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ジェトロ北京ニューズレター

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ジェトロ北京ニューズレター
ジェトロ北京ニューズレター
JETRO
Beijing
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2015 年 2 月 27 日号(Vol.126)
ご挨拶
普段昼食で週に1回ぐらい使っていた飲食店が、最近突然閉店しました。ドアには「店舗契約を更新できな
かったため閉店します」と理由を書いた紙が貼ってありました。この飲食店に限らず、この1年余り、繁盛し
ていた飲食店が不動産契約を更新できず閉店するという事例を何軒も見かけました。一般的に中国の不動産価
格は調整期に入ったと思われていますが、北京の商業不動産の状況は少し異なるようで、大家側はもっと高く
貸せるのではと強気です。そうした店舗はその後、スーパーに変わったり、看板を変えて全く同種の飲食店が
再開されたり、1年ほどして再び同じ飲食店が戻ってきたり、と様々な経緯を辿ります。北京中心部のオフィ
スビルの貸出単価は 1 日1平方メートル当たり 10 元~20 元前後で、小売業や飲食業を営むにはなかなか厳し
い環境のようです。
中国では2/18から2/24までの春節休暇が終了しましたが、
恐らく今週いっぱい頃までは春節の余韻が残り、
本格的な「仕事始め」は来週からになるものと思われます。来週になりますともう 3 月、今年の北京の冬は例
年に比べると暖かかったような気がしますが、春の訪れももう間近です。
独立行政法人 日本貿易振機構(ジェトロ)北京代表処
岡田 英治
今号の目次 CONTENT
【1】ご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page1)
【2】ジェトロ北京からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page2)
<1>アジア企業の欧州ビジネス戦略 (2014 年 7 月~12 月報告)
<2>【中国】日本からの投資回復力は鈍い
<3>2014 年の日中貿易
<4>大阪のものづくり企業 海外拠点リスト
【3】華北経済スコープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page4)
【4】華北イベント情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page9)
【5】進出企業支援情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page12)
<1>法務労務・会計税務情報
<2>知っておきたい中国語
【6】ニューズレターの登録・解除などのご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page30)
Page 1 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<1> アジア企業の欧州ビジネス戦略 (2014 年 7 月~12 月報告)
欧州市場では、昨今、中国や韓国を中心とするアジア企業の活動が活発化しており、一部では日本企業との
競合関係もある。農林水産・食品、自動車、産業機械・エンジニアリング、建設・サービス分野における主な
事例をまとめた。
(ジェトロ日刊紙「通商弘報」に 2014 年 7 月~12 月、記事掲載したもの。記載内容は執筆時点の情報に基づ
く。
)
主な図表:中国企業による 2014 年の農業・食品関連海外 M&A、中国企業の 2014 年上半期の投資業種別海外
M&A、チェコの対韓国、対日輸入額の推移、均勝電子の 2013 年の主要経営指標、中国の高齢化率と 1 人当たり
医療費(全 17 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07001932
<2>【中国】日本からの投資回復力は鈍い
2014 年の日本の対中直接投資額は前年比 4 割減。しかしこれは、前年上半期の投資額が大きすぎたがゆえの
結果だ。特殊要因がなくなった 14 年下半期だけを見れば、前年同期比 2 割減である。中国の賃金上昇、市場に
おける競争激化といった事業環境に変化は見られず、日本からの投資回復力は鈍いと言わざるを得ない。
(本レ
ポートは、
「ジェトロセンサー」2015 年 3 月号エリアリポートにも掲載)→「ジェトロセンサー2015 年 3 月号」
の詳細はこちら(全2ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07001939
Page 2 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<3> 2014 年の日中貿易
ジェトロが財務省貿易統計と中国海関統計を基に、2014 年の日中貿易を双方輸入ベースでみたところ、総額
は前年比 0.2%増の 3,436 億 8,209 万ドルで、ほぼ前年並みとなった。輸出(中国の対日輸入、以下同じ)は
0.3%増の 1,626 億 8,564 万ドル、輸入は 0.1%増の 1,809 億 9,646 万ドルとなった。
その結果、貿易収支は日本側の 183 億 1,082 万ドルの赤字となった。赤字は3年連続となる。
(全20ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07001947
<4> 大阪のものづくり企業 海外拠点リスト
国内市場の低迷により、大企業中小企業共に海外への生産シフトが加速しています。大阪府に寄せられる引
合いにおいても「海外に拠点があり現地対応可能な部材/加工メーカーを紹介してほしい」という内容が増えて
おります。
このような背景から大阪府では、
日系ものづくり企業海外拠点の皆様にお役立ていただくことを主目的に
「大
阪のものづくり企業 海外拠点リスト」を作成いたしました。本リストのご活用により、皆様のより円滑な事業
展開などが期待されます。是非、ご活用いただければ幸いです。
詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。
http://www.pref.osaka.jp/keizaikoryu/mono_kaigaikyoten/index.html
Page 3 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
華北経済スコープ
<1>
中国のマクロ経済指標
(中国)
マクロ項目
統計項目
単位
2013年
2014年
2015年第1四半期
1月
GDP総額
億元
568,845 636,463
実質GDP成長率
%
7.7
7.4
工業
工業生産増加額伸び率
%
9.7
8.3
固定資産投資総額
億元
436,528 502,005
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
19.6
15.7
社会小売品販売総額
億元
234,380 262,394
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
13.1
12.0
物価
消費者物価上昇率
%
2.6
2.0
0.8
貿易総額
億ドル
41,603
43,030
3,405
貿易総額伸び率
%
7.6
3.4
-10.9
うち輸出総額
億ドル
22,100
23,427
2,003
貿易
輸出総額伸び率
%
7.9
6.1
-3.3
うち輸入総額
億ドル
19,503
19,603
1,402
輸入総額伸び率
%
7.3
0.4
-19.9
貿易収支
億ドル
2,598
3,825
600
対内直接投資件数(契約ベース)
件
22,773
23,778
件数伸び率
%
-8.6
4.4
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース)
億ドル
1,176
1,196
実行ベース金額伸び率
%
5.3
1.7
(注)伸び率は前年同期(月)比
(出所):中国国家統計局ウェブサイト、商務部ウェブサイト、中国投資指南ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GDP
Page 4 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<2>
北京市のマクロ経済指標
(北京市)
マクロ項目
統計項目
単位 2012年 2013年
1月
GRP総額
億元 17,801 19,501
実質GRP成長率
%
7.7
7.7
工業
工業生産増加額伸び率
%
7.0
8.0
固定資産投資総額
億元 6,064
6,798
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
9.9
8.9
社会小売品販売総額
億元 7,703
8,375
消費
社会小売品販売総額伸び率
% 11.6
8.7
物価
消費者物価上昇率
%
3.3
3.3
3.3
貿易総額
億ドル 4,079
4,291
399
貿易総額伸び率
%
4.7
5.1
16.1
うち輸出総額
億ドル 597
632
57
貿易
輸出総額伸び率
%
1.1
6.1
12.4
うち輸入総額
億ドル 3,483
3,659
341
輸入総額伸び率
%
5.4
5.0
16.8
貿易収支
億ドル -2,886 -3,026
-284
対内直接投資 対内直接投資件数(契約ベース) 件
件数伸び率
%
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 80.4
85.2
8.8
実行ベース金額伸び率
% 14.0
6.0
6.0
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):北京市統計局ウェブサイト、北京市商務局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
2014年第1四半期
2014年第2四半期
2014年第3四半期
2014年第4四半期
2月 3月 1~3月 4月 5月 6月 1~6月 7月 8月 9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
- 4,413
- 9,769
- 14,774
- 21,331
7.1
7.2
7.3
7.3
- 6.0
6.0
6.7
5.2
7.7
6.3
8.0
6.0
6.2
6.5
6.4
1.4
6.4
6.2
- 930
- 2,747
- 4,668
- 6,873
2.6
9.1
5.8
1.1
- 709 2,111 698 714 749 4,273 734 734 833 6,573 816 818 891 9,098
9.5 5.1
9.4 10.2 10.4
7.5
9.5 9.0 10.1
8.2
10.1
9.8
9.1 8.6
1.8
2.1
2.4
1.5
2.1
2.2
2.2
1.8
1.5
1.1
1.9
0.5
0.7
0.8
1.6
330 362 1,091 365 344 324 2,123 344 321 365 3,154 335 332 337 4,157
5.4
0.6
- -2.6
- -3.3
36
51 145
50
57
50
301
57
51
56 465
53
51
55 623
- -0.4
- -0.9
- -1.8
- -1.2
294 311 946 315 287 274 1,822 287 271 309 2,689 283 280 282 3,533
6.3
0.8
- -2.8
- -3.7
-258 -260 -802 -265 -230 -224 -1,521 -231 -220 -252 -2,224 -230 -229 -227 -2,910
- 25.7
- 52.2
- 78.6
- 90.4
- 6.6
6.2
- 3.5
- 6.1
Page 5 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<3>
天津市のマクロ経済指標
(天津市)
マクロ項目
統計項目
単位
2012年 2013年
1月
2014年第1四半期
2014年第2四半期
2014年第3四半期
2014年第4四半期
2月
3月 1~3月 4月
5月
6月 1~6月 7月
8月
9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
- 3,190
- 7,185
- 11,101
- 15,722
- 10.6
- 10.3
- 10.0
- 10.0
- 11.4 11.4 10.5
8.7
9.5 10.8
8.5
6.8
8.3 10.1
9.5
9.7
9.8 10.1
- 1,772
- 5,644
- 8,550
- 10,490
- 17.3
- 17.4
- 16.5
- 15.2
- 1,105
- 2,241
- 3,457
- 4,739
4.0
4.5
5.1
6.0
2.4
2.9
2.9
1.9
2.4
1.9
2.5
1.3
1.3
1.0
2.1
0.7
1.2
1.8
1.9
82
114
309
123
112
105
650
124
116
120 1,010
109
104
118 1,339
- 10.0
6.7
5.4
4.2
28
42
115
47
45
42
248
46
44
51
389
44
46
47
526
4.0
4.1
6.6
7.3
54
73
195
77
67
63
402
78
72
69
621
64
58
70
813
- 13.8
8.3
4.6
2.3
-25
-31
-80
-30
-23
-21 -154
-32
-28
-18 -231
-20
-12
-23 -287
43
45
144
42
48
75
309
67
60
62
498
68
58
50
674
2.1
7.7
- 10.7
- 19.5
15.8 27.2 57.6 13.6 15.8 21.0 107.9
6.9 12.6 14.3 141.8 12.9 15.4 18.6 188.7
- 12.9
- 12.4
- 12.0
- 12.1
GRP総額
億元 12,885 14,370
実質GRP成長率
%
13.8
12.5
工業
工業生産増加額伸び率
%
16.1
13.0
固定資産投資総額
億元 7,913
9,103
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
18.5
15.0
社会小売品販売総額
億元 3,921
4,470
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
15.5
14.0
物価
消費者物価上昇率
%
2.7
3.1
3.4
貿易総額
億ドル 1,156
1,285
113
貿易総額伸び率
%
11.8
11.2
24.7
うち輸出総額
億ドル 483
490
45
貿易
輸出総額伸び率
%
8.6
1.5
22.9
うち輸入総額
億ドル 673
795
68
輸入総額伸び率
%
14.3
18.1 26.0
貿易収支
億ドル -190
-305
-23
対内直接投資件数(契約ベース) 件
632
564
56
件数伸び率
%
-0.3
-10.8
30.2
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 150
168.3
14.6
実行ベース金額伸び率
%
15.0
12.1
12.5
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):天津市統計局ウェブサイト、天津市商務委員会ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
Page 6 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<4>
河北省のマクロ経済指標
(河北省)
マクロ項目
統計項目
単位
2012年 2013年
1月
2014年第1四半期
2014年第2四半期
2014年第3四半期
2014年第4四半期
2月
3月 1~3月 4月
5月
6月 1~6月 7月
8月
9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
- 5,427
- 13,640
- 21,710
- 29,421
4.2
5.8
6.2
6.5
- 3.0
3.5
2.9
5.5
7.3
4.6
8.3 4.0
4.9
5.0
6.0
3.9
6.0
5.1
- 3,052
- 10,971
- 19,243
- 26,147
- 15.1
- 15.2
- 16.1
- 15.5
- 8,103
- 11,690
- 11.8
- 12.2
- 12.4
- 12.4
1.1
2.4
1.6
1.8
2.8
2.4
1.9
2.2
2.1
1.5
1.9
1.0
0.9
1.3
1.7
34
47 137
52
53
50 292
55
51
53 450
48
46
55 599
9.1
9.5
- 10.2
9.1
16
26
73
28
32
28 161
34
32
33 260
32
32
33 357
- 4.5
- 8.0
- 13.1
- 15.4
18
21
65
23
21
21 131
21
19
20 190
17
14
22 242
- 14.7
- 11.4
6.4
0.9
-2
5
8
5
10
7
30
13
14
13
71
15
18
12 115
35
77
- 127
- 198
- 8.3
- 26.1
- 36.7
- 63.7
- -44.8
- -21.7
- -11.0
- -1.2
GRP総額
億元 26,575 28,301
実質GRP成長率
%
9.6
8.2
工業
工業生産増加額伸び率
%
13.4
10.0
固定資産投資総額
億元 19,105 22,630
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
21.1
18.5
社会小売品販売総額
億元 9,154 10,401
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
15.5
13.6
物価
消費者物価上昇率
%
2.6
3.0
1.2
貿易総額
億ドル 505
549
57
貿易総額伸び率
%
-5.7
8.5
29.2
うち輸出総額
億ドル 296
310
31
貿易
輸出総額伸び率
%
3.6
4.6
23.2
うち輸入総額
億ドル 209
239
26
輸入総額伸び率
% -16.3
14.1
37.3
貿易収支
億ドル 87
70
5
対内直接投資件数(契約ベース) 件
196
195
6
件数伸び率
%
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 60.3
64.5
3.1
実行ベース金額伸び率
%
11.1 -36.5
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):河北省商務委員会ウェブサイト、河北省発展・改革委員会ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
Page 7 of 30
第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<5>
西安市のマクロ経済指標
(西安市)
マクロ項目
統計項目
単位
2012年 2013年
GRP総額
億元 4,369
実質GRP成長率
%
11.8
工業
工業生産増加額伸び率
%
13.0
固定資産投資総額
億元 4,243
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
26.6
社会小売品販売総額
億元 2,236
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
15.5
物価
消費者物価上昇率
%
2.8
貿易総額
億ドル 130
貿易総額伸び率
%
3.3
うち輸出総額
億ドル 73
貿易
輸出総額伸び率
%
25.3
うち輸入総額
億ドル 57
輸入総額伸び率
% -15.6
貿易収支
億ドル 16
対内直接投資件数(契約ベース) 件
87
件数伸び率
% -12.1
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 24.8
実行ベース金額伸び率
%
23.6
(注)伸び率は前年同期(月)比
(出所):西安市統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
4,884
11.1
15.4
5,055
21.3
2,548
14.0
2.7
180
38.2
85
16.1
95
66.3
-10
152
74.7
31.3
26.3
1月
2.9
33
142.9
9
32.8
24
255.2
-15
-
2014年第1四半期
2014年第2四半期
2014年第3四半期
2014年第4四半期
2月
3月
1~3月
4月
5月
6月 1~6月 7月
8月
9月 1~9月 10月 11月 12月 1~12月
956
- 2,246
- 3,458
- 5,475
9.5
- 10.0
9.8
9.9
11.7
- 11.5
- 11.5
- 11.1
671
- 2,550
- 4,075
- 5,904
21.8
- 17.5
- 17.0
- 15.0
682
- 1,342
- 2,038
- 2,873
12.7
- 12.9
- 12.9
- 12.8
2.0
2.3
2.4
1.0
1.8
1.4
1.9
1.9
1.7
0.8
1.8
0.5
0.2
0.5
1.4
17
18
68
20
22
17
127
18
17
21
184
20
20
26
250
96.7
- 69.5
- 44.9
- 38.9
7
8
25
9
12
9
54
10
9
11
85
10
11
14
120
40.0
- 47.7
- 39.5
- 41.1
10
10
44
11
10
9
73
8
8
10
99
9
9
12
130
154.5
- 90.4
- 49.9
- 37.0
-3
-2
-19
-2
2
0
-19
2
1
1
-14
1
1
1
-11
19
49
83
103
5.6
0.0
- -23.1
- -32.2
10.9
- 18.5
- 26.4
- 37.0
90.5
8.9
3.1
- 18.3
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
華北イベント情報
華北イベント情報(2015年4月)(前半)
1. 北京国際生地補助材料紗糸(春夏)展示会
期間:2015年4月1-3日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.hmintertextile.com.cn/bjcx/about.php
2. 第七回中国国際バイオマス展示会&大会
期間:2015年4月1-3日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.cibeexpo.cn/
第三回中国国際スマートグリッド技術と設備展示会
URL:http://www.de-ng.com/cnt_175.html
3. 中国太陽能四新展
期間:2015年4月1-3日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.cipvexpo.cn/
4. 2015第四回中国北京芸術&フレーム展示会
期間:2015年4月1-3日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.afaexpo.com/archives-detail.php?CateId=6
5. 中国国際エコタウンと新エネ産業博覧会
期間:2015年4月2-4日
場所:北京展覧館
URL:http://www.solar588.com/zhgk.asp
6. 2015中国国際投資金融取引博覧会
期間:2015年4月4-5日
場所:全国農業展覧館
URL:http://www.bjtzlc.cn/
第25回北京国際チェーン店加盟展示会
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
URL:http://www.franchisesalon.com/exhibition/
7. INFO COMM CHINA 2015
期間:2015年4月8-10日
場所:国家会議センター
URL:http://www.infocomm-china.com/cn/
8. 2015中国国際空気浄化及び抗菌消毒技術製品展示会
期間:2015年4月9-11日
場所:全国農業展覧館
URL:http://www.cekqjh.com/cnt.php?id=59&fid=47&navid=49
2015中国(北京)国際環境保全、環境衛生、市政洗浄設備展示会
URL:http://www.cepechina.com/ztqy/
2015第十六回中国国際環境測定計器展示会
URL:http://www.hjjcyq.com/cnt_25.html
9. 2015中国(天津)国際電子工業展示会
期間:2015年4月10-12日
場所:天津国際展覧センター
URL:http://www.tsf-expo.com/tsf-expo/Exhibition.asp?EID=4
2015第12回中国(天津)国際塗装、電気メッキ及び表面処理
URL:http://www.tsf-expo.com/tsf-expo/Exhibition.asp?EID=2
10.2015第五回北京春国際珠宝アクセサリー展示会
期間:2015年4月10-13日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.bj-jewelryexpo.com/
11.2015第十一回中国(内蒙古)国際食品博覧会
期間:2015年4月10-13日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.foodnmg.com/
12.中国出国旅行交易会
期間:2015年4月14-16日
場所:全国農業展覧館(新館)
URL:http://www.cottm.cn/
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
13.2015第四十八回世博威(北京)国際有機緑色食品産業博覧会
期間:2015年4月16-18日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.gnfexpo.com/
2015第六回中国国際先端飲用水博覧会
URL:http://www.sbwexpo.com/
2015第十三回国際食品加工と包装展示会
URL:http://www.cifie-expo.com/cn/index.asp
2015第十一回中国国際アイスクリーム、キャンディー展示会
URL:http://www.icecream-expo.com/cn/news/index.asp?id=spr
14.2015第十八回世博威健博会家庭環境健康展&北京国際空気浄化、浄水設備展示会
期間:2015年4月16-18日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.sjexpo.cn/
15.2015第十二回中国国際ベーキング展示会
期間:2015年4月16-18日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://baking-expo.com/cn/zhgk/index.asp
16.2015第十八回中国国際看護福祉製品及び高齢者補助用具博覧会
期間:2015年4月16-18日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.kfexpo.com/
第十八回中国(北京)国際医療器械展示会
URL:http://www.china-mdexpo.com/
17.第十回オルドス国際石炭及びエネルギー工業博覧会
期間:2015年4月16-19日
場所:オルドス国際会展センター
URL:http://www.ceiechina.com/zhanhuigaikuang/
18.第二回中国北京国際ペット用品展示会
期間:2015年4月16-19日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.cpse-expo.com/
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
進出企業支援情報
アドバイザーの一言アドバイス
申し訳ありませんが、今号はお休みさせていただきます。
<1>法務労務・会計税務情報
当コーナーでは、最近の中国における法務労務・会計税務の動きについて把握頂くため、
要点を絞ってご説明致します。
(1)「企業人員削減規定(意見募集稿)」
(企业裁减人员规定(征求意见稿))
2014 年 12 月 31 日公表(意見募集は 2015 年 1 月 31 日まで)
http://www.mohrss.gov.cn/SYrlzyhshbzb/zxhd/SYzhengqiuyijian/201412/t20141231_147714
.htm
同草案の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
中国では、使用者による労働者の解雇(一方的な労働契約の解除)が可能な事由として人員
削減が規定されています(労働契約法第41条)
。また、人員削減を行う場合の手続に関しては、
30日前までの労働組合等への状況説明と意見聴取、その後の人員削減計画の労働行政部門への
届出等が規定されています(労働契約法第41条、「企業の経済的理由による人員削減規定」第4
条等)
。しかし、現状では、企業が状況説明と意見聴取を十分に行わない事例や、企業が人員削
減の各手続の履行を回避するため、実質的には人員削減であるにもかかわらず、合意解除の形
式を採用する事例等が存在していました。
このような状況の中で制定された企業人員削減規定の意見募集稿(以下「本草案」といいま
す)は、企業による人員削減行為の規範化を目的に挙げ(本草案第1条)
、実際に人員削減時の
手続について明確化、具体化を図る内容が含まれています。その主な内容は以下のとおりです。
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
(1)人員削減回避・抑制措置とそれに対する雇用安定補助金の支給
人員削減の実施可能事由1が生じた場合、企業は、人員削減回避又は抑制措置2を講じること
ができます(本草案第5条)
。
また、このような措置を採った企業に対しては、人力資源と社会保障部門より、国の関連規
定に基づいて雇用安定補助金(従業員の生活補助、社会保険料の納付、配置転換研修、技能向
上研修等の関連支出に用いるためのもの)が支給されます(本草案第6条)。
(2)手続内容の明確化と具体化
冒頭でも言及しましたとおり、人員削減を行う場合の手続に関しては、労働契約法等におい
て既に規定されていましたが、本草案では、人員削減を行う場合に必要となる手続内容を以下
①~⑦のとおり明確にするとともに、一部(①②⑤)の手続内容を更に具体的にしています。
① 労働組合又は全従業員に対する事前の状況説明3(削減実施30日前までに行う)(本草案
第7条)
② 人員削減初期案4の提出(本草案第8条)
③ 人員削減初期案に対する労働組合又は従業員の意見聴取(本草案第9条)
④ 人員削減案及び削減対象者の名簿修正、確定、公開(本草案第9条)
⑤ 現地の労働行政部門への人員削減報告書の提出5(本草案第11条)
⑥ 受理書の発行及び登録(本草案第12条)
⑦ 人員削減の実施(受理書の受領から10日経過以降より可)
なお、企業が上記手続の①又は③を履行しなかった場合、労働組合又は従業員は、企業に対
1
労働契約法第 41 条、本草案第 4 条では、以下の事由が列挙されています。
① 企業破産法の規定に従い更生を行う場合
② 生産経営に重大な困難が生じた場合
③ 企業の生産の転換、重大な技術革新又は経営方式の調整により、労働契約の変更後もなお
人員削減の必要がある場合
④ その他、労働契約締結時に拠り所とした客観的経済状況に重大な変化が生じたため、労働
契約の履行が不可能になった場合
2 例として、配置転換研修、技能向上研修、一定期間のOJT、就業時間短縮、賃金調整、交
替勤務が挙げられています。
3 説明が必要なものとして、次のものが挙げられています。ⅰ企業に生じた人員削減の実施可
能事由の具体的状況、原因(関連する生産、経営状況の資料又は関連証明の提出も併せて行う)、
ⅱ発生した状況が企業の生産、経営に与える影響の程度、範囲(部門、職位等の状況)
、ⅲ企業
が講じた削減抑制の措置
4 提出する人員削減初期案には、次の内容が含まなければならないとされています。ⅰ人員削
減の根拠である法定事由、ⅱ人員削減の範囲、人員削減対象者数及び割合、ⅲ人員削減対象者
の選択基準、ⅳ人員削減の時期と実施順序、ⅴ人員削減対象者の経済補償の方法及び基準
5 提出にあたっては次の資料を含む必要があるとされています。ⅰ人員削減案、ⅱ人員削減対
象者名簿、ⅲ事前の状況説明、労働組合又は従業員の意見聴取状況及び労働組合又は従業員の
意見等の資料、ⅳ人員削減対象者の賃金、経済補償及び社会保険料等が、期日までに全額支払
い又は納付できるか否か及び相応の解決措置又は案、ⅴ既に講じた削減抑制、雇用安定措置、
ⅵ現地の人力資源社会保障行政機関が報告を要求するその他の事項
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し改めて処理するように求めることができます(本草案第10条)
。
(3)労働契約合意解除時の手続
人員削減の実施可能事由が生じている状況下で、労働契約解除協議に合意した従業員数が20
名以上に達した場合、以下の手続を履行しなければならないことが新たに規定されています(本
草案第18条)
。
① 30日前までに当該企業の労働組合又は全従業員に関連状況を通知する
② 労働契約解除予定の人数を現地の人力社会保障行政機関へ届け出る
なお、上記手続を履行しなかった場合、労働保障監察条例に基づき、2000元以上2万元以下の
過料を課すとされています(本草案第22条)。
(4)その他
その他、労働契約法を中心とした既存の法令と同趣旨の規定として、人員削減の対象除外者
(本草案第14条)
、優先的な継続雇用者(本草案第15条)、人員削減後の処理(本草案第16条)
等が規定されています。
2.今後の注意点
本草案の中で特に注意が必要であると考えられるのは、労働契約合意解除時の手続です。同
手続は、2つの要件、すなわち「人員削減の実施可能事由が生じている」こと及び「労働契約解
除協議に合意した従業員数が20名以上に達した」ことを満たす場合に必要となりますが、前者
の要件の有無の判断には若干の不明確さが残る余地があります。このため、20名以上の従業員
との間で労働契約を合意解除する場合には、
「人員削減の実施可能事由」が存在しないかを慎重
に確認した上で、仮に「人員削減の実施可能事由」の存在が疑われるときには同手続を履行す
るようにするなど、罰則の回避を図る対応を行うことが望まれます。
(2)「消費者権益侵害行為処罰弁法」
(侵害消费者权益行为处罚办法)
2015 年 1 月 5 日公布、2015 年 3 月 15 日施行
http://www.saic.gov.cn/zwgk/zyfb/zjl/xfzbhj/201501/t20150114_151320.html
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
1.主な内容
一昨年、消費者権益保護法(以下「消法」といいます)が大幅に改正6され、当該改正消法は
昨年3月15日7より施行されています。
改正消法では事業者の義務を強化する条項8等が盛り込ま
れています。本弁法は、消法で規定された事業者の義務ないしは当該義務に伴い禁止される行
為を明確かつ詳細にする条項を主体に構成されています9。そのうちのいくつかをご紹介します。
(1)商品又はサービス提供時の禁止行為
商品又はサービス提供時の禁止行為として以下を具体的に列挙しています。
① 販売する商品又は提供するサービスが人身、財産の安全保障の要求に合致しない
② 効果が失われた商品、変質した商品の販売
③ 産地を偽装した商品、他者の工場名、工場所在地を偽装又は盗用した商品、製造日を改
ざんした商品の販売
④ 認証マーク等の品質マークを偽造又は盗用した商品の販売
⑤ 販売する商品又は提供するサービスが他者の登録商標専用権を侵害している
⑥ 著名商品特有の名称、包装、装飾を偽装又は盗用した商品の販売
⑦ 販売する商品において粗悪品、模倣品を混入し、模倣品を正規品とし、粗悪品を良品と
し、不合格商品を合格商品と偽る
⑧ 国が廃止及び販売停止を明文で命じた商品の販売
⑨ 提供する商品又はサービスにおいて、不適格な計量器具を故意に使用している又は計量
器具の精度を故意に損ねている
⑩ 消費者から代金又は費用を詐取して、商品又はサービスを提供しない又は約定通りに提
供しない
(2)宣伝時の禁止行為
消法第20条は、事業者が「虚偽の宣伝又は誤解を招く宣伝をしてはならない」旨を規定して
おり、本弁法では、
「虚偽の宣伝又は誤解を招く宣伝」として以下を具体的に列挙しています。
① 真実ではない名称及び表記により商品又はサービスを提供する
② 虚偽又は誤解を招く商品説明、商品基準、現物サンプル等の方式により商品又はサービ
6
2013 年 10 月 25 日公布、2014 年 3 月 15 日施行
3 月 15 日は国際消費者権益保護日とされており、改正消費者権益保護法及び本弁法を含め、
これに併せて施行される消費者権益保護関連の法律が少なくありません。
8 例えば、リコール等の措置実施の明確化(消法第 19 条)
、約款を使用する場合の注意喚起等
の義務の強化(消法第 26 条)
、個人情報の取得及び管理の厳格化(消法第 29 条)等が挙げられ
ます。
9 本文で紹介する項目の他、本弁法では、行政処罰の原則は「公正、公開、適時の原則」に基
づくこと(本弁法第 3 条)
、事業者が工商行政管理部門による行政処罰決定に対して不服がある
場合には、行政不服審査又は行政訴訟を提起できること(本弁法第 17 条)、企業が処罰を受け
た場合には企業信用情報公示システムを通じて適時に関連する行政処罰情報を社会に公布しな
ければならないこと(本弁法第 19 条第 2 項)、本弁法に違反した場合の罰則(本弁法第 14 条、
第 15 条)等が規定されています。
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7
スを販売する
③ 虚偽の又は誤解を招く直接説明及び実演を行う
④ 虚構の取引、虚偽の成約数、虚偽の評論又は他者の雇用等の方式を採用して詐欺的販売
勧誘を行う
⑤ 虚偽の「セール価格」
、
「値下げ価格」、
「最低価格」、
「優遇価格」又はその他詐欺的価格
表示により商品又はサービスを販売する
⑥ 虚偽の「景品付き販売」
、
「キャッシュバック販売」、
「体験販売」等の方式により商品又
はサービスを販売する
⑦ 正規品と偽って「処理品」
、
「粗悪品」、
「不合格品」等の商品を販売する
⑧ その提供する商品又はサービスの数量、品質、性能等、消費者と重大な利害関係を有す
る情報を誇張し又は隠して消費者を誤った方向に導く
⑨ 虚偽の又は誤解を招くその他の宣伝方式により消費者を誤った方向に導く
(3)クーリングオフ時の禁止行為
消法第25条は、事業者がインターネット、テレビ、電話、通信販売等の方式で商品を販売す
る場合、消費者が商品を受領してから7日以内であれば理由なく商品の返品が可能であること
(いわゆるクーリングオフ)を規定していますが、本弁法第9条は、事業者が法律の規定に従っ
て無条件の返品義務を負わなければならず、故意に遅延させ又は理由なく拒否してはならない
旨を規定するとともに、事業者に以下のいずれかの事由が存在し、かつ15日を超える場合、
「故
意に遅延させ又は理由なく拒否した」とみなされる旨を規定しています。
① 無条件の返品が適用される商品について、消費者の返品要求を受けた日から返品手続を
行っていない場合
② 消費者の確認を受けずに、当該商品に無条件の返品が適用されない旨を自ら規定したこ
とを理由として返品を拒否する場合10
③ 消費者が開封、確認したことが商品の完全性に影響することを理由として返品を拒否す
る場合11
④ 返品商品を受領した日から正当な理由なく、消費者が支払った商品代金を返還しない場
合
(4)消費者の個人情報の収集及び使用時の禁止行為
消法第29条では、消費者の個人情報の収集及び使用に関して規定していますが、本弁法第11
条第1項は、消費者の個人情報の収集及び使用時における禁止行為として以下を具体的に列挙
しています。
① 消費者の同意を受けずに消費者の個人情報を収集、使用する
10
消法第 25 条第 2 項において、クーリングオフが適用されない商品として、
「商品の性質に基
づき、返品すべきではなくかつ消費者が購入時に返品すべきでないことを確認した商品」が規
定されていることを受けて設けられた条項であると考えられます。
11 消法第 25 条第 3 項において、
「消費者が返品する商品は、完全な状態でなければならない」
ことが規定されていることを受けて設けられた条項であると考えられます。
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② 収集した消費者の個人情報を漏洩、売却又は違法に他者に提供する
③ 消費者の同意若しくは請求を受けずに、又は消費者が明確に拒否を表明したにも関わら
ず、消費者に対し商業情報を送付する
なお、消法では、
「消費者の個人情報」について明示していなかったところ、本弁法は「消費
者の個人情報」とは、
「事業者が商品又はサービスを提供する活動において収集した消費者の姓
名、性別、職業、生年月日、身分証書番号、住所、連絡先、収入及び財産状況、健康状態、消
費状況等の単独又はその他の情報との結合により消費者を識別できる情報」を指すとしました
(本弁法第11条第2項)
。
(5)その他
本条例は、上記(1)~(4)以外に、事業者が、法律又は当事者の約定に基づき修理、交換、
返品等を行う場合12(本弁法第8条)
、先払い方式で商品又はサービスを提供する場合13(本弁
法第10条)
、商品又はサービスの使用に関する約款等を提供する場合14(本弁法第12条)、修理、
加工、据付、内装等のサービス15又は建物の賃貸借、家事サービス等の仲介サービス16を提供
する場合(本弁法第13条)の義務ないしは禁止行為について具体的に規定しています。
2.今後の注意点
昨年から改正消法が施行されていますが、当該改正消法には一部不明確な部分が残されてい
ました。例えば、新たに導入されたクーリングオフに関して消法は、
「消費者が返品する商品は、
完全な状態でなければならない」ことを規定している(消法第25条第3項)ため、消費者が商品
を開封した場合に「完全な状態」を損なう可能性があるかについて疑義が存在したところ、本
弁法は、消費者による商品の開封、確認については商品の完全性に影響を与えないことを明確
にしました(本弁法第9条第3号)
。また、消法では、消費者の個人情報保護義務を新たに規定し
たものの、
「消費者の個人情報」の具体的な内容を明示していなかったところ、本弁法はその内
容を明示しており、事業者が遵守すべき義務を明確にしたものといえます。
このように、本弁法は、消費者権益の侵害行為の処罰との側面から、消法の内容を明確にし、
その強化を図っています。中国において消費者向け事業を展開する企業においては、本弁法を
12
消費者の適法な要求を故意に遅延させ又は故なく拒否してはならないこと等が規定されて
います。
13 消費者との間で商品又はサービスの数量及び質、価格と費用等について明確に約定しなけれ
ばならないこと等が規定されています。
14 約款等において定めることが禁止される事由(事業者がその提供する商品又はサービスにつ
いて負担すべき修理、交換、返品等の責任の免除又は一部免除等の 7 つの事由)等が規定され
ています。
15 使用する部品・材料についての虚偽の報告等により消費者の権益を損ねることの禁止が規定
されています。
16 虚偽情報の提供又は詐欺、悪意の通謀等の手段を採用し、消費者の権益を損ねることの禁止
が規定されています。
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も参照の上で、事業体制が改正消法及びその関連法に適合するかの確認を行うことが望まれま
す。
(3)
「環境に関する民事公益訴訟事案の審理における法律適用の若干の問題についての解
釈」
(关于审理环境民事公益诉讼案件适用法律若干问题的解释)
2015 年 1 月 6 日公布、2015 年 1 月 7 日施行
http://www.court.gov.cn/fabu-xiangqing-13025.html
同解釈の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
中国では、昨年の環境保護法の大改正17に続き、大気汚染防止法の改正が予定される18など、
積極的に環境問題に取り組んでいることが伺えます。
この環境問題への取り組みの一環として制定されているのが環境に関する民事公益訴訟です
(環境保護法第 58 条)。同訴訟は、法定の社会組織19が、環境汚染、生態破壊、社会の公共利
益に損害を与える行為者に対して提起することが可能とされており、これによって、時間、資
力等の制限から直接の利害関係を有する個人が訴訟提起できない場合であっても、民事公益訴
訟を通じて環境汚染行為の停止命令等が下されうるとされています。
本解釈は、この環境に関する民事公益訴訟事案の正確な審理を目的に、司法実務を踏まえて
制定された(本解釈前文)ものです。その主な内容は以下のとおりです。
(1)訴訟提起主体に関する解釈
本解釈は、民事公益訴訟を提起可能な社会組織に関し、「区を設けている市級以上の人民政
府民政部門に登記している社会団体、民営非企業単位及び基金会等は、環境保護法第 58 条規定
の社会組織として認定できる」とし(本解釈第 2 条)、「社会団体」20、「民営非企業単位」21
17
2014 年 4 月 24 日公布、2015 年 1 月 1 日施行。
改正草案が 2014 年 12 月 29 日に公表され、2015 年 1 月 29 日まで意見募集が行われました。
19 環境保護法第 58 条では、民事公益訴訟を提起できる社会組織の条件として、ⅰ「法に従い
区を設けている市級以上の人民政府部門に登記」しており、ⅱ「環境保護公益活動に専門的に
連続 5 年以上従事しかつ違法記録がない」ことを挙げています。
20 「社会団体」とは、中国公民が自ら結成し、会員の共同の希望を実現するためにその定款に
基づき活動を展開する非営利的社会組織を指します(社会団体登記管理条例第 2 条)。
21 「民営非企業単位」とは、企業事業単位、社会団体、その他の社会勢力及び公民個人が非国
有資産を利用して興した、非営利的社会サービス活動に従事する社会組織を指します(民営非
企業単位登記管理暫定条例第 2 条)
。
Page 18 of 30 第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
18
及び「基金会」22を典型的な訴訟提起主体として想定していることを明記しました。
(2)管轄に関する解釈
本解釈は、管轄に関し、第一審の民事公益訴訟案件は、原則として、環境汚染、生態破壊の
行為発生地、損害結果地又は被告住所地の中級以上の人民法院が管轄すること(本解釈第 6 条
第 1 項)等を規定しています。
(3)証拠に関する解釈
原告が被告に対して提供を求める環境情報23について、法律等の規定で被告が所持しなけれ
ばならない又は被告の所持を証明する証拠があるにも関わらず、被告が提供を拒む場合であっ
て、かつ、原告が主張する関連事実が被告にとって不利であるときは、人民法院は当該主張の
成立を推定できること等を規定しています(本解釈第 13 条)。
なお、本弁法は、原告が訴訟の過程において認めた自己に不利な事実及び同意した証拠につ
いて、人民法院が社会公共の利益を害すると判断する場合には認めないようにしなければなら
ないと規定しており(本解釈第 16 条)、民事公益訴訟案件の公益性を強調しています。
(4)私益訴訟との関係に関する解釈
本解釈では、効力を生じた民事公益訴訟と、当該訴訟と同一の環境汚染、生態破壊行為に関
して提起された民事訴訟(以下「私益訴訟」といいます)との関係についても規定しています。
まず、民事公益訴訟で認定された事実については、原則として私益訴訟の原告も被告も挙証、
証明の必要はないとし、但し、原告が認定された事実について異議を有し、かつそれを覆すに
足る反対証拠を有する場合は例外としています(本解釈第 30 条第 1 項)。
次に、民事公益訴訟で認定された、事業者の法律責任の有無又は責任軽減事由の存否、行為
と損害との間の因果関係の存否、事業者の責任度合い等に関しては、私益訴訟の原告がその適
用を主張する場合、人民法院はこれを支持しなければならず、但し、被告がそれを覆すに足る
反対証拠を有する場合は例外としています。一方で、被告が自己に有利となる認定の直接適用
を主張する場合、人民法院はこれを支持せず、被告はなお挙証・証明しなければならないと規
定しています(本解釈第 30 条第 2 項)。
2.今後の注意点
本解釈によって民事公益訴訟事案における主体、管轄等が明確になることで、民事公益訴訟
提起の動きがより活発になることが予想されます。
また、本解釈では、一部の証拠の提出義務(提出しない場合の不利益の推定)及び民事公益
訴訟とその後に提起される私益訴訟との関係についても規定していますので、民事公益訴訟の
22
「基金会」とは、自然人、法人又はその他の組織が寄贈した財産を利用し、公益事業への従
事を目的として、基金会管理条例の規定に基づき設立された非営利的法人を指します(基金会
管理条例第 2 条)
。
23 環境情報としては、排出する主要汚染物の名称、排出方式、排出濃度及び総量、基準を超え
る排出の状況及び汚染防止施設の建設、運営状況が例示されています。
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被告となりうる企業においては、本解釈を参照し、民事公益訴訟及びその後の私益訴訟の提起
に備えておくことが望まれます。
(4)「中華人民共和国外国投資法(意見募集稿)」
(中华人民共和国外国投资法(草案征求意见稿))
2015 年 1 月 19 日公表(意見募集は 2015 年 2 月 17 日まで)
http://tfs.mofcom.gov.cn/article/as/201501/20150100871010.shtml
同草案の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
外国企業による中国への投資については、その投資形態に応じて、「中外合弁経営企業法」、
「独資企業法」及び「中外合作経営企業法」という異なる法律によって規制がなされてきまし
た。しかし、商務部の担当者が、
「国内外情勢の発展に伴い、現行の外資三法は改革の全面的な
深化改革と更なる開放拡大の需要に適応することが難しくなった」と述べる問題意識を背景に、
中華人民共和国外国投資法(意見募集稿)(以下「本草案」といいます)が公表されるに至り、
本草案が法令として施行された後は、三法は廃止されるとされています(本草案第 170 条)
。
本草案は、170 条文から構成されています。その主な内容は以下のとおりです。
(1)外商投資管理体制の変更(ネガティブリストによる管理)
これまでの外商投資は、全て案件ごとの審査許可が必要とされており(中外合弁経営企業法
第 3 条等)
、その唯一の例外が自由貿易試験区でした(「中国(上海)自由貿易試験区外商投資
参入特別管理措置」等)
。
本草案では、
「限定的な許可と全面的な報告」との管理制度の確立を目指し、外国投資を禁止
又は制限する分野について、特別管理措置目録(いわゆるネガティブリスト)に基づく管理を
実施するとし(本草案第 20 条)
、そのうち実施制限目録に列挙された事由に関わる場合には、
外国投資参入許可の申請を必要とし、列挙されていない場合には参入許可の申請を不要として
います(本草案第 26 条)
。
但し、上記で「全面的な報告」ともされているとおり、ネガティブリストに該当するか否か
に関わらず、投資を実施する際には、投資実施前又は投資実施日から 30 日以内の投資事項に関
する報告が必要となります(本草案第 85 条~第 88 条)。
なお、参入許可決定時に条件24が付加される場合があることについても規定されています(本
24
条件としては、ⅰ資産又は業務の分離、ⅱ持分比率の制限、ⅲ経営期間への要求、ⅳ投資区
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草案第 37 条)
。
(2)「支配」の定義付け
これまで、中国で外資参入が規制される分野への投資手段として、第三国の特別目的会社
(SPC)を通して中国で設立した外商投資企業(WFOE)が、規制事業を実施する中国内資企業と
の間で各種契約を締結することなどにより支配を及ぼし、実質的に規制事業を実施するとのス
キーム(いわゆる VIE スキーム)が用いられることがありました。VIE スキームを用いる場合、
外国企業が、直接的にも間接的にも規制事業を実施する内資企業の持分を有するわけではない
ため、外資規制に抵触しないとの見方もありました。
本草案では、
「外国投資」の中に国内企業の設立等に加えて、「契約、委託等の方法を通じた
国内企業の支配又は国内企業の権益の保持」
(本草案第 15 条第 1 項第 6 号)を挙げた上で、
「支
配」についても定義付けを行い、その中で、
「契約、委託等の方法を通じ、当該企業の経営、財
務、人事又は技術等に決定的な影響を及ぼす場合」
(本草案第 18 条第 3 号)を挙げています。
当該草案の内容に基づけば、VIE スキームで行われてきた各種契約の締結等が、
「支配」に該当
し、ひいては、
「外国投資」にも該当する可能性が生じたといえます。なお、本草案では、規制
回避行為があった場合の法的責任についても明記されています25(本草案第 149 条)
。
(3)経営組織機構に関する具体的な条項の不設置
外資三法では経営組織機構に関する条項を規定していますが、これらの条項の中には、会社
法の経営組織機構に関する条項と差異が存在し、例えば、中外合弁企業には、会社法で規定す
る株主会(会社法第 37 条等)の規制がないため、株主会の設置は不要と解釈されてきました。
この点について、本草案では、経営組織機構に関する具体的な条項は設けず、附則の章にお
いて、既存の外国投資企業は、外国投資法発効後 3 年以内に会社法、組合企業法、個人独資企
業法の法律法規に基づき組織機構を変更しなければならないと規定しており(本草案第 157 条)、
今後、外商投資企業は、会社法等と同様の経営組織機構への変更を余儀なくされる可能性があ
ります。
(4)国家安全審査制度の規範化
国家安全審査制度は、中国の安全確保を目的に、国家の安全に何らかの危険又は危険をもた
らす可能性がある外国投資に対して審査を行うというものです(本草案第 48 条)26。本草案で
は、この国家安全審査制度について、申請書類(本草案第 51 条)、審査時の考慮要素(本草案
第 57 条)及び安全審査決定の種類(認可、不可条件付き認可、不認可)
(本草案第 58 条)等の
域の制限、ⅴ現地の雇用割合又は人数の要求、ⅵ国務院が定めるその他の条件が挙げられてい
ます。
25 規制回避行為があった場合、実施禁止目録への投資、参入許可規定違反に関する条項に基づ
き処罰されるとされています。
26 なお、国家安全審査制度に関して現行法では、外国投資家による中国国内企業の買収局面で
の適用を想定した「外国投資者による国内企業買収時の安全審査制度の確立についての通知」
等があります。
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詳細が規定され、その規範化が図られています。
(5)その他
本草案は、情報の報告に関しても 1 章を設け、上記(1)でご紹介した投資事項に関する報告
の他、投資事項変更の報告(本草案第 89 条~第 91 条)及び年度報告等の定期報告(本草案第
92 条~第 95 条)について規定しています。
その他、投資促進27(本草案第 6 章)、投資保護28(本草案第 7 章)、苦情調整処理29(本草
案第 8 章)
、監督検査30(本草案第 9 章)
、法律責任31(本草案第 10 章)等が規定されていま
す。
2.今後の注意点
本草案は意見募集段階ですが、外国投資法が施行に至った場合、日系企業による中国投資に
与えるインパクトは非常に大きなものとなることが予想されます。歓迎すべき点としては、こ
れまで全ての案件で必要であった審査許可がネガティブリストに該当しない限り不要となった
ことが挙げられます。これにより、投資時に必要であった所要期間が大きく短縮されることが
期待できます。
他方で、国家安全審査制度の規範化が図られていますので、今後は同制度にも注意した投資
が必要となるものと考えられます。また、既存の外商投資企業、特に多くの合弁企業において
は、外国投資法の発効後 3 年以内の経営組織機構の変更を余儀なくされる可能性がありますの
で、この点に注意が必要です。
(5)「『中華人民共和国民事訴訟法』の適用についての解釈」
(关于适用《中华人民共和国民事诉讼法》的解释)
2015 年 1 月 30 日公布、2015 年 2 月 4 日施行
http://www.chinacourt.org/law/detail/2015/01/id/148091.shtml
同解釈の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
27
国による投資促進サービスの提供(本草案第 103 条)、特殊な経済地域の設置(本草案第 109
条)等
28 国家賠償を要求する権利の明記(本草案第 113 条)
、外国投資家・外国投資企業による法律
に基づいた商会、協会の設立、参加等(本草案第 117 条)。
29 国が外国投資の苦情調整処理体制を構築し、外国投資家・外国企業と行政機関の間の投資紛
争の調整と処理に責任を持つこと等(本草案第 119 条)。
30 外国投資所管機関による検査内容(本草案第 131 条)
、誠実信用情報の公開(本草案第 142
条)等。
31 各外国投資法違反行為に対する処罰等。例:実施禁止目録への投資→投資実施の停止命令、
期限を定めた持分又はその他の資産の処分命令、違法所得の没収、これと併せた 10 万元以上
100 万元以下又は違法な投資額の 10%以下の罰金(本草案第 145 条)。
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解説
1.主な内容
中国の民事訴訟法は 2012 年に全面改正32されました。当該改正は、1992 年に民事訴訟法が
施行されて以来、初めての全面改正で、改正された条文は 100 条文近くに上るものでした。本
解釈は、改正民事訴訟法の適用についての解釈を定めたもので、改正民事訴訟法の施行後より
起草作業が開始され、2 年を経て公布に至りました。本解釈は、全 23 章、全 552 条文から構成
され、これまでで最も条文数が多く、最も長い司法解釈となっています。
その概要は以下のとおりです。なお、本解釈の施行に伴い、「『民事訴訟法』の適用に関す
る若干問題についての意見」(以下「旧意見」といいます)33は廃止されました。
(1)管轄に関する解釈
民事訴訟法は、「被告の住所地」を原則的な管轄地としています(同法第 21 条)。この「住
所地」について、本解釈は、法人又はその他の組織の「住所地」とは、法人又はその他の組織
の主要な事務機構所在地を指す(この点は旧意見と類似しています)とした上で、主要な事務
機構所在地が確定できない場合、法人又はその他の組織の登録地又は登記地をもって「住所地」
とする旨を規定する(本解釈第 3 条)など、管轄の問題についてより詳細に規定しています。
(2)訴訟代理人に関する解釈
民事訴訟法は、訴訟代理人として委任を受けることができるものとして、「当事者の従業員」
を挙げています(同法第 58 条第 2 項第 2 号)。この「当事者の従業員」について、本解釈は、
「当事者と合法的に労働人事関係のある従業員」が訴訟代理人となれることを明確にする(本
解釈第 86 条)など、訴訟代理人の資格、訴訟への参加の問題等についてより具体的に規定して
います34。
(3)証拠に関する解釈
民事訴訟法では、証拠に含まれるものとして「電子データ」を挙げています(同法第 63 条第
2 項第 5 号)。本解釈では、この「電子データ」について、
「電子メール、電子データ交換(EDI)、
インターネット上のチャット記録、ブログ、マイクロブログ、携帯電話のショートメッセージ、
電子サイン、ドメインネーム等の形式又はメモリーを通した電子媒体中の情報を指すと規定す
る(本解釈第 116 条第 1 項)など、証拠に関連する問題について詳細に規定しています。なお、
当事者が陳述し、証人が証言をする場合、事実に基づき陳述し、事実どおりに証言する旨の保
32
2012 年 8 月 31 日公布、2013 年 1 月 1 日施行。
1992 年 7 月 14 日公布、同日施行。
34 なお、渉外民事訴訟の外国籍当事者は、自国人に訴訟代理人となるよう委任することも、自
国の弁護士に非弁護士の身分として訴訟代理人に就任するよう委任することもできるとされて
います(本解釈第 528 条。旧意見から存在する規定です)。
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33
証書に署名しなければならないことをも特に規定しました(本解釈第 119 条)。
(4)保全に関する解釈
民事訴訟法では、保全の申し立てを行う際、申立人は担保を提供しなければならないと規定
しています(同法第 101 条第 1 項)。本解釈は、この担保の金額について、財産の保全の場合
には保全を請求する金額に相当する担保の提供が必要であること(但し、事情が特殊である場
合は事情を斟酌して処理することが可能)、行為の保全の場合には人民法院が案件の具体的な
状況に基づき決定することとして規範化を図る(本解釈第 152 条第 2 項)など、保全の問題に
ついて統一的に規定しています。
(5)民事訴訟の妨害に対する強制措置に関する解釈
民事訴訟法では、審理中の法廷規則違反行為に対する強制措置について規定しています(同
法第 110 条)。本解釈は、同法に基づき処理される場合として、①許可を得ずに録音、録画、
撮影を行った場合、②許可を得ずに移動通信等の方式をもって審判活動を現場で伝播した場合、
③その他の法廷秩序の撹乱、審判活動の妨害を行った場合を具体的に列挙する(本解釈第 176
条)など、民事訴訟の妨害に対する強制措置の関連規定を整備し、その制裁の強化を図ってい
ます。
(6)立件の義務付けに関する解釈
民事訴訟法第 119 条に規定する条件を満たし、かつ同法第 124 条に規定する状況がない訴訟
提起については、登記・立件をしなければならないこと、提訴の条件を満たしているかをその
場で判定することができないものについては、提訴資料を受領した上で、受領日を明記した書
面の証拠を発行しなければならないことを規定し(本解釈第 208 条)、各人民法院が事実上訴
訟提起を拒む事態が生じることの回避を図っています。
(7)執行に対する異議の訴え及び執行に関する解釈
執行に対する異議の訴えの条件、当該訴えにおける人民法院の審査処理手続について明確に
規定し(本解釈第 304 条~316 条)、人民法院による封印、差押え、凍結及び競売、売却等の
執行措置を更に規範化し(本解釈第 486 条、487 条)、かつ、「執行が困難」「執行の混乱」
等の問題を効果的に解消するため、企業破産法に定める条件を満たす企業法人である被執行者
について人民法院は、管轄権を有する人民法院に移送して破産手続に従って処理させることが
できる旨(本解釈第 513 条)等を規定しています。
2.今後の注意点
中国でビジネスを展開する上で、民事訴訟と無縁であることが最も望ましいのは言うまでも
ありません。しかし、やむを得ず自ら訴訟を提起する場合や、訴訟を提起される場合もありえ
ます。本解釈は、改正民事訴訟法下での訴訟提起、訴訟審理及び執行等に関する多くの事項を
明確にしており、各人民法院も本解釈に従うことになります。このため、民事訴訟の対応をせ
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
ざるを得なくなった際には、民事訴訟法と共に本解釈をも参照すべきことに留意しておく必要
があります。
(6)企業再編に関する最新動向
中国財政部及び国家税務局は 2015 年 1 月 8 日、財税[2014]109 号及び財税[2014]116 号通達
(以下は「109 号通達」、「116 号通達」と略する)を公布し、企業再編の特殊性税務処理35の
適用範囲を拡大し、 非貨幣性資産を用いた投資に係る同資産の譲渡所得を、5 年を超えない期
間内で各年度の課税所得に均等に計上することができるとした。当該 2 通達は 2014 年 1 月 1
日に遡って施行され、公布前に未処理の再編又は投資行為にも適用される。
解説
1. 主な内容
1.1、企業再編促進に関連する企業所得税処理問題に関する通知(財税【2014】109 号)
(关于促进企业重组有关企业所得税处理问题的通知)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1451490/content.html
2014 年 12 月 25 日発布
2014 年 1 月 1 日より実施
同通知の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
109 号通達の主な内容は下記の通りである。
【持分買収に関して】

財税[2009]59 号通達36第六条第(二)項に「持分買収に関して、買収元企業が購入する持
分が買収先企業の全持分の 75%を下回らず」との規定を「持分買収に関して、買収元企
35企業再編に伴い、中国国内の持分又は資産買収は下記全ての条件を満たすなら、取引双方は
特殊性税務処理に適用し、納付税額の延べ払いができる(クロスボーダーの再編取引は、なお付
加条件が満たさなければならない):
(一)合理的な商業目的を有し、納付税額の減少や免除、延払いを主要な目的としない;
(二)持分買収に関して、買収元企業が購入する持分が買収先企業の全持分の 75%を下回らず;
(三)企業再編後の連続する 12 ヵ月において、再編資産の元の実質性経営活動が変化をしない;
(四)再編取引対価における持分による支払金額が、取引総額の 85%を下回らず;
(五)企業再編において持分による支払を取得した元の主要株主が、再編後の連続する 12 ヵ月
以内に、取得した持分を譲渡しない。
特殊性税務処理の場合、再編取引双方は再編時に損益を確定しないことができ、税金の繰延待
遇が享受できる。
36参考
URL:
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810765/n812166/n812637/c1188923/content.html
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業が購入する持分が買収先企業の全持分の 50%を下回らず」へと変更する。
【資産買収に関して】

財税[2009]59 号通達第六条第(三)項に「資産買収に関して、譲受企業が購入する資産が
譲渡企業の全資産の 75%を下回らず」との規定を「資産買収に関して、譲受企業が購入
する資産が譲渡企業の全資産の 50%を下回らず」へと変更する。
【持分、資産の移転に関して】

100%直接支配する居住者企業の間、及び同一もしくは同じ複数の居住者企業による 100%
直接支配を受ける居住者企業の間での帳簿上の純資産価値による持分もしくは資産の移
転について、凡そ合理的な商業目的を有し、納付税額の減少、免除もしくは遅延を主要
目的とせず、持分もしくは資産移転後の連続 12 ヶ月以内に移転された持分もしくは資産
のもとの実質的な経営活動を変更せず、且つ移転元企業及び移転先企業がともに会計上
の損益を確認していない場合、以下の規定により特殊性税務処理を行うことを選択する
ことができる。

移転元企業及び移転先企業は共に所得を確認しないこと。

移転先企業が移転持分もしくは資産取得の課税基礎を、移転持分もしくは資産の元の帳
簿上の純資産価値で確定すること。

移転先企業が取得する移転資産は、その元の帳簿上の純資産価値により計算して減価償
却をしなければならないこと。
1.2、非貨幣性資産投資にかかる企業所得税政策問題に関する通知(財税 2014 年第 116 号)
(关于非货币性资产投资企业所得税政策问题的通知)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c1451474/content.html
2014 年 12 月 31 日発布
2014 年 1 月 1 日より実施
同通知の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
116 号通達の主な内容は下記の通りである。

居住者企業(以下、「企業」と略称)は、非貨幣性資産を用いた投資に係る同資産の譲渡
所得について 5 年を超えない期間内で各年度の課税所得に均等に計上することができ
る。

企業の非貨幣性資産を用いた投資に係る譲渡所得は、非貨幣性資産を評価し、評価後の
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公正価値から税務上の簿価を控除した後の残高により計算する。譲渡所得は、投資契約
書が発効し、持分登記手続を行う時に認識すべきである。

企業が非貨幣性資産を用いた投資により取得する投資先企業持分の課税基礎は、非貨
幣性資産の元課税基礎により確認し、毎年認識される譲渡所得を毎期に加算して調整す
る。被投資企業が取得する非貨幣性資産の税務上の簿価は、同資産の公正価値により確
認すべきである。

企業が投資後 5 年以内に上記の持分を譲渡する場合、または投資を回収する場合、課税
の繰延は停止され、未認識の非貨幣性資産の譲渡所得は同年の年度確定申告時に一括
して認識すべきである。持分譲渡所得の計算に当たっては、本通知第 3 条第 1 項が規定
する持分の税務上の簿価の加算調整(即ち非貨幣性資産の元課税基礎に認識される譲
渡所得を加算して調整すること)を一括に行う。企業が投資後 5 年以内に登記抹消する場
合も課税の繰延は停止され、未認識の非貨幣性資産の譲渡所得は同年の年度確定申告
時に一括して認識すべきである。

本通知にいう非貨幣性資産とは、現金、銀行預金、売掛金、受取手形及び満期保有予定
の債権投資等の貨幣性資産以外の資産を指す。本通知にいう非貨幣性資産を用いた投
資は、非貨幣性資産を新規設立する居住者企業への出資、または既存の居住者企業へ
の追加出資に充てることに限定する。

非貨幣性資産を用いた投資が、財税[2009]59 号等が規定する特殊性税務処理の条件に
符合する場合、特殊性税務処理として処理することもできる。
2、企業への影響
109 号通達により、持分もしくは資産買収においての最低買収比率は従来の 75%から 50%に引
き下げられた。その上、居住者企業グループ内で行われる持分もしくは資産移転に関する特殊
性税務処理の適用が追加されて明確になった。
居住者企業は非貨幣資産によりその他居住者企業へ投資する際、投資元企業は非貨幣性資産
の公正価値から税金計算基礎を控除後の残存価値に基づき、非貨幣資産の譲渡所得を確定する。
116 号通達により、上述所得を 5 年間以内に分割し当年度の課税所得額に均等に計上すること
ができるようになった。同時に非貨幣資産投資により取得した投資先企業の持分の課税基礎も
上記課税処理に従って分割して調整する必要がある。当該政策は上海自由貿易試験区で試行さ
れたが、116 通達文の公布に伴って全国に展開された。
109 号通達及び 116 号通達の公布は納税者にとって朗報であると言え、持分もしくは資産買
収取引において税務上の有益な取扱を受けられると考えられる。しかしながら、居住者企業グ
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
ループ内で行われる持分もしくは資産移転に関する特殊性税務処理は、グループ内のクロスボ
ーダー再編取引及び国外親会社のグループ内再編(合併、分立、清算等)による国内企業の持分
譲渡取引には適用しない。
今後、国家税務局から関連細則が公布され、より詳細(例えば、
「移転」行為の定義など)が明
確化になると見込まれる。納税者は関連規定に基づき、再編取引が特殊性税務処理等の税金延
払いの適用性を積極的に自己評価し、法規及び実務動向に注目する一方、必要に応じて専門的
なコンサルティングを求めることをアドバイスしたい。
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
<2>知っておきたい中国語<第八十五回> ~「春晚」編~
皆さん、春節あけましておめでとうございます(春节快乐)
。春節といえば、今年の「CCTV
春節聯歓晩会」(CCTV 春节联欢晚会)です。中国にいらっしゃった方はご覧になりましたか。
気に入った演目はありましたか。今回は中国で大晦日(除夕)の恒例番組(惯例节目)である
「春晚」に関する中国語を紹介します。
この番組は、日本の「NHK 紅白歌合戦」に当たり、1983 年から始まり、今年で 33 年目を迎え
ました。紅白のような男女による歌の対決ではなく、ダンス(舞蹈)、お笑いコント(小品)
、
京劇(京剧)
、マジック(魔术)
、雑技(杂技)、武術(武术)など、さまざまなジャンルを網羅
した総合的な娯楽番組で、中国の春節に欠かせない風物詩(中国春节不可或缺的独特风景)と
言っても過言ではありません。国内最大規模、最多出演者、最長放送時間を誇るこの番組は毎
年高視聴率を記録しているため、トップアーティストでも「ノーギャラで出演したい」と宣言
するほど、その人気振りを垣間見ることができます。
今年の「春晚」は 2 月 18 日 20 時から翌 1 時まで約 5 時間にわたって全世界に生放送されま
した。
「家和万事兴」
(家庭睦まじくすれば万事が繁栄する)が今年のテーマでした。出演者は
年配層、中年層、青年層の三代が多く、一般人の芸達者(来自基层的身怀绝技的百姓演员)も
登場し、
「全民大联欢」
(全国民の交歓会)の様相を呈しています。また、春晩は 33 年続いてい
ますが、今回は干支の羊にちなんだキャラクター「阳阳」が初のマスコットキャラクター(吉
祥物)として、大晦日の晩にデビューしました(日本のゆるキャラブームの影響でしょうか?)。
プログラムについては、汚職(贪污渎职)行為を皮肉する(讽刺)
、
「反腐敗(反腐)
」内容の
漫才(相声)やお笑いコントが注目され、伝統的な京劇、武術、無形文化遺産の演目において
も革新的な表現スタイルが取り入れられ、若者を惹きつける工夫もありました。
「春晚」は伝統的な文化と価値観を伝播するだけでなく、多くの現実的な社会問題をも取り
扱います。伝統的な中華文化に加え、今の中国を理解する「絵本」のような存在だともいわれ
ます。皆さんも機会があれば是非「春晚」をご覧下さい。
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第 126 号(2015 年 2 月 27 日発行)
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