
軍手、上ぐつ
3
施設側準備物
(1) 用
具
切り出しナイフ
なた
工作台
木づち
竹ひきのこ
四つ目ぎり
折りたたみのこ
マジック
※左利き用切り出しナイフも貸出可能
(2) 材 料
・施設側で準備する場合
竹箸
竹とんぼ
長さ 約20cmの竹筒
羽根;長さ 約10cmの竹筒
軸 ;長さ 約15cmの竹筒
※利用者側で竹材を準備する場合は、所定の長さに切っておく方が、時間が節約できる。
4
活動場所
5
活動の流れと留意事項
野外活動棟ホール(A・B)
(1) 指定された場所に集合する。
(2) 竹クラフトづくりにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
(3) 必要な材料・用具の数を確認し、借りる。
(4) 活動 ※詳しくは次のページ
(5) 用具を返却する時は、職員の点検を受ける。
(6) 活動場所の清掃と後片づけをする。
6
それぞれの作り方
竹を削る時は
(1)ももの上にナイフを固定し、竹を引いて削るのが基本である。
※ナイフを動かすと、けがをしやすいので注意すること。
(2)ナイフは素手で持ち、竹を持つ方の手は必ず軍手を着用する。
-19-
【竹箸
竹箸づくり
竹箸づくり】
づくり
①工作台に竹筒をのせ、その上になたを置き、
木づちでたたいて半分に割る。
②竹の肉厚と同じになるように割る。
③【下図】のように角を繰り返し削りながら、円柱にする。
④ 全体のバランスを考えながら、自分の使いやすい太さにする。
【竹とんぼづくり】
[羽根づくり
羽根づくり]
づくり]
①羽根用の竹筒(長さ約10㎝)を竹箸と同じ要領で
約1.5㎝ずつ割っていく。
※1本で8~12とれる
②ものさしを使って中心をとり、きりで穴をあける。
※きりで穴をあける場合は、垂直になるように注意
する。
③右利きの人は羽根が右下がりになるように、
左利きの人は羽根が左下がりになるように、
斜めに薄く削る。
-20-
④ナイフを固定し、竹材を手前に引いて削る。【図3】
※工作台を使う場合は【図4】
⑤裏返して、同じように薄く削る。
※厚さは2㎜以下
[軸づくり]
づくり]
軸は、竹箸づくりと同じ要領で削り、先をやや細くする。太さは、穴に合わせて削る。
[仕上げ
仕上げ]
削った羽根に軸をつけたあと、軸の部分を指に乗せて、バランスがとれているかどうか確認し、
調整する。【図5】
①羽根の左右のバランス
左右のバランスがとれていないと、重い方の羽根が下になる。
重い方の羽根を削って、水平になるようにする。【図6】
②羽根と軸のバランス
羽根と軸のバランスがとれていないと、羽根か軸の重い方が下
になる。下になった方を削って、水平になるようにする。【図7】
《うまくとばない原因
うまくとばない原因として
原因として》
として》
《対策》
対策》
・竹とんぼが全体的に重い。
→ 全体的に削る。
・左右の羽根のバランスが悪い。(長さ・厚さ)→ 左右の羽根をそろえる。
・羽根と軸のバランスが悪い。
→ 重い方を削る。
・とばし方が悪い。
→ 上手な人のまねをする。
-21-
7.ネイチャーアート
~自然の
自然の素材を
素材を生かした
かした作品づくり
作品づくり~
づくり~
1
所要時間
約2~3時間
(屋外で材料を集める時間は含まない)
2
服
活動しやすい服装、上ぐつ
3
準備物等
(1)
(2)
装
利用者
施 設
(3) 材
料
新聞紙(1日分)、材料(まつかさ、どんぐり、落ち葉 等)、土台となるもの
ネイチャーアート用道具セット(約120人分)
(ホットボンド・瞬間接着剤・ピンセット・はさみ・修正液)
事前に計画を立て、必要なものを準備しておく。
(所内等を散策し、集めることもできる。)
4
活動場所
5
活動の流れと留意事項
野外活動棟、研修棟
(1) 指定された場所に材料を持って集合する。
(2) ネイチャーアートにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
※ 事前打ち合わせにより利用者側で行ってもよい。
(3) 班ごとに用具係(1~2名)が、必要な用具の数を確認し、借りる。
(4) 活動の流れ
① 机の上に新聞紙を広げ、用具を配る。
② 想像力豊かに、作品を作っていく。
(5) 用具を返却する時は、職員の点検を受ける。
(6) 活動場所の清掃をする。
6
その他の留意事項
(1) 事前に材料を自分で集めておいたり、オリエンテーリングやウォークラリー、野外体験学習等で材料
を集めたりするとより効果的で意欲がわくと思われる。
(2) 施設内や周辺で材料を集めるのであれば、9月中旬から2月が適当である。ただし、時期によっては
十分に材料が落ちているとは限らないので、事前に学校周辺で材料を集めておくとよい。
(3) ネーチャーアートの土台としては、枯れた松の皮、折れた太い枝、廃材などの木切れなどを用意する
とよい。また、あけびのつる等を編んでリースを作り、土台とすることもできる。あけびのつるは、施
設内でも集めることができるが、林の中に入っていく時にはマムシやハチなどに十分注意が必要である。
7 材料
<施設内で拾えるもの>
・まつかさ
・ツバキの種から
・ノグルミ
・アメリカフウ
・ユリのさく
・どんぐり(クヌギ・マテバシイ・コナラ)
・クリ
・ナンキンハゼ
・スギ
<家庭で準備できるもの>
・かぼちゃの種
・ピスタチオのから
・クルミのから
-22-
など
など
8 作品例
<あけびのつるで作ったリース>
<枯れた枝で作った置物>
<昆虫の標本のような作品>
<動物風の作品>
※ 上記はあくまでも例である。なお、宿泊棟A棟に、ネーチャーアートの見本を展示している。
-23-
8.キャンドルクラフト
【ツイスト】準備物:
準備物:特になし
1
所要時間
1~2時間(前もって用具をセットし、ろうを溶かしておいた場合)
2~3時間(集合してから用具を準備する場合)
2
対象人数
100人程度
3
服装及び携行品
活動しやすい服装、上ぐつ
4 施設側準備物
(1) 用
(2)
具
材 料
キャンドルクラフトセット・・・18セット(3クラス程度)
〔なべ、ガスコンロ、湯せん道具、工作台、色付ろう〕
ろうそく
5
活動場所
6
活動の流れと留意事項
野外活動棟
ホール(A・B)
(1) 指定された場所に集合する。
(2) キャンドルクラフトにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
(3) 班ごとに用具係(2~3名)が、必要な材料・用具の数を確認し、準備をする。
(4) 活動の流れ
①ろうそくを1分程度、溶けた透明なろうの中につける。
・ろうそくの先端を下にして持つ。
・持っている部分(約2cm)はつけない。
・湯が沸騰してきたら、火加減を調節する。
②1分程度つけたろうそくを工作台にのせ、押さえて平たくする。
・手に持った部分は,工作台からずらしてのせる。
・1度で平らにならなければ、もう一度とけたろうに15秒くらいつけ、工作台で平らにする。
- 24 -
③平たくなったら、ろうそくをひねる。
④ひねりを加えたろうそくをつるし、乾かす。
⑤固まったら、色のついたろうに、さっとつけて取り出す。さらに濃い色に着色したい場合は、10
秒ほど間をおいてからくり返し行う。
⑥ろうそくを入れる方向を変えると、上下を色違いにすることができる。
<注意>
注意>着色したあとに
着色したあとに違
したあとに違う色のろうにつけると、
のろうにつけると、色が溶け出して混
して混ざり、
ざり、他の団体が
団体が使用できなく
使用できなく
なるので、
なるので、絶対にしない
絶対にしない。
にしない。
(5)
(6)
用具を返却する時は、職員の点検を受ける。
活動場所の清掃と後片づけをする。
活動の
活動の流れ
係
分
-45
(事前準備)
-30
0
用具係・材料係(2~3名)
その他
用具・材料の受け取り
数を確認する。
湯をわかす。
全体説明
キャンドルづくりの手順及び注意事項について,
説明を聞く。
※利用団体の判断により省くこともできる。
35
溶 かしたろう につける。
ろ うそくを平 たくする。
ろ う そ く を ひ ね る。
着
色
す
る。
90
用具の数を確認し、返却する。
活動場所の清掃
120
※季節によって準備や後片づけに時間差ができる
※ ろうそくは加工しやすいので、いろいろ工夫してみる。
溶かしたろうに長くつけすぎると、白いろうそくが溶けてなくなるので注意する。
事前に湯をわかしておくと、時間が短縮できる。
- 25 -
【カップ】
カップ】準備物:
準備物:カップ、
カップ、湯せん道具
せん道具
1
所要時間
2~2.5時間
2
対象人数
100人程度
3
服装及び携行品
活動しやすい服装、上ぐつ
4
準備物等
・時間短縮のため、湯せん道具は利用団体で作成してくる。
(1) 利用者 カップ(ろうを流し込む型、プリンやゼリーのカップなど)
湯せん道具(グループで使う色の数だけ)
※湯せん道具
せん道具のつくり
道具のつくり方
のつくり方
・空き缶のふたをのけて中を洗い、乾かす。
・空き缶をペンチでつまみ、注ぎ口をつくる。【右図-左】
・割りばしを布製ガムテープで取りつけ、取っ手をつくる。
【右図-右】
(2) 施 設 器具 キャンドルクラフトセット
・・・18セット(3クラス程度)
材料 ろうそく(セットに含む)
クレヨン[赤、オレンジ、桃、黄、黄緑、緑、青、紫]
5
活動場所
6
活動の流れと留意事項
野外活動棟
ホール(A・B)
(1) 指定された場所に集合する。
(2) キャンドルクラフトにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
(3) 班ごとに用具係(2~3名)が、必要な材料・用具の数を確認し借りる。
(4) 活動の流れ
①湯をわかす。
②ろうそくのしんを割りばしに巻き付け、カップ
にのせる。
・しんの片端は抜けないように結び目をつくる。
③折ったろうそくを湯せん道具にいれる。
・小さく削った方が早く溶ける。
④切り出しナイフでクレヨンを削って入れる。
・クレヨンの分量は、ろうそく1本に1mmぐらい
の割合で入れる。
・色が濃くなるにつれて、炎は小さくなる。
・湯せん道具ごとに色を変える。
⑤なべに湯せん道具を入れ、ろうを溶かす。
・ろうとクレヨンを溶かしてよく混ぜる。
⑥カップに溶かしたろうを入れ、表面が固くなるま
で放置する。
・層をつくる場合は、5~10分冷やしてから次の
ろうを入れる。
- 26 -
・ろうが固まると中央がへこむので、最後に
ろうを足して平たくする。
⑦十分に冷やし、カップを外して完成。
(5)
(6)
用具を返却する時は、職員の点検を受ける。
活動場所の清掃と後片づけをする。
活動の
活動の流れ
係
分
0
(事前準備)
用具係・材料係(2~3名)
その他
用具・材料の受け取り、数を確認する。 机の準備
用具のセッティングをする。
湯をわかす
15
全体説明
キャンドルづくりの手順及び注意事項について,
説明を聞く。
※ 利用団体の判断により省くこともできる。
30
湯せん道具でろうを溶かす。
クレヨンでろうを着色する。
カップ等にろうを流し込む。
90
用具の数を確認し,返却する。
机の後片付け
活動場所の清掃
120
※ 溶かしたろうの温度が高すぎるとカップが変形してしまうので注意する。
注いだろうの層が薄かったり表面が固まっていなかったりすると色が混ざってしまうので注意
する。
※ 事前に湯をわかしておくと、時間が短縮できる。
- 27 -
9.たこ作
たこ作り
【ゴンボーイカ】
ゴンボーイカは香川県の伝統的なたこの一つ。紙を無駄なく使い瀬戸内の風にあわせた骨組みが特徴である。
1
所要時間
2~2.5時間
3~4時間(絵を描いた場合)
2
服装
活動しやすい服装
3
準備物等
(1)
(2)
利用者 筆記用具 色鉛筆・マジック(色つけをする場合)
施 設 はさみ・木工用ボンド
4
活動場所
5
活動の流れと留意事項
野外活動棟ホール(A・B)
研修棟
学校で準備する材料
平竹 690mmと 580mm各 1 本
ひご(径2mm)780mm 1 本
和紙 940mm×650mm 1 枚
※大きさはめやす
(1) 指定された場所に集合する。
(2) たこ作りにおける手順及び注意事項について、職員から説明を受ける。
(3) 班ごとに必要な材料・用具の数を確認し借りる。
(4) 活動の流れ
①和紙を切る。
・和紙を【図1】のように折り正方形にする。
残りの和紙を【図2】のように半分にする。
②下絵を描いて、色をつける。(絵を描く場合)
③竹ひごを木工用ボンドではる。
・正方形に切った和紙の折り目に沿って、縦に
平たけを貼る。【図3】
・ひし形の両端から7㎝づつとり、横に平たけを
貼る。よこ骨に沿って2㎝ずつとり、はさみで
切り目をいれる。【図4】
・竹ひごを弓形に曲げてはる。【図5】
※必ず左右が同じ曲がりになるようにする。
④残りの和紙を貼る。
・和紙の表と裏を間違えないようにする。
⑤糸をつける。
・糸をつける場所は3ヶ所【図6】
ア.たて骨と弓形の骨の交わるところ
イ.たて骨とよこ骨の交わるところ
ウ.和紙の下から1
17㎝のところ
⑥ バランスをとって完成。
・ 3本の糸目の位置がよこ骨の
約1
1.5㎝下になるようにする。
(5) 用具の数を確認し返却する。
(6) 活動場所の清掃と後片づけをする。
平竹 580mm
平竹 690mm
ひご(径 2mm)
780mm
ア
イ
ウ
- 28 -
10.
10.ぬり箸
ぬり箸
1
所要時間
約30分~1時間
2
服装及び携行品
活動しやすい服装
3
施設側準備物
研磨箸セット
及び
新聞紙1枚
水入れ用バケツ
( 研 磨 箸 1 膳 、 サ ン ド ペ ー パ ー 1 枚 ( 5 c m×7 cm) )
4
活動場所
野外活動棟
ホール(A、B)、研修棟
大集会場、小集会場など、屋外。
5
活動の流れと留意事項
(1 )
指定された場所に集合する。
(2 )
ぬり箸づくりの手順や注意事項について引率者から説明を受ける。(約10分)
(3 )
研磨箸セットを配布する。〔材料、用具〕
(4 ) 研 磨 箸 セ ッ ト の 中 身 を 確 認 し 、 次 の 研 磨 の 仕 方 に し た が っ て 始 め る 。
・ サンドペーパーに水を少しつけて研磨する。
・ 黒(朱)の下から、黄、緑、白、赤、黄と次々と色が出てくる。
下 地 の 黒 が 出 て き た ら 、そ こ で 止 め る 。
・サンドペーパーの角度を工夫すると、色々なデザインが楽しめる。
6
作品例
模 様 例
この部分は
色が出ない
色が出る
- 29 -
11.
11.テント設営
テント設営
1
所要時間
2
施設・用具
(1)
(2)
(3)
設営時:実演説明と用具貸し出し:約1時間
撤収時:実演説明と用具返却
:約1時間
期間
施設
用具
4月中旬~11月上旬をめやすとする。
テントサイト5ヶ所(Aサイト~Eサイト、テント配置図参照)
名
称
テントと付属品
内
容
備考
テント1、支柱2、親綱2、ペグ20、ハンマー2
コンテナ1、すのこ板3
1張につき
大人4人程度
清 掃 用 具 しゅろぼうき
寝 具
1人に毛布2枚、シーツ2枚
シーツは
リネン室で。
※テントサイト100、貸し出しテント45
3
服装及び携行品
4
テント設営
(1)
活動しやすい服装(防寒のための長袖シャツ,長ズボン)、虫よけ
テント各部の名称
(2) テント設営の方法
①倉庫で用具を受け取る。
・テントサイトに運ぶ前に数量を確認する。
・毛布は野外活動棟2階ホールで受け取る。
②テントサイトにすのこ板を設置する。
③テントを広げ、付属品をコンテナから取り出す。
・破損があれば職員に連絡する。
④グランドシートが底面になるようにする。
⑤両方の入り口の下を縛ってからグラウンドシートを
ペグで固定する。(※風上から固定する。)
- 30 -
綱 の 方向と
方向 と ペグを
ペグ を 打 つ 順序の
順序 の 例
⑥支柱を二本使って親綱の位置を決めペグを打つ。
⑦支柱を立て親綱をかける。
・親綱の長さを調節しながら、地面と支柱、支柱と
むねの角度が直角になるようにする。
⑧四隅の角綱の位置を決めてペグを打つ。
・綱をゆるめに張る。
⑨腰綱の位置を決めてペグを打つ。
・綱をゆるめに張る。
⑩全体を張り終えたらテントの緩みやしわがなくなる
ペグの
ペグの位置
よう調節する。
⑪ポールキャップをする。
⑫ハンマーをコンテナに入れテントの横に置いておく。
(3) テント設営時の注意事項
①晴天時は出入り口を開放し、テント内を乾燥させる。
②外出時は出入り口を開けておく。
③夜間は綱につまづきやすいので白い布やタオルを結
びつけておく。
④貴重品はテント内に残さない。置き場所は職員と相談すること。
5
テント撤収
(1) テント撤収の方法
①テントを乾燥させテント内の汚れを取り除く。
②設営時の逆の手順でペグを抜く。
・ペグについた土をよくおとす。
・抜けにくい時はペグの横をハンマーでたたく。
③支柱を抜きテントを倒す。
・親綱を片付ける。
④グラウンドシートを内側に折り込む。
⑤入り口の三角の部分を内側に折り込み、角綱
とポールキャップを頂点とする長方形を作る。
⑥短辺の部分を三つ折りにする。
⑦長辺の両側から中央に向かって折る。
(中央に拳二つ分の隙間ができるように折る。)
⑧もう一度⑦と同じように折り、二つ折りにする。
⑨用具の数を確認してコンテナに入れる。
(2) テント撤収時の留意事項
①テント・毛布は十分乾燥させてから撤収する。
・撤収時に雨天、朝等で十分に乾いていない場合は職員に相談する。
②テントサイトの掃除をする。
- 31 -
支柱の
支柱の長さ
③用具の返却 テントの返納時には職員の点検を受ける。
・破損等があれば申し出る。
6
寝具
(1)
寝具一式は、毛布2枚とシーツ2枚である。
(2)
シーツは、下に敷いた毛布の上に敷く「下シーツ」と、体と上にかける毛布の間に敷く「上シ
ーツ」の2枚を使用する。必要に応じて、毛布の枚数を増やす。
なお、グランドシートやシュラフの貸し出しは行っていないので、必要な場合は、利用者が用
意する。
(3)
毛布は長い方を半分にするよう
に3回折り返納する。
・シーツの処理は職員の指示を
うける。
7
その他の留意事項
(1)
テントの入り口の締め方(外からしめる場合)
①
②
③
①テント内側上からのひもをリング
の向こう側にくるように引く。
②右側からのひもをリングに
通した後、①のひもにも通す。
③通したひもを下に引く。
(以下同様に繰り返し)
④一番下は支柱に結びつけておく。
(2)
テントを離れる際は貴重品をテント内に残さない。
・保管場所については、職員に事前に相談すること。
(3)
コンテナ内の整理例
ペグから土をよく落として、
右の図を参考に整理しておく
と点検の時間が短くなる。
2 本 ずつ整理
ずつ 整理する
整理 する場合
する 場合
※
10本
10本 ずつ整理
ずつ 整理する
整理 する場合
する 場合
人数の少ない団体には、1~2人用のソロテントの貸し出しも可能(30張まで)である。
一人で取り組むと苦労することでも、数人で協力すると能率よくできる事が体験できる。
初春や晩秋から初冬にかけては防寒対策しっかりと準備しておく。
- 32 -
- 33 -
12.
12.キャンプファイヤ
キャンプファイヤー
1
2
3
所要時間
1.5時間~2時間くらい(準備の時間は含まない)
服装
活動しやすい服(長そで)
実施場所と人数
・大集会場(500人程度まで)
4
・小キャンプファイヤー場(200人程度まで)
キャンプファイヤーの種類
(1)
セレモニーファイヤー(儀式の火)
厳粛な雰囲気で行う儀式的なもの。一般的な場合、キャンプファイヤーの第一部と第三部が
これにあたる。
(2)
ボンファイヤー(親睦の火)
ゲームやスタンツなどで楽しみ親睦を深めるもの。一般的な場合、キャンプファイヤーの第
二部がこれにあたる。
(3)
グループファイヤー(だんらんの火)
少人数で火を囲み、アットホームに意見の交換をしたり語らったりするもの。
(4)
カウンシルファイヤー(会議の火)
火の回りに集まりオリエンテーションをしたり、ミーティングをしたりするもの。
5
事前の準備
(1)
係りの分担(一般的なキャンプファイヤーの例)
・営火長(ファイヤーチーフ)
ファイヤーで始めと終わりに参加者に言葉を贈る。ファイヤー全体を統括する。
・司会者(エールマスター)
ファイヤーの司会・進行・演出を行う。全体の流れをつかみ、歌やスタンツを行う。
人数が多い場合は、アシスタントなどをつけ手伝ってもらうとよい。
・火の使い(トーチキャリアー)
トーチの入場と退場を行う。
・誓詞者
営火長から分火された後、誓いの言葉を述べ火床に点火する。
・営火係(ファイヤーキーパー)
イゲタの準備、トーチの準備、本番の火の管理、後片づけなど裏方の仕事を担当する。
事前にエールマスターと入念に打ち合わせを行い、火の勢いを調節する。
(2)
プログラムの検討
・キャンプファイヤーのテーマを決定する。
・テーマに沿って歌やスタンツのやり方や順番、時間配分など考える。
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(3)
参加者への事前指導
・ファイヤーで使う歌の練習をする。
・スタンツはグループで本番に合わせて練習する。
6
まき組みとトーチについて
(1)
施設での組み方例
①イゲタの2段目の上に、細まきをすのこ状に組んでいく。
②その上に太まきを組んでいく。
この時、燃えやすいよう所々に新聞を入れる。
(2)
トーチについて(営火長と誓詞者の使う分は施設で準備できる。事前連絡必要)
・布はしっかりと締めながら棒に巻き付ける。
(布は綿がよい。タオルなら半分でよい。)
・針金で、まず下の部分をしっかり止める。それから、
らせん状に巻き上げて巻き下ろし、下の部分で止める。
(針金の太さは1.5mmくらいが適当)
・棒の長さは、短すぎると危険。60㎝以上。
7
活動の流れと指導上の留意点(一般的な例)
(1)
当日の準備(1時間程度)
①代表者は16時までに野外倉庫前で施設職員と打ち合わせをする。
②必要な用具(打ち合わせ時に受け渡し)を活動場所へ運ぶ。
・鉄バケツ(灯油用、燃え残り・灰処分用)
・灯油
・ケンド(後片づけの時、砂と燃え残りを分離するときに使う。)
・スコップ
・薪(イゲタ+太薪+細薪)
・トーチ
・マッチ
・新聞紙
③ファイヤーサークル内にまき組みを作る。
④トーチの布の部分を灯油につけておく。
・本番30分ほど前には灯油を切り、柄を下にして立てておく。
⑤営火長、誓詞者、火の使いを集めてリハーサルをする。(位置、持ち方、点火の仕方など)
(2)
集合・・・つどいの広場・小集会場(20分程度)
①ファイヤーの流れと盛りあげ方の説明
②歌の練習
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③諸注意(ムードを壊さない態度について)
④営火長、火の使い、ファイヤーキーパーは事前に移動
⑤会場へ入場(エールマスターを先頭に、無言のまま入場し円をつくる。)
(3)
第1部
迎火の集い(20分程度)
①開会の言葉(エールマスター)
②迎火の歌(全員で)
・「遠き山に日は落ちて」1番斉唱、2番からハミング。
③営火入場(火の使い)
・ハミングに入った頃、入場。参加者の顔を照らすように円を一周する。
④営火長の言葉(営火長)
・星や火に関わる話、地元の昔話などで厳粛なムードを作る。
⑤分火と誓いの言葉(誓詞者)
・営火長の言葉が終わってから、誓詞者は営火長の前に出て分火してもらう。
・トーチを高く掲げ、誓いの言葉を述べる。
⑥点火(営火長・誓詞者)
・分火が終わってから、営火長の言葉でまき組みに点火する。
・点火後、トーチの火を消して横に避けておく。
⑦炎の歌(全員で)
・「もえろよもえろ」
(4)
第2部
火の強さとともに大きな声で明るく歌う。
交換の集い(50分程度)
・各グループのスタンツと全員でできるゲームや歌を組み合わせながら雰囲気を盛り上げる。
・序盤は参加者の気持ちや体をほぐす簡単なゲームなどを行い、中盤から動的なものに移す。
・終盤は第3部に移るために気持ちを落ち着け静的なものを行う。
(5)
第3部
送火の集い(20分程度)
①はじめの言葉(エールマスター)
・参加者の気持ちが落ち着いた頃を見計らって第3部に入る。
②静かな歌(全員)
・歌の間に営火長は所定の位置に立ち、ファイヤーキーパーは残り火からトーチに採火し営
火長に渡す。
③営火長の言葉(営火長)
・つどいの最後を飾るような印象的な話をする。
④送り火の歌(全員)
・「今日の日はさようなら」
・1番、2番は歌詞を、それ以降はハミングで歌う。
⑤営火退場(火の使い)
・歌を歌っている間に火の使いは営火長からトーチを受け取り参加者の顔を照らしながら一
周して退場する。
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⑥閉会の言葉(エールマスター)
・締めの言葉の後、エールマスターを先頭にハミングしながら退場する。
(最後までムードを壊さないように)
(6)
終了後の諸注意
①ファイヤーサークル内の燃え残りは、水を十分にかけて消火し、鉄のふたをかけておく。
・トーチも確実に消火しておく。
②自然センター事務所まで終了の報告をする。
③翌朝、スコップとふるいを使って燃え残りを砂と分け、鉄バケツに入れる。
・用具とともに野外活動棟の灰捨て場まで運ぶ。
・ファイヤーサークル内の砂はならしておく。(周辺の清掃も忘れずに)
8
ファイヤーキーパーの仕事
(1)
第1部
①火の使いのトーチに点火する。
②まき組みへ点火した後のトーチを回収する。
※軍手の上から市販の皮手袋を重ねると安全である。
(2)
第2部
①それぞれの出し物に必要な明るさを保つためにゲームやスタンツの合間にイゲタの上の木か
ら崩して中に入れたり、補充のまきを入れたりする。
②第3部にはいる前までに、まき組みがだいたい燃え落ちるのが理想である。
・必要に応じて残り火に土をかけて火を小さくする。
(3)
第3部
①火を小さくした残り火からトーチに採火して営火長に渡す。
②退場した火の使いのトーチを消火する。
※キャンプファイヤーの留意点
・静(星明かり、夜の闇、無音の世界)と動(ゲーム、スタンツ、歌)の組み合わせを工
夫する。激しく動くだけでなく、自然の静かさや火の暖かさを感じたり、しんみりする時
間を共有する。
・終了後まで興奮を持ち越さない。
・エールマスターを中心にスタッフが一丸となり計画から準備、本番と進めていく。
・参加者はキャンプファイヤーの意義を十分理解し、スタッフと共に楽しみを作り出す主
体となるよう自覚する。
・キャンプファイヤーの火は必要以上に大きくしない。大きすぎると火の向こう側のスタ
ンツが見えにくくなる。環境への配慮と共に火の調節を心がけたい。
- 37 -
13.
13.キャンドルサービス
キャンドルサービス
1 所要時間
約 90 分
2 服 装
活動しやすい服装
3 実施場所
人数・プログラム等を考慮して、施設職員と
相談の上決定する。
(1) 研 修 棟(最大 400 名)
宿舎の近くにあり多人数が実施できる。
(2) 野外活動棟 ホールA・B(各最大 100 名)
宿舎から離れているが、少人数で実施できる。
4 事前の準備
(1) 役割と担当者の決定
・営火長(1名)
全員を代表する人で、指導力のある年長老。北を背にし、始めや終りに感銘深いことばを述べる。
・司会者(1名)
プログラムの企画と進行係。歌やゲームを実施しながら全体の気分を察知し、楽しい雰囲気をつくる。
司会者の演出や指導力が、つどいの成功の鍵を握っている。
・火の使い(1 名)
ともしびの入・退場を受け持つ。大きいキャンドルを持って入場し、営火長にキャンドルを渡す。
また、営火長のキャンドルをもらい退場する。
・火の守(4名)
プログラムの進行に合わせて、照明を調整したり、燭台を前後に移動させたりする。
・誓詞者(若干名)
班長またはクラスの代表者で献詩や誓いを述べる。数人の呼びかけの形でするのもよい。
(2) つどいの流れと雰囲気
1部
迎火のつどい(15分)・・・・厳粛に
2部
交歓のつどい(60分)・・・・なごやかに
3部
送火のつどい(15分)・・・・静かな名残を惜しみつつ
5 活動の流れと指導上の留意事項 (例)
(1) 集 合
・キャンドルサービスについて説明をする。
・流れについての概要説明
・役割分担、態度
1部・3部は厳粛な雰囲気で行うことが成功のかぎなので、
役割分担を明確にして失敗がないようにし、静かに行動する。
・キャンドルの分火の仕方
手や床にろうが落ちるのでつけてもらう人がキャンドルを
傾けるようにする。
・ゲームや歌唱指導でのムードづくりをする。
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(2) 第1部 迎火のつどい
①入場
・無言のまま司会者を先頭に入場してサークルを作る。
・営火長は営火場で、火の使いは出発点で待つ。
②はじめのことば
・司会者が開始のあいさつをする。
③迎火の歌
・「一日の終わり」を1番は合唱、続いてハミングで歌い、合唱している間に徐々に電気を消していく。
④営火入場
・火の使いは歌がハミングに入ったら、火のついたキャンドルを掲げて入場する。
・円内を一周し、ハミングが終わる頃正面に立ち、営火長にキャンドルを一度高く掲げた後、片ひざをつ
いて手渡す。
⑤火の話
・営火長は、火の話や団体生活にふさわしい感動的な話をする。(下記例文)
「燃え上がったこの炎をじっと見つめてください。今ここにともされた炎・燃えさかる炎に友情と
団結を深め、力強く生きることを願って集う皆さんは、すべての醜さを焼き尽くし、世の中を明
るく照らすこの炎この熱、この光によって、明るく・正しく・力強く生きるための情熱を得るも
のと信じます。聖なる火のもと、今宵楽しくすごそうではありませんか。」
⑥誓いのことば
・誓詞者は営火長の前で、キャンドルを右手に高く掲げ誓いのことばを述べる。
・私たちは健康に感謝し、強くたくましい人となることを誓います。
・私たちはお互いの友情を深め、励まし合って生きることを誓います。
・私たちはみんなのために働き、みんなのために尽くすことを誓います。
・私たちは与えられた責任を果たし、規律正しく生きることを誓います。
⑦分 火
・グループに帰った誓詞者のキャンドルから班員のキャンドルに分火する。
⑧炎の歌
・「山の子のうた」等を力強く明るい歌を歌う。
山の子のうた
1 うたごえが あの小みちに ひびけば
山の子のうた(ラン ラン ラン)
2 雨がふり テルテル坊主が ないても
山を見つめる(ラン ラン ラン)
あの森かげ あの谷間
山の子は 山の子は 歌がすきだよ
私たちは泣かないで
山の子は 山の子は みんな強いぞ
⑨集 火
・営火長に続いて全員が燭台にキャンドルを集める。
・静かな歌を歌いながら電灯をつけ、燭台のキャンドルをメインを残して消し、後ろへさげておく。
⑩着 席
・司会者は1部の終わりを告げ、司会者の合図で着席する。
(3) 第2部 交歓のつどい
①各班の出し物(スタンツ)
・時間が長いと間延びがするので、割当時間内におさめる。
・司会者は事前に各班の出し物を把握し、プログラムを立案しておく。
・グループ全員が参加し、キャンプ生活の一場面を取り入れた歌や寸劇などユニークで健全なものを創
作する。
・新聞紙、草花等身近な小道具を使って効果的な演出を工夫し、表現する。
・言葉、動作をはっきり大きくする。
・自分たちで楽しむだけでなく、全員に見てもらい、一緒に楽しむ。
・呼び出しの歌を歌ってから始める。
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②全員でできるゲーム・ソング
・各班の出し物の前後に、雰囲気を考慮しながら元気のよい明るい歌や軽く体を動かすシンギングゲーム
などを司会者を中心に行う。
※第2部の終わりが近づいたら、静かな歌を歌いながら燭台のキャンドルに火をともし、中央へ運び出
す。そして歌に合わせて電灯を徐々に消す。
(4) 第3部 送火のつどい
①起 立
赤とんぼ
・司会者の合図で全員静かに立つ。
夕やけ小やけの 赤とんば
②静かな歌 ・静かな歌を歌う。
おわれて見たのは いつの日か
③採 火
・全員燭台に近づきキャンドルを持って席に帰る。
④黙 想
・キャンドルの炎を見つめながら静かに1日を振
⑤夜 話
山の畑の くわの実を
こかごにつんだは まばろしか
り返る。
十五でねえやは よめに行き
・営火長は、1日の反省や参加者を力づけるよう
おさとのたよりも たえはてた
な話をする。
「ひとつの火は小さくとも、それが集まったときには偉大なものになることを
学びました。この研修で、この五色台で得たものは小さいかもしれません。
しかし、それを一生持ち続けて大きく育てようではありませんか。さあ、新
しい希望に向かってたくましく歩き出しましょう。」
⑥送火の歌
・「今日の日はさようなら」を全員で1~3番を合唱し、続いてハミングする。
ハミングの間に営火長の火を残して、他の火を消していく。
※キャンドルの火は、吹き消さないでスプーンを被せて消す。
⑦むすびのことば
今日の日はさようなら
・司会者は静かな口調でキャンドルサ
-ビスの終わりと別れの言葉を述べ
る。
⑧営火退場
・火の使いは営火長からキャンドルを
うけとり、場内を一周してから静かに
退場する。
1 いつまでも絶えることなく友だちでいよう
明日の日を夢みて 希望の道を
2 空を飛ぶ鳥のように 自由に生きる
今日の日はさようなら またあう日まで
3 信じあうよろこびを 大切にしよう
今日の日はさようなら またあう日まで
6 その他の留意事項
(1) キャンドルサービスには、決まった形式はなく、人数や状況に応じ創意工夫する。
(2) 実施時間に合わせてプログラムの調整・準備を十分にし、流れをスムースにする。
- 40 -
14.
14.オリエンテーリング
オリエンテーリング(OL)とは、北欧のスウェーデンを中心として発達した森のスポーツである。自
然をゲレンデとして地図とコンパスを使って、地形上の特定な位置に置かれたポストを早く探し当てる
競技である。広大な自然の中で行われ、 特殊な技術も必要とせず、規則も簡単なので、だれでも楽し
めるスポーツとして定着している。
1 コースと所要時間
(1) 常設コース
ア 所内コース 2.5km
40分
事前、事後の指導反省などに要する時間は、これに
イ 初級コース 3.5km
60分
含まれていない。(コースに要する時間のみである。)
ウ 中級コース 5.3km
90分
各コースには反対の方向に回る裏コースがある。
(2) 特設コース 参加者の年齢・能力・活動時間に応じて、指導者がコースを設定。
2 服装及び携帯品
○長袖シャツ ○長ズボン ○厚底の靴
○手袋 ○帽子 ○タオル
3 用具と準備物
(1)
参加者 ○地図 ○筆記用具
(赤鉛筆又は赤ボールペン)
(2) 指導者
○マスターマップ ○チェックカード
○集計用紙 ○シルバコンパス ○笛
○ゼッケン ○机・いす ○時計 ○無線機
*筆記用具・笛以外は、少年自然センターで用意してある。
4 実施の準備
(1) 班編成
1チーム2~6名が適当である。
(2) 指導者の役割分担
スタート係
ア 競技開始前の必要な指示・連絡をする。
(1~2名)
イ 各グループを順番に所定の時刻に正しくスタートさせる。
ウ スタート待ちの者を掌握する。
ゴール係
ア グループ全員がそろっているか確認し、チェックカードを提出させる。
(1~2名)
イ ゴール時間を記録し、ペナルティーの有無を調べて結果を整理する。
マスター
ア 参加者が必要事項を正しく写しとるよう適切な指導・援助を行う。
マップ係
イ 全グループのスタート後、ゴール係を手伝い早く競技が終了した者を掌握する
パトロール係 ア 競技開始前に出発し、ポストの位置や危険な場所を確認する。
(3~5名)
イ 危険な場所に立ち、トランシーバーで連絡を密にし事故のないように注意する
ウ 参加者のルール違反等には、適切な指導をする。
エ 全員通過後、コースの異常の有無を確認する。
(3) コースの設定(特設コースの場合)
マスターマップ係を中心にコースを選定してポストを設定し、マスターマップを作成する。
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5 活動の流れと指導上の留意事項
(1) 集 合
決められた時間に、決められた場所に集合する。
(2) 事前指導
実施要領と実施上の注意を以下のように行う。
①競技方法 (ポイントOL)
・指定された順序でポストを通過し、できるだけ早くゴール
インする。ポストに進むルートは自由である。
②マスターマップの見方
・スタート後にマスターマップを自分の地図に正確に写す。
△スタート地点
◎ゴール地点
○ポストの位置(番号をうってある。)
③地図の読み方
・地図の縮尺を知って、正確に距離を求める。
1:15、000の地図では、1cmは150m、10cmは1.5kmとなる。
正確に目的地に行くためには自分の歩幅を知って、歩測することが大切である。
・地図の記号を知る。
目的地に行く途中には、いろいろな目標物がある。地図の記号をよく知っていると自分
の現在位置や目的地を容易に確認できる。
・等高線を読む。
等高線を読むことによって地形を知ることができる。等高線の間隔は10mになっている。
④注意事項
・グループ全員が協力し、そろって行動する。不測の事態は笛で合図する。
・畑や私有地には立ち入らないようにする。自然や公共物なども大切にする。
・他のチームをだましたり、教え合わないようフェアプレーで行う。
・4月下旬から11月上旬ごろに草むらに入る時は、マムシなどに特に注意する。
(3) スタート
・スタート前に健康観察をする。
・スタート順により待機させ、5分間隔(グループ数が多い場合は2分)ぐらいでスタートさせる。
・次にスタートするグループの人数を確認し、スタート時刻を記入する。
(4) パトロール
・通過チームを記録し、全員が通過したことを確認する。
・交通量の多い所や、危険な場所に立ち、事故のないように指導する。
(5) ゴール
・グループ全員がそろっているか確認し、チェックカードを提出させる。
・ゴール時刻を記録し、ペナルティの有無を調べて、結果を整理する。
(6) 成績発表と講評
・参加者の励みになるような賞を作っておくのもよい。
・ゴール後グループで話し合ったことを代表者が一言ずつでも発表する。
(7) その他の留意事項
①時間が大幅に遅れているのにゴールしないグループには、状況に応じて対処する。
②順位の決定は、次の方法によって行う。
・まず、規定時間内に全ポストを発見・通過・ゴールしたグループ(ペナルティ0)はその
所要時間によって決める。
・次に、ペナルティのついたグループおよび規定時間を越えてゴールしたグループの順位
を所要時間によって決め、ぺナルティ0のグループの後位につける。
※規定時間とは、上位3グループの平均所要時間を2倍した時間をいう。
※ペナルティとは、ポストを発見できなかったり、ポストの通過順序を間違えたりしたグル
ープに与える罰則で、ポスト1個につき一定時間が加算される。従って、ペナルティのつ
いたグループの所要時間は、実際の所要時間にペナルティが加算されたものである。一定
時間とは、規定時間をそのコースのポスト数で割った時間をいう。
- 42 -
<参考資料>
シルバコンパスの使い方
各部分の名称
使 い 方
現在位置が確認でき、磁北線(地図上の南北に引いた直線)が確認できたら目標地点に行くには、次
のA~Cの操作を行えば、その方向を知ることができる。
※ 磁北線:真北(地図の上)と磁北(磁石の針がさす北)とは違う。真北に対し磁北は五色台の
場合、約6度西偏りになっている。シルバコンパスを使う時、近くに磁気を帯びたものや金属、
電気製品、高圧電線下などは、くるいやすいので注意する。
A 地図上の現在位置と目的地とを
コンパスの長辺に合わせる。
B リングを回して、リングの
矢印を磁北線と平行置く。
C コンパスを体の前面にもち、リングを矢印と針が重なるまで、体を回す。重なった
ときの進行線が進む方向である。
- 43 -
15.
15.ウォークラリー
ウォークラリーとは、カーラリーの「カー(車)」を「ウォーク(歩く)」におきかえたものである。
ラリー(Rally)そのものの語源は「散り散りになった味方を再び呼び集める。」という意味である。し
たがって、ウォークラリーは野外に冒険心をかきたてながら散って行った者が、一定時間を経過したら再
び元の地点にもどってくるゲームということである。
1 コースと所要時間
(1) Aコース
2.5km
40分
事前、事後の指導反省などに要する時間は、これに含ま
(2) Bコース
3.5km
60分
れていない。(コースに要する時間のみである。)
(3) Cコース
5.0km
90分
各コースには反対の方向に回る裏コースがある。
※ 参加者の年齢・能力・活動時間に応じてコースを選定し、利用できる。
2 服装及び携帯品
〇長そでシャツ 〇長ズボン 〇厚底の靴 〇手袋 〇帽子 〇タオル
3 用具と準備物
(1) 参加者
(2) 指導者
○筆記用具
○コース図 ○ゼッケン ○笛 ○トランシーバー ○机 ○いす
○時計(スポーツタイマー)
4 実施の準備
(1) 班編成
1チーム2名~6名位が適当である。
(2) 指導者の役割分担
スタート係
ア 競技開始前の必要な指示・連絡をする。
(1~2名) イ 各グループを順番に所定の時刻に正しくスタートさせる。
ウ スタート待ちの者を掌握する。
ゴール係
ア グループ全員がそろっているか確認し、記録用紙を提出させる。
(1~2名) イ ゴール時間を記録し、得点を集計する。
パトロール係
ア 競技開始前に出発し、課題の位置や危険な場所をパトロールし、参加者のルー
(3~5名)
ル違反等には、適切な指導をする。
イ 全員通過後、設置物を回収し、その他の異常の有無を見て引きあげる。
(3) 課題づくり
参加者で相談して課題をつくっておくとよい。
5 活動の流れと指導上の留意点
集
合
決められた時間に、決められた場所に集合する。
事前指導 実施要領と実施上の注意を行う
ア ウォークラリーについて
各班ごとにコース図を持って、3~5分毎に出発し、出題されているいくつかの課題を
解きながら未知のコースを一定時間内に踏破するもので、チームワークと時間的な正確さ
や注意力をフルに発揮して行う野外ゲームである。
イ コース図について
・実際のコースの分岐点や交差点の部分だけをコース図に表している。
・コース図とコース図との間の距離は一定でない。
・コース図は東西南北が一定でない。
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・記号は建物等その物体の特徴を図案化したものである。
実際のコース
コース図
ウ 順位のつけ方
課題得点と時間得点(標準時間と所要時間との差を得点に換算したもの)を
合計して、その得点の多い順に順位をつける。
エ 注意事項
・分岐点では、コース図をよく見て進行方向を決める。
・コース図上に示す目安となる目標物を見落とさない。
・道に迷ったときは、正しいと思う地点まで引き返す。
・課題は、みんなで考えを出し合って解決し、解答欄へ記入する。
・不測の事態がおきたら笛を吹いて助けを求めるが、それ以外は吹かない。
・畑や私有地には立ち入らないようにし、自然や公共物を大切にする。
・他のチームをだましたり、教え合わないようにする。
・車が多く通る所など事故にあわないように注意する。
・4月下旬から11月上旬ごろにはマムシやスズメバチが出ることがあるので、草むらに入
る時に特に注意をする。
スタート ・スタート前に健康観察する。
・スタート順により3~5分間隔でスタートする。
・スタート係は、次に出発するグループの人数を確認して、カードにスタート時刻を記入
し、スタート待ちの者の適切な指導を行う。
パトロール ・パトロール係は、チェックポイントでの適切な対応をする。
・通過チームを記録し、全員が通過したことを確認する。
・交通量の多い所や危険な場所などに立ち、事故のないように指導する。
ゴール
・グループ全員がゴールした時点でゴール時刻を記入する。
・課題得点と時間得点を集計し、順位をつける。
・グループごとに休息しながら話し合いを持たせる。
成績発表 ・成績を発表し、表彰する。
・ゴールしてグループで話し合ったことを代表者に一言ずつでも発表させる。
・参加者の励みになるような賞を作っておき、堅苦しい講評にならないよう注意する。
7 その他の留意事項と資料
(1) 留意事項
・タイムレースではないので、標準時間に合わせてゆとりをもって行動する。
・時間が大幅に遅れているのにゴールしないグループには、状況に応じて対処する。
(2) 資 料
ア課題例
・ゴールまでに各自、松葉で首かざりを作って帰りましょう。
・輪投げをしましょう。1グループで5回輪投げをして何回入るでしェう。
・コースの途中でゴールするまでに100gの石をさがして持ち帰りましょう。
・A点とB点の間の距離は何mでしょう。途中にあるロ-プの長さは10mです。
*課題は参加者の年齢や経験を考慮して、適当なものを設ける。
イ時間得点のつけ方
スタート時に全コースの距離と標準時間を伝え、それに対して早い遅いによって得点を出す。
例えば、65分を標準時間として100点満点とし、5分ずつ早い遅いの場合は次のようになる。
61~70分
100点
46~50分、81~85分
85点
56~60分、71~75分
95点
41~45分、86~90分
80点
51~55分、76~80分
90点
- 45 -
16.
16.グリーンアドベンチャー
グリーンアドベンチャーとは、直訳すると「緑の冒険」となる。ここでいう緑とは自然という意味で
ある。自然の中にある未知なる植物をひとつずつ調べていく中で、小さな冒険をし、新しい発見をする
ことで喜びを味わうことができる。また、 特殊な技術も必要とせず、ルールも簡単なので、だれでも
楽しむことができる。そして、自然の神秘さや美しさ、自然と生活文化のかかわりなども感得できる。
1 コースと所要時間
(1) ミニコース(施設内)
(2) 所内コース(施設内)
(3) 青峰コース(施設外)
1.2km 30分
2.6km 50分
3.5km 90分
2 服装及び携帯品
○長そでシャツ ○長ズボン ○厚底の靴
○手袋 ○帽子 ○タオル
3 用具と準備物
(1) 参加者
○筆記用具 ○植物図鑑
(2) 指導者 ○コース図 ○ゼッケン ○トランシーバー ○笛 ○解答用紙
※筆記用具、笛以外は、少年自然センターで用意してある。
4 事前の準備
(1) 班編成
1チーム2~6名が適当である。
(2) 指導者の役割分担
スタート係
(1~2名)
ゴール係
(1~2名)
パトロール係
(3~5名)
・競技開始前の必要な指示、連絡をする。
・班毎にコース図を配布する。
・各班を順番に、所定の時刻に正しくスタートさせる。
・スタート待ちの者を掌握する。
・グループ全員がそろっているか確認し、解答用紙を提出させる。
・ゴール時刻を記録し、得点を集計する。
・競技開始前に出発し、危険な場所をパトロールし、参加者のルール違反には、
適切な指導をする。
・全員通過後、コースその他の異常の有無を確認する。
5 活動の流れと指導上の留意事項
(1) 集合
決められた場所に集合する。
(2) 事前指導
実施要碩と実施上の注意について説明する。
ア競技方法
・各班ごとにコース図を持ち、3~5分毎に出発する。指定された植物(樹木)の標準名
- 46 -
(3)
(4)
(5)
(6)
を解答用紙に記入する。標準時間をめやすにコースをまわり、植物名の正答と所要時間
の得点順位を決定する。
イコース図
・図の番号①、②‥‥の順にコースをまわる。番号の中心位置に指定された植物(樹木)
がある。
ウ植物の特徴による区別
・葉のつき方 ・葉の切れこみ ・葉の形 ・葉のふち
・樹形
・花、実
エ注意事項
・グループ全員が協力し、そろって行動する。不測の事態は笛で合図する。
・畑や私有地には立入らないようにする。
・番号札は動かさない。また、グループ間で教え合ったりしないようにする。
・コースの途中で会った人とはあいさつをかわす。
・マムシ、ウルシ、ハゼなどに十分注意する。
・動植物をいためたり、取ったりしない。
スタート
・スタート前に健康観察をする。
・スタート順に待機させ、3~5分間隔でスタートさせる。
・スタート係は、次に出発するグループの人数を確認し、カードにスタート時刻を記入する。
・スタート待ちの者の適切な指導をする。
パトロール
・通過チームを記録し、全員が通過したことを確認する。
・パトロール係は、チェックポイントで適切な対応する。
ゴール
・グループ全員がそろっているか確認し、解答用紙を提出させる。
・ゴール時刻を記録し、結果を整理する。
・植物名の正答得点と時間得点を集計し、順位をつける。
・ゴールした者の適切な指導をする。
まとめ
・成績発表をしてまとめ、活動の区切りをつける。
・参加者の励みになるような賞を作っておくのもよい。
・ゴール後、グループで話し合ったことを、代表者が一言ずつでも発表する。
6 その他留意事項
(1) 活動にゆとりを持った標準時間を設定し、コースの途中でグループでの対話、自然とのふれ
あいができるようにする。
(2) 時間得点のつけ方
(例)60分が標準時間の場合
得点(点) 80
85
90
95
時間(分)35
40
45
50
100
55
60
- 47 -
95
65
90
70
85
75
80
80
85
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