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青山 情報システムアーキテクト育成プログラム

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青山 情報システムアーキテクト育成プログラム
青山☆情報システムアーキテクト育成プログラム
Aoyama ☆ Development Program for Information Systems Architect
(ADPISA)
情報システムアーキテクトの育成と研究
青山学院大学 相模原キャンパス
社会情報学部附置リエゾンラボ
青山☆情報システムアーキテクト育成プログラム
〒252-5258
神奈川県相模原市中央区淵野辺5-10-1
URL:http://miyagawa.si.aoyama.ac.jp/adpisa/
E-Mail:[email protected]
青山☆情報システムアーキテクト育成プログラムの目的
青山情報システムアーキテクト育成プログラム(ADPISA)は、青山学院大学社会情
報学部を実施主体とする学校教育法に基づく履修証明プログラム(取得証明:情報シ
ステムアーキテクト)です。
本プログラムは図 1 に示すように産業界に向けて、自社の情報システム化の企画や
顧客への情報システムの提案において必要とされながら、これまでの企業教育では体
系的に十分に行われてこなかった情報システムアーキテクト(IS アーキテクト)の育
成活動を通じて目指します。
また、教育提供に留まらず、ADPISA の活動に賛同したメンバーで構成する ADPISA
コンソーシアムに参加する企業あるいは個人と協働で IS アーキテクトの育成を企画・
設計し育成を行うマネジメントサイクルの運営を行います。
図1
ADPISA の目的
1
ADPISA プログラムは図 2 に示すように青山学院大学社会情報学部附置リエゾンラボ
の下で実施運営し、推進委員会、研修委員会、ADPISA コンソーシアムで構成します。
推進委員会は IS アーキテクト育成を推進する目的で設置し、ADPISA カリキュラム
と研修コースの開発を検討します。推進委員会は複数の課題別研究開発部会(RG)よ
り構成します。社会ニーズの確認と営業・広報、カリキュラムの開発、教育方法の研
究開発、教材の研究開発、履修証明プログラムの検討などが検討対象となります。
研修委員会は情報システムアーキテクト育成の研修コースの設計・開発・実施・運
営を目的として設置し、研修コースの設計・開発・実施を行います。
ADPISA コンソーシアムは企業・組織における IS アーキテクト育成の課題を研究・
検討する場として ADPISA スタッフと企業・組織のコンソーシアムメンバーとの情報交
換、人材育成に関する相談の場として活用できます。また、セミナー及びフォーラム
を実施し、IS アーキテクト人材育成に関する情報発信を行います。
図2
ADPISA プログラムの組織
2
ADPISA の情報システム人材(IS 人材)育成の基本的な考え方は「人間活動と情報
技術の調和」、「異なる専門領域の融合」、「個別専門領域のシステム化」という IS
のマインドセットをベースに、情報技術の進化や社会状況の変化に対応すべく、必要
な学習項目を再定義することにあります。
特に、高度な技術者倫理と専門性を有し、情報システムの視点で企業活動などの人
間活動を捉える能力、ならびに情報システムによる価値創造を構想し実現することの
できる知識、スキル、コンピテンシーを有する人材である IS アーキテクトの育成を図
ります。
情報システムは企業活動の駆動力になる情報の収集・処理・伝達・利用に関わる仕
組みです。それは、企業の業務に関する情報の処理を行い、企業内部およびそれを取
巻く環境(顧客、様々なステークホルダー、社会環境、法令、自然環境など)の動向
または異常を検知し、それに基づく意思決定を助け、またその決定を適切な部署・機
関等の組織に伝達するために必要とされるものです。
ADPISAプログラムは、情報システムのステークホルダーの活動を中心に構成し、特
に以下に留意して、情報システムの担うべき役割や可能性を理解し、高い意識で業務
に取り組めるIS人材となるISアーキテクトの育成を図ります。

顕在あるいは潜在するニーズを獲得する超上流・上流の要求獲得・仕様化の技術

多様な文化・価値観を持つステークホルダーを調整するコミュニケーション
(参考)
情報システム学では、
「情報システムとは、組織体(または社会)の活動に必要な情
報の収集・処理・伝達・利用に関わる仕組みである。広義には人的機構と機械的機構
とからなる。コンピュータを中心とした機械的機構を重視したとき、狭義の情報シス
テムとよぶ。しかし、このときそれが置かれる組織の活動となじみのとれているもの
でなければならない。
」と定義しています。ここでいう組織体(または社会)は人間を
構成要素としており、その活動には個人的活動も含んでいます。したがって、情報シ
ステムは人間の情報創造・利用活動と密接に関わりを持つものであるため、人的機構
が必要不可欠となります。つまり、情報システムはコンピュータがなくても人間の社
会があれば存在するが、コンピュータシステムそれ自体だけでは情報システムにはな
りえません。
3
エンタープライズの環境と情報システム
図 3 で示すように企業活動を取巻く環境においては、ビジネス活動を支えるだけで
なく、自然環境、社会環境への配慮を含めた企業の責任を支え、企業価値を顧客と共
に協創する基盤としての情報システムが求められています。
そこでは、IT システムの設計・開発だけではなく、ビジネスプロセスやビジネスル
ールの改善・変更による課題解決も IS 人材には求められます。また環境の変化に対応
するためには、IS 人材には、従来の IT 人材以上の様々なステークホルダーとの関わ
りが発生します。
様々なものがインターネットでつながる(IoT:Internet of Things)時代となり、
情報システムは複雑系となり、ステークホルダーによって作り出される情報も多種多
様かつ大量になっています。
従来のデータというデジタル情報を IT システムによる処理により解決することに加
え、意味のあるデータとして掘り出すという(Big Data)も情報システムには必要となり
ます。
また情報システムに期待されるものも機能よりサービスに視点が移ってきていま
す。(クラウドサービス)
情報システムは人に満足を与えるだけでなく、安心・安全を提供し、持続可能であ
ることも期待されています。
図 3.企業活動の環境と情報システム
4
情報システム部門を取巻く環境と主要な課題
企業の情報システムは、日本では長年にわたり SI を中心としたシステム開発と多重
下請け構造により実現されており、ビジネスのアジリティが要求される現状では、ス
テークホルダー間の価値の不一致が構造的不幸を引き起こしています。
また、情報システムの社会における役割が重要になるに従って社会的責任(CSR)と
事業リスクの関連性が高まってきています。
JUAS(一般社団法人
日本情報システムユーザー協会)の「企業 IT 動向調査
2015」では、情報システム部門のミッションとして明示されている企業の割合を以下
のように報告しています。
① 業務プロセスの改革
67.5%(5 年前
61.5%)
② ビジネスモデル改革
52.3%(5 年前
46.4%)
また、要員の割合(現在と今後の予測あるいは予定)について以下のように報告し
ています。
① 業務改革推進担当
11.5%→24.8%
② IT 戦略担当
9.3%→28.0%
そのような中、図4に示すように多くの企業は以下のような課題を抱えています。
<背景としての課題>
 システムインテグレーションビジネスに内在する「構造的不幸」
 社会的責任(CSR)と事業リスクの関連性の高まり
<主要な課題>
 既存技術の継承と新技術への対応

生産性向上

品質向上

イノベーション
 ビジネス要求の多様化と早い変化

問題形成と問題解決

スタートアップのマネジメント

顧客満足
 社会的な要求と制約

安心・安全

ひと・社会・自然に対する優しさ

持続力・復活力
5
図 4.情報システム部門を取巻く環境と課題
(参考)
SI ビジネスとは顧客の要望を分析し、真の顧客要求にあった情報システムを
顧客に提案し、それを開発する一連の作業であり、顧客の経営上の問題を解決す
る情報システムを開発することである。
すなわち、顧客の経営上の問題を解決する情報システムを開発することである。
対象システムには、コンピュータ、ネットワーク、データベース、および設置、運
用する建物や電源などの設備、運用する人が含まれる。開発作業では、顧客の真の
要求を抽出し、機能や性能について定義し、設計し、製造し、実現できたことを試
験で確認する。この一連の工程で情報システムを構築する行為を SI という。SI ビジ
ネスで重要なことは、顧客の要望を明確に定義し、その品質(Q)を保証し、予め定
められたコスト(C)で、約束した納期までにデリバリ(D)することである。その
ために開発工程ではプロジェクトマネジメントの能力がシステム構築技術と共に重
視されている。
6
IS アーキテクトと修得すべき能力
図 5 に示すように IS アーキテクトは情報システムライフサイクル全体に関与し、多
様なステークホルダー間の橋渡しをします。
図 5.IS アーキテクトの役割
IS アーキテクトは、ビジネスの課題解決のためのアーキテクチャーを設計し、さら
にビジネス変化への対応を設計する人材として ADPISA では定義しました。
7
また、持つべきビジネス能力は図 6 のように考えます。
図 6.IS アーキテクトが持つべきビジネス能力
8
また、IS アーキテクトのコアコンセプトを ADPISA では以下のように定義しました。
ステークホルダーのニーズを定義し、ステークホルダーに価値を提供するソリューシ
ョンを推奨し、その実現に関与し、エンタープライズにおけるチェンジを引き起こす
ことを可能にする専門活動を担う。

IS アーキテクトが担う専門活動の領域は、ビジネスに貢献する情報システムで
ある。ここでいう情報システムとは、エンタープライズ(組織)の活動に必要な
情報の収集・処理・伝達・利用などに関わる仕組みのことである。エンタープラ
イズ(組織)は人間を構成要素としており、人間の情報創造・利用活用と密接な
関わりを持つため人間機構が必要不可欠となる。コンピュータを中心とした機械
的機構を重視したとき、IT システムと呼ぶ。

IS アーキテクトは、ビジネスに貢献する情報システム開発における監理者であ
り、開発管理者であるプロジェクトマネージャ(PM)や IT システムの設計等を
担う IT アーキテクトのパートナーである。

IS アーキテクトの役割は、顧客(経営層や事業部門のトップなど)の代弁者とし
て、開発チームにおける“架け橋”になることである。

IS アーキテクトは、情報システムが直面する IT 部門のスタッフや業務部門のス
タッフの間にある溝を埋める役割を担う。

IS アーキテクトは、システム開発におけるプロジェクトマネジャーのパートナ
ーとして、プロジェクトの遂行上、後戻り工数が発生したり要求が不十分ために
工程を移行したりすることがないようにチェックする重要な役割を果たす。その
前提として、ビジネス要求(Business Requirement)を定義し、システムの定義
に進む前に、プロジェクトのスコープそのものをしっかりと定義することに責任
をもつ。

IS アーキテクトは、情報システムの開発段階だけでなく、開発した情報システム
でエンタープライズに引き起こされたチェンジ(変化)の評価と対応に関する役
割を担う。
9
IS アーキテクト育成プログラム概要
IS アーキテクト育成プログラムでは企業の抱えるビジネス上の課題を発見し、自ら
考え抜き、解決していく力の育成を目指し、講義、演習、自学(e ラーニング)の組
み合わせでコースを提供します。
実践・応用力の源泉は技術の根本原理に依拠し、体系的に習得させる知識やスキル
であるという指導原則に基づきカリキュラムを編成しています。
また、情報システムを単なる情報技術の実践成果と捉えるのではなく、経営学的側
面や社会学的側面、人間学的側面を融合した実践成果と捉えカリキュラムを編成して
います。
履修修了者には、認定書を青山学院大学から授与します。
図 7.IS アーキテクト育成コースの流れ
なお、各科目の受講後には科目修了証明書が発行されます。1 科目 22.5 時間コース
を 5 科目受講し修了演習コース 7.5 時間を合わせた総履修時間 120 時間修了後青山学
院大学発行の履修証明書が発行されます。120 時間分の受講料は 330,000 円となりま
す。1 科目の単独に受講する場合は 1 科目あたり 80,000 円となります。
10
各科目は主として IS アーキテクトが橋渡しをするステークホルダーに従って構成
しています。
関連ステーク
科目名
内容
ホルダー
1.総論
情報システムアーキテクト特論
なぜ IS アーキテクトは必
要なのかを学ぶ
2.経営と事
経営企画と情報システム
ビジネス変化対応力を持
業部門
つ超上流工程におけるシ
ステム化計画を学ぶ
3.事業部門
企業情報システムモデリング
と IS 部門
経営課題を解決する情報
システムのモデリングと
設計を学ぶ
4.IS 部門
サービス創造型情報システム特論
サービス指向の情報シス
とエンドユー
テムの実現方法について
ザ
学ぶ
5.IS 部門
IS 部門と SI 事業者の共有価値の創造
と SI 事業者
6.サービス
IS 部門と SI 事業者の新し
い関係性を学ぶ
社会と調和する情報システム
と顧客
安心・安全で持続可能な
情報システムの実現に向
けての考慮事項を学ぶ
7.修了認定
情報システム演習Ⅰ
問題把握
情報システム演習Ⅱ
分析と設計
事例研究
11
ADPISA コンソーシアム
ADPISA コンソーシアムは ADPISA が運営する会員制の IS 人材育成に関する情報交換
の場で以下のような活動をします。

IS 人材育成に関する情報を提供します。

会員間の情報交換の場を提供します。

IS 人材育成の企画・実施の相談を受けます。

時勢に応じたセミナーを実施します。

IS 人材育成のフォーラムを開催します。

研修開発部会と協業し IS 人材育成に関する研究・検討を実施します。
IS 人材育成コンソーシアムでは会員を随時募集しています。個人でも法人でも会員
となることが出来ます。
会員になると以下の特典が得られます。

年 1 回開催される IS 人材育成フォーラムに無料招待されます。

IS 人材育成に関する相談を受けられます。

ADPISA プログラムの研修コースの受講が出来ます。
12
青山学院大学 IS アーキテクト育成プログラム(ADPISA)コンソーシアム会則
ADPISA コンソーシアムは ADPISA が運営する会員制の IS 人材育成に関する情報交換
の場です。
一. 入会資格
ADPISA の主旨に賛同した企業・組織・個人であれば会員となれます。
細則1.会員資格は当該年度の 4 月 1 日より 3 月 31 日を資格保有期間とします。
細則2.企業・組織の場合は代表者の組織・氏名とします。
細則3.代表者の組織・氏名に変更があった場合には ADPISA 事務局に連絡し更新
することとします。
二. 会費
年会費は当面の間無料とします。
細則1.会費に変更がある場合には、予め ADPISA 事務局よりお知らせし会員の同
意を得て実施します。
三. 推進委員会及び RG
推進委員会は ADPISA が委嘱する有識者の委員にて構成します。
細則1.有識者は外部より招聘することがあります。
細則2.コンソーシアム会員あるいは会員が推薦する個人が委員となることもで
きます。
細則3.委員の交通費・謝金等はお支払いたしません。
四. 研修委員会及び研修講師
研修委員会は ADPISA が委嘱する有識者の委員にて構成します。
細則1.有識者は外部より招聘することがあります。
細則2.コンソーシアム会員あるいは会員が推薦する個人が委員となることもで
きます。
細則3.委員の交通費・謝金等はお支払いたしません。
細則4.研修講師は ADPISA よりお支払いたします。(ADPISA の有料研修コースの
受講料の中よりお支払しますが講師料につきましては別途設定いたしま
す。
)
五. 活動内容
ADPISA コンソーシアムでは IS 人材育成に関する情報交換の場であり会員間相互
で自主的な活動を原則とします。
細則1.
年度初めに ADPISA 推進委員会より当該年度のテーマ案を提示いたします。
細則2.コンソーシアムでの情報及び成果物につきましては、原則コンソーシアム
HP にて公開することがありますので、支障がある場合には予め申し出て
ください。
13
細則3.
コンソーシアムの成果物につきましては、ADPISA フォーラムまたは ADPISA
の主催するセミナーで活用・発表していただくことがあります。活用・発
表にあたっては該当する会員各位に相談いたしますのでよろしくご協力
ください。
六. 入会
ADPISA コンソーシアム入会は別途設定する「ADPISA 入会申込書」を ADPISA 事
務局あてにお送りください。
細則1.会員は ADPISA
HP にて公開いたします(企業・組織名称のみの予定)の
でご承知ください。
細則2.企業・組織名称の変更があった場合には ADPISA 事務局のお知らせくださ
い。
細則3.入会は随時受け付けます。
七. 退会
ADPISA コンソーシアム退会は別途設定する「ADPISA 退会申込書」を ADPISA 事
務局にお送りください。
細則1.退会した時には ADPISA
HP より情報を削除いたします。
八. 会員の特典
細則1.ADPISA が主催する研修コースを受講することが出来ます。
細則2.年1回開催される ADPISA フォーラムに無料招待されます。
細則3.IS 人材育成に関する相談が受けられます。(相談内容につきましては
ADPISA 事務局に予めご相談いただきます。
)
細則4.会員相互の情報交換の場として学内施設を無料で使用できます。
(学内施
設の使用に際しては予め ADPISA 事務局に連絡願います。
)
九. 個人情報の取り扱い
ADPISA コンソーシアム内の個人情報(組織・氏名・メールアドレス等)は主催フ
ォーラム、研修案内等に限定して使用いたします。
十. ADPISA コンソーシアムの成果物の著作権等
組織・個人に帰属する著作権・肖像権等の管理は会員各位にて実施してください。
細則1.組織・個人に帰属する著作権・肖像権等がある場合には予め明示してくだ
さい。
細則2.組織・個人に帰属する著作権・肖像権がある情報を外部公表する場合には
会員の了解を得ることとします。
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