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平成 24 年度事業報告書
平成 24 年度事業報告書 (自 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 至 平成 25 年 3 月 31 日) 1. 定款・規約 定款 当該事業年度において変更なし。 2. 組織 (1) 会員数 平成 25 年 3 月 31 日 地区名 稼動法人数 会員数 加入率(%) 気仙沼 1,004 375 37.4 唐 桑 51 24 47.0 本 吉 109 48 44.0 歌 津 62 32 51.6 志津川 206 107 51.9 1,432 586 40.9 合 計 〔会員推移状況〕 24.4.1(期首) 25.3.31(期末) 入会会員 02 社 610 社 586 社 脱会会員 26 社 会員数 (2) 役員 ① 本部役員 ② 相談役員 ③ 支部役員 理事 30 名(うち会長1名、副会長 6 名、専務理事 1 名)、 監事 3 名、顧問 2 名 10 名(東北税理士会気仙沼支部登録税理士) 50 名(支部長4名、副支部長 7 名、幹事 27 名、監事 8 名、顧問 4 名) 3.事業 (1)会議関係 件 名 日 時 場 所 第1回 理事会 5 月 10 日 気仙沼プラザホテル 監査会 5 月 24 日 気仙沼商工会議所 出席 議 題 ①平成 23 年度事業報告並びに 収支決算承認の件 31 ②平成 24 年度事業計画案並びに 委任状含む 収支予算案承認の件 ③通常総会ついて ①平成 23 年度収支決算について 6 ②会計諸帳簿監査 通常総会 5 月 25 日 ゲストハウス アーバン ①平成 23 年度事業報告承認の件 ②平成 23 年度収支決算承認の件 ③平成 24 年度事業計画案承認の件 366 委任状含む ④収支予算案及び会費減免承認の件 ⑤公益社団法人気仙沼法人会定款停 止条件付決議承認の件 第2回 理事会 8 月 24 日 ゲストハウス アーバン ①新規規程案承認ついて 29 委任状含む ②新春講演会について 第3回 理事会 12 月 18 日 ゲストハウス アーバン ①公益社団法人移行について ②規程改定案承認について 33 委任状含む ③新春講演会について ④社会貢献事業について (2)講習・講演会 件名 日 時 場 所 税務 4 月 16 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 経理 6 月 21 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 出 席 事 講師 項 気仙沼税務署法人課税部門 上席国税調査官 柴崎義幸氏 「決算申告説明会」 24 35 講師 中小企業診断士 石川麻子氏 「経理の手ほどき講座 初歩の初歩」 講師:社会保険労務士 熊谷亜矢子氏 「就業規則の整備・高年齢者雇用 に係る助成金セミナー」 労務 7月3日 気仙沼プラザホテル 29 税務 7 月 18 日 南三陸商工会 会議室 19 税務 7 月 19 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 営業 8 月 22 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 44 経営 9 月 26 日 気仙沼プラザホテル 56 経理 10 月 17 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 13 税務 11 月 13 日 気仙沼市民会館 200 税務 11 月 14 日 歌津平成の森 アリーナ 36 営業 11 月 21 日 ゲストハウス アーバン 35 経営 12 月 3 日 気仙沼プラザホテル 19 経営 12 月 13 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 15 税務 1 月 18 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 15 講師 気仙沼税務署法人課税部門 統括国税調査官 山内幾雄氏 「税制改正のポイント」 講師 気仙沼税務署法人課税部門 上席国税調査官 柴崎義幸氏 「決算申告説明会」 講師 茂木久美子氏 『「買いたくなる」気持ちを掴む 売上 2 倍の販売術』 講師 人材教育アシスト代表 山田泰三氏 「クレーム対応力向上セミナー」 9 講師 税理士 米田正美氏 「中小企業会計啓発・普及セミナー」 講師 気仙沼税務署法人課税部門 「年末調整説明会」 講師 気仙沼税務署法人課税部門 「年末調整説明会」 講師 サイクリエーション代表 福田剛大氏 「名刺を最強の武器にする方法」 講師 中小企業診断士 川村浩司氏 「銀行と上手く付き合う 7 つの法則」 講師 ジャーナリスト 岡村繁雄氏 「復活に賭けた企業たち」 講師 気仙沼税務署法人課税部門 上席国税調査官 柴崎義幸氏 「決算申告説明会」 経営 1 月 21 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 37 講師 ㈱人事サポートプラスワン 松本健吾氏 「やさしくわかる総務・庶務の実務」 労務 1 月 29 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 12 講師:社会保険労務士 熊谷亜矢子氏 「高年齢者雇用推進講座」 教養 2月7日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 104 経理 2 月 21 日 サンマリン気仙沼 ホテル観洋 13 講師 財務リスク研究所代表 横山悟一氏 「簡単にわかる決算書の見方・読み方」 労務 3月7日 気仙沼プラザホテル 27 講師 社会保険労務士 熊谷亜矢子氏 「社会保険・労働保険の実務セミナー」 労務 3 月 21 日 サンマリン気仙沼 ホテル観 20 講師 篤志館㈱ 雨間けい子氏 「ビジネスマナースキルアップセミナー」 講師 ジャーナリスト 須田慎一郎氏 新春講演会 「どうなる日本! 日本再生のために何が必要か」 (3)社会貢献活動 ①小泉幼稚園へノートパソコン寄贈(本吉支部) ②長清水鳥囃子へやぐら台、締太鼓用立奏台備品寄贈(志津川支部) ③税の啓発用冊子の配布 ○税の啓発用冊子を気仙沼市と南三陸町の小学校に寄贈 ④東日本大震災関連 1)社会福祉法人なかつうみ会・社会福祉法人洗心会へタオル寄贈 2)気仙沼市(10 月 23 日)・南三陸町(11 月 29 日)へ大同生命ビッグハートネットワーク 義捐金それぞれ 200 万円寄贈 3)管内 6 箇所の仮設住宅に絵手紙パネル寄贈 (4)広報関係 「法人ニュースけせんぬま」発刊 号 数 第 122 号 第 123 号 発行期日 5 月 15 日 7 月 31 日 部数 主 要 記 事 850 税に関する絵はがきコンクール 女性フォーラム群馬大会 情報メール 高年齢者雇用促進支援事業 震災復興関連 中小企業支援事業施策 使う言葉通りの人生になっていく 売れる「セールストーク」の黄金律 求道的な経営姿勢を 850 平成 24 年度通常総会開催 平成 24 年度事業計画・青年部会女性部会総会 平成 23 年度総合収支決算書 平成 24 年度正味財産増減計算書(予算書) 良い絆・悪い絆 日本再生に役立つ真の絆とは 成功するプレゼン 第 124 号 10 月 31 日 850 第 125 号 1月 15 日 850 平成 25 年度税制改正への法人会の提言 青年部会公開例会 年末調整説明会のお知らせ 「労働者派遣法」が改正施行されました 新税務署長にインタビュー 新年のあいさつ 青年部会全国大会 消費税引き上げへ法人会が求めるもの 給与所得者の個人住民税 リーダーの役目 個別暖房グッズで今年の冬を乗り切る 税制改正要望陳情 4.意見活動 「平成 25 年度税制改正要望意見の提出」 当会税制委員会で検討の上、平成 25 年度税制改正要望意見を(社)宮城県法人会連合会、(公財)全 国法人会総連合に提出した。 東日本大震災に向けた財政・税制支援策提言事項 ・平成23年12月10日に「平成24年度税制改正大綱」が閣議決定され、社会保障と税の一体改革や消 費税の増税論議が世間をにぎわしているが、政治の混乱を反映して一向にまとまる気配すらない。また、 円高・原燃料の価格高騰・電気料金の値上げ・電力供給不足などの影響が懸念され、中小企業の景況は今 後ますます厳しいものになるといわざるを得ない。この様な現況の中、未曾有の大震災により、東北・北 関東と広大な地域に壊滅的な被害を受けた企業においては、税制面での支援が不可欠である。平成23年 4月27日に、東日本大震災の被災者等の負担軽減を図るため、 「東日本大震災の被災者等に係る国税関係 法律の臨時特例に関する法律」(以下「震災特例法」)が施行され、平成23年12月14日には、東日本 大震災の被災者等の負担の軽減及び東日本大震災からの復興に向けた取り組みの推進を図るため、 「震災特 例法の一部を改正する法律」が施行された。 また、平成23年12月には「東日本大震災復興特別区域法」が成立したが、これは国が策定した復興 特区基本方針に沿って各自治体が特区に関する計画を策定し、その計画をもとに国が特区の認定を行うこ とにより、東日本大震災の被災地で行われる復興推進事業に対する優遇処置を定めたものである。 具体的には、各自治体が復興推進計画に定めた復興産業集積区域・集積業種に該当する事業者の方々が復 興に寄与する事業を行う場合には、県又は市町村の指定を受けることにより税制での優遇を可能にするも の。復興推進事業を促進するためにも税制を優遇することは重要ではあるが、既存の被災地企業に対して もより早い税制優遇制度の確立をお願いしたい。 平成23年度の税制改正において創設された雇用促進税制については、復興バブルによってより多くの雇 用が見込まれる業種にしか恩恵が行き届かず、業種間の格差が広がるように思われる。中小企業にとって は雇用を維持することさえ厳しい状況に陥っているのが現実である。 被災地域においては、平成24年度税制改正要望意見書で述べたとおり、特区化して 1 消費税・地方消費税を復旧復興期間の 5 年間、免除あるいは軽減する。 2 法人税・法人事業税を復旧復興期間の 5 年間、免除あるいは軽減する。 3 固定資産税を復旧復興期間の 5 年間、免除あるいは軽減する。 4 市区町村の財源手当は、東日本の観光資源の活用や経済の活性化のため、国からの交付金による支援 をお願いする。東日本の観光資源の活用や経済の活性化のため、被災地特区における交際費支出に対 する「損金不算入措置」を廃止する。 5 個人事業者の所得税を復旧復興期間の 5 年間、免除あるいは軽減する。 6 被災特区の「被災県ナンバー」は高速料金の無料化を継続する。 上記のように被災地の企業全般に行き届く支援を期待したい。 ねじれ国会によるものか税制改正そのものの内容は、骨抜きされたもので中小企業に係る建設的な改正事 項とはほど遠いものとなっている。このような政治が不安定である状況下で我々法人会は、税制改正の要 望にあたっては、要望書の提出にとどまらず、各政党の税制調査会等の場においても直接意見表明をする ことが出来る場を与えられるよう各方面に働きかけ、努力すべきであると考える。 ・震災の財源は国民に見えるような行財政改革、特に、まず議員が自らの身を削って国民に納得られなけれ ばいつまでも結論が見いだせず、政策より政局のみが国民の目に焼きつき、強いては税に対する不満のみ が増大する。また、復興財源として消費税論議がなされているが、1年半で税率を改正することは、大変 な費用と事務量を被る納税者が出てくることとなり、今でも不満が続出している。 財源は、特別会計(事業特別会計・資金特別会計・区分経理特別会計)を大幅に見直し、一般会計におけ る単一予算主義の原則に対する例外を払拭すること。 (特定の事業を行う場合、単一予算主義ではかえって 個々の事業の収支損益や資金管理が不明となる等の理由で好ましくないとしているが、一般会計と特別会 計間で重複計上されている部分が大量にあり(必ずしも特別会計が一般会計から完全に独立しているわけ ではなく、また、経理科目として「勘定」があるが、この勘定は特別会計中の特別会計とも言われ、ます ます不透明。 ) 、区別する必要があるのか。特に、区分経理特別会計は、 「剰余金の処理に関する共通ルール の例外」となっている・・・意味が不透明)。不要不急の歳出を見直すこと等で相当の財源を捻出できると 考える。なお、公務員、議員等、税で給与等が保障されている方々は、まず、自分たちが身を削る気持ち で職責を果たすことが大事である。 ・税収が上がる環境づくりが第一である(増税のことではない) 。税率を上げても税収が減少するようでは望 ましくない。また、社会保障制度の安定財源としての税や社会保険負担の収入確保のための制度確立が必 要である。雇用問題を解決し収入をどう確保するかが、重大な問題である。 さらに都会の一極集中は弊害があるため、 今こそ、東北地方に重点を置いた配分の施策 -12- が必要である。また消費税引き上げがや むを得ないとしても、当面は震災復興の目的 税とすべきであること提案したい。すべては国の方針を一刻も早く決定し、実現してほしいと強く要望す るものである。 ・大震災の被災者に関わる税制上の特例処置「復興期間の5年間」について期間の延長を希望する。 ・被災地において地価の上昇が発生している。人口流出を防止するとともに、高台移転が円滑に行えるよう 住宅再建に向けての土地利用に関して地価の安定、税負担の軽減、投機目的売買の禁止等の特区を設けて 欲しい。 ・被災地での商業活動を復活させるために、大手量販店の出店に対しての規制も必要ではないか。また、高 速道路の無料化もしくは利用料の減額についても再考して欲しい。 ・復興計画の策定、実行のスピードアップを望む 中長期的要望 ①財政再建のための消費税アップ 財政再建の為には、消費税の税率アップは必要であるものの、現在の経済環境では、一律の税率アップは難しい。 厳しい経済状況、危機的財政状態において、安易な減税論・増税論に終始せず、歳出のあり方を含めた国民の納 得できる税制を構築する必要がある。 ②社会保障に関する負担の軽減と長期ビジョンを明確に示せ 介護保険料を含む社会保障費は年々、増加の一途をたどり、企業の負担増となっており、租税並びに社会保険 料を含めた国民負担率を可能な限り抑制するとともに、財源を論ずる以前に、福祉と云う名によるムダを排除するこ とが必要である。また、人口の減少、高齢化に伴う福祉に関する長期ビジョンを明確に示し、国民の理解を得る努 力が一層必要である。この上で、国民負担及び公的負担の仕方と限界等について見直すべきである。 ③年金の一元化が早急に必要 団塊の世代の厚生年金受給が開始されるので、受給額の一定額か割合を財源化し、かつ公務員などの共済組合 の受給者からも漏れの無いように徴収する。また給与所得者からも一定額(均等割り的に)を徴収する。目指すとこ ろは広く浅くをモットーに国債の償還の財源にあて、余分があればプライマリーバランスの財源に充当する。 法人税の均等割りを導入する。(法人格を持つすべての組織を対象とする)安定性のある景気に左右されないで確 実に担保できる財源である。 ④企業の社会保障費負担軽減 社会保障費の企業負担率の軽減は是非お願いしたい。一定の収入があり、社会保険の被扶養者になれない人が 国民年金、国民健康保険料を滞納している事例が多い。そのためにも納税者番号は必要。 ⑤公的年金の在り方(税方式、保険料方式)について 少子高齢化社会が進展する中、現状並みの公的年金の支給継続を願う場合には、増税や保険料の増額負担も余 儀なくされていくと推察される。社会保障費の安定的財源確保を何に求めるのか、徹底審議をしてほしい。 ⑥景気浮揚策の確定と行財政改革の断行を望む 法人会員である中小企業の 2/3 以上が赤字申告であり、減税より、生き残りを賭けている状況にある。したがって、 まず、景気回復が最優先であり、税制を含めて、大胆な見直しが必要である。歳出削減に関しては、行政全般の無 駄を廃することは言うまでもないが、必要な公共投資には適正な予算措置を講じ、地域の振興を図ることを忘れて はならない。一方、わが国の財政構造そのものは極めて不安定であり、先進各国でも最悪の状態となっている。そ の根幹は、国・地方を含めた長期債務残高が約900兆円に及んでいるためであり、聖域なき改革の断行しかその 道はない状態となっている。特に、ともすれば人件費に目が向きがちであるが、議員と公務員の定数を削減するとと もに、特殊法人の運営について厳しい視点で公正に判断する外部監査機関を設け、情報公開と調査を行い、行財 政改革につなげることが断固として重要である。このほか、決算関係様式を変更し、単年度収支報告から企業会計 方式に改め資産状況を国民に明らかにするとともに、すべての自治体においても外部監査制度より厳しいチェック 機関を設けるよう要望する。 ⑦行財政のチェックを! 1.税収に期待できない現況を踏まえ、国家・地方財政の不透明部分を払拭することを第一に考えよ。漫然と行っ ている予算消化体質を改め議員・公務員定数並びに給与をも含め支出を財政の現実に合わせることが必要で はないか。 2.外部監査制の早期導入を望むが、収支複数年度制、複式簿記会計制など民間と比較できる決算方式を 採用すべきである。 ⑧予算執行について 一般会計のみでなく特別会計のチェックをきちんと執行するよう要望するとともに、企業会計に基づ く資産・負債も開示することを期待する。 ⑨法人税に均等割りを導入する 法人については資本金により、社団法人等は前年の正味財産による。 ・特殊法人(宗教法人・学校法人等)の優遇税制の見直し 特に、宗教法人について、新たな檀家から受け取る永代供養料は、実態は墓石の設置による借地権と思わ れる多額の金銭の授受が行われる。これについて、国税としては借地権の譲渡、地方税は、現在、非課税 の墓地(墓地は登記出来ないので非課税扱い?)に対し、固定資産税を課税する。また、隠れみのとなって いる所には課税の強化。 1.役員給与の損金算入に関する規制の緩和。役員給与は、原則として適法であれば損金に算入すべきで あり、定期同額要件や事前確定届出制を廃止すべきである 2.従業員の退職給付引当金や賞与引当金の損金算入を認めるべき。 ⑩高齢化社会への対応 今後ますます老人が多くなる社会に於いて、老人も生産活動の一員になるような産業の育成、創出を図る。 例えば老人所有の土地建物へ太陽パネルを設置することに依り太陽熱発電に参加する等 ・高年齢者雇用政策の更なる促進と充実を加えてはどうか。 ⑪資産評価について 中小企業の事業継承が難しくなることから、相続にて取引のない株式の評価や土地の評価の軽減を強く 要望する。 ⑫相続・贈与税関係 1.非上場株式にかかる贈与税の納税猶予制度は導入されたが、要件が厳しすぎるので緩和するとともに、 株式評価の軽減の改善を望む。 2.相続税税率をさらに引き下げること。 3.小規模宅地等について、相続税の課税価格の計算特例について相続人等による事業又は居住の継続へ の配慮からより一層の軽減を望む。 4.婚姻期間20年以上の配偶者への居住用不動産の贈与について 4,000 万円(現行 2,000 万円)まで引 き上げること。併せて面積基準も考慮すること。 5.贈与税の税率緩和を願う ⑬消費税率を税収不足の理由で安易に引き上げることのないよう慎重な対応を行うこと。 景気の低迷と長期債務の増加により、国の財政は一層硬直化、逼迫化しているが、財源確保の名のもとに短 絡的な消費税率の引き上げを行うべきではない。特に、中小企業は自助努力の限界に達し、企業存続の危機 にあり、消費税率アップは売上減や転嫁不足等でさらに苦境に追い込まれる懸念がある。公務員給与の大幅 なベースダウンを含めた行財政改革の断行が前提になければ、引き上げは認められない。しかし、近い将来、 財政健全化のため消費税の増税もやむを得ないが、その際は、 (納税者)番号制度を前提にした生活必需品相 当額の戻し税等、経済弱者へのセーフティーネット構築を条件にすべきである。なお、複数税率にすると小 売業にとっては、商品によって税率が異なるとその判断が難しいので、単一税率とすべきである。また、イ ンボイス制度は事務量が増加することの煩雑さもあるので、現在の帳簿方式を堅持すべきである。消費税の 付加税的意味で「奢侈税」 (税率 10%)を提案する。 (単品 500 万円以上の物品購入や消費について)格差社 会と言われ高額所得者や大口資産家が続出し高額な物品や高額な消費の購入意欲が盛んである負担能力ある 人にはもっと負担してもらうことは国民の合意が得られるものと言える。 ・消費税率アップ期間の見直しを。被災地に対しての対応について、税率アップの期間延長策も必要ではな いか。 ・消費税アップ時には軽減税率(食料品)を設ける。給付つき税額控除はシステムが煩雑化し行政の経費増 を招く。 ⑭固定資産税の改善措置を望む 土地の価格は都市圏の一部を除いて低落を続けているが、固定資産税の課税標準は引き下っていない状態 にあり、税率の引き下げ、政令指定都市における事業所税の廃止、建物の評価方法については、税制上の 減価償却制度に準じ、さらに抜本的な改善措置を講ずるとともに、高齢化世帯を含む低所得者の居住用資 産についても特別な軽減措置を講ずるよう要望する。 また、土地税制の根幹となる地価公示制度は、実勢を反映していないなど不透明であり、公示価格・路線 価格・固定資産税評価額の評価方法の統一化を図るとともに公表等改善を図るよう要望する。 ⑮個人番号制度の一元化について 年金の一元化は早急にするべきところで、それと平行して国・地方・年金・社会保険などの徴収の窓口を 5年ぐらいを目途にまとめることにより、法人(社保・雇用保険)・個人(市民税)の課税漏れが把握でき る。現在は、社保と労働保険は連動しておらずチェックがされていない。また、自治体の住民税の機能も 公的年金の管理と給与支払報告書の管理が一元化されていないので、課税が一本化されずにいる自治体も 存在する。このことからも、個人番号制度を早急に実現すべきである。名称などでアレルギーを起こす人 がいるならば、納まりの良い耳ざわりの良い名称を考える。 ⑯納税意識向上策の徹底を図れ 滞納の増加、租税回避などは、わが国の財政の根幹である税に対する意識の欠如によるものであり、義務 教育、社会教育などにおいて、租税教育を徹底すべきである。それには縦割り行政を払拭し、財務省、文部 科学省等関係省庁が連携して教育について取り組み、教育現場に指示されれば、自ずと「租税に対する認 識が小さい頃から身につく」。これが租税教育の大事な部分ではないか。また、公民・社会のテストにおい て租税に関する問題を出題するなどにより、学習時間を十分確保する努力をするよう要望する。さらに税 に対する国民意識付けのため多額納税者に対する顕彰制度等を制定するよう要望する ⑰税負担の軽減を望む 外形標準課税の導入は、中小企業に不利にならないよう条件の整備を行うなど慎重な検討を望む。さらに、 滞納激増の現況に拍車をかける税制には賛成できない。とりわけ、企業承継の上で重要な、自社株評価の 改善を一層推進することを望む。 ・中学生より、簿記を含め時間を費やしても、経理知識の習得が必要だ。企業や行政の業務においても必要な学習であり、 将来的に国民意識の向上につながる。 ・簡易課税の廃止、仕入れ控除の計算に実質と異なる概算的な数値を用いるために、益金となる余地が生じ る。 8.福利厚生制度関係 ①経営者大型総合保障制度加入状況 法人数 84社 ②経営保全プラン加入状況 法人数 23社 ③がん保険・介護保険・医療保険制度加入状況 がん保険 93社 介護保険 007社 医療保険 WAYS 等 020社 ③貸倒保障制度加入状況 法人数 0社 069社