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平成28年度 安全保障技術研究推進制度 公募説明会
平成28年度 安全保障技術研究推進制度 公募説明会 <本日のプログラム> 1.安全保障技術研究推進制度の紹介 2.公募概要・採択後の手続について 3.研究テーマの紹介 平成28年3月25日 防衛装備庁 1 本制度の背景 参照: 公募要領 p.4 ○科学技術の急速な発展により、防衛技術に適用可能な新しい技術 や概念が様々な領域で創出。 ○民生技術と防衛技術の境目の不透明化(ボーダレス化)が進展す る状況において、防衛省が研究対象とすべき技術分野が拡大。 この環境の変化に対応するため、外部の研究者から優れた研究提案を募集 本制度が対象とする研究: 基礎研究フェーズ • 防衛装備品そのものの研究開発ではなく、将来の装備品に適用できる 可能性のある萌芽的な技術 • 研究成果の最大活用の点から、本制度で得られた成果が広く民生分 野で活用されることを期待 • 成果の公開を原則 2 安全保障技術研究推進制度の概要(1/2) 「競争的研究資金制度」に基づいて枠組みを設計 平成27年度より新規に開始 防衛省 国内の研究機関等 研究テーマ を提示 技術的解決策を 提案 参照: 公募要領 p.4 独創的 先進的 技術 大学・国立研 究開発法人等 企業等 優れた提案に 対して研究を委託 得られた成果 将来の防衛省の研究開発において活用 我が国の防衛 災害派遣 国際平和協力活動 民生分野で活用(委託先) 基礎的な研究の成果を 民生分野において応用、活用 平成27年度予算 約3億円 (平成28年度予算案では新規及び継続分の合計額として約6億円を計上) 3 安全保障技術研究推進制度の概要(2/2) 参照:公募要領 p.5-7 研究期間 3カ年度以内(1カ年度、2カ年度でも可) タイプA: 1課題あたり年間3,000万円(直接経費)を上限 研究費の規 タイプB: 1課題あたり年間1,000万円(直接経費)を上限 模 (直接経費の30%の間接経費を別途支給) 採択件数 予算の範囲内で採択(おおむね10件程度を想定) タイプA、タイプBについては区別せず審査・採択を行います (1) 以下のいずれかの研究機関に所属している研究者 • • • 大学、高等専門学校又は大学共同利用機関 国立研究開発法人、特殊法人又は地方独立行政法人 民間企業、研究を主な目的とする公益、一般法人等 (2) 研究代表者は、加えて以下の条件を満たすこと。 応募資格 • 日本国籍を有し、日本語によるヒアリング審査や評価に対応できること • 研究期間中、応募時に所属していた研究実施機関に継続的に所属すること (3) 研究実施機関は 以下の条件を満たすこと。 • 日本国内に所在し、日本の法律に基づく法人格を有していること • 防衛省競争参加資格(全省庁統一資格)「役務」の「A」、「B」、「C」または「D」 等級に格付けされ関東・甲信越地域の競争参加資格を有する者であること (代表機関のみ) 4 安全保障技術研究推進制度のポイント 参照:公募要領 p.8-9 成果の公開について • 成果の公開が原則です。成果を外部に公開しないことを前提とするような研究 提案は避けてください。 • 研究途中の公開については、事前に防衛装備庁への届け出が必要です。 防衛装備庁が保有する情報あるいは施設の利用について • 防衛装備庁が保有する情報あるいは施設の利用を前提とした研究提案は避け てください。 研究終了後の協力について • 防衛装備庁が主催するシンポジウム等において研究成果を発表していただく場 合があります。 • 研究終了後のフォローアップ調査(国の研究開発評価に関する大綱的指針に基 づく)に協力いただきます(民生分野における適用の調査)。 • じ後の防衛省における研究開発事業に参加を強制されることはありません。 5 公募から契約締結までの流れ 公募期間 平成28年3月23日~平成28年5月18日12:00 参照: 公募要領 p.10 書類審査 5月中旬~6月上旬 ヒアリング審査(*1) 6月中旬~7月上旬 採択課題決定・公表 7月上旬~頃 契約締結・研究開始 8月上旬~ (*1)応募が多数の場合、書類審査の結果よりヒアリング審査対象を選別します。 6 採択審査における留意点 • 審査は大学教授等の外部専門家から構成される安全保障技術研究推進 委員会にて行われます。 参照: 公募要領 p.9-12 • 審査は書類審査、ヒアリング審査の2段階で実施します。応募が多数の 場合、書類審査の結果によりヒアリング審査対象を選別します。 • ヒアリング審査については、1週間前までに、審査対象課題の研究代表 者に対しメール等でご連絡いたします。また、ヒアリング審査の実施日は 事前にホームページ等に掲載します。 • ヒアリング審査では、研究代表者自身によるプレゼンテーションを行って 頂きます。原則、代理は認めません。ヒアリング審査に出席しなかった場 合は、審査対象から除外されます。 • 審査結果により、研究実施内容の修正や研究費の減額が採択条件とな る場合があります。 7 プログラムオフィサーによる進捗管理について プログラムオフィサーは、研究課題の進捗状況を把握するとともに、必要 に応じて、研究課題採択者に対して助言、指導等を行います。 参照: 公募要領 p.13 プログラムオフィサーの業務 1. 研究課題の進捗管理 ・研究課題の進捗確認、研究代表者等との調整、助言、指導等 (概ね、数ヶ月に1回程度の訪問) →研究の進捗状況を逐次プログラムディレクターに報告 ・研究実施者の成果発表についての調整 ・知的財産の管理支援 2. 研究計画の策定、研究費の算定に向けた調整 (新規採択時、次年度継続時) ・研究契約締結に向け、サイトビジット、計画書確認等を通じ、研究代表者と調整 3. 終了評価対応 ・研究代表者とともに終了評価用資料の取りまとめを行う 4. 研究成果の活用計画立案 ・研究課題の実施終了後、終了評価の結果も踏まえ、成果の活用計画を立案 8 成果の取扱いについて 本制度により得られた成果は、研究実施機関において利用可能です。 参照: 公募要領 p.14 【成果の公開】 研究成果は自由に発表できます。ただし、事前の届け出が必要です。届け出に 際しては、担当POとの調整( *1 )をお願いしています。 *1 事前調整において、以下について確認します。 ・「謝辞」(Acknowledgements)等により、本制度による支援が適切に記述されているか ・知財化の可能性の有無、事前の特許出願等の必要はないか 【知的財産権】 特許等の知的財産権については、一定の条件の下(*2)研究実施機関に帰属 します。 *2 研究実施機関に知的財産権を帰属させるためには、事前に、産業技術力強化法第 19条(日本版バイ・ドール規定)が定める諸条件を遵守する旨を記載した確認書(様 式第30)を提出していただきます。 9 応募における留意点 【研究提案の申請方法】 参照: 公募要領 p.15-17 • 申請書類は、「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」による提出のみ受け 付けます。 • 押印箇所がある、様式1-1、様式4-2、参考様式1は押印した書類を郵送に て下記郵送送付先にお送りください(持込み不可)。 [郵送による提出先] 郵便番号162-8830 東京都新宿区市谷本村町5-1 防衛装備庁技術戦略部技術振興官付 安全保障技術研究推進制度担当 宛 【提出締切】 e-Rad: 平成28年5月18日(水)12時(正午)<厳守> 郵送書類: 平成28年5月18日(水) <必着> ※e-RadのログインID、パスワードをお持ちで無い方は速やかに研究者登録をお済 ませください。 ※申請書類に不備があった場合、審査対象とならずに不採択となる場合がありま す。 10 研究費、研究活動の不正について 参照: 公募要領 p.19-21 研究費の不正使用や研究活動の不正行為に対し、防衛装備庁では、 ・委託契約の解除 ・委託費の全部または一部の返還 ・本制度および他省庁等の競争的資金制度への参加の制限 ・不正使用等を行った研究実施者の氏名の公表 等の措置を取ることがあります。 本制度の研究参加者は、コンプライアンス教育及び倫理教育の履修をし て頂く必要があります。研究代表者は履修状況の取りまとめを行い、防衛 装備庁に報告する責務があります。 詳細については、防衛装備庁のホームページで公開している指針をご確認ください ・ 研究機関における競争的資金の管理・監査の指針(実施基準) http://www.mod.go.jp/atla/funding/h27kanrikansa_v2.pdf ・ 競争的資金に係る研究活動の不正行為への対応に関する指針 http://www.mod.go.jp/atla/funding/h27kenkyuhusei_v2.pdf 11 応募情報及び個人情報の取り扱い 参照: 公募要領 p.19-21 採択された研究課題については、以下に示す応募情報を行 政機関が保有する情報として公開します。 • 研究課題名 • 研究概要 • 研究代表者及び代表研究機関名 採択されなかった研究課題については、その内容を外部に 公開することはありません。 12 委託研究において購入した物品等の取り扱い 参照: 公募要領 p.22 • 委託費で購入した備品類は防衛装備庁に帰属します。研 究期間中は無償で貸付しますが、全研究期間終了後は返 納して頂きます。全研究期間終了後の無償貸付には、対応 できません。 ただし、研究開発の発展に必要であると認められる場合、 有償貸付けにて継続使用を認める場合もあります。 • 原則として、本制度の経費を用いた施設整備はできません。 その他事務手続については、「安全保障技術推進制度委託契約事務処理要 領」を参照願います。 http://www.mod.go.jp/atla/funding/h27jimuyouryou_v2.pdf 13 研究提案に関する留意点 • 募集対象としているのは将来の装備品に適用できる可能性の ある萌芽的な技術であり、既存技術の改良や(研究期間内の) 実用化を目指す技術開発は対象外です。 • 研究テーマが求める内容に直接的に答えていない提案、研究 テーマに記載されている「提案が必ず満たすべき条件」を満た していない提案は対象外です。 • 防衛装備庁が保有する情報あるいは施設の使用を前提とする ような提案は対象外です。 上記に該当する場合、審査対象とならずに 不採択とする場合があります。 • 将来の防衛装備品への適用にとどまらず、幅広い分野への適 用が期待される提案が望まれます。 14 研究テーマの紹介(1/4) 1 革新的な反射制御技術を用いた光学センサの高感度化に関する基礎技術 メタマテリアル等の微細加工技術を用いることにより、赤外線の光学系及び受光素子部の性能及 び効率を向上させ、高感度な赤外線センサシステムを実現させる新しい光学材料の作成、その実証 及びその原理の解明に関する研究。原理解明のための考察、何らかのサンプル作成による実デー タの取得を必須とします。 2 参照: 公募要領 別紙2 レーザシステム用光源の高性能化 新たな方式により、既存のレーザ光源の性能を飛躍的に向上するための研究。高出力・高ビーム 品質を狙う研究、小型レーザ光源の高出力化を狙う研究。レーザ光源の高出力化を目的としている ことに留意してください。 3 光波等を用いた化学物質及び生物由来粒子の遠隔検知 化学物質と生物由来粒子の両方について、光波等のエネルギー照射やパッシブでの観測により 遠隔から検知・識別することを可能とする検知器実現に向けた研究。検知部を対象地域に運搬する 手段の提案、あるいは対象物質への暴露が必要である検知方法の提案等は対象外です。将来的 に野外において数百メートル~数キロメートル先の遠隔検知が可能であると見込まれる方式を前提 とし、その実現可能性を実験的に検証してください。 4 機能性多孔質物質を活用した新しい吸着材料 機能性多孔質物質に対して、有毒化学物質を選択的に吸着するとともに、触媒的作用等により化 学的に無毒化する機能を人工的に付加することにより、従来よりも長持ちで使い勝手のよい防護素 材の実現に向けた研究。少なくともガス状有毒化学物質に対する吸着性能又は分解性能を有する 素材を研究してください。 5 再生エネルギー小型発電に関する基礎技術 人体等からの排熱・振動等、比較的低温で微少なエネルギーを再利用する高効率かつ小型・軽量 な発電システムの実現に向けた研究。材料に関する性能検証だけでなく、システムとしての実証ま でを希望します。 15 研究テーマの紹介(2/4) 6 赤外線の放射率を低減する素材 300~1000K程度の物体からの赤外線放射を対象とし、赤外線放射量の制御、特定の波長放射を 低減することができる表面構造や材質等、これまでにない革新的な技術や素材に関する理論的な 研究。赤外線の放射率を低減・制御できる原理について理論的説明を行うとともに、研究実施期間 において試作を行い、提案する技術や材質の有効性を実験的に検証してください。 7 参照: 公募要領 別紙2 高出力電池に関する基礎技術 一般家庭用機器等向けの二次電池の場合、サイクルの長寿命化及び放電時間の長時間化が重 視されますが、これらの観点を犠牲にする代わりに革新的な高出力を実現するための研究。電池の 試作を必須とします。ある程度のスタック化を行い要求仕様の実現可能性を評価してください。サイ クル寿命、充電時間、一次電池二次電池の違いは問いません。 8 革新的な技術を用いた電波特性の制御 マイクロ波及びミリ波の周波数帯の電波を対象とし、メタマテリアル/メタサーフェスやMEMS等を 用いた屈折率制御、アンテナ指向性制御等の新しい電波制御技術に関する研究。材料、デバイス 等を試作し、提案技術の有効性を検証してください。メタマテリアル/メタサーフェス技術に限らず、 独自性や新規性があれば、様々なアプローチによる提案を募集します。 9 移動体通信ネットワークの高性能化 基地局を介すことなく移動体相互で通信を行うことを前提として、無線通信・ネットワークの性能を 飛躍的に向上させる研究。研究対象は、移動体間のアドホックネットワーキングとします。固定基地 局を経由した通信は対象としません。 10 音響・可視光以外の手法による広指向性の水中通信 音響通信が困難な場所において、安定した広指向性のデータ通信を実現するための研究。音響 あるいは可視光を用いた通信提案は対象外とします。信号不達方向の無い無指向性の水中通信で あることを要望します。水中通信可能な器材を仮作し、提案技術の有効性の検証を行うことを必須と します。 16 研究テーマの紹介(3/4) 11 合成開口レーダの分解能向上 合成開口レーダの分解能について、光学観測に匹敵する程度に飛躍的に向上させるための研究。 将来的にcmオーダーの分解能を達成する可能性がある手段であることを必須とします。また、電波 法により利用可能な周波数帯に基づいた提案であることを必須とします。 12 参照: 公募要領 別紙2 画像の持つ特徴量を活用した革新的な対象物体抽出技術 対象物体が背景にほとんど埋没した厳しい条件下でも背景画像が持つある種の規則性を活用す ることで画像中の特異箇所を抽出するための革新的な手法の研究。 13 革新的な手法を用いたサイバー攻撃自動対処 防御側の負担を軽減しつつ広範なサイバー攻撃に自動対処可能な、革新的な方法あるいはアイ デアに関する研究。クローズ環境で対応可能なサイバー攻撃自動対処技術であること。インターネッ ト経由で外部データベース等を活用してサイバー攻撃対処を行う研究は対象としません。システム 停止時間を最小限にしつつ、自動的に有効な防御を行うこと、人間に特別な技能を要求しないこと。 14 遠隔作業を円滑化するための触覚/力覚提示に関する基礎技術 ロボットアームにより重量物の把持や操作を行う場合において、作業対象物との物理的接触から 得られる感覚を再現し、それを操縦者に提示するための研究。遠隔作業を円滑化することを目的と した、人間に触覚・力覚情報を提示するデバイスの試作を必須します。試作デバイスを操作者が実 際に装着した状態での評価試験を実施し、遠隔操作における提案技術の有効性を示してください。 15 昆虫あるいは小鳥サイズの小型飛行体実現に資する基礎技術 小型飛行体の実現に向けた効率的な飛行技術、一定空間内に留まるための滞空技術等、昆虫あ るいは小鳥サイズの小型飛行体の実現に向けた研究。飛行の可能性が議論されていない提案は 対象外です。小型飛行体の実現に資する構成要素に関する技術でも可としますが、この場合、大き さ、質量、消費電力等、小型飛行体への搭載を前提とした構成要素を試作し、実演することを希望し ます。 17 研究テーマの紹介(4/4) 16 水中移動を高速化する流体抵抗低減 短時間でもかまわないので、水中移動を大幅に高速化するための先進的な技術に関する研究。 提案技術による抵抗低減の効果を水槽の中で実験的に実証してください。 17 参照: 公募要領 別紙2 革新的原理に基づく音波の散乱・透過特性の制御技術 音響メタマテリアル等、従来の吸音材とは異なる革新的原理に基づく音波の散乱・透過特性制御 についての研究。従来の吸音材に関する提案は対象としません。研究実施期間において提案技術 の効果を実験的に検証すること。ただし、革新的な提案の場合はシミュレーションでも可とします。制 御する波長域をある程度の範囲で変化することが可能であることを必須とします。 18 高温・高圧環境下で用いられる金属の表面処理 過酷環境下で用いられる金属表面は耐熱性、耐腐食性及び耐摩耗性に優れたクロムで保護する 方法が一般的ですが、剥離やクラックの発生等の問題が生じます。こうした保護層によらず、母材で ある金属(鋼鉄)の表面状態を向上させ、耐久性を向上するための研究。模擬環境における原理検 証まで目指すこと、また、表面状態の改善について、高温・高圧環境下で実験を行い定量的に検証 すること、表面処理が耐えうる高温、高圧条件を明確にすることを必須とします。化学的手法(メッキ 処理等)は対象としません。 19 3D造形による軽量で高耐熱性を持つ材料 3D造形技術による軽量で高い耐熱性及び強度を有する材料の実現に向けての研究。研究目標 を明確にした上で、研究実施期間において実際に3D造形により物を作り、耐熱性や強度について の提案技術の有効性を検証してください。 20 複合材料を用いた接着構造の非破壊検査 複合材料接着部の信頼性向上に資する新たな非破壊検査技術についての研究。検査においては、 実際にKissing Bondを再現した被検査体を用いて検査の有効性を調べてください。また、被検査体 の作成あるいは入手方法についても提案書に記載してください。 18 参考:審査事項と審査における観点(1/3) 研究の発展性、将来性 参照:公募要領 p.11-12 【審査における観点】 ・提案内容が、該当する研究テーマで求めている内容に応えているか。(研究 テーマとの整合性) ・新規性、独創性、革新性がある成果が期待され、実施する価値があるか。新 規性、独創性、革新性を有する内容であれば、いわゆるハイリスク研究も大 いに推奨される。(成果の新規性、独創性、革新性) ・得られた成果が防衛用途だけではなく、民生品等、幅広い分野へ波及するこ とが期待できるか。研究終了後の展開に関する将来像が明確になっている か。(技術の波及効果) 19 参考:審査事項と審査における観点(2/3) 研究の有効性 参照:公募要領 p.11-12 【審査における観点】 ・目標が技術的な根拠に基づき具体的かつ明確に記載されているか。期間内 の実現という観点から目標が適切に設定されているか、世の中の技術動向 から見て極端に困難あるいは容易な目標になっていないか。目標の達成状 況を客観的かつ定量的に検証可能とするような評価指標が提示されている か。(目標の具体性、明確性、適切性) ・研究目標を達成するための研究計画は、個々の研究要素レベルに至るまで 具体化されており、抜けや不必要な部分は無いか。計画の進捗状況を検証 できるようなマイルストーンが適切に設定されているか。目標実現のために ボトルネックとなる技術課題を分析し、これに対応した研究計画となっている か。目標を実現するための方法論に新規性、独創性、革新性があり、類似研 究に対する優位性が認められるか(研究計画及び方法) ・研究計画に対する経費は必要十分であり、無駄のない計画となっているか。 目標とは直接的な関連性に乏しい、例えば研究機関の基盤整備等のために 経費が配分されていないか。 (必要経費) 20 参考:審査事項と審査における観点(3/3) 研究の効率性 参照:公募要領 p.11-12 【審査における観点】 ・研究代表者及び研究分担者は研究を遂行するために十分な実績あるいは 能力を有しているか。本研究において能力を十分発揮できるだけのエフォー トを配分しているか。研究代表者は個々の研究遂行能力にとどまらず、研究 全体をマネージメントする能力を有しているか。 (研究代表者等の能力) ・研究を実施するために、最適かつ効率的な体制が構築されているか。研究 実施者間の情報共有、連携体制が具体的に構築され、研究代表者が研究 全体を円滑に管理、運営できる体制が出来ているか。分担研究者に関して は、担当する研究開発要素に対して最適な人材であるか。人員の配置計画 に問題は無いか。(研究実施体制) ・設備備品等、研究を実施するための環境が事前に整備されているか、若しく は研究実施期間中の整備計画について十分検討がなされているか。目標の 実現を期待させるような先行研究等による予備的成果が得られているか。 (研究の準備状況) 21 参考:平成27年度 応募状況について ➢ 応募総数は、109件(大学等58件、公的研究機関22件、企業等29件) ➢ 本制度は基礎的な研究を対象としているため、大学等からの応募が最も多かった ○所属機関別応募状況 企業等 (27%) 公的研究機関 (20%) 所属研究機関 大学等 (53%) 応募数(割合) 大学等 58件(53%) 公的研究機関 22件(20%) 企業等 29件(27%) 計 109件 ○研究テーマ分野別応募状況 研究テーマ分野別 応募数(割合) 電子材料・物性・光波 34件(31%) 機械・制御 33件(30%) 情報・通信 42件(39%) 計 情報・通信 (39%) 電子材料・ 物性・光波 (31%) 機械・制御 (30%) 109件 22 参考:平成27年度 採択研究課題(9件) 採択研究課題名 ダークメタマテリアルを用いた等方的広帯域光吸収体 代表研究機関・研究代表者 理化学研究所 田中 拓男 ヘテロ構造最適化による高周波デバイスの高出力化 富士通株式会社 中村 哲一 構造軽量化を目指した接着部の信頼性および強度向上に関する研究 神奈川工科大学 永尾 陽典 極超音速複合サイクルエンジンの概念設計と極超音速推進性能の実 験的検証 宇宙航空研究開発機構 田口 秀之 海中ワイヤレス電力伝送技術開発 パナソニック株式会社 小柳 芳雄 光電子増倍管を用いた適応型水中光無線通信の研究 無人機搭載SARのリピートパスインターフェロメトリMTIに係 る研究 超高吸着性ポリマーナノファイバー有害ガス吸着シートの開発 可搬式超小型バイオマスガス化発電システムの開発 海洋研究開発機構 澤 隆雄 東京電機大学 島田 政信 豊橋技術科学大学 加藤 亮 東京工業大学 吉川 邦夫 23 参考:安全保障技術研究推進制度の運営・管理 • 制度における審査及び評価を行う組織として、安全保障技術研究推進委員会を設置 • 研究テーマごとにプログラムオフィサーを設置し、出口を目指した委託研究の進捗管 理等を実施 プログラムディレクター 安全保障技術研究推進委員会 ○ 制度における審査及び評価を行 うため、庁内に設置 ○ 外部有識者等により構成 概要 ・ 技術提案の審査、採択 ・ 必要に応じ、委託先の研究の目標達成状況、研究実 施体制を確認、評価 ・ 研究成果の確認、評価 等 委員会の補佐 事務局 審査 評価 ~ ~ プログラム オフィサー 研究委託先 プログラム オフィサー 研究委託先 プログラム オフィサー 研究委託先 委託研究の管理調整 ○ プログラムディレクターの指示に基づき、委員会を補佐 ○ プログラムオフィサーと共に研究委託先の状況を把握し必要 なサポートを実施 ○ 外部機関からの支援を受けて本制度に係る事務を実施 24 公募に関する問合せ先 〒162-8830 東京都新宿区市谷本村町5-1 防衛装備庁 技術戦略部 技術振興官付 安全保障技術研究推進制度担当 TEL: 03-3268-3111(代表) 内線28513, 28514 e-mail: [email protected] 25