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第131回徳島県情報公開審査会会議議事録 1 開催日時 平成27年11
第131回徳島県情報公開審査会会議議事録 1 開催日時 平成27年11月25日(水) 午後1時10から午後3時00分まで 2 開催場所 県庁8階 804会議室 3 出席者 (1) 委 員 上原委員,大道委員,喜多委員,益田委員,真鍋委員 (2) 事務局 阿宮情報公開個人情報担当室長 ほか 4 審議の内容 (1) 行政不服審査法の全部改正に伴い徳島県情報公開条例の規定を整備することについて (2) 不服申立事案の審議 第221事案(官民境界の境界確定資料の部分公開決定事案) 第222事案(農業協同組合に係る定期検査書の部分公開決定事案) 第225事案(警察署組織表の部分公開決定事案) 5 議事の概要 別添のとおり 【開 会】 会】 大道会長 ただ今から,第131回徳島県情報公開審査会を開会いたします。 本日の会議では,まず,「行政不服審査法の全部改正に伴い徳島県情報公 開条例の規定を整備すること」について公開審議を行い,その後,会議を非 公開として不服申立事案について審議を行います。 (1) 行政不服審査法の 行政不服審査法の全部改正に 全部改正に伴い徳島県情報公開条例の 徳島県情報公開条例の規定を 規定を整備することについて 整備することについて 大道会長 それでは,審議を始めます。 はじめに,「行政不服審査法の全部改正に伴い徳島県情報公開条例の規定 を整備すること」について,審議を行います。 まず,事務局から事案の概要及び資料の説明をお願いします。 事 務 局 (条例改正(案)等について説明) ① 審理員による審理手続きの適用除外について 本県の情報公開制度においては,既に第三者機関である情報公開審査 会により,改正行政不服審査法が求める公平・公正な審議を行っており ますので,現行の審理体制を保ちつつ,継続して審議を行うためにも審 理員による審理手続きを適用除外としたいと考えております。 また,法改正に伴い,諮問庁は,審査会への諮問の前に弁明書,反論 書,意見書等を取りまとめ,これらの書類を添えて諮問することとなり ます。 ② 公開請求に係る不作為に係る審査請求について 情報公開に係る審査請求は,一元的に情報公開審査会で審議を進める ことが望ましいとの考えから, 「公開請求に係る不作為に係る審査請求」 を新たに審査会の諮問対象に追加したいと考えております。 また,前回の審議会において御質問がありました「不作為の判断基準」 について調べましたところ,コンメンタール等によると,「法定期間を 経過してもなお不作為状態が続く場合は,当該不作為は原則として違法 となり・・・」とされています。 本県の情報公開制度に照らしますと,請求書を受け付けた日から15 日以内に決定をしなければならないと条例に規定されておりますので, 基本的には,請求書の受付日から15日を経過しても決定がされていな - 1 - い場合が不作為状態となります。 ③ 審査会に提出された書類の取扱いについて 前回の審査会では,審査会に提出された書類の「閲覧」及び「交付」 を認め,「減免規定」を設けるということで御説明いたしましたが,並 行して審議を進めております個人情報保護審査会において減免規定の運 用等についての御指摘がありました。 そこで,どのような方法が望ましいか,全国の状況も踏まえつつ,再 度検討したところ,「送付」及び「閲覧」が最も良いのではないかと考 えております。 この方法によるメリットは,次のとおりです。 ・ 「送付」は無料であり, 「交付」よりも高い行政サービスである。 ・国の情報公開個人情報保護制度との整合性がとれる。 ・全国的に最も採用予定の多い方法である。 この点については,前回の審議内容と異なっておりますので,再度, 方向性も含めて御審議いただければと思います。 ④ 委員の守秘義務に係る罰則規定について 地方公務員法上の一般職や他の特別職の委員の罰則規定(改正予定を 含む)を参考に次のとおり改正を考えております。 (現行) 1年以下の懲役又は3万円以下の罰金 (改正案)1年以下の懲役又は50万円以下の罰金 その他,軽微な字句の改正をします。 以上の4項目を改正・追加することについて,本日の審査会で最終の御了 解を頂き,次回の審査会で答申を頂ければと考えております。説明は以上で す。 委 員 審査関係人等の「等」は,どのような者を想定しているのでしょうか。 事 務 局 審査関係人等とは,審査請求人,実施機関及び関係人の三者を指します。 委 員 審査請求人と実施機関の両者間のやり取りのみではなく,関係人に対して も送付されるのであれば,関係人の範囲をある程度限定する必要があるよう に思う。関係人と主張する者を幅広く認めてしまうと,運用上支障を来すの - 2 - ではないでしょうか。 事 務 局 先ほど関係人と申しましたが, 行政不服審査法又は条例上の正確な名称は, 「参加人」となり,この参加人は,予め諮問庁に申出をし,参加人として認 められた者に限られます。条例上は, 「審査請求人等」と記載しますが, 「等」 の範囲が想定外に広がるということはないかと思います。 委 員 送付する提出文書は,提出者に2部用意してもらうのか,それとも審査会 事務局でコピーをするのか。どちらになるのでしょうか。 細かい話になりますが,文書が大量になるケースも考えられるので,予め 決めていた方が良いと思います。 事 務 局 先ほどの説明にも繋がりますが,提出文書を送付するというのは,行政サ ービスの向上が狙いです。そういう意味では,原則,審査会事務局でコピー をした上で送付すべきではないかと思います。 委 員 行政サービスの向上という視点から,提出文書を送付することは良いと思 います。条例や要綱に規定するのか,又は運用で実施するのかという選択は あると思いますが,細かいことも含めて決めていく必要がありますね。 事 務 局 条例にどの範囲をどのように記載するかについては,今後,法務文書室と 協議を進めてまいります。また,委員御指摘のとおり,条例には記載しない ものの,要綱に記載すべき事項や運用による事項があることは当方でも認識 しておりますので,鋭意調整して参りたいと思います。 委 員 個人情報保護審査会で,「不作為について審査請求が可能となる期日を条 例に具体的に記載する必要があるのではないか」とする意見があったと思い ますが,この点についてはどのように整理するのでしょうか。 事 務 局 情報公開制度において,不作為状態となる時点が請求日から15日経過後 であることは,先ほどの説明のとおりです。 しかしながら,請求内容や請求者によれば,15日よりも早く公開できる はずであると考える方もいるでしょうし,その者の審査請求をする権利を尊 重すべきであるとの考えから,条例には記載しない方向で考えております。 また,他の法令や条例を調べましたところ,不作為について審査請求でき - 3 - る期間を具体的に記載しているものはありませんでした。 委 員 事 務 局 提出資料の送付と閲覧の対象物は, 同じものを想定しているのでしょうか。 同じものです。 当方においても,同じものを送付するのに閲覧を認める必要があるのかと いった議論もありましたが,例えば,提出者が,提出した資料と同じものが 関係者に送られているのかについて確認するケースもあるのではないかとい う考えから,送付と閲覧の両方を認めたいと考えております。 委 員 行政不服審査法第9条第1項には,条例に特別の定めがある場合にはこの 限りでない旨の規定があります。 条例に特別の定めがあれば審理員を指名する必要はないとのことですか ら,行政不服審査法第9条第1項を除外する旨を規定しなくても,現行条例 にある情報公開審査会へ諮問する旨の規定で足りるように思いますが,どの ような解釈になるのでしょうか。 事 務 局 審査請求がされると,行政不服審査法に基づき, 「審理員による審理」 , 「行 政不服審査会による審理」といった手続きが必須事項となり,従来の「情報 公開審査会による審理」が行われないことになります。 そこで,条例において,審理員による審理手続きを除外する旨を記載する ことで,行政不服審査法の必須事項である「審理員による審理」 , 「行政不服 審査会による審理」の各手続きがリセットされ,改めて条例に基づく「情報 公開審査会による審理」が可能となります。 つまり,審理員による審理手続きを除外する旨を条例に規定することによ り,初めて「情報公開審査会による審理」を継続できることになります。 いずれにしても,条例の規定方法や表現については,これから法務文書室 と協議をしていきたいと思います。 委 員 電磁的記録が提出された場合はどのように対応するのでしょうか。 例えば,写真データの提出があった場合,CD-R等による複写,プリン トアウトした書面,写真の内容を記載した書面など,いくらか方法があると 思いますが,どのようなものを想定しているのでしょうか。 事 務 局 基本的には,プリントアウトした書面になると思いますが,様々なシチュ - 4 - エーションを想定しながら,適切な表現,運用を検討し,次回の審査会で御 報告させていただきます。 大道会長 「審査会への提出資料の取扱い」も含めて,各項目の方向性については, 実施機関の案のとおりでよろしいか。 委 員 大道会長 異議なし 実施機関においては, 実際の運用を想定しながら再度精査をお願いします。 その上で,次回の審査会で答申予定とします。 公開審議は以上になります。 【以下,非公開審議】 - 5 -