Comments
Description
Transcript
「放射線科学とその応用第186委員会」活動状況報告
「放射線科学とその応用第186委員会」活動状況報告 ⑴ 設置年月日:平成24年4月 ⑵ 委 員 ⻑ 名 (所属職名) :井口 哲夫(名古屋大学・教授) (期間:平成24年4月〜現在に至る) ⑶ 委 員 数 :63名(学界委員32名、産業界委員31名) 1.委員会趣旨・目的 出席者59名、発表件数6件 第3回放射線計測フォーラム福島:12月3日、 放射線発生手法、放射線計測機器を主体とした 出席者48名、発表件数6件 放射線科学の「応用」に関する現状と問題点およ び将来展望などを主題目として委員会を運営す ③ 研究会の後援 独立行政法人放射線医学総合研究所 る。そして産学官の協力のもとに、放射線科学に 分子イメ 関する研究の活性化、国際共同研究の推進を行 ージング研究センター主催の研究会「次世代PET い、放射線科学と技術の発展に寄与し、更に材 研究会2015」の後援をおこなった。 料、デバイス、検出器、装置産業分野の学術と産 ④ その他 放射線科学分野も含めた世界的な電気機械関連 業の育成と振興を図ることを目的とする。 の国際学会であるIEEE NSS/MICの日本招致活動 2.活動概要・実績 にむけたJapan Night(米国シアトル開催、現地 概要: 時間11月10日)等の活動、および放射線検出器と その応用に特化させた国際学会の開催などの検 年間4回の研究会、2回のシンポジウムを開催 実績: 討・準備 (研究会開催、シンポジウム開催、特許出願関連 ① の研究発表、国際シンポジウム開催経費援助 3.活動の成果 への応募、協力会特別事業への応募、若手研 ① 究者育成についての取組み等) たもの。 研究会・見学会の開催状況(平成26年度) 1)JST研究成果最適展開支援プログラム シ ーズ育成タイプ 第1回:5月20日、出席者29名 (うち産業界委員15名) 、発表4件 「核物質セキュリティ用 He代替中性子計測 3 装置の開発」 第2回:7月30日、出席者45名 (うち産業界委員26名) 、発表4件 第3回:10月10日、出席者43名 実施期間:3年(H24-H26年度) 予算総額:2億1500万円(マッチングファ (うち産業界委員28名) 、発表4件 第4回:1月6日、出席者59名 ンド合計) 2)JST先端計測分析技術・機器開発プログラ (うち産業界委員37名) 、発表4件 ② 産学連携プロジェクト、共同研究等に繋がっ 公開シンポジウム開催状況(平成26年度) ム(放射線計測領域) 高エネルギー分解能・高スループットの国 第2回放射線計測フォーラム福島:7月15日、 産放射能測定検査装置 -227- 実施期間:2.5年(H25-H27年度) 4日付、福島⺠友には本会の活動内容が記事になっ 予算総額:1億2700万円(マッチングファ た) 。 ンド合計) これに加えて、平成27年度の国際学会開催への 3)共同研究(三菱化学社と京都大学) 準備、神野副委員⻑がGlenn F. Knoll 氏の名著 「シンチレータ付きフラットパネル検出器を 用いたエネルギー分解CT法の開発」 ② 「放射線計測ハンドブック」の第4版を翻訳し刊行 するなど、若手への教育・研究発表の場の提供と 委員会の特色や研究成果 いった人材育成も進めている。 年間4回の研究会および意見交換会では素子材 さ らに186 委 員会 の 取 り 扱 う分 野 に 深 く 関係 料、デバイス、検出器、装置産業分野といった幅 し 、 世 界 的 に 最 大 規 模 の 国 際 学 会 で あ る IEEE 広い分野の専門家が参加し、毎回の研究会、意見 NSS/MICの日本開催の招致活動として、平成26年 交換会では35人を超える参加者が集まり、活発な 度の当該学会の開催都市である米国・シアトルに 議論が交わされた。さらに、フォーラム福島をは て、観光庁の協力のもとJapan Nightを主催する じめとして、技術者のみならず関連自治体からも (図1)などして、日本の放射線物理とその応用分 講師を招待し、福島での問題にも対応した(12月 図1 野のプレゼンスを高める活動ができた。 Japan Nightの様子(a)および研究会の様子(b) 4.今後の活動方針 の開催やサイトビジットでの対応を続ける。加え 引き続き、研究会や意見交換会を活かして、学 て、放射線検出器とその応用に焦点をあて、平成 界のシーズと産業界のニーズのマッチング等を促 27年度(1ないし2月を予定、開催場所:つくば) 進してゆく。またフォーラム福島などを通じて、 に国際学会を高エネルギー加速器研究機構 復興に関する情報の交換、共有を図る。 (KEK)と共催する。これらの学会は若手研究者の 世界的に著名な放射線関連の国際学会である IEEE NSS/MIC等の日本招致にむけたJapan Night 育成の場とする共に、海外の産学の研究者との交 流の場として活用する。 -228-