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1.3MB - 地球環境戦略研究機関
兵庫県の太陽光発電の 導入促進について 兵庫県 農政環境部 環境管理局 温暖化対策課長 遠藤 英二 再生可能エネルギー普及の意義 温室効果ガスの排出削減 エネルギー自立性の向上 (非常時の対応力、ピークカット効果) 地域の活性化 (地域資源の有効利用・地域経済への寄与) 2 再生可能エネルギー導入促進策 1. 導入支援 2. 仕組み作り 3. 率先導入 4. 情報提供 5. 調査研究 ・低利融資 ・太陽光発電相談指導センター (専門家派遣,うちエコ診断等) ・住民参加型太陽光発電事業 ・規制緩和(国提案) ・県施設への太陽光発電導入 ・メガソーラー(尼崎沖フェニックス事業 用地,企業庁プロジェクト等) ・先進事例HP ・メガソーラー公有地候補情報HP ・直流技術による自立分散エネルギー システム技術の実証研究 ・風車・太陽熱・バイオマスボイラによる バイナリー発電技術の開発 ・県施設の屋上を活用した実証事業 3 再生可能エネルギーに関する県民意識 第18回「県民意識調査」(2012年9月) 将来的に導入したい再生可能エネルギー等設備 ①太陽光発電 51.5% ②家庭用蓄電池 49.5% ③家庭用燃料電池 36.5% 再生可能エネルギーを普及させるための経済的負担 ①負担が増えてもよい 49.9% ・1割増まで35.2% ・2割増まで11.3% ・3割増まで2.8% ②負担できない 26.0% ③わからない 20.9% 家庭で再生可能エネルギー等を導入する際の問題点 ①設備の価格が高い 81.2% ②補助金等の支援制度がない 35.1% ③設置する場所がない 32.2% 4 兵庫県の太陽光発電の導入状況 非住宅(kW) 住宅(kW) 設置単価(万円/kW) 106.2万円 導入容量(kW) 150 100,000 100 50,000 56.5万円 50 計2,461kW 10 20 09 20 08 20 07 20 06 20 05 20 04 20 03 20 02 20 01 20 00 20 19 99 0 98 19 19 97 0 設置単価(万円/kW) 計144,423kW 150,000 住宅への導入量(121,518kW)は47都道府県中第6位 5 住宅用太陽光発電 設置kW数の分布 件数 150 104 100 21 1 2以下 3以下 4以下 件数 150 80 100 50 0 H23年度 335件 平均4.47kW 50 30 50 0 114 0 2以下 5以下 105 8以下 1 10 9以下 10未満 kW H24年度 310件 平均4.76kW 69 19 17 3以下 4以下 6以下 7以下 4 5以下 6以下 7以下 8 3 9 8以下 9以下 10未満 kW (県融資実績データより) 6 住宅用太陽光発電設置にかかる県融資制度 対象 : 自ら居住する県内の住宅に太陽光発電を 設置する者 金利 : 1%(償還期間を通して固定) 保証料等その他の融資条件は金融機関 ごとに異なる 限度額 : 1設備あたり200万円以内 受付窓口 : 県内の35金融機関 受付期間 : 2012年4月2日~2013年3月1日 年度内の融資実行が条件 申込状況 : 310件(2013/1/31現在) 7 防災・エネルギー設備促進貸付 (中小企業者向け融資) 融資対象者 太陽光発電や風力発電等再生可能エ ネルギーの導入に係る設備投資等を行う中小企業者 融資限度額 3億円 融資利率 年1.20%(固定利率) 融資期間 10年以内(うち据置2年以内) 資金使途 設備資金 担保・保証人 保証協会または金融機関の定めると ころによる(第三者保証人不要) 信用保証 必要に応じて保証 (ただし、企業の保証限度額は、1企業2億8,000万円) 申込先 取扱金融機関 8 太陽光発電相談指導センターの設置 太陽光発電システム導入前 の検討から設置後のメンテ ナンスまで、太陽光発電に 関するあらゆる相談に個別、 丁寧に対応する窓口を設置 2009年7月30日開設 ひょうごエコプラザ (神戸クリスタルタワー5階) 事業内容 ・太陽光発電に関する相談 ・相談者宅への専門家(建築 ・電気等)の派遣 ・うちエコ診断の実施 等 9 うちエコ診断事業の推進 家庭において、CO2が「どこから」「どれだけ」出ているかを見える化 削減する余地の大きい個所を集中的に改善 STEP1~自分の立ち位置を確認~ 地域の世帯数を100世帯と仮定した 場合の順位を判定 STEP2~現在地の確認と目的地の 設定~ 自宅からのCO2排出量と必要な削 減レベルを対比 STEP3~「どこから」「どれだけ」出 ているか~ 「つもりエコ」(ピントのずれた取組)か らの脱却 STEP4~CO2削減への道しるべ~ 各家庭の状況に応じたオーダーメイ ドの対策の提案 10 うちエコ診断 ライフスタイルに応じた対策の提案 11 うちエコ診断 太陽光発電 投資回収年数の試算 12 ひょうごグリーンエネルギー基金 目的 県民・事業者の有志か らの拠出金等を基金と して、太陽光発電等を シンボリックな建築物 に設置し、再生可能エ ネルギーの普及を図る 事務局 (財)ひょうご環 境創造協会 会費 一口500円/月 設置実績 19施設 約58kW 13 住民参加型太陽光発電事業 「あわじ環境未来島構想」の主要取組である「エネルギーの持続」に向けた シンボルプロジェクトとして、(財)淡路島くにうみ協会が事業主体となり、地 域主体の太陽光発電事業を推進 事 業 内 容 ・事業用地 県立淡路島公園内 約1.54ha ・発電規模 1メガワット級 ・完成予定 平成25年秋頃 地域住民の参画 地域が主体となった創エネの推進を図るため、 淡路地域の住民が資金を提供し、創エネ事業 に参画する官民協働の新たなモデル事業を 検討 14 県施設への太陽光発電導入と省エネ化改修 太陽光発電の導入 ◆ H5~H23 95施設 ; 3,527kW 西播磨総合庁舎506kW(H14)は、自治体の太陽光 発電としては全国最大規模(当時) H14「新エネ大賞(経済産業大臣表彰)」を受賞 H21「新エネ100選(NEDO)」に選定 西播磨総合庁舎 兵庫県本庁舎 省エネ化改修 ・ 照明器具高効率改修、高輝度誘導灯、高効率 トランス、高効率パッケージエアコンなど 97施設 ◆ H15~23 15 尼崎フェニックスメガソーラー事業 ・事業主体 (財)ひょうご環境創造協会 ・事業用地 尼崎沖フェニックス事業用地管理型区画 約15ha (廃棄物の最終処分場、県が協会に土地を貸付け) ・発電規模 10メガワット級(全量売電) ・完成予定 平成26年夏頃 → 事業に伴い見込まれる収益は、再生可能エネルギーの導入促進など 協会の公益的事業に活用 16 企業庁メガソーラープロジェクト (主なもの) 水道事業用地 神谷ダム堤体法面 工水事業用地 権現ダム堤体法面 地域整備事業用地 三田カルチャータウン 網干沖地区 津名佐野地区 3.2ha 3 MW 1.9ha 1.7 MW 8.6ha 1.5ha 11ha 6 MW 0.99MW 7 MW 17 先進事例HP紹介 太陽光発電の一層の普及に向け、先導的な役割を果たしてい る規模の大きな太陽光発電施設(100kW(中小企業等25kW)以 上)をホームページ(http://www.ecohyogo.jp/taiyoko/)で紹介し ている。(全48件:平成25年1月25日現在) <掲載例> 18 メガソーラー公有地候補情報HP紹介 県内のメガソーラー候補地の公有地情報等を県ホームページ上 で紹介することにより、太陽光発電の一層の導入を促進する。 県有地等 県有地等 市町有地等 市町有地等 「兵庫県 メガソーラー候補地」 で検索! <掲載条件> (1)土地面積が1ha以上であること (2)当面の間、当該土地の利活用予定が決まっていないこと 19 淡路島における再生可能エネルギーに関する調査研究 離島・漁村における直流技術による自 立分散エネルギーシステム技術の実 証研究 主体:神戸大学、立命館大学、富士電 機(株)、三洋電機(株)、テクノコアインタ ーナショナル(株)、慧通信工業(株)、国 際航業(株)、県立工業技術センター等 概要:直交変換ロス(通常10%程度)を 最小化するための直流給電技術の開 発等 技術開発イメージ((株)東芝HPより) 「風車・太陽熱・バイオマスボイラを 組み合わせたバイナリー発電に関 する技術開発」 主体:(株)東芝、(株)神戸製鋼所、 慶應義塾大学 概要:自然条件の変化にかかわら ず、安定した電力と温水の供給を 20 可能とするシステムの開発 県施設の屋上を活用した 太陽光発電実証事業 目的・概要 ・ 設置コスト、防水機能への影響、安全性確保などが課題 ・ 屋上防水シートを破らない安価で安全な工法について、プ ロポーザル方式の実証事業を実施 ・ ビル・マンション等の相談業務等に成果を活用 事業主体 (財)ひょうご環境創造協会 ※県が同協会に施設屋上を貸与 実施施設 ・ 県立光風病院 約115kW ・ 県立三木北高等学校 約101kW スケジュール 2013年夏以降に運転開始予定 21 ご清聴ありがとうございました 22