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A Roadmap for Global Manufacturing Excellence

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A Roadmap for Global Manufacturing Excellence
グローバル製造エクセレンス
達成へのロードマップ
NOVEMBER 2012
1
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
目次
概要 ...........................................................
はじめに .......................................................
成功の奥義......................................................
グローバル製造エクセレンスを実現するための三つの柱 ...............
第一の柱:グローバル・オペレーション・プラットフォーム ............
3
4
5
7
8
2 つの重要なコンポーネント: 柔軟性と標準化 .............................. 8
必要となるテクノロジー ................................................ 10
第二の柱: ワールドクラスのサービス企業 ...........................13
グローバル展開において強力なパートナーネットワークを活用 .............. 13
第三の柱: グローバル展開のメソドロジー ...........................14
慣れ親しんだメソドロジーの思わぬ展開 ..................................
効果的なガバナンス ....................................................
モデルから導入へ - コアを確立 ........................................
グローバル展開 -コア メソドロジー ....................................
費用対効果 ............................................................
COE (Center of Excellence) チームによる推進 ...........................
15
16
16
17
18
19
すべてを統合 ....................................................21
導入事例 1 - ロレアル ................................................ 21
導入事例 2- カミンズ ................................................. 23
まとめ .........................................................25
Apriso ソリューションについて ...................................26
ダッソー・システムズ & DELMIA について ..........................27
別表 A: グローバル MOM のロードマップ ............................28
別表 B: Apriso のユニークな機能 ..................................29
本書に記載されている情報は、予告なく変更されることがあります。
© 2009, 2010, 2011, 2014 Apriso Corporation, a Dassault Systèmes company
本書内で説明されているソフトウェア、およびその他のプログラム関連資料は、Apriso Corporation、ダッソー・システムズ、
またはそれらの企業の子会社が著作権を有する業務上の成果物です。All rights reserved.
商標に関する情報
Apriso、CATIA、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、3D VIA、および SOLIDWORKS は、アメリカ合衆国、またはその他の国における、
Apriso Corporation、ダッソー・システムズ、またはそれらの企業の子会社の登録商標です。本書で使用されるその他のすべての商標は、
対応する各社の所有物です。
免責事項
本書は情報提供のみを目的として、明示的か否かを問わず、いかなる種類の保証もすることなく「現状のまま」提供されます。市場性、特定
用途への適合性に関するあらゆる保証、あるいは何らかの提案、仕様、またはサンプルに起因するその他のいかなる保証もなされません。本
書において、明示的か否かを問わず、いかなる知的財産に対するライセンスも付与される、あるいは振り向けられることはありません。
APRISO CORPORATION、DASSAULT SYSTEMES、またはそれらの企業の子会社が提供するすべての製品およびサービスに関して、機能または製品の
更新の現在または将来の入手性について本書の情報を頼りにしてはなりません。APRISO CORPORATION、DASSAULT SYSTEMES、およびそれらの企
業の子会社は、本書に含まれる情報の具体化に関連して、財産権の侵害についての責任を含め、すべての責任を排除します。APRISO
CORPORATION、DASSAULT SYSTEMES、およびそれらの企業の子会社は、本書に含まれる情報に関して、いかなる誤りまたは遺漏に対しても明確
に責任を排除します。
すべての Apriso 製品の詳細なリリース スケジュールについては、ダッソー・システムズの担当者までお問い合わせください。
Dassault Systèmes
301 E. Ocean Boulevard Suite 1200 Long Beach, CA 90802
Tel: +1 562 951 8000
+1 888 400 7587
www.apriso.com
2
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
概要
今日、製造環境のグローバル化がますます推進されています。企業の製造拠点とサプライ
チェーンネットワークは、多様化かつ高度化した顧客ニーズを満たすために、世界中に分
散化されています。そのため最近では、一流企業といわれる企業の多くは正しい製品を正
しい納期に、正しい品質・数量で確実に提供するため、自社の製造プロセスと IT システ
ムをつなげ、グローバル規模で標準化することに注力しはじめています。この「グローバ
ルでの標準化」というゴールを達成するために必要な最初のステップは、グローバル展開
の成功事例を持つ的確なビジネスパートナーを選ぶことです。次のステップは、製造にお
けるビジネスプロセスを可視化、管理化、同期化するシステムを実際に導入し、グローバ
ル規模での製造エクセレンスを実現するオペレーション連携を達成することです。
本書では、製造オペレーション管理(MOM; Manufacturing Operations Management)をグ
ローバルソリューションとして導入する際に必要なIT プラットフォーム上でのビジネスプ
ロセスの統合に関して、最新の有効なアプローチを2件のグローバルソリューション導入事
例に基づいてご紹介します。各企業のIT 担当者および関連業務分野に従事されている方々
への今後の参考としていただけるでしょう。このアプローチでは、企業全体のオペレーシ
ョン効率が向上され、そこから機敏性と競争力も強化されて、グローバルに連携された工
場ネットワークの構築が実現されます。さらに、グローバルレベルで継続的なプロセス改
善を実施する上での機敏性も発揮されるので、このアプローチの価値を短期間で実感して
いただけて、時間が経過するにつれて更にその価値が高まることでしょう。
本書では、はじめにグローバル製造企業に強く影響を与えるハイレベルなマーケット要因
について述べます。成功のために必要な 3つの競合差別化要因をハイライトして、次世代
ソリューションの視点から市場トレンドを検証します。最後に、このビジョンを現実のも
のとするために必要となる企業の内部ビジネスプロセスおよび技術アーキテクチャーの変
更管理を実現するロードマップを提供紹介します。
3
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
はじめに
世界市場はもはや平坦ではありません。今日の産業活動の中心地は、ブラジル、インド、
韓国、ポーランド、タイなどの国々に移ってきています。この市場勢力図の変化は、税金、
エネルギーニーズ、法的規制要件、労働力確保などの要因によってもたらされました。従
来の産業先進国はこれらの要因に対しては不利な立場となっています。
同時に、消費者はかつてなかった程に多様化し、提供される製品の品質やサービスに対し
ても今まで以上に厳しい目をもっています。中流階級が世界の中心となり、その階級にサ
ービスを提供することが、グローバル企業が成長を遂げる最大の機会だといえます。
2008年の世界金融危機以降、資本主義市場の枯渇と信用失墜により、コスト削減、資本投
資の凍結、現金の内部留保といった課題が発生しました。
これらの背景により、企業はコスト削減、生産性向上、オペレーション対応性の向上の視
点から、特に従来のオペレーションを厳格に見直す必要に迫られました。その結果、製造
オペレーションに大きな注目を集めるようになりました。そうした状況下で企業は、本社
および拠点をおく全ての国で、品質、イノベーション、効率性、安全性、環境責任などす
べてのレベルにおいて高い競争力を保っていなければ成功することができなくなっている
ことも認識しています。
4
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
成功の奥義
非常に厳しい経済状況の中、「成功の奥義」を掲げた製造企業が頭角を現しています。こ
れらの企業は、「グローバル全体の製造オペレーションを最適に管理する」という新たな
展望の必要性を強く認識しています。本書では、L’Oréal 社 (以下、ロレアルという) と
Cummins社 (以下、カミンズという) の 2社を例に挙げて成功のために必要な機能を検証し、
両社が製造オペレーション管理のグローバルソリューションを導入する際の煩雑さをどの
ように解消したかを紹介します。
以下は、両社のプロフィールです。

カミンズ – 世界 190カ国でビジネスを展開し、約 80カ所の製造拠点を擁します。
特に BRICs を中心とする新興成長市場での事業拡大による成長を続けるために、
プロセスの一貫性と品質を最重要視して、すべての顧客に常時最高品質水準の製品
を一貫して提供することに注力しています。

ロレアル –世界 130カ国に展開し、約 40カ所の製造拠点を擁します。ワールドク
ラスの企業として、ブランドの一貫性を重視しています。ロレアルでは、高度な品
質水準を保持すると同時に環境保全および各種規制に対するコンプライアンス対応
が必要とされます。
グローバル企業は、今までにないスケールの新たな市場に直面しています。たとえば、ロ
レアルは今後 10年間で 10億人の新規顧客を獲得すると語り、カミンズは新興成長市場で
の売上拡大により、2011年に 180億ドルだった売上高が 2015年には 300億ドルにまで拡大
1
する (CAGR: 年平均成長率 14%) と予測しています。 企業が生き残るためには成長の継続
が不可欠です。売上利益を保ちつつ成長を続け、製造のオペレーショナル・エクセレンス
を持続させて、安定した顧客満足度とブランドの一貫性を維持することが継続的成長のカ
ギとなります。
カミンズ、ロレアルおよびその他のリーダー企業とアプリソが協業してきた中で得た知識
と経験に基づき、グローバル製造戦略の成功に不可欠な4つのスキルセットを以下に記しま
す。
1
2
5

グローバル全体のオペレーション全般の可視化、管理化、同期化
拡張性はグローバル製造企業にとって最大のアドバンテージとなりますが、各拠
点を適切に管理されていない場合には、すぐに負担へと転じてしまいます。成功
するグローバル製造企業は、個々の工場を全社で統合された需要・供給ネットワ
ークの一部として的確に管理し、労働力と顧客サービスを最適化して、正しい製
品を正しい顧客、正しい日時に最小のコストで提供することができる企業です。

イノベーションと新製品の市場導入
イノベーションと新製品が、新規市場の開拓や顧客拡大ひいては企業の成長にと
って最も効果的なツールであることは、「世界で最も称賛される企業」であるア
2
ップル社の例からも明らかです。
新製品販売成功のカギとなるのは、変化に対
する適応力と対応性、そしてプロセス改善です。
“Analyst Day Meeting Presentation” カミンズ,2011 年 9 月 13 日; http://phx.corporateir.net/External.File?item=UGFyZW50SUQ9MTA3MDAxfENoaWxkSUQ9LTF8VHlwZT0z&t=1
詳細はこちらから- “The Building Blocks of Manufacturing Innovation,” http://bit.ly/J7kn1Z
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ

品質および製品の安全性
多くの企業が、海外市場で販売活動や製造活動を行う際の「ソーシャルライセン
ス」の必要性を議論しています。ソーシャルライセンスは多くの場合、実際の法
的ライセンスよりも重要です。グローバル企業がソーシャルライセンスを獲得し
て、維持していくためには、その市場に提供する製品の高い品質と安全性を保証
しなければなりません。なんらかの問題が発生した場合には、効率的にリコール
を行うために必要なトレーサビリティシステムを装備していなければなりません。
さらに、グローバル企業の工場には、「グリーン対応」の設計と運用、地域のコ
ミュニティと環境にネガティブな影響を与えることのないサステナビリティを実
現することが求められます。

プロセス標準化と継続的改善
グローバル製造オペレーションにおけるイノベーションには、機敏性が不可欠で
す。製品が 新たな市場ニーズに適合するまで、製造プロセスを停止させることは
できません。また、新たな販売モデルと新たな原材料要件は、消費者が求める
「次の波」を映しているといえます。そのため、世界的な製造企業には、グロー
バル規模でのプロセス改善を継続して実現する機能が求められると同時に、企業
のベストプラクティスを標準化しプロセスを管理する機能が求められます。
次のセクションでは、次世代製造オペレーション管理 (MOM) ソリューションがこれらの課
題にどのように対応して企業の効率性向上を支援するかについて詳しく検討します。
6
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
グローバル製造エクセレンスを実
現するための三つの柱
業界の先端をいく 製造オペレーション管理 (MOM) ソリューションはグローバル製造企業
を成功に導くため、テクノロジー、サービス、そしてベストプラクティスをもたらす構造
的なアプローチを提供します。ダッソー・システムズの DELMIA Apriso ソリューションは、
過去 20年以上にわたる経験と実績によって培われたものであり、次に挙げる 3本の柱を掲
げています。(下記、図1参照)
1. グローバル MOM ファウンデーション
複数拠点間で標準化されたプロセスセットを使い、容易に導入、更新、展開する
ことが可能。Apriso ソリューションは、製造管理、品質管理、倉庫管理、保守管
理、従業員管理のオペレーションをプラットフォーム的に実行するアプリケーシ
ョン・セットです。
2. ワールドクラスのサービス企業
豊富な業界知識と複数拠点での導入成功をもたらすベストプラクティスと、10年
以上の製造ソフトウェアソリューション提供の実績に基づく充実したパートナー
ネットワークを提供。
3. グローバル展開のメソドロジー
製造プロセスを容易に複数拠点へ同時に導入展開できるため、導入期間短縮やコ
スト削減を可能にし、複数拠点導入時の煩雑さも解消。
これら3つの柱の個々のアプローチの詳細については次頁から解説しています。
図 1: グローバル製造の成功に貢献するアプリソの 3 つのユニークな特性
7
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
第一の柱:グローバル・オペレーシ
ョン・プラットフォーム
Apriso ソリューションは、製造オペレーション管理 (MOM) のエンタープライズプラット
フォームとしての役割を果たします。Apriso は、製造企業がどの拠点からでも標準化され
たビジネスプロセスを容易に開発~モデリング~テスト~展開ができるような、テクノロ
ジー基盤で構成されており、構築されたプロセスを必要に応じて容易に変更する柔軟性も
提供します。製造管理、品質管理、倉庫管理、保守管理、従業員管理など、製造現場で必
要なあらゆる機能を提供するアプリケーション・セットです。Apriso の機能は複数拠点に
またがって展開、管理することができるため、グローバル規模での製造オペレーションの
可視化、管理化、同期化を可能とし、効率的なオペレーション管理を実現します。さらに、
PLM、ERP、SCM などのエンタープライズアプリケーションとの相互連携が可能で、ビジネ
スプロセスやワークフローをこれらのシステムと共有することができます。
2 つの重要なコンポーネント: 柔軟性と標準化
ベスト・イン・クラス企業の MOM ソリューションには、グローバルプロセスの柔軟性およ
び標準化という2つの要素が必要です。「柔軟性」は、最新の市場状況、行政規制および
社内での継続的改善の実施などに対応するために頻繁に変更されるプロセスを管理するた
めに必要不可欠です。また、多くのグローバル製造企業は多様な製品を製造するために枝
分かれした多数の部門を抱えています。多様な製造方式をサポートするためにも、柔軟性
が必要とされており、グローバル MOM プラットフォームは、ハイブリッド方式と同様、個
別のバッチプロセスの実行をサポートしなければなりません。さらに、反復型生産から受
注生産(MTO) や受注設計(ETO) までの生産方式に対応したサポートも必要です。Apriso は、
これら企業が要するあらゆる特性に対応できる柔軟性をもってサポートします。Apriso ソ
リューションのもつ柔軟性で対応できる主要な特性は以下の通りです。

Apriso ソリューションに組み込まれたテクノロジー基盤に基づき、いかなる生産
方式のプロセスも設計する柔軟性

マルチレベルな製品構造と梱包要件に対応する柔軟性 ― 豊富な部品表 (BOM:
Bill of Materials) モデルの提供

代替品、半製品や副生産物の管理も対応

発散型製造と集約型製造の管理も対応

プロセス段階ごとでの材料統合の管理も対応

マルチレベルでのユニットタイプ (バッチ、シリアル、ロット、バルク、パレッ
ト、コンテナ、ライセンスパレットなど) の管理にも対応
一方、「標準化」は、製品がどこで製造されようと、一貫した製品品質やサービスの提供
に必要です。この必要不可欠な標準化という特性をサポートするため、グローバル MOM ソ
リューションには拠点間でのプロセス共有など複数拠点にまたがるオペレーション管理の
機能が求められ、また、各オペレーションのデータは、どの工場からでもアクセスできな
8
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
ければなりません。各拠点のローカル時間や言語をサポートする機能も同様に重要です。
グローバルプロセス標準化
Apriso グローバルプロセスマネジャー (GPM) は、Apriso ソリューションに含まれるグロ
ーバル規模で複数拠点のプロセスを管理・制御するアプリケーションであり、製造エクセ
レンスの達成に貢献します。GPM はすべての製造拠点間のベストプラクティスを調整、強
化、施行し、平均的な比率として 85% の共有プロセスと 15% の各工場独自のプロセスを
管 理 し ま す 。 こ の 機能 は 、 シ ッ クス シ グ マ や Apriso の「 中 央 管 理 (COE; Center of
Excellence)」 という定義に従って、ベストプラクティスの継承をサポートします。
Apriso GPM アプリケーションは、プロセス変更を集中管理する際の煩雑さを解消し、マス
ターデータやプロセススペック (ルーティング、オペレーション、作業指示書、記録文書、
品質計画など)、ERP などの外部システムとの統合マッピング、マシン統合ロジック (個別
の工場に依存しないもの)、KPI 測定、およびその他の管理にかかる負荷を軽減します。
エンタープライズ製造インテリジェンス
製造企業がグローバル MOM ソリューション導入の最大の理由として「拠点間のプロセスの
一致」が挙げられます。続いて、「データ保全」、「パフォーマンス測定の一貫性」、
「精密な材料トラッキングとトレーサビリティ」が挙げられます。Apriso のアプリケーシ
ョン・セットには、複数拠点におけるオペレーショナル・エクセレンス、継続的改善、グ
ローバル可視化、ひいては製造とビジネス目標の一致までを支援するグローバルソリュー
ションスイートが含まれています。中でも、Apriso 製造プロセスインテリジェンス (MPI)
は、グローバル・オペレーションの可視化と分析機能を提供します。さらに、Apriso のグ
ローバル トレーサビリティ (G-TAG) ソリューションは、エンタープライズおよびサプラ
イチェーンパートナーにまたがるグローバル品質管理機能を提供します。3
Apriso MPI はアウト・オブ・ボックス (すぐに利用可能) な統合製造インテリジェンスソ
リューションとして、Apriso 内で収集したデータの価値を高めます。MPI は既存のビジネ
スインテリジェンス (BI) ソリューションを補完する役割を果たすもので、ユーザーは分
析結果の表示とインタラクションのインターフェースとして、Apriso、Microsoft Excel
またはその他の BI ビューアを選択できます。グローバルに分散化されたビジネスプロセ
スに分析結果を組み込み、分析された情報のレスポンスタイムを(ポストイベントの分析と
比較して)高速化することができます。MPI にはプリパッケージのインテリジェンスパック
が含まれており、製造オペレーションの多様なコンポーネントでの分析が可能です。各イ
ンテリジェンスパックには ETL ツール、キューブ、数百種類の KPI、レポート、ビュー、
ダッシュボードなどのセットが含まれています。インテリジェンスパックは、プログラミ
ングやコンフィギュレーション、データ操作不要ですぐに使用開始することができます。
完全ローカライズおよびタイムゾーンと言語のサポート
Apriso はマルチ言語をサポートし、コンテンツ管理機能を含んでおり、最高レベルでのプ
ロセス展開から拠点毎のローカルカスタマイズやタイムゾーンに至るまで、あらゆるロケ
3
9
G-TAG の詳細につぃては本文書のスコープ外となるため、本書では取り上げません。詳細については web サイトからご参照くださ
い。 http://www.apriso.com/solutions/global_trace_and_genealogy.php (リンク先英語)
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
ーションで動作します。すべての日付とタイムフィールドは UTC または GMT フォーマッ
ト に 変 換さ れ、 オ ンザ フ ライ 変 換で あら ゆ る地 域 に対応 し ま す。 テキ ス トは す べて
Unicode (UCS-2、UTF-8) で蓄積され、データベースもマルチ言語に対応しています。ユー
ザーインターフェースのビルトインのトランザクション機能と関連文書およびトレーニン
グ資料が提供されているため、アイコンやグラフィック、その他の機能を、ローカルでの
ニーズにあわせて容易にローカライズすることができます。
プロセスの柔軟性と標準化の重要性にかかわる詳細と、これらの機能がグローバル MOM ソ
リューションにおける重要機能である理由については、別表 A (27ページ)の表に記載して
います。多様なグローバル MOM ソリューションと、Apriso のベスト・イン・クラスのシ
ステムとの違いについても、別表 A をご参照ください。
グローバルプロセスの柔軟性および標準化の重要性を理解すると次には、これらの機能が
どのようにもたらされるのがベストであるか、という疑問がわいてきます。その答えは、
グローバル MOM ソリューションが採用しているテクノロジーの中にあります。次のセクシ
ョンでは、グローバル MOM ソリューションに必要となる重要なテクノロジーについて説明
します。
必要となるテクノロジー
製造ソフトウェアソリューションの価値は、その設計構造と採用されているテクノロジー
によって決まります。Apriso のグローバル MOM ソリューションが、オペレーションの柔
軟性とプロセス標準化をもたらすことができるのは、以下のキーテクノロジーを採用して
いるためで、導入・展開作業も迅速に行えます。
独自のビジネスプロセス管理 (BPM) 機能
BPM 機能を備えているとされる MES システムにおいて、単純なグラフィックツールと現実
的にエンド・ツー・エンドにプロセス改善を実現するには不十分な限られた機能のみが提
供されているケースが多くみられますが、Apriso は、製造工程の細部まで熟知した独自の
BPM 基盤を備える真の製造実行管理ソリューションです。その違いは実に大きく、Apriso
は製造機器、ERP 連携、バーコードスキャンシステム、部品トラッキング、およびその他
の製造管理や物流管理の細部にいたるまでの豊富な知識をベースに構築されています。
Apriso は 独自のBPMに基づいてパッケージ化されたすぐに実行可能なビジネスプロセスフ
ローや、関連するデータモデルやビジネスコンポーネント、ユーザーインターフェース・
ガジェット、その他外部システムとのインターフェースを提供します。その結果、ビジネ
スアナリストや工業エンジニアがグラフィック・モジュラーを使って自分でプロセスを設
計することが可能です。そのため、変更や継続的改善をより機敏に、コスト効率よく導入
することができます。
Apriso 独自の BPM は、グローバルソリューションには必須のローカル設定を行う際にも
非常に有用です。拠点ごとにIT 専任者の介在なく迅速にプロセス変更を実行することがで
きます。従来型のシステムは、精度の荒い大規模なブロック単位での導入が必要で、多様
10
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
BPM の定義
ビジネスプロセス管理
(BPM) は、「プロセス管
理による企業パフォーマ
ンスの管理」と定義する
ことができます。あるい
は、BPM は、常に複雑化
を増し変化を続ける環境
の中でビジネスプロセス
の評価と継続的な改善に
よって企業パフォーマン
スを向上させる方法を見
出すための管理メソッド
ともいえます。
な製造プロセスの詳細に対応する柔軟性に欠けていました。Aprisoの BPM アーキテクチャ
ーでは、粒度の高い再利用可能なオブジェクトを設計し、ローカルの製造ニーズにあわせ
て特殊化が必要な場合でも的確に対応が可能です。右の図 2をご参照ください。
統合製造データモデル
Apriso のグローバル MOM ソリューションは、統合データモデル (UDM) を採用し、オペレ
ーション全体のデータとプロセスを連携させて、あらゆる製造オペレーションに一元化さ
れた「唯一の真実」 (single version of the truth) を提供します。つまり、ユーザーが
どの Apriso アプリケーションをどこで使用しようとも、常に製造エンタープライズで統
一されたデータモデルを活用できるのです。
ある工場では Apriso 製造管理と倉庫管理を使用し、他の工場では製造管理および品質管
理を使用することもできます。世界中の 80カ所に拠点が点在するような環境でも、Apriso
のアプリケーションをそれぞれ自由に組み合わせて利用することができます。Apriso を採
用すれば、着実に、一元化されたデータモデル「唯一の真実」の入手が実現されるのです。
共通の統合データモデルではデータベースを相互にマッピングする必要も、多様なオペレ
ーションを統合するために時間を費やす必要もないため、プロセスの開発および保守をよ
り簡単に行うことができます。関連するすべての製造情報はひとつの統合されたデータベ
ースに格納されます。Apriso は本質的に統合されたアジャイル・ソリューションであり、
単一の工場内あるいは複数拠点間でのオペレーション連携がサイロ化されたり、障壁が発
生することがありません。また、統合データベースにより、Apriso と ERP や PLM などの
エンタープライズシステムとの連携も容易に実現されます。
サービス指向アーキテクチャー (SOA)
3つめに挙げられる重要なテクノロジーは SOA です。SOA テクノロジーにより、エンド・
ツー・エンドのビジネスワークフローを内部システム間のみならず、ERP、SCM、PLM、工場
管理とデータ収集 (SCADA; Shop-floor Control and Data Acquisition)、その他の外部シ
ステムと連携させることができます。 その結果、トラッキングとトレーシングや継続的な
改善が可能なエンド・ツー・エンドのビジネスプロセスを活用し、製造オペレーションと
エンジニアリングおよび計画機能を連携させてハイレベルな製造エクセレンスを実現する
ことができます。
Apriso には SOA テクノロジーが組み込まれているため、Web 同様すべてのアプリケーシ
ョンとシンプルに接続し連携するアーキテクチャーが実装されています。Apriso は SOA
コンポーネントをサポートしており、Web サービスを利用した外部機能の使用が可能です。
Apriso の基本的なシステムアーキテクチャーに基づき、サードパーティのシステムから
Apriso の機能を呼び出したり、あるいは Apriso アプリケーションから他システムの機能
を呼び出すことができます。それによってオペレーションの利点として、たとえば、ある
アイテムの在庫が少なくなっていることを Apriso 倉庫管理機能が検知し、取引先を呼び
出して補充のための発注書を自動的に発行することができるなどの機能が挙げられます。
Web サービスを利用して委託生産や品質管理工程、保守管理を Apriso に完全統合して容
11
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
図 2: Apriso 独自の BPM アー
キテクチャーにより、細かい製
造要件に適合する精度の高いオ
ブジェクトの再利用が可能
易に呼び出すことも可能です。
Apriso の MOM プラットフォームはコンフィギュレーションベースのビジネスプロセスの
構築・展開の機能により、グローバルまたは個別工場のいずれのレベルにおいてもオペレ
ーショナル・エクセレンスの迅速な実現を支援します。これにより、製造企業が高い競争
力と差別化を保つための継続的なプロセス展開を支援します。しかしながら、このテクノ
ロジーは的確に設定および導入されなければ効力を発揮できませんが、DELMIA Apriso の
ワールドクラスのプロフェッショナルサービスチームおよびパートナーネットワークが、
設定から導入までを支援します。
12
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
第二の柱: ワールドクラスのサー
ビス企業
エンタープライズソフトウェア ソリューションの導入パートナーを選定する際には、豊富
なグローバルソリューション導入の経験を持つパートナーを選ぶことが重要です。たとえ
ば複数拠点でのビジネスプロセスの同期化など、企業によって、またタイミングによって、
様々な課題を解決する必要があります。充分な導入経験のないソリューションプロバイダ
ーが導入を行った場合、間違いなくプロジェクトの遅延、ソリューション利点の未活用、
不要なコストの発生などの問題が発生します。
2013年、Apriso はダッソー・システムズに加わり、グローバル MOM 導入における揺るぎ
ない業界リーダーとして、世界中で多くのお客様が 30カ所、中には 50カ所を超える拠点
で Apriso を稼動させています。DELMIA ブランドの一員として、プロフェッショナルサー
ビスチームは、世界最高クラスの大手企業を含む約 100社近いグローバル製造企業に対し
て、サービスを提供しています。
Apriso のお客様は、自動車、航空宇宙&防衛、医療機器、梱包材、消費財など、多種多様
な業界にわたっています。これらのお客様は多様な製品を効率的に製造し、製造の機敏性
と精度を向上させるために、Apriso ソリューションを採用されました。ロッキード社、ハ
ネウェル社、ヴァレオ社、ボンバルディア社、サンゴバン社などの企業は、グローバル製
造およびサプライチェーンオペレーションに Apriso を導入して、競争がより激化し、各
種規制が厳密さを増している今日の製造企業の中でビジネスの拡大を続けています。
グローバル展開において強力なパートナーネットワークを活用
Apriso は、世界中で強力なパートナーネットワークを構築しています。グローバル製造オ
ペレーションでは、拠点毎に様々なローカル要件に対応したカスタマイズが必要ですが、
過去 10 年にわたって、ワールドクラスのパートナーとの確かなネットワークを構築してき
ており、世界 45 カ国以上においてシステムインテグレーターと良好な関係を築いています。
多岐の分野にわたるパートナー企業は、それぞれ、Apriso の BPM 機能を効果的に活用して
各地域で迅速に展開した実績を持っています。Apriso の導入パートナーについては、右の
図 3 をご参照ください。ダッソー・システムズの MOM ソリューション導入におけるパート
ナー戦略は、以下の 5 つの重要なコンポーネントをベースに築かれています。
13

グローバルエンタープライズにおける導入成功実績

既存のパートナーネットワークにおける長期にわたる連携 ― 新しく開拓する地
域、各業界、市場におけるそれぞれのパートナーのプラクティスを拡大

Level 1 から Level 4 (ISA 95 モデルでの区分による)の IT システムランドス
ケープにおける強力なコンピテンシーを持つパートナー

長期サポートを前提にしたグローバルカバレッジと広範囲の導入機能を提供する
パートナー

パートナーとその役割を選択する製造企業への信頼
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
図 3: DELMIA Apriso の経験豊富な
パートナーシステムで導入を確実に
成功へ
第三の柱: グローバル展開のメソ
ドロジー
エンタープライズ IT システムをグローバル展開するために、慎重に計画を立て、すべて
の目的が満たされるように管理する必要があります。何か問題が発生するとしたら、グル
ープのコンセンサスを得ようとする最終調整中に、問題が噴出すケースが非常に多いです。
そのようにならないために、プロジェクトマネージャーは、最良のソリューション導入に
向けた関係者のコンセンサスの一致を図るためにバランス調整をしなければなりません。
このようなソリューションの導入は通常以下のステップで開始されます。

プロジェクトチームを招集

適切なゴール、合否基準、テストシナリオを作成

要件を収集し、ビジネスプロセスを文書化

プロジェクト管理計画を作成

品質保証および変更管理プロセスを作成

社内スタッフにテクノロジートレーニングを実施、ノウハウを移転
プロジェクト開始当初は、全員が積極的に最初の拠点での作業を開始します。最初の拠点
での経験に基づいて新たな課題が生じ、プロジェクトのスコープについての議論が引き起
こされます。最初の拠点で導入が実施されると、チームは二つめの拠点に掛りますが、こ
こで問題が顕在化してきます。新たな機能やプロセスが見出され、最初の拠点における実
績がエンタープライズ全体に展開するためのテンプレートとして適切でないとの判断が生
じる場合が多々見受けられます。次の拠点での運用が開始されると、この問題がさらに悪
化し、導入全体が中断または中止となるような大きな問題へと発展してしまいます。4
このような導入時の問題は、ビジネスルール、データ概念、権限管理、意思決定部門など
を考慮しなくてはならないため、バラバラな組織体系ではますます複雑になります。その
ため、導入前に、ビジネスユニットをマイグレーションや統合しておくことが求められま
す。5
エンタープライズ製造ITシステムを導入する際に、導入先の拠点は世界中に分散している
ため、こうした試みが活きてきます。このようなプロジェクトの典型例として、最初の拠
点では順調だったのに、二つ目の拠点で何か問題が生じることがあります。新しい機能や
プロセスが、最初に展開した際は、全拠点で問題なく実行できるだろうと思っていた前提
が覆ってしまう、ということです。新規で稼働させる際には、こうした問題は、どんどん
大きくなり、プロジェクト全体に影響を及ぼす可能性があります。
4
5
14
Brown, C., and I. Vessey, "Managing the Next Wave of Enterprise Systems: Leveraging Lessons from ERP," MIS Quarterly
Executive, 2(1), 2003
"Requirements Engineering for Cross-organizational ERP Implementation: Undocumented Assumptions and Potential
Mismatches" (PDF); University of Twente; retrieved 2008-07-12
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
慣れ親しんだメソドロジーの思わぬ展開
先に述べた導入・展開時の問題は、大企業がエンタープライズ全体で一貫したプロセスを
構築する際によく起こる二つの問題を含んでいます。一つ目は、一度で完璧にするといっ
た思考をぬぐい、プロセス変更の対応を容易化できるアジャイルなITインフラストラクチ
ャーであるか、です。二つ目は、プロセスの他拠点適応の容易性です。これら二つの要素
が揃えば、製造ITシステムは、プロセスの改善が一度認識されたら、導入中もしくは導入
後に、作成~修正~継続的改善するべきビジネスプロセスの流れができるため、その後の
アップデートを素早く容易に展開していくことが可能です。
“コア・フットプリント”の構築は、ベスト・イン・クラスとみなされるビジネスプロセ
ス・セットの認識とそのセットの拠点展開を実行するエンタープライズソフトウェアを導
入する際に広く受け入れられている手法です。Apriso のお客様は、こうした“コア”アプ
ローチを導入時に採用し、問題なくエンタープライズ展開において成功を遂げています。
さらに、Apriso のネイティブなBPMアーキテクチャーを活用することによって、直感的で
役割ベースなユーザーインターフェース上から、容易にプロセスを作成することができま
す。マルチ言語対応で、複数のデバイス上からでも操作可能です。Apriso グローバルプロ
セスマネジャー(GPM)は、一度新規プロセスが作成されたら、容易にパッケージ化し、各拠
点へ即座の展開を実行します。
これらの機能により、最初の拠点での導入時に、今後のプロセス改善を容易に実行してい
くために必要なナレッジを蓄積できます。一度、最初の拠点が稼働したら、あとは流れに
沿って二つ目の拠点へ問題なく取り掛かることができます。拠点ごとの要求によって、プ
ロセス全体を適用、もしくは全く適用しないというケースもあります。さらに重要な点と
して、プロセスが必要時にいつでも容易に共有化できるようになることで、いつでも修正
可能となり展開時のストレスが軽減されるだけでなく、最初の工場への最適な展開を懸念
する必要もなくなるため、迅速な展開が促進されます。こうしていくことで、今後の継続
的プロセス改善につなげるためのプロセスの標準化の基盤ができ、ビジネスプロセスの高
度な一貫性が拠点間で維持・継続されるようになります。
稼働拠点が増えるにつれて、再利用可能なプロセスの領域が増えていくため、導入にかか
る工数は劇的に減っていきます。このコアアプローチを採用することによって、従来型の
アプローチに比べてより迅速かつより低コストで導入を実現することができます。Apriso
プロフェッショナルサービスあるいはそのパートナーが導入を行わない場合でも、ユーザ
ーはこのメリットを享受できます。図 4では、様々なローカル修正を実行してきたコアシ
ステムを活用した展開例を示しています。
15
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
図 4: 進化し続けるコアシステムで一貫性のあるプロセス構築
効果的なガバナンス
この展開モデルを確実に成功させるためには、強力なガバナンスおよび監視システムが重
要になります。Apriso は数多くのお客様の成功実績をベースにガバナンスコミッティの設
立を提唱しています。ガバナンスコミッティは「ベストプラクティス」を特定、管理し、
プロセス標準化の管理、プロセスのセキュリティ管理、変更管理、多拠点の製造工場への
展開などを管理します。プロセス標準化は各種規制への対応やリスク管理の観点からだけ
でなく、安定した製品品質の提供を維持するためにも重要です。ガバナンスコミッティに
は、製造、財務、品質、エンジニアリング、経営管理など、多様な分野をそれぞれ代表す
るメンバーが必要です。
また、ガバナンスコミッティには 最低1人はローカルレベルの責任者がふくまれている必
要があります。多くのガバナンスコミッティには、通常最初の導入先となりその先もコア
プラントとなる、トップレベルのパフォーマンスを記録している工場からの代表者が含ま
れます。ガバナンスコミッティに多様なスキルが集約されていることで、より優れたコア
モデルが構築され、組織内の受入や賛同が得やすくなります。
モデルから導入へ - コアを確立
コアモデルの初期開始ポイントが設計され承認されると、Apriso は、グローバルプラット
フォーム (BPM、ERP や工場設備、RFID などへのインターフェース等) および製造オペレ
ーションにおける幅広い実績を活用して、製造企業のチームと一緒に導入プロセスを開始
します。最初のモデルを導入する流れの中で重要な段階の一部を以下に挙げます。

16
迅速なプロトタイプ化
このステージでキーとなる機能は、モデリング、ブループリント、および迅速な
プロトタイプ化機能です。ユーザーインターフェースが設定され、ユーザーシナ
リオとユーザー要件が満たされているかをすばやく検証します。何度も確認され
ているとおり、ここでの要件を的確に理解し定義することは難しく、特にプロセ
スが複雑で「正しい」方法の定義が重視される場合には非常に困難です。Apriso
のアプローチでは、プロトタイプ化は設計段階で行われ、ビジネスロジックのプ
ログラミングは不要です。プロセスは必要なレベルで詳細に設計され、既存プロ
セスや Apriso が提供するプロセステンプレートにリンクされます。その結果、
カスタム化されたユーザーインターフェースに小規模な修正がすばやく加えられ、
プロセス設計の非常に早い時点で関係者がユーザーインターフェースをテストす
ることが可能となります。この容易な操作性が、IT とビジネスラインのユーザー
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
との協調をスムーズに進め、ひいてはビジネスの機敏性が向上されます。

初期導入
Apriso は、初期導入をひとつの拠点または最小限の範囲にしぼって、実施するこ
とを推奨しています。ここでの成功が全体の成功の礎となることから、初期導入
は非常に重要です。アプリソの過去の経験によると、多くの製造企業は、最も成
功の可能性が高い工場を初期導入先として選択します。過去の実績、工場のリソ
ース、経営チーム、コア展開とガバナンスコミッティへの参加度合いなどの要因
で決定されます。

ロールアウトキット
Apriso は初期展開の一部として、すべてのステップの文書化を支援します。文書
化により、その後のロールアウトにおける進行手順が確立されます。この文書は
ロールアウトキットとしてとりまとめられ、その後のロールアウトに必要な情報
として活用されます。ロールアウトキットには一般に以下の内容が含まれます。
ソフトウェアの設定、提供されるインターフェース、フォーム、レポー

トおよびコンバージョン
ソリューションおよびインターフェースの検査

サーバ、ディスプレイ、インターフェースの完全なスペック

予定している本番ハードウェア環境

トレーニング資料

ロールアウトキットは各拠点での導入の際に明確で正確なガイドラインとなるよ
う、できるかぎり完璧で詳しい情報として作成されます。ロールアウトキットに
より、意志決定プロセスが能率化され、複数拠点でのロールアウトにかかる工数
が短縮します。たとえば、各拠点で個別に局所的に導入が行われた場合、あらゆ
る意志決定が複雑になり時間が浪費され、的確なサーバを選択し設定を行うため
だけでも数週間が費やされます。ロールアウトキットを活用することで、そのよ
うな個別の決断が不要となり、導入チームはロールアウトキットに記された指示
にステップバイステップで従うことで、スムーズなインストールとテストを実施
することができます。
グローバル展開 -コア メソドロジー
コアモデルが確立されロールアウトキットが作成されると、通常よりもはるかに早いペー
スで工場を稼働させることができます。企業によって詳細は異なりますが、最初の工場で
のロールアウトは 6カ月から 9カ月の期間で完了されます。通常、その後は 1カ月に 1、2
カ所以上の拠点で導入が実施されます。下の図 5では、典型的な複数拠点展開アプローチ
を示しています。
図 5: 迅速かつ低コスト、短期間で実現するコア展開
17
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
費用対効果
稼働する工場が増えれば増えるほど、導入コストが着実に削減され、逆に展開スピードが
上がっていく点に着眼ください。これは、ロールアウトチームに経験が蓄積され、過去の
成功事例が活用されることに所以しています。図 6は、前述を説明しているグラフです。
図 6: Apriso と従来の MES における各拠点展開にかかるコスト比較
また、プロセスのベストプラクティスを共有化するソフトウェアシステムを活用したコア
展開メソドロジーは導入に投じた費用対効果を高めると云えます。展開するにつれて、ベ
ストなプロセスや機能の選別における幅が広がっていきます。言い換えれば、新たに稼働
拠点が増えるたびに、生産性の高いプロセスを見比べる機会ができ、無駄の排除に繋がっ
ていきます。プロセスの拠点展開を基に収集した知識や経験は、エンタープライズ全体で
共有化することができるようになり、Apriso ソリューションの導入におけるコスト効果も
向上していきます。
18
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
COE (Center of Excellence) チームによる推進
標準化されたロールアウトが迅速に実施された後には、継続的改善をサポートする組織的
なフレームワークの構築が必要となります。実際には、継続的改善のプロセスはロールア
ウ ト と 同 時 進 行 的 に 展 開 さ れ ま す 。 最 初 の 工 場 が 稼 働 す る と 、 COE (Center of
Excellence;中央管理) チームが展開と最終的な成功のカギを握ることとなります。COE の
ガバナンスモデルは最初のプロジェクトのモデルと似通っており、その目的のみが異なり
ます。すなわち、標準化プロセスの継続的な展開と、改善点の検知とテスト、改善の導入
を監視することです。継続的あるいはロールアウトの完了後になるかは展開モデルにより
ますが、企業トップのCEO は最終的には変更管理の責任者となり、世界にまたがる製造オ
ペレーションのベストプラクティスの最高管理者となります。
一般的に、COE は多くの専門分野にわたるエキスパートで構成されたチームとなり、
Subject Matter Experts あるいは SME とも言いあらわされます。COE の最初のグループ
はガバナンスチームで、プロセス管理者で構成され、必要なプロセス変更を特定し展開さ
せる役割を果たします。頻繁に各工場に出向き、多様なビジネスニーズと制約事項の理解
を深めます。次のグループは、IT スペシャリストで構成され、プロセス管理者の決定に基
づいて各工場への実際の変更の適用やテストを行います。両チームは常に協調し、各工場
のユーザーベースでプロセス変更を実施しなければなりません。
COE を設立する利点として以下が挙げられます。

エンタープライズ全体でベストプラクティスの一貫性を確立。品質、効率性、
生産性を向上

エンタープライズへのベストプラクティスの展開を促進、早期 ROI 回収を実現

ビジネス継続性およびシステム利用範囲・活用方法を改善

各部門間のビジネス連携を強化

分析および改善のプロセスメトリクスにより一貫性を向上

TCO を削減
Apriso ソリューションは、この COE 体制自体をも最適にサポートするユニークなプラッ
トフォームです。前述した Apriso グローバルプロセス管理 (GPM) モジュールは、各工場
でのベストプラクティスの監視および展開を支援する機能を提供します。次ページにある
図 7に示すとおり、Apriso GPM はグローバルで標準化されたプロセスをシームレスに展開
し、グローバルで一貫したオペレーションを実現します。継続的改善のイニシアティブは
工場間に自動的に導入され、エンタープライズ全体でのプロセス改善が実現されます。さ
らに、GPM のプロセス統合機能により、プロセスの特定のバージョンを特定の工場で実行
させるように管理することもできます。
19
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
GPM および Apriso の MOM ソリューションにより、以下が実現されます。

グローバル複数拠点で、一貫性のあるプロセスを展開

各ビジネスプロセスのリビジョン管理を向上

ビジネスプロセス変更を担う権限管理のセキュリティを向上

プロセスを稼動させることのできる担当者を管理

各サイトで実行されているプロセスのバージョンをトラッキング
COE で管理されたベストプラクティスは日常的に収集され、継続的改善につなげられます。
一般に、Apriso サーバは COE に設置され、各製造プロセスの「ベストプラクティス」と
継続的改善が構築されます。テストプロセスが構築され、GPM を介してフィールドに製造
プロセスが展開されます。このシステムはベストプラクティスを単にトップダウンで配布
するだけではなく、フィールド外で作成されたプロセス改善を検知する機能も備えていま
す。プロセス改善を検知すると、GPM は該当するプロセスを COE のプロセスリポジトリに
格納し、エンタープライズのどこにでも展開します。
図 7: COE (Center of Excellence)チームが収集し共有した継続的改善プロセスにより、製造ベストプラクテ
ィスの利点をすべての拠点で実行可能
20
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
すべてを統合
Apriso は、前述で定義した製造における 三本の柱のすべてに対応する唯一のグローバル
MOM ソリューションです。製造オペレーション管理のプラットフォームベースのアプロー
チと、ソリューションの導入を成功に導く優れたチームの組み合わせにより、最後の工場
でシステムが稼働開始した後でも存続する戦略的優位性をお客様にもたらします。以下に、
三本の柱を活用し、短期間で製造オペレーション管理を現実に成功させたグローバル製造
企業 2社における導入事例を紹介します。
導入事例 1 - ロレアル
ロレアル社 (L'Oreal SA、以下、ロレアルという) はパリに本拠を構えるコスメティック
企業で、2010年には全世界で売上 195億ドルを達成しています。2003年から 2004年にかけ
て、ロレアルはグローバル ERP プラットフォームへの戦略的投資を決定しました。この決
断の主な背景として、独自システムを中心とした既存の IT システムでは成長を続けるビ
ジネスを支えることができないとの判断が挙げられます。この導入では、地域ごとにビジ
ネスプロセスの再構築とレガシーシステムの一掃ができることを重視されていました。
ロレアルにとって、グローバルで ERP システムを導入するとの決断はとりたてて目新しい
ものではありません。実際、同様の導入をした消費財メーカーもたくさんあります。ロレ
アルでのシステム変更を特長づけているのは、ERP システムと並行してグローバル MOM シ
ステムの導入が計画された点にあります。ロレアルは検討を開始してすぐ、一般的な見方
に反して、ERP システムだけでは製造工場の適切な管理が難しく、専用の MOM ソリューシ
ョンが必要であることを認識しました。
いくつかの競合ソリューションの評価を経て、ロレアルは、Apriso を 37カ所に及ぶすべ
ての工場を管理するグローバル MOM 標準のソリューションとして採用することを決定しま
した。2006年、ロレアルはパイロット工場として選んだベルギーの工場でシステムを稼働
させ、その後すぐに北米でのパイロットシステムを運用開始しました。
COE ( Centers of Excellence;中央管理 )
ロレアルが採用したユニークなアプローチのひとつとして、プロセスを管理する COE チー
ムを設置したことが挙げられます。このチームはロレアルのオペレーション部門、IT 部門、
某グローバルコンサルティング会社と Apriso のスタッフで構成されたクロスファンクシ
ョンのチームです。現在、COE は北米とヨーロッパに設置され、プロセス導入をリードし、
工場間のビジネスプロセス標準化を確実に実現する役割を担います。導入の結果、ロレア
ルのプロセス標準化は 95~ 99% という非常に高いレベルで実行されています。工場によ
って異なるプロセスは、各地域の法規制に基づくものや、在庫をどのようにピックアップ
して配送するかなど、工場固有の条件に基づくもののみです。
21
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
COE を確立し、拠点ごとに高度に標準化された導入を実現することで、ロレアルの ERP お
よび Apriso ソリューションの導入はわずか 9カ月で完了されました。現在はヨーロッパ
と北米での導入が完了され、ラテンアメリカでの導入も進行しています。その後は、アジ
アおよびインドの工場への展開が予定されています。本書が作成されている時点で、ロレ
アルは全 37カ所の工場のうち 23拠点において Apriso の MOM ソリューションを運用して
います。
「グローバルな MOM 導入を評価しているすべての企業は、成功を
保証するためにどのような変更管理プロセスが構築されるべきかを
熟考すべきです。当社の経験から考えても、執行役員レベルの支援
をとりつけ、COE タイプモデルにより、分散化されているグループ
をひとつにまとめあげることが絶対的に必要です。グループには、
オペレーション、IT、その他外部からの参加が必要で、メンバーは
工場間にまたがる標準化と、各製造拠点のレベルで必要となるビジ
ネスプロセス変換を実現するソリューションの構築に集中しなくて
はなりません。当社はそのような COE を構築し、製造工場網全体
のビジネスプロセス標準化を実現することによって、将来的なビジ
ネス要件の拡大にも対応する企業としてのポジションを得ることが
できました。他のビジネスにおいても、同様のアプローチにより成
果を挙げることができると確信しています。」
ロレアル社 北米コーポレートオペレーション
産業システムアプリケーション部門副社長
Morris Lenczicki 氏
ロレアルの管理者は、Apriso が導入され運用されている工場での効果として、従業員管理
の向上、ペーパーワークおよびデータ収集にかかる工数の削減、サプライチェーンでの計
画と製造実行間でのワークフローのより密接な統合などを報告しています。より簡単に組
織内のパフォーマンスをベンチマークテストする機能も達成されました。ブラジル、ドイ
ツまたは米国で製造されるシャンプーはすべて同じ製品として製造され、コスト目標を達
成し、最高レベルの品質水準を保っていることが保証されています。
ロレアルの製造オペレーショナル・エクセレンスにおけるリーダーシップは、多くの審査
員にイノベーションリーダーとして認識されていることからも実証されています。ロレア
ルは 2009年の Progressive Manufacturing Summit において、Editor's Choice 賞を受賞
しています。6 これは、工場現場オペレーションと品質管理プロセスをグローバルに標準化
した実績が認められたものです。また、2010年10月20日にドイツのスイソテル・デュッセ
ルドルフで開催された European Manufacturing Strategies Summit においてもグローバ
ル標準化が評価され、オペレーショナル・エクセレンス賞を受賞しています。7
6
7
2009 年 6 月 18 日 Progressive Manufacturing Summit においてロレアルが Editor's Choice Award を受賞。詳細は
http://bit.ly/L8fPR5
2010 年 11 月 30 日 European Manufacturing Strategies Summit においてロレアルが Award for Operational Excellence を受賞。
詳細は http://bit.ly/L8gdPw
22
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
「Apriso をグローバル
な製造オペレーション
のプラットフォームと
して導入したことによ
り、リーン製造方式や
シックスシグマ、その
他の継続的改善プログ
ラムの成果を拡大させ
ることができました。
現在は、社内すべての
工場に迅速かつ容易に
ベストプラクティスを
展開し改善することが
可能です。」
ロレアル社
オペレーション分野 CIO
Jacques Playe 氏
導入事例 2- カミンズ
カミンズ社 (Cummins Inc.、以下カミンズという) は大手グローバル・リーディング企業
であり、エンジンおよび関連するテクノロジーを設計、製造、販売しサービスを提供して
います。カミンズは4万人の従業員を擁し、約 190カ国でビジネスを展開しています。2010
年の売上は 132 億米ドルに上ります。カミンズは、新興成長市場での成長を支えるより優
れたエンタープライズ包括アプローチを採用するため、Apriso ソリューションを採用して
います。カミンズは顧客のニーズに柔軟に対応し、最高レベルの品質標準を保持する必要
に迫られており、そのためにグローバルの製造オペレーションにおいてリアルタイムの可
視化を強化したいと考えていました。2011年はじめ、カミンズは従来型の MES および品質
管理システムから Apriso のグローバル MOM ソリューションへの移行を開始しました。
カミンズは Apriso 製造管理と品質管理を導入し、既存の Oracle E-Business Suite R11
(2012年時点では R12) と連携させました。Apriso は現在、英国、ブラジル、中国、イン
ドのカミンズおよびカミンズのジョイントベンチャー工場の機械加工、コンポーネント、
エンジン組立のオペレーションの中で運用されています。また、カミンズは当初より
Aprisoのグローバル MOM ソリューションをすべての拠点 (2010年 12月時点で 88拠点) に
導入することを決定していました。
カミンズでもコアチームを立上げ、コアチームがカミンズのグローバル MOM 導入の主要コ
ンポーネントを確立しました。このチームは、グローバルの製造エンジニア、製造 IT シ
ステム、コーポレート IT の代表者で構成されています。さらに、変更管理委員会 (CCB;
Change Control Board) が
設立され、2週間ごとにプ
ロセス変更要求 (Process
Change Requests) の管理
を行っています。CCB チー
ムは戦略に焦点を合わせて
おり、各プロセス変更は、
その変更によってもたらさ
れるビジネスメリットに基
づいて、より広いコンテキ
ストの中で評価されます。
右の図 8を参照してくださ
い。
23
図 8: カミンズ社コアチームの構成
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
Apriso 導入後の最初のエンジン組立工場のメトリクスとして、顧客からの欠陥クレームの
90% 削減、製造スループットの 25% 改善が記録されています。プロセス標準化および再利
用の費用上の効果として、2つめのエンジン組立工場でのコストが半分に削減されたことが
挙げられます。Apriso の展開が進むにつれ、これに続くコスト削減が期待されます。2012
年中には 20拠点での運用が順次開始されている段階で、実際想定しているコスト削減率は
達成される見込みです。
また、導入による成果として、ヨーロッパの大口顧客への製品出荷において連続歩留まり
ゼロ (0 PPM) の実績を数カ月以上にわたって上げ続けています。完璧な製品を提供するこ
とによるコスト効果、ブランド効果、顧客満足効果には、返品や保証要求の回避による単
純なコスト削減を超えた大きな価値があり、成果を完全に数字だけで把握するのは不可能
です。
2011 年 10 月 に は 、 Apriso の 導 入 に よ り 類 ま れ な ROI を 実 現 し た こ と で 、 European
Manufacturing Strategies Summit 2011 においてトップ製造メーカー IT アワードを受賞
しました。8
「当社のグローバルでの製造プロセスの効率化と標準化のための努
力が評価されたことを嬉しく思います。Aprisoとのパートナーシッ
プにより、オペレーション全般のリアルタイムの可視化と管理が実
現され、製造オペレーションをグローバルで把握することができる
ようになり、品質、効率性の工場とコストの削減を可能とする継続
的改善が実現されました。」
カミンズ社
製造 IT システムおよびインダストリアル管理部門ディレクター
PhD. Dr. Robert D. Borchelt 博士
8
24
カミンズ社、製造 IT のトップアワードを受賞,2011 年 11 月 3 日
http://bit.ly/veUv7x
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
まとめ
本書では、まず製造企業がビジネスを拡大させる中でグローバル化を推進してきたことを
論じました。グローバル MOM ソリューション導入は、コスト削減、生産性向上、オペレー
ションの対応性向上を実現する上で理想的な戦略的意志決定です。本書で定義する 三本の
柱戦略に従う製造企業は、戦略的オペレーション計画の実行においてより大きな成功を収
めることができます。
Apriso ソリューションは、 三本の柱それぞれに対してユニークなソリューションを提供
します。現在の市場においてアプリソ以上のソリューションを提供するベンダーはありま
せん。私たちの分析によると、競合他社に比較して Apriso が選択される主な理由として以
下が挙げられます。

より迅速な初期導入

より迅速なグローバル拠点展開

導入経験豊富なプロフェッショナル サービスチーム

継続的改善の実現
Apriso ソリューションが提供するユニークな機能およびその効果、競合他社との差別化の
実現については、別表B (28ページ) を参照してください。
グローバル MOM の導入は簡単なタスクではありません。多くのベンダーが「MOM ソリュー
ションを提供できる」と主張しますが、Apriso ほどの一貫性や成功実績を持つソリューシ
ョンはありません。導入を成功させるためには、スピードと拡張性が重要です。たとえば
一拠点で 12~24 カ月が必要となり、グローバル 20 拠点での導入をひとつずつ行っていく
としたら、競合他社に打ち勝つために必要な推進力は絶対に得られません。Apriso の三本
の柱アプローチは実証されたアプローチであり、導入の時間枠および成果が得られるまで
のタイムフレームを劇的に短縮化されます。さらに、異なる業種の数多くのお客様での導
入実績を誇ります。2~3 年のタイムフレームではなく、1 カ月で 2~3 拠点での導入を成功
させています。パフォーマンスでのステップチェンジは、製造企業のボトムラインと市場
における競争力に直接インパクトを与えます。
現在のグローバル製造施設の価値向上を検討しているお客様は是非、私たちにご連絡くだ
さい。そして、かつてないアプローチでグローバル製造プロセスの活性化を実感してくだ
さ い 。詳 細に つい ては こち らの ホ ーム ページ を ご確 認く ださ い。
http://www.apriso.co.jp
25
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
Apriso ソリューションについて
Apriso は、市場の変化や予期せぬ出来事にも迅速かつ容易に適合する機能を提供して企業
の競争力強化を支援するソフトウェアソリューションです。1993年から販売開始され、企
業の工場および製品サプライネットワークにおける製造パフォーマンスの向上に貢献して
います。世界で成功を収めている大手製造企業が製造オペレーションの変換に、ユニーク
なソフトウェアソリューション“Apriso”と豊富な知識と経験を活用して、製造エクセレ
ンスの達成と継続を実現しています。
Apriso ソフトウェアソリューションは、過去に数々の受賞経験を持つ、製造工程とサプラ
イチェーンネットワークを可視化、制御化、同期化して、グローバルレベルでの改善の継
続を支援するソリューションです。グローバル規模で、製造企業のコスト効率よく製造計
画、製造実行、製造管理を統合し、ローカル市場や顧客ニーズに適した、製造オペレーシ
ョンの標準化から継続改善を実現させます。
2013 年 7 月より、アプリソ社 は、ダッソー・システムズに統合し、Apriso 製品は、
DELMIA ブランドの一員となりました。Apriso 製品とソリューションは、デジタル・マニュ
ファクチャリングのバーチャル世界と製造プロダクションの現実世界の橋渡しとなる役割
を果たします。
26
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
ダッソー・システムズ & DELMIAに
ついて
ダッソー・システムズは、3D エクスペリエンス企業として、企業や個人にバーチャル・ユ
ニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。ダッソー・システ
ムズの DELMIA ブランドは、バーチャルの世界と現実の世界の橋渡しとなる製品を提供して
います。DELMIA ブランドの一員として、製造オペレーション管理アプリケーションスイー
トを含む Apriso 製品ポートフォリオは、製造業のお客様のグローバルな製造オペレーショ
ン転換を強力に支援します。より詳細な情報は、apriso.com(英語)、apriso.co.jp(日本
語)をご参照下さい。
www.apriso.com
27
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
別表 A: グローバル MOM のロードマップ
リファレンス
重要性の理由
Apriso ソリューション
他社のソリューション(傾向)
製造では、工場、部門、地域間
で異なるオートメーション、製
品、労働管理ポリシーなどが存
在する
大手エンタープライズは通常い
くつもの異なるタイプの製造を
行っている
オペレーショナルアプリケーシ
ョンは各工場のプライオリティ
によって異なる
標準ソリューションを採用する
企業でも、個別の工場で異なる
要件をサポートしている
BPM とコンフィギュレーションベース
のアーキテクチャー
フットプリントが固定されたアプリ
ケーション周辺のスクリプティング
やカスタムプログラミング
BPM とコンフィギュレーションベース
のアーキテクチャー
多様なオートメーションシス
テムと複数のオートメーショ
ンレベルを幅広くサポート
製造において多様なレガシーシ
ステムが運用されている
コーポレートの ERP システム
(SAP など) および工場内のレ
ガシーな ERP システムをサポ
ート
製造において多様なレガシーシ
ステムが運用されている
 オートメーションベンダーは中立
的
 マシンインテグレーション (MI)
をベースとした標準
 BPM とコンフィギュレーション
 Apriso はオ ートメ ーショ ンに柔
軟に連携
 ビジネスシステムは中立
 認証されたインターフェースと強
力な統合スキル
 Apriso はビ ジネス システ ムと柔
軟に連携
特定の製造モデル向け、および他の
アプリケーションに連携されるアプ
リケーション
 幅広い ERP モジュールを提供
 オートメーションプロバイダーが
多くのパーツを購入
スクリプトやカスタムプログラミン
グでローカルの多様性に対応、コア
その他の工場にロールアウトする機
能なし
オートメーションベンダーは徐々に
競合するオートメーションのリプレ
ースを要求
柔軟性
製造拠点間および地域間にま
たがる多様な要件を幅広くサ
ポートする柔軟性
複数の製造モデルをサポート
製造拠点では製造アプリケー
ションに関連するプライオリ
ティが変化
ローカリゼーションおよび製
造拠点固有の要件をサポート
Apriso アプリケーションは、統合ア
ーキテクチャーを持ち幅広いフットプ
リントを装備
BPM とコンフィギュレーションベース
のアーキテクチャー
 ERP 全体のリプレースを要求
 オートメーションや特定の目的に
特化したアプリケーションは ERP
との連携に対応しない
プロセス標準化
「ベストプラクティス」を複
数の拠点に展開&実行
複数バージョンのプロセスお
よび現場に導入されている複
数バージョンの製造ソフトウ
ェアをサポート
すべての製造拠点で可視化と
共通メトリクスを導入
センターまたはローカルで製
造拠点をサポートする機能
マルチ言語
マルチタイムゾーン
複数製造拠点にまたがるトラ
ッキングとトレース
28
 プロセス標準化が主なゴール
 7x24 の要件に対応するため
物理的に分散されたサーバが
必要
 プロセス標準化が主なゴール
 複数の工場で異なるソフトウ
ェアバージョンが展開
グローバルプロセス管理と言語ローカ
リゼーション
Version 9.6*でクロスバージョンをサ
ポート (* 2012 年 10 月末リリース
済み)
 機能のトランスポートはなし
 マルチバージョンをサポートする
標準化機能はなし
 標準化が実施されないと比較
が不可能
 製造プロセス管理においてリ
アルタイムの可視化が必須
 製造において継続的改善が必
要
 エクセレンスが分散
 製造プロセスインテリジェンス
(MPI)
 BPM
 グローバルプロセスマネジャー
グローバルプロセス管理でバーチャル
COE を実現
 最終的にビジネス目標には対応す
るが、複雑で緩慢 の傾向
世界中に製造拠点が分散
 ほとんどの製品を複数の工場
で製造
 コンプライアンス要件
 製造および品質の問題につい
てマルチサイトで可視化が必
要
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
 標準化機能
 ユニコード (ダブルバイト) デー
タベース
 マルチ言語のデータベース
グローバルトレーサビリティ ソリュ
ーション (G-TAG)
既知の機能はなし
全員が COE について語るが、工場内
の本質的な IT リソースではプログ
ラミングの変更やアップグレード、
シャットダウンが依然として必要
すべての競合他社が機能の提供をほ
のめかす
オートメーションベンダーは工場セ
ントリック
別表 B: Aprisoのユニークな機能
差別化要因
機能
実行 / 機能
利点
より迅速な初期導入
1. 先進型のコアに対
する発展的な構築
メソドロジー
2. ソリューション資
産を活用
 ビジネスプロセスをグラフィカル、インタ
ラクティブに設定
 コンセプト化されたグローバルソリューシ
ョン アーキテクチャー
 グローバルフレームワークを兼ね備えたシ
ステマティックな設計 / ビルド
 部門間にまたがるコラボレーティブなアプ
ローチ
 ビジュアル化されたビジネスプロセス設定
 地域的に分散化されたサポートチーム
 一貫性があり再利用可能な導入メソドロジ
ー
 ソリューション資産は前回の導入で実証さ
れている
 多数の導入で開発された「ベストプラクテ
ィス」
 ビジネス機能をパッケージ化し再利用する
メソドロジー
 グローバルソリューション アー
キテクチャーの概念化を見込んだ
メソドロジー
 グラフィカルなインタラクティブ
設定をサポートするプロセスビル
ダー (PB) と迅速なプロトタイプ
化とブループリント化が可能
 ユ ー ザ ー の 利 用 状 況 を 確 認 (PB
および グローバルプロセス管理
(GPM))
 プロセスのバージョニングおよび
リリース確認 (PB および GPM)
 ソリューション リポジトリ (PB)
 実証済みの文書化されたソリュー
ション
 導入を迅速化するプラットフォー
ム
 ソリューションベースのビジネス
プロセスのパッケージ化と導入
(PB および GPM)
 プロ セスの大量作 成と再加
工の要件を削減
 初期導入を迅速化
 より容易な変更管理 / より
多くのユーザー受入
 発展的なコア アプローチ
 再利用可能で拡張的なビルド / 組立てで
ビジネスフローを作成
 部門間を連携されるコラボレーティブなア
プローチ
 ビジネス要件を特定、優先順位を決定
 インタラクティブでグラフィカルな導入ツ
ールでアジャイルアプローチまたはリーン
アプローチを実現
 ワールドクラスのプロジェクトマネジメン
ト
 段階的でシステマティックなロールアウト
 新たな「ベストプラクティス」が特定され
た際に進化/成長するコアソリューション
 コアソリューションとローカルでの強化
 製造活動を停止することなく前方または後
方に実施されるプロセス展開
 ソリューションフローの迅速なプ
ロトタイプ化
 開発フェーズ
 ブループリント (PB)
 使用状況に応じた要件に基づく段
階的導入 (PB および GPM)
 プロセスのバージョニングとリリ
ース検証 (PB および GPM)
 初期 導入から広い スケール
での 導入までのプ ロジェク
ト成功の価値
 ロー ルアウトのコ ストとリ
スクを削減
 より容易なユーザー管理 /
より大きなユーザー受入
 使用量に応じて評価および強化
(PB および GPM)
 プロセスをモニタリング、パッケ
ージ化、配布
 プロセスのバージョニングとリリ
ース検証 (PB および GPM)
 ローカル拡張で実行可能な BPM
 実行可能なビジネスプロセス管理
 クロスファンクションの実行可能なビジネ
スプロセスを設計
 メトリクスと KPI の標準化
 ガバナンスモデル
 プロセスをモニタリング、パッケ
ージ化、配布 (PB および GPM)
 実行可能な BPM プラットフォー
ム
 統合データモデル
 グローバル製造プロセスインテリ
ジェンス (MPI)
 グローバル製造プラットフォーム
 導入の拡張性とスピード
 ビッ グバン式導入 によるリ
スクと遅延を削減
 マル チサイトでほ ぼ同時進
行で稼働開始
 利用 に応じてソリ ューショ
ンバリューを強化
 オペ レータの間で のノウハ
ウの 獲得、コラボ レーショ
ン、満足度を増加
 非効 率で実証され ていない
非公 式のプロセス を削除し
てプ ロジェクトス コープを
縮小
 テク ニカルチーム はベスト
プラ クティスの改 善 に集中
し、 質の悪いプラ クティス
のサ ポートにかか わるコス
トを削減
 プロ セス最適化の 第一歩と
なる標準化
 初期 運用開始を短 期間で実
現
 パイ ロットシステ ムのリス
クを軽減
 継続 的改善を実現 するプラ
ットフォーム
より迅速なグローバル展開
1. 先進的なビルドメ
ソドロジー - プ
ロセスのポートフ
ォリオ
2. 発展的なコアソリ
ューション
3. ベストプラクティ
スでプロセス標準
化を実現
29
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
差別化要因
機能
4. テクニカルリソー
スへの依存度を低
減
 再利用可能なサブプロセスを設定する機能
 段階的な導入
 最終的にすべての「ベストプラクティス」
をカバーする発展的コアアプローチ
 ノウハウの移行および使用を可能とするコ
ラボレーティブな導入方法
 プロセス標準化
 シンプルな事前 / 事後プロセス導入
 ローカライゼ―ションを集中定義、展開す
る機能
 外部システムにマッピング可能な標準イン
ターフェースアーキテクチャーを構築
 ベンダー非依存でシステムの多様性をサポ
ート
 インターフェースの利用または再利用を最
小限に抑制
 共通の管理マップをアブストラクションレ
イヤーで使用可能とし、オートメーション
の際の多様性を管理
 オートメーションレイヤーからビジネスロ
ジックを削除
エキスパートは以下をアドバイスできる実績
が必要
 戦略を開発し実装するカルチャーおよびガ
バナンスモデル
 分割管理とデータマスタリングの機能
 グローバルの製造ロールアウト戦略
 製造転換戦略
 ビジネス要件および価値の傾向の定義とプ
ライオリティ付け
 経営責任者に対する実績のある信頼できる
アドバイザー
 実績のあるワールドクラスのプロジェクト
マネージャー
 共通 SOA テクノロジープラットフォーム
 実行可能なビジネスプロセス管理
 複数の製造モデルをサポート
 複数の物流モデルをサポート
 実行可能な BPM プラットフォー
ム
 プロセスをモニタリング、パッケ
ージ化、配布 (PB および GPM)
 グローバル製造プラットフォーム
 COE の 動き により 工場 ロー
カルの IT ニーズを削減
 マル チサイトで同 時進行で
稼働開始
 スケ ジュールおよ びリソー
スのリスクを削減
 導入コストを削減
 マシンインテグレータ (MI) レイ
ヤー ベースの標準
 認証されたビジネスインテグレー
タ (BI) レイヤー
 オートメーションレイヤー外での
柔軟なビジネスロジックに対応す
る BPM
 BPM に対応した柔軟性の高い機能
展開 ("Jell-O")
 ビジ ネスシステム のカスタ
マイズを削減
 工場の製造 IT を MES に迅
速に連携
 ベン ダー固有のオ ートメー
ション インテグレーション
への依存度を削減
 パートナーと競合してグローバル
サポートおよび段階的な導入を実
現
 導入戦略に関する深い知識
 これまでの導入実績に基づくソリ
ューション資産のポートフォリオ
 シックスシグマ認証のプロフェッ
ショナルサービス
 数百件の導入成功経験
 導入リスクとコストの削減
 適合性と柔軟性
 既存 のビジネスシ ステムお
よび 製造システム の価値を
強化
 迅速 な導入と短期 での価値
実証
 より 高いプロジェ クトパフ
ォーマンスの実現 - 品
質、予算、時間、受入
 すべてのサイトとアプリケーショ
ンに対する共通データモデル
 より広範に対応する統合アプリケ
ーション
 BPM およびローカル実行
 プロセスのモニタリング、パッケ
ージ化、配布 (PB および GPM)
 製造 IT コストを削減
 エン タープライズ 全体の可
視化 、管理化、同 期化を向
上
 ビジ ネスシステム のカスタ
マイズを削減
 シス テムの受入と 使いやす
さを向上
1. 拡 張 中 央 管 理
(COE) 機能
 フィールドからイノベーション情報を収
集、「統制されたイノベーション」を実現
 事前 / 事後のプロセス展開をシンプル化
 ベストプラクティスを特定し配布
 ダイナミックなバーチャル COE (グローバ
ルチーム)
 既存のプロセス強化と新規プロセスの紹介
 変更および修正を導入および展開
 トッ プダウンに限 らないよ
り優れた COE
 限られた製造系人材を活用
 コン プライアンス 違反のリ
スクを回避するガバナンス
2. すべての製造オプ
ションに対してプ
ラットフォームア
プローチを提供
 追加機能部分の範囲を拡張
 プロセスバージョンと導入を監視
(PB および GPM)
 グローバル標準化のメトリクス
 グローバル製造プロセスインテリ
ジェンス (MPI)
 製造拠点間で共通の製造オペレー
ションを定義 (PB および GPM)
 プロセス検証およびリリースのガ
バナンスを強化 (PB および GRM)
 すべてのアプリケーションを統合
アーキテクチャー上に構築
 導入アイテムについては上記を参
照のこと
5. ベンダーに依存し
ないビジネスおよ
びオートメーショ
ンシステムの統合
(PLM-ERPAutomation)
6. 実績と推薦のある
エキスパート
7. グローバル製造プ
ラットフォーム
-複数の生産 /
製造および物流モ
デルにまたがる共
通ソリューション
実行 / 機能
利点
継続的改善の実現
30
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
 製造 IT コストを削減
 将来 的な製造プラ ットフォ
ームを実証
 より高度な柔軟性
差別化要因
3. ソフトウェアアッ
プグレード不要の
先進的な機能
機能
 ひとつまたは複数の製造拠点に迅速に展開
可能な追加プロセスの導入と展開
 共同アプローチによるオペレーションの高
速化
 リーンアプローチのサポート
 ベストプラクティス、パフォーマンス、ボ
トルネック、制約を特定するグローバルな
可視化機能
 集中化されとりまとめられたアナリティク
スおよび KPI
実行 / 機能
利点
 グラフィカルにモデリングおよび
設定可能なビジネスプロセス
 プロセスのモニタリング、パッケ
ージ化、配布 (PB および GPM)
 グローバル製造プロセスインテリ
ジェンス
 管理 が簡単なソフ トウェア
パーツ (リコンパイルや工
場稼働の停止が不要)
 ビッ グバン方式の アップグ
レー ド導入で発生 するリス
クを回避
 イノベーションを促進
 コン プライアンス 違反のリ
スクを軽減
 より 優れた完璧な オーダー
パフォーマンス
 製造オペレーション、ERP、PLM、オートメ
ーションシステムの豊富な知識
 顧客のメソドロジーを調整可能なリーン方
式 / シックスシグマ等のイニシアティブ
をサポートする柔軟で適合性の高いプロセ
ス
 3 つの主要テクノロジー (BPM、BI、MES)
の連携に対する知識
 SIer やローカルの導入企業とのネットワ
ークの中で業務を推進するスキル
 一貫性のある再利用可能な導入メソドロジ
ー
 シックスシグマ認証を持つプロフェッショ
ナル
 実証されたメソドロジーにおいて数年以上
の経験を持つサービスプロフェッショナル
 SIer やローカルの導入企業とのネットワ
ークの中で業務を推進するスキル
 エンタプライズレベルでの領域経
験を持ち、製造実行および物流実
行に関する詳細の知識を持つエキ
スパート
 豊富な豪快経験とグローバル展開
における詳細の知識を持つプロジ
ェクトマネジメントチーム
 製造全般および企業間でのベスト
プラクティスの活用の経験を持
つ、信頼できるアドバイザー
 導入期間とリスクを削減
 最も高い導入成功率
 業界で 10 年以上、アプリソで 7
年以上の経験を持つプロフェッシ
ョナルサービスチーム
 サプライチェーン、ERP、製造業
界における豊富な経験
 顧客の信頼に応えるアカウンタビ
リティ
 数百件の成功導入経験と業界ベス
トプラクティスの経験を共有でき
る能力
 高品質の提出物を提供
 45 カ国における数百件の MOM 導入成功事
例
 1 日で 4 拠点の導入を実現 (ボルボ CE
社)、1 日で 11 拠点の導入を実現 (サンゴ
バン社)
 複数拠点での稼働開始を同時に実現
 異なる地域での同友を同時に実現
 2 年間で 100 拠点に導入 (ヴァレオ社)、2
年間で 30 拠点以上に導入 (ゼネラルモー
ターズ社)、2 年間でヨーロッパと米国に
導入 (ロレアル社)
 柔軟性の高い導入メソドロジーで戦略的目
標および機能を達成
 一貫性があり再利用可能な導入メソドロジ
ーを提供
 大規模なロールアウトによって実
証されたユニークな能力を持つ、
一貫した反復可能な人材、プロセ
ス、方法論、製品が同時に提供さ
れます。
 上記に記載されたすべての機能い
とグローバルチェックリストをご
確認ください。






アプリソチームの差別化要因
1. ワールドクラスの
ソリューションア
ーキテクチャーと
プロジェクトマネ
ジャー
2. 業界で最適の人材
ボトムライン
Apriso は 1 年 間 で
10~20 拠点における
ロールアウトを実現
する唯一の MOM ソリ
ューション
31
グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
より早期に価値を達成
IT コストを削減
一貫性のあるプロセス
一定のメトリクス、KPIs
より広範な可視化と管理
クロ スエンタプラ イズの同
期化
 安定した職を確保
 高度 なプロジェク トパフォ
ーマンスを保証 - 品質、
予算、時間、受入
Fly UP