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牧草の高位生産に関する試験
IL*Xdif( rohoku ABric: Res.) 2j, 195- 196 -195- (,t978) 牧 草 の 高 位 生 産 に 関 す る 試 験 黒 須 敏 夫 ・ 宇和野 克 己 ・ 高 玉 精 一 (宮 城県畜産試験場 ) High Production of Crase To3hio KuRosu, Katumi UWANO, and Soiichi TAKADAMA (Miァ ●81 PreFectura■ A nina■ I Ilaュ 8try Experi■ 10nt s tat■ on) 化学肥料は基肥に草地化威 (14-17-12%).追 肥に草 1ま え が き アル フ ァル フ ァの飼料 としての品 質が牧草中もっともす 地化成 (20-10-"%)を 用 い た。追肥は刈取後に 5回 に分 けて行なった。造 成時 に消 石灰 をa当 り10″ 各区 に散布 しれ ぐれており,飼 料価値が高 い ことは一般 に知 られてい るが , 6 安定 した栽培技術 が確立 されないためか本県 における栽培 試験経 過 の 相腰 面積は極めて少ない。本試験は アルフ ァル フ ァを主体 とし 播種後 は各区 とも発芽,定 着 が良好であった。越 冬期 間 て,草 種 とllE料 との組合せによる牧草 の高位生産技術 につ いて検討 した。 の気温は平年 より高めに経過 し,積 雪 日数は 日と短 か っ “ たため,越 冬 には支障なかった。早春草勢も良好で ,混 播 2 試 区の 1番 刈は 5月 1,日 に行った。 6月 の気温 は平年 よ りや 験 方 法 や低 く, 日照 も少なかった。単播 区は 6月 11日 に 1番 刈 , 1 マ メ科牧草 としてァルフ ァル 混播 区は 6月 23日 に 2番 刈 を行った。 7月 ,8月 は平年 よ フ ァ(デ ュピィ )。 イネ科牧 草 としてォーチ ャー ドグラス り気温低 く,日 照 も少なかった。 ォー チ ャー ドグラスは 夏 (ア オナ ミ)。 粘 れも見 られず生育は順調であったが, アル フ ァルフ ァは 供試牧草および品種 2 試験 区 の構 成 レフ ァル フ ァ単播 区お よび アル フ ア′ 9月 に入っても降水量多 く日照が少なかったので,生 育 が ァル フ ァ とォ ー チ ャー ドグ ラス混播 区 のお のおのにつ いて やや停滞 した。混播区 は 7月 ″ 日に 3番 メL 9月 6日 に 4 施 1巴 区分 は次の 5通 りと した。 化学月 巴料区, 化学肥 料 と既 番メ 」を行 った。単播区は 7月 2,日 に 2番 刈,9月 6日 に 3 肥併 用 区, 化学 1巴 料 と鶏 ふん 併用 区 観 月 巴区, 鶏 ふん 区 番刈 を行った。 10月 の気温は平年並みに経過 し,降水量 は 各 区 3反 復 ラ ン グム配置。 多 か った。 11月 の 気温 は平年 を下回 り,日 照 も少なく,牧 , 3 播種 は 昭和 50年 9月 19日 に行 った。播 種 耕種 概要 法 は散播 と した。 施肥 量 は表 1に 示す よ うに,基 月 巴 追肥 とも N成 分 で各 区同量 とした。 表 1施 1巴 施 化学 1巴 料区 T]}区 碁 lel)区 菫 P 分 基 月巴 追 月巴 基 肥 厩 追 基 追 肥 07 ‖ 巴 区 鶏 ふ ん 区 l185 験 結 果 利用 1年 目における収 量調査 の結果は図 1, 2に 示す と お りである。混播区 は年 5回 の 刈取調査 を行い,単 播区 は 年 4回 の 刈取 調査 を行 った。刈取調査時 の草丈 に明らかな o35 0425 Q3 差は認め られなかった。生草収量,風 乾収量 とも混播区が 0“ 0154 a39 いずれの施肥 区分にお いて も多収であった。 125 0625 125 混播区 において,生 草収量は鶏ふん区が最も多収で 62, 141 的 /a,次 いで 化学肥料 +鶏 ふん>化 学肥料 +厩 1巴 >化 学 肥料>厩 肥の順であった。風乾収量 で も鶏脇 区 で最 も多 /a,次 いで化学肥料 十厩 肥>化 学肥料 +鶏 ふ 収で ,`25ル タ 厩 125 0“ l14る 鶏 035 0フ 68 51' 0625 125 112 ん>厩 肥 の順 であった。 27 031 076 113 278 協/a,次 いで 化学肥料>化 学肥料十鶏ふん>化 学肥料 + 肥 1% 月 巴 基 月巴 追 月巴 基 丹巴 追 K 125 鶏 厩 った。 4試 量 (り /a) 区 草 の生育 も停滞 したため,11月 19日 に全区の最終刈取 を行 07 07 151 54 単播区 において,生 草収量 は鶏ふん 区で最 も多収で 388 厩 肥 の順 で あっ た。風乾収 量は 鶏 ふん 区で最 も多収 で 7,8 、 り/a,次 いで化学肥料+鶏 溶 ル>化 学肥料>化 学肥料+ 厩 肥 の順 で あ った 。 -1,`― 11月 東 北 農 業 研 究 第 21号 (4978) の晩秋被度は,混 播区 ではいずれの区も,ほ ぼ `00 うであった。単播区では鶏ふん>化 学肥料+鶏 ふん>化 学肥料+厩 肥>厩 肥>fヒ 学肥料の願であった。混播区に おけるマメ科率は単播区における晩秋被度の順位と同様で 囲 1番 刈 口 2番 刈 赳 3番 刈 14番 刈 E5番 刈 (囀 ん 5 む す 口日 混 播 区 日u 単播 区 あった。 び 以上の結果 か ら,単 播区 よ り混播 区で生蔦 収量 ともす (場 /a) 側 ゎ 膨 区 一 料 価 肥 区 一 学 料 図 2風 乾 収 量 ぐれて いた。叉,施 1巴 区分 においては 利用 1年 目でもあ ん区で生育,収 量 り顕著な差は認 め られなかったが,鶏 お、 ともに他の区 よ り勝っている傾向が見 られた。 単播区 において収量が低 か ったのは, 7月 ∼ 9月 にかけ ての多雨 と日照不足 の影響 も作用 したと考 えられる。 今後,経 年 変化,栄 養収量 および土壌成分 に ついて も検 討 して行きた い。