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1 公立学校共済組合運営審議会議事録(要旨) 1 日 時 平成 26 年6月
公立学校共済組合運営審議会議事録(要旨) 1 日 時 平成 26 年6月 30 日(月) 午後 1 時 30 分から 3 時 30 分まで 2 場 所 公立学校共済組合本部事務所 3 出 席 者 比留間英人、杉昭重(代理 須藤幹子)、山口千代己、河原恵(代理 田 中充)、下﨑邦明、佐野義行(代理 植田淳司)、飛田洋、藤本渡、渡 辺春彦、佐々木久美子、小澤利野、梅本修、山木正博、和田明、原美紀、 木下貴道(代理 古川俊裕) の各委員 4 議 題 (1)平成 25 年度決算について 監事監査報告 (2)県費負担教職員の給与負担等の政令指定都市への移譲に係る 対応について 5 報告事項 (1)標準報酬制移行に伴う掛金等への影響について (2)休業手当金について (3)宿泊施設の耐震整備に関する対応状況について (4)平成 26 年財政再計算の結果について 6 議 事 (1)会長あいさつ 運営審議会の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。 委員の皆様には、ご多用のところ、ご出席をいただきまして、誠にありがとうござ います。ご紹介がありましたように、本日は新しい委員の方々にもご出席いただきま して、運営審議会を開催することになりました。共済組合のよりよい運営のために、 新しく委員になられました方々の幅広い知識や見識を本審議会にお役立てくださるよ うお願い申し上げます。 さて、本日は、平成 25 年度決算を中心に2点の議題と、報告事項4点についてご審 議いただきます。組合員や年金受給者の方々の生活基盤を支える共済組合の運営が、 組合員等の期待に応えるものとなるよう、委員の皆様の一層のお知恵をいただきなが ら、私ども運営審議会として尽力してまいりたいと思っております。本日は、皆様か らの忌憚のないご意見をお願いできればと思います。 (2)理事長あいさつ 本日は、ご多用のところ、運営審議会にお集まりいただきまして、心から感謝申し 上げます。また、日頃より、当共済組合の業務に対しまして、格別なご理解、ご尽力 を賜っておりますこと、改めてこの場をお借りして御礼申し上げます。 先ほど会長からお話がございましたように、本日は、平成 25 年度の決算が主な議題 でございます。併せて、県費負担教職員の給与負担等の政令指定都市への移譲にかか わりまして、支部の体制をどうするかという問題が懸案になっておりますので、この 1 ことにつきましてもご審議をお願いしたいと考えております。また、被用者年金制度 一元化に伴いまして、標準報酬制への移行が大きな課題となっておりますので、その ことへの影響等、4点について、ご報告させていただきます。どうぞよろしくお願い 申し上げます。 1点目の議題でございます平成 25 年度決算につきましては、 一部の経理は改善して いるものの、全体的には、昨年度の決算と同様に、大変厳しいものとなっております。 組合員数の減尐傾向、そして年齢の高い方々が多く退職されて若い方々が入られると いうことで給与総額も減尐しており、事業財源となる掛金や負担金の収入が減尐して おります。この近年の傾向は当面続くものと思われますので、各事業の運営につきま しては、常に見直しを行いながら、より効率的な運営を行っていくと同時に、必要な ものにつきましては、重点的にきちんと予算を計上して事業を遂行していくというよ うな対応が必要だと考えております。 2点目の議題でございます県費負担教職員の給与負担等の政令指定都市への移譲に 係る対応につきましては、 3月に開催いたしました平成 26 年度予算に関する運営審議 会におきまして、当共済組合の対応の基本的な考え方をご説明いたしました。すなわ ち、現行の支部体制で対応することが適当ではないかという考え方でございます。 その後、関係する支部、また政令指定都市のご意見をお聞きするとともに、文部科 学省とも協議する必要があると考えておりましたが、3月の運営審議会で基本的な考 え方をご説明した後、関係支部、道府県あるいは指定都市から、特段のご意見はござ いませんでした。それらを踏まえまして、文部科学省とも協議した上で、本日、基本 的な考え方をお示ししておりますので、ご議論いただきたいと思っております。 なお、この件を含めまして、地方分権一括法、すなわち「地域の自主性および自立 性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」が去る5月 28 日に成立し、既に公布されております。県費負担教職員の給与負担の政令指定都市 への移譲関係につきましては、 平成 29 年4月から施行する予定になっておりますので、 その円滑な実施に向けて体制を整えるよう努力していきたいと考えております。 その他、報告事項とあわせまして、詳細は後ほど事務局からお手元の資料に基づき ご説明いたしますので、よろしくお願い申し上げます。 私からは、各事業のポイントについてご説明申し上げます。 まずは、被用者年金制度一元化への対応でございます。平成 27 年 10 月の施行が目 前に迫っております。昨年7月に被用者年金一元化対応準備室という組織を設けて準 備を進めてまいりましたが、さらにその体制の強化を図るため、本年4月からシステ ムなど年金関係の実務的な作業を専属的に進めるための組織として、一元化対応プロ ジェクトチームを本部内に設けております。 また、3月の運営審議会でも申し上げましたとおり、いわゆるワンストップサービ スが求められております。本部、支部、他の保険者、いずれのところでも、ご本人が 2 年金に関わる申請、照会、あるいは届出をなされたところで、できるだけ1回限りで 対応できるような体制を整えるためには、支部においても年金業務について相応の役 割を担っていかねばならないわけでございます。支部の体制も含め、当共済組合の業 務処理体制の整備を最優先課題として、現在準備を進めているところでございます。 また、後ほどご説明いたします標準報酬制への移行の問題、共済年金と厚生年金の 制度的な差異の解消、廃止されます職域年金相当部分に代わる新たな年金制度である 年金払い退職給付の創設などが大きな課題となっております。組合員の皆様にとって も大変影響の大きい制度変更でございますので、組合員の皆様にしっかりとご理解い ただけますよう、広報紙やホームページを通じて、わかりやすく、丁寧にご説明し、 周知を図ってまいりたいと考えております。 特に標準報酬制への移行に関しましては、掛金や給付の算定の基礎となる給料の考 え方が今までの「手当率制」から厚生年金や国家公務員共済と同じ「標準報酬制」に 変わりますと、同じ給料額であっても、財源率を設定し直さないと同じ収入が確保で きないという構造的な問題を抱えております。このことにつきましては後ほどご説明 いたしますが、短期経理および福祉経理ともに、同じ収入を確保するために財源率を 設定し直さなければなりません。 また、標準報酬制では、実際に支給される給料や手当の実額が掛金の算定の基礎と なるため、組合員お一人おひとりが負担する掛金額も給料や手当の事情によって変わ ってきます。したがいまして、標準報酬制への移行は、共済組合にとっても大きな影 響がありますが、それ以上に組合員お一人おひとりの掛金額にも影響がございますの で、本日の報告事項「標準報酬制移行に伴う掛金等への影響について」の中で詳細を ご説明させていただきます。なお、このことについては、組合員の皆様にご理解いた だけるよう、丁寧なご説明に努めていきたいと考えております。 今申し上げましたとおり、標準報酬制に移行することによって、短期給付事業およ び福祉事業の財源率に影響があるわけでございますが、さらに短期給付事業につきま しては、国において後期高齢者支援金の全面総報酬割の導入が議論されており、この 動向についても注視していかなければなりません。現在、平成 27 年度以降の財源率に ついて検討を進めておりますので、今年の秋には、検討状況をご説明し、皆様にご審 議いただきたいと思っております。 次に、 短期給付事業でございます。皆様のご理解をいただきまして、 平成 25 年度は、 前年度に引き続き財源率を引き上げさせていただきました。これによりまして、平成 25 年度の収支は大きく改善し、平成 24 年度末に計上していた短期繰越欠損金 120 億 円を解消することができました。あわせて、本来積み立てておかねばならない欠損金 補てん積立金も 117 億円を積み立てることができました。そのようなこともあって、 平成 26 年度の財源率は据え置いたわけでございますが、 さらに収支の改善が見込める ものと考えております。一時は短期繰越欠損金を生じるなど、厳しい財政状況に陥っ 3 て、皆様には大変なご心配をおかけいたしましたが、おかげさまで立て直すことがで きたと考えております。御礼を申し上げます。しかしながら、先ほど申し上げました とおり、 短期給付財政に影響を及ぼす案件がございますので、 情報収集に努めながら、 的確に対処してまいりたいと考えております。 次に、長期給付事業でございます。長期給付に係る財源率につきましても、地方公 務員共済組合連合会において行われる財政再計算に基づきまして、毎年計画的に引き 上げられているところでございます。また、平成 25 年8月分以降の追加費用削減に伴 う年金の減額、あるいは特例水準の解消のための年金の減額、これは平成 25 年 10 月 分以降が1%で、今年度4月分以降が 0.7%の減額を実施させていただきました。し かしながら、全体的に見ると、先ほど申し上げました組合員数の減尐や給与総額の減 尐、一方で年金受給者数の増加という構造的な問題を抱えておりますので、積立金を 取り崩すという厳しい財政状況が依然として続いております。 また、本年は、5年ごとに行われます財政再計算の年に当たります。後ほど資料に 基づきましてご説明いたしますが、おおむね5年前の再計算のときに想定したような 数字が見込まれております。そのような意味では、当面、大きな心配はないと考えて おりますが、厳しい財政状況が続くものと考えております。 去る6月 27 日に地方公務員共済組合連合会の運営審議会が開催され、平成 26 年財 政再計算結果に基づく、平成 26 年9月および 27 年9月を改定時期とする新たな保険 料率が定められました。このことにつきましては、連合会と連携を図りながら、組合 員の皆様に丁寧な広報を行い、周知してまいりたいと考えております。 また、長期経理の資産運用状況につきましては、円安あるいは世界的な株高を受け まして、投資環境が大きく改善し、運用実績は好転しております。先ほど年金の積立 金を取り崩さざるを得ないと申し上げましたが、不足分の半分ほどは運用益でカバー し、なお足りない額を積立金から取り崩しているという状況でございます。平成 26 年度は、先ほどの財政再計算結果と被用者年金制度一元化を踏まえまして、基本ポー トフォリオの見直しを行う予定です。今後とも金融・経済の動向に十分留意しながら、 安全かつ効率的な運用に努めてまいりたいと考えております。 次に、 保健事業でございます。 組合員の健康増進および疾病予防を支援するために、 特定健康診査、特定保健指導、人間ドック、メンタルヘルス事業などの健康管理事業 の充実に重点を置いて、現在、事業を推進しているところでございます。平成 24 年度 の特定健康診査の実績を見ますと、受診率は 77.5%で、目標の 80%にほぼ到達してお ります。ただ、特定保健指導については実施率が 7.8%と目標の 45%には遠く及ばな い状況が続いております。したがいまして、平成 26 年度は、訪問型特定保健指導や人 間ドック受診当日の特定保健指導を推進することによって、実施率の向上を図ってま いりたいと考えております。 また、メンタルヘルス事業につきましては、組合員の皆様の心の健康に対する意識 4 の向上を図っていただくと同時に、予防を図るため、広報を強化しながら、文部科学 省および直営病院と連携して、メンタルヘルスチェック等の新たな事業に取り組むこ ととしております。 3月の平成26年度予算に関する運営審議会でご説明したとおり、 重点的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、医療事業でございます。病院全体の決算につきましては、4年連続で経常黒 字を達成することができました。ただ、黒字額は前年度から2億円以上減尐して、約 7,000 万円という結果となりました。また、8つの病院をそれぞれ見てみますと、こ れまで経常赤字が続いておりました関東、北陸、東海の3病院につきましては、赤字 幅を縮小することができました。一方、これまで黒字を続けておりました四国中央病 院が残念ながら赤字となりました。各病院とも努力はしておりますが、医師不足が経 営にかなりの影響を与えております。また、平成 26 年度は消費税の引上げや診療報酬 の改定が行われることになっておりますので、厳しい経営環境にございます。3月の 運営審議会でご説明したとおり、平成 26 年度からの第4期中期計画に基づき、早期に 全ての病院が経常黒字を達成できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 また、職域貢献事業のうち人間ドックにつきましては、宿泊ドックから日帰りドッ クへの転換が進んでおり、直営病院での人間ドックの実施件数を見ると減尐傾向にご ざいます。 全国に8つという限られた病院の数でございますので、 多くの組合員の方々 に満遍なく資する事業というのはなかなか難しいというのが正直なところでございま すが、 職域貢献が、 私ども共済組合が病院を持っている大きな理由でございますので、 それを大切にしたいと考えております。平成 26 年度からは、教職員のメンタルヘルス 対策の観点から、 メンタルヘルスチェックや学校訪問によるメンタルヘルス相談など、 新たな事業に取り組むこととしております。引き続き、病院の優秀な人材とノウハウ を職域貢献事業に生かしていきたいと考えております。 次に、宿泊事業でございます。平成 25 年度の施設全体の経常損益は、5億 9,900 万円の赤字であり、厳しい経営状況が続いております。平成 25 年度は、宿泊事業検討 委員会を開催し、同委員会からの報告書を受けて、今年の3月に宿泊事業運営要綱を 全面改正いたしました。平成 26 年度からは、この要綱に基づきまして、本部、支部お よび施設が一体となって経営改善に努めていきたいと考えております。基本的には宿 泊施設が運営についての第一義的な責任を負うわけですが、経営責任になりますと支 部の責任も大きいわけでございます。まず、施設経営の主体者である支部には、その 役割と責任について改めて自覚し、施設の健全運営に努めていただくと同時に、本部 においても、宿泊予約システムのリニューアルや部門別収支管理の導入、また経営改 善計画の進捗状況等の管理をきちんと実施することによって、適切な事業運営に努め てまいりたいと考えております。 最後になりますが、被用者年金制度一元化が平成 27 年 10 月から、社会保障・税番 号制度の利用開始が平成 28 年1月から、 さらに県費負担教職員の給与負担等の道府県 5 から政令指定都市への権限移譲が平成 29 年4月からと、 平成 27 年から 29 年にかけま しては、共済組合の事業運営や業務のあり方に大きな影響を与える新たな仕組みの導 入が予定されております。当共済組合といたしましても、このような事業を取り巻く 環境の変化に適切に対応しつつ、委員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、組合員 や年金受給者の皆様のニーズに的確に応える事業運営に努めてまいりたいと考えてお ります。 本日は、皆様から活発なご意見やご助言をいただければ幸いでございます。どうぞ よろしくお願い申し上げます。 (3)平成 25 年度決算について ① 資料1「平成 25 年度決算概要」に基づき、主計課長から次のとおり説明があった。 ア 一般的事項 (ア)組合員数 平成 25 年度末の一般組合員は、94 万 6,187 人で、前年度末に対して 3,658 人 減尐した。 (イ)被扶養者数 被扶養者数は、83 万 5,332 人で、前年度末に対して2万 348 人減尐した。組合 員1人当たりの被扶養者数は 0.855 人となった。 (ウ)1人当たり給料月額・年間給与総額 短期の1人当たり給料月額については、一般組合員等は 35 万 7,323 円で、前年 度末に対して1万 5,312 円減尐した。これは、国の要請に基づく地方公共団体の 給与削減の影響を大きく受けた結果である。 年間給与総額についても同様である。 長期は、短期と同様の傾向となっている。 イ 短期経理 (ア)財源率等 平成 25 年度は、掛金・負担金率を引き上げている。 (イ)収支状況 短期分の収入は、掛金・負担金の率を引き上げたことに伴い、平成 25 年度は前 年度より約 68 億 1,100 万円増加した。 一方、支出は、平成 25 年度は前年度より約 146 億 2,200 万円減尐した。 支出は、法定給付、附加給付が減尐した。また、前期高齢者納付金が約 160 億 円減尐したが、平成 23 年度に概算払した分の精算が発生したためである。 この結果、短期分の収支差は、約 237 億 3,300 万円の利益金を計上した。 (ウ)給付 法定給付の計は、約 2,600 億 1,700 万円で、前年度対比では約 13 億 5,400 万円 減尐した。内訳では、保健給付が組合員および被扶養者の減尐により、約 11 億 6 1,200 万円減尐した。休業給付の増加は、育児休業手当金の増加によるものであ る。附加給付は約 10 億 5,300 万円減尐した。入院附加金の廃止、災害見舞金附加 金の廃止が影響している。 (エ)資産・負債状況 剰余金の計は、約 215 億 8,300 万円の利益金を計上した。この結果、短期繰越 欠損金が解消され、欠損金補てん積立金として約 117 億 4,100 万円を積み立てる ことができた。 ウ 長期経理 (ア)財源率等 一般組合員等の掛金・負担金については、9月から引き上げられている。 (イ)年金受給者数・平均決定年金額 受給者数の計は、98 万 7,110 人で、年金の支給開始年齢の引き上げにより、前 年度対比では 0.3%の減尐となった。この結果、成熟度は 74.1%となり、組合員 1.35 人で1人の年金受給者を支えている。 また、 追加費用分の削減による減額改定、 特例水準解消に伴う減額改定により、 平均決定年金額はほとんどの年金種別で減尐した。 (ウ)収支状況 次年度繰越長期給付積立金の額は、約5兆 1,353 億 6,600 万円となり、前年度 対比で約 2,227 億円減尐することとなった。平成 25 年度の運用利回りは 5.13% となり、平成 24 年度より大きく改善した。 (エ)給付 合計は、支給開始年齢の引上げ、追加費用分の削減などにより、前年度に比べ 2.6%減尐した。 (オ)資産の構成割合 長期経理からの借入金の返済を進めていることもあり、2号資産・3号資産の 割合が減尐し、その分1号資産の割合が増加した。 エ 基礎年金支払経理 支払件数・支払金額ともに増加した。 オ 業務経理 収支差は、約1億 5,100 万円の損失金を計上した。 カ 保健経理 (ア)財源率等 福祉事業に係る掛金・負担金の割合は、平成 24 年度と同率である。 (イ)福祉財源の使途 福祉財源については、全額を保健経理の財源としている。前年度対比では 3.5% 減尐した。 7 (ウ)収支状況 収支差は、約 38 億 1,000 万円の利益金を計上した。 (エ)厚生事業費 健康管理事業のうち、特定健診等事業は、前年度対比では約1億円の減尐とな った。これは、支部での人間ドックに対する補助額の減額や被扶養者ドックの廃 止によるものである。 キ 医療経理 (ア)診療実績 病床数は 96 床減尐した。これは、四国中央病院での地域医療再生計画に伴う県 への返還などによるものである。 病床利用率、入院の1日平均患者数、年間患者数および診療単価は増加した。 外来の年間患者数は減尐したが、診療単価は増加した。 内部患者利用率は、入院・外来ともに減尐した。 (イ)収支状況 収入では、診療収入は増加した。 支出では、診療収入の増加に伴い人件費、材料費がともに増加した。 収支差は、約 21 億 9,600 万円の利益金を計上した。 ク 宿泊経理 (ア)利用状況 平成 25 年度の利用者数は、宿泊所・保養所ともに減尐した。前橋宿泊所および 東京宿泊所伊豆高原分館の廃止等が影響している。 (イ)収支状況 収入は、前年度に比べ約 37 億 8,000 万円増加した。固定資産売却益の増加のと おり、四谷事務所を売却したことによる売却益の影響が大きく出ている。 収支差は、約 50 億 8,200 万円の利益金を計上した。 ケ 住宅経理 (ア)教職員住宅建設状況 平成 25 年度に譲渡契約を完了した教職員住宅は 24 戸で、 投資額は約5億 4,200 万円であった。 (イ)収支状況 収支差は、約2億 400 万円の利益金を計上した。 コ 貸付経理 (ア)貸付状況 平成 25 年度の貸付金は、件数で 14.2%、金額で 15.5%、前年度より減尐した。 年度末の貸付金残高も、件数・金額ともに減尐している。 (イ)収支状況 8 収支差は、約 11 億 300 万円の利益金を計上した。 ②引き続き、資料4から資料 10 まで(資料5を除く。)に基づき、担当課長から補足説 明があった。 〔資料4〕平成 25 年度事業状況報告書 〔資料6〕長期経理資産運用状況 〔資料7〕保健事業の実施状況 〔資料8〕病院経営状況 〔資料9〕職域事業実施状況 〔資料 10〕宿泊施設経営状況 ③ 資料5「監事監査の結果」に基づき、監事から次のとおり報告があった。 公立学校共済組合の各経理の貸借対照表および損益計算書については、別添「監事 の意見書」のとおり、適正に処理されていることを認めます。また、業務についても、 地方公務員等共済組合法その他関係法令等の定めるところにより、おおむね適正に執 行されていることを認めます。 ④ 質疑 ア 委員から短期経理の収支状況について「高齢者医療制度に係る拠出金の支出が、 短期分の支出全体に占める割合について伺いたい。また、後期高齢者支援金の全面 総報酬割が導入された場合、 支援金の額はどのぐらい増額になるのか。 増額により、 拠出金の支出全体に占める割合は大きく変わるのか。全面総報酬割の導入は、持続 可能な医療保険制度を構築するため、医療保険の保険料に係る国民の負担に関する 公平の確保を図るためであるとのことであるが、安易な全面総報酬割導入によって 組合員の負担が増えることについては、組合員の理解を得られないと考えている。 これからの対応について伺いたい。 」との質問があり、事務局から「高齢者医療制度 等の拠出金としては、老人保健拠出金、退職者給付拠出金、前期高齢者納付金およ び後期高齢者支援金があり、 平成 25 年度のこれら拠出金支出の合計額は 2,448 億円 である。支出全体 5,616 億円に占める割合は約 43.6%となっている。平成 24 年度 の約 44.6%と比べ、1ポイント減尐している。主な要因として、平成 25 年度の前 期高齢者納付金が、概算・精算払による還付があったことに伴い、約 160 億円減尐 したことによる。また、後期高齢者支援金については、現行、3分の1の総報酬割 となっているが、仮に平成 27 年度当初から全面総報酬割が導入された場合、単年度 で約 300 億円の負担増が見込まれる。平成 27 年度に係る短期経理の詳細な推計につ いては、給料や給付額に係る6月実績を手始めに今後取り進めていくが、仮に平成 25 年度の拠出金の額に 300 億円を加えた場合、当該拠出金に占める支出が短期分の 9 支出全体に占める割合は約 46.5%になる。また、全面総報酬割が導入されたことに より、単年度で約 300 億円の負担増が見込まれ、短期給付財政への影響が大きいこ とから、実施に関する審議等の行方を注視していく所存である。当共済組合として は、掛金・負担金収入の半分近くを高齢者の支援に充てている現状は、社会保険の 仕組みとして望ましいものではないとの観点から、他の共済組合や関係機関とも協 調し、実施について慎重な検討が行われるよう要望を行うなどして対応していきた いと考えている。 」との回答があった。 イ 委員から短期経理について「結婚手当金の減額は平成 26 年4月からであるが、附 加給付については平成 25 年4月から廃止されたものもある。 その影響について伺い たい。 」との質問があり、事務局から「附加給付の見直しについては、入院附加金お よび災害見舞金附加金が平成 25 年4月から廃止され、平成 24 年度にはそれぞれ3 億 3,000 万円、 5億 8,000 万円あったものが、 平成 25 年度の給付額はゼロとなった。 また、結婚手当金については、平成 24 年度の1万 9,381 件から、平成 25 年度は2 万 1,817 件と 12.6%、金額にして2億円増加している。月別の支給件数を前年同月 と比較すると、年度末が近づくにつれて、おおむね 20%以上増加している。特に、 平成 26 年4月分は、平成 26 年3月までに給付事由が発生しており、給付額は8万 円であるが、前年同月と比較すると 59.6%の増加となっている。 」との回答があっ た。 ウ 委員から長期経理について 「追加費用削減に伴う年金の減額による影響について、 具体的な年金額の減額割合などはどの程度だったか、またこのことについての広報 や問い合わせの状況はどの程度だったか伺いたい。 」との質問があり、事務局から「減 額の改定の対象となった年金の件数は、約 39 万件であった。特に追加費用対象期間 が長い年金受給者に影響が大きく、退職年金が約 10 万 1,200 件、平均で 9.5%の減 であった。また、退職共済年金が約 20 万 1,200 件、平均で 7.1%の減であった。ま た、年金受給者への周知については、平成 25 年6月号の「年金フォーラム」で広報 を行ったほか、平成 25 年6月の送金案内書で、追加費用の削減に伴う減額の可能性 のある方に対しては個別に今後改定が見込まれるという旨のお知らせをしている。 その後、平成 25 年6月から 12 月までの間に、本部で 5,329 件、支部で 1,529 件、 合計 6,925 件の問い合わせをいただいている。そのうち約 95%が、同年9月の改定 通知書の送付以降に集中している。なお、これらの問い合わせに対応するため、担 当職員等に対して研修会を実施するとともに、オペレーターによる相談体制を拡充 して、丁寧でわかりやすい説明を心がけて対応している。」との回答があった。 エ 委員から長期経理について「平成 26 年財政再計算を受けて、基本ポートフォリオ の見直しを行うとのことだが、見通しについて伺いたい。特に公的年金である年金 資金の長期的な安定運用の点からは安易に株式などのリスクの高い運用は避けるべ きと考えている。また、社会的責任投資、いわゆるSRIについて、運用で取り入 10 れてもらいたい。 」との質問があり、事務局から「今年度は、財政再計算の結果と被 用者年金制度の一元化を踏まえ、基本ポートフォリオの見直しを行うこととしてい る。具体的には、まず総務省から積立金基本指針が示される予定である。それを受 けて、管理運用の方針を検討するため、本年7月に地方公務員共済組合連合会に、 地共済グループ全体の有識者会議が設置され、この中で地方公務員共済組合連合会 と各組合が連携して、基本ポートフォリオを見直していくこととなっている。公的 年金については、長期的・安定的な運用を行うことが求められていることに十分留 意した上で、見直しの検討を行う。SRI投資、社会的責任投資については、昨年 11 月、国の有識者会議の提言等でも、社会的責任投資を含む、環境、社会、ガバナ ンスを考慮したESG投資を株式運用の中で検討するよう求めている。総務省が示 す予定の積立金基本指針の中にも盛り込まれると聞いている。ついては、当共済組 合においても、有識者からなる資産運用検討委員会の意見も伺いながら検討を進め ていきたい。 」との回答があった。 オ 委員から保健経理について「健診事業の中で、被扶養者健診の実施額・受診者数 が減尐した理由として、ドックや器官別検診を廃止した支部があるとのことだが、 廃止した理由を伺いたい。また、被扶養者も健診事業の対象になっているので、廃 止することは好ましくないと思うが、本部の見解を伺いたい。 」との質問があり、事 務局から「平成 25 年度の被扶養者健診については、前年度と比較して、金額で 4,299 万円、人数で 4,298 人、それぞれ減尐している。被扶養者健診が減尐した支部は 16 支部あり、このうち、ドック関係を廃止した支部が2支部、泊ドックを廃止し1日 ドックとするとともに、器官別検診の一部を廃止した支部が1支部である。減尐の 主な理由は、各支部において、県等からの補助金が廃止・縮小される中で、事業全 体の見直しが行われたことによる。被扶養者に対する健康管理事業については、平 成 24 年2月に制定された「保健事業実施に関するガイドライン」において、 「市町 村が実施するがん検診と特定健康診査を健康管理の基盤と位置づけ、これを補完す るために人間ドック等の実施や健康づくり事業により健康増進等を推進する」とし ている。福祉財源、県等からの補助金が減尐する傾向の中にあるが、被扶養者に対 する健康管理事業の充実は、医療保険者にとって重要な役割と考えている。実施に 当たっては、支部と協力し、より効果的・効率的な事業の実施方法を模索する等、 今後とも被扶養者の健康増進に努めてまいりたい。 」との回答があった。 カ 委員から保健経理について「東日本大震災の被災3支部に対し、特別配分額とし て災害対策事業資金等の費用を加算しているが、具体的にどのような事業を実施し たのか伺いたい。また、他団体も含め被災者への支援事業が行われているが、被災 組合員の立場に立つと、有意義な連携が行われていないのではないかという声も聞 かれている。その状況についても伺いたい。 」との質問があり、事務局から「岩手、 宮城、福島の3支部に対して、平成 24 年度から配分額を加算し、次の事業を実施し 11 ている。宮城支部については、東北中央病院で実施する1泊2日ドックへのメンタ ルヘルス相談の追加、メンタルヘルスケアの充実を図るため、全組合員に対する心 の健康調査、管理職向け・教職員向けのセミナーを実施している。福島支部につい ては、偶数年齢の組合員を対象にメンタルヘルスチェックを実施している。岩手支 部については、県がメンタルヘルスチェック事業を実施していることから、当共済 組合では身体のケアに貢献できるよう、人間ドックの被災者枠で1泊2日ドックを 実施している。また、他団体との連携については、各支部において他団体の実施状 況を確認して、実施時期や内容が重ならないよう調整していると考えているが、支 部における災害対策事業の実施に当たっては、今後も被災組合員のニーズに応えら れるよう、関係教育委員会と調整を行った上で実施するよう指導していきたい。 」と の回答があった。 キ 委員から保健経理について 「一般事業のへき地組合員関係について、 平成 24 年度、 25 年度の比較で 46.1%という非常に大きな減尐が見られる。 へき地にいる組合員は、 医療機関の偏在など、不十分な状況にあると思っており、保健事業の必要性やニー ズも高いと考えている。減尐の理由を伺いたい。 」との質問があり、事務局から「へ き地組合員関係の減尐理由は、医薬品配布の事業等の廃止によるものである。これ は、 「保健事業実施に関するガイドライン」に基づいて、一般事業の見直しを行った 影響が大きいと考えている。各支部においては、限られた財源の中でどのような事 業を行うかについて、支部運営審議会等の意見を聞くなどして、支部の実情に応じ て事業を計画・実施している。へき地組合員に対する事業についても、支部ごとに へき地組合員数、へき地の範囲や程度が異なっており、支部においてその必要性や 重要性について十分判断した上で事業を実施することとしている。本部としては、 各支部が各々の状況を踏まえて、事業の取捨選択ができるよう指導していきたい。 」 との回答があった。 ク 委員から医療経理について「関東中央病院の経常収支が大きく改善しているが、 その理由を伺いたい。また、四国中央病院は、医師不足による診療収入の減尐で赤 字という説明があったが、他病院ではどのように医師を確保しているのか伺いた い。」との質問があり、事務局から「関東中央病院について、赤字額が大きく減尐し た要因として、まず診療収入が増加したこと、次に費用が大幅に削減されたことの 2つがある。 診療収入については、入院診療収入が約1億 5,000 万円増加している。 これは、診療単価のアップにつながる施設基準の取得に努めたことが主な要因であ る。 外来診療収入も増加しており、経常収益は全体で2億 9,000 万円増加している。 一方、費用については、施設基準の取得のため多尐増員したこともあり、人件費に ついては1億 6,000 万円ほど増加している。大きな割合を占めている薬品費につい ては、値引き交渉等の結果、約 6,500 万円の削減ができた。これらの結果、経常損 益は全体として2億 3,000 万円改善している。費用の減尐については、一時的な要 12 因、単年度限りの要因も入っているが、収入の増加策の効果は、平成 26 年度も継続 するものと考えている。四国中央病院については、常勤の内科医が5名から2名に 減尐したこと、整形外科医、産婦人科医が退職し、入院患者の受入れが難しくなっ たことに伴い、入院診療収入が大きく減尐している。しかし、平成 25 年 12 月から は徳島大学から内科医師の派遣を受けられることとなり、外科や泌尿器科について は医師を増員することができた。このような状況であり、四国については、平成 26 年度は多尐好転してくるのではないかと考えている。なお、病院の医師確保につい ては各病院とも非常に苦慮しているが、大学の医局に対して医師の派遣を働きかけ るなど、各病院ともこのような地道な努力を続けて、医師の確保に努めているのが 現状である。この他に、ホームページ等を活用して個別の採用に努めている。今後 も、本部と病院が協力して医師の確保に努め、診療体制の充実を図っていきたいと 考えている。」との回答があった。 議題については、上記のとおり審議され、承認された。 (4)県費負担教職員の給与負担等の政令指定都市への移譲に係る対応について ① 資料 11「県費負担教職員の給与負担等の政令指定都市への移譲に係る対応(案) 」 に基づき、総務課長から次のとおり説明があった。 県費負担教職員の給付負担等の指定都市への移譲については、指定都市所在道府県 と指定都市との間での合意に基づく関連法律案が、本年3月、国会に提出された。同 月に開催された平成 26 年度予算関係の運営審議会においても基本的な考え方をお示 ししたところである。 (ア)事務処理体制 基本的な考え方は、 (1)指定都市支部を新たに設置しない。 (2)現行の道府県ご との支部において、引き続き指定都市費組合員に係る事務処理を行う。この考え方を 4月の全国支部事務局長会議において説明し、また、文部科学省からも各指定都市に 対して提示されたところであるが、関係機関からは、現在までのところ、特段のご意 見はない。 また、関連の法律が5月 28 日に成立、6月4日に公布され、平成 29 年度から県費 負担教職員の給与負担等が道府県から指定都市に移譲されることになったことを受け、 改めて上記考え方を当共済組合の対応方針として、 平成 29 年度の移譲後も円滑に共済 事業および事務処理が行われるよう準備を進めていく予定である。 (イ)支部における検討課題 移譲後も現行の道府県支部において指定都市費組合員に係る対応を行う場合、想定 される課題について、3月の運営審議会でもご説明しているが、改めて内容を7項目 に整理している。 13 1点目。職員の配置に関しては、支部の事情に応じて、引き続き適正に配置される よう、道府県および指定都市との協議が必要である。 2点目から5点目までは、資格情報や給与情報等のデータ授受、掛金・負担金の収 納など、会計処理も含めた事務処理上の課題を掲げている。 6点目。支部事業、特に保健事業において、健康管理事業である人間ドック等の事 業に関して、組合員が受けられるサービス水準が、県費から指定都市費へと給与の負 担元が移っても維持されるよう、指定都市との調整が必要である。 7点目。指定都市費の組合員のご意見をどのように事業に反映していくのか、特に 保健事業に関して、仕組みの検討が必要になる。 今後の進め方に関して、共済事業および事務処理上の課題については、支部が中心 となって県および指定都市と協議を行い、本部・支部間でも調整を行いながら協力し て、適正な事務処理を継続していくための方策を検討していく。 ② 質疑 委員から「我々組合員の立場からすると、給与等の負担が道府県から指定都市へ 移譲されたとしても、組合員として共済組合から受けられる福利厚生については、 従来と何ら変わりないという認識でよいのか。資料 11 の中で、 「健康管理事業の水 準の確保、当該事業の適正な実施」とあるが、事業財源の確保の面も含めて伺いた い。 」との質問があり、事務局から「共済組合としては、県費負担教職員の給与負担 が政令市に移った後も、同じ道府県支部の方であれば、組合員である教職員の皆様 に、給与負担の区分に関係なく、均一なサービスを提供していくことが基本と考え ている。そのため、資料 11 にあるとおり、「組合員サービスの質の維持」を確保す るため、引き続き 47 支部体制を事務処理対応の方針としている。従って、給与負担 移譲後も、 同じ道府県であれば同じサービスとすることを念頭に置いている。 一方、 保健事業においては、人間ドック等の健康管理事業に対する、道府県から支部への 補助金が、 組合員が受ける福利厚生サービスの財源の一部となっている。このため、 指定都市への給与等の移譲後も、支部において今までと同様の福利厚生サービスを 組合員に提供できるよう、財政的な確保等に関して、関係者の間でご努力をお願い したいと考えている。本部としても、支部・道府県・指定都市の間の調整状況を十 分に把握した上で適切に対応したいと考えている。 」との回答があった。 議題については、上記のとおり審議され、承認された。 (5)報告事項 ① 資料 12「標準報酬制移行に伴う掛金等への影響」に基づき、総務課長から報告があ 14 った。 ② 資料 13「休業手当金について」に基づき、短期給付課長から報告があった。 ③ 資料 14「宿泊施設の耐震整備に関する対応状況」に基づき、宿泊施設課長から報告 があった。 ④ 資料 15「平成 26 年財政再計算の結果」に基づき、年金企画課長から報告があった。 (6)要望事項 委員から「昨年6月の運営審議会においても要望させていただいた、短時間勤務者 や非常勤職員などへの組合員資格適用の拡大についてであるが、今年1月に厚生労働 省が「厚生年金保険および健康保険の被保険者資格に係る雇用契約又は任用が数日空 けて再度行われる場合の取扱いについて」で、事実上の使用関係が中断することなく 存続していると就労の実態に照らして判断される場合には、被保険者資格を喪失させ ることなく取り扱う必要がある旨の通知をしたと聞いている。また、厚生年金・健康 保険については、平成 28 年 10 月から短時間労働者について適用拡大されることにな っていると聞いている。ついては、非常勤職員などについて、組合員資格の適用を拡 大することは職域としての共済組合制度の拡充を図ることにもつながることになり、 我々も機会があるごとに関係機関に働きかけを行っている。ぜひ共済組合からも同様 の働きかけをお願いしたい。」との要望があり、事務局から「厚生年金や健康保険の動 きについては共済組合としても承知しており、関係省庁等に働きかけができる部分に 関しては、ご要望の趣旨に沿って対応させていただきたいと考えている。 」との説明が あった。 以上 15