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声にした言葉が持つ驚異の力 ワークショップ Part2 参加者様用 【事前
声にした言葉が持つ驚異の力 ワークショップ Part2 参加者様用 【事前宿題】 声にした言葉が持つ驚異の力・ワークショップ Part2 ご参加の皆さまに、ゲリーから下記の宿 題が出ておりますので、ワークショップ当日までの 2 週間、取り組んでおいて下さい。宜しく お願い致します。 音全般の基礎知識をおさらいしましょう。音はすべて振動波で生じます。音波には 3 つの様相 があり、それが様々な響きを生みます。3 つの様相は、周波数/振動数(高さ)、波長(音 色)、振幅(大きさ)です。音波は様々な速度や振動数で空気中を進みます。振動数は 1 秒あ たりの回数、すなわちヘルツで数えます。 1 ヘルツ=振動 1 回/秒 音は秒速 330 メートルすなわち時速 740 マイル(1190 キロ)で伝わります。音の伝播は、固体 中で最も速く、気体中で最も遅くなります。物体の振動が速いほど周波数が高くなり、音の調 子も高くなります。周波数が高いほど、音の波長は短くなります。波長は音波の 1 様相です。 波長とは音の 1 周期分の長さです。音波の周期とは、一つの波長がある地点を通過し次の波が 通過し始めるまでの時間です。波長が長いほど低い音になります。人間の耳が聴き取れる最も 低い音は、毎秒 16 振動、すなわち 16 ヘルツです。波長の振幅で音の大きさが決まります。振 幅が低ければ静かな音となり、振幅に高さがあるほど大きな音になります。 声にした言葉の究極の力は、様々な基準で決まります。他の音と同じように、声にした言葉の 持続性や心地良さの質もまた、振動数(高さ)、波長(音色)、振幅(大きさ)によって決ま ります。声のエネルギーがもたらす最終的成果は、意図、明晰性、自信(葛藤がないこと)に よって決まります。 誰にでも分かりやすいのが、怒声や大声、しつこく短気な人や、注文の多い人の発する声の力 です。そのような挑戦的な声は、避けたがる人が多いでしょう。ざらついた耳障りなエネルギ ーが、外向きに放射して心地良いエネルギー波にかぶさるからです。訓練された声、たとえば プロの歌手やプロの話し手の声が多くの人に心地良く響くのは、伝え方の中で意図がはっきり 定まっているからです。すべての音は、ユニティと調和をもたらすためにも使えれば、分離と 動揺をもたらすためにも使うことができます。先進国の多くが、音響砲を開発し攻撃や暴動に 備えています。 耳からの記憶で、親の叱り声の響きを覚えている人は多いでしょう。こうして人間の声は兵器 になります。他者を侮辱して、自分の欲求通り振る舞わせようとすることによってです。この とき私たちは、声色やリズムを決め、承知の上で攻撃します。そうすると身体もまた、兵器化 された抑揚や言い回しに影響されます。たとえその声が他の人に向けられていても、声のエネ ルギーは外側に向かって多方向の波として進みます。 荒々しくしつこい声の実現力の範囲は、目先で作用するだけで、効果の持続性はほとんどあり ません。荒々しい声を出すには多くのエネルギーが必要となり、どんな要求も絶え間なく強め てやっと効果が持続します。生命力が、そのような言葉を使う人間関係を維持するために使わ れると、最終的には肉体の気を枯渇させ肉体の免疫系の強度そのものが低くなります。 効果的で指令力のある声を育てるには、肉体と精神とスピリットを調整することが重要ですが 同様に重要となるのが、目的にかなった必要性に見合う環境を引き寄せることです。指令力の ある声にとって大事なのは、肉体を取り巻くエネルギー場を活性化することです。ほとんどの 人は、このエネルギー場が周囲およそ 30 メートル(98 フィート)まで広がっています。指令 力ある声は努力なしの手段となり、私たちの真の意図を現実世界として実現します。 大事なのは、あなたが自分の発する声の響きを「好き」であることです。ほとんどの人は、自 分の声が他者にどう聞こえるかほぼ知りません。そのせいで、自分が声にする言葉の力も分か っていません。自分の口調や抑揚をよく聞くことは、言葉の奥にある意図を理解するために重 要です。 ワークショップ当日までの 2 週間、行って頂きたいエクササイズ: ①唇を上下しっかり閉じ、舌を動かさずに、「どうもありがとう」の言葉をハミングして(口 の中で唱えて)みます。言葉は話すのではなく、口の中で、もぞもぞ言いましょう。これを繰 り返します。身体の中でこの言葉がはっきり聞こえるまで続けましょう。 ②次に、そのハミングの声で「あなたは強く指令できる人間である」の言葉を繰り返します。 この言葉を、声にして話しているかのようにはっきり口の中で言えるまで続けます。 ③次に、ハミングの声で「私は自分の声の響きを味わいます。身体の中で感じるこの響きが好 きです」と繰り返しましょう。 ④そして、左右の手の指をそろえ、開いた状態で両耳の後ろに添え、(※次ページ画像 1 参照) 音波をとらえる外耳の能力を拡張します。(自分の声がよりハッキリと聴こえるように、自分 の手の平を耳の後ろに当てて、耳を大きくするように手をそえます。)その状態で上記の 3 つ の言葉をはっきりと声にして繰り返します。同時に自分の声の響きをよく聞きましょう。※画 像1 このエクササイズを続けます。 ⑤更に、上記以外の言葉のフレーズで同じことを行います。ポイントはあなた自身にとって真 実である言葉/フレーズであること。(例「私はディズニーランドが大好き」)あなた自身の 言葉を 3 つ選び、ハミングして(口の中で唱えて)から、実際に声にして話します。 ①~⑤までのエクササイズを 1 セット、それを 1 日、合計約10分間行って下さい。これをワ ークショップのパート2参加に先駆けて、毎日 2 週間続けておいてください。 ゲリー・ボーネルより 画像 1(④説明図)