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Ⅱ.エグゼクティブサマリー - 青山システムコンサルティング株式会社

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Ⅱ.エグゼクティブサマリー - 青山システムコンサルティング株式会社
Aoyama Systems Consulting
Ⅱ.エグゼクティブサマリー
Ⅱ-1.結論−現行システムの評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
Ⅱ-3.システム改善の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
Ⅱ-4.システム再構築に当たっての検討事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
Ⅱ-5.候補パッケージソフトウェアについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ ・ 25
Ⅱ-6.パッケージソフトウェアの評価(サマリー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
Ⅱ-7.システム導入効果(サマリー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・ 27
Ⅱ-8.導入スケジュールと概算費用見積・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ 30
Ⅱ-9.ランニングコスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ・ ・・ 31
Copyright ©2002 Aoyama Systems Consulting All rights reserved.
15
Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-1.結論ー現行システムの評価
以上の問題点とその原因から現行システムの評価は以下のとおりです。
a
a
株式公開には耐えられない
` 速報ベースでは月初7∼8営業日で締まるものの、運用上の問題でなく、システム構造上の問題に
より月次決算の確定が翌月中以降となる、過去データが迅速に取り出す仕組がないなど、現状の
ままでは株式公開には耐えられないと判断されます。
システム改善では対応が困難
` システム改修により改善できるとすれば、現状ではオフコンシステムにすべての業務システムを再
構築する方法がベストであると考えます。しかしながら、オフコンはシステム室では技術的に対応
が困難であり、オープンシステムでない使いづらさを強いることにもなるため、現実的にはシステム
の再構築が望まれます。
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16
Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー
問題を体系化すると以下のとおり。
システムの評判
が悪い
顕在化して
いる問題点
必要なデータが
システムから
取り出せない
月次決算に手間
がかかりすぎる
システム運用上
の問題点
システム構造上
の問題点
システムが使え
ない
会社にいない
データのチェック
をしなければなら
ない
システム間での
データの整合性
が取れない
自社の要員で
オペレーションが
できない
データを取り出す
仕組みがない
オフコンはオープン 内容がブラック
システムでなく、使い ボックスである
方がわからない
見積入力が
使われない
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データを入力
しない、
できない
システムをインス
トールしていない
受注がタイムリー
に入力されない
業務の関係でPC
の環境が異なり
インストールできない
工事予算が
入力されない
売上計上が月次
締時に集中する
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー(1)
なぜ
システム間でのデー
タの整合がとれない
なぜ
買掛金残高の
不整合
売掛金残高の
不整合
なぜ
FB入金情報と売上
情報との突合がで
きない
経理では会計シス
テムにダイレクト
入力を行う
支払請求書
があるのに
入力しない
支払請求書
がないのに
入力する
なぜ
経理部に請求
書との突合情
報がないため
月次処理が間に
合わない
各事業部門からの「経
費扱い」要望の発生
請求書が単独で
発行されている
販売゙システムと会計シス
テムの連携が上手くい
かない
支払情報の登録や
修正のルールが不
明確
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー(2)
なぜ
見積り入力は
使わない
なぜ
見積書はExcelの
方が簡単
過去に作った自分の
ものが再利用できる
見積は何度か修正
するのでシステムへ
の入力は面倒
なぜ
入力するメリット
がない
結果を入力するだ
けでコストの見積と
連動していない
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー(3)
なぜ
工事予算入力は
しない
建装では明細数
が不十分
入力するメリット
がない
なぜ
支払い申請と
連動しない
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すでにExcelでコスト見
積しているので二重入
力となる
20
Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー(4)
なぜ
受注がタイムリーに
入力されない
なぜ
発注書がもら
えない
受注入力は
面倒
なぜ
元請が注文書
をもらってない
金額の変更が
発生する
なぜ
見積の精度
が低い
なぜ
見積を行うための
時間が十分ない
入力するメリット
がない
3ヶ月予測などの必
要な資料がでない
追加工事が
発生する
厳密な見積を
していない
小額の工事では見積に時間を
かけるのはかえってコスト高
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不確定要素が
多すぎる
現地調整が必要
かつ不可欠
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-2.問題点の分析サマリー(5)
なぜ
売上入力が月次締
時に集中する
なぜ
コスト入力(支払申請)
できない
なぜ
請求書ベー
スでコスト入
力するため
コストが月末ま
で確定しない
業者の請求
書が月末締
でしか来ない
売上額に
応じて外
注と交渉
する
月末まで売上金額
が決まらない
取引先
の体質
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業界の
慣習
納品検収後
値引き要求
される
K社担当者
の意識の
問題
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-3.システム改善の方向性
システム改善の方向性としては再構築を前提とし、以下の基本方針で実施することが望まれます。
a 戦略面
` 株式公開に備えた過去データの整備(重要)
` 一般会計と管理会計の分離
a 業務ルール面
` 事業の形態と金額の規模に応じた管理方法
a 機能面
` 建設業会計に対応した会計システムの導入(重要)
` 業務プロセスに応じた機能
a アーキテクチャー面
` システムの一元化(重要)
` オープンシステム化
` クライアントPCの環境や性能に依存しないシステム
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-4.システム再構築に当たっての検討事項
・構築期間
2002年度中に稼動開始できることが必須となります。
・品質
2003年が株式公開直前期にあたることから、システム利用
開始直後からの安定稼動が求められます。
・コスト
新システムのランニングコストが収益に影響を与えない
範囲であることが必要。
以上3点(短納期、高品質、低コスト)を再構築の要件
として考慮しますと、パッケージソフトウェアを前提に
することが貴社にとりまして最適な選択であると考え
ます。
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-5.候補パッケージソフトウェアについて
今回ご提案させていただきます建設業会計用パッケージソフトウェアにつきまして、以下のよ
うな判断から評価対象を選択をいたしました。
候補パッケージ
評価対象外
評価対象
□KEB…KABの市場評価が高く、機能もこなれ
ていることから、建設業会計版においても同様の評価が期
待できるとの判断。
□KED…建設業会計パッケージでは国内トップシェア
を誇り、機能の充足度に期待が持てるとの判断。
□KEA
…資料請求をしても反応が無い。システムの評価以前の問
題。
□HKR
…開発した会社、パッケージそのものの歴史が浅い。
□PRS…数少ない建設業ERPパッケージの中で、北
海道に本社を置きながら、300社の導入実
績のある実力に期待できると判断
□KJR…PRS同様、数少ないERPパッケージの中
で,400社以上導入の実績に期待できると判断。
□CBR
…平成13年3月にリリースされたばかりで実績がない。
□PRO
□SCA…純国産のERPとして建設業対応していることへ
の期待。
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…業務毎にシステムが細かく分かれており、データベース
の一元管理に不安があった。
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-6.パッケージソフトの評価(サマリー)
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-7.システム導入効果(サマリー)(1)
機能面
項目
先行管理
現状の問題点
案件管理が各部門毎にExcelシート
等でバラバラに管理されており、3ヶ
月予測などの先行管理資料は毎月
各担当者およびマネージャーが手作
業で作成している。
実行予算管理
工事の規模にかかわらずExcelベー 実行予算から見積書および業者への 実行予算の管理レベルの
スのシートで個別に管理されている 発注書を作成できるようにすることに 向上
ため、管理レベルがまちまちであ
より、重複作業することなく実行予算
る。
の管理がシステムで可能になる。
支払管理
業者毎の買掛元帳が手作業で作
成されている。
改善点
案件発生から実行予算作成、見積作
成、受注、工事が一元的に管理でき
重複入力の無駄がなくなるため、案
件からの入力を義務付けるすること
により3ヶ月予測などはシステムでい
つでも自動的に作成できるようにな
る。
予想効果
担当者よびマネージャーの
事務作業工数の削減および
先行管理がいつでも可能に
なる。
各現場からの支払申請と業者からの 経理での買掛管理工数の
請求書を突合できる仕組みを持つこ 削減
とにより、手作業での買掛元帳や支
払予定表を作成する必要がなくなる。
支払予定が手作業で作成されてい 早期支払申請時などは支払先毎また 経理での支払事務工数の
る。
は請求単位に支払予定日が登録で 削減
きるため、手作業で支払予定表を作
成する必要がなくなる。
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-7.システム導入効果(サマリー)(2)
機能面(続き)
項目
債権管理
月次決算
業績管理
現状の問題点
得意先との違算の差異明細が
把握できない。
前受請求に対する入金が経理では
判別できず都度現場に確認しなけ
ればならない。
入金消し込みが経理の端末でしか
行えないことおよび、請求書控えが
経理にないため、毎日経理が入金
情報を現場に連絡し、現場は入金に
対する対象売上を経理に連絡しなけ
ればならない。
入金情報が経理の端末でしか参照
できず、入金遅延リストもタイムリー
でないため、現場では入金の回収
が迅速に行えない。
販売システムと会計が別システムの
ため、締め処理のタイミングでしか決
算帳票(B/S,P/L)が作成でき
ず、かつ速報、確定時にそれぞれ1
日半程度システムが使えなくなる。
オフコンのデータが自由に抽出でき
ないため、業績管理のためのP/Lは
各部門のマネージャーが帳票を見て
Excelシートで手作業で入力して作
成している。
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改善点
請求書発行したものについて請求番
号あるいは納品書番号等を記録でき
るようにするため、違算の把握が可
能になる。
請求書発行したものについては記録
できるようにするため、何に対する入
金かの把握が経理で可能になる。
入金消し込みが各現場で行えるよう
になるため、経理での消し込み作業
が不要になる。また、システムで請求
書の情報が記録されるため支払通知
による本社への一括支払が経理で消
し込み可能になる。
現場で入金消し込みおよび入金状況
の参照できるようになるため、入金遅
延がタイムリーに把握できるようにな
る。
経理の総勘定元帳への反映が、限り
なくリアルタイムに近くなるため、月次
の入力を締切れば数時間後には決
算帳票が作成できる。
予想効果
違算の減少
経理での問合せ工数の削
減
全社での入金消し込み作業
工数の削減
債権回収期間の短縮
月次決算の早期化
システムのデータが必要に応じて抽 その分部門の各マネー
出できるようになるため、業績管理用 ジャーは時間を有効に活用
の資料作成にかける工数が削減され できる。
る。
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-7.システム導入効果(サマリー)(3)
利用環境
メンテナンス性
項目
インストール
現状の問題点
改善点
予想効果
XX営業所等ではPCのソフトの環境 PCの性能や環境に依存しないシス 入力を任されていた事務担
により、販売システムがインストール テムとなるため、どのPCからもシステ 当者の負荷軽減
ムが利用可能になる。
できず使えないものがある。
出先での利用
XXグループなど出先で仕事をしてい 実行予算管理などがローカルで利用 出先で作業している社員
る社員はシステムが利用できない。 でき、かつ帰社時にはホストにデータ の事務工数削減
が取り込めるため作業効率が向上す
る。
外部委託
オフコンのシステムはシステム担当
者がオペレーションや開発・メンテナ
ンスができず、費用を支払って外部
に委託せざるを得ない。
新システムはオープン系でかつデー 外部委託費用の削減
タベースのレイアウトも開放されるた
め、システム担当者が必要に応じて
帳票や照会画面等を開発することが
できる。
プログラムバージョン 現状では自動化されているものの、 利用する全クライアントPCにプログラ ネットワーク負荷の軽減お
アップ
プログラム改修時には利用する全P ムを持たなくていいため、プログラム よびプログラムバージョン
アップ時の待ち時間無し
Cのプログラムを入れ替えなければ 改修時のネットワーク負荷はなくな
ならないため、ネットワークの負荷が る。
増加しかつバージョンアップが終了
するまで利用者は待たされる。
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-8.導入スケジュールと概算費用見積
a 2003年度がIPO直前期となることから2002年度中のシステム再構築が望まれます。
1月
2月
3月
4月
5月
2002年
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
株式公開
2003年
2月
3月
直前期
システム化計画
プロジェクト発足
△
ソフトウエア選定
プロトタイピング
カスタマイズ
試行
カットオーバ
△
運用
a 投資概算は以下のとおり。
評価の結果、導入が妥当と思われる「PRO--」で算出しております(税別)。
・ハードウェア(OS・データベース等を含む):¥20,000千円
・ソフトウェア(カスタマイズ費用を含む)
:¥40,000千円
・導入費用
:¥28,000千円
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投資概算合計:¥88,000千円
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Aoyama Systems Consulting
Ⅱ-9.ランニングコスト
3,500
①オフコン本体・プリンタリース料
3,000
④
2,500
2,000
1,500
②オフコン
運用・開発委託費
③
③新システム
ハード・ソフト合計リース料
②
④新システム
月次保守費用
1,000
・現行システム:総額98,000千円(うち一時費用70,000千円
リース28,000千円)
・新システム:総額88,000千円(うち一時費用28,000千円
リース60,000千円)
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2003年5月
2003年6月
2003年4月
2003年3月
2003年1月
2003年2月
2002年12月
2002年10月
2002年11月
2002年9月
2002年7月
2002年8月
(単位:千円)
①
2002年6月
500
0
2002年6月∼9月
1,800千円
2002年10月
1,300千円
2002年11月∼2003年1月
3,500千円
2003年2月∼
1,800千円
※新システムのリース料率は1.8%としています。
※2002年11月より新システムが稼動すると仮定しています。
※2003年1月までは現行システムも平行稼動するものと仮定しています。
31
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