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bell 第一作企画書第一案 茜編 2009.12 片山歩 ヒロイン名 雪坂 茜(ゆき

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bell 第一作企画書第一案 茜編 2009.12 片山歩 ヒロイン名 雪坂 茜(ゆき
bell 第一作企画書第一案 茜編
2009.12 片山歩
ヒロイン名
雪坂 茜(ゆきさか あかね)
キャラプロット・茜
サブヒロイン1
17歳 ♀
156 ㎝ 43 ㎏ A 型 誕生日2月11日
B74 W58
H77
赤の短髪 アクセなし
盲目(目をつむっている)
自宅で母と二人暮らし 高校には通わず 言葉は主に敬体
真面目でしっかりしているがどこか抜けている
サブキャラ名
雪坂 和代(ゆきさか かずよ)
キャラプロット・和代
48歳 ♀ 立ち絵なし
160 ㎝ 52 ㎏ A 型 誕生日2月4日
茜の母 赤の長髪
精神的に病んでおり5歳児程度に幼児退行&記憶喪失
茜が玄に手伝ってもらって介護
サブキャラ名
手嶌 玄(てしま げん)
キャラプロット・手嶌
69歳 ♂ 立ち絵なし
163 ㎝ 50 ㎏ O 型 誕生日11月19日
町医者 雪坂家とは茜が生まれる前からの家族ぐるみの付き合い
今は医者の仕事よりも茜の手伝いに力を入ている
テーマ
旅の始まり
シナリオ
下記参照
備考
重い話です。
茜ルートシナリオ概要
起
良佑は盲目の少女、茜と出会う。いろいろと困っているようだったので小早川の何でも
屋に連れて行く。そこで茜は小早川や美陽と仲良くなる。(ここまで共通シナリオ)
数日を経て良佑と茜は付き合うようになり、目が見えない茜を手伝っていく。
承
付き合ってしばらくして茜の家に行くという話がでるが茜は気が進まない様子。茜の話
によると茜の母、和代は精神的に病んでいて、幼児のような振る舞いをするらしい。そん
な母の世話をする茜のためにも、茜の家に行くことになる。
bell 第一作企画書第一案 茜編
2009.12 片山歩
茜の家に行くと和代が現れるがやはり幼児のような振る舞いをしている。茜は手馴れた
様子で和代の世話をする。茜は母のことを「和代ちゃん」と呼び、和代は茜のことを「茜
おねぇちゃん」と呼ぶ、いびつな親子関係だった。
茜が一人で和代の世話をしているわけではなく、医者の手嶌が毎日手伝っているようだ
った。手嶌がなぜ茜の手伝いをするのかはわからない。
何でも屋の人々も交えて茜と和代の手伝いをしていくことになる。
転
2月になったある日、和代の誕生日が近づいていることを知り、誕生日パーティーを企
画する。手嶌以外のメンバーは参加することになる。良佑と茜は和代の誕生日プレゼント
を探しに行く。店で、目が見えない茜が手にとったのはとてもプレゼントには不向きな置
物。良佑は自分で選んだ青目金髪の女の子の人形をプレゼントにさせる。
2月4日、和代の誕生日に茜の家で和代のバースデーパーティーを開催する。何でも屋
の一同も揃い、プレゼントの人形を和代に渡す。しかし、人形を見た和代は一変、錯乱状
態に陥る。それは人形の青い目を拒絶するようなもので、良佑には何が起きたかわからな
い。茜に何が起きているのか訊こうとするが、茜も放心状態で立ち尽くしているようだっ
た。小早川が必死に押さえつけた後、和代は気絶してしまう。
美陽が手嶌を呼びに行き、手嶌が駆けつけることでその場は収まった。良佑には何が起
きたかわからないままパーティーは終わる。
その後和代は何事もなかったようにもとの生活にもどるが、茜はまだ精神的に不安定ら
しく手嶌のところにいるらしい。良佑は手嶌のところに行き、手嶌から茜と和代の過去を
聞くことになる。
回想
茜が生まれる前のこと、雪坂家は和代と和代の夫、そして和代の息子、友治(ともはる)
の三人家族だった。友治は大のお父さん子で家族は仲睦まじく暮らしていた。手嶌とはそ
の頃からの付き合いだった。友治が 11 歳になった頃、友治は弟か妹が欲しいと言い出した。
そして友治が中学校にあがる頃、待望の妹が誕生する。その時はとても夕日が綺麗な夕方
で、そこから茜という名前がつけられた。手嶌も同席する中、幸せに溢れた一瞬だったが、
茜が目を開けたとき事態は急変する。茜の瞳は、青かった。両親を含め親戚全般にわたっ
て目が青い人間はいない。
茜の父は和代を疑い次第に家に姿を見せなくなり、やがて音信不通となる。和代もお父
さん子だった友治も大きなショックを受ける。友治は家族が壊れていった原因は茜にある
と思い、茜に手をかけようとする。その時ちょうど雪坂家に来た手嶌に見つかり未遂に終
わるが、手嶌から逃げようとして道路に飛び出したところを車にはねられ友治は事故死す
る。和代は立て続けに家族を失ったショックで精神を病み、現在のような状態になる。
茜は施設で育てられることになる。その当時はまだ茜の目は見えていた。手嶌も茜の所
bell 第一作企画書第一案 茜編
2009.12 片山歩
を度々訪れ茜の成長を見守っていた。ある時茜は手嶌に、両親に会いたいと言う。手嶌は
ためらったが、茜の覚悟と事実を知るべきという思いから、全てを話した後和代に会わせ
る。しかしその時和代は茜の目の前で人形の時と同様に娘の目を拒絶した。そのことで茜
は目を開けることも、目が見えることも、母に拒絶されたことも忘れてしまう。手嶌は友
治を死なせたことと、茜の光を奪った責任から、老いてもなお雪坂家を守る決心をする。
目を閉じた茜は和代とも仲良くなり、いびつな親子関係が始まった。
回想終了
結
一連の話を聞いた良佑は手嶌に茜のそばにいてやりたいと言うが、精神的に不安定な状
況だからと断られる。良佑はそれでも何かをしなければならないと思い、茜の代わりに和
代の面倒を見ていこうと決める。
和代の身の回りの世話などをこなしながら、ある日、ベッドの下に誕生日パーティーの
時のプレゼントの人形が落ちているのを見つける。
BAD END
良佑は青い目の人形をもう和代に見せてはいけないと思い、人形を隠して世話を続ける。
しばらくして茜は落ち着き、茜の家に戻ってくる。しかし和代が青い目を拒絶した事は覚
えていないらしく、誕生日の前のいびつな親子関係に戻っていった。
茜編 TRUE END
人形と茜の姿が重なり、和代に茜のことを受け入れさせなければいけないと思った良佑
は、和代にその人形を見せる。誕生日の時のように錯乱状態に陥った和代に対して良佑は
必死に茜のことを思い出させようとする。しかし、またしても和代は錯乱の挙句に気絶し
てしまう。仕方なく手嶌を呼ぶが、手嶌にもう雪坂家に近づくなと言われてしまう。
失意のまま翌日を迎えた良佑は、昼、手嶌から呼び出され和代のところに行くように言
われる。そこには記憶を取り戻した和代がいた。手嶌は、それは良佑のおかげだと言う。
その上で落ち着きを取り戻してきた茜に会わせることになる。
その日の夕刻、会わせる場所として良佑と和代は海で茜を待ち、手嶌は茜を連れてくる
ことに。
茜と和代の再会。和代は茜のことを「茜」と呼び、茜を抱きしめる。和代は茜を自分の
娘として受け入れることができた。茜にとっては生まれて初めて「家族」を手に入れ、自
分の本当の姿を受け入れてくれる場所ができた。光を失っていた茜にとって本当に必要だ
ったのは目に見える光ではなく、茜を包み込む暖かい光。
茜が生まれた時の夕日のあとには朝が来ることのない「夜」が訪れたが、今の夕日のあ
とに来る夜は朝を迎えることができる。茜の本当の人生はここから始まる。
bell 第一作企画書第一案 茜編
2009.12 片山歩
母の腕の中で茜はゆっくりと目を開けた。夕日が照らす真っ赤な世界の中、茜の青い瞳
から涙がこぼれ落ちる。
「おかあさんっ」
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