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年報 2007年(No.38) - Hiroshima University

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年報 2007年(No.38) - Hiroshima University
<表紙の説明>
Respirology group
cDNA マイクロアレイによって,肺癌で高頻度に高発現しているキネシンモーターファミリーに
属する蛋白である KIF4A を同定した.KIF4A は精巣のみに発現を認める癌精巣抗原であり,組織
マイクロアレイによる検討によって,KIF4A の発現が高い非小細胞肺癌患者は有意に予後不良で
あることが示された.また,KIF4A に対する siRNA を用いた発現阻害実験で,肺癌細胞の増殖と
強く関わることが示された.KIF4A は予後と強く関わることから癌の悪性度にも関わると考え,
図の如く matrigel invasion assay によって,KIF4A を強制発現させた細胞では有意に浸潤能が亢進
することを示した.以上から KIF4A は肺癌に対する分子標的薬,癌ワクチン,予後マーカー開発
において有望な蛋白であると考えられた.
Taniwaki M, et al. Activation of KIF4A as a prognostic biomarker and therapeutic target for lung cancer.
Clin Cancer Res. 13: 6624-31, 2007.
Nephrology group
Peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR)-γ リガンドと hepatocyte growth factor (HGF)はさま
ざまな臓器の虚血再灌流障害を軽減する以外にも多くの共通した作用を有していることが報告さ
れている.我々は腎虚血再灌流ラットにおいて,PPAR-γ リガンドのひとつである troglitazone 投与
により腎尿細管のアポトーシスが抑制され,HGF 発現が亢進することを明らかにした.この結果
より,PPAR-γ の虚血再灌流障害抑制作用の一部は HGF 発現亢進によることが示唆された.
Doi S, et al. Protective effects of peroxisome proliferator-activated receptor gamma ligand on apoptosis and
hepatocyte growth factor induction in renal ischemia-reperfusion injury. Transplantation 84: 207-13, 2007
Endocrinology group
Visfatin は,内臓脂肪で同定された新規アディポサイトカインであり,IL-6 や TNF-α とともに炎症
性アディポサイトカインであることが示唆されている.In vitro の研究から visfatin 分泌は IL-6 に
より増加し,また,visfatin は IL-6 分泌を促すことが報告され,両者には相互関係があることがわ
かってきた.我々は,日系米人を対象に,血清 visfatin 値と血清 IL-6 値や血清 CRP 値の関連につ
いて検討し,visfatin は IL-6 や CRP と正の相関を示すことを報告した.さらに,血清 visfatin 値と
インスリン抵抗性の指標である HOMA-IR についても検討したが,visfatin はインスリン抵抗性と
関連がなかった.
図は,血清 visfatin 値と血清 IL-6 値または血清 CRP 値の撒布図であり,血清 visfatin
は IL-6 や CRP と正相関することを示している.
Oki K, et al. Circulating visfatin level is correlated with inflammation, but not with insulin resistance. Clin
Endcrinol 67: 796-800, 2007
Cardiology group
オステオプロテジェリン(以下OPG)は,receptor activator of nuclear factor-κB (以下RANK)の可溶性
デコイ受容体であり,RANK ligandがRANKに結合するのを抑制することにより,血管石灰化抑制
に寄与することが報告されている.我々は,OPG遺伝子欠損マウスに活性化ビタミンD3(calcitriol)
を投与することにより,動脈壁石灰化モデルを作成した.石灰化領域の程度は,大動脈組織のア
ルカリフォスファターゼ(ALP)活性と相関を認め,OPGの抗石灰化作用はALP downregulationによ
って引き起こされる事を証明した.図はマウスの大動脈洞切片(A,D,G:OPG(+/+), B,E,H:OPG(+/-),
C,F,I:OPG(-/-))であるが,OPG(-/-)マウスで大動脈洞の石灰化(矢印)が明瞭に惹起されている.
Orita Y, et al. Role of Osteoprotegerin in Arterial Calcification. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 27: 2058-64,
2007
1
広島大学理念五原則
1.
2.
3.
4.
5.
平和を希求する精神
新たなる知の創造
豊かな人間性を培う教育
地域社会・国際社会との共存
絶えざる自己変革
教室憲章
広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学
1. 既存の知識にとらわれず,臨床分子内科学創学の志を
持つこと
2. 国益に沿った社会貢献を目標とすること
3. 明確な学術業績追求姿勢を持つこと
教室運営理念
広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学
1.
2.
3.
4.
5.
開示された評価基準
適材適所
診療は草の根から,研究は国際的に
高いモラルを持つ医師の養成
権威に屈しないこと
2
目
次
巻頭言(河野修興教授)
高知大学教授就任のご挨拶&近況報告(横山彰仁教授)
第Ⅰ部
研究活動
A.執筆
B.発表
C.研究助成金
D.賞
第Ⅱ部
教育活動
A.医学部
1.講義
2.外来・病棟実習
B.大学院生
C.学位取得者
第Ⅲ部
診療活動
1.入院患者
2.死亡例
3.特殊検査・治療
教室員・研究生・技術員名簿
医師所属学会・認定医・専門医等一覧
平成 19 年度新入局者紹介
あとがき(服部登准教授)
3
巻頭言
教授
河野
修興
2007 年度は世間にとってとんでもない年でした。何と,日本漢字能力
検定協会が公募で選ぶ平成 19 年の世相を表す漢字として「偽」が選ばれ
たという不名誉な年でした。何かしら世の中がおかしい方向へ動いている
のかもしれません。
一方,分子内科学(第二内科)ではおめでたいことが重なりました。
平成 19(2007)年は第二内科が昭和 23 年に開講してから 60 年間の最
後を飾る年にあたります。11 月 24 日(土),リーガロイヤルホテル広島に
おいて,同門会員 357 名,来賓 116 名の総勢 473 名による開講 60 周年記
念祝賀会を開催しました。祝賀会に先立って記念講演会「創意工夫を考え
る」を催し,首都大学東京の西澤潤一学長と筑波大学名誉教授の村上和雄
先生という 2 名のノーベル賞候補学者,さらに囲碁界では天才の名を恣に
してきた「宇宙流」の日本棋院武宮正樹九段にご講演いただきました。特
に画策したわけではありませんが,この講演会と記念誌「一源三流」を中
国新聞が 2 度にわたって取り上げてくれたことにはびっくりしました。ま
た,いずれの講演者のご講演もたいへんな迫力があり,圧倒されてしまい
ました。武宮元本因坊・元名人の「私は,清く正しく美しく,という言葉
は大嫌いなんです。清く楽しく美しく,でなければならないんです。」と
いうお話は非常に重要な意味を含んでいると思い,本企画が成功したと思
いました。祝賀会には,浅原利正広島大学学長,弓削孟文広島大学理事,
原田康夫元学長,藤田雄山広島県知事,増原義剛衆議院議員,寺田稔衆議
院議員,林正夫広島県議会議長,藤田博之広島市議会議長,碓井静照広島
県医師会長,潮健史広島県神社庁副庁長など,各界の指導者を多数お招き
することができ,第二内科・分子内科学の 60 周年に中締めすることがで
きたと思っています。私達教室員一同,同門会員や広島県医師会員の皆様
方と腕を組んで次の 60 年に向かって力強く歩み始める決意を新たにする
ことが出来たと考えているところです。
4
平成 19 年 4 月には,横山助教授が高知大学医学部血液呼吸器内科(第
三内科)教授として赴任しました。広島大学以外の国立大学内科学教室の
教授に私達の教室出身者が就任したのは彼が第 1 号となります。研究室の
実力を評価する指標の一つとして,他学の教授就任者の数は非常に重要と
されていますので,彼の快挙は本当に貴重です。
平成 20 年 1 月には,島根大学医学部第四内科准教授として赴任してい
た礒部
威君が島根大学第五内科の教授に就任しました。彼は広島大学を
卒業し広島大学で育った人材でもあり,たいへんな快挙です。
また,教授就任 7 年目にして,開講以来最高記録となる私を含めて 7 名
が文部科学省科学研究費の助成を受けることができました。また,私が医
師になって 4 年目の比婆郡西城町立病院(現
庄原市立西城病院)時代に
医師としての心構えと臨床技術を教えていただき心から尊敬している第
二外科の浅原利正教授が,5 月 21 日付けで第 11 代広島大学長に就任され
ました。
このように,教室には慶事が重なりましたが,現在の「医療崩壊」は本当
に悲惨な状況を迎えようとしており,関連病院にはご迷惑をかけっぱなし
です。ここまで状況が悪いと,なまじっかな対処法ではどうしようもない
ように思われます。明治以来現在まで真の意味では根付かなかった国民主
権による民主主義を確立しなければ,「偽」や「医療崩壊」から逃れるこ
とは出来ないように思っているところです。「偽」も「医療崩壊」も,同
根であり,それは国民主権の欠陥が原因であると考えざるをえないからで
す。同門会諸氏の賢明な知性とパワーを結集して医療崩壊に立ち向かうこ
とを大いに期待していることを述べさせていただき,稿を終えさせていた
だきます。
5
高知大学教授就任のご挨拶&近況報告
高知大学血液・呼吸器内科教授
横山
彰仁
光陰矢のごとし,その言葉通りに高知に赴任して早くも1年が過ぎようとし
ています.高知大学ではここ数年,多くの教室で代替わりの時期になり,私が
赴任してからでも医学科で 3 件の教授選がありました.ここだけの話,関連の
ない科のことはあまり関心も高くはないわけですが,選考委員会ではかなり真
面目に様々な情報を集めるなどしており,個人的な業績などのほかにも実に多
様な因子が重要になるものだなと感心しています.そんなことを通しても,私
が選考されたのは奇跡的やなあと思ったりしますが,河野教授をはじめとして,
多くの先生方にお世話になったおかげに違いないと今更ながら大変ありがた
く思っています.この場を借りまして,重ねて厚くお礼を申し上げます.
さて,振り返ってみると,当初は大変忙しく,見知らぬ土地で分からないこ
とだらけで,私自身かなり緊張していたと思います.また,普通では考えられ
ないようなシステムが当科にはあって,当初は唖然・茫然としたことも何度か
あります.初代および前教授があまりにも研究に秀でかつ実績があり,おそら
くすべての教室員も研究のみに価値を置き,臨床教室でありながら一部は基礎
医学の教室のようなシステムになっていたわけです.さらに,研修医によれば,
当科は学内でダントツの暗さ・・・と断言されていました.こうした実績を覆す
のは容易ではない気もしましたが,”Que sera sera”と言いつつ,今まで紆余曲
折はあるにしても,ゆっくりとよい方向に事態が動いてきていると実感してい
ます.また,私自身もようやく学内外の様子を俯瞰する余裕も出てきました.
最近は「第三内科は変わったね」とよく言われます.学位指導をしていたグ
ループの中から,3 名広島から来てくれているわけですが,彼らに対しては非
常に高い評価が聞こえてきています.大変嬉しく思うと同時に,彼らをこころ
よく送っていただいた分子内科の皆さんに大変感謝しております.もともと呼
吸器内科医を標榜する方はいましたが,彼らも元は血液内科医であり,学位も
血液学で取得しています(しかし彼ら自身,化学療法はお手のものですし,呼
吸器が専門ではないといいながら,呼吸器一般の勉強を続けてくれています)
.
6
広大の応援で呼吸器グループが充実してきたとはいっても,診療および教育が
何とかこなせる人数かつ不慣れなところもあり,研究にまでなかなか手が回ら
ない状況です.
そんなわけで“広島組”も日々診療に追われているわけですが,高知の食文化
と暮らしやすさに満足しているようです.庄田助教は単身生活を謳歌してい
る?との噂ですが,他科の信頼も厚く,(1 名は毎年交代するというわけで)
このたび高知を去るに当たっては他科の多くの先生方に大変残念がられてい
ます.岩本君は今年から癌プロ枠で助教となり,子供も高知で生まれ,学生に
講義もするし,論文の書き方なども勉強中です.塩田君は庄田君の後任で助教
になる予定で,病院の応援で採痰ブースも買っていただき,これからは誘発痰
の研究にさらに驀進する予定です(?).極めて多忙の中,多くを求めること
はできませんが,岩本,塩田両君とも特別研究学生(広大院生のまま;最長 2
年間)でもあり,少なくとも今年中の学位論文の accept は必須です.それはさ
ておいても,彼らの高知での色々な意味での経験が,良い思い出にとどまらず
今後に生きるに違いないと思っています.
広大分子内科は日本有数の大きな医局であり,思えば,恵まれた環境の中で,
研究ができていたと思います.中にいれば大変忙しく,めまぐるしい日々でも
あったわけですが,皆さんにはそのような恵まれた環境という自覚なしに貴重
な時間を浪費しないようにしてほしいと思います.広島では満たされているた
めか思考は内向きになりがちですが,島根や高知でも研究はできますから,ア
カデミックなキャリアを積みたい人には chance が広がっているのではないか
と思います.とはいっても,人員はかなりタイトですので,高知大学自前の人
材を何とか増やして,関連施設も含めて相互の人的交流ができるようにと最大
限の努力をしているところです.4 月からは,研究面も膠原病肺の幹細胞移植
や気道疾患を中心とした臨床研究を展開したいと考えているところです.河野
教授や服部准教授には当大学の非常勤講師にもなっていただくことができ,こ
うした研究も含めて,今後も種々の面でご指導いただきたいと願っています.
また,分子内科の同門,教室員の皆様にも,引き続きご指導ご鞭撻とご協力を
お願い申し上げて,本稿の終わりとしたいと思います.
7
第Ⅰ部
研究活動
(平成19年)
A.執筆
B.発表
C.研究助成金
D.賞
注:同門会員である、同門会員でない、に関わらず、その研究が行われた
期間に分子内科学(旧第二内科)に所属していなかった先生方には、*(ア
スタリスク)を添付しました。(ただし、留学中を除く)
8
A.執
筆
[原著(英文)]
<呼吸器グループ>
1.
Inata J, Hattori N, Yokoyama A, Ohshimo S, Doi M*, Ishikawa N,
Hamada H*, Kohno N.
Circulating KL-6/MUC1 mucin carrying sialyl Lewisa oligosaccharide is an
independent prognostic factor in patients with lung adenocarcinoma.
Int J Cancer 120: 2643-2649, 2007
MUC1 mucin is frequently observed in adenocarcinomas, and its association with
metastasis has been postulated through the interaction between sialyl Lewis
oligosaccharides present on this glycoprotein and selectins. Levels of soluble
MUC1 recognized by anti-KL-6 monoclonal antibody were also frequently
elevated in the sera of lung adenocarcinoma patients. The aim of this study was to
demonstrate the presence of KL-6/MUC1 carrying sialyl Lewisa oligosaccharide,
designated as SLAK, and subsequently evaluate the clinical significance of
circulating SLAK in patients with lung adenocarcinoma. We developed a
sandwich ELISA system using anti-sialyl Lewisa and anti-KL-6 antibodies to
detect SLAK, and also measured circulating SLAK levels in 97 healthy controls
and 103 patients with lung adenocarcinoma. Circulating SLAK levels were
measured in the sera taken before treatment and then were evaluated to clarify
whether such levels were related to the clinical outcomes. Levels of circulating
SLAK were significantly higher in lung adenocarcinoma patients than in healthy
subjects, and a higher serum SLAK level was correlated with the presence of
distant metastasis. The overall survival rate for patients with high serum SLAK
levels was significantly poorer than that of patients with low serum SLAK levels.
The survival analysis restricted to the patients with distant metastasis also showed
the same trend. In a multivariate survival analysis in lung adenocarcinoma
patients, a high serum SLAK level was indicated as an independent prognostic
factor. In conclusion, the circulating SLAK level at diagnosis is useful for
predicting a poor prognosis in patients with lung adenocarcinoma.
9
2.
Sakurai J, Hattori N, Nakajima M*, Morita T*, Suzuki T*, Yokoyama A,
Kohno N.
Differential expression of the glycosylated forms of MUC1 during lung
development.
Eur J Histochem 51: 95-102, 2007
Human MUC1 mucin is a high-molecular weight transmembrane glycoprotein
expressed on the apical surface of the simple epithelia of many different tissues.
Previous
investigations
suggest
the
involvement
of
MUC1
in
epithelial
cytodifferentiation and glandular morphogenesis. However, the role of MUC1 in the
development of the fetal respiratory tracts has so far been poorly investigated. To
obtain more information on the roles of MUC1 during fetal lung development, we
examined the expression and distribution of MUC1 by immunohistochemical staining
of postmortem lung specimens from fetuses and neonates of various gestational ages.
Three monoclonal antibodies, HMFG1, HMFG2, and anti-KL-6, which bind different
glycosylation variants, were used. Each monoclonal antibody has been shown to
recognize heavily-glycosylated MUC1, sparsely-glycosylated MUC1, and sialylated
carbohydrate side chains of MUC1, respectively. At 13 weeks of gestation, the
terminal respiratory tracts were diffusely stained with HFMG1 and anti-KL-6.
Sparsely-glycosylated MUC1, as recognized by HMFG2, was detected only in the
distal portions of the terminal bronchioles that divided into respiratory bronchioles.
As such development continued, MUC1, recognized by HMFG1 and anti-KL-6, was
detected throughout the bronchioles and terminal sacs, although HMFG1
immunoreactivity
decreased
in
intensity
towards
the
terminal
sacs.
Sparsely-glycosylated MUC1, as recognized by HMFG2, was mainly observed in the
terminal portions. In the adult lungs, both the alveolar spaces and the respiratory
bronchioles stained with HFMG1 and anti-KL-6. However, the distribution of
sparsely-glycosylated MUC1 was limited in the alveolar epithelial cells. Our
investigation demonstrated that variants of MUC1 were expressed in the fetal
respiratory tracts as early as 13 weeks of gestation, and its expression persisted even
after lung maturation. The precise roles of MUC1 were not determined in the present
study; however, different glycosylation variants of MUC1 may be associated with the
development of different regions of the terminal respiratory tract.
10
3. Shoda H, Yokoyama A, Nishino R, Nakashima T, Ishikawa N, Haruta Y,
Hattori N, Naka T*, Kohno N.
Overproduction of collagen and diminished SOCS1 expression are causally
linked in fibroblasts from idiopathic pulmonary fibrosis.
Biochem Biophys Res Commun 353: 1004-10, 2007
Idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) is a chronic, progressive, and often fatal
pulmonary disorder, and its pathology is characterized by parenchymal fibrosis.
To investigate the characteristics of fibroblasts in IPF, we obtained eight
fibroblast cell lines from lungs with IPF and eight lines from normal lungs. We
found that the fibroblasts from IPF spontaneously produced higher amounts of
type I collagen and had lower expression levels of SOCS1 than fibroblasts from
normal lung. By using mouse fibroblasts, we demonstrated the causal relationship
between them: the deficiency of SOCS1 in fibroblasts resulted in increased
collagen production, whereas overexpression of SOCS1 suppressed collagen
production. IFN-gamma suppressed spontaneous collagen production even in
SOCS1-deficient
fibroblasts,
indicating
that
IFN-gamma
inhibition
is
SOCS1-independent. In contrast, IFN-gamma suppressed the increase of collagen
production induced by IL-4 in wild type fibroblasts but not SOCS1-deficient
fibroblasts, suggesting IFN-gamma acted exclusively via SOCS1 in this case.
Following IFN-gamma stimulation, the amount of SOCS1 mRNA expressed by
IPF fibroblasts was comparable to that of normal fibroblasts. Thus, the extent of
SOCS1 increase after stimulation by IFN-gamma was significantly higher in IPF
fibroblasts. The extent to which IFN-gamma inhibited collagen production was
also larger in IPF fibroblasts than in normal fibroblasts. These results suggest that
the exaggerated production of collagen observed in fibroblasts from IPF is
causally related to the diminished expression of SOCS1, and IPF fibroblasts are
more susceptible to IFN-gamma because of decreased expression of SOCS1.
11
4. Ishikawa N, Takano A, Yasui W*, Inai K*, Nishimura H*, Ito H*,
Miyagi Y*, Nakayama H*, Fujita M*, Hosokawa M*, Tsuchiya E*, Kohno N,
Nakamura Y*, Daigo Y*.
Cancer-testis antigen lymphocyte antigen 6 complex locus K is a serologic
biomarker and a therapeutic target for lung and esophageal carcinomas.
Cancer Res 67: 11601-11, 2007
Gene expression profile analyses of non-small cell lung carcinomas (NSCLC) and
esophageal squamous cell carcinomas (ESCC) revealed that lymphocyte antigen 6
complex locus K (LY6K) was specifically expressed in testis and transactivated in
a majority of NSCLCs and ESCCs. Immunohistochemical staining using 406
NSCLC and 265 ESCC specimens confirmed that LY6K overexpression was
associated with poor prognosis for patients with NSCLC (P = 0.0003), as well as
ESCC (P = 0.0278), and multivariate analysis confirmed its independent
prognostic value for NSCLC (P = 0.0035). We established an ELISA to measure
serum LY6K and found that the proportion of the serum LY6K-positive cases was
38 of 112 (33.9%) NSCLC and 26 of 81 (32.1%) ESCC, whereas only 3 of 74
(4.1%) healthy volunteers were falsely diagnosed. In most cases, there was no
correlation between serum LY6K and conventional tumor markers of
carcinoembryonic antigen (CEA) and cytokeratin 19-fragment (CYFRA 21-1)
values. A combined ELISA for both LY6K and CEA classified 64.7% of lung
adenocarcinoma patients as positive, and the use of both LY6K and CYFRA 21-1
increased sensitivity in the detection of lung squamous cell carcinomas and
ESCCs up to 70.4% and 52.5%, respectively, whereas the false positive rate was
6.8% to 9.5%. In addition, knocked down of LY6K expression with small
interfering RNAs resulted in growth suppression of the lung and esophageal
cancer cells. Our data imply that a cancer-testis antigen, LY6K, should be useful
as a new type of tumor biomarker and probably as a target for the development of
new molecular therapies for cancer treatment.
12
5. Taniwaki M, Takano A, Ishikawa N, Yasui W*, Inai K*, Nishimura H*,
Tsuchiya E*, Kohno N, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Activation of KIF4A as a prognostic biomarker and therapeutic target for
lung cancer.
Clin Cancer Res 15: 6624-31, 2007
PURPOSE AND EXPERIMENTAL DESIGN: To identify molecules that might
be useful as diagnostic/prognostic biomarkers and as targets for the development
of new molecular therapies, we screened genes that were highly transactivated in
a large proportion of 101 lung cancers by means of a cDNA microarray
representing 27,648 genes. We found a gene encoding KIF4A, a kinesin family
member 4A, as one of such candidates. Tumor tissue microarray was applied to
examine the expression of KIF4A protein and its clinicopathologic significance in
archival non-small cell lung cancer (NSCLC) samples from 357 patients. A role
of KIF4A in cancer cell growth and/or survival was examined by small interfering
RNA experiments. Cellular invasive activity of KIF4A on mammalian cells was
examined using Matrigel assays. RESULTS: Immunohistochemical staining
detected positive KIF4A staining in 127 (36%) of 357 NSCLCs and 19 (66%) of
29 small-cell lung cancers examined. Positive immunostaining of KIF4A protein
was associated with male gender (P = 0.0287), nonadenocarcinoma histology (P =
0.0097), and shorter survival for patients with NSCLC (P = 0.0005), and
multivariate analysis confirmed its independent prognostic value (P = 0.0012).
Treatment of lung cancer cells with small interfering RNAs for KIF4A suppressed
growth of the cancer cells. Furthermore, we found that induction of exogenous
expression of KIF4A conferred cellular invasive activity on mammalian cells.
CONCLUSIONS: These data strongly implied that targeting the KIF4A molecule
might hold a promise for the development of anticancer drugs and cancer
vaccines as well as a prognostic biomarker in clinic.
13
6. Ohshima M*, Yokoyama A, Ohnishi H, Hamada H*, Kohno N, Higaki J*,
Naka T*.
Overexpression of suppressor of cytokine signalling-5 augments
eosinophilic airway inflammation in mice.
Clin Exp Allergy 37: 735-42, 2007
BACKGROUND: Enhanced expression of the suppressor of cytokine signalling
(SOCS)-5 might be of therapeutic benefit for T-helper type 2 (Th2) dominant
diseases, as its expression is reported to result in a reduction of Th2
differentiation in vitro due to the inhibition of IL-4 signalling. OBJECTIVE: To
investigate the regulatory role of SOCS-5 in vivo, we explored the phenotype of
an experimental asthma model developed in SOCS-5 transgenic (Tg) mice.
METHODS: The SOCS-5 Tg mice or wild-type (WT) mice were sensitized and
repeatedly challenged with ovalbumin (OVA). We examined bronchoalveolar
lavage fluid (BALF), lung specimens, and airway hyperresponsiveness (AHR) to
methacholine. RESULTS: The production of IFN-gamma by CD4(+) T cells from
unprimed SOCS-5 Tg mice was significantly increased in comparison with
unprimed wild-type mice, indicating that SOCS-5 Tg mice have a Th1-polarizing
condition under natural conditions. However, in an asthma model, significantly
more eosinophils in the airways and higher levels of IL-5 and IL-13 in BALF
were observed in the SOCS-5 Tg than the wild-type mice. AHR in the asthma
model of SOCS-5 Tg was also more enhanced than that of wild-type mice.
OVA-stimulated CD4(+) T cells from the primed SOCS-5 Tg mice produced
significantly more IL-5 and IL-13 than CD4(+) T cells from wild-type mice.
CONCLUSION: Our results demonstrate that the overexpression of SOCS-5 does
not inhibit Th2 response, but rather augments the phenotype of the asthma model
in vivo. This finding throws into question the therapeutic utility of using
enhancement of SOCS-5 expression for Th2-dominant disease.
14
7. Yamabuki T*, Takano A, Hayama S*, Ishikawa N, Kato T*, Miyamoto M*,
Ito T*, Ito H*, Miyagi Y*, Nakayama H*, Fujita M*, Hosokawa M*,
Tsuchiya E*, Kohno N, Kondo S*, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Dikkopf-1 as a novel serologic and prognostic biomarker for lung and
esophageal carcinomas.
Cancer Res 67: 2517-25, 2007
Gene expression profile analysis of lung and esophageal carcinomas revealed that
Dikkopf-1 (DKK1) was highly transactivated in the great majority of lung cancers
and esophageal squamous cell carcinomas (ESCC). Immunohistochemical
staining using tumor tissue microarrays consisting of 279 archived non-small cell
lung cancers (NSCLC) and 280 ESCC specimens showed that a high level of
DKK1 expression was associated with poor prognosis of patients with NSCLC as
well as ESCC, and multivariate analysis confirmed its independent prognostic
value for NSCLC. In addition, we identified that exogenous expression of DKK1
increased the migratory activity of mammalian cells, suggesting that DKK1 may
play a significant role in progression of human cancer. We established an ELISA
system to measure serum levels of DKK1 and found that serum DKK1 levels
were significantly higher in lung and esophageal cancer patients than in healthy
controls. The proportion of the DKK1-positive cases was 126 of 180 (70.0%)
NSCLC, 59 of 85 (69.4%) SCLC, and 51 of 81 (63.0%) ESCC patients, whereas
only 10 of 207 (4.8%) healthy volunteers were falsely diagnosed as positive. A
combined ELISA assays for both DKK1 and carcinoembryonic antigen increased
sensitivity and classified 82.2% of the NSCLC patients as positive whereas only
7.7% of healthy volunteers were falsely diagnosed to be positive. The use of both
DKK1 and ProGRP increased sensitivity to detect SCLCs up to 89.4%, whereas
false-positive rate in healthy donors was only 6.3%. Our data imply that DKK1
should be useful as a novel diagnostic/prognostic biomarker in clinic and
probably as a therapeutic target for lung and esophageal cancer.
15
8. Ohtsuki Y*, Fujita J*, Hachisuka Y*, Uomoto M*, Okada Y*,
Yoshinouchi T*, Lee GH*, Furihata M*, Kohno N.
Immunohistochemical and immunoelectron microscopic studies of the
localization of KL-6 and epithelial membrane antigen (EMA) in
presumably normal pulmonary tissue and in interstitial pneumonia.
Med Mol Morphol 40: 198-202, 2007
To clarify the localization of KL-6 and epithelial membrane antigen (EMA) in human
lungs, immune reactions to antibodies to these factors were examined in detail at light
and electron microscopic levels. Immunohistochemical investigation was performed
in 17 cases of usual interstitial pneumonia (UIP), nonspecific interstitial pneumonia
(NSIP), hypersensitivity pneumonitis (HP), collagen vascular disease-associated
interstitial pneumonias (CVD-IP), viral pneumonia, and bronchobronchioloectasis, as
well as in 10 cases of presumably normal pulmonary tissue resected as a result of
spontaneous
pneumothorax.
Immunohistochemical
study
revealed
similar
discontinuous linear or dome-shaped positive patterns restricted to type II alveolar
cells in presumably normal tissue and only some regions of interstitial pneumonia. In
sharp contrast, immune reactions with each of the two antibodies yielded a continuous
linear pattern surrounding damaged areas in most regions of interstitial pneumonias
and some normal areas as well. Staining for EMA antibody was negative in some
regenerating alveolar and bronchial cells in regenerating foci in interstitial
pneumonias, although staining for KL-6 antibody was always positive in these cells.
Immunoelectron microscopic studies demonstrated similar positive reactions with
both antibodies on the surface of alveolar epithelial cells in three of the cases
examined, with surface positive granules 100-200 nm in diameter. Thus, although
staining for both KL-6 and EMA antibodies exhibited discontinuous positivity
restricted to type II alveolar cells in nondamaged regions, immune reactions were
continuous and linear in pattern in or around damaged areas of the lungs at both light
and electron microscopic levels, probably as a consequence of cell-surface barrier
function. These findings in pulmonary tissue might be evidence of defense functions.
16
9. Kadowaki T*, Hamada H*, Yokoyama A, Abe M*, Nishimura K*, Kohno N,
Inata J, Kuraoka T*, Moritani C*, Higaki J*.
Significance of serum uric acid in patients with chronic respiratory
failure treated with non-invasive positive pressure ventilaton.
Intern Med 46: 691-697, 2007
PURPOSE: The aim of the study was to evaluate serum uric acid (UA) levels
before and after non-invasive positive pressure ventilation (NPPV) to assess the
utility of serum UA as an indicator of acute exacerbation of chronic respiratory
failure (CRF) in patients treated with NPPV. METHODS: We analyzed change in
the serum UA level in 29 patients with CRF due to restrictive thoracic disease and
treated with NPPV. RESULTS: After NPPV therapy, PaO2 was significantly
increased and PaCO2 was significantly decreased in all patients. Sixty-two
percent of patients (18 of 29) showed a decreased serum UA/creatinine (Cr) ratio
after NPPV therapy, but, overall, there was no significant change in serum UA/Cr
(P=0.0688). The change in serum UA/Cr was not correlated with the changes in
PaO2 and PaCO2 after NPPV. When we compared patients in whom serum
UA/Cr decreased (n=18) with patients in whom serum UA/Cr did not decrease
(n=11), there were significantly fewer patients who suffered CRF exacerbation in
the group with a decrease (P=0.0021). Furthermore, the cumulative proportion
(Kaplan-Meier) of patients who did not suffer exacerbation of CRF was
significantly higher in the group in which serum UA/Cr decreased (P=0.0003).
CONCLUSIONS: Our data suggest that serum UA may be a useful clinical
indicator of CRF exacerbation in patients treated by NPPV.
17
10. Takeda T*, Hattori N, Tokuhara T*, Nishimura Y*, Yokoyama M*,
Miyake M*.
Adenoviral transduction of MRP-1/CD9 and KAI1/CD82 inhibits lymph
node metastasis in orthotopic lung cancer model.
Cancer Res 67: 1744-1749, 2007
Conventional therapies still remain less effective for metastasis of lung cancer,
thus leading to a poor prognosis for this disorder. Although the processes involved
in metastasis have not yet been clearly elucidated, our previous studies have
shown that higher expression levels of MRP-1/CD9 and KAI1/CD82 in cancer
cells are significantly correlated with less metastatic potency. To determine
whether the gene transfer of these tetraspanins into lung tumor cells may be a
useful strategy to regulate metastasis, we adopted an orthotopic lung cancer
model produced by the intrapulmonary implantation of Lewis lung carcinoma
(LLC) cells and evaluated the metastatic growth in the mediastinal lymph nodes
using two different methods of gene delivery as follows: (a) the implantation of
LLC cells preinfected with adenovirus encoding either MRP-1/CD9 cDNA,
KAI1/CD82 cDNA, or LacZ gene into the mouse lung and (b) the intratracheal
administration of these adenoviruses into the mice orthotopically preimplanted
with LLC cells. In both cases, we found that the delivery of either MRP-1/CD9 or
KAI1/CD82 cDNA dramatically reduced the metastases to the mediastinal lymph
nodes in comparison with those of LacZ gene delivery, without affecting the
primary tumor growth at the implanted site. These results reemphasize the
important role of MRP-1/CD9 and KAI1/CD82 in the suppression of the
metastatic process and also show the feasibility of gene therapy when using these
tetraspanins for lung cancer to prevent metastasis to the regional lymph nodes.
This strategy may therefore be clinically applicable as a prophylactic treatment to
suppress the occurrence of lymph node metastasis.
18
11. Kato T*, Hayama S*, Yamabuki T*, Ishikawa N, Miyamoto M*, Ito M*,
Tsuchiya E*, Kondo S*, Nakamura Y*, and Daigo Y*
Increased Expression of Insulin-like
Growth
Factor-II
Messenger
RNA-Binding Protein 1 Is Associated with Tumor Progression in Patients
with Lung Cancer.
Clin Cancer Res 13: 434-442, 2007
PURPOSE: To identify novel biomarkers and therapeutic targets for lung cancers, we
screened for genes that were highly transactivated in a large proportion of non-small
cell lung cancers (NSCLC) using a cDNA microarray representing 27,648 genes.
EXPERIMENTAL DESIGN: A gene encoding insulin-like growth factor-II
mRNA-binding protein 1 (IMP-1) was selected as a candidate (> or =3-fold
expression than in normal lung tissue in about 70% of NSCLCs). Tumor tissue
microarray was applied to examine expression of IMP-1 protein in archival lung
cancer samples from 267 patients and investigated its clinicopathologic significance.
A role of IMP-1 in cancer cell growth and/or survival was examined by small
interfering RNA experiments. Cellular invasive activity of IMP-1 on mammalian cells
was examined using Matrigel assays. mRNAs associated with IMP-1 in cancer cells
were also isolated by RNA immunoprecipitation followed by cDNA microarray
analysis. RESULTS: Positive immunostaining of IMP-1 was correlated with male (P
= 0.0001), tumor size (P = 0.0003), non-adenocarcinoma histology (P < 0.0001),
smoking history (P = 0.0005), non-well-differentiated tumor grade (P = 0.0001), and
poor prognosis (P = 0.0053). Suppression of IMP-1 expression with small interfering
RNA effectively suppressed growth of NSCLC cells. In addition, we identified that
exogenous expression of IMP-1 increased the migratory activity of mammalian cells.
IMP-1 was able to bind to mRNAs encoding a variety of proteins involved in signal
transduction, cell cycle progression, cell adhesion and cytoskeleton, and various types
of enzymatic activities. CONCLUSIONS: These results suggest that IMP-1
expression is likely to play important roles in lung cancer development and
progression, and that IMP-1 is a prognostic biomarker and a promising therapeutic
target for lung cancer.
19
12. Mano Y*, Takahashi K*, Ishikawa N, Takano A, Yasui W*, Inai K*,
Nishimura H*, Tsuchiya E*, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Fibroblast growth factor receptor 1 oncogene partner as a novel prognostic
biomarker and therapeutic target for lung cancer.
Cancer Sci 98: 1902-13, 1007
To screen candidate molecules that might be useful as diagnostic biomarkers or
for development of novel molecular-targeting therapies, we previously carried out
gene-expression profile analysis of 101 lung carcinomas and detected an elevated
expression of FGFR1OP (fibroblast growth factor receptor 1 oncogene partner) in
the majority of lung cancers. Immunohistochemical staining using tumor tissue
microarrays consisting of 372 archived non-small cell lung cancer (NSCLC)
specimens revealed positive staining of FGFR1OP in 334 (89.8%) of 372
NSCLCs. We also found that the high level of FGFR1OP expression was
significantly associated with shorter tumor-specific survival times (P < 0.0001 by
log-rank test). Moreover, multivariate analysis determined that FGFR1OP was an
independent prognostic factor for surgically treated NSCLC patients (P < 0.0001).
Treatment of lung cancer cells, in which endogenous FGFR1OP was
overexpressed, using FGFR1OP siRNA, suppressed its expression and resulted in
inhibition of the cell growth. Furthermore, induction of FGFR1OP increased the
cellular motility and growth-promoting activity of mammalian cells. To
investigate its function, we searched for FGFR1OP-interacting proteins in lung
cancer cells and identified ABL1 (Abelson murine leukemia viral oncogene
homolog 1) and WRNIP1 (Werner helicase interacting protein 1), which was
known to be involved in cell cycle progression. FGFR1OP significantly reduced
ABL1-dependent phosphorylation of WRNIP1 and resulted in the promotion of
cell cycle progression. Because our data imply that FGFR1OP is likely to play a
significant role in lung cancer growth and progression, FGFR1OP should be
useful as a prognostic biomarker and probably as a therapeutic target for lung
cancer.
20
13. Suzuki C*, Takahashi K*, Hayama S*, Ishikawa N, Kato T*, Ito T*,
Tsuchiya E*, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Identification of Myc-associated protein with JmjC domain as a novel
therapeutic target oncogene for lung cancer.
Mol Cancer Ther 6: 542-51, 2007
Through genome-wide expression profile analysis for non-small cell lung cancers
(NSCLC), we found overexpression of a Myc-associated protein with JmjC
domain (MAPJD) gene in the great majority of NSCLC cases. Induction of
exogenous expression of MAPJD into NIH3T3 cells conferred growth-promoting
activity. Concordantly, in vitro suppression of MAPJD expression with small
interfering RNA effectively suppressed growth of NSCLC cells, in which MAPJD
was overexpressed. We found four candidate MAPJD target genes, SBNO1,
TGFBRAP1, RIOK1, and RASGEF1A, which were the most significantly
induced by exogenous MAPJD expression. Through interaction with MYC
protein, MAPJD transactivates a set of genes, including kinases and cell signal
transducers that are possibly related to proliferation of lung cancer cells. As our
data imply that MAPJD is a novel member of the MYC transcriptional complex
and its activation is a common feature of lung cancer, selective suppression of this
pathway could be a promising therapeutic target for treatment of lung cancers.
21
<腎臓グループ>
14. Muso E*, Mune M*, Yorioka N, Nishizawa Y*, Hirano T*, Hattori M*,
Sugiyama S*, Watanabe T*, Kimura K*, Yokoyama H*, Sato H* , Saito T*.
Beneficial effect of low-density lipoprotein apheresis (LDL-A) on refractory
nephrotic syndrome (NS) due to focal glomerulosclerosis (FGS)
Clinical Nephrology 67: 341-344, 2007
AIMS: Hypercholesterolemia is one of the factors which deteriorate renal
function in NS especially due to FGS. LDL-A is a potential option for treating NS
due to FGS accompanied by hypercholesterolemia and resistant to conventional
drug therapy with steroids and/or cyclosporine A (CsA). As reported by Muso et
al. [2001], LDL-A combined with drug therapy yields more rapid relief from NS
and better prognosis than drug therapy alone. However, very limited data are
available on outcome at several years after treatment. The aim of this study was to
clarify long-term outcome of NS patients treated with LDL-A and to evaluate the
effectiveness of this treatment. PATIENTS AND METHODS: To clarify the
long-term outcome of LDL-A, we conducted a retrospective survey on outcome
up to 5 years. From 36 hospitals in Japan, 41 patients with NS whose short-term
outcomes with LDL-A were reported from 1999-2004 were collected and
analyzed. RESULTS: In all, 29 and 15 patients with outcomes determined at 2
and 5 years after treatment, respectively, were obtained. At 2 and 5 years after
treatment, 62 and 87% of patients, respectively, were classified into complete or
Type 1 incomplete remission. The strength of correlations between outcome and
several factors including parameters of renal function measured before and after
treatment and treatment condition revealed that early administration of LDL-A
after the onset of NS provided a good long-term outcome. The data also suggest
that more drastic decrease of LDL favored a better prognosis. CONCLUSIONS:
In NS due to FGS treated with LDL-A, long-term outcome was as good as
short-term outcome. Early administration of LDL-A after the onset of NS
provided a good long-term outcome. To obtain more precise findings regarding
the effects of this treatment, a large-scale prospective study will be needed.
22
15. Doi S, Masaki T, Arakawa T, Takahashi S, Kawai T, Nakashima A, Naito T,
Kohno N, Yorioka N.
Protective effects of PPAR-γ ligand on apoptosis and HGF induction in renal
ischemia-reperfusion injury
Transplantation 84: 207-213, 2007
BACKGROUND: Renal ischemia-reperfusion injury affects the long-term
outcome of renal graft survival. Thiazolidinediones (TZDs), synthetic peroxisome
proliferator-activated receptor (PPAR)-gamma ligands, have been shown to exert
therapeutic effects upon renal ischemia-reperfusion injury far beyond their use as
insulin sensitizers. It has also been reported that hepatocyte growth factor (HGF)
has a beneficial effect on renal ischemia-reperfusion injury and that TZDs induce
increased HGF mRNA expression and protein secretion. We investigated the
effect of troglitazone, one of the TZDs, in a rat model of renal
ischemia-reperfusion injury. METHODS: A 45-minute period of warm renal
ischemia was induced by bilateral clamping at 37 degrees C with rats being
sacrificed before the onset of ischemia and at 2, 4, 6, and 12 hr after reperfusion.
The expression of PPAR-gamma was measured by reverse-transcriptase
polymerase chain reaction (RT-PCR) and western blotting while the production of
HGF was investigated by RT-PCR and immunohistochemistry. The effect of
troglitazone treatment on the level of apoptosis was determined by staining for
cleaved caspase-3 and single-stranded DNA (ssDNA). RESULTS: The numbers
of cleaved caspase-3 and ssDNA positive cells were decreased in rats treated with
troglitazone. The production of HGF mRNA and protein was most intense at 4 hr.
The expression of PPAR-gamma and HGF was increased in the group treated
with troglitazone compared with the control group. CONCLUSIONS.:
Pretreatment of rats with the PPAR-gamma ligand troglitazone decreased
apoptotic cell death in renal ischemia-reperfusion injury as a result of the
induction of HGF.
23
16. Kuratsune M, Masaki T, Hirai T*, Kiribayashi K*, Yokoyama Y, Arakawa T,
Yorioka N, Kohno N.
Signal transducer and activator of transcription 3 involvement in the
development of renal interstitial fibrosis after unilateral ureteral
obstruction.
Nephrology 12: 565-571, 2007
BACKGROUND: In vitro studies suggest that the signal transducer and activator
of transcription (STAT) plays a critical role in renal fibrosis. However, the
process of STAT activation in vivo remains unclear. This study in rats aimed to
localize STAT3 activation within the kidney and examine the in vivo relationship
between STAT3 activation and renal fibrosis. METHODS: Unilateral ureteral
obstruction (UUO) was induced in the rats and the kidneys examined 3 or 7 days
after obstruction. Activation of STAT3 in western blot and immunohistochemical
analyses was identified by the phosphorylated form of STAT3 (pSTAT3).
RESULTS: Myofibroblasts were identified by alpha-smooth muscle actin
expression and were upregulated in obstructed kidneys. pSTAT3 was localized
mainly in tubular epithelial cells of collecting ducts in normal and obstructed
kidneys and interstitial cells in obstructed kidneys. After UUO, western blotting
showed a fourfold increase in pSTAT3, with a peak at day 7. Immunostaining
showed a sixfold increase in pSTAT3 at day 7 in tubular epithelial cells and a
2500-fold increase at day 7 in interstitial cells. CONCLUSION: STAT3 was
activated in rat tubular epithelial cells and myofibroblasts after UUO, suggesting
that STAT3 may contribute to the progression of interstitial fibrosis.
24
17. Katsutani M, Ito T*, Masaki T, Kohno N, Yorioka N.
Glucose-based PD solution, but not icodextrin-based PD solution, induces
plasminogen activator inhibitor-1 and tissue-type plasminogen activator in
human peritoneal mesothelial cells via ERK1/2.
Therapeutic Apheresis and Dialysis 94-100, 2007
Peritoneal dialysis (PD) solutions containing glucose are considered to cause
peritoneal fibrosis. Plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1) and tissue-type
plasminogen activator (t-PA) participate in fibrogenesis of various organs, and
human peritoneal mesothelial cells (HPMC) can produce PAI-1 and t-PA
following glucose stimulation. Icodextrin has been widely used as an alternative
osmotic agent. In this study, we investigated whether icodextrin-based PD
solution reduced the production of PAI-1 and t-PA by HPMC. We also examined
the involvement of extracellular signal-regulated kinase 1/2 (ERK1/2).
Glucose-based PD solutions increased the production of PAI-1 and t-PA by
HPMC,
whereas
icodextrin-based
PD
solution
exerted
lesser
effects.
Glucose-based PD solutions activated ERK1/2, and PD98059 inhibited the
production of PAI-1 and t-PA-responses not observed with icodextrin-based PD
solution. In conclusion, glucose-based PD solutions, unlike icodextrin-based PD
solution, induce overproduction of PAI-1 and t-PA via the ERK1/2 pathway.
25
<内分泌・代謝グループ>
18. Tamura T, Yoneda M, Yamane K, Nakanishi S, Nakashima R, Okubo M*,
Kohno N.
Serum leptin and adiponectin are positively associated with bone mineral
density at the distal radius in patients with type 2 diabetes mellitus.
Metabolism Clinical and Experimental 56: 623-8, 2007
There have been several reports about associations of serum leptin or adiponectin
with bone mineral density and biochemical markers of bone turnover. However,
the precise roles of adipocytokines in bone metabolism have not been fully
elucidated. We investigated the associations of serum level of leptin or
adiponectin with bone mineral density, serum osteocalcin, and urinary N-terminal
telopeptide of type I collagen (NTX) in 40 Japanese patients with type 2 diabetes
mellitus. Bone mineral density was measured by using dual-energy x-ray
absorptiometry at different sites (distal radius, femoral neck, and lumbar spine)
and was expressed as z score. Multiple regression analysis revealed that there
were significant positive correlations between serum leptin or adiponectin level
and z score at the distal radius, but not at the femoral neck or the lumbar spine.
Although no correlation was observed between serum leptin and serum
osteocalcin, there was a significant negative correlation between serum leptin and
urinary NTX, a marker of bone resorption. No correlation was observed between
serum adiponectin and serum osteocalcin or urinary NTX. These results indicate
that leptin and adiponectin may have a protective effect on bone metabolism in
patients with type 2 diabetes mellitus.
26
19. Oki K, Yamane K, Kamei N, Nojima H, Kohno N.
Circulating visfatin level is correlated with inflammation, but not with
insulin resistance.
Clin Endocrinol 67: 796-800, 2007
OBJECTIVE: Recent studies, both in vitro and in vivo, have indicated that visfatin is
one of the inflammatory cytokines, although the relationship between visfatin and
insulin resistance remains inconclusive. Accordingly, we assessed the association
between visfatin concentrations in serum and those of interleukin-6 (IL-6) and
C-reactive protein (CRP), known as markers of systemic inflammation, and also
investigated the relationship between these serum concentrations and insulin
resistance. DESIGN AND METHOD: A total of 295 Japanese Americans living in
Hawaii (126 men and 169 women, mean age 68.7 +/- 14.9 years) were enrolled. The
serum levels of visfatin, IL-6 and CRP levels were measured, and homeostasis model
assessment for insulin resistance (HOMA-IR) was calculated as a marker of insulin
resistance. RESULTS: Significant positive correlations were found between serum
levels of visfatin and IL-6 or CRP (r = 0.271, P < 0.001; r = 0.118, P < 0.05,
respectively). Multiple regression analysis revealed that correlations between serum
levels of visfatin and IL-6 or CRP remained significant after adjustments for age, sex,
body mass index, per cent body fat and waist girth. There was no significant trend of
the HOMA-IR for the tertiles of serum concentrations of visfatin. On the other hand, a
significant trend towards increase of HOMA-IR with increasing tertile of serum
concentrations, from the lowest to the highest, was observed for both IL-6 and CRP.
The HOMA-IR in subjects with serum concentration of IL-6 or CRP in the highest or
intermediate tertiles of IL-6 or CRP were significantly higher than that in subjects in
the lowest tertile, even after adjustment for age and sex (IL-6: P < 0.001 and P <
0.001, respectively; CRP: P < 0.001 and P < 0.01, respectively). CONCLUSION:
Serum visfatin levels were positively correlated with the serum levels of IL-6 and
slightly related with serum levels of CRP, but not with HOMA-IR, in Japanese
Americans. Our results indicate that circulating visfatin may reflect inflammation
status.
27
20. Oki K, Koide J*, Nakanishi S, Nakashima R, Yamane K.
Fenofibrate increases high molecular weight adiponectin in subjects with
hypertriglyceridemia.
Endocr J 54: 431-5, 2007
Beneficial effects of peroxisome proliferator-activated receptor alpha (PPAR
alpha) agonists have been reported in improving insulin sensitivity and raising
serum total adiponectin. High molecular weight (HMW) adiponectin, which is
secreted from adipocytes, and visfatin, which is also expressed in adipose tissue,
is related to glucose metabolism. In view of the additive effects of PPAR alpha
agonists on these adipocytokines and glucose metabolism, we investigated male
hypertriglyceridemic subjects who were treated with fenofibrate. Eleven male
subjects with hypertriglyceridemia were treated with fenofibrate and serum total
cholesterol (T-cho), triglyceride, high-density lipoprotein cholesterol (HDL-C),
low-density lipoprotein cholesterol (LDL-C), fasting glucose, fasting insulin, total
and HMW adiponectin, and serum visfatin levels were determined before and 3
months after treatment. Fenofibrate treatment significantly lowered T-cho,
triglyceride, and LDL-C levels. There was a statistically significant increase of
HDL-C. No differences in insulin sensitivity indices (G/I ratio and HOMA-IR)
were observed between before and after treatment with fenofibrate. The treatment
did not alter the levels of serum total adiponectin and visfatin in the
hypertriglyceridemic patients, while serum HMW adiponectin increased
significantly. This study demonstrates that fenofibrate increases serum HMW
adiponectin levels, whereas visfatin is not regulated by fenofibrate in
hypertriglyceridemic subjects. Further investigations are warranted to determine
whether the elevation of HMW adiponectin caused by fenofibrate might improve
insulin sensitivity.
28
<循環器グループ>
21. Orita Y, Yamamoto H, Kohno N, Sugihara M, Honda H*, Kawamata S*,
Mito S, Soe NN*, Yoshizumi M*.
Role of osteoprotegerin in arterial calcification: development of new animal
model.
Arterioscler Thromb Vasc Biol 27: 2058-64, 2007
Objectives--Enhanced
osteoclastogenesis,
increased
bone
resorption, and
osteoporosis have been reported in osteoprotegerin-deficient (OPG (-/-)) mice.
OPG (-/-) mice available in Japan usually do not show vascular calcification. We
have found that arterial calcification can be quickly induced by a simple
procedure in OPG (-/-) mice.
Methods and Results--Male OPG (-/-), OPG (+/-), and OPG (+/+) mice were fed a
high
phosphate
diet
from
6
to 10
weeks
after
birth,
and
then
1 ,25-dihydroxyvitamin D3 (calcitriol) was injected for 3 days. We found that
severe calcification developed in the media of the aorta in OPG (-/-) mice. Under
electron microscopy, calcium deposits were observed in the cytoplasm and
extracellular matrix of vascular smooth muscle cells (VSMCs). Neither apoptosis
of VSMCs nor infiltration of macrophages was observed. Alkaline phosphatase
(ALP) activity of aortic tissue correlated with the calcified lesion area. Mouse
aorta and bone extracts revealed an identical pattern by ALP electrophoresis.
Conclusions--Our results demonstrated that OPG had anticalcification activity in
the aorta, probably through the downregulation of ALP activity. Because the time
course of arterial calcification after the injection of calcitriol is accurate and
reproducible, this mouse model will be useful for further investigation of vascular
calcification.
29
22. Kitagawa T, Yamamoto H, Ohhashi N, Okimoto T*, Horiguchi J*, Hirai N*,
Ito K*, Kohno N.
Comprehensive evaluation of noncalcified coronary plaque characteristics
detected using 64-slice computed tomography in patients with proven or
suspected coronary artery disease.
Am Heart J 154:1191-8, 2007
Background
Multislice computed tomography has recently been shown to have
the potential to characterize noncalcified coronary atherosclerotic lesions
(NCALs). We evaluated the relationship among computed tomography (CT)
density, arterial remodeling, and the adherent calcium morphology of NCALs
detected using 64-slice CT. Methods We studied 138 patients with proven or
suspected coronary artery disease who underwent contrast-enhanced 64-slice CT
examination. For each NCAL detected within the vessel wall, we determined the
minimum CT density, remodeling index (RI = lesion/reference vessel area), and
the presence or absence of coronary calcium in or adjacent to each NCAL and its
morphology. Intravascular ultrasound (IVUS) was additionally performed in a
subset of 21 patients. Results
A total of 202 NCALs were detected in 97
patients. The mean CT density of 98 lesions with positive remodeling (PR) (RI
>1.05) was significantly lower than that of 104 lesions without PR (25 ± 23 vs 56
± 28 Hounsfield units, P < .001); and spotty calcium was more frequently
observed with the PR lesions than non-PR lesions (59% vs 22%, P < .001). The
mean CT density of the PR lesions with spotty calcium (n = 58) was substantially
lower than that of the non-PR lesions without adherent calcium (n = 45) (20 ± 20
vs 67 ± 24 Hounsfield units, P < .001). Evaluation of the components, RI, and
adherent calcium morphology of 38 NCALs by 64-slice CT was in close
agreement with the IVUS findings. Conclusions
Lower CT density, PR, and
adherent spotty calcium, which may indicate plaque vulnerability, are intimately
co-related in NCALs detected using 64-slice CT; these findings are consistent
with those of IVUS.
30
<学内・国内・国外留学>
23. Joetham A*, Takeda K*, Miyahara N*, Matsubara S*, Ohnishi H, Koya T*,
Dakhama A*, Gelfand EW*.
Activation of naturally occurring lung CD4+CD25+ regulatory T cells
requires CD8 and MHC I interaction.
Proc Natl Acad Sci U S A 104:15057-62, 2007
Naturally occurring Foxp3(+)CD4(+)CD25(+) T cells (nTregs) isolated from
lungs of naive mice regulate allergic airway hyperresponsiveness (AHR) and
inflammation. Here, we demonstrate the critical requirement for engagement of
MHC class I on CD4(+)CD25(+) T cells by CD8 for the functional activation of
these nTregs. Suppression of allergen-induced AHR and inflammation by nTregs
was abolished in mice treated with anti-CD8. Correspondingly, decreased levels
of IL-10 and TGF-beta and increased levels of Th2 cytokines in bronchoalveolar
lavage were detected in these treated mice. Similarly, nTregs isolated from
beta2m(-/-) mice or from mice treated with anti-MHC I antibody in vitro before
intratracheal transfer failed to modulate AHR or inflammation. Coculture of
nTregs with CD8(+) T cells increased IL-10 and TGF-beta. Addition of anti-MHC
I or anti-CD8 reduced IL-10 and TGF-beta. These results demonstrate that
functional activation of nTregs requires the interaction between MHC I on
CD4(+)CD25(+) T cells and CD8.
31
24. Soro-Paavonen A*, Naukkarinen J*, Lee-Rueckert M*, Watanabe H, Rantala
E*, Soderlund S*, Hiukka A*, Kovanen PT*, Jauhiainen M*, Peltonen L*,
Taskinen MR*.
Common ABCA1 variants, HDL levels, and cellular cholesterol efflux in
subjects with familial low HDL.
J Lipid Res 48: 1409-16, 2007
HDL promotes cholesterol efflux from peripheral cells via ABCA1 in the first
step of reverse cholesterol transport (RCT). We investigated whether the early
steps of RCT were disturbed in subjects with familial low HDL and an increased
risk for early atherosclerosis. Cholesterol efflux from monocyte-derived
macrophages to lipid-free apolipoprotein A-I (apoA-I; %) was measured in 22
patients with familial low HDL without Tangier disease mutations and in 21
healthy controls. In addition, we defined the different alleles of ABCA1 using
single-nucleotide polymorphism haplotypes and measured ABCA1 and ABCG1
mRNA
transcript
levels
in
cholesterol-loaded
macrophages.
Similar
ABCA1-mediated cholesterol efflux levels were observed for macrophages
derived from control subjects and from low-HDL subjects. However, when efflux
of cholesterol was estimated as cholesterol efflux to apoA-I (%)/relative ABCA1
mRNA expression level, cholesterol removal was significantly (P = 0.001) lower
in the low-HDL group. Cholesterol-loaded macrophages from low-HDL subjects
showed significantly increased levels of ABCA1 mRNA but not of ABCG1
mRNA and were more often carriers of the rare ABCA1 alleles L158 and R219K.
These results suggest that defective ABCA1 function in cholesterol-loaded
macrophages is one potential contributor to the impaired RCT process and the
increased coronary heart disease risk in subjects with familial low HDL.
32
[原著(邦文)]
<呼吸器グループ>
25. 森谷知恵*,峠岡康幸,三戸晶子*,西野亮平,駄賀晴子*,大橋信之*,
有田健一*
基礎疾患として呼吸器疾患を有し,MRSA を喀痰中に検出した肺炎 37
例の臨床的検討
日本呼吸器学会雑誌 45: 146-152, 2007
喀痰中にMRSA(1+)以上を検出した,基礎疾患を有する肺炎37名の検討か
ら,43.2%はMRSAが起因菌でない可能性が示唆された.このような肺炎群
の全経過観察期間は平均39.5日であるのに対して,MRSAが起因菌である
可能性がある肺炎群のそれは55.3日であった.肺炎の起因菌として喀痰中
のMRSAを考える病態は,(1)糖尿病のコントロールが不良であったり,長
期にわたってステロイドが使用されている場合,(2)胸部写真上,上葉に浸
潤影を認め,陰影の広範な広がりを認めた場合,(3)高度なガス交換障害が
ある場合やMRSA検出から1ヵ月しても改善を認めない場合,(4)入院後し
ばらくして発症した院内肺炎や全身状態の悪化を伴い不良な予後が予測
できる場合,(4)MRSAのほかにK. pneumoniaeなどの複数菌感染があり膿性
痰が続く場合で,一般的な抗生物質治療に反応が乏しい場合,などを指摘
しておきたい.
33
<腎臓グループ>
26. 尾形聡*,岩崎幸恵*,松田正裕*,森雅弘*,松木暁*,辰川自光*,
頼岡徳在
都道府県別透析導入患者生存率に影響を与える因子について
日本透析医学会雑誌 40: 255-259, 2007
日本統計局発表データ,日本透析医学会統計調査委員会出版「わが国の慢
性透析療法の現況」などに基づき,都道府県別の透析導入患者 5 年生存率
に影響を与える因子を解析した.その結果,単回帰分析では「都道府県面
積/透析施設数」「65 歳以上導入患者比率」「導入患者平均年齢」「一般
老年人口割合」「年平均気温」「一般人口粗死亡率」「平均余命」「一般
人口脳血管疾患・心疾患(高血圧性を除く)による死亡率」が有意な因子で
あった.重回帰分析では,「心疾患(高血圧性を除く)による一般人口死亡
率」「年平均気温」「65 歳以上導入患者比率」が有意な因子で,「年平均
気温」は正の相関,他は負の相関を示した.重相関係数は R=0.7536,F 値
が最も高かったのは「年平均気温」であった.都道府県別透析導入患者生
存率には透析導入後に制御できない因子の影響があると考えられた.
34
<内分泌グループ>
27. 米田真康,藤川るみ*,沖健司,中島玲子,野島秀樹,日域邦昭*,
中西修平,山根公則,河野修興
糖尿病患者における感染症の特徴およびその対策
糖尿病 50: 137-143, 2007
感染症を発症し入院加療を要した糖尿病患者 207 例の臨床状況を調査す
ることにより,糖尿病における感染症対策を検討した.感染症の種類は,
呼吸器感染症群が最も多く(41%),次いで尿路感染症群(24%),皮膚・軟部
組織感染症群(17%)の順であった.全対象を白血球数と CRP 値により,軽
症群,中等症群,重症群に分けると,重症群では随時血糖値が高く,イン
スリン総投与量が多く,重症度とケトーシス・ケトアシドーシスの合併に
有 意 な 関 連 を 認 め た . 肺 炎 の 検 出 菌 は , 最 多 は methicillin resistant
Staphylococcus aureus (MRSA) で あ り , 次 い で Klebsiella pneumoniae ,
Streptococcus pneumoniae,Pseudomonas aeruginosa,Mycoplasma pneumoniae
の順で頻度が高かった.糖尿病患者が感染症に罹患した場合,重症例では
著明な高血糖を呈し,ケトーシス・ケトアシドーシスの併発の危険性があ
るため,速やかに糖代謝異常を是正し,早期に病原微生物を同定し,最適
な抗生物質を投与することが必要である.
35
28. 大久保雅通*,神野和彦*,河村智一*,小出純子*,山根公則,
片岡伸久朗*,野間興二*
19 歳未満発症 2 型糖尿病の臨床像に関する調査研究
プラクティス 24: 222-225, 2007
最近小児糖尿病の中で,2型糖尿病の割合が増加している.しかし発見
後の受診状況は十分でなく,一部ではそのまま放置され,合併症が進行し
てから受診することも少なくない.そこで 2003 年と 2004 年の 2 度にわた
って実施した若年発症 2 型糖尿病の調査成績を報告した.
2003 年は 20 例,2004 年は 23 例について調査を行った.糖尿病の発見
の契機として,学校検尿によるものが多数を占めていた.いずれの調査に
おいても糖尿病の家族歴を有する例が高率にみられた.薬物療法を受けて
いる症例が多く,複数の薬剤を使用しているにも関わらず血糖コントロー
ルの困難な症例が多かった.糖尿病の合併症として網膜症,腎症があり,
1 例のみであるが増殖型網膜症を呈していた.
多くの学校検尿の一次検査では早朝尿により検査するため,食後尿に比
較し 2 型糖尿病を拾い上げる機会は少なくなると思われる.現行の学校検
尿も一応の成果を挙げているが,早期発見のためには更なる検討が必要で
ある.
36
29. 澤野文夫*,片岡伸久朗*,末井泉*,大久保雅通*,山根公則
ナテグリニドの糖尿病大血管障害への臨床効果第 2 報
食後高血糖・高脂
血症への効果
Progress in Medicine 27: 1679-1687, 2007
Clinical effect of nateglinide on postprandial hyperglycemia and postprandial
hyperlipidemia were examined in 11 out clinic patients who have type 2 diabetes
mellitus during 24 weeks. Curried beef stew with rice was chosen as the food
overload menu. Postprandial hyperglycemia was significantly improved from
308.5±72.1mg/dl to 201.2±46.7mg/dl in plasma glucose level after 12 weeks
(P<0.001), accompanied by increased postprandial endogenous insulin secretion.
This improvement continued until 24 weeks after the beginning of the observation.
However, postprandial hyperlipidemia was almost not recognized during all over
the period of this examination, moreover, the significant decrease in the levels of
postprandial low density lipoprotein (TC-LDL) and high density lipoprotein
(TC-HDL)
analized
in
total
cholesterol
were
shown
such
as
from
117.0±22.5mg/dl(fasting) to 108.2±20.4mg/dl(postprandial)(P<0.003) and from
55.0±11.9mg/dl to 51.8±10.4mg/dl(P<0.008), respectively. The atherosclerotic
markers, such as ICAM-1 or PAI-1 were not improved significantly, except only
hypersensitive CRP showed an increasing tendency. The etiology of the
postprandial facts in this study is unknown, but a lot of kinds of spices which
were contained in curry, having various activities, such as anti-oxidization,
immunoacitivation, stabilization on autosomatic nerve system or anti-obese
effects, may explain one part of the mechanism of this phenomenon
In conclusion, nateglinide improved diabetic glycemic control, by increasing
postprandial endogenous insulin secretion, which will take some part of the
protection from the future diabetic atherosclerotic complication.
37
30. 山辺瑞穂*,宇賀公宣*,山根公則
内臓肥満,脂肪肝を有する 2 型糖尿病患者におけるピオグリタゾンの効果
の検討
―肝生検施行 1 例も含めて―
糖尿病 50: 771-775, 2007
2 型糖尿病患者におけるピオグリタゾンの投与による肝機能改善効果を
検討した.腹部エコー上内臓肥満や脂肪肝を有する 2 型糖尿病患者 31 例
に ピ オ グ リ タ ゾ ン を 投 与 し , ヘ モ グ ロ ビ ン A1C(HbA1C) は , 投 与 前
8.39±1.34%,3 カ月後 7.21±1.27%,6 カ月後 6.83±0.88%(p<0.001)と有意な
低下を示した.GPT 前 38.7±30.1IU/l,3 カ月後 26.4±16.0IU/l(p<0.01),6
カ月後 30.2±21.5IU/l,γ-GTP 前 60.8±57.4IU/l,3 カ月後 34.2±25.1IU/l(p<0.01)
と有意に改善した.経過中有意な体重増加は認めなかった.また,肝機能
改善群で経過中 body mass index(BMI)は有意に高値であった.さらに対象
症例中 1 例(66 歳,女性)にピオグリタゾン投与前後で肝生検を施行した.
投与前では肝組織の目立った脂肪細胞の増加が投与後 6 カ月にはほとんど
消失していたことから,非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty
liver disease:NAFLD),NASH(nonalcoholic steatohepatitis)への有用性や治療
薬としての可能性が示唆された.
38
[症例報告(英文)]
<腎臓グループ>
31. Kumagai H*, Watari M*, Kuratsune M
Simple surgical treatment for pleuroperitoneal communication without
interruption of continuous ambulatory peritoneal dialysis.
Gen Thorac Cardiovasc Surg 55:508-11, 2007
Pleuroperitoneal communication is a complication of continuous ambulatory
peritoneal dialysis (CAPD) that can necessitate cessation of CAPD. Hemodialysis
was started on a 52-year-old woman and shifted to CAPD 1 month later. However,
18 days after initiation of CAPD, her chest radiograph showed a right-side
hydrothorax. Thoracentesis yielded a colorless pleural effusion with markedly
higher glucose levels than in her serum, indicating the presence of
pleuroperitoneal communication. Three days later, thoracoscopic surgery was
performed. A colored dialysis solution preoperatively injected into the abdominal
cavity identified intraoperatively leakage from the diaphragm. The leakage points
were closed by a no-knife-type automatic stapler with absorbable polyglycolic
acid felt and fibrin glue. CAPD was restarted on the operative day, and there was
no recurrence of the right hydrothorax. We conclude that this simple method can
be used effectively to treat pleuroperitoneal communication.
39
<内分泌グループ>
32. Oki K, Yamane K, Yoneda M, Nojima H, Watanabe H, Kohno N.
A Case of Addison's Disease Confirmed with Low Dose Cosyntropin
Stimulation Test.
Endocr J 54: 765-9, 2007
An eighty-year-old man who had complained of skin pigmentation and weight
loss was referred to our hospital. Upon physical examination, marked
hyperpigmentation was found on the whole body including oral mucosa, tongue
and fingernails. Endocrinological findings showed increased ACTH (126 pg/ml)
and normal serum cortisol (15.4 microg/dl). First, we used a 250 microg
cosyntropin stimulation test which is valid to diagnose Addison's disease,
resulting in an adequate cortisol response. Second, we performed 1 microg
cosyntropin stimulation test, and the cortisol response was blunted. Since the
diagnosis of Addison's disease was fairly certain, he was treated with
hydrocortisone 15 mg/day, and improvement of his skin pigmentation and an
increase in body weight were observed. To our knowledge, this is the first report
that 1 mug cosyntropin stimulation test was helpful to make diagnosis as having
Addison's disease rather than the 250 microg cosyntropin stimulation test,
although it is established that the 1 mug cosyntropin stimulation test is useful in
secondary or relative adrenal insufficiency.
40
<循環器グループ>
33. Hirai Y, Chou CC*, Wen MS*.
Catheter ablation of atrioventricular nodal reentrant tachycardia in a
patient with complete situs inversus, atrial septal defect and "inverse"
persistent left superior vena cava.
Int J Cardiol 115: e12-4, 2007
We report a case of successful radiofrequency ablation for atypical
atrioventricular nodal reentrant tachycardia in a patient with complete situs
inversus, secundum atrial septal defect and an "inverse" persistent left superior
vena cava. The procedure was performed under the monoplane fluoroscopic
guidance using the inferior approach.
41
[症例報告(邦文)]
34. 峠岡康幸,田中徳子*,藤高一慶,五明幸彦*
咽頭周囲まで及ぶ特発性縦隔気腫の 1 例
内科 100: 352, 2007
症例は 20 歳,男性,喫煙歴なし.2004 年 12 月 27 日に誘因なく前胸部
痛が突然に出現し,当院を受診.身体所見では頸部に皮下気腫を認めた.
胸部X線写真では頸部,胸壁の皮下気腫に加え,心陰影外側に帯状の透亮
像があり,頸部・胸部 CT 写真では縦隔から咽頭の周囲まで及ぶ著明な気
腫像を認めた.肺野は異常所見なし.特発性縦隔気腫と診断し,同日入院
した.安静臥床のみで経過観察したところ,症状は改善.1 週間後の CT
で上記所見の消失を確認した.縦隔気腫のうち,基礎疾患のない健常人に,
誘因なく突然発症する場合に特発性縦隔気腫と定義する.成人では本例の
様に 20~30 代の痩せ型の男性に認め,発症頻度は本邦では入院患者の
0.002%~0.05%,欧米では 32,000 名に 1 名と報告されている.大部分は保
存的治療により自然と消失し,再発も稀とされるが,緊張性縦隔気腫や縦
隔洞炎合併の報告もあるので,入院の上での経過観察が必要である.
42
[総説(英文)]
<呼吸器グループ>
1. Costabel U*, Guzman J*, Bonella F*, Oshimo S.
Bronchoalveolar lavage in other interstitial lung diseases
Semin Respir Crit Care Med 28: 514-524, 2007
This article reviews the changes in bronchoalveolar lavage (BAL) cytology and
cell differentials in some of the rarer interstitial lung diseases. In a few of these
diseases BAL has a diagnostic value and can replace lung biopsy. In pulmonary
Langerhans cell histiocytosis the characteristic diagnostic finding is an increase in
CD1 + Langerhans cells greater than 4% of total cells. The sensitivity of this
cutoff value is low because only approximately 50% of patients show this
elevation. In pulmonary alveolar proteinosis, the sensitivity of a diagnostic BAL
is almost 100%, and the characteristic finding of milky and turbid fluid on gross
examination and the characteristic findings with acellular globules that stain pink
with PAS (periodic-acid-Schiff), along with abnormal foamy macrophages and a
characteristic dirty background obviates the need for lung biopsy. In diffuse
alveolar hemorrhage, BAL is the method of choice to diagnose the alveolar
bleeding by showing free red blood cells and hemosiderin-laden, iron-positive
macrophages. The underlying disorder has to be identified by history and clinical
and laboratory tests. In eosinophilic lung disease, the diagnosis can be made if the
BAL cell differentials show 25% or more eosinophils. In collagen vascular
disease-associated lung fibrosis, the precise role of BAL in assessment and
monitoring disease remains unclear. In drug-induced interstitial lung disease BAL
may support a certain clinical/pathological pattern of lung involvement and is
helpful for exclusion of other diseases, such as malignancies with pulmonary
metastasis, heart disease with pulmonary congestion, or infections. The same is
true for radiation-induced lung injury.
43
<内分泌グループ>
2.
Oki K, Yamane K.
Therapies for adrenal insufficiency.
Expert Opin Pharmacother 8: 1283-1291, 2007
Adrenal insufficiency is a life-threatening disorder. In the treatment of adrenal
insufficiency, it is essential to administer the optimal medication at the optimal
dose. Glucocorticoids are the main therapeutic approach in all forms of adrenal
insufficiency. The recommended protocol for maintenance therapy is 15-25 mg of
hydrocortisone, divided into two or three separate doses. Patients with primary
adrenal insufficiency generally receive mineralocorticoid replacement comprised
of fludrocortisone 0.05-0.2 mg/day. Recently, dehydroepiandrosterone has been
proposed as a new therapeutic approach, despite the lack of strong evidence for
beneficial effects. Additional glucocorticoid supplementation should be
administered in stressful states. During critical illness, inadequate or no temporary
increase in the dose of the replacement glucocorticoid can lead to acute adrenal
failure. When acute adrenal failure occurs, it becomes necessary to administer
intravenous hydrocortisone.
44
3. Asano T*, Fujimoto M*, Kushiyama A*, Nakatsu Y*, Yoneda M, Kamata H*,
Sakoda H*.
Role of phosphatidylinositol 3-kinase activation on insulin action and its
alteration in diabetic conditions.
Biological & Pharmaceutical Bulletin 30: 1610-1616, 2007
Inositol phospholipids phosphorylated on D3-position of their inositol rings
(3-phosphoinositides) are known to play important roles in various cellular events.
Activation of PI (phosphatidylinositol) 3-kinase is essential for aspects of
insulin-induced glucose metabolism, including translocation of GLUT4 to the cell
surface and glycogen synthesis. The enzyme exists as a heterodimer containing a
regulatory subunit and one of two widely-distributed isoforms of the p110
catalytic subunit: p110alpha or p110beta. Activation of PI 3-kinase and its
downstream AKT has been demonstrated to be essential for almost all of the
insulin-induced glucose and lipid metabolism such as glucose uptake, glycogen
synthesis, suppression of glucose output and triglyceride synthesis as well as
insulin-induced mitogenesis. Accumulated PI(3,4,5)P(3) activates several
serine/threonine kinases containing a PH (pleckstrin homology) domain,
including Akt, atypical PKCs, p70S6 kinase and GSK.In the obesity-induced
insulin resistant condition, JNK and p70S6K are activated and phosphorylate
IRS-proteins, which diminishes the insulin-induced tyrosine phosphorylation of
IRS-proteins and thereby impairs the PI 3-kinase/AKT activations. Thus, the
drugs which restore the impaired insulin-induced PI 3-kinase/AKT activation, for
example, by suppressing JNK or p70S6K, PTEN or SHIP2, could be novel agents
to treat diabetes mellitus.
45
[総説(邦文)]
<呼吸器グループ>
1. 大成洋二郎,服部登,河野修興
KL-6 と SP-D
日本内科学会雑誌 96: 24-30, 2007
2. 峠岡康幸,河野修興
リウマチ医に必要な呼吸器合併症の知識-診断と治療の実際
血液生化学検査から何を考えるか?
リウマチ科 37: 307-313, 2007
3. 石川暢久,河野修興
薬剤性肺障害について
広島市内科医会報(60): 8-14, 2007
4. 前田裕行*,河野修興
膠原病における感染症とその対策
呼吸器科 12: 278-282, 2007
5. Kambe M*, Ohshimo S, Kohno N
Immunity tests for respiratory diseases--SP-A, SP-D, KL-6
臨床病理 55: 381-387, 2007
6. 岩本博志, 塩田直樹, 横山彰仁
COPD の治療
呼吸器&循環器ケア l7: 24-32, 2007
7. 服部登
症例からみる肺疾患の CT 画像:膠原病に伴う間質性肺炎
Medicina
44: 302-304, 2007
46
8. 石川暢久
主な薬剤性肺障害 新規の分子標的薬
日本内科学会雑誌
96: 1129-36,2007
<腎臓グループ>
9. 頼岡德在
腹膜透析における合併症-腹膜劣化の対策を考える
日本医事新報 43365: 57-62, 2007
10. 頼岡德在
慢性腎臓病での漢方治療
Current Therapy 25: 59-62, 2007
<内分泌・代謝グループ>
11. 河野修興,野島秀樹,渡邉浩,山根公則
環境要因は体質改善の major factor なのか
―日系米人調査から―
日本体質医学会雑誌 69: 11-18, 2007
12. 山根公則,河野修興
感染による糖尿病発症の機序(質疑応答)
日本医事新報 4357: 90-91, 2007
13. 山根公則
メタボリックシンドローム型の糖尿病の発症―遺伝か環境要因か(日系移
民からの最近の知見)
Medical Practice 24:99-100, 2007
14. 亀井望,中西修平,山根公則
脂肪組織の炎症の誘導とマクロファージの集積
医学のあゆみ 220: 1022-1026, 2007
47
15. 亀井望,戸辺一之*,窪田直人*,山内敏正*,門脇孝*
アディポカインと炎症
炎症と免疫 15: 321-326, 2007
16. 小田賀明,山根公則,江草玄士*
メタボリックシンドロームにおける高血糖の診断基準と対策をみる
Life Style Medicine 1: 338-345, 2007
48
[著書(邦文)]
<呼吸器グループ>
1. 河野修興
呼吸器疾患のバイオマーカー
内科学第 9 版
杉本恒明・矢崎義雄
総編集
朝倉書店
645-647, 2007
2. 横山彰仁,河野修興
酸素中毒
呼吸器専門医テキスト
工藤翔二
他
編集
南江堂
546-548, 2007
3. 服部登,河野修興
化学薬品,重金属などによる呼吸器障害
呼吸器専門医テキスト
工藤翔二
他
編集
南江堂
542-545, 2007
4. 石川暢久,河野修興
肺癌の腫瘍マーカー
呼吸器コモンディズィーズの診療
工藤翔二
編集
分光堂
99-103, 2007
5. 石川暢久,河野修興
医原性肺疾患
呼吸ケアのための呼吸器疾患事典
安間文彦
編集
メディカ出版
196-203, 2007
49
<腎臓グループ>
6. 頼岡德在
悪性腫瘍と腎障害
内科学第 9 版
杉本恒明・矢崎義雄
総編集
朝倉書店
1243-1245, 2007
7. 頼岡德在,上野敏憲
腹膜透析中に排液混濁,腹痛をきたした 33 歳男性
NEW 専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 5 腎臓疾患 KIDNEY
DISEASES
槙野博史
8.
編集
日本医事新報社
291-299, 2007
頼岡德在,伊藤孝史*
慢性腎臓病
腹膜透析療法
看護のための最新医学講座 第 2 版
日野原重明
監修
中山書店
第6巻
腎疾患と高血圧
403-415, 2007
9. 頼岡德在,中島歩,碓井公治*
γ-GTP,LAP
透析患者の検査値の読み方
黒川清
監修
改訂第 2 版
日本メディカルセンター 112-114, 2007
10. 中島歩,碓井公治*,頼岡德在
コリンエステラーゼ(ChE)
透析患者の検査値の読み方
黒川清
監修
改訂第 2 版
日本メディカルセンター
50
115-117, 2007
11. 頼岡德在
腹膜透析方法の選択はどのように行うべきか?
2008-2009 EBM 透析療法
深川雅史・秋澤忠男
編集
中外医学社
129-134, 2007
12. 田邊恒則*,頼岡德在
Q16 透析液供給装置とはどういうものですか?
Ⅰ.透析の基本
ナーシングケア Q&A これだけは知っておきたい
富野康日己
透析ナーシング Q&A
総合医学社 第 18 号 34-35, 2007
編集
13. 田邊恒則*,頼岡德在
Ⅰ.透析の基本
Q17 多人数用と個人用の透析液供給装置の役割は何です
か?
ナーシングケア Q&A これだけは知っておきたい
富野康日己
透析ナーシング Q&A
総合医学社 第 18 号 36-37, 2007
編集
14. 田邊恒則*,頼岡德在
Q18 透析液脱気装置とはどういうものですか?
Ⅰ.透析の基本
ナーシングケア Q&A これだけは知っておきたい
富野康日己
編集
総合医学社
第 18 号
透析ナーシング Q&A
39, 2007
15. 土井盛博
バスキュラーアクセス合併症と修復法【A】狭窄
バスキュラーアクセス
大平整爾
編集
その作成・維持・修復の実際
中外医学社
110-124, 2007
16. 土井盛博
アクセストラブル
これだけは知っておきたい日常診療のポイント
下条文武
編集
医療ジャーナル社
51
36-38, 2007
<内分泌・代謝グループ>
17. 米田真康,河野修興
感染症
糖尿病最新の治療 2007-2009
河盛隆造・岩本安彦
南江堂 226-8, 2007
編集
18. 米田真康, 鎌田英明*, 浅野知一郎*
糖尿病
基礎分野での進歩
血糖調節における視床下部ピルビン酸代謝
の役割
Annual Review 糖尿病・代謝・内分泌 2007
金澤康徳・武谷雄二・関原久彦・山田信博
編集
中外医学社 20-23, 2007
19. 亀井望,戸辺一之*,門脇孝*
MCP-1
糖尿病カレントライブラリー⑦「脂肪細胞と脂肪組織」
門脇孝・小川佳宏
編集
文光堂 132-136, 2007
20. 渡部拓*,亀井望,戸辺一之*,門脇孝*
インスリンの脳内作用
糖尿病カレントライブラリー⑧「糖尿病の食事・運動療法」
津田謹輔・林達也
編集
文光堂 105-109, 2007
52
[研究班報告書(邦文)]
<呼吸器グループ>
1. 河野修興,横山彰仁,中島拓,稲田順也,春田吉則,服部
登
厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書
「呼吸器疾患における血中セレクチンリガンドを有する
KL-6/MUC1(SLAK)の意義」
厚生労働科学研究
研究調査班
2. 服部
難治性疾患克服研究事業
びまん性肺疾患に関する
平成 18 年度研究報告書 92-97, 2007
登,風呂中誠,谷本琢也,横山彰仁,齋藤雄二*,河野修興
厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書
「肺線維症に対するトシル酸スプラタスト(IPD)の効果」
厚生労働科学研究
特発性肺線維症の予後改善を目指したサイクロスポ
リン+ステロイド療法ならびにNアセチルシステイン吸入療法に関する
研究
平成 18 年度
研究報告書 115-119, 2007
<腎臓グループ>
3. 頼岡德在,正木崇生,土井俊樹
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)各個研究報告書
「難治性ネフローゼ症候群,ループス腎炎に対するミゾリビンパルス療法
の有効性に関する検討」
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
する調査研究
平成 18 年度
進行性腎障害に関
総括・分担研究報告書 131-135, 2007
53
[その他]
1. 河野修興
孔子と家康
日本医事新報
4345: 139-140, 2007
2. 河野修興
KYORIN-Symposia 最近の治療の動向-肺がん
ドクターサロン
52: 60-63, 2007
3. 河野修興
青春を語る-若き人へのメッセージ(インタビュー)
Astellas Square 13: 22-23, 2007
4. 河野修興,久保惠嗣*,井上義一*,小山徹*,坂口文*
薬剤性肺炎をめぐって(座談会)
日本内科学会雑誌 96: 1168-1186, 2007
54
B.発
表
Ⅰ.国際学会
シンポジウム
4th International WASOG Conference on Diffuse Lung Diseases
(2007.10.19~20 Tokyo)
1.
Serum markers in acute exacerbation of IPF
○Hattori N
The 12th Congress of the Asian Pacific Society of Respirology
(2007.11.30~12.4 Gold Coast)
2.
Role of coagulation and fibrinolytic systems in pulmonary fibrosis
○Hattori N
ミニシンポジウム
AACR annual meeting 2007
(2007.2.14~2.18 Los Angeles)
3. Identification of LASEP1 as a novel serological and prognostic biomarker for
lung cancer
○Takano A, Daigo Y*, Taniwaki M, Tsuchiya E*, Kohno N,
Nakamura Y*
一般演題
7th Joint Conference of the American Association for Cancer Research and
the Japanese Cancer Association
(2007.1.21~25 Waikoloa, Hawaii)
4.
Gene Expression Profiles of Small-Cell Lung Cancers: Molecular Signatures
of Lung Cancer
○Taniwaki M, Daigo Y*, Takano A, Kohno N, Nakamura Y*
55
6th World Congress of the International Society for Apheresis, World
Apheresis Association 11th Congress
(2007.3.2~4 Yokohama)
5.
Efficacy of LDL apheresis for normo-LDL cholesterolemic hemodialysis
patients with arteriosclerosis obliterans
○Kiribayashi K*, Maki K*, Okumoto S*, Takasugi N*, Shiraki N,
Nakashima A, Takahashi S, Naito T, Masaki T, Yorioka N
1st JCA-AACR Special Joint Conference
(2007.3.12~14 Nagoya)
6.
Anti-tumor effect of the anti-KL-6/MUC1 monoclonal antibody
○Ishikawa N, Yokoyama A, Doi M*, Tanaka S, Kondo K*, Ohnishi H,
Hattori N, Kohno N
10th Asian Congress of Nutrition
(2007.9.9~13 Taipei)
7.
Current Food of Elderly Japanese Living in Los Angeles
○Yamashita J*, Yukawa K*, Nagashima F*, Imada H*, Yamane K,
Kohno N
4th China-Japan Kidney Conference
(2007.10.27 Beijing)
8.
Peritoneal damage by the low biocompatibility of peritoneal dialysis
solutions
○Yorioka N
American Heart Association Scientific Session 2007
(2007.11.4~7 Orland)
9.
The prognostic factor of patients with asystole on arrival
○Shokawa T, Tanigawa K*, Yamamoto H
56
The 3rd Asian Chapter Meeting of International Society for Peritoneal
Dialysis
(2007.11.22~24 Hiroshima)
10. Peroxisome Proliferator-Activated Receptor Gamma Agonists Inhibit
Angiotensin II-Induced Fibronectin Production by Human Peritoneal
Mesothelial Cells
○Yokoyama Y, Masaki T, Kohno N, Yorioka N
11. The Effect of the Operative Method and Post-operative Care on Exit-site
Infection in SMAP
○Katsutani M*, Esaki T*, Yorioka N
12. A Case of Long-term Hemodialysis with Severe Heart Failure Successfully
Transferred to Peritoneal Dialysis
○Esaki T*, Katsutani M*, Ochiai M*, Hamaguchi N*, Yorioka N
57
Ⅱ.国内学会総会
シンポジウム
日本医工学治療学会第 23 回学術大会
(2007.2.9~11 大阪)
13. 培養ヒト腹膜中皮細胞の凝固線溶系因子放出に対する各種透析液の
影響
○勝谷昌平*,伊藤孝史*,正木祟生,頼岡徳在
第 105 回日本内科学会総会・講演会
(2007.4.3~5 大阪)
14. 薬物による健康障害の早期発見とその対策
薬物性肺障害の種類と
診断の要点
○河野修興
第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会
(2007.5.24~26 仙台)
15. Influence of Westernized Lifestyle on the Incidence of Type 2 Diabetes and
Cardiovascular Disease
○Yamane K
16. 2 型糖尿病患者の有酸素運動療法における最高酸素摂取量の重要性
○渡邉浩,野島秀樹*,坂下有,小田賀明,沖健司,中島玲子,米
田真康,秋山陽子*,粟屋智一,亀井望*,田村朋子*,山根公則,
河野修興,北原良洋*,関川清一*,稲水惇*
58
ミニシンポジウム
第 47 回日本呼吸器学会学術講演会
(2007.5.10~12 東京)
17. A causal relationship between overproduction of collagen and the
diminishued SOCS1 expression in fibroblasts from idiopathic pulmonary
fibrosis (IPF)
○Shoda H*, Yokoyama A*, Nishino R, Nakashima T*, Ishikawa N,
Haruta Y, Hattori N, Naka T*, Kohno N
18. Evaluation of Serum levels of Interferon alpha, beta and omega Receptor 2
(sIFNAR2) in Lung Cancer Patients
○Tanaka S, Ishikawa N, Tomoda Y, Fujitaka K, Taooka Y, Haruta Y,
Hattori N, Yokoyama A*, Kohno N
19. ACT スコアと誘発喀痰好酸球比率の関係
○塩田直樹, 横山彰仁*, 春田吉則, 阪田裕二郎*, 石川暢久,
藤高一慶, 峠岡康幸, 服部登, 河野修興,
20. 呼吸機能障害と動脈硬化の関連についての検討
○吉岡宏治, 横山彰仁*, 春田吉則, 石川暢久, 藤高一慶,
峠岡康幸, 服部登, 河野修興, 原均*
第 57 回日本アレルギー学会秋季学術大会
(2007.11.1~11.3 横浜)
21. 慢性喘息モデルマウスの気道過敏性における Interleukin-12 の検討に
ついて
○大成洋二郎,横山彰仁*,春田吉則,峠岡康幸,中島拓*,
岩本博志,河野修興
59
ワークショップ
第 66 回日本癌学会学術総会
(2007.10.3~5 横浜)
22. Significance of Circulating KL-6/MUC1 as a Prognostic Factor in
Node-negative Non-Small Cell Lung Cancer
○Ishikawa N, Hattori N, Tanaka S, Taniwaki M, Nishino R, Fujitaka K,
Taooka Y, Hamada H*, Yokoyama A*, Kohno N
23. Identification of LASEP1 as a Novel Serological and Prognostic Biomarker
for Lung Cancer
○Takano A, Daigo Y*, Ishikawa N, Nakatsuru S*, Miyagi Y*, Yasui
W*, Inai K*, Tsuchiya E*, Kohno N, Nakamura Y*
24. Identification of Placental Glycoprotein LASEP2, as a Novel Serum
Biomarker and Immunotherapeutic Target for Lung Cancer
○Nishino R, Daigo Y*, Takano A, Ishikawa N, Nakatsuru S*, Tsuchiya
E*, Kohno N, Nakamura Y*
25. Cancer-specific Receptor Kinase,LERTK1 as a Serologic Biomarker and
Therapeutic Target for Lung and Esophageal Cancers
○Taniwaki M, Daigo Y*, Nishino R, Takano A, Ishikawa N,
Nakatsuru S*, Hosokawa M*, Tsuchiya E*, Kohno N, Nakamura Y*
26. Novel glycoproteomic approach for serum tumor marker screening using
SELDI-TOF MS system
○Ueda K*, Daigo Y*, Katagiri T*, Ishikawa N, Irie S*, Sato T*,
Fukase Y*, Kohno N, Shiwa M*, Nakamura Y*
60
イブニングセミナー
第 21 回日本心臓血管内視鏡学会
(2007.10.13 東京)
27. CT は内視鏡に迫れるか;マルチスライス CT を用いた非石灰化冠動脈
プラークの包括的評価
○北川知郎
一般演題
第 10 回日本病態栄養学会年次学術集会
(2007.1.13~14 横浜)
28. 日系米人におけるメタボリックシンドロームと栄養摂取状況の関連
○山根公則,坂下有,小田賀明,秋山陽子,沖健司,中島玲子,
米田真康,野島秀樹,亀井望,渡邉浩,河野修興
29. コメ・パンに含まれる食物繊維と食後高インスリン血症
○亀井望,山根公則,坂下有,小田賀明,秋山陽子,沖健司,
中島玲子,米田真康,野島秀樹,渡邉浩,河野修興
日本医工学治療学会第 23 回学術大会
(2007.2.9~11 大阪)
30. SMAP 法出口部作製における術式・術後ケアの工夫と術後出口部感染
の関連について
○勝谷昌平*,上野敏憲,白木伸明,内藤隆之,正木祟生,
丸林誠二*,頼岡徳在
第 18 回臨床内分泌代謝:Update
(2007.3.15~16 東京)
31. 血漿交換により長期に安定したインスリン抗体陽性糖尿病の1例
○岸本瑠衣*,沖健司,坂下有,米田真康,亀井望,渡邉浩,
山根公則,吾郷里華,頼岡徳在,河野修興
61
32. 両側のアルドステロンとコルチゾール同時産生副腎腫瘍の1例
○久保田益亘*,沖健司,坂下有,小田賀明,亀井望,渡邉浩,
山根公則,笹野公伸*,繁田正信*,河野修興
第 71 回日本循環器学会総会・学術集会
(2007.3.15~17 神戸)
33. Comprehensive Assessment of Coronary Plaque Vulnerability with 64-Slice
Computed Tomography
○Kitagawa T, Yamamoto H, Ohhashi N, Okimoto T, Tasaki N, Hirai Y,
Kurushima S, Kohno N, Hirai N*
34. Does
ARB
Valsartan
Reduce
Cardiac
Events
after
Coronary
Stenting?-Results of the Coronary Atherosclerosis Reduction Project
(CARP) at 1-Year follow-up○Okimoto T, Yamamoto H, Hayashi Y*, Otsuka M*, Hinoi T*,
Matsuo S*, Tsujiyama S*, Gomyo Y*, Sumii K*, Shimizu Y*, Fujii T*,
Tomohiro Y*, Maeta K*, Tadehara F, Ishibashi K*, Hirai Y, Kohno N
35. Excessive Lactic Acid and Hyperkalemia are associatede with survival rate
in Patients with In-hospital Cardiopulmonary Arrest
○Shokawa T, Tanigawa K*, Yamanoue T*, Sakai H*, Yamamoto H
36. Noninvasive Detection of Obstructive Coronary Artery Disease Using
Calcium Score: Analysis in Different Age Spans and Genders
○Yamamoto H, Okimoto T, Kitagawa T, Ohhashi N, Hirai N*,
Shokawa T, Kohno N
62
37. Visceral Fat Accumulation as a Predictor of Coronary Artery Calcium
Assessed by Multislice Computed Tomography
○Ohhashi N, Yamamoto H, Kitagawa T, Okimoto T, Tasaki N, Hirai Y,
Kurushima S, Kohno N, Hirai N*
第 5 回日本臨床腫瘍学会総会
(2007.3.23~24 札幌)
38. 手術不能進行非小細胞肺癌に対する CBDCA+weekly Paclitaxel+COX-2
選択的阻害剤(メロキシカム)併用療法の臨床第Ⅱ相試
○妹尾直,藤高一慶,石川暢久,春田吉則,峠岡康幸,服部登,
横山彰仁,河野修興
39. Gefitinib治療を行った非小細胞患者における血清KL-6/MUC1値のバイ
オマーカーとしての有用性の検討
○石川暢久,横山彰仁,藤高一慶,田中惣之輔,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,濱田泰伸*,河野修興
第 104 回内科学会講演会総会
(2007.4.3~5 大阪)
40. メンタルストレス度が心血管系へ及ぼす影響
○杉原正晃*, 山本秀也, 山内敬子*, 原均*
41. 内臓脂肪面積測定の有用性について -Cardio-ankle vascular index との
関連において-
○折田裕一*, 藤川るみ*, 山本秀也, 河野修興, 伊藤千賀子*
42. 高年層でのメタボリックシンドロームにおいて Cardio-ankle vascular
index は増加する
○折田裕一*, 藤川るみ*, 山本秀也, 河野修興, 伊藤千賀子*
63
43. 64 列 MSCT を用いた非石灰化冠動脈プラーク vulnerability の画像診断
-IVUS との比較検討-
○北川知郎,山本秀也,大橋紀彦*,蓼原太,沖本智和*,
田﨑直仁*,平位有恒,久留島秀治,河野修興,平井伸彦*,
堀口純*
44. 日本人と日系米人におけるメタボリックシンドロームの頻度の比較
○山根公則,坂下有,小田賀明,沖健司,米田真康,亀井望*,
渡邉浩,河野修興
第 47 回日本呼吸器学会学術講演会
(2007.5.10~12 東京)
45. Association between pulmonary function and the development of impaired
glucose tolerance
○Yamane T*, Yokoyama A, Haruta Y, Taooka Y, Hattori N, Hara H*,
Kohno N
46. Significance of serum uric acid in patients with chronic respiratory failure
treated with non-invasive positive pressure ventilation
○Kadowaki T*, Hamada H*, Yokoyama A*, Abe M*, Nishimura K*,
Kohno N, Inata J*, Kuraoka T*, Moritani C*, Higaki J*
47. 当院における FDG-PET を用いた原発性肺癌の診断実績の検討
○近藤丈博,風呂中修*,藤高一慶,石川暢久,峠岡康幸,
春田吉則,服部登,横山彰仁*,河野修興,廣川裕*
48. ヘムオキシゲネース(HO-1)を高発現する Bach1 ノックアウトマウスに
おける高濃度酸素肺傷害の検討
○谷本琢也*,服部登,妹尾直,風呂中誠,横山彰仁*,河野修興
64
49. 慢性閉塞性肺疾患に対する低用量テオフィリンおよびツロブテロー
ルの有用性に関する検討
○金原正志,横山彰仁*,友田義崇,塩田直樹,岩本博志,
峠岡康幸,春田吉則,服部登,妹尾直,河野修興
50. COPD 患者における誘発喀痰の検討
○大成洋二郎,横山彰仁*,春田吉則,塩田直樹,石川暢久,
藤高一慶,峠岡康幸,服部登,河野修興
51. Tiotropium Bromide の追加投与が有効な気管支喘息の特徴について-誘
発喀痰を用いた検討○岩本博志,横山彰仁*,塩田直樹,阪田裕二郎*,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,河野修興
52. ブレオマイシン肺線維症モデルマウスにおける RNA 干渉を利用した
PAI-1 の発現抑制による抗線維化作用の検討
○妹尾直,服部登,風呂中誠,谷本琢也,石川暢久,藤高一慶,
春田吉則,峠岡康幸,河野修興
第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会
(2007.5.24~25 仙台)
53. コントロール良好な 2 型糖尿病治療中に発症した気腫性腎盂腎炎の 1
例
○秋山陽子*,坂下有,小田賀明,沖健司,野島秀樹*,米田真康,
亀井望*,渡邉浩,山根公則,河野修興
54. MnSOD 遺伝子多型は 2 型糖尿病の発症に影響する
○亀井望*,中西修平,大石和佳*,坂下有,小田賀明,沖健司,
中島玲子,米田真康,野島秀樹*,渡邉浩,山根公則,河野修興
65
55. メタボリックシンドロームの診断項目重積が動脈硬化に及ぼす影響ライフスタイルの関与○小田賀明,坂下有,沖健司,米田真康,中島玲子,秋山陽子*,
野島秀樹*,河面智之,日域邦昭*,粟屋智一,中西修平,
亀井望*,渡邉浩,山根公則,河野修興
56. 日本人と日系米人におけるメタボリックシンドロームの頻度の比較
○坂下有,米田真康,小田賀明,沖健司,野島秀樹*,亀井望*,
中西修平,渡邉浩,山根公則,河野修興
57. 末梢動脈疾患(PAD)の発症と心血管危険因子との関連
○立川佳美*,中西修平,山根公則,河野修興
第 50 回日本腎臓学会学術総会
(2007.5.25~27 浜松)
58. IgA 腎症における肥満の影響について
○上野敏憲,桐林慶*,白木伸明,山下和臣*,西澤欣子*,
内藤隆之,正木崇生,頼岡徳在
第 22 回日本不整脈学会学術大会・第 23 回日本心電学会学術集会合同学術
集会
(2007.6.1~2 広島)
59. 特発性心室細動の治療・フォローアップの問題点
○平位有恒, 山本秀也, 沖本智和*, 荘川知己, 中野由紀子*,
三好美和*, 尾木浩*, 久留島秀治,河野修興
60. 胸部誘導が一定で上方軸および下方軸を示す心室頻拍をもった1例
○平位有恒,中野由紀子*,沖本智和*, 三好美和*, 尾木浩*,
山本佳征*,末成和義*, 山本秀也, 河野修興, 梶原真二*
66
61. 左房 maze 術後に僧帽弁輪を旋回する心房粗動に対してアブレーショ
ン成功した1例
○尾木浩*, 末成和義*, 三好美和*, 中野由紀子*, 茶山一彰*,
平位有恒, 沖本智和*
62. ブルガダ症候群のリスク評価-臨床・基礎両面からのアプローチ
○中野由紀子*, 尾木浩*, 三好美和*, 末成和義*, 小田登*,
山本佳征*,茶山一彰*,平位有恒,沖本智和*,今井克彦*,
渡橋和政*,末田泰二郎*
第 19 回日本アレルギー学会春季臨床大会
(2007.6.10~12 横浜)
63. 関節リウマチ患者における葉酸代謝酵素多型とメトトレキサートに
よるリンパ球刺激試験の関係の検討
○平田信太郎,横山彰仁*,熊谷和彦,春田吉則,小山徹*,
河野修興
第 80 回日本内分泌学会学術集会
(2007.6.14~16 東京)
64. 高分子量 ACTH を認めた先端巨大症の 1 例
○沖健司,坂下有,小田賀明,亀井望*,渡邉浩,山根公則,
富永篤*,Vishwa J. Amatya*,沖隆*,河野修興
第 52 回(社)日本透析医学会学術集会・総会
(2007.6.15~17 大阪)
65. 血液透析患者における Ca・P 代謝と可溶性 E-selectin の検討
○内藤隆之,正木崇生,山下哲正*,山下和臣*,碓井公治*,
藤田潔*,重本憲一郎*,原田知*,河野修興,頼岡徳在
67
66. グラフトの種類が経皮的血管形成術に与える影響
○土井盛博,荒川哲次,高橋俊介,横山敬生,内藤隆之,
正木崇生,川岡孝一郎*,福間真悟*,心石敬子,山下哲正*,
頼岡徳在
67. 腹膜透析中止後の腹水に副腎皮質ステロイドが著効した二例
○高橋俊介,上野敏憲,白木伸明,福田幸弘*,正木崇生,
賴岡德在
68. 血液透析患者における腹部大動脈石灰化と生命予後
○心石敬子,川岡孝一郎*,福間真悟*,山下哲正*,山下和臣*,
藤田潔*,碓井公治*,重本憲一郎*,原田知*,土井盛博,
頼岡徳在
69. 当院における出口部作製術の臨床成績
○勝谷昌平*,江崎隆*,福田敏勝*,則行敏生*,黒田義則*,
落合真理子*,浜口直樹*,頼岡徳在
70. 塩酸セベラマーにより腸管穿孔をきたしたと考えられる一例
○江崎隆*,勝谷昌平*,石崎康代*,則行敏生*,黒田義則*,
落合真理子*,浜口直樹*,頼岡徳在
71. 当院における潰瘍性大腸炎に対する GCAP 療法導入の経験
○江崎隆*,勝谷昌平*,小野川靖二*,頼岡徳在
72. 急性腎不全を呈した微小変化型ネフローゼ症候群の1例
○平林晃*,倉恒正利*, 頼岡德在
68
73. 頻回グラフト閉塞を認めたグラフトキンクに対する処置
○山下哲正*,心石敬子,川岡孝一郎*,福間真悟*,山下和臣*,
碓井公治*,藤田潔*,重本憲一郎*,原田知*,土井盛博,
頼岡徳在
74. エンドトキシン吸着療法が有効であった重症感染症の 2 例
○福間真悟*川岡孝一郎*,山下哲正*,山下和臣*,藤田潔*,
碓井公治*,重本憲一郎*,原田知*,頼岡徳在
75. 緊急透析を併用し救命できた非閉塞性腸間膜動脈梗塞症(NOMI)の
一例
○倉恒正利*,平林晃*,羽田野直人*,中光篤志*,頼岡徳在
第 49 回日本老年医学会学術集会
(2007.6.20~22 札幌)
76. 高齢日系米人におけるメタボリックシンドロームと頸動脈内膜中膜
複合体肥厚度の関連
○野島秀樹*,小田賀明,日域邦昭*,坂下有,沖健司,米田真康,
中島玲子,秋山陽子*,粟屋智一,亀井望*,中西修平,
田村朋子*,渡邉浩,山根公則,河野修興
第 55 回日本心臓病学会学術総会
(2007.9.11~13 浦安)
77. 冠動脈マルチスライス CT の使用状況と問題点
-他施設アンケート
調査より-
○山本秀也,藤井隆*,唐川真二*,寺川宏樹*,上田浩徳*,
佐々木正太*,平井章三*,五明幸彦*,岡本光師*
78. アデノシン負荷心筋シンチの低用量運動併用の有用性
○蓼原太,山本秀也,荘川知己,桧井俊英*
69
79. 来院時心静止(Asystole)患者の予後予測因子
○荘川知己,谷川攻一*,山本秀也,北川知郎
第 66 回日本癌学会学術総会
(2007.10.3~5 横浜)
80. Evaluation of Serum levels of Interferon alpha, beta and omega Receptor 2
(sIFNAR2) in Lung Cancer Patients
○Tanaka S, Ishikawa N, Nishino R, Oshimo S, Tomoda Y, Fujitaka K,
Taooka Y, Hattori N, Yokoyama A*, Kohno N
第 57 回日本アレルギー学会
秋季学術大会
(2007.11.1~3 横浜)
81. 胃食道逆流症を合併する喘息患者に対するプロトンポンプ阻害剤治
療の喘息症状,呼吸機能に及ぼす効果の検討
○宮本真太郎*,横山彰仁*,岩本博志,大成洋二郎,春田吉則,
服部登,大石秀夫*,中村雅之*,河野修興
第 48 回日本肺癌学会総会
(2007.11.8~9 名古屋)
82. 血清 KL-6 値のモニタリングによって Gefitinib による治療効果ならび
に予後を早期に予測可能である
○吉岡宏治, 服部登, 秋田慎, 河瀬成穂, 田中惣之輔, 石川暢久,
藤高一慶, 春田吉則, 峠岡康幸, 河野修興
83. 原発性肺癌における血清可溶性 Interferon Alpha, Beta and Omega
Receptor 2 (sIFNAR2)の臨床的意義
○田中惣之輔,服部登,吉岡宏治,秋田慎,河瀬成穂,
石川暢久,藤高一慶,峠岡康幸,春田吉則,河野修興
70
84. 小細胞肺癌治療における NSE 値の新たな意義
○谷脇雅也*,藤高一慶,石川暢久,春田吉則,峠岡康幸,服部登,
河野修興
85. 肺癌手術症例における血清 KL-6 値の予後マーカーとしての有用性の
検討
○秋田慎,服部登,石川暢久,田中惣之輔,吉岡宏治,河瀬成穂,
藤高一慶,春田吉則,峠岡康幸,河野修興
86. Gefitinib による薬剤性肺障害における KL-6 値の有用性の検討
○河瀬成穂,服部登,石川暢久,秋田慎,吉岡宏治,田中惣之輔,
藤高一慶,峠岡康幸,有廣光司*,河野修興
第 27 回日本アフェレシス学会学術大会
(2007.11.16~18 久留米)
87. 全身性エリテマトーデスに血栓性血小板減少性紫斑病様の病態を合
併した一例
○上野敏憲,平塩秀麿,心石敬子,白木伸明,土井俊樹,
吾郷里華,内藤隆之,正木崇生,頼岡德在
71
Ⅲ.国内学会地方会
教育講演
第 59 回広島医学会総会
(2007.11.10~11 広島)
88. 実地医家のための教育講座
喘息
ガイドラインに基づいた日常診療
-プライマリケア医に期待される喘息ケアのポイント-
○春田吉則
ワークショップ
第 12 回バスキュラーアクセスインターベンション治療研究会
(2007.3.10 東京)
89. グラフト症例の開存維持にステントは有用である
○土井盛博,川岡孝一郎*,福間真悟*,心石敬子,山下哲正*,
山下和臣*,碓井公治*,重本憲一郎*,原田知*,頼岡徳在
一般演題
第 15 回呼吸器内視鏡学会中国四国支部会
(2007.1.27 広島)
90. 高齢者喘息の特徴
塩田直樹,横山彰仁,春田吉則,阪田裕二郎*,石川暢久,
藤高一慶,峠岡康幸,服部登,河野修興
91. TBLB で悪性リンパ腫が疑われ,VATS 下生検にて診断し得た悪性リ
ンパ腫の一例
中村有美*,妹尾直,風呂中修,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,横山彰仁,河野修興
72
第 96 回日本内科学会中国地方会
(2007.5.19 岡山)
92. 不全型治療中に血管病変を合併したベーチェット病の 1 例
○中島英勝,風呂中修*,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,横山彰仁*,河野修興
93. 高度肥満に肺胞低換気,心不全を合併した 1 例
○今津美樹*,田中惣之輔,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,河野修興
94. ガイドライン 2005 に準じた心肺蘇生により社会復帰し得た左主幹部
急性心筋梗塞の一例
○久留島秀治,山本秀也,蓼原太,沖本智和*,荘川知己,
平位有恒,北川知郎,大橋紀彦*,河野修興,谷川攻一*
95. 経口避妊薬により 高レニン性高血圧症を来した1例
○中桐寿江*,坂下有,沖健司,亀井望*,小田賀明,粟屋智一,
渡邉浩,山根公則,河野修興
96. 著明な腹水と CA125 高値を認めた甲状腺機能低下症の1例
○中村有美*,沖健司,坂下有,小田賀明,粟屋智一,亀井望*,
渡邉浩,山根公則,河野修興
第 89 回日本循環器学会中国・四国合同地方会
(2007.6.8~9 松山)
97. 心房細動合併洞機能不全症候群の device 治療
-2症例の経験-
○平位有恒,山本秀也,沖本智和*,中野由紀子*,三好美和*,
尾木浩*,北川知郎,吉栖正生*,河野修興
73
98. 当院における 64 列マルチスライス CT の使用状況
○大橋紀彦*,山本秀也,北川知郎,蓼原太,沖本智和*,
平位有恒,久留島秀治,河野修興,平井伸彦*
99.
99m
Tc-sestamibi心筋SPECTの安静像早期撮像時の飲水によるアーチフ
ァクト軽減効果の検討
○蓼原太,辻山修司*,友弘康之*,檜井俊英*,松尾修介*,
山本秀也,河野修興
100. 血液透析中の血圧低下に対して,シベンゾリンが有効であった左室中
間部閉塞性肥大型心筋症の 1 症例
○北川知郎,山本秀也,蓼原太,沖本智和*,平位有恒,
久留島秀治,大橋紀彦*,河野修興
101. 経皮経静脈的僧帽弁交連裂開術(PTMC)施行中に一過性の ST 上昇及び
左室壁運動異常を認めた一例
○山里亮,赤沼博*,竹林秀雄*,川上徹*,佐原伸二*,井田潤*,
佐藤克政*,川副宏*,治田精一*
第 103 回日本循環器学会近畿地方会
(2007.6.9 大阪)
102. 心移植後伝導障害の緩徐な進行を示し,Mobitz 2 型房室ブロックによ
る失神をきたした一症例
○宇都宮裕人,加藤倫子*,小田登*,眞野暁子*,金智隆*,
神崎秀明*,橋村一彦*,中谷敏*,北風政史*,中谷武嗣*
74
第 42 回日本呼吸器学会中国四国地方会
(2007.7.6~7 広島)
103. 減感作療法が有効であったアスピリン喘息の1例
○金原正志,大成洋二郎,石川暢久,藤高一慶,長尾早江子,
峠岡康幸,春田吉則,服部登,河野修興
104. ACT スコアと気道炎症の関係
○塩田直樹,横山彰仁*,春田吉則,石川暢久,藤高一慶,
峠岡康幸,服部登,河野修興
105. 呼吸機能障害と動脈硬化の関連についての検討
○吉岡宏治,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,峠岡康幸,服部登,
横山彰仁*,河野修興,原均*
106. 若年発症の肺動脈血栓塞栓症の一例
○河瀬成穂,大成洋二郎,春田吉則,石川暢久,藤高一慶,
長尾早江子,峠岡康幸,服部登,河野修興
107. 原発性胆汁性肝硬変(PBC)に合併した間質性肺炎(IP)の 2 症例
○西村志帆*,秋田慎,長尾早江子,石川暢久,藤高一慶,服部登,
河野修興
108. 胸腔鏡下肺生検で診断された興味深い慢性過敏性肺炎の一例
○大江健*,吉岡宏治,妹尾直,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,河野修興
109. gefitinib 投与により致死的肺障害をきたした肺胞上皮癌の一例
○菊川佳恵*,田中惣之輔,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
峠岡康幸,服部登,河野修興
75
110. 診断に苦渋した中縦隔腫瘍の 1 例
山本英喜*,宮田義浩*,川崎由香里*,赤山幸一*,沖田理貴*,
山木実*,三村剛史*,山口剛*,藤高一慶,河野修興,有広光司*,
武島幸男*,浅原利正*,岡田守人*
第 46 回日本肺癌学会中国・四国支部会
(2007.7.6~7.7 広島)
111. 肺性肥大性骨関節症を合併した肺多形癌の 1 切除例
○福原崇之*,吉岡宏治,近藤丈博,石川暢久,藤高一慶,
春田吉則,峠岡康幸,宮田義浩*,有廣光司*,服部登,
河野修興
112. 閉塞性黄疸をきたした肺小細胞癌膵転移の 1 例
○秋田慎,藤高一慶,石川暢久,春田吉則,峠岡康幸,服部登,
河野修興
第 16 回中国腎不全研究会 ( 日本透析医学会地方学術集会 )
(2007.9.30 広島)
113. 血液透析患者におけるカルシウム・リン代謝と可溶性 cell adhesion
molecules の検討
○内藤隆之,土井俊樹,吾郷里華,正木崇生,山下哲正*,
山下和臣*,碓井公治*,藤田潔*,重本憲一郎*,原田知*,
頼岡徳在
114. 閉経後血液透析患者の内因性エストロゲンが骨に与える影響
○杉屋直子*,中島歩,平井隆之*,高杉敬久*,頼岡徳在
115. 適正体重設定における Vascular Pedicle Width(VPW)の有用性について
○桐林慶*,高杉敬久*,頼岡徳在
76
116. イコデキストリン透析液 1 日 1 回交換にて水分過剰状態の改善が得ら
れた一例
○勝谷昌平*,江崎隆*,頼岡徳在
117. エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)が有効であった ARDS の一例
○江崎隆*,勝谷昌平*,益田健*,風呂中修*,頼岡徳在
118. 当院における PTA(4 年間 130 例)の検討
○武政敦夫*,丸林誠二*,今津通教*,相原直樹*,柏村晋吾*,
後幸男*,木村英司*,大石美幸*,横洲武*,西本幸子*,
国原裕二*,高田紀美子*,山田紀代子*,上田不二子*,
武田順子*,柳生昭美*,頼岡德在
119. IgA 腎症に急性糸球体腎炎を合併した1症例
○平林晃*,倉恒正利*,頼岡徳在
第 18 回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会
(2007.10.13 倉敷)
120. 当施設における膠原病性肺高血圧症に対するエポプロステノール持
続静注療法の使用経験
○熊谷和彦,沖本智和*,河瀬成穂,平田信太郎,峠岡康幸,
服部登,河野修興
121. 特発性肺線維症(IPF)として加療中に顕微鏡的多発血管炎(MPA)を発
症した 2 例
○平田信太郎,河瀬成穂,妹尾直,谷本琢也*,熊谷和彦,
峠岡康幸,河野修興
77
122. リツキシマブ抵抗性でシクロホスファミドパルス療法(IVCY)とタク
ロリムスが奏効した全身性エリテマトーデス(SLE)合併血球貪食症候
群(HPS)の一例
○河瀬成穂,熊谷和彦,妹尾直,谷本琢也*,平田信太郎,
峠岡康幸,河野修興
123. PR3-ANCAと胸部陰影の経時的変化を追跡し得たWegener肉芽腫症の
一例
○石川優樹*,河瀬成穂,妹尾直,谷本琢也*,平田信太郎,
熊谷和彦,峠岡康幸,河野修興
第 37 回日本腎臓学会西部学術大会
(2007.10.19~20 福井)
124. ネフローゼ症候群の加療中に脳膿瘍を合併した 2 症例
○上野敏憲,白木伸明,横山敬生,荒川哲次,高橋俊介,
内藤隆之,正木崇生,頼岡徳在
125. LDL アフェレシスが奏功した急性動脈閉塞症合併の微小変化型ネフ
ローゼ症候群(MCNS)の一例
○白木伸明,内藤隆之,心石敬子,上野敏憲,平塩秀麿,
吾郷里華,土井俊樹,正木崇生,賴岡德在
126. 救命し得た電撃性紫斑病の一例
○平塩秀磨,平井隆之*,頼岡徳在
127. 高安動脈炎に合併した糸球体腎炎の1例
○倉恒正利*,平林晃*,頼岡徳在
128. 持続血液濾過透析中に発症した急性膵炎の一例
○倉恒正利*,平林晃*,頼岡徳在
78
129. ロスバスタチンが有効と考えられた難治性ネフローゼ症候群の一例
○勝谷昌平*,江崎隆*,頼岡徳在
130. 多彩な合併症を呈した急性腎不全の一症例
○江崎隆*,勝谷昌平*,小野川靖二*,落合真理子*,浜口直樹*,
頼岡德在
日本糖尿病学会中国四国地方会第 45 回総会
(2007.10.19~20 松山)
131. 日 系 米 人 に お け る 血 清 ア デ ィ ポ ネ ク チ ン 値 (ADN) と metabolic
syndrome (MS) 発症との関連
○中島玲子,坂下有,小田賀明,沖健司,米田真康,亀井望*,
中西修平,渡邉浩,山根公則,河野修興
132. インスリン治療中止後血糖コントロールが改善した抗インスリン抗
体陽性 2 型糖尿病の 1 例
○杉廣貴史,中野誠*,浅生貴子,坂下有,小田賀明,沖健司,
中島玲子,粟屋智一,渡邉浩,山根公則,河野修興
133. 2 型糖尿病の経過中に劇症 1 型糖尿病を発症した 1 例
○中野誠*,杉廣貴史,浅生貴子,坂下有,小田賀明,沖健司,
中島玲子,粟屋智一,渡邉浩,山根公則,河野修興
第 60 回広島医学会総会
(2007.11.10~11 広島)
134. 副腎腫瘍に占める機能性腫瘍はまれではない
○沖健司,浅生貴子,三田耕司*,杉廣貴史,坂下有,小田賀明,
中島玲子,粟屋智一,渡邉浩,山根公則,河野修興
79
135. 肺癌手術症例における血清 KL-6 値の予後マーカーとしての有用性の
検討
○秋田慎,服部登,石川暢久,田中惣之輔,吉岡宏治,河瀬成穂,
藤高一慶,春田吉則,峠岡康幸,河野修興
第 40 回日本栄養・食糧学会中国四国支部大会
(2007.11.17~18 広島)
136. ロサンゼルス在住の後期高齢日系人における現在の食事
○山下洵子*,湯川和子*,長島芙三子*,今田寛典*,山根公則,
河野修興
第 97 回日本内科学会中国地方会
(2007.11.17 岡山)
137. FDG-PET が経過観察に有用であった心サルコイドーシスの一例
○河瀬成穂,熊谷和彦,石川暢久,藤高一慶,長尾早江子,
春田吉則,峠岡康幸,蓼原太,山本秀也,服部登,河野修興
138. 胸腺摘除後 12 年で免疫不全状態を示した Good 症候群の 1 例
○朝倉岳彦*,中島英勝,長尾早江子,田中惣之輔,金原正志,
石川暢久,藤高一慶,服部登,河野修興
139. 慢性腎不全の増悪による心原性肺水腫の治療後に心臓再同期療法を
導入した重症心不全の1症例
○石川優樹*,山本秀也,蓼原太,荘川知己,岡田武規,平位有恒,
北川知郎,山里亮,宇都宮裕人,河野修興
140. 腹膜透析離脱後の難治性腹水に対しステロイドパルス及びミゾリビ
ン投与が有効であった一例
○平塩秀磨,上野敏憲,心石敬子,白木伸明,正木崇生,
頼岡徳在
80
141. エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)が有効であった薬剤性肺障害
の一例
○藤野初江*,江崎隆*,勝谷昌平*,益田健*,風呂中修*,
頼岡徳在,河野修興
142. empty sella を合併した ACTH 単独欠損症の 1 例
○関野陽平*,沖健司,坂下有,杉廣貴史,浅生貴子,小田賀明,
粟屋智一,渡邉浩,山根公則,河野修興
第 91 回日本循環器学会中国地方会
(2007.12.1 鳥取)
143. 心拍数と体位に規定された T 波 oversensing により ICD 誤作動を生じ
た1例
○平位有恒,山本秀也,中野由紀子*,尾木浩*,末成和義*,
上田茂之*,河野修興
144. 心アミロイドーシス3例の経験
○山里亮,平位有恒,山本秀也,蓼原太,荘川知己,岡田武規,
北川知郎,宇都宮裕人,三玉敦子*,河野修興,松尾修介*
145. 陽圧呼吸管理下での超音波による中心静脈圧の推定について
○久留島秀治*,平位有恒,山本秀也,荘川知己,河野修興,
谷川攻一*
146. 三尖弁周囲を起源とした心房頻拍の2例
○上田茂之*,中野由紀子*,尾木浩*,山本佳征*,末成和義*,
槙田祐子*,藤村憲崇*,茶山一彰*,平位有恒
81
C.研究助成金
I
平成 19 年度
文部科学省科学研究
基盤研究一般(B) No.19390224
「間質性肺炎・薬剤性肺障害の臨床像とゲノム解析の日欧比較研究」
研究代表者:河野修興
分担研究者:横山彰仁,服部登,石川暢久
平成 19 年度
基盤研究一般(C) No.19590898
「セレクチンリガンドを有する KL-6/MUC1 分子の臨床病理学的意義」
研究代表者:横山彰仁
分担研究者:河野修興,服部登,石川暢久
平成 19 年度
基盤研究一般(C) No. 19590896
「難治性呼吸器疾患に対して RNA 干渉の治療応用を試みる基礎的研究」
研究代表者:服部登
研究分担者:横山彰仁,石川暢久
平成 19 年度
基盤研究一般(C)
No.19590899.
「肺癌の縦隔リンパ節転移抑制を目指す治療法開発のための基礎的研究」
研究代表者:近藤丈博
分担研究者:河野修興,三宅正幸*
平成 19 年度
若手研究(B) No. 18790537
「高感度の電気化学免疫化学発光法による Gefitinib 血清診断システム
の開発」
研究代表者:石川暢久
82
平成 19 年度
若手研究(B) No.19790634
「脂肪組織におけるマクロファージの活性化状態とインスリン抵抗性」
研究代表者:亀井望*
(広島赤十字・原爆病院へ出向のため辞退)
平成 19 年度
若手研究(B) No.19790584
「腹膜硬化症に対する骨髄幹細胞を用いた再生療法」
研究代表者:中島歩
83
II
厚生労働省科学研究
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「特発性肺線維症の予後改善を目指したサイクロスポリン+ステロイド療
法ならびに N アセチルシステイン吸入療法に関する臨床研究」
主任研究者:工藤翔二*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「びまん性肺疾患に関する調査研究」
主任研究者:貫和敏博*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
健康安全確保総合研究
医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総
合研究
「薬剤性肺障害の発現状況の国際比較に関する研究」
主任研究者:久保惠嗣*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「進行性腎障害に関する調査研究」
主任研究者:富野康日己*
研究協力者:賴岡德在
84
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
「日本人における動脈硬化性大動脈弁膜疾患の発症・進展予防に関する研
究 (JASS:Japanese aortic stenosis study)」
研究責任者:山本一博*
分担研究者:山本秀也
厚生労働省科学研究費補助金
総合的プロジェクト研究分野
効果的医療技術の確立推進臨床研究
「糖尿病における血管合併症の発症予防と進展抑制に関する研究(JDC
Study)」
主任研究者:山田信博*
分担研究者:山根公則
85
III
厚生労働省受託研究
「毒ガス従事者等に対する健康診断及び毒ガス障害に関する調査研究事
業」
班長:河野修興
Ⅳ
その他
日本透析医会研修委員会学術研究助成事業
平成 19 年度学術研究助成
「慢性透析患者の動脈硬化性病変の進展に関与する要因について」
研究代表責任者:頼岡德在
平成 19 年度財団法人土谷記念医学振興基金助成金
「肺癌特異的膜タンパクによる肺癌個別化医療に向けての研究」
研究代表者:石川暢久
平成 19 年度財団法人緑風会研究助成金
「血液透析患者におけるカルシウム・リン代謝と可溶性 cell adhesion
molecules の検討」
研究代表者:土井俊樹
86
D.賞
第 60 回
広島医学会総会
優秀賞(ポスター賞)
「副腎腫瘍に占める機能性腫瘍はまれではない」
沖健司,浅生貴子,三田耕司*,杉廣貴史,坂下有,小田賀明,中島玲子,
粟屋智一,渡邉浩,山根公則,河野修興
平成 19 年度財団法人緑風会教育研究奨励賞
「マルチスライス CT を用いた冠動脈プラーク性状評価の有用性」
研究代表者
北川知郎
87
第Ⅱ部
教育活動
(平成19年)
A.医学部
1.講義
2.外来・病棟実習
B.大学院生
C.学位取得者
88
A.医
1.
学
部
講義
総
呼
吸
論
:河野・頼岡・山根・山本
器
:河野・服部・峠岡・春田・藤高・石川
内分泌・代謝
:山根・粟屋
循
:山本・蓼原・荘川
環
器
腎 臓 内 科
:頼岡・正木
アレルギー・膠原病 :春田・峠岡・熊谷
2.外来・病棟実習
【実習のスケジュール】
第1週
月
8:30
症例検討会 (入院棟・第 2 カンファレンス室)
病棟回診(入院棟 6,9 階),学生実習オリエンテーション
火
水
木
12:15
医学原論の講義(臨床研究棟 4 階ミーティングルーム)
14:00
病棟実習,胸部画像セミナー①
8:30
外来実習
12:15
ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階ミーティングルーム)
16:00
呼吸器非癌カンファレンス(6 階西病棟カンファレンス室)
18:00
循環器カンファレンス (6 階東病棟 カンファレンス室)
9:00
腎生検見学 (9 階東病棟)・糖尿病レクチャー(9 階西病棟)
13:00
腎臓内科・病棟回診 (9 階東病棟)
8:30
気管支鏡見学 (外来放射線科 21 番)
循環器回診,RI 検査見学 (6 階東病棟)
14:00
内分泌・病棟回診 (9 階西病棟 カンファレンス室)
15:00
循環器 RI 読影見学 (入院棟 RI 室)
16:00
呼吸器回診, 癌カンファレンス (6 階西病棟)
89
金
18:00
腎臓内科カンファレンス (9 階西病棟 カンファレンス室)
8:30
外来実習
12:15
ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階ミーティングルーム)
13:00
病棟実習,胸部画像セミナー②
8:30
新患紹介・退院報告 (入院棟・第 2 カンファレンス室)
第2週
月
病棟回診(入院棟 6,9 階),学生実習オリエンテーション
火
水
木
13:30
病棟実習,胸部画像セミナー③
8:30
外来実習
12:15
ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階ミーティングルーム)
16:00
呼吸器非癌カンファレンス(6 階西病棟 カンファレンス室)
18:00
循環器カンファレンス (6 階東病棟 カンファレンス室)
9:00
腎生検見学 (9 階東病棟)・糖尿病レクチャー(9 階西病棟)
13:00
腎臓内科・病棟回診 (9 階東病棟)
8:30
気管支鏡見学 (外来放射線科 21 番)
循環器回診,RI 検査見学 (6 階東病棟)
金
14:00
内分泌・病棟回診 (9 階西病棟)
15:00
循環器 RI 読影見学 (入院棟 RI 室)
16:00
呼吸器・回診, 癌カンファレンス (6 階西病棟)
18:00
腎臓内科カンファレンス (9 階西病棟 カンファレンス室)
8:30
外来実習
12:15
ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階 ミーティングルーム)
15:30
症例発表・評価,レポート提出(臨床研究棟 4 階)
90
B.大
氏
倉恒
名
正利
研
学
究
題
院
生
目
尿細管間質障害進展機序に関する研究
(H13 年 4 月〜)
河面
智之
コレトリコンボを用いた高脂血症患者の脂質プロフィー
(H14 年 4 月〜) ル分析の有用性についての研究
香河
和義
肺線維化における Th2 細胞の役割
(H15 年 4 月〜) (現在休学中)
谷本
琢也
間質性肺炎,高濃度酸素による肺傷害に関する研究
(H15 年 4 月〜)
中島
呼吸器疾患と SOCS
拓
(H15 年 4 月〜)
平田
信太郎
リンパ球の機能に関する研究
(H15 年 4 月〜)
風呂中
誠
間質性肺炎の新規治療に関する研究
(H15 年 4 月〜)
奥本
賢
慢性透析患者の動脈硬化進展に関与する要因についての
(H15年4月〜)
研究
岩本
気道リモデリングにおける T リンパ球の役割の研究
博志
(H16 年 4 月〜)
大成
洋二郎
長期抗原曝露における気道トレランスの検討
(H16 年 4 月〜)
金原
正志
高齢慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する気管支拡張
(H16 年 4 月〜) 剤の有用性に関する研究
高野
淳
非小細胞肺癌の新規診断マーカーならびに治療標的分子
(H16 年 4 月〜) の開発
西野
亮平
肺の線維化機序解明へのアプローチ
(H16 年 4 月〜)
谷脇
雅也
血清 NSE の推移による小細胞肺癌治療効果の予測
(H16 年 4 月〜)
91
氏
荒川
名
哲次
研
究
題
目
糸球体腎炎における細胞増殖機序の検討
(H16 年 4 月〜)
川合
徹
マウス尿管結紮モデルにおける腎線維化機序についての
(H16 年 4 月〜)
検討
高橋
ラット腹膜線維化モデルにおける線維化抑制機序につい
俊介
(H16 年 4 月〜) ての研究
中島
歩
生物時計系における Dec1 の役割
(H16 年 4 月〜)
横山
敬生
ヒト腹膜中皮細胞における腹膜線維化機序についての
(H16 年 4 月〜) 研究
中島
玲子
2 型糖尿病の発症予知因子に関する研究
(H16 年 4 月〜)
米田
真康
肝におけるインスリン抵抗性機序の分子学的解明
(H16 年 4 月〜)
平位
有恒
上室性頻拍の鑑別における肺動脈マッピングの有効性の
(H16 年 4 月〜) 検討
塩田
直樹
誘発喀痰と呼気凝集液に関する研究
(H17 年 4 月〜)
吉岡
宏治
間質性肺炎の日欧比較研究
(H17 年 4 月〜)
妹尾
直
間質性肺炎に対する線溶系を応用した遺伝子治療の開発
(H17 年 4 月〜)
友田
義祟
ヒト癌細胞における DNA 再複製制御機構についての研究
(H17 年 4 月〜)
吾郷
理華
ギャップ結合の制癌剤感受性に及ぼす影響
(H17 年 4 月〜)
沖
健司
CYP11B2 遺伝子多型と動脈硬化症の研究
(H17 年 4 月〜)
北川
知郎
マルチスライス CT を用いた冠動脈プラーク,ステント評
(H17 年 4 月〜) 価に関する研究
92
氏
田中
名
惣之輔
研
究
題
目
肺癌の日欧比較研究
(H18 年 4 月~)
宮本
真太郎
気管支喘息における線溶系の気道過敏性,気道リモデリン
(H18 年 4 月~) グに及ぼす影響についての研究,線溶系を応用した気管支
喘息の遺伝子治療の開発
山根
高
COPD 発症に関する疫学研究
(H18 年 4 月~)
土井
俊樹
マウス尿管結紮モデルにおける腎線維化機序についての
(H18 年 4 月〜)
検討
小田
アディポカインの糖代謝に与える影響
賀明
(H18 年 4 月~)
坂下
有
メタボリックシンドロームの発症と予知因子に関する研
(H18 年 4 月~) 究
大橋
紀彦
腹部内臓脂肪が冠動脈粥腫形成および性状に及ぼす影響
(H18 年 4 月~) について―マルチスライス CT を用いた検討―
向田
賢市
COPD 患者における呼気水を用いた治療介入研究
(H19 年 4 月~)
秋田
慎
肺癌に対する新規治療の研究
(H19 年 4 月~)
河瀬
成穂
肺線維症に対する新規治療の研究
(H19 年 4 月~)
上野
敏憲
ラット腹膜硬化モデルにおける,間葉系幹細胞投与による
(H19 年 4 月~)
腹膜線維化についての検討
杉屋
閉経後透析患者の内因性性ホルモンと骨代謝,動脈硬化の
直子
(H19 年 4 月~)
関係
白木
慢性腎臓病患者における動脈硬化進展および腎障害進展
伸明
(H19 年 4 月~)
に関与する候補遺伝子検索のための遺伝子解析
浅生
Preclinical Cushing 症候群における糖代謝異常についての
貴子
(H19 年 4 月~)
検討
93
氏
杉廣
名
貴史
研
究
題
目
HDL-C の分画,粒子サイズと動脈硬化との関係
(H19 年 4 月~)
宇都宮
裕人
マルチスライス CT を用いた大動脈弁硬化症の診断と
(H19 年 4 月~) 冠動脈疾患との関連性,および追跡調査に関する研究
國田
英司
マルチスライス CT による経時的冠動脈病変の性状評価
(H19 年 4 月~) における有用性に関する研究
94
C. 学
位
取
得
者
学位取得者一覧(2007 年)
1. 勝谷昌平 平成 8 年 信州大卒 (腎グループ) 甲-4109
2. 庄田浩康 平成 9 年 広大医卒 (呼吸器グループ) 甲- 4118
3. 田村朋子 平成 7 年 島根医大卒 (内分泌グループ) 甲-4122
4. 土肥由裕 平成11年 広大医卒 (循環器グループ) 甲-4276
5. 稲田順也 平成 9 年 広大医卒 (呼吸器グループ) 甲- 4313
6. 櫻井穣司 平成 7 年 広大医卒 (呼吸器グループ) 甲-4386
7. 土井盛博 平成 9 年 埼玉医科大卒 (腎グループ) 甲-4411
8. 折田裕一 平成 9 年 聖マリアンナ医科大卒 (循環器グループ) 甲-4445
9. 野島秀樹 平成 10 年 札幌医科大卒 (内分泌グループ) 甲-4449
95
勝谷
昌平
平成 8 年
信州大卒
2007/1/25
甲-4109
Katsutani M, Ito T*, Masaki T, Kohno N, Yorioka N.
Glucose-based PD solution but not icodextrin-based PD solution induces
plasminogen activator inhibitor-1 and tissue-type plasminogen activator in
human peritoneal mesothelial cells via ERK1/2.
Ther Apher Dial 11: 94-100, 2007
Peritoneal dialysis (PD) solutions containing glucose are considered to cause
peritoneal fibrosis. Plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1) and tissue-type
plasminogen activator (t-PA) participate in fibrogenesis of various organs, and
human peritoneal mesothelial cells (HPMC) can produce PAI-1 and t-PA
following glucose stimulation. Icodextrin has been widely used as an alternative
osmotic agent. In this study, we investigated whether icodextrin-based PD
solution reduced the production of PAI-1 and t-PA by HPMC. We also examined
the involvement of extracellular signal-regulated kinase 1/2 (ERK1/2).
Glucose-based PD solutions increased the production of PAI-1 and t-PA by
HPMC,
whereas
icodextrin-based
PD
solution
exerted
lesser
effects.
Glucose-based PD solutions activated ERK1/2, and PD98059 inhibited the
production of PAI-1 and t-PA-responses not observed with icodextrin-based PD
solution. In conclusion, glucose-based PD solutions, unlike icodextrin-based PD
solution, induce overproduction of PAI-1 and t-PA via the ERK1/2 pathway.
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 8 年卒
勝谷昌平
4 年間の大学院生活を終えて,2007 年 1 月に無事学
位審査を通過し,3 月に学位を頂くことが出来ました.
現在は尾道総合病院にて臨床ばかりの生活を送って
おります.今こうして振り返ると,様々な方の支えに
よって,学位を頂くことができたと感謝しております.
研究生活は必ずしも平坦なものでなはく,実験の失敗,
思うようなデータが出ない,さらには論文の reject といった多くの挫折感
96
も味わいました.
私は,ヒト腹膜中皮細胞を使った実験を行っていましたが,中皮細胞は
cell line がなく,外科の開腹手術の際に切除される大網を頂きに行き,そ
れを細胞培養の部屋に持ち込み,単離,培養を行っていました.うまく生
えるものもあれば,成長の遅いもの,途中で死んでしまうもの,形質転換
を起こしてしまうものもあり,コンタミさせてしまったことも数度あった
りで,primary の細胞を扱う難しさを思い知らされました.細胞が無くなる
と実験ができなくなるので,そうならないように常に外科の手術予定を把
握し,外科の先生への交渉に奔走したのをなつかしく思い出します.また
細胞のメディウムチェンジ,継代など,細胞の成長に自分の生活をあわせ
ていたような気がします.さらに,朝早くからのウエスタンの準備,最終
的に転写・現像してバンドを出す際のどきどきした気持ちと,思うように
バンドが出たときの喜びを今もよく覚えています.
現在は臨床の場に移っていますが,大学院時代に培った,研究の考え方,
文献を読む習慣は現在にも生きていると思います.大学院時代にやってき
た研究,学会発表,論文作成はこのときだけにしては決していけないと思
います.基礎実験から臨床へと手法はかわりますが,今後も必ず行ってい
くべきだと思います.
現在私は尾道の地で研究テーマであった腹膜透析を地域に根付かせる
べく,日夜努力をしております.当地は島嶼部や山間部を多く有し,通院
困難な高齢者も少なくないことから,腎不全医療が大きな問題となってお
ります.こうした中で,腹膜透析は体にやさしい,在宅で施行できる,通
院が少ないといった大きな利点を有しており,当地における高齢者の透析
療法として最適であると考えております.今後,腹膜透析を中心とした腎
不全医療のシステム作りに邁進し,ひいては尾道の地から,全国,さらに
は世界に発信できる仕事をして行きたいと思っております.
最後になりましたが,ご指導を頂きました先生方,お世話になりました
スタッフの皆様に厚く御礼を申し上げます.
97
庄田 浩康
平成 9 年
広大医卒
甲-4118
2007/2/22
Shoda H, Yokoyama A, Nishino R, Nakashima T, Ishikawa N, Haruta Y,
Hattori N, Naka T*, Kohno N.
Overproduction of collagen and diminished SOCS1 expression are causally
linked in fibroblasts from idiopathic pulmonary fibrosis.
Biochem Biophys Res Commun 353:1004-10,2007
Idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) is a chronic, progressive and often fatal
pulmonary disorder, and its pathology is characterized by parenchymal fibrosis.
To investigate the characteristics of fibroblasts in IPF, we obtained 8 fibroblast
cell lines from lungs with IPF and 8 lines from normal lungs. We found that the
fibroblasts from IPF spontaneously produced higher amounts of type I collagen
and had lower expression levels of SOCS1 than fibroblasts from normal lung. By
using mouse fibroblasts, we demonstrated the causal relationship between them:
the deficiency of SOCS1 in fibroblasts resulted in increased collagen production,
whereas overexpression of SOCS1 suppressed collagen production. IFN-gamma
suppressed spontaneous collagen production even in SOCS1-deficient fibroblasts,
indicating that IFN-gamma inhibition is SOCS1-independent. In contrast, IFNgamma suppressed the increase of collagen production induced by IL-4 in wild
type fibroblasts but not SOCS1-deficient fibroblasts, suggesting IFN-gamma
acted exclusively via SOCS1 in this case. Following IFN-gamma stimulation, the
amount of SOCS1 mRNA expressed by IPF fibroblasts was comparable to that of
normal fibroblasts. Thus, the extent of SOCS1 increase after stimulation by
IFN-gamma was significantly higher in IPF fibroblasts. The extent to which
IFN-gamma inhibited collagen production was also larger in IPF fibroblasts than
in normal fibroblasts. These results suggest that the exaggerated production of
collagen observed in fibroblasts from IPF is causally related to the diminished
expression of SOCS1, and IPF fibroblasts are more susceptible to IFN-gamma
because of decreased expression of SOCS1.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
98
平成 9 年卒
学位取得にあたり思うこと
庄田 浩康
この度は河野教授および高知大学第三内科横山教授
をはじめ,多くの先生方のご指導により学位を取得で
きましたことを心より感謝申し上げます.
思い起こせば,2002 年 4 月,私は広島大学大学院分
子内科学に臨床大学院生として入学しましたが,2 週目
より生化学第一教室にて基礎実験を始めることとなり
ました.それまでピペットマンをさわったこともなかった私は,菊池章教
授のご指導の下,実験の基礎から学び始めました.当初は自分が何をやっ
ているのかわからず,ただ言われるがままに実験を行い,結果について全
く理解しておらず厳しく指導されたのを思い出します.生化学第一教室で
の研究は LRP5 および LRP6 という膜蛋白のエンドサイトーシスの機構を
解明するため,これらの蛋白の細胞内ドメインに結合する蛋白をスクリー
ニングするというものでした.残念ながら positive な結果は出ませんでし
たが,この経験がその後の大学院生活で非常に役立ちました.
2003 年 4 月,私は 2 内科に戻り臨床大学院生として研究を続けることと
なりました.同時期に愛媛大学から赴任された横山彰仁講師(当時)のご
指 導 の 下 , サ イ ト カ イ ン 抑 制 因 子 SOCS-1 (Suppressor of Cytokine
Signaling-1)と肺線維化の関連についての研究を開始しました.まず,大阪
大学医学部の仲哲治先生より SOCS1 欠損線維芽細胞をいただき,各種サ
イトカイン刺激に対するコラーゲン産生について検討しました.当初はコ
ラーゲン量の測定だけでも失敗を繰りかえし,なかなか再現性のあるデー
タが得られませんでした.多くの論文を検索し,いくつかの方法で線維芽
細胞のコラーゲン産生量を測定しました.そのなかで再現性を保てる方法
を見つけ,興味深いデータを得たため,学会・研究会などで複数回発表を
行いました.しかし,常に自分のデータに対し疑問がありその原因はコラ
ーゲン測定にあると感じていました.そこで,もう一度文献検索を行い,
ある論文に掲載されていた ELISA をもちいて,なんとか線維芽細胞からの
コラーゲン産生を比較的正確に測定できるようになりました.2004 年 5 月
99
頃のことでした.
しかし,次に直面した問題が,SOCS-1 ベクターの作成でした.それま
で,生化学第一で他人の実験を見てプラスミドベクターの作成方法を何と
なく理解はしていましたが,自分で本格的に取り組んだことはなく,わか
らないことの連続でした.あまり自信がなかったので,なるべくなら避け
たかったのですが,その後の実験のためにはどうしても必要であり,2004
年 12 月頃から開始しました.遺伝子工学の分野ではきわめて基本的な技
術であるにもかかわらず,知識不足のため多くの失敗を繰り返し,2005 年
11 月にはもっとも致命的な失敗に気付きました(遺伝子に変異が入ってい
たことに 9 ヶ月近く気付きませんでした).急いで cDNA の採取からやり
なおし,結局完成したのは 2006 年 1 月のことでした.ベクター作成に実
に 1 年以上も費やしてしまいました.もちろんその間に実験は全く前に進
まず,途方に暮れていました.ただ,服部先生,石川先生をはじめ数人の
先生方に適切なアドバイスをいただき,もしそれらのアドバイスがなけれ
ば途中であきらめていたと思います.
これらの実験で,2006 年 3 月頃(すでに 4 年生も終わる時期ですが)ま
でにマウス線維芽細胞のデータを集めました.しかし,論文にするにはデ
ータが不足していました.そこで後輩大学院生たちが地道に集めた正常肺
および線維化肺由来のヒト線維芽細胞を用いてデータを集めることとし
ました.これは力仕事でしたが,なんとか 2006 年 8 月頃までにデータを
収集し,解析した上で若干の追加実験を行い論文としました.論文の作成
に当たっては横山先生に何度もご指導いただき,年内に論文を投稿,accept
していただき,2006 年度中に卒業できました.
大学院生活 5 年間で多くの反省点があります.私がもっとも反省すべき
点は,もっといろいろな人に聞くべきであったということです.研究生活
はわからないことだらけでした.何かに悩んだとき,上司に聞けば何か怒
られるのではないかと萎縮してしまい,自分勝手に判断して実験を進めて
しまったことがありました.しかし,そのような行為が結局は失敗を招き,
結果が出るのを遅らせていたのだと感じています.研究では考えることは
とても大切ですが,それを実験で証明する場合は多くの人と議論をした上
100
で進めるべきだと感じています.これらのことは,臨床でも当てはまるこ
とだと感じています.
現在は横山彰仁教授の御指導の下,高知大学医学部第三内科で診療・教
育・研究を通じて勉強させていただいております.大学院時代に学んだこ
とを生かし,少しでも患者さんのためになるようにと考えながら日々過ご
しております.
最後になりましたが,医師不足が叫ばれている中,5 年もの間,一般大
学院生として研究に専念させていただけたことに感謝申し上げます.また,
夜遅く休日も家にいない私の生活を支え,家を守ってくれた妻に心から感
謝いたします.
101
田村
朋子
平成 7 年
島根医大卒
甲-4122
2007/3/1
Tamura T, Yoneda M, Yamane K, Nakanishi S, Nakashima R, Okubo M*,
Kohno N.
Serum leptin and adiponectin are positively associated with bone mineral
density at the distal radius in patients with type 2 diabetes mellitus.
Metabolism Clinical and Experimental 56: 623-8, 2007
There have been several reports about associations of serum leptin or adiponectin
with bone mineral density and biochemical markers of bone turnover. However,
the precise roles of adipocytokines in bone metabolism have not been fully
elucidated. We investigated the associations of serum level of leptin or
adiponectin with bone mineral density, serum osteocalcin, and urinary N-terminal
telopeptide of type I collagen (NTX) in 40 Japanese patients with type 2 diabetes
mellitus. Bone mineral density was measured by using dual-energy x-ray
absorptiometry at different sites (distal radius, femoral neck, and lumbar spine)
and was expressed as z score. Multiple regression analysis revealed that there
were significant positive correlations between serum leptin or adiponectin level
and z score at the distal radius, but not at the femoral neck or the lumbar spine.
Although no correlation was observed between serum leptin and serum
osteocalcin, there was a significant negative correlation between serum leptin and
urinary NTX, a marker of bone resorption. No correlation was observed between
serum adiponectin and serum osteocalcin or urinary NTX. These results indicate
that leptin and adiponectin may have a protective effect on bone metabolism in
patients with type 2 diabetes mellitus.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
102
平成 7 年卒
学位取得にあたり思うこと
田村
朋子
この度,河野教授をはじめ多くの先生方のご指導を
賜り学位を取得することができましたことを心より
感謝申し上げます.大学院進学への道を拓いて下さり
研究を継続する過程で発生した様々な困難を親身に
なって支えて下さいました大久保雅通先生,国際的な
研究レベルの骨塩量測定機器をいち早く導入して下さいました江草玄士
先生,研究のデザインについて丁寧に教えて下さいました藤原佐枝子先生,
データ収集や解析・論文の執筆に多大なる協力をして下さった中西修平先
生,米田真康先生,中島玲子先生,研究の継続を厚くご支持下さり時間の
かかった論文の校正を粘り強く指導して下さいました山根公則先生,急病
の折に救命して下さいました佐々木英夫先生,研究の全過程で適切な助言
を頂き温かいまなざしで見守って下さいました伊藤千賀子先生にこの場
をお借りして厚く御礼申し上げます.
私が行った研究のテーマ「糖尿病患者の骨代謝についての研究」は大学
病院での研修後に 3 年間派遣していただいた国立大田病院(現・大田市立
病院)での経験が礎になりました.昼夜問わず救急搬送されてくる骨折の
患者さんの度に何故か内科医のポケットベルが鳴る不思議な現象に,骨折
した人には糖尿病の合併が多いのかもしれないと気がつきました.仕事に
忙殺されるあまり臨床現場で得た疑問はすっかりお蔵入りし研究とは縁
のない日々を送っておりました.しかし大久保雅通先生が出向先でもでき
る勉強はしておきなさいと様々な文献を送って下さり,全国学会での演題
発表に向けて熱心に指導して下さいましたお陰で研究に向けての第一歩
を踏み出すことができました.糖尿病の人には骨折が多いのではないか?
という疑問に関する論文の中には明確な答を得るところまでの研究はな
く,大学院進学という機会を得て疑問の解明に自分が挑戦することになり
ました.
当時,内分泌グループに骨に関する研究はなく,ロスハワイスタディの
ように培われてきたノウハウが全くないところからのスタートとなりま
103
した.専門的な知識に乏しかったので整形外科や産婦人科の先生を訪ねて
まわったり,放射線科の技師さんから骨塩量測定機器の専門用語や操作の
仕方を教えてもらったりする過程の中にはたくさんの回り道や迷い道が
ありました.思うように研究が進まないとき同僚の中西修平先生や山下裕
代先生にはずいぶん励ましてもらいました.今や統計のプロとなられた中
西修平先生も当時は大変苦労して勉強されていたことが懐かしく思い出
されます.
研究のデザインがようやく決まり,内分泌グループの先生方に協力して
頂いたお陰で,糖尿病で入院・通院している患者さんの了解を得て骨塩量
を測定でき採血した血液の一部を提供していただくことができました.対
照となる健常者の骨塩量測定,血液採取を終えた時にはすでに 3 年が経過
してしまいました.血液中のどの成分と骨塩量が関連を示すのかについて
は米田真康先生,中島玲子先生から多大なる協力を得てなんとか結論にた
どり着くことができました.論文執筆にあたって惜しみない協力を申し出
て下さった米田真康先生には心から感謝いたしております.論文を仕上げ
ていく段階で山根公則先生に何度も何度も粘り強く指導して頂きました
お陰で 2006 年のクリスマスに論文アクセプトの知らせが届き,これまで
受け取ったクリスマスプレゼントのなかで一番嬉しい贈り物となりまし
た.
急病のため入院,手術などなどパプニングがありまして,大学院を卒業
するまでに 7 年もかかってしまいました.後輩にどんどん先をこされ意気
消沈していた自分に「諦めるな.生きていればどんなことだってできる」
と励まして下さった故浅木森幸晃先生のお言葉は今でも胸に残っていま
す.最後までやり遂げることができたのは,多くの先生方から頂戴したお
力添えの賜物です.お世話になったすべての方に心から厚く御礼申し上げ
ます.ありがとうございました.
大学院での 7 年間は順風満帆に進まないことばかりでしたが,一見無駄
だったと思える出来事も振り返るとすべてが生きる肥やしになっている
ことに気がつきます.それがわかってくると苦労することでさえ楽しくな
って,生きていることがありがたいと感じる毎日です.大学院で得た知識
104
や経験を社会に還元し,この世に生を受けた人たちのお役に立てるよう前
を向いて歩いて生きたいと思います.これからも様々にご支援ご鞭撻賜り
ますよう何卒お願い申し上げます.
105
土肥 由裕
平成 11 年
広大医卒
甲-4276
2007/3/23
Dohi Y, Alam J*, Yoshizumi M*, Sun J*, Igarashi K*.
Heme oxygenase-1 gene enhancer manifests silencing activity in a
chromatin environment prior to oxidative stress.
Antioxidants & Redox Signaling 8: 60-67, 2006
The expression of heme oxygenase-1 (HO-1) is regulated by E1 and E2 enhancers,
both of which contain multiple Maf recognition elements (MAREs). In living
cells, MAREs are bound by Bach1/MafK heterodimers, hence maintaining a
quiescent state of the HO-1 gene (hmox-1). However, in transient transfection
assays, they have been shown to act as transcriptional enhancers. We therefore
hypothesize that MAREs might manifest their function only in a chromatin
environment. By using NIH3T3 cell pools stably transfected with EGFP reporter
genes driven by the wild-type or mutated E2 enhancer, we demonstrate that the
E2 MAREs function as transcriptional silencers depending on the binding of
Bach1/MafK heterodimer in vivo only in a chromatin environment. After
cadmium treatment, they switched into transcriptional enhancers. Surprisingly,
single MARE site did not demonstrate such function. Furthermore, by using
DNase I hypersensitivity assay, we demonstrate that simple chromatin
condensations were not involved in the Bach1-mediated repression. We conclude
that, in a chromatin environment, the E2 MAREs function as transcriptional
silencers depending on binding of Bach1/MafK heterodimer.
-------------------------------------------------------------------------------------------------平成 11 年卒
学位取得にあたり思うこと
土肥
由裕
このたび,多くの方々のご好意により,無事学位を
取得させていただくことができましたことをこころ
より御礼申し上げます.私が大学院に入学した平成 15
年度は,心臓血管生理医学の吉栖教授がご就任された
年でした.河野教授,吉栖教授,山本講師をはじめ,
多くの方々のご好意により,私は心臓血管生理医学の大学院生として入学
106
することとなりました.さらに,“基礎的なことが勉強したい”という私
の漠然としたわがままも快く承諾していただき,広島大学生化学第二講座
の五十嵐教授のもとで勉強する機会を与えていただきました.このため,
私は外勤以外の全ての時間を研究生活に注ぐことができる恵まれた環境
で大学院生活をスタートすることとなりました.初めて基礎研究に携わっ
た当初は,全く回りの人たちが話すことが全く理解できず,宇宙人と話し
ているような状況でした.取りあえず教えていただいた実験手技をマスタ
ーすることで精一杯で,その理論など全く理解する余裕がありませんでし
た.しかし,諸先輩方の暖かいご指導のもと,現在行っている実験手技の
理論,何を知るために今の実験を行っているのかが徐々に理解できてまい
りました.いろんな論文を読み,いろんな人のご意見などを参考にして,
こうやったらこれがわかる,こうしたらどうか,など自分でいろいろ考え
ることが大事であることをご指導いただきました.遺伝子を組み替え,実
験に必要な融合蛋白質を細胞に発現させる実験や,細胞を免疫染色で染め
て顕微鏡や FACS で解析するといった様々な手法を学ぶことができました.
研究室のカンファレンスなどで自分の考えを主張し,人とのディスカッシ
ョンも行えるようになったと感じていました.そうこうするうちに,私が
大学院 2 年生のころ,五十嵐教授が東北大学に移るという話が持ち上がっ
てきました.このとき,五十嵐教授に“東北大学に来ないか”と誘ってい
ただき,運よく東北大学で勉強する機会を与えていただきました.東北大
学でも,今までご指導いただいたことを生かして頑張れると思っておりま
した.しかし,現実はそう甘くはありませんでした.五十嵐研は東北大学
5 号館という研究棟に研究室を構えることとなり,他の研究室などと大い
に交流がありました.私は,自分の研究室ではいろいろ意見できても,他
の研究室の人たちとは深いディスカッションは全くできる力が無かった
のです.結局,教えられたことを理解することができているだけで,まさ
に“諸先輩方のおかげ”で,後はみんなに感謝しているだけでした.自分
では,自分の考えで実験を組み立てているつもりでも,本当の意味で自分
の頭で理解して展開する能力はゼロに近い状態だったのです.また,自分
の考えが全くの外の人に通用するかどうか,正直恐れのような感情もあり
107
ました.しかし,この感情こそが,自分が今後成長していくためにもっと
も障害となる感情であり,今思えば,僕にとってはここを乗り越えるため
に大学院に入学したようなものでした.自分ひとりでは何もできていない,
自分で作り上げたものは何も無いことを理解することが私の第一歩でし
た.研究生活でも,臨床の現場でも,一から自分で考え,自分の責任で仕
事を進めていくことは全く行っていないことを痛感致しました.もし私が
大学院に入らず,そのまま臨床を続けていたら,おそらく“臨床は他の人
に負けないぐらいできる”と,“はだかの王様”的な存在になっていたと
思います.研究漬けの生活を 4 年以上本気で頑張りましたが,結局“自分
は何にも明らかにしなかったな”というのが,学位取得にあたり思うこと
です.このとき,指導教官に「“何もわからなかったな”ということが理
解できたら大学院卒業だ」とご指導いただいたことが印象的でした.学位
取得し,やっと社会人としてのスタートラインに近づくことができたので
はないかと感じています.これも,優しく厳しくご指導いただいた,五十
嵐教授はじめ研究室のメンバー,まわりの研究室の仲間,また自分勝手に
東北大学に行くことを許容していただいた吉栖教授,河野教授はじめ諸先
輩方や同僚の仲間,そして血気盛んな私を上手に導いてくれた家族みんな
のご好意によるものと心より感謝申し上げます.これから,広島大学と東
北大学両方の大学院の名を汚さぬよう精進して頑張りたいと思いますの
で,これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます.
108
稲田
順也
平成 9 年
甲- 4313
広大医卒
2007/3/23
Inata J, Hattori N, Yokoyama A, Ohshimo S, Doi M, Ishikawa N, Hamada H*,
Kohno N.
Circulating KL-6/MUC1 mucin carrying sialyl Lewisa oligosaccharide is an
independent prognostic factor in patients with lung adenocarcinoma.
Int J Cancer 120: 2643-9, 2007
MUC1 mucin is frequently observed in adenocarcinomas, and its association with
metastasis has been postulated through the interaction between sialyl Lewis
oligosaccharides present on this glycoprotein and selectins. Levels of soluble
MUC1 recognized by anti-KL-6 monoclonal antibody were also frequently
elevated in the sera of lung adenocarcinoma patients. The aim of this study was to
demonstrate
the
presence
of
KL-6/MUC1
carrying
sialyl
Lewis(a)
oligosaccharide, designated as SLAK, and subsequently evaluate the clinical
significance of circulating SLAK in patients with lung adenocarcinoma. We
developed a sandwich ELISA system using anti-sialyl Lewis(a) and anti-KL-6
antibodies to detect SLAK, and also measured circulating SLAK levels in 97
healthy controls and 103 patients with lung adenocarcinoma. Circulating SLAK
levels were measured in the sera taken before treatment and then were evaluated
to clarify whether such levels were related to the clinical outcomes. Levels of
circulating SLAK were significantly higher in lung adenocarcinoma patients than
in healthy subjects, and a higher serum SLAK level was correlated with the
presence of distant metastasis. The overall survival rate for patients with high
serum SLAK levels was significantly poorer than that of patients with low serum
SLAK levels. The survival analysis restricted to the patients with distant
metastasis also showed the same trend. In a multivariate survival analysis in lung
adenocarcinoma patients, a high serum SLAK level was indicated as an
independent prognostic factor. In conclusion, the circulating SLAK level at
diagnosis is useful for predicting a poor prognosis in patients with lung
adenocarcinoma.
-------------------------------------------------------------------------------------------------109
平成 9 年卒
学位取得にあたり思うこと
稲田
順也
このたびは河野教授,横山先生,服部先生をは
じめ多くの先生方の御指導のおかげで,学位を取
得することができましたことに,心より感謝を申
し上げます.
私の大学生活の始まりは 2002 年 4 月から,“医
員”という形で始まりました.残念ながら医員時
代の1年間は直接研究に携わることはありませんでしたが,カンファレン
スなどで折に触れて研究生活を体感することはできました.1年間医員を
務めた後に社会人枠の大学院生として研究生活が始まりました.私にとっ
て幸いだったのは,社会人枠の勤務先が以前につとめていたこともある吉
島病院だったことです.倉岡先生・山岡先生を始めとした諸先生方の理解
もあり,また慣れた職場であったことで研究に携わる時間的な問題はあま
りありませんでした.しかし,問題であったのが研究のテーマでした.当
初は吉島病院の特色をいかした研究ということで,結核に関する研究テー
マを与えられました.菌の RNA を抽出する必要があり,手技を歯学部細
菌学教室の熊谷先生に教えていただきました.しかしなかなかうまくいか
ず(抗酸菌という特殊な菌であったからと思います),また結核菌を扱う
場所についても当初の予定通りいかなくなり,結局失敗に終わりました.
散々な出発でしたが,このことにより様々な研究の困難さを実感すること
ができました.
その後の横山先生発案のテーマがうまくいき,結果が出せたことは大き
な幸いでした.セレクチンのリガンドを持つような KL-6/MUC1 は肺癌の
進行にかかわっているのではないかとの命題に関して,ELISA の手法を用
いてそれを解明していくことが目標でした.様々な濃度や抗体や検体を用
いて ELISA を構築するのですが,もちろんはじめの頃はまったく反応がで
ず,数日かかった実験が無に帰すことがかなりの時間つづきました.だん
だんいやになってきた時期もあるのですが,河野教授,横山先生の助言の
おかげで少しずつ結果を出せるようになった時は,非常に大きな喜びを感
110
じました.最終的にはセレクチンリガンドの一つである sialyl Lewis a をも
った KL-6/MUC1 は肺腺癌の予後因子になりうるとの結論を得ることがで
きました.またこの研究の結果をヨーロッパ呼吸器学会の oral presentation
で発表させていただきましたことは,大きな経験となりました.この発表
本番に際し河野教授の存在を非常に心強く感じたことを今でも覚えてお
ります.ある程度の結果が出たところで論文にまとめることになったので
すが,ここでは服部先生という力強い指導者がおられたことが非常に幸い
でした.服部先生の御指導がなければゴールにたどり着くことはできなか
ったのではないかと思っております.すばらしい指導者にめぐまれたおか
げで,充実した研究生活を送ることができたと思っております.
最後になりましたが,社会人枠の勤務先であった吉島病院・安芸市民
病院の先生方にもこの場を借りてあらためてお礼を申し上げます.
111
櫻井
穣司
平成 7 年
広大医卒
2007/5/24
甲-4386
Sakurai J, Hattori N, Nakajima M, Moriya T*, Suzuki T*, Yokoyama A,
Kohno N.
Differential expression of glycosylated forms of MUC1 during lung
development.
European Journal of Histochemistry 51: 95-102, 2007
Human MUC1 mucin is a high-molecular weight transmembrane glycoprotein
expressed on the apical surface of most simple epithelia of many different tissues.
Previous
investigations
suggest
involvement
of
MUC1
in
epithelial
cytodifferentiation and glandular morphogenesis. However, roles of MUC1 in the
development of the fetal respiratory tracts have been poorly investigated. To
obtain more information on the roles of MUC1 during fetal lung development, we
examined the expression and distribution of MUC1 by immunohistochemical
staining of postmortem lung specimens from fetuses and neonates of various
gestational ages. Three monoclonal antibodies, HMFG1, HMFG2, and anti-KL-6,
which bind different glycosylation variants, were used. Each monoclonal
antibody
has
been
shown
to
recognize
heavily-glycosylated
MUC1,
sparsely-glycosylated MUC1, and sialylated carbohydrate side chains of MUC1,
respectively. At 13 weeks of gestation, the terminal respiratory tracts were
diffusely stained with HFMG1 and anti-KL-6. Sparsely-glycosylated MUC1,
recognized by HMFG2, was detected only in the distal potions of the terminal
bronchioles that divided into respiratory bronchioles. As development continued,
MUC1, recognized by HMFG1 and anti-KL-6, was detected throughout the
bronchioles and terminal sacs, although HMFG1 immunoreactivity decreased in
intensity towards the terminal sacs. Sparsely-glycosylated MUC1, recognized by
HMFG2, was observed mainly in the terminal portions. In the adult lungs, both
the alveolar spaces and the respiratory bronchioles stained with HFMG1 and
anti-KL-6. However, distribution of sparsely-glycosylated MUC1 was limited in
the alveolar epithelial cells. Our investigation demonstrated that variants of
MUC1 were expressed in the fetal respiratory tracts as early as 13 weeks of
112
gestation, and its expression persisted even after lung maturation. Precise roles of
MUC1 were not determined in the present study, however, different glycosylation
variants of MUC1 may be associated with the development of different regions of
terminal respiratory tract.
-------------------------------------------------------------------------------------------------平成 7 年卒
学位取得にあたり思うこと
櫻井
穣司
まず初めに学位取得にあたり,見捨てず最後までフ
ォローしてくださった河野修興教授,強力に指導して
下さった服部登先生,そしてずっと支えてくださった
諸先輩方や後輩・同期の先生,医局や研究室のサポー
トをして下さっている方々,そして家族に感謝の念を
述べたいと思います.
僕が大学院に入学したのは平成 13 年.河野修興先生
が分子内科学(旧内科学講座第二)教授に御就任されて初めての大学院生
です.結局卒業に 6 年余り費やした訳ですがその間に身が置かれた環境は
急激に変わりました.分子内科学としては河野修興教授の強烈なリーダー
シップの元,研究が行いやすいようにと医局・実験室の大胆な改装,スタ
ッフの変更,
そして呼吸器グループの完全 1 グループ化などがありました.
また広島大学病院としては新病棟への引越し,スーパーローテーションが
始まったことによる業務への人員配置の変更などがありました.他にも
様々な大きな変化が急激に次々起こり,数ヶ月経ったら全く環境や陣容が
変わるような状態でした.また私事では結婚などがありました.
そのめぐるしく周囲が変わる中で自分の位置を確保しながら大学院生
生活を送っていた訳ですが,知っている人は御存知の通り僕は明るいだけ
が取り得の暢気物.何もしてなかった訳ではないですが気付いたらあっと
いう間に 4 年生.基本的性格はポジティブな僕ですがこの頃はさすがにど
うしようもない状況に「もう駄目だ」と何度も思い,実際家族にも「もう
やめたい」と数回相談したこともあります.しかし家族には「もうちょっ
と頑張りんさい」と尻を叩かれ,同期や先輩方にも何度も励まされ,何と
113
か気持ちを奮い立たせて学位を取得させて頂きました.大きかったのは平
成 17 年より論文作成と実験の指導を服部登先生に指導を受けたことと,
ポイントとなる時期での河野修興教授の助言です.最後の 2 年間はその前
のうまくいかなかった 4 年間で色々嫌気が差していいかげん人間になりか
けていた僕が先生方の指導を受けて,改めて「ちゃんとしなきゃ駄目だ,
ちゃんと仕上げなきゃ駄目だ.」と自分なりに頑張った期間でもありまし
た.
そして本当に周囲の人に支えられた大学院生期間でした.呼吸器グルー
プだけでなく,腎・循環器・代謝内分泌グループの方や他科の先生方から
も実験手技や機器の使い方などを色々教えて頂きました.どなたも僕の質
問に快く答えて頂き,それ以上に詳しく情報を下さったりたわいない話し
をしたり….そんなつながりが沢山できたのも大学院生時代に得た僕の宝
です.
ただ,学位を取得したことはあくまで通過点です.大事なことは大学院
生の間に学んだ医者や研究者としての考え方や人としての考え方,そして
色々な方々とのつながりだと思います.これからも医者としても一個人と
しても人生が続くわけですが御世話になった方々に感謝の気持ちを忘れ
ずこれから恩返しして行きたいと思います.御世話になった方々,本当に
ありがとうございました!!
114
土井盛博
平成 9 年
埼玉医科大卒
2007/9/27
甲-4411
Doi S, Masaki T, Arakawa T, Takahashi S, Kawai T, Nakashima A, Naito T,
Kohno N, Yorioka N.
Protective Effects of Peroxisome Proliferator-Activated Receptor γ Ligand
on Apoptosis and Hepatocyte Growth Factor Induction in Renal
Ischemia-Reperfusion Injury.
Transplantation 84: 207-213, 2007
Renal ischemia-reperfusion injury affects the long-term outcome of renal graft
survival.Thiazolidinediones (TZDs), synthetic peroxisome proliferator-activated
receptor (PPAR)-A ligands, have been shown to exert therapeutic effects upon
renal ischemia-reperfusion injury far beyond their use as insulin sensitizers. It has
also been reported that HGF has a beneficial effect on renal ischemia-reperfusion
injury and that TZDs induce increased HGF mRNA expression and protein
secretion. We investigated the effect of troglitazone, one of the TZDs, in a rat
model of renal ischemia-reperfusion injury. A forty-five minute period of warm
renal ischemia was induced by bilateral clamping with rats being sacrificed before
the onset of ischemia and at 2, 4, 6 and 12 hours following reperfusion. The
expression of PPAR-A was measured by RT-PCR and western blotting whilst the
production of HGF was investigated by RT-PCR and immunohistochemistry. The
effect of troglitazone treatment on the level of apoptosis was determined by
staining for cleaved caspase-3 and single stranded DNA (ssDNA). The numbers
of cleaved caspase-3 and ssDNA positive cells were decreased in rats treated with
troglitazone. The production of HGF mRNA and protein was most intense at 4
hours. The expression of PPAR-A and HGF was increased in the group treated
with troglitazone compared with the control group. Pretreatment of rats with the
PPAR-A
ligand
troglitazone
decreased
apoptotic
cell
death
in
renal
ischemia-reperfusion injury as a result of the induction of HGF.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
115
平成 9 年卒
学位取得にあたり思うこと
土井
盛博
はじめに河野教授,頼岡教授をはじめ,多
くの先生方のお世話になり学位を取得する
ことができましたことを,心より感謝申し
上げます.大学院 1 年目は昼間医員として
働き,夜間は大学院として研究するいわゆ
る「夜間大学院生」としてスタートするこ
とになったのですが,最初はとまどうこと
ばかりでした.胃カメラやエコーではなく,ピペットを持って実験手技を
0 から修得しなければならこと,夜行性の先生方に実験を習ったため日中
非常に眠かったこと,さらには実験をはじめようと思っても自分が考えつ
く研究テーマはすでに論文になっていたことがその理由です.
そのような状況の中で,「広く認められている疾患モデル動物に薬剤を
投与し障害の抑制効果を検討する実験が 4 年間で結果を出す確実な方法の
ひとつ」という正木先生の指導のもとで研究を始めました.私の場合には
急性腎不全や腎移植の疾患モデルである虚血再灌流障害を長期の観察が
必要ないという理由のみで選択し,すでにグループ内で確立された手技で
あった免疫染色,PCR,ウエスタンブロッティングで主たる Figure を作
るというあまり冒険をしないプランで実験を行うことにしました.
しかし,障害の程度やタイムコースの決定,障害の指標となるマーカー
の試薬選択と条件設定,薬剤の投与量など全ての行程で予想以上を時間が
かかってしまいました.結果のでない時期は実験する気力もなくなり,こ
のまま学位を取得できないのではないかと不安になったりしたのですが,
結果がでるようになった 2 年生の冬頃からは気持ちが乗ってきて,徹夜実
験が続いた時期もありましたがなんとか乗り切ることができました.また,
4 年生時には新たに大学に設置されたエクセレントスチューデントスカラ
シップを受賞することができ,授業料が半年分無料になったこともうれし
かったのですが,何よりも私自身の大きな励みになりました.これもこれ
まで私を指導していただいた先生方のお陰と思い感謝しております.
116
学位取得にあたり大変だったと思うことは,研究を行い論文がアクセプ
トされるまでには大学院入学前に予想していた以上の労力を要し(私の予
想が甘かっただけです),その間あらゆることを犠牲にしなければならな
いこと(テニスが下手になり,大学院生の時に産まれた娘はいまだに私に
なつきません),論文等で要求される研究内容や実験手技のレベルが年々
上がっていること,研究の初心者が結果をだすためには 4 年という期間は
あまりにも短いことです.逆にいいことといえば,学位を与える仕事をし
ている先生の偉大さが身にしみてわかることや昼夜実験をともにした同
僚を得たこと,研究で結果が出たときの喜びをしったことなど列挙できな
いほどあり,大学院生として研究ができて本当によかったと思っています.
研究以外では,2 年生の時にレク係の一員として,新規入局者の勧誘や医
局旅行,忘年会を主催するなどグループを超えた貴重な体験をさせていた
だけたと思っています.
現在,呉医療センターに勤務させていただいていますが,臨床の合間に
腎生検組織の免疫染色をおこなってささやかな研究を楽しんでおります.
大学院時代に研究をすることによって,卒業後にも臨床と研究の楽しさを
両方味わえるのは学位取得したメリットであると思います.また,本年 4
月からはもう少し研究の方をスキルアップしたいと思いアメリカ留学を
決意しました.医師不足の大変な状況の中で留学させていただくことは大
変申し訳ないのですが,多くのものを学んで後輩の先生方に少しでもお役
に立てればと思っています.
117
折田
裕一
平成 9 年
聖マリアンナ医科大卒
甲- 4445
2007/11/22
Orita Y, Yamamoto H, Kohno N, Sugihara M, Honda H*, Kawamata S*,
Yoshizumi M*.
Role of Osteoprotegerin in Arterial Calcification – Development of a New
Animal Model.
Arterioscler Thromb Vasc Biol 27: 2058-2064, 2007
OBJECTIVES: Enhanced osteoclastogenesis, increased bone resorption, and
osteoporosis have been reported in osteoprotegerin-deficient (OPG (-/-)) mice.
OPG (-/-) mice available in Japan usually do not show vascular calcification. We
have found that arterial calcification can be quickly induced by a simple
procedure in OPG (-/-) mice. METHODS AND RESULTS: Male OPG (-/-), OPG
(+/-), and OPG (+/+) mice were fed a high phosphate diet from 6 to 10 weeks
after birth, and then 1alpha,25-dihydroxyvitamin D3 (calcitriol) was injected for 3
days. We found that severe calcification developed in the media of the aorta in
OPG (-/-) mice. Under electron microscopy, calcium deposits were observed in
the cytoplasm and extracellular matrix of vascular smooth muscle cells (VSMCs).
Neither apoptosis of VSMCs nor infiltration of macrophages was observed.
Alkaline phosphatase (ALP) activity of aortic tissue correlated with the calcified
lesion area. Mouse aorta and bone extracts revealed an identical pattern by ALP
electrophoresis. CONCLUSIONS: Our results demonstrated that OPG had
anticalcification activity in the aorta, probably through the downregulation of
ALP activity. Because the time course of arterial calcification after the injection
of calcitriol is accurate and reproducible, this mouse model will be useful for
further investigation of vascular calcification.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
118
平成 9 年卒
学位取得にあたり思うこと
折田
裕一
この度は,河野修興教授,吉栖正生教授をはじめ多
くの先生方にご指導いただき学位を取得することが
できました.心より御礼申し上げます.
私は,内科研修の後に循環器グループに所属してJ
A廣島総合病院へ赴任いたしました.そこでは,藤井
隆先生から循環器臨床医としてのいろはを学び,急性
心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の症例を数多く受け持つうちに,「動脈硬
化とはいったい何なのか?」という疑問を持ち始めました.3年を経過し
た頃,山本秀也先生から帰学の機会を頂き,なにも迷うことなく大学院へ
進む事にしました.帰学後,1年は病棟や外来業務と集中治療部への出向
などでテーマも決まらず,これから何を研究していけばよいのか全く分か
らない状態でした.そんなときに心臓血管生理医学教室の吉栖正生教授か
ら,マウスを使った実験をやってみないかとのお誘いを受けました.当時
は大学が大学院大学に変わった年であり,僕と同じように帰学した大学院
生もたくさんいて,みんなも基礎的な研究を行っていくような雰囲気もあ
り,今思えば安易な決断でしたが,私もやってみようと決心しました.そ
のマウスは Osteoprotegerin という破骨細胞活性を抑制させる作用をもつ分
泌蛋白の遺伝子を欠損させたマウスで,骨粗鬆症のモデルとして開発され
たものでした.骨粗鬆症と同時に動脈に石灰化病変を形成するという報告
があるので,それに絡んだ研究を進めていこうという計画でした.もちろ
んマウスの扱い方,飼育方法,実験方法など全く知りませんでしたので,
当時第二生化学で研究されていた大村真司先生にいろいろと教えていた
だきました.同期の杉原正晃先生と組んで実験を進めましたが,思うよう
には結果が出ませんでした.自然経過では動脈の石灰化を生じなかったの
です.数ヶ月に及ぶ長期飼育も試みましたが,時間がかかりすぎるため実
験には不向きでした.試行錯誤の末,高濃度のリンを含む餌とビタミン
D3 を負荷することで石灰化を生じさせるモデルを作製することができま
したが,すでに 2 年半を費やしてしまいました.残された時間は少なく,
119
非常にストレスな毎日を過ごしていました.何度も諦めてしまおうかと思
いました.そんな時に吉栖正生教授から教わったのは,「ねばる」という
言葉でした.しかし先の見えない研究に対してねばり続ける事はとても恐
ろしく,取り返しがつかない危険な事でもあります.4年以内では収まら
ないかも知れません(私は 5 年半かかりました).しかしながら途中で諦
めていたら何の結果も得られないところでしたが,「ねばる」ことで,あ
る程度の研究データが 4 年目の冬に集まり始め,なんとか論文にまとめる
ことが出来ました.その後,吉栖正生教授には,お忙しいにもかかわらず
莫大な時間を割いて私の研究の指導をして頂きました.そして研究者とし
ての心構えや考え方などを,身をもって教えていただきました.おかげ様
で念願だった雑誌に Accept する事が出来ました.長い大学院生活でしたが
この基礎研究を最後まで続ける事を許し,暖かく見守ってくださった河野
修興先生,山本秀也先生にとても感謝致します.そして臨床研修医の義務
化が始まり,人手不足で大変だったにもかかわらず,病棟業務,急患対応
などの仕事から free にして下さった沖本智和先生,田﨑直仁先生,実験が
うまくいかなくて落ち込んでいる時にいつも励まして下さった荘川知己
先生,大学院生のほとんどを一緒に過ごし,苦楽を共にした杉原正晃先生,
たくさんの先生方のお力のおかげで成し得た仕事だと思います.本当にあ
りがとうございました.
これからは第二内科の一員として社会に貢献して参りたいと思います.
引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます.
120
野島
秀樹 平成 10 年
2007/11/22
札幌医科大卒 甲-4449
Nojima H, Watanabe H, Yamane K, Kitahara Y, Sekikawa K*, Yamamoto H,
Yokoyama A, Inamizu T*, Asahara T*, Kohno N, the Hiroshima University
Health Promotion Study Group*.
Effect of aerobic exercise training on oxidative stress in patients with type 2
diabetes.
Metabolism Clinical and Experimental
57: 170-176, 2008
The purpose of this study was to determine whether moderate-intensity exercise
training reduces oxidative stress in patients with type 2 diabetes over 12 months.
The patients were divided into three groups: aerobic training combined with the
use of a fitness center (group A, n=43), aerobic training only (group B, n=44) or
controls (group C, n=16). The subjects in groups A or B were instructed to
exercise at 50 percent of peak oxygen uptake for more than 30 minutes on at least
3 days per week over a 12 month period. Additionally, the subjects in group A
were instructed to utilize a fitness center and were taught how to perform aerobic
training in the indicated manner by certified fitness instructors. We measured the
levels of urinary 8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG) as a parameter of
oxidative stress.
Serum glycated albumin levels were reduced significantly after 6 and 12 months
in groups A and B, and after 12 months in group C. Urinary 8-OHdG levels
decreased after 12 months in groups A and B, but remained unchanged in group C.
There was a significant positive linear association between percentage changes in
urinary 8-OHdG and glycated albumin levels over the 12 months.
In conclusion, aerobic exercise training improved glycemic control and reduced
oxidative stress in patients with type 2 diabetes. Furthermore, improvement in
glycemic control was associated with a reduction in oxidative stress.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
121
平成 10 年卒
学位取得にあたり思うこと
野島
秀樹
「県民元気倍増プロジェクト」・・・この研究から,
学位取得の論文を執筆しました.本プロジェクトは文部
科学省の募集に応じ,広島大学と自治体(広島県,広島
市,東広島市)が共同で行う地域貢献特別事業の一環と
して行われました.最終的な目標は,地域住民が有酸素
運動を行うことにより,体力増強・生活習慣病発症の予防・健康増進を行うた
めのシステムを確立することでした.本プロジェクト開始当初は渡邉浩先生と
北原良洋先生が中心になり運営されていました.その後渡邉浩先生がフィンラ
ンドに留学されることになったため,私が大学院 2 年の時に実務を引き継ぎま
した.
このプロジェクトを知った当初,「県民元気倍増プロジェクト」のネーミン
グに目を見張りました.これは本プロジェクトを立ち上げられた河野修興教授
が命名されたのですが,この分かり易くインパクトのあるネーミングは今から
思い返しても,自分からしたらよく思いつかれるな,と感服しました.「県民
元気倍増プロジェクト」を引き継いだ当初は,本邦において運動療法に関する
臨床研究は少なく貴重な研究である,という位にしか思わなかったのですが,
今年 4 月からメタボリックシンドロームに着目した「特定健康診査・特定保健
指導」が開始され,国を挙げて生活習慣病の予防のため運動指導に取り組むこ
とになり,「県民元気倍増プロジェクト」も将来,運動指導が重要視されるこ
とを見越し立ち上げられた研究だったのだと思いました.
「県民元気倍増プロジェクト」で苦労したことの一つに,文部科学省や自治
体の協力の下,運営してきたことが挙げられます.参加者が利用されたスポー
ツセンターの調整のため,市の職員と交渉する必要があったり,文部科学省か
らの地域貢献特別支援事業費の予算削減に伴い,本プロジェクトの規模を縮小
したり中止・終了せざるを得なくなり,その事務的な調整や交渉が大変でした.
渡邉浩先生から引き継いだ後は,このようなことが何かある度に自分で限界を
感じ,山根公則先生の助けを借りて対応していました.
また「県民元気倍増プロジェクト」では,第二内科の同門の先生方から軽症
122
の 2 型糖尿病患者を多数紹介頂き,研究期間中も検査結果を送付して頂き,多
メモリー加速度計測装置歩数計(ライフコーダⓇ)の交換にも協力頂き,多く
の同門の先生方に大変お世話になりました.臨床研究を行うに当たり,他の地
域でも多施設共同研究が行われますが,第二内科でも今後多くの多施設共同研
究が行われれば良いと思います.
大学院に入る前,多くの先輩の先生から一度は大学院に入り研究に携わった
方が良いと勧められていました.最初は実感が涌かなかったのですが,論文が
アクセプトされ学位審査が近くなった頃には,一度自分で研究を行うことの意
義がわかったような気がしました.
幸い本研究を通して,研究の背景や仮説,研究の意義に始まり,最終的な統
計解析や論文作成に至るまで,全ての過程がそれぞれ重要な意味があると思い
ました.また本研究は臨床研究で基礎実験の部分は殆どなかったのですが,臨
床研究であっても自治体や紹介医の先生方,協力して頂いた他の先生方との調
整や本プロジェクトの運営など,基礎実験とは違った意味の大変さを実感し,
大変勉強になったと思います.昨年 4 月から安芸市民病院に勤務し,大学から
離れ日常臨床に努めています.糖尿病を中心に診療していますが,当院では糖
尿病が専門の医者は 1 人であり自分が中心になって,外来や病棟における糖尿
病診療を行う必要があります.糖尿病は多くのコメディカルと協力して診療す
る必要があり,「県民元気倍増プロジェクト」の運営での苦労が生かされてい
ると思います.
最後になりましたが,「県民元気倍増プロジェクト」の運営に携われた北原
良洋先生,渡邉浩先生,山根公則先生を初めとして多くの医局の先生方,本プ
ロジェクトの運営から論文作成に至るまで指導頂いた河野修興教授,運動指導
や運動負荷試験など研究に協力頂いた保健学研究科の関川清一先生,稲水惇教
授を初めとして多くの先生方,テーマが決まるまで研究の基礎を教えて頂いた
亀井望先生,統計解析の基礎を教えて頂いた中西修平先生など多くの先生方に
お世話になりました.本論文を執筆し,本当の多くの先生方のお力添えにより
研究ができたのだと実感しました.この場を借りて御礼申し上げます.
123
第Ⅲ部
診療活動
(平成19年)
1. 入院患者
2. 死亡例
3. 特殊検査・治療
124
1.入院患者
(平成 19 年 1 月 1 日〜12 月 31 日までに当科へ入院した患者)
主病名による入院回数
延べ症例数
平均入院期間(日)
1283
17.5
533
21.1
胸部悪性腫瘍
232
28.7
原発性肺癌
214
29.2
悪性中皮腫
6
38.0
転移性肺腫瘍
5
7.0
胸腺腫
3
31.0
悪性リンパ腫
3
13.3
間質性肺炎
66
20.6
胸部異常陰影
66
4.3
睡眠時無呼吸症候群
35
2.0
気管支喘息
16
12.0
9
11.3
18
3.6
肺炎(感染性)
7
13.6
気胸
4
31.5
胸水貯留
4
30.3
ニューモシスチス肺炎
4
29.0
過敏性肺臓炎
4
24.5
肺リンパ脈管筋腫症
4
20.5
慢性呼吸不全
4
14.0
肺結核後遺症
4
10.0
薬剤性肺炎
2
26.5
気管支拡張症
2
10.0
非結核性抗酸菌症
2
9.0
肥満低換気
1
33.0
患者総数
呼吸器・アレルギー
合計
慢性閉塞性肺疾患
気道出血
125
肺膿瘍
1
29.0
インフルエンザ
1
15.0
びまん性汎細気管支炎
1
9.0
石綿肺
1
7.0
肺結核
1
3.0
塵肺
1
3.0
肺ノカルジア症
1
3.0
全身性エリテマトーデス
9
70.3
関節リウマチ
8
18.3
サルコイドーシス
6
12.2
強皮症
5
24.0
皮膚筋炎
2
100.5
ANCA 関連血管炎
2
22.5
成人型 Still 病
2
20.0
CREST 症候群
2
19.5
リウマチ性多発筋痛症
2
16.0
Wegener 肉芽腫症
2
14.5
混合性結合織病
2
10.5
指尖潰瘍
1
90.0
ベーチェット病
1
88.0
シェーグレン症候群
1
22.0
不明熱
1
21.0
欠神
2
10.0
頚椎損傷
1
14.0
膠原病
その他
126
合計
318
18.6
慢性腎不全
109
18.9
9
19.2
IgA 腎症
67
8.0
非 IgA-増殖性糸球体腎炎
40
9.8
ネフローゼ症候群
24
55.6
ループス腎炎
20
18.3
糖尿病性腎症
16
22.4
膜性腎症
11
14.7
ANCA 関連腎炎
11
36.6
その他
11
14.8
186
17.7
123
19.8
1 型糖尿病
8
19.3
2 型糖尿病
106
19.8
その他の糖尿病
8
21.0
妊娠糖尿病
1
17.0
非機能性副腎皮質腺腫
9
10.8
原発性アルドステロン症
8
10.4
甲状腺機能低下症
8
5.0
原発性甲状腺機能低下症
2
9.0
中枢性甲状腺機能低下症
6
3.7
バセドウ病
6
14.0
プレクリニカルクッシング症候群
4
16.8
副甲状腺機能亢進症
4
5.8
性腺機能低下症
3
12.7
クッシング症候群
2
10.0
転移性副腎癌
2
10.0
神経節神経腫
2
9.5
副腎皮質機能低下症
2
8.5
下垂体機能低下症
2
4.0
腎臓
PD 腹膜炎
内分泌・代謝
合計
糖尿病
127
ACTH 単独欠損症
1
217.0
インスリノーマ
1
34.0
低血糖
1
26.0
高 K 血症
1
16.0
低 K 血症
1
10.0
遠位尿細管アシドーシス
1
褐色細胞腫
1
8.0
尿崩症
1
7.0
Gitelman 症候群
1
7.0
腎不全
1
6.0
骨髄脂肪腫
1
4.0
8.0
246
12.5
94
5.9
急性冠症候群(心肺停止 7 例含む) 26
20.4
心不全(急性および慢性)
35
22.2
上室性不整脈
14
6.4
心室性不整脈(特発性心室細動含む)9
17.1
5
16.8
10
9.2
徐脈性不整脈
6
13.3
肺高血圧
9
25.4
10
14.8
睡眠時無呼吸症候群
6
2.0
肺塞栓・深部静脈血栓症
3
13.0
高血圧(緊急症を含む)
4
14.3
心アミロイドーシス
1
2.0
14
16.0
循環器
合計
急性冠症候群を除く虚血性心疾患
肥大型心筋症(閉塞性含む)
閉塞性動脈硬化症
弁膜症性心疾患
その他
128
2.死亡例
症例
解剖
原発性肺癌
15
4
間質性肺炎
3
0
肺炎(感染性)
2
1
薬剤性肺炎
1
1
肥満低換気
1
1
ニューモシスチス肺炎
1
0
急性心筋梗塞
1
0
心アミロイドーシス
1
0
肺高血圧症(PVOD 疑い)
1
1
重症大動脈弁狭窄症
1
0
膵癌
1
0
食道癌
1
0
ACTH 単独欠損症
1
1
慢性腎不全
1
0
ANCA 関連腎炎
2
0
腎アミロイドーシス
1
0
34
9
合計
129
3.特殊検査・治療
呼吸器
症例
原発性肺癌(新規)
60
手術(外科転科)
11
化学療法 and/or 放射線治療
43
6
緩和的治療
248
気管支ファイバー
98
うち生検あり
呼気水
52
誘発喀痰
51
148
ポリソムノグラフィー(PSG)
循環器
247
冠動脈造影検査
経皮的冠動脈形成術(ステント留置術含む)
72
経皮的動脈形成術
17
5
下大静脈フィルター留置術
心臓電気生理検査(1・2 内合同施行)
196
カテーテルアブレーション(1・2 内合同施行)
112
24
右心カテーテル検査
9
心筋生検
1572
心エコー検査
経食道心エコー検査
13
運動負荷心電図検査
50
ホルター心電図検査
271
心臓 CT 検査(1・2 内合同施行)
305
心臓核医学検査
250
ペースメーカー植込み術(1・2 内合同施行)
(ICD・CRT を含む)
130
57
腎臓
139
腎生検
新規透析導入
11
血液透析
3
腹膜透析
8
腹膜透析に血液透析の併用を導入
3
腹膜透析から血液透析へ変更
2
内分泌,代謝
頸動脈エコー (内膜中膜複合体肥厚度測定)
112
脈波伝播速度
112
持続皮下インスリン注入療法 (CSII)
4
成長ホルモン補充療法(在宅自己注射)
1
糖尿病リハビリテーション (運動療法)
16
120 回
糖尿病教室
131
27
内分泌腺腫瘍
30
I治療
17
手術(外科転科)
131
教室員・研究生・技術員
名簿
(平成 19 年 4 月~平成 20 年 3 月)
氏
名
卒 業 年
官
職
辞令年月日
河野
修興
昭和 53 年
教
授
平成 12.11. 1
頼岡
徳在
昭和 47 年
服部
登
昭和 62 年
准教授
平成 19. 4. 1
山根
公則
昭和 59 年
講
平成 16. 4. 1
山本
秀也
昭和 63 年
〃
平成 17. 4. 1
峠岡
康幸
平成元年
〃
平成 19. 4. 1
春田
吉則
平成元年
〃
平成 19. 6. 1
正木
崇生
平成 4 年
蓼原
太
平成元年
長尾
早江子
平成元年
熊谷
和彦
平成 4 年 病態臨床検査医学講座助教 平成 16. 7. 1
渡邉
浩
腎臓病制御学講座教授 平成 17.10. 1
師
腎臓病制御学講座講師 平成 17.10. 1
助
教
平成 19. 4. 1
〃
平成 4 年
助
平成 18.10. 1
教
平成 18. 4. 1
(平成 19 年 12 月 31 日退職)
藤高
一慶
平成 5 年
〃
平成 17.10. 1
石川
暢久
平成 6 年
〃
平成 17.10. 1
荘川
知己
平成 6 年
〃
平成 19. 4. 1
内藤
隆之
平成 8 年
中西
修平
平成 8 年
粟屋
智一
平成 9 年
近藤
丈博
平成 10 年 高度救急救命センター助教 平成 19. 4. 1
血液浄化部助教
助
教
臨床研究部助教
132
平成 19. 4. 1
平成 20. 2.25
平成 19. 4. 1
【医科診療医】
氏
名
卒 業 年
氏
名
卒 業 年
誠
平成 7 年
岡田
武規
平成 8 年
金原
正志
平成 8 年
中島
英勝
平成 10 年
平田
信太郎
平成 10 年
吾郷
里華
平成 11 年
土井
俊樹
平成 11 年
土肥
由裕
平成 11 年
上野
敏憲
平成 12 年
白木
伸明
平成 12 年
心石
敬子
平成 13 年
平塩
秀磨
平成 14 年
浅生
貴子
平成 14 年
杉廣
貴史
平成 14 年
山里
亮
平成 14 年
風呂中
【大学院】
氏
名
卒 業 年
入 学 年 月 日
倉恒
正利
平成 8 年
平成
13. 4. 1
河面
智之
平成 9 年
平成
14. 4. 1
風呂中
誠
平成 7 年
平成
15. 4. 1
奥本
賢
平成 9 年
〃
香河
和義
平成 10 年
〃
谷本
琢也
平成 10 年
〃
平田信太郎
平成 10 年
〃
中島
拓
平成 13 年
〃
金原
正志
平成 8 年
高野
淳
平成 9 年
〃
平位
有恒
平成 9 年
〃
荒川
哲次
平成 10 年
〃
川合
徹
平成 10 年
〃
高橋
俊介
平成 10 年
〃
西野
亮平
平成 10 年
〃
横山
敬生
平成 10 年
〃
岩本
博志
平成 11 年
〃
大成洋二郎
平成 11 年
〃
中島
平成 11 年
〃
歩
平成
133
16. 4. 1
中島
玲子
平成 11 年
三戸
森児
平成 11 年
〃
米田
真康
平成 11 年
〃
吾郷
里華
平成 11 年
塩田
直樹
平成 11 年
〃
妹尾
直
平成 11 年
〃
健司
平成 12 年
〃
沖
平成 16. 4. 1
平成 17. 4. 1
北川
知郎
平成 12 年
〃
友田
義崇
平成 13 年
〃
河野
秀和
平成 11 年
田中
惣之輔
平成 11 年
〃
土井
俊樹
平成 11 年
〃
大橋
紀彦
平成 12 年
〃
小田
賀明
平成 12 年
〃
宮本
真太郎
平成 13 年
〃
山根
高
平成 13 年
〃
坂下
有
平成 13 年
〃
向田
賢市
平成 10 年
上野
敏憲
平成 12 年
〃
白木
伸明
平成 12 年
〃
杉屋
直子
平成 13 年
〃
秋田
慎
平成 14 年
〃
浅生
貴子
平成 14 年
〃
平成 14 年
〃
宇都宮
裕人
平成 18. 4. 1
平成 19. 4. 1
大野
晴也
平成 14 年
〃
河瀬
成穂
平成 14 年
〃
國田
英司
平成 14 年
〃
杉廣
貴史
平成 14 年
〃
134
【非常勤講師】
氏
河盛
名
卒 業 年
所
属
隆造
昭和 43 年 順天堂大学大学院医学研究科内科学・代謝内
分泌学
足立
満
昭和 47 年 昭和大学第一内科学
曽根
三郎
昭和 48 年 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究
部分子制御内科学分野
河野
茂
昭和 49 年 長崎大学医学部第二内科
岡
芳知
昭和 49 年 東北大学大学院医学系研究科分子代謝病態学
濱田
希臣
昭和 50 年 市立宇和島病院循環器内科
上甲
剛
昭和 63 年 大阪大学医学部保健学科医用物理学
(学校共済近畿中央病院へ移動)
【研究生】
氏
名
卒 業 年
氏
名
卒 業 年
松尾
修介
平成 5 年
石橋
堅
平成 12 年
谷脇
雅也
平成 12 年
中川
三沙
平成 15 年
大黒
景子
平成 16 年
【教務補佐員】
青木絵里子(平成 19 年 3 月 31 日退職)
坂本有規子
【技術補佐員】
土本
真実(平成 19 年 4 月 1 日より)
【事務補佐員】
沢井
水江
吉岡
純
三宅
晶子
鍵屋
美紀
高橋
兼田
平林美奈子(平成 19 年 7 月 31 日退職)
越
明子
宙理(平成 19 年 8 月 1 日より)
井坂
信義(平成 19 年 10 月 9 日より)
祐子(腎臓病制御学講座)
松葉
美鈴(腎臓病制御学講座)
135
医師所属学会・認定医・専門医等一覧
河野
修興(昭和 53 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医,評議員),日本呼吸器学会(専門医,指導医,
理事,代議員,中国・四国支部長),日本アレルギー学会(会員,評議員),日
本感染症学会(会員),日本リウマチ学会(会員),日本老年学会(専門医,評
議員)
,日本肺癌学会(会員,理事,評議員)
,日本呼吸器内視鏡学会(会員,
評議員),日本癌学会(会員,評議員),日本結核病学会(会員,評議員),日
本癌治療学会(会員,評議員),日本臨床腫瘍学会(暫定指導医,評議員),日
本循環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本腎臓学会(専門医),日
本透析医学会(会員),日本医師会認定産業医,日本サルコイドーシス/肉芽腫
性疾患学会(評議員),American College of Chest Physicians (フェロー)
頼岡
德在(昭和 47 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,中国支部評議員),日本腎臓学会(専門医,評議員),
日本透析医学会(専門医,評議員),日本アフェレシス学会(専門医,理事),
日本医工学治療学会(会員,理事)
,日本糖尿病学会(会員)
,日本透析医会(会
員),日本高血圧学会(会員),日本東洋医学会(会員),日本和漢薬学会(会
員),日本リウマチ学会(会員)
,International Society of Nephrology(会員),
American Society of Nephrology(会員),International Society for Apheresis(会員),
European Renal Association(会員),National Kidney Foundation(会員)
服部
登(昭和 62 年
京都大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医,
中国・四国支部評議員),日本癌学会(会員),日本肺癌学会(会員,中国・
四国支部評議員),日本呼吸器内視鏡学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),
がん治療認定医機構(暫定教育医),日本循環器学会(会員),日本糖尿病学
会(会員),日本透析医学会(会員)
136
山根
公則(昭和 59 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員)
,日本糖尿病学会(専門医,
研修指導医),日本内分泌学会(研修指導医),日本病態栄養学会(評議員),
日本甲状腺学会(会員),日本動脈硬化学会(会員),日本肥満学会(会員),
日本老年医学会(会員),日本糖尿病合併症学会(会員),日本体質医学会(会
員),日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本透析医学会(会員),
American Diabetes Association(会員)
山本
秀也(昭和 63 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本循環器学会(専門医,
中国支部評議員),日本心臓病学会(特別正会員),日本心血管インターベン
ション学会(指導医),日本心不全学会(会員),日本心エコー学会(会員),
日本老年医学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日
本透析医学会(会員),American College of Physicians(会員),American College
of Cardiology(フェロー)
峠岡
康幸(平成元年
徳島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医,
中国・四国支部評議員),日本アレルギー学会(専門医,指導医),日本リウ
マチ学会(専門医),日本癌学会(会員),日本感染症学会(会員),日本肺
癌学会(会員,中国・四国支部評議員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本循
環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員),American
College of Chest Physicians (フェロー),American College of Physicians (会
員)
春田
吉則(平成元年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医),日本呼吸器学会(会員,中国・四国支部評
議員),日本アレルギー学会(専門医),日本感染症学会(会員),日本肺癌
学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本老年医学会(会員),日本循
環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員)
137
蓼原
太(平成元年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本循環器学会(専門医),日本心臓病学会(会員),
日本核医学会(認定医)
,日本心血管インターベンション学会(指導医)
,日本
心臓核医学会(会員),日本不整脈学会(会員),American Society of Nuclear
Cardiology(会員)
長尾
早江子(平成元年
熊本大学医学部卒業)
日本内科学会(会員),日本呼吸器学会(会員),日本老年医学会(会員),
日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日
本透析学会(会員)
正木
崇生(平成 4 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本腎臓学会(専門医,
学術評議員)
,日本透析医学会(専門医),日本医工学治療学会(会員,評議員),
日本アフェレシス学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),
日本糖尿病学会(会員), American Society of Nephrology(会員),日本医師会
認定産業医
熊谷
和彦(平成 4 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医),日本呼吸器学会(会員),日本リウマチ学
会(会員)日本アレルギー学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(会員),日
本肺癌学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本透析学会(会員)
藤高
一慶(平成 5 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本呼吸器内
視鏡学会(専門医),日本肺癌学会(会員),日本癌学会(会員),日本癌治
療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医),日本臨床腫瘍学会(暫
定指導医),日本循環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本透析医学
会(会員),日本老年医学会(会員)
138
石川
暢久(平成 6 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本アレルギ
ー学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(専門医,指
導医),日本癌治療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医),日本
臨床腫瘍学会(暫定指導医),日本循環器学会(会員),日本糖尿病学会(会
員),日本透析医学会(会員),日本老年医学会(会員)
荘川
知己(平成 6 年
山口大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医)
,日本循環器学会(専門医),日本心臓病学会
(会員),日本心血管インターベンション学会(会員),日本肺癌学会(会員)
,
日本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員),日本救急医学会(会員)
内藤
隆之(平成 8 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(専門医)
,日本透析医学会(専門医),
日本アフェレシス学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),
日本糖尿病学会(会員)
中西
修平(平成 8 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医),日本糖尿病学会(専門医),日本内分泌学会(会員)
,
日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本透析医学会(会員)
岡田
武規(平成 8 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本循環器学会(会員),日本心臓病学会(会員),
日本心血管インターベンション学会(会員)
粟屋
智一(平成 9 年
東邦大学医学部卒)
日本内科学会(専門医),日本糖尿病学会(会員),日本内分泌学会(会員),
日本臨床薬理学会(会員),American Society of Human Gentics(会員)
139
近藤
丈博(平成 10 年
新潟大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本癌学会(会員),
日本呼吸器内視鏡学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本病理学会(会員)
日本循環器学会(会員)
,日本呼吸ケアリハビリテーション学会(会員)
,日本
集中治療医学会(会員)
中島
英勝(平成 10 年
新潟大学医学部卒業)
日本内科学会(会員),日本呼吸器学会(会員)
土肥
由裕(平成 11 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本循環器学会(会員)
心石
敬子(平成 13 年
徳島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(会員),日本透析医学会(会員)
平塩
秀磨(平成 14 年
聖マリアンナ医科大学卒業)
日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(会員),日本透析医学会(会員)
山里
亮(平成 14 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(会員),日本循環器学会(会員),日本心臓病学会(会員),
日本不整脈学会(会員),日本心血管インターベンション学会(会員)
140
平成19年度新入局者紹介
①
②
③
④
氏名(ふりがな):卒業年次
学歴・職歴(卒業高校,大学,大学院,勤務病院)
趣味,特技,座右の銘,尊敬する人など
所属グループ,第二内科に入局しての抱負
①
石山
②
広島県立安古市高等学校卒
さやか(いしやま
さやか):平成 17 年卒
宮崎大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 広島大学病院初期臨床研修
平成 19 年 4 月- 吉島病院内科勤務
③
趣味:料理,子供服売り場めぐり,特技:スケート
④
呼吸器グループ.周囲の皆さんのご協力のおかげで,二人の子供の
子育てをしながらなんとか頑張っております.今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします.
① 岸本
瑠衣(きしもと
るい):平成 17 年卒
② 美鈴が丘高校卒
愛媛大学医学部卒
平成 17 年 4 月‐広島大学病院卒後臨床研修
平成 19 年 4 月‐中国労災病院
代謝内分泌内科
③ 趣味:映画鑑賞
④ 内分泌グループ.入局一年目になります.卒後臨床研修終了後の入
局であり,三年目とはいえまだまだ力不足な点が多々あり,ご迷惑を
おかけすることも多いと思います.今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします.
① 久保田
益亘(くぼた
みつのぶ):平成 17 年卒
② 修道高校卒
大阪医科大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 広島大学病院初期研修
平成 19 年 4 月- 三原市医師会病院内科
③ 趣味:音楽鑑賞,映画鑑賞
特技:見知らぬ場所で道に迷わないこと
座右の銘:一期一会
尊敬する人:自分より歳上の人
④ 内分泌グループ.入局して二年目になります.忙しいですが,毎日知らないことや新しい
発見があり,充実した日々です.これからも,数多くの先輩方のご指導,ご鞭撻の程,どうぞよ
ろしくお願いいたします.
141
①佐々木 健介(ささき けんすけ):平成 17 年卒
②香川県立高松高等学校卒
広島大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 国立病院機構 呉医療センター内科研修
平成 19 年 4 月- 呉共済病院 腎臓内科
③趣味:サッカー,睡眠
特技:のびた級の 2 秒寝
座右の銘:質実剛健
尊敬する人:父親
④腎臓グループ.入局して二年目になります.第二内科に限らず数多くの諸先輩方のご指導を頂
き,現在の自分があると思っております.日々勉強ではありますが,少しでも先輩方そして社会
に恩返しできるよう頑張って研修していこうと思います.今後とも御指導の程よろしくお願いい
たします
① 志和 麻実(しわ まみ):平成 17 年卒
② ノートルダム清心高校卒
愛媛大学医学部卒
平成 17 年 4 月- JA 広島総合病院研修
平成 19 年 4 月- 広島赤十字・原爆病院内分泌代謝科
③ 趣味:旅行,音楽鑑賞,スキー
④ 内分泌グループ.現在,日赤で偉大な先生方にご指導賜りながら糖
尿病,内分泌分野において貴重な研修をさせて頂いております.ご迷惑
をおかけすることがあるかと存じますが,これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致しま
す.
①
高山
②
広島城北高校卒
裕介(たかやま
ゆうすけ):平成 17 年卒
広島大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 広島赤十字・原爆病院初期臨床研修
平成 19 年 4 月- JA 吉田総合病院内科
③
趣味:野球,ドライブ
④
呼吸器グループ.初期臨床研修終了後,平成 19 年 4 月に入局致し
ました.現在は JA 吉田総合病院にて主に一般内科を研修させて頂いて
おります.今後ともご指導の程よろしくお願いいたします.
142
① 平岡
佐知子:平成 17 年卒業
② 広島大学付属高等学校卒,
獨協医科大学卒
平成 17 年 4 月- 県立広島病院・研修医
平成 19 年 4 月- JA廣島総合病院・糖尿病代謝内科
③趣味:硬式テニス,読書
特技:料理
座右の銘:『人間万事塞翁が馬』
尊敬する人:いまから探します.
④ 内分泌グループ.皆様にご指導いただき,日々精進の毎日を送っております.まだまだ未熟者
ではございますが御指導の程よろしくお願いいたします.
①
古玉
②
広島女学院高校卒
じゅんこ):平成 17 年卒
純子(ふるたま
広島大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 広島赤十字・原爆病院初期臨床研修
平成 19 年 4 月- JA 広島総合病院呼吸器内科
③
趣味:旅行
④
呼吸器グループ.初期研修終了後,周りの方々に助けて頂きながら
座右の銘:成せば就る
9ヶ月が過ぎました.一歩一歩成長して行ければと思います.今後とも
ご指導のほどよろしくお願い致します.
① 堀益
靖(ほります
やすし):平成 17 年卒
② 広島学院高校卒
広島大学医学部卒
平成 17 年 4 月- 広島市立安佐市民病院にて初期臨床研修
平成 19 年 4 月- 県立広島病院呼吸器内科リウマチ科
③ 趣味:ひとり旅,山登り
特技:昼寝
座右の銘:Do or do not.There is no “try”.
④呼吸器グループ.まだまだ分からないことだらけで,日々勉強です.できるうちは身の程知ら
ずにあれこれやってみたいと思っていますので,ご指導よろしくお願いします.
①
山根
②
城北高校卒業
健一(やまね
けんいち):平成 17 年卒
広島大学卒業
平成 17 年 4 月-
呉共済病院
平成 19 年 4 月-
市立宇和島病院
前期研修
③
趣味:読書
④
循環器グループ.内科一般,循環器領域に力を入れて,頑張ってい
きますのでよろしくお願いいたします.
143
あとがき
広島大学大学院分子内科(旧第二内科)の年報 No.38 が出来上がりまし
た.2007 年は,第二内科の開講 60 周年記念行事を遂行することにかなり
の時間と労力を費やしました関係上,この年報作成の開始が遅れた上に,
完成までにも少し時間がかかってしまいました.例年より遅れて発行する
ということになりましたが,何とか形にすることができました.この業績
集の総括編集を担当された河瀬先生をはじめ,各グループにおける情報を
まとめられた秋田先生,中島先生,宇都宮先生,心石先生には,“本当に
ご苦労様でした”と心から労いたいと思います.
2007 年を振り返ってみますと,最も話題をさらったのは,食品偽装事件
ではなかったでしょうか.信頼されていた有名企業が軒並み長年にわたっ
て偽装工作を行っていたことが明らかとなりました.幸い明らかな健康被
害は把握されていないようですが.
..さらに,社会保険庁による杜撰な年
金管理も明らかとなりましたが,これも大きな偽装といってもよいかもし
れません.現職の首相が突然の辞任してしまったのもこの“偽装”が発端
であったといってよいでしょう.また,現役の横綱が,骨折と偽って母国
へ帰り,サッカーに興じている姿も話題になりました.これらを踏まえて,
2007 年を表す漢字は“偽”と選定されてしまうという,何とも偽りに満ち
た一年になってしまいました.ただ,医療・医学の世界においては,この
“偽”は全く通用できないものです.食品偽装とは違って,すぐに何らか
の障害,場合によっては生命の危機をも発生させてしまいますし,また,
論文におけるデータ捏造も必ず見破られるものです.医療・医学の世界に
おける“真実”の許容範囲は広いでしょうが,“誤”を偽ることが許され
ないのです.我々はこの点を肝に銘じて,診療・研究に取り組んでいきた
いと考えております.
2007 年は,医療崩壊が真剣に懸念され始めた年ではないかとも思います.
医療の高度化,知識の専門化,そして,患者数の増加とも相まって,医師
の絶対数不足は明らかです.特に,勤務医の負担増は隠しようのないとこ
ろだと考えますが,厚生労働省は,まだ医療費削減を目指していろいろと
144
画策しています.薬害 C 型肝炎問題も発生しましたが,その対応をみてい
ても,厚生労働省に国民の健康を守ろうという意識を見て取れません.こ
れを変えられるのは,国民の医療に対する意識変革であり,そこから生ま
れる政治への働きかけ以外にはないと思います.最近になって,医療側を
攻めるばかりであったマスコミに,真っ当な情報提示が増えてきたことは
喜ばしいことだと歓迎しています.我々も,いろいろなところでこの問題
の本質は何なのかを患者に対して伝えていく必要があると切に考える次
第です.
医師数の不足が潜行していたところに,新臨床研修制度のあおりをまと
もに受けて,大学医局は大変な人不足に陥っています.そして,我々は,
関連病院の皆さんも人員減の苦しい中で診療に従事していただいている
ことも充分承知しております.そのような状況の中で,教室員の皆さんの
努力によって,この業績集に刻まれた内容が生み出されましたものとご理
解いただければと存じます.皆が苦しい中,同門の先生方や共同研究者か
ら多大のご協力をいただいて,この業績集は完成したのだとつくづく感じ
入っております.この場を借りて厚く御礼申し上げますとともに,この年
報の締めの言葉とさせていただきます.
研究委員長
145
服部
登
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