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Page 1 昭和53年1月10日 第95号 新年おめでとうございます。 日本新聞

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Page 1 昭和53年1月10日 第95号 新年おめでとうございます。 日本新聞
第95号
↑0目
昭 和53年1月
善
多 様 化 す る知 る権 利 に 対 応
姿 で の展開が ある のか、 今 年も 明確
国 際 的 に も 国 内 的 にも 、 ど う いう
は 、 私 の 大 き な喜 び で ご ざ いま す 。
移 し て い る こと を ご 報 告 で き る こ と
の経 営 も 事 業 も 、 ま ず ま ず 順 調 に推
を 得 る こ と が でき ま し て 、 当 クラ ブ
の皆 さ ん か ら も 温 い ご 理 解 と ご協 力
ビ ルか ら絶 大 な ご 協 力 を 頂 き 、 会 員
日 本 新 闇⋮
協ム
云やプ レ ス セ ソ タ i ・
新 年 お め で と う ご ざ いま す 。
ラ ブ 活 動 の基 礎 に な る 財政 上 の 基 盤
分 会費 負担 の引 上 げ を考えず に、 ク
ア ップ は 十 分 吸 収 が 可 能 であ り 、 当
ご ざ いま す が 、 収 入 面 の余 力 で こ の
や 人 件 費 の増 加 は 避 け 難 い状 況 で は
も の と 想 定 でき ま す 。 諸 繿 費 の 上 昇
の 予 測 でも 、 大 筋 の傾 向 は変 り な い
調 で あ り、 次 の 半 期 を 通 計 し た 決 算
て 、 当 クラ ブ の 収 支 は 予 算 よ り も 好
よ る 新 会 員 の著 増 な ど が ござ い ま し
度 に 止 ま った こ と や 、 新 し い制 度 に
毅
に は 予 測 し 難 い混 迷 の 新 年 で ご ざ い
を 安 定 し た 軌 道 に乗 せ る こ と が で き
誠
ま す が 、 こ の機 会 に 日 ご ろ の ご協 力
るも のと確信 い た し ております。 移
辺
に 対 し 厚 く感 謝 申 上 げ る と とも に、
転 前 後 の時 期 に 心 配 いた し て い た よ
渡
今 後 も 倍旧 のご援助 を頂 け ま す よ
う な 事 態 は、 皆 さ ん 方 のご 協 力 と ご
社 団 法 人 日本記者 ク ラ ブ 発 行
東 京 都 千 代 田 区 内 幸 町 ニ ノ ニ ノー
ブ レ ス セ ン タ ー ビ ル9 F
〒鵬
と の 間 に 若 干 の ト ラ ブ ルが あ り ま し
方 針 に 闘 し 、 在 日外 圉 人 特 派 員 協 会
昨 年 後 半 、 私 ども の ク ラ ブ の 運 営
と確 信 い た し て お り ま す 。
鄭 1 二 七 二 一 (代 )
そ こで、 今 後 は、 クラブ本 来 の 事
はじ め 会 員 の皆 さ ん の 一致 し た 揺 ぎ
一応 の 結 着 が つき ま し た 。 理 事 会 を
話
業 活動 をさ ら に内 容的 に充実 さ せ て
す で に忻 し い ク ラブ の基 盤 は ほ と
な い、 ぎ わ め て 明 確 な ご 支 持 が あ っ
にも ま た 見 通 し の難 し い 多 難 の と き
ん ど で き 上 り ま し た 。 昏,
年 はさ ら に
たれば こワ
ての こ と と 、 こ れ ま た 深 く
です ので 、 報 道 ・評 論 の責 任 も ま た
一層 注 意 深 く ・ ラ ブ の 現 状 や 将 来 の
参 ら ねば な ら ぬ と考 え ま す 。 政 治 も
一層 重 大 な と き を 迎 え ま す 。 多 様 化
予測 を 検 討 し、改鰹 す べき ことば大
ご 理 解 に成心謝 い た し て お り ま す o
す る ﹁知 る 権 利 ﹂ に応 じ 、 日 本 の民
の た め の 基 礎 を確 嗣 た る も の に仕 上
胆 に 前 進 さ せ、 ク ラ ブ の 安 定 ・
乙飛 躍
の 確保 な ど 、 報 道 言 論機 関 本 来 の 使
げ て参 ろ 所 存 で ござ い ・
ます 。
新 年 にあ た り皆 き ん の こ 健 庚・
とご
活 躍 を 心 か ら お祈 り し て ご 挨 拶 と い
たしま す 。
法
本
人
会
会
員
員
員
六 六五人
六 = 二人
}四 一社
一月 [日 現 在 の会 員 状 況
基
会
法人 ・個 人賛 助会 員 三 四 社 九 八 人
人
す る ナ シ ョ ナ ル ・プ レ ス ・ク ラ ブ と
個
し て形 に お い て も 、 内 容 に お い て
六人
四〇 人
会
員
誉
特 別 賛 助 会員
一、 四 二 二 人
名
計
一七 五社
も 、 決 し て 諸 外 国 のそ れ に劣 ら ぬ 立
たし ており ま す 。 日本 の言論 を 代 表
これ を 支 え る 事 務 局 の機 能 も 充 実 い
な 方 々が お 揃 い に な って お り ま す 。
員 会 の委 員 長 さ ん方 も 、 有 能 で 熱 心
き い わ い、 理 事 の皆 さ ん も 、 各 委
導 ご 鞭 達 を 賜 り た い と存 じ ま す 。
ね ば と考 え て お り ま す 。 一層 の ご 指
命 を見 つめ て、 多様 な活動 を 展 開 せ
主 政 治 、 国 民 生 活 の安 定 、 国 際 平 和
経 済 も 社 会 も 混 迷 の 時期 が 続 き ま す
1978年
し、 国 内 の こ と だ け で な く 、 国 際 的
電
発行
たが 、 こ の 問 題 も 両 者 の 話 し 合 い で
1月10日
派 な ク ラ ブ に 成 長 す る こと が で ぎ る
(1)
理妻
う 、 お 願 い申 上 げ た い と 存 じ ま す 。
努 力 に よ っ て、 ほ ぼ 完 全 に回 避 す る
こ と が でき た わ け で ご ざ います 。
暫 定 的 な 半期 の中 間 決 算 で は 、 移
転 に か か わ らず 会 員 の退 会 が 最 少 限
第95号
ノ
・
年 末 原 稿 の苦 し み
一
側 を 西 か ら東 ヘスタートし た 大型 乗
私 が の ん び り し た 年 末 ・年 始 を 迎
こ と に な った 次 第 で す 。
て、 気 力 の な い文 字 で 行 数 を 埋 め る
一
﹁
そ こ で締 め切り ギリ ギ リ に な っ
ら せる か ら是非 ﹂と の こ と で した。
対 す る 答 え は ﹁締 め切 り を 一週 間 遅
の羅 列 に 過 ぎ ま せ ん。 だ が 、 そ れ に 一
考 え で は 、 気 力 のな い文 章 は 、 文 字
って い る の で、執筆 はこ 勘 許 願 いた ,
一
一
い﹂と 申 し 入れさ せた の で す。 私 の ⋮
と思 うけ れ ど も、何分 にも 気 力 が弱 一
紛
黥 讐 鬟 豪韮
用 車 が 、 いき な り 右 折 し て 、 私 の 前
ほ と ん ど 半 分 渡 った と き 、 道 の反 対
は 久 し ぶ り の 、 のん び り し た 年 末 で
を斜 に突 き 切 ろうと した の です 。 ア
一九 七 七 年 の年 末 は 、 私 に と って
あ るはず で し た。前年末 に朝 日新 聞
第 42 回企 画 委 員 会
、
嬲翠錫 魏撃
享 月 312 月 の昼 食 会 ゲ ス トを凪恨討
し た 結 果 、 社 会 主 義 イ ンタ ー首 脳 会
議 に出席 のため来 貝す るブ ラ ソト西
独 前 首 相 ﹂ ミ ッ テ ラ ソ仏 社 会 党 第 ・
}
書 記 、 土 光 敏 夫 経 団 連 会 長 らを 候 補
小 島委員 長。 広 瀬、 田久保 、
と し て 交 渉 す る こ と と し た。
出席
梅 本 、 今 井 、 山 田、 河 野 、 池
浦 、 ジ ェ ー ム ス ソ の各 夭κ員 o
第 43 回企 画 委 員 会
ツ と い う 間 も あ り ま せん 。 衝 突 ⋮ 。
サ γ ケイ の末 永 氏 か ら 加 野 氏 へ の
を 勇 退 し た 私 に は、 義 務 と し て 書 か
転 倒 は し た け れ ど 私 は、 幸 い、 頭
新 聞 会 長 ) と 二 人 で乗 鞍 岳 に 登 った
よく 十 字 路 に 、 交 通 信 号 は な いけ
間 、 毎 朝 、 国 じ 時 刻 に、同 じ 道 を 、犬
を 見 知 っ て い ま し た。 何 し ろ 十 七 年
回 診 の 医 師 や 看 護 婦 は 、 た い て い私
の対 中 国 政 策 を帝国 主義 に よ る優略
た 。 日 中 戦 争 です 。 そ の 後 は 、 日本
そ の 翌 年 の冬 は 二.
一ー ヨ ー ク でし
評 の 空 く じ な し 全 員 総 当 り の ﹁福 引
予 想 ア ソ ケ ー ト ﹂を 実 施 す る ほ か 、好
一
咼 得 点 者 の表 彰 な ら び に ﹁昭 和 53 年
席 上 、 昨 年 度 予 想 ア ソ ケ ート の 最
⋮
⋮日 本 記 者 ク ラ ブ 小 会 議 室
⋮
⋮昭 和 52 年 12 月 15 日 (木 )
ね ば な ら ぬ も の は、 日 本 記 者 ク ラ ブ
を 打 ち ま せ ん で し た。 レ ン ト ゲ ソ検
の で す 。 肩 の小 屋 に ス キ ー を 残 し、
委 員 交 代 を 承 認 後 、 事 務 局 か ら 11 月
え た の は 、 一九 三 六 ・七 年 の冬 が最
から依頼 さ れ た この雑感 と 、 朝 日新
査 の結 果 は 、 右 膝 に ヒ ビ が 入 った
そ れ か ら 上 は ア イ ゼ ソ と ピ ッ ケ ルの
・12 月 の行 事 を 報 告 、 1月 の ク ラ ブ
れ ど 、 井 の 字 型 に線 を 引 い た 横 断 歩
を つれ て 散 歩 し て いた の で す か ら 。
と 見 て い た 私 にと っ て 、 本 社 注 文 の
き ﹂ も 例 年 ど お り 行 う こと と し た 。
(現 朝 日
聞 労 組 か ら 依 頼 さ れ た 組 合 史 の 一部
か、 そ れ と も剥離 骨折 か、 と の こと
舞 台 で す 。 乗 鞍 の頂 上 の 下 は 雲 海
道 が あ り ま す 。 あ る土 曜 の 朝 、 私 は
年 末 原 稿 を 書 く こ と は 、 た い へん苦
後 で し た。 私 は広岡知 男 君
以 外 、 何 も な か った か ら で す 。
でし た 。
行 事 を 検 討 。 恒 例 の 新 年 互礼 会 を 1
ま したo 私 自 身 、交通事 故 に やら れ
と こ ろ が 、 思 わざ る こ と が 起 こ り
で、 雲 海 を 越 え て木 曽 御 岳 が そ び え
月 13 日 (
金 )に開 催 す る こ と と し た 。
井 の字 の 東 南 隅 に立 って い ま し た 。
入 院 し た 翌 週 、 私 は ﹁記 者 ク ラブ
十字 路 の西 北隅が外科 病 院 です 。
て いま し た。
諸 車 の 往 来 が 一巡 し た後 、 私 は 左
会 報﹂ の締 め切 り期限が 迫 っ て いる
た の です 。
右 を確 認 し 、 横 断 歩 道 を 東 か ら 西 へ
(2)
一想,
春,随
薪
三,鑛 鋲 号
照 和53年1潟10日
⋮悩 の多 い 仕 事 で し た 。 そ の 揚 句 の果
⋮てが 日 米 開 戦 で す 。 一九 四 一年 の ク
リ ス マスに は、収 容所 内 の日本 人が
な視 野 か ら物 事 を考え ま す 。 そう い
わ が 国 の 新 閲 は年 に 一度 、 根 本 的
な解 説 はも ちろ ん不可 欠 ですが 、現
意 味 で、 いわば週刊 誌 化 です。 必 要
半 端 と い う の は、 深 味 が な い と い う
田首相 、園 田外 相 、河 本通 産 相 、 宮
1月 の 昼 食 会 ゲ ス トと し て は 、 福
の中 で 十 分 扱 え る は ず で す 。 そ の代
世 の 中 の出 来 事 に は 節 目 (ふ し め ) 在 出 て い る 程 度 の解 説 は 大 抵 、 雑 報
ま た 、 1 月 13 日 に 実 施 す る 昭 和 53
候補 と し て交 渉 す る ことを決 め た 。
沢 経 企庁 長 官 、 牛 場 対 外 経 済 相 ら を
う 意 味 で 、 新 年 特 集 は 有 意 義 です 。
があ りま す 。 だが、節 目 は新 年 と は
年 予 相心ア ソ ケ ー ト の 問 題 、 10 問 を 決
全部 、宗 教 の差別 なく、 同 じ く捕 え
ら れ て い た }目本 人 牧 師 の 司 式 のも
り 節 目 で は 、 し っか り し た 歴 史 観 を
委 員 会と の合 同 懇親会 に移 った。
会 議 終 了 後 、 大 会 議 室 で会 員 資 格
事 が 分 載 さ れ ま す が 、 迷 惑 です 。 硬 ⋮
出席
し て は そ れ ら を 打 っ て 一本 と し た も
⋮
し く 書 く と いう の で は な く 、 雑 報 と 一
員。
田、 河 野、 林、 池 滞 の 各 委
田、 田 久保 、高 野、梅 本 、 山
に も う 一本 、 見 方 、 考 え 方 を 示 し て 一
ロ
構 です ・私 は ⋮
墫
玉
出庸
.、
﹁菊 亭 ﹂
田 、,岡 麝 、甫 匯 、 西 ケ 谷 。
事 11 平 久 保 。 代 理 網加 野 、 森
上子 ド深 谷 、 窟原、 江 尻 。 監
渡 辺 理 事 長 コ理 事 11 山 内 、
.
小
島 、 酒 井 、 小 林 、 田中 、 堀 、
認 のあ と 懇 親 会 を 行 った 。
認 。 新 理 事 山 内 大.
介 氏 く毎 日 ) を承
承 っ 申 込 み の あ った 会 員 入退 会 を 承
・
会 員 、 特 別 賛 助 会 員 の資 格 案 を 了
会 員 資 格 委 員 会 で検 討 し た 個 人 D
二赤 坂
⋮
⋮昭 和 52 年 1
2 月 16 B (金 )
第 35 回 理 事 会
の だけ で、 たく さ ん です。 そ の ほか 一
小 島 委 員 長 。 柴 田、 加 野 、 平
い面 だ か ら 堅 く ・ 社 会 面 だ か ら や 三
大 事 件 が起 こると 、 よ く各 面 に記 一
定 した。
か ぎ り ま せ ん。 現 代 史 の 記 録 者 と し
わ ち新 年 であ ろうと な か ろう と1
土 台 と し た解 説 が ほ し いも の です 。
と に、 祈 り を 捧 げ た こ と で し た 。
宋原稿 はず いぶ ん書 かされ たも の で
現 代 が 歴 史 の大 き な 流 れ の中 で、 ど
すな
す が 、 ほ ん と う に辛 か った の は 帰 国
う いう 地点 に いるかを 明 か にす る こ
て の 新 聞 は 、 節 目 に際 し 、 ー
後 です 。 分 量 や 種 類 の ほ か に 、 責 任
とが 、 そ の重 要 な任 務 で は な い で し
戦 後 の ロ ンド ン特 派 員 時 代 も 、 年
が加 わ った から です。私 の能 力 を越
﹁歴 史 と は、 現 在 の光 で 過 去 を
よう か。
と 、 も う 頭 が 年 末 原 稿 で い っぱ い で
見 、 ま た 、 過 去 の光 で現 在 を 見 る こ
く れ るも のが あ れ籍
記 事 の 文 学 性 と 史 観 を 強 調 し た い。 ⋮
違 を 比較 し たり鼓 弸す る占醐に、⋮
史 観 は 筆 者 に よ って 相 違 す る で し よ ⋮
藉
广
セ
進 歩 が あ る と 思 う の で す 。 私 は、 庶 鰍
は大 変 です 。
今 に し て思 え ば 、 私 が 毎 年 の 暮 乳 ⋮
に苦 し ん でき た の は 、 日 本 の新 聞 の,
宿 命 とも いうべき マンネ リズ ムのた⋮
めだ った のです。
(3)
え て い た の で し ょう 。 十 一月 に な る
した。何 を、 ど う書 くべき か。 まと
と だ ﹂ と い っ た人 が あ り ま す 。 (E
﹁歴 史 と は 何 か ﹂)
新 聞 は 現 代 史 の記 録 者 で す 。 人 が
は現 在 の 問 題 な の です 。
私 は こ の 考 え に賛 成 で す 。 歴 史 と
,H ・カ ー
ま ら ぬ 頭 を 振 り な が ら、 苦 し み に 苦
し んだも の です 。
よく 、 借 金 で首 が 廻 ら ぬ 、 と 申 し
ます。私 の場合 、 原稿 で首が 廻 らな
い の で し た 。 し たが っ て年 賀 状 を 書
意識 藍 も つべき で ば な い で し ょう
か。 先 見 性 と い う 問 題 も 、 こ こ か ら
出 てき ます 。
一
憲 直 に い っ て、 最 近 の 新 聞 は 、 い
った い に 記 事 が 長 く 、雑 報 が 少 な く 、
中 途 半 端 な カ コイも のが 多 い 。 中 途
・た・ ・れが ﹁
新聞鬢
懿趨 鴛飜 韃 製 嫉钁 報 讐 魅綴靆
く余 裕な ど、 全 然な か った の です 。
ク丿 ス マスの聖歌 は、 わが 国 では商
業 主 義 に よ って 奏 で ら れ て い る だ け
に 一層 、 私 の 心 を重 く し ま す 。 私 は
ロ
な気が し た から です。
に ょ胤 て 少 し は首 が ラ ク に な る よ う
腕
磐鐸紳罧雛巌糶綜
气c角
〒o註
簿嬲 謬
飜3年
昭 和穂年1月1〔珀 ”第95号
シ 刀 ゆズ 企 醤
.
頬 凪 僚人㌦
国 際 社 会 の中 で の “日 本 ウ に照 準 を あ て た 、 シ リ ー ズ 企 画 ﹁国 際 人 ﹂ は 、 昨 年 三月 か ら渡 辺 修
ン ス に 対 し て ど う い う ふ う に考 え て いる か 、 を 聞 く な
ど と いう こ と は ち ょ っと 考 え られ な い ん で す ね 。
西 洋 各 国 以 外 で、 国 際 的 な 意 味 で 成 功 を お さ め た 国
は た だ 一扇 だ け です 。 そ し て 、 そ れ は 日 本 で す コ 日 本
お よび 日本社 会 は ヨー ロ ッパの文明とま ったく 異質 で
.
す の で 、 いき お い全 世 界 の注 意 と いう か 、 注 目 の的 に
な っ て し ま う 。 そ の た め、 日 本 人 の 皆 さ ん も そ う いう
こ と を 深 く感 じ 、 意 識 せ ざ る を 得 な い の で は な い で し
ょ う か。 と く に最 近 は 貿 易 、 通 貨 な ど い ろ い ろ な 問 題
が あ り ま す の で ⋮ ⋮ 。 し か し 、 こ れ は必 ず し も 最 近 だ
け の こ と で は な い の で す 。 日 本 人 ほど 自 分 の国 に 対 し
て 他 の 人 達 が 何 を 考 え て い る か 、 と い う こ と に注 意 を
ら れ な い こと です 。 い ろ ん な 原 囚 が あ る の だ 、 と 思 い
払 う 人 達 は いな い。 ヨ ー ロ ッパ で も ア メ リ カ で も 考 え
企画 委 員 が幹 事 と な って 行 わ れ て い る 。 フ ラ ソ ス で の 生 活 の 長 い、 第 一回 ゲ ス ト の前 田陽 一国 際
文 化 会 館 専 務 理 事 は 、 日本 独 特 の “国 際 人 ク を 定 義 し て、 ﹁奇 妙 に 思 わ れ ず に外 国 人 と つき 合 え
ョ ヅ ク の こ と が 書 か れ て い ま し た。 そ の年 に ハワ イ は
け で す が、そ の新聞 には 日 ・
本語 の難 し さ と ハワ イ ・シ
年 に 日 本 で発 行 さ れ た 英 字 新 聞 を 見 る機 会 が あ った わ
た こ と で は な い ん で す ね 。 た ま た ま こ の前 、 一八 九 七
異 質 性 が テ ー マに な る と いう こと は、 何 も 今 に始 ま っ
日 本 社 会 は非 常 に目 立 つも の であ り、 諸 外 国 で そ の
わ っ て いた かも し れ ま せ ん 。
っ た と し た ら 、 日 本 の 暇.
.,
∴も 日 本 人 の 性 格 も 大 い に変
な いで し 、
幽う か。 大 陸 と の距 離 が ド t パ 海 峡 程 度 で あ
大 隆 か ら 離 れ て いる と いう こ と と も 関 係 が あ る の で は
ま す が 、 日 本 が 島 国 で あ り 、 そ れ も イ ギ リ スと 違 っ て
る 日 本 人 ⋮ ・・
﹂。
戦 後 一貫 し て 国 際 経 済 の 舞 台 で 活 躍 さ れ て い る、 第 二回 ゲ ス ト の渡 辺 武 日 米 欧 委 員 会 日 本 代 表
(初 代 ア ジ ア 開 銀 総 裁 ) は 、 こ と ば の 問 題 よ りも 儀 式 で な い、 本 当 の意 味 で の会 議 の意 籖 と 正 し
い運 営 方 法 を マ ス タ ーす る こと の急 務 を 警 告 し た。
第 三 回 ゲ ス ト の内 田宏 外 務 省 儀 典 長 (現 駐 オ ラ ソダ 大 使 ) は、 外 交 官 生 活 の 中 で感 じ た 外 国 人
と の差 (と く に 体 力 差 を強 調 )、 お よ び プ ロト コー ル の 今 昔 、 各 国各 様 の 特 異 性 な ど に つ い て 語
った 。
第 四 回 ゲ ス ト の ア ソド レ ・ブ リ 岳ー ネ 会 員 (駐 日 仏 大 使 鱚 参 事 官 ) は、 二十 三 年 に わ た る 滞 日
な る か も しれ ま せ ん。
生 活 を 通 し て 感 じ た 、 日本 お よび 日 本 人 に つい て 次 の よ う に 日本 語 で 語 って く れ た。
生 ま れ た 時 点 か ら 日 本 と は 深 い縁 が あ っ た の か も し
れ ま せ ん 。 あ る い は、 前 世 で は 日本 人 だ っ た の か も し
理 し て、 難 し い日 本 語 で 話 さ な く て は な ら な い の です
す 。 た と え ば 、 フ ラ γ ス の場 合 、 二 三年 間 フ ラ ン ス に
う 集 い は 日 本 だ け で し か考 え ら れ な い、 と いう こ と で
ま あ 、 と にか く 、 私 が 最 初 に い い た い の は 、 こう い
ド ル ・シ ョ ッ ク、 あ る い は 円 シ ョ ック と い う 言 葉 は ま
っ た 、云 々 と い う 内 容 のも の で す 。ニク ソ ソ ・シ ュ ッ ク、
多 勢 の 日 本 人 を 移 民 さ せ て い た 日 本 に全 然 相 談 し な か
カ 政 府 が ハワ イ の植 民 地 化 を 一方 的 に決 め て 、 す で に
米 国 の植 民 地 にな った わ け で す が、 そ の 記 事 は ア メリ
が 、 でぎ る だ け ざ っく ば ら ん な 話 を し て い た だ け な い
住 ん で い た 日 本 人 を 呼 ん で、 7 ラ ソ ス人 あ る い は フ ラ
島 国 文化 の特性
か と い う ご 注 文 で し た が 、 ひ ・“っと し た ら ま た 外 交 官
れ ま せ ん 。 今 日 は 私 の滞 日 二 三年 の印 象 と か 経 験 を 整
の 癖 が 出 て し ま って、 歯 に 衣 を 着 せ て話 を す る こ と に
(4)
だ 耳 新 し いも の で す が 、 驚 い た こと に す で に 八 十 年 前
に 同 じ よ う な軣 現 が 新 聞 に 出 て いた わけ な ん で す ね。
豊 か な自然と災 害 の 多 発
日 本 人 の長 所 と い う も のも 、 こう し た 性 格 か ら 導 か
と 思 います。
れ る わ け です 。 た と え ば 、 勤 勉 さ か ら 導 か れ る 、 我 慢
強 さ も 長 所 の }つで し ょ う 。 日 本 人 は 、 非 常 に我 慢 強
、 があ る
の自 然 を 考 え る と やは り そ こ には 日本 人 の 性 格 の ル;
本 の 自 然 を 考 え な く て は な ら な い、 と思 い ま す 。 日本
こ か 山 手 線 の駅 近 く で 日 本 の鉄 道 員 が 仕 事 を し て い
メリ カの兵隊が多勢 で 日本 を占領 して いた 頃 です。 ど
二〇 年 前 の エピ ソ ー ド を 紹 介 し ま し ょ う 。 ま だ 、 ア
い と 思 いま す 。
ツ、 ー
た o ゆ っく り と シ 勘
,ベ ルを と って、 全 然 急 が な い で 、
私 の 考 え で は、 日 本 人 の 性 格 を 理解 す る た め に は 日
んじ轟
、な いか と 思 いま す 。 た と えば 、 日 本 人 は 清 潔 で
黙 々と 仕 事 を し て い る の を 見 て、 ア メリ カ の 兵 隊 は 大
き れ い な 自 然 だ、 と いう 印 象 を 受 け ま す 。 ま た 、 日本
っく り と 、 し かも 飽 き ず に働 いて いる 国 民 は 、 いず れ
笑 い し た わけ です 。 し か し 、 私 は何 と な く こ ん な にゆ
今 よ く は や って い る 言 葉 です が ー
す が 、 や は り 日本 の自 然 を 見 ま す と、 何 と な く 非 常 に
人 は 指 先 が 非 常 に器 用 で す 。 これ も や は り外 国 人 と違
責 任感 、 丁 寧 さ 、 親 切 さ
そ し て ま た、 ど う も ち ょ っと ほ め ら れ て ば か り で皆
さ ん て れ く さ い かも し れ ま せ ん け れ ど 、 後 で ま た 非 難
す る と こ ろも あ り ま す か ら ご 期 待 く だ さ い 。 と に か
く 、 責 任 感 が強 い。 や は り、 これ も 日 本 人 の い いと こ
ろ だ と 思 いま す。
丁 寧 さ 、 親 切 さ も 長 所 で し ょう 。 そ れ も 、 他 の国 々
の 場 合 と 違 っ て、 国 内 の ど こ へ行 って も ど こ を 歩 い て
っ て 、 大 佑 十 足 ほ ど 出 し て も ら って、 そ れ で気 に 入 る
も 一様 で す。 た と え ば 、 パ リ の場 合 です と 、 靴 屋 に入
も の が な いと いう こ と で あ れ ば 、 大 駈 ぎ に な る ん で す
ね Q お そ らく 店 員 は ﹁何 だ ! ど う し て こ ん な に 靴 を 出
場 合 だ った ら ま った く 逆 で す 。 店 員 は怒 る ど こ ろ か 逆
ま た 成 功 の道 を 歩 む こ と に な る ん じ ゃな い か 、 と 感 じ
今 、 皆 さ ん は私 の 話 を 聞 き な が ら 、 鉛 筆 を も って ノ
に ﹁本 当 にす み ま せ ん で し た 。 お気 に召 す も の が な く
っ て 石 よ り も 木材 をず っと 使 ってき た 、 と い う こ と と
日 本 の自 然 は非 常 に 美 し い ん です け れ ど 、 災 害 も ま
ー ト を と って いる わ け で す 。 フラ ン ス人 の場 合 な ら 、
さ せ て 何 にも 買 わ な い の だ ﹂ と いう 。 し か し 、 口 本 の
た 多 いわ け です 。 地 震 、 津 波 、 台 風 、 火 山 、 い ろ ん な
話 を 開 い て お も し ろ い と か つま らな い と か 、 そ の程 度
規 律 を 大 事 にす る 点 も 日 木 人 の よ いと こ ろ で は な い
たわ け です。
意 味 で 日 本 で の生 活 は あ る 意 味 でも ろ いも の で は な い
に と ど ま る と 思 いま す が 、 日本 人 はそ う で は な い ん で
か 、 と 思 い ます 。 も ち ろ ん 、 私 自 身 の性 格 に合 う か ら
.吠
r
か も し れ ま せ ん。 私 も 、 規 律 、 整 頓 、 清 潔 を 非 常 に大
切 に 思 って いま す 。
よ く ﹁ど う し て そ ん な に 長 く 日 本 に住 ん で い る の .
か し・
之 欄 か れ る ん で す が 、・
私 は いつ も や 拡 り 日 本 人 が
る わ け です 。喝 ち う ん そ の 他 に 、
r月本 そ のも の が 非 常 一
ね 。 ま た 、 ど こか で 何 か 出 来 裏 が あ れ ば 、 も ち ろ ん皆
いま す が ー
にき れ いだ“ 乏 い う こ と も あ 力 ま す が 、と に か く 月 本
非 常 に っぎ あ いや す い 国 民 だ か ら 、 ま い う よ う に 答 え
本 当 か ど う かし りま せ ん け れ ど 、 ア メ リ カ の 新 聞 の中
人 の 長 蜥 が 私 の 性 格 に ぴ っ た り 合 ?て い る か ら こそ 、.﹁
さ ん の 間 噌 も 競 争 は 非 常 に激 し いと い う こ と を 知 って
す 。 た と え ば 、 日本 の 場 合 は 料 理 を いた だ く 時 に も 単
に は 二 、 三 日遅 れ で 田 中 前 首 相 の逮 捕 を 報 道 し た も の、
何 と い い ま す か、 フ ラ.
γ ス流 に いえ ば ﹂ 魚 が 水 の中 に
(5)
関 係 し て い る ので はな い で し ょう か。
か 、 と 思 いま す 。 そ れ で 、 そ れ と 闘 う た め に 日 本 人 は
す ね 。 始 終 、 日本 人 の方 が た は 何 かを 学 ぼ う と し て い
こ そ 、 そ れ で特 にそ う し た 長 所 が 気 に 入 って い る わ け
凹
∵
て 失 礼 し ま し た ﹂ と わ び る わ け です 。
非 常 に 勤 勉 にな って し ま っ た ん じ ゃな い か 、 と 私 は 思
る よ う に 、 私 に は思 え る わ け で す 。
昼 休 み を 利 用 し て 、 近 く の書 店 へ行 っ て 、 書 店 の主
う ん です ね 。 あ る い は ま た 、 日 本 の自 然 は 非 常 に豊 富
です 。 日 本 列 島 に分 布 す る 植 物 の種 類 は ヨ : ロ ヅ パ全
人 は イ ラ イ ラす る かも し れ ま せ んけ れ ど 、 ち ゃ ん と そ
:
の時 間 を 利 用 し て 本 を 読 む サ ラ リ ー マ ンも 多 い ん です
体 よ り も 多 い ん です 。 そ う い っ た環 境 が 旺 盛 な 好 奇 心
を 育 て る の に関 係 し て い る の で はな い で し ょ う か。 そ
旭
し て 、 勉 強 好 ぎ が 一般 に 定 着 し た の では な い で し ょ う
ぼ
に食 べ る だ け で なく て 、 目 を よ ろ こば せ る こ と も 考 え
も あ る 、 と いう 話 です 。 こ う い う こ と は 、 日 本 で は 絶
、 す ぐ 新 聞 や テ レビ に出 る わ け で す ね 。 ﹂
ゐわけ謇 瀬.
羮 鳶 環楚 住窒 耄 杲 畿 、そ
い る よ う に、 非 常 に楽 な 生 活 を 送 って き た わ け で す 。
対 に 考 え ら れ な い こと だ と 思 い ます 。
,
ウ い う 鯖 葱 に鶏 何 と な く 重 点 を お い た ん じ ゃ な い か 、
、日 本 人 は 五 つ の藤 覚 を よ く 利 用 し て き た と 田叫い ま
亦。
ヒ紹 種 鑑1月 ま殳.恥藻95号
す 。 し た が って 、 一部 の外 人 が よ く 指 摘 す る ﹁日本 人
使 熄 の中 か ら 日 本 人 の 皆 さ ん を 拝 見 し て い た わ け で
ど な か った わ け で す ね 。 い つで も 外 か ら 、 す な わ ち 大
し か し 、 私 は 日 本 人 の中 に、 直 接 住 む こ と は ほと ん
す 。 そ れ に対 し て 、 日 本 の 社会 は 非 常 に 団 結 が 強 いと
押 し だ す と い う こ と が フ ラ ン ス人 の性 格 だ と 思 い ま
個 人 主 義 が 強 く 、 そ し て自 分自 身 で で き る だ け 自 分 を
が 、 フ ラ ソ ス で は そ う い う 類 いの 諺 は な い ん で す ね 。
の 印象 は と 聞 い た ら ﹁ま あ 北 海 道 は 日 本 じ ゃな い ね ﹂
ま し た ら、 ﹁北 海 道 へ行 っ てき ま し た ﹂。 そ れ で北 海 道
い た学 生 に 、 今 年 の 夏 ど こ へ行 き ま し た か と 聞 い て み
で、 ご 紹 介 し ま す 。 京 都 に い る 頃 7 ラ γ ス語 を 教 え て
ま た、 ち ょ っと し た エピ ソ ー ド を 思 い出 し ま し た の
す。 最近 は日・
本社 会 も 横 の社 会 にな り つ つあ る と 、 指
い わ れ ま す け れ ど も ウ縦 の社 会 ウ だ 、 と い う こ と で
っと 話 し た いと 思 い ま す 。 要 す る に 日 本 の社 会 は よく
を 見 て、 そ れ に つ い て何 を 感 じ た か を 、 こ れ か ら ち ょ
ま あ と に かく 、 そ う いう 私 が 二 三年 の 間 日 本 の社 会
で は、 これ は と て も よ い こと だ と 思 い ま す 。 日本 と い
いう ニ ュー スを 皆 さ ん 方 も 流 す わ け で す ね 。 私 の考 え
す ぐ そ の飛 行 機 に は 目 本 人 が 乗 っ て い た か ど う か、 と
ま す 。 た と え ば 、 ど こ か で飛 行 機 事 故 が あ れ ば 、 ま ず
結 と い う特 徴 は し ょ っち ゅう あ ら わ れ て いる 、 と 思 い
く て、 恥 と い う 概 念 が で て く る の だ と も 思 いま す 。 団
濃密 な 日 本 社 会
な か った よ う で す 。 私 は そ う 思 っ て い ま す 。
ー ルが 強 いた め 、 日本 人 ば あ ま り 外 国 へ行 こ う と ば し
ルを 持 って い な い よ う です 。 日 本 と い う 国 のも つ アピ
口 密度 の少 な い 地 方 は 、 日 本 人 に対 し て さ ほ ど アピ ー
は な いと 思 い ま す が 、 そ れ で も や は り 北 海 道 と いう 人
と いう よ う に 説 明 し た わ け で す 。 今 は も う そ ん な こと
地 方 だ か ら 、 何 と な く 異 国 的 な 感 じ を 覚 え て帰 った ﹂
じ ゃが いも ば っ か り で 、 油 で な く て パ タ ー を 多 く 使 う
と いう答 で し た 。 か れ は ﹁ご 飯 を ほ と ん ど 食 べ な い で
い う こと が 特 徴 の よ う です 。
団結 す る 日 本 一家
の干 渉 は 非 常 にう る さ い﹂ と いう よ .う な 経 験 を、 私 は
し て いな い わ け な ん です 。
摘 す る人 も い る よ う で す が 、 私 は ま だ 縦 社 会 だ と考 え
う 国 は ひと つ の 国 家 、 国 民 であ る よ り も 、 日本 一家 と
親 分/ 子分 、 先生/ 弟 子、 先 輩 / 後輩
て いま す 。 言 葉 の 面 で も 、 よ く そ の こと が 裘 れ て い る
いう 言 葉 で表 現 す る の が 、 ふさ わ し い の で は な いか 、
そ こ か ら、 日 本 の 場 合 は 罪 と いう 概 念 が ほと んど な
ん です 。 親 分 と 子 分 、 先 生 と 弟 子 、 先 輩 と後 張 、 こ う
ッジ を つけ て い ま す が 、 フ ラ ソ ス の代 議 士 はバ ッジ を
つけ る こ と は まず な い ん で す 。 日 本 の代 議 士 は みな .
バ
い か、 と 私 は 思 いま す 。 フ ラ ソ ス人 の 場 合 、 バ ッジ を
る のも 、 い ま い った よう な こと と 関 係 が あ る の で は な
わ け で す ね 。 皆 さ ん が 胸 の と こ ろ にバ ッ ジ を つけ て い
う い う位 置 を 占 め て いる か 、 と い う こ と を ま ず 考 え る
志 が お会 い に な る 時 に は、 双 方 と も 相 手 が 社 会 的 に ど
言 奨 は 使 わ れ て いな い わ け です 。 た と え ば 、 日本 人 同
はな いんです が、 し か し、日本 の場合 ほ どばそう いう
と 思 って お り ま す 。あ る い は、愛 着 と い い ま し ょう か。
日 本 と いう 国 の 、そ の 環 箋 と そ の自 然 に 対 す る反 応 だ 、
本 社 会 の接 着 剤 と も い う べぎ も の で す 。 そ れ は ま た 、
本教だ、と私 は 思 っております。要 す る に、それは目
の非 常 に大 切 で 、 根 の 深 い宗 教 が あ り ま す 。 そ れ は 日
い、 と私 は 思 っ て お り ま す 。 し か し 、 日 本 には ひ と つ
に存 在 し て いま す が 、 そ れ ほど 日 本 人 は 信 仰 深 く は な
教 と か神 道 と か 、 そ れ か ら キ リ ス ト教 も ち ゃん と 日 本
ま す 。 それ は 、 私 、 正 し いと 思 いま す 。 も ち ろ ん 、 仏
ま た、 日本 人 に は 宗 教 感 覚 が な い、 と いわ れ て お り
か った わ け で す 。 す ぐ フラ ン スの 学 校 へ入 っ て、 そ こ
の子 弟 が いま し た が 、 そ ん な に 大 ぎ な 問 題 に はな ら な
フ ラ ン スで も 一時 旧 植 民 地 か ら引 き 上 げ た フ ラ ン ス人
こ そ、 起 こ っ て く る 問 題 で は な い か 、と 私 は 思 いま す 。
れ も や は り 日 本 の 社 会 が 非 常 に 緊 密 な も の であ る か ら
け です 。 要 す る に 帰 国 問題 と い う こと な ん です が 、 こ
ず か し い、 と い う 記 事 が最 近 た く さ ん 新 聞 に載 った わ
子 弟 が帰 国 し た 際 す ぐ 日 本 祉 会 に 入 る こと は非 常 にむ
に は 三 万 人 の 日 本 人 の 子弟 が い る わ げ で す 。 そ う し た
し て いま す 。 そ の 結 果 最 近 の統 計 に よ り ま す と 、 外 国
いま大きな卑
間瓶
江が ど ん ど ん 心
縁外 へ自 社 の従 業 昌{を 派 遣
題 の原 因 にな っ て し ま う こと も あ り ま す 。 た と え ば 、
し か し、 そ の強 い団 結 と いう 特 徴 が 、 ま た大 き な 問
っけ ま せ ん。 た ま に つけ な い こ とも な い ん で す け ど 、
と に か く、 そ の 証 拠 に 日 本 人 は す す ん で 移 民 す る こと
で勉 強 し て 何 の 困 難 も な か った わ け で す 。 と ころ が 、
と私 は思います。
そ れ が 大 き いた め か、 ふ だ ん は つ け な い の が 一般 的 で
は な い ん です ね 。 北 海 道 へさ え あ ま り 移 ろう と し な い
いう 言 葉 は も ち ろ ん フ ラ ソ ス語 に も 英 語 に も な い こ と
す。
わ け です 。
﹁出 る 杭 は 打 た れ る ﹂ と いう 諺 が 日 本 に は あ り ま す
(6)
・ 第95号
昭 和53年1月10日
ε!第95号
一 昭 和53年1月fO日
日本社会は特徴 的 なた め、しば らく離 れ ていたら、 も
な く す る ほ う が い い ん じ ゃな い か、と 私 は 思 う ん です 。
人 に は わ か ら な い ん で す ね。 要 す る に、 受 け 入 れ て く
次 に 、 日本 が 外 国 で は ど う いう イ メ ー ジ で映 って い
だ さ った かど う か が 。
店 員 が そ の 季 節 の 特 徴 であ る植 物 あ る い は 花 々で、 町
る か 、 と いう こと に つ い て ち ょ っと 話 し た いと 思 いま
昔 は季 節 の変 わ り を 象 徴 す る た め に 、 下 町 の店 主 や
それ では、今度 はから か ってみま し ょう か。日本 語
を 飾 った わ け で す 。 桜 で あ る と か紅 葉 で 。 し か し、 最
す。
う 一度 反 る 時 に い ろ い ろ 問 題 が 起 こ る よ う で す 。
で 、 旅 の恥 は か き 捨 て と い いま す が 、 そ れ は 間 違 い な
近 で は や は り い ち い ち 桜 を と り に行 く こ と が 面 倒 だ か
そ の竹 の葉 っぱ も プ ラ ス チ ック にな っ て い る ん で す
ん と 竹 の葉 っば で 飾 って も って き た わ け で す ね 。 今 、
っ て い れ ば 、 日 本 の社 会 が ど う いう も の で あ る と か 、
さ れ て いる わ け で す 。 これ だ け 口 本 に対 し て 興 朱 を も
か ら 今 ま で に、 日 本 に 関 す る 二、 五〇 〇 冊 の本 が 出 版
て い る わ け で す が 、 そ の ひ と つ の証 拠 に、 一九 五〇 年
間 違 いな く 外 国 で の 日 本 に対 す る 興 味 は 大 ぎ く な っ
外国文 化 の吸 収 度 には脱帽
い と 思 いま す ね o
ら でし ・
“う か 、 プ ラ ス チ ッ ク の造 花 で 飾 る ん です ね 。
自 分 の家 で な け れ ば 何 を し ても か ま わ な い 、 と い う
ね 。 ど う し て 、 こ ん な に そ う いう 習 慣 に こ だ わ って い
あ る い は ま た 、 す し 屋 さ ん、 昔 は 出 前 を 頼 む と 、 ち ゃ
よ う な 態 度 を 、 日 本 人 の多 く は と って い る ん じ ゃな い
る の か、 私 に は 非 常 に 不 思 議 に思 え る の です 。
〃根 性 と奇妙 な伝統
か、と私 には何と なく 感 じられ るん です。有 名 な話 で
.た た み
す が 、 富 士 山 の 登 山 シ ー ズ ンが 終 る と 、 自 衛 隊 を よ ん
で 富 士 山 を 清 掃 す る、 と いう 話 も 聞 い た ん で す が 、 自
と い う 気 持 が は た ら い て い る の で は な い で し ょう か。
ス フ ァ ル ト です の で 、別 にそ れ を 汚 し て も か ま わ な い、
常 にき れ い にす る が 、外 で は、コソ ク リ ! トあ る いは ア
で も 呼 ぶ べ き も の で は な い か、と 思 い ま す 。畳 の上 は非
ではな いでし ・
峰う か 。 私 の考 え で は こ れ は ﹁畳 根 性 ﹂と
わ な い、 と いう よ う な 習 慣 が かな り 一般 化 し て い る の
向 を 多 く の 日 本 人 は ま だ 持 って い る の で は な い で し ょ
で 、 何 と な く 緊 張 し て リ ラ ッ ク ス で ぎ な い、 と い う傾
ら れ る 。 が、 ヨ =め し に な る と や は り 外 人 と 一緒 な の
や は り 日 本 人 同 志 な の で 、 リ ラ ッ ク ス し て ご 飯 を食 べ
テ め し と ヨ コめ し と い う 表 現 です 。タ テ め し の と き は、
か く 、 私 、 よ い い い ま わ し見 つけ た ん で す 。 そ れ は タ
等 感 で あ る の か、 ち ょ っと わ か り ま せ ん け れ ど 、 と に
り ま だ 何 と な く 不 信 と い い ます か 、 あ る い ば そ れ は 劣
う 態 度 を み せ て く だ さ る か、 と いう こ と で す が 、 や は
今 度 は、 日 本 人 の皆 さ ん が 外 国 人 に 対 し て 、 ど う い
それ
.
で フ ラ ソ 入の 水 道 の 水 は お い し く な い、 と い う 結
論 も 丗した わげ です ね。 もち ろん、 日本人 のアラ ソ ス
ル ・ウ ォー タ ー を 買 って、そ れ を 飲 ん で いる の を 見 て 、
る わ け で す 。 た と えば 、 日 本 で は フ ラ ソ ス の水 は ま ず
逆 に フ ラ ン スに つ い て も 日本 で は ま だ ま だ 誤 解 が あ
る ん で す ね 。 も ち ろ ん、 二十 年 前 ご比 べ た らず い分 よ
に外 国 で 使 って い る 教 科 書 の中 に は ひ ど い 問 途 いも あ
わ か って よ い はず な ん です け れ ど も 、 し か し 、 いま だ
あ る い は 日 本 人 の 習 慣 は ど う いう も の で あ る か が よ く
日本 人 は ま た 非 常 に 早 く外 国 か ら い ろ ん な 新 し い技
う か 。 そ の原 因 は ま ず 言 葉 の問 題 じ ゃ な い か 、 と 思 い
に 関 す る 知 識 は、 フ ラ ソ ス人 の 日本 に関 す る 知 識 よ り
不 信 、 劣 等 感 ?・
術 あ る い は新 し い 醤 慣 を 導 入 し て 、 そ れ を 吸 収 す る と
ま す 。 外 国 語 に自 信 の な い 日 本 人 は 、 でき る だ け 外 人
も ず っと詳 し く て 正 し いと 思 い ま す が 、 そ れ な の に ま
対 外国 人-
同 時 にま た 自 分 の伝 統 を 上 手 に守 っ て い ま す 。 し か
と つぎ あ わ な い よ う に し て い る か も し れ ま せ ん。ま た、
だ誤解窰
分 の家 で な け れ ば 物 を 捨 て た り、 .
コ ミを 捨 て ても か ま
い店 員 が いま し て 、 ウい ら っし ゃ い ま せ ” と いう 習 慣
日 本 人 の 親 切 な 態 度 は 時 々誤 解 の も と に な る 場 合 も あ
議 な 現 象 の原 困 に なる と と 毒 あ り ま す ρ た と え ば 、 デ
パ ー ト で は昔 は ち ゃ ん と エス カ レー タ ー の 入 口 に は 若
コ
且 本播
の
京 都 に いる 頃 、 こ ん な こと を 経 験 し ま し た。 京 都 の
思 います。
国 の 文 化 を よ く 勉 強 し た し、 ま た よぐ 理 解 し て いる と
ってい るわ け です・ た し か㌣
い 、 と いう こ と に な っ て いま す 。 フ ラ ン ス人 が ミ ネ ラ
の 混 乱 、 混 同 が 非 常 に多 いと い え ま す 。
く な っ た わ け です が 。 し か し、 い ま だ に 日 本 と 中 国 と
が あ っだ ん.
ですけ れ ども、最 近 は人手 不 足 のせ いでし
り ます。 たと えば、 外 人 から何 か依頼 があ り、そ れを
し 、 あ る面 で は昔 の伝 統 を 守 る こと が 、 ち ょ っと 不 思
ょ う か 、 マネ キ ン を 立 て て、 レ コー ド か マイ グ か し り
断 り た いけ れ ど も 、し か し 率 直 に 断 った ら 失 礼 な の で、
非 常 に曖 昧 な 表 現 で 断 ろ う と す る ん で す ね 。 そ れ が 外
ま せ ん が、 変 な 声 で 〃い ら っし ゃ いま せ ケ と い う よう
な こと にな って いま す 。 こ の場 合 は完 全 に マネ キ ソを
(7)
近 辺 を 散 歩 し て い て、 偶 然 に お 百 姓 さ ん に会 っ て 、 い
ろ ん な 話 を し て いる う ち に、 そ の お 百 姓 さ ん が ﹁ピ カ
ソと ・
いう 絵 かぎ はま だ 生 き て ま す か ﹂ と 私 に聞 い た わ
本人留 学 生 の住 んで いる日 本館 を 訪れ ました。
外 人 に と って 入 り づ ら い 社 会
日 本 人 の 留 学 生 は皆 な 応 接 間 に 座 って いて 、 お 互 い
私 と し て は 日 本 語 を 話 し て み た いと 思 っ て いた ん で す
け で す 。 私 、 本 当 に驚 い た 。フ ラ ソ スの お 百 姓 さ ん は 、
別 の エピ ソ ー ド です が 、 私 が 日 本 に着 いて 間 も な い
け れ ど 。 少 し つ つ知 り 合 い に な っ て、 そ う いう 印 象 が
は い ろ ん な 話 を し て い た ん で す が 、 な か な か つき 合 い
頃 だ っ た と 思 いま す が 、 た ま た ま ナ イ ト ・ク ラ ブ に 行
な く な っ た ん で す が 、 最 近 も よ く こ の種 の こと が 新 聞
当 然 日 本 の 浮 世 絵 の巨 匠 に つ い て は 全 然 知 ら な い だ ろ
った ら 、 ホ ス テ スの 一人 が ﹁今 日 は非 常 に淋 し い 日 で
に 出 て る ん で す ね 。 た と え ば 、 東 南 アジ ア に 庄 ん で い
にく い人 達 だ な 、 と 私 は ま ず 思 っ た わ け で す ね 。 外 国
す ね ﹂ と い う わ け で す。 ﹁ど う し て で す か ﹂ と 聞 く と
る 日 本 人 の実 業 家 は 、 み ん な い つで も 自 分 達 だ け で集
う し 、 そ れ ど こ ろ か 7ラ γ ス人 の画 家 の名 前 さ え 知 ら
ジ イ ド が な く な った ん じ 調、な い で す か、 と 。 ホ ス テ ス
ま っ て 、 そ の 国 の人 達 と あ ん ま り 接 触 が な い と か 。 し
な いわ け で す か ら。
が ジ イ ド の 名 前 を 知 って い て、 そ れ だ け で な く て 、﹁狭
か し、 不 思 議 な こと に、 あ る 国 民 の 性 格 を 研 究 す れ ば
人 が 入 っ て い っ て も 、知 ら ん 顔 を し て いる わ け で す ね 。
き 門 ﹂ を 読 ん で いた 、 と い う こ と に本 当 に感 服 し た わ
す る ほ ど 、 や は り自 分 の国 に も 同 じ よ う な 癖 が あ る と
で に 何 回 も 何 回 も そ う いう よ う な こと を いわ れ た の で
け で す 。 と に か く 、 そ う い う こ と で 外 国 に関 す る 知 識
逆 に、 残 念 な が ら外 人 の 手 に な る 日本 に関 す る 書 物
す 。 7 ラ γ ス の家 庭 に招 か れ る こ と は非 常 に む ず か し
いう こと に気 が つく ん で す ね 。 フ ラ ソ スの 場 合 も 、 す
は、 よ いも の も あ れ ば まず いも の も たく さ ん あ る わ け
い、 と い う こ と で、 そ れ で 7 ラ ン ス社 会 は 非 常 に 閉 鎖
は 本 当 にす ば ら し いも の だ と 思 い ま す 。
です 。 要 す る に セ ンセ ー シ ョナ ルな 本 を 出 し た い 、 と
的 な 社 会 だ 、 と の印 象 を 受 け た 日 本 人 の 方 が た も た く
次 に 日 本 へ来 て 日 本 に 住 ん だ 外 国 人 の 日 本 観 と い い
思 った 作 家 が 少 な く な い と い う こ と です 。 これ は や は
す 。 し か し 、 幸 いな こ と に よ い本 も たく さ ん 出 て い ま
ま す か 、 反 応 と い いま す か 、 そ れ に つ いて も う 少 し 話
さ ん い ら っし ゃ る わ け で す 。
す 。 た と え ぽ 、 チ ェ γパ レ ソ の ﹁シ ソグ ズ ・ジ ャ パ ニ
し た い と 思 いま す 。
り 日 本 の イ メ ー ジ のた め に 本 当 に よ く な い と 思 い ま
ー ズ ﹂ と か 、 あ る い は ラ イ シ ャ ワ ー の ﹁ジ ャ パ ソ .パ
習 慣 あ る い は 癖 が 気 に 入 ら な い た め です 。 ご み 捨 て と
か 、 あ る い は 失 礼 です が 、 立 ち 小 便 と か。 い ろ ん な 意
味 で外 国 人 に と っ て好 ま し く な い要 素 は た く さ ん あ る
わ け で す ね 。 し か し 、 私 の考 え で は、 あ る 一部 の外 国
人 は す ぐ 反 発 し て し ま って 、 事 実 か ら 目 を そ ら し が ち
な の で は な い か、 と いう 気 も し ま す 。 た と えば 、 外 国
人 は 日 本 の タ ク シー の運 転 手 は 非 常 に乱 暴 だ と か 、 不
親 切だ と か いいますけれ ど も、 し かし、 パリ のタ ク シ
ー の運 転 手 は 乱 暴 な こ と は し な い け れ ど も 、 不 親 切 で
あ る こ と は 間 違 いな い の で す 。 日本 人 の タ ク シ ー の 運
転 手 よ り も ず っと 不 親 切 だ 、 と 私 は 思 い ま す 。 し か
し 、 あ る 種 の外 国 人 は 最 初 か ら 日 本 を 非 難 し て 、 そ し
て 絶 対 日 本 の社 会 にと け こも う と し な い わ け で す 。 し
か し、 非 常 に お も し ろ い こと に、 い っ た ん 国 へ戻 っ て
し ま う と 、 非 常 に 日本 が 恋 し く な る わ け で す 。
日本 に 住 ん で いる と き は い ろ ん な 目 にあ い、 そ れ を
非難 し た人 達 でも、 し かし、 後 で パリで、そ の人遣 に
会 って 、 一緒 に 日本 に住 ん で い た 頃 の こと を 話 す と 、
ぎ ま っ て 非 常 に愉 快 な 思 い出 に な って しま っ て い る の
です ね 。
結 論 を急 がなく て はな らな いので、根本的 な 問 題 に
ふれ ま し .
{う 。 なぜ 外 国 人 は 日 本 の 社 会 に入 り に く い
の か。
も ち ろ ん、 日 本 語 が む ず か し いと いう た め で す 。 日
習 得困 難 な 日本 語
本 語 を 覚 え る に はず い分 時 間 が か か る し 、 ま た 、 あ ま
ま ず 、 い え る こと は 日 本 に住 む 外 国 人 は 、 日 本 が す
ぐ 好 き に な る か、 あ る い は す ぐ 嫌 い に な る か ど ち ら か
り にも ま わ り の 日 本 人 の 友 だ ち は手 伝 って く だ さ ら な
ー ス ト ・ア ソド ・プ レゼ ン ト ﹂ あ る い は ロベ ー ル ・ギ
です 。 非 常 に珍 し い ん で す ね 。 要 す る に、 反 応 の な い
い。 ほ ん の ち ょ っと 日 本 語 が でき る と、 ﹁日 太 語 が お
が書 いた ﹁日 本 ・
外 国 人 は ま ず いな い と いう こ と で す 。 ど う し て 嫌 い に
上 手 で す ね ﹂。 あ る い は 大 体 日 常 会 話 く ら いが で き れ
フ ラ ン ス人 の新 聞 記 者 1
一般 に 外 国 人 か ら見 る と 日 本 人 は非 常 に つぎ あ い に
な る か と い え ば 、 も ち ろ ん 日 本 の社 会 は 非 常 に む ず か
ラ ソー
く い、 と い う 印 象 な の で す 。 私 が ま だ パ リ で 日 本 語 を
し いと か 、 入 り にく いと か 、 そ れ か ら 、 あ る 日 本 人 の
第 三大 国 ﹂ など は立派なも ので す。
畝 螢 し ( ハヒ 頁 D こと で す が 、 あ る 日、 私 ば じ め て 日
(8)
第95号
昭 和53年1月10日
昭和53年1月10日'第95号
で き る と ﹁日本 人 より も 日 本 語 が う ま いな ﹂ と い う こ
ば 、 ﹁と っ て も お上 手 です ﹂。 あ る 程 度 流 暢 に 日 本 語 が
お そ ら く 、 日 本 人 の皆 さ ん は 外 国 人 が いく ら 努 力 し て
と同 じ よう に考 える、と いう こと です。 失礼 です が、
考 え て い る の で は な い か、 と 私 は 思 って お り ま す 。 最
も 、 日 本 語 を 完 全 に は マ ス タ ー で き な い、 と ひ そ か に
願 いし た い の です が、 外 国 人 の 友 人 に対 し て 、 た め ら
初 のう ち は 、 私 は 日 本 語 か ら フ ラ ン ス語 に直 す 方 が 簡
と にな っ て し ま う わけ です 。 と に か く 、 私 、 こ こ で お
う こと な く そ の 日本 語 を 直 し て 、 か れ が マ スタ ーす る
単 だ と 思 っ て いま し た が 、 今 は 逆 で す 。
(21 ペ ー ジ か ら )
と で ス タ ー ト し た け れ ど も 、 日 本 の成 長 は O E C D の
て 赤 の 七 億 ド ルが ど こ か に行 っち ゃ って、 見 込 み 違 い
中 で 一番 高 い が 、 国 際 収 支 の ほ う はそ れ に 引 ぎ ず ら れ
を し た 。 し た が っ て、 ほ か の国 か ら は、 高 い 成 長 を し
な が ら 、 あ り が た が ら れ る か と いう と 、 ど う も お か し
が 、 私 、 そ れ を 一生 懸 命 聞 い た ん です け れ ど も 何 に も
のぼ って 、 だ いた い 二十 分 く ら い 話 を し ま し た ん で す
り ま し て 、 そ の昼 食 会 の時 に 松 下 幸 之 助 さ ん が 演 壇 に
そ れ ぞ れ の 国 に よ って 非 常 に 違 う と 思 う ん で す 。 で す
う いう ふ う に波 及 し て い く か、 と いう そ の プ ロ セ スは
に 、 あ る 一つの こ と が 起 こ って き た と き に 、 そ 、
れが ど
と い う こと は 、 そ れ ぞ れ の 社 会 制 度 、 経 済 制 度 の 中
いじ ゃな いか、と いわれ る わけ です。
わ か ら な か っ た の です 。 何 を い お う と し て い る の か 。
か ら 切 上 げ が あ って 、 ど う し た こ う し た と い う と き に
実 は 二年 前 で す か 、 日 本 新 聞 協 会 の会 議 が 大 阪 で あ
の を手 伝 う ひ と つの義 務 を は た し て も ら い た い と 思 う
の です 。 日 本 語 と いう の は 本 当 に む ず か し い言 葉 だ と
ま った く わ か ら な か った 。 時 々単 語 ぐ ら い は わ か っ た
ー
思 い ま す 。 特 に今 はど ん ど ん い ろ ん な 外 国 語 か ら 言 葉
常 に 不 思 議 な い い回 し が出 来 て し ま う わ け で す が 。 た
と い う 程 度 に と ど ま った ん で す ね 。 そ の時 か ら 日 本 語
なく てー
か った わ け です 。 そ れ で ア ベ ッ ク ・コ: スと 呼 ば れ て
ど も、 し か し、十年前はあ そ こには アベ ックの姿 が多
ですね 。 大体 走る練習を し て いる人 が多 いんです け れ
を 輸 入 し て いる わ け です か ら 。 そ の た め、 た ま に は 非
と えば 、 皇 居 の ま わり に は 散 歩 を す る と こ ろ が あ る ん
か ら フ ラ ソ ス語 に 直 す こ と は も っ と 難 し いん じ ゃな い
こ った と す れ ば 、 社 内 レ ー ト が 二七 〇 円 と か 、 八 〇 円
る い は 逆 に フ ラ ソ ス人 の 男 性 が 日 本 人 の女 性 と 結 婚 し
フ ラ ン ス人 の女 性 が 日 本 人 の 男 性 と 結 婚 し た 場 合 、 あ
そ ら く そ う い う プ ロセ ス は 日 本 で は と ら な い だ ろ う と
と い う と 、 そ う いう こ と は お よ そ 日 本 的 で は な い。 お
と こ ろ が 日 本 の経 済 は そ う い う 体 質 に な っ て い る か
と い う と こ ろ は利 益 が な い か ら 成 り立 た な い の で 、 首
た 場 合 も あ る ん で す け れ ど も 、 し か し フ ラ ン ス人 が 日
思 う ん で す 。 と な る と 、 一体 デ フ レ効 果 は 本 当 に 起 こ
私 は 日 本 の社 会 は ユ ニー ク だ 、 と 思 い ま す 。 そ の ひ
また、 日本 語は曖眛な言葉 だ と いわれ ています が、
本 の 国 籍 を と った と い う の は 、 私 が 知 って い る 限 り 二
っ て く る の か、 と いう こ と にな り ま す 。 仮 に 起 こ る と
を 切 っ て 工 場 を 締 め る 、 と いう こと に な れ ば 明 ら か に
そ れ は 私 の 考 え で は 間 違 い な い と 思 い ま す 。た と え ぽ 、
人 だ け で す 。 神 父 さ ん で す 。 一人 は 広 島 、 も う 一人 は
し て も ど の く ら い起 こ る の か 。 い たず ら に公 式 を 信 用
と つ の例 に な る か も し れ ま せ ん が 、 外 国 人 に と り ま し
隣 の奥 さ ん に 会 って ﹁ど こ へい ら っし ゃ いま す か ﹂、
北 九 州 。 非 常 に 目 本 の社 会 が ユ ニー ク であ る か ら 、 帰
し て し ま う と 、 成 長 が 高 け れ ば、 国 際 収 支 が 赤 字 に な
デ フ レ効 果 はあります ね。
﹁ち ょ っ と そ こ ま で ﹂ と いう ん で す か ら ね 。 あ る い は
化 は 難 し い と い う こと じ ゃな い か 、 と 思 いま す 。 も ち
っ て 云 々、 と いう のと 同 じ 誤 ち を 犯 す ん じ ゃ な い の か
て 日 本 人 に 帰 化 す る こと は ま ず 不 可 能 だ と 思 いま す 。
た と えば 、 こ う いう こと が ど こ か の 国 に 起
政 府 が そ う い う こと を 考 え て い る と いう 意 味 じ ゃ
か 、 と 私 、 結 論 を 出 し た わ け です 。
い た ん で す ね 。 ア ベ ッ クは フ ラ ソ ス語 で す し 、 =i ス
は英語 です ね。
と き に は 非 常 に便 利 な 言 葉 も 考 え ま す ね。た と え ば 、
車 のド ア が よ く し ま って いな い 場 合 は 半 ド ア 。 こ れ は
﹁こ の 小 説 は い いと 忠 い ま せ ん か ﹂ と い う 問 い に も
ろ ん 、 中 国 人 が 日 本 で 生 ま れ て 、日 本 の教 育 を受 け て、
と い う の が 、 私 の現 在 の感 じ で ご ざ い ま す 。
非 常 に珍 し い言 葉 です ね。 半 は 日 本 語 で、 ド ア は 英 語
﹁ま あ ね ﹂ と いう 言 葉 で答 え た ら 、 そ れ で お し ま い で
そ し て帰 化 す る こ と は 問 題 な い か も し れ ま せ ん。 し か
です。
す ね 。 し か し 、 反 対 に非 常 に詳 し い場 合 も あ り ま す 。
し 、 青 い 目 の 外 国 人 で あ れ ば 、 本 当 に 日本 人 にな れ る
(文責 ・桐集部Y
チ ャ ッ ク 、 フ ァ ス ナ i、 ジ ッパ ー と いう 三 つ の言 葉 が
かど う か 、 そ こ に は 大 き な 疑 問 が あ る と 思 い ま す 。
(
文責 ・紹集部)
あ って 、 よ く 研 究 す れ ば そ れ ぞ れ の 使 い方 があ る ら し
い の で す 。 ま あ 、 と にか く 一番 む ず か し い の は 日 本 人
(9)
九 七 七 年 十 月 二 十 六 日 (水 )
問 わ れ る 国 際 化 へ の対 応
∼円 高 の背 景 を 考 え る
道
哉
円 問 題 を 中 心 にし て 話 を し て ほ し い と い う こと で ご
で し た か、 た し か 九 月 二 十 九 日 だ った か と 記 憶 し て お
と 思 いま す 。 I M F の 総 会 が ご ざ いま し た 週 の 木 曜 日
川
ざ いま し た が 、 な か な か 話 にく い テ ! マで す の で、 ど
り ま す 。 各 国 の大 蔵 大 臣 が そ れぞ れ の 国 の 立 場 の話 を
松
ち ら か と いえ ば 、 こ の円 問 題 の背 景 に な っ て い る こと
し て いる のを 聞 い て い る と 、 ど う も 日 本 の 悪 口 が 多 い
(
大政省財 務宮)
が ど う い う こ と な の か 、 と い う こと を 中 心 に し て お 話
に も 入 り、 私 の ほ う も 、 そ れ は そ う だ と い う の で 、 急
と い う の で、 日 本 も や った ら ど う だ と い う 話 が 私 の耳
咋 日 の ﹁日経 ﹂ で し た か 、 ﹁最 近 の 円 高 の起 点 と収
拠 二 十 九 日 に、 本 日 の 夕 方 記 者 会 見 を し ま す 、 と いう
さ せ て い た だ く こ と にな る と 思 いま す 。
拾 に は つね に 日 米 両 国 の 政 府 、 中 央 銀 行 、 著 名 エ コ ノ
こと を IMFの事務 当 局 に通報 いたしま し て、 会 場 の
ご 理解 いただけ ると 思 いま す。
そ の と ぎ の記 者 会 見 で 、 最 初 に 出 ま し た 質 問 を 、 私
そ れ は 、 ﹁日 本 政 府 当 局 は あ る 国 な いし は 複 数 の国
は 、 い ま でも 忘 れ ら れ な い ん で す 。
々と レ ー ト に つ い て 何 か 密 約 を し た、 と い う 噂 が 流 れ
て いるが 本当 か﹂と いう 質 問 でござ いまし た。 も ちろ
ん そ ん な 事 実 は ま っ た く ご ざ いま せ ん の で 、 私 は 即 座
に 否 定 を し た の で ご ざ い ま す が 、何 か ち ょ っと あ る と 、
す ぐ そ う い う ふう に と ら れ る。 持 に、 最 近 の 為 替 市 場
の 動 き な ど か ら み ま し て も 、 あ る いは松 川 が 口 が 重 い
の は 、 何 か う し ろ に あ る ん じ ゃな いか 、 と いう 勘 繰 り
さ え 生 ま れ か ね な い ほ ど で ご ざ います 。
I M F の こ の記 者 会 見 前 にも 、 そ れ か ら 今 日 に至 る
ま で も 、 ま た これ か ら の ち も 決 し て レ ー ト そ の 他 に つ
い て の 密 約 と いう こ と は あ り得 な い、 と いう こ と を初
め に は っき り と述 べ て お ぎ た い、 と思 い ま す 。 も し、
そ こ に 約 束 と いう 名 に値 す る も の があ る と す る な ら
い る ガ イ ド ・ライ ソを 守 っ て、 通 貨 を フ ロー ト し て い
ば 、 そ れ は I M F の メ ソ パ ー 国 の あ いだ で 合 意 さ れ て
く と い う 点 。 と い う こ と は後 で ち ょ っと 触 れ ま す が 、
完 全 な 7 ロー トと い う よ り は、 若 干 そ こ に 管 理 さ れ る
面 が 入 っ て く る と い う こと 。
す な わ ち 、 アブ ノ ー マ ル な 勤 き が あ る と き に ば 介 入
し て 、 そ の異 常 な も の を 取 り 除 く 。 そ う い った 介 入 は
ミ ス ト の発 言 が 有 力 な 転 機 にな って い る ﹂ と いう の が
し ま す よ、と いう こ と に つ い て は 認 め ら れ て お り ます 。
斡 旋 な ど を頼 み ま し た 。
と こ ろ が、 そ れ が ロイ タ ー 通 信 に キ ャ リ ー さ れ ま し
そ の認 め ら れ て いる 原 則 の範 囲 内 弔
丶 わ れ われ は行動
ご ざ い ま し た の で 、 私 が 、 こう い う こ と を 申 し あ げ て
て 、 ﹁今 日 の 夕 方 、 松 川 財 務 官 の記 者 会 見 が あ る 。 何
す る であ ろう と いう こ と を 、 は っき り と 申 し あ げ さ せ
も 、 少 な く とも 日 本 経 済 新 聞 の方 々 に は ご 理 解 い た だ
け る だ ろ う と思 いま す 。 あ ま り端 的 な こと を い って 、
っ て 、 お か げ で木 曜 日 の朝 か ら ニ ュー ヨ ー ク の マー ケ
て い た だ い て 、 円 そ の も の に関 す る 話 は 打 ち 切 ら し て
か 発 表 が あ る か も し れ な い ﹂ と い う ふう に 流 れ て し ま
ットで円が上が ると いう、 非常 に悲劇的 な ことを体験
い て 、 説 明 さ せ て い た だ き た いと 思 い ま す 。
い た だ き 、 あ と はそ れ を 取 り ま く いろ い ろ な 問 題 に つ
そ の意 味 でも 、 い か に私 が 神 経 質 に な って い る か が
し て か ら 、 ま だ 一か 月 も 経 て お り ま せ ん 。
た だ でさえ賑 やかな 外為 市 場 を騒が しても 申 し わけあ
り ま せ ん の で、 そ の つも り で話 を さ せ て い た だ ぎ 、 も
し わ か ら な いと こ ろ が ご ざ い ま し た ら 、 あ と で質 疑 応
答 の時 間 に質 問 し て い た だ け れば と 思 い ま す 。
ま ず 、 一つだ け レ ー ト に つ い て申 し あ げ て お き た い
(10)
第95号
昭 和53年1月10日
第95号
昭 和53年1月10日
ャ ラ ンテ ィ ー ・ト ラ ス ト の 月 報 に載 って お り ま し た論
っ て捜 し て み ま す と 、 九 月 に ア メリ カ の モ ル ガ ン ・ギ
も の見 解 と いう よ り は ー
何 か いい資 料 が な い か と 思
最 近 の情 勢 な ら び に そ の 後 の展 開 を 見 な が ら 、 私 ど
三 百 三 十 億 ド ルの赤 字 で は な か ろう か ﹂ と いう 見 通 し
ル に ふ え る だ ろ う。 七 九 年 に は若 干減 る が 、 そ れ で も
く て 、 一九 七 八年 に は 貿 易 収 支 の赤 字 は 三 百 五 十 億 ド
・ト ラ ス ト の月 報 で は 、 ﹁これ は 一時 的 な も の で は な
常 な 問 、題 で ござ いま す が 、 モ ル ガ ン ・ギ ャ ラ ソ テ ィ ー
の だ 、 と いう こと に な り ま す と、 ド ル に 対 す る 信 任 と
い てき て いる わ け で す 。
ろ う と 思 いま す。 こ れ が 、 本 日 の話 題 の レ ー ト にも 響
り ま す が 、 そ のと お り で は な か ろ う か と 思 い ま す q
と い う ふ う に モ ル ガ ン ・ギ 瀞,ラ ンテ ィ ! が 指 摘 し て お
は 世 界 経 済 のた め に な る ん だ から 放 って お い て も い い
ア メ リ カ が 先 ほど 申 し あ げ た よう な 形 で 、 こ の赤 寧
文 が 目 に と ま り ま し た 。 こ れ は世 上 伝 え ら れ る と こ ろ
い う ほ う か ら 一つ問 題 が 起 こ ってく る の で は な い か、
そ こ で こ の見 通 し 、 す な わ ち 、 ア メ リ カ に 大 き な 経
を 立 て て お りま す 。
った と いう の です が 、 こ れ が 、 問 題 点 を 一番 端 的 に把
常 収 支 の 赤 寧 が あ る 、 と いう こ と の持 つ意 味 で ご ざ い
に よ り ま す と 、 そ こ の エ コ ノ ミ スト の方 が お 書 き にな
握 し、 ま た端 的 にわ れ わ れ に議 論 の材 料 を 提 供 し て い
も う 一つの 問 .題 と し て、 こ の月 報 が 指 摘 し '.
お りま
懸 念され る保 護 貿 易 の台頭
る 。 こ れ を 放 置 す れ ば 、 これ と 見 合 う 赤 字 を ど こ か の
す の は 、 ア メリ カ国 内 な ら び に国 外 にお い て 、 保 護 貿
ま す が 、 ア メリ カ の 政 府 当 局 者 は ﹁い わ 中 る O P E C
国 が 負 担 し な け れ ば い け な い 。 ア メ ー-'カ は こ の 赤 宇 を
易 主 義 が 起 こ って く る 恥o
`そ れ が あ る の で は な いか と い
る と 思 い ます の で 、 こ の資 料 に つい て ま ず 話 を さ せ て
負 担 し て いる 。 ア メ リ カ の 場 合 で あ れ ば 、 こ の 赤 字 を
う こと 。 通 貨 の 面 か ら 見 ま す と 、 貿 易 収 支 の赤 字 は や
諸 国 に 貿 易 収 支 ・経 常 収 支 の 黒 字 が大 幅 に 累 積 し て い
こ の 月 報 が 、 ま ず 第 一番 に指 摘 し て お り ま す の は 、
負 担 し て も 現 実 に金 の 動 き は 資 本 取 引 と し て ア メ リ カ
が て資 本 収 支 の黒 字 に な っ て 入 って く る か ら 問 題 が な
い た だ き た い と 思 いま す 。
﹁ア メ リ カ の大 幅 な 経 常 収 支 の赤 字 は 一時 的 な も ので
に 戻 っ て く る の で 、 ア メ リ カ のド ルの威 信 に は 、 い さ
一時的 でない米 国 の 赤字
は な い﹂ と い う こと で ご ざ い ま す。 み な さ ま ご 承 知 の
い 、 と い い ま し て も 、 貿 易 収 支 の赤 字 と い う こと は就
労 の機 会 を そ れ だ け 奪 う わ け でご ざ いま す か ら 、 そ の
さ か も 影 響 す る と こ ろ な く 、 二 の貿 易 収 支 の 赤 字 を ア
メ リ カ が 負 担 す る こ と に よ って 世 界 経 済 に 貢 献 す る こ
よ う に、 昨 年 、 ア メ リ カ の 貿 易 収 支 は 九 十 三億 ド ルの
赤 字 で し た が 、 七 七 年 に は 三 百億 ド ル に ふ え る だ ろう
し か し な が ら、 こ の大 き な 赤 字 には や は り い ろ い ろ
意 味 で ア メ リ カ の国 内 に お い て 保 護 貿 易 主 義 的 な 動 き
が 黒 字 です の で 、 こ れ を 差 し引 き ます と 、 経 常 収 支 で
な 問 題 が あ る の で は な い だ ろ う か Q モ ル ガ ン ・ギ ャ ラ
ア メ リ カ国 内 に そ う い う こ と が 起 こ っ て く れ ば 、 必
と が で き る ﹂ と いう 立 場 を と って お り ま す 。
昨 年 が 十 四億 ド ル の赤 字 で あ った も のが 、 今 年 は 百 八
ソ テ ィ ー の 月 報 は 、 そ れ に つ いて 二点 指 摘 し て お り ま
ず や こ れ に対 応 し て ほ か で も 保 護 貿 易 主 義 的 な 動 き が
と 推 定 さ れ て いま す 。 ア メ リ カ の場 合 は 、 貿 易 外 収 支
十 億 ド ル の赤 字 にな る だ ろ う 、 と い う こと が 載 っ て お
す 。 一つ は ド ルに対 す る 信 任 が 怪 し く な り 、 ひ い て は
起 こ っ て く る。特 に ヨ ー β ヅパ の 一部 の国 の 場 合 に は、
者 が そ の後 い って お り ま す 数 字 と 大 体 似 た も の で は な
離 れ ま す が・
1
と い う こ と。 す な わ ち 、 1
が ま す ま す 力 を得 て く る の で は な い か、 と いう 心配 を
け 止 め て お り ます か ら 、 こ れ ら の 国 で は 保 護 貿 易 主義
で は な か ろう か。
が 起 こ っ てく る こと に な る 。 これ は 避 け ら れ な い こと
ります 。
国 際 通 貨 秩 序 が か く 乱 さ れ る も と にな る の で は な い か
い か 、 と 思 わ れ ま す 。 た だ し 、 東 京 時 間 の明 日 (十 月
お り ま す が、 そ の も と に な っ て いる のは 、 一つ に は O
いた し ております。
こ の 貿 易 収 支 、 経 常 収 支 の赤 字 は、 ア メ リ カ の 当 局
二 十 七 日 )、 ア メリ カ の 国 際 収 支 の発 表 が ご ざ い ま す
P E C の ぼ う 大 な る 黒 字 で あ り、 規 模 か ら い き ま す と
ま す が 、 モ ルガ ン ・ギ ャ ラ ソテ ィ ー ・ト ラ ス ト の 月 報
く る赤 字 に対 し て 、 何 が で ぎ る か と いう こ と で ご ざ い
そ こ で 、 放 って お け ば 以 上 のよ う な 問 題 が 起 こ って
ア メ リ カ よ りも も っ と 深 刻 な 形 で 貿 易 収 支 の赤 字 を受
の で 、 これ に よ って 若 干 ま た 動 く かも し れ ま せ ん が 、
そ の 次 が ア メリ カ の 大 き な 赤 字 で あ り 、 三 番 目 に 日本
これ は 月 報 か ら ち ・
吶っ と
そ う 大 き く は 動 く ま い 、 と い う感 じ を 私 ど も は 持 って
の 貿 易 収 支 の黒 字 だ 、 と い う 認 識 が ご ざ い ま す 。
世 界 各 国 とも 大 体 そ の へん の認 識 は 違 っ て い な いだ
現在 、 国 際 通貨体 制が若 干 揺 れ 動 いて
い る わ け であ りま す 。
昨 年 よ り 今 年 が 二 百 億 ド ル悪 化 し た と いう こ と も 非
(11)
て 、 有 効 な ニネ ル ギ ー政 策 を つく ら な け れ ば いけ な い
三 番 目 は 、 ア メ リ カ と し て需 要 と 供 給 の 両 面 に つい
問 題 は、 年 の 初 め か ら の 日 本 の 国 際 収 支 でご ざ いま
あ った ろう と 思 い ま す 。
先 進 工 業 国 の 中 で、 多 少 構 造 的 な 問 題 は あ る に し て
と いう こ と 。 基 本 的 な 問 題 で ご ざ い ま す が 、 ア メ リ カ
す が 、 私 ど も い ろ い ろ な会 議 で 、 日 本 の 貿 易 収 支 の黒
す。
も 、 景 気 の サ イ ク ル の中 で、 景 気 は 下 か ら 立 ち 上 が っ
の 貿 易 収 支 の 赤 字 の う ち 、 相 当 部 分 は 石 油 の輸 入 に よ
字 は やが て 小 さ く な る ん だ、 と い う 説 明 を し て い た の
は 、 こ れ に つ い て 三 つ の こと を い って お り ま す 。
て く る が 、 そ の立 ち 上 が り 方 が 実 は ア メ リ カ が 一番 早
る も の であ り ま す 。 石 油 の需 給 関 係 の 長 期 的 な 見 通 し
る こと が 予 測 さ れ る 。 石 油 の値 段 が 上 が る こと があ り
を 立 てま す と 、 だ ん だ ん 供 給 面 で の 問 題 が 起 こ っ て く
支 の黒 字 を 背 景 に し て 、 そ の調 整 の た め に、 円 の レー
し て か らず っと 続 い て ま いり ま し た 。 そ う い う国 際 収
で す が 、 日 本 の 国 際 収 支 の 大幅 黒 字 は 、 今 年 に な り ま
こう し た 中 で I M F の総 会 頃 ま で の あ ・
いだ に若 干 円
得 る 、と いう よ う な 判 断 があ る ん だ ろ う と 思 いま す が 、
が 切 上 が って ま い り ま し た が 、 九 月 二 十 八 日 ま で (先
トが 早 晩 二九 二 円 よ り は 上 が っ て く る 、 と いう 素 地 は
以 上 、 円 が ど う し た こう し た 、 と い う 話 を 足 早 に お
ほ ど 申 しあ げ ま し た 私 の記 者 会 見 の 前 日 です が) あ ま
これ をも と に し ま し て有 効 な エネ ルギ i 政 策 を つく ら
話 し た ん で す が 、 こ こ で 一度 、 現 実 に 円 が いま はど う
り 上 が って い な い状 態 で し た。
十 分 あ った の で す 。
な って いる の か 、 と いう こと を 考 え て み る 必 要 があ ろ
は ど の程 度 上 が っ て いる のだ ろ う か 、 と い う こと にな
月 、 こ のと き か ら 見 て、 一体 強 い と い わ れ て いる 通 貨
い撃 ち さ れ て い る ん じ ゃな い か、 と い う 声 が あ ち こ ち
が り方 が 非 常 に き つ いと いう こと で 、 日 本 の 円 だ け 狙
状 態 は ど う な ん だ 、 と いう こと で す が 、 最 近 の 円 の上
そ れ で は 、 い ろ い ろ 問 題 が あ った け れ ど も 、 現 在 の
る と 、 今 年 の年 初 、 一月 の 三 日 な い し 日 本 の場 合 四 日
・ マルク は 四 パ ー セ ソ ト弱 、 オ ラ ン ダ ・ギ ルダ ー は○
ら べ ま し て 、 スイ ス ・フ ラ ンは 九 パ ! セ ソ ト、 ド イ ツ
す と 円 は 一六 パ ー セ ソ ト切 上 が っ て い ま す 。 これ にく
年 の初 め か ら 現 在 ま で 、 ぎ のう ま で の 上 が り方 を 見 ま
な いか 、 と い う 感 じ が いた し て お り ま す 。 確 か に、 今
に ござ いま す が 、 私 は 、 そ れ は少 し 思 い込 み 過 ぎ で は
れ 切 上 が って お り ま す 。
ト ・オ ラ ソダ 。ギ ルダ ー は約 三 三 パ ー セ ント 、 そ れ ぞ
切 上 が って お り ま す 。 ド イ ツ ・マ ル ク が 三 七 パ ー セ ン
し あ げ ます と 、 ス イ ス ・フ ラ ソは 大 体 五 七 パ ー セ ン ト
で ご ざ いま す が 、 これ を I M F方 式 で ま る い数 字 で申
ア ン ・アグ リ ー メ ソ ト が で き ま し た 一九 七 一年 の十 二
う か と 思 いま す 。 み な さ ま ご 承 知 の よ う に、 ス ミ ソ ニ
な け れ ば いけ な い、と いう こ と を い っ て い る わ け で す 。
問題 は わ が 国 の国 際収支
か った 。
ア メリ カ の景 気 回復 が ほ か の 国 よ り 早 いた め に、 ア
メリ カ の輸 入 が 先 行 し て増 え て い っ た 、 と いう 認 識 で
ご ざ いま す 。 そ こ で 米 国 と し て は、 ほ か の国 に対 し て
も 景 気 の拡 大 を 求 め る べ き で は な か ろ う か。そ の場 合 、
特 に対 7 メ リ カ貿 易 収 支 で大 き い黒 字 を 出 し て い る 国
に 聚 気 回 復 を 求 め な け れ ば い け な い。 景 気 の拡 大 を し
よ う と 思 いま し て も 、 国 内 均 衡 が 崩 れ て いる 国 で は 景
気 拡 大 を し て イ ソ フ レを 招 く よ り は 、 先 に安 定 化 政 策
を と ら な け れ ば いけ な い、 と い う こ と に な り ます と 、
景 気 拡 大 を 要 望 で き る国 は 相 対 的 に安 定 し た 国 で な け
れ ば いけ な い 。
そ う し ま す と、 ア メリ カ か ら 見 て貿 易 収 支 の黒 字 を
持 っ て お り 、 ま た 強 い国 と い う こ と にな る と 、 ど こ の
国 に景 気 拡 大 を 求 め る か、 と いう こ と は 月 報 そ のも の
には 書 い て ご ざ いま せ ん け れ ど も 、 お のず と 答 が 出 て
く る よ う な 問 題 で は な か ろ う か と 思 いま す 。 これ が 一
つで す 。
対 応 策 の 二 番 目 と し て 、 モ ル ガ ソ ・ギ ャラ ンテ ィ ー
・ト ラ スト の 月 報 に書 いて あ り ま す の は、 外 国 通 貨 の
そ う いう 状 態 の 中 で 、 円 はど う で あ った か と いう こ
この現 在 比 率 を ス ミ ソ 一
一ア ソ ・レ ー トと く ら べ て み
・四 パ ー セ ン ト と い う こと で ほ と ん ど 変 わ ら な い。
銭 で ご ざ い ま し た の で、 ス ミ ソ ニ ア ソ ・レー ト に対 し
ま す と 、 スイ ス ・フ ラ ンは 五七 パ ー セ ソ ト 上 が って い
と に な り ま す が 、 一月 四 日 の中 心 相 場 は 二 九 二円 五 〇
て は 五 ・三 パ ー セ ソ ト の切 上げ で す 。 年 初 の時 点 で、
た と ころ に、 さ ら に 九 パ ー セ ント 上 が り ま し た の で、
ド ル に対 す る 相 対 的 な切 上 げ で ご ざ いま す が 、 そ の中
スイ ス ・フ ラ ソ と か 、ド イ ツ ・マ ル ク と か にく ら ぺ て 、
両 方 掛 け 合 わ せ ま し て 七 ニ バ ー セ ン ト弱 上 が って い る
で 、 ご 承 知 の よ う に、 円 は特 に安 い か ら 、 と い う こ と
な いと い う こ と が 書 いて ご ざ い ま す 。 これ が 、 最 近 の
円 の動 き 方 は 非 常 に 小 さ か った と い う こ と は、 凄 実 で
は 過 小 評 価 さ れ て いる か ら 、 こ れ を 直 さ な け れ ば い け
こと は、 み な さ ま す で にご 承 知 の と お り で ご ざ い ま
円 高 の 一つ の パ ック ・グ ラ ウ ソド に な っ て い る と い う
(12)
第95号
昭 和53年1月10日
第95号
昭 和53年1月10日
よ う な 計 算 を いた し ま す と 、 四 ニ パ ー セ ン ト 上 が っ て
と い う 結 果 にな って お り ま す 。 ド イ ツ ・マ ル ク は 同 じ
も 入 り ま す し 、 世 界 的 に流 動 性 が 足 り て い る の か 足 り
る と か.
・
.⋮。 通 貨 と い う の は、 そ の中 に レ ー ト の 問 題
し な が ら そ れ は そ れ と し て 、 総 会 の場 で は そ れ な り の
た 、 と いう こと は ご 承 知 の と お り で ご ざ い ま す 。 し か
従 来 、 そ う い った 通 貨 の 問 題 が 議 論 の 相 当 の ウ エイ
そ の 中 で 日 本 に対 す る 風 当 た り が 非 常 に き つ い と い
演 説 し か ご ざ い ま せ ん で し た が 、総 会 と い う 公 式 の場
初 か ら い ま ま で に [六 ・ 三 パ ー セ ン ト 、 両 方 足 し て 掛
ト を 占 め て い た、 と 思 いま す 。 と ころ が 、 今 度 の総 会
う こ と で、 日 本 か ら ワ シ ン ト ンに 行 って お ら れ る ブ レ
て いな いのかとか、 そ れ と関連 して IM F の増 収 をど
け 合 わ せ ま し て 二 二 ・四 パ ー セ ソ ト 上 が っ て い る 、 と
に 行 っ て み ま す と 、 確 か に そ う いう 議 論 も 若 干 ご ざ い
ス の 方 々 の 中 に は 、 ﹁日 本 代 表 は や っ つけ ら れ っぱ な
い る 。 オ ラ ンダ ・ギ ル ダ ー は 三 三 パ ー セ ソ ト 。 こ れ に
いう 姿 にな って お り ま す 。
ま し た 。 た と え ば 、 目 の 前 に ぶ ら 下 が って い る 第 七 次
し で 黙 っ て い る の か ﹂ と い う よう な 意 見 も ご ざ い ま し
を 離 れ た と こ ろ で は 、国 際 的 な 礼 儀 に失 し な い 限 り で、
し た が い ま し て 、 ス ミ ソ ニア ン ・レ ー ト と く ら べ る
の I M F の 増資 に つ い て ど う す る か、 と い う よ う な こ
た し 、 私 ど も も 週 当 な 機 会 に 日 本 の立 場 を カ ッ チ リ い
う す る の かと か いう こ と で す 。
と 、 日 本 の 上 が り 方 ば そ れ ほど 大き く な い と い う 議 論
と に つ い て も 一応 の議 論 は ご ざ いま し た け れ ど も 、 こ
う べ き で あ る 、 と い う 考 え を 持 って お り ま し た の で、
対 し て 円 は 、 今 年 の 初 め ま で に 五 ・三 パ ー セ ソ ト 、 年
が 、 外 国 の人 達 の 脳 襖 に あ り ま す 。 ま た 、 日 本 の側 か
れ に つ いて あ ま り 迫 力 の あ る と い いま す か 、 真 剣 な 討
タ イ ム ・ラ ゲ の 必 要 を 強 調
ま す。
相 当 各 国 が 率 直 な意 見 を い い 合 った の で す 。
ら す れ ば 、 今 年 の年 初 の数 宇 を み て、 わ れ わ れ は = パ
そ の か わ り に何 が あ った か と い う こと に な り ま す
九 月 二 十 九 日 に記 者 会 見 を や った よ う な 次 第 で ござ い
セ ン ト 弱 、 スイ ス ・7 ラ ン の九 パー セ ン ト か ら み た ら
と 、 各 国 の経済政策 を ど うす る のか、と いう のが今度
議 は少 なか ったよう に思 います。
日 本 の 方 が 上 が り 方 が 早 い じ ゃ な いか 、 と い う 感 じ を
の I M F総 会 の非 常 に 大 き な 闘 心 で あ った よ う に 思 わ
パ ー セ ソ ト上 が って い る が 、 ド イ ツ ・ マル ク の 四 パ ー
持 つ。 これ も ま た 、 そ の と お り だ ろ う と 思 い ま す 。
い ま す が 、 た だ 、 レ ー ト が ど う な る か と い う こ と の前
け が ご 存 じ で 、 私 が 何 と も い い よう の な い こ と で ご ざ
承 知 の よ う に、 ア メ リ カ の ブ ル メ ン ソ ー ル財 務 長 官 も
だ ﹂ と いう こと が 述 べ ら れ て お り ま す し 、 み な さ ん ご
も 、 ﹁わ れ わ れ は 再 び む ず か し い時 代 に 入 っ て き た ん
だ 、 と い う こと を 説 明 し た わ け です 。
め ま し て 、 わ が国 も 十 分 い ろ ん な こと を や っ て い る の
い る 時 代 で はな か ろ う か 、 と い った 一般 的 な 話 か ら始
が 遅 いた めにみんな が 7ラ ストレーシ ョンを起 こして
そ の記 者 会 見 の 冒 頭 で 私 は 、 いま は 世 界 経 済 の 回復
一体 、 こ ん な に レ : ト が 切 上 が っ て く る も と は 何
﹁わ れ わ れ は いろ い ろ む ず か し い疑 問 の時 代 に 、 こ こ
具 体 的 に は次 の よ う な こ と を 述 べ た わ け です 。 今 年
れ ま す 。 た と え ば 、 I M F 専 務 理事 の 年 次 報 告 の中 に
な の か 、 と いう こ と を 考 え る 必 要 が あ ろ う か と 思 いま
に 集 ま って き て い る の だ ﹂、 ウタ イ ム ・オ ブ ・ダ ウ トク
の 四 月 か ら 六 月 ま で の 時 期 を と り ま し て 、 ド ル建 の輸
これ から 先どうな る のか。 これはおそら く 神 さま だ
す 。 初 め に 、﹂ア メ リ カ の 赤 字 の 話 を い た し ま し た け れ
の 時 代 に こ こ に集 ま っ て き て い る の だ と い う こ と で、
に、
ど も 、 日 本 の黒 字 は ど う な る ん だ 、 と いう こ と も 問 題
世 界 経 済 の先 行 き に 対 す る 問 題 が 非 常 に重 要 だ 、 と い
ト の 伸 び であ り、 差 額 の 九 パ ! セ ント は 円 の フ ロー ト
で あ ろ う か と 思 いま す 。
よ う な こと でした。 各 国 とも経 済政策 をど う進 めて い
・ア ップ に基 づ く も の で 、 こ の 一 一バ ー セ ソ ト の中 も
る け れ ど も 、 これ を 円 建 に 直 し て み れ ば 一 一パ ー セ γ
く の か 、 ど う いう ふう に各 国 で協 力 し て い く の か 、 と
出 で み れ ば 前 年 度 に く ら べ て 二〇 パ ー セ ン ト 増 え て い
ち ょっ
う こ と を 冒 頭 に お っ し ゃ って 演 説 に 入 ら れ る 、 と いう
7 ラ スト レー シ ョ ン総 会
こ の点 に関 し て I M F の 七 七年 の総 会 は ー
さ ら に 分 解 す れ ば ボ リ ュー 厶 で は 三 パ ー セ ソ ト し か 伸
も ち ろ ん総 会 のあ い だ でも 、 そ う い った フ ラ ス ト レ
し た が っ て 、 日 本 の輸 出 が 二 〇 バ ー セ ソ ト伸 び て、 外
いう こと が 大 き い テ ー マだ っ た よ う に 思 い ま す 。
に出 席 し ま し たが 、 今 度 と く に気 が つ いた こと が 一つ
ー シ ョ ン を 背 景 に い た し ま し て 、 た と え ば イ ギ リ スの
国 人 の 労 働 の機 会 を 二 〇 パ ー セ ント余 計 脅 か し て い
と 脱 線 い た し ま す が 、 私 、 い ま ま で の いろ い ろ な 総 会
ご ざ い ま す 。 従 来 の総 会 で す と 、 も ち ろ ん 世 銀 関 係 は
ヒ ! リ ー 蔵 相 が 日本 に 対 し て 相 当 批 判 的 な 演 説 を さ れ
び て お ら ず 、そ の差 額 だ け 円 建 の値 段 が 上 が っ て く る 。
援 助 の 問 題 で す が 、 I M F の関 係 で は通 貨 の 問 題 であ
(13)
る 、 と いう よ う な 受 け 取 ら れ 方 は お か し い ん で、 貿 易
の量 と し て は 三 パ ー セ ン ト し か 仲 び て い な い。
し か しそ れ に し ても 、 ド ル建 で 二割 も 伸 び て い る と
いう こ と は 、 わ れ わ れ と し て も 何 と か し な け れ ば な ら
の対 象 と な っ て お り ま す 品 目 に つき ま し て、 輸 出 入 の
ヨタ に乗 る 人 が 減 って、 ア メ リ カ の 国 産 の車 に乗 る 人
た と えば 、 ト ヨ タ の車 の値 段 が 上 が れ ば と た ん に、 ト
価 格 弾 性 値 が か つて の よう に う ま く 働 く の か ど う か 。
そ れ で は 、 国 際 収 支 を調 整 す る の に 一体 何 が で き る
が増 え る の か 、 と いう こと に な り ま す と 、 そ う で は な
む ず か し い国 際収 支の調 整
の か 、 と い う こ と を考 え て み ま す と 、 学 者 は いろ い ろ
が ふ え な い こ と な の で、 そ の た め に も 総 合 政 策 を き ち
題 は半 分 は 輸 出 が ふ え た こと だ け れ ど も 、 半 分 は輸 入
策 協 調 アブ ロー チ な ど 云 々と 、 い ろ い ろ 類 型 的 な こ と
為 替 レ ー ト の ア プ ロー チ、 直 接 統 制 の アプ ロー チ、 政
ー チ に は、 流 動 制 アブ ロー チ、 金 本 位 制 アブ ロー チ、
の 千 田 と い う 先 生 の論 文 にも 、 国 際 収 支 問題 の ア ブ ロ
も か つて の よ う に 弾 力 的 に は働 か な い。
す し 、 残 っ て いく と は思 いま す け れ ど も 、 そ れ に し て
あ る 程 度 の価 格 の 弾 性 値 と い う の は あ る と は 思 い ま
い でし ょう 。
な こと を い っ て お り ま す 。最 近 読 み ま し た名 古 屋 大 学
ん と や っ て 国 内 景 気 の回復 を 促 進 し 、 六 ・七 パ : セ ソ
が 書 い てご ざ い ま す 。
な い と思 う の で 、 い ろ い ろ 分 析 し て み る と 、 今 年 の問
ト成 長 の約 束 は 守 り ま す 。 そ う い う 政 策 を と って い け
タイ ム ・ラ グ を も っと 縮 め よ う と し て極 端 な こ と を
な い。
タイ ム ・ラグ は ど う し ても 認 め て も ら わな け れ ば な ら
も 、 そ れ に は 若 干 の タイ ム ・ラ グ が 必 要 な ので、 そ の
策 協 調 アブ ロ ー チ が 一番 有 力 な 方 法 であ ろう か と 思 い
と いう こと で 、 現 在 や れ る も の と し て は 、 お そ ら く 政
適 しな い。 ま た 将 来 の長 い 目 で み ま し て も 得 策 で な い
いう こ と を 考 え ま す と、 こ のう ち 相 当 のも の は 現 状 に
し かし 、 現 実 問 題 と し て ど れ が 現 在 やれ る の か、 と
本 の国 際 収 支 の 黒 字 幅 を み て お り ま す と 、 ど う も ﹂ カ
力 ーブ ・ エ フ ェク ト と 呼 ん で い ま す 。 現 実 に、 い ま 日
一時 的 に は 逆 の 方 向 へ動 い て い っ て し ま う 。 これ を 亅
結 末 の数 字 が 動 く か と い い ま す と 、 そ う で はな く て 、
に、 す ぐ そ れ に と も な っ て好 ま し い 方 向 に国 際 収 支 の
に、 レー ト が 上 が った ウ 下 が っ た り い た し ま し た と ぎ
為 替 レ ー ト の アブ ロー チと い う の は、 ご 承 知 の よ う
ば や が て 確 実 に 国 際 収 交 の黒 字 は 減 少 し て いく け れ ど
や れ ば 、 ナ ー パ ー ・リ ア ク シ ョ ソ に な って将 来 へ の 不
ま す。 こ の 意 味 で、 Q E C Dな ど で 、 各 国 が 財 政 金 融
ーブ 効 果 が 現 わ れ て い る よ う な 気 が い た し ま す 。 と い
安 を 増 す ば か り であ ろ う。
う こ と に な り ま す と 、 こ の レー ト ・ア ブ 召ー チ も 若 干
ま く い く も の は な い。
で 、 国 際 収 支 の ア ブ ロー チ は 、 ど れ を と って も 直 接 う
引 の よ う な も の が 入 っ てく る と む ず か し い と いう こ と
って く る 。 ま し て これ に資 本 取 引 、 特 に 窺期 の 資 本 取
季 節 的 な 動 ぎ が あ る と か、 そ の ほ か 思 わ な い動 き が 入
ト と いう 形 で や って いぎ ま す と 、 そ こ に は ど う し て も
い。 ま た、 為 替 の ア ブ ロ: チ を 、 現 在 の 、
出う に フ ロ ー
政 策 に つ いて 種 々情 報 を 交 換 し な が ら 動 いて いく 、 と
た だ 、 財 政 金 融 政 策 で いろ い ろ 協 調 し て、 各 国 の経
ただ 、 こ れ は 聞 く ほう か ら み る と 、 な かな か耳 に 入
また、 そ の頃 、私どもも今 年 の経 済 計画を見直 し ま
済 運 営 を は か っ て いき、 そ れ に よ って 対 内 的 な 均 衡 と
の タ イ ム ・ラ グ を 置 いて で な け れ ば う ま く 機 能 し な
し て、 経 常 収 支 の赤 字 の七慮 ド ル と いう の は い か にも
と も に、 対 外 的 な 均 衡 を は か って い く の だ、 と い う こ
いう こと が す で に な さ れ お り ま す 。 将 来 も ま す ま す 緊
お かし い か ら と いう の で計 算 し 直 し て 、 約 六 五億 ド ル
と にし ま し て も 、 各 国 に よ って い ろ い ろ な 問 題 が ご ざ
り ず ら い 議 論 で ご ざ いま し て ⋮ ⋮ 、 現 にド ル建 で こ れ
の黒 宇 に な る だ ろ う と いう 数 字 を 持 っ て、 I M F の総
いま す し、 な か な かう ま く い か な いと いう こと に な り
密 にな さ れ て い く の だ ろ う 、 と 思 いま す 。
会 に行 っ た わ け で ござ いま す が 、 経 常 収 支 の 六 五 億 ド
ま す と 、 ど う し て も 為 替 レ ー ト の アプ ロー チが 、 次 の
だ け 大 き い 国 際 収 支 の 黒字 が 出 て い る ⋮ ⋮。
ルと いう の は 、 貿 易 収 支 に換 算 い た し ます と 一〇 〇 億
、 そ う いう 名
前 を つけ て い い の か ど う か わ か り ま せ んけ れ ど も ー
そ う す る と 、 直 接 統 制 アブ ロー チー
これ に も い ろ い ろむ ず か し い 問 題 が ご ざ い ま し て 、
こう い った も の に寄 り す が ろ う 、 と いう 気 持 が 栃 い て
アブ 巨ー チ と し て 出 てく る わ け で ご ざ いま す 。
世 界 の ほ か の 国 か ら見 る と 耐 え 難 い大 ぎ いも の で あ る
私 ど も が 、 現 実 に い ま 円 が 上 が っ た と い う 段階 で 見 て
ド ルを 超 え る 黒 字 にな り ま す 。 そ の意 味 で も、 こ れ は
と いう こ と で 、 も っと 早 く 何 か で き な いか 、 と い う 批
お り ま し て も 、い ろ い ろと 疑 問 が 表 面 化 し て お り ま す 。
く る の は あ る 意 味 で は 必 然 的 か も し れ な い。
判 を だ いぶ 受 け た ので ご ざ い ま す 。
現 在 の よ う な 貿 易 の構 造 にな っ て ま いり ま す と 、 貿 易
(14)
第95号
昭 和53年1月10目
第95号
昭 和53年1月10日
でな け れば な ら な い わ け で す 。 し た が って 、 こ れ に中
も 一時 的 な も の であ り、 あ く ま で も 緊 急 避 難 的 な も の
こ ろ に例 外 的 な 規 定 は ご ざ い ま す が 、 そ れ はあ く ま で
基 本 精 神 に も と る も の で ご ざ いま し て、 そ れ ぞ れ の と
と は、 現 在 の 国 際 経 済 を 支 え て い る I M F や ガ ヅ ト の
整 す る た め に 、 いろ い ろ な 形 で 直 接 統 制 す る と いう こ
の で は な いか 、 と 思 い ま す 。 も ち ろ ん、 国 際 収 支 を 調
下 が れ る よ う な 空 気 で はな い。 これ が 、 今 度 の I M F
ら お 待 ち な さ い と い って も 、 そ う です か と い って 引 き
た措 隧 を と っ て 、 や が て国 際 収 支 は 均 衡 す る はず だ か
う 形 で ご ざ い ま し て 、 な かな か 日 本 政 府 が ゆ っく り し
は よ う や く 連 立 内 閣 を つく って 政 権 を 保 っ て いる と い
ロ ッバ諸 国 を み ま す と 、 ど こ の国 も 保 革 接 近 、 あ る い
日 本 の場 合 に も 保 革 接 近 でご ざ い ま す け れ ど も 、 ヨ:
た ら す 、と い う よ う な 問 題 を 各 国 と も 抱 え て お り ま す 。
老 の失 莱 が 増 え 、 い ろ い ろ な 意 味 で 社 会 的 な 不安 を も
や っと 説 得 し て、 い わ ゆ る 国 際 収 支 の 調 整 過 程 を 過 ぎ
非 常 に む ず か し い 政 治 的 条 件 ま で の ま さ れ て、 国 民 を
い条 件 を のま ざ る を 得 な い。
か ら 相 当 多 額 の金 を 借 り る と い う こ と に な る と 、 厳 し
け ら れ た わ け な の で ご ざ い ま す 。 ほ か の 国 でも I M F
ご ざ いま す の で 、 政 治 的 に非 常 に む ず か し い条 件 を つ
そ う いう 段 階 を 経 て 若 干 小 康 を 得 た こ の時 点 に な っ
各 国 の演 説 を 聞 き ま し て も 、 明 ら か にど う し た ら い
て く れ と いう と 、 そ こ に社 会 的 な 問 題 が あ る か ら む ず
て き た の に対 し て 、 黒 字 国 は 何 か こ う いう こ と を や っ
て 、 ま わ ウ を 見 渡 し ま す と 、 赤 字 の 国 であ る 自 分 達 が
いん だ 、 と いう 気 挂 が 強 く 、 そ の た め 強 い国 に は し っ
か し いと か、 政 治 的 な 問 題 に な り か ね な い か ら む ず か
各 国 でだ ん だ ん そ う い う 気 持 が 強 く な って き て い る
心的 な 役 割 を 果 た さ せ よ う と い う よ う な 考 え が 起 こ っ
総 会 の と き の 各 国 の 空 気 だ った ろ う 、 と 思 いま す 。
根 強 い対 日不信 と いら 立 ち
て く ると 、 将 来 に 向 か って 非 常 に 大 き な 問 題 を 残 す こ
それや これ やを考 えますと、 私 ど も 日本と して は、
か り し て ほ し い 、 と いう 気 持 も 非 常 に 強 か った よ う に
と にな る の で は な い か、 と 思 い ま す 。
間 接 的 か つ迂 遠 な 方 法 に映 る か も し れ な いけ れ ど も 、
し て 一種 の 違 和 感 を 感 じ 、 場 合 に よ って は 日本 に対 す
し いと か 、 いう よ う な こと を いう 。 こ う し た こと に 対
大 胆 な 想 像 を 一つ申 し あ げ ま す な ら ば 、 た と え ば 、
る 相 当 鮫 し い批 判 に な っ てき た の で は な か ろ う か 、 と
思 います。
そ の効 果 が 出 る ま で 待 て な い と い わ れ て も 、 な か な か
イ ギ リ スと か イ タ リ ア と か い う と こ ろ は、 国 際 収 支 の
や れ るだ け の こと は 現 在 ま で に や っ て ぎ て い る。た だ 、
む ず か し い 、 と いう こと を 力 .説 し て き て いる わ け で ご
と ころ が 、 外 国 の立 場 から 見 ま す と 、 去 年 、 お と と
え ば 、 イ ギ リ ス の 例 で 申 し ま す と 、 去 年 の 一 一月 で ご
件 を 受 け 入 れ ざ る を 得 な か った の で ご ざ いま す 。 た と
デ シ ョ ナ リ テ ィ ー と 申 し ま す か 、 金 を 借 り る と ぎ の条
す 。 I M F か ら の 融 資 を 受 け る に は 、 非 常 に強 い コ ン
な ら び に実 業 家 の人 違 は “国 際 化 ” と いう 尋.
日葉 の意 味
い る と か 、 口 で は いう け れ ど も 、 日 本 の政 治 冢 、 官 僚
日 本 も 国 際 化 の 時 代 だ と か 、 世 界 的 な 責 任 を自 覚 し て
常 に偉 い 人 に 、 私 は 、 二 体 日 本 の 人 は会 う と み ん な
現 に あ る会 合 の と ぎ に 、 ヨ ー ロ ッ パ のあ る大 国 の 非
思 います。
し よ り も 最 近 は 遙 か に むず か し い 問 題 を 含 ん で お り ま
ざ いま し た か 、 I M F か ら 、 こ う い う コ ソデ シ ョナ リ
が わ か っ て い る の か ね 。 ウ世 界 的 な 責 任 ” と いう こ と
赤字 から脱 却 す る た めにI MF から借 金 をし たわけ で
す 。 た と え ば 、 ヨー ロヅバ の経 済 成 長 率 を み ま し て も
テ ィーを のむな らば金 を貸 します 、 と いわれた のに対
が 本 当 に わ か って い る の か ね ﹂ と い う 痛 烈 な 質 問 を 浴
ざ い ま す。
だ ん だ ん 小 さ い ほ う へ下 方 修 正 さ れ て ぎ て い る。 ご 承
し て 、 こ れ を 受 け る べ き か、 受 け ざ る べ き か が 内 閣 の
深刻 度 を 増 す 西欧経 済
知 の よ う に、 ヨー ロ ッパ にお け る 失 業 率 は 、 今 年 の夏
い た の です け れ ど も 、 そ れ にし ま し て も 十 年 前 と く ら
そ れ が な く て も 去 年 、 お と と し と 所 得 政 策 によ って 実
結局 はそれ を受 け て今 日に至 って いるわけ ですが 、
の 人 達 か ら み ま す と 、 日 本 の 対 応 は 何 か自 分 た ち の や
国 す な わ ち、 わ れ わ れ が 仲 間 で あ る と 思 って い る 国 々
う 一応 の説 明 は し て 帰 っ て ま い り ま し た が 、 西 欧 の 諸
せ ら れ ま し た 。 私 は私 な り に、 そ れ は こう な ん だ と い
べ ると 倍 く ら い の 失 業 水 準 で す 。 これ が さ ら に減 少 す
質 賃 金 が 下 が っ て お り 、 社 会 的 に 不 安 が 増 し て いる 。
っ て いる の と 違 う と いう よ う に映 る 。 日 本 人 が 国 際 的
大 問 題 にな った 。
る と いう こ と が む ず か し く な って き て 、 最 近 で は ど ち
そ こ へも っ て、去 年 I M F か ら つけ ら れ ま し た 条 件 は 、
な 責 任 と か な ん と か い っ て も 、 自 分 た ち の こと は あ ま
く ら い ま で は 徐 々 に減 って く る と い う 傾 向 を た ど っ て
ら かと いう と 、 ま た失 業 が 増 え て ぎ て お り ま す 。
財 政 の赤 宇 を 少 な く し 、 信 用 の総 壷 を 規 制 す る こと で
特 にそ の中 で も 、 最 も 社 会 的 に 意 味 を 持 つ若 年 労 働
(15)
日
0
1
月
1
算
粫
昭
て く る だ ろ う と思 いま す 。 た と え ば、 一 一月 下 句 の O
お そ ら く こ の い ら立 ち は 今 後 も ます ま す 大 き く な っ
ご ざ います。
立 ち を 持 っ て い る、 と いう こ と を 痛 切 に感 じ た 次 第 で
り か ま っ て く れ な い ん じ ゃ な い か、 と い う 非 常 な いら
多 い と き だ け特 に利 回 り を 安 く し よう と か いう 、 そ う
で す 。 け れ ど も 日 本 の 現 在 の金 利 構 造 で す と 、 需 要 が
利 が 下 が っ てき て 、 外 国 の投 機 家 のう ま 味 は 減 る わ け
け 多 いわ け です か ら 値 段 が 上 が る。 と い う こ と は、 金
性 が 強 いと いう こ と に な れ ば 、 お のず と 需 要 が そ れ だ
ま す か ら、外国 から短 期資 本 が大量 に入 ってく る 可能
が 強 く な って く れ ば 、た と え ば 円 の レー ト で あ .
る と か、
と い う 疑 問 が ま す ま す 強 く な っ てく る。 そ う い う 疑 問
と こ ろ に 落 ち着 い て こな い と 、 何 か〃日 本 は お か し いウ
割 り 切 った 考 え 方 で み れ ば 、 こう な る であ ろ う と いう
の し か た が 、 良 し 悪 し は 別 に し て、 西 欧 的 な 合 理 的 な
何 か 問 題 が 起 こ っ て き た と き に、 そ れ に 対 す る 対 応
ざ いま せ ん。
いう マー ケ ット ・メ カ ニズ ム の働 く 余 地 は な か な か ご
る ん じ ゃな い か、 と いう こ と を 私 は非 常 に 心 配 い た し
そ う い う と こ ろ に鋭 く 圧 力 が か か って く る 可 能 性 が あ
E C D の経 済 政 策 委 員 会 で 、 わ れ わ れ は 七 八 年 の見 通
し に つ い て 議 論 を す る こ と にな る と 思 いま す 。 現 在 の
シ ニー ト さ れ る の か。 そ の へん にな る と 自 信 満 々 と い
け れ ど も 、 そ の苦 労 が 一体 ど れ だ け 西 欧 の人 に ア プ リ
ま し ょ う 。 私 ど も は私 ど も な り に苦 労 を し て お り ま す
せて いく ことができる のか 、が 注目され る こと にな り
の経 済 政 策 を世 界 の い ろ い ろ な 政 策 と ど れ だ け 協 調 さ
そ う いう プ ロセ スを と る はず な ん です け れ ど も 、 日本
り ます 。 これは教科書 でも 教 え ていると ころ ですし、
く の で 、 貿 易 は やが て バ ラ ン スす る、 と い う こ と にな
らな くな る企業が出 てき て、輸 出戦線 か ら離脱 し て い
が 上 が っ て く れ ば 、 お の ず と そ の中 で輸 出 が 採 算に 乗
これ に 対 応 し て や れ る 措 置 は、 外 国 か ら 見 れ ば レ ー ト
ま た 、 貿 易 収 支 で これ だ け の 黒 字 が ご ざ い ま す と 、
人 た ち に は 認 識 で ぎ る よ う な こ と を や ら な け れ ば いけ
だ け の 努 力 を し て い る と いう こ と を 、 は っぎ り 外 国 の
常 収 支 を 均 衡 化 さ せ る 手 は な い か、 日 本 と し て も これ
いま 、 福 田総 理 が 先 頭 に 立 っ て、 何 か貿 易 収 支 、 経
て お ります 。
様 子 か ら し ます と 、 日 本 と し て 何 が でき る の か 、 日 本
う わ け に は いか な く な っ て し ま う よう な 気 が い た し ま
な い ん じ ゃな いか 、 と い う 努 力 を し て お ら れ ま す 。 私
に は 日 本 的 な 慣 習 が 西 欧 の 方 々に はな か な か 理 解 し て
近 の 日 本 の 動 き に対 す る 世 界 各 国 のい ら立 ち は 、 最 後
い ろ い ろ な こと を議 論 し て い ます と、 ど う し て も 最
そ こ に ま た 外 国 か ら み れ ば 、 一体 日 本 は 何 を し て いる
一言 で い え ば 日 本 的 な 対 応 のし か た にな っ て し ま う 。
な い 面 が ご ざ いま す 。 こ れ に対 す る対 応 の し か た も 、
け に い か な い。 そ こ に外 国 と 違 っ て弾 力 性 の 非 常 に少
労 働 者 を 簡 単 に首 を 切 っ た り 、 工場 を 締 め た り す る わ
業 構 造 が いま の よ う な 状 態 で ご ざ いま す か ら 、 い ま の
そ こ で 暴 発 を い た し ま す と 、 ご 承 知 の よ う に 日 本 の産
い か と い う 心 配 を 私 は し て お り ま す 。 圧 力 を 受 け て、
と 、 そ の圧 力 は お のず と 一点 に集 中 し て く る の で は な
す 。 け れ ど も 、 こう い った こ と が 成 果 を 結 ん で こな い
ど も も 一生 懸 命 各 省 と も 話 を し て い る わ け で ご ざ い ま
合 理 的解 決を 積 み重 ね て
す。
的 な.
経 営 の あ ワ方 で は 、 終 身 雇 用 制 の 自 分 の と こ ろ の
も ら え な い 、 と いう と こ ろ に帰 着 す る。 ま た 、 日 本 的
のだ ろ う か 、 と い う 疑 い の 面 が 出 て く る 。
社 会 慣 行 ・慣 習 の 相 違
な 慣 行 が 一朝 一夕 に は直 ら な い面 も 残 って い る 。 い ろ
り ま す と 、 社 会 的 にも 政 治 的 にも 大 問 題 に な り か ね な
産 業 構造 に別な形 で のプ レ ッシャーがか かる よう にな
カ と か 、 近 く は ニ ュー ジ ー ラ ンド と か 、 オ ー ス ト ラ リ
そ う い った 意 味 で 、 ヨー ロ ッパ の 諸 国 と か、 ア メリ
こ う いう こと が 重 な っ て ま い り ま す と 、 最 近 、 私 の
で あ る ゲ ー ムを や る と き に 同 じ ルー ル で ゲ ー ムが で き
ア と か い ろ い ろ な 国 々と い ろ い ろ な話 が ご ざ い ま す
いろ な こ と が 喪 に出 てき て 、 これ がぎ く し ゃ く す る も
る 相 手 な のだ ろう か 、 仲 間 な ん だ ろ う か 、 と いう こと
が 、 こ こで西欧 の人 たち にも わ かるような 合 理的 な解
い わ け です 。
一 つ の 例 を 申 しあ げ ま す と 、 円 が上 が り そ う だ 、 と
に な る 。 そ う いう 疑 問 が だ ん だ ん 出 て く る 可 能 性 が あ
決 を 一つ で も 二 つで も 積 み 重 ね て い か な い と 、 や が て
耳 に も ボ ツボ ツ入 っ て く る ん です が 、 一体 、 日 本 と い
いう こ と にな る と、 外 国 か ら 短 期 資 本 が 入 っ て く る。
る ん じ ゃ な い か と いう こと を 、 私 は 非 常 に 心 配 い た し
と に な り 、 諸 外 国 の 日本 に 対 す る失 望 感 を 深 め る こと
そ し て 短 期 国 債 を買 いあ さ る と いう こと に な り ま す 。
て お ります。
う 国 は 、 ア メ リ カ と か ヨ ー ロ ッパ と か の 先 進 諸 国 の中
外 国 で す と 、 今 週 の何 曜 日 に 出 る短 期 国 債 の 金 利 を ど
にな って い る の で はな い か 、 と 思 いま す 。
う す る か と い う の は、 マー ケ ッ ト の需 給 関 係 で 決 ま り
(16)
第95号
第95号
昭 和53年1月10日
ら な い と いう こと で、 これ は 明 ら か に差 別 待 遇 だ か ら
ソ ト 税 が か か る 。 日 本 の船 が 捕 った も の は関 税 が か か
ね ﹂ と い う 質 問 に対 し て 胸 を 張 って ﹁
,イ エ ス ﹂ と 答 え
際 協 調 を 口 にす る け れ ど も 本 当 に わ か っ て い る の か
だ は っき り い た し て お り ま せ ん が 、 これ は 私 見 で ご ざ
と が 伝 え ら れ て お り ま す が 、 い つお 見 え に な る か は ま
ア メ リ カ の シ 昌ト ラ ウ ス 大 使 が 来 日 さ れ る と い う こ
な っ て い る ん だ ﹂ と いう 返 事 な の です 。 私 は 、 ﹁そ れ
の 国 か ら た く さ ん入 っ て き て 困 る か ら そ う い う ふ う に
﹁関 税 と いう の はそ も そ も そ う い う も のな ん だ 。 よそ
帰 っ て き て 私 が、 そ れ な り の人 にそ れ を 伝 え ま す と
ま す。
ど こ へ寄 る か 、 と い う こ と は お察 し の と お り で ご ざ い
い と そ の し わ は 、プ レ ソ シ ャ ー は ど こか に 寄 っ て く る。
決 し て い く こと が 重 要 で あ ろ う 。 そ う い う 心 構 え が な
事 を 見 直 し 、 あ らゆ る 貿 易 上 の ト ラ ブ ル を 一 つず つ解
は 日 本 全 体 に 社 会 的 な 問 題 を 起 こし かね な い よ う な 別
な 波 が く る ん で は な い か 、 と い う こと を 非 常 に 心 配 い
何 と か な ら な い か、 と いう 話 で ご ざ いま す 。
い ま す が 、 た と えば シ 訊ト ラ ウ ス大 使 が こ ら れ る と き
はず い ぶ ん 古 い頭 だ よ 、 か れ ら は 二〇 〇 ヵ イ リ の中 で
ら れ る よ う な 、 そ う い った ア ング ルか ら 、 も う 一回 物
たし て おり ます。
に 、 日 本 の反 応 を か れ が ど う 評 価 す る か。 これ も 、 将
と って い る わ け な のだ か ら 、 た と え て い え.
ば、 よ そ の
ュー ス で 聞 き ま す と ﹁ニ ュー ジ ー ラ γド が 二 〇 〇 カ イ
カ の 話 が 非 常 に問 題 だ っ た よ う で す 。 き ょ う の 昼 の ニ
ボ ーイ ズ副 総 理 がみえて 日本 側 と話 され たとき も 、 イ
て考 え て い る と は 思 いま せ ん で し た が 、 こ ん ど ト ー ル
私自・
身 そ こ ま で ニ ュー ジ ー ラ ンド の方 が 真 剣 に な っ
こ に は 、 経 済 の実 体 を 国 際 的 な 舞 台 の 中 に う ま く フ ィ
に 携 わ って い る者 が な し 得 な い こと な の で 、 や は り そ
う 注 文 を 出 さ れ ても 、 わ れ わ れ も 含 めま し て 国 際 金 融
犬 の し っ ぽ の ほ う だ け こ っ ち へ向 け て お い て く れ と い
さ ま る 。 胴 体 のほ う は 勝 手 な ほ う を 向 い て 走 っ て い て
と し て い れ ば 、 レ ー ト と い う のは お のず と き ち っと お
ほ う を 振 つ回 そ う と し て も 無 理。 胴 俸 の ほ う が き ち っ
え ば 犬 の し っぽ な の で す 。 犬 のし っぽ を 持 っ て 胴 体 の
です け れ ども、為替 の レー ー
・・
二いう の は 、 た と え て い
私 は い つも 、 財 政 研 究 会 の諸 君 と笑 っ て 話 を す る ん
為 替 レ ー ト は 犬 の し っぽ
来 に 向 か っ て欧 米諸 国 が 日 本 に対 し て い ろ い ろ な 注 文
国 の 領 土 へ行 っ て い ろ ん な こ と を や って く る 。 そ の領
の中 で そ れ を や ら し ても ら お う と 思 え ば 、 競 争 条 件 を
を つけ 、 ま た 要 望 を 出 し て く る と き の 大 ぎ な 判 断 材 料
シ ュト ラ ウ ス大 使 自 身 も 日 本 に い つ行 けば い い か 、
一緒 に す る く ら い の こ と を 考 え な い と 、 長 続 き し な い
土 の 範 囲 が 変 っ て動 いて こ よ う と い う と き に 、 向 こ う
と いう こ と を 自 分 な り に 判 断 し て お ら れ る と 思 い ま す
よ 。 少 し 頭 が 古 いね ﹂ と い っ て か ら か った の で す 。
に な る の で は な い か、 と 思 い ま す 。
が 、 日 本 側 と し ても 対 応 を 誤 ま ら な い よう に し な く て
そ う い っ た 意 味 で、 最 近 の 動 き を み て お り ま す と 、
リ を 施 行 し た ら 、 そ の 中 へ 日 本 の漁 船 は 入 れ ず 、 韓 国
ット す る 形 で 運営 し て いく こ と が 、 現 在 の 円 の 聞 旭 で
は い け な い ん じ ゃな いか 、 と いう 感 じ が し て し か た が
た と え ば ニ ュ:ジ ー ラ ソド の 場 合 を 例 にと り ま す と 、
の船 と ソ連 船 を 入 れ る ん だ ﹂ と いう こと です 。
ソド の 漁 船 が 一緒 にな っ て イ カ を 捕 っ て い る 9 イ カ は
ゃ る ん で す か と 聞 き ま し た ら 、 日 本 船 と ニ ュー ジ ー ラ
と い う 話 で ご ざ いま し た 。 ど う し て イ カな ど と お っ し
し た こ と は 、 イ カと 松 の 関 税 を 安 く し てく れ な い か 、
に し ま し た が 、 食 事 を し て い る あ いだ じ ゅ う いわ れ ま
る 日 ニ ュー ジ ー ラ γド の 閣 僚 と 隣 合 わ せ で 昼 食 を 一緒
こと で、 私 自 身 も いら 立 ち を 感 じ て いる の で す 。 そ う
と っ て ぎ ま し ても 、 あ る 段 階 で 蒸 発 し て し ま う と い う
通 過 程 で蒸 発 す る よう に、 私 ど も が い ろ いろ な 意 見 を
発 し て し ま う 。 ち ょう ど 輸 入 品 の べ ら ぼ う な 儲 け が 流
です け れ ど も 、 日 本 的 な 思 考 形 式 の中 で は 、 途 中 で蒸
触 を つ か ま え て 、 そ れ を そ れ ぞ れ の と こ ろ へ伝 え る ん
あ ら ゆ る 機 会 に私 ど も が 接 触 し て、 外 国 の 方 々 の 感
ト を し っか り や ろ う と い う 、 いわ ば ア ジ ャ ス ト メ ン ト
ス の こ と ば か り い っ て も ダ メ だ から 、 ア ジ ャ ス ト メ ン
赤 字 を い か にし て フ ァ イ ナ ソ スす る か、 と い う 総 会 で
M F 総 会 の印 象 で ご ざ い ま す が 、 七 五 年 は O P E C の
最 後 に 一言 つけ 加 え さ し て い た だき ま す な ら ば 、 I
迫 ら れ る発想 の転 換
な い の で ご ざ いま す 。
い ろ い ろ考 え さ せ られ る わ け で す g ワ シ ン ト ン で 、 あ
ど う せ ニ ュー ジ ー ラ ンド の 人 は 食 べ ま せ ん か ら 、 と っ
い った 意 味 で、 国 際 的 な 問 題 に 、 少 し 新 た な ア γグ ル
の 再 確 認 と いう総 会 で あ った け れ ど も 、 今 度 は ど う も
も 、 そ の ほ か の 問 題 で も 、 あ ら ゆ る こと の 解 決 の根 本
た も の は 全 部 日 本 に持 っ て く る と いう 。 持 っ て く る と
か ら 考 え る 必 要 が あ る よ う な 気 が す る 。 ﹁日 本 人 は 国
あ り 、 そ し て 七 六年 の マ 一
一ラ で の総 会 は 、 7 ア イ ナ ン
で は な い か と 思 いま す 。
港 で ニ ュー ジ ー ラ ソド の船 が 捕 っ た イ カ は 一〇 パ ー セ
(17)
れ る か と いう と ぎ の 可 能 性 の 一つが 、 わ れ わ れ が 最 も
そ の 7 ラ ス ト レ ー シ ョ ソが 、 ど こ へ集 中 し て 解 決 さ
上 が った も の が 国 際 収 支 に反 映 す る か と いう こと に な
出 し て、 一体 ど の く ら い の タ イ ム ・ラ グ で 、 レ ー トが
外 の 要 因 も 入 っ て き ま す の で、 純 粋 に そ の 分 だ け 取 り
す 。 た だ 、 そ の く ら い の 長 さ に な り ま す と 、 レ ー ト以
す と 、 大 体 一年 半 く ら い で は な か ろ う か 、 と 思 わ れ ま
ム ・ラ グ を置 い て 反 映 し た か、 と いう こ と を み て み ま
た のですけれど も1
あ る かのよう に報道 さ れ ー
のあ い だ じ ゃな か ろ う か ﹂ と の発 言 が い か に も 日本 は
官 の記 者 会 見 で の ﹁ド ル は 二 六〇 円 か ら 二 百 六 十 何 円
で す ね 。 そ の 一週 間 ば か り 前 に、 日 本 の 経 済 企画 庁 長
よ り は、 そ の 前 の ロイ タ ー の報 道 が 誤 報 に 近 か った ん
み ん な が フ ラ スト レー シ ョ ソを 起 こ し て いた 、 フ ラ ス
い や が って い る と こ ろ へ集 中 し て 解 決 さ れ る 可 能 性 も
と いう 一つ のお ま け も ご ざ いま し た 。
ト レー シ ョ ソ総 会 で は な か った か、 と 思 いま す 。
あ る の です 。 そ の こ と を 頭 に置 い て い ろ い ろ な 政 策 を
る と 、 学 生 の 答 案 で あ れ ば 、 一年 半 な い し 二 年 く ら い
そ の ほ か、 現 在 い ろ い ろ や ら れ て お り ま す 政 策 、 そ
う の は、 そ れ ぞ れ の事 柄 で いろ い ろ 違 って ま い り ま
か な ﹂ と いう の に 対 し て 、 ﹁ま あ 、 あ の 程 度 の上 が り
う 話 で 、 ﹁レー ト が あ れ だ け 上 が っ て も ダ メな ん で す
日 本 や ド イ ッ か ら の鉄 鋼 の輸 入 が減 り ま せ ん ね ﹂ と い
と き に いろ い ろ な 話 が 出 て、 最 後 の ほ う で ﹁な か な か
ぐ 調 べ て み ま し た 。 テ ー マは鉄 鋼 問 題 で し た が 、 そ の
官 記 者 会 見 はど う だ った のだ ろう か 、 と いう こと を す
一体 ロイ タi 電 の も と に な っ て い る ブ ル メ ン ソ ー ル 長
先 の ロイ タ ー 電 の 話 に も ど り ま す が 、 私 の ほう も 、
向 こう の財 務 省 が び っく り し た
これ も μイ タ ー 通 信 だ っ
ド ルを 二 六〇 円 よ り も 安 く し な い の だ 、 と いう 決 意 で
立 て て いか な け れ ぽ な ら な い ん じ ゃな い か 、 と いう の
と いう と こ ろ が レ ー ト の場 合 の タ イ ム ・ラ グ だ と 思 い
タ イ ム ・ラ グ と いう 言 葉 の持 つ意 味
ます。
が 私 の気 持 で ご ざ い ま す 。
蟹 瀬 (A F P)
で す が 、大 体 ど の 程 度 の期 間 で黒 字 が 是 正 さ れ る の か 。
の九 月 三 日 にと り ま し た 財 政 措 置 、 あ あ い った も のが
す 。 し か し、 いず れ にし て も 半 年 と か 一年 のあ いだ に
う い ったも のが 国 際 収 支 に 反 映 す る タ イ ム ・ラ グ と い
ど れ だ け の タ イ ム ・ラ グ を 置 いて 効 果 を 出 し て いく の
や って いる 政 策 の 効 果 が 全 部 統 計 の 上 に 反 映 す る、 と
タ イ ム ・ラ グ に も い ろ い ろ あ り ま し て 、 今 年
か と いう こと にな り ま す と 、 ま あ 、 今 年 と った 予 算 措
いう ふ う に は い か な いと 思 いま す 。
松川
置 二兆 円 は 三 兆 円 の 有 効 需 要 を 生 む だ ろ う 、 と 予 測 さ
方 で は 鉄 鋼 の輸 入 は 減 ら な いね ﹂ と い う よ う な趣 旨 の
こ と を お っ し ゃ っ た よ う に聞 いて い ま す o 記 録 も 大 体
西 山 (共 同 ) 十 月 十 二 日 の問 題 のブ ル メ ン ソ ー ル発
の で す か。 ま た 、 あ の時 点 で ブ ル メ ン ソ ー ル 長 官 が
言 は、 通信 社 の 誤 報 で あ る と いう 説 も あ る が 、 ど う な
そ うな っておりま す。
れ て い る わ け です が 、 そ の う ち の 一兆 五 千 億 は 、 来 年
の 三月 末 ま で に 効 果 を 発 す る だ ろ う と いう こと が いわ
ウレラ テ ィブ リ ー ・ス モー ルク であ る と い う 発 言 を し
た こ と は、 為 替 相 場 に当 然 影 響 を 与 え た と 十 分 予 測 さ
方 の 新 聞 に は 例 の よ う な 内 容 は ど こ も 載 ら な か った 。
全 体 の流 れ を よ く ご 存 じ だ った の で 、 そ の会 見 に出 た
そ のと き に、 最 初 か ら 出 て いた 新 聞 記 老 の 方 々は 、
れ て お り ま す 。も ち ろ ん、さ ら にそ こ か ら 国 際 収 支 に、
ト が ど う し た と か 、 こう い った も の の 生 産 過 程 を踏 ま
れ る が、 ど う で す か。
反 映 す る ま で は、 材 料 の鉄 鋼 が ど う し た と か 、 セ メ ソ
え て いき ま す か ら 、 そ れ よ り も さ ら に も う 少 し の タイ
私 が 申 し あ げ た も う 一つ の タ イ 厶 ・ラ グ は 、 レー ト
諸 国 の石 油 価 格 の 問 題 、 あ る い は ド ル離 れ の問 題 、 あ
り 期 待 でき な い と 思 う の で す が 。 た と え ば 、 O P E C
相 場 を取 り ま く 環 境 と し て は今 年 よ り い い こ と は あ ま
回 っ て何 か出 た と い う ん で す 。 そ れ で ロイ タ ー の記 者
た だ そ のと き に ロイ タ ー の記 者 が 、 手 違 い か な に か で
が 上 が った り 下 が った り し た と き に、 そ の 影 響 が い つ
る いは ア メ リ カ か ら の短 期 資 金 の 引 上 げ の 問 題 、 いず
は ブ ル メ ン ソ! ル長 官 は マル クと 円 を 上 げ 足 り な いと
次 に、 来 年 に か け て の ド ル の見 通 し で あ る が 、 ド ル
に な った ら 国 際 収 支 上 に反 映 す る か 、 と い う 意 味 で の
れ を 見 ても 、 ド ル に と って は非 常 に マイ ナ スで あ る と
ム ・ラ グ が 要 る と 思 い ま す 。
タ イ 厶 ・ラ グ で す 。 こ れ は な か な か 判 断 の む ず か し い
思 われ るのです が。
す ぐ そ のあ と に ﹁こ れ で は 鉄 の輸 入 は 減 ら な い だ ろ
い った 、と 打 っ た 。 ロイ タ ー電 を 見 る と わ か り ます が 、
音 を 聞 い た とき に 、 録 音 の そ こ のと こ ろ が キ 芸ー ッと
さ れ て な い の は ひ ど い じ ゃ な いか と い う の で、 そ の録
記 者 会見があ る のを 知 ら されてなく て、 あ とで、知 ら
と こ ろ でご ざ い ま す が 、 私 ど も か つて 、 ス ミ ソ ニア ン
ま ず 初 め の ア メ リ カ の 財 務 長 官 の例 の 誤 報 問
題 でご ざ いま す が 、 伝 え ら れ て い る A P の報 道 と いう
松川
・ア レ ソジ メ ソ ト の と き に 三 六〇 円 か ら 三〇 八 円 に切
上 が る と い う 経 験 を 一回 し て お り ま す 。 あ のと き の レ
ー ト の 上 が り 方 が 、 国 際 収 支 の上 にど の く ら い の タ イ
(18)
第95号
昭 和53年1月10日
第95号
昭 和53年1月10日
れ は お か し いな と 思 っ た ら 、 や は り そ う い う こ と だ っ
が あ って 、 全 部 で 七 ・八 行 の 電 報 な も の で す か ら 、 こ
こ の 通 貨 の レー トも ド ル に 対 し て 下 が っ て い る と いう
ー は ラ テ ン ・ア メリ カ ソ な ら び に中 南 米 諸 国 で す 。 こ
ま た 、 ア メリ カ の 場 Aロ、 貿 易 の相 当 大 ・
ざ いパ ートナ
日 本 よ りもはるか に・
早 く 進 んだ と か、 ア メ リ カ の ニ ュ
あ り ま す 。 た と え ば 、 よ そ の国 の イ ソ フ レ ー シ ョ ンが
の 力 で コソ ト ロー ル でき る も の と、 で き な い も の と が
す と 、 特 にそ れ ぞ れ の 国 が 発 喪 す る も の は 、 自 分 た ち
ー セ ン ト 逮 う と か 、 一 ・五 パ ー セ ン ト 逮 う と か 、 そ う
た と い う こと で し た 。
こ と で す 。 お そ ら く いま の 質 問 は 、 いわ や る 強 い国 の
ー ヨ ー ク で港 湾 スト ラ イ キ が あ る と か 、 ロ ソ グ ,
ピーチ
ル に対 し て 一ド ル当 た り 約 ニ セ ン トく ら い 、 こ こ 一、
そ れ が 一体 誤 ウな の か ど う な の か と いう と む ず かし
通 貨 と く ら べ て ど う な の か 、 と いう こと だ ろ う と 思 う
で 船 が 動 か な く な る と か す れ ば 、 ア メ リ カ へ出 す 輸 出
う ﹂ と いう の が載 っ て お り ま す 。 私 も ロイ タ ー 電 を読
い 。 論 理 学 で ﹁強 調 の 誤 謬 ﹂ と い う の が あ り ま す ね 。
ん で す け れ ど も 、 ア メ リ カ の貿 易 だ け を と っ て 加 重 平
だ っ て ガ タ ッと落 ち ま す ね 。 そ う いう よ う にあ る 国 の
大 き く目 立たな いん です け れども、国 際 収 亥 にな りま
全 体 の 流 れ が あ るう ち 一か 所 だ け 強 調 し て し ま う と 、
均 す れ ば 弱 く な って い な い 、 と いう の が ア メ リ カ の当
ナ シ ョ ナ ル ・ガバ メ ン ト で は 見 通 し が 立 て ら れ な い要
二 か 月 の あ いだ に下 が り ま し た 。
結 果 的 に そ の部 分 は 正 し く て も 、 誤 り で あ る と も いえ
局 者 の考 え で す。
ん だ と た ん に、 レー ト の 話 のす ぐ あ と に鉄 の輸 入 の話
な く も な い。 よ く い わ れ る た と え で象 の し っぽ を つか
ソ か ホ ント か と い っ て も な か な かど っち と も い え な
経 済 見 通 し を 例 と し て あ げ ま し ょ う。 今 年 の初 め に は
れ た け れ ど も 、 一つわ か ら な い例 と し て 、 日 本 政 府 の
な か な か 日本 の こと が わ か っ て い な いと さ ん ざ ん いわ
も 、 先 ほど 申 しあ げ ま し た ブ ル メ ソ ソ ー ル 長 官 の ア メ
味 で 、 国 際 収 支 の 見 通 し が 逢 って い る か ら と い わ れ て
ノ ミ ス ト でも 見 通 し は ピ シ 詐
,ソと は い か な い。 そ の意
ん な 国 際 収 叉 です 。 O E C D の醇 務 局 や I M F の エ コ
で す か ら、 大 体 大 き く 間 違 える の は 、 ど の 国 で も み
素 が 、 特 に国 際 収 支 の 場 合 に は多 い。
いo お そ ら く ブ ル メ ン ソ ー ル長 官 の誤 報 聞 題 は 、 イ ン
経 常 収 支 は マイ ナ ス七 億 ド ル、 そ れ が パ ー に な っ て、
リ カ の 貿 易 収 支 の 見 通 し だ って 月 と と も にだ ん だ ん少
西洋 人 は
こ と で誤 報 だ と いえ ば 誤 報 だ し、 合 っ て い る と い え ぱ
ま った く 正 反 対 と い う よ り も 、 一〇 〇 借 く ら い の 正 反
ジ ェー ム ス ン (ロサ γゼ ル ス ・タイ ム ス)
合 っ て いる と い う こと で す 。 し か し、 そ の受 け 取 り方
対 で 、い ま の 正式 な 見 通 し は 六〇 億 ド ル に な っ て い る。
し ず つ変 ってき て い ま す か ら ね。
ま え て ウ象 は 縄 の よ う な も の であ る” と い った の が ウ
が、 象 を縄 のようなも のであ る、と受 け取 った の では
そ し て 、 これ も パ : に な る か も 。 パ ー に な る 来 月 、 さ
ド の 七 人 の め く ら と 象 の 話 と いう 、 あ れ と 似 た よ う な
間 違 いだ 、と いう こ と だ け は 確 かな んじ ゃ な か ろ う か、
十 二 月 に つく っ た も の を 九 月 ま で 大 事 に あ た た め て お
わ れ わ れ ば途 中 で 器 用 な こ と を いわ な い で 、 去 年 の
来 月 に な った ら、 日 本 の事 情 が よく わ か ら な い外 人 に
対 し て 、 ど う いう ふ う に 説 明 さ れ る の か 。
と 思 いま す 。
そ の 次 に、 来 年 に か け て の ド ル の見 通 し と い う こと
現 在 ド ルが 下 が っ て い る 、 と いう 意 見 を も し だ れ か
ょう o
そ れ に つ い て私 が と や か く い う のは ひ か え る べ き で し
カ の 場 合 半 年 あ と に 一〇 〇 億 ド ル以 上 違 った こ と があ
局 で も 、 か れ ら が 出 し た 経 常 収 支 の見 通 し は 、 ア メリ
メ リ カ の事 惜 が よ く わ か っ て いる 。 O E C D の 事 務 当
な い 、 と いう のと 異 質 の 問 題 な ん です 。 た と え ば 、 ア
ピ ュー タ ー で計 算 し て 出 て く る も の が い ま 申 し 上 げ た
と き そ の と き の経 済 的 な デ ー タを イ γプ ッ ト し て コ ソ
に そ の 間 に人 為 的 な 操 作 が あ る わけ で は な く て 、 そ の
る 、 と い う 印 象 を 与 え る か も しれ ま せ ん が 、 し か し 別
得 な い わ け な の です 。 そ の 意 味 で訂 正 が 大 き く 出 て い
い ろ い ろ な 闘 係 が あ っ て 、 そ う いう こ と を や ら ざ る を
い て 、 九 か月 た っ た と き に 変 え て いる 。 そ れ は 国 会 の
が い う と、 ア メリ カ の当 局 者 は強 烈 に 反 発 す る 。 な ぜ
る ん で す 。 経 済 関 係 の 見 通 し と いう の は 、 い ろ い ろ な
そ れ は、 私 の 申 し あ げ た 日本 の 事 情 が わ か ら
な ら ば 、 ア メリ カ の貿 易 相 手 国 の 通貨 の レー ト を バ ス
も の が 集 ま って出 て き ま す か ら 、 ど う し て も 当 た ら な
松川
ケ ッ ト 方 式 で 加 重 平 均 す れ ば 、 ド ルは 下 が っ て い るど
よ う な 数 字 な の で す 。 そ の へん に つ いて は 外 国 の エ コ
で ご ざ いま す が、ド ル に つ い て は他 国 の通 貨 で す か ら、
こ ろ か 、 切 上 が って い る わ け です 。 あ る い は ご 承 知 か
た と え ば 成 長 率 一つと り ま し ても 、 な か な か む ず か
し い 。 と こ ろが 、 成 長 率 の 場 合 に は、 ナ ー ダ ー が 一バ
た だ 、 私 の申 し あ げ る の は 、 そ う い う こ と で は な く
ノ ミ ス ト の方 も よ く わ か っ て く れ て い る わ け で す 。
い。
も し れ ま せ ん が、 ア メ リ カ の貿 易 の有 力 な パ ー ト ナ ー
は カ ナ ダ でご ざ い ま す 。 カ ナ ダ のド ル が ア メ リ カ の ド
(19)
ただ 日 本 の場 合 に は、 成 長 率 か ら 国 際 収 亥 ま で 、 ま
そ の 経 済 成 長 の中 で、 所 得 の 分 配 が ど う な る。 労 働
つく る の に時 間 も か か る。 一回 つく った計 画 は、 そ れ
いう 慣 習 が あ る も の です か ら 、 そ の た め に計 爾 自 体 を
り し たピ ク チ ャ ー に し て国 会 で 議 論 を し ても ら う 、 と
いう か 、 整 合 性 が き ち っと し た 経 済 見 通 し を 国 会 に 出
か が いを 持 って い っ て “こ れ で い い です か ウ と い う よ
者 の手 取 り は ど う な る。 し た が っ て 所 得 税 の見 積 り は
に関 連 す る い ろ い ろな こ と が 審 議 さ れ て い る あ い だ
一つ のび っし
う な こと で い ろ いろ 見 ても ら っ て 、 話 が 決 ま った 上 で
これ で い い ん だ と か いう よ う に 、 あ ら ゆ る こと が 全 部
た、 税 収 の見 積 り の細 か いと こ ろ ま 弔
丶
正 式 の 申 請 書 を持 っ て い か な け れ ば な ら な い。 外 国 で
整 合 性 を 持 っ た ぎ ち ん と し た 形 で 国 会 に提 出 さ れ て 、
は 、 そ の ま ま 置 いて お い で丶 別 な 計 算 を し て や り 直 し
し て審 議 し て も ら う よう にな っ て い る わ け で す 。
あ れ ば 、 いき な り 申 請 書 を 持 って い っ て 、 ダ メな ら ダ
そ の限 り で そ の ピ ク チ 南
,ー が い い か 悪 い か の議 論 が な
は しな い。 ま あ 、 や り直 せば 、 直 さ な け れ ば いけ な い 。
て、 た と え ば 、 日本 で は こう い う 制 度 は 自 由 にな っ て
メ、 O K な ら O K と いう こ と に な る で し ょう 。 そ う い
さ れ る、 と い う こと に な って い る わ け です 。 そ の作 業
いま す よ、 と い っ て い て も 、 案 際 に は役 所 に先 に内 う
う 社 会 的 な し ぎ た り の違 いが 、 日 本 と いう 国 は わ か ら
そ う いう 習 慣 の是 非 は と も か く と し て 、 良 し悪 し は
そ う す る と 、 ま た あ ち こち 猷 せ と い う こと にな り ま す
ります。 そ れ は前 述 のような方針 のも と でいろ いろな
別 と し て 、 現 在 ま で 日本 の国 会 は そ れ で 動 いてき て い
を ス タ ー ト す る と き か ら み ま す と 、 お っし ゃ る よう に
作 業 が 前 か ら ず っと 続 い て、 一か 月 な り 一か 月半 な り
いく だ ろ う と 思 いま す 。 そ う す る と 、 私 ど も 外 国 へ行
ます 。 これ か ら 近 い将 来 も 同 じ よ う な や り 方 を や っ て
な い、 と いう こ と のも と に な っ て い る の で は な い か 、
ジ エー ム ス ン (ロサ ソゼ ル ス ・タ イ ム ス) 私 も 別 に
か か っ て発 喪 と な る。今 回 です と 補 正 予 算 を 出 す の に 、
から 。
人 為 的 な 操 作 が あ った と い う 意 味 で い った わ け で は な
そ う い った 見 通 し を き ち ん と つく ら な け れ ば いけ な か
ってそ れ を 説 明 し て い る ほ う は 、 特 に プ レの大 き い 国
発 表 す る時 点 で は も う古 く な っ て し ま う と い う 面 が あ
いわけ です。
った わ け で す 。 ご 記 憶 と思 いま す け れ ど も 、 大 体 の 姿
と い う の が 私 が申 し あ げ た と こ ろ で す 。
話 の中 で ﹁効 果 は 必 ず 出 る ん だ と 外 国 に対 し て いう
る ね ﹂と い う こ と で、 私 自 身 の ク レ ジ ビ リテ ィ ー は 非
際 収 支 のと こ ろ で 、 ﹁ま た 君 の い う こ と は問 違 っ て い
し 精 密 な 数 は 、 そ のあ と ず っと コ ソピ 昌ー タ ー に か け
常 に傷 が つく わ け です け れ ど も 、 これ は いま の 日 本 の
は 九 月 の 三 日 に発 表 にな って い ま す け れ ど も 、 も う 少
った ん で す け れ ど も 、 こ う い う 見 通 し の発 表 の し か た
て計 算 し て 、 補 正 予 算 を 提 出 す る と き に経 済 見 通 し は
国 会 制 度 か ら い け ば 、 し か た が な い ん じ ゃな いか 、 と
って 待 っ て い ら れ な い﹂ と いう よ う な こ と を お っし ゃ
も 、 そ の 一つ の原 因 にな って い る ん じ ゃ な いか と 思 う
こ う変 わ り ま し た 、 と いう こ と を 発 表 し て い る わ け で
思 って私 は あ き ら め て お り ま す 。
のな らば 、 あ る程 度 そ う な ら な い と 、 向 こ う は い ら 立
んです。
す。
出 る ⋮ ⋮ 。 (笑 ) 日 本 で も 月 別 に 見 通 し を な ら し て い
も 、 日 本 が 羊 が 出 る だ ろ う と い っ て いる と き に は狼 が
いう 整 合 性 の あ る ピ ク チ ャー を 持 っ て 経 済 政 策 を 議 論
と き に間 に 合 わ な い。 です か ら 、 国 会 の ほ う で 、 そ う
も う 一回 計 算 し 直 し た の では 、 国 会 に 子算 を 提 出 す る
と ころ が 、九 月 の中 頃 に様 子 が 変 った か ら と い っ て 、
な るのか。
場 合 、 な ま の 形 の 切 上 げ 率 よ り 大 ぎ く な る の か小 さ く
定 方 式 を ど こ か で や って い る か ど う か 。 そ れ を や っ た
仮 に貿 易 量 の ウ エイ ト を か け た 折 数 み た いな も の の 算
ア メ リ カ の 童 話 に狼 と 羊 の 話 が あ る ん で す け れ ど
け ば 、 日 本 の い い分 が も う 少 し 信 頼 さ れ る ん じ ゃ な い
す る のが い い の か 、 そ れ と も 、 そ の 整 合 性 は 少 し 犠 牲
も う 一つ は 、 ア メリ カ のド ル 問 題 に 関 す る 財 務 省 と
持 って い る わ け で す が 、 た ま た ま 日 本 時 間 で今 日 、 連
一つは、 日 本 の 円 の 切 上 げ 率 に つ い て
か、 と い う 意 味 で お た ず ね し て いる の で す け れ ど も 。
に し て で も 、 ア ップ ・ト ウ ・デ イ ト な デ ー タ で 、 も う
連 銀 の考 え 方 、 感 触 が しば しば 食 い違 う と いう 印 乗 を
も 、 精 度 が 落 ち て も い いか ら 、 最 新 に 近 いデ ー タ で 議
銀が公定歩 合 を引 上げ ています け れ ども、そ のあ た り
武 田 (日 経 )
い ま の や り 方 で す と 、 発 裘 し た 日 に、 も う 信 憑 性 が な
少 し ラ フな と いう と言 葉 は悪 い か も し れ ま せ ん け れ ど
経 済 闘 係 の 政 竣 の審 議 のあ り方 、 こう い った も のと も
論 す る と い う や り 方 を と る のか 。 これ はそ れ ぞ れ の 国
の率 直 な 感 相心を う か が いた い。
い ま の 日 本 の制 度 、 特 に 国 会 で の い ろ い ろ な
全 部 う ら は ら に な って い る と 思 う の です け れ ど も 、 日
の 国会 の あ り 方 だ ろう と思 い ま す 。
松川
いん です ね。
本 の 場 合 に は 、 び っし り イ ン テ グ レ テ ィ ー を 持 った と
(20)
第95号
昭 和53年1月10日
第95号
昭 和53年1月10日
そ らく 毎 日計 算 し て い る と 思 い ま す 。 そ の結 果 が ど う
算 し て い る わ け で は ご ざ いま せ ん け れ ど も 、 日 銀 は お
も 計 算 し て いま す 。 た だ 、 大 蔵 省 と し て は 毎 日 毎 日 計
省 と連 銀 と の あ いだ の 関係 ど う な ん だ と い う のは 、 財
る の か、 が 非 常 に大 き く 出 て き ま す 。 そ の 意 味 で財 務
が ど う 考 え て い る の か 、連 銀 の 理 事 長 は ど う 考 え て い
る かと いう の は 、 必 ず し も 正 確 じ ゃ な く て 、 財 務 長 官
ら な い。 ア メ リ カ の 場 合 に は、 財 務 省 が ど う 考 え て い
し て 幾 ら だ と き いた ら 二 四 五 円 を 覚 悟 し た よう な 話 し
で し ょ う と い って お り ま し た が 、 今 日 、 東 証 に 電 話 を
う の 実 業 家 が 冗 談 に、 日 本 の 円 は 二 四 〇 円 台 に は な る
石 山 (個 人 ) 九 月 に ア メリ カ に 行 った と き に 、 向 こ
か と い う のが 私 の日 本 人 と し て の 感 じ で ご ざ いま す 。
ス を ご ら ん に な ら な い と ミ ス リ ー ド さ れ る んじ ゃな い
まず 第 一点 の実 効 レー ト に つ い て は、 私 ど も
な る のか 、 と い う こ と で す が 、 対 ド ル の レー トと く ら
務 長 官 と 連 銀 の 理 事 長 と は う ま く や って お ら れ ま す
松川
べ て 、 現 在 の よ う な 状 況 であ れ ば 、 切 上 げ 率 は対 ド ル
ょう か 。
ぶ り でしたが 、 そう いう噂 をき いて お られます の でし
日 本 の場 合 、 日 銀 と 大蔵 省 の関 係 であ れ ば 、 金 利 政
松川
お ります 。
私 の耳 に は 、 あ ら ゆ る 種 類 の 障 が 入 って き て
か 、 と いう 質 問 に 近 い ん じ ゃ な い か と 思 い ま す 。
く は 違 いま せ ん け れ ど も 、 若 干 小 さ 目 に な る と 思 い ま
策 な ら 、 銀 行 局 の 総 務 課 が 日 銀 の総 務 部 の連 中 と 一生
の切上げ率 より も小 さ くなると思 います 。あ まり大き
す 。 日本 の貿 易 構 造 が 、 開 発 途 上 国 が 三 分 の 一、 ア メ
懸 命 や り 合 っ て 、 だ ん だ ん上 が っ て き ま す か ら 、 そ う
に と っ て 大 き く お よ ぶ の で は な い か 、 と いう 感 じ が し
リ カ が 三 分 の 一、 そ の他 が 三 分 の 一と い う こと で ご ざ
脱 線 し ま す け れ ど も 、 ア メリ カ の 社 長 さ ん に ﹁社 長
て な ら な い。 円 が 二 四〇 円 台 に な る と 、 デ 7 レ効 果 を
小 林 (時 事 ) 円 高 の経 済 的 な 影 響 が将 来 の日 本 経 済
経 済 運 営 が 非 常 に し っか り し て い る と こ ろ が た く さ ん
が 代 った と き ど う い う あ い さ つを す る の で す か ﹂ と た
無 視 す る わ け に は い か な い。財 政 で 需 要 を 喚 起 し て も 、
大 き く プ レが な い。
あ る。 た と え ば 、 お 隣 の韓 国 を 見 る と 、 実 質 成 長 が 一
ず ね て み た ら ﹁と も か く 社 長 にな っ た ら 、 前 の社 長 は
相 当 消 さ れ て し ま う 。 そ の場 合 に、 政 策 面 で 、 も う 一
い ま す け れ ど も 、 日 本 の 場 合 の開 発 途 上 国 の中 には 、
〇 パ ー セ ント と いう よ う な こ と で あ る と か 。 ア 、
♪リ カ
あ あ いう こと を し て い たけ ど 、 お れ は こ う いう ふう に
度 何 ら か の手 を 打 つ こと が 必 要 に な っ て く る の で は な
の 場 合 の貿 易 の パ ー ト ナ ー と く ら べ て 、 通 貨 の強 さ か
変 え る ん だ 。 あ あ い う 政 策 を や っ て い る か ら、 あ のく
人 と し て み て お り ま し て 、 陥 り やす い 誤 ち を 一つだ け
う かが った ほう が 早 い の か も し れ な い ん で す が 、 日 本
い ん で、 こ こ に い ら っし ゃる ア メ リ カ の 通 信 社 の 方 に
干 小 さ く 出 て い る 、 と 思 いま す 。
そ の意 味 で実 効 切 上 げ 率 は 、 ド ル に対 す る も の よ り 若
い ま す ﹂ と い う よ う な も の で す ね 。 前 の 社 長 が い った
て、 これ か ら ま す ま す 社 運 を 拡 大 し て ま い り た いと 思
し ょう 。 み な さ ん ﹁私 は 、 前 社 長 の し い た 道 を 踏 襲 し
町 に 一人 で も お ら れ る か と い った ら 、 だ れ も いな い で
い う ん です 。 日 本 の 社 長 で チ ニγジ を 強 調 す る人 が 兜
だ 、 と い う よ う に 要 す る に チ ェン ジ を 強 調 す る よ ﹂ と
に な った ら 、 こ こ を こ う 変 え て利 益 を も っと 上 げ る ん
ら い し か利 益 が 上 が ら な か った け れ ど も 、 おれ が 社 長
常 に む ず か し い問 題 だ と 思 いま す 。
造 の中 でそ れ が ど う いう ふ う に 出 る か と いう の は 、 非
に は デ フ レ効 果 が 出 る は ず で す 。 た だ 、 日 本 の 経 済 構
の 国 の 通 貨 が 上 が る ほ う に 変 わ っ て ぎ ま す と、 理 論 的
が 、 そ の へん に つ い て の見 解 は い か が で し .
、う か。
要 増 出 を は か る べ ぎ だ 、 と お っし ゃ っ て い る よう で す
と い う ラ イ ソ に こ だ わ ら な い で 、 も っ と 思 い切 った 需
いか。 河本 自民 党 政調会 長 は、国 債 の三〇 バー セ ソト
ら いく と 比 較 的 強 い パ ー ト ナ ーが 多 いも の です か ら 、
も し 指 摘 す る こ と が でき る と す れ ば 、 そ れ は 政 策 決 定
こ と を 全 部 や め る と いう の は 、 安 宅 で も し新 し い祉 長
今 年 、 三 つ の機 関 車 論 が 出 た と き に 、 ﹁日本 、 ド イ
二 つ の目 の質 問 、 こ れ は ま った く 私 も 答 え が し にく
の プ ロセ スの 違 い で す 。 日 本 の場 合 で す と 、 わ りと 下
が 出 ら れ た ら 別 か も し れ ま せ ん け れ ど 、 そ う いう こ と
ツ、 ア メ リ カ は 成 長 し て 下 さ い。 成 長 す る こ と に よ っ
と いう こと は 、 日 本 の場 合 は 大 蔵 省 が ど う考 え て い
国 も 助 か る はず だ ﹂ と いう 学 問 的 に ま っ た く 正 し い こ
確 か に、 レー ト が 変 わ っ て き ま す と、 特 に そ
か ら 上 が って いく の に 対 し て 、 ア メ リ カ の 場 合 は上 か
は あ り 得 な い。 ち ょ っと 極 端 な こ と を 申 し あ げ ま し た
て 国 際 収 支 が う ま く い く はず だ 。 そ れ に よ って ほ か の
財 務 省 と 連 銀 と の関 係 と い う と き に も 、 ア メリ カ に
(9 ペ ー ジ へ)
松川
ら 下 が って いく 。
け れ ど も ⋮ :・
。
な い。 来 年 の税 金 が ど う な る か 、 あ る い は さ来 年 の税
は そ う いう 風 土 が あ る と いう こ と を 頭 に 置 い て ニ ュー
る か と いう の は 、 大 蔵 大 臣 が代 ろ う と も あ ま り変 化 し
金 がど う な る か と い う の は、 主 税 局 長 が 代 って も 変 わ
(21)
ミ ッ テ ラ ン(
仏祉
第
一3
会記
党)昼 食 会 に
伝 えてき ま したq
[、 十 月 十 五 日 ・六 日 の イ ソ タ ー幹 事 会 (マド リ ッ
一、 な お ボ γテ ィ オ ン氏 と の合 意 を カ ー ル ソ ソ事 務
上 出庸 が不 可能 となる。
ー ル ソ ン事 務 局 長 自 身 が 出 席 し 、 ミ ッテ ラ ソ氏 の 出 席
局 長 に 確 認 し 、 日 本 記 者 ク ラ ブ の前 半 の 昼 食 会 に は カ
氏 ) と カ ー ル ソ ソ事 務 局 長 の 間 で 、 日本 側 準 備 委 員 会
が 遅 れ る こ と の了 解 を 出 席 者 に求 め る こと に つ い て 合
ド 会 議 ) で、 社 会 党 、 民 社 党 両 党 代 表 (河 上 、 永 末 両
十 二月 十 七 日 (土 ) 正 午 か ら 予 定 さ れ て い た 、 ミ ッ
が 各 首 脳 の記 者 会 見 な ど の 日 程 作 り を 行 う こ と を 合
つい て お わ び と 事 情 説 明
テ ラ ン仏 社 会 党 第 一書 記 (社 会 主 義 イ ンタ ー首 脳 会 議
席 上 、 ミ ッテ ラ ン氏 は 、 ク ラ ブ 主 催 の昼 食 会 に つ い
ラ ソ氏 の 会 見 日 程 を 提 示 。 ポ ソ テ ィ オ ン氏 と ミ ッ テ ラ
ル に帰 着 し た ポ ン テ ィオ ン仏 祉 会 党 国 際 局 長 に ミ ッテ
党 側 の説 明 と 、 この ミ ッテ ラ ソ氏 の発 言 が 非 常 に く い
こ れ に 対 し て、 酒 井 副 理 事 長 は そ れ ま で聴 取 し た 両
日 本 記 者 ク ラ ブ 昼 食 会 の中 途 か ら 出 席 す る 案 を ポ ソ テ
再 検 討 を 求 め た が、 ミ ッテ ラ ソ氏 は 同意 せ ず 。 改 め て
午 後 二時 以 前 の 日程 は す べ て 出 庸 でき な い と の返 事 。
渡辺
恭三
誠毅
2
1
次
多 様 化 す る 知 る権 利 に対 応
森
目
年 末 原 稿 の苦 し み
(講 演 記 録 )
4
﹁
= 一ー ク な ニッポ ン社 会
ア ソド レ ・ブ ーー ユー ネ
10
松川
新 年 互礼 会
22
道哉
問 わ れ る 国 際 化 への対 応
事 務 局 から
一月 の 行 事
13 日 (金 ) 午 後 5時 30 分 ∼ 7時 30 分
ク ラブ宴 会場
⋮
≡ 一
≡≡ ≡ =一
一
一
≡ =一
=≡=羣 一
富一
}
一
一
一
葦 ﹁
一
一
≡誓 一
一
一
一
=≡一
葦 三 ≡量 一
=一
≡=一
≡一
≡毒 一
一
三 ≡冖
三≡ ≡三一
一
員 懇親会
}
一
≡ ≡ ≡ ≡≡ 一
=}
≡ ⋮ =一
≡ =≡一
=≡一
≡一
≡一
≡ ≡一
≡一
一
=≡=≡≡=一
≡ 一
一
叢 一
≡≡ ≡一
邑 ≡一
三=一
三==一
しあげ ます 。
さま に大 変 ご 迷惑を おかけ し た ことを重ね てお わ び申
事 情 の い か ん を 問 わ ず 、 事 務 局 と し て は 、 会 員 の皆
た。
藤 本 事 務 局 長 は 両 党 に対 し て 遺 憾 の意 を 表 明 し ま し
く く い 違 っ て お り 、 いぜ ん 不 明 な 点 が あ り ま す の で、
以 上 の よ う に ミ ッテ ラ ン 氏 と 両 党 と の説 明 は ま った
た。
意 Q 十 二 時 力 ー ル ソ ソ事 務 局 長 が 同 昼 食 会 に 出 庸 し
一、 十 二月 六 日 、 カ ー ル ソ γ事 務 局 長 に 対 し て 、 プ
意。
時 四 五 分 に な っ ても 姿 を 見 せ な か った た め、 司 会 の柴
ラ ン ト .ミ ッテ ラ ン両 氏 の 記 者 会 見 な ど の 日程 は 、 い
のた め 来 日 ) の昼 食 会 は 、 ミ ッテ ラ ソ氏 が 同 日 午 後 一
田 企 画 委 員 が 出 席 者 全 員 に は か り 、 ク ラブ と し て の会
ず れ も 準 備 委 員 会 が決 め る 旨 打 電 。
テ ラ ン氏 の 日程 最 終 案 を 確 認 。
一、 十 二月 十 三日 午 後 、 カ ー ル ソ ソ事 務 局 長 と ミ ッ
本 側 準 備 委 員 会 に帰 属 す る 旨 の電 報 を 受 理 。
・ミ ッ テ ラ ソ両 氏 の記 者 会 見 な ど の 日程 の 決 定 は 、 日
一、 十 二月 九 日 、 カ ー ル ソ ソ事 務 局 長 よ り プ ラ ン ト
めた 日程 を打 電。
ら の 日 本 記 者 ク ラブ 主 催 の ミ ッテ ラ γ氏 の 昼 食 会 を 含
一、 十 二月 七 日、 仏 社 会 党 に対 し て、 十 七 日 正 午 か
見中 止を 決定 し ました。
当 日 、 出 席 の会 員 の皆 さ ま に 大 変 ご 迷 惑 を お か け し
た ことを 、事 務局と して おわ び いたします。
ク ラ ブ で は当 日ご 出 席 の 酒 井 副 理 事 長 の指 示 に も と
づ き 、 小 島 企 画 委 員 長 名 で ミ ッ テ ラ ソ氏 な ら び に社 会
・民 社 の 両 党 に文 雷 で厳 重 抗 議 し ま し た 。
こ の 件 に関 係 し て ミ ッテ ラ ソ氏 は 十 二月 十 九 日 (月 )
正 午 、 ポ ソ テ ィ オ ソ国 際 局 長 な ら び に秘 書 を と も な い
来 室 し 、 酒 井 副 理 事 長 (藤 本 事 務 局 長 同 席 ) と 会 談 し
て は ま った く 知 ら な か った こ と を 強 調 し、ま た 、こ の よ
ソ氏 は 協 議 の結 果 、 記 者 会 見 は す る が 、 十 七 日 の 首 脳
一、 十 二月 十 六 日 二 十 二時 、東 京 集 会 に出 席 し 、ホ テ
う な 会 合 へ の出 席 を 了 承 し た こ と は な い旨 を 述 べ ま し
会 議 開 催 前 の 日 程 は 疲 労 を 理 由 に断 る と ポ ン テ ィ オ ン
ま し た。
た が 、 ク ラブ な ら び に当 日 多 く の ク ラブ 会 員 に 迷 惑 を
氏 か ら 返 事 。 事 務 局 は こ れ ま で の確 認 の経 過 か ら し て
再 検 討 す る よ う ボ ソ テ ィ ナ γ氏 に要 請 。
かけ た こ と に つ いて は遺 憾 で あ った 旨 表 明 し ま し た 。
な お 、 同 行 し た ポ ンテ ィ オ γ国 際 局 長 な ら び に 秘 書
違 っ て い ま し た の で、 さ ら に詳 し い事 情 説 明 を 両 党 に
ィ オ ン氏 と 検 討 し、 ポ ソ テ ィ オ ソ氏 と合 意 。 し か し 、
一、 十 二 月 十 七 日 早 朝 、 ポ ン テ ィ オ ソ氏 か ら 改 め て
求 め る こ と に し ま し た。 社 会 ・民 社 の両 党 は これ に答
ミ ッテ ラ ン氏 の ホ テ ル 出 発 が 大 幅 に遅 れ た た め 、 事 実
は 一切 発 言 し ま せ ん で し た 。
え て、 .
ミヅ テ ラ ソ氏 と の交 渉 経 過 を 次 のよ う に 文 書 で
(22)
鰭95号
昭 和53年1月10目
第6回
日 本 記 者 ク ラ ブ
新 年 互 礼 懇 親 会 座 興 予 想 ア ン ケ ー
日本 記 者 ク ラ ブで は,1月13日(金)午
1.
の よ うな1年
緩5時30分
ト
か ら開 か れ る 新 年 互 礼 懇 親 会 の 席 上,つ
ぎ
間 の 予 想 ア ソケ ー トを 行 い ます 。 お 楽 しみ くだ さ い 。
この ア ソ ケ ー トは ま った くの 座 興 で す か ら,お 気 軽 に ご投 票 くだ さい 。 当 選 者 以 外 の 方 の 氏 名
2.
や 個 人 成 績 は 絶 対 に 発 表 い た し ませ ん 。
3.
お 寄 せ い た だ い た 回 答 は,投 票 後,1年
間 凍 結 して お き ます 。 そ して 翌 年(昭
和54年)早
票 し,一 番 多 く予 想 の 当 た っ た 会 員(同
点 多 数 の場 合 は 抽 選 で 若 干 名)を,そ
の と しの 新 年 懇
親 会 の 席 上,表
な お,今
々開
彰 い た し ます 。
回(昭 和54年1月
発 表)も,前
年 同 様,予
想 の 全 部 は ず れ た 方 に,「 特 別 賞 」 を 贈
る こ と を 予 定 して お り ます 。
賞 品 は1年
5.
回 答 用 紙 に,回
6.
投 票 権 の あ る 方 は,昭
7.
懇 親 会 に ご 出 席 に な れ な い 会 員 の 方 は,郵 送 に よ り ご投 票 くだ さい 。 そ の 場 合,封
切
4.
後 の お 楽 しみ と させ て い た だ き ます 。
答 ・社 名 ・氏 名 を ご記 入 の うえ,所 定 の 箱 に ご投 票 くだ さ い 。
和53年1月1日
り
「ア γ ケ ー ト回 答 」 と 記 載 の うえ,事
現 在 の 当 ク ラ ブ 会 員 に 限 り,1名1枚
務 局 へ お 送 り くだ さい(締
とい た し ます 。
切 りは1月20日
筒 の表 面 に
必 着)。
取
昭 和53年
予 想 ア ン ケ ー
ト 回 答
用 紙
冫
線
つ ぎ の こ とは 昭 和53年 中 に 起 こ るで し ょ うか 。 い ず れ か 一 方 を 丸 で 囲 ん で
くだ さ い 。 ど の 正 解 も1点
と し ます 。
1.
衆 議 院 の 年 内 解 散 は あ る で し エか 。
(あ る
2.
福 田 赳 夫 自 民 党 総 裁 は,今
(さ れ る
3.
東 京 外 為 市 場 で1ド
4.
年 の 総 裁 選 挙 で 再 選 され るで し ょ うか 。
な い)
され な い)
(あ る
な い)
今 年 中 に デ ノ ミ宣 言 が あ るで し ょ うか 。
(あ る
な い)
5.
ブ レ ジ ネ フ ・ソ連 共 産 党 書 記 長 の 交 替 は あ るで し ょ うか 。
(あ る
な い)
6.
イ ス ラエ ル と エ ジ プ トの 間 で,平 和 条 約 が 締 結 さ れ る で し ょ うか 。
(さ れ る
7.
日本 人(日
(で る
8.
阪 急 ブ レー ブ スは 日本 シ リー ズ 四 連 覇 を 達 成 で き るで し ょ うか 。
9.
10.
本 国 籍)か
ル210円
を 割 る こ とが あ るで し ょ うか 。
ら本 年 度 ノー ベ ル賞 受 賞 老 が で るで し ょうか 。
“ビ ー トル ズ ” フ ル メ ソ パ ーに よ る復 括 演 奏 が 実 現 す るで し ょうか 。
上 野 動 物 鬮 の ラ ソ ラ ソ,カ
ソ カ ソ,待 望 の二 世 誕 生 の 発 表 が あ るで し ょ うか 。
さ れ な い)
(で き る
で な い)
で き な い)
(す る
しな い)
(あ る
な い)
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