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職業生涯を支えるための能力開発 支援策について
資料2 10/17 第8回 所得確保・保障(雇用・年金)分科会 職業生涯を支えるための能力開発 支援策について 職業生涯を通じた持続的な職業能力開発への支援の充実 ○ 人口減少社会に突入し、高齢化が一層進展する我が国においては、長期化する一人一人の職業生涯 を持続可能で充実したものとしていくことは、本人のみならず、企業や経済社会の発展にとって極めて重要。 ○ 非正規労働者や低所得者等の安定雇用への移行を実現するためにも、また、働く人が低所得に陥らな いようにするためにも、その職業能力を向上させていくことが必要不可欠である。 具体的施策(案) ◎ 非正規雇用から安定雇用への移行を促進するための職業能力開発支援 ・ フリーター等の職業能力形成機会に恵まれない者について、ジョブ・カード制度による支援を充実。 ・ ニート状態にある若者に対して、個別・継続的な自立支援を実施。 ・ 母子家庭の母や生活保護受給者に対して、それぞれの置かれた状況に配慮した職業能力開発機会を提供。 ◎ 雇用のセーフティネットとしての公共職業訓練 ・ 離職者等に対して、就労ニーズに即した技能及び知識を習得する機会を提供し、社会的に職業能力開発を支える。 ・ 職業訓練を受けやすくするため、訓練期間中の経済的支援を充実。 ◎ 労働者一人一人の豊かな職業生涯を支えるための施策 ・ 職業生涯における転機や節目において、キャリアを考える機会や能力開発機会を確保するための支援を実施。 ・ 働く者が自立的に職業能力を開発するための環境整備や支援策を充実。 ◎ 高齢者の知識・経験を活かした能力発揮支援 ・ 働く意欲・能力や経験を有する高齢者に対し、その多様なニーズに応じた能力発揮の機会や職業能力開発の機会 を確保。 1 (参考) 非正規雇用から安定雇用への移行を促進する ための職業能力開発支援 2 ○ ジョブ・カード制度 3 ジョブ・カード制度の概要 (※平成20年4月創設) 対象者:職業能力形成機会に恵まれない者(フリーター、子育て終了後の女性、母子家庭の母親等、新卒者など) 制度の概要:きめ細かなキャリア・コンサルティング、実践的な職業訓練、評価結果や職務経歴等のジョブ・カードへの取りまとめを通 じ、安定雇用への移行を支援 職業能力形成プログラム ハローワーク 力 ② 委託型訓練 → 専修学校等に委託して実施 (企業実習部分について、協力 企業に再委託して実施) 評 ●「委託型訓練」には受講生 への貸付制度あり ジョブ・カード の作成(2) 能力評価 職業選択や職業キャ リアの方向を明確化 就職活動に活用 他の企業で雇用 る ※ 企業に対して助成金を支給 能 ① 雇用型訓練 → 企業が訓練生を雇用して実施 (知識習得部分について、企業 ●「雇用型訓練」には企業に 内外の指導員が実施) 対する助成金制度あり ジョブカフェ等 訓練実施企業で正 式採用 よ キャリア・コンサルタ ントによる就業希望・ 訓 練 希 望 等 の 確認 (訓練のタイプ) に 職務経歴、学習歴、 取得資格等を記載 業 ジョブ・カード の作成(1) 訓 練 へ と 誘 導 キャリア・コンサルティング (訓練のスキーム) 教育訓練機関で知識を習得 + 企業実習で技能を向上 キャリア・コンサルティング 企 ジョブカフェ等 ハローワーク 価 ※ 受講生に対して訓練中の生活費を貸付 訓練を要せず就職 4 ジョブ・カードの内容と対象者 総括表 職務経歴 学習歴 免許 訓練歴 資格取得 キャリア シート 評価シート ジョブ・カード ファイル全体を『ジョブ・カード』と総称。 ハローワーク等でのキャリア・コンサルティング時にキャリア・コンサルタントが確 認・記載することにより、作成される。 職業能力形成プログラムの修了者に対しては、 『評価シート』 が交付される。 『ジョブ・カード』は求職者のうち 交付を希望する者を対象(※) 5年で100万人を目標 『職業能力形成プログラム」 修了者数 5年で40万人を目標 (※)ジョブ・カードの交付方法・対象者については、導入後の実績等を踏まえ、必要な限定的暫定措置を講じることがあり得る。 5 ジョブ・カード制度の職業訓練について 雇 用 型 訓 練 委 託 型 訓 練 有期実習型訓練 実践型人材養成システム 日本版デュアルシステム 対 象 者 正社員経験が少ない方 (学校卒業後6ヶ月以内の方を除く) 新規学卒者を主とした15歳以上35 歳未満の若年者 正社員経験が少ない方 又は、概ね35歳未満の若年者 総訓練期間 ・3ヶ月超6ヶ月以内(特別な場合に は1年) ・Off-JTは総訓練時間の1割以上9 割以下 ・6ヶ月超2年以下 ・ Off-JTは総訓練時間の2割以 上8割以下 フリーター等の職業能力形成機会 に恵まれない者に実践的な訓練を 行うことにより、訓練実施企業又は 他の企業における常用雇用を目指 す。 若年者(特に新規学卒者)に計画 的な訓練を行うことにより、現場 の中核人材を育成。 位 置 づ け 標準4ヶ月 公共職業訓練の一類型。 教育訓練機関が主体となり、フ リーター等に実践的な職業能力 を付与することによる就職支援。 6 有期実習型訓練の活用促進に向けた課題と対応策 課題 ○ フリーター等のこれまで職業能力形成機会に恵まれなかった方を、外部労働市場から新たに雇用する ことに企業は躊躇。 ○ 総訓練時間に占めるOff-JT割合の要件や実施に当たる講師やカリキュラム作成の要件が厳しく、社 内での円滑なOff-JTの実施が困難。 ○ 「新規学卒後2年以内の者」(フリーター予備軍)は対象者から除外。 ○ 評価シートやカリキュラムの作成等の事務的な作業が煩雑。 対応策 ○ 在職非正規労働者の正社員転換のための「キャリア・アップ型」を本格実施(地域ジョブ・カードセン ターにキャリア・コンサルタントを新たに配置し、在職非正規労働者を訓練に誘導【20年度補正予算】)。 ○ 総訓練時間に占めるOff-JT割合の下限引き下げ(2割→1割)、企業内でもOff-JTが柔軟に実施でき るよう講師やカリキュラム作成の要件を緩和、助成措置の要件緩和による活用促進。【10月1日施行】 ○ フリーター予備軍にも対象を拡大(「新規学卒後6ヶ月~2年の者を新たに対象)。【10月1日施行】 ○ モデル評価シート、カリキュラムの作成・提供や、専門機関(雇用・能力開発機構等)による助言を引き 続き実施。 ○ モデル事業を実施し、業界団体における先導的モデル作りを推進。【21年度概算要求】 7 雇用型訓練実施企業への助成制度(キャリア形成促進助成金) 大企業への助成率・額 2|3 1|2 1|3 企業内にキャリア・コンサ ルタントを配置した場合 1|2 実施期間中の 受講生の賃金 大企業 4,880円 / 人 (評価シートの交付) キャリア・ コンサル ティング 2|3 21年要求:助成率 中小企業 3|4 現行:なし 能力評価 外部機関で行う 場合の経費 21年要求 600円 / 時間 (受講生1人当たり) OJT 賃金 2|3 経費 21年要求 1|3 1|2 職業訓練 21年要求 3|4 1|2 賃金 OFFJT 21年要求 3|4 経費 1|3 中小企業への助成率・額 15万円(1回のみ) 8 ○ ニートに対する支援 9 地域若者サポートステーション事業について (20年度予算額 13.5億円 21年度概算要求額 22.4億円) ニート等の若者の自立を支援するためには、各人の置かれた状況に応じ、個別・継続的に包括的な支援を行うことが必要。 地域主導により若者自立支援ネットワークを構築し、その拠点となる「地域若者サポートステーション」の発展・強化の支援 により、ニート等若者の自立支援の取り組みの促進を図る。 地域からの、支援 が必要な若者の誘 導 ○ 地方自治体との協働による「地域若者サポートステーショ ン」(通称:サポステ)の設置 ※18年度 25か所→19年度 50か所→20年度 77か所→21年度 (要求)103か所 ※のべ来所者数:35,244名(18年度)、144,859名(19年度) ※利用開始から6カ月経過時点の就職等進路決定者の割合: 25.2%(18年度)、26.2%(19年4月~11月登録者実績) ① ネットワーク事業 地域の関係機関のネットワークを構築し、支援対象者の把握 やその状況に応じたきめ細かな対応を図るため、関係機関によ る協議会を開催する。 ② 相談支援事業(拡充) 支援対象者に対して当初の相談から自立支援まで一貫した支 援を行う。また、地域による若者支援機関のネットワークを活 用し、必要な支援が継続して受けられるよう、支援状況等の一 元的なフォローを行う(人的体制を拡充)。 ③ いつでもどこでもサポートモデル事業(新規) 教育機関等とのネットワークを強化し、若者・保護者に対し 能動的に働きかけ等を行う「いつでもどこでもサポートモデル 事業」をモデル的に実施する。 地域若者サポートステーション 地域による若者支援ネットワーク 《21年度事業計画(概要)》 支援が必要な若者 キャリア・ コンサルタント ・相談支援事業(国) ・いつでもどこでもサポートモデル事業(国) ・職業意識啓発事業(地方自治体) 臨床心 ・ネットワーク事業(地方自治体) 理士等 教育機関等 地域資源を活用した支援 保健・福祉機関 ・社会適応訓練 ・引きこもり相談 地域社会 ・自治会、町内会 等 NPO等の支援プログラム 地方自治体の支援プログラム ・就労基礎訓練 ・ボランティア活動 等 ・セミナー、キャリア相談会 ・農業体験 等 若者自立塾 就労支援機関 ・ハローワーク、職業訓練等 就 労 10 「若者自立塾」事業について (平成20年度予算額:6.5億円 平成21年度概算要求額:5.5億円) ○ 合宿形式による集団生活の中での生活訓練、労働体験等を通じて、職業人、社会人 として必要な基本的能力の獲得、勤労観の醸成 → 働く自信と意欲の付与 ○ 民間事業者、NPO等により、 平成17年度から実施、平成20年度は全国30か所で実施(平成21年度も30か所で実施予定)。 ○ 期間は3か月・6か月(平成21年度から「3か月・6か月並立型プログラム」を実施予定(10箇所程度)) ○ 修了者数1,720名(事業開始から平成20年7月末日までの累計) → 平成20年1月までの修了者の6か月経過後の就労率 63.3% 1 (有)青少年自立支援センター 「ビバ」【北海道】 (平成20年8月18日現在) 3 (有)ユザネイチャーズネイチャー【山形県】 10 (N)教育研究所【富山県】 11 (N)北陸青少年自立援助センター【富山県】 15 (N)おおさか若者就労支援機構【大阪府】 12 (N)侍学園 スクオーラ・今人 【長野県】 2 (N)くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所【宮城県】 4 (財)ユースワーカー能力開発協会【栃木県】 5(N)ニュースタート事務局【千葉県】 16 (N) フェルマータ【大阪府】 17 (N)こうべユースネット【兵庫県】 7 (N)文化学習協同ネットワーク【東京都】 19 (社福) みどりの町【広島県】 6 企業組合 労協センター事業団【千葉県】 24 (学)久留米ゼミナール【福岡県】 8 (N)子どもと生活文化協会(CLCA)【神奈川県】 25 合資会社 知心学舎倫理教育研究所【福岡県】 9 (株) K2インターナショナルジャパン (よこはまアプレンティスシップセンター)【神奈川県】 27 (N)かごしま青少年自立センター 【鹿児島県】 13 (N)青少年自立援助センター 北斗寮【愛知県】 18 (学)神須学園【奈良県】 28 (社)沖縄産業開発青年協会【沖縄県】 26 (N) フロンティア会 【宮崎県】 14 (N)ICDS【愛知県】 20 四国進学会(株)【徳島県】 21 (財)喝破道場【香川県】 23 (N)青少年自立援助センター【高知県】 29 (社)日本青少年育成協会【沖縄県】 22 (有)プラネット【愛媛県】 若者自立塾での活動風景 11 ○ 母子家庭の母等の就労支援 12 母子家庭の母等の職業的自立の促進 就労経験のない又は就労経験が乏しい母子家庭の母及び生活保護受給者に対して、「準備講習付き 職業訓練」を実施し、就職を促進するもの。 概要 (1) 対象者 児童扶養手当受給者及び生活保護受給者であって「自立支援プログラム」に基づき、福祉事務所等を 通じて公共職業安定所に支援の要請があった者で、本事業を受けることが適当と認められる者。 (2)準備講習付き職業訓練 ① 就職のための準備段階として、ビジネスマナー講習や自己の職業適性理解講習などを行う 「準備講習」(4~5日程度) ② 実際の職業に必要な技能・知識を習得させることを目的とした「職業訓練」(3~6月程度) をセットにした「準備講習付き職業訓練」を実施。 実施方法 国が都道府県に委託し、都道府県は民間教育訓練機関等を活用して実施。 実績 受講者数 1,782人、就職率 72.7% (平成19年度) 13 母子家庭の母等を対象とした訓練カリキュラム等の整備(案) ※平成21年度より実施を検討中 母子家庭の母等に対する相談・支援に実績とノウハウを有する民間機関と共同し、母子家庭の母等の特性に応 じた訓練の運営マニュアル及びモデルカリキュラムを整備するとともに、当該モデルカリキュラム等を活用した 訓練コースを民間機関又は雇用・能力開発機構(ポリテクセンター等)において実施する。 訓練の流れ (1)モデルカリキュラムの開発(年度前半) 座 学 (民間機関又は機構ポリテクセンター等) 託児サービスの提供 就 職 ①マニュアルの整備 ・精神的なダメージを負っていることを踏まえた 指導上の配慮・心理的配慮 ・話しかけ方、接し方等に対する配慮 ②モデルカリキュラムの開発 ・訓練ニーズの把握 ③適切な訓練の運用 ・実施に先立って、委託先の担当者を集め 研修を実施 3ヶ月程度 キャリア・コンサルティング 開 発 雇用・能 力開発 機構 キャリア・コンサルティング 連 携 民間機関 (2)職業訓練の実施(年度後半) (受講料・託児サービスは無料) 14 雇用のセーフティネットとしての公共職業訓練 15 ○ 公共職業訓練 16 公共職業訓練について 国及び都道府県は、その責務として、次の職業訓練の実施に努めなければならない(職業能力開発促進法第 4条2項)こととされており、これを受けて離職者、在職者及び学卒者に対する公共職業訓練を実施。 ・ 職業を転換しようとする労働者その他職業能力の開発及び向上について特に援助を必要とする者に 対する職業訓練 ・ 事業主、事業主団体等により行われる職業訓練の状況等にかんがみ必要とされる職業訓練 ※ 国が行う職業訓練は、独立行政法人雇用・能力開発機構が実施する。 離職者訓練 ○ 国は、雇用のセーフティネットとして離職 者が再就職に必要な技能及び知識を習得 するための必要最低限の職業訓練を実施。 在職者訓練 ○ 国は、ものづくり分野を中心に真に高度 なもののみに限定して職業訓練を実施。 学卒者訓練 ○ 国は、職業に必要な高度な技能及び知 識を習得させるための職業訓練を実施。 【対象】 ハローワークの求職者(無料) 【対象】 在職労働者 【対象】 高等学校卒業者等 【訓練期間】 概ね3月~6月 【訓練期間】 概ね2日~3日 【訓練期間】 1年又は2年 【能開機構の主な訓練コース例】 ・施設内訓練 民間には実施できないものづくり系を 中心に実施。(CAD/CAM科、テクニカ ルメタルワーク科、電気設備科 等) 【能開機構の主な訓練コース例】 民間には実施できないものづくり 系を中心に実施。 (TIG溶接コース、フライス盤・NC 旋盤実践技術コース、油圧制御 技術コース 等) 【能開機構の主な訓練コース例】 民間には実施できないものづくり系を 中心に実施。 (機械加工科、電子技術科、情報技術 科、生産機械システム科 等) ・委託訓練 民間にできるものにおいては、専修学 校、NPO等多様な民間教育訓練機関へ 委託して実施。( OA事務コース、経理 事務コース 等) 【受講料】 1万5千円(機構の平均受講料) 【受講料】 年間39万円(機構) 17 雇用対策における離職者訓練の実施 離職者訓練は、雇用情勢の変化に応じ、国の雇用対策の重点の一つとして機動的に実施。 雇用対策名 雇用対策の内容 対象規模 1 緊急雇用開発プログラム (平成10年4月) ・ 離職者等の職業能力開発の推進(公共職業訓練の 機動的・弾力的実施 13,040人(うち能開機構分8,360人) 2 雇用活性化総合プラン (平成10年11月) ・ 中高年求職者就職支援プロジェクトにおける職業能力開発支 援事業の実施 85,000人(能開機構のみ) 3 緊急雇用対策 (平成11年6月) ・ 中高年求職者就職支援プロジェクト等の拡充強化 ・ 学卒未就職者の能力開発支援の実施 50,000人(うち能開機構分47,500人) 1,000人(能開機構のみ) 4 経済新生対策における雇用 対策(平成11年11月) ・ 新規成長分野における職業訓練の推進 ・ 中小企業の発展を担う人材の育成の推進(専修学校等を活 用した能力開発 2,000人(能開機構のみ) 30,000人(うち能開機構分20,000人) 5 日本新生のための新発展 政策における雇用対策 (平成12年10月) ・ IT化に対応した総合的な職業能力開発施策の推進 ・ 職業能力のミスマッチ解消のための高度人材養成事業の実 施 6 緊急経済対策における雇用 対策(平成13年4月) ・ 中高年ホワイトカラー離職者向け訓練コースの充実、 IT関連の能力開発の推進) 260,000人(能開機構+都道府県。 5からの翌年度繰越し分を含む。) 7 総合雇用対策における雇用 対策(平成13年9月) ・ 中高年ホワイトカラー離職者等に対する効果的かつ 多様な職業能力開発の強化 ・ ITに係る多様な職業能力開発の推進 56,000人(能開機構のみ) 238,600人 (うち能開機構分216,300人) 23,000人(うち能開機構分11,500人) 10,000人(能開機構のみ) 18 公共職業訓練実施状況(離職者訓練) 独立行政法人雇用・能力開発機構 受講者数(人) 都 道 府 県 就職率(%) 180,000 160,000 140,000 120,000 78.5 121,058 (72%) 69.4 56.9 64,764 (50%) (56%) 53.5 80,000 81.6 66.0 160,000 90 140,000 80 80 50 (72%) 99,738 (75%) 60,000 40,000 47,749 (50%) (44%) 46,353 (33%) 39,842 (28%) 32,800 10 H14 H15 H16 H17 ※委託訓練の就職率は、平成14年度から調査を行っている。 H18 61.7 59.9 75.2 70 65.6 60 56.9 50 49.9 60,000 40,000 37.4 17,928 (43%) 27,766 (53%) 30 25,364 (54%) 33,708 (67%) 20,000 24,147 (57%) 0 H13 73.1 40 (25%) 0 56.8 71.7 40 20 60,313 (28%) 67.3 80,000 30 65,308 120,000 100,000 104,721 (67%) 100 60 43.4 20,000 90 68.9 60.8 94,380 就職率(%) 180,000 70 70.9 75,245 100,000 79.9 受講者数(人) 100 24,536 (47%) 0 H13 H14 21,841 (46%) 16,880 H15 H16 (33%) 27,571 (65%) 20 24,227 (63%) 14,959 14,519 H17 H18 (35%) (37%) 受講者数(うち委託) 就職率(うち委託) 受講者数(うち施設内) 就職率(うち施設内) 10 0 19 PDCAサイクルによる訓練コース・カリキュラムの見直し PDCAサイクルによるコース・カリキュラムの見直 しを実施。 P 離職者訓練については、毎年3割程度の訓練科の内 容変更・廃止及び新設を実施 ○ 訓練ニーズの把握、コース・カリキュラム設定 ・事業主等へのアンケート調査、ヒアリング調査に よるニーズ把握 ・生涯職業能力開発体系(仕事の体系と訓練の 体系)を用いたニーズの分析 ・カリキュラムモデルをベースとしてニーズに応じた コース設定 (例) 離職者訓練 「(新設)機械加工技術科」←「(廃止)テクニカ ルオペレーション科」 ○ 設計開発の都市部集約化の一方で、地方における機械加工 分野の訓練ニーズが増加したことに伴い、設計製図を中心とした テクニカルオペレーション科を廃止し、機械加工技術科を設置した。 内容変更科数 D C ○ 効果的な訓練の実施 ・カリキュラムのポイントを押さえた指導 ・受講者の習得状況に応じた訓練を実施(補講等) ○ 効果の評価と問題点の把握 ・受講者の訓練習得度の把握 ・訓練受講者の就職先(あるいは、受講者を派 遣した事業主)に対する訓練効果と問題点の 把握 A 新設訓練科数 (%) 300 80 250 52 200 103 150 改廃率 100 350 57 53 75 76 100 50 ○ コース・カリキュラムの修正 ・受講者の訓練習得度や訓練効果を踏まえて、 追加・変更すべき訓練内容を把握し、コース・ カリキュラムを修正 廃止訓練科数 23.9% 74 133 60 38.3% 23.4% 80 32.1% 120 66 91 0 40 20 0 H17 H18 H19 H20 20 ○ 訓練期間中の経済的支援 21 技能者育成資金制度について 技能者育成資金制度は、経済的な理由で公共職業訓練を受けることが困難な訓練生に、(独) 雇用・能力開発機構が無担保で融資し、これにより訓練生の経済的な負担の軽減を図り、職業訓練 を受けることを容易にすることを目的とするもの。 対象者 公共職業訓練(委託訓練を含む。)を受講する者で、一定の所得要件(※)等を満たす者(雇用保険で 基本手当等の支給を受ける者及び訓練手当の支給を受ける者を除く。) ※ジョブ・カード制度の委託型訓練の場合、申請者の属する世帯における最近1年間の総所得金額が150万円以下。 貸付額等 訓練課程等により、月額18,200~85,000円に設定。 (例:ジョブ・カード制度の日本版デュアルシステムを受講する場合には、46,200円/月) 貸付期間 訓練受講中(例:ジョブ・カード制度の日本版デュアルシステムの場合は、標準4か月) 返還 訓練修了後6か月を経過した後、16年以内の年賦、半年賦等の方法により返還。 22 職業訓練期間中の生活保障のための給付をすることができる制度の創設 (技能者育成資金制度の拡充) ※平成20年度補正予算に計上 職業能力形成機会に恵まれない者が安心して訓練を受けられるよう、ジョブ・カード制度の 委託型訓練受講者に対する生活保障を充実する。 概要 ①貸付要件 ①所得が一定水準以下の者 ②ジョブ・カード制度の訓練を適切に修了等 ①の場合、技能者育成資金貸付を利用可能、 さらに②の場合、その返還を免除 所得が200万円以下の者 (貸付額100,000円) ②返還免除要件 次の要件をいずれも満たす者 (i) 所得が150万円以下の主たる生計者 (ii) ジョブ・カード制度の訓練を適切に修了(「出席率8割以上」及 び「実習先企業の評価が、ジョブカード評価シートのABCで、A 及びBが8割以上」) 等 実質的に給付金の支給と同様の効果 【返還免除額】 貸付額 ※当該制度については、ジョブ・カード制度を重点的に 普及・促進する平成22年度までの措置とする。 (1)求職活動を行っている場合 (2)就職した場合 100,000円 80,000円 100,000円 23 労働者一人一人の豊かな職業生涯を支えるための 施策 24 キャリア形成促進助成金制度 ○キャリア形成促進助成金は、事業主が従業員に職業訓練を受けさせる場合などに、訓練に要した経費や訓練期間に支 ○キャリア形成促進助成金は、事業主が従業員に職業訓練を受けさせる場合などに、訓練に要した経費や訓練期間に支 払った賃金の一部などを助成する制度。 払った賃金の一部などを助成する制度。 ○自発的に教育訓練等を受けるために休暇を取得する従業員に援助する場合も助成。(21年度拡充予定) ○自発的に教育訓練等を受けるために休暇を取得する従業員に援助する場合も助成。(21年度拡充予定) 〔概要〕(事業主が従業員の自発的な職業訓練等を支援する場合) 現行 ① 従業員の自発的な職業訓練等の支援 ○ 事業主が要した経費の一部を助成 〔中小企業 1/3、大企業 1/4〕 ○ 事業主が制度を導入し、従業員が利用した場合 〔制度導入:15万円 制度利用1人当たり:5万円(人数上限有り)〕 ② 従業員の教育訓練等のために休暇を付与 ○ 職業能力開発休暇期間中に支払った賃金の一部を助成 〔中小企業 1/3、大企業 1/4〕 ○ 事業主が制度を導入し、従業員が利用した場合 〔制度導入:15万円 制度利用1人当たり: 5万円(人数上限有り)〕 21年度概算要求 ① 従業員の自発的な職業訓練等の支援 ○ 事業主が要した経費の一部を助成 【拡充】 〔中小企業 1/2、大企業 1/3〕 ○ 事業主が制度を導入し、従業員が利用した場合 〔制度導入:15万円、制度利用1人当たり:5万円(人数上限有り)〕 ② 従業員の教育訓練等のための休暇を付与 ○ 職業能力開発休暇期間中に支払った賃金の一部を助成 【拡充】 〔中小企業 1/2、大企業 1/3〕 ○ 事業主が制度を導入し、従業員が利用した場合 〔制度導入:15万円、制度利用1人当たり:5万円(人数上限有り)〕 ○ 長期教育訓練休暇制度を導入し、従業員が利用した場合 【新規】 〔 制度導入:30万円(代替要員の確保に係る措置がある場合は 60万円)、制度利用1人当たり:10万円(人数上限有り)〕 ③従業員の職業訓練等のための時間的配慮(※) 【新規】 (※) 始業及び就業時間の変更、勤務時間の短縮又は時間外労働 の制限 ○ 時間的配慮を実施した際、要した経費及び支払った賃金の一部を 助成 〔中小企業 1/2、大企業 1/3〕 ○ 事業主が制度を導入し、従業員が利用した場合 〔制度導入:30万円、制度利用1人当たり:5万円(人数上限有り)〕 25 キャリア健診(企業向け・個人向け)の実施 ○企業に対しては、専門家が策定した指針に基づき、その企業における人材育成の現状を分析し、問題点を把握 して改善策を提示。 ○従業員に対しては、生涯キャリアの節目において生活上の問題も含めたキャリア相談を実施し、問題点を把握 して改善策を提示。 ※ 平成20年度において指針を策定し、平成21年度において、モデル事業として実施予定。 モデル企業200社 キャリア健診 キャリア健診 (個人向け) (個人向け) キャリア健診 (企業向け) 従業員についてキャリア 形成に関する相談を実施 企業における人材育成 について診断 問題点の把握 問題点の把握 改善策の提示 改善策の提示 フィードバック キャリア形成支援制度の導入 従業員の職業能力の向上 26 キャリア・コンサルティングの普及促進 キャリア・コンサルタントの養成・啓発・活用促進 キャリア・コンサルタント に対する実践的助言・ 指導機会の提供 ○ キャリア・コンサルタントの 資質向上支援のためのスー パーバイザー(指導者)の養成、 キャリア・コンサルタントへの教 育指導機会の提供 キャリア・コンサルティング が受けやすい環境の整備 ○ キャリア・コンサルティングに 関心のある企業の担当者、個人 等を対象にした相談の実施、シ ンポジウムの開催 ○ 若年在職者に対するキャリ ア・コンサルティングの実施 職業能力形成システムに おけるジョブ・カード講習 ○ ジョブ・カードの記載方法・ 効果的な活用方法等について 講習を実施し、職業能力形成シ ステムを担う登録キャリア・コン サルタントを養成 普及促進の基盤となる調査研究 ○ キャリア・コンサルタントの資質の向上・能力評価、キャリア・コンサルティングの普及促進の あり方等について専門的見地から調査研究を実施 ・ 標準レベルキャリア・コンサルタント養成カリキュラムの策定 ・ 領域別のキャリア・コンサルタントの役割と専門性の整理などを調査研究 27 技能検定制度について ○ 技能検定制度は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを公証する国家検定制度であり、職業能力 開発促進法に基づき昭和34年度から実施。 ○ 技能検定に合格した者は、「技能士」と称することができる。 実施内容 検定職種は、平成20年9月1日現在136職種であり、①等級に区分するもの(特級、1級、2級及び3級)と、 ②等級に区分しないもの(単一等級)とがある。 技能検定は、職種ごとに、実技試験及び学科試験により行っている。 実施体制 a)都道府県方式(建築大工など125職種) 厚生労働省、中央職業能力開発協会、都道府県及び都道府県職業能力開発協会で事務を分担 b)指定試験機関方式(ファイナンシャル・プランニングなど11職種) 厚生労働省及び民間の指定試験機関で事務を分担(試験は指定試験機関が実施) 実績 平成19年度には全国で約60万人の受検申請、約23万人の合格。累計で延べ374万人が「技能士」に。 今後の方針 産業界、労働者等の社会的ニーズを踏まえ、検定職種・検定内容の見直しを行い、技能検定制度の社会 的機能の強化と一層の活用促進を図っていく。 28 「ビジネス・キャリア検定制度」について 経済社会の構造的変化の中で、事務系職業に就く労働者に求められる職業能力は多様化・高度化。 事務系職業に就く労働者の段階的かつ計画的な職業能力習得の支援とその能力の適正な評価を行う ため、職務遂行に必要な専門的知識を体系化し、職業能力を評価するための試験を実施。 制度の仕組み ○ 専門的知識の体系化 職務分野(8分野)を細分化して14部門に分け、各部門ごとに職務遂行に必要な専門的知識を1級か ら3級までにレベル分けして45単位に大括り化し、試験基準として体系化。 【事務系職業の8つの職務分野】= ①人事・人材開発・労務管理 ②企業法務・総務 ③経理・財務管理 ④経営戦略 ⑤経営情報システム ⑥営業・マーケティング ⑦ロジスティクス ⑧生産管理 ○ 能力評価試験の実施 大括り化・体系化された試験単位(45単位)ごとに、職務に必要な専門的知識に加え、当該知識を実 務で応用することができる実践的な職務遂行能力を評価する試験を実施。 ○ 学習の支援 非正規労働者のキャリアアップを支援するため、eラーニング方式を一部に導入。 29 高齢者の知識・経験を活かした能力発揮支援 30 熟練技能人材の登録・活用について 中央職業能力開発協会 都道府県職業能力開発協会 高度熟練技能者を認定 ~豊富な実務経験(概ね20年以上)を有した技能者~ 熟練技能人材 高度熟練技能者をはじめ 全技連マイスターなど 団塊世代を積極的に 登録・活用 企画・立案・連絡調整 ~ものづくり人材育成アドバイザー~ 専門家派遣 ①技 能 指 導:技術・技能のスキルアップ ②技能継承支援:高度な熟練技能の実践 ③後継者等育成支援:若年技能者の養成 企 業 業界団体 職業訓練校等 31 技能継承等インストラクター(仮称)養成事業の概要 ※平成21年度より実施を検討中 技能継承をめぐる現状 ・ 技能労働者の継続雇用などが進むが、特に中小企業を中心に、技能継承に対するニーズ は拡大。 ・ 技能労働者に「生産工程合理化のための技能・知識」を求める事業所が増加。 ・ 加えて、技能継承のためには、熟練技能者が「高度な熟練技能」を有しているだけでは なく、「熟練技能を効果的に教える技能」も求められている状況。 ものづくり系産業を 中心に、優れた熟練 技能と指導力とを併 せ持つ者を「熟練技 能人材」としてデータ ベースに登録 (既存事業) 技能継承技法や、 生産性向上のための 生産工程合理化、 品質管理改善に関す る技法、効果的な 指導を行うための 技法に関する教育を 実施。 中小企業に対し、 「技能継承等インス トラクター」(仮称) として、「熟練技能」を 指導するだけでなく、 生産工程合理化等に 関する指導を実施。 技能継承等インストラクター(仮称)養成事業 ※養成した技能継承等インストラクターを専門家として企業等に派遣 32 技能継承等支援センターによる情報提供・相談援助 技能継承等支援センター 技能継承等支援センター 都道府県職業能力 開発協会 中小企業等に対し、技能継承や人材育成等の対応に係る総合的な情 報提供・相談援助を行う窓口として「技能継承等支援センター」を都道府 県毎に設置。 ・高度熟練技能者をはじめとした熟練 情報提供・相談援助 技能人材を技術指導等のための派遣 商工会議所・業界団体等 ・独自のセミナー・講習会、支援 事業 等 都道府県 ・独自の支援事業 中小企業 ハローワーク 公共職業能力開発施設、 教育訓練施設 ・実践的な教育訓練 ・実践型人材養成システム ・技能労働者の雇い入れ (独)雇用・能力開発機構都道 府県センター ○各種助成金 ・中小企業雇用創出等能力開発助成金 (助成率1/2,一企業上限500万円) ・訓練等支援給付金 33 地域貢献活動分野に係る職業能力開発推進体制の整備について (コミュニティ・ジョブ支援事業)<モデル事業> ※平成20年度より実施。平成21年度については、実施箇所(現在3カ所(横浜市、名古屋市、鹿児島市))から拡充予定。 談 登 (全国10カ所) 置 配 連携 推薦 ジョブ・カード制度における 登録キャリア・コンサルタント 連絡会議の開催等 地方公共団体 ハローワーク 雇用・能力開発機構 商工会議所等 関係機関 (本事業を実施するに当たって 適当な民間事業者を、国に 対して推薦) を行う法人等(NPO法人等) 職場体験委託 (運営を、地方公共団体から の推薦を受けたNPO法人等 の民間事業者へ委託) (※) 情報提供・助言 録 ※介護、福祉、子育て支援、まちづくり、教育、環境等 コミュニティ・ ジョブセンター 地域貢献活動 地域の団塊世代等の中高年齢者等 相 34