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化学物質と環境 - 国立環境研究所
化学物 質 と環境 平成 16年 度 化学 物質分析法 開発調査報 告書 平成 17年 7月 環境省 環境保健部 環境安全課 本報 告書 は 、化 学物質環境 実態調 査 にお い て 、 地方 環境研 究所等 に委託 した化 学物質分 析 法 開発調査 の報 告書等 につ いて 、平成 16年 度化 学物質環境実態 調 査 分析 法 開発 検討 作 業部会 (水 系 )、 平成 16年 度化 学物質環境 実態調査 分析 法 開発検討 作業部会 (大 気 系 ) 及 び 平成 16年 度化 学物質環境 実態調査 分析 法 開発検討 作業部会 (LC/MS)に お い て 検討 した うえで 、 と りま とめた もので あ る。 なお 、初期 環境調査 及 び 詳 細環境 調 査 の試 料採 取要領 につ い ては 、 「化 学物質環境 実態 の手 引 き」 を参 照 され た い。 査実施 調 (注 ) 1.目 次 中 の O印 は 、環境 中 の微 量 化 学物 質 の分析 法 の 開発 がな され た こ とを示 し、 △ 印 は 、環境 中 の微 量 化学物質 の分析法 の 開発 が 困難 とされ た こ とを示 す。 2.各 分析 法 の 冒頭 、最後尾等 に分析 法 開発 担 当者 の コ メ ン ト等 が付 され て い る場 合 が あ る ので 特 に留意 され た い 。 3.本 報告 書 にお い て用 い られ てい る分析 関係 語 句 の うち、商 品名 を示 す もの につ い て は 、適 当な一 般名 が 見 当 らなか っ たた めや む をえず使 用 してい る もの で あ り、 環 境省環境 安全課 にお い てそ の 商 品名 の使 用 を推 薦 す る こ とを意 味す る もの で はな い。 4.本 報 告書 に記 載す る分析法 は、環境省 乗境安全課 が 関係 地方公 共 団体等 の協力 を 得 て実施 してい る化 学物質環境実態 調 査 に使 用す るた め 開発 され た もの で あ るた め、 個 々 の化 学物 質 につ い て 当該 分析 法 が最 良で はない場合 もあ り得 るこ とを了解 され た い 。 化学物 質環境実 態調査 分析 法開発検討作業 部 会 (水 系 ) 奥 村 為 男 大 阪府 環境 情報 セ ン タ ー 環境測 定室 調 査 課研 究員 飼 持 堅 志 岡 山県環境保健 セ ン ター 環境科 学部水 質第 二 科長 座長 白 石 寛 明 (独 )国 立 環境研 究所化 学物質環境 リス ク研 究 セ ン ター 長 柴 田 康 行 (独 )国 立 県境研 究所化 学乗境研 究領域長 武 田 明 治 元 日本大 学 生 物 資源 科 学部食 品科 学 工 学科教授 花 田 喜 文 北 九 州市環境 局廃棄 物指導課廃 棄 物指導係 長 福 嶋 実 大 阪市 立 環境科 学研 究所研 究 副主幹 宇佐 見 義 博 愛知 県環境調査 セ ン ター応 用化 学部主任研 究員 中 根 知 康 愛知 県環境調査 セ ン ター応 用化 学部技 師 笹 井 春 雄 長 野県環境保全研 究所環境保 全 チ ー ム主任研 究員 広 杉 山 和 岡 山県環境保健 セ ン ター環境科 学部水 質第 二 科専 門研 究員 吉 田 光方子 兵 庫 県 立 健康環境科 学研 究 セ ン ター 安全科 学部主任研 究員 化学 物質環境 実 態調査 分析 法開発 検討作業部 会 (大 気 系 ) 今 村 大 阪府環境 情報 セ ン ター 環境科 学室調 査課 主 任研 究員 清 川 田 邦 明 新潟薬科 大 学応 用 生命 科学部助教授 座長 鈴 木 茂 (独 )国 立 環境研 究 所循 環型社会形成推進 。廃棄 物研 究 セ ン ター 循 環資源 。廃 棄物試 験評価研 究室主 任研 究員 中 野 武 兵 庫 県 立 健康環境科 学研 究 セ ン ター 安全科 学部研 究主 幹 長 谷川 敦 子 神奈川 県環境科 学 セ ン ター 環境保 全 部 主 任研 究員 松 下 秀 鶴 静 岡県 立 大学名 誉教授 化学物質環境実態調査分析法開発検討作業部会 (LC/MS) 大阪府環境情報 センター環境科学室調査課主任研究員 今 村 清 上 堀 美知子 大阪府環境情報センター環境科学室分析課 主査 岡山県環境保健 センター環境科学部水質第二科技師 浦 山 豊 弘 均 川崎市公 害研究所大気研究担当技術吏員 江 原 大阪府環境情報 センター環境科学室調査課研究員 奥 村 為 男 山 口県環境保健研究センター大気部研究員 嘉 村 ′久美子 木 船 信 行 (財 )日 本食品分析センター試験研究部副部長 飼 持 堅 志 岡山県環境保健 センター環境科学部水質第二科長 兵庫県立健康環境科学研究センター安全科学部主任研究員 古武家 善 成 小 松 一 裕 (財 )日 本食品分析センター環境科学事業部事業部長 座長 佐 々木 白 石 鈴 木 和 寛 澄 田 田 辺 田 原 長谷川 花 田 福 嶋 古 谷 盛 田 和歌子 顕 子 る り子 敦 童 [ 典 宗 明 明 茂 子 文 実 子 利 岩 手 県環境保健研 究 セ ン ター 環境 科 学部 上 席専 門研 究員 (独 )国 立 環境研 究所化 学物 質環境 リス ク研 究 セ ン ター 長 (独 )国 立 環境研 究所循環型社会形成推 進 。廃棄 物研 究 セ ン ター循 環 資源 ・ 廃棄物試 験評 価研 究 室主 任研 究員 山 口県環境保健 研 究 セ ン タ ー 水 質部研 究員 新 潟 県保健 環境 科学研 究所水 質科 学科 専 門研 究員 北海 道環境科 学研 究 セ ン ター 環境保 全 部化 学物質第 一 科 研 究職 員 神奈 )│1県 環境科 学 セ ン ター 環境保 全部 主 任研 究員 北 九 州 市環境 局廃棄 物指導課廃棄 物指 導係長 大 阪市 立 環境科 学研 究所研 究副主幹 山 口県環境保健研 究 セ ン ター 水 質部研 究員 川 崎市 公 害研 究所 大気研 究担 当技術 吏員 目 次 水 質 、底 質 又 は生 物 中化 学物 質 に 関す る GC/MSに 開発担 当 対 象 物 質 名 自治 体 名 よる分析 法 対象媒体 水質 ~~~~~ 長野県 ヒ ドラ ジ ン 愛知 県 2-メ チ ル チ オ ー4-tert― フコウ レフアミ ノ ー6-う/ク ロ ラ ガ ロ ピル ア ミノ s― トリア ジ ン 傷可名 :イ ル ガ ロー ル 1051) 兵庫 県 N,N'― ジ トリル ーパ ラーフ ェニ レン ジ ア ミン ジ キ シル ーパ ラーフェ ニ レン ジ ア ミン N,N'ジ フ ェニル パ ラーフ ェ ニ レン ジア ミン ポ リブ ロモ ジ フ ェ ニ ル エ ー テル 類 Ⅱ .LC/MSに 開発 担 当 自治 体 名 分析法 記載 頁 生物 ○ N,N'― 岡 山県 底 質 1 ○ ○ ○ ○ ○ 18 △ △ △ △ △ △ 31 68 よ る分 析 法 対 象 物 質 名 北海 道 ポ ヅ (オ キ シ エ チ レン )=ノ ニ ル フ ェ ニ ル エ ー /ル 岩手県 トリフ ェニル ボ ロン 神奈川 県 (n一 オ ク タデ 対象媒体 水質 底質 生物 大気 食事 ○ 分 析法 記載 頁 109 シル ア ミン) ○ N― (1,3-ジ メチル ブチル )一N― フ ェ ニ ル ー1,4-フ ェニ レン ジア ミン O 新潟 県 ポ リ (オ キ シ エ チ レン)ラ ウ リル エ ー エ ジル ○ 157 大 阪府 3-ヨ ー ドー2-プ ロ ピニ ァ レブ チ ァ レカ ヽ 一ノミ ○ 177 138 147 O メー ト 兵庫県 直 鎖 アル キル ベ ンゼ ンスル ホ ン 酸 ナ ト リ ウム (LAS) 岡 山県 短 鎖塩 素 化 パ ラ フ ィ ン 中鎖 塩 素 化 パ ラ フ ィ ン 山 口県 2-(3,5-ジ ーtert― ブチル ー2-ヒ ドロキ シ フ ェ ニ ル )ベ ン ブ トリア ゾー ル 日本 食 品 分つ千センター ペ ル フル オ ロオ ク タ ン ス ル ホ ン酸 (PFOS) ペ ル フル オ ロオ ク タ ン酸 187 ○ O O O O ○ O ○ 204 246 286 ○ (PFOA) ○ 300 Ⅰ. 水質、底質及び生物中化学物質に関するGC/MS による分析法 │ 長野県環境保全研究所 │ ヒ ドラ ジ ン │ [構 造式 ] Hydrazlne CAS.No 302-01-2 H\ \ H / //H N― 一 N \ H 物理化 学的性状及 び用途 物質 → 融点 分子量 (℃ ヒ ドラジン 32.05 物質 ) → LogPo♂ 沸点 (℃ ) 2 ■3.5 蒸気圧 → 水溶解度 伍g/1oomL) 比重 → -1.37 自由に混和 用途 (HL74Hg) ー ヒ ドラジン 1.o13 燃料 、還元剤 、各種製 品原料 *)初 期環境調査分析法開発対象物質 シー ト Sl.分 析法 (1)分 析法 の概要 し 争 ソ ξ 手 引 降 糾艶 ぜ 恥 姦 今 科 町 ぎ 発 巽 拍 遷 玲 ま そテ イ 石 折 推 缶乙 窪 勇 藝 を 壱 J棧 !ヒ (2)試 薬・器具 試薬 】 【 ヒ ドラジン :試 薬特級 だ 外ラ 品 ∫ え ¥わ ゞ ,4%烈ぢ 秤 比 与 ヘ キサ ン :残 ズ 農試 薬試験用 エ ー テル :残 農試薬試験用 フル フ ラール :試 薬特級 硫 酸 :試 薬特級 塩 酸 :試 薬特級 加熱処理 会:察 彙薄森試験用(600℃ で6時 間 蕪粂靡籐事 サ多 ∼ ) -1- 4%フ ル フラール ー0.5mo1/L酢 酸 ナ トリウム溶液 (以 下 フル フ ラール 試 薬 ):フ ル フ ラー を蒸 留後 (注 1)、 そ の 2mLを 50mLの 0.5mo1/L酢 酸 ナ トリウム水 溶液 に溶 かす。 この溶液 は使用直前 に作成す る。作成後 時間経過 によ り妨 害物質 が 増加す る (注 2)。 0.5mo1/L酢 酸 ナ トリウム水溶液 :無 水 酢酸 ナ トリウム 2,05gを 精製水 50mLに 溶 かす 。 0,01mo1/L塩 酸溶液 :精 製水 に塩酸 8mLを 加 え精 製水 で 100mLに 定容 し、lmO1/L塩 酸溶 液 を作成す る。 これ を lmL分 取 し、精製水 で 100mLに メス ア ップ し、0.01mO1/L塩 酸溶液 を作成す る。 精 夢軽水 :MILLIPORE Milli― Q SP TOC 器具】 【 ロー タ リーエバ ポ レー ター :溶 液 の濃縮 に用 い る。 蒸留装置 :フ ル フ ラール の蒸留 に使用す る シ リカ ゲ ル カ ー トリ ッ ジ カ ラ ム :Wat( 鼻s se「 Pak Plus(容 量 :690mg)Silica Cartridges 使 用前 にヘ キサ ン 10mLで 洗浄す る。 (3)分 析法 試料 の採取お よび保存】 【 「化学物質環境調 査試料採取要領」 に従 う。試料 は塩酸 lmLを 加 えたガラス瓶 に lL採 し 取 、速や かに前処理操作 を行 う。試料採水後直 ちに処理できない場合 は冷 暗所 で保 存す る。 試料液 の前処理・調製】 【 試料水 100mLを 300mLの 分液 ロー トに取 リサ ロゲー トーA(4皿 g/L)5μ Lを 力日えて軽 く振 とうした後、濃硫酸 2mLを 加 え振 と うす る (約 0.4mo1/L硫 酸酸性)。 フル フ ラール試薬 5mLを 加 え時々振 と うしなが ら30分 放置す る。ヘ キサ ン 20mLで 5分 間振 とう抽 出 し静置後、 ヘ キサ ン層 を分取 し、再度 、水層 にヘ キサ ン 20mLを 加 え、同様 に抽 出す る。 ヘ キサ ン層 を合わせ精製水 20mLを 加 え振 とうしヘ キサ ン層 を洗浄す る。静置後、ヘ キサ ン層 を無水硫 酸 ナ トリウムで脱水後、 ロー タ リーエバ ポ レー ター によ り濃縮す る。濃縮液 を10mLの 試験 管 に移 し、窒素パ ー ジによ り 0.2mLま で濃縮後、内標準物質HCB 13c(10mg/L)を 5μ L力 日え、 GC/MS(SIM)1こ よ り定量す る。 なお、爽雑物が多 い試料 の場合 はGC/MS用 の 内標準液 を添加す る前 にシ リカ・ カー トリ ッジによるク リー ンア ップ (注 3)を 実施す る。 空試験液 の調製 】 【 精製水 100mLを 300mLの 分液 ロー トに取 リサ ロゲー トーA(4mg/L)5μ Lを 加 えて軽 く振 とうした後、試料液 の前処理・調製 に従 い操作す る。 【 標準液 の調製】 [検 量線作成用標準液 ]ヒ ドラジ ンー水和物 0.156gを 秤 量 し、0.01mO1/L HClで 50mL に定容 し、ヒ ドラジ ン原液 (2000mg/L)と す る。原液 を 0.01mo1/LHClで 希釈 し、2mg/L、 言祟 滸 ど ヽ そ 干 最ゝ 正 な 送 脹 宴 昇 靡 朝 手 せ 遂 客 ロゲー トー A(4mg/L)と サ ロゲ ー トー B(20mg/L)を 作成 す る。 N2ご :・ ;禦 /111Ч 3c10mgを ヘ キサ ン [内 部標 準液 の調製 ]内 部標 準 と して使 用す る HCB」 (100mg/L)、 更 に n― ヘ キサ ンで希釈 し内部標 準液 (10mg/L)と す る。 ::藉 100mLに 溶 か し 測定】 【 [GC/MSの 測定条件] 使 用機器 カ ラム 昇温条件 注入法 注入 口温 度 キ ャ リア ー ガ ス GC;HP-5890Ⅱ 、MS i」EOL AX-505W m 70℃ (lmin)→ 20℃ /min→ 210℃ (Omin)→ 5℃ /min→ 250℃ (5min) ス プ リ ッ トレス (パ ー ジ on time l.5min) HP― INNOWax 30m〉 (0.32mm》〈0.5μ 240k3 35kPa He、 -2- ;:0:チ モニ ター イオ ン :ヒ ドラジ ン誘 導体 サ ロゲ ー ト誘 導体 内部標 準物質 (HCB一 RC) 188(定 量用 )、 190(定 量用 ) 290(定 量用 ) 131、 160(確 認用 ) [検 量線 ] 精製水 100mLを 300mLの 分液 ロー トに入れ ヒ ドラジ ン標 準液 か ら ヒ ドラジ ン として0∼ 50n gを 加 え、サ ロゲ ー トー B(20mg/L)5μ Lを 加 えて 軽 く振 と う した 後 、濃硫酸 2mLを 加 え振 と うす る。 フル フ ラ∵ ル 試 薬 5mLを 加 え時 々振 と うしなが ら30分 放置す る。 ヘ キサ ン 20mL で5分 問振 と う抽 出 し静置後 、 ヘ キサ ン層 を分取 し、再度 、水層 にヘ キサ ン 20mLを 加 え、 同様 に抽 出す る。 ヘ キサ ン層 を合 わせ 精製水 20mLを 加 え振 と う しヘ キサ ン層 を洗 浄す る。 静置後、ヘ キサ ン層 を無水 硫酸 ナ トリ ウム で脱水後 、 ロー タ リー エバ ポ レー ター に よ り濃 縮す る。濃縮液 を10mLの 試 験管 に移 し、窒素 パ ー ジ に よ り lmLま で濃縮後 、内標準物質HC B13c(10mg/L)を 5μ L力 日え、GC/MS(SIM)に よ り定量・する。 [定 量 ] 試料液 を GC/MSに 注入 し、得 られ た 目的物質 とサ ロゲー トの ピー ク面積 比 か ら検量線 に よ り検 出量 を求 める。次 に 、検 出量 と分析 に供 した試料 量 か ら次項 の計算式 に よ り試 料 中 の濃度 を算 出す る。 [計 算 ] 検 出量 (μ g) 試料液 で力日えたサ ロゲー トの 量 (ng) 計算値 (μ g/L)= 試料 量 (L) 検量線 でカロえたサ ロゲ ー トの量 (ng) [回 収率 ] 試料液 を GC/MSに 注入後 、得 られ た ヒ ドラジ ン と内標 の ピー ク面積比 か ら該 当物質 の検 出量 を求 め、回収率 を算 出す る。 [装 置検 出限界 (IDL)] 本分析 に用 い た GC/MSの 装置検 出限界 (IDL)を 以 下 に示 す。 (注 4) 物 質 ヒ ドラジ ン IDL(μ g/mL) 質 ヒ ドラジ ン (4)注 解 試 料濃度換 算値 0.00048 [検 出下限及 び定量 下 限 物 濃縮率 (倍 ) (μ g/L) 0.00097 ](注 5) 水質 (μ g/L) 検 出下限 定量下限 0.0013 0.0039 (分 析 上 の 注意 点等 ) はり ぞ剪 影妍 臨締軍 最 夕毅 当 翠 骨Ξttg鑓 課 亀 譲 孔 を密封容器に集め、 窒素封入 しシールテープ で (注 2)“ 【 分析法の検討】 は (注 等 密栓 む孝堵普零攣鸞琴ず器 4.妨 害物質について"を 参照。 9試 料に爽雑物が多い場合は ¶分│ち 訓 従い、試料抽出液をクリーンア ッ 与宅φ :4)養 狩 クリーンア ップの検討"に : 昆詭獄 lf邁 :;D柁 と、 石iF【 ね毛τ登[iLそ :レ 挺「 -3- 16」 手3月 9日 (平 がこ 付、環→ ミ:麦 発 ヒ ドラ ジン 物質名 注入濃 度 (ng/mL) 1 2 3 4 5 6 7 回回回回回回回 果果 果 果 果 果果 結結 結 結 結結 結 3.52 3,01 3.26 3.18 3.29 3.20 3.30 0.1539 0.484 0.00097 3.25 4.7 標準偏差 (ng/mL) IDL(ng/mL) IDL試 料濃度換算値 (μ g/L) 平均 (ng/mL) CV% 14:20 図 (注 14:30 14:40 l IDL(注 入 量 4pg)の SIMク ロ マ トグ ラ ム (m/Z=188) 5)検 出下 限お よび定量下限はモ ニ タ リン グマニ ュアル (平 成 16年 3月 9 環保安発第 040309001号 )に 従 い 、以下 の通 り算 出 した。 ヒ ドラジ ン 物 質名 試料 量 (mL) 最終液 量 (mL) 注入液濃度 (ng/mL) 装置 注入 量 (μ L) 100 0.2 10 1 検 出濃 度 (ng/mL) 結果 (1回 ) 結果 (2回 ) 結果 (3回 ) 結果 (4回 ) 結果 (5回 ) 結 果 (6回 ) 結 果 (7回 ) 標 準偏差 (ng/mL) DL(ng/mL) 検 出下 限 (μ g/L) 定量 下 限 (μ g/L) 平均 (ng/mL) 1.84 1.90 1.90 1.87 1.97 1.92 1.92 0.0411 0.129 0.0013 0.0039 1,90 2.2 9.18 9.49 9.49 9.34 9.86 9.58 9.59 CV% -4- 日付 、 §2. 角 珀 早貫 分析法 フローチャー ト】 【 水質試料 姿 卍鰯 系 示 蔚 9七 4秒 ァ 多 穏 壊 プを 搭 ッ 実 施 する 。 濃硫酸 2mL フルフラール試液 5mL 誘 導体化 時間30分 → 無水Na2S04 1,― ` シ)力・カート リッガ に負 荷 10%エ ー テル/ヘ キサン 5mL諧 七¥持 200/yサ ル /ヘ キ サン 10mL溶 出 ーンアッフ°を実施 必要 に よ リクリ 鼎畢漆叩 Ong→ BC/MS沢 J嗣 n4キ サンで0。 2mL │ク 分析法 の検討 】 【 1.検 量線 検量線 の一例 を示す。 0 02 o4 06 温 度比 図 1 ヒ ドラジン誘 導体 の検 量線 (ヒ ドラジンとして2∼ 50ng/mL) 2.低 濃 度 添力日回収実験 (1)サ ログ ー トか ら求 めた 回収率 精製水 河川水 試料 量 (mL) 添力日量 (μ g) 測定 回数 100 0,002 100 0.008 7 8 3 ヒ ドラジン 95(2.3) 100(1.3) 96(4.9) 試 料 (回 収率%、 海 水 100 0.008 かっ こ内は変動 係数 %) -5- (2)内 標 か ら求 めた回収 率 料 精製水 河川水 100 100 0.008 試料量 (mL) 量 (μ g) 添力日 決J定 回数 0.002 ヒ ドラジ ン 104(5.7) 7 海 100 0.008 3 8 98(1,0) (回 収率%、 水 90(2.3) か っ こ内は変動係数 %) 3,誘 導体化 の検討 試 料 は0.4mo1/L硫 酸酸性 下 (濃 硫酸 2mL/試 料 100mL)で 誘 導体化 した。 (1)誘 導体化温度 につい て 開 閑 餌 0 貶 0 当 笙 期 鸞卜 萩 里 p R 抱 悧 精製水 100mLに ヒ ドラジ ン0.5μ gを 添 arlし 、フル フラール試 薬 を5mL加 え温 度 を変 え60分 反 応 させ 、誘 導体化 温度 と生成量 の 関係 を25℃ 反応温度と生成量 の生成 量 に対す る生成 比 で 図21こ 示す。誘導体 化す る温度 は室温で充分 と考 え られ、温度 が 高 い と生成量 がやや 減少 した。 40 反応温度 (℃ ) 図2 反応温度 と生 成 量 (2)誘 導体化時間 につ いて 笙 期 や卜 萩里 ぶ3 精製水 100mLに ヒ ドラジ ン0,5μ gを 添加 し、フル フ ラール試 薬 を5mLD日 え室温 (約 25℃ )で 5∼ 180分 反応 させ 、誘導 体化 時 間 と生 成 ¬ 量の関係を誘導体化時間30分 での生成量 誘導体化時間と生成比の関係 に対す る生成比で図3に 示す。 ヒ ドラジ ン とフル フ ラール との反応 は早 く、5分 で誘 導体化 され る と考 え られ るが 、安 定性 を 考慮 し反応 時間は30分 とした。 0 6 0 3 間 銹 時 化 体 導 図3 誘 導体化時 間 と生 成量 -6- (3)試 料量 と生成 量 の 関係 検 出下限値 を下 げ るた めには試料 量 を 多 くす る必 要 がある。そ こで 、精製水 100、 300、 500mLに ヒ ドラジン0.5μ gを 添力 日し、 フル フ ラー ル 試 薬 を5mL加 え室温 で 60分 誘 導体化 した。試 料 量 と生 成 量 の 関係 を 図4に 示す 。試料量 500mLで は試 料量 100mL の 1/10程 度 しか誘 導体化 され ず 、誘 導 体 化剤 の不足 が考 え られ る。 試料量と誘 導体生 成量 との 関係 当督 削 碑卜萩日一 コEΞ 一 1 08 06 04 02 0 式料 量 (mL) 冒 図4 試料量 と生成 量 の 関係 (4) フル フ ラール試薬 と生 成量 の 関係 精製水 500mLに ヒ ドラジン0.5μ gを 添力日 し、 フル フ ラール試薬 を5∼ 100mL力 日え、60 分誘 導 体化 しフル フ ラール 試 薬 50mLの 生 成量 に対す る比 で比 較 した。 また 、精製水 100mLに ヒ ドラジ ン0.5μ gを 添力日し、 フル フ ラ ー ル 試 薬 を 5mL加 え 同様 に比 較 した (図 5)。 試料量 500mLの 場合、 フル フ ラー ル試 薬 50mLで 一 定 とな るが、そ の場合 の生 成量 は試 料 量 100mLで フル フ ラール 試 薬 を 5mL力 日 えた場合 の60%程 度 で ある。 フルカ ール試 薬 量 と生 成 量 の 関 係 (試 料 501huこ 藩 加 した 堀 合 ) 当 GH 民 ¶ 暉格萩 wコ 占 い 15 25 50 100 Sキ フルフラールBt薬量 (mLD 5■ lat料 106nLlこ フルフラール試薬を5m蜘 えたIB合 図5 フル フ ラール 試 薬 と生成量 の 関係 (5)誘 導体化 の 回数 と生 成量 の 関係 誘導体化時 の試料量 の増加 とフル フ ラール試 薬量 の増加 を検討す るた め、誘 導体化 を複数 易祷 陶 堺 琳 三 孝亀謎ゼ たI尾 奮覆 ム架普稚 S新 洗 輔 酸 聖 畔 髪 mLを 加 え、同様 に誘導体化 し、2回 の誘導体化 # 試 薬 5mLで 1回 誘導体化 )と 生成 量 を比 較 した (図 61)。 また 、同様 に精製水 500mLに ヒ ドラ ジン30ngと サ ログー ト100ng、 フル フ ラール試薬 10mL加 え、5回 誘 導体化 した場合 と比較 した (図 6-2)。 何れ の誘導体化 の場合 も フル フ ラール 試薬 の全使用量 は50m Lで ある。 試薬を10mと で5回 で誘導体化 椛 B 1 側 お 腑 4 餌 2 舵 0 0 印尋鸞卜夜口一 コE8 一 H茶笛 l 臣碑卜荻里コEoP 21-30mL 31 4tlmL 41-50mL フルフラール液量 図6-1 誘導体化 2回 の場合 の 生 成率 -7- 図併 2 誘導体化 5回 の場合 の生 成率 合計 誘 導体化 が 2回 の場合 それぞれ 3割 程 度 の 生 成 率 で 、 上 記 (4)の フル フ ラール 試 薬 50mL で 1回 の誘導体化 と同様 な結果 で あ った。一 方、フル フ ラール 試薬量 10mLで 5回 誘 導体化 した 場合 は 1回 当た り平均 で20周弓の生成率 で 、ほぼ100%誘 導体化 され、誘導体化 の効率 は単 に フ ル フ ラール試 薬 量だけでな く、誘導体化 の 回数 も関係 す る と考 え られ る。 試料 量 500mLの 場合 は100mに 比較 しフル フラール 試薬 量が 10倍 と多 く、 また 、複数 回 の誘 導 体化 は時 間 を多 く必要 とす るこ とか ら試 薬 の変質 に よる妨害物質 の増加 が懸念 され る。 本法 では試 料 量 を100mLと しフル フ ラール 試 薬 量 5mLで 1回 誘 導体化 し、分析試 料 の最終液 量 を0.2mLと して濃縮倍率 を上げる こ ととした。 4.妨 害物質 につい て (1)誘 導体化斉 1 誘 導体化剤 として加 える4%フ ル フ ラール ー0.5mo1/L酢 酸 ナ トリウム水溶液 (フ ル フ ラー ル試 薬 )は 調 製後 変質 し易 く、数時間経過 した フル フラール試 薬 を使 用す る と ヒ ドラ ジン 誘導体 の近傍 に妨 害物質 が生 成 され るた め、 フル フラール 試薬 は調製後直 ちに使用す る。 (2)フ ル フ ラール フル フ ラール は未 開封 で あ つて も、また 開封後冷 暗所 で保存 して も変質 し、 ヒ ドラジ ン 定 の妨害 とな る。 そ こで フル フ ラール や フル 誘導体 の位 置 に妨 害物質 を生成 (図 7)し 、沢」 フ ラール 試 薬 を溶媒等 で洗 浄 したが効果 は少 なか つ た。 そ の た め、 フル フラール を蒸 留 し 使用す る と妨 害物質 が大 き く減少 した。 また 、留 出後 の フル フラール は密 閉容器 に窒 素 を 注入 して 冷 暗所 で保存す る と妨害物 の増 加 はな く、 2∼ 3ヶ 月 は有効 で あ った。 Ⅲ 4印い 、4ト マ掏 コ μ Ⅲ ψ本‐仙 ``′ ■ わ中 郁 部 卜 評 坤 お卜 お 甘 ` … “ ∼ `甲 uぃ 声 卜 w即 嗚 柳 卜 rJ引 中 型Чψ Vuか∼ 「 1 ___… ノ ヘー_…―_^__r― ヤーーや/ハ Ⅱ ∼ ͡` ヽ _/マ ヘ 人 1lτ ― ―〒 と ,い ― 図7 ブランクの SIMク ロマ ト (フ ル フ ラール 誘導体 :m/z=188、 5.誘 導体 の安定性 Rt=14.5) 口 B □ 的臨械 作成 した検 量線 の安定性 を確認す るため、誘導体化後 の生成物 の安定性 を検討 した。精製 水 100mLに ヒ ドラジン30ngと サ ロゲー ト100ngを 加 え誘導体化後、冷蔵庫中で保管 して沢J定 し 2 15 J 肇 【 1 05 0 ・ ・シ ヒ トラ シ サロ ゲート 物資 (瀾 † 2月 7日 ) 図8 誘 導体 の安定性 -8- 宅 憩憂 て 笹 暑 党 客用 ξ で 誘 導 体 を比 較 した (図 8)。 ヒ ドラ ジ ン誘 導 体 は 50日 以 上 経 過 し ノ 量 奪 毛 レ 談 留 ヂ 多 茸 乳 宮 程 鰐 【 食 髯貪 粋♀ 誘導体 影 た 化の 響を 検 討し 。精 水100mLに 製 ヒ ドラジン サ ロ ー loongを 6試 30ng、 ゲ ト 加 え、アセ トンlmLを 添力日し15分 間放置後 フル フ ラール 試 薬 を加 え誘 導体化 した場合 と、 同様 にア 世 事回 中卜夜 里雀 民照装全 ト , ≦ 猿を ,I聾 滋 Z牲 宝室患 た (図 9)。 カル ボ ニル 化合物 で あるアセ ト と 畳 τ 蚕 豊 富こ 与 套 予 打 る 各 ← 晉 逼 魯 E暮 ヒ 暑 レ 尋 警 罵藷 去 ↑ 箕 奪 広 専ζ 宰 顕 子 寡 ン の 度 ぢ 虐 菅 ふ 珍 完 な 元 暮 〆 濃 │ま (0.3μ g/L) 7tレ る加後の放置時間 図9 誘 導体化 時 のカル ボ ニル 化合物 の影響 7.ク リー ンア ップの検討 シ リカ・ カ ー トリッジに よるク リー ンア ップ を検討 した (図 10)。 爽雑 物 の 多 い試 料 の 場合 は、次 の シ リカ・ カ ー トリッジに よるク リー ンア ップ を実施 す る。 誘 導体化 した試料 をn― ヘ キサ ンで抽 誘導体の Sep Pakシ リ カか らの溶出 出 し脱水 。濃縮後 (約 lmL)、 あ らか じ めn― ヘ キサ ン10mLで 洗浄 した シ リカ・ カ ー トリッジに負荷 し、 10%エ ー テル / n― ヘ キサ ン 5mLで 洗浄す る。次 に、20% エ ー テル /n― ヘ キサ ン 10mLで 溶 出 した 液 衡 04ジ 骰 乳罵 傷 提も新子こ異離 SIMで 定量する。 5-10mL 図 10シ リカ・ カ ー トリッジの溶 出パ ター ン 8,試 料 の保存性 ドラジンの保 存 -1 河川水 に ヒ ドラジンを添加 し (濃 度 0.5μ g/L)ガ ラス瓶 中 (冷 蔵庫 )で 保存 を l■ を検討 した (1)ヒ ・ ゾ ヒト ラ ンの 冷 蔵 庫 中 で の 保 存 性 aゝ ミHB熙 4 3 陀 0 0 5範芝 酵 魏 助 醜 鎖 鉄誌錫藷寒 絲写 が 纂続をし nぃ 、 こド 労Я 写 絨矮 経さ れデ 難百 経 過 日数 図 ll 試料 の保存 -1 -9- (2)ヒ ドラジ ンの保 存-2 'ラ ・ シンの 冷蔵 庫 中 での保 存 性 ヒト (高 濃度 ) 引Ⅷ 更 に、 ヒ ドラジ ン濃度 を (1)よ り高 濃度 (10μ g/L)で 、 また 、保存時 に塩酸 を添加 (濃 塩 酸 lmL/試 料水 lL)し そ の効 果 も検討 した (図 12)。 塩酸 を添力日しない場合 、 ヒ ドラジンは1日 で 半分 、 5日 で 1/10程 度 まで減少 したが 、 塩 酸 を添力日した場 合 3ヶ 月以上経過 で6割 程度 の濃度 で あ った。 この こ とか ら ヒ ドラ ジ ン は試 料採 取後直 ちに分析 す る必 要 が あ り、保 存す る場合 には試料 に塩酸 を添加 す る。 図12 試料 の保存-2 9. 分解性 ス ク リーニ ング結果 (初 期濃度 10mg/Lで の残存率 ヒ ドラジン ,%) 5日 後 7 9 91 80 109 111 105 (環 境省、平成 18年 度化学物質分析法開発調査報告書、大阪市立環境科学研究所 ) 0,マ ス ス ペ ク トル ヒ ドラ ジ ン お よび サ ロ グ ー ト誘 導 体 の マ ス ス ペ ク トル を示 す 。 図14サ ロゲー ト誘導体 の マススペ ク トル 図 13ヒ ドラ ジ ン誘 導体 の マ ススペ ク トル -10- 11.SIMク ロマ トグラム llpr十 一膀 停 体 呻 介 図 15標 準 品 の SIM(o.03ppm) 図 17-1河 り│1水 の SIM(無 添加 ) ― ■ ― __/L霊 戯 任 中 ∞ m 節 画 旧 __」 │ _Ⅲ ) 図 17-2河 川水 の SIM(添 力日 図 18-1海 水 の SIM(無 添加 ) く 証 組 評 価】 【 本法に よ り水 中にpptレ ベルで存在す る ヒ ドラジ ンの定量 が可能 である。 本法 で河川水 、海水 を分析 した結果、 ヒ ドラジ ンは検 出 されなか った。 -12- 参考文 献 辞景 と多 鞘 !│〒 i:兵 :言 4) D.Bauer,」 .ParFat and B 担当 蟹 籍 舒 鍮奨 書 厩 貪 F景 £ 昂 16歪 romatOgraphy,249,283-289(1982) 11!13-127 長野県環境保全 研 究所 住所 :〒 380-0944長 野市安茂里 米村 1978 TEL :(026)227-0354 FAX :① 26)224-3415 碧雪 T牲 昇 著 撃 羅in幾雹各 撃ia経 窪 糸光、 土 屋とし み 分析試料 の送付 [水 質試料 ]塩 酸 lmLを 加 えた lLの ガ ラス瓶 に試料 をlL採 取 し、 クール便 で送付す る。 -13- Target Compound Hydrazlne 1.Flowchart 舒 ater sample) 100mL H2S042mL surrogate Reagent 5mL 20mL× 2 五俺 r20 TJ Drying with Anhydrous Sodiuln Sulfate 2.ABSTRACT A water sample spiked with■ ydraZine‐ 15N2aS a Surogate was derived by 5 mL reagent(2 mL of redist』 ed 2喘 旺 aldehyde diluted to 50 mL with O.5M sodiШ 4 aCetate solutioO.Thirty es were extracted with n‐ hexane.The n‐ hexane minutes arter addition,the hydrazlne derivat phase was washed with water and dehydrated th anhydrous sodiun sdfate.The solution was concentrated to O.2mL,added internal standard,and lneasured by GC/MS. -14- 物 質 名 ヒ ドラジ ン 分 析 法 フ ロ ー チ ャ ー ト 備 考 水 賢 GC/MS ム: カラ IIP‐ ヘキサン(20mL× 2回 ) 濃硫酸 2mL フ ルフカ レ 試 薬 5mL 誘導体化 時間 30分 INNOWax カラム長 :30m 内径 :0.32alm 膜厚 :05μ m 検 出限界 水質 : (μ g/LJ O.0013 精製水 20mL 無水 Na2S04 ―- 15 -― HCB-lac 50ng マススペ ク トル 付属デ ー タ 測定機 関名 長野県環境保全研究所 住所 お よび 電話番号 長 野市安茂里米村 電言 舌 1978 026-227-0354 測 定 者 笹井 春雄 平成 17年 測定年 月 日 3月 7日 ヒ ドラジ ン誘導体 物 質 名 (英 語 ) 別 名 (英 語 ) CinHQNっ O, 分 子 式 ° フ ライオ)テ ィー)ス ト 許 瑠酢手 CAS登 録番号 GC条 件 種 機 カ ラ ム液 層 カ ラ ム 内径 188. 19 分 子 量 MS条 : HP5890Ⅱ : 30m : 0.5μ m : 70℃ (l min)→ 件 イル 化 方 法 : JIM S― AX505W : 磁場型 : EI そ の 他 : 種 機 : HP一 INNOWax : 0。 32mm MS方 カ ラ ム長 さ : 式 イオン化 電圧 70eV カ ラ ム膜厚 温度 条件 20℃ /min→ 210℃ (O min)→ 5℃ /min→ 250ka(5 min) ピー ク ' : 14.5 min PTRI: 2708 保持時間 -16- ヒ ドラジン誘導体 M/Z BASE(%) 6 6 5.8 8 7 6.4 0 8 27.6 2 9 15.7 4 9 32.0 5 3 ︲ 5.3 6 5 ︲ 8.2 8 5 ︲ 16.7 0 6 ︲ 15.8 3 8 ︲ 5.5 4 8 ︲ 33.1 5 8 ︲ 8.8 6 8 ︲ 19.8 7 8 ︲ 48,0 8 8 ︲ 100.0 9 8 ︲ 42.0 -17- 愛知 県環境調 査 セ ン ター レア ミノーs― トリア ジ ン レチオ ー4-tert― ブチル ア ミノー6-シ ク ロプ ロ ピァ 2-メ チ テ レ1051) (別 名 、イ ル ガ ロー ア 構造 式 s/CH3 物性 物質 ◆ー イルカ ロ ,,1051 CllH19N 5S 物質 Lott Pow ゛ イルカ ロール1051 3.9 CAS.No. _融 分子量 分子式 点 (℃ ) 130∼ 133 28159-98-0 253.367 蒸気圧 (mmHg 20℃ )水 溶解度 (mg/L20℃ ) 97 Sl分 7 用途____ 船 底 防汚剤 法 析 (1)分 析法 の概要 水質試料 を固相抽出カー トリンジカ ラムに一定流量で通水 し、対象物質 をジクロロメタン で溶出す る。溶 出液を濃縮 して GC/MS― SIMで 定量す る。 (2)試 薬及 び器具 試薬】 【 イ ル ガ ロー ル 1051 (標 準物 質 ) フルオ ラ ンテ ンーd10(内 標 準物質 ) ジ ク ロロ メ タ ン n― ヘ キサ ン アセ トン メタノール 無水硫 酸 ナ トリウム AccuStandard(輸 入品) い 100 μg/mL(メ タ ノ ル溶液)ま たは粉末 関東化学 (株 ) 和光純薬 工業 (株 )残 留農薬試験用 和光純薬 工業 (株 )残 留農薬試験用 和光純薬 工業 (株 )残 留農薬試験用 和光純薬 工業 (株 )残 留農薬試験用 和光純薬 工業 (株 )残 留農薬試験用 使用前 に 600℃ 、4時 間加熱処理す る。 -18- 器具】 【 吸引ろ過装置 ガラス繊維 ろ紙 500mLガ ラ ス 鐘 等 GS25 55mmφ ADVANTEC TOY0 使 用 前 に 400℃ 、 3時 間加 熱 処 理 す る。 ガラス注射筒 LSチ ュー ビング 固相抽 出 カ ー トリッジカ ラ ム 10mL、 200mL GLサ イエンス准上夢 壁 waters Sep一 Pak PS-2 使 用 前 にジ ク ロロメ タ ン 5mL、 メ タノール 5mL 及 び精 製水 5mLで コ ンデ ィ シ ョニ ン グを行 う。 (3)分 析 法 試料 の採取及び採取試料 の保存】 【 「平成 15年 度版化学物質 と乗境 化学物質分析法 開発調査報告 書」初期環境調査試料採取 要領に従 う。 試料 の前処理 】 【 水質試料 500mLを ガラス繊維 ろ紙で吸引ろ過する。 ろ過後、ろ紙を 15分 間程度吸引し、 で きるだけ水 分 を除去 す る。 ろ紙上のろ過残 さ中に含有 される対象物質をジクロロメタン 5mLで 溶 出す る。次に、試料ろ液をあらか じめ コンデ ィシ ョニ ングを行 ったカー トリンジカ ラムに毎分 10mL以 下で通過 させ (注 1)、 精製水 10mLで カラムを洗浄 した後、カラムを 30 分間程度吸引 し、できるだ け水分を除去する (注 2)。 そ してカ ラムに吸着 した対象物質をジ ・ ロロ ク メタン 5mLで 溶出する (注 3)。 先 のろ過残 さを処理 したジクロロメタン溶出液 と合わ せ 、無水硫酸ナ トリウムで脱水 し、試料処理液 とする。 試料液 の調製】 【 試料処理液に、純窒素を穏やかに吹き付け乾固 させ 、ヘ キサン lmLを 加 え、5μ g/mLの 内 標準液を 10μ L(添 加量 50 ng)添 加 し、試料液 とする。 空試料液 の調製】 【 500mLの 精製水か ら 【 試料 の前処理】及び 【 試料液 の調製】と同様に操作 して得 られた試 料液を空試料液 とす る。 【 標準液 の調製 】 アンプルの場合 :100 μg/mLの 標準原液 (メ タノール で調製 されている)を アセ トンで希釈 し、10μ g/mL及 び lμ g/mLの 標準液を作成する。 粉末 の場合 :10mgを 正確 にはか りとり、アセ トン (注 4)を 加 えて正確 に 100mLと し標準原 液 とする (100 μg/mL)。 以後 アセ トンで希釈 を行 い、10μ g/mL及 び lμ g/mLの 標準液 を作成す る。 また、 フルオ ランテ ンーd10の 10mgを 正確にはか りとり、ヘ キサンを加 えて正確 に 100mL とし、内標準原液 とする (100 μg/mL)。 以後ヘ キサンで希釈 を行 い、5.Oμ g/mLの 内標準 液 を作成す る。 -19- r 試料液 の保存・安定性】 【 冷蔵保存下で、 2週 間は安定である。 測定】 【 [測 定条件] をこ月日彩発布曇 カ ラム 昇 温条件 GC : HP6890 MS : JEOL DX303 ×0.25μ m) DB-5MS(30m× 25HHli.d。 50℃ (2min)→ 20℃ /min→ 150℃ (Omin)→ 10℃ /min→ 280℃ (5min) キ ャ リアガ ス 0。 Hc(1.5mL/min) ス プ リン トレス (パ ー ジオ フタイ ム lmin) 注入 法 注入 口温 度 イ オ ン源 温度 250℃ 250℃ 注入 量 イオ ン加 速電圧 イ オ ンマル チ電圧 1.2kV 検 出 モー ド モ ニ ター イオ ン lμ イオ ン化 電流 L 70V(EI) 300 μA SIM 253(253。 186)(定 量用 ) 238(238。 113)(確 認 用 )182(182.050)(確 認 用 ) レオ ラ ンテ ンーd10 212(212.141) (定 量用 )(注 5) フア イ ル ガ ロー ル 1051 [検 量線 ] イ ル ガ ロー ル 1051の 標 準液 か ら検 量 線 作成 用標 準列 (ヘ キサ ン lmLあ た り 10ngか ら 300ngま でを含 む)を 作成 し(注 6)、 それぞれにフルオランテンーd10(5.Oμ g/mL内 標準液 : L)を 添加す る。各検量線作成用標準液 の lμ Lを ガスクロマ トグラフに注入 し、イル ガ ロール 1051と フルオ ランテ ンーdl。 のピーク面積比 により検量線 を作成する。 [定 量及び濃度 の算出] 試料液 l μLを ガスクロマ トグラフに注入 し、得 られたイルガ ロール 1051と フルオ ラン テ ンーd10の ピー ク面積比か ら検量線 により検出濃度 a(ng/mL)を 求める。次に、検出量 と 分析 に供 した試料量 AmL(通 常 500mL)か ら次項 の計算式により試料中の濃度を算出する。 10μ 計算値 (μ g/L)= a / A [装 置検 出下限値] 本分析 に用 いた GC/MSの 装置検出下限値 (IDL)を 以下に示す (注 物質名 イルガロール1051 IDК ng/mけ 1.16 濃縮率 (倍 ) 500 -20- 7)。 IDL試 料濃度換算値(μ g/け [検 出下限値及 び定量 下限値 ] 封象 物 質 20ngを 精製水 500mLに 添加 して 、 フ ロー チ ャー トにそ っ て 測 定 した。 同 じ操 作 を 7回 繰 り返 し、検 出下 限値 (MDL)及 び定 量下限値 (MQL)を 求 めた (注 以 下 にそ の結果 を示 した。 8)。 │ │ │ _ (4)注 解 (注 物質名 イルガロール1051 MЩ μg/L) Mば 0.008 μg/L) 0.025 (分 析 上の 注意点等 ) 1)河 )│1水 の場合 、SSが わず か の ときは、ろ過操 作 は必 要 な い が 、海 水 の場合 、SSの 多 寡 に 関わ らず 、 ろ過 操作 を行 っ た方 が よい。 ろ液 の カ ラ ム通水操 作 は、 200mL注 射 筒 を用 い て行 う。 注射 筒 の代 わ りに LSチ ュー ビン グを用 い て もよい。 (注 2)乾 燥方 法 は 、吸 引 で も通気 で も構 わ な い。 (注 3)カ ラ ム溶 出操 作 は 、10mL注 射 筒 を用 い る。対象物質 を溶 出 させ た 後 、さ らに数 mLの │ ジ ク ロロメタ ン をカ ラ ム に通 す。 (注 4)粉 末 はヘ キサ ン に溶 けに くい た め、必 ず アセ トンで完全 に溶解 させ 、調製す る。 (注 5)フ ル オ ラ ンテ ンーdl。 は 、姑象物質 の数秒 後 に 182(182.050)で も検 出 され る (図 6の ブ ラ ン クの SIMク ロマ トグラ ム を参 照 の こ と)。 姑象物質 の確認 イオ ン は、 ク ロマ トグ ラム を拡大 すれ ば 、確認 可能 で あ る。 (注 6)ヘ キサ ンで検 量線列 を作 るた め 、 10μ g/mL及 び lμ g/mLの 対象物 質標準液 か ら 適 宜 マ イ ク ロ シ リンジ で 分 取 し、窒素吹 き付 け乾 固 させ た後 、す みや か にヘ キサ ン で lmLに 定容 す る。 -21- I (注 7)IDLは 以 下 の通 り算 出 した。 モ ニ タ リングマ ニ ュ アル (平 成 16年 3月 9日 付 、環保 安発 第 040309001号 )に 基 づ く。 物質名 イルガロール 1051 注 入 濃 度 (ng/mL) 10 結果 (1回 目) 結果 (2回 目) 結果 (3回 日) 結果 (4回 日) 結果 (5回 日) 結果 (6回 日) 結果 (7回 目) 平均 (ng/mL) 標準偏差 (ng/mL) 0.368 RSD(96) 2.85 IDL(ng/mL) 1.16 IDL試 料 濃 度 換 算 値 (μ 13.3 13.1 12.6 12.9 13.3 12.7 12.4 12.9 g/L) 0.002 S/N S/N適 否 (注 10 適 8)MDLは 以 下 の通 り算 出 した。 モ ニ タ リングマ ニ ュ アル (平 成 安発 第 040309001号 )に 基 づ く。 イルガロール1051 DL(ng/mL) MDL(μ g/L) 4.20 0.008 0.025 0 5 物質名 試料量(mL) 最終液量(mL) 注入液濃度 (ng/mL) 装置注入量 (μ L) 結果 (1回 日) 結果 (2回 目) 結果 (3回 目) 結果 (4回 目) 結果 (5回 目) 結果 (6回 目) 結果 (7回 日) 平均 (ng/mL) 標準偏差 (ng/mL) RSD(%) ︲ 0 2 1 26.4 23,7 23.7 27.3 24.7 25.1 24.8 25.1 1.34 5.33 MQL(μ 区/L) -22- 16年 3月 9日 付 、環保 §2解 (1)分 析法 【フローチャー ト】 ろ液 :PS-2に 通水・ 乾燥 ヘキ 01□ Lに 気 サン¬ と夕 革 内標準添加 (50ng) 【 分析法の検討】 〔 検量線〕 図 1に 検量線 の例を示す。 Linear equation 白= 3.3日 9思 g9E― 日4 B= -7.785日 41E― 日4 1nt. Rclt i cD ピ ー ク 面 積 比 c3nc"[Pg] 泡 1日 日 己日B 図 1 対象物質 の検量線 -23- 3日 日 濃度 (ng/mL) 〔 低濃 度 添加 回収 実験結果〕 0 0 5 河川水 0 0 5 0 5 0 5 4 4 (%〕 7 回収率 海水 0 2 試料量 (mL) 添加量 (ng) 綱‖ 申同数 精製水 0 0 5 7k曽 試料 91.4(5.3) 103(1.5) 104(2.9) ()内 は変動係数 0/o 〔 抽 出溶 媒 (液 液抽 出)の 検討〕 抽 出溶 媒 を nヘ キサ ン、酢酸 エ チ ル 、 ジク ロロメタ ンで pHを 変 え (5,7,9)検 討 した。 ジクロロメタン 溶媒 図2 抽 出溶媒 の検討 ジ ク ロ ロ メ タ ン は pHに 関係 な く高抽 出率 で あ つた。 〔 固相 抽 出 の 検 討 〕 C18,PS2,AC2の 固相 カ ラ ム を pH を変 え (5,7,9)検 討 した。 (図 3) C18 図3 C18、 固相 カ ラ ムの検討 PS2は 、 ともに pHに 関係 な く高 回収 率 で あ つた。 -24- マススペ ク トル〕 〔 対象物質 のマススペ ク トル を図 4に 示す。 100 R 8 cl □︱ 6 二 甲 9 白 b 4 u nd 己 d n c g 150 図4 200 対象 物 質 のマ ススペ ク トル X a M 白 ク ロマ トグラム〕 〔 標準物質及びブ ランクの SIMク 己lⅢ 5日 53 14 1 ロ マ トグ ラ ム を図 5、 図 6に 示 す 。 R.T. 1 CIbLEttd. 己 b u ←―イルカヾコール1051 n d 口 n 己38Bl1 日.9759 3 c e *己 5由 212.141 18己 ← 内標 :フ ル オ ラ ンテ ン 7 半1由 日 E日 5日 2000 2200 図5 240B 2600 包B00 標 準物質 の SIMク ロマ トグラム -25- 日.83S巳 di。 *19.5 3B00scon 21.5053 1.1日 巳7 X 0 H ∩ 1巳 Ⅲl S79 R tt T. 日bundi 己 1 b 253.136 u n d a 日.3462 n c D *1日 Sn4 日.1呵 212.141 43 ← 内標 :フ ル オ ラ ンテ ンーdi。 12.1879 13己 =日 5日 己200 図 6 ・添力日 日 (無 添力 ) の ク ロマ トグ ラ ム 例 を図 7∼ 図 10に 示す。 口bttΠ d. 14 1 b 己B日 日 日.己 Б5己 ブ ラ ン ク の SIMク ロマ トグ ラ ム 環境試料分析】 【 │1水 (無 添力 ・添加)、 海水 日 河サ Hax 18.gョ 73 ∩ 2GDB 2400 *45ng 3000scan 253.138 u 日 d ロ n C e 日.5345 238.113 *己 8虫 1 212.141 ← 内標 :フ ルオ ランテ ン 日.67尋 8 d10 lB,99713 *己 l nl 全日日日 図7 己20B 24日 日 己6日 日 ⊇80B 河川 水 (無 添力日 )の SIMク ロマ トグ ラ ム -26- 30日 日 scan 日.898巳 X 0 M 白 己己Ⅲ巳S17 日buttd. 1 b 253.13B u いル1051 ←―イ,助 ゛口 n d 口 n 238=113 日 .9758 業7.3 3.日 БSS c e *22山 塁 212.141 18己 =日 :フ ァ レオ ランテ ン dЮ 22.2817 5日 2000 図 22B日 8 河 )│1水 24B0 2600 280B 来17"4 1.己 76g 3000scan (50ng添力日) の SIMク ロマ トグ ラ ム X 0 H 白 19.3927 R"T. 口bundi 己 m口 9山 1 b 253.136 u n d a n 日.5日 64 7 日.6523 c 半32"5 D 212.141 *己 g山 ← 内標 :フ ル オ ランテ ンーdl。 半ln日 182=日 5 *己 2000 己200 図9 2400 260o 2800 海 水 (無 添力日)の SIMク ロマ トグ ラ ム -27- 日.S 300Dscan 19.3927 日.94日 S X 0 M 白 b 己巳"7954 R¨ T. 口bund. 己 1 ール1051 イルが コ u n d 口 n *19"7 己33=113 1.1592 c B 日.98日 日 212.141 13己 内標 :フ ルオ ラ ンテ ンーdiO *1中 日 22.79写 4 日蘭1 1.1314 =日 5D *己 2日 00 図 10 2200 24日 0 280B 28B0 30日 日 scon 海 水 (50ng添 力日)の SIMク ロマ トグ ラ ム (2)評 価 本法 に よ り、環境水質 中 に存在 す るイ ル ガ ロー ル 1051を 0.008 μ g/Lの 検 出下 限値 で 分析 が可能 で あ る。 なお 、実試 料 で は 、河 )│1水 。海 水 ともに検 出 され なか つ た。 参考文献 (社 )日 本造船研究協会、1998:第 209研 究部会、船底塗料 の新規防汚剤 に関する調査研究 成果報告書,pp.121 山田 久、角埜 彰 :非 有機 スズ系代替船底防汚塗料 の開発状況 と水生生物に対する有害 上 翌 言 平,面 、Bull.Fish.Res.Agen.No.6,56-72,2002 張野宏也、森義明 :船 底防汚物質 による沿岸域汚染 の現状、第 30回 環境保 全公 害防止研究 2003 発表会、 担当 愛 知 県 環 境 調 査 セ ン ター 住所 T462-0032 名 古 屋 市 北 区辻 町 宇 流 TEL 052-910-5494 FAX 052-991-6241 E― mail 7番 6号 i yoshihirottusamiOpref.aichi.lg.jp tomoyasu_nakaneOpref.aichi。 lg.jp 担 当者 :宇 佐 見義博 。中根知康 -28- 物 質名 水質 /\ イ/1/,ガ ローッレ 分析法 フ ロー チ ャー ト 備 ゛ SS分 :シ クロロメタン5mL 1051 水 質試料 500mL 卜J ろ 過 で溶 出 ろ液 :PS-2に 通水 、乾燥 、 考 GC/MS カ ラ ム : DB 5MS カ ラ ム長 : 30m 内径 : 0.25HHl 膜厚 : 0.25μ 皿 デ クロロ メタン5mLで 溶 出 N2吹 付 け 乾 検 出下限 水質 (μ g/L) 0,008 : 脱 水 固 ヘキサン¬ ∈lmL CC/MS― ―SIM に定本 内標 準添力日(50ng) ―- 29 -― Detemination of 2‐ Inethylthio‐ 4‐ t‐ butylamino‐ 6‐ cycloproyLIEEnO‐ s‐ t azne ttgarO11050 water by GC/MS‐ SIM Abstract An analytical procedure is developed for he determination of 2-methyltho -4-t― butylamino-6-cycloproylamino‐ s‐ tttazine(irgar01 1051)in enⅥ rOnmental water by GC/MS― SIM. The water sample is separated to suspended solds(SS)and iltrate by ilteration th a glass iber ilter pape■ The irgaro1 1051 in the SS is exttacted with 5mL of dichloromethaneo On the other hand,the iltrate is passed through a PS‐ 2 cart dge for solid phase extraction.The irgarol 1051 in the PS‐ 2 cartridge is eluted with 5mL of dichloromethane.And both the thc]皿 oromethane solutions areェ nixed.Then theェ nixtllre is dried up and the d ed residues are dissolved with lmL of n― hexan. And 5ng of auoranthene― d10 as intettHal standard is added in the hexane solution. Instrulnental analysis is performed by GC/MS― SIM. : Elution th 5ml diご hlorOmethtte Water sample : 500mL Constant vdune (lmL) wlh hexane IS: -30- 50ng 兵庫 県立 健康環境科学研 究 セ ンター N,N′ ―ジ トリル ーパ ラーフェニ レンジア ミン (PDA― T2) paraphenylendiamine) N,N′ ―ジキシルーパ ラーフェニ レンジア ミン (PDA―X2) paraphenylendiarnine) (N, N′ ― DixyI― N,N′ ―ジフェニル ーパ ラー フェニ レンジア ミン (PDA― P2) (N,Nア ー Diphenylparaphenylendiamine) (N,N′ 純 ― DitolyI― 式 山 吼 c_〈 径]〉 一 N― 〈[]〉 酬 ―将 ◇ 3 :PDA‐ T2 :PDA― X2 NONる 舎 物 : PDA‐ P2 性 (注 1) 物 CAS.No log POw 質 分子式 分子量 PDA― T2 C20H20N2 288.29 27417-40-9 183.4 3.60 C22H2とN2 PDA‐ P2 C18H16N2 316.44 70290‐ 05-0 232 4.41 260,34 74-31‐ 7 150∼ 151 2.79 PDA‐ X2 融点(℃ ) PDA― T2及 び PDA― X2は 、平成 12年 12月 に化審法第一種特定化学物質 に指定 された。 ーデ ST-1な ど)の 成分 として使用 されていた。 ゴム老化防止剤 (ア ン テ log Powは HPLC法 により求めた。 Sl 分 析 法 水質試料は、固相 カー トリッジに一定流量で通水後、ジクロロメタンで溶出する固 相抽出法、もしくはヘ キサンを用 いた溶媒抽出法で抽出後、脱水、濃縮 し、内標準物 質 を添力口 後 GC/MSで 分析す る。 底質試料は、 lN― KOHの エ タノール水溶液でアル カ リ分解 をした後、抽出液 を塩化 ナ トリウム溶液 に溶解 させ 、ヘ キサン転溶後、脱水、濃縮、フロ リジル カラムでク リ ー ンア ンプ後、内標準物質 を添加 して GC/MSで 分析する。 レ溶媒抽出を行 い、アセ トニ トリア 生物試料は、アセ トニ トリア レ/ヘ キサン分配後、 アセ トニ トリル抽出液を塩化ナ トリウム溶液に溶解 させ 、ヘ キサン転溶後、脱水、濃 縮、フロ リジル カラムでクリーンア ップ後、内標準物質を添加 してGC/MSで 分析する。 -31- 試薬・器具 試薬】 【 PDA― T2,PDA― X2:林 純 薬 工 業 い 製 (SIGMA― ALDORICH製 ) PDA― P2:和 光純薬工業爛製 化学用 標準物質 内標準物質 le,3e,5a― Triphenylcyclohexane― (TPCH一 d5 d5):林 純薬 工業爛製 アセ トン、 ジクロロメタン、ヘ キサ ン、エ タノール 、アセ トニ トリル :和 光純薬 工業い、関東化学製 な ど 残留農薬 。PCB分 析試験用 その他試薬 塩化 ナ トリウム、無水硫酸ナ トリウム :和 光純薬 工業い製 残留農薬分析用 有機溶剤 水酸化 カ リウム :和 光純薬 工業い製 試薬特級 ゛ ,ッ シ Aqusis PLS 3」 R:GLサ イエ ンス製 (注 9) 固相力い卜 レ フ ロ リジール PR:和 光純薬 工業製 (注 4) フロ リジア 器具】 【 ターボバ ップ LV(ま たはⅡ上_ Zymark製 窒素ガスを吹きつけて有機溶剤を濃 縮す る Sep― Pak Concentrator System Controller Plus 一定わ 花量で 固相 力単ト Waters夢 壁 ― リッデ に通水す る 分液 ロー ト lL容 量 の もの を使 用前 に ジ ク ロロ メ タ ンで洗浄 し、水 質試 料 か ら対 象 物質 の抽 出 に用 い る 200mL容 量 の も の を使 用前 にヘ キサ ンで洗浄 し、 生 物抽 出 アセ トニ トリル 溶液 か ら の脂肪 除 去 に用 い る 超音波洗 浄機 カイ ジ ョー 製 遠 心分離機 日立工機 製 カ ラム ク ロマ ト管 内径 l 底質 、 生 物試 料 の抽 出 に用 い る 底 質、 生 物試 料 の抽 出液 を分離 す る cm、 長 さ約 30cm 底 質 、生物試 料 の ク リー ンア ップ に使 用す る 試 験法 試料 の採取及 び保存】 【 水質試料 の採取時期、採水部位 については 「化学物質環境調査試料採取要領」の と お りに行 い、ガラス瓶 に密栓 し冷蔵保存す る。 底質試料 についても水質試料同様に 「化学物質環境調査試料採取要領」の とお りに 行 う。試料採取後はできるだけ速やかに分析す る。 生物試料 は採取後 フー ドプ ロセ ッサー を用 い て ミンチ状にしたもの を蓋付 きのガ ラス容器 に入れ密栓 し、-10℃ 以下で保存す る。試料はできるだけ速や かに分析す る。 -32- 試料 の前処理】 【 [水 質試料] ①固相抽出法 :水 質試料 500mLを 20mL/minの 速度で固相カー トリンジに通水す る。 固相 カー トリッジを窒素ガスで通気乾燥後、ジク ロロメタン 5mLで 溶出 した ものを 試料処理液 とす る。 ②溶媒抽出法 :水 質試料 500mLに NaC1 20gを 溶解後 (海 水を試料 とするときは不要) ヘ キサン 100mLを 加 え、10分 間振 とう抽出する。静置後、ヘ キサン層を分取 し、再 び 分液 ロー トにヘ キサン 100mLを 加 え、同様 の操作を行 う。 得 られたヘ キサン層 をあわせ試料処理液 とする。 (注 2) [底 質試料] 底質試料 20gを 100mLの 共栓付遠沈管 にとり、 これに lN水 酸化カ リウムエ タノ ール溶液 100mLを 加 え 80℃ で 2時 間アルカ リ分解 を行 った後 (注 3)、 3000rpmで 10分 間遠心分離 し上澄液を回収する。残 さにエ タノール 30mLを 加 え、10分 間超音 波処理、10分 問振 と う処理後、10分 間遠心分離 し上澄液を回収する。残 さを再度 、 超音波処理・振 とう 。遠心分離す る。 4%塩 化ナ トリウム水溶液 500mLを 入れた lL分 液 ロー トに、先 に得 られた上澄 液 (底 質試料 のアル カ リ分解溶液及 びエ タノール溶液)を あわせて、加 え十分混合 した後、ヘ キサン 100mLを 加 え、10分 問振 と う抽出す る。 静置後、ヘ キサン層 を分取 し、再 び分液 ロー トにヘ キサン 100mLを 加 え同様 の操 作を行 う。得 られたヘ キサン層 をあわせ試料処理液 とする。 [生 物試料] 生物試料 20gを 100mLの 共栓付遠沈管 にとり、アセ トニ トリル 50mLを 加 え、10 分間超音波処理、10分 間振 と うした後、3000rpmで 10分 間遠心分離 し上澄液 を回 収す る。残 さにアセ トニ トリル 50mLを 加 え、再度同様 の抽出分離操作を行 う。 得 られたアセ トニ トリル層 をあわせて 200mL分 液 ロー トに入れ 、ヘ キサ ン 20mL を加 え軽 く振 とうし、アセ トニ トリル層 か ら脂質分 を除去す る 4%塩 化 ナ トリウム水溶液 500mLを 入れた lL分 液 ロー トに、先 のアセ トニ トリ ル層 を加 え十分混合 した後、ヘ キサ ン 100mLを 加 え、 10分 間振 とう抽出する。 静置後、ヘ キサ ン層を分取 し、再び分液 ロー トにヘ キサン 100mLを 加 え同様 の操 作を行 う。得 られたヘ キサン層 をあわせ試料処理液 とす る。 試料溶液 の調製】 【 [水 質試料] 試料処理液 に無水硫酸ナ トリウムを加 え脱水 した後、窒素気流下で lmLに まで濃縮 す る。得 られた濃縮液 に内標準物質 として TPCH d5を 0,lμ g添 力日し、GC/MSで 分析 を行 う。 -33- [底 質及 び生物試 料 ] 試 料 処理液 に無水硫酸 ナ トリウム を加 え脱水 した後 、窒素気流 下 で lmLに まで濃縮 す る。得 られ た濃縮液 を予 め用意 してお い た フ ロ リジル カ ラ ム (注 4)4gに 負荷 し 液 面 をカ ラ ムヘ ッ ドまで下 げ る。少 量 のヘ キサ ンで抽 出液 の容器 を洗 い 、洗液 を フ ロ リジル カ ラ ム に負 荷後 、ヘ キサ ン 10mL及 び 1%ア セ トン/ヘ キサ ン 40mLを 流 し洗浄 す る。そ の 後 、 5%ア セ トン/ヘ キサ ン を 40mL流 GC/MS にまで濃 縮 す る。得 られ た濃縮液 に内標 準物質 として TPCH― d5を 0.lμ g添 加 し、 で 分析 を行 う。 空試料液 の調製】 【 試料 と同量 の精製水を用い、試料 の前処理及び試料溶液 の調製 の項に従 つて得 られ た試 料液 を空試料液 とする。 【 標準溶液 の調製】 標準試薬 を各 々アセ トンに溶解 し lmg/mLの 標準原液 を調製す る。 この標準原液 を適宜 ジクロロメタ ンも しくはヘ キサ ンで希釈 し、濃度 0.005∼ 0.2 μg/mLの 検 量線作成用標準溶液 とす る。各濃度 の標準溶液 には、内標準物質 として TPCH― d5を 0.lμ g/mLの 濃度 になるよう添力 日 する。また姑象物質 の一部 が酸化 され る 可能性 があるため、標準溶液 は要事調製が望ま しい。 測定条件】 【 GC/MS 測定条件 GC;HP5890 Ⅱ、 MS;」 MS AMⅡ 150(注 5) ・ 使 用 カ ラ ム Agilent Ultra 2(長 さ 25m内 径 0.21ml 膜 厚 0.33μ m)(注 6) 。 カ ラ ム温度 50℃ (lmin)→ 30℃ /min→ 250℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 30℃ /min ・ 使 用機 種 → 300℃ (5min) 。 注入 口温 度 200℃ 。 注入 量 2μ L ース温度 250℃ ・ インターフェ ゛ 。 キャリ アカ ス He (漸 托道 藍lmL/min) ° ゛ ° ・ 注入 方 法 レス ヽいシ タイム 1.5min) スフ )ッ ト 。 イオン源 温度 230℃ (′ 。 イオン化 属 花 300 μA 巨輌 。 モ ニ ター イオ ン 定量用 確認用 PDA― P2 260 288 316 PDA― T2 PDA‐ X2 1S:le,3e,5a― [凸 成phenylcyclohexane― (TPCH‐ d5) - 34 -― I し、この溶 出液 を窒素気流 下 で lmL d5 317 183 180 315 318 ' 【 検量線】 I 検量線作成用標準溶液 l mLに 内標準溶液 lμ gを 添加 し、その 2 μLを GC/MSに 注入する。IS:TPCH― d5に 紺する各物質のピーク面積比から検量線を作成する。 0。 │ │ │ 【定 量 】 試 料溶 液 2 μLを GC/MSに 注入 し、各物質 の ピー ク面積 と IS:TPCH― d5の ピー ク面 積 比 か ら検 量線 に よ り定量 値 を求 め る。 計算】 【 計算値 (μ g/mL、 g)=検 出量 (μ g)/試 料量 (mL、 g) 【 装置検出限界 (IDL)】 木分析に用いた GC/MSの 装置検出限界 (IDL)を 以下に示す。 (注 7) 物 質 PDA― P2 PDA― T2 PDA― X2 IDL(ng/祀 )濃 o.25 o。 30 o。 77 縮率 (倍 )IDL濃 度 (ng/L) 500 o.50 500 o.60 500 1.5 【 検出下限及び定量下限】 本分析法に基づ く水質の検出下限及び定量下限を下記に示す。 (注 8) 水質(μ g/L) 底質(μ g/kg) 生物(μ g/k♪ 検 出下限 定量 下限 検 出下限 検 出下限 PDA― P2 0.006 0.020 o.39 1.7 PDA― T2 0.009 PDA―X2 0.020 0.o29 o.41 0.065 o.37 -35- 1.3 1,o │ │ │ 解 注 (注 ヾ ニルーN' 審 法第 一 種 特 定化 学物質 に指定 され て い る名 称 は、Nモ ノ(シ )メ チルフェ ° ヾ ヽラフェ 一モノ(シ )メ チルフェニルー′ ニレンデアミ ンで ある。構 造式及 び物性 は、上記物質 の う °‐ ニ S‐ ン ェレ ン フ デアミ ル ハラ ち実 際 の分析 に使 用 した PDA― T2:N,N`‐ シ (4-ト ナ °ー S― フェ ル シ (3,5-キ ンナ )一 ハラ Di― (4-tolyI)一 paraphenylendiamine)と PDA― X2:N,Nア ー N,Nア ー ユレ ン ン (N,N′ ―Di― (3,5-xylyI)― paraphenylendiamine)を 示 してい る。 デアミ 表題 中 の名 称 は総称 で あ り、下記 の構 造式 中 の C H3の 数や位 置 に よ り名 称 1)化 )― 蝉° Nで (Щ N◇ 岬3分 n (n=1,2) (m=1,2) 2)水 質 の状況 に よ つて は、 エマ ル ジ ョンが生 じる こ とが あ る。 エマ ル ジ ョン が生 じる とヘ キサ ン層 との分離 が 困難 にな るた め、分液 ロー トを振 と うす る際 には最 初 に軽 く振 つて エマ ル ジ ョンが生 じな い こ とを確認 してか ら行 う。 当セ ン ター で用 い た水 質試料 で は、河サ│1水 で エマ ル ジ ョンが生 じた の で 1回 日の振 と うは軽 く振 り、 2回 日か ら振 と う機 を用 い た。 (注 3)本 報告 で は、80℃ で 1時 間 アル カ リ分解 を行 っ た結果 を掲載 して い るが、 室温 で 一 晩放 置後 で も同様 の 回収 率 が得 られ た。 (注 4)130℃ で 一 晩活性化 し、デ シ ケー タ内で放冷後使 用す る。ヘ キサ ンで ガ ラス カ ラ ム に充填 した 後 、水分 を除去す るた め表 層部 に無水硫 酸 ナ トリウム を (注 約 2g充 填 した。 溶 出パ ター ン を解説 4.ク リー ンア ップの 図 に示 す。 5%ア セ トン/ヘ キサ ン 20mL流 量 で 、全 て の対象物質 が 回収 され た 。 (注 5)本 法 で は 四重極 の MSで 分析 を行 い ピー クが検 出 され たが、一 部磁場 型 の MS を用 いた 際 に、感 度 が悪 く、添力日回収試 験 にお いて バ ラ ツキが大 きか つた との報告 が あ っ た。使 用 した磁 場型 MS及 び測 定条件 は以 下 2通 りで あ つ た。 (条 件 1)MS:」EOL DX303 カ ラム :DB-5MS(30m× 0.25HHli.d.× 0.25μ m) 昇温条件 :40℃ (lmin)→ 30℃ /min→ 250℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 30℃ /min→ 300℃ (5min)キ ャリアガス :He lmL/min スプ リッ トレス 注入 口温度 :200℃ イオ ン源温度 :230℃ イ ンター フェース温度 :250℃ イオ ン加速電圧 :70eV(EI) イオ ン化電流 :300 μ A 検出モー ド :SIM (条 件 2)MS:JEOL DX505W カラム :DB-5MS(30m× 0。 32HHli.d.× 0。 25μ m) または Ultra-2(25m× 0。 32Hmli.d。 ×0.52μ m) 昇温条件 :70℃ (lmin)→ 25℃ /min→ 260℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 30℃ /min→ 300℃ (5min)キ ャ リアガス :He 35kPa スプ リッ トレス 注入 口温度 :200℃ または 230℃ イオ ン源温度 :230℃ イ ンターフェース温度 :250℃ (注 6)一 部サ ンプルの分析 には、supelco tt eQuity lま たは 5カ ラムを用いた。 ピー ク形状 など特に問題 はなかつた。 -36- (注 7)装 置検出限界 (IDL)は 、「乗境調査における検出限界 の算出について」 (平 成 11年 5月 )に 従 い下記 のとお り算出 した。 物質名 度 0 7 0 9 2 9 0 4 7 ・ 7.6.7.6.8.0.0 ︲ 5 5 ・ 0 0 ︲.6 1 7 5. 5.2 。 2.4 平 均値(ng) 9 CV(96) 9 O 82 。 1 0 4.3. 12 S/N適 否 10 6.6 α49 昴 ・ S/N 敵 6 陣 0.25 5 0 1DL(ng/mL) PDA― T2 PDA― X2 8 9 7 ︲ 6 9 7 3 1 ・ 4.4.4.5.4.4.4.0 0・ 拝 絣 測定 1 測定2 測定3 測 定4 測 定5 測 定6 測 定7 標準 偏差 PDA― P2 5 5.3 5.1 5.4 5.1 5。 2 5.3 5.3 0.13 注入濃度 :5,10ng/mL,装 置注入量 :2μ L, t(7,0.05)=1.943 最終液量 :lmL,試 料量 :500mL PDA‐ X210ng/mL -37- [316〕 =58472 (注 8)検 出限界及び定量限界 は 「検出限界及 び定量限界の算定方法」 (昭 和 62年 3月 試料濃度(ug/け 応答値(X) 標準偏差(δ R) 検出力(Dn) )に より、次 の通 り算出 した。 004 O.08 016 0041 0,085 0.17 00020 00042 00023 0.00165 0,00138 0.00297 000200 000600 検 出限界(D3) 分析値(ug/kg) 標準偏差(δ R) 検 出限界(DL) 95%信 頼 区間 050 25 0.15 (wee 10 l.46 77 0.123 0.552 1.735 0.387 0.247 -‐ 0.850 1.110- 3.817 0.01999 定量 限界(D10) 不偏分散 (Fd) 試料濃度(ug/け 応答値(X) 検 出限界推 定値(ug/kD 試料濃度(ug/kD 0.04 0035 標準偏差(δ R) 00022 検 出力(Dn) 000187 0.08 0,16 0,074 0.161 00036 00056 0.00286 0.00408 000294 検 出限界(D3) 0.00881 定量限界(D10) 不偏分散 (Fd) 0.02935 検 出限界推定値(ug/k♪ 0,73 2.5(we0 試料濃度(ug/kD 1.62 分析値 (ug/k0 0.130 標準偏差(δ R) 0,409 検 出限界(DL1 95%信 頼 区問 0.261-0899 0.22 10 480 0416 1.307 0.837 -‐ 2.876 PDA― X2 試料濃度(ug/0 0,08 応答値(X) 0.069 標準偏差(δ R) 0.0063 検出力(Dn) 000540 016 0.153 0.352 00063 0.0140 0.00484 0.00935 0.00653 検出限界(D3) 定量 限界(D10) 不偏分散(Fd) (注 032 0.01959 検 出限界推定値(ug/k0 試料濃度(ug/kD 分析値(ug/kD 標準偏差(δ R) 検 出限界(DL) 95%信 頼 区間 0.49 1.6 5 (wee 20 237 6.8 0.119 0324 0,374 1.018 0239 - 0.823 0652 -‐ 2240 0.06529 9)固 相 カー トリンジは使用前 にジクロロメタン、メタノール 、精製水 の順 で コ ンデ ィシ ョニ ングを行 つてお く。本試験 で使用 したカー トリンジのほか、 PS-2:Waters製 などの充填剤 が SDV等 で対象物質 の測定を妨害 しないカー トリッジで あれば使用できる。 ―- 38 -― §2 解 分析法 フローチャー ト】 【 [水 質試料] ①固相抽出法 20mL/min 500mL、 ゛ シ クロロ メル 5mL 内標 準 添加 TPCII― d5 0.lμ g ②溶媒抽出法 TPCII― d5 0。 lμ g [底 質試料 ] lN― KOH/EtOH 3000rpHl いル30 1nL ェタノ 50mL lhr 80℃ ° フ カラムク,― ンアッ * 混合、 ゛ フロ)シ ル4g Na2S04 精製水 500mL、 20g NaCl へ枡 ン 10mL洗 浄 Hexane 100mL*2 1%ア セト ンAキ サン 40mL tti争 5%ア セト ン△キサン 40mL,容 出 TPCHい d50.lμ g ―- 39 -― [生 物試料 ] ユト セト ア サンう //ヘ キ )西 己 キサン201nL 'ル ヘ ニトリ ル50niL アセト 底質 の *ヘ [分 析法 の検討 ] 1. 検 量線 下記 に検 量線 の一 例 を示す。 (IS濃 度 ;0.lμ g/mL) oコ硝LCoLω 蛍∞oα 2. 添 低濃度添加 回収試験 ͡ ii: 遭 PDA― P2 ::貪 0.04 PDA― P2 PDA― T2 PDA― X2 0.04 0.04 Ξ l: 測 定 回数 0.04 0.04 :::: 7 0.05 0.05 0.08 7 90(4.8) 105(9.7) 103(8.2) 7 115(6.9) 118(7.8) 119(9.7) 4 0.10 020 0.20 0.40 4 100(58) 101(5.5) 100(5.8) 58(8.5) 64(7.6) 46(5.6) 77(7.1) 48(8.7) 36(9.5) 水質 にお ける回収率は、溶媒抽 出法 で の結果 である。 固相抽 出法 を用 いた添カロ回収試験 にお いて 、海水 に添加 した PDA‐ X2の 回収率 が低 い傾 向にあ った。 3.分 解性 ス ク リーニ ング試 験 精製水 500mLを 各 pHに 調 整 した後 、標準物質 を添加 し、本分析法 に従 い 回収実験 を行 つ た。 実験結果 を下表 に示す。試料 の抽 出 は溶媒抽 出法 で行 つた。 対象物質 の残存率 が 、 pH5に お いて低 い結果 とな った。 -40- 初期 濃度 物 買 (μ 1時 間後(%) g/L) 5日 後 (明 所 )(%) pH5 pH5 pH7 0.2 100 106 105 10 98 PDA― T2 0.2 85 109 100 11 98 PDA― X2 0.2 88 110 100 14 87 6 5 4 7 9 8 PDA― P2 4.ク 5日 後 (暗 所 )(%) 33 93 82 18 95 100 32 85 97 リー ンア ップ 底 質及 び試 料 か らの抽 出液 の ク リー ンア ップのため、 フ ロ リジル及び シ リカグルカ ラム で対象 物質 の 回収率 を求 めた。 対象物質 は、 フロ リジルカ ラム において 5%ア セ トン含有 ヘ キサ ン 20 mLで ほば 回収 され た の に対 し、シ リカグルカ ラム においては 5%ア セ トン含有 ヘ キサ ン 20mL∼ 10%ア セ トン含有 ヘ キサ ン 30mLに かけて徐 々 に溶 出 した。 ° ーシ FIonsiI PRに よる溶出′ ヽタ 100 □ PDA― P2 80 □ PDA― T2 誤 60 辟 ≦ [] 40 日H H 20 Pじ A― XZ 0 ° ーシ Silica Gelに よる溶 出ハタ 100 80 団 PDA― T2 じ 60 科 事 E] 40 ‐ ― 一 一 一 ― ― ― ― 一 一 一 一 ― 一 ― ― 一 一 一 一 ― -― 20 0 5,対 象物質 のマススペ ク トル 図 1に 各物質 のマススペ ク トル を示 す。 6.標 準溶液 のマス ク ロマ トグラム 図 2に 標 準物質 のマス ク ロマ トグラム を示す 。 -41- □ PDA― X2 ・ 7.分 析例 のマス ク ロマ トグラム 図 3(-1, 2)に 及 び添加試 料 を、図 4(-1, 河川水 へ の対象物質 の無添力日 の対象物質 の無添加及び添加試料 を、図 5(-1, 2)に 2)に 海水 ヘ 底質 へ の対象物質 の無添加及び添加試 及び添加試料 のマス ク ロマ トグラム を示す。 料 を、図 6(-1,2)に 生 物 へ の対象物質 の無添力日 8.フ ロ リジル ク リー ンア ップのマス ク ロマ トグラム及び マススペ ク トル フ ロ リジル カ ラム に対象物質 3種 の混合 ヘ キサ ン溶液 (PDA‐ P2,2, 4 PDA‐ T2,2, PDA― X2, μg/mL)を 負荷 し、底質及 び生物試料 の ク リー ンア ップ と同様 の操作 を行 つた ところ、回収率 が 100%に な らな い 現象 が生 じた。 図 7に 50/OAce/Hex50mL溶 出液 のマス ク ロマ トグラム を示 す。 マス ク ロマ トグ ラ ムの対象物 質 の ピー ク形 状 が崩れ てい る状況 が確認 され た。 (PDA― P2, PDA‐ T2,PDA― X2の ↓で示 す ピー ク) くわえて 、標 準物質 のマス ク ロマ トグラム には見 られ なか った新 たな ピー ク (① ②③ ↓に示す ) が確認 された。これ らの ピー クは本来 の対象物質 の保持 時間 の 1.5∼ 2分 程度前 に現れ マススペ ク トル が対象物質 と類 似 していた。各 ピー クのマススペ ク トル を図 8に 示す。 こ うした現象 が 、対象物質 とフ ロ リジル との接触時間 の差違 に よ り変化す るのか を確認す るた め、溶 出 ス ピー ドを調節 し接触 時間に よる変動 をみた。従 来 の よ うに溶 出ス ピー ドを調整せず 、 オ ー プ ンカ ラムの コ ックを全 開に して同様 の溶 出を行 つたが、溶 出ス ピー ドを 1秒 あた り約 1滴 とした先 の ピー ク と同 じよ うな形状 の乱れ及 び保持 時間 の異 な る ピー クの 出現 が見 られ た。また 、 フ ロ リジル 充填 量 の少 ない市販 フ ロ リジル カ ー トリッジ (waters、 supelco社 製 の 500mg充 填 ) で も試み たが 、状況 は改善 されず 同様 の結果 とな つた。 m 0 8 0 6 0 4 0 2 〇 000 000 一 ② l%DCM 000 ⑪ 000 EX5mL 5mL ③ l"ACE 5mL 05XACE 5mL ⑤ 20XACE 5mL 00 ② lXDCM 5mL ③ lXACE 5mL ④ 6欧 CE 5mL ⑤ 21XACE 5mL 以 上 の ことか ら、対象物質 の ピー ク形状 の乱れ及 び新 たな ピー クの 出現 に関 し、対象物質 とフ -42- ロ リジル との接触 時間や フロ リジル の充填量 に よる差違 はみ られ なか っ た。 上記 の現象 が単独 の対象物質 において も生ず るのか確認 す るため、それぞれ の対象物質 を単独 PDA‐ T2,1, PDA― X2,2 μg/mLを 負荷 し、底質及び生物試料 の ク リー ン ア ップ と同様 の操作 を行 った ところ、PDA‐ P2に お い ては前述 の 3種 混合溶液 と同様 に回収率が で PDA‐ P2,1, 100%に な らない現象 が生 じた。 図 9に 5%Ace/Hex50mL溶 出液 のマス ク ロマ トグラム を示す。 また保持時間 の 2分 程度前 に、先 と同 じ く対象物質 と類似 のマススペ ク トル ① が現れた。 このマ ススペ ク トル を図 9に 示す 。 ほか PDA― T2及 び PDA‐ X21こ お ぃて は、 100%の 回収率 が得 られ ピー ク形 状 の崩れ も見 られ な かった。 前述 の現象 が生 ず る原 因 が 、対象物質 とフ ロ リジル カ ラム との接触 に よるのか否 か 、確認す る ため以下 の試験 を実施 した。 フロ リジル カ ラム に対象物質 を負荷 しない状態 で、従来 の底質及び 生物試料 の ク リー ンア ップ と同様 の操作 を行 い得 られ た 5%Ace/Hex溶 液 (blank-5%Ace/Hexと 示 す)を そ の まま GC/MSで 測 定、この blank-5%Ace/Hexに 対象物質 (PDA‐ P2,0.6μ g,PDA‐ T2; 0.6,PDA‐X2,1.2μ g/mL)を 添力日後 GC/MSで 測定 し、各物質 の ピー ク形 状 を確認 した。 そ の結果 、blank-5%Ace/Hexで は対象物質及 び類似 マススペ ク トル を持 つい ずれ の ピー ク も検 出 され なか った。 チ ャー トを図 10(2)に 示す。 一 方、blank‐ 5%Ace/Hexに 対象物質 を添カロしたサ ンプル では PDA‐ P2の ピー ク形状 が乱れ 、そ の保持時間 の約 2分 前 に類似 マススペ ク トル を持 つ ピー クが検 出 された。 チ ャー トを図 10(3) に示 す。 ピー ク形 状 は 、図 10(1)に 示す blank‐ 5%Ace/Hexを 含有 しない標 準物質 とは異 な っ てお り、本物質 が 直接 フロ リジル カ ラム との接触 を持 たな くとも フ ロ リジル カ ラム との接触 を持 った 5%Ace/Hexと の共 存 下 において 、性状 が不安定 にな るこ とが示 された。 評価】 【 本法 によ り、乗 境水質 中で μ g/L、 底質及び生物試 料 では μ g/kgレ ベ ル で存在す る PDA‐ T2、 PDA‐ X2及 び PDA‐ P2の 定量分析が可能である。 実サ ンプルの測定では、河川水、海水、底質及び生物で、上記 3物 質は検出されなかった。 水質試料においては、良好な回収率が得 られ環境試料への適用が可能であると考える。 しか しなが ら底質及び生物試料で用 い るフロ リジル クリーンア ップにおいて、対象物質のピー ク 形状が悪 くな り、定量に影響を及ぼす現象が生ずることが ある。そのため底質及 び生物試料にお ける安定 した分析法 の確 立には至っていない と考 える。 -43- │ . 参考文献】 【 1) 2) 昭和 53年 度 化学物質環境調査分析方法報告書 ;(財 )日 本環境協会 3) 衛 生試 験 法 4) 化学物質 と環境 昭和 54、 55年度 化学物質分析法開発調査報告書 ,(財 )日 本環境協会 注解 ;1227,1229(1980) 平成 14年度 化学物質分析法開発調査報告書 ; 環境省 環境保健部 環境安全課(2003) 担当者氏名】 【 兵庫県立健康環境科学研究センター 〒654‐ 0037 神戸市須磨区行平町 3丁 目 1-27 吉田光方子、藤森一男、中野武 TEL:078‐ 735‐ 6918、 FAX:078‐ 735‐ 7817 -44- IS,le,3e,5a― triphenylcyc10hexane― d5(TPCII‐ d5) BP=317.88t1536001 TIC=66770B RT=00:18:34.38 1 0Cl N, N'― Diphenyl‐ p_Phenylened二 月mine(PDA― P2) BP=268.0017431681 TIC=2547277 RT=08:18:12.26 100 N, N'― Di‐ (4-tolyl)‐ p_Phenylenediaminc(PDA―T2) BP=288,8811984881 TIC=680242 RT=80:14:56.55 N, N'― Di― (3,5ぃ xylyl)― p_Phenylenedinmine(PDA― X2) BP=316.0818795841 TIC=1459248 RT=00:15:57.55 図 1:標 準物質 のマススペ ク トル Standard MSク ロマ トグラム (PDA‐ P2;0。 1 , PDA‐ T2,0.1 , PDA― X2,0。 lμ g/mL) (IS,TPCH― d5,0。 lμ g/mL) -45- ︱ ← キ ︱← ︱ ← bi00 -48- i3171=417586 旧1劇 =115840 14:llE1 図 3-1:河 16:00 ,II水 の マ ス ク ロマ トグ ラ ム (無 添 加 ) IS,TPCH― d5 1317卜 529920 旧161=194482 14:UU 16:08 3-2:河 )│1水 の マ ス ク ロマ トグ ラ ム (添 カロ) (PDA― P2,40, PDA‐ T2,40, PDA‐ X2,80 ng/mL) 図 -47- IS,TPCH― d5 13171=496128 PDA‐ X21 14:00 田 61131刊 2 16:OCl ) 図 4-1:海 水 の マス ク ロマ トグラム (無 添カロ IS,TPCH‐ d5 13171=515584 18161=161288 14:Ol1 16:EIEl 図 4-2:海 水 のマ ス ク ロマ トグ ラ ム (添 加 ) (PDA‐ P2,40, PDA― T2,40, PDttX2,80 ng/mL) ―- 48 -― IS,TPCH‐ d5 PDA― X2↓ 131bl l 14:88 図 5-1:底 質 のマス ク ロマ トグ ラ ム (無 添加 ) 図 5-2:底 質 のマス ク ロマ トグ ラ ム (添 加 ) (PDA‐ P2,50, PDA‐ T2,50, PDA「 X2,100 ng/mL) ―- 49 -― IS;TPCH‐ d5 1817卜 888176 旧ld=153344 1400 図 6-1:生 物 のマス ク ロマ トグラム (無 添加 ) IS,TPCH― d5 旧ld=157312 1400 16:00 図 6-2:生 物 のマ ス ク ロマ トグ ラ ム (添 加 ) (PDAぃ P2,200, PDA― T2,200, PDA‐X2,400 ng/mL) -50- ︰▼ ″ 丈 幽 ア ●′ 一 ・ ″ … … … … 鳴 時 ` [2601=19`8960 洋 T生 阻 」 ③ ヽ ヽ 288J=67276!ゝ ↓ 士 PDA― X2)lbl ピS'TPCr― d5 A BM望 、 8 [3171‐ 14192t瘤 ′ 凱 14:00 皇 拡大 =672768 PDA‐ T2↓ ↓ ③ ↓ IS,TPCH‐ d5 1288〕 =1419264 i317〕 :4:UU 図 ヽ ヽ ヽ __と … 、 1血 l 」咀 ″ 16:00 7:対 象物 質 3種 の混合 ヘ キサ ン溶 液 フ ロ リジル ク リー ンア ップ のマ ス ク ロマ トグ ラム (PDA― P2,2, PDA― T2,2, PDA‐ X2,4 μg/mL 添力日 ) speed conttol(+)有 (ldrOP/sec) 5%Ace/Hex50mL溶 出 open‐ c011lmn Flo フロ リジル カ ラム に対象物質 のヘ キサ ン溶液 (PDμ P2,2, si1 5g PDA― T2,2, PDA‐ X2,4 g/mL)を 負 荷 し、底 質及 び生 物試料 の ク リー ンア ップ と同様 の操 作 を行 っ た ところ μ 、回収 率が 100%に な らない 現象 が生 じた。 マ ス ク ロマ トグ ラ ムの 対 象 物 質 の ピー ク形 状 が 崩 れ て い る状 況 が 確認 され た 。 (PDA‐ P2, PDA‐ T2,PDA‐ X2の ↓で示す ピー ク) くわえて、標準物質 のマスク ロマ トグラムには見 られなかった①②③ ↓に示す新たな ピー クが 確認 された。これ らのピー クは本来の対象物質の保持時間の 1.5∼ 2分 程度前に現れマススペ ク ト ルが対象物質 と類似 していた。各 ピー クのマススペ ク トル を図 8に 示す。 -51- BP=25B.OCl〔 4245248〕 TIC=26981686 RT=0□ :11:30_6Cl 188 128 1〒 4 1留 BP=260.00[1 487841 TIC=BE17861 RT=00:18:25.49 100 BP=286.00[19220JBI TIC=14516498 RT=00:18:41.23 100 BP=20B.00〔 860641 TIC=409616 RT=00:15:11.88 188 1,7.112 1弾 BP=S14.E10〔 239 2,P 6236881 TIC=5014774 RT=EICl:14:86.70 100 BP=316.001739712】 TIC=26B6637 RT=□ 13:16:13.10 100 100 1 図 8:対 象物質 3種 の混合 ヘ キサ ン溶液 フ ロ リジル ク リー ンア ップのマススペ ク トル -52- i316〕 IS,TPCH― d5 1317〕 ‐10ワ 952 =1542144 BP=268.80118886961 TIC=8381964 RT=80:11:SI.79 BP〓 260.88126781521 TIC=10766664 RT=88:18:27.46 図 9:PDA― P2ヘ キサン溶液フロリジル クリーンア ンプのマスクロマ トグラム及びマススペ ク トル (PDA‐ P2,lμ speed control(+)有 (ldrOp/sec) g/mL カロ) 派ミ 5%Ace/Hex50mLシ ぶ出 Open_coll】 mn Flo si1 5g 単独 で PDA‐ P2,lμ g/mLを 負荷 し、底質及び生物試料 の クリーンア ップ と同様の操作を行 つ た ところ、前述 の 3種 混合溶液 と同様 に回収率が 100%に な らな い現象 が生 じた。 図 9に 5%Ace/Hex50mL溶 出液 のマス ク ロマ トグラムを示す。保持時間の 2分 程度前に、先 と同じく対 象物質 と類似 のマススペ ク トル① が現れ た。 288及 び 316に 小 さな ピー クが現れているが、 これは前図 :8の ②③ とは保持時間及びマスス ペ ク トルが異なっていた。 -53- (1) stdO。 6ug/mL,1.2ug/mL IS,TPCH‐ d5 317ト ワ 04192 14:00 16:80 blank-5%Ace/Hex+stdO.6ug/mL,1.2ug/mL IS,TPCHぃ d5 L317卜 1847552 図 10:stdO.6ug/mL,1.2ug/mLヘ キサ ン溶液 、blank-5%Ace/Hex及 び blank‐ 5%Ace/Hex+stdO.6ug/mL,■ 2ug/mLの マス ク ロマ トグラム 10(2))で は対象物質及び類似 マススペ ク トル を持 ついずれ の ピー ク も検 出 され なか った。 一 方 、blank‐ 5%Ace/Hexに 対象物質 を添加 したサ ンプル (図 10(3))で blank‐ 5%Ace/Hex(図 は PDA― P2の ピー ク形 状 が乱れ、そ の保持 時間 の約 検 出 され た。 ピー ク形 状 は、標準物質 (図 2分 前 に類似 マススペ ク トル を持 つ ピー クが 10(1))と は異 な って お り、本物質が 直接 フ ロ リジ ル カ ラム との接触 を持 たな くとも フ ロ リジル カ ラム との接触 を持 った 5%Ace/Hexと の共存下 に お いて 、性状 が不安定 になることが示 され た。 -54- N N N N N N ―DitolyI― paraphenylendiamine(PDA― T2) paraphonyIondiamino (PDA― X2) ―Diphenylparaphenylendiamino(PDA― P2) 一DixyI― 1. FIow chart water】 【 [sohd phase extraction,SPE] concentration 500mL 20mL/1nin dichlorOmethane Na2S° 4 5mL TPCH‐ d5 0。 lμ [liquid― ■quid g extraction,LLE] × 2 times 500mL、 20gNaCl hexane100mL Na2S° 4 addition of IS TPCII― d5 0。 lμ g … : extractiOn lsediment】 :― → to * /… ド 3000rpm lN― KOH/EtOH 50mL 3000rpm lhr 80℃ Flo Na2S04 s■ 4g Hexane 10mL wash distilled water 500111L、 NaC1 20g Hexane 100mL EtOH 30 mL 10/Oacetone/Hexane 40mL wash ×2rines TPCII‐ d5 0。 lμ 5%acetone/Hexane 40mL elutiOn g ―- 55 -― flsh】 【 to * of sedttnent― chart 2. Abstract EWater] (Solidい Phase Extractioコ D Adsorption was calned ottt by passing 500mL ofhe snmple water thrOuこれ he cartridge tAqusis PLS‐ 3JR:GL sciencc).The extract was eluted with 5mL of dichloromethane.The eluate was dehydrated wlh anhydrous sod concentrated to lmL using the ttШ おoVap LV th nitrogen‐ gas.TPCI[‐ d5WaS intemal standard to the resulting concentrate,and 2μ for dete.u m sulttte, and added as an L was then itteCted into the GC/MS nation. CLiquid‐ liquid E 0 500mL of water sample was put 20g NaCl(except sea water), and was extracted wlh hexane 2 timeso The hexane phase was dehydrated with anhydrous sodh17n sulfate,and concentrated to lmL using the TurboVap LV with nilrogen‐ gas.TPCII― d5 was added as an internal standard to the resulting concenttate,and 2 μL was then itteCted into the GC/MS lbr dete.ュ .ination. lSedinend 20g of the sedilnent sample was collected into a centrihgal sedi】 4entation tube, 501xlL alkali solution(lNぃ KOH ethanol solution)was added,and was extracted at 80℃ The tube was ultrasonica■ y treated and then shaken, and cent for l hou■ figal separation was thereaRer ca...ed out for 5 1ninutes at 3000rplxl. The extract(ethanol phase)was subsequently separated ott anOther 30mL ethanol was added to the residue, and the preceding process was repeated.The extracted solution was combhed into a l‐ separatory containing 500mL of distilled water including 20g NaCと litter hnnel , 100mL hexane was added to the ttnnel,and the hnnel was shaken and then a1lowed to stand.The extract (hexane phase)was subsequently separated off and another 100mL hexane was added and the process was repeated.The hexane phase were cbmbined and dehydrated with anhydrous m sodi■ 】 sulttte,dried by additton of anhydrous sodillrn sulttte,his was folloved by concentration to lmL using TurboVap and followed by suttecting to dean up by Flo Ⅱ wih nitrogen‐ gas, sil column chromatography.The eluate was -56- concentrated preceding TurboVap Ⅱ ,and TPCII― d5WaS added as an internal standard to the resulting concentrate, which was then ittected intO determination the GC/MS for dete._.ination,as for the water sample. IFish s_ple] A ish sttmple of 20g was collected into a centrlttgal sedilnentation tube, added 50mL acetonitrile.The tube was ultrasonically treated and then shaken,and centrifugal separation was thereafter carried out for 5E nutes at 3000rpm.The extract(acetonitrile phase)was subsequently separated o■ i50mL acetonitrile was added to the residuc,and the preceding process was repeated,2 times. The extracted solution was combined into a 200mL ttnnel separatory,and was washed with 20mLhexane.The washed acetOnitrile phase was put into l‐ litter funnel separatory containing 500mL of distilled water including 20g NaCl, 1001nL hexane was added to the 負 nnel,and the ttnnel was shaken and then a■ owed tO stand as for the sediment sample.. The extract(hexane phase)was subsequently separated off and another 100mL hexane was added and the process was repeated.The hexane phase were combined and dehydrated anhydrous sodium sulfate,d h ed by addition of anhydrous sodiuln sulfate i this was followed by concentration to lmL using TurboVap Ⅱ clean up by chromatography using Flo th nitrogen― gas,and followed by suttecting to s担 .The eluate was concentrated preceding 町 boVap Ⅱ,and TPCII― d5WaS added as an internal standard to the resulting concentrate, which was then into dete.4■ ination the GC/MS for deterE ―- 57 -― nation,as for the water sample. 分 析 法 フ ロ ー チ ャ ー ト 物 質 名 備 質] ① 固相抽出法 [水 GC/MS カラム:Agilent N,N′ 一 ジ ー (4- Ultra-2 500mL 20mL/min レ)一 トリア パ ラ ー フ ② 溶媒抽出法 カラム長 :25m 内径 :0.2mm 膜 厚 :0.33 μln デ クロロメタン5mL ェ ニ レ ン ジ ア ミン (PDA― T2) N,N′ ― ジ ー (3,5 -キ シ リ レ)一 ノくラ ア ー フ ェニ レンジ ア 考 500mL,20gNaCl 検 出限界 [水 質 ]μ g/L [底 質] TPCH‐ lN‐ d50。 lμ g 上澄液 *ヘ PDA― P2 PDA― T2 PDA― X2 0,006 0,009 0,020 KOH/EtOH 50mL ミン (PDA― X2) [底 質 ] PDA― P2 PDA‐ T2 PDA‐ X2 N,N′ ― ジ フ ェニ レーノくラ ァ * ー フェニ 上澄液 と混合、 レンジ ア 精製水 500mL、 ミン ヘキサン100mL*2 (PDA― P2) 39 0。 41 0。 37 O。 ゛ フロ)シ ル4gに 負荷 Na2S04 Hex 10mL洗 20gNaCl μg/kg 浄 l%ア セトン/Hex 40mL洗 浄 5%ア セトン/Hex 40mL溶 出 TPCH d50・ lμ g × 2回 ニト アセト )ル 501xlL 底質 の *ヘ -58- [生 物 ]μ g/kg PDA‐ P2 PDA‐ T2 PDA― X2 1.7 1.3 1.0 マススペ ク トル 付属デ ー タ 測定機 関名 住所及 び電話番号 兵庫県 立健康環境科 学研究 セ ン ター 測 吉 田光方子 定 者 物質名 (英 語 ) 丹J 名 (英 語 ) 分 子 CAS登 GC/MS 神戸市須磨 区行平町 3丁 目 1-27 078-735-6918 測定年月 日 1平 成 16年 1月 21日 N, Nア ージー (4-ト リル)― パラーフェニレンジアミン paraphenylendiamine N,N′ ― Di― (4-tolyI)一 式 C20H20N2 録番 号 27417‐ 40-9 分 子 量 288.29 測 定条件 ・ 使 用機 種 GC;HP5890 Ⅱ、MS;」 MS― AMⅡ 150 。 使 用 カ ラ ム SUPELCO eQUITY5(長 さ 30m内 径 0。 2Hlln 膜 厚 0.2μ m) ・ カ ラ ム温度 50℃ (lmin)→ 30℃ /min→ 250℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 30℃ /min → 300℃ (5min) 。 注入 口温 度 200℃ 。 注入 量 2μ L 。 インタいフェぢ 温度 Sス 。 キャリ アカ 。 注入方法 250℃ He (夢 花道 藍lmL/min) ° ° ゛ レス(ハ ―シ タイム 1.5min) スフ ル ト ・ イオン源 温度 230℃ 。 イオン化 電流 300 μA 構 造 式 -59- BP〓 2BB.8811934881 TIC=688242 RT=08:141S6.55 Int.(%) 0 5 1 5 6 6 14208 18432 2 7 7 7 9 7 2 8 4 8 8 0 1 9 1 1 4 4 1 9 4 1 3 5 1 4 5 1 6 5 1 1 6 1 8 6 1 0 8 1 1 8 1 3 8 1 5 5 2 3 8 2 7 8 2 8 8 2 9 8 2 0 9 2 5 2 3 6 4 3 6256 7.35 9.53 3.23 14528 7.51 8192 9632 8768 14336 6448 8000 13504 8704 6176 14464 17024 6592 5984 16160 5888 12160 20640 6528 20944 193408 106368 17728 6240 6400 4.24 4.98 4.53 7.41 3.33 4.14 6.98 4.50 3.19 7.48 8.80 3.41 3.09 8.36 3.04 6.29 10.67 3.38 10.83 100.00 55.00 9.17 3.23 3.31 -60- マススペ ク トル 付属デ ー タ 測定機 関名 兵庫県 立健康環境科学研究 セ ンター 住所及 び電話番号 078-735-6918 神戸市須磨 区行平町 3丁 目 1-27 吉 田光方子 測定年月 口 1平 成 16年 1月 21口 測 定 者 物質名 (英 語 ) 男U 分 名 (英 語 ) 子 式 CAS登 GC/MS 録番 号 N, N′ ―ジー (3,5-キ シリル)― パ ラーフエニ レンジア ミン paraphenylendiamine N,N′ ― Di― (3,5-xylyI)― C22H24N2 分 子 量 1316.44 7029‐ 05-0 測 定条 件 。 使 用機 種 GC;HP5890 Ⅱ、 MS;JMS AMⅡ 150 。 使 用 カ ラ ム SUPELCO eQUITY5(長 さ 30m内 径 0。 2Hlal 膜 厚 0。 2μ m) ・ カ ラ ム温度 50℃ (lmin)→ 30℃ /min→ 250℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 30℃ /min → 300℃ (5min) 。 注入 口温 度 200℃ 。 注入 量 2μ L 。 インタHフ ェ】 温度 250℃ 。 キャ)アカ゛ス He (茅 花道 藍lmL/min) ° ° Sタ ・ ととヲ(ノ デお長 スフ )ッ ト レス(ハ いシ イム 1.5min) 。 イオン源 温度 230℃ 。 イオン化 年 稔 300 μA 巨わ 構 造 式 /CH3 -61- BP=816.08187958珂 TIC=1459248 RT=80:45:57.55 54 55 65 73 77 79 86 103 136 142 143 158 177 179 180 181 182 194 195 196 208 211 315 316 317 318 15840 12928 12192 16384 22976 29408 63488 15744 14176 15832 17120 35968 17664 18176 31424 29152 13080 45824 59712 13920 34816 39584 14688 379584 262304 45680 4.17 3.41 3.21 4.32 6.05 7,75 16.73 4.15 3.73 4.17 4.51 9,48 4.65 4.79 8.28 7.68 3.45 12.07 15.73 3.67 9。 17 10.43 3.87 100.00 69.10 12.03 -62- マ ス スペ ク トル 付 属 デ ー タ 兵庫県 立 健康環境科学研究 セ ンター 住所及 び電話番号 神 戸市須磨 区行平 町 3丁 目 1-27 078-785-6918 吉 田光方子 狽J定 年月 日 1平 成 16年 1月 21日 ェニ N′ ―ジ フ ル ーパ ラ ーフエニ レンジア ミン 測 定 者 物質名 (英 語 ) N一N 測定機 関名 N′ 丹 lJ 分 名 (英 語 ) 子 式ヽ CAS登 録番 号 ― Diphenylparaphenylendiamine C18H16N2 74‐ 31-7 分 子 量 260.34 GC/MS 浪町こ条イ 牛 ・ 使用機種 GC;HP5890 Ⅱ、MS;」 MS― AMⅡ 150 ・ 使 用 カ ラ ム SUPELCO eQUITY5(長 さ 30m内 径 0.2HHI 膜 厚 2μ m) ・ カ ラ ム 温 度 50℃ (lmin)→ 30℃ /min→ 250℃ → 5℃ /min→ 280℃ → 0。 。 注入 口温 度 30℃ /min 200℃ → 300℃ (5min) ・ 注入 量 2μ L ー ー ・ インタ フェ ス温度 250℃ 。 キャ)アカ゛ス He (ラ 億道 藍lmL/min) ° ° 。 注入方法 スフ )ッ ト レ ス(ハ いシンイム 1.5min) ・ イオン源 温度 230℃ 。 イオン化 偏 花 300 μA 匡蒻 構 造 式 -63- BP=260.8817431681 TIC=2547277 RT=00:13:12.26 1 5 2 5 3 6 5 6 5 6 7 7 3 8 4 8 6 8 8 2 1 9 2 1 0 3 1 4 5 1 6 6 1 7 6 1 8 6 1 1 8 1 2 8 1 3 8 1 4 8 1 9 5 2 0 6 2 1 6 2 2 6 2 90112 32896 31072 23488 50304 98880 35328 67584 30720 56000 47792 65888 31296 66000 186208 56640 28960 43464 209152 43904 41344 743168 279424 41088 12.13 4.43 4.18 3.16 6.77 13.31 4.75 9.09 4.13 7.54 6.43 8.87 4.21 8.88 25.06 7.62 3.90 5.85 28.14 91 5.56 5。 100.00 37.60 5.53 一- 64 -― 研究機 関名 担 当 者 名 兵庫 県 立健 康環境科学研 究 セ ン ター 性状項 目 n― 光方子 オ クタノール/水 分配係数 N,N′ 化学物質名 吉田 ―ジー (4-ト リル )― パ ラ ーフェニ レンジ ア ミン (PDA― T2) 測定 法 高速液体 ク ロマ トグラ フ法 測定結果 log Pow=3.60 測定回数 3回 (HPLC法 試 薬 とそ の 純度 ) 構造式 (株 ) 分 析 条 件 分 析 機 器 HPl100 分 析 条 件 カ ラ ム :Imtakt Cadenza CD‐ C18 内径 4.6*長 さ 150mm :20%含 水 メタ ノー ル 溶 離液 :0。 7mL/min. 流 速 分析法 の概 要 オ クタノール /水 分配係数 が既知 の標準物質 (ベ ンゼ ン、 ブ ロモベ ンゼ ン、P,P'い DDE、 ヘ キサ ク ロロベ ンゼ ン)及 び N,N′ ―ジー (4-ト リル )― パ ラ ーフェニ レンジア ミン の保持 時間を測定 し、標準物質 の分配係数保持時間 の 関係 か ら目的物 質 の分配係数 を求 め た。 標準溶液 の調製 標準物質 をアセ トニ トリル に溶 解 し、20μ g/mLの 溶液 を調製 した。 測定結果 (10g Pow) 検体 番号 測 足恒 1 測 定値 2 測定値 3 平伽槽 1 2 4 3 平均値 3.583 3.598 3.610 3.60 3.60 そ の他 -65- 0.011 研 究機 関名 担 当 者 名 兵庫 県 立健 康環 境 科学研 究 セ ン ター 性状項 目 n‐ 光方 子 オ クタノール /水 分配係 数 N,N′ 化 学物質名 吉田 ―ジー (3,5-キ シ リル )― パ ラーフェニ レンジ ア ミン (PDA X2) 測定法 高速液体 ク ロマ トグラフ法 測定結果 log Pow=4.41 測定 回数 3回 (HPLC法 ) 試薬 とそ の純度 構 造式 (株 ) 分 析 条 件 分 析 機 器 HPl100 分 析 条 件 カ ラ ム :IIntakt Cadenza CD‐ C18 内径 4.6*長 さ 150mm 溶離液 :20%含 水 メタノール 流 速 :0,7mL/min. 分析法 の概要 オ クタノール /水 分配係数 が既知 の標準物質 (ベ ンゼ ン、 ブ ロモ ベ ンゼ ン、P,p'‐ DDE、 ヘ キサ ク ロロベ ンゼ ン)及 び N,N′ ―ジー (3,5-キ シ リル )― パ ラ ーフェニ レンジ ア ミ ンの保持 時間を測定 し、標 準物質 の分配係数保持時間 の 関係 か ら目的物質 の分配係数 を求 めた。 標準溶液 の調製 標準物質 をアセ トニ トリル に溶 解 し、20μ g/mLの 溶液 を調製 した。 測 定結果 (10g POw) 1 測定値 1 測 定値 2 測 定値 3 平均値 2 3 4 平均値 4.480 4.392 4.364 4.41 4.41 そ の他 -66- 0.049 研 究機 関名 担 当 者 名 兵庫県 立健 康環境科 学研 究 セ ン ター 性状項 目 n― N, 化 学物質名 吉田 光方 子 オクタノール/水 分配係数 N′ ―ジフェニル ーパ ラ ーフェニ レンジア ミン (PDA P2) 測定法 高速液体 ク ロマ トグラフ法 測定結果 log Pow=2.79 測定 回数 3回 (HPLC法 試薬 とそ の純度 ) 構造式 (株 ) 分 析 条 件 分 析 機 器 HPl100 分 析 条 件 カ ラム :IIntakt Cadenza CD― C18 内径 4.6*長 さ 150mm :20%含 溶離液 水 メタノール 流 速 :0.7mL/min. 分析 法 の概要 オ クタノール/水 分配係数 が既知 の標準物質 (ベ ンゼ ン、 ブ ロモ ベ ンゼ ン、p,P'― DDE、 ヘ キサ ク ロロベ ンゼ ン)及 び N,N′ ―ジフェニル ーパ ラーフェニ レンジア ミンの保持時 間を測定 し、標準物質 の分配係数保持 時間 の 関係 か ら目的物 質 の分配係数 を求 めた。 標 準溶液 の調製 標 準物質 をアセ トニ トリル に溶 解 し、20μ g/mLの 溶液 を調製 した。 測定結果 (log Pow) 1 測定値 1 測定値 2 測定値 3 平均値 2 4 3 平均値 標 準 偏差 2.79 0.0004 2.788 2.789 2.789 2.79 そ の他 -67- 岡山県環境保健センター PBDE s(ポ リブ ロモ ジ フ ェ ニ ル エ ー テル 類 ) POlybromodtthenylether CAS写 野号 ヾ :101‐ 55‐ 3(pい モノ )), 40088‐ ), 2050‐ 47‐ 7(p,p'中 シ ), 49690‐ 94‐ 0(2,3',4'‐ 卜 4‐ 9 ° ° ラ), 32534‐ 81‐ 9 (へ ンタ), 36483‐ 60‐ 0 (ヘ キサ), 68928‐ 80‐ 3 (へ ンタ), 36483‐ 60‐ 0 (ヘ (テ ト ° ヾ キサ), 68928‐ 80-3 (ヘ フ 夕), 32536‐ 52‐ 0 (オ クタ), 63936‐ 56‐ 1 (ノ ナ), 1163‐ 19‐ 5 (テ 力) 構造式・分子量】 【 C12H(10‐ m_00Br(m+→ (m+n=1∼ Br m 10) Br n ゛ ゛ ヾ゛ ゛ モ体 :485.80 モや フロ モウ フロ モノ モや フロ ラ リ 樟:406.90, テト 柱:328.00, ト 樟:249.11, シフロ ° ゛ Sロ ° Sロ ゛ へン モや フロ モや フロ タ キ 柱:801,38 柱:722.48, オク サフ モや 祥:643.59, ヘフタフ モや タ ヽ:564.69, ヘ ゛ ゛ロ ゛ロ ノ ナフ モや 樟:959.17 ヽ:880.28, テカフ モや 物理化学的性状】`… 平成 14年 度報告書 「ポリ臭素化 ジフェニルエーテル」から引用 【 市販品のポ リ臭素化 ジフェニルエーテルはBDEs)を 表 1に 示 した。最も生産 (使 用)量 が多いのはテクニカル DeBDEで 全 PBDE s生 産量の 75%を 占めている。それ らの物性 を 表 2に 示 した。 市販 品臭 素化 ジ フェニル エー テル の組成 表 製 品名 生 PBDE(al (t/ycaう レ ブ ヵ ニ ク テ E D B e D テクニカル テ P レ 一 DL 劫B OcBDE テクニカル 成 組 産/使 用 塁 ト リ ・ロモ フ 体 テト ラ フ'ロ モ体 タ ^、 ン rロ フ モ体 (%) ヘキサ ・ロモ フ 体 ヘフダ ・ロモ フ 体 オクタ フ'ロ モ体 30,000(じ 6,000(じ 10^ψ 0∼ 1 4,000に , 1,000(て FRDErhJ 「 (a)構 造不 明。 D 7.6 24∼ 38 50-62 ∼ 12 43^W44 31-35 ノす ° フ ロモ体 ア刀 fロ フ D.3-3 97-98 D-11 0∼ 1 8 41-41.7 44.4-45 6-7 6)商 業生産中止。1サ ンプルのみ分析。 -68- ① 世界。 モ体 87)。 (0日 本ぐ 表 2 市販 品臭素 化 ジ フェニ ル エ ー テル の物性 [oBDE 液体 点℃ 昴ぐ テクニカル 点℃ 融て 裂 品名 805∼ 水溶 解 度 (μ g/L) log Pow 泰 気 l■ 48 4∼ 5 0.0015 10.9(al 5.78∼ 13.3 6_lR 6.58 4.69× 10 5 <1 6.29 6.59× 10 6 <0.1 6.265 4.63× 10 6 用 (mmHg,20℃ ) 難燃 ・ 防炎剤 と して の使 用 な し。 '77 に生 産 が 報 告 され て い るが 、用 途 は 不明 TeBDEの 名 で の 現 在 の 生 産 量 は 不 明 だ が 、 市 販 PeBDE中 24∼ 38%を 占めて い る^ te l∩ テクニカル TeBDE テクニカル PeBDE -7∼ >200 -3 コ ° エホ キシ布 才】 旨、 フェノール本 封月 旨、 ホ )エ ステル、 ° ホ )ウ レタン、繊 維類 の 添加 剤 と して 用 い られ る。 ° 70%は コンヒュツ お よび事務用キャヒ ・フ゛タン 生産 用ABS樹 脂 (ア ク)ロ ニト ル ナ ス チレン樹脂)中 の難燃剤 として使用 2.4(b) 80 OcBDE 200 レ テクニカァ 9400 糸9800 糸 DeBDE 考ヽれ2Ⅲ (∋ 2,2',2,4'‐ ツ ン ■不 エ レ テクニカァ 白色 また は淡 黄色粉末。 `70年 代 未 ° のフ ラスチック、特 に′ 期以来生産。 ° ° 多く ・ホ )ス チレンの 添加 難燃剤 、絨 イインハ クト の 維製 品 柔軟仕 上 げ処理 、 自動 車用 織物 、テント に獲 用ハ ク∩∼ R∩ TeBDE● DE‐ 4の 途 ●)2,2',4,4',5‐ PeBDEGDE‐ 99) §1 分析法 (1)分 析法 の概要 本 分析法 では 、水質試料 か ら目的 物質 を 固相 デ ィス クで抽 出後 、 固相 を トル エ ンで ノ ッ ク ス レー 抽 出 し,フ ロ ツジル オ ー プ ンカ ラ ム ク ロマ トグ ラ フ ィー 及 び アル ミナカ ラ ム ク ロ マ トグラフ ィー に よ リク リー ンア ップ し、高分解能 GC/MS(HR一 GC/MS)を 用 いて 定量す る。 (2)試 薬及 び器 具 使 用す る試 薬及 び器具 の例 を以 下に示す。 〔 試 薬〕 非標識化 合物 (CIL社 製 又 は AccuStandard社 製 ) #1 2-MOnoBDE #28 2,4,4:― TriBDE 井2 #3 #8 #10 #13 3-MonoBDE #35 4-MOnoBDE 2,4〕 ―DiBDE 辞15 4,4'一 DiBDE #17 2,2'14-TriBDE #25 213',4-TriBDE 3,414'― TriBDE 祥37 #47 2,6-DiBDE 3,4:一 DiBDE 3,3'14-TriBDE 2,2'i4,4〕 ―TetraBDE 辞49 #66 212',4,5'― TetraBDE 2,3',4,4'一 TetraBDE 辞85 498 2,2',3,4,4'一 PentaBDE 2,21,31,4,6-PentaBDE 群99 -69- 2,2'〕 414'〕 5-PentaBDE #100 2,21,4,4',6-PentaBDE #183 辞102 2,2',4,5:6'一 PentaBDE #203 2,2'】 314,4',5',6-HeptaBDE 2,2',3,4,4',5,5',6-OctaBDE OctaBDE #118 2,3',4,41,5-PentaBDE #204 212!i3〕 #121 2,3'14,5',6-PentaBDE #206 2,21,3〕 3',4,41,5,5',6-NonaBDE #153 2,2',4,4',5,5'一 HexaBDE #154 2〕 2'i4,4',5,6'― DecaBDE HexaBDE ク リー ンア ップ スパ イ ク(CS)用 BDE# 品名 祥3 4-MonoBDE #15 4,4'一 DiBDE #28 2,4,4'― TriBDE #47 2,211414'― TetraBDE #99 212:14141,5-PentaBDE 辞153 辞209 4,4',5,6!6i― 13標 識化 合 物混合標 準液 (CIL社 製 ) C‐ 2,2:,4,4'15,5'一 HexaBDE #183 212=,3,4,41,5'16-HeptaBDE #209 DecaBDE(単 品を追加混合 ) シ リンジスパ イ ク(ss)用 C-13標 識化合物 (CL社 製 ) #126 3,3':4,4:,5-PentaBDE 。 アセ トン、メ タノール 、 トル エ ン、 ジ ク ロロ メ タ ン、ヘ キサ ン、 シク ロヘ キサ ン :残 留 農 薬 試 験 用 5000倍 濃縮検定 品。 ・ 無水硫酸 ナ トリウム、塩 化 ナ トリウム :残 留農薬試 験用。 ・ 硫酸 :精 密分析用。 ・ 固相抽 出デ ィス ク ・ ガ ラ ス 繊 維 ろ紙 (3M社 製 エ ムポ アデ ィス ク C18FF、 90Hlln φ) (90Hlm φ 、 ADVANTEC社 製 GB-140)。 。 フ ロ リジル (和 光純薬製 フロ,デ 司レPR) 。 アル ミナ (ス ペ ル コ社製 LttAlumina一 N、 60/325mesh):ア ル ミナカ ラ ム を作製 す る場 合 に用 い る。 ・ 精寡レk (MILLIPORE Mili一 Q gradicnt A10 1こ よ り調製 )。 試 薬 の安全性 ・ 毒性〕 〔 。PBDE s :一 ― 。硫酸 :皮 膚 に触れ ると有害 である。皮膚 または装置 を腐食す る。 〔 器 具〕 固相 デ ィ ス ク抽 出装置 :90Hlalフ ィル タが使 用可能 な もの。 ロー タ リー エバ ポ レー タ (恒 温槽付 き):抽 出液 の濃縮 に用 い る。 ―- 70 -― 振 と う器 :分 液 ロー トの振 と うに用 い る。 マ イ ク ロシ リンジ (10μ L):標 準液 の添力日に用 い る。 試料採 取瓶 (褐 色 ガ ロン瓶 )、 ロー ト (75HIIn φ)、 分液 ロー ト (2L、 250mL)、 トール ビー カ ー (200mL)、 ナ ス型 フ ラス コ (300mL、 100mL)、 ス ピ ッツ型 共栓付 き試 験管 (10mL)、 パ ス ツール ピペ ッ ト :ア セ トンで洗 浄 し、乾燥 して用 い る。長 時間試 料液 を取 り扱 うガ ラ ス器 具 は 、褐 色 の もの を用 い る。 ノ ックス レー 抽 出器 :全 ガラス製、抽 出用 には 円筒 ろ紙サイ ズ28nlm用 、固相及びガ ラス繊維 ろ紙 の洗浄用 には ウ レタ ンフォーム抽 出用 を用 い る。 ク ロマ ト管 (ガ ラス製 、 ス トップ コ ック付 、G2フ ィル ター付 、カ ラ ム部分 の 内径 lcm φ、 長 さ 30cm程 度 ):ア セ トンで洗浄 し、熱 風乾燥後 、 ヘ キサ ンで洗浄 して フ ロ リジル カ ラム ク ロマ トグラ フ ィー に用 い る。 ク ロマ ト管 上 部用栓 :ガ ラス製。 アル ミナ カ ー トリッジカ ラム (ス ペ ル コ社製 スペ ル ク リン LC―Alumina一 N2g/6mL) ミニ ク ロマ ト管 (ス ペ ル コ社 ガ ラス製 固相抽 出チ ュー ブ等 ):ガ ラス 製 、カ ラム部分 の 内径 lcm φ程度 、長 さ 8cm程 度 、 アル ミナカ ラ ム を作製 す る場合 に用 い る。 テ フ ロン フ リッツ (ス ペ ル コ社製 6mLガ ラス筒 用 交換 フ リッツ等 ):ア ル ミナカ ラ ム を作 製す る場合 、 アル ミナ 層 の上 下 に仕切 り板 と して使 用す る。 GPC装 置 :市 販 の 高速液 体 ク ロマ トグラフ (島 津製 HPLC型 番 LC-20Aを 2台 並列 で使 用 )を 利 用。 GPCカ ラ ム プ レカ ラ ム :昭 和 電 工 CLNoak PAE-2000 AC(内 :昭 和 電 工 CLNoak PAE― G AC(内 径 径 8 Hlm、 2 0 HIEl、 長 さ 3 0 0Hlm) 長 さ 5 0 HIHl) テ フ ロン製 ライ ンフ ィル ター (オ シネ型 、ジー エ ル サイ エ ンス社製 ):プ レカ ラムの 前 に装 着す る。 ガ ス ク ロマ トグ ラフ高 分解能 質量分析装置 (GC/HRMS):分 解能 10,000以 上 で SIM測 定可能 で ある こ と。 (3)分 析法 試料 の採取及び保存】 【 環境庁 「化学物質環境調査 における試料採取 にあた っての留意事項」に従 う。前 処理 操作 は試 料採取後、速や かに行 う。や むを得ず困難 な場合 は、冷蔵庫 内に保 存す る。 試料 の前処理 】 【 試料水 5Lを 3回 に分 け、2L分 液 ロー トに採取 し、1回 あた リク リーンア ップスパ イク (濃 度 ま【 イ 標準液 の調製 】の項 を参照)10μ Lを 添力日し (注 1)、 10分 間振 と うす る。固相デ ィス ク 抽出装置 に固相デ ィス ク (Cl辟 FF、 90111n φ)(注 2)を 装着 し、メタ ノール を滴下 してデ ィス ク表面を湿 らせた後 、そ の上にガラス繊維 ろ紙 (GB-140)を 重ねて再びメタノール を滴下 し て表面 を湿 らせ 、ガラスフ ァンネル をセ ッ トす る。デ ィスクを トル エ ン、アセ トン、メタノ ール各50mLで 洗浄 した後、精製水50mLで 2回 洗浄す る。分液 ロー ト中の試料水をガラス フ ァ ンネルに移 し、毎分約 100mLの 通水速度で 固相抽 出す る。使用 した2L分 液 ロー トに水試 料 を 再び分取 し、 ク リー ンア ップスパイクlo μLを 添加、振 と うし、1枚 のデ ィス クに姑 し同様 に -71- 全 部 で3回 の 回相抽 出操作 を く りか えす (総 通水量 5L)。 通水終 了後 、ガ ラスフ ァンネル と固 相デ ィス クを精製水 20mLで 2回 通水 して洗浄す る。 常圧 か らの強 い 吸引 を数 回繰 り返 し、 ガ ラス繊維 ろ紙及び 固相 デ ィス クか ら水 分 を除去す る。 固相 デ ィス ク及びガ ラス繊維 ろ紙 を ソ ックス レー抽 出装置 に装着 し、 トル エ ン約 150mlを 加 え、 6時 間以 上 ソ ックス レー抽 出を行 う (注 3)。 抽 出終了後 、冷 去,管 都及 び抽 出部 を少量 の トル エ ンで数 回洗浄 し、洗浄液 は抽 出液 に合 わせ る。 予 め転倒 して 十分 に水分 を取 り除 いた試料採取容器 (注 4)及 びガ ラス フ ァンネル は少量 の トル エ ンで数回洗浄 し、洗液 は 、 サ ロゲー ト化合物 の混合 に用 い た2L分 液 ロー トに移す。 分液 ロー トを軽 く振 と うした後 、洗液 を分液 し、先 の ノ ックス レー抽 出液 と合 わせ 、無水硫 酸 ナ トリウム で脱水後 、300mLナ ス型 フラス コに移す。この液 を ロー タ リー エバ ポ レー タで0, 5mLま で減圧濃縮 し、ノナ ン0.2mLと ヘ キサ ン10mLを 添加す る。再度 0.5mLま で減圧濃縮 し、 ヘ キサ ン10mLを 添力日して0.5mLま で減圧濃縮す る操作 (ヘ キサ ン転溶 )を さらに2回 繰 り返 し、 試料抽 出液 を得 る (注 5)。 試料液 の調製】 【 下記① ∼③ に示す クリーンア ップ操作 を組み合 わせて、試料液 を調製す る。 ク リー ンア ップ操作〕 〔 通常の試料では、試料抽 出液 を フ ロ リジルカラムク ロマ トグラフィー (① 項参照)及 びア ル ミナカラム ク ロマ トグラフィー (② 項参照)に より処理す るが、爽雑物が多 い試料 の場合 は これ らに先立 って硫酸洗浄 (③ 項参照)又 は GPC処 理 (④ 項参照)を 行 う。得 られた処 理液 にノナ ン100 μLを 添加 し、ロー タ リーエバ ポ レー タを用 いて約0.2mLま で濃縮 し、シ リン ジスパ イク (SS)用 C-13標 識化合物標準液 (0.2μ g/mL)を 正確 に10μ L力 日えた後 、窒素ガス を 吹き付 けて0.lmLま で濃縮 し、浪1定 用バ イアル瓶 にパスツール ピペ ッ トを用 いて移す。 操作 の詳細 を下記 に示す。 ① フ ロ リジルカ ラム ク ロマ トグラフィー ク ロマ ト管 の下部 を閉 じ、予 めヘ キサンを貯 めておき、これにフ ロ リジル (注 6)5gを 計 り 取 つてBraえ 、ヵラム上部 にガラス栓 を し、全体 を転倒す る操作 を繰返 し、充填物 を均― にす る。静置 し、充填物 が落 ち着 いた ら、液面をカラムベ ッ ドまで下げる。 カラム内壁 に付着 し た フ ロ リジル をヘ キサンで流 し下げ、その上に無水硫酸ナ トリウム をlcmの 高 さに積層 し、ヘ キサ ンでカ ラム を洗浄す る。 カ ラム に100mLナ スフ ラス コをセ ッ トした後、ヘ キサ ン10mL を用いて試 料液 をカラムに負荷 し、液面 をカラムベ ッ ドまで下げてか ら、10%ジ ク ロロメタ ン/ヘ キサ ン溶液40mLで PBDEを 溶出す る。溶出液 を ロー タ リーエバ ポ レー タで0.5mLま で濃縮 し、 ジク ロロメタンを除去す る。 ② アル ミナカラムク ロマ トグラフィー アル ミナカー トリッジカラム をヘ キサ ン10mLで 洗浄す る (注 7)。 ヘ キサ ンlmLを 用 いて 試料液 を負荷 し、液面 をカラムベ ン ドまで下げてか ら、まず2%ジ ク ロロメタン/ヘ キサ ン溶 -72・ ― 液 8mLを 流 しPCBを 除去す る (画 分 1)。 次 に30%ジ ク ロロメタン/ヘ キサ ン溶液 10mLで PBDEを 溶 出す る (画 分2)し 、 この画分 を分析 に供す る。 │ ③硫酸洗浄 試 料抽 出液 をヘ キサ ン100mLで 洗 い こみ なが ら乾燥 した250mL分 液 ロー トに移 し (注 8)、 濃硫酸 10mLを Brlえ 、振 と うす る (注 9)。 分液 に よ り硫酸層 を除去 した後、更 に濃硫酸 5mLを ! 加 え振 と う洗浄す る。この操作 を硫酸層 が着色 しな くなるまで繰 り返す 。洗浄後、有機層 (試 料液 )は 、予 め5%塩 化 ナ トリウム溶液 30mLを 加 えた250mL分 液 ロー トに移 し (注 10)、 穏やか に振 と うして洗浄す る (注 11)。 試料液 は 、 5%塩 化 ナ トリウム水溶液 20mLを 用 いて再度振 と う洗浄す る。得 られたヘ キサ ン試料液 は、200mLト ール ビーカ ー に移 して無 水硫酸ナ トリウ ム を用 いて脱水す る。脱水 した液 はナ スフ ラス コに移 し、 ロー タ リー エバ ポ レー タで0.5mL まで濃縮 す る。 ④ GPC処 理 試 料液 (ヘ キサ ン溶液約 0.5mL)を アセ トンで2mLに メスア ップ した後 、 GPC装 置 (注 12) に注入 し、 15∼ 21分 の分画 を分取す る (注 13)。 分取開始前及び分取 終 了 の度 に、テ トラ ヒ ドロ フ ラ ン (THF)/ト ルエ ン (1:1)2mLを GPC装 置 に 注 入 し、 GPCカ ラ ム を洗 浄 す る。分取 した試料液 を、 ロー タ リー エバ ポ レー タを用いて0.5mLま で減圧濃縮す る。 これ に ヘ キサ ン5mLを 添加 して0.5mLま で減圧濃縮す る操 作 を2回 く りか え し、 アセ トン を除去す る (注 5)。 GPC装 置 の操作条件は、下記 の とお りである。 カ ラム :昭 和電 工 CLNpak PAE=2000 AC(内 径 2011m、 長 さ 300111n) プ レカ ラム :昭 和電 工 CLNpak P△E― G AC(内 径 811m、 長 さ 50■ lm) ライ ンフ ィル ター :ジ ー エル サイ エ ンス テ フ ロン製 ライ ンフ ィル ター (注 14) 移 動相及び流速 :ン ク ロヘ キサ ン/ア セ トン (5:95) 4 mL/min(注 15) カ ラ ム温 度 :40℃ 注入 量 :2mL(サ ンプルルー プ容 量 :2mL) サイ クル タイ ム :30分 (洗 浄時間 を含 める と約 1時 間) 検 出器 :紫 外吸収検 出器 (UV:330rlm)ま たは示 差屈折検 出器 (IR) 空試験液の調製】 【 200mL分 液 ロー トに精製水100mLを 入れ、クリーンアップスパイク (濃 度は 【 標準液の調 の コ 製】 項を参照)30μ Lを 添加 し、10分 間振 とうする。試料と同様の ンディショニングを 行つた固相デ ィスクに通水する。 さらに精製水100mLを 使用 した200mL分 液 ロー トに入れ1 0分 間振 とうし、固相ディスクに通水する (総 通水量200mL(注 16))。 以下、 【 試料の前 の 処理】及び 【 の 試料抽出液 精製】 項に従い同様に処理したものを空試験液 とする。 │ 【 標準液の調製】 ・ ク リー ンア ップ スパ イ クcs)用 標識化合物混合標 準液 -73- │ │ │ │ CS用 標 準 品 を混 合 ・ アセ トンで 希釈 し、表 3の 濃度 に調製す る 表 (注 17)。 3 CS用 標識化合 物混合標 準液 の調整 例 検量線標準液添加用 試料添加用 30μ Lあ たり 10μ 4-MOnOBDE 4,4'一 DiBDE 2,4,4'一 TriBDE 2121,4:4'― TetraBDE 212',4,4'!5-PentaBDE 2,2',4,4'〕 515'一 HexaBDE 2,2',3,4,41,5':6-HeptaBDE DecaBDE(単 品を追加混合 ) g馳晩 n 乳貌狛雅馳4 (ノ ナン溶液) 雅 狛 狛 雅 鈍鈍 馳 娩 縄加梱牌細舶畑脚 ン溶液) (ア セト Lあ たり ・ シ リンジスパ イ ク (SS)用 標識化合物標準液 2,2',3,3'4、 4',5-ペ ン タブ ロモ ジフェニル エ ー テル (#126)― RC12を ノナ ン に溶 解 し、 0.2μ g/mLの 標 準液 を作成す る。 ・ 検 量線作成用標準溶液 表 4に 示す非標識標準 品を混合 し、検量線用原液 を調 製す る (注 18)。 この原液 をノナ ンで 希釈 し、5段 階以 上 の濃度 (例 えば、ペ ンタブ ロモ 体 では 1∼ 100ng/mLの 濃度範囲 で 5段 階)の 検 量線用 ノナ ン溶液 とな るよ うにす る。各濃度 の検 量線用 ノナ ン溶液 100 μLあ た り、検 量線 標準液添加用 のCS用 標識化合物混合標準液、及びSS用 標識化合物標準液 を各 10μ L添 加 し、検 量線作成用標 準溶液 とす る。 表 4 非標識標 準 品 辞1 2-MonoBDE #28 2,4,4'― TriBDE #2 #3 3-MonoBDE 4-MonoBDE #35 313',4-TriBDE #37 3,4=4'一 TriBDE #8 2,4・ ―DiBDE #47 2,2'14,4'一 TetraBDE #10 2,6-DiBDE #49 2,2',4,5'一 TetraBDE #13 3,4'一 DiBDE #66 2,3',4,4'一 TetraBDE #15 4,4'一 DiBDE #85 2,2'13,4,41-PentaBDE #17 2,2',4-TriBDE 辞98 2,21,3'i4,6-PentaBDE #25 2,3',4-TriBDE 審99 2,21,4,41,5-PentaBDE #100 2,21,4,41,6-PentaBDE #183 2,2'13,4,4',5',6-HeptaBDE PentaBDE 洋203 2,2:,314,4',5,5'・ #118 2,3〕 ,4,4',5-PentaBDE 群204 2,2:,3,4,4',5,616'― #121 2,3',4,5:,6-PentaBDE #206 2,213,3':4,41,5,5',6-NonaBDE #102 2,2',4,5,6'一 一- 74 -― 6-OctaBDE OctaBDE #153 2,2'74,4'〕 5,5'一 辞154 2,2',4,41,5,6'一 測 【 HexaBDE #209 HexaBDE DecaBDE (CIL社 1製 又 は AccuStandard社 癖壁 ) │ 定】 │ 狽」 定 は 2回 に分 けて (注 19)行 い 、 1回 目は 2グ ル ー プでそ れぞれ モ ノブ ロモ 体及 びテ トラ・ペ ン タ・ ヘ キサ ブ ロモ 体 を測定 し、2回 目は 4グ ル ー プでそれ ぞれ ジ・ トリブ ロモ 体、 シ リンジスパ イ ク (ペ ン タブ ロモ 体 )、 ヘ プ タ 。オ ク タブ ロモ 体及 び ノナ ・デカブ ロモ 体 を測定す る。 〔 狽J定 条件〕 GC/HRWIS測 定条件 (注 20) (a)GC aカ ラム :キ ャ ピラ リー カ ラ ム (関 東化 学製 、ENV‐ 5MS) 15m長 さ ×0.25mm内 径 0。 lμ m膜 厚 ・ 昇 温 条件 :110(2分 )-15℃ /分 -200℃ -5℃ /分 -300℃ -1℃ /分 -310℃ (5分 ) 日注入 口温 度 :270℃ 。注入法 :ス プ リッ トレス法 (1.5分 後 パ ー ジ開始 ) ・ 注入 量 :lμ L 。キ ャ リアガ ス :He l.2mL/min(定 流量 ) (b)HRMS ・ イ ン タ フェー ス部 :ダ イ レク トカ ップ リン グ (280℃ ) ・ イオ ン化 法 :EI ・ イオ ン化 電圧 :45e V ・ イオ ン源 温度 :270℃ ・ イオ ン化電流 :700 μA ・ 検 出モー ド :SIM a歩 育ヒ: 10,000 )角 牢 。加 速 電圧 :10kV ・ イオ ンマル チプ ライ ヤ電圧 :1.2kV 。モ ニ ター イオ ン :表 5の とお り (注 21) 表 5 臭素化 ジ フェ ニル エ ー テル 類 の精密 質量 と強 度 比 精 密 質量 強度(0/6) ・ モノフロモ体 Native 13c_labeled M 100 247.9837 260.0240 ・・ シフロモ体 M 51 325.8942 337.9345 ・ ト リフロモ体 M+2 100 405.8027 417.8430 M+2 M+2 98 100 249.9817 327.8922 ―- 75 -― 262.0220 339.9325 │ M+4 407.8007 419.3410 M+4 68 483.7132 495.7535 M+6 100 485.7112 497.7515 M+4 100 563.6217 575.6620 M+6 98 565.6197 577.6600 M+4 77 641.5322 653.5725 M+6 100 643.5302 655.5705 °・ ヘフタフ ロモ体 M+6 100 721.4407 733.4810 M+8 98 723.4386 735.4789 ・ロモ オクタフ 体 M+6 82 799.3512 811.3915 ・ テト ラフロモ体 ° ・ へンタフ ロモ体 ・ロ ヘキサフ モ体 M+8 100 801.3491 813.3894 い ノナフロモ休 M+6 100 719.4250 731.4653 -2Br M+8 98 721.4230 733.4633 ・ テカフ`ロ モ体 M+6 82 797.3355 809.3758 -2Br M+8 100 799.3335 811.3738 〔 検 量線 〕 ク リーン ア ップ スパ イ ク と対象物質 との組 み合 わせ は、 同 じ臭素数 の もの を選 択す る。 ただ し、対象 物質 がオ クタブ ロモ 体 の場合 は #183 HeptaBDEを 、 ノナブ ロモ 体 の 場合 は # 209-DecaBDEを ク リー ンア ップ ス パ イ ク として組 み合 わせ る。使用す る高 分解能 GC/MSの 検 出下 限値付近 と予想 され る濃 度 レベ ル を含 む 、5段 階以 上 の検 量線 作成溶液 lμ Lを 測定 し、次 式 か ら相対感度係 数 (Rf)を 求 め る。 計算 式 Rf=(As× Cc)/(Ac× Cs) こ こ で 、 As Cc Ac Cs 対象物 質 の沢J定 イオ ンの ピー ク面積 検 量線標 準液 中 の ク リー ンア ップ スパ イ ク量 (ng) ク リー ンア ップ スパ イ ク測定イ オ ンの ピー ク面積 検 量線標 準液 中の対象物 質量 (ng) Rfの 相 対標 準偏差 が 15%以 下 で ある こ とを確認 し、そ の 平均値 を 昭 とす る。 〔 定量及 び 計算〕 RFに よ り試 料 を定量 し、既 知異性 体濃度及 び 同一 臭素数異性 体 の合計濃 度 を求 める。 既 知異性 体 (非 標識標 準 品が入手 で きた異性 体 )濃 度 は、上記計算 に よ り求 めた RFを 用 いて 、次式 か ら検 出量 を計 算 し、濃度 を求 め る。 同 一 臭素数異性 体 の合 計濃度 は 、同一 臭素数 の既 知異性 体 の 平均 RFを 用 いて 、未知異性 -76- 体 の検 出量及 び 濃度 を計算 し、既知異性 体濃度 との合 計値 を求 め る。 計算式 検 出量 (ng)=(As× Cc)/(Ac× RF) ここで 、As:封 象物質 の狽J定 イオ ンの ピー ク面積 Ac:ク リー ンア ップ スパ イ ク測 定イオ ンの ピー ク面積 Cc:試 料 に添加 した ク リー ンア ップ スパ イ ク量 (ng) 試 料 中濃度 (pg/L)=(検 出量 (ng)× ここで 、W:試 料供試 量 1000)/W (L) 〔 装置検 出下限 (IDL)〕 本分析 に用 い た GC/MSで の装置検 出下限値 の例 を表 6に 示す (注 表 6 PBDEの 装置検 出限界 IDL(pg) 0.0079 0.0059 0.0089 0.0046 0.0088 0.0078 10 14 6.7 14 10 12 10 12 8.3 20 6 4 0 16 0 1.1 7.4 7 5 0 1.1 14 9.1 IDL試 料 換 算 値 (ng/L) 試 料 水 5Lの 場 合 0 #1-MlBDE 4.2 #2-MlBDE 2.9 #3-MlBDE 2.3 #10-D2BDE 0.40 #8-D2BDE O.30 #13-D2BDE O.44 #15-D2BDE O.23 #17-T3BDE O.44 #25-T3BDE O.39 #28-T3BDE O.42 #35-T3BDE O.33 #37-T3BDE O.39 #49-T4BDE 1.3 #47-T4BDE O.90 #66-T4BDE 3.0 #121-P5BDE 1.9 #102-P5BDE 1.6 #100-P5BDE #98-P5BDE 1.6 #99-P5BDE #118-P5BDE 0.46 #85-P5BDE 2.1 #154-H6BDE 2.7 #153-H6BDE l.4 #183-H7BDE #204-08BDE 6.6 #203-08BDE 3.3 #206-N9BDE 14 #209-D10BDE 17 CV(%) 3 8 0 L (IDL) 0 ,主 八、 ど 孟 摂 穫こ lμ 22)。 0.0084 0.0066 0.0078 0.026 0.018 5.7 0.061 13 0.039 11 6.6 11 6.6 0.031 0.022 0.033 0.021 0.0093 0.042 3.4 14 8.6 0.054 4.4 0.028 4.2 8.5 0.051 0.13 4.4 0.067 0.29 ―- 77 -― 〔 検 出下限値〕 本分析 法 の検 出下限値 (MDL)と 定量 下限値 (MQL)を 表 7に 示 す (注 7 PBDEの 検 出下 限値 (MDL)と 定量下限値 MDL(ng/L)MQL(ng/D 異 性 体 異性体 表 23)。 (MQL) MDL(ng/L)MQL(ng/L) #1-MlBDE 0.073 0.22 辞121-P5BDE 0.027 0.082 #2-MlBDE 0.095 0.29 #102-P5BDE 0.046 0.14 #3-MlBDE 0.078 0.23 辞100-P5BDE 0.024 0.07 #10-D2BDE 0.017 0.052 #98-P5BDE 0054 0.16 #8-D2BDE 0.018 0.054 #99-P5BDE 0.034 0.10 #13-D2BDE 0.020 0061 #118-P5BDE 0.037 0.11 #15-D2BDE 0.017 0.050 祥85-P5BDE 0.072 0.22 #17-T3BDE 0.015 0,045 辞154-H6BDE 0.089 0.27 #25-T3BDE 0.011 0032 #153-H6BDE 0,062 0.19 #28-T3BDE 0.026 0.078 #183-H7BDE #35-T3BDE 0.016 0.048 #204-08BDE 0.86 #37-T3BDE 0.018 0.055 #203-08BDE 0.83 #49-T4BDE 0.033 0.10 #206-N9BDE 0.70 #47-T4BDE 0.028 0.085 #66-T4BDE 0.047 0.14 6 2 5 -78- 1.3 2 #209-D10BDE 0.11 2.1 注 1)ク 角旱 リー ンア ップ スパ イ ク及 び シ リンジスパ イ クの添力日量及 び試 料液 の濃縮量 は、試料 中 濃度 、GC/MSの 感度等 の状 況 に応 じて適 宜変更 して 良い。 2)固 相デ ィ ス ク とガ ラス繊維 ろ紙 は 、予 めア セ トン に浸漬 して洗浄 した 後 、ノ ックス レー 抽 出装置 を用 いて トル エ ンで 6時 間以 上洗 浄す る。洗浄後 、アセ トン に浸漬 して トル エ ン を除去 した 後、回相 デ ィ ス クは風乾 に よ り、ガ ラス繊維 ろ紙 等 は 、加 熱 乾燥 に よ リア セ トン を除去 す る。無洗浄 で使 用 した場合 、 カ ラム を劣化 させ る恐れ が ある。 3)ダ イオ キシ ン類 の分析法 で は 16時 間 とな ってい る。 固相 デ ィス ク及 び ろ紙 を ソ ックス レー 抽 出装置 に装着 し、抽 出部 に トル エ ン を満 た した 状態 で 、 一 晩 (12時 間程度 )放 置 し、そ の後 に、 6時 間抽 出す る方法 を行 うこ とに よ り十 分 な回収 率 が得 られ 、そ の後 の 3時 間抽 出 した抽 出液 か らは PBDEが 検 出 され なか つ た。 トル エ ンの使用量 は使 用す る ソ ック ス レー抽 出装置 に よ り異 な るが 、使 用量 は一 定 としてブ ラ ン ク値 の変動 を避 け る。抽 出時 の循環数 は、6∼ 10回 /時 程度 を 目安 とす る。 4)PBDEは 一 般 に疎水性 で あ り、懸 濁物 質 に吸着 して 存在す る。試 料 容器 内や 分液 ロー ト 内 に残 存 した懸濁物質 か ら目的 物質 を溶 出す る 目的 で溶媒洗浄操 作 を行 う。 トル エ ンで 洗浄す る場 合 は、残存す る水 分 が抽 出率 を下げ る可能 性 が あ るた め 、転倒 等 に よ り容器 内 の水分 を予 め除去 してお く。 5)ア セ トンが残存す る とカ ラ ム ク ロマ トの分離 が 乱れ るので 、十分 に留 去 す る。 ノナ ン は す る。ノナ ン はカ ラ ム ク ロマ トグラフ ィー の 初期 の画分 で 回収 さ 乾 固防 止 の 目的 で添力日 れ る。 6)フ ロ リジル は予 め 130℃ で約 18時 間以 上 活性化 し、デ ンケ ー タ内で 放冷保 管す る。放 冷後 1日 以内 に使 用 し、それ以後 の もの は再度活性 化す る。 フ ロ リジル の ロ ッ トや 、カ ラ ムの形状 に よ り、溶離 パ ター ンが 変化す る場合 があ るので 、予 め分画 テ ス トを行 うこ と。 7)ア ル ミナ の ロ ッ トや 、 カ ラ ムの形 状 に よ り、溶離 パ ター ンが変化す る場合 が あ るので 、 予 め分 画 テ ス トを行 うこ と。 コ ン タ ミがない こ とを確認 し,コ ン タ ミがみ られ た場合 に はアル ミナ 、 ミニ ク ロマ ト管及 びテ フ ロン フ リッツ を用 い て 作製す る。 8)硫 9)最 (〔 試 薬〕及 び 〔 器 具〕 の項 を参照 ) 酸洗浄 は危 険 な操 作 な ので 水 分 の混入 に よる発熱 、漏洩等 に十分注意す る必 要 があ る。 初 の洗浄時 に強 く振 と うす る とエマ ル ジ ョンが生 成 して 、分液 が 困難 とな るため、手 で軽 く振 と うす る。 エマル ジ ョンの生 成 が収 まった場合 は 、振 と う機 で 10分 間振 と う を行 う。 10)濃 硫酸 が混入 す る と、次 の水 洗操作 で濃硫酸 に含 まれ る成分 がヘ キサ ン層 に抽 出 され て くる こ とや 発熱 の危 険 もあ るた め、試 料抽 出液 は別 の分液 ロー トに移す。 11)ヘ キサ ン抽 出液 中 に混入 した硫 酸 、酸性 成分等 を除 去 す る 目的 で行 う。激 し く振 と うす る とエマ ル ジ ョンが 生成す る場 合 が あ るので 、手 で軽 く振 と うす る。 12)市 販 の 高速液 体 ク ロマ トグ ラ フ (HPLC)が 使 用 で き る。移動相 の流速 が大 きい た め、余 熱 ル ー プ を設 けて、移動相 の 温度 をカ ラム温度 と同 じにす るの が望 ま しい。オ ー トサ ン プ ラー を用 い る場合 は 、全量 注入 は 困難 なた め、実注入量 を測 定 し、補 正 す る。 -79- 13) カ ラ ムの 劣化 の程度 、装置 の仕様 に よ り、保持 時 間 は変化す るので 、予 め溶離 パ ター ン をチ ェ ックす る必要 が ある。今 回 の操 作条件 で は、PBDEは 15∼ 21分 に溶 出 した。 同 じ 条件 で PCNsは 16∼ 18分 、PCBsは 14.5∼ 16.25分 、PCTsは 14.25∼ 16.5分 、ヘ キサ ブ ロモ ビフェ ニル は 15∼ 19分 、そ の他 の PBBsは 15∼ 20分 に溶 出す る。 14) カ ラ ムの劣 化 、配 管 の詰 ま りを防止 す るた め 、ライ ンフ ィル ター をプ レカ ラムの前 に装 着す る。カ ラ ム が詰 ま っ た場合 は、ライ ンフ ィル ター を交 換 または逆洗 す る。操 作 中 は、 ヘ ッ ド圧 の 変動 を監視 し、ヘ ン ド圧 が上 昇 し、回復 しない 場合 は 、ライ ンフ ィル ター の 洗浄 ・ 交換 を行 い、更 にプ レカ ラムの交換 の 可否 を判 断す る。 区υ 16) 移動相 の溶 媒 を変更す る場合 は、移動相流速 を l mL/min程 度 に落 としてか ら行 う。移 動相溶 媒 を変更す るたび にカ ラムの理 論 段 数 が低 下す るので 注意 が必 要 で あ る。 空試 験 の 目的 は分 析 に使 用す る固相 デ ィ ス ク、試薬 等や室 内空気 か らの汚染 の評価 で あ る。精 製水 は、実試 料 の分析 時 には添力日してい な い こ と及 び空試験 では シ リンジスパ イ クを 固相 に 吸着 させ る手段 として 用 い た もので あ る こ とか ら、少量 (200mL)と した。 ま た 、使 用 した 分液 ロー ト及びガ ラス フ ァ ンネ ル には ク リー ンア ップ ス パ イ クが付 着 しや す いので 、両者 を少 量 の トル エ ンで洗浄 し、洗液 も合 わせ て 分析す る こ と。 ●r 市販 品 (CIL社製 、E05100 10X O.5 SURROGATE SPIKING STOCK SOLNな ど)を 使 用す る と簡便 で あ る。 なお 、同製 品には、表 3に 示 した標識異性 体 の他 、 #100-P5BDE及 び #118P5BDEも 含 まれ てお り、 よ り正確 なペ ン タブ ロモ 体 の 定量 に利 用可能 で あ るが 、 18) 本分析法 で は計算 を簡 潔 化す るた め #99の み を利 用す る こ ととした。 注 22の 表 10に 示す 「IDL」 を参考 に して 、例 えば 、「注入液濃度 」 に示 す濃 度 比 で混合 標 準液 を調製 す る。 19) PBDEに は 209種 類 の異性 体 が存在す るが 、現 時点 で入 手可能 な標 準 品はそ の うち の 一 部 で あ るた め 、ク ロマ トグラム上 の保持 時 間 の範 囲 がす べ て既知 ではない 。このた め、 測定 は 2回 に分 けて行 い 、リテ ンシ ョン タイ ム に幅 を持 たせ る。また標識化合物 は、オ クタブ ロモ 体 とノナ ブ ロモ 体 が市販 され てい な い た め、オ クタブ ロモ 体 はヘ プ タブ ロモ 体 の標識 化合 物 で 、ノナ ブ ロモ 体 はデ カブ ロモ 体 の標識化合物 で対応 させ 、それ ぞれ を 同一 グル ー プで 測定す るこ ととした。また 、モ ノブ ロモ 体ネ イテ ィブの 質量 には ロ ック マス に使 用す る PFKが 干渉す るた め、 ク ロマ トグラムのベ ース ライ ンが 高 くな る。 リ テ ンシ ョン タイ ム に幅 を持 たせ る観 点 か らは 、 1回 目にノナ ・デカブ ロモ 体 を測 定す べ きで あ るが 、高質量領域 では PFKの 強度 が弱 ま るた め、 よ り多 くの PFK注 入 量 が必 要 とな る。 このた め ノナ・ デ カブ ロモ 体 の測 定 は 2回 日 とした。そ の測 定パ ラメー タ設 2に 示 した。 また 、予備 実験等 で 測定 を行 う場合 には 1回 で浪J定 す る のが便利 で あ るので 、そ の例 を表 8‐ 3に 示 した。 定例 を表 8・ 1∼ 8・ -80- 表 8-1測 定 パ ラメー タの例(1/2回 目測定) ピー ク調 整 質 量 G社 表 331 l Repeat 0 38[sec]m/z:2180-3030(139M) Ch# m/z 1 Prec m/z 2180000 RT COmpound name Ch# m/z 000 1BDE 000 1BDE 000 1BDE 13C12 000 1BDE 13C12 0 00 LOck Check 0 00 Mass LOck 000 Dummy― GRl― Hi 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 = ︲ ︲ ︲ ︲ 一 Prec m/z 4837132 4857112 4957535 4977515 5549665 5549665 5636217 5656197 5756620 5776600 6415322 6435302 6535725 6555705 1 3258942 2 3278922 - RT COmpOund name 000 2BDE 000 2BDE 3 4 3379354 3399325 - 5 6 3669792 3669792 - 000 2BDE-13C12 000 2BDE-13C12 7 4058027 - RT COmpOund name 600 4BDE 600 4BDE 8‐ 3 000 Mass Lock 000 3BDE 000 3BDE 000 3BDE-13C12 000 3BDE-13C12 39Esec]m/z:5550-5777(104M) Prec m/z RT COmpOund name - 16 00 Mass Lock 16 00 Lock Check 6 00 Lock Check 3 4 5636217 5656197 - 600 Mass LOck 5 5756620 - 1600 1600 1600 1600 5BDE 5BDE 5BDE-13C12 5BDE-13C12 m/z Prec m/z 7214407 7234386 7334810 7354789 - RT 1700 1700 1700 1700 COmpOund name 7BDE 7BDE 7BDE 13C12 7BDE 13C12 5 7809505 6 7 7809505 7993512 17 00 Mass Lock 17 00 Lock Check 600 4BDE-13C12 600 4BDE-13C12 600 5BDE 600 5BDE 6 5776600 G#: 3 Repeat 0 85Esec]m/z:7214-8013(1 1lM) 600 5BDE-13C12 600 5BDE-13C12 Ch‖ 1 600 6BDE 600 6BDE 600 6BDE-13C12 600 6BDE-13C12 G#: Ch# 1 2 3 4 5 6 7 8 9 - 1700 8BDE 1700 8BDE 4 Repeat 0 96Esec]m/z:7194-3160(113M) m/z Prec m/z RT COmpOund name 7194250 27.40 9BDE-2B「 7214230 2740 9BDE-2Br 7809505 27 40 LOck check 7809505 27 40 Mass Lock 7973355 2740 10BDE-2Br 7993335 2740 10BDE-2Br 8093758 27 40 10BDE-2Br-13C12 8113738 27 40 10BDE-2Br-13C12 8160000 2740 Dummv― GR4-Hi 8013491 演J定 パ ラメ ー タの例 (1回 測定 ) ピーク調整質量 Ch# m/z 555 Prec m/2 2180000 - 2479837 2499817 2600240 5 2620220 6 2669856 7 2669856 8 3030000 - RT 3669792 3669792 4058027 4078007 4178430 4198410 - 000 Dummy― GRl― LO 000 1BDE 000 1BDE 000 1BDE_13C12 000 1BDE 13C12 0 00 LOck Check 0 00 Mass Lock 000 Dumm_GRl― Hi - 5 5549665 - 10 10 LOck Check - 1010 5BDE 1010 5BDE 9 10 11 12 13 14 G#:4 5756620 1010 5BDE-13C12 5776600 1010 5BDE-13C12 6415322 1010 6BDE 6435302 1010 6BDE 6535725 1010 6BDE-13C12 6555705 1010 6BDE-13C12 Repeat 0 85[sec]m/z:7214-8013(1 1lM) Ch+ m/z P「 ec m/z RT COmpound name 1 7214407 - 2 7234386 - 3 4 5 7334810 7354789 7809505 6 7809505 7 7993512 8 8013491 600 Mass Lock 1010 4BDE-13C12 1010 Mass Lock 7 5636217 8 5656197 6 00 Lock Check 600 3BDE 600 3BDE 600 3BDE-13C12 600 3BDE-13C12 G#:3 Repeat:098[sec]m/z:4837-6556(136M) Ch# m/z Prec m/z RT COmpOund name 1 4837132 1010 4BDE 2 4857112 1010 4BDE 3 4957535 1010 4BDE-13C12 4977515 6 5549665 - COmpOund name G#:2 Repeat:056[sec]m/z:3259-4198(129M) Ch# m/2 PreC m/z RT COmpOund name 1 3258942 600 2BDE 2 3278922 600 2BDE 3 3379354 600 2BDE-13C12 4 3399325 600 2BDE-13C12 4 0 00 Lock Check 1 5549665 2 5549665 G#: l Repeat 035[sec]m/z:2180-3030(139M) 5 6 7 3 9 10 Prec m/z Ch# m/z 8 表 555 8 4078007 9 4178430 10 4198410 G#: 2 Repeat 0 G#: 2 Repeat:098[sec]m/z:4837-6556(136M) Ch# m/z 2測 定 パ ラメー タの例(2/2回 目測 定) G#: l Repeat 056[sec]m/z:3259-4198(129M) 000 Dummy― GRl― LO 2 2479837 3 2499817 4 2600240 5 2620220 6 2689824 7 2689824 8 3030000 8‐ ビー ク調 整 質 量 - 1850 7BDE 1850 7BDE 1850 7BDE_13C12 1850 7BDE 13C12 18 50 Mass LOck 18 50 Lock Check 1850 8BDE 1850 8BDE G#:5 Repeat:1 01Esec]m/2:7194-8160(113M) Ch‖ m/z Prec m/z 1 7194250 2 7214230 3 7809505 4 5 6 7809505 7973355 7993335 7 8093758 8 8113738 9 816 0000 - -81- 25∞ - - - RT COmpOund name 2500 9BDE-2Br 2500 9BDE-2Br 25 00 LOck Check 25 00 Mass LOck 25 00 10BDE-2Br 25∞ 10BDE-2Br 25∞ 10BDE-2B「 13C12 2500 10BDE-2B「 13C12 Dummy GR5-Hi 20)使 用 した機種 は、 日本電子製 JMS MS-700D(GC:HP6890)で あ る。 21)モ ノブ ロモ 体 の測定質 量 はマ ス ロ ックに使用す る PFKか らの干渉 が あ り、バ イア スの あ るベ ー ス ライ ン を持 つた ク ロマ トグラ ム とな る。ジブ ロモ 体 の測定質 量 はペ ン タク ロロ ビフェニル (PCBの 5塩 素化 体 )か らの干渉 が あ るので環境試料 の解 析 には注意 を要す る。デ カブ ロモ 体 が検 出 され た場合 は、分子 イオ ンに よる定性確認 を行 うこ とが望 ま し ヤヽ (表 9)。 9 表 ノくラメー タ設 定例 ピーク調 整 質量 555 G#:l Repeat O.92[seca m/z:8250-982.0(119M) Ch#m/z Prec m/z RT Compound name 1 825,0000 - 0 00 Dummy― Lo 2 3 8792596 8812576 - 0 00 O.00 9BDE 0BDE 4 5 6 7 904.9441 904,9441 957.1701 959.1681 - O.00 0 00 Lock Check Mass Lock 8 9 9692104 9712084 - 10 9820000 0 00 10BDE 0 00 10BDE 0 00 10BDE-13C12 0.00 10BDE-13C12 0 00 - Dummy― Hi 9︺ 9留 装置検 出下限 (IDL)は 、「モニタリング調査マニュアル」に従 い、表 10の とお り算出 し、 測 定時 の代表 的 なク ロマ トグラ ム を図 1に 示 した。 表 10 1DL算 出基礎 デ ー タ lμ L pg/μ L ‖1-MlBDE #2-MlBDE 11 1 51 5 52 4.3 49 5 55 49 55 52 5 52 57 44 44 5 51 56 ‖118-P5BDE 5 #85-P5BDE 5 43 39 41 42 44 55 45 41 92 11 11 92 21 18 19 19 27 24 25 24 ‖154-H6BDE 56 4 4.1 43 5_3 # #183-H7BDE #204-08BDE #206-N9BDE 50 #209-D 100 l 53 04 66 33 47 103 憎 朽 相 情 悧 噺 鰤 悧 ∞ 3一 62 49 。一 0 鮒 1 2 42 58 1 48 54 3 B ・ 5 1 _ 56 5 ⊇ #121-P5BDE #102-P5BDE #100-P5BDE 辞98-P5BDE #99-P5BDE 61 11 45 51 う 5 47 7 53 49 4 1 2 12 51 53 E 1 2 12 1 E 1 5 11 089 4 1 1 E 08 1 082 稲 相 “ 甲 相 相 W ヽ 蠣 甲一 094 12 1 12 ■ 1 2 11 092 5 5 #49-T4BDE ‖47-T4BDE l 1 1 1 ︲ #37-T3BDE 13 11 091 4 1 1 1 1 1 067 095 092 ︲ 1 12 069 089 1 1 1 #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE ■35-T3BDE 09 11 12 3 2 α #13-D2BDE #15-D2BDE 1 09 12 0 81 l.1 11 0 l l l 4 4 α #8-D2日 DE IDК pg) 3 0 #3-M #10-D2BDE 2︲ 0︲ 1 一 W椛硼側 ︲ 注入液濃度 1回 目 2回 目 3回 目 4回 目 5回 目 6回 目 7回 目 装置注入量 92 107 102 -82- 104 注 入 量 0 4pg/異 性 体 T4BDE ︲︲ / 悧 キy キ 4# #aフ 、常 9 ヽ、 TaBDE 8 2 ︲︲︲︲▼ # く ` 〇体 注 入 三 425 沖 細ILIII! r [1081」 4pg/m性 lan0045[0 注入量 lpg/異性体 :40 B:10 8:20 B:40 a:Ю o B:20 B:狛 0 1o:oo 10:20 idn001S IO 切 ¨ m 中 4154 PSBDE キ H6BDE 注 入 量 2pノ 異 性 体 注 入 量 lpg/異 性 体 山 ︻ 12:DD 13:00 14:DD lS:00 16F80 17:D8 1B:OD 19:D0 nODOa tO]‐ ldn0001〔 0] し rjrll七 と 100]「 〔 BIと + ザ′■7 1 08BDE BDE 4 ヽマ 0 ヽヽヽ # 判!ff▼ Hフ lSa _l回 席 `富 D10BDE N9BDE 注 入 量 20pg idコ 0045[0】 図 un0040〔 l IDL付 近の SIMク ロマ トグ ラ ム -83- 22)検 出下限値 (MDL)と 定量 下限値 (MQL)は 、「モニタリング調査マニュアル」に従 い 、表 11の とお り算 出 した。 表 11 検 出下限値 (MDL)と 定量下限値 (MQL)算 出基礎 デ ー タ 分析結果 標準品添加条件 添加量 濃度 立己量 MDL MQL 1 学1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE 113-D2BDE 115-D2BDE #17-T3BDE ‖25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #40-T4BDE 147-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE 4100,P5BDE #98-P5日 DE 499-P5BDE 1118-P5BDE 185-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE 2.4 2.4 2.4 0 24 0 24 0 24 O.24 0 24 0 24 O.24 O.24 O,24 0 30 0 30 0 30 0 45 O.45 0 45 048 0.48 0.48 047 053 044 048 0.52 050 0,048 0,036 0 048 0 048 0,048 0,050 0.048 0051 0 048 0 052 0 048 0 051 0,048 0040 0048 0049 0048 0051 0 060 0 060 0 060 0.090 0.090 0 090 045 047 055 0.50 052 0.51 051 046 0.49 0.46 0,47 0149 0.51 0030 0.025 0095 0078 0 048 0043 0042 0041 0.029 0034 0043 0038 0.005 0017 0052 0.045 0044 0043 0.043 0046 0060 0047 0,0058 0.018 0054 0047 0042 0044 0.055 0,037 0053 0047 00064 0020 0061 0042 0046 0048 0055 0.041 0053 0048 00053 0017 0050 0 040 0 046 0.044 0049 0039 0047 0.045 00047 0015 0045 0 044 0 048 0_050 0054 0047 0045 0048 00034 0011 0032 0039 0047 0.055 0.062 0046 0043 0047 00083 0,026 0078 0,047 0046 0043 0058 0047 0043 0.048 0.0051 0016 0.048 0051 0065 0.051 0.062 0062 0057 0057 0.0059 0018 0.055 0,057 0061 0 068 0.057 0064 0 053 0089 0.092 0083 0.10 0,089 0092 0047 0058 0.067 0,083 0093 0075 0.057 0068 0,045 0094 011 0.090 0074 0.043 0.055 0.010 0033 O.45 0.090 0068 0.10 0.11 0.086 0.089 0069 0075 0,086 0,017 0054 016 O.45 0,090 0.10 0,080 0088 0.074 0.071 0.085 0094 0,085 0,011 0034 010 0 45 0 090 0.084 0078 0076 0.11 0.086 0.099 0086 0088 0012 0.037 0.11 0 45 12 0 090 0 24 18 18 022 0.19 021 0.10 021 0.085 017 0.22 0,066 0053 021 022 018 01 1.3 1.8 0080 0.028 0023 2 一 1 ・4 一 ―- 84 -― 0.072 0.080 0.020 0.27 0062 0.27 086 0.22 0.19 11 2.6 ︲ 一 2.2 . 9.0 9.0 011 0.26 5 024 0050 0 23 〇一 7 憎 咄一 , 0 l.2 0.097 0 20 1一 郷一 田 1・ #203-08BDE 0.10 0.048 0072 0072 0.063 0.0090 0028 0.085 0.044 0071 0085 0061 0.015 0047 014 0.069 0080 0090 0.085 00087 0027 0082 0098 0068 0080 0091 0015 0,046 014 0095 0087 0099 0089 00076 0024 0,072 1 ‖204-08BDE 0.29 0.23 §2 解 説 分析法】 【 フ ローチ ャー ト〕 〔 水質 (固 相デ ィス ク・ ノ ンクス レー抽 出・ フロ リジルオープンカ ラム ク ロマ ーンアッフ°スハ°イクシ クリ 代力日 0.5mLま で ト法) トル エ ン 6hr 無水 Na2S04 ①ヘキ サン10mLで 負荷 ②10%DCM40mLで 溶出 0.5mLま で C18FF(90mm φ) ① ヘキサンlmLで 負荷 、 2%DCM6mLで PCBを 除去 ② 30%DCM10mLで 溶 出 0。 lmLノ ナン溶液 〔 分析法 の検討〕 1)検 量線 図2-1及 び図2-2に 、標 準物質 をSI暉 J定 し得 られた検量線 の例 を示 す。 鵬 i趨 略 tio・ 鴻 tss m 005259675文 QIlnt tン O〕 +0!012∞ on(貶 〕 :248 鯛 附 鮨 i赳 │!響 監im Rat O= 000451087文 MlBDE(#3)69為 鴛遷 輩鶏 泉 O〔 m(陸 ):盟 OuHnt ity+0002761527 D2BDE(#13)の 検量線 鰤 用絶比i越 〔 鰹≧i∽ = 00901,262 k CIL・ ,‐ Rat i。 Q〕 い(貶 )i486 lt i ty+001979512 Xl 2 T8BDE(#35)の 検 量線 図 2-1 T4BDE(#66)の 検 量線 モ ノ∼ テ トラブ ロモ 体 の検 量線 例 -85- 的 脇 醜 Wei謝 割 ∝陣∞甜 ‖me:‖ 1541離 眺∩Wciか tcd L―「 Rcs_tOn :門 9F5班 L―「 ReB「 e Rat o・ O05079891ネ 01∽ (M/2):644 Ou副 ‐ 薇世v tt O IX 41297S 15響 / 4 1h Heiヨ Hed Linea「 脳 lo・ Reg「 Q〕 essi m 002040065± Outtat i ty手 / _ H6BDE(#154)の 検 量線 P5BDE(#98)の 検 量線 儀察潮ぅJ惟 確 :出 83W側 〔 / / / "Q泥 ):721 0009852314 い ou劇 1的健 :確 03-088DE Q〕 "(レ 晰惟』 講″「I:i儒 呂需▲噛 止 ン∝Ы胆 “ 6翠 / / / / Z〕 :鉤 / r/ _ _r 24 ] 08BDE(#203)の 検 量線 H7BDE(#183)の 検量線 O Icn(VZ):959 lnd皓に :4200 Dl∝医 ― 1tnに ined Linea「 唯 F― im Rat iO・ 000341567率 22 ‐0046‖ 006 D10BDE(#209)の 検 量線 N9BDE(#206)の 検 量線 図 Ckantitッ ペ ン タ∼ デ カブ ロモ 体 の検 量線 例 上記検量線 の波J定 範 囲 ツ40pg/μ L Ml・ D2・ T3BDE: ハ ψ200pg/μ L H6BDE: ハ P5BDE: ∼ 100pg/μ L Ψ400pg/μ L H7BDE: ハ T4・ N9BDE: ∼ 1000pg/μ L 08BDE: ∼ 500pg/μ L D10BDE: -2000pg/μ L -86- 1 2)低 濃度添加回収実験結果 2-1) 精製水 における添加回収率 添力日 回収実験結果 を表 12に 示 した。低臭素及び高臭素 の異性体 で絶対回収率 が低下す . る傾 向が見 られた。 表 12 精製水 における添加 回収率 精製水5L #1-MlBDE #2-MlBDE 回収率 (0/o)n=7 CSに 対する SSに よる 相対回収率 絶対回収率 93 101 33 35 #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE 106 81 97 36 41 51 #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE 97 97 96 #25-T3BDE 99 #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #49-T4BDE #47-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE 97 97 l15 91 123 99 92 #102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE 辞118-P5BDE #85-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE #206-N9BDE #209-D10BDE 実験条件 :精 製水 5L、 1 01 99 53 53 57 61 60 61 62 57 68 59 59 61 60 98 100 60 65 97 90 95 86 83 71 72 65 56 54 38 32 79 30 異性体添加量ng/精 製水 5L Nadve 2.4 2.4 2.4 0.24 0.24 2 0.24 0.24 0.24 2 0.24 0.24 0.24 0.24 0.3 0.3 0.3 0.45 0.45 0.45 2 2 3 0.45 0.45 0.45 0.45 1.2 1.2 1.2 9 3 3 4 5 9 80 31 15 101 41 27 C18FF(90411n CS 250 φ)に よる固相抽 出固相、 ツ ックス レー抽出、 フロ リジルカ ラム、最終濃縮量 100 μLlこ 対 し、SS(#126?eBDE13C12)を 2ng添加 -87- 2-2)海 水 、河 )│1水 にお け る添加 回収 率 結果 を表 13に 示 した。低臭素及 び 高臭素 の異性 体 で 絶対 回収率 がやや 低 下す る傾 向 が 見 られ た。 表 13 絶 対回収率 海水(n=4) 河川水 (n 2 2 4 1 6 70 69 76 80 86 86 4 4 5 67 2 5L 異性体添加量 ng Native/試 料 5L CS 4 5L 3 5 9 5 5 7 0 8 1 8 4 2 0 4 2 6 7 4 5 0 5 4 9 7 5 6 0 5 4 9 7 5 6 0 5 4 5 7 3 6 0 5 4 6 7 5 6 0 5 4 3 4 7 7 5 0 5 4 3 4 7 9 4 0 5 4 3 5 5 5 2 6 3 5 3 0 5 7 9 6 0 4 2 5 7 3 9 3 0 0 9 8 8 0 0 4 2 0 9 6 8 2 2 9 9 3 0 5 9 6 3 9 4 C18FF(90HIHl 3 4 2 5 9 7 9 1.2 37 実験条件 :精 製水 5L、 0 0 7 8 6 9 7 8 0 9 0.24 0.24 0.24 0.24 8 8 1 8 % #1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE #13-D2BDE 群15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE 群49-T4BDE 群47-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE #118-P5BDE #85-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE 辞206-N9BDE #209-D10BDE 海水 、河 )│1水 にお け る添加 回収率 15 φ)に よる固相抽出固相、 ソックス レー抽 出、 フ ロ リジル カラム 、 CSは SSと して使用 -88- 3)分 解性 ス ク リー ニ ン グ ′ ロモ 結果 を表 14に 示す 。デ カブ 体 では 光分解 が示 唆 され た こ とか ら、本分析法 では「長 時 間試 料液 を取 り扱 うガ ラス器 具 は 、褐 色 の もの を用 い る。」 とした。 表 14 分解性 ス ク リーニ ング結果 回 収 率 0/o 明 所 、5日 間 暗 所 、5日 間 明所 、1時 間 pH5 pH7 pH9 pH5 pH7 pH9 pH5 pH7 pH9 84 79 89 78 81 88 85 78 83 97 96 97 91 83 91 90 74 90 93 96 93 90 88 102 92 81 90 #10-D2BDE #8-D2BDE 洋13-D2BDE 86 107 107 87 112 111 81 110 112 85 78 79 74 76 72 109 117 108 102 107 102 115 113 111 100 107 103 #15-D2BDE 95 100 100 102 102 108 97 98 97 #17-T3BDE 104 100 96 105 110 101 100 110 104 辞25-T3BDE 100 100 104 105 103 101 104 108 100 #28-T3BDE l12 114 114 103 115 103 96 111 108 審35-T3BDE 89 87 96 97 88 87 98 97 104 #37-T3BDE 100 93 99 92 101 93 103 103 98 #49-T4BDE 98 102 99 106 111 116 106 105 102 辞47-T4BDE 101 97 99 100 101 104 99 99 96 #66-T4BDE l10 104 108 116 107 108 109 107 104 #121-P5BDE 103 116 99 103 112 107 104 101 107 #102-P5BDE 98 108 98 110 105 105 109 96 104 n=2 #1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE #100-P5BDE 96 112 102 106 92 97 95 96 100 #98-P5BDE 97 110 102 103 104 101 104 96 106 #99-P5BDE 102 118 107 113 102 114 117 105 113 #118-P5BDE 97 101 97 94 111 91 94 91 97 #85-P5BDE 87 103 91 82 93 91 82 83 73 辞154-H6BDE l16 113 120 93 101 87 107 94 94 #153-H6BDE 107 106 108 91 99 97 95 104 94 #183-H7BDE 100 106 108 101 101 97 112 100 102 #204-08BDE 74 67 71 95 91 83 88 88 77 #203-08BDE 131 109 98 83 81 90 84 87 群206-N9BDE 75 77 77 68 70 77 83 69 36 60 60 46 80 67 62 辞209-D10BDE 29 109 63 25 -89- 4)標 準 品 の ク ロマ トグ ラム MIBDE:4opg M/Z=2499817 M18DElac12:20pg M/Z=2620220 D2BDE13c12:20pg M/Z=3399325 #“ !伊 ‖47 誂端絲 TaBDEiac12:20pg M/か 4198410 00 P5BDE:100pg #98.99 M/´ 5636217 辞118 ‖100 +90 ギ183 綱 83 T4BDE:100pg M/Z=4857112 T4BDE'ac12:20pg M/´ 4977515 485 P5BDE10C12:30pg M/か 5756620 H7BDE:400pg M/か 7214407 ‖183 ‖現れ:ifOpg H7BDEIac12:50pg M/か 7334633 '号 ■206 N9BDE:1000pg M/か 7194250 D10BDElac12:500pg M/か 8113738 図 3 標 準 品 の ク ロマ トグラ ム (注 入 量 lμ L) -90- 5)ク リー ンア ップの検討 5‐ 1)固 相抽 出 の 検討 実験 5‐ 1‐ 1)C18FF、 精製水 lLに お け る回収 率 C18FF(90mm φ)を 使 用 し、少容 量 (lL)の 精製 水 で 添加 回収 を行 い 、挙動 を調 べ た。結果 を表 15に 示す 。 ろ液 や試料水 の添加 に用 い た分液 ロー ト等 へ の残 は め 存 認 られ なか つた。PBDEは 溶 出操作 (メ タノール 、アセ トン及び トル エ ン各 30mL)で 溶 出 され 、溶 出後 の 回相 のアセ トン超音波抽 出液 か らはほ とん ど検 出 され なか った。 表 15 C18FF、 精製水 lLで の添力日回収 絶対回収率 (%)固 相を通過 分液 ロートの 固相の溶 した水 (ろ 内壁 (吸 着 )出 液 __ 辞1-MlBDE 辞2-MlBDE #3-MlBDE 群10-D2BDE 辞8-D2BDE #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE 辞28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #49-T4BDE 辞47-T4BDE #66-T4BDE 辞121-P5BDE #102-P5BDE 辞100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE 辞118-P5BDE 485-P5BDE #154-H6BDE 辞153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE 洋206-N9BDE #209-D10BDE 詢にヽ 超音波による 再抽出 0 0 111 0 0 0 0 0 0 89 0 0 0 121 2 0 0 0 0 0 85 87 0 80 3 1 0 0 0 0 0 添加量 (nD 2.4 81 0 0 0 79 0 2 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24 1 0.3 3 2.4 24 0 0 0 77 78 89 96 87 1 2 111 13 0.3 1 2 108 5 0.3 6 2 81 3 0.45 2 0 2 0。 4 1 99 86 93 89 2 0.45 3 6 0.45 80 1 0.45 90 2 0.45 81 2 1.2 81 1 1.2 70 64 2 1.2 1 1.8 65 47 102 4 4 1.8 46 5.4 4 0 1 17 0 0 0 0 0 0 0 14 1 5 5 5 9 9 14 8 0 28 11 -91- 1 2 2 45 0.45 3 2)C18FF、 精製水 10Lに お け る回収 率 精製 水 lLで 行 つ た添arl回 収結果 が 良好 で あ っ た ことか ら、試 料量 を増加 させ た場合 につ い て検討 した。結果 を表 16に 示 した。精製 水 10Lの 場合 には、モ ノお よび ジブ ロ モ 体 の 回収 率 が大 き く低 下 した。 このた め 、試 料 量 は最大 5Lと す るこ ととした。 5‐ 1‐ 表 16 C18FF、 精製水 10Lで の添加 回収 同左CV 精製水 10L、 C18FF 絶対回収率 40 24 17 54 7 51 64 68 68 13 12 16 13 70 49 21 9 1 ︲ 2 ︲ 7 2 4 2 4 3 291 -92- 0 ︲ 10 直接溶 出 :メ タ ノール 、 アセ トン及 び トル エ ン各 7 3 9 6 5 4 31 2 9 6 4 4 19 5 101 17 20 5 71 11 23 11 8 76 60 67 73 5 ︲ 61 6 14 13 17 6 60 113 106 86 95 94 95 112 88 97 108 25 6 61 101 3 53 59 55 55 8 8 18 15 5 57 6 104 92 96 105 2 ︲ 94 14 10 7 5 57 50 52 4 51 4 ︲ 17 19 9 28 25 51 87 115 106 5 2 21 51 41 21 12 142 100 85 9 4 3 45 2 2 3 17 12 3 2 32 3 43-MlBDE13C12 415-D2BDE13C12 #28-T3BDE13C12 #47-T4BDE13C12 #100-P5BDE13C12 #99-P5BDE13C12 #118-P5BDE13C12 4153-H6BDE13C12 #183-H7BDE13C12 #209-D10BDE13C12R #1-MlBDE 辞2-MlBDE #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE #13-D2BDE ■15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #49-T4BDE #47-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE 洋102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE #118-P5BDE #85-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE #206-N9BDE #209-D10BDE 相対回収率 同左CV 30mL 51-3)溶 媒直接溶 出法 とノ ンクス レー抽 出法 との比較 固相 か らの溶 出方法 の簡略化 を 目的 に、各溶媒 にお ける溶 出状況 を検討 した (表 17)。 いずれ の実験 か らもPBDEは 最初 の溶媒 で溶 出 され 、 トル エ ン分画 には溶 出 しなかった。 溶媒直接溶 出 と比 較す るため固相 を トル エ ンで6時 間 ノ ンクス レー抽 出 した ところ、同程 度 の回収率が え られた。 メタノール 、アセ トン等 を用 い る直接溶 出法 は、試料水及び 固相 材 に由来す る妨害物質成分 の溶 出が大 き く、GCカ ラム劣化 の原 因 となった。 トル エ ン・ ソ ンクス レー抽 出法 は メタノール やアセ トンに比 べ て 、極性 の爽雑物 の溶 出が小 さい こと及 び操作 が煩雑 でない ことか ら、本分析法 では トル エ ン・ ノ ックス レー抽 出法 を採用 した。 表 17 溶媒直接溶 出法 とノックス レー抽 出法 との比較 冥験 契験2 1 実験3 jIも C18FF固 相 か ら C18FF区 ]相 か ら 回 ↑日刀 5 6 3 6 0 1 7 0 2 8 0 3 7 0 0 8 0 7 8 0 3 8 0 0 8 9 0 3 9 0 0 0 9 0 3 8 0 0 9 8 0 0 4 7 3 9 2 ︲ 8 0 ︲ 0 3 7 3 ︲ 3 ︲ 0 0 2 0 2 ︲ 7 8 3 0 9 9 3 0 4 6 6 0 0 8 5 0 0 9 4 6 8 7 0 0 6 7 0 0 4 2 7 7 8 1 2 3 9 0 0 5 7 7 2 6 0 0 8 7 0 0 3 5 3 9 7 3 4 2 9 7 0 0 ︲ 4 6 6 7 0 7 9 0 0 5 2 ︲ 0 6 7 0 0 4 4 9 0 0 6 1 7 2 7 0 0 7 7 0 0 0 0 6 6 5 1● 7 6 , 0 0 0 9 6 62 8 2 0 0 6 2 0 0 9 2 4 0 5 0 0 5 3 0 0 3 ︲ 4 2 0 0 9 5 0 0 6 8 0 0 4 0 7 0 0 0 9 5 0 0 3 9 0 0 3 3 7 0 試料水 :精製水0.5L -93- 0 0 3 8 0 0 2 2 7 38 0 8 9 0 0 2 4 7 31 0 1 8 0 0 2 0 8 0 0 0 3 7 0 0 2 5 7 0 54 0 9 6 0 0 2 1 8 0 0 0 7 6 0 0 2 0 9 0 0 5 6 0 0 1 1 7 25 32 0 3 2 8 14 0 0 9 6 26 35 0 3 7 52 3 9 4 鮮3-MlBDE #10-D2BDE 辞8-D2BDE 辞13-D2BDE 辞15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE 洋28-T3BDE 群35-T3BDE 辞37-T3BDE 辞49-T4BDE #47-T4BDE 辞66-T4BDE 審121-P5BDE 辞102-P5BDE 辞100-P5BDE 辞98-P5BDE #99-P5BDE 辞118-P5BDE #a5-P5RDF 岸154-H6BDE 岸153-H6BDE 岸183-H7BDE 貯 204-08BDE ‖ 203-08BDE 辟 206-N9BDE 貯 209-D10BDE 4 4 ‖2-MlBDE 2 5 ら 溶離後 溶離 液 1 溶 離 液2 溶 離 液 3 超 音 波抽 仕 溶 離 液 1 溶 離 液 乏 超音 波抽 出 ツックスレー抽 出 メタノーリL アセ トン トル エン アセ トン アセ トン 卜)レ エン アセトン トル エン Rnml 30mL 30mL 30mL 50mLX 2□ 30mL 50mL X2回 6BttFBq九 日と出 ‖1-MlBDE 溶離 後 「「 50 54 52)フ ロ リジル カ ラム に よる溶 離分画 当初、シ リカゲル カー トリッジカ ラムの使用 を検討 したが、回相材 か ら溶 出す る成分 に 対す るク リー ンア ンプ効果 が不十分 であった ことか ら、オー プンカ ラムの使用 を検討 した。 結果 を表 18に 示 した。PBDEは 第 5画 分 までに溶 出す る ことが わか った ので 、本分析法 で はヘ キサ ン10mLで 試料 を負荷 し、10%ジ ク ロロメタ ン/ヘ キサ ン溶液 40mLで 溶離す る こ ととした。 なお、多層 カ ラム につい て も検討 したが、図4に示 す とお リー 部 の異性体 (#3 0、 #116)が 溶 出 しない こ とか ら、 フ ロ リジル を使 用 した。 表 18 フ ロ リジルカ ラム に よる溶離分画 フ ロ ン ル 5g ヘキサン 10%ジ ク ロ ロメタン /ヘ キ サ ン 溶 液 (10mm φ ) lomL 0-10mL lO-20mL 20-30mL 30-40mL 40-50mL 添加 回収率% #1-MlBDE 0 0 #2-MlBDE 0 0 #3-MlBDE 0 0 #10-D2BDE 0 0 0 #8-D2BDE 0 #13-D2BDE 0 6 0 #15-D2BDE 3 #17-T3BDE 0 3 #25-T3BDE 0 0 #28-T3BDE 0 2 #35-T3BDE 0 7 #37-T3BDE 0 4 #49-T4BDE 0 3 0 #47-T4BDE 2 #66-T4BDE 0 4 0 46 #121-P5BDE #102-P5BDE 0 2 0 7 #100-P5BDE 0 15 #98-P5BDE #99-P5BDE 0 7 #118-P5BDE 0 7 #85-P5BDE 0 1 #154-H6BDE 0 13 #153-H6BDE 0 14 0 #183-H7BDE 11 #204-08BDE 0 42 #203-08BDE 0 9 #206-N9BDE 0 6 #209-D10BDE 0 39 :プ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ︲ 0 4 4 0 8 2 0 0 0 0 0 8 ︲ 0 5 3 0 4 0 0 0 ︲ 7 8 。0 75359酎2724W753朗63357727 89 。﹁9 。。 憾9 6988 9985 999 98894995 ︲︲ 多 層 カラム(SP社 21267-U) T3BDE(430):OX T3BDE(■ 32):12X T3BDE(417/25):15男 ― T3BDE(V133/28):24X ― T3BDE(■ 35):38% ― T3BDE(■ 37):35X ― ――十――T48DE(■ 75):67“ ― ― 120 100 80 ―――――T4BDE(449):62X 一T4BDE(■ 71〉 65% ―― ― 60 T4BDE(■ 47):84X T4BDE(466):66" T4BDE(477):59X P5BDE(■ 100):74% P5BDE(■ 119):G9X ―■3-― 40 ― . ‐ 20 P5BDE(■ 99):97X ― PSttDE(■ 116):1“ ――――― ― P5BDE(■ 118):82X 0 ―“―――P5BDE(■ 05)72X ――,一 P5BDE(■ 12G):82X ― 多層 カ ラム にお ける添力日回収 -94- HGBDE(■ 153):86H 歳 H6BDE(■ 140X91% 5-3) アル ミナカラム に よる溶離分画 ジブ ロモ 体 の測定 にお いて 、五塩 素化 ビフェニル が質量干渉す る。 GC保 持 時間帯 も一 部重 な るの で 、五塩 素化 ビフェニル との分離 を検討 した。実験 は市販 の カー トリッジカ ラ ム (2g、 6mL、 PPチ ュー ブ)を 使用 した。結果 を表 19に 示 した。 五塩 素化 ビフェニル 溶 出液 の ジク ロロメタン濃度 は00/。 、1°/。 、20/0及 び30/0の 場合 につい て実験 した ところ、1∼ 20/O 程度 が適 当であ った。分画条件 は、2%ジ ク ロロメタ ン8mLで 五塩 素化 ビフェニル を除去 し300/Oジ ク ロロメタ ン10mLでPBDEを 溶 出す ることとした。 表 19 アル ミナカ ラム にお ける溶離分画 PBDE 7 ︲ ︲ 6 2 2 7 2 0 8 2 5 8 3 8 9 1 8 8 2 6 8 8 9 7 2 5 8 3 4 8 1 1 0 ︲ 5 2 7 0 3 0 8 0 1 3 8 0 6 2 0 4 。 8 0 0 2 7 4 0 4 0 1 7 6 0 3 4 3 7 0 0 2 6 8 0 0 0 5 8 1 5 ︲ 8 ︲ 6 3 0 4 6 0 7 0 1 2 7 7 1 0 0 2 8 1 0 0 6 2 ︲ 5 0 0 6 5 8 2 0 0 8 4 5 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 1 1 15 0 0 0 0 0 2 1 1 15 0 1 10 32 0 2 12 8 14 44 8 21 42 53 0 24 40 44 46 45 45 55 48 24 2 47 38 43 36 8 39 26 19 4 0 16 #92-99 0 #91 0 0 0 0 0 0 0 9 0 11 38 0 45 38 0 35 0 94 0 0 0 0 0 1 0 25 0 :ス ペ ル コ 社 製 LC― Alumina― N(2g、 6mL、 PPチ ュ ー ブ ) ―- 95 -― 4 7 2 2 ︲ 49 使 用 カ ラム 2 0 1 #100 #126 3 2 0 3 #114,122 4105,127 1 0 0 17 4124-118 2 0 0 4 48 +32 3 1 0 36 31 辞97-110 1 2 0 48 #119-108 2 5 0 #104 #98-88 1 0 0 291 DCM/Hx 4-6mL 6-8mL 8-10mL10-12mL12-14mL14-16mL ■96,103 .辞 3 1 1 エル^μ 五塩素化ビフェ l里 イ 2-4mL 2%DCM2mL 1 2 2 0 1 2 0 0 0 2 4 0 1 0 0 0 1 2 1 0 0 1 5 3 1 1 1 0 0 0 0 2 0 9 ︲ 0 0 0 0 0 0 0 #85-P5BDE 1 0 #118-P5BDE 1 1 #98-P5BDE #99-P5BDE 1 0 5 2 1 0 1 1 1 0 0 2 1 0 0 #206-N9BDE 4209-D10BDE 1 1 0 2 #204-08BDE #203-08BDE 0 1 0 0 0 0 #154-H6BDE #153-H6BDE 辞183-H7BDE 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 6 2 1 0 0 0 0 0 20%DCM/Hx O-5mL 5-10mL 3 0 1 #47-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE 4100-P5BDE 2%DCM/Hx 6-8mL 8-10mL 10-12mL12-14mL14-16mL 1 #1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE 410-D2BDE 辞8-D2BDE #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #49-T4BDE Hxl mL+2%DCM6mL 5-4) GPCク ロマ トグラフ ィーの検討 GPC処 理におけるPBDEの 分離状況 を図5に 示 した。異J性 体全体 で、溶 出時間は15∼ 21分 、 回収率は72∼ 109%で あった。GPC処 理はフ ロ リジルカラム処理で除去できない鉱物油等 の除去に有効 であるが、水質試料 では通 常省略できる。 ― #1-MlBDE(88%) ■2-MlBDE(87%) #3-MlBDE(101%) ヽ #10-D2BDE(90%) ― ― #8-D2BDE(93%) #13-D2BDE(87%) ― 一引トー #15-D2BDE(96%) ―――――#17-T3BDE(104%) ………… #25-T3BDE(109%) ― ︵ 深 ︶幹 事 回 #28-T3BDE(0391) 一 辞35-T3BDE(105%) 一 十 #37-T3BDE(100%) ■49-T4BDE(99%) 40 ・ #47-T4BDE(95%) ―彰 #66-T4BDE(106%) #121-P5BDE(9096) 一 +102-P5BDE(98%) 一 #100-PSBDE(9591) ◇ #98-P5BDE(85%) . 一A ― ― ― 十 一 一 ― 図5 GPC処 理 にお け る分離状況 ―- 96 -― #99-P5BDE(96%) ■118-P5BDE(8796) #85-P5BDE(87%) #154-H6BDE(9191) #153-H6BDE(1 #183-H7BDE(88%) #204-08BDE(78%) #203-08BDE(72%) #206-N9BDE(1 55) シ リカゲルカ ー トリンジカ ラム ク ロマ トグラ フ ィーでの溶離分画 と回収率 本分析法 では採用 していないが 、市販 のシ リカゲルカ ー トリッジカラム (ス ペ ル コ社製 シ リカグル lg)か らのヘ キサ ンでの溶 出状況 をも とめた。 結果 を表 20に 示す 。す べ ての異性体 が最初 のヘ キサ ン5mLの 画分 にほ とん ど回収 された。 LC― Si Glass Tube 54335‐ UA、 硫 酸洗浄処理及びGPC処 理 を行 つた場合 には、オ ー プンカ ラム に替 えて簡便 に使用できる。 表 20 シ リカゲル カー トリッジカラム にお ける溶 離分画 2 1 1 0 1 1 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 0 0 8 0 ︲ 0 。 1 ︲ 0 。 9 0 4 9 0 5 9 0 0 0 ︲ 1 3 0 ︲ 1 3 9 0 9 9 1 6 0 ︲ 1 3 0 ︲ 1 6 9 2 9 9 1 4 0 ︲ 2 6 0 ︲ 2 8 9 3 3 0 ︲ 2 6 9 1 7 6 一 0 〇 3 9 8 一8 0 8 ︲ #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE 審203-08BDE 洋206-N9BDE #209-D10BDE 2 0 ︲ 洋154-H6BDE 1 8 #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE #49-T4BDE #47-T4BDE 群66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE #118-P5BDE #85-P5BDE 4 8 #1-MlBDE 洋2-MlBDE 5 8 ヘキサン LCSi(lg) 0-5mL 5-10mL 10-15mL 15-20mL 回収率 (%) ―- 97 -― 5-6)硫 酸洗浄処理 にお ける回収率 結果 を表 21に 示す。 回収率 は83∼ 1140/0で あっ た。 表 21 硫酸洗浄処理 にお ける回収率 4 8 回収率 (%)n=2 3 8 4 8 5 9 0 0 ︲ 9 9 0 0 ︲ 102 99 108 101 5 2 5 2 5 2 5 2 5 2 5 0 9 2 1 9 5 5 9 2 8 8 5 4 9 2 9 8 5 3 9 2 9 9 5 8 9 2 110 4 0 ︲ 5 2 1 5 1 0 2 5 10 5 105 114 2 #1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE 井28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE 井49-T4BDE 辞47-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE #118-P5BDE #85-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE #206-N9BDE #209-D10BDE 101 25 50 89 107 -98- 50 5-7)濃 縮操作における回収率 次に示す濃縮操作における回収率を検討 した (表 22)が 、顕著な濃縮損失は認 め られなか った。 ① ヘ キサン10mLに 非標識化合物 のみを添力日し、 ノナン16o μLを 加 え、窒素を吹き付 け て100 μLま で濃縮 した場合。 ヘ キサ ン10mLに 非標識化合物 のみを添力日し、 ノナ ン100 μLを 加 え、窒素を吹き付 け ② てlmLま で濃縮 した後、 ロー タ リーエバ ポ レー タで100 μLま で決縮 した場合。 ③ 固相 か らの直接溶 出液 と同等 の混合溶媒 (ト ル エ ン30mL、 アセ トン30mL、 メタノ ール 30mL、 精製水 3mL)を 減圧濃縮 した場合。 表22 濃縮操作 にお ける回収率 4 8 9 7 4 6 2 8 0 8 0 7 4 8 6 8 5 7 6 7 9 8 6 7 0 9 4 7 7 9 8 6 3 9 4 7 7 7 8 8 0 8 5 7 7 7 9 7 0 7 6 6 1 8 5 8 4 5 4 9 6 9 9 7 6 8 0 8 6 8 4 9 7 8 4 7 8 8 6 7 2 7 6 7 2 7 3 6 8 7 9 7 0 7 2 ︲ ︲ 9 6 6 6 5 9 8 7 9 8 1 0 0 9 9 6 0 1 9 6 72 7 0 ︲ 3 7 1 7 74 3 6 2 9 0 7 91 0 8 4 9 6 8 101 0 8 7 8 2 7 86 87 7 8 5 8 6 7 #1-MlBDE #2-MlBDE #3-MlBDE #10-D2BDE #8-D2BDE #13-D2BDE #15-D2BDE #17-T3BDE #25-T3BDE #28-T3BDE #35-T3BDE #37-T3BDE 牌 9-T4BDE 447-T4BDE #66-T4BDE #121-P5BDE #102-P5BDE #100-P5BDE #98-P5BDE #99-P5BDE #118-P5BDE #85-P5BDE #154-H6BDE #153-H6BDE #183-H7BDE #204-08BDE #203-08BDE 辞206-N9BDE #209-D10BDE 113 -99- 6)標 準物質 のマススペ ク トル (EI) 標 準物質 を測定 し、各臭素数体 の例 を図6に 示 した。イ オ ン化電圧 と脱臭素反応 の 関係 は 認 め られ なか った。 38eV 45eV lBDE 一 一 一 一 一 一 一 一 一 E D B 2 E E D D B B O 9 1 図6 PBDEの マ ス ス ペ ク トル -100- │ 〔 環境試料分析例〕 環境試料 のクロマ トグラム を図 限値以下 で あつた。 Ch「 onato] 250 Y― 7‐ 1∼ 図 7-5に 示 した。 これ らの環境水 は全て検 出下 │ Scale : ALundanc9(%) lBDE 剛 ] 河 川水 添加 renteUUZtt LUJ 河 川 水 無 添加 reateUU3 1 海 水 添 加 renteUU33 海水無 添加 reLeD□ 35 ブランク試料 reare001! r evte U UI U 標準 品 rene0831 R.T― 一〉 [ChromatO〕 328 Y― Scale : Abundance(%) 2BDE 町 河 川水 添加 reneOl128 LO」 河 川水無 添加 rente003 1 海 水 添 加 rehe0033 rene003: 海水無添加 reに e0031 rene0035 ブランク試料 rene0011 rene0019 標準 品 reneUU3と R.T― ―〉 図 7-1 環境試料 の ク ロマ トグラ ム (モ ノブ ロモ 体 、 ジブ ロモ 体 ) -101- │ 408 Ch▼ omatO〕 剛 i 河 川 水 添加 reneuuzも LUJ 河川水無添加 ユ reneUU」 l 海水添加 rehe003: reneUU」 3 rette003! 海水無添加 re・ eUU3も 1、 rene0011 プランク試料 reRLeUUlU I 標準 品 ruLυ uuoと R.T― ―〉 B:00 [ChrohatO] 剛 488 Y― Scale : ALundancetX) ] 河 川水 添加 reLeUUZも とUJ 河川水無添加 re■ eUU31 海 水 添 加 rene803: reneUU33 海水無添加 reL90031 re■ eUU」 b ブランク試料 rehe0011 reneUUIU 標準 品 reneuuoと 〉 9:00 R.T― ― 図 7‐ 2 reneOl13! 13:00 9:30 環境試料 の ク ロマ トグラム (ト リブ ロモ 体 、 テ トラブ ロモ 体 ) ―- 102 -― [ChronatO] 剛 Y― Sca 19 : ALundance(%) 5BDE ] 河川水 添加 reheUUZ苫 [UJ 河川水無添加 renteUU31 1 海 水 添加 renteUUUU reに 908]│ │ 海水無添加 rene0031 プランク試料 realeUUZU I rente0021 reheDl135 1 標準品 rehe003: reに eUUOと 〉 R.T― ― 12:00 [ChronatO] 剛 Y― 12:30 13:00 Scale : Abundance(X〕 6BDE ] 河川水添加 reneUUZttLUJ 河川水無添加 ユ r ente U U」 │ 海水添加 reneUUUU rene003: rente003! Ⅷ 酬 reLe0021 IⅢ ブランク試料 r ente 0 0ワ 01 標準 品 reneuu」 と R.T― ―〉 14:00 図 7‐ 3 17:30 18:00 環境試 料 の ク ロマ トグラ ム (ペ ン タブ ロモ 体、 ヘ キサブ ロモ 体 ) -103- [ChronatO Y― Scale : AbundancetX〕 7BDE 剛 ] 河 川水 添加 reLeuuzttLUJ 河川水無添加 reneUU31 1 海水 添加 reareUU33 lh. 海水無添加 rente00髄 れ rette0021 ブランク試料 renteUUZU I 標準 品 rente003! realeuuoと R.T― 一)25:00 28:00 801 [ChronatO〕 m硼 Y― 28:00 27:00 29:00 30:00 Scale : Abundance(%〕 8BDE ] 河川水 添加 reLe0028[0] reIH90021 m加 rene003 │ 海水添加 rene0033 re■ e003: Ш 岬 rene003! │ ブ ラ ン ク試 料 rehe0021 副 別 │ 標 準 品 rehe0032 R.T― ―〉 21:00 図 7‐ 4 22:30 23:00 23:30 24:00 24:∃ 0 reLe0031 25:00 環境試料 の ク ロマ トグ ラ ム (ヘ プタブ ロモ 体、 オ クタブ ロモ 体 ) -104- Y― Scale [ChroalatO] : AIJundance〔 9BDE %〕 [100]i 河 川水 添加 rehe0028[0] 河川水無添加 relle0031 1 海 水 添加 reに e0033 海水無添加 rette0035ィ ブランク試 料 rehe0020 1 (#208)(#207) 標準 品 ↓ ↓ rehe0032 rente003: 00 799 [ChronatOl 剛 Y―Scale : ALundance(X〕 10BDE ] 河川水添加 r eRelll12 8[01 距 に1「 eD岡 海水添加 reDte8033 reRe003: 海水無添加 rente003 rehe0035下 ブランク試 料 rene0019 1 rente001 標準 品 reateuu3と R.T― ―)2B:00 図 7‐ 5 reに 33:00 環境試 料 の ク ロマ トグラ ム (ノ ―- 105 -― ナ ブ ロモ 体、デ カブ ロモ 体 ) e003: 評価 】 【 本法 によ り、環境水 中の PBDE s(ポ リブ ロモ ジフェニル エ ーテル類 )を 0.0001∼ 0.002 μ g/Lの 検 出感度 レベ ル (目 標検 出感度 :0.005∼ 0.01μ g/L)で 分析す ること が可能 である。 参考文献 1.環 境庁環境安全課 :平 成 15年 度化学物質分析法 開発報告書 、P153‐ 178 2.環 境庁環境安全課 :平 成 14年 度化 学物質分析 法 開発 報告書 、P278‐ 296 3.環 境省水環境部 企画課 :要 調 査項 目等調 査 マニ ュアル (水 質 、底 質 、水 生生物 成 14年 3月 )、 平 、 P 129‐ 148 4. 環境 庁環境安全課 平成 7年 度化 学物質分析法 開発報告書 、P214‐ 231 5. 環境 庁保健調査室 昭和 6. 樫 宰源 ,森 田昌敏 臭素化蜂燃剤 に よる環境汚染 :近 年 の傾 向 ,環 境化 学 ,Vol.11,No.4, 61年 度化学物質分析法 開発報告書 、P73‐ 84 P773‐ 783,2001 7. 環境 庁環境安全課 平成 14年 度化学物質分析法 開発報告書 、P48‐ 171 8. 環境 庁環境安全課 平成 14年 度化学物 質分析法 開発 報告書 、 P202‐ 224 9. 環境 庁環境安全課 平成 13年 度化学物質分析法 開発報告書 、P83‐ 112 担 岡 山県 環 境 保 健 セ ン タ ー 当 住 所 :〒 701‐ 0298 岡 山市 内尾 TEL:(086)298‐ 2681 FAX:(086)298‐ 2088 担 当者 : 杉 山 広 和 、剣 持 堅 志 ―- 106 -― 739‐ 1 PBDEs(POlyBrOmoDtthenylEthers) Abstract A water sample(5D spiked with cleanup‐ spike m ture is passed through the activated solid phase extraction disk.PBDEs extracted on the disk are eluted with 150mL OftOluene using Soxhlet extractor for 6 hours. The extract is dehydrated with anhydrOus sodium sulfate and concentrated to O.5mL using rotary evaporatorJ replacing the solvent とom toluene to hexane. The cOncentrated solution is cleaned‐ up with Florisil chrOmatograp噺 _ The elute is concentrated to O.5mL again, and treated to AluHlina chrOmatography to ehHlinate pentachlorobゎ henyls which interfere the measurement of dibrOmodゎ henylethers.The sOlutiOn Of PBDE fraction is evaporated to O。 lmL and added syringe‐ spike solutiOn, and measured by GC/HRMS‐ SIM. F10wchart of analytical method C18FF(90mm φdisk) Flo画 sil(50 Alumina(2g) 0.lmL -107- toluene 6hr Ⅱ. LC/MSによる分析法 北海 道 環 境 科 学研 究 セ ン タ ー (ノ ポ リ (オ キシ エ チ レン)=ノ エ ル フ ェニル エ ー テ ル ニル フェノールエ トキシ レー ト、ポリエチ レングリコールモ ノノニルフェニル エーテル) Poly(oxy-1,2-ethanediyl), .alpha。 一(nonylphenyl)― .omega.― hydroxy一 構造式 CAS. No. 9016-45-9 物理化 学 的性 状及 び用途 分子式 融 J点 沸点* (C2H4°)nC15H24° -20° C(NPE9 5) 268° C 蒸気圧 3。 2x10 8 Pa 水溶解度 〉1,000 mg/L(25 ° C) 比重 1.06(NPE9.5' 20° C) 用途 洗浄剤 、分散剤 、顔 料・ 塗料 添加 剤 、 メ ンキ浴 添力日 剤 化学物質有害性評価書/化 学物質安全性有害性評価書 (2005年 2月 )よ り *ChemFinder, http://chemfindero cambridgesoft.cOm/(2001) 過 去 の調 査 実 績 (「 化学物質 と環境」総集編 (昭 和 49年 度∼平成 13年 度調査結果) 物質名 試料媒体 (単 位 ) 実施年度 検出頻度 (B/A) 環境省環境保健部) 検 出範 囲 検 出下限 水質 (ppm) 昭和 52年 3/15 ポ リオ キシエ だ重要肇(ppm) 昭和 52年 6/15 チ レンアル キ 水 質 (ppm) 昭和 53年 26/105 ル フェニル エ だ棄畢筆(ppm) 昭和 53年 69/88 2.1-50 2 ーテル 刻く畢霊(ppm) 昭和 57年 1/10 0.090 0.015 圧重要霊(ppm) 昭和 57年 4/10 2.6-4.9 2.0 0。 19-0.28 7.2-30 0。 13-0。 98 0。 1 4.0 0.1 §1 分析法 水質試料は固相カー トリンジに通水捕集す る。 メタノール及び 50%酢 酸エチル/メ タノール (v/v)で 溶 出 。 濃縮 し、内標準を添力日しLC/MS SIMで 定量す る。 -109- 試薬・器具】 【 試薬〕 〔 。ノニル フェノール エ トキシ レー ト 15成 分混合標準液 NPE MIX― XV(エ トキシ基数 1∼ 15):林 純薬 工業い製 。ポ リオキシエチ レン (5)ノ エル フェニルエーテル : 和光純薬い製 。ポ リエチ レングリコールモ ノー4ノ ニルフェニルエーテル n鴬 10:東 京化成爛製 。メタノール :関 東化学い製 残留農薬分析用及び高速液体 クロマ トグラフィー用 。酢酸エチル :関 東化学い製 残留農薬分析用 ・ 精製水 :関 東化学い製 高速液体 クロマ トグラフィー用 。内標物質標準液 :ノ ニル フェノールジエ トキシ レー トー13c2林 純薬 工業爛製 (1000 ppm メタノール溶液 を希釈 ) 。Autoprep EDS-1 :Shodex夢 選 試 薬 の安全性 。毒性〕 〔 。ポ リ (オ キシエチ レン)=ノ ニル フェニルエーテル :眼 及 び皮膚 に対する刺激性が み られ、ア レル ギー性皮膚炎 が疑われ てい る。触れ ると有害 の可能性がある。 〔 器具〕 e Sep― Pak Concentrator:Waters夢 壁 ・遠 心分離器 :通 水後 のカー トリンジの脱水 に使用 。超音波洗浄器 i SSか らの抽出に使用 。KD濃 縮器 KD濃 縮管 (標 線付 き) 。試料液用試薬 びん (lL容 )(注 1) ・ 遠 心エバ ポ レー ターEYELACVE-200D:東 京理科機器社製 分析法 試料 の採取及び採取試料 の保存】 【 環境省 「化学物質環境調 査における試料採取にあたつての留意事項」に従 う。前処 理操作は試料採取後、速や かに行 う。 試料 の前処理及び試料液 の調製】 【 〔 水試料〕 試料 lLを あらか じめ洗浄 とコンディシ ョニ ングをした Autoprep EDS-1(2つ 連結) に、10mL/minの 流速 で通水す る (注 2)。 通水終了後、カー トリッジを分けて遠心分 離 により問隙水を除去す る (4000rpm,15分 )(注 3)。 溶出はカー トリンジそれぞれ を 1個 ずつ行 い、カー トリンジ 1個 あた り最初 にメタノール 2mL次 いで 50%酢 酸エチ ル/メ タノール (v/v)10mLで 溶出す る。また、試料 が入 つていた容器 を少量 のメタ ノールで数回洗浄 し溶出液 と合わせ る。溶出液 を標線 つ き KD管 に合わせて、遠心エ -110- バ ポ レー ター で軽 く加 温 (約 30° C)し なが ら lmLま で濃縮 し、内標 物質 と して ノニ ル フ ェ ノール ジエ トキシ レー トーRC2を lμ g(注 4)添力日し試 料液 とす る。 空試験液 の調製】 【 試料 と同量の精製水を用 いて 【 試料 の前処理及び試料液 の調製】の項に従 って処理 した もの を空試験液 とする。 【 標準液 の調製】 市販 の NPEn標 準原液 NPE MIX XV lmLを 正確 に取 り、50%メ タノール/精 製水にて 100mLに 定容 し lμ g/mLの 標準混合溶液 とする。内標物質は 1000ppm標 準混合溶液 lmL を正確 に取 り、50%メ タノール/精 製水にて 100mLに 定る し 10μ g/mLの 標準混合溶液 と す る。 これ らを 50%メ タノール/精 製水 で希釈 して標準混合溶液を調製する。 試料液 の保存・安定性】 【 〔 標準物質 の保存〕 密封 して冷賠所に保存すれば、長期間安定である。 測定】 【 │ 測 定条件 LC/MS測 定条件 (注 5) SHIMADZU LCMS-2010 (a)LCカ ラム Inertsil Ph-32.l x 150 1ml (ガ ー ドカ ラ ム と して suMIPAX Filter PG OH(セ ミ ミク ロ用 )を 使 用 ) B;10 酢酸 ア ンモ ニ ウム水溶 液 溶離条件 グ ラデ ィエ ン ト A;65%→ (20 min)→ 95% I 流 量 0。 lmL/min I .カ ラ ム温度 40° C I 注入量 5 μL (b)MS検 出器 電圧 1.5 kV Q Array l+35V Q=Array 2+25 V ネ ブ ライザ ー ガ ス 窒素 4.5L/min l 移動相 CDL温 度 A;メ I I 250° C ブ ロ ンク温 度 検 出 モ ー │ タ ノール ド 200° C I ESI(+)一 SIM 測 定 イ オ ン [M■ NH4]+と して 検 出 NPE2:326。 2 NPE3:370。 3 NPE4:414。 3 NPE5:458。 3 NPE6:502.4 NPE7:546.4 NPE8:590.4 NPE9:634.4 NPEl。 :678。 5 NPEll:722.5 NPE12:766。 5 NPE13:810.5 NPE14: 854.5 NPE15: 898.6 -111- 1Si 328。 2 1 1 1 1 〔 検量線〕 各濃度 の標準混合溶液 に内標物質 を添加 し、各溶液 5μ Lを LC/MSに 注入する。各標 準物質 と内標物質 の濃度比 とピー ク面積比を用いて検量線 を作成する。 〔 定量及び濃度 の算出〕 試料液 5μ Lを LC/MSに 注入 し、得 られた 目的物質 と内標準物質 のピー ク面積 比か ら 検量線 により濃度比を求め、次項 の計算式 により試料中の濃度 を算出する。 (注 6) 計算 式 試 料 中濃 度 (μ g/L)= 検 量線 か ら求 めた濃 度 比 × 内標 準 添力日量 試料量 〔 装置検 出下限 (μ g) (L) (IDL)〕 本 分析 法 に用 い た LC/MSの 装置検 出下限 を表 1に 示 す。装 置検 出下限 は 、平成 11 年度第 16回 環境 科学 セ ミナ ー 「分析 法 開発 にお け る IDL算 定手順 の具体案 」 に従 っ た。 ここで は、各 物質 の濃 度 が 5ng/mLの 溶液 を用 い た。 表 -1 各物質 の装置検 出下 限 単位 (ng/mL) 1回 目 2回 目 3回 目 4回 目 5回 目 6回 目 7回 目 Ave NPE2 4.6 3.6 6.0 4。 1 NPE3 4.7 7.5 5.5 4.4 NPE4 4.4 6.6 5.3 5。 1 5,1 NPE5 4.2 7.2 5.1 5。 1 5.5 NPE6 4.6 6.2 5.0 4.5 4.3 NPE7 3.9 6.5 5.6 5.1 NPE8 7.0 6.9 6.1 5。 NPE9 3.3 6.1 7.2 5.3 NPE10 3.1 6.6 6.0 NPE ll 3.8 6.7 NPE 12 4.1 4.3 4.4 4.5 4.3 4.5 0,76 1.48 5.0 1.2 2.26 4.4 5.1 0,76 1.46 5.0 5。 5 5,4 0.92 1.77 4.0 4.2 4.7 0.74 1.43 5.2 4.7 5.2 0.82 1.59 5.0 5.9 5.9 0.78 1.52 5。 9 5,0 6.1 5,6 1.2 2.36 6.4 5.4 5.2 5,3 5.4 1.2 2.26 5.9 5.4 6.1 5.6 5。 2 6.7 6.8 4.5 5.5 5,8 5.4 2 5.7 5.5 4.7 4.8 SD DL 5.5 0.90 1.76 5.4 1.3 2.61 NPE 13 3.2 5。 3 6.5 5.5 5.4 5.7 6.3 5。 4 1,1 2.09 NPE 14 2.8 5,7 6.5 6.3 6.0 6.2 5.3 5.5 1,3 2.47 NPE 15 3.8 5.8 7.4 6.3 7.2 6.9 6.3 1.3 2.41 -112- 6.9 〔 検 出限界及 び定量 限界〕 本分析法 に よる検 出限界及 び定量 限界 を次 に示 す (注 7)。 水質 定 量 下 限 (μ g/L) NPE2 3.7 12 NPE3 4.2 14 NPE4 1.8 6.1 NPE5 3.4 NPE6 3.7 NPE7 3.8 12 NPE8 2.7 9.1 NPE9 2.3 7.8 9] 検 出下限 (μ g/L) NPEl。 2。 4 8.2 NPE. 3.6 12 NPE12 2。 6 8.6 NPE13 2.4 8.1 NPE14 4.3 14 NPE15 3.5 注 解 (1)NPEnは ガ ラ ス用 の洗剤 な どに使用 され て い るの で 、試 料容器 な どか らの汚染 が 問題 とな る こ とか ら、試 料保 存 用 の試 薬 び ん及 び 分析 に用 い るガ ラス器 具類 を完 全 に洗浄す る必 要 が あ る。 ガ ラス器 具 につ い て は分析 前 に硝酸槽 に浸 し、水 道水 及 び 精製水 で洗 浄 後 、 メタ ノール で 洗 つ てか ら用 い た。 (2)Autoprep EDS-1は 50%酢 酸 エ チル /メ タノー ル (v/v)、 メ タ ノー ル 次 い で精製水 を通水 してか ら使 用 す る。 NPEnが カ ー トリンジ 内に残 存 す る可能性 が あ るた め十 分 に洗 浄す る。 コ ンセ ン トレー ター (加 圧式 )が 無 い 場 合 はア ス ピ レー ター 等 に よ り減圧 通水 して も よい。 また 、 この他 に も Sep― Pak Plus tC18な どのカ ー トリンジ を使 用 して もよい。 SSが 多 く通水 が 出来 な い場 合 は 、あ らか じめ試 料水 をガ ラス繊維濾 紙 で濾過 し、 SS分 はメタノー ル 10mLず つ で 2回 抽 出 し、 メ ンブ ラ ンフ ィル ター で ろ過 後 、 ろ 過水 に合 わせ て通 水す る。 この 際、試 料 に よって は メ タノー ル に よ り回収率 が低 下す る可能性 が あ る の で 、そ の場合 は濃 縮 してか ら試 料水 にあわせ る こ とが必 要。 (3)こ の ときの脱水 が不 十分 で あ る場合 、溶 出 が不 十 分 で あ っ た りば らつ きが大 き くな る こ とが あ る。特 に通気 脱 水 を行 う場合 、通気 時 間 は十 分 に とる必 要 が あ る。 (4)内 標 物質 の 添加 量 は装置 の感 度 に応 じて変 更 して もよい 。 -113- (5)LC/MS条 件 は本 測 定 に使 用 した機 種 (SIIMADZU LCMS-2010)特 有 の もので あ る (解 説 参 照 )。 MSの 設 定 は測 定 モー ド及 び モ ニ ター イ オ ンの設 定以外 は装置 の デ フォル ト値 を用 いた。 (6)NPEn汚 染 を防 ぐた めに LC/MS系 内 を完全 に洗 浄す る必要 が あ るた め 、LC/MS使 用前 に はメタ ノール を十 分流 した。 (7)検 出下 限値及 び定量下限値 は 、「化 学物質分析 法 開発 マ ニ ュアル (案 )」 (昭 和 62 年 3月 環境庁環境保健 部調 査室 以 下 「分析法 開発 マ ニ ュ アル 」)に 従 っ た。 検 出下 限値 及 び定量 下限値 (算 出表 ) NPE2 NPE3 水質 5 10 25 112897 183953 474222 票準偏差 (σ 0 7704 21979 父出力 (Dn) 0,5428 1.901 試料濃度 (ng/L) 芯答値区 ) 武料濃度 03/L) 221812 684056 15520 票準偏差 (σ 0 14034 12954 38738 1.301 父出力 (Dn) 1.051 0.9291 2.252 下偏 分散 (Fd) 芯答値 (X) 票準偏差 (σ 0 父出力 (Dn) 0.7090 7.34 芯答値区 ) 水質 5 10 25 107050 208850 613528 715ユ 8002 票準偏差 (σ o 12864 21136 13406 0.5872 0.5372 父出力 (Dn) 0.9559 1.610 0,8691 3.4 こ量下限(Dx10) 示偏分散 (Fd) 1.25 NPE6 NPE7 水質 水質 10 25 103484 182937 481530 票準偏差 (σ 0 8144 17346 20681 父出力 (Dn) 0.6260 1.508 1.708 試料濃度 (ng/LJ 5 10 111721 193122 529201 票準偏差 (σ R) 9295 20252 19475 ☆出力 (Dn) 0.6260 1.668 1.463 芯答値α ) 父出下 限 (D× 3) 交出下限(Dx3) 下偏 分散 (Fd) 下偏分散 (Fd) 険出下 限(Dx3) 下偏 分散 (Fd) こ量 下限(D× 10) 14 592487 こ量 下限(Dx10) 芯答値区 ) こ量下限(Dx10) 193739 父出下限(Dx3) 試料濃度 (ng/L) 42 試料濃度 03/L) 10 86094 父出下限(Dx3) NPEs 水質 武料濃度 (ng/L) 25 106154 12 NPE4 10 芯答値区 ) 父出下 限(Dx3) こ量 下限(Dx10) 水質 こ量 下 限 (Dx10) 12 下偏分散 (Fd) 4.80 -114- 12 6.09 NPE8 武料濃度 (ng/L) NPE, 水質 5 10 芯答値区 ) 89548 149118 420744 票準偏差 (σ 0 5669 11798 父出力 (Dn) 0.5036 1,258 試料濃度 (ng/L) 64019 10236 票準偏差 (σ o 3882 5341 0.9677 食出力 (Dn) 0.4824 07276 父出下限(Dx3) 置量 下 限 (Dx10) こ量 下 限(Dx10) 4.26 NPE10 25 試料濃度 (ng/L) 204071 6726 票準偏差 (σ o 4540 3494 9046 1 145 父出力 (Dn) 1.124 0.7270 1.763 233532 票準偏差 (σ 0 2902 5006 0.62290 0.8315 2.4 こ量下限(Dx10) 下偏分散 (Fd) 10 25 27825 53251 173293 票準偏差 (σ 0 1694 2992 5324 父出力 (Dn) 0.4845 08941 1.222 芯答値区 ) 3.6 走量下 限(Dx10) 12 水質 試料濃度 (ng/L) 10 25 26110 46359 132415 票準偏差 (σ o 1705 1720 4473 貧出力 (Dn) 0.51970 0.5095 1.343 芯答値α ) 食出下限(Dx3) 26 父出下限(D× 3) こ量下限(Dx10) 8.6 こ量 下 限(Dx10) 下偏分散 (Fd) 6.83 NPE13 水質 5 試料濃度 (ng/L) 険出下限(Dx3) 下偏分散 (Fd) 5.42 NPE12 10 76451 95784 父出下限(Dx3) 水質 32132 45103 (D■ ) 8325 芯答値α ) 芯答値α ) 険出力 286989 4.73 NPEュ 1 10 25 2.3 下偏分散 (Fd) 水質 試料濃度 (ng/L) 10 芯答値 (X) 父出下限(Dx3) 下偏分散 (Fd) 水質 9.92 下偏分散 (Fd) -115- 2.4 710 NPE14 試料濃 度 (ng/L) 芯答値α ) NPEls 水質 5 1枷 1 10 25 24696 95990 票準偏差 (σ o 1242 3399 父出力 (Dn) 0.6843 2.190 試料濃度 (ng/L) 1.464 5 10 芯答値 (X) 7150 17035 57812 票準偏差 (σ 0 800.0 1618 16680 食出力 (D■ ) 父出下限(Dx3) 4.3 食出下限(D× 3) こ量 下 限(Dx10) 14 こ量 下 限(Dx10) 下偏分散 (Fd) 7.84 下偏分散 (Fd) S2 水質 0.8900 1.147 5.32 解説 【 分析法】 〔 分析法 フローチャー ト〕 50%酢 酸エチ′L//メ タノール 溶 出・ 濃縮 10mL / min 10 4000rpm, 15min 10Ш L濃 縮 は lmLま で μg/mL 100μ L 〔 分析法 の検討〕 1.検 量線 各 物質 の検 量線 を示 す。濃度範 囲 はい ずれ も 5ng/mL-100ng/mLで 、良好 な直線性 が 得 られ た。 -116- MS Calbration ID■ :2 MS Calbration Mass:326.20 NameiNPE2 (D=100928キ x40.000272264 ド2=0998762 1xl=】 .56029キ 1ntemal Standard 1nternal Standard [■ 10‐ -1] IDh3 Massi370.30 Name:NPE3 No. Conc. 1 0.002 0,005 0,010 0.025 2 3 4 5 6 NPE2の 検 ID守 :4 r2こ 0.999620 -1] 0050 0100 l NPE3の 検量線 MS Caibration -1] 0.002 0005 3 0.010 4 0025 5 6 0.050 0.100 卜10^ll ID4:5 Mass:458.30 Name:NPE5 (⊃ =1.42307■ x-0,00171753 1nternal Standard No. Conc. 1 0.002 0,005 0.010 0,025 0.050 0.100 2 3 4 5 5 卜10^ Conc. 1 参 MS Ca〕 ibtttion Massi414.30 Name,NPE4 liPE4の 検量線 No. l 卜10・ ―司 量線 (0=1.38033キ x-0.00192013 ●2二 〇999646 htemal Standttd l■ 10‐ l■ 10・ x+0,00269671 [キ 10・ ●2=0.999624 No -1] 0.002 0.005 3 0,010 4 0.025 0.050 5 6 l Conc. 2 l 0、 100 1 珂 NPE5の 検 MS C』 ibration 量線 卜10‐ 珂 ヽ IS CaLbmtion ID#:7 MasЫ 546.40 Name:NPE7 ID':6 MBss:502440 Name:NPE6 2146■ ▼0.00099344 ド2=0.998795 (D=】 夕 (p=1.07802■ x-0.000706126 12=0999498 lntemal Standard 1nternal Standard l■ 10il〕 No. Conc. No. Conc. l 0.002 1 0.002 0.005 0.010 0,025 0.050 0.100 2 3 4 5 6 0005 2 0,010 0,025 0.050 0.100 3 卜10・ 珂 NPE6の 検 量 線 NPE7の 検 MS Cdibration 珂 MS Calibration ド2=0.999503 No. Conc. l 0.002 0,005 0.010 0.025 0.050 0.100 2 3 4 5 6 1 司 -117- l■ 10■ 23 αl 2 3 4 5 6 N lntend Stttndard [*10‐ -2] NPE8の 検 量 線 卜10・ (∋ =0.688897■ 浄0.000845618 ●2=0,999180 1ntemal Standard 卜10` 量 線 lD+:9 Mass:634.40 Name:NPE9 ID#:8 Mass:500.40 Narne:NPE8 (xl二 0.925274キ xO.000402019 4 5 6 Conc, 0.002 0005 0.010 0.025 0050 0,100 MS CaLbration MS Calibration Mas試 678_50 Name:NPE10 lD士 :10 ID#:1l Mass:722.50 Nalne:NPEll (つ =0438442*x+0.000257277 r2=0.999543 (渉 0478834+x+0.000365112 r‐ 2=0.999912 1ntemal Standard lnternal Standard 1410■ 2] No. Conc. 1 0.002 0.005 2 3 4 5 6 NPE10の 検 量線 MS C l 2 0.010 3 0.025 4 0.050 5 6 0.100 ド珂 トユ NPEllの 検 bratiOn ID‖ :13 IDI:12 Mass:766.50 Nュ me:NPE12 Xxl=0.383906キ xtO.000123198 ●2=0。 998505 -2] 量 線 No. Conc l 3 4 O.002 0.005 0.010 0,025 5 6 0.050 0.100 2 E12の 検 量 線 Conc. 1 0.002 0.005 0.010 0.025 2 3 NPE13の 検 量 線 6 0.100 No. Conc. 1 2 3 4 5 6 0.002 0.005 0.010 0.025 0.050 0,100 卜10` 珂 Ms caubration 10■ 2] ID#:15 Mass:898.60 Name:NPE15 (D=01355881x+9.53707e-005 r2=0.998900 1nternal Standard No. Conc. 1 4 0.002 0.005 0.010 0.025 5 0.050 6 0.100 2 3 NPE14の 検 量線 No. 0.050 MS Calbmtion 10‐ r2=0.992873 4 卜Ю上司 卜 ・ 0.010 0.025 0.050 0.100 卜10判 牌 IDれ 14 Mass:854.50 NaIIle:NPE14 キ0.000174535 f^2=0.997805 (Dこ 0,208774ホ ス 1ntemal Standard l■ 0002 0005 MS CalibratioD 1 静 Conc. Mass:810.50 Name:NPE13 (D=0.295827キ x+0.000549341 nternal Standard 】 lntemal Stalldard l■ 10・ No. 卜10・ 2] E110■ 2] 1 l ] NPE15の 検 量 線 卜10‐ 珂 2.固 相 カー トリッジの検討 │1水 を用 いた添加回収試験を行 い水質試料 試料 の前処理 】に従 い、精製水及び河サ 【 の前処理に用い る固相カー トリッジの検討 を行 った。 (1)精 製水へ の添加回収試験 NPE(n=l-15)各 100 ngを 500mLの 精製水 に添力日した ものを数種 のカー トリッジに通 EDS-1 溶 出溶媒 はNPEnへ の報告例 があるものはその報告 に従 い、 水 し回収率を求めた。 には 50%酢 酸 エチル/メ タノール 、その他 のカー トリッジに封 してはメタノールを用 いた。 各 カー トリッジの回収率 を次 の図-1に 示す。 -118- 図-1精 製水を用いた添加 回収試験 160 140 120 じ 100 :: 嘗 40 20 0 物質名 (2)河 )│1水 か らの 添力日回収 試 験 l μgを 添加 し各 固相 カ ー トリン ジか らの 回収試 験 を行 つ 河サ│1水 500 mLに NPE各 た 。 カ ー トリッジ は精 製 水 と同様 に Waters Sep一 Pak tC18,OASIS HLB及 び Autoprep EDS-1の 3種 類 に つ い て 検 討 した 。 各 カ ー トリッ ジ か らの 回収 率 を次 の 図 -2に 示 す 。 0。 図-2河 川水を用いた添加回収試験 140 120 ︵ 潔︶ 僻罫 回 100 80 60 40 20 0 物質名 精製水 を用 い た添加 回収試 験及 び河川水 を用 い た添加 回収試 験 の結果 、精製 水 を用 い た場合 、カ ー トリンジ に よ り若 干 の差 が 見 られ た ものの 、河 )│1水 を用 い た場合 には 大 きな差 は 見 られ なか つ た。 しか しなが ら、下水道 処理場 か らの排水 の影響 を強 く受 けて い る河 )il水 を抽 出 した ところ、EDS-1か らの抽 出液 の着 色 が少 なか ったた め、 こ こで は EDS-1を 使 用す る こ ととした。 また 、使 用す るカ ー トリンジ に よ つて は溶 出液 に微粒 子 が混入 し LCカ ラ ムのつ ま りを招 く こ とが あ る ので 、そ の 際 にはメ ンブ ラ ン フ ィル ター な どで微粒 子 を除去 して か ら注入 す る。 この 時 、フ ィル ター か らの汚染 に 注意す る。 い ずれ の カ ー トリンジ も、使 用前 に十分 に洗 浄 を行 つ た。 ― ■9- 3.低 濃 度 回収試 験 分析 法 開発 マニ ュ アル に従 い 、水 質試 料 lLに 混合標 準溶液 を所 定 の濃 度 とな るよ うに添力日し、本分析 法 に従 っ て回収試 験 を行 つ た。 *は 環境試 料 中で 定量下限値未満 だ っ た こ とを示 試料名 NPE2 精製水 河 )│1水 海水 NPE3 精製水 河川水 試料 量 添加 量 いg) (L) (測 定値 ) NPE4 精製水 河川水 海水 検 出濃度 回収 率 変動係 数 og/L) (%) (%) 9 138 7.1 5 4 10 4 11.4 114 13 25 4 23.1 93 5.4 3 4.1* 20.6 3 19,1 93 4.8 41.2 3 39,4 96 4.1 無 添加 3 20.6 3 17.9 87 10 41.2 3 28.4 69 5,4 5 4 2.6 53 22 10 4 7.4 74 7.2 25 4 20,0 80 4.2 無 添 カロ 3 6.2* 17.6 3 18.9 107 10 2 3 35.0 100 7.8 無 添 力日 35。 海水 測定回数 6。 15 26 無 添加 3 17.6 3 15。 2 87 9。 35,2 3 24.3 69 5,8 5 4 5.4 108 6.7 10 4 10.4 104 3.2 25 4 22.1 89 3.4 無 添 カロ 3 7.4 21.1 3 19,8 94 42.2 3 猟 .6 106 無 添加 3 21.1 3 19.8 94 6.6 42.2 3 31.1 74 2.4 -120- す 6 28 5.6 4。 1 試料名 試料 量 (L) N劇巳5 精製水 河川水 4 6.0 121 9,4 10 4 10.6 106 8,7 25 4 23.0 92 1.6 3 8.4* 22.5 3 22.2 99 8.1 45,0 3 51.4 114 6.1 無 添 力日 無 添 カロ 3 22.5 3 20.3 45.0 3 31.9 5 4 6.7 10 4 11.0 25 4 22.4 無添加 3 9。 21.3 3 19.5 42.6 3 48.7 7.8 3.3 7.3 2* 9.8 3.6 7.8 9。 3 3 5,9 5 9 1 4 ・ 。 ・ 7 4 無 添 カロ 13 ・ 21,3 3 20,3 42.6 3 31.4 5 4 6.8 137 7.1 10 4 11.5 115 9.1 25 4 23.5 94 3 10.6ホ 20.8 3 19.9 96 6.6 41.6 3 46。 7 112 4.9 無添加 3 20.8 3 23.5 113 41.6 3 38.5 93 無 添 力日 5。 9 9.8 6 0 ・ ・ ・ 6 2 -121- 4 7 海水 5 4 ︲ ︲ 河 )│1水 (%) 2 9 精製 水 (79) . NPE7 ●g几 ) 。 9 海水 変動係数 0 ︲ ︲ 河川 水 回収 率 5 3 ︲ 精製水 検 出濃度 0 ︲ 9 7 NPE6 定値 ) (測 測 定回数 . 海水 添加 量 いg) 試料名 NPE8 精製水 河り│1水 海水 N劇 巳9 精製水 河サ│1水 海水 精製水 量いg) 添力日 (L) (測 定値 ) 回収 率 変動係 数 いg/L) (79) (%) 4 6,7 133 5。 10 4 10.8 108 7.5 25 4 24.6 99 3.5 3 10,3 18.1 3 21.3 118 9.2 36.2 3 45.1 125 9,0 無 添 力日 無 添 力日 9 16 3 18。 1 3 22.0 122 9,0 36.2 3 33.2 92 5.8 5 4 7.1 141 4.7 10 4 12.1 121 4.5 25 4 25,8 103 6.7 無添加 3 8.3 20。 5 3 21.3 104 9.1 41.0 3 45。 2 110 ■2 無 添 カロ 18 3 20.5 3 20.2 99 8.0 41.0 3 32.2 78 3.4 5,3 106 7.3 12.1 121 5,6 25.6 102 4.5 5 25 無 添 力日 40.0 -122- 3 20.0 32 7.0* 20。 2 101 9.1 留。 3 111 6.8 18.7 94 1.9 32.7 82 9。 3 無 添力日 3 40.0 3 20.0 海水 検出濃度 5 10 河川 水 測定回数 4 4 4 3 3 NPE10 試料量 2 試料名 NI狂 ]11 精製水 河川 水 海水 河川 水 精製水 河川 水 変動係数 いg/L) (%) (79) 5 4 4.1 82 16 10 4 10.6 106 4.7 25 4 24.8 99 6.1 無添加 3 5.5* 17.7 3 17.3 98 7.3 35.4 3 41.3 117 9.2 無 添 力日 3 37 17,7 3 17.7 100 6.9 35.4 3 30.4 86 1.9 5 4 4.3 87 6.6 10 4 8.6 86 5.8 25 4 25.4 101 3.4 無 添 力口 3 3.0* 57 16.6 3 15.7 33.2 3 32.4 無 添 カロ 3 16.6 3 19.0 115 13 33.2 3 31.0 93 4.0 5 4 3.8 76 9.7 10 4 8.2 82 5。 25 4 22.6 90 5.5 無添加 3 13.7 3 10.8 79 11 27.4 3 31.6 115 6.3 無 添 力日 3 13,7 3 27.4 3 9.0 1 一 1 0 3 〇 1 3 7 0 3 1 -123- 1,7 海水 回収 率 8 9 NPE13 (測 定値 ) 検 出濃度 5 9 海水 (L) 測定回数 . 精製水 添カロ 量いg) . NPE12 試料量 7.2 4.0 試料量 試 料名 添加量いg) (L) NPE14 (測 精製水 (79) (%) 4 3.6 72 11 10 4 6.8 68 16 25 4 25.5 102 3.1 3 10,8 27.2 3 27.0 無添加 3 13.6 3 12.2 27.2 3 20.2 5 4 2.7 10 4 7.4 25 4 24.9 無 添加 3 15.8 3 7.3 31.6 3 24.0 無 添加 3 15,8 3 11.9 31.6 3 21.3 11 8.7 。 4 9 7 2 6 2 8. 3 . 13.6 ・ 4 5 4 7 14 10 0 0 ︲ 7.7 ・ │1水 河サ (ng/L) 精製水 変 動係 数 0 9 8 9 NPE15 回収 率 5 無 添 力日 海水 検 出濃度 . 河川 水 定値 ) 測 定回数 6 4 17 6 7 ・ 海水 9.0 5 7 11 8 6 9.0 4.分 解性 ス ク リーニ ング試験結果 分析法開発 マニュアル に従 い分解性 スク リーニ ング試験を行 つた。結果 を次に示す。 pH NPE2 1時 間保存後 の残存率 い8′ mL) (79) 5日 間保存後 の残存率(%) 光照射 暗所 89,9 100 98。 1 87.6 9 110 94.8 5 90.6 118 99。 1 103 108 107 5 7 NPE3 原液 7 105 234 9 ―- 124 -― 102 110 PH NPE4 103 9 101 107 5 80.9 119 96.0 103 9 101 101 5 78.1 123 94.8 105 9 100 105 5 73.7 122 92.5 104 9 99.5 99 5 72.6 119 95.4 105 9 97.6 102 5 71.1 119 89.8 105 9 98.1 102 5 71.3 119 94.5 101 9 94.5 107 5 65.6 113 89.6 107 9 92.4 96.2 5 61.6 105 83.8 107 9 86,7 94.9 5 68.8 93.8 96.8 92.8 9 95.2 94.9 5 61.6 89,4 82.9 103 95.2 94.9 7 NPE9 7 NPEl。 7 NPEll 7 NPE12 7 NPE13 7 NPE14 光照射 暗所 96.0 7 NPE8 (%) 118 7 NPE7 (ng/nlL) 5日 間保存後 の残存率 (79) 84.7 7 NPE6 1時 間保存後 の残存率 5 7 NPE5 原液 7 352 397 388 414 372 374 363 317 271 186 158 9 -125- 110 109 112 108 103 103 106 100 89.9 97.2 90.1 1時 間保 存後 の残 存率 pH (%) 7 9 5.ク 暗所 5 NPE15 5日 間保存後 の残存率 (%) 93.3 96,5 ロマ トグラム 標準物質、河川水 を用いた低濃度添加回収試験、海水を用 いた低濃度回収試験 の各物 質 の ク ロマ トグラムを示す。 ―- 126 -― MS ChromatDgram 図 -3 標 準 品 の ク ロマ トグ ラ ム (各 NPE濃 度 ;100μ g/mL) 」 とよりIS、 NPE2ヽ NPE3ヽ NPE4ヽ NPE5ヽ NPE6ヽ NPE7ヽ NPE8ヽ NPE9、 NPE10, NPEll、 NPE12ヽ NPE13ヽ NPE14ヽ -127- NPE15 MS ChrolnatoTam ) 図-4 河川 水 の ク ロマ トグラ ム (無 添力日 」 土よりIS、 NPE2ヽ NPE3ヽ NPE4ヽ NPE5、 NPE6ヽ NPE7ヽ NPE8ヽ NPE9、 NPE10, NPE.、 NPE12ヽ NPE13ヽ NPE14ヽ NPE15 -128- MS ChromatOgraln 図 -5 河 川 水 の ク ロマ トグ ラ ム (添 加 ) 上 よ りIS、 NPE2ヽ NPE3ヽ NPE4ヽ NPE5ヽ NPE6ヽ NPE7ヽ NPE8ヽ NPE9、 NPEЮ NPEll、 NPE12ヽ NPE13ヽ NPE14ヽ ―- 129 -― NPE15 , MS Chromatograln 図-6 海水 の ク ロマ トグラ ム (無 添力日) ヒよりIS、 」 NPE2ヽ NPE3ヽ NPE4ヽ NPE5ヽ NPE6ヽ NPE7ヽ NPE8ヽ NPE9、 NPE10, NPEll、 NPE12ヽ NPE13ヽ NPE14ヽ NPE15 -130- MS Chroコ ■o『 前n 図-7 海 水 の ク ロマ トグラ ム (添 加 ) 」 生よりIS、 NPE2ヽ NPE3ヽ NPE4ヽ NPE5ヽ NPE6ヽ NPE7ヽ NPE8ヽ NPE9、 NPE10, NPEll、 NPE12ヽ NPE13ヽ NPE14ヽ NPE15 -131- 6.他 の LC/MSを 用 い た場 合 の 測 定条 件 測 定 装 置 に LC/MSを 用 い る場 合 、機 種 に よ り設 定条 件 が大 き く異 な る こ とが あ る。 次 に 他 の機 種 にお け る測 定 条 件 を示 す 。 (a) LC Waters alliance 2690 カ ラ ム Inertsil Ph-32.l x 150 HIEl (ガ ー ドカ ラ ム と して A;メ 移動相 SUMIPAX Filter PG-OH(セ ミ ミク ロ用 )を 使 用 ) B;10 mM酢 酸 ア ンモ ニ ウ ム水 溶 液 タ ノー ル グ ラデ ィ エ ン ト 溶離条件 A;65%→ (20 min)→ 95% 流 量 0。 2 mL/min カ ラ ム温 度 5 注入 量 40° C μL (b)MS Micromass Platform LCZ Ion Source Block 150 ° C ° Desolvation Gas 350 C N2 650 L/hour 検 出 モ ー ド ESI(+)一 SIM 測定イオ ン [M+NH4]十 と して 検 出 NPE2: 326.2 、 NPE6: 502.4 NPE3: 370。 3 NPE7: 546.4 NPE10: 678.5 NPEll: 722.5 NPE14: 854.5 NPE16: 898.6 NPE4: 414.3 NPE8: 590。 NPE5: 458。 3 4 NPE9: 634。 4 NPE12: 766.5 NPE13: 810.5 1S: 328.2 コ ー ン 電 圧 は 物 質 に よ り最 適 電 圧 が 異 な つ た 。 図 -3∼ 図 5に 各 NPEnの 感 度 の コ ー ン電圧依存性を示す。 図-8感 度のコーン電圧依存性 買 口 × _ × 丞 0 0 製僅 萩 雫 ◇ NPEl ロ 口 NPE2 O 15 20 30 35 コーン電 圧 (V) -132- ×︹ 10 Q 25 x NPE5 盆 口︵ ロ o NPE4 ◇ ◇ △ NPE3 X 40 45 50 図-9感 度 のコーン電圧依存性 口 台 ri__三 二と 0 0 0 超値萩 早 _X_ 0 口 NPE6 ◇ NPE7 △ NPE8 o NPE9 x NPE10 ◇ ― ローーーニ 10 図-10感 度のコーン電圧依存性 × ハ 叉 ス国 因 目 口◇合 0 口 NPEll 回ズ ◇ NPE12 × △ NPE13 0 NPE14 X NPE15 10 20 30 40 50 コー ン電 圧 (V) また、この装置 では全ての対象物質を一斉分析す ると、NPElの 感度が著 しく低下 し た。 この物質に対す るモニタ リング時間を十分にとる必要 か ら、一斉分析を行わず複 数回に分 けて測定を行 う必要があつた。この条件 で得 られたクロマ トグラムを次 に示 す。 ―- 133 -― 両 尚 ド耐南 図-11 標 準物質 の ク ロマ トグ ラ ム 測 定 条 件 ;NPEl、 NPE2ヽ NPE9-NPE13を 同 時 に 測 定 NPE3 NPE8ヽ NPE14ヽ NPE15を 同 時 に 測 定 2回 に分 けて測定 を行 つた。 評価】 【 本分析法 により、環境 中のポ リ (オ キシエチ レン)=ノ ニル フェニルエーテル をそ れぞれ 10ng/Lレ ベルで分析 できる。 試料採取及び試料液 の郵送 1.試 料 の前処理を行 わない場合 水質試料 :試 料 をガラスびんに採取 しクール便 で送付す る。 2.試 料 の前処理を行 う場合 試料液 の調製】の要領に従 つて調製 し、得 試料 の前処理 】及 び 【 分析法 に示 した 【 られた試料液 をア ンプル またはバイアル瓶 に密封 してクール便 で送付する。 ―- 134 -― 参考文献 1.伊藤 ほか 第 36回 水環境学会講演集、p430。 2.乗 境庁企画調整局環境研究技術課 :平 成 11年 度環境保全成果集 (I)、 p9-8-併 9。 3。 日本下水道協会 :下 水試験法 (追 補暫定版 )一 内分泌攪乱物 質及びクリプ トスポ リ ジ ウム編 -2002年 版、p250-p261。 北海 道 環境科 学研 究 セ ン ター 住 所 :〒 060-0819 札 幌市北 区北 19条 西 12丁 目 TEL:011-747-3521(内 線 586) 担当 FAX:011-747-3254 担 当 :田 原 -135- る り子 . Summary A water sample was passed through a solid phase extraction cartridge(Autoprep EDS-1), 予hich cartridge was preconditioned and was connected two, at a flow rate of 10 mL/min. After removing gap water on a cartridge by centrifugal separation, the analytes vere eluted with 10 ml of methanol folloved by 10ml of 50 % ethylacetate/methanOl(v/v)per cartridge, respectivelyo Then the eluate added the methanol which washed the sample bottle was concentrated to l mL by centrifugal evaporator at 30 kD。 50%ethylacetate/mehanol LC /MS― SIM elution,concenttaton ―- 136 -― 物質名 分析法 フ ロー チ ャー ト ポ リ (オ キ シ (水 質 ) 備考 エ テ レ ン )= LC/MS― SIM ノニル フェ 水質試料 ニル エ ーケ lL 舌 固相抽 出 (EDS-1) ル 脱水 ESI(十 ) (遠 心 分醐 カ ラム 日 Inertsil Ph-3 長 さ 15011ull 内径 溶出 2.lllllll 検 出下限 ール2mL― → メタノ 濃縮 50%酢 酸エチ泌 タノール 10mL NPE2・ 3.7 ng/L NPE3・ 4.2 ng/L NPE4・ 1・ 8 ng/L NPE5・ 3。 4 ng/L LC/MS― SIM NPE6・ 3.7 ng/L ESI(+) NPE7・ 3.8 ng/L NPE8・ 2.7 ng/L NPE9. 2.3 ng/L NPE10. 2.4 ng/L NPEll. 3.6 ng/L NPE12・ 2.6 ng/L NPE13・ 2,4 ng/L NPE14・ 4.3 ng/L NPE15' 3.5 ng/L ―- 137 -― 岩 手県環境保 健研 究 セ ンター トリフエニル (n― オクタデンルア ミン)ボ ロン 姑象物質の構造】 【 別名 オクタデシル ア ミン (N― B)ト リフェニルボ ラン 【 物 理 化学的性状及 び用途 】 物性及 び用途 を下表 に示す。 分子 式 分子量 医υ C36H54BN CAS N0 107065-10-1 融 点 (℃ ) 63-64 性状 用途 灰 白色結 晶 漁網 、船底等 の 防汚塗料 §1分 析 法 (1)分 析 法概要 水試 料 を 固相 カ ー トリッジに通水 し トリフェニ ル (n― オ クタデ シル ア ミン)ボ ロ ン (TPB-18)を 濃縮 し、 これ をアセ トニ トリル で溶 出 し LC/MS― SIM法 で定量 をす る。 (2)試 薬 日器具 試薬 】 【 トリフェニル (n― オクタデシルア ミン)ボ ロン (TPB-18) :株 式会社 エ ー ピー アイ コー ポ レーシ ョン (Lot No.MK-10-114 含量 99.4%) メタ ノール 、 アセ トニ トリル :高 速液体 ク ロマ トグラフ (HPLC)用 固相 カー トリッジ :Sep― Pak Plus t C18 Waters社 製 酢酸 ア ンモ ニ ウム、水酸化 ナ トリウム、塩酸 :試 薬特級 器具】 【 メスシ リンダー、メス フラス コ、KD目 盛付受器 (5mL) コンセ ン トレー ター :ウ ォー ターズ社 コンセ ン トレー ターCOncentratorPlus -138- (3)分 析法 試料 の採取及び保存 】 【 環境省 「化学物質環境調査 における試 料採取 にあたっての留意事項」に従 う。 試料 の前処理及び試料液 の調製】 【 水質〕 〔 試料 に 2M塩 酸 を加 えて pH2以 下に調整 し、コンデ ィシ ョニ ング した 固相 カー トリ ンジ (注 1)を コンセ ン トレー ター にセ ッ トし、試料 250mLを 10mL/min.で 通水 し抽 出す る。通水終了後 の 固相 カー トリッジに精製水 5mLを 通 して洗浄 した後、シ リンジ で約 10mLの 空気 を送 り問隙水 を除去す る。次 いで 5mLの アセ トニ トリル で溶 出 し 5mL 容 KD目 盛付受器 に受 ける。窒素ガス を吹き付 けて lmLの 定容 に し、試料液 とす る。 空試験液 の調製 】 【 試料 と同 じ量 の精製水 を用 い、【 試料 の前処理及び試料液 の調製 】の項 に従 って操 作 し、得 られた試 料液 を空試験液 とす る。 【 標準液 の調製 】 トリフ ェニル (nオ クタデシルア ミン)ボ ロン (TPB-18)10mgを 100mg/L濃 度 に なるよ う正確 に秤取 り、アセ トニ トリル に溶解 し標準原液 とす る。標準原液 をアセ ト ニ トリルで順次希釈 し、 lμ g/Lか ら 100 μg/Lの 標準液 を作成す る。 なお、分析 に使 ′ 用 した標準品 については、製造会社名及び ロッ ト番 号 を記録保管す る。 測定】 【 LC/MS条 件 〕 (注 2) 〔 HPLC条 件 Agilent l100 機種 カ ラム Zorbax XDB C-18 (3.5μ m 2.1)(150mm) 移動相 A : 10mM CH3C00NH4/H20 O― → 3min 3-→ 1lmin 流量 A:B=40:60 A:40-→ 10 B:60-う 90 1iner gradient 12min 12-→ 17min A:B=10:90 17-→ 18min A:10-→ 50 B:90-→ 50 1iner gradient A:B=50:50 0.2mL/min カ ラム温度 注入量 A:50-→ 40 B: 50-→ 60 1iner gradient 11-→ 18-→ 23min B I CH3CN : 5 : 40℃ μL -139- MS条 件 奉隻布義 : Agllent MSD SL ドリ フ ト (フ ラ グ メ ン タ ー )電 圧 120V (Vcap):3000V キ ャ ピ ラ リー 電 圧 ネ ブ ライザ ー :N2(50psi) ドライ ングガス流量及 び温度 :N2(10・ OL/min 340℃ ) : エ レク トロス プ レー イオ ン化法 (ESI),負 イオ ン沢J定 モー ド , 選択イ オ ン測 定法 (SIM) モ ニ ター イオ ン :TPB-18定 量用 258(m/z)確 認 用 257、 259、 180(m/z) 〔 検 量線〕 標 準溶液 5μ Lを LC/MSに 注入 し、標 準物質 の注入 量 と TPB-18の ピー ク面積 を用 い て検 量線 を作成す る。 定量〕 〔 試 料液 5μ Lを LC/MSに 注入 し、 ピー ク面積 よ り試 料液 中 TPB-18濃 度 を測 定す る。 〔 計算〕 水質 固相抽 出後 の最 終液 量 (mL) 計算値 (ng/L)=検 出量 (pg)× 〔 装置検 出下 限 本 分 析 に用 い た 揚管 TPB-18 LC/MS注 入量 (μ L)× 分析試 料 量 (L) (IDL)〕 LC/MS(Agilent l100 MSD SL)の IDLを 下 表 IDL(μ 0.4 貿/L) 試料量 (L) 0.25 最 終液 量 に示 す (mL)IDL試 1 (注 3)。 料換算値 (暉 /L) 1.6 定量下限〕 〔 本分析法 における検 出下限及 び定量下限を次に示す (注 物暫 TPR-lR (注 試料量 (L)最 終液量 (mL)検 出下限値 O_25 1 6.1 4)。 (ng/L)定 量下限値 (ng/め 19 1) 固相 カ ー トリッジは、 10mLの HPLC用 アセ トニ トリル と 5mLの 精製水 で コ ンデ ィ シ ョニ ング した もの を使用す る。 (注 2) LC/MSの 条件 は、本浪J定 に使 用 した機 種 (Agilent MSD SL)特 有 の もので ある。 -140- _ , (注 3) 装置検 出下 限 (IDL)は 、「分析 法 開発調 査 にお け る装置検 出限界 (IDL)の 算 出手 順 」 (平 成 11年 度 )に 従 つて 、表 1の とお り算 出 した。測定時 の代表 的 な ク ロマ トグ ラム を図 1に 示す。 TPB‐ 18 1ppb sIM 258RVZ RT.10 5 min ぶJゝ 中″ W V 図 1,IDL測 定 時 の代表 的 なク ロマ トグラム 表 1.装 置検出下限算 出 (Agilent l100LC/MSD SL) TPR-lR 0,25 物暫え 試 料量 (L) 最 終液量 (mL) 注入 量濃 度 (μ 寓/L) 業詈洋 入畳 r′ ュT.Ⅲ 1 1.0 昂 1.347 1.266 1.226 0.894 0.817 1,090 結果 結果 2 結果 3 結果 4 結果 5 結果 6 結果 7 1 l n4∩ 標 準偏差 0。 IDL(μ 冒/L) IDL試 料濃 度換算 (ng/L) S/N S/N適 否 平均 (μ 1.52 5,4 O g/L) 1,0971 17 9 CV`%Ⅲ IDL=t (■-1, α) 19605 0,38 XSd -141- α :危 険率 5%(片 側 ),α =1943 (注 4) 検 出下限及 び定量 下限 は 、「検 出限界及 び定量 限界 の算 定法」 (昭 和 62年 3月 り、次 の とお り算 出 した。 表 2.検 出下 限及び定量 下限算 出表 5.55 20 10.88 0.4435 0.5965 1.271 1,745 2.01 6,1 18.3 0.1967 0.3558 10 応答値 標 準偏差 検 出力 (Dn) 検 出力平均 検 出下限 (D3) 定量下限 (D10) 不偏分散 (ng/L) (ng/L) (ng/L) (ng/L) (ng/L) )に 50 31.28 1.1899 3.027 1.4159 7.2 (Fd) 検 出力 =t(n-1,0.05)X標 準偏差/n1/2 検 出下限 =検 出平均値 ×3 定量下限値 =検 出力平均値 X10 §2 地 角 旱司 分析法】 【 フローチャー ト〕 〔 分析のフローチャー トを図 2に 示す。 濃縮 pH調 整 N2gaS 試料 250m l 2M理孟西 変、p H2 LC/MS― SIM Negative― ESI lln l 固相 t C18 図 2.分 析 フ ロ 〔 検 量線及び マススペ ク トル 〕 検 量線及びマススペ ク トル 図等 を次 に示す。 Compound#11 Area=2344 03836Ⅲ Amt+52833035 Area=261745787=Amt+1136651 Area Area∃ Rei ResO/O(6):も 8242e覇 250000 25000 200000 20000 / 150000 15000 100000 10000 2 1 5000ョ 0 50000 ク 0 Corelation:099712 図 3.検 量線 ―- 142 -― Corelation:0.99908 図 4.ク ロマ トグ ラ ム とマ ス ス ペ ク トル m/z 258。 11こ ついてイ よ、LC/TOF (Agilentl100LC/MSD TOF)測 ,こ 結果 (m/z=258.1463) よ りC18H17BN(m/z=258.1459 ppm Error=0.287)と 推定 された。 添力日回収実験結果〕 〔 海水 (宮 古湾)へ の標準物質添力Π回収実験結果 を表 3に 示す。 表 3.添 力日回収実験結果 靱 (│る . ) 3 6 一 0 7 0 5 8 一= 8.5.3. 4 5 -143- `%) 6 5 無添加 5 4 250 4 250 回嘩 一 5 12.5 検出濃度 (ng/L ) 9 3 0 D 6.0,︲.D 4. 5 ︲ 3 250 250 4 250 弩滋 寃 Rカ ロ 2.5 4 250 測定回数 4 添加量 (vL)(ng) 4 試料量 〔 分解 ス ク リー ニ ング試験結果〕 分角争性ス ク リーニン グ試験 結果 を表 4に 示す。 4.分 解性スクリーニ ング試験結果 初期濃度 1時 間後の残存率 表 98 9 70,4 98.3 87.6 59.1 5 5 一 0.10 0.10 7 9 (%) 0.10 一 5 g/L) 5日 後の残存率 噺∽ (μ 嚇∽ pH 76.8 〔 環境試 料分析 例〕 河サ│1水 (豊 沢サ││)海 水 (宮 古湾 )か らは検 出 され なか った。 5ng添 力日rn/z=257 TPB-18 4atX l TPB 18 5ng添 力日 m/z=258 a∞ 。 1 翌1 __ \ _____ ハ\ 、 __ TPB-18無 添力日 m/z=257 TPB-18 無 添力日 図 5.海 水 m/z=258 (宮 古湾 )ク ロマ トグラ ム 評価 】 【 本法 によ り、水試料 中 TPB-18の 10ng/Lレ ベ ルの定量 が可能 である。 参考文献】 【 環境省環境安全課 :平 成 9年 度 化学物質分析法開発調 査報告書 (ピ リジンートリフェニルボ ラ ン ;札 幌市衛 生研究所 ) :平 成 12年 度 化学物質分析 法開発調査報告書 (ピ リジンートリフェニルボ ラ ン ;北 九州市環境科学研究所 ) 担 当者氏名 ・連絡先 】 担 当 岩手県環境保健研究セ ンター 【 住所 〒020-0852 盛 岡市飯 岡新 田 1-36-1 環境省環境安全課 TEL: 019-656-5666 担当者 佐 々木和明 FAX: 019-656-5667 鎌 田憲光 - 144 -― 斎藤憲光 物質名 分析法 フローチ ャー ト 備考 LC/MS― SIM 負イオン カラム Zorbax XDB 8-18 長さ N2ガ ス (→ lmL) [SI,負 イオンモー ド 150m m 内径 21mm 検出限界 <水 質> 6_lng/L -145- Triphenyl(n― octadecylamine)boron An analytical method was developed for the determination of triphenyl一 (n― octadecylamine)boron in water by liquid― chromatOgraphy mass spectrometry(LC/MS). A water sample was adjust at pH2 with 2M hydrochloric acid, and passed through a preconditioned solid phase extraction cartridge (tC18) at a flow rate of 10mL/min. The extract was eluted with acetonitrile. The sample solutions vere concentrated to lmL, and analyzed by negative ion― ESI― LC/MS― SIM. The recoveries for standard aqucous solutions containing 10, 20 and 50 ng/L vere 54-63%. These relative standard deviations were 3.8-8,0%. The quantification limit in these standards was 19 ng/L. The recoveries of triphenyl(n― octadecylamine)boron in surface water from the sea vere 60-83%. The relative standard deviation was 14%. Solid Phase Extraction Cartridge tC18 Concentration lmL N,gas LC/MS― SIM Negative― ESI ―- 146 -― N― (1,3-ジ メチル ブチル)― N'― フ ェニ ルー1,牛 フ ェニ レンジア ミン 神 奈 川 県 環 境 科 学 セ ン ター 対 象 物 質 の構 造 、分 子 式 H H ゛ ゛ Sア ェニレンシ N― (1,3‐ シ メ 1,牛 フ チルフ チル)― N:― フェニルー C18H24N2 ン (6PPD) ミ IW:268.4 [793-24-8] は じめ に 6PPDは ゴ ム 類 の 老 化 防 止 剤 と して 使 わ れ て い る。 自動 車 用 タイ ヤ に 多 く の 需 要 が あ る の で 、 タイ ヤ の 摩 耗 な どに よ っ て 多 量 に 環 境 中 に 排 出 され て い る と 考 え られ 、 実 態 把 握 が必 要 で あ る。 物 理 化 学 的性 状 別 名 、 商 品名 融点 (℃ 6PPD ゛ アンテーシ 6C ノクラック6C ) 45 水溶解度 (g/L) (1 用途 ゛ ゛ タイヤ、 へ ルト、電 線 類 、黒 色 合 羽 、合 成 コ ム類 の 安 定剤 な ど 分 析 法 の概 要 大 気 試 料 は 、 テ フ ロ ン濾 紙 に 環 境 大 気 を一 定 流 量 で 24時 間 通 気 して 対 象 物 質 を採 取 し、抽 出 、 濃 縮 、転 溶 して LC/MS/MS― NIRMで 分 析 す る。 水 質 試 料 は 、試 料 水 1000mLに ア ンモ ニ ア を滴 下 して pH10に 調 製 し、 固相 抽 出用 カ ー トリ ッ ジ に通 液 して 捕 集 し、 以 下 大 気 試 料 と同 様 に抽 出 、濃 縮 、転 溶 して LC/MS/MS― NIRMで 分 析 す る。 試 薬 D器 具 試薬 】 【 ア セ トニ トリル ジ ク ロ ロメ タ ン ア セ トン ア ンモ ニ ア 水 :関 東 化 学 製 LC/MS用 :和 光 純 薬 製 ダイ オ キ シ ン 分 析 用 :和 光 純 薬 製 ダイ オ キ シ ン 分 析 用 :和 光 純 薬 製 特 級 250/0 ―- 147 -― 6PPD :(財 ヾ フタル酸 シ (2エ チルヘキシル)d体 (DEHP― μ ) )化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 か ら提 供 の 商 品 (ノ クラック6C)を 精 製 して 使 用 :関 東 化 学 製 環 境 分 析 用 試 薬 の安全 性 ・ 毒性 】 【 同系統 の ゴ ム 老 化 防 止 剤 の 中 で は皮 膚 刺激 は少 な い 方 で あ るが、 曝露 され な い よ う取 り扱 い に注意 す る。 【 器具】 テ フ ロ ン濾 紙 固相抽 出用 カ ー トリッ ジ 濾 過 フ ィル ター 東京 ダイ レ ック製 PTFE親 水性 フ ィル タ 0。 5μ m 47mm φ ノミリア ン製 、Abselut NEXUS 500mg/12mL ワ ッ トマ ン製 13mmGD/Xシ リン ジ フ ィル タ PVDF O.2μ m 分析法 試 料 の採 取及 び採 取試 料 の 前 処理 】 【 「大気試 料 」 47mm φ の テ フ ロ ン濾 紙 を図 1に 示 す よ うに濾 紙 ホル ダ ー (注 1)に 装 着 し、 10∼ 14L/minの 流量 で 24時 間大 気 試 料 を捕 集 す る。 採 取 した濾 紙 は アル ミ箔 に包 み 、密 封 して 分 析 まで保 存す る。 「水 質試 料 」試 料 水 1000mLに ア ンモ ニ ア 水 を滴 下 ポンプ ガスメータ 図 1大 気試料採取装置 pH10に 調 製 し、 固相 抽 出用 カ ー トリッ ジ に毎 分 10mLで 通 液 して 捕 集 す る。 さ らに純 水 10mLを 通 液 して か ら窒 素 ガ ス を通 気 して 乾燥 させ てお く (注 2)。 SS分 が 多 い試 料 は アセ トン で洗 浄 した 石 英 繊 維 濾 紙 で涼 過 し、濾 紙 は 純 水 、 ア セ トン それ ぞれ 5mL で 洗 浄 し、 洗 液 は試 料 水 して に加 えてお く。 【試 験 溶 液 の 調 製 】 大 気 試 料 を採 取 した テ フ ロ ン濾 紙 は容 量 10mLの ね じ 口試 験 管 に入 れ 、 ジ ク ロ ロ メ タ ン 5mLを 加 え る。 試 験 管 に 内標 準 溶 液 (DEI― IP― μ O。 lμ g/mLア セ ト ニ トリル 溶 液 )10 μ Lを 加 え て しっ か り栓 を 閉 め 20分 問 超 音 波 抽 出す る。 次 い で 48時 間 以 上 37℃ に保 持 して 抽 出す る。 抽 出液 を濃 縮 管 に移 し、 窒 素 ガ ス を吹 き つ け て ほ とん ど乾 固す る ま で に 濃 縮 した も の に ア セ トニ トリル ■OmLを 加 えて 振 り混 ぜ 、濾 過 フ ィ ル タ ー を つ けた 注 射 筒 に入 れ て濾 過 した も の を試 験 溶 液 とす る (注 3)。 未 使 用 の 濾 紙 を 同様 に処 理 した も の を空 試 験 溶 液 とす る。 LC/MS/MS― MRM(muhiple rcaction momitoring)モ ー ドで 分 析 し定 量 す る。 水 質 試 料 を抽 出 した 固 相 抽 出 カ ー トリ ン ジ に ア セ トン 5mLを 加 えて 抽 出す る。 抽 出液 に 内標 準 溶 液 (DEHP― μ O.lμ g/mLア セ トニ トリル 溶 液 )10 μ L を加 え窒 素 ガ ス を吹 き つ け て 濃 縮 す る。 ほ とん ど乾 固す るま で 濃 縮 し、 以 下 大 -148- 気 試 料 と同 様 に処 理 す る。 未 使 用 の 固相 抽 出 カ ー トリ ッ ジ を 同様 に処 理 した も の を空 試 験 溶 液 とす る。 【標 準 溶 液 の調 製 】 標 準 試 薬 を メ タ ノール に溶 解 し 1.Omg/mLの 標 準 原液 を調 製 す る。 この標 準 原 液 を適 宜 アセ トニ トリル で 希 釈 して 1.0∼ 20ng/mLの 検 量線 作成 用 標 準溶 液 とす る。 各濃 度 の標 準溶液 に は 、 内標 準物 質 と して DEIIIP― 泌 を 1.Ong/mLの 濃 度 とな る よ う添加 す る。 【測 定 条 件 】 (1)分 析 条 件 ・ LC条 件 機種 カラム 溶離液 Agilent l100 化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 Lぃ カラムoDS A:水 、 B:ア セ トニ ト リル 2,1× 50mm 50/OB/A(lmin)⇒ 100%B(7min-15min) 0.2mL/min BMS条 件 カラム温 度 40℃ 注入 量 10 μ 機種 去 イオン化 辛 ー モニタ イオン Applicd Biosystems AP13000 L APCI positivc 6PPE) DEHP― ι泌 267→ 183 395-→ 153 (2)検 量 線 標 準 物 質 の 標 準 液 10 μ Lを LC/MSに 注 入 して 分 析 す る。 得 られ た 標 準 物 質 の ピー ク面 積 と内 標 準 物 質 の ピー ク 面積 の 比 か ら検 量 線 を 作 成 す る。 (3)定 量 試 験 溶 液 10 μ Lを LC/MSに 注 入 して 分 析 す る。 得 られ た 物 質 の ピー ク 面 積 と内 標 準 物 質 の ピー ク 面積 の 比 を 検 量 線 に照 ら して 定 量 す る。 (4)濃 度 の 算 出 大 気 試 料 中 の 濃 度 Cair(ng/m3)は 次 式 か ら算 出す る。 c ar(ng/m3)=(w_Wb)× V× (273+20) W :検 量 線 か ら求 め た 測 定 物 質 量 (ng) Wb:空 試 験 溶 液 の 測 定 物 質 量 (ng) t i試 料 採 取 時 の 平 均 気 温 (℃ V :大 気 採 取 量 (ma) ) -149- ×` 101° 夕 P 3 P :試 料 採 取 時 の 気 圧 (kPa) 水質試 料 中 の 濃 度 Caq(ng/L)は 次 式 か ら算 出す る。 Caq(ng/L)= (W― Wb)/V W i検 量 線 か ら求 め た沢J定 物 質 量 (ng) Wb:空 試 験 溶 液 の 涙J定 物 質 量 (ng) V:試 料 液 量 (L) (5)検 出 限 界 及 び 定 量 限 界 NIRM法 を用 い て 分 析 した とき の 検 出 限界 、定 量 限 界 及 び (大 気 採 取 14ma、 水 試 料 DLを 表 1に 示 す 。 1000mLで 換 算 )(注 4) 1 検 出 限界 、 定 量 限 界 及 び DL(ng/mL,n=7) 空試 験 標 準溶液 差 平均値 標準偏キ 平 均 値 標 準 l■ 検 出下 限 定量下限 表 1.10 0.106 nd IDL 0,32 1.06 大気 0,02(ng/ma) O.07(ng/m3) 水質 0,3 (ng/L) 1,1(ng/L) ― 2.Opg 【注 解 】 1)濾 紙 ホル ダ ー は テ フ ロン ま た は金 属 製 の も の を用 い る。 (注 2)窒 素 ガ ス で ふ く らませ た 厚 手 の ビニ ー ル 袋 を カ ー トリ ッ ジ に取 り付 け (注 て ポ ン プ で 吸 引す る と よい 。 ボ ン ベ の ガ ス を使 用 す るな ど加 圧 状 態 で 通 気 す る場 合 は カ ー トリ ッ ジ の 充 填 物 が 移 動 しな い よ う注 意 が 必 要 で あ る。 3)濁 (注 4)検 (注 りな どが 見 られ な い とき は濾 過 を省 略 して も よ い 。 出 下 限 値 及 び 定 量 下 限 値 は 、「有 害 大 気 汚 染 物 質 測 定 方 法 マ ニ ュ ア ル 」 (環 境 庁 大 気 規 制 課 :1997年 )に 定 め られ た 方 法 に 準 じて 算 出 した 。 検 量 線 作 成 時 の 最 低 濃 度 の 標 準 溶 液 (lng/mL)と 空 試 験 溶 液 をそ れ ぞ れ 7 回 分 析 し、得 られ た 定 量 値 の 標 準 偏 差 (s)の うち 大 き い 方 の 3倍 (3s) を 検 出 限 界 値 、 10倍 (10s)を 定 量 限 界 値 と した 。 な お 「化 学 物 質 分 析 法 開発 マ ニ ュ アル (案 )」 (昭 和 62年 3月 )に 定 め られ た 方 法 で 算 出 し た 値 は 、 これ よ りや や 小 さか つ た の で 大 き い 方 を採 用 した 。 一- 150 -― 解 説 【 分析法 フ ローチャー ト】 大気試料 10L/コ nin× 24hrs テ フ ロ ン濾 紙 デ クロコメタン5mL 超 音 波 20min, 37℃ N2吹 きつ け ニトリ アセト ,レ lmL O.2μ m 48hr LC/MS/MS― ヽ■』│` APCr― positivc 水 質試 料 ン5mL アセト 1000mL pH10 abselt NEXUS 10mL/min N2吹 きつ け ニト)ル アセト lmL APCI― positive 0,2μ m 【標 準 物 質 の マ ス ス ペ ク トル 】 LC/MSで ポ ジ テ ィ ブ イ オ ン 化 をす る と 、 多 く の 物 質 は プ ロ トン 付 加 して 分 子 量 +1の イ オ ン を生 成 す る。 6PPD(分 子 量 268)か らは +269の イ オ ン を生 じる。 ■269を プ レカ ー サ ー イ オ ン と して タ ン デ ム Msを と る と 184の フ ラ グ メ ン トイ オ ン を生 じた 。 類 似 物 質 で あ る DTPDな どは ポ ジ テ ィ ブ イ オ ン 化 で 見 か け上 主 に 分 子 量 -1の イ オ ン を生 じるが 、 6PPDか らも わず か な が ら■267の イ オ ンが 生 じ 、 そ れ か ら 183の フ ラ グ メ ン トイ オ ン を 生 成 し た 。 実 際 の 分 析 条 件 で LC/MS/MS― MRM測 定 をや っ て み る と 、次 ペ ー ジ の ク ロマ トグ ラ ム の よ うに +267 → 183イ オ ンの 方 が 強 度 が 高 く安 定 して い た の で 、 こ ち らを 採 用 す る こ と と し た。 15e7 お 督 10c7 50c6 240 250 260 6PPD(シ ン グル MS) -151- ∝ ∝ と り うい 旨 聖目 2∝ 6 。° 26 16 66 86 1bo l芝 o14o lと 01d02502互 0240260 μ 20 z 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 耐z 6PPD(タ ンデ ム Ms/Ms:267) 6PPD(タ ンデ ム Ms/Ms i 269) 苅 ●.mB LC/MS/MS― WIRN1 6PPD:10ng/mL 【道 路 粉 じん の 抽 出条 件 】 大 気 試 料 の 場 合 、標 準 溶 液 を濾 紙 に添 加 す る通 常 の 添 加 回 収 実 験 を実 施 した p‐ フ ェ o_ト リル ー が ほ とん ど回 収 され な か っ た 。 14、 15年 度 に 検 討 した N,N・ ―ジ ー ニ レン ジ ア ミ ン (DTPD)な ど と同様 に 、 6PPDも この 物 質 単 独 で は 不 安 定 で あ る と考 え られ る。 そ こで 標 準 溶 液 に 代 え て 道 路 粉 じん を添 加 し回 収 実 験 を行 う こ い とに した 。 神 奈 川 県 内 の 交 通 量 の 多 い 道 路 際 で 採 取 した 粉 じん試 料 か ら対 象 物 質 が 検 出 され た 。 粉 じん 試 料 は採 取 後 乾 燥 して 200メ ッ シ ュ の ス テ ン レス 製 ふ る い に か け た も の で あ る。 そ の とき の 抽 出条 件 と抽 出量 の 関係 は DTPDな ど とほ ぼ 同 じで あ つ た の で 、今 回 は ジ ク ロ ロ メ タ ン を加 え て 20分 問超 音 波 抽 出 し 、 さ らに 48時 間 以 上 37℃ に保 持 して 対 象 物 質 を抽 出す る こ と と した 。 【添 加 回 収 率 実 験 結 果 】 大 気 試 料 で は 、 道 路 粉 じん を 10mg程 度 (6PPD量 と して 50ng程 度 )量 りと つ て テ フ ロ ン濾 紙 に 載 せ 、 そ の 上 に も う一 枚 テ フ ロ ン濾 紙 を 載 せ て 押 さ え 、 ホル ダ ー に セ ッ トした も の と無 添 加 の 濾 紙 に 同 日同 地 点 で 環 境 大 気 を採 取 して 分 析 し、 そ の 定 量 値 の 差 か ら添 加 回 収 率 を求 め た 。 粉 じん を添加 し、 大 気 採 取 しな か っ た テ フ ロ ン濾 紙 を処 理 して 基 準 と し、 回 収 率 を 算 出 した 。 -152- 水 質試 料 で は 、河 川 水 1000mLに 標 準 物 質 10ng(lμ g/mL× 10 μ L)を 添 加 して 【 試 料 の採 取 及 び 採 取試 料 の保 存 】及 び 【 試 験溶液 の調 製 】 に従 って 処 理 した 。 無添 加 の試 料 を処 理 した も の との定 量 値 の 差 か ら回収 率 を算 出 した 。 DTPD、 DXPD(N,N:― (3,5-ジ キ シ リ ル )― p― フ ェ ニ レ ン ジ ア ミ ン )、 DPPD(N,Ni― ジ フ ェ ニ ル ー p‐ フ ェ ニ レン ジ ア ミ ン )を 各 lng添 加 して 同 時 に 回 収 率 な ど を 算 出 した 。 LC/MS条 件 は 既 報 に 従 っ た り。 回 収 率 と変 動 係 数 (C.V.)は 表 2に 示 す とお りで あ っ た 。 大 気 試 料 の 変 動 がや や 大 き く、 水 質 で は DXPDの 回 収 率 がや や 低 い が 、 実 態 の 把 握 に適 用 で き る と考 え られ る。 な お 、 昨 年 度 に検 討 した 表 2 添加 回 収 率 (n=5) 大気試 料 6PPD 6PPD 試料濃度 0.05ng/1n3 回収 率 92,2 (0/。 ) 変 動係 数 16 (0/。 ) 水質試料 〈0.2ng/L DPPD DTPD 〈0,02ng/L 〈0.03ng/L 〈0.03ng/L 92.9 88.5 96.9 77.2 7.1 8.2 7.6 7.7 【分解 性 ス ク リー ニ ン グ試 験 】 pH5、 7、 9に 調 整 した 精 製水 100mLに 標 準 物 質 を添加 し、 固相 抽 出、 乾燥 、 抽 出 して 分析 し、 回収 率 を求 めた。 結 果 を表 3に 示す 。 光 よ りも pHの 影 響 が 大 きか っ た 。 6PPDは DHD等 に比 較 して 分解 され や す く、特 に pHの 高 い 場合 に分解 が 早 い 傾 向 が 見 られ た 。 3 分 解 性 ス ク リー ニ ン グ試 験 結 果 DPPD、 DpD、 初 期 濃 度 :6PPDЮ .5n 表 1時 間 後 直後 DXPD:0.0 5日 後 暗所 74 97 83 62 79 98 81 60 103 104 103 81 76 84 44 42 54 -153- 明 (屋 内 ) pH5 pH7 pH9 16 0 74 70 16 0 80 74 37 3 2 1 pH7 4 2 83 103 88 62 pH5 pH7 pH9 77 60 70 5 6 pH9 4 8 pH7 0 6PPD DPPD DTPD DXPD pH5 WIRMク ロマ トグラム】 【 風 ぶ 4alt 9 ヨIxx 1。 ymL ドし 2 3 ん ︲ 粉 路 蜘 m 帥 蜘 枷 蜘 麺 m 。 斗 理 594167 鑑躍 ax10 1 T ヽ山 15年 川 崎 市 池 上 ) (平 成 1 3nυ L I コyn」 し W… = h luXl 言 目 コ ‐ W杓 、 蜘 れ出L山 .41止 瑠 _Ⅲ _ ― 蝋耐 勤 工 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 上 11 The,mul 環境 大気 │1水 河サ 平 塚 市 11.6ma 【 検量線 】 1000mL y=0286x R2刊 ,992 0コ、︼ゃ0鷺 / / 喜耐0員 _/// / / 〆 10 ng/mL 【環境 試 料 の 狽J定 例 】 本 法 を用 い て神 奈 川 県 平 塚 市 の 大気 を測 定 した 結 果 、 6検 体 中 2検 体 か ら 0.05∼ 0,20ng/m3検 出 され た 。 ま た神 奈 川 県 内 の 河 川 、用 水 路 、井 戸 な どの水 を測 定 した 結果 、 4検 体 中 3検 体 か ら 0.8∼ ■7ng/L検 出 され た 。 【そ の 他 】 大気試 料 の場 合 、対 象 物 質 は DttDな ど と同 じ く標 準物 質 を有機 溶剤 に溶 解 -154- し て 捕 集 材 に 添 加 す る 通 常 の 添 all回 収 実 験 で は 回 収 され な か つ た 。 そ こ で DTPDな ど と同様 に標 準 溶 液 の 代 わ りに道 路 粉 じん を用 い て 添 加 回 収 実 験 を実 施 した と こ ろ 、 分 解 は ほ とん ど見 られ ず 良好 な成 績 で あ っ た 。 対 象 物 質 は ゴ ム 材 等 と と もに あ る とき は安 定 で 、対 象 物 質 だ けで 、 い わ ば 裸 で 添 加 した 実 験 で は急 激 に 分 解 され た と思 われ る。 仮 に 対 象 物 質 が ガ ス 体 で 存 在 す る とす る と本 法 で 測 定 す る こ とは で きず 対 象 は 粒 子 状 物 質 に 限 られ るが 、 通 気 す る と急 速 に 分 解 す る 物 質 が ガ ス 体 で 長 期 間 安 定 で あ る とは 考 え に く く、 浮 遊 粉 じん を 対 象 と した 測 定 法 で 環 境 大 気 汚 染 実 態 の 把 握 は 可 能 と思 わ れ る。 試 験 溶 液 中 の 対 象 物 質 濃 度 は食 々 に 低 下 して くる の で 、溶 液 調 製 後 は な る べ く早 く分 析 、 定 量 す る必 要 が あ る。 大 気 、水 質 と も昨 年 度 検 討 した DPPD、 DTPD、 DXPDを 同 時 分 析 す る こ とが で き る。 内標 準 物 質 に DЫ P― d4の 代 わ りに DPPD‐ d10(林 純 薬 工 業 )を 用 い る と、 IDL 値 が 2pgか ら lpg程 度 に 下 が り再 現 性 の 向 上 が 見 られ た 。 しか し試 料 中 の 安 定 性 は DEHP― d4の 方 が よ く、 時 間 が た つ と DPPD‐ d10を 内 標 準 と した 定 量 値 の 方 が ば らつ き が 大 き くな つ た の で 、 内標 準 物 質 は DEHP― d4の ま ま 変 更 しな い こ と と した 。 LCカ ラ ム が 新 しい とき 、 ま た 酸 性 の 溶 離 液 を用 い た 後 、 6PPDの ピー ク が 2 本 に な る 現 象 が 見 られ た 。 原 因 は不 明 で あ るが 2本 の ピー ク を合 算 して 定 量 す る こ とが で きた。 試料 の送付方法】 【 大気試料 を採取 した濾紙 をアル ミホイルに包み 、密栓 した もの を送付す る。 【参考資料 】 1)化 学物質 と環境 平成 15年 度化学物質分析法開発調査報告書 p.249-258 神 奈 川 県 環 境 科 学 セ ン ター 〒 254-0014 平 塚 市 四 之 宮 卜3‐ 39 開発 担 当 tcl(0463)-24‐ 331l c― fax(0463)-24‐ 3300 mait hascgawa@k― erc,pre二 kanagawajp 乗境 保 全 部 -155- 長谷川 敦子 Dctcrmination of N― (1,3-dimcthylbutyl)‐ Nl― phcnyl‐ p‐ phcnylenediamine(6PPD) in hc emvironmental samplcs by LC/MS/MS Abstract An analytical proccdurc has bccn dcvclopcd for the deterrnination of 6PPD altnbient air and rivcr watcr by hquid―chromatography tandeHl in he mass apccttomctry ← C/MS/MS).IOnization modc was poslivc― APCI(atmOsphe c prcssurc chcmical ionization).Sample air was drawn for 24 h at a constant■ ow rate(10L/min)thrOugh a PTFE ttbcr altcr.Aflcr,thc collected substances were extractcd into dichioromcthane,and di=(2-cthylhcxyl)phtarate― ′7(DEHP―プ7)was addCd to that as an inttmal standard, subscqcntly cxtractcd by ullrasonic fOr 20 rlinutes, kcpt 37 dcgrccs for 48 h. The samplc cxract was conccnttatcd under a gentle nittogen streani to about 50 to lmi acctonitrilc, subscqucndy detel皿 nCd by LC/MS/MS. μ L and was dissolved 10001nL of rivcr watcr was attuSted at pH10-10.l with ammonia watcr,and passcd through the solid phasc cxtracion cartrige ttbSelut NEXUS).Aftcr drying with N2,6PPD in the catridge was eluttd with 511nL acetone,DEI‐ IP― d4was addcd,conccntratcd under a gcndc nil■ ogcn,and was dissolvcd to lrll acetonitrile, subsequendy deteェ ニ ニned. The recovcrics from air and water samples, relat e standard de ations dと SD)and hmit Of quandacations← oQ)Were 92.2,92.90/0, 16∼ 7.10/O and O.06ng/m3,0.8ng/L,rcspcctivcly. FlowchaH AInbient air PTE aber ilter dichioromethane 51nL 10L/1■ in× 24hrs ullィ asonic pure N2 gas 20■ lin 37degrec,48hr APCI― positive ver watcr SPE catridge N2gas acctonc 5mL 10mL/min purc N2 gas acctnitrilc l.OmL APCI― positive -156- ポ リ(オ キシエチ レン)ラ ウリルエーテル Polyoxyettylene lauryl ether 別名 ウリル アル コール ポ リエ トキシ レー ト) ドデ シル アル コール ポ リエ トキシ レー ト) (η ― ―ドデ シル エー テル ) (ポ リエ チ レン グ リコール η (ラ 新潟県保健環境科 学研究所 構造式】 【 C12Ⅱ 25 (0 CH2 CH2)■ 名称 ゛ シオキシエチレンラタ)ルエ単テル 卜)オ キシエチレンラウ)ルエーテル ンラウリ オキシエチレ ルエーテル テト ラ ° へ ンタ オキシエチレンラタ)ル エーテル ヘキ ンラタ)ル エいテル サオキシエチレ ° エ ーテ ヘフ シチレ ンラ オキ ル タ ウ)ル エ ンラウリ オク ルエいテル タオキシエチレ ール エ シ ン ノ オ キ ナ チレ ラウ )ルエテ ゛ テカオキシエチレンラタ)ル エーテル ヾ ンテカオキシエチレンラタリ ルエーテル ウ ゛゛ 卜テ カオキシエチレンラウリルエーテル ゛ シエチレンラタ)ルエーテル ト リ テカオキ ゛ テト ラテカオキシエチレンラウ)ルエーテル OH (″ 〓2∼ 14) CAS番 号 90o2-92-0 略称 分子式 分子 量 C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 C16H3403 274.4 C18H3804 318.5 C20H4205 362.5 C22H4606 406.6 C24H5007 450.6 C26H5408 494.7 C28H5809 274.4 C30H62010 582.8 C32H66011 626.9 C34H70012 670。 9 C36H74013 715,0 C38H78014 759.0 C40H82015 803.1 用途 。 【 毒性 】 用途 :乳 化剤 ,可 溶化剤 ,分 散剤 (農 薬 ,切 削油 ,工 業用 エ マ ル ジ ョン,イ ン キ ,化 粧 品 ,医 薬 品 ) 生態 毒性 (c12 C13):ミ ジ ン コ 21d NOEC O。 24mg/L ―- 157 -― §1 分析法 (1)分 析法 の概 要 水 質試 料 は,対 象物質 を 固相抽 出後 ,メ タ ノー ル 及 び 酢酸 エ チ ル で溶 出 し , LC/MSで 狽J定 す る。 (2)試 薬及 び器 具 [試 薬 等 ] ・ メタ ノール :HPLC用 または これ と同等以上 の もの (注 1)。 ・ 酢 酸 エ チル :残 留農薬分析 用 また は これ と同等 以 上 の もの(注 1)。 。ジ ク ロロ メタ ン :残 留農薬 分析用 または これ と同等以 上 の もの (注 1)。 、 η― C12EOl∼ かC12E08 ・ 標 準物質 :日 光 ケ ミカル ズ製 C12E09∼ 刀‐ C12E014 林純薬 工 業製 η‐ ・ 内標 準物質 :林 純薬 工 業製 C26H5408 あ 5 (略 称 。 水 :対 象物質及 びそ の妨害物 質 を含 まな い もの ;η ‐ C12E07-あ 5) (注 ・ ガ ラス繊維 ろ紙 :孔 径 lμ 1)。 mの もの。予 めアセ トンで洗浄 し,汚 染 の な い ところで乾燥・保管 した もの を用 い る。 ・ 固相 カ ー トリッジ :ス チ レンジ ビニル ベ ンゼ ンポ リマー ,ま たは これ と同 等 の性 能 を有す る基材 を充填 また は成 型 した もの (注 2)。 使 用前 に酢酸 エ チル (注 5mL,メ タ ノー ル 10mL及 び水 20mLで 順次 コ ンデ ィシ ョニ ン グす る 3)。 ・ グ ラ フ ァイ トカ ー ボ ンカ ー トリッジ :市 販 の グラフ ァイ トカ ー ボ ンカ ー ト リッジ (注 4)。 使用前 にジ ク ロ ロメタ ン及 び メタノール 各 5 mLを 通 して 洗浄 す る。 [器 具 ] ・試 料採 取容器 :水 質試料用 は,ガ ラス 製 共栓付 き褐色 ガ ラス瓶 (容 量 500mL), また は ,四 フ ッ化 エ チ レン樹脂 張 リシ リコー ン ゴム栓付 きス ク リュー キ ャ ン プ用ネ ジ ロ褐色 ガ ラス瓶 (容 量 500mL)ま たは これ と同等 以 上 の もの。洗浄 後 ,水 ですす ぎ,乾 燥す る。 メタ ノール 及 び アセ トンで洗浄 し,乾 燥す る。 キ ャ ップ を堅 く しめ,汚 染 の な い場所 に保 管す る。 ・ ガ ラス器 具 :洗 浄後 ,水 で すす ぎ,乾 燥 す る。 さらに,メ タノール 及 び ア セ トンで洗浄 し,乾 燥す る。 (3)分 析 法 試料の採取及び採取試料の保存】 【 -158- 試料 の採 取 は,「 初期 環境調査試 料採 取要領 (水 系 )」 に従 う。試 験操 作 は 試料採 取後 直 ちに行 う。 直 ちに行 えない 場合 は,汚 染 の 無 い冷暗所 (4℃ 以下 ) で保存 し,で きるだ け速や か に分析す る (注 5)。 試 料 の前処理及 び測 定用試料液 の調製 】 【 [水 質試 料 ] 500mL(ビ ンの全量 )を ガ ラス繊維 ろ紙 (lμ m)で ろ過 し,ろ 液 と SS に分 け る (注 6)。 試料 ビン をメタ ノール 5mLで 2回 洗浄 し,ろ 液 に併 せ る。 ろ液 を予 め洗浄 した 固相 カ ー トリッジ (2個 連結 )に 10mL/分 で通 水す る。 ろ 液 の容器 を水 10mLで 2回 洗浄 し,固 相 に通水す る。 固相 カ ー トリッジ を水 10mLで 洗浄 後 ,ア ス ピレー ター で 15分 問吸 引 して 乾燥す る (注 7)。 メタ ノ ー ル 5mL及 び 酢酸 エ チル 10mLで 対象物 質 を溶 出す る (注 8)。 酢酸 エ チル溶 出液 に窒 素 ガ ス を吹 き付 けて濃縮 し,メ タ ノー ル 約 lmLに 転溶 した もの を 試料 , 先 の メ タノール 溶 出液 と併 せ る (抽 出液① )′ (注 8)。 SSは ,ろ 紙 を 50mLの 遠 心 管 に入れ てアセ トン 20mLを 加 え,lo分 間超音 波抽 出す る。3000rpmで 10分 間遠 心 分離 を行 い ,ア セ トン抽 出液 を分取す る。 この操 作 を再度繰 り返す 。アセ トン抽 出液 を併せ て ロー タ リーエバ ポ レー ター で減圧 濃縮 す る。 さらに窒素ガ ス を吹 き付 けて濃縮 し,メ タノー ル 約 転溶 す る (抽 出液② )(注 9)。 ①及 び ② の抽 出液 を併せ ,窒 素 ガ ス を吹 き付 け て濃縮 し,lmLに 定容す る (注 を測 定用試 料液 とす る (注 lmLに 10)。 内標 準溶液 5μ Lを 加 えて混 合 した もの 11)。 空試 料液 の調製 】 【 試料 と同量 の水 を用 いて ,【 試料 の前処理及 び測 定用試料液 の調製 】に従 い 試料 と同様 の 処理 を して得 た試 料液 を空試 料液 とす る (注 12)。 , 【 標準液 の調製 】 [標 準原液 ] 標準物質 100 gを 各 々別 の 10o mLメ スフ ラス コに精秤 し,メ タノール を加 えて正確 に 100 mLと し,こ れ を 1000 μ B/mLの 標準原液 とす る。 [混 合標 準原液 ] 標 準原液 mLと 20μ 2 mLを loo mLメ ス フ ラス コに正 確 に と り,メ タ ノール で loo し,こ れ を混合 標 準原液 とす る。混合標 準原液 は l mL中 に各標 準物質 gを 含 む。 -159- [内 標 準溶液 ] 標 準物質 100 mgを 100 mLメ ス フ ラス コに精秤 し,メ タ ノー ル を加 えて 正 確 に 100 mLと し,こ れ を 1000 μ g/mLの 内標 準原液 とす る。 内標 準原 液 2 mLを 100 mLメ ス フ ラス コに正 確 に とり,メ タ ノール で 100 mLと した もの を内標 準溶液 とす る。 内標 準溶液 は l mL中 に内標 準物質 20μ g を含 む。 測定】 【 測定用試料液 の一部 を LC/MSに 注入す る。対象物質及 び内標準物質 の各 モ ニ ターイオ ン(表 ‐ 1)の 面積 を求 める。 [LC/MS条 件 ]機 種 Shinladzu LC/MS 2010A LC条 件 カ ラム 関東 化 学製 Mightysil RP‐ 18 GP 150mm-2.0(5μ 溶離液 流速 レ/水 (7030) アセ トニ トリア 0.2五 L/min カ ラ ム温度 40k3 注入量 10μ L m) MS条 件 イオ ン化法 APCI― Posit c 窒素 ガ ス 2.5L/min 温度条件 モ ニ ター イオ ン APCIプ ロー ブ (340℃ ),CDL(250℃ ),ブ ロ ック (200℃ ) lM+H]+ 表-1 対象物質及 び内標準物質 のモ ニ ターイオ ン 物質名 C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 モ ニ ター イオ ン 275 319 363 407 451 495 539 物質名 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 C12E07-IJ25 ―- 160 -一 モ ニ ター イオ ン 583 627 671 715 759 803 520 [検 量 線 ] g/mL程 度 の濃度 の標 l mLに 内標 準溶液 を添力日し,そ の一 部 を LC/MS 標 準混合原液 を順次 メタ ノール で希釈 し,0.oo5∼ 0.5μ 準溶液 を作 製す る。各標 準液 に注入 す る。内標 準物質 と姑 象物 質 の面積 比 を求 め,検 量 線 を作 製す る (注 13)。 [定 量及 び 計算 ] 内標 準物質 と対 象物 質 の面積 比 か ら,装 置 へ 導入 した試 料液 中 の対象物 質 の 検 出量 を求 める。次式 で試 料 中 の各姑象物質濃度 を計 算す る (注 水 質 :濃 度 og/L)=(検 出量 ●g)一 空試 料液 の検 出量 (pg)) ×浪J定 用試 料液 量 仰 L)/注 入 量 (μ 14)。 L)/試 料 量 (L) 【 装 置検 出限界 (IDL)】 本 分析 法 の検討 に用 い た LC/MSの 装 置検 出限界 (IDL)及 び試 料濃度換算値 を表 -2に 示 す。 (機 種 I Shimadzu LC/MS 2010A) 2 姑象物質 の装置検 出限界 (IDL) 表… 物質名 装置注入液 濃度 装置 注入液 量 (μ L) IDL IDL試 料濃 度 ●g/mL) 換算値 08/mL) C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 (n8/L) 20 10 4。 1 8.2 10 10 2.1 4.2 5 10 1.1 2.2 5 10 ■2 2.4 5 10 1.0 2.0 5 10 ■2 2.4 5 10 1.1 2.2 5 10 ■2 2.4 5 10 1.1 2.2 5 10 1.1 2.2 5 10 1.1 2.2 10 10 ■7 3.4 10 10 2.3 4.6 -161- 【 検出限界及び定量限界】 3に 示す。 本分析法による検出限界及び定量限界を表‐ 表 -3 検 出限界及 び定量 限界 水質試 料 物 質名 採 取量 :500mL C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 検 出限界 定量 限界 29 ng/L 95 ng/L 17 ng/L 56 ng/L 21 ng/L 70 ng比 19 ng/L 63 ngttL 18 ng/L 60n弟 18 ng/L 59 ng/L 16 ng/L 54 ng/L 23n3/L 78nぃ 19 ng/L 65 ng/L 20 ng/L 66n卵 20 ng/L 65 ng/L 20 ngL 68 ng/L 24 ng/L 82 ng/L (4)注 解 (注 1)使 用前 に空試 験 を行 い ,使 用 の適否 を確認 す る こ と。 (注 2)Sep‐ Pak Plus PS-2(265mg)な ど (注 3)コ (備 考 1)。 ンデ ィ シ ョニ ン グ後 は ,乾 燥 させ な い こ と。 Carb(0.258)な ど (備 考 1)。 象化合物 の分解性 は,4週 間 (水 中,活性汚 泥)で 74%(BOD),440/0(TOC), (注 4)SpelClean ENVI― 5)対 62%(UV)と 報告 され て い る。 (注 6)SSが 少 な い 場合 には ,操 作 を省 略 して も良 い 。 (注 7)遠 心 分離 に よ り脱水 して も良 い。間隙水 が残 つてい る と回収率 が低 下す (注 る こ とが あ るた め ,十 分取 り除 く。 (注 8)溶 出液 は別 々 に分取す る。溶 出速度 が回収率 に影響 を及 ぼ す こ とが あ る た め,速 くな り過 ぎな い よ う留意す る。 (注 9)メ タノール 転溶 後 ,沈 殿 が生ず る場合 は グ ラス ター ル で ろ過 し,さ らに -162- 少 量 の メタ ノール で グ ラス ター ル を洗 い込 み ,ろ 液 を分取す る。 (注 10)ssが 多 い試 料 な ど,爽 雑物 の影 響 が考 え られ る場 合 には ,併 せ たメタ ノール 抽 出液 を 5mL程 度 まで濃 縮 し,以 下 の操 作 を行 う。 予 め洗浄 し た グラフ ァイ トカ ー ボ ンカ ー トリッジヘ 試 料液 を負 荷 し,流 出液 を捨 て る。次 にジ ク ロロメタ ン/メ タ ノール (73)溶 液 10mLで 溶 出す る。 溶 出液 に窒 素 を吹 き付 けて濃縮 し,メ タノー ル lmLに 転溶 す る。 内標 準溶液 5μ (注 Lを 加 えて混合 した もの を測 定用試料液 とす る。 11)内 標 準溶液 の 添加 量 は対 象物質濃度や装置感 度 な どに応 じて適切 な量 とす る。 (注 (注 (注 12)空 試験値 につ いて は可 能 な限 り低減 化 を図 る。 13)試 料 中 の対象物質決度や試 験操作条件 に応 じて適 切 な検 度範 囲 とす る。 また ,LC/MSへ の注入量 は装置 に応 じて適切 な量 とす る。 14)空 試料 にお け る検 出値 が空 試 験 に用 い た水 に由来す る場 合 は,空試料 の 検 出量 は差 し引 か な い。 備 考 1)こ こに示す 商 品は ,こ のマ ニ ュ アル使 用者 の便 宜 の た めに,一 般 に入手 できる もの と して例示 したが ,こ れ らを推 奨す るも の ではない。 これ と 同等以 上 の 品質 ,性 能 の もの を用 いて もよい。 (注 15)装 置検 出限界 (IDL)は ,「 環境調査 にお け る検 出下限値 の算 出 につい て」(平 成 11年 5月 )に 従 つ て算 出 した。結果 を表 -4に 示 す。また,繰 り返 し試験 にお け る代表 的な ク ロマ トグラム を図-1に 示す 。 4 装置検 出限界 の算 出 表‐ C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 生入 預 濃 度 20 ng/ュ 五 10 ng/mL 5n貿 / L 5ng/hL 5nR/HL 只J厄結 果 1 16 8.9 貝」τ 結 果 2 19 賞」 気三糸舌切R3 20 則定 結 果 4 則定結 果 5 則定 結 果 6 則定 結 果 7 票準 偏 差 19 物質条 L 4.3 5.6 12 9,3 22 6.4 5.9 1.10 4,1 2.1 14 ,/N滴 否 ○ 半ア](ng/mL) 19 4.9 4.7 4 5.4 5。 2.12 ンN 代質 (ng/L) 4.3 10 21 DLog/mり RSD(%) DL試 料 濃 度 4.8 0.547 0.596 0.513 ■2 ■0 14 ○ 10 O 4.5 12 ○ ○ 5,0 10 10 鷺算 値 8.2 4.3 -163- 2.1 2.3 2.0 表 -4 装置検 出限界 の算 出 (続 き) C12E07 閉質 希 生入 夜 猥 反 貫 J定結 果 1 5ng/ 則定結 果 2 L 5,4 則定結 果 3 則定結 果 4 則定結 果 5 Cl妊 Ю 8 C12E09 C12E010 L 5ng/mL 5n宜 /mL 5ng/ 3.9 4.2 4 4.9 5.2 5.4 5.6 5つ 4.4 4.3 4.9 則定 結 果 6 則定 結 果 7 票準 偏 差 4.5 4.7 0.619 DL fng/乱 ) 4.5 5.2 0.613 0.556 0.558 ■2 ■2 S/N 0 O 4.9 4.9 ;/N源 ¶;び 平均 (ng/mL) ○ 12 RSD(0/。 ) DLttt】 辟濃 k管 ○ 5,0 算 ,萱 (n貿 /L) 1直 2.2 2.4 2.2 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 L 5ng/mL 10 ng/mL 10 nR/mL 9.2 9.3 2.4 物質 暑 生入 顆 浸 反 賞J冠 結 果 1 5n宮 / 4.9 4.5 4.5 4.4 員」 定荼吉果 3 5.9 5.7 買 」 角 置漁 吉歩 腱4 4.8 4.7 則定 結果 2 員」 齢 歩R5 則定 結 果 6 則定 結 果 7 翼準 偏 差 4.1 10 9,2 4.8 8.2 9.1 3.9 9.8 9.1 9.3 8.9 4.9 0.555 0.558 ■7 2.3 】 /N 12 12 14 14 】 /N源謂ζ 0 O ○ ○ 4.9 4.7 9.4 9.6 12 9,4 12 2.2 3.4 4.5 DL fn宮 /HLJ 平均 (n宮 /mL) RSD(O/。 ) ユ DL'亀 】 ト ト言 語ナ 萱 1垢 代管 J町 算 (ng/L) 0.875 1直 2.2 _00(1.00) 図-l IDL浪 J定 における代表的な ク ロマ トグラム (c12E07) ―- 164 -― (注 16)検 出限界及び定量限界 は 「検 出限界及 び定量限界 の算定方法」 (平 成 6 年 8月 )に 従 い ,表 -5の とお り算 出 した。 5 検 出限界及 び定量 限界 の算 出 表‐ C12E02 水質 試料濃度 (ng/L) 50 100100150 150 応答値 (X) 4603 8307 1204 315 522 656 標準偏差 R) 検 出力 (Dn) 545 999 1300 検 出限界 (DX3)叫 ん 2844 定量 限界 (D X10)ng/L 9479 不偏分散 (Fd) 433 C12E03 応答値 (X) ' 2120 20 4909 50 8531 100 181 397 415 標準偏差 (σ R) 検 出力 (Da) 272 643 774 検 出限界 (DX3)dg/L 1689 定量限界 (D X10)粥 ん 5629 不偏分散 (Fd) (σ C12E04 水質 試料濃度 (ng/L) 20 50 100 応答値 (x) 2045 4803 8150 250 398 540 標準偏差 (σ R) 検 出力 (Da) 389 660 1055 検 出限界 (DX3)ng/L 2104 定量限界 (D X10)ng/L 7015 不偏分散 (Fd) 467 C12E06 C12E05 水質 試料濃度 (瑶ん ) 20 50 100 応答値 (x) 2235 4765 8182 標準偏差 (oR) 226 382 475 検 出力 (Dn) 322 638 924 検 出限界 (DX3)ng/L 1884 定量限界 (D X10)堅 ル 6281 不偏分散 (Fd) 441 水賃 試朴浸反 (ng/L) 20 50 100 応答値 (x) 2254 4724 8124 標準偏差 (oR) 166 407 454 検 出力 (D■ ) 234 686 889 検 出限界 (DX3)ag/L 1809 定量限界 (D X10)ng/L 6029 不偏分散 (Fd) 751 C12E08 水質 試料授反 (瑶ん ) 20 応答値 (x) 2025 256 標 準偏差 (σ R) 検 出力 (Dコ ) 403 検出限界 (DX3)叫 ん 定量限界 (D X10)ng/L 不偏分散 (Fd) 50 試料晨度 (ng/L) 20 応答値 (X) 1775 254 標準偏差 (σ R) 検 出力 (D■ ) 456 検 出限界 (DX3)理 ん 定量限界 (D X10)wん 不偏分散 (Fd) 50 50 100 4683 8034 415 355 705 704 1764 58 80 264 本 質 ) (σ 定量 限界 (D X10)ng/1. 不偏分散 (Fd) C12E011 水質 100 試 料 濃 度 (叫 ん ) 20 応答値 (x) 1922 390 標準偏差 (σ R) 検 出力 (Dn) 647 検 出限界 (DX3)ng/L 定量 限界 (D X10)ng/L 不偏分散 (Fd) C12E013 水質 100 試 料 濃 度 (叫 ん 4153 7973 250 514 479 1025 1960 6532 422 ) 20 応答値 (X) 1608 369 標準偏差 (σ R) 検 出力 (Dn) 730 検 出限界 (DX3)ng/L 定量 限界 (D X10)ng/L 不偏分散 (Fd) 2E014 応答値 (X) 1487 標 準偏差 (oR) 376 検 出力 (Dn) 804 検 出限界 (DX3)叫 ん 定量限界 (D X10)ag/L 不偏分散 (Fd) 20 応答値 (x) 2282 255 標準偏差 (σ R) 検 出力 (Da) 356 検 出限界 (DX3)ng/L 定量 限界 (D X10)aglL 下偏分散 (Fd) 20 50 100 応答値 (x) 2179 4592 8025 306 473 546 標準偏差 R) 検 出力 (Da) 447 820 1082 検 出限界 (DX3)ng/L 2349 4592 8318 288 545 499 1042 1943 6477 452 C12E012 試料濃度 (理ル ) 試料濃度 (理ル (σ 試 料 授 度 (ng/L) C12E07 C12E09 20 50 100 応答値 (x) 2238 4666 8141 245 4H 291 標準偏差 R) 検 出力 (D■ ) 348 700 569 検 出限界 (DX3)ng/L 1617 定量 限界 (D X10)判 ル 5390 不偏分散 (Fd) 282 C12E010 水 質 試 料 濃 度 (肥 ん 3726 7606 218 562 466 1175 2445 8151 -165- 7829 319 50 本 質 100 4349 7854 373 321 683 650 1980 6599 148 50 本 質 100 3920 7652 169 465 342 968 2040 6800 761 S2 解説 (1)分 析法 1.分 析 法 フロー チ ャー ト 隊質試判卜 500■ 11 ° ュ ホ ,マ ー系 n ゛ 力 ラス繊維 ろ紙 * lμ *引[溶 出コ 転溶 ]引 定回日匡巫□ ト[濃 締。 分析法の検討】 【 1.検 量線 2に 示す。 検量線の例を図… 濃度 (5∼ 1000ng/mL) 図宅 C12E07の 検 量線 ―- 166 -― 2,回 相 か らの溶 出溶媒 の検討 固相 か ら対象物 質 を溶 出す るた めの溶媒 として ,メ タノール 5mLに 続 き,酢 酸 エ チル ,酢 酸 メチル ,ア セ トン,ジ ク ロロメタ ン を各 10mL用 い た場合 の溶 出 率 を比較 した。 そ の結果 ,酢 酸 エ チ ル を用 い た場合 に最 も良好 な溶 出率 が 得 ら れ た こ とか ら,メ タノール に続 く溶 出溶 媒 として採択 した。 なお ,試 料水 か ら対象物 質 を抽 出す るた めの 固相 につ い て は ,ポ リマー 系 の ほか ,ODSを 充填剤 とす る固相 にお いて も良好 な回収率が得 られ た。 3.精 製 水及び環境試 料 にお ける本 分析法 の添加 回収試 験結果 精製 水 ,河 )│1水 及 び海 水 に標 準物 質 を添力日し,本 法 に よ り測定 した 際 の 回収 試 験結 果 を表 -6に 示す。 表 -6 水 質試料 の低濃度添加 回収 実験結果 試料量 ;500mL 添力日量 化合 物 精製水 C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 ;loong 4回 測定 河川水 回収率 変動係数 (%) (%) 回収率 (%) 海水 変動係数 (%) 回収率 (%) 変動係数 (%) 82.6 6。 2 82.0 5.5 87.5 4.6 82.4 ■6 88.2 2.8 96.3 2.6 81.4 2.8 91.8 3.8 99.0 2.2 81.1 2.2 87.0 3,8 95。 1 2.9 80.2 2.0 94.1 3.5 100 4.0 80.4 1.8 95.0 7.1 96.4 2.9 80.0 2.8 94.5 3.9 96.7 5.0 76.5 0.75 89.3 2.5 100 5.3 76.6 2.2 86.5 3.8 96.8 4.2 76.1 1.7 89。 4 3。 3 97.4 4.5 73.8 1.6 79.0 3。 4 93.6 5.2 72,1 1.3 73.0 2.0 88.3 5.7 82.6 6.2 82.0 5。 5 87.5 4.6 -167- 4.マ ススペ ク トル 対象物質及 びサ ログ ー ト物質 のマススペ ク トル を図 -3-1∼ 図-3-14に 示す。 int_ 508e 250e3 8e3 110 2482写 4L92 3豆 5 J5■ 52 558 84868■ 737789 85098■ 927989 mrど 3‐ l 図‐ C12E02の マ ス ス ペ ク トル int_ 1500e3 1000e 500e3 Oe 11耳 1 254 卜eS引 9 552587 SG5 7■ ■ 891 895 99 0 図-3-2 C12E03の マススペ ク トル int_ 2_ 1_ ■ 13 .83 0. 3‐ 3 図‐ 539 C12E04の マ ス ス ペ ク トル int_ 2_OeG l_OeS Ⅲ O_OeS 199177 219 3193q34苗 ・ 17539 815661 719787 894873905951 3‐ 4 図‐ C12E05の マ ス ス ペ ク -168- トル int. 2.Oe 1_ 0_OeS 3 mr 3-5 図‐ C12E06の マ ス ス ペ ク トル int_ 2000e3 1500e3 1000e3 500e3 lc3 0e9 2写 ■3173oこ !174耳 図 -3-6 1 '12 3鴇 1828883 721782815888300 978 C12E07の マ ス ス ペ ク トル int_ 1500e3 1000e3 500e3 0e3 甲 阿 v里 唖 4翌 7 3Plげ 図 -3‐ 7 4v叫 5山 S8∵ 87■ 碇 7 側 1 開 0開 8 C12E08の マ ススペ ク トル int_ 100e3 50e Oe 型 射 図 -3‐ 8 5蜆 1叫 S w9那 71 8咄 C12E09の -169- 1 マ ス ス ペ ク トル 瓢 a出 側 1 ∬ 1 int. 1000e3 500e9 0e3 1119 177 2三 ■ 3宅 731, 115 4耳 9.15 519 51■ '1■ 717 821959 902 図-3-9 C12E010の マ ススペ ク トル int_ 1000e 500e Oe 971 ■15■ 51 133 177 図-3‐ 10 C12E011の マ ススペ ク トル 9Y7イ 1甲 w!引 3517叫 3墜 7嘱 1睫 2育 龍 17 l133T7 J翌 図 -3‐ 1l 193 117 5135 fi4 1 削 1弱 2田 C12E012の マ ス ス ペ ク トル 317 311■ 17 1写 9 5,351! 見 11617 871 715 図-3-12 C12E013の マ ススペ ク トル -170- '▼ s 819 904 971 int_ 250e3 0e3 l!:117,fv I P47 311441→ 195q353:51■ .4dO' 1 ' .5Jo' 1 ' 18d01 lJ0 2dO '3dO・ ・・ 図 -3-13 SiSG71 715 7,0 ' ' 17J01 1[ C12E014の マ ス ス ペ ク 133177221 293317 388432_■ ▼ 8い 17_Sq0 図 -3‐ 14 21 と トル 7■ 0790 85■ 900948 C12E07-あ 5の マ ス ス ペ ク トル 5.SIMク ロマ トグラム 標準溶液 を測定 した際 の sIMク ロマ トグラム を図-4に 示す。 図 -4 標準液 (loong/mL)の マ ス ク ロマ トグラム -171- 3q4 るdo! :]て 中 【 環境試料分析結果 】 環境試料及 び標 準物質 を添力日した環境試料 を分析 した 際 のク ロマ トグラム の例 を図‐5-1∼ 図 5-5に 示す。河)│1水 (信 濃川 )及 び海水 中の対象物質濃度 を 分析 した結果 ,海 水 では N.D。 ,河 )│1水 では N.D。 ∼77ng/Lで あつた。 int. 1'5000 1 0 DDtHa 75D88 5001Hロ 2 SOEl□ 屁 ∃ -5-1 河 )│1水 Aの マ ス ク ロマ トグ ラ ム int. 125038 1日 O llB□ 7511B巳 50800 25000 河 )│1水 Aに 標 準 100ngを 添力日した試料 のマ ス ク ロ 図-5‐ 3 河 )│1水 Bの マス ク ロマ トグラ ム in 7 5 2 図-5… 4 海水 のマ ス ク ロマ トグラム -172- 2 ︲ マ 図 -5‐ 2 トグラム _00(1_00) 13_00(1_ .00(1_ _oori_ 1,00(1. 047.00(1-00〕 520.tno〔 1_00) 95_0瀬 (1 ζtl_臼 9L! 図-5-5 海水 に標準 100ngを 添力日した試 料 のマス ク ロマ トグ ラ ム 【 分解性 ス ク リーニ ング試 験】 対象物質 の分解性 ス ク リーニ ング試験 を行 つた結果 を,表 -7に 示す 。 7 分解性 ス ク リーニング試 験結果 表‐ 初期濃度 100ng/mL 物質名 pH7 pH5 1時 間後 5日 後 1時 間後 残存率 残存率 (%) C12E02 C12E03 C12E04 C12E05 C12E06 C12E07 C12E08 C12E09 C12E010 C12E011 C12E012 C12E013 C12E014 *( )内 (%) pH9 5日 後 残存率 残存率 (%) * (%) 1時 間後 5日 後 残存率 残存率 (%) (%) 98 92 82 89 (92) 92 98 86 100 82 91 (94) 91 99 87 103 83 92 (93) 89 102 90 102 84 95 (93) 89 103 93 103 89 96 (92) 91 103 96 105 91 96 (93) 96 100 99 110 95 99 (93) 99 99 101 115 96 108 (102) 101 109 100 114 98 110 (105) 105 102 107 119 104 107 (106) 104 108 104 119 98 109 (107) 106 108 100 121 101 107 (102) 106 105 98 92 82 89 (96) 92 98 は明所 ,他 は 暗所 にお け る値 を示す 。 参考文献 】 【 環境庁水質保 全局水 質管理課 :「 要調査項 目等調査 マニュアル (水 質 ,底 質 水生生物 )」 ,p.14(2000). Reemtsma,■ :J.C力 わ ι o群 И,1000,477(2003). "α -173- , 評価 】 【 本 法 に よ り ,水 質試料 中に存在す るポ ヅ (オ キシエ チ レン)ラ ウリル エ ーテル を mg/Lレ ベル まで定量す ることが可能である。 担 当 :新潟県保健環境科学研究所 住所 :〒 950‐ 2144 新潟市 曽和 31牛 1 日塾言 舌:025… 263‐ 9417 FAX:025‐ 263‐ 9410 担 当者 :田 辺顕子 ,横 尾保子 ,茨 木剛,山 口晃 ―- 174 -― 物 質名 分析法 フ ロー チ ャー ト 備考 水質】 【 LC/MS カラム : 関東 化 学 製 ゛ ス繊維 ろ紙 │力 ラ Mightysil Ч 司 ― RP-18 GP 150× 2.01■ m (5μ ール 5mL メタノ 百乍酸エチル10mL いル lmL メタノ m) 検 出限界 内標準物 質添力日 (水 質 )ng/L C12E02 29 C12E03 17 C12E04 21 C12E05 19 C12E06 18 C12E07 18 C12E08 16 C12E09 23 C12E010 19 C12E011 20 C12E012 20 C12E013 20 C12E014 24 -175- Abstract A solid― phasc cxtraction and liquid chromatography― method was applied to lhe detettm mass specttometric eC/MS) nation ofpolyoxyethylene raulyl e血 Or in envirorlment water samples.The target compounds in 500 mL ofwatcr were extracted wih tto solid phase(styrenc_d inylberlzene copolymeつ cartidges in a series and eluted wi血 5mL of mchanol followed by 10mL of ettyl acetate,If necessary,water samples were iltered through a glass― iber ilter.The suspended substances were exttacted ultrasonically twice with 2011nL ofacetone and the extracts werc added to the eluates.The resuhing solution was evaporated under the reduced pressllre and then under a nilrogen gas sttcam. The residue was dissolved in lmL ofrnettanol.Heptaoxyettylene lauryleher― 』25 was added to he extract as an intemal standard,and he resuhing mixture was analyzed by LC/MS。 FlcDw chart * Watば samp昨 500mL 1lμ m Solid phase l Glass flberfllter Acetone 20mL× 2 Ul仕 asonication ーーー恒翌塑orat亜 ] * l Elution三 ト ふ江ehano1 5mL ―恒巨困 ―― Methanol lmL Intemal standard Ethyl Acetate 10mL ―- 176 -― 大 阪府環境情報 セ ン ター 3ヨ ー ド 2-プ ロピニル ブチル カー バ メー ト 対象物質の構造・分子式】 【 C8H12N021 H3C/1生 N火 0/1生 ≡ _≡ cI 言 rl生 H 3-Iodo-2-propynyl butylcarbamate (IPBC) Carbamic acid, butyl― , 3-iodo-2-propynyl ester lodocarb CAS霜 酢手夕 : 55406-53-6 物理化学的性状及び用途】 【 漏 (だ 覇りbg 分子量 融点 281.09 64∼ 66CC 溶 解 性 用 殆 どの有機溶媒 に可溶 水 に難溶 (156ppm/20℃ l.51-1.57 7.05 ) 2.0キ 所用 品等 の抗菌剤 ,殺 菌剤 ,防 カ ビ剤 ,潤 滑油 の防腐剤 犀 令 [「 156mg/L 安全性 ・ 毒性 途 繊維製 品や プラステ ィック製台 ttW モル モ ッ トにお いて皮膚感 作性 有 (そ D の他 ,ウ サ ギの粘膜 に中程度 の刺激性有 ) *「 昭和 62年 3月 して算 出。 化学物質分析法開発 マニュアル (案 )」 に従 って HPLC法 によ り測定 Sl 分析法 水質試料 は固相 カー トリッジに一定流量で通水 し,ア セ トニ トリル 5mLで 溶 出 し 溶 出液 を LC/MS― SIMで 分析す る。 , 試薬・器具】 【 [試 薬 ] ・ IPBC (日 本 オー リンい製 純度 99.7%の 標準品) 。アセ トニ トリル (不 日光純薬 工業 (株 )製 液体 ク ロマ トグラフ用 ) ・ メタノール 毎日光純薬 工業 (株 )製 液体 ク ロマ トグラフ用) -177- │ │ ・ 蒸 留水 (不 日光純薬 工業 (株 )製 液 体 ク ロマ トグ ラフ用 ) [器 具 ] ・ C-18固 相 カ ー トリッジ (Sep Pak Plus併 18:Waters社 製 ) 。水試 料 固相抽 出装 置 (GLサ イ エ ンス社製水分析用 固相抽 出装置 │ :ASPE 599) │ │ 試料 の採取及 び採取試料 の保存】 【 環境庁 「化学物質環境調 査における試 料採取 にあた っての留意事項」に従 う。採取 後 は速や かに前処理 を行 う。 試料液 の前処理 ・調製 】 【 [水 質試料 ] メタノール ,ア セ トニ トリル 5mL及 び蒸留水 20mLで コンデ ィシ ョニ ング した C-18固 相 カー トリッジに,水 試料 固相抽 出装置 を用 いて試料水 を 10mL/minの 流速 で 250mL 通水す る。 水質試料 を通水 した 併 18固 相 カー トリッジは,N2ガ ス を通気 して C-18カ ー トリッジ に残 留 してい る水分 を除去 し,ア セ トニ トリル 5mLで 溶 出す る。溶 出液 を分析試料 と す る。 【 標準溶液 の調製 】 標準品 をメタノール に溶解 して 1.Omg/mLの メタノール溶液 を調 製 し標準原液 とし た。標準溶液 (10∼ 500ng/mL)は 標準原液 をアセ トニ トリルで適宜希釈 して調製 した。 測定】 【 〔 測定条件〕 Vaters 准上夢壁 Alliance 2690 (a)LC条 件 機種 カラム SUMIPAX ODS― A (2.lmm φ×150mm, 5μ m) (と と1) 溶離液 メ タノール (A)/水 (B)(注 2) A(20%,3min)一 一-18min― ―一A(92%,2min), 0,2mL/min カ ラム温度 40R3 注入 里 10 μ L 旦 (b)MS条 件 機種 Vaters 准上夢 壁 ZQ2000 イオ ン化法 ESI一 Negative Caplllary目 巨だ E 3KV Cone電 圧 50V Desolvation gas N2, モ ニ ター イ オ ン m/z 127 500L/hr, ―- 178 -― 870kD 〔 検量線〕 10ng/mL∼ 500 ng/mL濃 度範 囲 での IPBCの アセ トニ トリル 標準溶液 を調製 し,10μ L を注入 して 検 量線 を作成す る。 定量及 び 濃度 の算 出〕 〔 水質試料 を 【 試料液 の前処理・調製 】に従 って処理 した もの を分析試料 とし,LC/MS を用 いて分析す る。 計算値 (ng/L)= LC/MS検 出量 (pg)× 最終液量 (mL)/注 入量 (μ L)/試 料量 (L) 〔 装置検 出限界〕 木分析 に用 い た LC/MSの 装置検 出限界 (IDL)を 下記 に示す (注 物質名 3)。 IDL(ng/mL)試 料量 (mL)最 終液量 (mL)IDL試 料濃度換算値 (μ g/L) IPBC l.4 250 5 0,028 〔 検 出限界及 び定量限界〕 本 分析法 にお け る検 出限界及 び定量 限界 を下記 に示 す (注 物 質名 IPBC 4)。 水 質 (μ g/L) 検 出限界 定量 限界 0.04 0.12 注 【 解】 (注 1)分 析 カ ラムは市販 の ODS(2.lHIEl φ×150Hlln,5μ m)系 で 良い。 (注 2)メ タノール/水 系 の移動相 の場合 がアセ トニ トリル /水 系 より感度 が数倍程度 良 か った。 (注 3)装 置検 出限界 (IDL)は ,平 成 11年 度環境化学 セ ミナ ーの「分析法開発 にお ける IDL算 定手順 の具体案」に従 い次 の よ うに求 めた。 ―- 179 -― IDL (Instrument Detection Limit) 試 試 料 量 (mL) 250 最 終液 量 (mL) 5 注入液濃 度 (ng/mL) 10 装置 注入 量 結 10 (μ L) 果 l 11.8 2 12.4 3 12.2 4 10.9 5 10.7 6 12.0 7 10.9 0.71 標 準偏差 IDL (ng/mL) 1.4 IDL試 料濃度換算値 (μ g/L) IDL=t(n-1,0.05)Xs t(n-1,0,05):危 瞼 率 5%の t値 (片 側 ) (注 質 水 料 0.028 s:標 準偏 差 4)検 出限界及 び定量限界 は平成 11年 度環境化学セ ミナーの「分析法開発 におけ る MDL算 定手順 の具体案」に従 い次 の よ うに求 めた。 添力日 濃度 (μ 結 検 出限界 の定 め方 (算 定法 ) g/L) 0.25 果 1 0.20 2 0。 3 0.25 4 0.24 5 0.22 6 0.23 7 0。 21 0。 22 平 均 標 準偏差 (μ 19 0.020 g/L) -180- CV (%) 9.3 検 出限界 (MDL)(μ g/L) 0.04 定量限界 (MDL× 3)(μ g/L) 0.12 MDL=t (n-1, 0,05)× s t(n-1,0.05):危 険率 5%の t値 (片 側 ) §2 s:標 準偏差 説 解 分析法】 【 [フ ロー チ ャー ト] 水質試料 の分析 250mL 10皿 L/min ESI一 Negative 5mL 【 分析法 の検討 】 1.検 量線 標準物質 の検 量線 を下記 に示す。 IPBCの 濃度 が 10∼ 500ng/mLに な るよ うに希釈調 製 した各 アセ トニ トリル標準溶液 10μ Lを LCに 注入 して作成 した。 y=翔 2.捕 集剤 7x+141 (固 相 カ ー トリッジ)の 検討 環境 水 中 の IPBCを 測定す るた め の捕集剤 として活性 炭 ,ス チ レン ジ ビニル ベ ンゼ ン共重合体等 ポ リマー 系等 を充填 した 固相 カ ー トリッジについ て検討 した。各 国相 カ ー トリッジに 50ng/mLの IPBCを 含 む精 製 水 25mLを 通水 しさ らに水 50mLを 通水 した 後 ,固 相 に残 存す る水分 を除去 し,ア セ トニ トリル 5mLで 溶 出 したアセ トニ トリル 溶 -181- 液 を測定 し回収率 を も とめた。 C18が 最 も高 い値 を示 した。 100 80 60 40 20 0 AC‐ 2 PLS‐3 Pμ 2 C8 HLB C18 3.溶 出液 量 の検討 儀 18カ ー トリッジか らの溶 出溶媒 にアセ トニ トリル を用 い ,溶 出液量 につ いて 検討 した。 そ の結果 ,5mLの ア セ トニ トリル で ほぼ 100%の 回収 率 が得 られ た。 4.捕 集効 率 C18カ ー トリンジ を 3個 直列 に接続 し,濃 度 l ng/mL及 び 10ng/mLの IPBC試 料水 を 100mL∼ 1000mL通 水 して ,各 段 の C18カ ー トリッジに捕集 され た IPBCを 溶 出溶媒 5mL で溶 出 してそ の割 合 を求 めた。 そ の結果 ,1000mLま で は 1段 目の 固相 で 91∼ 103%捕 集す ることがで きた。 5.添 力日回収試 験 河川水 につい て IPBCを 添加 して 0.3μ g/L∼ 1.2μ g/Lの 溶液 を調製 し,添 力日回収試 験 を行 った。 添加 回収試 験結果 定 回 数 回 戸 粘 誘 謙 暴 測 試料 で 1景 1 河川水 2 河)│1水 3 河 )│1水 0.07 0.15 0.29 250 250 250 5 5 5 87.6 82,7 80.8 i,! 6.7 2.9 3.0 6.分 解性 ス ク リエ ニ ング試験結果 初期濃 度 :lmg/L pH O時 間 1時 間 5日 後 暗所 5 100 100 82 7 100 100 92 9 100 99 ―- 182 -― 80 光照射 80 7. 標準物質 のマ スス ペ ク トル 及 び マス ク ロマ トグラム (10ng/mL) Scan ES― 773e3 127 泣 mB 0 ﹁5 1:SIR ofi ChannelES_ 127 22う 0 添力日 試験 のマ ス ク ロマ トグ ラム (上 :無 添力日 , 下 :添 力日量 25,00 0.25μ g/L) l:SIR ofl ChannelES_ 127 22.50 2500 Time 1:SIR ofi ChanmelES_ 1989 1750 ―- 183 -― 2000 127 2250 環境試料 の分析 】 【 大阪府 内南部 の 3河 川 の河川水 IPBCは 検 出 されなか った。 3試 料 につい て分析 した。 いずれ の河川水 か らも 評価 】 【 本方法 によ り,水 試料 中に 10・ μg/L程 度 で存在す る ト ヨー ドー2-プ ロピニル ブチ ルカー バ メー ト(IPBC)の 定量 が可能である。 参考文献 1)生 活衛 生,清 水 充,山 野哲夫 ,野 田勉 ,vol.4,No.3,p.12併 138(2000) Summary A sensitive and selective method was developed for the determination of 3-Iodo-2-propynyl butylcarbamate (IPBC) in environmental water samples using Trace amount of IPBC was by liquid chromatography/mass spectrometry (LC/MS)。 collected on Sep― Pak Plus C-18 cartridge (C-18 cartridge)and eluted with 5mL of acetonitrile. The elute was separated by reversed一 phase liquid chromatography and determined by mass spectrometry. The detection limit of IPBC was O.04μ g/L. Key words: 3-Iodo-2-propynyl butylcarbamate, LC/MS Sep― Pak Plus C-18, Environmental water sample Water sample 250mL Liquid一 Solid Elution Extraction 5mL 10HIL/min ―- 184 -― ESI一 Negative 物質名 分析 法 フ ロー チ ャー ト 備 考 ヾ 固本ロカートリッシ : Sep一 Pak Plus C-18 ESI一 Negative m/z i 127 ・ リッシ 日本ロカート カ ラム : SUMIPAX ODS― A (2。 1lm φ × 15 0Hlln, 5μ m) 検 出下限 :0,04μ g/L アセトニトリル 5 L ―- 185 -― ES}Neptive 研 究機 関名 担 当 者 名 大阪府環境 情報 セ ン ター 上堀 美知子 性 状項 目 nオ クタ ノール /水 分配係数 化 学物質名 併 ヨー ドー2-プ ロピニル ブチル カ ー バ メー ト(IPBC) 測 定法 高速液体 ク ロマ トグラ フ法 (HPLC法 ) 測 定結果 log Pow=2.01 測 定回数 3回 試 薬 とそ の純度 日本オー リンい製 分 析 条 件 純度 99.7%の 標準苦 察 纂 箕 言IWatersイ 砒製 Alliance 2 CI 、 \ N/川 0/14_[三 H カ ラ ム :L― column(2.lHHl φ×150Hlm,5 溶離液 :メ タノール /水 (グ ラジエ ン ト 浙億 差恒:0.2mL/min. 分析 法 の概 要 オ ク タ ノール /水 分配係 数 が既 知 の標 準物質 (ベ ンゼ ン,ブ ロモ ベ ンゼ ン,ビ フ ` ,p,p'一 DDE,ヘ キ サ ク ロ ロ ベ ン ゼ ン )及 び IPBCの 保 持 時 間 を測 定 し,標 準物 質 の 分配係 数 保 持 時 間 の 関係 か ら 目的物 質 の 分配係 数 を求 め た。 標 準溶液 の調製 標 準物質 をアセ トニ トリル に溶解 し,10μ g/mLの 溶液 を調製 した。 ェニル ,ビ ベ ン ジル 沢J定 結果 (log Pow) 検 体番 号 測 定値 1 2.00 測 定値 2 2.02 測 定値 3 2.01 平均 値 2.01 1 2 3 平均値 2.01 そ の他 -186- 標準偏差 0。 01 兵庫県 立健康環 境科学研 究 セ ン ター 直鎖 アルキルベ ンゼ ンスル ホ ン酸ナ トリウム (LAS) Sodiumカ カθ2r‐ Alkylbenzenesulfonates 底 質 構造式】 【 R=C10∼ C14 上 市製 品は,直 鎖 のアル キル基 の炭素数 が 10∼ 14(C10LAS∼ C14LAS)の 5種 類 の 同族 体 を含 んでお り,そ れぞれ の 同族体 は,フ ェニルスル ホン酸基 がアル キル基 の 2位 または それ よ りも内側 に結合す る フェニル位 置異性体 の混合物である。 物理化学的性状および用途】 【 分子量 直 鎖 ア ルキ ル ベ ンゼ ン スル ホ ン酸 サホ リウム 融点 ℃ C101A&320.4 3CXl℃ < cllLへ S:334.4 (C12LAS) hgPow 水溶解度 rЧ /L 0.45 2.OX105 (C12LAS) (C】 2と AS) C12LAS:348.5 LDttn ng/kg 1,2ω (ラ ット】経 口) (C12LAS) (C馳 >喩 H4S03Na C13LASi362.5 醜 上 市 製 品 :F9∼ 13 cl柾 AS:376.5 CAS‐No 直鎖アルキルベ ンゼン スルホン酸ナトリウム 2211‐ 98‐ 5 c12LAS) 用 途 家庭用合成洗剤, PRT嘩 第一種指定化学物質 ェ業用洗浄剤, 政令番号 ll124 乳化剤等の主成分 CI・ 13(CF12)nC6H4S03Na 上市 製 品 :F9∼ 13 ―- 187 -― §1分 析 法 (1)分 析法 の概 要 底 質試 料 に対 して メ タ ノール 抽 出 を行 い ,メ タ ノール を濃縮 した 後精製水 に 混和 し,そ の後 は水 質試 料 の分析 法 を適 用す る。す なわ ち,メ タ ノール 混和精 製 水 を カ ー ト リ ン ジ カ ラ ム で 固 相 抽 出 し ,メ タ ノ ー ル で 溶 出 し て LC心 嗚 心IS‐ SIM負 イオ ンモー ドで定量す る。 (2)試 薬 ・ 器 具 試 薬〕 〔 ・ 直鎖 ドデ シル ベ ンゼ ンスル ホ ン酸 ナ トリウム :和 光純薬製 。ドデ シル ベ ンゼ ンスル ホ ン酸 (ソ フ ト型 ):東 京化成製 。メタ ノール :和 光純薬製 残 留農薬 ・ PCB試 験用 ・ ギ酸 ナ トリウム :和 光純薬製 ABS測 定用 特級 ・濃塩 酸 :和 光純薬製 特級 。水酸化 ナ トリウム :和 光純薬製 。Sep‐ Pak Plus tC18:Waters製 特級 固相 カ ー トリッジカ ラ ム 器 具〕 〔 ・ Concentrator:カ ー トリッジカ ラム に よる固相抽 出 に用 い る。 ・ 超音波洗浄器 :超 音波抽 出や メ タノー ル 再溶解 時 に用 い る。 (3)分 析法 試料 の採取お よび採取試料 の保存 】 【 底質を採取後 ,現 場 にて孔径 2mmの ステ ンレス舗 で舗 った部分 を試料 とし 精製水 ,メ タノールで洗浄 したガ ラス瓶 に採取す る。分析 は試料採取後速やか , に実施す る こととす るが,や む をえない場合 は冷凍保存す る。 試料 の前処理お よび試料液 の調整 】 【 湿泥 10gを メタノール 20mLで 抽 出 (振 とう 10分 間,超 音波 5分 間)し ,遠 心分離 (2500rpm× 5分 間)す る。 この操作 を 2回 繰 り返 し,集 めたメタノー 40mLに メス ア ップす る。 そ の 10mLを 約 lmLま で濃縮後 ,精 製水 で 100mLに なるよ うに混和す る。 これ を ODSな どのカー トリッジカラム (注 1) ルを で 固相抽 出 (通 水速度 :15m口 min)す る。精製水 10mLで 洗浄後 ,ポ ンプ吸引 な どで間隙水 を除去 しメタノール 8mLで 溶 出す る。窒素ガス によ り蒸発 乾固 (注 2)さ せた後 ,超 音波洗浄器 を用 いて メタノール lmLに 再溶解 し試料液 とす る。 ―- 188 -― この試料液 を LC/MS/MS‐ SIM負 イオ ンモー ドで定量す る。 空試験液 の調整 】 【 前処理で用 いたの と同量 の メタノール lmLを 精製水で 100mLに なるよ うに 混和す る。 【 試料 の前処理お よび試料液 の調整 】に従 つて処理 し,再 溶解 したメ タノール溶液 を空試験液 とす る。 【 標準液 の調整 】 標 準には試薬直鎖 ドデ シル ベ ンゼ ンスル ホン酸 ナ トリウム (DBS i C12LASと 同一)を 用 い る (注 3)。 DBS loomgを 正確 に秤 量 し,メ タノール 100mLに 溶 解 して 1,000mg/Lの 標 準原液 を作成す る。標準原液 をメタノールで順次希釈 し 5∼ 100μ g/Lの 範 囲で標準液 の濃度系列 を作成す る。 , 【 標準液お よび試 料 の保存・ 安定性 】 〔 標準液 の保存〕 密封 して冷蔵保存すれば長期間安定である。 試料 の保存〕 〔 冷凍保存すれば長期間安定である。 狽J定 】 【 LC/MMMS分 析条件〕 〔 HPLC分 析条件 ・ カ ラム :Cadenza CD‐ C18(イ ンタク ト社 ),3μ m,4.6× 250mm,理 論段数 50,000 ・ 移動相 :0.lmMギ 酸 ナ トリウム/メ タノール (20:80)(注 4) ・流量 :0,5mL/min 。カ ラム温度 :40℃ ・ 注入量 :20μ L MS/MS分 析条件 ・機種 :ThermOquest社 製 ・ イオ ン源 :最 適化 LCQ(イ オ ン トラップ型 MS) プ レー電圧 :4.OkV,キ ャ ピラ リー電圧 :4.OV,キ ャ ピラ リー温度 :260℃ ) ・ 窒素流量 :100mVmin 。モー ド :エ レク トロス プ レー イオ ン 化法 (ESI)一 選択イオ ン検 出法 (SIM), (ス 負イオ ン測定 -189- ・ 浪J定 イ オ ン (m/z):lWI一 Na](Parent Mass)を プ レカ ー サ ー イ オ ン と し モ ニ タ ー イ オ ン と して m/z184を 用 い る (注 5)。 , Parent Massは 以 下 の 通 り C10LAS :297,C■ LAS :311,C12LAS :325,C13LAS :339,C14LAS : 353 各 同族 体 の ; 〔 検 量線 お よび定量〕 標 準溶液 20μ Lを LC凸 碍A/1Sに 注入 し,注 入量 (ng)ま たは注入 濃度 (μ g/L) とピー ク面積 とを用 いて検 量線 を作成す る。同様 に,試 料液 20μ Lを LC仙 隠A/1S に注入 し,得 られ た ピー ク面 積 か ら検 量 線 を用 い て 定量す る。 C10LASか ら C14LASま で の全 ての 同族 体 を,標 準 と した DBSの 検 量線 で定量 し,そ の合 計 値 を DBS換 算 LAS濃 度 とす る (注 3)。 底 質試 料濃度 (ng/g‐ dry)=検 出量 (ng)× 4/試 料量 (g‐ d呼 ) 底質 の試 料 量 として は含水 率 を使 つて得 られ た 乾燥試 料 量 を用 い る。 各 同族 体 の 同定 は ,C12LASに つい ては標 準 の DBSを 用 い ,そ れ以外 の 同族 体 につ いて は ,各 同族 体混合物 (市 販試 薬名 ドデ シル ベ ンゼ ンスル ホ ン酸 (ゾ フ ト型 );東 京 化成製 )の メタ ノマル 溶液 を用 い る。家庭用 LAS系 合成 洗剤 の メタ ノール 抽 出液 を用 い るこ とも可能で あ る。 低濃 度域 で の検 量線 を図 1に 示す 。 y=4074156x+37640 8000000 R2〓 個 CD 09996 6000000 G G 4000000 0 L 2000000 0 0 05 1 S0 15 2 ng 100 μg/L inieCtiOni ConcentrauOn 図 l MS/MS分 析 に よる低濃度域 での検 量線 ―- 190 -― 〔 装置検 出下限〕 装置検 出下限 (IDL)を 以下に示す (注 試料量 10働 mL 最終液量 6)。 装置検出下限(IDL) lmL O,77pg/μ L 試料換算濃度 O.llC177μ g/L 〔 検出下限および定量下限〕 底質試料に関する検出下限 (MDL)お よび定量下限 (MQL)を 以下に示す (注 7)。 試料量 82g― dry 最終液量 lmL 同族体 CllLAS 検 出下限 l.ong/g― dry 定量下限 3 0ng/g― dry C12LAS o.9ong′ g― dry 2 7ng/g_dry C13LAS l ong/g‐ dry 2.9ng/g― dry と 角卒 (4) と 1)ア セ トン 10mL,メ タノール 10mL,精 製水 10mLで コ ンデ ィ シ ョニ ン グを 行 う。 ただ し,「 §2 解説 」 で示 した理 由に よ り,コ ンデ ィ シ ョニ ングの 前 にカ ー トリッジカ ラム にメタノール lmLを 通液 し,LASの バ ックグラ ウン ド をチ ェ ックす る。 バ ックグラ ウン ドが 高 いカ ラム は用い な い方 が よい。 2)窒 素 ガ スの 吹 き付 けを特 に強 くしない 限 り,通 常 では気散 ロス はない。 3)標 準 に 関す る検討 につ いて は 「 §2 解説 」 で示 した。 4)0.lmA/1ギ 酸 ナ トリウム は ク ロマ トピー ク形 状 の 改善 の た めに用 い た。 ピー ク形 状 が 良好 の場合 は水 (精 製水 )で も良 い。 5)MS/MS分 析 の マ スス ペ ク トル につ いて は 「 §2 解説 」 で示 した。 6)IDLは ,環 境 庁資料 「環境調査 にお け る検 出下限値 の算 出 につい て 」 (1999) に従 っ て ,以 下 の通 りに算 出 した。測 定時 の 代表 的 な ク ロマ トグラム をあわ せ て示 す。 -191- 表 1 標準 DBSに よる装置検 出下限 LCttSttS(DBS 4μ 図2 (IDL) g/L) 1DL測 定時 の代表 的 な ク ロマ トグラ ム ―- 192 -― 7)LASが 含 まれ な い河川底 質試 料 を得 るこ とは難 しい こ とか ら,検 出下限お よ び定量 下 限は,IDLの 場合 と同 じ環境庁 資料 に従 い ,LAS濃 度 が低 い河川 底 質 試 料 を用 いて試料 中の 同族体 を標 準無添力日で 測 定 し,以 下 の通 りに算 出 した。 この試 料 では C14LASは 不検 出 で あ つ た。C10LASに つい ては ,低 濃度 のた めに 7回 の繰 り返 しの 中 に不 検 出 が含 まれ ,検 出濃度 が安定 して得 られ なか った の で 下 限値 を算 出 しなかった。 表 2 標 準無添力日での検 出下限 (MDL)お よび 定量下限 (MQL) LC/MS/MS 8.2 1 C13LAS 3 0 2 3 8 2 3 ︲ 3 0 2 3 6 5 3 標 準偏 差 (ng/g) ︲ 3 3 (7回 ) 6 7 2 結果 (2回 ) 結果 (3回 ) 結果 (4回 ) 結果 (5回 ) 結果 (6回 ) 0.498 CVO/O 16.8 検出下限 (ag/g) 1.0 下 限 (n 2.9 ・ 検出下限‐ tcn■ ,005)X標 準偏差 セ 定量下限導 X検 出下限 ―- 193 -― , §2解 説 【 分析法】 フローチャー ト〕 〔 メ タ ノール 抽 出 (振 と う 10min,超 音 波 5min) 20m L 抽 出 メ タ ノール を合 わせ メ ス ア ップ 40mL 固相 抽 出 Scp‐ Pak 濃縮 ・ 乾固 (15mVmin) PIus tC18* メタノール 再溶解 (超 音 波 30sec) N2気 流 中 ★ カ ー トリッジのバ ンクグラ ウン ド濃度 につ い て,コ ンデ ィシ ョニ ング前 にメ タノール lmLを 通液す る こ とに よ リチ ェ ック し,バ ックグラ ウン ド濃度 が 高 いカー トリッジを用 い な い よ うにす る (〔 分析法 の検討〕 (1)参 照 )。 コ ンデ ィ シ ョニ ングは ,ア セ トン 10mL,メ タノール 10mL,精 製水 10mLの 順 で行 う。 〔 分析法 の検討〕 (1)固 相 カ ー トリッジカ ラ ムの コ ンデ ィ シ ョニ ングお よび ブ ラ ンク 通 常 の コ ンデ ィ シ ョニ ングで はア セ トン 。精製水 の み の使 用 で よい。しか し , コ ンデ ィ シ ョニ ング前 の 固相 カ ー トリッジカ ラム をメ タ ノール 抽 出 した ところ 微量の IAS(C10∼ C14LAS)が 検 出 され ,こ れが ブ ラ ンク値 を増加 させ る大 き な要因 にな つてい る こ とがわか つ た。 ―- 194 -― , カ ー トリッジカ ラムのバ ックグラ ウン ドを明 らかにす るために, コンデ ィシ ョニ ング前 にメタノール lmlを 通液 して,メ タノール 中の LAS濃 度 を測定 した。 汎用性 が高 い Sep‐ Pak Plus tC18お よび PS-2の 任意 の各 20個 に関す るバ ック グラ ウン ド濃度 の頻度分布 (C12LASの み を表示 )を ,図 3に 示す。 口 tC18 ■ PS2 のmOE 七耐 o︼o . ⊇∠ 争 ゞ ずず ♂すφ が がぎゴぎ C12LAS in lmL ofmcthanol(μ g/動 図 3 固相 カ ー トリッジカ ラ ムの LAS(C12LAS)ノ ミックグ ラ ウン ド濃度 この よ うに LASの 溶 出量 はカ ラ ムの種類 よつて異 な り,tC18と PS‐ 2と を比 較 した場合 ,後 者 は前者 の数 十倍 以上多 かった。さらに ,同 じ Sepい Pak Plus tC18 で も, ロ ッ トや そ の他 の違 い に よ つ て溶 出量 が増加 す る場 合 がみ られ た。 この カ ー トリッジ 中の LASは アセ トン に よる コ ンデ ィ シ ョニ ン グでは十分 除去 され なか っ た。 そ こで ,カ ー トリッジカ ラム としては tC18を 用 い ,コ ンデ ィ シ ョニ ン グに 関 して はメタノール 洗浄過程 を導入 し,ア セ トン 10mL,メ タノー ル 10mL,精 製 10mLの 順 で行 うこ とと した。 また ,tC18で もバ ックグラ ウン ド濃度 が 高 い 場合 が あ るこ とか ら,コ ンデ ィ シ ョニ ン グ前 にメタノール lmLを 用 いてバ ック グラ ウン ドの チ ェ ックを行 い ,高 い 場合 (メ タノール lmL中 の C12LAS濃 度 20 μg/L以 上 を 目安 とした )に はそ のカー トリッジカ ラム を用 い な い こ ととした。 さ らに,試 料 中の LAS濃 度 が低 い こ とが予想 され る場合 には ,使 用す るカ ー ト リッジ ご とに コ ンデ ィ シ ョニ ング後 のブ ラ ンク値 を求 め ,試 料 測 定 値 か ら差 し 水 引 いた。 (2)標 準 の選択 5種 類 の 同族 体 の 中で ,C12LASに つ いて は純物質 の DBSが 和光純薬 よ り市 -195- 販 され てお り,標 準 として用 い る こ とがで き る。 そ の他 の 同族 体 (C10,Cll, C13,C14LAS)に つ いて は ,HPLC分 析 の場合 には,東 京化成製 LAS同 族 体混 合物 (試 薬名 ドデ シル ベ ンゼ ンスル ホ ン酸 (ソ フ ト型 ))を 用 い る方法 が 「要調 査項 目等調査 マ ニ ュ アル (水 質 ,底 質 ,水 生生 物 )」 (平 成 12年 12月 環境庁 水質保 全 局水 質 管 理課 )に 示 され てい る。 す なわ ち ,各 同族 体 のアル キル基 の 長 さや結合 位 に違 いが あ って も,ベ ンゼ ン環 へ の 電子供 与効果 が等 し くモル 蛍 光係数 は等 しい と仮定 し,HPLC― 蛍光検 出器 に よる測定 で求 め られ た LAS同 族 体混合物 中 の 各 同族体 の ピー ク面積 と,既 知濃度 の DBS(C12LAS)標 準溶液 の ピー ク面積 よ り,分 子 量比 を用 いて 同族体混合物 中 の 各 同族 体 の濃度 を求 め (分 子量比法 ),そ れ に よ り各 同族 体 の検 量線 を作成 す る とされ てい る。 この方法 を MS分 析や MS/MS分 析 に適 用す るた めには ,各 同族体 の イオ ン 化効率 が 等 しい こ とを仮 定す る必 要 が あ る。 しか し,こ の仮 定 が成 立 しない こ とが MS仙 隠 分析結果 よ り明 らか にな つ た。MS/MS分 析 で は ,後 述す るよ うに , いずれ の 同族 体 か らも,最 も相対強度 の 強 い フ ラグメ ン トイオ ン として m/z184 のイ オ ンが 得 られ た。 した がって ,こ の イ オ ン を沢」 定イ オ ン とす る こ とで ,各 同族 体 に共 通 の検 量線 を作成 で き る (単 一 検 量線法 )こ とが期待 され た。 しか し,図 4の よ うに,同 族 体混合溶液 中の ,各 同族 体 の MSピ ー ク面積 と MyMs (Ms2)ピ ー ク面積 との 比 は各 同族 体 で一定で はな く,CllIASを 頂 点 に山形 の パ ター ン を示 した。 これ は ,イ オ ン化効 率 が 各 同族 体 で異 な り,MMMS分 析 で はそ の違 いが相乗 的 に表れ るた め と推察 され た。 2 ■ 聟 解 旧 ヽ︱ 判∽〓卜 ∽〓 C10LAS 図 4 CllLAS C12LAS C13LAS C14LAS 各 同族 体 の MS2心Isピ ー ク面積比 実際 ,同 じ同族 体混合溶液 を用 い た場合 で も,MSピ ー ク面積 を用 い た分子 量 比法 と,MS/MSピ ー ク面積 を用 い た 単 一 検 量線法 とでは ,得 られ た 各 同族 体 の 濃度 が 一 致 しなか つた。 一 方 , 和光純雰塁か らイ ま,LAS Standard Solution(以 下 ,言 式薬 LAS SOl。 と「leす ) と言 う試薬名 で ,5種 類 の 同族体 の濃度既知 メタ ノール 混合液 (各 100mg/L) が販 売 され てい る。 この 中の C12LASに つ いて ,マ ススペ ク トル お よび マス ク ―- 196 -― DBSの それ と比 較 した ところ,試 薬 DBSで は 最 も相対強度 の 強 い フ ラグメ ン トイオ ン は m/z184で あ っ たが ,試 薬 LAS SOl. ロマ トグラ ム を同 じ和光純薬製 の場合 には m/z171が 得 られ ,ピ ー クの リテ ンシ ョン タイ ム も多少長 くな った。 そ こで ,市 販 の LAS系 合成洗斉J中 の C12LASを m/z184お よび 171で それ ぞ れ MSA/1S分 析 した ところ,m/z184に 比 べ て m/z171の 場合 の ピー ク面積 は非 常 に刻ヽさか っ た。 これ は ,試 薬 IAS SOl.中 の C12LASと 試 薬 DBSと では ,同 じ C12LASの 異性 体含 有割合 が試 薬 DBSに 類似す るこ とを示 唆 してい る。 したが って ,合 成洗剤 由来 の LASが 多 く含 まれ る環境試 料 の測 定 には ,試 薬 LAS SOl.よ りも試 薬 DBSを 同族体で も異性 体 の含 有割合 が異 な り,市 販合成洗剤 中 の 標 準 とした方 が 妥 当 で あ る と判 断 され た。 以 上の 点か ら,試 薬 求 めるこ ととした DBSを 標 準 として用 い ,各 同族体 の濃度 を DBS換 算 で (DBS換 算法 )。 ちな み に ,上 記 同族体混合溶液 の各 同族体濃 度 を,DBS換 算法 と分子 量比法 とで比 較 した ところ,C12LASに 対す る各 同族 体 の分子量 の違 いが 最大 で も 10%程 度 で ある こ とを反 映 して ,大 きな相違 は生 じなかった。 (3)マ ススペ ク トル 各 同族体 の MSス ペ ク トル を図 5に 示す。 図 5 C10∼ C14LAS同 族 体 の MSス ペ ク トル -197- C12LAS(DBS) を例 とした MS/MSス ペ ク トルを図 6に 示す。プ レカーサー イオ ン は m/z325 (Parent Mass)で あ る。 図6 C12LASの MS/MSス ペ ク トル 最 も相対強度 の 強 い フ ラグメ ン トイオ ン として m/z184(Product Mass)が 得 られ た こ とか ら,図 7に 示 され るよ うに,CH3(CH2)9‐ のアル キル鎖脱 離 に よる フ ラグメ ンテ ー シ ョンが推 察 され た。 この フ ラグメ ン トイオ ン は他 の 同族 体 で も共通 に認 め られ た。これ らの結果 か ら,MS/MS分 析 の狽J定 イオ ンに は m/z184 を用 い る こ ととした。 図 7 C121ASの フ ラグメ ンテ ー シ ョン MyMS分 析 にお ける最適 コ リジ ョンエ ネ ル ギー につい ては ,以 下 の通 りで あ る。 イ オ ン トラ ップ型 質量分析計 で は , トラ ップ室 の 中へ 低圧 のヘ リウム ガ ス が 導 入 され ,ヘ リ ウ ム ガ ス 分 子 の 衝 突 に よ つ て 対 象 分 子 イ オ ン の 衝 突 解 離 (CID i Colhsionい Induced Dissociation)が 生 じるが ,こ の 時 の 解離 エ ネ ル ギ ー は ,%を 単位 とす る相対衝突 エ ネ ル ギー (RCE:Relat e Co■ ision Energy) で表 わ され る。RCEの 値 は,evを 単位 とす る解離 エ ネ ル ギー に概 ね 対応 す る と され て い る。 C12LASに つ いての RCEと 感 度 との 関係 (図 8)よ り,RCE50% に ピー クが認 め られ た こ とか ら,最 適 コ リジ ョンエ ネ ル ギ ー として 50%を 用 い ―- 198 -― た。 他 の 同族 体で も同様 の結果 が得 られ た。 ︵OH×︶ヽO ︼ メ ヽ 。 40 45 50 55 60 65 70 75 80 Rclative Collision Encrgy(9o 図 8 C12LASの MSA/1S分 析 にお け る相対衝 突 エ ネ ル ギー と感 度 との 関係 (4)マ ス ク ロマ トグラ ム 東 京化成製 同族 体混合物 の メ タノール 溶 液 か ら得 られ た ,5種 類 の 同族 体 の MSIMSク ロマ トグラ ム を図 9に 示 す。 DMataLsM0419To4● ‐ 01胞 ■10 図 o4,19n411:24:14 9 LAS各 同族 体 の MS凸碍 ク ロマ トグ ラム (5)低 濃度 添力日回収 実験 添力日後 の濃 度 と して 100ng/g‐ dryに な る よ うに標 準 -199- DBSを 河川底 質約 lgに 添加 し,低 濃度添力日回収実験 を行 った。結果 を表 3お よび 図 10に 示す。表 に示 され るよ うに良好な回収率 が得 られた。 表 3 添力口回収試験結果 河サII底 質 添加河サII底 質 1 一 呻 “ い “ ” い ・ 胆 ね Standard cDB動 100pg/L River sedinent(C12LA動 Spiked r 図 10 er sediment(CttLA動 低 濃 度 添 力日回収 実 験 の MttMSク (縦 軸は同―スケール) ―- 200 -― ロマ トグ ラ ム 事 例 評価 】 【 本法 では,高 感度で高同定能 を有す る MS/MS分 析法 を導入す ることによ り , 試料量 の低減 が実現 できた。そ の ために,マ トリックスの妨害 を減少 させ るこ とができ,カ ー トリッジカ ラム に関す るバ ックグラウン ドチ ェ ック法 の導入 と 合 わせ ,複雑 な前処理 な しに底質 中の ng/g‐ dryレ ベル の LASを 分析す ることが 可育ととなった。 担 当者氏名 。連絡先 古武 家善成 兵庫 県 立健康環境科 学研 究 セ ン ター 〒654‐ 0037 神 戸市須磨 区行 平 町 TEL:078‐ E― Inaユ 735‐ 691l 3‐ 1‐ FAX:078‐ 27 735‐ 7817 :voshinarl kobuke@13rethVΩ 堅Jp ―- 201 -― Sodiumカ カθβ/‐ Alkylbenzenesulfonates Flow ChaH Extraction wid1 20mL ofmehanol (Shating fOr 10m Ultraso , cation fOr 5= n) Tlvo Omcs Attustnentto 40mL Separation of 10mL th mcthanol 缶om 40mL ofmedlanol Mixhgto 100mL SPE(15mL/mi■ ) ofdistillcd watcr Scp‐ Pak Plus tC18 Rc‐ dissohtion win lmL ofmehanol Sunll■ ary A high― sensit e analysis for sodium linear― alkylbcllzcncsulfonatts(LAS)in f er sedunent was developcd by using a si=nple pretteatncnt and LC/MS/MS Inethod. A10g of、 vet sedi=nent sample was cxtracttd wi血 20HnL ofFnethanol for mo titncs and methanol uscd for cxtraction was attusttd t0 40mL.A10mL separated from 40mL of mcthanol was concentrated to ca,lnaL and inixed to 1001nL ofdistillcd watctt followed by the solid phasc extraction(SPE)using ODS type cartridge column.Trapped LAS were selectivcly clutcd from the cartridge with 8nlL of methanol and dried. Salnple exttact re― dissolved in lmL of mchanol was suttected tO LC/MS/MS― SIM analysis with ESI probe in thc ncgative ion lnode. Precursor ions p正 _Nal… for iVe kinds of LAS homologues(C10い C14LAS)and mOnitor ion w/z 184 common to the homologues wcre used. Linear― dodecylbenzenesulfonate -202- │ ω BS,CJ2LAS)was uSed as standard and the concentration of dctccted LAS was expresscd in DBS basc.h the casc of 10g samplc,minimum limits of dettcdon and dcterminttion of three mttOr hOmOlogues wcre O.90-1.OnB/g― dry and 2,7-3.Ong/8-dry」 respcctively. ―- 203 -― l 「 岡山県環境保 健 セ ンター 短鎖塩素化 パ ラフ ィ ン Short― Chain Polychlorinated Parafflns(C10∼ C13) 対象物質及 び化学式 】 【 塩素化パ ラフィン (CPs) 別名 :ク ロロパ ラ フ ィ ン 塩 化 パ ラフ ィン CnH2n+2-X ClX xは 塩素数 nは 炭素数 :10∼ 30、 短鎖 中鎖 長鎖 分子量 比重 5 1 1.13 6 1.26 419.1 4 2 8 488.0 6 545.3 1.40 1.17 . 4 2 10 683.1 21 1062.0 1.22 分解温度 0 0 一0 0 3 3 5 1 3 273.7 5 342.6 8 445,9 4 350.2 0 0 0 0 〇 5 5 5 6 6 2 2 2 2 2 CI 塩 素化率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 塩 素化 率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 塩 素化率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 6 6 5 1 2 6 4 2 5 1 3 1 8 8 6 4 4 0 9 2 2 1 2 2 2 4 4 2 2 1 9 1 1 0 5 7 2 1 2 1 8 0 6 5 7 1 1 3 0 0 8 9 4 5 5 3 5 6 鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖 短短短中中中長長長 9 8 3 物性】 【 CI% C 区分 in=lo∼ 13 (12) :n=14∼ 19 (15) :n=20∼ 30 (24) IogPOW 外 観 低粘性液体 4.39-6.93 低粘性液体 5.47-7.3 粘桐性液体 粘桐性液体 粘桐性液体 粘稲性液体 高粘桐性液体 高粘桐性液体 白色 固体 用途 】 【 塩 素化 パ ラ フ ィ ン類 (CPS)は 、塩 化 ビニル ポ リマー の二 次可塑剤 として拡 張特性や 耐老化性 の 改善 に用 い られ るほか 、防燃 性 、綾 水性 に優 れ 、塗料 添加剤 、 ゴ ム配合剤 、 布 地 の 防炎 、防水剤 に も使 用 され る。 電気絶縁性 が 良 い こ とか ら、可塑剤 として電線 の 被覆材 に配合 され 、 また、極圧 添加剤 として、切 削油 、潤 滑油 に も配合 され る。 短鎖 CPsは 主 として切 削油 、金属加 工 油剤 、封 止 剤 、 ゴム 、繊維等 の難燃剤 、皮革 処 理剤 、塗料 、 コー テ ィ ング剤 等 の用途 に 、 中鎖 CPsは 主 として塩 化 ビニー ル ポ リマー の 可塑剤 として使 用 され てい る。 ―- 204 -― §1分 析 法 (1)分 析法 の概 要 本分析法 は 、短鎖塩 素化 パ ラ フ ィン (CPs、 炭素数 :10∼ 13)を 分析姑象 とす る。水質 試料 は、 ジク ロロメタンで抽 出後、 アル ミナカ ー トリッジカ ラムでク リー ンア ップ し、底 質及 び生物試料 は、 アセ トンで抽 出後、 アセ トニ トリル /ヘ キサ ン分配 、硫酸洗浄 を行 つ た後 、 アル ミナカ ー トリンジカ ラム及 び GPC(Gel Perlneation ChromatograPhy)で ク リ ー ンア ップ し、LC/MS(APCI― Negttive)を 用 いて定量す る方法であ り、 中鎖CPs(平 均炭 素数 :15)も 同時分析可能である。 (2)試 薬及 び器 具 試薬・器具】 (注 1) 【 試薬〕 〔 CPs標 準品 :①PЮ mochem社 製標準品 (短 鎖 :C10、 Cll、 C12、 C13) ②味 の素 ファイ ンテクノ社製エ ンパ ラ 短鎖 :L-45(C12、 45%Cl)、 L-50(C12、 51%Cl)、 K-65(C12、 63%Cl) ③東 ゾー社製 トヨパ ラックス 短鎖 :250(C12、 50%Cl)、 265(C12、 64%Cl)、 270(C12、 69%Cl) 中鎖 :145(C14.8、 招 %Cl)、 150(C14.8、 50%Cl)、 長鎖 :A40S(C24、 41%Cl)、 A50(C24、 51%Cl) ④和光純薬製40%及 び70%塩 素化物 (長 鎖) ヘ キサ ン、アセ トン、 ジクロロメタン、アセ トニ トリル 、シ クロヘ キサン、無水硫酸ナ ト リウム、塩化 ナ トリウム :残 留農薬分析用またはHPLC分 析用 硫酸 :精 密分析用、そ の他試薬は、特級試薬 を用 い る。 精製水 :超 純水製造装置 (ミ リポア社製 Mil■ ― Q SP,TOC。 )に よる精製水をジクロロメタ ンで 2回 洗浄 して用 い る。 アル ミナカー トリッジカラム :Supelclean LC― AluH na― N6 Tube,2g(SLIPELCO社 製) ー ス IPURADISK 25GDo511m ー ル ン ポ シ リ ジ フ ィル タ デ ィ ザブ φ、lμ m、 GMF-15ω (W hatman社 製 ) 〔 試薬 の安 全 性 。毒性〕 硫酸 :皮 膚等 に触れ る と有害 であ り、腐食 J性 も有す る。 〔 器具〕 ロー タ リエバ ポ レー タ (恒 温槽付 き):抽 出液 の濃縮 に用 い る。 振 と う器 :液 々抽 出 に用 い る。 超音波洗浄器 :底 質試料 の超音波照射 に用 い る。 マ イ ク ロシ リンジ :標 準液 の添加 及帆 C/MSの 注入 に用 い る。 注射筒 (lChl):シ リンジフ ィル ター を用 い たろ過 に用い る。 試料採取瓶 (共 栓付 き全 ガ ラス製 )、 分液 ロー ト (2L、 200ml、 250ml)、 トール ビー カ ー (100ml、 200ml)、 ナ ス 型 フ ラス コ (50ml、 100ml、 200ml)、 共栓付 き三角 フ ラス コ (1 00ml)、 ス ピ ッツ型共栓付 き試験 管 (10ml)、 パ ス ツー ル ピペ ッ ト :ア セ トンで洗浄 し、 ―- 205 -一 乾燥 して用 い る。 GPCカ ラ ム :昭 和 電 工 CLNPak PAE-2000 AC(プ レ カ ラ ム :PAE― G AC) テ フ ロ ン製 ライ ンフ ィル ター (オ シネ型 :ジ ー エル サイエ ンス社製、 GPCプ レカ ラムの 前 に装着す る) (3)分 析 法 試料 の採取及び保存 】 【 「化 学物質環境調査試料採取要領」に従 う。前処理操作 は、試料採 取後 、速やかに行 う。 試料 の前処理 】 【 〔 水質〕 試料 lLを 2Lの 分液 ロー トに採取 し、塩 化 ナ トリウム50gを 加 えて十分混合 ・ 溶解 す る。 試料容器 (ガ ラス製 )を ジク ロロメタ ン用 い て数 回洗浄 し (ジ ク ロロメタン総容量 10m、 注 2)、 得 られた ジク ロロメタ ン洗液 を分液 ロー ト内の試料水 に合 わせ 、約 10分 間振 と う 抽 出 し、十分静置 してジク ロロメタン抽 出液 を採取す る。水層 は ジクロロメタ ン50耐 を用 いて振 と う抽 出操作 を更 に 1回 繰 り返 し、得 られ たジク ロロメタ ン抽 出液 は200mlの トー ル ビー カ ー に合 わせ 、ヘ キサ ン20mlを 添加 した後、無水硫酸ナ トリウム を用 いて脱水す る (注 3)。 抽 出液 をデカ ンテ ー シ ョンに よ り200mlの ナ ス型 フ ラス コ に移 し、残澄 の無水 硫酸ナ トリウム はヘ キサ ン を用 いて数 回洗浄 し、洗液 はナ ス型 フ ラス コ中の抽 出液 に合 わ せ る。抽 出液 は、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 い て35℃ 以下 で減圧濃縮乾 固後 (注 4)、 ヘ キサ ン 5耐 を添加 して再度減圧濃縮乾 固 し、ヘ キサ ン約 l mlを 添加 した後 、超音波 を照 射 して溶解 (注 5)し 、試料抽 出液 とす る。 〔 底質及 び生物〕 試料約 20g(底 質 は乾泥換算試料 量 として 10g相 当、注 6)を 100mlの 遠心分離管 に採取 し、精秤す る。 アセ トン50 を加 え、密栓 して 10分 間振 とう (注 7)し た後 、 10分 間超音 波抽 出す る。遠 心分離 (3,000rpm、 lo分 )を 行 い 、得 られたアセ トン抽 出液 は、予 めアセ トンで洗浄 したガ ラス線維 ろ紙 (GF/A、 110mm φ)で ろ過 (注 8)し た後 、20blの ナ ス 型 フ ラス コに移す。残澄 にアセ トン50mlを 加 え、振 と う (注 7)・ 超音波抽 出・遠心分離 ・ ろ過操作 を繰 り返 し、得 られ た抽 出液 は先 の抽 出液 と合 わせ る。 アセ トン抽 出液 は、 ロー タ リー エバ ポ レー タを用 いて約 2Chlま で減圧濃縮 し、予 め 5% 塩 化 ナ トリウム溶液 50mlを 加 えた200mlの 分液 ロー トに移 し、濃縮 に用 い たナ ス型 フ ラス コは 、 ジク ロロメタン50mlを 用 いて洗浄 し (数 回に分 けて洗浄 )、 洗液 は分液 ロー トに移 し、 10分 間振 と うを行 い 、十分静置後、分液す る (注 9)。 水層 は 、再度 ジク ロロ メタ ン 25mlを 用 いて再抽 出 し、抽 出液 は先 のジク ロロメタ ン試料抽 出液 と合 わす。ヘ キサ ン20d を ジク ロロメタ ン試料抽 出液 に添加 した後、無水硫酸ナ トリウム を用 い て脱水 す る (注 3)。 抽 出液 をデカ ンテ ー シ ョンに よ り200mlの ナ ス型 フ ラス コに移 し、残澄 の無水硫酸ナ トリ ウム はヘ キサ ンを用 いて数 回洗浄 し、洗液 はナ ス型 フ ラス コ中の抽 出液 に合 わせ る。抽 出 液 は、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 いて35℃ 以下 で減圧濃縮乾固 (注 4)し た後 、 5 の ヘ キサ ンを添加 して超 音波照射 に よ り溶 解す る (注 5)。 抽 出液 を10Chlの 分液 ロー トに移 し、更 にヘ キサ ン 5 ml及 びヘ キサ ン飽 和 アセ トニ トリ 1/酎dを 用 いて抽 出液 を分液 ロー トに洗 い込み (数 回 に分 けて洗 い込む )、 10分 間振 と う ノ を行 い 、十分静置後 、 アセ トニ トリル 層 を分液 し、200mlの ナ ス型 フ ラス コ に移す。 ヘ キ レ50mlを 添加 後、10分 間振 と うし、十分静置後、 サ ン層 は、再度ヘ キサ ン飽和 アセ トニ トリア -206- 分液 し、先 のアセ トニ トリル 抽 出液 と合 わす (注 10)。 アセ トニ トリル 抽 出液 は、 ロー タ リー エバ ポ レー タを用 いて約 35℃ 以下 で乾 固寸前 まで 減圧濃縮 し (注 4)、 ノナ ンlml及 び ヘ キサ ン10mlを 添加 して再度減圧濃縮 (注 4)し た 後 、ヘ キサ ンlCldを 添力日し、超音波照射 を照射 して溶解す る (注 5)。 試料液 は 、ヘ キサ ン90 を用 いて250mlの 分液 ロー トに移 し (注 11)、 決硫 酸 10測 を加 え、穏や かに振 と うす る。分液 によ り硫酸層 を除去 した後、更 に濃硫酸 5耐 をarlえ 振 と う 洗浄す る。 この操作 を硫酸層が着 色 しな くなるまで繰 り返す (注 12)。 洗浄後 、ヘ キサ ン 試料液 は、予 め 5%塩 化 ナ トリウム溶液 30mlを 加 えた250dの 分液 ロー トに移 し (注 13)、 穏や かに振 と うして洗浄す る (注 14)。 ヘ キサ ン試料液 は、再度 5%塩 化 ナ トリウム溶液 20mlを 用 いて再度振 と う洗浄す る。得 られ たヘ キサ ン試料液 は、200mlの トール ビー カ ー に移 して無 水硫酸ナ トリウム を用 いて脱水す る。試料液 を20随 1の ナ ス型 フ ラス コに移 し、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 いて35℃ 以下 で減圧棧縮乾固 (注 4)し 、ヘ キサ ン約 l を 添加 した後 、超音波 を照射 して溶解 (注 5)し 、試料抽 出液 とす る。 試 料液 の調製 】 【 予 めヘ キサ ンlChlで 洗浄 したアル ミナカ ー トリッジカ ラム (注 15)に ス ピ ッツ型試験 管 (lChl)を セ ッ トした後 、試料抽 出液 をカ ラム に負荷 し、液面 をカ ラムベ ッ ドまで 下げて か ら、2%ジ ク ロロメタ ン含有ヘ キサ ンlChlを 用 い て濃縮容器及 びカ ラム壁面 を洗 い なが ら 試料 をカ ラム に負荷す る。 ス ピ ッツ型 試験管 (10耐 )を 交換 し、更 に30%ジ ク ロロメタ ン 含 有 ヘ キサ ン10mlを 用 いて短鎖CPsを 溶離 (第 2分 画 )す る (注 16)。 第 2分 画 の溶 出液 は、 窒 素吹 きつ けによ り0.5 まで濃 縮 し、 アセ トン を用 いて 2耐 とす る (注 17、 注 18)。 試料液 (ア セ トン溶液 )を GPC装 置 (注 19)に 注入 し、CPsの 溶 出す る分画 (12.75∼ 1 4.5min、 注20)を 分取す る。分取液 は 、 窒 素吹 きつ けによ り溶 媒 を除去 (注 4)し た後 、 Xl.5耐 を正確 に添加 した後 、超音波 を照射 して溶解 (注 5)し 、試料液 とす アセ トニ トリノ る。 GPC装 置 の操作条件 は、下記 の とお りである。 :昭 和 電 工 CLNpak PAE-2000 AC(プ レ カ ラ ム :PAE― G AC) ライ ンフィル ター :ジ ーエル サイエ ンス テフロン製 ライ ンフィル ター (注 21) 移動相及 び流速 :シ ク ロヘ キサ ン/ア セ トン (5:95) 4 mVmin(と ψ2) カ ラム温度 :40℃ 注入量 :2 ml(サ ンプルループ容量 :2 ml) サイクル タイ ム :30min(洗 浄時間を含 めると 1時 間) 検 出器 :紫 外吸収検出器 (UV:33働 m)ま たは示差屈折検出器 (RI) レエ ン なお、分取開始前及び分取終了の度 に、テ トラ ヒ ドロフラン (THF)/ト ァ (1:1)2 mlを GPC装 置 に注入 し、カラムを洗浄す る。 カ ラム 空試料液 の調製 】 【 [水 質試料 ] 予めジクロロメタンで2回 洗浄した精製水10m を試料 として、 【 試験の前処理】及び 試料液の調製】の項に従つた操作をして得た試料液を空試料液とする。 【 [底 質 。生物試料] 予めジクロロメタンで2回 洗浄 した精製水Ю耐 を試料として、【 試験の前処理】及び 【 試 料液の調製】の項に従つた操作をして得た試料液を空試料液とする。 -207- 【 標 準液 の調製 】 市販 工 業製 品を標 準 品 とす る場合 は、各標準物質 100mgを 正 確 に秤取 り、 ジク ロロメタ ン を用 いて溶解 し、正 確 に1∞皿 に定容 して 、 1000 μg′ の標 準原液 とす る。 標準原液 10mlを 正確 に採取 し、窒素吹 きつ けによ り乾 固直前 まで濃縮 (注 4)し た後 、 希釈用溶媒 (ヘ キサ ン :固 相 シ リカ等添力日回収試験用、 アセ トン :GPC等 添力日回収試 験 用、アセ トニ トリル :添加 回収試験及 び検量線用 )を 用 い て正確 に100mlに 定容 して 、 100 μg′ 耐 の標準液 を作成す る (注 23)。 検量線 は、PrOmochem社 製標 準品 (C10、 Cll、 C12、 C13)を 窒 素吹きつ けによ り乾 固 直前 まで濃縮 (注 4)し た後 、 アセ トニ トリル で定容後、各標準液 を混合 。希釈 し、各物 質 の濃度 が0,01μ g/ml∼ lμ g/mlの 検 量線用標準液 を作成す る。 測 定】 【 LC/MSの 〔 条件〕 使用機種 使用 カ ラム アプ ライ ドバ イオ システ ムズ社製 AP13000 GLサ イ エ ンス ODS-3(2れ Шd.D.x50111m、 3μ m) 超純水 アセ トニ トリル 移動相 A 移動相 B グラジエ ン ト 50%B(2min)→ 100%B(10min)→ 100%B(25minま で保持 lCXJ%B(25 移動相流 量 カ ラム温度 試料注入量 MS測 定条件 )→ 50%B(4minま n)→50%B(26m 0.2 mL/min イオ ン化法 モ ニ ター イオ ン 40℃ 20 μL ネ フ ライザ ー ガ ス CNEB):14.0 カ ー テ ンガス (CUR):9.0 ニー ドル 電圧 (NC)■ 2.0 APCI Probe温 度 (町 M):500℃ 引 き出 し電圧 (EP):-10.0 オ リフスプ レー ト電圧 (DP):-11.0∼ -16.0 フ ォ ー カ シ ング電圧 (FP)卜 180.0∼ -200.0 負 イオ ン大気圧化学イオ ン化法 (APCI― Negative)、 SIM モ ニ ター イオ ン とイオ ンの組成 を次表 に示す (注 %)。 測定対象異性体のモニターイオンと組成 鎖長 10 10 10 堀系敦 イオ ンの 組 威 12 4 5 6 5 6 7 5 C10H19C1302 C10H18C1402 C10H17C1502 Cll H20C1402 CllH19C1502 CllH18C1602 C12H22C1402 12 6 C12H21C1502 12 13 13 13 7 C12H20C1602 C13H24C1402 C13H23C1502 C13H22C1602 11 11 11 5 6 7 足量 イオ ン 276.0 312.0 346.0 326.0 360.0 393.9 340,0 374.0 408.0 354.1 388.0 422.0 ―- 208 -― 確 認 イオン 278.0 310.0 344.0 324.0 358.0 391.9 338.0 372.0 406.0 352.1 386.0 420.0 280.0 314.0 348.0 328.0 362.0 395.9 342.0 376.0 410,0 356.0 390,0 424.0 ) で保持 ) 〔 検 量線 〕 標準液20 μlを LC/MSに 注入 し、各物質 のモ ニ ターイオ ンの示す ピー ク面積値 を用 い て検 量線 を作成す る。濃度 は 、検量線用標準液 中に含 まれ る標準物質 の総量 で表示す る。 〔 定 量〕 試料液20 μlを LC/WISに 注入 し、得 られた各 物質 のモ ニ ター イオ ンの示す ピー ク面積値 か ら検量線 によ り定量す る。 〔 計 算〕 Promochem社 製標準物質 (C10、 Cll、 C13)は 、鎖長 は一定であるが 、塩素化率 C12、 の異 なる異性体 の混合物 であるこ とか ら、各 標準物質 が示 す 主要イ オ ン (C10:WVZ276、 3 Z340、 374、 408、 C13:M/Z354、 388、 422) 346、 Cll :M7Z326、 360、 394、 C12:W【 ′ を各標準溶液 ご とに測定 し、各イ オ ンの示す ピー ク面積値 の比 を用 いて 、預」 定対象異性体 (モ ニ ター イオ ンに選定 され てい る物質 )の 検 量線用標準液 中にお ける含有率 を計 算す る (解 説編 3(3)項 表 5参 照 ) 12、 以下 の式 によ り計算 を行 う。 計算個(μ れ または μg/gJ=含 有率 x検 出鞄 /注 入量(μ l) x最 終液量(ml)/試 料量(Lま たはg) 〔 装置検 出下限 (DL)〕 本分析法 に用 い たLC/MSの 装置検 出下限を以下に示す (注 25)。 装置検 出下限 (DL) 物 質 IDL(pg/μ l)濃 縮率 (倍 ) 名 IDL試 料濃度 換算値 g/L) (μ 5.6 4.7 2.8 5.7 C10、 5培 三 :語 Cll、 6埼 ::素 C12、 6培 己 :語 C13、 6培 講語 2000 2000 2000 2000 0.003 0.003 0.002 0.003 〔 検 出下限〕 本 分析法 の検 出下限及び定量 下限を下記 に示す (注 26)。 底質 は乾泥換算値 を示 した。 検出下限及び定量下限 (水 質、底資) 水 C10 質 Cll C12 C13 μg/L μg/L Mg/L μg/L 検 出下限 FttR 頁Ξ置邑¬ C10 0.0090 0.0147 0.0086 0.0055 O.0270 0.0441 0.0258 0.0166 ―- 209 -一 μg/kg 0.77 2.31 Cll 底 μg/kg 1.41 4.22 質 C12 C13 μg/kg 0.34 1.02 μg/kg 0.92 2.75 検 出下限及び定量下限 (生 物 ) C10 C13 注 6 9 5 6 μ g/kg 0 1 0 9 2 5 μg/kg 0 0 C12 μg/kg 0 1 6 8 Cll 0 1 3 8 5 5 検出下限 定量下限 0 1 μg/kg 解 1)本 分析 法 で使用す るジク ロロメタン、 アセ トニ トリル 等 の有機溶媒及 び標準物質 は、 健康 に有害 であ り、健康 障害 と周辺 環境 の汚染 防止 に努 める必 要 がある。 使 用す る試 薬 につい ては予 めブ ラン クの有無 をチ ェ ック してお く必要がある。 2)CPsは 極 めて疎水 的なため、懸濁物質 に吸着 して存在す る可能性 が ある。 このため、 試 料容器 に残 存 した懸濁 物質や ガ ラス壁 か ら 目的物質 を溶 出す る 目的で溶媒洗浄操 作 を行 う。容器 内に残存 した水分が抽 出率 を下 げる可能性 があるため、容器 を転倒 さ せ 、容器 内 の水分 を予 め除去 してか ら洗浄す る。洗 浄 によ り得 られた ジク ロロメタン 洗液 は、水試料 の抽 出溶媒 となる。 3)脱 水 を促進す る 目的で、ヘ キサ ンを添力日してい る。無水硫酸ナ トリウムは、添加 後 は 直 ちに攪拌 し、無水硫酸ナ トリウムの 回化 を防止 す る。過剰 の無水硫酸ナ トリウム は、 空試験値 を増大 させ る可能性 があるので 、 で きるだけ少量で脱水す る。抽 出液 が透 明 にな り、無水硫酸ナ トリウムが 固イ監しな くな る と脱水 は完了 して い る。 4)短 鎖CPsは 、濃縮 乾 固 に よって損失す る可能性 が あるので、強度 な乾 固 は避 ける。窒 素吹 きつ けに よ り乾 固す る こ とが望 ま しい。 アセ トニ トリル 溶液 の濃縮 の際 に添力日 す るノナ ンはキーパー の 目的で添加 す るが、アル ミナカ ラム ク ロマ トグラフ ィー の第 1 フ ラクシ ョンに溶 出す るため、最終的 に除去 され る。 5)CPsは 、有機溶媒等 に溶解 しに くい傾 向 があるため、超音波照射 によ り溶解 させ る。 6)底 質 は 、予 め水分含量 を測定 してお き、乾泥 として 10gに 相 当す る量 を採取す る。 7)遠 沈管 中 の残澄 は、振 と う操作、ホモジナ イ ズ操作等 のみでは完全 に混 合 しないため、 ステ ン レス製 スパー テル等 を用 いて十分 に攪拌 し、抽 出用溶媒 に分散 させ てか ら抽 出 す る。 8)ガ ラス線維 ろ紙 (GF/A)で ろ過 して 、固形物 に起 因す る突沸 を防止 す る。 9)エ マル ジ ョンが生成 した場合 は、遠 心分離 を行 う。希釈用 の 5%塩化 ナ トリウム溶液 の量 を200ml程 度 に増加 させ 、少 量 のアセ トン を添力日 す る とエマル ジ ョン防止 に効果 がある場合 がある。 10)ア セ トニ トリル /ヘ キサ ン分配 は、底質 中の鉱物油、生物試料 中の脂質 の 除去 を 目的 とす る。分配 では、ヘ キサ ン層 に鉱 物油、脂 質等 が残存す る こ とか ら、十分 に静置 し てか ら分液 を行 う。 アセ トニ トリル ヘ のヘ キサ ンの飽和が不十 分 な場合 には、分配操 作 中 にヘ キサ ン層 が消失す る場合 があるので 、注意 を要す る (消 失 した場合 には、ヘ キサ ン10mlを 再度添力日して振 と うす る。 )。 アセ トニ トリル ヘ のヘ キサ ンの飽和 は、 アセ トニ トリル にヘ キサ ンを振 と うしなが ら濁 りが生 じるまで添力日 す る。水分 が混入 す る と回収率 が低 下す るため、分配 に用 い る分液 ロー トは乾燥 してお く。 11)水 分 が混入 す る と硫 酸洗浄 時に回収率 が低 下す る可能性 が あ るた め、試料液 の脱水 を行 い 、使 用す る分液 ロー トも予 め乾燥す る。 また 、硫酸洗浄 は危 院 な操 作 な ので 水分 の混入 に よる発 熱 、漏 洩等 に十 分注意 す る必要 が あ る。 ―- 210 -― 脱水 時 に用 い た無水 硫酸 ナ トリウム が混入 す る と、硫酸洗浄 時 にエマル ジ ョン を 生 成 しやす くな る ので 、混入 は避 ける。 12)最 初 の洗浄 時 に強 く振 と うす る とエマル ジ ョンが生成 して 、分液 が 困難 とな るため 、 手 で軽 く振 と うす る。 エマル ジ ョンの生成 が収 ま った 場合 は 、 10分 間 の機械振 と う を行 う。脂肪 量 の 多 い生 物試料 、爽雑物 の多 い底 質試料等 で は 、 5回 程度 の洗浄 が 必 要 とな る。 13)硫 酸洗浄操 作 で使用 した分液 ロー ト中で水洗 操 作 を行 うと、濃硫酸 に含 まれ る成 分 が水洗 時にヘ キサ ン層 に抽 出 され て くる こ と、発熱 の危 険 もあるた め、洗浄 の終 了 したヘ キサ ン抽 出液 は別 の分液 ロー トに移 して水洗す る。 14)ヘ キサ ン抽 出液 中に混入 した硫酸、酸性成分等 を除去す る 目的で行 う。激 しく振 と う す る とエマル ジ ョンが生成す る場合 があるので 、手 で軽 く振 と うす る。 15)カ ラム は、 ロ ッ トに よって溶離 パ ター ンが変化す る場 合 があるので 、予 め、溶離 パ タ ー ン、 コンタ ミネ ー シ ョン及び妨害物 質 の有無等 を必ず確認 してお くこと。 また、注射筒形 の 固相 カ ー トリッジカ ラムでは、少量 の無水硫酸ナ トリウム を 固相 の 上部 に積層す る こ とに よ り、水分 の影響 とカ ラムの 目詰 ま り防止 に効果 がある。 16)底 質 中の鉱物油、PCBs等 の非極性成分、単体硫黄等 は2%ジ ク ロロメタン含有ヘ キサ ンで溶 出す るため、除去 され る。 17)移 動相 (シ ク ロヘ キサ ン/ア セ トン(5:95))と 性質 の異 なる溶 媒 を多量 に注入 す る とG PCの 分離 が乱れ る可能性 があるため、 アセ トン溶液 とす る。 18)ア セ トンに溶解 した 際 に析 出す る固形物 は、配管 の詰 ま りを生 じるばか りでな く、カ ラムの劣化 の原 因 とな るため、固形物 が生成 した場合 には、予 めアセ トンで洗浄 した デ ィス ポー ザブル シ リンジフ ィル ター を用 いて ろ過す る。 なお 、単体硫黄 はアル ミナ カ ラムで 除去 され 、 GPCで 18∼ 20minの 分画 に溶 出す るため、本分析法では妨 害 と な らない。 19)市 販 の高速液体 ク ロマ トグラフ (HPLC)が 使用 で きる。移動相 の流速 が大きい ため、 余熱 ル ー プを設 けて、移動 相 の温度 をカ ラム温度 と同 じにす るのが望 ま しい。 オ ー トサ ンプ ラー を用 い る場合 は 、全量注入 は 困難 なため、実注入量 を測定 し、補 正 す る。 20)カ ラムの劣化 の程度 、装置 の仕様 に よ り、CPsの 保持 時間は大 き く変化す るので 、予 め溶離 パ ター ンをチ ェ ックす る必 要 がある。今 回 の操作条件 では、短鎖CPsは 、 12.75 ∼ 14.5の 保持時間を示 した。 21)カ ラムの劣化 、配管 の詰 ま りを防止 す るため、 ライ ンフ ィル ター をプ レカ ラムの前 に 装着す る。 フ ィル ター が詰 ま った場 合 は、 フ ィル ター を交換 または逆 洗す る。 操作 中は、 カ ラムヘ ン ド圧 の変動 を監視 し、ヘ ン ド圧 が上昇 して 回復 しない場合 は、 ライ ンフ ィル ターの洗浄 ・ 交換 を行 い 、更 にプ レカ ラムの交換 の可否 を判 断す る。 22)カ ラムが劣化す る と、例 えば、ポ リ塩化ナ フタ レン (PCNs)は 一部異性体 の保持時間 が遅 くな ったため、 シ ク ロヘ キサ ンを 5%添力日した。 シク ロヘ キサ ンの添力日は、PCN s、 PCBs等 の疎水性物 質 の GPC分 離 において 、 カ ラ ムの劣化 防止 と性能維持 に効果 があつた。 カ ラムの劣化 は、凹 吸収 の あるNaphdl』 en、 Biphe呼 1等 の指標化合物 を用 いて、使用前 に GPCの 分離状況 を確認す る と良 い。 23)CPsは 、各種溶媒 に lC10 μ g/m程 度 は可溶 なため、標準物質 を直接各種溶 媒 に溶 解 して 標準液 を作成 して も良い。 24)AP13000で 測定封象 とす るイオ ンは、 目的物質か ら塩 素 が脱離 した イオ ン を波J定 して い るため、定量結果等 を記 載す る際には、異性体 が本来持 ってい る塩 素数 で記述 した。 -211- │ │ │ (IDL)イ ま、平成 11年 度第 16回 環境科学 セ ミナ ー 「分析法 開発 時にお け 25)装 置検 出下限 るIDL算 定基準 の具体案」 に従 い 、以下 の とお り算 出 した。 IDL 0.520 0.573 0.595 0698 [ng/μ 旧 換 算値 [μ g/呵 S/N 比 S/N 適 否 平 均値 [n』 C13 O.557ng 0 565ng 0.494ng 0.576 0.428 0.577 0397 0.643 0.408 0,625 0.426 0.546 0.593 0.629 0.486 0619 0.693 0646 0.543 0.620 0.600 0.618 0526 0.058 0,048 0029 0.059 0.0056 0.0047 0.0028 0.0057 0.0028 0.0023 10 0.0014 0.0028 10 10 10 CV% [%] C12 9 9 0 8 0 4 4 9 6 6 5 5 第 1回 第 2回 第 3回 第 4回 第 5回 第 6回 第 7回 標 準偏 差 Cll 0 0 0 0 表 1装 置検 出下限(IDL) C10 物 質 名 0.572ng 注入量 0 0 0 0 0.60 0.61 0.62 0.46 9.74 7.84 4.67 12.77 注 )標 準液注入濃度 :0.05μ g/ml、 注入液量 :20μ I、 最終液量 :0.5ml、 試料量 :lL Cll、 M/Z360 , : Ⅲ e,3_〔 .ギ _f… 峙 iを .4… ィ T学 生 ″▼…,f‐ ゞ イ 梯 C12、 図l ″ T幣 守気 … M/Z374 IDL付 …, ダ Tキ 、 ,T'‐ A‐ す C13、 近 の ク ロマ トグラム -212- ,イ '多 '・ マ ‐ ´‐ ‐ ■ 音 (=与帯 ,‐ T桐 M/Z388 (演 J定 濃度 0.05 μg/ml) 't 26)検 出下限 (MDL)及 び定量 下限 (MQL)は 、 「モ ニ タ リング調 査 マニ ュ アル 」 に従 い 、以下 の とお り算 出 した。 表2-1検 出下限及び定量下限 (水 質、底質) 水 C10 0.0572 μ g/L ブランク 無添加 添加 1 添カロ2 添カロ3 添カロ4 添カロ5 添カロ6 添カロフ 平均値 標準偏 差 t(n-1,0.01) n 検 出下 限 定量下 限 Cll 底 質 C12 00557 00565 μ g/L μ g/L 質 C12 C13 557 μg/kg 5,65 μg/kg 4.94 0.00 μg/kg 0.0010 0.0008 0.0015 0.0139 0.0005 0.0003 0.0000 0.00 1,49 0.00 0.0000 0.00 288 0.00 000 00584 00573 0.0498 00479 3.87 7.07 4,45 4.48 0.0579 0.0602 0.0549 0.0643 0.0591 0.0602 0.0593 0.0029 3.143 7 0.0090 0,0693 0.0638 0.0666 0.0611 0.0696 0.0607 0.0640 0.0047 3.143 7 0.0147 0,0565 0.0560 0.0583 0.0532 0.0558 0.0544 0.0549 0.0027 3.143 7 0.0086 0,0523 0.0507 4.16 8.00 455 5.04 3.93 7.37 4.41 5.09 00483 3.50 8.04 0.0473 0.0483 3.64 7.18 3.87 8.01 0.0489 3.50 8.04 4.59 4.56 4.74 4.59 4.63 4.73 4.27 4,63 0.0491 378 767 0.0018 0.25 0.45 4.56 0.11 4.70 0.29 3.143 3.143 3143 3.143 3.143 7 7 7 7 7 0.0055 0.77 1.41 0.34 0.92 0.0270 00441 00258 00166 2.31 4.22 1.02 275 物 C10 2.86 Cll 2.78 C12 C13 μg/kg 2.47 μg/kg 1.56 2.79 0.11 0.05 0.14 0.13 2.08 5.07 2.21 2.43 2.02 1.88 4.92 5.12 5.24 5.30 2.27 2.20 2.38 2.21 2.36 2.23 2.06 2.03 μg/kg μg/kg 0.01 0.01 2.00 1.83 2.04 1.60 2.82 5.45 225 1.96 2.27 2.26 0.06 3.143 2.30 2.20 0.18 3.143 t(n-1,0.01) 3.143 4.96 5.15 0.19 3.143 n 7 7 7 検 出下 限 0.53 1.58 0.60 1.81 0.20 059 定量下 限 Cll 5,72 μg/kg 表 2-2検 出下限及び定量下限 (生 物 ) ブランク 無添加 1 Й Rカ ロ 添力口2 添カロ3 添カロ4 添カロ5 添カロ6 添カロ7 平均値 標準偏差 C10 C13 00494 μ g/L 1.92 0.17 7 0.56 1.69 -213- 角 牢 §2 【 分析法】 〔 分析法フローチャー ト〕 ①水質 固相 アル ミナ(2g) NaC1 50g ゛ ,メ ン100,50ml シクロ タ ニト lsti2%シ・クロロメタン10■ 11 0.51111ア セト 2ndi30%シ・クロロメタン10■11(CPs) APCI― Negative 'ル ②底質・ 生物 ン50mlx2 アセト 5%NaC1 50mllこ 希釈後 、 20nll デ クロ,メ タン 50、 25mlで 抽 出 ニト)ル //ヘ キサン歩 アセト )酉 己 ニト 相) セト ヘキ 'ル l サン100Ш ヘキサン 10ml ヘキ ニト 泊アセト 包イ サン会 )ル 50mlx2 (ア GPCク 固相 アル ミナ(2g) ゛ ロロ lst:216シ ク メタン10ml ゛ ロロメタ ン10ml(CPs) 2ndi 3011シ ク ロマ トグラ フ ィー ニト 0.51nlア セト ル リ CLNoak PAE-2000 ヘキサンアセト ン) (溶 離液 :5%ン クロ (CPs: 12.75-14.5min) 〔 分析法 の検討〕 1.検 量線 図 2に 検 量線 の例 を示す。 0 / 一 一 一一 一 一 γ 十 ︲ ︲′ Ч∵﹁・ は悧癌︻ ・日一3 4Ч ・ ・ ・, 一中 4葛 Cll M′ Z360 // ″ -214- ン//″ ///ノ M/Z374 図2 /〆 0DS系 カ ラム 濃度範囲 (C18、 (総 量 50-)イ こおける短 鎖CPsの 検 量線 10ng/ml∼ 1000ng/ml、 注入量 :20μ L) 2.低 濃度添力日回収実験 短 鎖CPsの 低濃度回収実験 の結果 を表 3に 示 した。 また 、高塩素化短鎖CPsの 低濃度 回収実験 の結果 を参考に示 したが 、高塩素化短鎖CPsは 中鎖 CPsの 干渉 が懸念 された こ と、 また、イオ ンの組成 が特定 で きな い こ とか ら、分析法 の対象 とは しなかった。 表 3 低濃度添加回収結果 C10 添加 量 n 回収 率 O.5μ g 4 94 2 媒体 試 料量 油力k lL C12 Cll 変動率 回収 率 変動率 回収 率 93 1008 98 865 90.0 93 C13 変動率 回収 率 変動率 7.0 85.1 15.6 96.7 5.0 994 36 B7k lL 01μ g 7 102,3 4.9 疸::筆 20g iOμ g 7 83.4 51 941 5.1 88.7 5.1 92.2 70 厄団寄 20g O.2μ g 7 72.0 7.8 70,1 8.1 799 3.5 100.2 3.9 疸EI寄 20g O.lμ g 7 61.2 6.5 860 9,3 807 2.4 95.1 6.2 生:1勿 20g O.lμ g 7 66,7 8.8 84.8 81 783 2.8 83.5 87 注 :添 加 量 は 、PrOmochem社 製標 準 品 の 添 加 量 を示す 。 参考 媒体 高塩素化短鎖CPsの 低濃度添加 回収結果 試料量 添加量 n 6堀 系 回収率 変動車 海水 可L 01μ g 7 87 4 底 「1 20g 01μ g 7 67 0 生1肋 20g 01μ g 7 74 1 99 7塩 系 8塩 系 9塩 系 回収車 変動車 回収率 変動率 回収率 変動車 97 0 63 99 0 42 99 2 58 103 5 23 6 60 7 14 6 67 2 14 9 62 9 141 88 78 0 88 77 6 98 71 4 51 江 1:瀑 即量は、エン′ヽ ラK-65及 びトヨバラツクス270の 添加量を示す。 注 2: 底質試料には、高塩素化短鎖CPsが 存在したため、変動率が大きくなった。 -215- lo塩 回収卒 62 3 67 0 素 変動車 76 19 6 97 3 測定法 の検討 (1)LC/MSイ オ ン化条件 の検討 短鎖 、 中鎖及 び長鎖 CPsは 、APCI―Negativeモ ー ドにお いてのみイオ ン化 が認 め られ た。 当初検討 したLC/MS装 置 (QuattrO ulima)で は、図 3に 示す よ うにC10標 準品のイオ ン 化 は、含水 アセ トニ トリル を移動相 に使用 した場合 は 、イ オ ン強度 が非常 に弱 く、また、 コ ロナ電流 値 を変化 させ る こ とで マススペ ク トル のパ ター ンが 変 わ るな どの現象 が生 じ た。 この よ うなQuattrO Uldmaで 生 じる現象 は、炭 素数 と塩 素数 が少 な くな るほ ど顕 著 にな る こ とか ら、移動 相 を純 アセ トニ トリル に した ところ、イ オ ン化効率 が 改善 され 、図 4 に示 す 明瞭 な スペ ク トル を得 るこ とがで きた。 C10CP 20ng,5uA 06… Mar… 2003 CP030306b_00378(3317)Cm(67:104) 100¬ Scan AP¨ 割P3 535e5 369.63892 300 16:32:34 325 350 375 400 C10CP 20ng,0.2uA 4472 4300 425 450 47,.0 509.1 475 500 VB382 543.0 568.1 525 595.0 喘 550 CP030306b 002 93(3.953)Cm(74:116) Scan AP― 313.3 6.49e5 389.2 377.2 300 図3 m/z 575 600 06… Mar‐ 2003 16:15:58 325 350 375 400 425 450 475 500 525 550 575 600 含 水 アセ トニ トリル を移動相 とした場合 のC10標 準 品 のスペ ク トル (コ ロナ電流 :上 段 5μ A、 下段 0.2μ A、 QuattrO ulima) C10CP lug,0.2uA,AN1000/0,4.6・150 CP030711_02114(8600)Cm(12!18) ´^^ 3123 11‐ Jul‐ 2003 21:21:16 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400 410 420 430 440 450 460 470 480 490 図4 C10標 準 品 のスペ ク トル -216- (Quattt Uldma) QuattrO ulimaで 得 られ る短 鎖 CPsの イオ ンは 、ネ フ ライ ザ ー ガ ス を純窒 素す る こ とで 消失 した こ とか ら、M+32=lM+02]と 推定 され 、GC/MS― NCI測 定 のスペ ク トル と類似 して い た。 一 方 、AP13000の 場合 は 、移動相 の影 響 は認 め られず 、50%含 水 アセ トニ トリル また はメタ ノール を移 動相 として も、Quattt Ul伍 maと 類似 した マ ススペ ク トル が得 られ 、イ オ ン化効率 の変化 も認 め られ なか っ た (図 5)。 なお 、島津 LCMS-2010、 HPぃ H00MSD等 で高感度 に検 出 で きた長 鎖 CPsは 、今 回使用 し たLC/MS/MS装 置 では検 出感度 が劣 る傾 向が認 め られ た。 日 網 1:0カ ltoOC願 市nfpm Sarn"24(C10 CrOCN 02H」 納 nAPC卜 Ne即 7)oF Dよ aSErl節 吼 ubltted(07∞ to 4 612 mm) お い 碕 弱 ∞ 弱 蘭 C10H18C1402 C10H19C1302 雌購購盛幅購躯縞 留6」 C10H17C1502 13甲 図5 3守 C10標 準 品 のマススペ ク トル 0 (AP13000) (2)モ ニ ター イオ ンの選定 とその組成 モ ニ ター イオ ンの候補 とな る各イオ ンの組成 は、短鎖CPsの 示す 各イオ ンの 同位体 パ タ ー ン (図 6)か ら、イオ ンに含 まれ る塩 素数 を推 定 し、そ の組成 を検 討 した (表 4)。 AH3000で 観測 され るイオ ンの組成 は、PrOmochern社 が公 表 してい る組成やWtters社 製L C/MS装 置 (ZQ)で 得 られ るイオ ンに比較 して塩 素数 が 1個 少 ない こ と、また、GC/MS― N CI測 定では、 lM― HCl]が 生 成す るこ とが報告 され てい るこ とか ら、AH3∞ 0で 検 出 され る イ イオ ンは、塩 素 が脱離 して二 次的に生 じた分子イ オ ンEM]に 酸素 [0】 オ ンが付力日してM +32=口 M■ 02]イ オ ンが 生 成 してい るもの と推定 された。 ―- 217 -― 表4 塩 素化 パ ラ フ ィ ンの分子 量 と各 分子種 の存在 比 C10 C H 0 0 0 0 0 35c 37r` 1 4 3 O C12 塩 素化 率 0 1 2 1 3 0 4 45.5 100.0 45.8 3 4.0 48.0 2 2 46.2 3 46.5 3 8.0 3 60 C 存在 比 00 3 20 45.1 2 分子量 H 35c 78.2 2 2 2 10.2 0.8 2 2 2 2 2 ユ 37c 0 O 2 ] 4 0 H l 1 9 9 35cI J CI O 塩 素化 串 分子量 5 0 48.8 358.0 4 1 2 2 2 存在比 62.5 49.ユ 360.0 100.0 49.4 362.0 64.0 49.7 364.0 20.5 50.0 366.0 50.2 368.0 2 1 1 2 3 1 1 4 1 0 5 2 2 図6 日 01:0招 四to 存在比 47.0 372.0 2 47.3 374.0 100.0 2 476 64.0 2 2 2 47.8 48.1 376.0 378.0 380.0 48.4 382.0 02 20.5 C13 Cll C 塩素化率 分子量 0 334耐 nfrom SampL 73(Cll団 鵬 C H 23 23 23 23 23 23 0.2 35cl Cl O 塩素化率 分子量 0 2 2 2 45.3 3860 62.5 45.6 388.0 100.0 459 3900 64.0 2 46.1 392.0 20.5 1 2 394.0 0 0 2 2 464 467 467 4 1 各イ オ ンの示す塩素 同位体パ ター ン CHaCN O― n APC卜 KLgO06)す DaLSETヽ 比 EuЦ nl山 鶉 (a609b4545市 け CllH19C1502 CllH20C1402 324怯 CllH18C1602 │ 図7 砿 grW Cll標 準 品 の マ ススペ ク トル ―- 218 -― (AP13CX10) 存在比 3960 0.2 396.0 0.2 ■ ね 生0馴 to 0 3"市 nffom Sampb 22(C12 CreCN O′ 耐加 n APC卜 Ne9∞ o ofD』 aSET,wir.stat日 ぉ o(■ 141to 4 144 mll) C12H21C1502 C12H22C1402 C12H20C1602 お ¨ 知 伸 2呼 0 2d35 図8 日 ol:0騨 to Oコ 胡 市 nfiom 2840 C12標 準 品 のマススペ ク トル (AH3000) Sawb 21(Cia cIBcN OD 用 n列 ℃ I引 98麒 )OF D■ aSETI w「 .Hatued12007to 9076 mh) 27o0 C13H23C1502 か 苗 鰤 苗 鰤 鰤 鰤 餌 ﹄ 嚇 、 図9 C13標 準品 のマススペ ク トル (APB000) 一方、工業的に使用 されてい る短鎖CPs(エ ンパ ラL-45及 びL-50)の 場合は、鎖長 の異 なる炭化水素が原料 となってお り、鎖長 と塩 素化率 の異 なつた異J性 体 の混合物 となってい る (図 10、 図11)。 このため、工業製品に含 まれ る異性体 を定量する場合 は、鎖長 の定ま つたCPs標 準品のモ ニ ターイオ ン以外 にこれ ら工業製 品に含 まれ る異性体 のイオ ンを測定 す るとともに、工業製品に含まれ る主要異J性 体 の混合比を求めてお く必要があつた6 ―- 219 -― 日 0■ 157コ O b 15 974市 n hn Sgn脚 。7(Lコ S AW2HXl APCttBgll10,Of D■ aSETAW wr subLaued(19 L4ax 2∝ 5 cps H21C1502 L:〔 塩 素数 :3.6、 ← h 鮨■ = t :12、 ︱相Ч︲ ︱ ば劃 ﹁ す。︱ ︲ . ︱ I ︲ , 図 10 エ ンパ ラL45(平 均鎖長 ︱司 P │ C13H23C1502 ︲ И仕 O CllH22C1402 2 研︲ 0 2 ︲ 蜘︲ 6 C ︲B “ 2 蜘十 IC12H22C1402 44%Cl)の マススペ ク トル (AP13000) ■ ― Qll14 389 to 14 640 min from Sample 22(L‐ 50500/OCH3C-20ppm AW2500-15cm 50->1 Max 9 2e5 cps 90e5 85e5 80e5 7 5eS 70e5 65e5 60e5 55e5 50e5 1602 45e5 40e5 C13H22C1602 Cll 3_595 30e5 25e5 20e5 15e5 10e5 1 47,1 50e4 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400 410 420 430 440 450 460 470 480 m/z,amu 図 11 エ ンパ ラL-50(平 均鎖長 :12、 塩 素数 :4.7、 ―- 220 -― 50%Cl)の マススペ ク トル (AP13CDO) 一 方 、 工 業用短鎖CPsの 中で塩 素化率 が60%を 越 えるエ ンパ ラK… 65(ト ヨパ ラ ックス26 5も ほ ぼ 同一 成 分 )及 び トヨパ ラ ック ス 270で は、奇数イ オ ンが検 出 され た (図 12)。 こ れ らの高塩 素化短鎖CPsの マススペ ク トル は、AP13000と Waters社 製LC/MS装 置 (ZQ)で 完 全 に一 致 した こ とか ら、AH3000で 生 じる低 塩 素化 CPsの イオ ン化過程 にお ける塩 素脱離 は、 高塩 素化短鎖 CPsで は生 じていない こ とが判 明 した。 しか し、各物質 の鎖長 が確 定できな か つ たた め、イ オ ンの組成 を確定す るに至 らなか った。 Clt 15 907し 16211e mh mm san脚 89“ お5 AW2590 41-luttCH3CN O ttrmn APcIALg012)O DataSETAW urr subIBu」 日 ‐ ︻帯第帯套鵜挙鱒いい儘螂い e “ CllH16C18+33 C12H18C18+19 CllH18C16+33 C12H20C16+19 M/Z465 蛸呻加呻鱒僅朗舶鰤 図 12 エ ンパ ラK-65(平 均鎖長 :12、 塩 素数 :8、 留 %Cl)の マススペ ク トル (AP13000) 注 :ト ヨパ ラ ックス265(平 均鎖長 :11、 塩素数 :7.8、 留 %Cl)も 類似 日 ‐ Ql:146741o14 891 mh行 っm SampL 18舒 27050%CH3C‐ 20ppm AW2500 15cm 50-> Max 1 3e6 ops 4900 CllH15C19+33 C12H17C19+19 WZ 499 CllH14Cl10+33 C12H16Cl10+19 5329 M/Z533 2 00eS 100e5 000 m/z,amu 区g13 トヨパ ラ ックス270(平 均鎖長 (AP13000) :11.7、 塩素数 ―- 221 -― :10、 69%Cl)の マススペ ク トル (3)HPLC分 離 の検討 レを移動相 とす る必 要 が あ る こ とか ら、排 除限界 QuattrO ultimaで は 、純 アセ トニ トリア の小 さい 分子 ふ るい (SEC)カ ラム を用 いて 、炭 素数 ・ 塩 素数 の異 な る塩 素化 パ ラ フ ィ ン (CPs)の 分離 を試 み たが 、CPsを 相 互 に分離す る こ とはで きなか っ た (図 14)。 WAK0400/0 図 14 分子 ふ るい (SEC)系 カ ラム (Vmpack)の LC分 離 一方、ODS系 カ ラム で も、短鎖及び 中鎖CPsの 完 全 分離 はできなかったが、AH3000で は 移動相 に水 系溶媒 が使用 できるこ と、また水 系溶媒 に よる妨害物質除去 効果 が期待 で きる こ とか ら、LCカ ラム として採用 した (図 15)。 ■ XE J tli Stt141gB〉 ●110-hm馘 30sP「 rHDヽ 田 CI13CN,Cl呻 mコ tx、 cHtt C― n APC14● 101_ "5(CiO→ 図 15 0DS系 カ ラ ム (C18、 5Chm)に お ける短鎖 ―- 222 -― (C10∼ C13)の 分離状況 (4)定 量法 の検討 鎖長 の定ま った短 鎖CPs標 準 品中にお い て も、塩素化率 の異 な る異性体 が存在す ること、 また工 業用 に使用 され るCPsに 含 まれ る異性 体 を標準品 として入 手す る こ とが不可能 な こ とか ら、 これ ら工 業用製 品及 び標 準品 に含 まれ る分析 目的異性体 の含有率算 出法 を検討 し た。含有率 は、各標準 品に存在す る各 異性体 に特有 なイオ ン (図 16)の 面積 を測定 し、そ の面積 (同 位 体イ オ ン も積算す る)比 か ら各標準 品に含 まれ る異性体 の含有率 を算定 し、 そ の結果 を表 5に 示 した。 表 5に 示すように、鎖長が定まった標準品 (C10∼ C13)に おいても、塩素化率の異なる 異性体が存在することから、定量値は、各標準品の総量で作成 した検量線から求めた定量 結果に表 5に 示す含有率を乗 じて算出することとした。 ﹄︻い蝉 “蝉榔いW 図16 標準品中に含 まれ る異性 体 とイオン面積比を用 いた含有率 の算定 表5 311 -45 「 270 鎖長 276 312 346 326 360 394 326 340 含有率 10 塩素数 4 10 5 0.572 10 6 0.400 5 0.304 6 0.557 7 0.139 5 0.148 12 5 0.228 354 374 13 5 0.150 12 6 0.273 388 395 13 6 0.201 6 0.248 7 0.424 8 0.328 431 465 465 499 533 9 ・ (T265) M/Z つ ・ K-65 :C12) 短鎖CPsに 含 まれ る主要異性体 の含有率 標準 品 910 (例 標準品 0.029 12? 8 0.300 12? 9 0.451 12? 10 0.249 12 313 -50 「 2 50 M/Z 鎖長 塩素数 含有率 340 374 408 354 388 12 5 0.221 12 6 0.565 12 7 0.214 13 5 0.356 13 6 0.494 422 13 7 0.150 326 340 360 374 388 408 422 11 5 0.078 12 5 0.090 6 0,160 12 6 0.253 13 6 0.174 12 7 0.131 13 7 0.115 326 360 5 0.229 6 0.553 394 7 0.218 注 :鎖 長及び塩素数は、イオン化 しない状 態における各異性体の鎖長と塩素数 を示した。 ―- 223 -― (5)GC/MSNCI法 の検討 短鎖及 び 中鎖 CPsは 、分子 量 が比 較 的小 さい こ とか ら、カ ラム長 を20m以 下、膜厚 0.25 μm以 下 の キャ ピ ラ リー カ ラム を使用す る こ とで 、図 17に 示す よ うにPTRI値 1,500∼ 3,00 0の 範 囲 で 検 出す る こ とがで きたが、そ の ピー クはブ ロー ドであつた。 附hromittt TIC Y‐ Soale:Abundahoe(1) L-45(短 鎖 、C12、 45%Cl) [1001 op2stdll[明 L-50(短 二 監、C12(51%Cl) つ op2stdl: cP2stl15 K-65 63%Cl) (短 鎖、C12、 cP2stdIS 250 (短 鎖、C12、 50%Cl) cp2stdO[ op2std08 265 (短 鎖 、 C12、 64%Cl) cPBstiOF op2sid07 145(中 鎖 、 C15、 44%Cl) cp2stdO[ cP2std88 (中 鎖、C15、 50%Cl) 2s cP:sid09 C10(短 鎖 、 C10) 8P2std1 0 Cユ (短 鎖 、C■ ) cp2sidll op2stdll C12(短 鎖 、C12) op2stdiZ cP2std1 2 C13(角 二 、C13) `染 1: cP2std19 7 C29 K;素 成を 化刀 2std91 8P2std01 R.T― ― 〉 9:00 10:00 11:00 12:00 19:00 11:00 15:00 図 17 短鎖及び 中鎖CPsの マス ク ロマ トグラム (EI法 、DB-lHT、 15m、 50℃ -20℃ /min-310℃ ―- 224 -― ) 短鎖CPsは GC/MS― NCI(ネ ガテ ィブCI)法 で沢」 定 されて い る例 が多 い こ とか ら、下記 に 示す 測定条件 でメタンを反応 ガ ス としてNCI測 定 を実施 した。 NCI狽 」 定で得 られ るマススペ ク トル は、LC/MSで 得 られ る酸素付カロ イオ ンは検 出 され な い特長があった。C12標 準 品のNCI測 定例 を図 18に 示 したが 、C12H20C16(MW=376)及 びC12H 21C15ω IW=342)に 由来す るイオ ン (M-1)が 検 出 され た。 しか し、ガ ス ク ロマ トグラ フの ピ ー ク分離 がブ ロー ドであ り、LC/MSに 比較 して定量安 定!性 が劣 る傾 向が認 め られ た。 4 2 9 如 岡 側 翅 377 341 371「 4副 管S拗 {Lh_ド 岬 I 叩 M 日 図 18 C12標 準 品 の GCハ 江S―NCIス ペ ク トル ―- 225 -― GC/MS― NCIの 測 定 条 件 日本 電 子 MS-700D 及 び TherIIloquest、 POLARIS 装置 Agilent HP-5MS(膜 厚 :0,lμ m、 長 さ :30m、 内径 :0.32mm) カ ラム J&W DB-lHT(膜 厚 :0.lμ m、 長 さ :15m、 内径 :0.25mm) 50℃ (2分 )-20℃ /分 -320℃ (15分 )、 カ ラム流速 :1.5m1/分 昇 温 条件 ス プ リッ トレス 法 、 注入 口温度 :270℃ 、 パ ー ジ 開始 時 間 :1.5分 注入法 イオ ン トラップ型 MSを 用 いてNCI測 定 を行 つた例 を図 19に 示 したが 、高塩 素化短鎖CPs (エ ンパ ラK-65)で は 、NCI測 定 とEI測 定 のク ロマ トグラム に差 は認 め られ なか っ たが 、 EI測 定で明瞭に検 出 され る保持 時間 の早 い成 塩 素 の含有 量が低 いPfomochem社 製 C10で は、 の ン NCI波 い が では ど 分 イオ 化効率 ]定 低 な 、塩 素化率 がイオ ン化効率 に大 きな影 響 を与 え て い た (図 20)。 図 19 エ ンパ ラ降 65(64%Cl)の NCI(メ タ ン)及 OIEIク ロマ トグ ラ ム NCI測 定 図 20 Prolnochenl社製 C10の NCI(メ タ ン )及 びEIク ロマ トグ ラ ム -226- 4 分析法 の検討 (1)抽 出溶媒 の検討 共通底 質 として使用 している東京湾底質 を対象 に、 アセ トン、 ジクロロメタン、ヘ キサ ン及 び アセ トニ トリル 50mlで 各 2回 抽 出を行 い 、東京湾底質 に含 まれ てい る長鎖 CPsの 抽 出量 を比較検討 した結果 を図21に 示 した。 長鎖 CPsは 、 アセ トンのみ では完 全 に抽 出 されず 、 ジクロロメタンの画分 に若干残存 し たが 、そ の後 のヘ キサ ン及び アセ トニ トリァ レ抽 出液 か らは検 出 され なか った。 一 方、アセ トニ トリル で抽 出後 にジク ロロメタンで抽 出 した場合 には、 アセ トニ トリア レでの抽 出量は 低 く、全 体 の抽 出量 も低下 した。 この ため、長鎖 CPsの 分析法 では、 アセ トンで湿泥 を振 と う 。超音波抽 出後 に、更 にジク ロロメタンで振 と う 。超音波抽 出す る方式 としたが 、短 鎖及び 中鎖 CPsは 、長鎖CPsに 比較 して 、アセ トンヘ の溶角争性が 良好 で 吸着性 も低 い こ とか ら、アセ トンのみ を抽 出溶媒 として採用す るこ ととした。 また 、水質 につい て も、懸濁物質 に攻着 したCPsを 効率的に抽 出す る 目的で 、 ジクロロ メタンを用いた液 々抽 出法 を採用 したが 、高 い 回収率 を得 るためには、塩 析 を必要 とした。 Л Л 封 J a 0 [!::::I:::::::こ │ 40%CPs 図21 東京湾底質に含まれ る長 鎖CPsの 各種溶媒 を用いた抽 出効率 (2)ア セ トニ トリル/ヘ キサン分配 の検討 短鎖CPsは 、炭化水素であるにもかかわ らずアセ トニ トリル層 に分配 された (図 22)。 アセ トニ トリル/ヘ キサン分配 は、底質中の鉱物油成分、生物試料 中の脂肪等 の爽雑成分 の除去に極 めて効果的であるため、本操作を行 うこ とで、後 の精製操作である硫酸洗浄 が 極めて容易 となった。 。 0 6 5 ね ︵ 潔︶ 科事 回 。 0 0 。 0 9 0 7 ヘ キサ ン層 。 。 。 0 3 2 1 アセ トニ トリル 612 短鎖CPs 図22 アセ トニ トリル /ヘ キサ ン分配 の 回収 率 と底質試料 における効果 ―- 227 -― (3)硫 酸洗浄及 び銅 粉処理 CPsは 硫酸洗浄 を行 うこ と可能 で あ り、爽雑物 の分解・除去 に極 めて効果 的で あ っ た。 また、底質 中 に多 量 に存在 す る可能性 の ある フ タル 酸 エ ス テル 類 、 リン酸 トリエ ス テ ル 類等 が抽 出・ 除去 され る効果 もあ つた。 なお、硫酸洗浄 は底 質 中 の単体硫黄 を除去す る こ とがで きな いが 、単体硫黄 はアル ミ ナカ ラ ム ク ロマ トグラ フ ィー 及 び GPC操 作 で分離 で き るた め 、銅粉 処理 は省 略す る こ ととした。 (4)ア ル ミナカ ラム ク ロマ トグラ フ ィー の検討 試 料液 中 に多 量 のPCBsが 混入 した場合 には図23に 示 す よ うに短 鎖 CPsの LC/MS測 定 に 妨 害 が生 じるこ とか ら、PCBsを 完 全 に除去す る必要 が あ る。 しか し、長鎖 CPsの 分析法 に採用 した シ リカ グル 、 フ ロ リジル 等 のカ ー トリッジカ ラム で は 、 短鎖 CPsは ヘ キサ ン フ ラク シ ョンに溶 出す るた め 、PCBsと の分離 は不可能 で あ つ た。 この た め、保持力 の 強 い アル ミナ につ いて検討 し、そ の結果 を図241こ 示 した。 アル ミナ カ ラ ム では 、 短鎖 CPs は30%ジ ク ロロ メタ ン含 有 ヘ キサ ンの分画 に溶 出 し、29/0ジ ク ロロメタ ン含 有 ヘ キサ ン10 dの 分画 に溶 出す るPCBsの 妨 害 を完全 に排 除す る こ とがで きた。 田 0-10m12%CH2C12 □ 10-15mi 30XCH2C12 図24 アル ミナ カ ラム にお ける分離状況 図23 短鎖 CPs測 定 に対す るPCBsの 妨害 (5)GPCの 検討 CPsは 、GPC処 理 で 、短鎖 は12.75∼ 14.5 ■ 0-10mi 30XCH2C12 長鎖 は11.5∼ 13.5 nの 分画 に溶 出 した (図 23)。 この14minよ り保持 時間 の短 い分画 には 、図25に 示す よ うに 、底質 中の鉱物油成分 や生体成分 が溶 出す るが、 これ らの爽雑物 は、ヘ キサ ン/ア セ トニ トリル 分配及 びシ リカ グル カ ラム処理 で 除去 す る こ とが可能 であつた。 また 、底質 中の 単体硫黄 は18∼ 20 nに 溶 出 し、14min以 後 には表 6に 示す よ うに、PCBs、 PCNs、 PCTs、 PAIIs、 ダイオキ シン類 、 農薬 、 フタル 酸 エ ステル 類 、 リン酸 トリエ ステル 類等 の主要 な環境汚染物質 が溶 出す る こ とか ら、 これ らの物質 の妨 害 を効果 的に排 除 できた。 なお、CPsは GPC装 置や カ ラムの 劣化程度 の違 いに よ り、保持 時間 が異 なる場合 があ るので注意す る必要 があつた。 また 、 テ ー リングが著 しい場合 には、移動相 へ のシク ロヘ キサ ン添加量 の増加 、ヘ キサ ン、 ジク ロロメタ ン等 の添力日を検討す る必要がある。 n、 -228- 潔 性 言 500 450 400 350 300 250 ― C10 -Gll ― 12‐ C12 14m -C13 千:: 100 50 00 125 13 135 14 145 15 保持時間 (m市 ) 図25 短鎖CPs及 び底質試料 の GPCに お ける分離状況 表 6 代表的な環境 汚染物質 の GPCに お ける分離状況 (移 動相 :ア セ トン) Rt h― Paramn(〉 c17 12min∼ n― Paramn(〈 C17)、 CPs(70%CI)、 α―Endsulfan、 1 0min∼ Tetraphenylethylene、 Tetraphenyltin TBP、 TCPP-2,3、 TNAP、 CRP、 ODP、 TBXP、 TOP,TCP、 TBPP(OPEs) Dipent― P、 BPBG、 DihexyI― P、 Benzyl butyl― P、 Di(2-butoxy)Phthalate DihepP、 DEHP、 DiphnyI― P、 DinonyP、 Di― n― octyI Phthalate、 Pesticides _ 9iCyCIQ=P、 14min∼ PCBs、 BiphenyI、 PCTs、 Terphenyl、 4-NitrotOluene、 HCHs、 ChiOrdene、 Heptachior Aldrin、 OctachiOrostylene、 Oxychiordane、 Heptachior― epoxi、 Chiordane、 Nonachior DDTs、 NIP、 Dieldttn、 Endttn、 β ―Endsuifon、 Endsulfan Suifate、 Methoxychior Mirex、 Stylene― Dimers&Trirners、 Dimethylnaphthalen,Benzophenone、 1-Phenynaphthalene Triphenytrnethane、 Reten、 4-BenzylbiphenyI、 Tetraphenylene、 p― QuaterphenyI Di― i― BP、 Di― n― BP、 TEP、 TAP、 TCEP、 TCPP-1、 TPP、 TDBP(OPEs)、 DMP、 Dimethyl tere― Phthalate Stylene― Dimers&Trimers、 HCB、 Acenaphthene、 FIuorene、 DibenzOthiOphene、 Phenanthren Tttphenylene、 Naphthacene、 Benzo[b巧 +同 司uOranthene、 3-MethylchOlanthrene 20nlln― e、 22nlin∼ ―- 229 -― Benzanthrone 〔 環境試料分析〕 瀬 戸内海及 び 洞海湾 の水質、底質及 び生物試 料 か らは検 出 され なか った。 なお、Cll及 びC12に はブ ランクが存在す るので注意 を要す る。 図27∼35に 添力日回収実験 の ク ロマ トグラム を示 した。 日 c Of ol MI(12 ions〉 3099 amu rom Sampe 2(lug/mi C13 5cm 5∈ >100%CH3CNア 10 Max 2 1e5 cps 59e5 55e5 50e5 45e5 40e5 3595 3 0oS 25e5 20o5 15e5 10e5 50e4 00 TImo.min 図26 標準 品のク ロマ トグラム (lμ g/d) 9。 いIC10 M/Z312 M/Z360 3単 IC13 図27 標準 品の ク ロマ トグラム -230- (0.lμ g/d) Cll M ,1'9241 P oH 10コ C12 M/Z374 WZ 388 図28 水質 ブ ラ ン ク試 料 の ク ロマ トグラム 2“ .Cll M′ Z360 04釣 1歪 どP l・ e,o0 317 45e S■ ●,0 ∞∞ I C13 M/Z388 図29 海水無添力日 試料 の ク ロマ トグラム ―- 231 -― お H C10 M/Z312 aOul Cll M/Z360 M/Z374 C13 M/Z388 図30 海水添加 試料 の ク ロマ トグラム (添加 量 :0.lμ g/L) 40Hl cll C12 M/Z360 M/Z374 M/Z388 図31 底質・ 生物 ブ ラ ンク試 料 のク ロマ トグラム ―- 232 -― 18詔 I C12 M/Z374 図32 底質無添加試料 の ク ロマ トグラム C10 M/Z312 :II C■ C12 。 的I M/Z360 M/Z374 C13 M′ Z388 図33 底質添加試料 のク ロマ トグラム (添加 量 ―- 233 -― :0。 lμ g瓶 泥20g) C10 M/Z312 Cll W1/Z360 C12 16“ M/Z374 19“ 1 h7“ I C13 M/Z388 。es 図34 生 物 (ボ ラ)無 添加試料 の ク ロマ トグラム C10 M/Z312 50日 I C12 M/Z374 i:EI C13 M/Z388 図35 生物添加 試料 の ク ロマ トグラム (添 加量 :0.lμ g/20g) ―- 234 -一 §3 LC/MSの 機種間差 別 の機種 (Vaters社 製 下に示す。 Z Q4000)で 測定 した場合 の測定条件及 び結果等 につい て 、以 LC/MSの 条件〕 〔 LC条 件 使用機種 Waters社製 GLサ 使用 カ ラム 移動相 A 試料注入量 イ エ ンス ODS-3(2.OmmI.Do x 50 1111、 3μ m) 超純水 移動相 B グラジエ ン ト 移動相流量 カ ラム温度 Alliance2690 アセ トニ トリル 50%B(2min)→ 100%B(10min)→ 10070B(27.5minま 100%B(27.5min)→ 50%B(28min)→ 50陶 0。 2 mL/min で保持 ) (40minま で保持 ) 40℃ 20μ L MS条 件 使 用機種 Waters社 製 Z Q4000 イ オ ン化法 負イオ ン大気圧 化 学イオ ン化法 lAPCIttegative)、 SIM Cone:20V(C12,C13),15V(C10,Cll), Ion source:100R3, APCI probe:480R3, Corona currnti3.00μ A, Cone gas:50L/hr(N2), DesolvatiOn gas:500L/hr(N2) モ ニ ター イオ ン モ ニ ター イオ ン とイオ ンの組成 を次表 に示 す。 0 8 8 1 5 9 3 3 350.0 384.0 418.0 454.0 (387.9) (368.0) (402.0) 9 5 6 4 7 467.9 372.0 406.0 437.9 348.0 386.0 420.0 452.0 0 4 3 4 6 398.0 432.0 (338.0) 0 0 0 4 5 364.1 (354.0) 334.1 1 2 6 3 4 ―- 235 -― 0 8 7 13 6 13 5 12 12 13 13 4 12 C12H22C14+42 C12H21C15+42 C12H20C16+42 C12H19C17+42 C13H24C14+42 C13H23C15+42 C13H22C16+42 C13H21C17+42 0 7 12 0 9 4 9 0 3 4 4 6 11 0 0 7 3 5 11 H20C14+42 H19C15+42 H18C16+42 H17C17+42 1 6 3 3 4 11 Cll Cll Cll Cll 2 6 9 2 5 8 3 3 3 5 6 11 C10H18Ci4+42 C10H17C15+42 C10H16C16+42 (442.0) (352.0) (382.0) (416.0) 455.9) (366.0) (396.1) (430.0) (469.9) 〔 装置検 出下限 (IDL)〕 本分析法 に用 い たLC/MSの 装置検 出下限 を以下に示す (注 )。 装置検 出下限 (IDL) IDL試 料濃 度 物 質 名 IDL(pg/μ l)濃 縮率 (倍 ) 換算 値 (μ Cll、 5塩 素 C12、 6塩 素 C13、 5塩 素 0.040 120 0,061 0.011 2000 注 (注 )装 置検 出下限 0.16 0 0 0 2 5塩 素 0 0 0 2 C10、 解 (DL)イ ま、 平成 11年 度第 16回 環境科学セ ミナー 「分析法開発 時にお けるIDL算 定基準 の具体案」 に従 い、以下の とお り算 出 した。 表フ 装置検出下限(IDL) 12C-6CI 1lC-5CI 10C-5CI 物 質 名 6.2 5.6 21 注入量 4.23 6.73 17.8 第 1回 4.77 8.25 27.5 第 2回 5.63 6.55 25.0 第 3回 5.66 8.41 23.2 第 4回 6.33 7.72 22.1 第 5回 4.45 5,74 19.6 第 6回 6.11 5.07 20.8 第 7回 0.83 1.27 3.28 標準偏差 0.080 0.12 1DL[ng/μ 旧 0.32 0.16 0.061 0.040 換算値 [μ g/L3 S/N比 S/N適 否 平均値 g/L) [n』 CV% [%] 注 )注 入液 量 :20μ 8.70 O 22.28 14.71 l、 11.00 O 5.31 15.56 最 終液 量 :0.5ml、 試 料量 :lL ―- 236 -― 9.90 O 13C-5CI 2.4 2.19 2.48 1.85 1.95 1.99 2.17 1.87 0.22 0.022 0.011 12.00 O 6。92 18.27 2.07 10.81 モ ニ ター イオ ンの選定 とその組成 モ ニ ターイオ ンの候補 とな る各イオ ンの組成 は、短鎖 CPsの 示す各イオ ンの 同位体 パ ー タ ン (図 36)か ら、イ オ ンに含 まれ る塩 素数 を推 定 し、そ の組成 を検討 した (表 4)。 図36 各イオ ンの示す塩 素同位体パ ター ン 表 8塩 素化 パ ラフィンの分子量と各分子種 の存在比 C10 C 10 H 35cI 37cI 17 5 0 10 17 4 1 10 17 3 2 10 17 2 10 17 1 10 17 0 4 C12 分子量 存在 比 C H 35cl 37cI 49.4 354.0 62.5 12 6 0 49.7 356.0 1∞ .0 12 20 20 5 1 20 20 4 2 2 12 20 20 20 C H 35cI 13 23 23 23 23 5 0 4 1 3 2 2 3 1 4 0 5 その他 塩 素化 率 42 42 42 42 50.0 358.0 64.0 12 50.2 20.5 12 3.3 12 0.2 12 42 50.5 360.0 362.0 42 50.8 364.0 3 4 1 0 6 Cl C H 35cI もrCl 19 5 0 19 4 1 塩兼化率 分子 量 42 42 42 42 42 42 42 50.4 51.4 416.0 418.0 420.0 422.0 424.0 51,6 4260 10 51.8 428.0 0,1 分子量 E比 存イ 50.7 50.9 51.1 存在比 52.1 100.0 79.9 34.1 8.2 C13 その他 塩 素化 率 分子量 存在比 62.5 2 42 42 42 48.1 372.0 64.0 19 2 3 42 48.4 20.5 19 1 4 48.6 19 0 5 42 42 374.0 376.0 378.0 19 その他 47.5 47.8 48.9 368.0 370.0 1∞ .0 13 3.3 0.2 -237- 23 も CI その他 塩 素化 率 42 42 42 42 42 42 44,1 44.4 .7 45.0 “ 45.3 45.5 396.0 398.0 400.0 402.0 404.0 406.0 62.5 100.0 64.0 20.5 0.2 WatersZQで 観 測 され る短鎖CPsの イオ ンの組成 は、同位体 パ ター ンか ら[M+42「 イオ ンが生成 してい るもの と推定 され た。 C10H17C15+42 マ C10H18C14+42 C10H16C16+42 図37 C10標 準 品 のマ ススペ ク トル (Waters ZQ) CllH19C15+42 I CllH18C16+42 CllH20C14+42 CllH17C17+42 114u0 図38 CH標 準 品 のマスス ペ ク トル ―- 238 -― (Waters ZQ) C12H21C15+42 415 420 4臣 コ印 コ05 0 4H0 “ 図39 C12標 準 品 のマ ススペ ク トル (Waters ZQ) C13H23C15+42 C13H22C16+42 C13H24C14+42 図40 甲 C13H21C17+42 C13標 準 品 のマススペ ク トル (Waters ZQ) ―- 239 -― 工 業用短鎖CPsの トヨパ ラ ッ クス270を Cone電 圧 25Vで 測 定 した 奇数イオ ンのスペ ク ト ル(図 13)は 、AP13000の 高塩素化短鎖 CPsの マススペ ク トル と一 致 した。 CllH15C19+33 r℃ 12H17C19+19 M/Z499 CllH16C18+33 C12H18C18+19 M/Z465 CllH14Cl10+33 C12H16Cl10+19 M/Z533 図41 トヨパ ラックス270(平 均鎖長 (Waters zQ,25V) :11.7、 塩素数 69%Cl)の マススペ ク トル :10、 表 9塩 素化 パ ラフィンの分子量と各分子種 の存在 比 Cll― C18+ C 1 C H 16 16 16 16 16 16 16 16 16 3bcl 3YcI その他 塩 素化 率 分子量 存在比 0 60.7 60.9 61.0 61.2 61.4 61.5 61.7 61.9 62.0 462.9 464.9 34.9 89.3 100.0 466.ツ 働 .0 40も .ツ 25.6 C 12 12 12 12 12 470.9 472.9 474.9 476.9 6.5 12 ■0 0.1 12 12 0,0 12 H 15 35cl 37r` 存在比 27.2 78.2 100.0 74.6 35.8 C 12 12 9 0 15 8 1 15 2 7 1 6 5 2 4 4 3 5 2 6 1 7 0 8 C 1 15 7 6 1 15 5 4 15 4 5 15 3 15 2 6 7 1 8 0 9 15 1 1‐ 40U.ツ C12-Ci8+19 H 18 3bcI 3イ その他 塩素化 率 分子量 存在 比 0 19 7 1 19 6 2 19 60.7 60.9 61.0 61.2 61.4 61.5 61.7 61.9 62.0 460.9 462.9 464.9 466.9 468.9 470.9 472.9 474.9 476.9 34.9 89。 3 100,0 64.0 25.6 分子量 存在比 fll 5 4 19 4 19 5 19 2 6 19 1 7 19 0 8 19 35cI 37cl 9 0 Ciリ ー 十 う3 C その他 塩素化率 分子量 33 3 33 33 33 63.6 63.7 63,9 64.0 64.2 留 .3 64.5 64.6 494.8 496.8 498.8 500.8 502.8 504.8 506.8 508.8 御 510.8 512.8 .7 64.9 11.4 2.4 0.3 0.0 0.0 12 12 12 12 12 12 12 12 ―- 240 -一 H 17 17 17 17 17 17 17 17 17 17 1 7 6 2 5 4 4 5 3 2 6 7 1 8 0 9 3 Z― Clツ 10 0。 1 0.0 Iリ その他 塩 素化 率 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 6.5 63.6 63.7 63.9 64.0 64.2 64.b 64.5 64.6 64.7 64.9 494.9 496.8 498.8 500.8 502.8 504.8 506.8 508.8 510.8 512.8 Z′ .Z 78.2 100.0 74.6 35.8 1.4 2.4 0.3 0.0 0.0 また 、Cone電 圧20Vで 浪J定 す る と、偶数イオ ンのイオ ン も多 く現 われ るよ うにな った。 (図 14)偶 数イオ ン を[M+42「 と仮定 し、同位体 パ ター ンか ら塩素数 を推定 し組成 を検 討 した ところ(表 6)、 炭素数 はHと な り、奇数イ オ ンは[M+33]と 推定 され た。 図42 トヨパ ラックス270(平 均鎖長 (Waters zQ,20V) :11.7、 塩 素数 69%Cl)の マススペ ク トル :10、 表 10塩 素化 パ ラフィンの分子量と各分子種 の存在比 Cl卜 Cり C H 15 15 3bcl 37cl 9 0 15 8 7 2 15 6 3 l 15 5 4 1 15 4 15 3 15 2 5 6 7 15 15 1 0 9 Cl C H 13 13 35cl 0 10 9 13 8 13 7 6 13 13 5 13 4 13 13 13 13 37ci 2 3 2 9 1 10 0 42 42 42 42 42 42 42 42 42 42 42 62.5 62.6 62.8 62.9 503.9 505.9 507.9 509.9 630 511.9 63.2 63.3 63.5 63.6 63.8 513.9 存在比 2/.Z 78.2 100.0 74.6 35.8 1.4 9 2.4 517.9 519.8 521.8 0.3 515。 0.0 0.0 ― Cll l ■ 42 存在比 その他 塩素化率 分子量 42 42 42 67.3 571.8 17.8 67.4 67.5 67.6 67.7 67.8 67.9 573.8 575.8 577.8 579.8 581.8 583.8 585,8 587.8 62.5 100.0 589.8 0.0 0.0 0.0 42 4 5 6 7 十 その他 塩素化率 分子量 42 42 42 42 42 42 42 42 68.1 68.2 68.3 68.4 68.5 591.8 593.8 95。 9 61.4 27.5 も.も 2.0 0.3 ―- 241 -― C Cll― Cl10+42 ° H 14 14 14 14 35cl 7 3 14 14 14 14 6 4 4 6 42 3 7 42 42 42 42 14 14 14 Cl 10 0 9 1 8 2 2 1 9 0 10 その他 塩 素化 率 分子量 42 42 42 42 42 42 存在 比 0う .U 537.8 21.7 65.1 539.8 541.8 543.8 100.0 65,3 65.4 65.5 65.7 65,8 69.5 85.3 545.8 547.8 549.8 47.7 0.9 66.1 551.8 553.8 555.8 0,0 66.3 557.8 O.0 65。 9 66.0 18.3 4.9 0,1 表 11短 鎖 CPsに 含まれる主要異性体 の合有率 M/Z 塩素 数 含有率 標準 品 標準品 鎖長 C10 Cll M/Z 鎖長 12 12 12 4 0.244 350 5 0.593 384 6 0.163 336 370 4 0,074 5 0.520 404 6 0360 440 7 0.046 322 356 390 10 10 10 C12 C13 塩素数 4 含 有率 5 0.465 6 0.051 454 364 12 7 0414 0070 13 4 0.087 398 432 468 13 13 13 5 0.522 6 0.338 7 0.053 418 評 価】 【 本法 によ り環境試料 中に存在す るppbレ ベ ル の短鎖塩素化 パ ラ フ ィ ン (CPs、 C10∼ C13) を分析す る ことが可能 で ある。 なお 、短鎖 CPsの LC/MS測 定 は 、機種依存性 が極 めて強 い こ とか ら、環境調査 の 実施 にお いて は、調査機 関 の選 定 に注意 を要す る。 参考文献 1)環 境庁保健調査室 :昭 和53及 び55年 度化学物質分析法開発調査報告書 (塩 素化パラフィン :兵 庫県 公害研究所),(1973,1975) 2)環 境省環境安全課 :平成14年 度化学物質分析法開発調査報告書 (長 鎖塩素化パラフィン :岡 山県乗 境保健センター),(2003) 3)Froescheis O,Banschi tef K:Electton capture negattve ion(ECNI)masS Specttomettt of COmplex mixtures of chlofinated d∝ anes and dodecans: An approaOh to ECNI mass sPcctra of cmorinated par aFms h techical― tures,Ffesemus J.Anal.Chem。 ,361,784守 90,(1998) 五sh samples by shorttolunln G 4)Cochと mM:Detemination of shortthtta polyc皿 ormated Pararms C/ECNIIMS,Anal.Chem.,71,44984505,(1999) 5)Rieger tt Bauschmiter K:Se=Ш voLtt orgaruc compounds polycmormated dibenzo― p― dioxlns(PCDD), dibenzottrans(PCDF),biphenyls(PCB),hexaCh10Ю benzene(HCB),4,4'― DDE,and chlorinated paraffms (CP)一 as matters h sewer lコ ェ温,Frcsemus J.Anal.Chem.,352,712-7%,(1995) 6)飯 野福哉他 :短 鎖(10-13)塩 素化 パ ラフィ ン類 のNCI― HRGC/HRMSに よる分析方法 の検討 、第 12 回環境化学討論会講演要 旨集 ,712-713,(2003) 7)松 神秀徳他 :短 鎖塩素化 パ ラフ ィンのNCI― HRGC/HRMSを 用 い た分析 、第 13回 環境化学討論会講 演要 旨集 ,288-289,(20C14) :平 成 16年 度化学物質分析法開発調 査報告書 境保健 セ ンター),(2005) 8)環 境省環境安全課 担 住 電 当 所 話 (中 鎖塩素化 パ ラフ ィン 岡 山県 環 境 保 健 セ ンタ ー 〒701-0298 岡 山市 内尾 73隣 1 FAX 086-298-2681 086-298-2088 担 当者 飼 持 堅 志 ,浦 山 豊 弘 担 住 当 所 国 土 環 境 俯 環 境 創 造研 究所 〒421-0212 静 岡県 志太 郡 大井サ│1町 利 右 衛 門 1334-5 電 話 FAX 054-622-9552 054-622-9522 担 当者 伊 藤 安 紀 、 山本 潤 -242- :岡 山県環 分析用試料送付方法 ①分析担当機関と、予め試料の採取 日と送付 日を協議する。 ②試料採取後、直ちに送付する。 水質】 【 試料瓶はアセ トンで洗浄後乾燥 した共栓付きガラス瓶 (lL)を 用い、試料瓶を試料水 で2∼ 3回 共洗い した後、わずかにヘ ッドスペースが残るよ うに採取 し、冷蔵便で送付 する。 底質、生物】 【 均一化 した試料を2∞ 褐色耐熱ねじ日瓶 (ね じ規格Ъ程度、∬配 張 リパ ッキン付) に満杯にならないように採取 し、冷蔵便で送付する。 ―- 243 -― Analytical Mehod for Short― Chain Polychlonnated Parafflns(C10∼ C13) in Envlromnental Samples by LC/MS Abstract An analytical method was dcveloped for deterlmmmg of residuc of short― Wate4 sediment and ish by LC/MS(APCI― Negative). chain polychlofhated pararlns(cPs, C10∼ C12,) IWater] A water samplc was extractcd ttice widl dichlofomcttlane.The extracts wcrc dehydrated with anhydfous sodium sulfate and then evaporated to dryness.The rcsidue was dissolved in lnd of hexane and applied to a of hexane(frSt fractiOn)and 10皿 Of 江umina cartridgc cohmm (2g)and hCn eluted wih 10 hexane(secOnd fraction). The SCCOnd fraction was evaporated to dryncss and dissolvcd in dichloromehanc― O.5nd acetonitrile and anttyzed by LC/MS― SIM(APCI― negative). [Sediment and Biological sample] A sample was extacted twice wih acetone. The acetone cxtracts were cvaporated to about 20』 30% and extractcd win dichioromehane.The dichloromethanc extracts were dehydrattd with anhydfous sodium sulfate and hen evaporated to dryness. The residue was dissolved h 10Hd of hexane and extracted twice wih 50nd trile exttacts were evaporated to dryness and dissolved in 100nd of acetonitrile(hexane saturated).The aCetO of hexane.The solution was washed 5止 mes wi■ 1 5nd of conccntrated sururic acid and washed twice with 30ml of 5%sodiulxlchio de. The soludon was dehydrated wid■ anhydrous sodium sulfate and hen evaporated to dryness.The residue was dissolvcd in lml of hexane and applied to a ahmma cartridge coluIIln (2D and hen chted wi山 10ml of 2%dichloromethttle― hexanc(丘 rst fraction)and 10mi Of 30% dichloromethaneぃ hexane(seCOnd fracton). The SecOnd fraction was evaporated and dissolved h 2ml of acetone and applied to a gel peancadon chfomatography(GPC,CLNpak PAE-2000,5%CyclohexancAcetone, nutcs.The CPs fraction was cvaporated to dfyness SIM(APCI― negaよvc). 五 le and anttyzed by LC/MS― ed in O.5Hd of accton五 4mVmin)。 CPs Was eluted in the range of 12.75 to 14.5 and disso Wattr Evaporate NaC1 50g lst2%CH2C12 10m1 0.51nl CI13CN 2nd:30%CH2C12 10m(CPs) CH2C12 100,50mi Sedilxlent and Biological sample Extract Acetone50m曜 Evaporate 20Hll Extract 5%NaC1 501nl CH3CN//Hexane Partition Hexane 10ェ 11 (CH3CN) CH3CN 50mlx2 Hexane 100ml Concentrated Suifttric acid G P C chromatography l sti296 CH2C12 1 0ml CLNpak PAE-2000 2nd:30%CH2C12 10ml(CPs) (5%CyclohexaneAcetone) (CPs:12.75-14.5min) ―- 244 -― centrat 0.5ml CH3CN APCI― Negative 物 質 名 分 析 法 フ ロ ー チ ャ ート 備 考 拙畿 Ⅵ 卜 短鎖塩素 化 パ ラフィン g │ (CPs) ム カラ : GLサ イエ ンス 50g 理 証化ナト )ウ ム (海 水は不動 セト ン5Chl 無水硫酸ナト ア ,ウ ム ODS-3 ヘキ サン100,50Hエ 12.OI.D.x5-) ゛ ロメタ ニト 2%シ クロ ン10Hエ ア セト ル0.5Hエ ナ 3W体デ クロロメル 10ml APCI Neg 底質 。生物 検出下限 水質 C10:0.0090 μ g/L Cll:0.0147 μ g/L C12:0.0086μ 8/L C13:0.0055 μ g/L 底質 C10:0.77μ g/kg セト 50■ 」 ン x2 ア Cll:■ 41μ g/kg C12:0.34μ g/kg C13:0.92μ ぬ ニト アセト )ル //ヘキ サン歩 )酉 己 へ朴 ン10ml ニト セト 汚OH工 x2 ア リ 2%デ クロロメタンlChl ロメタ 30%ヘデ クロ ン10ml GPCク ロマトク゛ラフィ単 CLNPakPAE-2000 ニト,ル 0.5ml アセト ヘ村ン ロ ン 丸ト (溶 離液 :5%シ ク ) 98Ps:12.75-14.5minJ ―- 245 -― APCI Neg 拗 C10:0。 53 μ g/kg Cll:0.60μ g/kg C12:0。 20μ g/kg C13:0.56μ g/kg 岡山県環境保健 セ ンター 中鎖 塩 素化 パ ラ フ ィ ン Medillln― Chain 対象物質及 び化学式 】 【 塩 素化パ ラフィン (CPs) Polychlo nated Parafrlns(c14∼ C15) 月町 名 :ク ロロパ ラフ ィ ン 塩化 パ ラ フ ィ ン CnH2n+2-X ClX xは 塩素数 nは 失素数 :10∼ 30、 鎖 鎖鎖 中短 長 n=14ヘ ン19 n=10-13 n=20∼ 30 物性】 【 18 15 15 15 24 24 24 28 26 24 44 40 29 273.7 1.13 342.6 1.22 445.9 1.40 350。 2 1.17 419.1 1.26 488.0 545.3 683.1 1062.0 分解 温度 るgPOw 4.39-6.93 5.47-7.3 5.5-8.2 5.5-8.2 . 12 比重 0 0 一0 0 3 3 21 分子量 0 0 0 0 〇 5 5 5 6 6 2 2 2 2 2 23 12 塩 素化 率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 塩 素化 率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 塩素化率 =40∼ 50%、 50∼ 60%、 60∼ 70% 6 6 5 1 2 6 12 3 5 8 4 6 8 6 0 1 1 2 CI CI% C 9 7 6 5 8 1 0 9 1 8 1 3 0 0 8 9 1 0 3 5 6 4 5 5 3 5 7 鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖鎖 短短短中中中長長長 区分 (15) (12) (24) 外 観 低粘性液体 低粘性液体 粘桐性液体 粘桐性液体 粘桐性液体 粘桐性液体 高粘桐性液体 高粘桐性液体 白色 固体 用途 】 【 塩 素化 パ ラフ ィ ン類 (CPS)は 、塩 化 ビニル ポ リマーの二次可塑剤 として拡張特性や 耐老化性 の改善 に用 い られ るほか、防燃性、撥水性 に優れ 、塗料 添加剤 、 ゴム配合剤 、 布地 の 防炎、防水剤 にも使用 され る。電気絶縁性 が 良いこ とか ら、可塑剤 として電線 の 被覆材 に配合 され、また、極圧添加剤 として、切削油、潤滑油 にも配合 され る。 中鎖CPsは 主 として塩 化 ビニール ポ リマーの可塑剤 として使用 され、短鎖 CPsは 主 とし て切 削油、金属加 工油剤 、封 止剤 、 ゴム、繊維等 の難燃剤 、皮革処理剤 、塗料、 コー テ ィ ング剤等 の用途 に使用 され てい る。 ―- 246 -― §1分 析 法 (1)分 析 法 の概 要 │ 本分析法 は、 中鎖塩素化 パ ラフ ィ ン (CPs、 炭素数 :14∼ 15)を 分析対象 とす る。水質 試料 は、 ジク ロロメタンで抽 出後、 アル ミナカー トリッジカ ラムでク リー ンア ップ し、底 質及 び生 物試料 は、アセ トンで抽 出後 、 アセ トニ トリル /ヘ キサ ン分配 、硫酸洗浄 を行 っ た後 、 アル ミナカ ー トリッジカ ラム及び GPC(Gel Pcコ meation ChЮ matography)で ク リ ― ンア ップ し、LC/MS(APCI― Negative)を 用 い て定量 す る方法であ り、短鎖 CPs(災 素数 10∼ 13)も 同時分析可能 である。 │ │ : (2)試 薬 及 び器 具 試薬 ・ 器 具 】 (注 1) 【 試 薬〕 〔 工業用 中鎖塩 素化 パ ラ フ ィ ン 東 ノー社製 トヨパ ラックス 145(C14.8、 4%Cl)、 150(C14.患 、50%Cl) ヘ キサ ン、 アセ トン、 ジク ロロメタン、 アセ トニ トリア レ、 シク ロヘ キサ ン、無水硫酸ナ ト リウム、塩 化 ナ トリウム :残 留農薬分析用 または HPLC分 析用 硫酸 :精密 分析用 、そ の他試薬 は、特級試薬 を用 い る。 精製水 :超 純水製造装置 (ミ リポア社製 Milli― Q SP.TOC.)に よる精製水 をジク ロロメタ ンで 2回 洗浄 して用 い る。 アル ミナカ ー トリッジカ ラム :Supelclean LC― Alu na― N6皿 Tube,2g(SLIPELCO社 製 ) 4・ デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル シ リン ジ フ ィル タ ー h man社製 ) :PURADISK 25GD(2511m φ 、lμ m、 I GMF-150)(W 〔 試薬 の安全性 。毒性〕 硫酸 :皮 膚等 に触れ る と有害であ り、腐食性 も有す る。 〔 器具〕 I ロー タ リエバ ポ レー タ (恒 温槽付 き):抽 出液 の濃縮 に用い る。 振 と う器 :液 々抽 出 に用 い る。 超音波洗 浄器 :底 質試料 の超音波照射 に用い る。 マイ ク ロシ リンジ :標 準液 の添力日 及侃 C/MSの 注入 に用 い る。 注射筒 (10耐 ):シ リンジフ ィル ター を用 い た ろ過 に用い る。 試料採取瓶 (共 栓付 き全 ガ ラス製 )、 分液 ロー ト (2L、 200d、 250ml)、 トール ビー カ ー (100測 、200d)、 ナ ス型 フ ラス コ (50ml、 100ml、 2CJOml)、 共栓付 き三 角 フ ラス コ (1 00ml)、 ス ピ ンツ型共栓付 き試験 管 (10皿 )、 パ ス ツール ピペ ッ ト :ア セ トンで洗 浄 し、 乾燥 して用 い る。 GPCカ ラ ム :昭 和 電 工 CLNpak PAE-2000 AC(プ レ カ ラ ム :PAE― G AC) │ テフ ロン製 ライ ンフィル ター (オ シネ型 :ジ ーエル サイエ ンス社製、プ レカラムの前に装 着す る) ―- 247 -― ・ │ (3)分 析 法 試料 の採取及 び保存 】 【 「化学物質環境調 査試料採取要領」に従 う。前処理操作 は、試料採 取後、速や かに行 う。 試料 の前処理 】 【 〔 水質〕 試料 lLを 2Lの 分液 ロー トに採取 し、塩 化 ナ トリウム50gを 加 えて十分混合・ 溶解す る。 試料容器 (ガ ラス製 )を ジク ロロメタン用 いて数 回洗浄 し (ジ ク ロロメタ ン総容量 100皿 、 注 2)、 得 られ たジク ロロメタ ン洗液 を分液 ロー ト内の試料水 に合 わせ 、約 10分 間振 と う 抽 出 し、十分静置 してジク ロロメタン抽 出液 を採取す る。水 層 は ジク ロロメタ ン5Chlを 用 い て振 と う抽 出操作 を更 に 1回 繰 り返 し、得 られ たジク ロロメタ ン抽 出液 は200 の トー ル ビー カ ー に合 わせ 、ヘ キサ ン2Chlを 添加 した後、無水硫酸 ナ トリウム を用 い て脱水す る (注 3)。 抽 出液 をデ カ ンテ ー シ ョンに よ り200mlの ナ ス型 フ ラス コに移 し、残澄 の無水 ヽ 硫酸ナ トリウム はヘ キサ ンを用 いて数 回洗浄 し、洗液 はナ ス型 フ ラス コ中の抽 出液 に合 わ せ る。抽 出液 は、 ロー タ リー エバ ポ レー タを用 い て35℃ 以下 で減圧濃縮 乾固後 (注 4)、 ヘ キサ ン 5 muを 添力日して再度減圧濃縮 乾 固 し、ヘ キサ ン約 l を添力日した後、超音波 を照 射 して溶解 (注 5)し 、試料抽 出液 とす る。 〔 底質及び 生物〕 試料約20g(底 質 は乾泥換算試料 量 として 10g相 当、注 6)を 100mlの 遠 心分離管 に採取 し、精秤す る。 アセ トン50mlを 加 え、密栓 して 10分 間振 と う (注 7)し た後 、 10分 間超音 波抽 出す る。遠 心分離 (3,000rpm、 10分 )を 行 い 、得 られ たアセ トン抽 出液 は、予 めアセ トンで洗浄 したガ ラス線維 ろ紙 (GF/A、 1lChm φ)で ろ過 (注 8)し た後、20Chlの ナ ス 型 フ ラス コに移す。残澄 にアセ トン50 を加 え、振 と う (注 7)・ 超音波抽 出 0遠 心分離 ・ ろ過操作 を繰 り返 し、得 られ た抽 出液 は先 の抽 出液 と合 わせ る。 アセ トン抽 出液 は、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 い て約 2Chlま で減圧濃縮 し、予 め 5% 塩 化 ナ トリウム溶液50測 を加 えた200mlの 分液 ロー トに移 し、濃縮 に用 い たナ ス型 フ ラス コは、 ジク ロロメタ ン5Chlを 用 いて洗浄 し (数 回に分 けて洗浄 )、 洗液 は分液 ロー トに移 し、 10分 間振 と うを行 い 、十分静置後、分液す る (注 9)。 水層 は、再度 ジク ロロメタン 25 を用 いて再抽 出 し、抽 出液 は先 のジク ロロメタ ン試料抽 出液 と合 わす。ヘ キサ ン2Chl を ジク ロロメタ ン試料抽 出液 に添加 した後、無水硫酸ナ トリウム を用 い て脱水す る (注 3)。 抽 出液 をデカ ンテー シ ョンに よ り200mlの ナ ス型 フ ラス コに移 し、残造 の無水硫酸ナ トリ ウム はヘ キサ ンを用 い て数 回洗浄 し、洗液 はナ ス型 フ ラス コ中の抽 出液 に合 わせ る。抽 出 液 は、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 い て35℃ 以下 で減圧濃縮乾固 (注 4)し た後 、 5 の ヘ キサ ン を添加 して超 音波照射 に よ り溶 解す る (注 5)。 抽 出液 を 10鰤 の分液 ロー トに移 し、更 にヘ キサ ン 5耐 及 びヘ キサ ン飽和 アセ トニ トリ ル50mlを 用 いて抽 出液 を分液 ロー トに洗 い込み (数 回に分 けて洗 い込む)、 10分 間振 と う を行 い 、十分静置後 、 アセ トニ トリル 層 を分液 し、200mlの ナ ス型 フ ラス コに移す。 ヘ キ サ ン層 は、再度 ヘ キサ ン飽 和 アセ トニ トリル 50 を添加後、10分 間振 と うし、十分静置後、 分液 し、先 のアセ トニ トリル 抽 出液 と合 わす (注 10)。 アセ トニ トリル抽 出液 は、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 い て約 35℃ 以下 で乾 固寸前まで 減圧濃縮 し (注 4)、 ノナ ンlml及 びヘ キサ ン10耐 を添力日して再度減圧濃縮 (注 4)し た 後 、ヘ キサ ンlChlを 添加 し、超音波照射 を照射 して溶解す る (注 5)。 試料液 は、ヘ キサ ン90mlを 用 いて250 の分液 ロー トに移 し (注 H)、 濃硫酸 lChlを 加 え、穏や かに振 と うす る。分液 に よ り硫酸層 を除去 した後、更 に濃硫酸 5 mlを 加 え振 と う ―- 248 -― 洗浄す る。 この操作 を硫酸層 が着 色 しな くな るまで繰 り返 す (注 12)。 洗浄後、ヘ キサ ン 試料液 は 、予 め 5%塩化 ナ トリウム溶液 30mと を加 えた2501dの 分液 ロー トに移 し (注 13)、 穏や かに振 と うして洗浄す る (注 14)。 ヘ キサ ン試料液 は、再度 5%塩 化 ナ トリウム溶液 20mと を用 いて再度振 と う洗浄す る。得 られ たヘ キサ ン試料液 は 、200mlの トーア レビー カ ー に移 して無水硫酸ナ トリウム を用 い て脱水す る。試 料 液 を200mlの ナ ス型 フ ラス コに移 し、 ロー タ リーエバ ポ レー タを用 いて35℃ 以下 で減圧濃縮乾 固 (注 4)し 、ヘ キサ ン約 l を 添力日した後、超音波 を照射 して溶解 (注 5)し 、試料抽 出液 とす る。 │ │ 試料液 の調製 】 【 I ヘ ン10mlで ー ム め 15)に ス キサ ピ ッン型 試験管 予 洗浄 したアル ミナカ トリッジカ ラ (注 (10ml)を セ ッ トした後、試料抽 出液 をカ ラム に負 荷 し、液面 をカ ラムベ ン ドまで下げて か ら、2%ジ ク ロロメタ ン含有 ヘ キサ ン10Huを 用 いて濃縮容器及 びカ ラム壁 面 を洗 い なが ら 試料 をカ ラム に負荷す る。 ス ピ ッツ型 試 験管 (lCld)を 交換 し、更 に30%ジ ク ロロメタ ン 含有 ヘ キサ ン10mlを 用 いて 中鎖 CPsを 溶離 (第 2分 画 )す る (注 16)。 第 2分 画 の溶 出液 は、窒 素吹 きつ けによ り0.5mlま で濃縮 し、 アセ トンを用 い て 2 mlと す る (注 17、 注 18)。 試料液 (ア セ トン溶液 )を GPC装 置 (注 19)に 注入 し、CPsの 溶 出す る分画 (12.75∼ 1 4.5min、 注20)を 分取す る。分取液 は 、窒素吹 きつ けによ り溶 媒 を除去 (注 4)し た後 、 Xl.5dを 正確 に添力日した後、超音波 を照射 して溶解 (注 5)し 、試料液 とす アセ トニ トリノ る。 GPC装 置 の操作条件は、下記 の とお りである。 レ カ ラ ム :PAE― G AC) カ ラ ム :昭 和 電 工 CLNpak PAE-2000 AC(プ :ジ エ ー ーエ ロ ンフ ル ル ンス フ ン製 ライ ンフ ィル ター (注 21) ライ テ サイ ィ タ 移動相及 び流速 :シ ク ロヘ キサ ン/ア セ トン (5:95) 4 mVmin(注 22) カ ラム温度 :40℃ 注入 量 :2 Hu(サ ンプルループ容量 :2 ) サイ クル タイ ム :30min(洗 浄時間を含 める と 1時 間) 検 出器 :紫 外 吸収検出器 (び r:33伍 m)ま たは示 差屈折検 出器 (RI) なお、分取 開始前及び分取終了 の度 に、テ トラ ヒ ドロフ ラ ン (町 IF)/ト ル エ ン (1:1)2耐 を GPC装 置 に注入 し、 カ ラム を洗浄す る。 空試料液 の調製】 【 [水 質試料 ] I 予めジク ロロメタンで 2回 洗浄 した精製水 1000mlを 試料 として、 【 試験 の前処理】及び 試料液 の調製】の項に従 った操作を して得 た試料液 を空試料液 とす る。 【 [底 質 。生物試料 ] 予 めジク ロロメタンで 2回 洗浄 した精製水 10 を試料 として、【 試験 の前処理】及び 【 試 料液 の調製】の項 に従 つた操作を して得 た試 料液 を空試料液 とす る。 【 標準液 の調製 】 市販 工業製品を標準品とす る場合 は、各標準物質 100mgを 正確 に秤取 り、 ジク ロロメタ ンを用いて溶解 し、正確 に100mlに 定容 して、1000 μg/耐 の標準原液 とす る。 標準原液 10mlを 正確 に採取 し、窒 素吹きつ けによ り乾固直前まで濃縮 (注 4)し た後、 希釈用溶媒 (ヘ キサ ン :固 相 シ リカ等添加 回収試験用、アセ トン :GPC等 添加回収試験 用、アセ トニ トリル :添 加回収試験及び検量線用)を 用いて正確 にlCXldに 定容 して、100 ―- 249 -― │ ・ │ μg/耐 の標準液 を作成す る (注 23)。 検量線 は、東 ノー社製 トヨパ ラックス 145(C15、 型 %Cl)及 び 150(C15、 50% Cl)標 準液 を混合 した後 、 アセ トニ トリル を用 い て希釈 し、各物質 の濃度 が0.01μ g/ ∼ l μg′ の検 量線 用標 準液 を作成す る。 測 定】 【 LC/MSの 条件〕 〔 使用機種 使用カ ラム 移動相 A 移動相 B グラジエ ン ト 移動相流 量 カ ラム温度 試料注入量 MS測 定条件 イオ ン化法 モ ニ ター イオ ン アプ ライ ドバ イオ システ ムズ社製 AP13000 GLサ イ エ ンス ODS-3(2.0-I.D.x50111n、 3μ m) 超純水 アセ トニ トリル m)→ 100%B(lClmin)→ 10079B(25■ 血 まで保持 ) 50%B(2 100%B(25 n)→50%B(26H )→ 50%B(4Chinま で保持 ) 0.2 mL/min 40℃ 20 μL ネ フ ライザー ガ ス lNEB):14.0 カ ー テ ンガス (CU嘲 :9.0 ニー ドル 電圧 (NC)卜 2.0 APCI PЮ be温 度 (Ⅶ M):500℃ 引 き出 し電圧 (EP):-10,0 オ リフスプ レー ト電圧 (DP):― H.0∼ -16.0 フ ォ ー カ シ ング電圧 (FP):-180.0∼ -200.0 負 イオ ン大気圧化学イオ ン化法 (APCI― Negative)、 SIM モ ニ ター イオ ン とイオ ンの組成 を次表 に示す (注 24)。 測定対象異性体 のモニター イオンと組成 イオ ン の 池 厩 疋 重 イオ ン 0 2 0 4 0 6 3 4 9 9 6 4 7 8 9 C14H26C1402 C14H25C1502 C14H24C1602 C14H23C1702 C15H28C1402 C15H27Ci502 C15H26C1602 C15H25C1702 C15H24C1802 1 8 6 3 6 15 15 15 5 15 15 8 14 7 14 現系駅 6 14 14 5 猥長 382.1 信 認 イオ ン 366.1 370。 400.0 434.0 468.0 380.1 1 404,0 438.0 471.9 384.1 416.0 414.0 418.0 450.0 484.0 448.0 482.0 517.9 452.0 486.0 521.9 519.9 〔 ' 検量線〕 ニ ー 20 lを LC/MSに のモ タ イオ ンの示す ピー ク面積値 を用 いて検 注入 し、各物質 標準液 μ 量線を作成す る。濃度 は、検量線用標準液中に含 まれ る標準物質 の総量 で表示す る。 〔 定 量〕 試料液20 μlを LC/MSに 注入 し、得 られた各物質 のモ ニ ターイオ ンの示す ピー ク面積値 か ら検量線 によ り定量す る。 ―- 250 -― 〔 計 算〕 標準物質 として用 い る東 ノー社製 トヨパ ラックス 145(C15、 狙 %Cl)及 び 150(C 15、 50%Cl)は 、塩 素化率 の異 なる異性 体 の混合物 であることか ら、各標準品 が示 す主要 ン 訂 z402.0、 訂 z436.0、 討 z469。 9)を 各標準溶液 ごとに測定 し、各イ イオ (M/Z368.1、 オ ンの示す ピー ク面積値 の比 を用 いて 、測定姑象異性 体 (モ ニ ター イオ ンに選定 され てい る物 質 )の 検量線用標準液 中にお ける含有率 を計 算す る (解 説編 3(2)項 表 5参 照 ) 以下 の式 によ り計算 を行 う。 計算値(μ g/Lま たは μg/gJ=含有率 x検 出鞄 /注 入量(μ l) x最 終液量(皿 )/試 料量(Lま たはg) 〔 装置検 出下限 (IDL)〕 本分析法 に用いたLC/MSの 装置検 出下限を以下に示 す (注 25)。 装置検 出下限 (DL) 物 質 IDL(pg/μ り 濃縮率 (倍 ) 名 IDL試 料濃度 換算値 (μ 5培 邑 :素 化物 (C15) 6塩 素化物 (C16) 7塩 素化物 (C17) 8塩 素化物 (C18) 10 19 10 10 2000 2000 2000 2000 g/L) 0005 0.009 0.oo5 0.005 〔 検 出下限〕 本分析法 の検 出下限及 び定量 下限を下記 に示 す (注 26)。 底質 は乾泥換算値 を示 した。 なお、添力日回収実験 に用 い た底質 中には、添加 量 の 2倍 以上 の 中鎖塩素化 パ ラ フィ ンが 存在 したため、検 出下限 が大 き くな ったが 、中鎖塩素化 パ ラ フ ィ ンが存在 しない試料 を用 い た場合 には、生物 と同等 の検 出下限 が得 られ る と考 え られ る。 検出下限及び定量下限 (水 質、底質) C15 μg/L 検出下限 定量下限 水 質 C16 μg/L C17 μg/L C16 C17 C18 μg/L μg/kg μg/kg μg/kg μg/kg 検 出下限及び定量下限 (生 物 ) 検 出下限 定量下限 生 物 C16 C17 μg/kg μg/kg μg/kg 質 Ci5 0.095 0.026 0.040 0.097 0.284 0.078 0.119 0.291 C15 底 C18 C18 μg/kg 0.28 0.65 0.62 0.20 0.84 1.95 1.86 0.59 ―- 251 -― 23 4.1 3.0 2.0 6.9 12.4 9.0 6.1 注 解 1)本 分析 法 で使 用す るジク ロロメタ ン、 アセ トニ トリル 等 の有機溶媒及 び標 準物質 は 、 健康 に有 害 であ り、健康障害 と周辺環境 の汚染 防止 に努 める必 要 がある。 使用す る試 薬 につい ては予 めブランクの有無 をチ ェ ック してお く必要がある。 2)CPsは 極 めて疎水 的なた め、懸濁物質 に吸着 して存在す る可能性 がある。 このため、 試料容器 に残 存 した懸濁物 質や ガ ラス壁 か ら 目的物質 を溶 出す る 目的 で溶媒洗浄操 作 を行 う。容器 内に残存 した水分 が抽 出率 を下 げる可能性 があるため、容器 を転倒 さ せ 、容器 内 の水分 を予 め除去 してか ら洗浄す る。洗浄 によ り得 られた ジク ロロメタ ン 洗液 は、水試料 の抽 出溶媒 となる。 3)脱 水 を促進す る 目的 で 、ヘ キサ ンを添力日してい る。無水硫酸ナ トリウム は、添加 後 は 直 ちに攪拌 し、無水硫酸ナ トリウムの 固化 を防止 す る。過剰 の無水硫酸ナ トリウム は 、 空試験 値 を増大 させ る可能性 があるので 、 で きるだけ少量 で脱水す る。抽 出液 が透 明 にな り、無水硫酸 ナ トリウムが 固化 しな くなる と脱水 は完 了 してい る。 4)中 鎖 CPsは 、濃縮 乾 固 に よつて損失す る可能性 があるので 、強度 な乾 固 は避 ける。窒 レ溶液 の濃縮 の際 に添力日 す 素吹 きつ けによ り乾固す る ことが望 ま しい。 アセ トニ トリア ロマ ーの ム ーパ ーの ル フ トグラ ィ るノナ ンはキ 目的 で添力日 す るが、ア ミナカ ラ ク 第1 フ ラクシ ョンに溶 出す るため、最終的に除去 され る。 5)CPsは 、有機溶媒等 に溶解 しに くい傾 向が あるた め、超音波照射 によ り溶 解 させ る。 6)底 質 は 、予 め水分含 量 を測定 してお き、乾泥 として10gに 相 当す る量 を採取す る。 7)遠 沈管 中 の残澄 は、振 と う操作、ホモジナイ ズ操作等 の み では完全 に混合 しな い た め、 ステ ン レス製 スパ ー テル 等 を用 いて十分 に攪拌 し、抽 出用溶媒 に分散 させ てか ら抽 出 す る。 8)ガ ラス線維 ろ紙 (GF/A)で ろ過 して 、固形物 に起 因す る突沸 を防止 す る。 9)エ マル ジ ョンが生 成 した場合 は、遠 心分離 を行 う。希釈用 の 5%塩 化 ナ トリウム溶液 の量 を200ml程 度 に増 加 させ 、少 量 のアセ トン を添力日 す る とエマル ジ ョン防止 に効果 がある場合 がある。 10)ア セ トニ トリル /ヘ キサ ン分配 は、底質 中の鉱物油、生 物試料 中の脂質 の除去 を 目的 とす る。分配 では 、ヘ キサ ン層 に鉱物油 、脂質等 が残 存す る こ とか ら、十分 に静置 し てか ら分液 を行 う。 アセ トニ トリル ヘ のヘ キサ ンの飽和 が不 十分な場合 には 、分配操 作 中 にヘ キサ ン層 が消失す る場合 があるので 、注意 を要す る (消 失 した場合 には、ヘ キサ ン10mlを 再度添力日して振 と うす る。 )。 アセ トニ トリル ヘ のヘ キサ ンの飽 和 は 、 アセ トニ トリル にヘ キサ ンを振 と うしなが ら濁 りが生 じるまで添加 す る。水分 が混入 す る と回収 率 が低 下す るため、分配 に用 い る分液 ロー トは乾燥 してお く。 11)水 分 が混入 す る と硫酸洗浄 時 に回収率 が 低 下す る可能性 が あるため、試料液 の脱水 を行 い 、使 用す る分液 ロー トも予 め乾燥 す る。 また、硫酸洗浄 は危 院 な操 作 な ので 水分 の混入 に よる発熱 、漏洩等 に十 分注意 す る必要 が あ る。 脱 水 時 に用 い た無水硫酸ナ トリウム が 混入 す る と、硫酸洗浄 時にエマ ル ジ ョン を 生 成 しや す くな る ので 、混入 は避 ける。 12)最 初 の洗浄 時 に強 く振 と うす る とエマル ジ ョンが生成 して 、分液 が 困難 とな るた め 、 手 で軽 く振 と うす る。 エマル ジ ョンの生 成 が収 ま つた 場合 は 、 10分 間 の機械 振 と う を行 う。脂肪 量 の 多 い生 物試料 、爽雑物 の多 い底質試 料等 では 、 5回 程度 の洗浄 が 必要 とな る。 13)硫 酸洗浄操 作 で使 用 した 分液 ロー ト中で水洗操 作 を行 うと、濃硫酸 に含 まれ る成分 が水洗 時 にヘ キサ ン層 に抽 出 され て くる こ と、発熱 の危 険 もあるた め、洗浄 の終 了 ―- 252 -― したヘ キサ ン抽 出液 は別 の分液 ロー トに移 して水洗す る。 14)ヘ キサ ン抽 出液 中に混入 した硫酸、酸性成 分等 を除去す る 目的で行 う。激 しく振 と う す る とエ マル ジ ョンが生成す る場合 があるので 、手 で軽 く振 と うす る。 15)カ ラムは、 ロ ッ トに よって溶離 パ ター ンが変化す る場合 があるので 、予 め、溶離 パ タ ー ン、 コンタ ミネ ー シ ョン及び妨害物 質 の有無等 を必ず確認 してお くこと。 また 、注射筒形 の 固相 カ ー トリッジカラムでは、少 量 の無水硫酸ナ トリウム を固相 の 上部 に積層す る こ とによ り、水分 の影響 とカ ラムの 目詰 ま り防止 に効果 がある。 16)底 質 中の鉱物油、PCBs等 の非極性成分、単体硫 黄等 は2%ジ ク ロロメタン含 有 ヘ キサ ンで溶 出す るため、除去 され る。 17)移 動相 (シ ク ロヘ キサ ン/ア セ トン(5:95))と 性質 の異 なる溶 媒 を多量 に注入 す る とG PCの 分離 が乱れ る可能性 があるため、 アセ トン溶液 とす る。 18)ア セ トンに溶解 した 際 に析 出す る固形物 は、配管 の詰 ま りを生 じるばか りでな く、カ ラムの劣化 の原 因 となるため、固形物 が生成 した場合 には、予 めアセ トンで洗浄 した デ ィス ポー ザブル シ リンジフ ィル ター を用 い てろ過 す る。 なお 、単体硫黄 はアル ミナ カ ラム で 除去 され 、 GPCで 18∼ 20minの 分画 に溶 出す るため、本分析法では妨 害 と な らない。 19)市 販 の高速液体 ク ロマ トグラ フ (HPLC)が 使用 できる。移動相 の流速 が大 きい ため、 余熱 ループ を設 けて、移動 相 の温度 をカ ラム温度 と同 じにす るのが望ま しい。 オ ー トサ ンプ ラー を用 い る場合 は、全量注入 は困難 なため、実注入量 を測定 し、補 正 す る。 20)カ ラムの劣化 の程度 、装置 の仕様 によ り、CPsの 保持 時間は大 き く変化す るので 、予 め溶離 パ ター ン をチ ェ ンクす る必要がある。今 回 の操作条件 では、 中鎖CPsは 、 12.75 ∼ 14.5の 保持 時間 を示 した。 21)カ ラムの劣化 、配管 の詰 ま りを防止 す るため、 ライ ンフ ィル ター をプ レカ ラムの前 に 装着す る。 フ ィル ター が詰 ま った場合 は、 フ ィル ター を交換 または逆洗す る。 操作 中は、カ ラムヘ ッ ド圧 の変動 を監視 し、ヘ ッ ド圧 が上 昇 して 回復 しない場合 は 、 ライ ンフ ィル ターの洗浄 。交換 を行 い 、更にプ レカ ラムの交換 の可否 を判 断す る。 22)カ ラムが劣化す る と、例 えば、ポ リ塩 化 ナ フタ レン (PCNs)は 一 部異性体 の保持時間 が遅 くな ったため、 シクロヘ キサ ンを 5%添力日した。 シク ロヘ キサ ンの添力日は、PCN PCBs等 の疎水性物質 の GPC分 離 にお い て 、 カ ラムの劣化 防止 と性能維持 に効果 s、 があつた。 カ ラムの劣化 は、W吸 収 の あるNaPhhden、 Biphenyl等 の指標化合物 を用 い て、使用前 に GPCの 分離状況 を確認す る と良 い。 23)CPsは 、各種溶媒 に 100 μg/ml程 度 は可溶 なため、標準物質 を直接各種溶媒 に溶解 して 標準液 を作成 して も良 い。 24)AP13000で 測定対象 とす るイオ ンは、 目的物質 か ら塩素 が脱離 したイオ ンを測定 して い るため、定量結果等 を記 載す る際には、異性体 が本来持 ってい る塩素数 で記述 した。 標準 品 として用 い た 中鎖CPs(ト ヨパ ラックス 145及 び 150)の 平均鎖長 はMSD Sに 14.8で ある と記載 され てい るが 、LC/MSの マススペ ク トル か ら得 られ る主成 分 は、鎖長 が 14で あ った ため、添カロ回収率等 の検討 は鎖長 14の 成分 につい てのみ実施 し た。 I ―- 253 -― │ I 25)装 置検 出下限 (IDL)イ ま、平成 11年 度第 16回 環境科学 セ ミナ ー 「分析法 開発 時にお け るDL算 定基準 の具体案」に従 い 、以下 の とお り算 出 した。 表 1装 置検 出下限(IDL) C15 物 質 名 0.764ng 注入量 C16 l.634ng 1.138ng C18 0.462ng 第 1回 0.886 1.515 1.184 0462 第 2回 第 3回 第 4回 第 5回 第 6回 第 7回 標 準偏 差 0.932 1565 1.095 0。 0.735 1,912 1.012 0.467 0.665 1.814 0.991 0.476 0.688 1.732 1.090 0.458 0.743 1.993 1.127 0.471 0.467 IDL [ng/μ 日 換算値 S/N 比 [μ g/呵 1.542 1.131 0.100 0.191 0.068 0.008 0.010 0.0049 0.019 0.0066 0.0008 0.0093 10 0.0033 0.0004 10 S/N適 否 CV% [%] 480 0.751 10 平 均値 [nd C17 10 0 0 0 0 0,77 1.72 109 0.47 12.94 11.05 6.23 1.67 注 )標 準液注入濃度 :0.lμ g/口 │、 注入液量 :20μ I、 最終液量 :0.5mI、 試料量 :lL Ft"Υ 6Cl(M/Z402) 5Cl(M/Z368) 騨を俸啓軒眸い翼︺“中聾拇 8Cl(M/Z470) 7Cl(M/Z436) 図l IDL付 近 の ク ロマ トグラム (測 定濃度 :0.lμ g/ml) ―- 254 -― 26)検 出下限 (MDL)及 び定量 下限 (MQL)は 、 「モ ニ タ リング調査 マニ ュアル 」 に従 い 、以下 の とお り算 出 した。 表2-1検 出下限及び定量下限 (水 質、底質) 水 質 C16 C17 0.0382 0.0817 0.0569 0.0231 μ g/L μg/L μ g/L μ g/L C15 底 C18 ブランク 0.0034 葬【湖岳力口 浙晨カロ1 0.0047 0.0034 0.0035 00013 0.0433 0.0819 0.0537 0.0223 朔Rカ ロ2 湖愚力口3 1 湖岳カロ判 0.0372 0.0801 0,0528 0.0244 0.0429 0.0796 0.0661 0.0224 0.0486 0.0901 0.0572 0.0221 湖畠カロ5 0.0448 0.0009 0.0815 0.0019 0,0581 0.0003 0.0246 C15 382 475 7.18 6.75 6.71 8.12 670 C17 8.17 μ g/kg 0.42 質 C16 5.69 μ g/kg 0.39 C18 2.31 μg/kg 0.24 μg/kg 0.10 1223 1006 5.78 15.59 1328 6.27 16.34 16.97 15.84 14.21 12.64 13.94 11.93 13.69 6.79 7.63 6.16 6.84 0.0429 0.0844 0.0638 0.0236 7.35 14.87 12.20 6.85 濁岳カロ6 0.1225 0.1027 0.0895 0.1050 8.55 18.14 1451 7.90 湖岳カロ7 平 均値 0.0546 0.0857 0.0630 0.0349 7.34 15.99 13.17 6.92 標 準偏 差 00301 0.0083 0.0126 0.0309 0.74 1.31 0.95 0.64 t(n-1,0.01) 3.143 3.143 3.143 3.143 3143 3.143 3.143 3.143 n 7777 7777 検 出 下 限 0.095 0.026 0.040 0.097 2.32 4.12 2.99 2.02 定量下限 0.284 0.078 0.119 0.291 6.9 12.4 9.0 6.06 表 2-2検 出下限及び定量下 限 (生 物 ) ブランク 無添加 潟岳カロ1 添カロ2 添カロ3 添カロ4 添カロ5 添力口6 湖岳カロ7 平均値 標準偏差 t(n-1,0.01) n 検出下 限 定量下 限 生 物 C15 C16 C17 1.91 4.09 2.85 μg/kg μ g/kg C18 1.16 g/kg μ μg/kg 0.31 0.23 0.43 0.04 0.59 0.95 1.05 0.69 2.14 4.04 3.46 1.44 2.24 2.01 2.05 2.21 2.21 4.12 4.03 3.95 3.76 4.23 2.95 3.19 2.89 2.96 3.18 1.62 1.58 1.56 1.57 1.61 2.18 3.63 3.00 1.53 2.15 3.97 3.09 1.56 0.09 0.21 0.20 0.06 3.143 3.143 3.143 3.143 7 7 7 7 0.28 0.84 0.65 1.95 0.62 1.86 0.20 0.59 ―- 255 -― §2 角早 【 分析法】 〔 分析法フローチャー ト〕 ①水質 固相 アル ミナ (28) NaC1 50g ゛ ロ ン100,50ml シクロ メ タ ニト lst:2%シ・クロロメタン10Hl1 0.5mlア セト ルAPCI― Negative ナ 2nd:30%シ・クロロメタン10■ 11(CPs) ②底質 。生 物 ン50mlx2 アセト 20■ 11 5%NaC1 50mlに 希釈後、 ロメ ン50、 25mlで 抽 出 デクロ タ ニト ン セト ル ア サ ナ /ヘ キ 分配 ヘキサン 10ml ヘキサン会 ニト 泊アセト 色万 )ル 50mlx2 (ア セトニトナル相 固相 アル ミナ (2g) ゛ ン10ml クロロメタ ゛ ロロメ 2nd:3096シ ク タン10ml(CPs) lst:296シ ) ヘキ サン100皿 1 GPCク ロマ トグラフィー ニト 0.5mlア セト ル リ CLNpak PAE-2000 ン) (溶 離 液 :5%シ クロヘキサンアセト (CPs: 12,75-14.5min) 〔 分析法 の検討〕 1.検 量線 図 2に 検 量線 の例 を示す。 軽: ―- 256 -― 6塩 化物 (C16) :瑚 図2 0DS系 カ ラ ム 距Ш /// 50-)イ こお け る 中鎖 CPsの 検 量線 10ng/ml∼ 1000ng/ml、 注入量 :20μ L) 濃度範囲 (総 量 (C18、 2.低 濃 度 添加 回収 実験 中鎖 CPsの 低濃 度 回収 実験 の 結 果 を表 表3 3に 示 した 。 低濃度添加回収結果 5塩 素 化 物 20g O。 lμ g 49 967 素 化物 97 94.8 5.1 4 2 生三 1勿 97.4 8塩 4 7 01μ g 9.5 素化物 0 9 20g 101 0 7塩 4 1 疸Si寄 7 素 化物 0 8 olμ g 4 7 lL 6 8 海水 6塩 添加量は、トヨパラックス145及 び150の 添加量を示す。 注 2:底 質試料 には、添加量の 2倍 以上 の 中鎖 CPsが 存在 したため 、変動率が大きくなつた。 3 測 定法 の検討 (1)LC′ MSイ オ ン化条件 の検討 とモ ニ ターイオ ンの選定 中鎖 CPsは 、短鎖及び長鎖 と同様 にAPCI― Negttiveモ ー ドにお い てのみイオ ン化 が認 め ら れ た。 モ ニ ター イオ ンの候補 とな る各イオ ンの組成 は、 中鎖CPsの 示す各イオ ンの 同位体 パ ター ン (図 3)か ら、イオ ンに含 まれ る塩 素数 を推 定 し、そ の組成 を検討 した (表 4)。 図3 各イオ ンの示す塩 素同位体パ ター ン ―- 257 -― 塩 素化 パ ラ フ ィ ンの分子 量 と各 分子種 の存在 比 表 4´ C15 C14 H 35cl 37cI 26 26 26 26 26 4 0 C 4 4 4 4 4 O 分子量 38.2 366.1 C H 78.2 14 25 存在比 35c 4 1 2 38.5 368.1 100.0 14 2 2 38.9 370。 1 48.0 14 2 39,2 3721 3741 10.2 14 08 14 1 14 0 l 0 塩素化卒 4 2 39.5 37ρ O 塩 素化 率 分子量 0 2 43.7 ユ 2 44.0 400.0 402.0 2 2 443 445 4040 640 406.0 20.5 44.8 408.0 45.1 410.0 0.2 存在比 4 2 H 35cI 37c 4 4 4 4 4 4 24 24 24 24 6 0 1 4 2 1 5 2 2 2 2 0 6 2 3 4 24 24 O 2 100.0 C17 C16 C 存在比 62.5 483 434.0 52.1 C 4 48.6 436.0 100.0 4 48.8 438.0 79。 9 4 49,0 34.1 4 493 4400 4420 49.5 444.0 4り .7 446.0 10 01 塩素化率 分子量 存在比 H 35cl CI O 塩 素化 率 分子量 23 7 0 2 4680 44.7 6 1 2 469.9 100.0 2 2 523 525 527 471.9 959 2 52.9 473.9 51,1 4 2 53.1 475,9 16.4 53.3 4779 6 2 2 2 53.7 23 4 4 4 4 2 4 0 1 4/リ ツ 0.3 4819 00 AH3000で 観浪Jさ れ る中鎖 CPsの イオ ンの組成 は、W ers社製 LC/MS装 置 (ZQ)で 得 られ るイオ ンに比較 して塩 素数 が 1個 少 ない ことか ら、短鎖 と同様 に塩 素 が脱離 して二 次的に 生 じた分子イ オ ン[M]に 酸素 [02]イ オ ンが付力日したM+32=[M+02]イ オ ンが生成 して い るもの と推定 され た。 また、 マススペ ク トル の示す鎖長 は、標準 品 として用 い た工 業用製 品 のMSDSに 記載 され て い る平均鎖長 (14.8)イ こ比べ てC14の 成分 が多 く検 出 され た。 ■ ― Q生 14 25S to 14 405 min from Sample 14「 14550%CH3C-20ppm AW2500-15cm 50→ 4022 13e6 C14H25C1502 1 2e6 C14H26C1402 1196 10o6 90o5 80e5 C14H24C1602 70o5 60e5 50e5 40e5 30e5 3321 6 3 W 留 20e5 10e5 380 390 400 m/ziamu 図 4 トヨパ ラ ックス 145の マ ススペ ク トル ―- 258 -― Max 1 4e6 cps ︲ n Ч︲ C 鮎︲ i m 4 \ ■ ― Ql:142 85e5 00e5 75e5 70e5 65e5 60e5 55e5 50e5 45e5 40e5 35e5 30e5 25e5 20e5 15e5 1095 50e4 Max 8 9e5 cps 00 図5 トヨパ ラ ックス 150の マススペ ク トル (2)HPLC分 離 の検討 ODS系 カ ラム は、短鎖及び 中鎖CPsの 完全分離 はできなかったが (図 6)、 水系溶 媒 に よる妨害物質除去 効果 が期待 できるこ とか ら、LCカ ラム として採用 した (図 7)。 しOTW i HIば Z Diり :3119謝 inon Sn,L12e+隕 ● 「 `eコ 1,Pm clg‐ SCn stl‐ 1ロ ロエ C‖ コc NЛ Dm LD11)olAhn ha_cFCド Eri ur_ 短鎖 C10 (M/Z312) BXビ 0,翌 :Ⅲ 軍2Dの :Jg!0コ :的 n empL12 s十 四 C「 =eu ippa σ伸 &m511‐ 桐口ICHコ c NЛ Dm lDIぅ o!AHIn h a_cPceEコ u研 _ 田]IS■ 5, 短鎖 C■ (M/Z388) 中 中鎖 6塩 素 (M/Z402) EOT01 WI?2b:`>I“ ロコ ミ "n,頚 Pに 12s+田 CF`S」 lppn cig… 5□ … 1ロ ロ `CHJc Nn Dm LE11)oTAttm Lコ ●FC eETl■ w 中鎖 7塩 素 (M/Z436) 図6 0DS系 カ ラ ム (C18、 50mm)1こ お ける中鎖及 び短 鎖 CPsの 分離状況 一- 259 -― 中鎖 5塩 素 (M/Z368) 中鎖 6塩 素 (M/Z402) 中鎖 7塩 素 (M/Z436) と ― :II __ 図7 0DS系 カ ラム (C18、 50mm)イ こお ける中鎖 CPsの 分離 状況 (2)定 量法 の検討 標 準 品 と して用 い た 中鎖CPs(ト ヨパ ラ ックス 145及 び 150)に は、塩 素化率 の異 なる異性 体 が存在す る ことか ら、各標準 品に存在す る各異性体 に特 有 なイオ ン (図 8)の 面積 (同 位 体イ オ ン も積算す る)比 を測定 し、各標準 品に含 まれ る異 J性 体 の含 有率 を計算 し、 そ の結果 を表 5に 示 した。 表 5に 示す よ うに、工業用 中鎖CPsに は、塩素化率 の異 なる異性体が存在す る こ とか ら、 定量値 は 、各標準 品 の総量 で作成 した検 量線 か ら求めた定量結果 に表 5に 示す含有率 を乗 じて算 出す る こ ととした。 なお、今 回 の含 有率 の算定 では、C14の 成分 のみ を対象 とした が、標 準 品中には主成分 である鎖長C14の 成分以外 にC15の 成分 も含有 され てい る こ とか ら、 含有率 を求 める際 にはC15の 成分 も考慮 して算定す る こ とが望 ま しい。 図8 標準品中に含 まれ る異性体 とイオ ン面積比を用 いた含有率 の算定 (例 :ト ヨパ ラックス 145) 一- 260 -一 表5 中鎖CPsに 含 まれ る主要異性体 の含有率 標準 品 「 145 M/Z 鎖長 塩素数 含有率 368 14 5 0.298 402 14 6 0.484 436 14 0.218 標準 品 「 150 M/Z 鎖長 塩素数 含有率 368 402 436 14 5 0.084 14 6 0333 14 470 14 8 注 :鎖 長及び塩素数は、イォン化しない状 態における各異性 体 の鎖 長と塩素数を示した。 4 0.351 0231 分析法 の検討 (1)抽 出溶媒 の検討 共通底 質 として使用 してい る東京 湾底質 を対象 に、 アセ トン、 ジクロロメタン、ヘ キサ ン及び アセ トニ トリル50mlで 各 2回 抽 出を行 い 、東京湾底質 に含 まれ てい る長鎖 CPsの 抽 出量 を比較検討 した結果 を図 9に 示 した。 長鎖CPsは 、 アセ トンのみでは完全 に抽 出 されず 、 ジク ロロメタンの画分 に若千残 存 し たが、そ の後 のヘ キサ ン及びアセ トニ トリァ レ抽 出液 か らは検 出 され なか った。 一方 、 アセ トニ トリル で抽 出後 にジク ロロメタンで抽 出 した場合 には 、 アセ トニ トリル での抽 出量 は 低 く、全体 の抽 出量 も低下 した。 このため、長 鎖CPsの 分析法 では、 アセ トンで湿 泥 を振 と う 。超音波抽 出後 に、更 にジク ロロメタンで振 と う 。超音波抽 出す る方式 としたが 、短 鎖及び中鎖 CPsは 、長鎖CPsに 比較 して 、アセ トンヘ の溶解性 が 良好 で 吸着性 も低 い こ とか ら、アセ トンの み を抽 出溶媒 として採用す る こ ととした。 また 、水 質 につ いて も、懸濁物 質 に吸着 したCPsを 効率的に抽 出す る 目的で、 ジクロロ メタンを用 い た液 々抽 出法 を採用 したが 、高 い 回収率 を得 るためには、塩 析 を必要 とした。 01 01 01 01 図9 東京湾底質に含 まれ る長鎖CPsの 各種溶媒 を用 いた抽 出効率 -261- (2)ア セ トニ トリル/ヘ キサ ン分配 の検詞 レ層 に分配 された (図 10)。 中鎖CPsは 、炭化水素 であるにもかかわ らずアセ トニ トリア アセ トニ トリル/ヘ キサ ン分配 は、底質 中の鉱物油成分、生物試料 中の脂肪等 の爽雑成分 の除去に極 めて効果的であるため、本操作を行 うことで、後 の精製操作 である硫酸洗浄 が 極 めて容易 となった。 ∽ 。 。 9 0 ヘ キサ ン層 Ю 。 6 。 5 ね 。 3 アセ トニ トリル 。 。 2 1 。 6塩 素化物 7塩 素化物 8塩 素化物 中鎖CPs レ/ヘ キサ ン分配 の回収率 と底質試料 における効果 図10 アセ トニ トリア (3)硫 酸洗浄及び銅粉処理 CPsは 硫酸洗浄 を行 うこと可能であ り、交雑物 の分解・除去 に極 めて効果的 であった。 また、底質 中に多量 に存在す る可能性 の あるフタル 酸エ ステル類 、 リン酸 トリエ ステル 類等 が抽 出・ 除去 され る効果 もあ つた。なお、硫酸洗浄 は底 質 中の単体硫黄 を除去す る ことがで きないが、単体硫黄 はアル ミナカ ラム ク ロマ トグラフ ィー及 び GPC操 作 で分 離 できるため、銅粉処理 は省 略す る こととした。 (4)ア ル ミナカ ラム ク ロマ トグラフィーの検討 PCBsは 中鎖CPsの 測定 を妨害 しないが 、短鎖CPsの 場合 は図 11に 示す よ うに妨害 が生 じるこ とか ら、PCBsを 完全 に除去す る必要がある。 しか し、長鎖CPsの 分析法 に採用 し た シ リカグル 、フ ロ リジル 等 のカー トリッジカ ラムでは、PCBsと の分離 は不可能であつ た。 このため、保持力 の強 いアル ミナについ て検討 し、 そ の結果 を図Hに 示 した。 アル ミナカ ラムでは、中鎖及 び短 鎖CPsは 3079ジ ク ロロメタ ン含有ヘ キサ ンの分画 に溶 出 し、 2%ジ ク ロロメタ ン含有ヘ キサ ン10mlの 分画 に溶 出す るPCBsの 妨害 を完全 に排 除す る こ とができた。 0-10m12XCH2C12■ 0-10m130XCH2C12口 19-15mi 30XCH2C12 ∞ 0 8 ■ ■ 0 6 ︵ 誤 ︶幹 事 回 ■ ■ ■ 如 図 11 短鎖CPs測 定に対す るPCBsの 妨害 図 12 アル ミナカ ラ ム にお ける分離状況 -262- (5)GPCの 検討 CPsは 、 GPC処 理 で、中鎖及び短鎖 は 12.75∼ 14.5 長鎖 は11.5∼ 13.5 nの 分画 に溶 出 した (図 13)。 この14minよ り保持 時間 の短 い分画 には 、図 13に 示す よ うに、底質 中の 鉱物油成分や生 体成分 が溶 出す るが、 これ らの爽雑物 は、ヘ キサ ン/ア セ トニ トリル 分配 及 びシ リカグル カ ラム処理 で 除去す るこ とが可 能 であった。また、底質 中の単体硫黄 は 18 ∼2Chinに 溶 出 し、14min以 後 には表 6に 示す よ うに、PCBs、 PCNs、 PCTs、 PAHs、 ダイオ キシン類 、農薬 、 フタル 酸 エ ステル 類 、 リン酸 トリエ ステル 類等 の主要 な環 境汚染物質 が 溶 出す る こ とか ら、 これ らの物質 の妨害 を効果的 に排 除 できた。 なお 、CPsは GPC装 置 や カ ラムの劣化程度 の違 い によ り、保持 時間が異 なる場 合 があ るの で注意す る必 要 があつ た。 また 、 >― ジングが著 しい場合 には、移動相 へ のシクロヘ キサ ン添力日 量 の増加 、ヘ キ ロロ ン ジ ク の サ 、 メタン等 添力日を検討す る必要がある。 n、 素化物 -5塩 →r7塩 ︵ 誤 ︶母 ≦ 回 。m伽S 0。 。5 。0 。5 。 mm 。 S 33 22 1m 素化物 135 16‐ 14 18nin 保持 時 間(mh) 図13 中鎖CPs及 び底質試料 の GPCに お ける分離状況 表6 代表 的な乗境汚染物 質 の GPCに お ける分離状況 (移 動相 :ア セ トン) Rt 10min∼ n― Paramn(〉 cl 1 2min∼ n― Paramn(〈 C17)、 CPs(70%CI)、 α―Endsulfan、 Diに opropyinaphthalene Tettaphenylethylene、 Tettaphenyltin TBP、 TCPP-2,3、 TNAP、 CRP∼ ODP、 TBXP、 TOP,TCP、 Di― i― BP、 Di― n― BP、 14min∼ PCBs、 Dipent― P、 BPBG、 TBPP(OPEs) DihexyI― P、 Benzyi butyI― P、 Di(2-butoxy)Phthalate BiphenyI、 PCTs、 TerphenyI、 4-Nitrotoluene、 HCHs、 Chiordene、 Heptachior Octachiorostylene、 Oxychiordane、 Heptachio「 epoxi、 Chiordane、 Nonachior DDTs、 NIP、 Dieldrin、 Endttn、 β ―Endsulfon、 Endsulfan Sulfate、 Methoxychior Aldrin、 Mirex、 Slytene― Dimers&Trimers、 E)imethylnaphthalen,Benzophenone、 1-Phenynaphthalene Triphenylmethane、 Reten、 4-BenzylbiphenyI、 Tetraphenylene、 p― QuaterphenyI TEP、 TAP、 TCEP、 TCPP-1、 TPP、 TDBP(OPEs)、 DMP、 Dimethyl tere― Phthalate 16min∼ PCNs、 Naphthalene、 1-Naphthol、 2,4,8-TCDF、 Dibenzofuran、 Dibenzo一 p― dioxin、 PBDEs Stylene― Dimers&Trimers、 HCB、 Acenaphthene、 Fluorene、 Dibenzothiophene、 Phenanthren 18min∼ Kepone、 BenzoEc]cinnoline、 Anthraquinc Tttphenylene、 Naphthacene、 Benzo[b可 +k3司 uOranhene、 3-Methylcholanthrene 20nlin― Benzanthrone 22min∼ ―- 263 -― 〔 環境試料分析〕 底質 か らは中鎖CPsが 検 出 され (図 14∼ 16)、 そ のマススペ ク トル は工業用 中鎖 CPsと 極 めて類似 していた (図 17)。 また、 生物試料 か らも中鎖CPsが 検 出 され た。 図 18∼ 27に 添力日回収実験 のク ロマ トグラム を示 した。 日 c OF-01 MI(10 ionS〕 1394 8 amufrom Sampo 27(D+l Sed 20g/0 2mI C48 5cm 50>100 Max 4 6o4 cps 24e5 22e5 20e5 13o5 16o5 14e5 12o5 10e5 80e4 60o4 1236 40o4 1208 20e4 10 11 12 13 14 15 T mo,min 図 14 底質 (洞 海湾底質)の 測定例 日_01 14585to15406minF「 om Sample 3(D牛 4 Sed C18 5cm 5∈ )100%CH3CN/10mh〕 o M欲 5 e ﹁ 5 e 0 5 0 9 ¨ 8 5 5 e e 7 6 5 o 6 5 e 4 5 e 3 5 e 2 ¨ 1 5 e 0 叡 0 叡 0 翻 0 4 e 0 引 0 引 0 翻 0 田 0 翻 0 3372 340 360 380 400 420 440 mrz,amu 図 15 洞海湾底質 か ら検 出 され る中鎖CPsの マススペ ク トル ―- 264 -一 2 2eS cps 図16 東京湾底質 か ら検 出 され る中鎖CPsの マススペ ク トル 日 中 図 17 工業用 中鎖CPsト ヨパ ラックス 150(C15、 -265- 50%Cl)の マススペ ク トル 日 c Of ol MI(10 iOns〕 :394 8 amu from Sample 29(lug′ mi cl&5cm 50_>100%CH3CN,10 23e5 26e5 24e5 22e5 20o5 18e5 16e5 1コ e5 12e5 40o5 80o4 60e4 40e4 20o4 0 Time.mm 図 18 標準 品のク ロマ トグラム (lμ g/ml) ” 佃 40■ C16 M/Z402 l C17 M/Z436 C18 M/Z470 図 19 標準 品のク ロマ トグラム ―- 266 -― (0.2μ g/ml) 91郷 I C16 M/Z402 500tュ 82ぎ 25t 4D7■ 29 5 R92氾 、 M/Z470 郷 ∞ 1。 図20 水質 ブランク試料 の ク ロマ トグラム 87aal c16 M/Z402 C18 M/Z470 117eギ 5 図21 海水無添カロ 試料 の ク ロマ トグラム ―- 267 -― 4つ l C15 “ コ 0日 0日 l c17 M/Z436 I C18 M/Z470 図22 海水添加試料 の ク ロマ トグラム (添加 量 :0.lμ g/L) C15 M/Z368 1ノ e、 2132,9 953 28Pe 21 55 22“ 邪 512■ ● 1 071 ω∞I C17 1。 ∞l C18 M′Z470 22Pa fl lrJ, 216ヵ 如 4甲 5?1 6 図23 底質 。生 物 ブ ラ ン ク試 料 のクロマ トグラム -268- 24つ 0 C15 M/Z368 “H C16 M/Z402 図24 底質無添力日 試料 の ク ロマ トグラム :::I C15 M/Z368 “ “ C16 M/Z402 濶 中9 ︲ 図25 底質添加試料 の ク ロマ トグラム (添 加量 ―- 269 -― :0。 lμ g/湿 泥 20g) C16 M/Z402 図26 生 物 (ボ ラ)無 添加試料 の ク ロマ トグラム 4ぃ 1憚 I C17 M′ Z436 憫I C18 M/Z470 図27 生物添加 試料 の ク ロマ トグラム (添 加 量 :0.lμ g/20g) ―- 270 -一 §3 LC/MSの 機種間差 別 の機種 (Waters社 製 Z Q4000)で 狽J定 した場合 の測定条件及び結果等につい て、以 下に示す。 LC/MSの 条件〕 〔 LC条 件 使用機種 Waters准上 壁Alliance2690 夢 使用カ ラム GLサ イエ ンス ODS 移動相 A 超純水 移動相 B アセ トニ トリル グラジエ ン ト 50%B(2min)→ 100%B(10min)→ 100陶 (27.5minま で保持) 100%B(27.5min)→50%B(28min)→ 5070B(40minま で保持) 移動相流量 0.2 mL/min カ ラム温度 40k3 試料注入量 20μ L 3(2.OHlmI.Do x 50 1Hl、 3μ m) MS条 件 Waters社 製 使用機種 イオ ン化 法 Z Q4000 負イオ ン大気圧 化学イ オ ン化法 (APCIttegative)、 SIM Cone:20V, Ion source:100k3, APCI probe:480HD, COrOna currnti3.00μ A Cone gas:50L/hr(N2), Desolvation gasi500L/hr(N2) モ ニ ターイオ ン モ ニ ター イオ ン とイオ ンの組成 を次表 に示 す。 4 鏃一 ︲ 異性体のモニターイオンと組成 14 14 14 14 15 15 15 15 4 5 6 7 8 5 6 7 8 C14H26C14+42 C14H25C15+42 C14H24C16+42 C14H23C17+42 C14H22C18+42 C15H27C15+42 C15H26C16+42 C15H25C17+42 C15H24C18+42 -271- 378.1 376.1 (380.1) 412.0 414.0 (4101) 446.0 448.0 (444.1) 482.0 480.0 (484.0) 516.0 514.0 (518.0) 426.0 428.1 (424.0) 460.0 462.0 (464.1) 494.1 496.0 (498.0) 530.0 527.9 (531,9) 〔 装置検 出下限 (IDL)〕 本分析法 に用いたWaterszQの 装置検 出下限を以下 に示 す (注 )。 装置検 出下限 (IDL) 度 IDL (pg/μ l) 7 0 0 0 2 (C14H26C14) 0 0 0 2 5 0 0 0 2 5 (C14H22C18) (C14H23C17) 0 0 0 2 3 6 (C14H25C15) (C14H24C16) 0 0 0 2 0 0 0 2 0 0 0 2 3 0 0 0 2 (C15H25C17) 4 (C15H26C16) 3 (C15H27C15) 0 0 0 2 6 14炭 素 4塩 素化物 14炭 素 5塩 素化物 14炭 素 6塩 素化物 14炭 素 7塩 素化物 14炭 素 8塩 素化物 15炭 素 5塩 素化物 15炭 素 6塩 素化物 15炭 素 7塩 素化物 15炭 素 8塩 素化物 環懇帝 (C15H24C18) -272- IDli「 :i:)i与阜 0,003 0.002 0.003 0.003 0.003 0,003 0.002 0.002 0,001 (注 )装 置検 出下限 (IDL)│ま 、平成 11年 度年度 第 16回 環境科学 セ ミナ ー 「分析法 開発 時 に お けるIDL算 定基準 の具体案」 に従 い、以下 の とお り算 出 した。 表7装 置検出下限αDL) 14C-4CI 物 質 名 注入量 O.66 第 1回 第 2回 第 3回 第 4回 第 5回 第 6回 第 7回 標 準偏 差 14C-5CI 14C-6CI 14C-7CI 14C-8CI 039 O.49 037 030 0.634 0.447 0.679 0.448 0.275 0.846 0.475 0840 0.496 0320 0788 0504 0467 0.693 0499 0.318 0.758 0753 0.496 0.389 706 0.536 0.794 0410 0.407 0,783 0.457 0693 0.488 0405 0.715 0.445 0.687 0.593 0.319 0.069 0.033 0063 0.056 0052 0.0067 0.0033 0.0032 0.0016 0.0061 0.0055 0.0051 0.0031 S/N比 00027 0.0025 7.2 138 141 O 平均値 [n』 075 O O 124 S/N'直 否 O 12.5 0.48 0.73 CVO/6[%] 0.49 0.35 9.2 7.0 8.6 115 150 15C-6CI 15C-7CI 15C-8CI O.19 016 O.13 0。 IDL[ng/μ 日 換算値 g/Ll [μ 物 質 名 注入量 第 2回 第 3回 第 4回 第5回 第 6回 第 7回 標準偏差 15C-5CI 0.39 O 0.468 0.516 0.475 0608 0.487 0.604 0.o60 1DL[ng/μ 日 0.0059 換算値 [μ g/呵 0.0029 S/N比 S/N適 否 平 均値 [n』 CVO/6[0/6] 13.7 O o.52 11.6 注 )注 入液量 :20 μ 最終液量 :0.5mi、 試料量 :lL l、 14C-4Cl (M/Z 378) 14C-5Cl (M/Z 412) ―- 273 -― 14C-7Cl (M/Z 482) (M/Z 516) 15C-5Cl (M/Z 516) 15C-6Cl 15C-7Cl (M/Z 516) 図28 1DL付 426) 15C-8Cl tM/Z426) 近 のク ロマ トグラム (測 定濃度 :0,05+0.05∼ 0。 ―- 274 -― 3fO。 3μ g/ml) モ ニ ター イオ ンの選 定 モ ニ ター イオ ンの候補 とな る各イオ ンの組成 は、 中鎖 CPsの 示す各イオ ンの 同位 体 パ ター ン (図 29)か ら、イオ ンに含 まれ る塩素数 を推定 し、そ の組成 を検討 した (表 8)。 451 442443 図29 各イオ ンの示す塩素 同位 体 パ ター ン 表8 塩素化 パ ラ フ ィ ンの分子量 と各分子種 の存在 比 14C-4CJ C 14C-5CI その他 ム素化ヽ 分 子 量 存 在比 C 3761 14 3 2S 42 4 382 3821 385 3841 S 0 3 2 2 3 25 l S 2 4 3 咀泰化│ 520 3 2 5 1 6 分子量 存在比 4780 4800 4820 4840 4860 4809 4829 7 C H 14 22 8 0 22 7 1 22 6 2 42 22 5 3 42 22 4 4 3 5 2 6 1 7 0 8 “ 0 llX1 959 14 4849 0 その他 1司 6 15 26 5 1 4 2 26 3 3 26 2 4 1 5 0 6 26 4100 4120 4140 4160 4180 4200 625 C その他 ム業化キ 分子 畳 11 42 473 2 42 477 3 3 42 6 5 ll10 0 640 205 % % 0 I 2 4 % 1 5 24 0 6 42 分子 量 546 552 42 563 S65 S67 5119 5139 5159 5179 S199 5159 S179 5199 5219 存 在比 C H 1 27 分子 量 存在 比 521 460 463 465 467 470 472 C 齊 7 0 42 4ω 0 1000 6 I 42 4620 4640 4660 4680 4700 7,9 5 2 42 3 42 第 1 密 42 3 2 5 42 ! 6 42 0 7 42 893 1000 15 640 15 27 27 1000 分子 量 存在比 799 42 ittfヒ 市 その他 0 靱 1 625 4 1 4261 llX1 0 3 2 4280 640 2 3 423 426 4320 4340 ム茶化ヰ 分子 量 1 0 5 498 502 4920 4940 4960 4980 5000 4929 4949 4969 存在 比 42 447 そ の他 15 42 勿 7 ICX1 0 1 " 15 " % 4 5279 893 5299 lCX1 0 5339 527' 15 5299 2 1 存在 比 5259 5319 5 6 ―- 275 -― 4460 4480 4500 4520 4540 SC-8CI ヒ卒 分子 量 その他 ム葉イ H 482 42 存在比 乖μ 0 5 5C-7CI 五 素化 キ 0 26 存在 比 SC― SCI その他 5Cヽ CI C 440 5 分子 量 14C-8Cl 7 6 42 42 1 4C-7CI その他 426 I 0 C 14C-6CI その他 J000 1 1 H 7 5319 8 5339 640 2S6 WatersZQで 観測 され る中鎖CPsの イ オ ンの組成 は、同位体 パ ター ンか ら[M+42]イ オ ンが生 成 してい るもの と推定 され た。 また 、 マススペ ク トル の示す鎖長 は、標準 品 として用 い た工 業用製 品 のMSDSに 記載 さ れ てい る平均鎖長 (14.8)イ こ比 べ てC14の 成分 が多 く検 出 された。 C14H24C16-卜 42 C14■ 25C15-142 C15H26C16 +42 C14H23C17-■ 42 C15H27C15 ■ 42 C15H25C17 →-42 C14H26C14■ 42 C14H22C18■ 42 ぢ14常 lb`in sxl トヨパ ラ ックス 図30 C14■ 24C16-卜 42 145の マススペ ク トル C14H23C17-142 C14H25C15-卜 42 C15H25C17 +42 C14H22C18-142 C15■ 27C15 C15H24C18-+42 ■ 42 図 31 トヨパ ラ ック ス 150の -276- マ ス ス ペ ク トル 。移動相 Bが メタノール のスペ ク トル 移動相 をメタノール に変更 す る と、 アセ トニ トリル とは異 なるスペ ク トル とな り、同位 体パ ター ンか らAP130CJOと 同 じ[M+32]イ オ ンが生成 している もの と推定 され た。 なお 、異性 体 の含有率 をみ る とAP13000よ り1塩 素多 い ことか ら、AP13000と 異 な り脱塩 素 していない と推定 され た。 2005B512押 C卜 0コ 56P23動 Cmい 01) 3i Scan Aト 996e4 メ タ ノー ル 2005041l AOC卜 0740ぃ 590)Cm(2&51) 3i Stan A「 420e5 図32 移動相 Bが メタノール のスペ ク トル -277- (T150) ・ 奇数イ オ ンのスペ ク トル コー ン電圧 を高 くす るにすれ、lM+33「 と考 え られ る奇数イオ ンのスペ ク トア レが現 われ 、 40Vで は奇数 イオ ンが 中心 となる。 このスペ ク トル は、 メタノールで もアセ トニ トリル で も同 じであつた。 211159512APC卜 田64P5301Cm(3192) t ScanAP‐ 49194 アセ トニ トリル ,40V HC8 411 割 与T芦 パ 1乱 20058酎 2Apc卜 04Ы P41叫 Cm(3&7動 1:日 Om AP 802e3 メタノール ,40V 473 鸞485 S17甲 │ 2田 50512押 C卜 l1456(223叫 Cm甲 ,81) メタノール ,20V ︲ 割\︲ヽ 図33 奇数イ オ ンのスペ ク トル ―- 278 -― (T150) 1 。主 要異性体 の含有率 、 h 乳w 肺 ﹂ ﹁ M/Z446 ゃ 施 仰 中 ﹁ . 図34 標準品中に含 まれ る異J性 体 とイオ ン面積比を用 いた含有率 の算定 (例 :ト ヨパ ララクス 145) 表 9中 鎖 CPsに 含まれる主要異 性体 の含有率 標準 品 T145 M/Z 鎖長 塩素 数 含有率 378 14 4 412 14 446 M/Z 鎖長 塩素数 含有率 0.054 378 14 4 0.057 5 0.303 412 14 5 0.082 14 6 0.283 446 14 6 0.208 482 14 7 0.090 482 14 7 0.283 516 14 8 0.019 516 14 8 0.130 426 15 5 0.097 426 15 5 0.097 460 15 6 0.101 460 15 6 0.094 496 15 7 0.042 496 15 530 15 8 0.012 530 15 標準品 ―- 279 -― T150 0.039 8 0.010 〔 環境試料分析〕 底質 か らは中鎖CPsが 検 出 され (図 35)、 そ のマススペ ク トル は工業用 中鎖CPsと 極 めて 類似 してい た (図 36)。 2]838i12APC卜 23 Scan〕 樗 聞 ″ ド リ 靴 9継 15MttΥ 洞海 湾 1 と ∫ n a J 28050512APC卜 & 洞海湾 2 甲阿酔 lμ 朽 押帽 ″ J&開 杷 18]7 栂 甲 憎 ダ 4用 劉 ド盟 R埒 C剛 ︲ 耐T 38 280i〕 Cr22 開 M 側 棚ヽ潮 壻 洞海 湾 3 8 駄 51! 0 腑 1 岸 T 13 弱 囲ダ Ⅲ μ :(711810剛 C剛 ︲ 絆T 操 作 ブ ラ ンク 打ヅ 冊駅 判滓 l鮒 翠 ド劉 Ph71攣 割 甲)“ 2APCr27 標準 品 T‐ 145+T‐ 150 5μ 制朧 Щ卸 838酎 騨К阿 朝 2〕 g/ml+5μ g/ml 1080 1218 140] W 7 7μ ′ μ ll 岡 6即 甲 M卿 刻 \ 582 180] │]0] 図35 底質 (洞 海湾底質 )の 測定例 ―- 280 -― 2]00 20185895叫 Cm‖ 2〕 22→ 洞海湾 Scan熙― ︲ / B 4 引 ︱ ︱ ︱ 20050田 2 APC卜 77983 1 S14 u/﹂剛 512 511 \ μ ′ R平 謎 帯 20050411 APC卜 0740(I S9DI Cm(2a51} 3iScan μ 42985 標準 品 T-150 観 20030411 APC卜 粋醐蒙m 4mx405 803011510,Cm(3249 3i Scan解 153e5 標準 品 T-145 珀 2 硼ぎ 2 4/8 11 4Bl ヽ 甲 /M3部 ガ 41D 42D 43B 440 450 460 478 48D 図36 510 520 530 540 550 洞海湾底質 か ら検 出 され る中鎖CPsの マススペ ク トル -281- 中 ¨ ・ 環境試料 中か ら中鎖 よ り遅 い保持 時間 で検 出 され る ピー クのマススペ ク トル ク005C512 APCt‐ ⊇01561(15010)Cm(151コ :1598) 図37 洞海湾底質 か ら検 出 され る長鎖CPsの マススペ ク トル 各 イオ ンの 同位 体パ ター ンか らイオ ン に含 まれ る塩素数 を推定 し、同様 に[M+42]の イオ ンが生 成す る と仮 定 し考 え られ るそ の組成 を検討 した ところ(表 10)、 炭素数 21∼ 2 3塩 素数 7∼ 9の 長鎖 の塩 素化 パ ラ フ ィ ン(塩 素化率40∼ 50%)を 中心 とす る混合物 と推 定 され た。 表 10 塩素化パ ラフィンの分子量 と各分子種 の存在 比 その他 咀素化■ 分 子量 425 7 6 1 5 2 4 3 2 431 433 42 5 7 その他 ▲泰化串 分子量 H 1000 5841 5861 1 22 22 22 5901 42 C 3リ 437 1 0 存在 比 576ユ 5781 4 3 I lC-89 C H その他 7 5 2 3 4 3 5 2 2 2 460 l 6 l 0 42 42 42 42 42 42 42 分子 量 存在 比 6120 llX1 0 469 6180 6200 6220 471 6%0 472 6260 C 22 22 22 22 H 7 5 22 22 1 3 5 H その他 8 2 2 6 1 42 42 42 49.3 S 3 2 2 その他 や■7 1 2 421 423 425 ■26 428 596 598 3 l 164 2 61Xl 602 6μ 5 1 7 存在 比 6雰 0 349 893 42 42 42 42 42 8 6260 “ 452 4 H 500 : 503 6440 6460 6480 6500 6520 6540 6S60 6580 6600 6620 3ScI 比 0 1000 7 2 3 358 5 22 22 3 6 2 7 1 8 0 9 409 6μ l 6061 6081 比 維 447 llX1 0 413 417 419 42 640 256 9 その他 塩声1ヒ 中 分 子二 6381 0 40 1000 455 457 40 40 40 40 7 1 6 2 5 3 4 4 40 42 42 42 42 64111 4 “ 5 “ 7 “ 9 6421 6441 6461 450 “ 4S2 6480 6500 6520 6540 その他 虫奈化中 分子量 42 42 42 42 42 468 6720 6740 3 5 2 6 1 7 42 42 0 8 42 460 462 64110 その他 虫弁化■ 分子量 存在 比 42 478 272 9 42 42 42 42 42 42 42 42 42 480 6580 6600 6620 6640 6660 6680 6700 8 1 1000 7 2 6 3 5 4 4 5 476 3 6 478 6840 2 7 479 6860 1 8 42 481 0 9 42 482 1 樺 分子量 405 407 42 42 42 42 42 42 42 23C-8CI その他 ム41ヒ 事 分子量 確 比 349 893 ltX1 0 640 23C-9CI 22C-9CI i素 化再 分子 量 9 7 C 1000 石 21C-9Cl C 590 42 42 42 42 42 42 42 42 存在比 2C-8( 臨素化■ 42 21 23C-7CI 22C-7CI 21(>7CI H 481 483 486 488 492 -282- 6740 6760 0 47.0 471 ltXl.0 473 475 存在 比 746 6800 6900 評 価】 【 本法によ り環境試料 中に存在するppbレ ベル の 中鎖塩素化パ ラフィン (CPs)を 分析す る ことが可能である。なお 、中鎖CPsの LC/MS浪 J定 は、機種依存性 が極 めて強い こ とか ら、 環境調査 の実施 にお い ては、調査機 関の選定に注意 を要す る。 │ │ │ 参考文献 1)環 境 庁保 健調査室 :昭 和53及 び55年 度化 学物質分析 法 開発調査報告書 (塩 素化 パ ラフィン :兵 庫 県 公 害研 究所 ),(1973,1975) │ 2)環 境省 環境安 全 課 :平 成 14年 度化 学物質分析 法 開発調査報告書 (長 鎖塩 素化 パ ラ フ ィ ン :岡 山県環 境保健 セ ンター ),(2003) 3)Froescheis O,Ballschmiter K:Electron capttre negadve lon(ECNI)masS Spectrometty of conlplex al■ xtures of chlorinated dccanes and dodccans: An approach to ECNI mass spectra of chlorinated par arms h ttchnical xturcs,Fresemus J.Anal.Cttm.,361,78牛 790,(1998) 4)Cochan M:DetcHninadon of shortthttn Polyc皿 oШlated paraffms h ish samples by short■ ohkxln C C/ECNI MS,Anal.Chem.,71,4498望 505,(1999) 5)Rieger L Banschmiter K:Selttvolade organic compounds」 ゃlycmorinated dibenzo― pぃ dioxins(PCDD), dibenzottrans(PCDF),biphenyls(PCB),hexaCh10Ю benzene(HCB),4,4'― DDE,and chlofhated parafFms as matters in sewer mms,Fresemus J.Anal.Chem.,352,712-724,(1995) :短 鎖 (10-13)塩 素化 パ ラ フ ィ ン類 のNCIぃ HRCC/HRNISに よる分析 方 法 の 検討 、第 12 回環境 化 学討 論 会 講演 要 旨集 ,712-713,(2003) I (CP)一 6)飯 野福 哉 他 7)松 神 秀 徳 他 :短 鎖塩 素化 パ ラフ ィ ンのNCI― HRGC/HRMSを 用 い た 分析 、第 13回 環境化 学討 論 会 講 演 要 旨集 ,288-289,(2004) 8)環 境省環境安全課 :平 成16年 度化学物質分析法開発調査報告書 境保健センター),(2CXJ5) 担 当 住 電 所 話 (中 鎖塩素化パ ラフィン :口 山県環 岡 山県環 境 保 健 セ ン タ ー 〒701-0298 岡 山市 内尾 7391 FAX 086-298-2681 086-298-2088 担 当者 剣 持 堅 志 ,浦 山 豊 弘 担 当 住 所 国土環境い環境創造研究所 〒4210212 静 岡県志太郡 大井川 町利右衛 門1334-5 電 話 FAX 054-622-9552 054-622-9522 担 当者 伊藤 安紀、山本 潤 分析用試料送付方法 ①分析担当機関と、予め試料の採取 日と送付 日を協議する。 ②試料採取後、直ちに送付する。 水質】 【 I │ │ せ 災 え余 け 習 よ で 晏 と 垂 瓦 捺 挽 た 雷 夜 羊 ,雀 率 す 」 竺 色 し 狸 七 異 縦 講 撚 暮 &薄 整 脊 す る。 =夏 生 底質、 物】 【 均一化 した試料 を20Chl褐 色耐熱ね じ日瓶 (ね じ規格45程 度、∬ FE張 リパ ッキ ン付) に満杯 にな らない よ うに採取 し、冷蔵便で送付す る。 ―- 283 -― │ │ Analyictt Method for Medium― Chain Polychloinated Parafflns(C14∼ C15) in En rommental Samples by LC/MS Abstract An analyttctt method was developed for dctefェ Lning of residuc of medium― chain polychlorinatcd paraFms(CPS,C14∼ C15,)in Watett sediment and ish by LC/MS(APCI― Ncgadve). IWater〕 A water sample was extacted twice with dichlorome血 孤le.The extracts were dchydratcd widl anhydfous sodiual sulfate and hen evaporated to dryncss,The rcsidue was dissolved in lnd of hexane and apphed to a alunlma carLidge column(2g)and then clutcd wi血 10ml of hcx[ne(丘 rst fraction)and 10m1 0f 30% dichlorOmethane― hexanc(seCOnd frac on).The SCCOnd ffacion was cvaporated to dryness and dissolvcd in O.5nd aceto trile and analyzed by LC/MS― SINI(APCI― negadve). ISediment and Biological samplel A sample was extracted twice with acetone. Ihc acctone extracts were evaporated to about 20ml and cxttacted widl dichloromethane.The dichloromcthane extracts were dehydrated with anhydfous sod m sulfa俺 and hen evaporated to dryness. The residue was dissolvedと 1 10nd of hexane and extracted twice with 50Hd of acetonitrile(hexane saturated).The aCCtO trile cxttacts wcrc evaporated to dryness and dissolved in 1001 of hexane.The solution was washed 5 tilnes with 5ml of conccntrated sulfu 30ml of 5%sodiulnchlo de. c acid and washed twice with The soludon was dehydrated widl anhydfous sodium surate and dlen evaporated to dryness.The residue was dissolved in lml of hexane and applied to a 21unlma cartridgc colunln (2g)and dlen eluted wih 10ml of 2%dicHoromehttle― hexそnecflrSt fraction)and 10m1 0f 30% dichiofomehane― hexane(secOnd fraction). The SecOnd fracton was cvapofated and dissolved in 2mユ of acetone and apphed to a gel perlneation chfomatography(GPC,CLNpak PAE-2000,5%CyclohexaneAcetone, 4mVminJ.CPs Was eluted h the range of 12.75 to 14.5 nlinutes.The CPs ffaction was evaporated to dryness and dissolved in O.5nd of acctonitHle and analyzed by LC/MS― SIM(APCI― negative). Wattr Extract NaCI 50g Concentrate lst:2%CH2C12 10m1 0.5ェ 1l CI13CN 2nd:30%CH2C屹 10mI(CPS) CH2C12 100,50mi APCI― Negative SediIHlent and Biological sample Extract Acetone50mlx2 Evaporate 20ml Evaporate 5%NaC1 501nl CH3CN//Hexane Partition Hexane 10ェ ll (CH3CN) CI13CN 50mlx2 Hexane 100ml Concentrated Sulfuric acid G P C chromatography lst:2%CH2CL 10ml 2nd:30%CH2C12 10mlCCPs) CLNpak PAE-2000 (5%CyclohexaneAcetone) (CPs:12.75-14.5min) ―- 284 -一 0.5ml CH3CN 分 析 法 フ ロ ー チ ャ ート LC/MS 中鎖塩素化 APCI Negative ハ フフィン (CPs) ム カラ : ム50g 塩化ナト リ ウ 的 水は不要) GLサ イエ ンス セ ン50 アト ム ODS-3 無水硫酸ナト リ ウ ヘ キ サン100,5Chl Q.OI.Dox5Cttm) 下限 ゛ ロ ロ 279シ ク ニト ン10Hエ ア セト メ タ )ル0.5ml APCI Neg ロロ 30%ヘ デク メ タン1働 d 0.095μ 8/L O.026 μ g/L O.040μ れ 0.097 μ g/L 底質・生物 2.3μ 8/kg 4.lμ 典 3.Oμ g/kg 2.Oμ 8/kg ニト //ヘ キ セト ン ア サ う )酉 己 'ル ヘサ ン10咀 エ ニト セト ア ,汚 Oml x2 O.28 μ g/kg O.65μ g/kg O.62μ g/kg O.20 μ gkg ゛ ロ 2%シ クロ メ タンlChl 30%デ クロロメタン10ml GPCク ロマトク゛ラフィい CLNPak PAE 2000 ニト)ル0。 5ml アセト ヘ朴ガセト ロ ン) (溶 離液 :5%シ ク (CPs:12.75-14.5minJ ―- 285 -― APCI― Neg 山 口県 環 境 保 健 研 究 セ ン タ ー 2-(3,5-ジ ーtert― ブ チ ル ー2-ヒ ドロ キ シ フ ェ ニ ル )ベ ン ゾ トリア ゾー ル 2-(3,5-di一 tert一 butyl-2-hydroxyphenyl)benzOtriazole (別 名 )2(2'一 ヒ ドロ キ シ ー3',5'― ジーtert― ブ チ ル フ ェ ニ ル )ベ ン ゾ トリア ゾー ル 2-(2'一 hydroxy-3',5'一 di― tert一 butylphenyl)benzotriazole (以 下、DBHPBと 略 す ) 構造式】 【 物理化学的性状及び用途】 【 分子式 CAS No 分子量 C20H250N3 3846-71-7 323.43 点 融〕 用途 (℃ ) 152-155 ∬御 上 S堺 )緋 緻脚 1)ガ ラス ビー ズ法 に よ り測定 2)HPLC法 に よ り測定 3) 言十塀訂何主 (SRC's LogKow (KowWin) Program) §1 分析法 (1)分 析法 の概要 水試料はヘ キサ ンで液 々抽 出 し、脱水、濃縮乾固後、メタノール に溶解 して LC/MS― SIM 法 で定量 す る。 (2)試 薬及 び器 具 [試 薬 ] 2-(3,5-ジ ーtert― フⅢナル ー2-ヒ ドロキ シフ ェ ニ ル )ベ ン ゾ トリア ゾール :東 京 化 成 工 業 (株 )製 ヘ キサ ン :関 東化 学 (株 )製 残留農薬試 験 。PCB試 験用 ―- 286 -― メタノール :和 光純薬 工 業 (株 )製 液体 ク ロマ トグラフ用 塩酸 :和 光純薬 工 業 (株 )製 精密 分析用 無水硫 酸 ナ トリウム :和 光純薬 工 業 (株 )製 残 留農薬試 験用 塩 化 ナ トリウム :和 光純 薬 工 業 (株 )製 残 留農 薬試験用 [器 具 ] メス シ リン ダー 、 100mlメ ス フ ラス コ、 300ml分 液 ロー ト、 100mlナ ス型 フ ラス コ、濃縮 管 (3)分 析法 試料 の採取及び採取試料 の保存】 【 環境省環境保健部環境安全課 「平成 15年 度版化学物質 と環境 化 学物質分析法開発 調 査報告書」初期環境調査試 料採取要領 に従 う。 ただ し、試料溶液 中の全量 を分析 に供す るため、容量 250ml程 度 の容器 に採水す る。 試料 の前処理及び試料液 の調整 】 【 [水 試料] 250ml容 試料瓶 中の水試料 の全量を秤 量 して 300ml分 液 ロー トに分取す る。試料瓶 は 5ml程 度 のアセ トンで 2回 洗 い、試料 にあわせ る (注 1)。 塩酸 0.2ml、 塩 化 ナ トリウム 6g(試 料水 の 3%と なるよ うに添加 、海水 は無添加 )を 添力日し、 よ く振 り混ぜて溶解 させ る。ヘ キサ ン 30mlを 加 え、 10分 間振 とう抽 出す る。 この操作を 2回 行 い 、ヘ キサン層 を無水硫酸 ナ トリウムで脱水す る。 ロー タ リーエバ ポ レー タで数 mlに 濃縮 し、さらに窒 素パ ー ジによ り濃縮乾固す る。これ をメタノール lml lこ 溶解 して LC/MS測 定溶液 とす る。 空試料 の調整 】 【 試料 と同量 の精製水 を用 い、【 試料 の前処理及び試料液 の調整 】に従 って 同様 の操作 を 行 い 、得 られた試 料液 を空試 験溶液 とす る。 【 標準液 の調製 】 DBHPB100mgを 正確 に秤 量 し、 メタノール 100mlに 溶解 して標準原液 (1000 μg/ml)と す る。標準原液 を適宜メタ ノール で希釈 し、標準液 を作成す る。 試料 の保存・ 安定性 】 【 [標 準液 の保存] 密封 して冷暗所 に保存すれば長期間安定である。 =287- 定】 狽」 【 [LC/MS測 定条件 ] 重:Shimadzu LC/MS2010 移斃薫 HPLC条 件 カ ラム :waters社 製 XTerra MS C18(2.lnlln φ × 150Hlm、 5μ m) 移動相 :メ タノール カ ラ ム温度 :40℃ 流速 :0,2m1/min 注 入 量 :10μ l MS条 件 イオ ン化 モ ー ド :APCI(十 ) APCI温 度 :450℃ CDL温 度 :230℃ CDL電 涯こ: 50V ブ ロ ック温度 :200℃ N2ガ ス流 量 :2.5L/min モ ニ ター イ オ ン :定 量用 m/z=324(M‖ 十 )、 確 認用 m/z=325 [検 量線 ] 標 準溶液 10μ lを LC/MSに 注入 し、注入量 と ピー ク面積 比 か ら検 量線 を作成す る。 [定 量 ] 試料液 10μ lを LC/MSに 注入 し、 ピー ク面積 よ り試 料液 中 DBHPB濃 度 を浪J定 す る。 [計 算 ] 水質 計算値 (μ 最終液量 (ml) g/L)=検 出量 (ng)× LC/MS注 入 量 (μ l)× 分析試料 量 (L) [装 置検 出下 限 ] 本分析 に用 い た LC/MS(Shimadzu LC/MS2010)の 装 置検 出限界 (IDL)を 以 下 に示 す (注 2)。 物 質名 IDL(ng/ml) DBHPB O.15 試料 量 (ml) 200 ―- 288 -― 最 終液 量 (ml) IDL水 試 料換算値 (ng/L) 0.7 [検 出下限及 び定量 下 限 ] 水試料 にお け る検 出下限値及 び定量 下限値 を以 下 に示 す (注 3)。 水質 物質 (μ g/L) 検 出下限値 0.006 DBHPB 定量下限値 0.017 (4)注 解 (注 1)懸 濁物質 へ の 吸着や 、容器 内壁 に付着 した 疎水性 物質 を残 す こ とな く分析す るよ う、全 量 を供試 し、 さらに容器壁 面 を洗 う。 (注 2)装 置検 出下 限 (IDL)は 、環境省環境保健 部環境安全課 「モ ニ タ リング調査 マニ ュ アル 」 (平 成 16年 3月 9日 付 、環保安発第 040309001号 )第 Ⅱ部 2.分 析精度 管理 に示 した方 法 に従 って 、表 1の とお り算 出 した。浪J定 時 の 代表 的 な ク ロマ トグラ ム を図 1に 示 す。 表 l IDLの 算 出 注入濃度 (ng/ml) 試 料液 (ml) 最終液量 (ml) 装置注入量 (μ 結果 -1 10 l) 結果 2 結果 -3 結果 -4 結果 -5 結果 6 結果 -7 ヨニ曳新 (ng/ml) 標 準偏差 CV(%) IDL (ng/ml) IDL試 料換算値 (ng/L) S/N IDL=t(n-1,0.01)× s t(n-1,0.01):危 険 率 1%の t値 si標 準 偏 差 ―- 289 -― 1.1 1.1 1.1 1.2 1.1 1.1 1.1 1.1 0.05 4.2 0。 15 0.7 8 (片 側 ) 図 (注 l IDL測 定時 の 代表 的な ク ロマ トグラ ム (lng/ml、 loμ 3)検 出下限値 l注 入 ) (MDL)及 び定量 下 限値 (MQL)は 、環境省環境保健部環境安全課 「モ ニ タ リング調査 マニ ュアル 」 (平 成 16年 3月 9 日付、環保安発第 040309001号 ) 第 Ⅱ部 2.分 析精度管理 に示 した方 法 に従 って 、表 2の とお り算 出 した。 表 2 MDL及 び MQLの 算 出 添加 濃度 0.050 (μ g/L) 結果 -1 結果 -2 結果 -3 結果 -4 結果 -5 結 果 -6 結果 -7 結果 -8 0.052 0.047 0。 049 0.050 0.053 0.051 0.051 0.052 0.050 0,002 3.6 0.006 0.017 MDL=t(n-1,0.01)Xs MQL=MDL× 3 t(n-1,0.01):危 険率 s:標 準偏 差 1%の t値 ―- 290 -― (片 側 ) 【 分析法 】 [フ ロー チ ャー ト] 分析 のフロー チ ャー トを示す。 水試料 メタノール lmlに 溶解 [検 量線、 ク ロマ トグラム及び スペ ク トル ] 代表的 な標準 (100ng/ml)の ク ロマ トグラム を図 2に 、検量線 の例 を図 3に 示す。 マ ススペ ク トル を図 4に 示す。 図2 DBHPB標 準 20 (100ng/ml) のクロマ トグラム 40 60 80 100 Conc.(ng/mけ 図3 検量線 の例 (DBHPB11∼ 100ng/ml) 120 図4 標準物質 のマススペ ク トル [水 試料抽 出法 の検討 ] 水試料 の 前処理法 として 固相抽 出及 び 液 々抽 出 につ いて検討 した。 固相抽 出 につい て は、精 製水 500mlに DBIIPBを 100ng添 加 し、塩酸酸性 に してカー トリッジに通水後 、溶 媒 10ml× 3回 で溶 出 を行 っ た。液 々抽 出 につ いては 、精製水 500mlに DBHPBを 100ng、 NaCl15gを 添加 し、塩 酸酸性 に してヘ キサ ン 50mlで 2回 抽 出 した 。 結果 を図 5に 示す 。 固相抽 出 にお いて はいず れ の場合 も回収率 が低 く、液 々抽 出 で は 良好 な回収率 が得 ら れ た。 また 固相抽 出 にお いて 、 カ ー トリッジ通過 後 の ろ液 を、液 々抽 出 に よ り分析 した ところ DBHPBは 検 出 さ れ な っ た 。 こ の こ と か ら 、 DBHPBは C18、 PS-2の い ず れ の カ ー ト リッジに も吸着 され るが、下記 の溶媒 では溶離 が不十分 と考 え られ、液 々抽 出法 を採用 す ることとした。 さらに(液 々抽 出 にお いて は 200倍 程度 の濃縮 で十分な感度 が得 られ ま200mlと した。 る こ とか ら試料水 イ 120 0 0 0 0 4 0 8 6 a︶ 辟≦回 Sep― Pak PIus PS-2 Sep― Pak PIus C18 固相抽出 図 5 水 試 料 抽 出法 の 検 討 ―- 292 -― [低 濃度添力日回収 実験 ] 精製 水 、河川水及 び海水 へ の標 準物質添加 回収実験結果 を表 3に 示す 。 表 3 添加 回収実験結 果 試料量 試 料名 (ml) 0 0 0 0 2 2 精製水 3 <0.006 10 8 0.050 0 1 10 2 0.050 1 <0.006 2 0.051 <て 変動係数 (%) (%) 100 3.6 0.006 100 0 1 一 一 0 0 0 0 0 9留 ︵ Z 海水 0 回収 率 一 一 0 0 0 0 9留 ︵ Z 河川 水 定 測 回 数肴 虎 偏 尾 添加 量 (ng) 102 [分 角争性ス ク リーニ ン グ試 験 ] 分解性 ス ク リーニ ン グ試 験結果 を表 4に 示す 。 表 4 分解性 ス ク リーニ ン グ結果 pH 初期濃度 (μ g/ml) 1時 間放 置後 の 残存 率 (%) 1 9 1 100 97 9 9 98 [環 境試料分析例 ] 山 口県 内 の河サ│1水 及 び海水 か ら、DBHPBは 検 出 され なか っ た。 図6 河サ│1水 分析例 (椎 野サ││、 DBHPB10ng物 焦力日) ―- 293 -― 光照射 8 一 9 7 暗所 9 9 1 一 ︲ 0 1 5 5日 間放置後 の残存率 (%) 7 河 )│1水 分析例 (椎 野川 、DBHPB無 添力日 ) 図8 海水分析例 (徳 山湾、DBHPB 10ng添 力日 ) 図 図9 海水分析例 (徳 山湾、DBHPB無 添加 ) ―- 294 -― 図 10 操作 ブ ラ ン ク 評価】 【 本法により、水試料中に数十 pptレ ベルで存在する DBHPBの 定量が可能である。 担当者氏名 。連絡先】 【 山口県環境保健研究センター 古谷典子 澄田和歌子 嘉村久美子 〒 753-0871 山 口市 朝 田 535 TEL:088-924-3670 FAX:083-924-3673 ―- 295 -― 2-(3,5-di― tert― butyl-2-hydroxyphenyl)benzOtriazOle A water sample added sodium chlorlde and hydrochlor■ c acld was extracted vlth n― hexane. The n― hexane phase was dehydrated vlth anhydrOus sOdium sulfate and evaporated to dryness. The residue was dissolved in lml of methanol and analyzed by positive ion― APCI―LC/MS― SIM. ′ n=Hexane 30ml〉 《2 APCI一 positive ―- 296 -― 分析法 フ ロー チ ャー ト 物質名 2-(3,5- ジ 備考 [水 試料 ] LC/MS― SIM ーtert― ラガう 府 ー2-ヒ ド ロキ ンフェ APCI■ カ ラム )レ ニ ル )ベ ン ブ トリアゾ ン キ サ 30ml〉 (2 NaC1 6ζ :!B1 0,2ml Na2S04 : XTerra Ms c18 (2.lHHl× 150HllB、 5μ m) ーッ レ 検 出下限値 水質 0,006 μg/L : メタノールlml ―- 297 -一 研 究機 関名 担 当者 名 性 状 項 目 化 学物質名 測 定 法 山 口県環境保 健研 究 セ ン ター 古谷典子 n― オクタノール/水 分配係数 2-(3,5-ジ ーtert― ブチル ー2-ヒ ドロキンフ ェニ ル )ベ ンゾ トリア ブール 高速液体 ク ロマ トグラ フ法 沢J定 結 果 9。 浪J定 回 数 5回 3 試薬 2-(3,ト ジーtert― ブチル ー2-ヒ ドロ キ シ フ ェ ニル )べ ンブ トリア ゾール (DBHPB):東 京 化成 工業 (株 )製 構造式 測定条件 う)つ 晴彩斃暑母 :Shimadzu LC-6A、 SPD-6A、 SIL-10ADVP、 CTO-2A カ ラム :SHISEIDO CAPCELLPAK一 C18(4.6Hllll× 250HIHl、 5μ m) カ ラム温度 :40℃ 注入量 :50 μl 測定波長 :210nm ール :lm1/min :メ タノ /水 =90/10 流速 移動相 測定法 の概要 目的物質及 び分配係数 が既知 の標準物質 の保持時間 を求 め、標 準物質 の分配係数 と保 持時間 の 関係 か ら、 目的物質 の分配係数 を求 めた。 標準溶液 の調整 以下 の濃度 となるよ うにメタノール 混合溶液 を作成 した。 ベ ンゼ ン :0,01μ g/ml ブ ロモベ ンゼ ン :5μ g/ml ビフェニル :2μ g/ml ビ八こ ンジル :5μ g/ml p,p'一 DDE: 10μ g/ml デ カブ ロモ ビフェニル エーテル :10μ g/ml DBHPB: 5μ g/ml 測定結果 測 定回数 測 定値 9,3 2 3 4 5 9.2 9.2 9.3 9.4 ―- 298 -一 平均値 9,3 標 準偏差 0.067 研 究機 関名 担 当者 名 山 口県環境保 健研 究 セ ン ター 澄 田和歌子 水へ の溶解度 2-(3,5ジ ーtert― ブチル ー2-ヒ ドロキシフェニル )ベ ンゾ トリア ゾール ガ ラス ビーズ 法 〈 0.01μ g/mL(20℃ ) 3回 化 学物質名 試薬 /(3,5-ジ tert― ブチル…2-ヒ ドロ キ シ フ ェニル )ベ ンゾ トリア ゾール (DBHPB):東 京 化成 工業 (株 )製 測定条件 歩)つけ移発号母 : Shimadzu LC-6A、 SPD-6A、 SIL-10ADVP、 CTO-2A :sHIsEIDO CAPCELLPAK一 C18 (4.6皿4× 250HIHl、 5μ m) ム カ ラ 温度 :40℃ 測定波長 :300nm 注入量 :100 μL ール :メ タノ 移 動相 流速 :lmL/min ズ,ラ .ム 測定法 の概 要 ガ ラス ビー ズ法 に よつて得 られ た試 料溶液 90mLを ヘ キサ ンで抽 出後 、濃縮 乾回 しメタ レ溶液 とした もの を HPLCに 注入 した。標 準溶液 の分析結果 か ら作成 した検量線 に よ ノーア り溶解度 を求 めた。 標 準溶液 の調整 標 準物質 の メタ ノール 溶液 を 0.01∼ lμ g/mLの 範 囲 で調製 した。 測 定結果 (μ g/mL) 測 定 回数 1 2 3 測 定値 く0,01 〈0.01 く0.01 ―- 299 -― 平均値 〈0.01 標 準偏 差 財 )日 本食 品分析 セ ンター ペル フル オ ロオ クタンスル ホン酸塩 (PFOS) ペ ル フルオ ロオ クタ ン酸塩 (PFOA) (調 査対象媒体 構 造 :食 事試料 ) 式 1.ペ ル フルオ ロオ クタ ンスアレホ ン酸塩 (PFOS) Perfluorooctane Sulfonate, Heptadecafluorooctanesulfonate CAS No.■ 76折 23-1(acid) 2795-39-3 (Potassium Salt) CkCF2ガ F2\ GttC 化学式 i C8F17S03 分子 量 :498.93(PFOSツ ル ) 2.ペ ル フル オ ロオ ク タ ン酸塩 (PFOA) PerfluOrOOctanoate, Pentadecafluorooctanoate, CAS No. : 1335-67-1 (acid) 3825-26-1 (Ammonium Salt) CК ,9F2\ CF2 化学り電i C8 F15° 2 蓋:412.96 (PFOA イ オン) ・置 チ)蜀 物理化学的性状及 び用途 物質名 融 J煮 ℃ PFOS 〉400 ム塩 ) A O 働 F P (力 )ウ 37-50 水溶解度 (mg/L) 570(24-25℃ 〉1000 用 途 コー テ ィ ン グ剤・界面活性剤 ・難燃 ) 剤 フ ン化 ポ リマー (テ フ ロン)の 製造 コー テ ィ ン グ剤 ・ 界面活性剤 ―- 300 -― § 1 分析法 イオ ンペ アー溶媒抽 出法 により抽 出 し、液・液抽出用ケイ ノウ土カラムで脱脂後、 固相抽 出カー トリッジ (逆 相及 び陽イ オン交換)に て精製 し,LC/MS/MSで 定量す る。 試薬・器具】 【 〔 試 薬〕 PFOS標 準 品 PFOA標 準 品 ° ゛ :ヘ フ タテ カアルオロ オクタンスルホン酸 カリウム塩 (C8F17S° 3K)[Fluka製 ] ° ` :へ ンタテ カフルオロオクタン酸 アンモニタム塩 (C7F15C00NH4)[Fluka製 ] アセ トニ トリル :HPLC用 膵日光純薬 工業製 ](注 1) メタノール :HPLC用 [和 光純薬 工業製 ] ° 伊ブチル メチル エ ーテル :有機精密 分析用 (ス フラルガ )[メ ル ク製 ](注 ヘ キサ ン :残 留農薬試 験用 [和 光純薬 工業製 ] 1) アセ トン :電 子 工業用 (ELア セ トン)[関 東化学製 ] 硫酸ナ トリウム (無 水 ):PCB分 析用 [関 東化学製 ] ゛ 炭酸ナ トリウム (無 水 ):試 薬特級 [シ クマアルドルチ製 ] ゛ 炭酸水素ナ トリウム :試薬特級 [ン クマアルドルチ製 ] 酢酸 ア ンモ ニ ウム :試薬特級 Sマ ク アルド)ッ チ製 ] ヾ 水酸化 ナ トリウム :試薬 特級 [シ クマアルト リッ チ製 ] 0.2 mo1/L炭 酸緩衝液 (pH 10):0。 2 mo1/L炭 酸ナ トリウム溶液 (10.6gを 精製水 500 [シ mlに 溶解 )100 mlと 0.2 mo1/L炭 酸水素ナ トリウム (8,4gを 精製水 500 mlに 溶解 )90 mlを 混合 し,精 製水 200 mlを 加 えた もの 0,004 mo1/L炭 酸緩衝液 :0.2 mo1/L炭 酸緩衝液 を精 製水 で 50倍 希釈 硫酸水素テ トラブチル アンモ ニ ウム :特級 [和 光純薬 工 業製 ] l mo1/L TBA溶 液 :硫 酸水素テ トラブチル アンモ ニ ウム 6.8gを 精製水 200 ml 0。 に溶解後 ,2mo1/L水 酸化ナ トリウム溶液約 10 mlで pH 10と した もの 精製水 :超 純水製造装 置 (ミ ツポア製 Milli Q Plus)で 調製 した水 (注 1) 固相抽 出逆相 カ ー トリッジ :OASIS ttB 200 mg[ウ ォー ター ズ製 ] 固相抽 出イ オ ン交換カ ー トリッジ :OASIS MCX 60 mg[ウ ォー ターズ製 ] 液・液抽 出用ケイ ノ ウ土カ ラム :Chem Elute 5 ml[バ リア ン製 ] IIPLC用 前処理 フ ィル ター (水 系 ク ロマ トデ ィス ク,25A)[ジ ーエ ル サイ エ ンス製 ] │ 〔 試薬 の安全性 。毒性〕 硫酸水素テ トラブチル アンモ ニ ウム :急 J性 経 日毒性 がある。LD50:555mg/kg(マ ウス) アセ トニ トリル :吸 入 した とき、皮膚 に触れ る とき及 び飲み込 んだ ときに有害 であ る。 水酸化ナ トリウム :皮 膚 に触れ る と有害 である。 眼に入 る と失 明す ることがある。 レ :目 の粘膜 を声I激 す るため,局 所排気装置 内で取 り扱 う。 ← ブチル メチル エー テア 〔 器 具〕 (注 2) -301- │ │ │ ロー タ リーエバ ポ レー ター 遠 心 分離機 ,振 と う機 ホモ ジナ イザ ー (日 本精機株式会社 バ イオ ミキサ ーBM 2) 固相抽 出装置 (マ ニ ホール ド,ア ス ピレー ター) 三 角 フ ラス コ (100 ml) ナ ス形 フ ラス コ (100 ml,200 ml) 遠 心 分離管 (200 ml,50 ml) パ ス ツール ピペ ッ ト メス フ ラス コ (100 ml,50 ml,20 ml),ホ ール ピペ ッ ト類 分析法 試料 の収集及び試料 の保存 】 【 収集 した試 料 を均 一化 した後 ,ア セ トン (電 子 工 業用 )ま たはメタノール (HPLC用 )で 洗浄 したガ ラス瓶 ,あ るい はポ リエ チ レン製 の瓶 に入れ 冷凍保存す る。栓 の密封 にテ フ ロ ンシール は用 い ない。 試料 の前処理及 び試 料液 の調製 】 【 試料 20gを 共栓付遠 心分離管 に とり, 0。 2 mo1/L炭 酸緩衝液 (pH 10)25 ml及 び 0.l mo1/L TBA溶液 5 ml及 び t― ブチル メチル エー テル (以 下 「Ⅲ BE」 とす る。 )50 ml を加 え 30分 間振 と う抽 出 し,遠 心分離 (2500rpm,5分 )(注 3)を 行 う。上層 をパ スツー ル ピペ ッ トで 100 mlの 三角 フ ラス コに分取す る。 下層 に MTBE 30 mlを 力日え軽 く振 と う後 ,同 様 に遠心分離及 び分取 の操作 を行 う。分取 した MTBE溶液 に無水硫酸ナ トリウ ム約 10gを 加 え振 り混ぜ て 10分 間放置 し,脱 水 を行 う。脱脂綿 を詰 めた ロー トで ろ 過 し,200 mlの ナ ス形 フ ラス コに受 ける。 ろ液 を 40℃ 以下 で減圧濃縮 (注 4)し ,窒 素 ガ ス を通 じて乾 固 させ ,残 留物 をヘ キサ ン 8 mlに 溶解 す る。 ヘ キサ ン溶液 4 mlを 分取 し,液・液抽 出用ケイ ノ ウ土カ ラム に負荷 し,5分 間放置 す る。 ア ス ピレー ター で 20分 間以引 しヘ キサ ンを除去 した (注 5)後 ,5%含 水 アセ トニ トリル 20 mlで PFOS及 び PFOAを 溶 出 させ る (注 6)。 溶 出液 を 100 mlの ナ ス形 フ ラス コに と り,40℃ 以下 で減圧濃縮 (注 4)し ,窒 素 ガ スで乾 固 させ る。 残留物 に O.00411o1/L炭 酸緩衝液 5 mlを 加 え,超 音波 で十分 に分散 させ た後 ,あ ・ニ トリル 5 ml,精 製水 5 mlの 順 1こ 洗浄 した 固相抽 出カ ー トリッジ らか じめアセ ト (OASIS IILB)に パス ツー ル ピペ ッ トを用 いて負荷す る。 自然落下 させ ,ナ スフ ラス コ を 0.004 mo1/L炭 酸緩衝液 5 mlで 洗 い負荷す る。落下後 ,精 製水 5 mlで カ ー トリッジ を洗浄 す る。カ ー トリッジ 内の 問隙水 をア ス ピレー ター で約 20分 間吸引 して (注 7)除 い た後 ,OASIS IILB下部 に OASIS MCXを 接続 し,ア セ トニ トリル 10 mlで PFOS及 び PFOA を溶 出 させ る (注 8)。 溶 出液 を 50 mlの 遠心分離管 に とり,40℃ 以下 で減圧濃縮 (注 4) し,窒 素 ガ ス で乾 固 させ る。 . 残留物 をメタノール ー水 の混液 (1■ )l ml(注 9)に 溶解 し,IIPLC用 前処理 フ ィル タ ー (注 10)で オ ー トサ ンプ ラー用 バ イヤル (注 ■)に ろ過 し,試 験溶液 とす る。 ―- 302 -― 空試験液 の調製 】 【 試料を用 いずに 【 試料 の前処理及び試料液 の調製】の項に従 つて操作 し,得 られた 液を空試験液 とす る。 ン 【 標準液 の調製 】 〔 標準原液 の調製〕 PFOS標 準 107.9 mg及 び PFOA標 準 品 104.4 mg(PFOSま た は PFOAと し て 約 100 mg) をそれぞれ (注 12)は か りとり,メ タノール に溶解 し 100 ml定 容 (l mg/ml)と し標準原 品 液 とす る。 〔 混合標準溶液 の調製〕 各標準原液 をメタ ノール 及び水 の混液 (1:1)を 用 い て希釈 し,0,025∼ 5 ng/mlの 混 合標準溶液 を調製す る。 試料液 の保存 。安定性 】 【 〔 標準物質 の保存〕 室温で も,長 時間安定である。 〔 試料液 の保存〕 冷蔵保存 で,一 週 間安定 である。 測定】 【 〔 高速液体 ク ロマ トグラ フー質量分析 計 (LC/MS/MS)操 作条件〕 IIPLC都 移発布重:Agllent l100 Series カ ラム :CAPCELL PAK C18 MG― Ⅱ,5μ m, φ2.OIml× 15011Hl(注 13) ニト ム,B液 ;ア セト 移動相 :A液 ;0.01 mo1/L酢 酸アンモニタ ,ル (注 14) 0∼ 10 min 60:40(定 流量) ゛ ゛ 10-15 min 60 :40 -う 10:90 (ク ラシ エント ) 15∼ 20 min 10:90(定 流量 ) ゛ ゛ 20-25 min 10 :90 -う 60:40 (ク ラ シエント ) 25∼ 35 min 60:40(定 流量 ) 流量 :0.2m1/min カ ラム槽 温度 :40℃ 注入量 MS部 (注 :5 μl(注 15) 16) 機種 :Applied BiOsystems AP1 4000 イオ ン化法 :ESI(ネ ガテ ィブ) ネ ブ ライザ ー ガ ス (窒 素):60 psig カ ー テ ンガス (窒 素):30 psig ―- 303 -― コ リジ ョンガス (窒 素 ): 6 ター ボス プ レー ガ ス (空 気 ):50 psig ター ボス プ レー ガ ス温度 :400℃ イオ ンスプ レー 電圧 :-4500V ドリ フ ト月艶F■ :-90 V(PFOS), -35 V(PFOA) コ ヅ ラショ ン ロ藍だ正 :-82 V(PFOSi 499-う 80),-74 V(PFOSi 499-う 99) -26 V(PFOA, 413-う 169)-14 V(PFOA, 413-う 369) 設定質量数 (M/Z):PFOS 499→ 80(定 量用),499→ 99(確 認用) PFOA 413→ 169(定 量用),413→ 369(確 認用) 〔 検 量線〕 混合標準溶液 の 5 μlを LC/MS/MSに 注入 し,ピ ー ク面積 と PFOS及 び PFOA重 量か ら 検量線 を作成す る。 定量及び濃度 の算 出〕 (注 17) 〔 測定用試料液 5μ lを LC/MS/MSに 注入 し,検 量線か ら検出量を求め、 以下 の式によ り , 試験溶液 か らの濃度 を算出 し,同 時に行 つた操作ブランク値 を差引いて,試 料 中の濃度 を算 出す る。 試験溶液 か らの濃度 (μ g/kg) 試料 中の濃度 (μ g/kg) 検 出量 (pg)× 8 ml(中 間定容 )_ 4 ml(分 取) ′` 試料量 (20g) 注入量 (μ l) 試験溶液 か らの濃度 (μ g/kg) ―- 304 -― 操作ブ ランクの試料換算濃度 (μ g/kg) 〔 装置検 出下限〕 木分析法 での PFOS及 び PFOAの 装置検 出下限 (IDL)を 表-1に 示 し、ク ロマ トグラム を 図 1に 示 した。装置検 出下限 (IDL)は 標 準溶液 を 7回 繰 り返 し測定 し、次式 によ り求 め た。 装置検 出下限 (IDL)=t(nl, α)× Sd α :危 険率 t(n-1, α):自 由度 n-1, α=0,01に おける t値 (3.143) Sd:標 準偏差 表 -l PFOS及 び PFOAの 装置検 出下限 (IDL)及 び装置定量下限 (IQL) 化合物 試料量 (g) 最終液量 (ml) 標準溶液濃度 (ng/ml) 装置注入量 (μ l) 1回 目 2回 目 測定値 (ng/ml) 3回 目 4回 目 5回 目 6回 目 7回 目 平均値 (ng/ml) 標 準偏 差 IDL(ng/ml) IDL試 料換算浪度 (μ g/kg) 変動係数 (%) 図 -l PFOS 20 PFOA 20 2 2 0.025 0.025 5 5 0239 0.0197 0.0221 0。 0223 0.0210 0.0220 0.0209 0,0217 0.0013 0.0041 0.00041 6.04 0.0313 0.0277 0,0275 0.0290 0.0265 0,0296 0.0314 0.0291 0,0019 0.0060 0.00060 6.51 0。 IDLの MRMク ―- 305 -― ロマ トグ ラ ム 〔 分析法 の検 出下限 lMDL)及 び定量下 限 lMQL)〕 本分析法 での PFOS及 び PFOAの 検 出下限及 び定量 下限を表 -2に 示 した。 予想 され る検 出限界濃度付近 で添力日回収試 験 を繰 り返 し行 い,次 式 に よ り検 出下限 (MDL)及 び定量下 限 (MQL)を 求 めた。 分析法 の検出下限 lMDL)=t(nl, α)× Sd 分析法 の定量下限 (MDL)=3× MDL α :危 険率 t(n-1, α):自 由度 n-1, α=0.011こ お ける t値 (3.143) Sd i標 準偏差 表 -2 PFOS及 び PFOAの 検 出下限 (MDL)及 び定量下 限 (MQL) PFOS 化合物 試 料 PFOA 無添力日 添加 ゛ フ ランク 無添加 添加 0.0103 0.0259 0.0345 1回 目 0.00175 0.01115 2回 目 0.00436 0。 00917 0.0309 0。 0177 0.0253 0,0421 3回 目 0.00252 0.01131 0.0282 0.0136 0.0242 0,0361 4回 目 0.00340 0.00866 0.0182 0.0172 0.0219 0.0426 5回 目 0.00160 0.00976 0.0289 0,0104 0.0254 0.0407 6回 目 0.00283 0.01112 0,0306 0.0161 0,0300 0.0424 7回 目 0.00248 0.01001 0.0298 0.0138 0,0195 0,0396 00271 0.0102 0.0270 0.0142 0.0246 0.0397 標 準偏差 0.00095 0.00105 0.00492 0,00303 0.00330 MDL(μ g/kg) 0.00300 0.00331 0,0155 0.00952 0.0104 0.0101 MQL(μ g/kg) 0.00899 0.00992 0.0464 0。 0285 0.0311 0,0304 変動係数 35,2% 10.3% 18.3% 21.4% 13.4% 8。 測定値 (μ ゛ フ ランク g/kg) 平均値 (μ g/kg) 0。 0。 0218 0。 00323 12% ゛ フ ランク;全 操作 ブ ラ ンク 無添加 ;無 添加 試料 の分析結果 添加 ;0.025 μg/kg(試 料 20gに 0.0005 μ g添 加 )し て試験。 表-2の 結果 よ り,無 添加 の結果 を検 出下限 tMDL)及 び定量下限 (MQL)と し,表 -3に 示 し た。 表-3 検 出下限及 び定量下限 媒体 食事試料 物質名 PFOS PFOA 単位 ;μ g/kg(注 検 出下限 (MDL) 0.0033 0.0104 -306- 18) 定量下限 (MQL) 0.01 0.04 (1)注 解 1)MTBEか ら の ブ ラ ン ク を 減 らす た め ,活 性 炭 カ ー ト リ ッ ジ (AC 2)を 通 過 さ せ る と ,PFOA │ は除去 され るが,精 製 時 PFOSが 混入す る場合 がある。 また,精 製後長期 間放置す る と,汚 染す る可能性があるため,溶 媒類 は極力新鮮 なもの を使用す る。特に,ピ ペ ン ト類 を頻繁 に挿入す るもの には注意 す る。 I なお ,特 級又 は残 留農薬試験用 (残 農用 )は 汚染 され ている ものが あるため,使 用 しな い。IIPLC用 ,有 機精密分析用 (メ ルク)な ど,汚 染 の少 ない試薬 を使用す る。ヘ キサ ンは , 残農用 で も汚染 は認 め られ ない。 │ 精製 して使用す る場合 は,AC-2は 精製す る溶 媒約 500 mlご とに交換す る。水 の精製 に使用 す る OASIS IILBも 500 mlを 交換 の 目安 とし,長 時 間 の暴露 を避 ける。 2)使 用す るガ ラス器具 は,使 用前 に必 ず メタノール (IIPLC用 )ま たはアセ トン (電 子 工業 用)で洗浄 して使用す る。 メタノール は蒸発 しに くい ため,ア セ トンが推奨 され る。 また ,ピ ペ ッ ト類 も同様 に洗 浄 し,駒 込 ピペ ッ ト等 は使用前 に共洗 いす るほ うが よい。 パ ス ツール ピペ ッ トは使 い捨 て とす る。 3)エ マル ジ ョンを生成 し,有 機溶媒層 (上 層 )が 十分分取できない ときは,MTBEの 液量 │ を増やす。 4)溶 媒 を完全 に乾固 させ る と PFOSの 回収率 が低 下す るため,l ml程 度 まで濃 縮す る。 5)完 全 にヘ キサ ンを除去 しない と,回 収率が悪 くなる。また,こ の カー トリッジカラム のハ ウジングはポ リプ ロピレン製 で あるためブ ランクの 問題 はないが,ガ ラス製 の も の でテ フ ロンフ リッ トを用 いてい るもの は使用 しない。 6)溶 出液 が落 ちない場合 は,カ ラム上部 を手 のひ ら等でふ さい でカロ圧す る。 7)カ ー トリッジ内の水分 を極力除去 しておかない と回収 率にバ ラツキが 出る。 8)最 初 は溶 出液 が落 ちて こない た め,ス ポイ ト(5 ml駒 込 ピペ ッ ト用 )で カ ラム上部 か │ ら加圧 して 2∼ 3滴 落 とし,空 気 を抜 き 自然落下す るよ うにな った後接続す る。 なお ,OASIS MCXは 使用前 にアセ トニ トリル 3 mlで 洗浄 してお く。 9)メ タ ノール ー水 (1■ )は ,使 用前必ず ブ ラ ンクが検 出 しな い ことを確認す る。 装置 か らブラ ンクの ピー クが認 め られ る場合 は,ブ ラ ンクは検 出 しな くなるまで ,メ タノー ル を数 回注入 した後 に分析 を開始す る。 I │ │ 10)非 水系 フ ィル ター はテ フ ロンを含有 しブランクの原 因 となるため,必 ず水系 の もの を 用 い る。 フ ィル ター の材質 を確認 して使用す る。 11)バ イヤル のセプ タムは,ポ リエ チ レンの一 体型 キャ ップを使用す る。簡易 的には,セ プタ ム としてアル ミ箔 を使用 して も良 い。 12)PFOS及 び PFOAを 遊離 のイオ ン として標準溶液濃度 を調製す る。 塩 とイオ ンの 関係 は次式 の通 りである。 PFOS力 )ウ ム 塩の分子量 PFOS の 分子量 = 538。 22 .^^ ^^ 498.93 一- 307 -― = 1.o79 │ ニタ ム塩 の分子 量 PFOAア ンモ PFOA の 分子 量 = = 1.044 13)PLCカ ラム は,Mightysil RP-18,ZORBAX Eclipse XDB C18等 が使用可能 である。 14)移 動相組成 に よつては,PFOSの ピー ク形 状 が悪 くな る (PFOS標 準品が異性体混合物 糾 と考 え られ るた め)こ とが ある。移動相 中アセ トニ トリル の割合 が高 くなるにつ れ ピ ー クが シ ャー プになる。 15)オ ー トサ ンプ ラー か ら PFOAの ブ ラ ンクピー クを検 出す る こ とがある。Agilent社 の Flush Port注 入 は,溶 媒 の ライ ンがテ フ ロンの ため使用 しないほ うが よい。通常 は Wash Bialを 使用す る。 16)PFOS及 び PFOAの 同時分析 を考慮 してい るため,ガ ス流量 ,プ ロー ブ温度等 は,必 ず しも最適条件 ではない。以下 に異 なる主 なパ ラメー タの最適条件 を示す。 ゛ ・PFOS: 力いテンカ ス 20psi,乾 燥 ガ ス温度 700℃ ゛ ・PFOA: カーテンカ ス 40psi,乾 燥 ガ ス温度 400℃ 17)試 料分析 と並行 してブラ ン ク試 験 を 降 2以 上で行 い ,平 均値 を差引いて定量値 とす る。FFOSの 操作 ブ ラ ンクが表 -2の 基礎 ブ ラ ン ク値 を大 き く上 回る可能性 は薄 い が , PFOAは かな り注意 しない と高 いブ ラ ンク値 とな る こ とがある。 あ らか じめ基 礎 ブ ラ ン ク値 を求 めてお き, 日常ブラ ン ク値 が基礎 ブ ラ ンク値 の±50%の 場合 は再試験 が必 要 とな る。 18)検 量線 の安定 して検 出可能 な最低濃度 は,PFOS,PFOAと も 0,025 ng/mlで あ り,こ の ときの試 料 中濃度 の 0.0025 μg/kgが 目標検 出下限 となる。 PFOSの 操作 ブ ラ ンク値 は, 日標検 出下限付近 (2倍 以下に相 当)で あるため,操作 ブ ラ ンク と標準物質添加 の合計 量が 5倍 となる濃度 (0.0125 μg/kg)に おける試験 が必要 となる。表 -2の 場合 ,MIIL,MQL設 定 の ため の測定値 は,無 添加 試料 か らの ものがほ ぼ本目当す る。 一 方 ,PFOAの 操作 ブランクは, 日標検 出下限 の 2∼ 5倍 の範 囲 にある。操作 ブ ラ ン クか ら MDL,MQLを 設 定 できるが,こ の レベル にお ける回収率が低 い傾 向 にあるため , MDL,MQL設 定 は標準物質 を添加 しない試 料 (す なわち無添加試料 )の 測定値 によ り行 った。 ―- 308 -一 §2 池 角 早 詞 【 分析法 】 [分 析法 フローチャー ト] ° イオンヘ アー溶媒抽 出 0.2M力 そ 酉 資Buffer 25ml ート(5ml) 舛コレ OASIS IILB(6ml) O.lM TBA 5ml 4ml負 荷 0.004M炭 酸 Buffer MTBE 50tl11,301111゛ 駿引 して吋サン除去 振 とう,遠 心分離 ニト 5X含 水丸 ト )ル 脱水 ,濃 縮乾固 で溶 出 へ村ン 8ml定 容 5 ml× 2で 負荷 水 5mlで 洗浄 以 引 して水分 除去 OASIS MCX(3ml)を 接続 濃縮乾固 ニト アセト )ル 10 mlで 溶 出 濃縮 乾 固 スクろ過 ディ ゛ ヌkヌ 終クロマト テ ィスク メタメールー列K(1 : 1) lllll カラムicAPCELL Pak C18 MG― Ⅱ,5μ m φ211ull Sテ ESIネ カ 5μ X 15011ull ゛ フ ィ l注 入 [分 析法 の検討 ] 1.検 量線 検 量線 は,0,05∼ 10 ng/mlの 範 囲 で PFOS,PFOAと もに直線 性徘目関係数 0.999以 上 ) を示 した (図 -2∼ 図-5)。 蜘蜘卵硼蜘蜘硼蜘蜘 PFOS(499-,80) 図-2 PFOS(499→ 80)の 検 量線 ―- 309 -― 図-3 PFOS(499→ 99)の 検量線 PFOA(413→ 169) PFOA(413-,369) 1400000 1200000 1000000 80011110 ∼ ` 600000 400000 200000 0 ng/ml 図-4 PFOA(413→ 169)の 検 量線 2.高 図 5 PFOA(413→ 369)の 検 量線 速液体 ク ロマ トグラ フー質 量 分析計 (LC/MS/MS)操 作条件 1)イ オ ン化 PFOS,PFOAと も ネ ガ テ ィ ブ モ ー ドで そ れ ぞ れ 499([卜 K]― ),413([M一 NH4]― )イ オ ン が得 られ た。 これ らをプ レカ ー サ ー イオ ン としたプ ロダ ク トイオ ンス キ ャ ンで は PFOSは 80([S03] )' 99([S03+F]― )が 窄許られ イオ ンが生成 した。 , た 。 PFOAイ ま, 369([C7F15] )' 169([C3F7] ) 感 度及 び安定性 を考慮 し,定 量イオ ンは PFOS 499→ 80,PFOA 413→ 169と した。 2)移 動相及 びカ ラム PFOSは 側鎖 を持 つ と思われ る異性体 がメイ ンピー クのほかに 2本 認 め られ た。 メ イ ンピー ク と異性体 の ピー ク面積 比 は約 7:3で あ った。本法 では,こ れ らを分離 し メイ ンピー クで測定す る条件 に設 定 した。 レ濃度 が高 くなるに また PFOSは ,移 動相 をグラジエ ン トした とき,ア セ トニ トリア つ れ ピー ク形状 がシ ャー プになつた。 イ ンクラテ ィ ック条件 (ア セ トニ トリル 45%) では,ブ ロー ドな ピー ク形 状 で あ っ た。 グラジエ ン ト条件 は,で きるだ け定流量 状 態 の とき成分 が溶 出す るよ うに条件 を調 整 した。 なお,こ れ らの挙動 か ら,PFOSの メイ ンピー ク 自体 も異性体混合物 である と推預Jさ れた。 3。 試薬 ブ ラ ン クについ て 試 験 に使用す る溶媒類 の操作 ブ ラ ン クを調 査 した結果 を表 -4-1∼ 4-3に 示 した。 ―- 310 -― 表-4-1 有機溶媒 のブ ラ ン ク PFOS PFOA 有機溶媒 ゛い ゛ ー い レ 種類 ク 卜 (メ カ ) (ng/ml) (ng/ml) アセ トン EL(電 子 工業用 ,関 東 ) nd 0.0003 nd 残留農薬試験用 舒日光 ) 0.0008 nd 0,0040 特級 (関 東 ) スプ ラ ノル ブ (メ ル ク) MTBE nd 0.0001 HPLC用 (和 光) nd 0。 0009 HPLC用 (関 東 ) nd 0.0006 nd 特級 (関 東 ) 0,0043 ス プラノル ブ (メ ル ク) メタノール nd 0.0005 HPLC用 (和 光) nd 0.0002 nd 0.0002 残留農薬試験用 舒日光 ) ニ アセ ト トリル HPLC用 (和 光) nd 0.0004 nd 残留農 薬試験用 (和 光 ) 0.0005 ヘ キサン nd 残留農薬試験用 舒日光) nd 。 100倍 濃縮 (100 ml→ l ml)し て試 験 し,溶液 中の濃度 で表 した。 and;ピ ー クを認 めない。 表 ―午 2 活性炭 (AC-2)精製後 のブ ラ ン ク 有機溶媒 ゛ーS(メ 単い クレ ト 力) スプ ラノルブ (メ ル ク) 種類 MTBE ニトリル セト ア HPLC用 PFOS PFOA (ng/ml) (ng/ml) 0,0002 nd nd 0。 0002 傭日光 ) 。 100倍 濃縮 (100 ml→ l ml)し て試 験 し,溶液 中の濃度 で表 した。 ・nd;ピ ー クを認 めない。 表 -4-3 精製水 のブ ラ ンク PFOS PFOA nd 0.0006 精製水 nd 0,0002 精製水 (OASISで精製) ・OASIS HLBで 500倍 濃縮 して試験 し,溶 液 中の濃度 で表 した。 PFOSは 試薬 由来 のブ ラ ンクは認 め られ な いが,操 作 中に環境 か ら混入す る恐れ があ るため開放 系 で放置 しない。 PFOAの ブ ラ ンクは,試 薬及 び HPLCに 使用 され て い るテ フ ロン資材 か らの もので あ る。従 つて,有機溶媒類 を活性災 (AC-2)で 精製 し,精製水は固相抽 出カ ラム (OASIS IILB) を通過 させ た もの を使用 した。 また,HPLC装 置からのブランクは,オ ー トサンプラーバイヤルのセプタム及びシ リ ンジの洗浄操作に由来する場合が多い。そこで,ポ リエチ レンー体型セプタムを使用 することとし,テ フロンのラインを有する洗浄方式は使用しないこととした。 -311- 4.精 製法 以下 に各操作 につい て列 記 した。 1)OASIS IILB(逆 相 カ ー ト リ ッ ジ ) OASIS HLBは ,ポ リ マ ー 系 の 逆 相 カ ー ト リ ッ ジ カ ラ ム で あ る 。 PFOS及 び PFOAの 溶 出状況 を表 -5に 示 した。 表 -5 0ASIS HLBの 溶 化合物 0∼ 2 ml PFOS PFOA 93 % 90 % 出状 況 アセ トニ トリル液量 2 ハ▼3 ml 3 ハツ4 ml 5% tr. 12% tr, 計 98 % 102 % 負荷す る際 の pHを 一 定 とさせ るため,0.004 mo1/L炭 酸緩衝液 を用 い る こととし た。 また,溶 出溶媒 をメタノール とした場合 ,濃 縮 時突沸 しや す い ため,ア セ トニ トリル に変更 した。 2) OASIS MCXの 溶 出 状 況 ,ポ リマ ー 系 の 陽 イ オ ン 交 換 カ ー PFOAの 溶 出状況 を表 -6に 示 した。 OASIS MCXは 表 -6 化合物 0∼ 0ASIS MCXの 溶 l ml 1 出状況 アセ トニ トリル液量 2 ハV3 ml ^ツ 2 ml 1% 2% 98 % 99 % PFOS PFOA トリ ッ ジ カ ラ ム で あ る。 PFOS及 び 計 94% 0% 0% 101 % OASIS MCXを 通す こ とによ り,試 料液 の着 色物が以着除去 され る。 3) OASIS IILB+OASIS MCXの 溶 出状況 OASIS HLBと OASIS MCXを 接続 した場合 ,の 溶 出パ ター ン を図-6及 び-7に 示 した。 なお操作は試料液 の調製 と同様 に,負 荷 ,洗 浄 を行 つ た。 ︵ 潔︶oo角 ︵ じ 8 ︻ lrl l-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 0-1 7-8 1-2 2-3 a-4 7セ 7Vト ニト lHl) 4-S S 6 6-7 7-8 ニト ト )ル (ml) 'ル 図 -6 PFOS HLBttMCXの ° ヽターン 溶 出ア 図 -7 -312- PFOA HLBttMCXの ° 溶 出 ハ ターン 4) ケ ムエルー トの溶 出状況 ケ ムエルー トは,多 孔性ケイ ノウ上を充填 したカー トリッジ型カラムで,液 々抽 出をカラム上で行 うものである。この場合は,ヘ キサ ンーアセ トニ トリル 分配 による 脱月 旨を 目的 としてい る。PFOS及 び PFOAの 溶 出状況を表 7に 示 した。 表 7 ケ ムエルー トの溶 出状況 95%ア セ トニ トリル 液 量 化合物 0- 15 ml 15 -20 ml 20 -25 ml 計 PFOS PFOA 85 % 80 % 11% 0% 0% 96 % 97 % 17 % 負荷 時はヘ キサ ンを十 分 にカ ラム に浸透 させ る (2∼ 3分 )。 また溶 出時は,ヘ キサ ン を完全 に除かない と,姑 象化合物 がカ ラム 内に残 り(ヘ キサ ンに捕捉 )回 収率がば らつ くとともに,濃 縮 時 の突沸 を引き起 こす。 5. ガ ラス器具 とテ フ ロ ンについ て ガ ラス器具 か らのブ ラ ン クは通 常は気 にす る必要 はないが,水 道水 に PFOAが 微 量 含 まれ てい る こと及 び洗剤等 か らの移行 な ど,器 具洗浄 の際 の汚染 が考 え られ る。 従 って,器 具 の表面 をブ ラ ンクの少 ない極性溶媒 (HPLC用 メタノール ,ELア セ ト ンな ど)で 洗浄 して使用す る。 レ等 の極J性 溶媒 がテフロンに接触す ると,PFOA,PFOS メタノール,ア セ トニ トリア のブ ランク値 が高 くなるため,テ フ ロン (フ ッ素樹脂全般 )は 使用 しないほ うがよい。 カ ー トリッジカラム,メ ンブ ランフ ィル ター等 でテフ ロン樹脂 を含 んでいる ものの 使 用 は 避 け る 。 LC/MS/MSか ら の ブ ラ ン ク は ,そ の ほ と ん ど が サ ン プ ラ ー バ イ ヤ ル の セプ タムに由来す る。 6. 保存安定性試験 試料 に 0.5 μg/kg相 当の PFOS及 び PFOAを 添加 してを冷凍 ←20℃ )保 存 し,分 析開 始まで の安定性 を調査 した。その結果 を表-8に 回収率 として示 した。 化合物 PFOS PFOA 表 -8 保存安定性試験結果 保存 開始 時 保存 15日 後 100 % 82.5 % 100 % 94.1 % *保 存 開始 時 を 100%と ―- 313 -― 保存 4ヵ 月後 85。 4 % 89.4% した。 7.爪 加回収試験 分析法 に従 つて,食 事試料 の添加 回収試験 を行 つ た。 そ の結果 を表 -9に 示 した。 添加濃度 0,025 μg/kg t日 し 彰 蚕 表-9 食事試料 の添加 回収試験結果 PFOS PFOA 試行 N=1 46。 9 % 39.4 % N=2 83.2 % 69。 9 % N=3 72.3% 46。 1 % Nと 4 32.2% 71.9% 回収率 N=5 75.3 % 64.3 % 降 6 降 7 平均 回収率 変動係数 N=1 眸 回収率 0.5 μg/kg物 焦 力日 2 81.9% 78.5% 60。 67.2 % 60。 19.7% 12.9% 72.4 % 73.896 57.9 % 58。 1 % 60.8 % 63.4 % 59.5 % 60.5 % 57.5 % 59.7 % 3.596 N=3 N4 N=5 75.5% 6 75.3 % 74.4 % 73.3 % 卜 N=7 平均 回収率 変動係数 70.6 % 71.3% 2.6% ―- 314 -― 71.4% 1 % 5 % 9.マ ススペ ク トル 図 -10に PFOS,図 -11に PFOAの マ ス ス ペ ク トル を 示 し た 。 樹 ﹁ 中 競 図-10 PFOSの マススペ ク トル (MS/MS) m/z 413 \ m/z369 m/z169 \ 図 -1l PFOAの マ ス ス ペ ク トル (MS/MS) ―- 315 -― 10。 測定 の ク ロマ トグラム ク ロマ トグラム を図 12∼ -18に 示 した。 PFOA 区]-12 413-,369 PFOA 413-)169 PFOS, PFOA奉 雫艶際滋ざ粗交(0。 025 ng/ml)の MRMク ロマ トグラム 413-う 169 4‐ 図 -13 ‐ 工 … ‐ ・ 百 PFOS,PFOA標 準 溶 液 (1 ng/ml)の MRMク ロマ トグラム ―- 316 -― PFOA 413-)169 図-14 メタノール ー水 (1■ )(注入溶媒 )の MRMク ロマ トグラム 呻”︺鮨︼︺︻中” ”︼ 中 ]い一 中︻中 “︼ [︼ PFOA 413-→ 169 図-15 操 作 ブ ラ ンクの MRMク ロマ トグラム ―- 317 -― ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ j ︲ ぃ u ﹁ 一 爛 中 ︻ 一 ﹁ 曲 円 ﹁ 詢 ﹁ ︼ ﹃ 一 “ 弾 ” “ 一 一 ” ︼ ・ ・ ・ PFOA 413-う 169 )の MRMク ロマ トグラム 図-16 食事試料 (無 添力日 PFOA 413-う 169 図-17 食事試料 (0.025 μg/kg添 加)の MRMク ロマ トグラム ―- 318 -― 図-18 食事試料 (0.5 μg/kg添 加 )の MRMク ロマ トグラム ―- 319 -― 実試料 のクロマ トグラム 実試料 の ク ロマ トグラム を図-19∼ -20に 示 した。 PFOS 499-う 80 鉛 い い 中 呻 ] い い ” ] “ ︼ れ 中 弾 れ 一 ﹁ 図 -19 食 事 試 料 A(PFOS;0,006 μ g/kg,PFOA:(0.01μ g/kg)の ―- 320 -― MRMク ロマ トグ ラ ム 評価】 【 本分析法により,食 事試料中のPFOS及 び PFOAを 数 10 pptオ ーダーで狽J定 でき る 。 定 量 下 限 は ,PFOS,0,01 μ g/kg,PFOS,0.04 μ g/kgで あ っ た 。 PFOAに つ い て は ,操 作 ブ ラ ン ク値 の で な い試 薬 類 及 び 標 識 化 合 物 (サ ログ ー ト 物 質 )が 入 手 で きれ ば ,さ らに 分析 精 度 が 向上 す る と考 え られ た。 参考文献 1) Takeshi ohya, Naomi Kudo, Erika Suzuki, Yoich Kawashima: Determination of perfluorinated carboxylic acids in biOlogical samples by high― performance liquid chromatography, 」. Chromatogr.B, 720, 1-7(1998) 2) KRISTEN 」. HANSEN, LISA A. CLEMEN, MARK Eo ELLEFSON and HAROLD O. JOHNSON: Compound― Specific, Quantitative Characterization of Organic Fluorochemicals in Bio10gical Matrices, Environo Sci. Technol.,V01 35, No.4, 766-770(2001) 3) 」OHN P. GIESY and KURUNTHACHALAM KANNAN:Global Distribution Of Perfluorooctane Sulfonate in Wildlife, Environo Sci: Technol., VO1 35, No.7, 1339-1342(2001) 4) KURUNTHACHALAM KANNAN, 」AANA KOISTINEN, KIMBERLEE BECKMAN, THOMAS EVANS, JAY F. GORZELANY, KRIS 」. HANSEN, PAUL D. JONES, EERO HELLE, MADELEIN MAN and 」OHN P. GIESY: Accumulation of PerfluorOOctane Sulfonate in Marine Mammals, Environ. Sci. Technol. ,Vol.35, No.8, 1593-1598(2001) 5) KURUNTHACHALAM KANNAN, HANSEN, PAUL D。 」, CHRISTIAN FRANSON, WILLIAM W. BOWERMAN, KRIS J. 」ONES and JOHN P, GIESY: Perfluorooctane Sulfonate in Fish一 Eating Water Birds lncluding Bald Eagles and AlbatrOsses, Environ. Sci. Technol。 , V01.35, No。 15, 3065-3070(2001) 6)第 20回 環 境 科 学 セ ミナ ー (LC/MS講 演 会 )講 演 要 旨集 (平 成 15年 3月 17日 ):主 催 環 境 省 環 境 保 健 部環 境 安 全 課 7) M.Ylinen, Hannu Hanhijarvi, Pekka Peura and Osumo Ramo: Quantitative Gas Chromatographic Determination of Perfluoriocatanoic acid as the Benzyl Ester in Plasma and Urine, Archives of Environmental Contamination and TOxic01ogy, 14, 713-717(1985) 担 当者 ;木 船 信行 連絡先 ;財 団法人 日本食品分析セ ンター 大阪支所 564-0051大 阪府吹田市豊津町 3-1 TEL 06-6386-1851 FAX 06-6386-1844 E― mail 一- 321 -― kibunenOjfrl.or.」 p Perfluorooctane sulfonate(PFOS) PerfluorOOctanoate(PFOA) Abstract & Flow chart [Dietary sample] A dietary saIBple(20g) was nixed with 25ml of carbonate buffer(0.2mo1/1, pH10) and 5ml of tetrabutyla■ ullonium(TBA)solution(0.lHlo1/1,pH10).The mixture was shaken for 30 minutes with 50ml of methyl tert― butyl ether(MTBE). After centrifuging, the upper layer was taken. Again the mixture was IIloderately shaken with 30 ml of MTBE and the upper layer was taken similarly. The joined extract was dchydrated with anhydrous sodium sulfate and then concentrated to dryness. The residue was dissolved in 8ml of hexane, 4ml of hexane solution was charged ontO a Chem Elute① COluEln(5ml)。 Removed hexane from Chem EluteO column in vacuum, the target co■ lpounds were eluted with 20ml of 51t hydrous acetonitrile. The elute was concentrated to dryness. The residue was dissolved in 5ml of carbonate buffer(0,004mo1/1, pH10)and charged onto a OASIS HLBO cartridge column(6ml). The cartridge colulln was rinsed with 5ml of carbonate buffer and 5ml of purified water. Removed the inside moisture fron cartridge, attached OASIS MCXO cartridge, the target compounds were eluted with 10ml of acetonitrile. The elute was concentrated tO dryness. The above residue was dissolved in lml of methanol― water mixed solutiOn(1:l v/v)and filtrated by the membrane filter(0.45 micron) into a HPLC vial. The prepared test solution was injected into LC/MS/MS(ESI)for determination by MRM. [Dietary sample] Ion― pair Dehydration and evaporation Extraction carbonate buffer and TBA solution Extract with MTBE 50ml,30ml Purification by Chem Elute Evaporation Charge half of hexane solution(8ml) Elute with acetonitrile― water(95:5) Purification by OASIS HLB and OASIS MCX ' Charge with buffer(pH10) Evaporation Methanol― water(1:1) lml Elute with acetonitrile ―- 322 -― Filtration Membrane filter 物質名 ° ハ-7財 ロ ス麻ン酸塩 オクタン 分析 法 フロー チ ャー ト 備考 LC/MS/MSttMRM (PFOS) ° ハ ―フルオロ オタタン酉変理証 ム カラ : CAPCELL PAK C18 M併 Ⅱ CPF00 ―- 323 -―