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第4章(PDF形式:223KB)

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第4章(PDF形式:223KB)
第4章 情報化施策の概要
本章では、前章で示した施策体系に沿って、各情報化施策の概要、及び対象となる事業について説明
します。
1節 施策群①:
より身近で市民目線に立った「行政サービス」の拡充
2節 施策群②:
安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
3節 施策群③:
スリムでオープンな「行政経営」への転換
1節
第4章 情報化施策の概要
施策群①:より身近で市民目線に立った「行政サービス」の拡充
1節 施策群①:より身近で市民目線に立った「行政サービス」の拡充
いつでもどこでも迅速に行政情報の入手や行政手続きを行うことができ、より多くの市民が効果を実感で
きるよう、多様な市民ニーズを的確に把握し市民の目線に立った行政サービスの拡充を目指します。
(1) 情報化施策1−1 市民との協働、行政への市民参加を ICT で支援
オープンガバメント関連施策
市民ニーズを的確に把握し、また市民による行政への参加を促進する仕組みの構築を ICT により支
援することで、行政サービスへの迅速な反映を実現し、行政サービスの満足度向上を図ります。スマート
デバイス等様々な媒体を用いた市民との双方向コミュニケーションを実現できる環境構築の検討や、スマ
ートデバイスの活用を想定したアプリケーションの提供、現在も稼働中である市民からの問い合わせ、要
望、苦情等を収集する「市民の声 DB」システムの周知及び運用を行います。
 事業1−1−1
・市民協働(ガバメント2.0)推進事業 (市民との協働を支援する仕組みの推進)
 事業1−1−2
・市民協働(ガバメント2.0)推進事業 (市民の声 DB の周知・運用)
(2) 情報化施策1−2 さいたまの魅力をアピールする地域ポータルサイトの運営
「さいたま市ならでは」の魅力をアピールできるような観光、イベント、特産品等の情報を広く効率的に
入手できる環境を構築することで、更なる知名度 UP と地域活性化を図ります。各情報と地図情報がリンク
したホームページ(ポータルサイト)の構築、スマートデバイスからも簡単にアクセスできる環境の整備、画
像・動画等様々なコンテンツの提供等を実施します。また、SNS 等を活用した市民との双方向コミュニケー
ションの実現を目指します。
 事業1−2−1
・地域ポータルサイト運営事業
(3) 情報化施策1−3 公衆無線 LAN 環境の整備
市内の公共施設、観光施設、スポーツ施設、商店街、避難所等に公衆無線 LAN などの環境を整備す
ることで、市民や市への訪問者の利便性の更なる向上や本市のイメージアップを図ります。さらに、平成
32 年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、来訪者に対し観光情報等を提供できる環境の構築を
目指します。また、災害時のコミュニケーション手段としても活用できるよう環境の整備を目指します。
 事業1−3−1
・公衆無線 LAN 整備ルール等検討事業
 事業1−3−2
・公衆無線 LAN 整備事業(イベント対応)
 事業1−3−3
・公衆無線 LAN 整備事業(来訪者へのおもてなし)
32
1節
第4章 情報化施策の概要
施策群①:より身近で市民目線に立った「行政サービス」の拡充
(4) 情報化施策1−4 社会保障・税番号制度への対応
社会保障・税番号制度について、国が求める運用スケジュールにあわせ、遺漏のない確実な対応を
実施します。また、社会保障・税番号制度導入の本来の目的である、社会保障や税の給付と負担の公平
化・公正化、社会保障や税に係る各種行政事務の効率化、行政機関から市民に対するプッシュ型行政
サービスの実現等を目指し、各種検討を実施します。
 事業1−4−1
・社会保障・税番号制度対応事業
(5) 情報化施策1−5 公金収納チャネルの多様化
クレジットカードやマルチペイメントネットワーク(MPN)を利用した公金収納チャネルの拡大を実現する
ことで、市や金融機関の窓口やコンビニエンスストアでの納付に加え、市民がいつでもどこでも納付がで
きるような体制を構築し、更なる利便性向上を図ります。また、行政内部においても、収納率の向上、督促
等の作業や経費の削減、消込情報の電子化に伴う業務効率化と正確性向上等を図ります。
 事業1−5−1
・公金収納チャネル多様化事業
33
2節
第4章 情報化施策の概要
施策群②:安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
2節 施策群②:安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
ICT を利活用して市民と地域、行政を繋ぎ、市民ニーズを踏まえた行政サービスを提供することで、市民
活動や地域の活性化を図ります。また、ICT を有効に利活用することにより、防災、健康・福祉、教育・文化、
産業、環境等様々な分野において、誰でも公平に ICT の恩恵を得ることができ、安心・安全で暮らしやすい
まちづくりを推進します。
(1) 情報化施策2−1 行政情報の集約と公開(オープンデータ)
オープンガバメント関連施策
本市の保有データを外部公開できる環境を構築することにより、行政の透明性向上、市民との協働促
進、地域経済活性化促進を図ります。また、庁内で参照可能な情報について、部局横断的に有効活用
することにより、業務効率化、住民サービスの向上や、新たなサービスの創出を図ります。公開にあたって
は、個人情報の排除、機械的に処理しやすいデータ形式への変換、GIS とのマッピング等を実施します。
また、必要に応じてアプリケーションでのデータ活用を容易とする API を公開します。
 事業2−1−1
・行政情報収集・公開事業(オープンデータ推進事業)
(2) 情報化施策2−2 地域 ICT リーダによる市民の ICT 利活用スキルの底上げ
地域 ICT リーダ等を講師として市民向けに講習会やホームページの開設支援等を実施し、市民の
ICT 利活用スキルや ICT リテラシーの向上と情報格差の縮小を図ります。ICT 講習会を実施するにあたっ
ては、地域 ICT リーダの増員、養成、ICT 講習会のカリキュラム・教材の拡充、環境整備、ICT 講習会の
PR 等を実施します。
 事業2−2−1
・地域 ICT 利活用推進事業
(3) 情報化施策2−3 学校教育の ICT 化の推進
ICT を効果的に活用した分かる授業・魅力ある授業の実践、デジタル教材の利用による ICT スキルの
向上、児童生徒及び教職員の ICT 活用能力の向上等を目指し、無線 LAN・タブレット端末の導入、教室
へのプロジェクタ、デジタル黒板等の設置、デジタル教材を活用した授業、情報モラル教育等の推進を
実施します。
 事業2−3−1
・学校教育 ICT 化推進事業(小・中・特別支援学校)
 事業2−3−2
・学校教育 ICT 化推進事業(高等学校)
34
2節
第4章 情報化施策の概要
施策群②:安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
(4) 情報化施策2−4 ICT を活用した学校事務の効率化と教職員の ICT スキルアップ
校務支援システムの導入により、教員の事務処理に掛かる時間を削減することで、学校事務の効率化
を図り、また、学習データの収集・分析を行うことで、一人ひとりにきめ細かな指導を行うための環境を整
備します。さらに、教職員向け e-ラーニングや ICT 活用の研修会に参加させることにより、ICT 教育を行う
ためのスキルアップを図ります。
 事業2−4−1
・学校事務効率化事業(小・中・特別支援学校)
 事業2−4−2
・学校事務効率化事業(高等学校)
(5) 情報化施策2−5 学校と家庭とのコミュニティ基盤の構築
教員、児童・生徒、保護者が、パソコン、スマートフォン、携帯電話で利用できる学校向けグループウエ
ア(掲示板・メール等)を構築し、生徒・児童の無秩序な SNS の利用による「いじめ」や「携帯依存症」の防
止を図ります。
 事業2−5−1
・学校・家庭間コミュニケーション推進事業(小・中・特別支援学校)
 事業2−5−2
・学校・家庭間コミュニケーション推進事業(高等学校)
(6) 情報化施策2−6 歴史・文化資源のデジタルアーカイブ化
いつでもどこからでも歴史情報の取得・閲覧が可能となるよう、本市が所蔵する歴史資料(写真、映像、
地図、文化財等)や市史等の歴史刊行物、及び地域資料をデジタル化し、ホームページ上で公開します。
市が所蔵する歴史資料の情報が一元化され、システム上で横断検索や閲覧が可能となることにより、歴
史関係の各部署における調査研究等の作業効率の向上を図ります。また、デジタル化による、知的資源
の安全な管理・保管を実現します。
 事業2−6−1
・歴史資料デジタルアーカイブ化試行事業
 事業2−6−2
・地域資料デジタルアーカイブ化試行事業
 事業2−6−3
・歴史・文化資源デジタルアーカイブ化事業
35
2節
第4章 情報化施策の概要
施策群②:安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
(7) 情報化施策2−7 ICT を活用した市民の健康増進
「歩く」を基本に、「体を動かす、体を動かしてしまう」まちづくりの実現を目指す「スマートウエルネスさ
いたま」推進の一環として、体組成計、通信機能付き歩数計等を用いた身体の状態を可視化するアプリ
ケーションの提供や市民の健康状態と環境要因の関連分析評価、効果の公表等を実施し、市民の健康
増進をサポートします。また、「健康マイレージ制度」を導入し、市民の健康への関心の向上を図ります。
 事業2−7−1
・健幸サポート事業
 事業2−7−2
・健康マイレージ事業
(8) 情報化施策2−8 ICT を活用した農業の活性化支援
ICT を活用した生産効率化や後継者へのノウハウ継承を図るため、イベント・展示会等の開催による企
業と農家とのマッチング支援や、見沼グリーンセンターの展示温室を改修した ICT 農業技術の試験栽培
の実施及び事業としてモデル化を実施します。さらに、遊休農地を利用した ICT 農業のモデル化や農業
の 6 次産業化への支援、また、ホームページでの PR 等により、更なる農業の活性化を図ります。
 事業2−8−1
・ICT 利活用農業活性化支援事業
(9) 情報化施策2−9 さいたま市危機管理センターにおける ICT を活用した災害対策及び
訓練の実施
市民への迅速かつ的確な情報提供により、被害を最小限に抑え、また、災害等発生時における効果
的な情報収集と支援により、迅速かつ的確な意思決定の実現を図るため、さいたま市危機管理センター
の管理機能、及びさいたま市総合防災情報システムを活用し、災害対策業務や図上訓練等を実施しま
す。また、継続して運用を行うとともに、機能検証を行い、次期再構築に向けた検討を実施します。
 事業2−9−1
・さいたま市危機管理センターICT 利活用災害対策事業
(10) 情報化施策2−10 GIS を活用した災害に強いまちづくり
災害リスクを把握し、対策を検討・推進できる環境の整備やそれに伴う市民の防災に関する自助・共
助の取組みの促進を目指し、市内の道路や建物の状況と避難場所等の施設情報、自然災害のリスク情
報(ハザードマップ等)、及び防災に関する情報を重ね合わせた「防災まちづくり情報マップ」を作成、公
開します。また、これを都市計画へ反映し、災害に強いまちづくりを推進します。
 事業2−10−1
・GIS 利活用防災まちづくり推進事業
36
2節
第4章 情報化施策の概要
施策群②:安心・安全で暮らしやすい「地域社会」の構築
(11) 情報化施策2−11 ICT を活用した環境未来都市の実現(スマートシティの構築)
本市が目指す「暮らしやすく、活力のある都市として、継続的に成長する『環境未来都市』の実現」に
向け、「次世代自動車・スマートエネルギー特区」における「スマートホーム・コミュニティの普及」プロジェ
クトを推進し、段階的に市内全域に拡張し「スマートシティ」を構築します。地域で核となる「(仮称)アーバ
ンデザインセンターみその」において AEMS を導入し、エネルギーを最適に活用できる環境の構築、また、
便利で生活に必要なサービス(子供の見守りや、健康相談など)を導入できる仕組みを構築します。
 事業2−11−1
・スマートシティ構築事業(AEMS 構築)
 事業2−11−2
・スマートシティ構築事業(生活支援サービス提供)
37
3節
第4章 情報化施策の概要
施策群③:スリムでオープンな「行政経営」への転換
3節 施策群③:スリムでオープンな「行政経営」への転換
ICT を利活用し、更なる行政事務の効率化やコスト削減を進めることで、行政経営の一層の効率化を図
るとともに、行政の「見える化」を推進することで、自発的・持続的に変革を行うオープンな行政経営への転
換を図ります。
(1) 情報化施策3−1 市役所経営情報の把握と統計分析(さいたまシティスタット)
オープンガバメント関連施策
各種統計や、施策・事業に係る数値を取りまとめ、定期的に更新するとともに、庁内にて共有を図るこ
とにより、常に施策や事業の状況を把握した上で、不断に課題の発見、解決策の検討を行う職場風土の
醸成を目指します。また、これらのデータの分析を行い、市民ニーズや課題の把握、解決の方向性等に
ついての検討を行うことで、市民満足度の向上、的確な施策・事業の実施等、高品質な市役所経営を目
指します。
 事業3−1−1
・市役所経営情報把握・統計分析(さいたまシティスタット)事業
(2) 情報化施策3−2 ICT を活用した公共施設・公共インフラの維持管理
公共インフラの劣化による安全面への懸念と、維持・補修費用の増大による財政負担の増加等の課題
に対応し、効率的で安全性の高い公共インフラの維持管理の実現を図るため、公共施設・公共インフラ
に関するデータを継続的に蓄積し、定期的に更新する仕組みの構築を目指します。また、固定資産台帳
や統合型 GIS を活用して、全庁的に情報を整備するための共通基盤システムを導入し、蓄積したデータ
を統合化 DB で管理することにより、分野横断的に把握・比較等ができるような環境の構築を目指します。
 事業3−2−1
・ICT 利活用公共施設・公共インフラ維持管理事業
(3) 情報化施策3−3 情報システムの全体最適化の推進
情報システム最適化方針にしたがって、情報システムの有効活用やクラウドの導入、費用の適正化等
を推進し、コスト削減を図ります。コスト削減分の財源は、市民サービス分野へシフトし、更なるサービスの
向上に努めていきます。また、集約・統合したシステム機器の統合運用管理により、セキュリティ、信頼性、
安全性を強化し、業務継続性を確保することで、安心・安全な情報システム環境の構築を目指します。
 事業3−3−1
・情報システム全体最適化推進事業
 事業3−3−2
・各情報システム新規導入・再構築事業
38
3節
第4章 情報化施策の概要
施策群③:スリムでオープンな「行政経営」への転換
(4) 情報化施策3−4 職員の ICT スキルアップ
職員の ICT スキルアップ、及びそれに伴う ICT を活用した行政サービスの質の向上を図るため、情報
セキュリティや ICT リテラシー等基本的な ICT スキルについて、e-ラーニング等を用いて全庁に向け定期
的な教育を実施します。また、情報システム部門や各部署の ICT リーダには、ICT 企画立案や費用精査
など、より高度なスキルアップを目指し、外部講師による専門的な技術の研修や、民間の研修への参加、
ICT リーダ間の情報共有などを実施します。
 事業3−4−1
・職員 ICT スキルアップ推進事業
(5) 情報化施策3−5 情報セキュリティの確保
市の情報資産について、機密性、完全性及び可用性を保持しながら、円滑な行政サービスを継続し
て提供するとともに、市民の行政に対する信頼を維持・向上させるため、情報セキュリティ対策に関する監
査などを実施するほか、職員に向けて教育・注意喚起等を行います。
 事業3−5−1
・情報セキュリティ強化事業
(6) 情報化施策3−6 業務継続計画(ICT-BCP)の実行・点検による行政サービスの継続性
確保
行政サービスの継続性を確保するため、本市で平成 24 年度に作成した情報システムの業務継続計
画(ICT-BCP)について、有効性確認及び訓練等を実施し、必要に応じて計画の見直しや是正措置を図
り、業務継続マネジメント(ICT-BCM)を実行します。
 事業3−6−1
・業務継続計画(ICT-BCP)推進事業
39
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