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高島市民病院清掃等業務に関する仕様書
高島市民病院清掃等業務に関する仕様書 本仕様書は、高島市病院事業(以下「甲」という。 )が委託する高島市民病院清掃等業務につい て、その仕様を定めるものであり、受託請負業者(以下「乙」という。 )は、労働基準法その他関 係法令を遵守するとともに、本仕様書に基づき誠実に実施するものとする。 1 高島市民病院理念および業務目的 理念 地域の中核病院として、住民の方々の健康を守り、医療の充実に努めます。 基本方針 1.医療を受けられる方の権利を尊重し、説明と納得・信頼の医療を追求します。 2.医療安全に努め、質の高いチーム医療とあたたかな看護を実践します。 3.救急医療の充実に努めると共に、災害医療にも対応できる病院を目指します。 4.地域の福祉・医療機関と連携し、疾病治療と予防医療を推進します。 5.継続的な地域医療を実践するため、経営の安定化に努めます。 上記理念および基本方針に基づき、常に「病院職員」としての自覚をもって業務を遂行するこ と。なお、病院内での業務であることを認識し、常に来訪者の信頼を損ねないよう、以下の目的 をもって業務を遂行すること。 病院の特殊性を考慮し、常に衛生的かつ良好な医療環境維持に努めるとともに、 「院内感染予防」 を重視した日常的な除菌清掃を取り入れ、所定の業務を遂行し、高度な医療環境の維持・改善を 図るものとする。 なお、本仕様書は清掃の一応の基準を示すものであり、実際の作業に関しては、これに記載の ない項目を含めて建物環境及び医療環境の管理上当然実施しなければならないものは、CDC ガイ ドラインを熟知した上、これに準じて実施するものとする。 2 業務対象施設 (1) 名称 高島市民病院 (2) 所在地 滋賀県高島市勝野 1667 番地 (3) 構造・規模 本棟 鉄筋コンクリート造 免震構造 地上 5 階、機械棟 2 階 健診棟 鉄筋コンクリート造 耐震構造 地上 4 階、渡り廊下 2 階 (4) 総敷地面積 17,137 ㎡ (5) 延床面積 17,784 ㎡ (6) 病床数 210 床 うち感染症 4 床 3 契約期間 平成 27 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで(36 ヶ月間) ‐1‐ 4 作業内容及び作業日等 Ⅰ 日常清掃 作業実施は、作業計画書をもとに行うこととし、基本的に月曜日から日曜日まで実施す るものとする。 作業時間について、原則として 8 時 00 分から 17 時 00 分までとする。 Ⅱ 定期清掃 作業実施は、作業計画書をもとに行うこととし、原則として土曜日、日曜日、国民の祝 日及び休診日とする。作業時間については原則として、8 時 00 分から 17 時までの間に 実施するものとする。ただし、医療、看護行為等に妨げになる場合は打合せの上、実施 すること。 Ⅲ 塵芥収集業務 作業実施は、作業計画書をもとに行うこととし、基本的に月曜日から日曜日まで実施す るものとする。 作業時間について、原則として 8 時 00 分から 17 時 00 分までとする。 Ⅳ 白衣・リネン管理業務 白衣は、取扱業者から納入されたものを、医局と更衣室へ配付すること。寝具・タオル 等は、病棟から回収して不潔リネン室へ運ぶこと。 作業は基本的に月曜日から金曜日まで実施するものとし、土曜日、日曜日、祝日は休日 とする。作業時間について、原則として 8 時 00 分から 17 時 00 分までとする。 Ⅴ 当直室等シーツ交換業務 作業計画書により行うものとし、基本的に月曜日から日曜日まで実施するものとする。 作業時間について、原則として 13 時 00 分から 17 時 00 分までとするが、使用状態を確 認の上実施すること。 Ⅵ 洗濯業務 不潔リネン室に運び込まれた寝具・タオル等を洗濯・乾燥し、清潔リネン室で保管する こととし、必要数を病棟担当者に渡すこと。 作業は基本的に月曜日から金曜日まで実施するものとし、土曜日、日曜日、祝日は休日 とする。作業時間について、原則として 8 時 00 分から 17 時 00 分までとする。 また、作業に使用する材料、設備は病院が支給するものとする。 Ⅶ 医師用賃貸住宅定期清掃業務 作業対象は、高島市勝野 1638 ガリバーハウス 302 号室とする。 作業は基本的に毎週月曜日に実施するものとする。 作業時間について、原則として 8 時 00 分から 17 時 00 分までとする。 5 清掃面積及び作業実施基準 別紙の「作業計画書」を基準とする。 乙は、作業計画を作成して作業実施前に事前に甲の了解を得るものとする。変更があった 場合も同様とする。 ‐2‐ 6 清掃用具及び消耗品等の費用負担区分 (1) 甲からの支給品 トイレットペーパー、塵芥用ビニール袋、ペーパータオル、傘袋スタンド消耗品、 便座除菌液 ※病院契約内作業区域で使用する場合のみとする。 支給場所 担当窓口より (2) 上記以外の物品、資機材は乙の負担とする。 (3) 作業に必要な光熱水料等は甲の負担とする。但し、必要最小限とし節約に努めること。 7 作業員控室及び資機材置場 作業員控室や資機材、モップ洗濯場、モップ干し場については別途指示する。 8 清掃作業スタッフ (1) 乙は事業所責任者 1 名を定めること。 (2) 事業所責任者は、病院清掃受託責任者講習を受講し合格した者もしくは平成 27 年度 中に受講することとし、施設の清掃に関し相当の知識及び経験を有する者 1 名を現場 責任者として常に病院作業場に出勤し、業務の知識指導監督並びに現場監視を行い、 清掃業務の完全遂行を期するものとする。 (3) 事業所責任者を変更しようとする場合は、事前に健康診断書(変更前 6 ヶ月以内)を 提出し、甲の承認を得ること。 (4) 業務従事者は、乙の用意する制服を着用し、清掃作業スタッフであることを明瞭にす るため氏名、社名、写真を記した名札を付けると共に常に清潔に留意し、身だしなみ には努めて心掛けること。 (5) 乙は、業務の実施に先立ち、業務従事者の名簿を甲に届け出ること。 (6) 乙は、本業務を第三者に再委託してはならない。 9 作業報告 (1) 日常清掃の作業終了報告は、勤務した清掃作業スタッフの氏名を明らかにした名簿に 乙および事業所責任者の押印したものを提出すること。 (2) 日常清掃スタッフの作業日報は、工程数分用意して各工程が終了したことを事業所責 任者が確認し控室内で完備しておくこと。又、甲は任意に清掃スタッフの作業日報の 開示を求め視察することができることとする。 (3) 定期清掃の施工予定日は、1 ヶ月毎にあらかじめ書面にて作業範囲および時間を記し、 作業月の始まる 2 週間前までに定期清掃作業実施計画書を甲の担当窓口へ提出するこ と。 ‐3‐ (4) 定期清掃作業完了後は直ちに、事業所責任者から作業内容を甲の担当窓口に対し書面 報告を行い、実施区域における定期清掃作業完了の確認を受けること。但し、作業実 施が日曜日、国民の祝日、年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)、大型連休となる場合は、 病院休診日明けに事業所責任者から書面報告をすること。 (5) 各業務について、1 か月分の業務をまとめた報告書を翌月の 5 日までに提出すること。 10 清掃作業検査・インスペクション・勧告 (1) 甲の担当者は日常清掃、定期清掃の作業完了の書面報告を受けた後、仕上げ検査を行 うことができる。又、その仕上げ検査に合格しない場合は無償で手直しを指示するこ とができる。 (2) 乙の日常清掃の自主的検査として事業所責任者は、1 日に 1 回を目安に院内ラウンド チェックを励行すること。 (3) 甲が主催する会議、看護師長会、感染対策委員会等に参加要請があった場合は、建物 環境・医療環境の質的向上を目指し会議に出席すること。その場合は、感染、建築、 清掃等について熟知している者が出席することとする。 11 教育 (1) 乙は、病院の特殊性を考慮に入れた教育・訓練を事業所責任者、清掃スタッフに対し 体系化して実施すること。又、実施報告書を控室に常備しておくこと。 (2) 甲の担当者は、任意に清掃従事者の教育訓練個人履歴及び教育訓練内容を記した教育 訓練実施報告書の開示を求め視察することができる。 (3) 病院清掃作業における実践的な知識に関する教育トレーニングを実施すること。 (4) ブラッドボーンパソーゲン(血液体液由来病原体)、スタンダードプレコーション、針 刺し防止等の院内感染防止に関する知識の教育トレーニングを実施すること。 (5) 乙は病院が取組むサービス向上運動を考慮して、職員等の指示に従い忠実かつ的確な 対応のできる清掃作業スタッフを配置すること。その上で清掃スタッフに対し、接遇 等を含めた充分なマナー教育を実施すること。 (6) 教育の内容について、毎月書面により甲に報告すること。 12 オペレーションルールおよびその他 (1) 清掃作業実施にあたっては誠意をもって契約内容を履行し、良好な環境の維持と建材 の保全に務めること。 (2) 乙は、体力、技術、品位、責任感等に問題がなく、本仕様書で求める業務を充分遂行 できる清掃作業スタッフを厳選して配置しなくてはならない。 (3) 清掃作業スタッフは、常に礼儀正しくにこやかな態度を心がけなければならない。 (4) 清掃作業スタッフは作業を開始するにあたり、担当するフロアの職員に報告しなけれ ばならない。 (5) 病室に入室する時は入退室の状況、感染症病室等の情報を考慮しスタンダードプレコ ーションを重視し清掃を行うこと。 ‐4‐ (6) 清掃作業スタッフは病室に入るとき、必ずノック及び挨拶「失礼いたします。これか ら清掃させて頂きます。」をすること。又、退室するときは作業を終えたこと「清掃が 終了しました。」を知らせること。 (7) 使用する資器材は、病院建造物床材等各材質の長期間維持を充分検討し、最適な清掃 資器材を使用した清掃方法で実施するものとする。 (8) 使用する資器材は「院内感染防止」を重視して、適宜使用場所を定め使用するものと する。 (9) 電気、水道の使用については必要最小限に努め、特に照明は作業完了次第直ちに消灯 するものとする。 (10)使用した鍵等は慎重に取り扱い、業務を遂行するために必要な時間と場所に限って使 用するものとし、使用後は速やかに返納するものとする。 (11)各フロアに配置された清掃作業スタッフは職員等の指示に緊急対応すること。その緊 急連絡体制については甲乙間で協議の上、定めるものとする。 (12)清掃作業スタッフは職員から中止、中断等作業の変更が指示された場合はこれに従う ものとする。このことは現場責任者に報告をしなければならない。必要であれば職員 と打合せの上、あらためて作業を行う。 (13)清掃作業区域内において、清掃の必要が生じた場合、清掃後であっても病院の特殊事 情を考慮し職員等の指示に従って作業を行うものとする。 (14)作業中に移動した備品等は、清掃終了後には元の位置に戻しておくものとする。 (15)清掃作業スタッフの服装は、常に統一した清潔なものを着用するものとする。 (16)清掃作業スタッフは、ひげをきれいに剃り、頭髪を手入れする等、身だしなみには充 分注意すること。 (17)ME 機器や精密機械、医療機器は、職員の許可無しでは触れないよう気を付けること。 又、コードなど機器の周辺についても細心の注意を心がけること。 (18)清掃作業スタッフは作業に際し「院内感染防止」を重視して、ディスポーザブルグロ ーブを着用するものとする。 (19)清掃作業スタッフは控え室他、認められた場所以外では飲食等をしてはならない。 (20)天災その他やむを得ない場合を除き、建築物、備品等に損害を与えた場合は全て乙の 負担により、直ちに弁償することとする。 (21)乙は、他の委託業務の受託業者と連携を行い、業務の最適化を図ること。 (22)乙は、甲が毎月開催する委託業務会議に出席し、他の委託業務との連携・情報共有を 図らなければならない。 (23)乙は、履行期間の満了またはその他の理由で業務を継続しなくなったときは、一定期 間、後任受託者への引継ぎ・指導および訓練に協力するものとする。 (24)引継ぎ・指導・訓練や設備使用説明等に立会する費用を契約金額に含むこと。 ‐5‐ 高島市民病院清掃作業要領 一般事項 (1) 乙は病院の清掃業務という特殊性を認識し、院内を常に清潔で衛生的な環境に保持する ように、信義誠実を尽くし清掃業務を履行すること。 (2) 清掃作業にあたっては静かに迅速に行い、執務者、通行人の妨げとならないように注意 すること。特に、使用する清掃資機材はその都度格納し、通行人ならびに美観に充分配 慮すること。また、病室については患者の都合を優先させること。 (3) 作業区域、作業内容、その他について疑義が生じたときは、甲の担当者の指示を受ける こと。 (4) 清掃用モップはハンドルとセパレート式になっているものを使用し、常に清潔な状態を 保持すること。 (5) 作業区域により資器材用具は区別して使用すること。 (6) 清掃作業スタッフは、清掃用カートの上にディスポーザブルグローブ、ペーパータオル、 サージカルマスクを常備し、ハンドウォッシュ後は必ずペーパータオルで水分除去し、 ディスポーザブルグローブを着用すること。 (7) 清掃作業にあたって移動可能な物品は移動させ、下部等隅々まで行き渡るよう丁寧に清 掃すること。 (8) 盗難、火災の予防に注意し、作業終了後は、窓、扉等の施錠及び火の元を確認し、不要 な燈火を消すと共に、椅子等を必ず所定の位置に戻し後片付けをすること。 (9) 作業中に器物を破損したとき、又は、造作、物品に破損箇所を発見した時、又、不審者 を発見した時は、直ちに甲の担当者に連絡すること。 (10)引火性ガソリン、ベンジン、シンナー等の薬品類は絶対に使用しないこと。 Ⅰ 日常清掃手順 1 玄関、廊下・待合室、EV ホール (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 歩行者等の安全確認後、施工範囲を囲うように清掃中サインボードを設置する。 (3) 高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵する。又、天井や照明器具に ついても同様とする。 (4) 床は、埃を舞い上がらせないように乾式モップ(油剤処理不可)を使用して除塵後、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤をしみ込ませた白色モップを用いて拭き上げる。 (5) ゴミ箱のゴミは回収し、塵芥集積場まで運搬する。 (6) 廊下、待合室、EV ホールの手摺りは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて白色ク ロスで清拭する。 ‐6‐ (7) 玄関ガラス(病院本棟・健診棟・渡り廊下)は、床上 150cm までは手垢がないようにガ ラス専用クリーナーで清拭すること。又、玄関周辺ガラス(病院本棟・健診棟・渡り廊 下)および外来ブロック受付前廊下のガラス(両面)も同様に清拭し、網戸の汚れも清 掃すること。 (8) ドアおよびエレベーター内外については EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤と白色クロス を用い、ノブ、手摺り、扉、操作パネル、低所部分(床上 150cm まで)の目立つ汚れ(手 垢等)を清拭する。又、床面を同様の除菌洗浄剤をしみ込ませた白色ウェットモップを 用いて拭き上げること。EV 床の溝については常に埃がない状態を維持する。 (9) 血液・体液により著しく床面が汚染された時は、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤で安 全に拭き上げた後、別のウェットモップで次亜塩素酸ナトリウムもしくは別の EPA 登録 非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて再度床を拭き上げる。 (10)床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 2 階段 (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 歩行者等の安全確認後、施工範囲を囲うように清掃中サインボードを設置する。 (3) 高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵する。また、鏡部分は専用ク リーナーで清拭する。 (4) 床は、埃を極力舞い上がらせないように乾式モップ(油剤処理不可)を使用して除塵後、 EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤をしみ込ませた白色ウェットモップを用いて拭き上げ る。 (5) 手摺りは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて白色クロスで清拭する。 (6) 階段縦面及びスリップガードについては、ホコリや汚れがない状態を維持すること。 (7) 血液・体液により著しく床面が汚染された時は、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤で安 全に拭き上げた後、別のウェットモップで次亜塩素酸ナトリウムもしくは別の EPA 登録 非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて再度床を拭き上げる。 (8) 床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 3 トイレ・洗面所・汚物処理室 (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 使用していないことを声を出して確認した後、清掃中サインボードを入口中央に設置す る。 (3) 高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵する。特に換気口、パーテー ション上部には注意し除塵すること。 (4) トイレットペーパー、便座除菌液を補充する。 (5) ゴミ箱及び汚物容器の内容物は上から押えつけないよう、下から支えないよう、又、体 に触れないように回収する。ゴミ箱及び汚物容器に目立つ汚れがある場合は EPA 登録非 アルカリ性除菌洗浄剤にて赤色クロスで清拭する。 (6) 床は、埃を舞い上がらせないよう最小限に抑えながら箒掃きを行い、EPA 登録非アルカ ‐7‐ リ性除菌洗浄剤をしみ込ませた赤色ウェットモップを用いて床を拭き上げる。 (7) 低所部分(床上 150cm まで)に目立つ汚れが認められる時は、EPA 登録非アルカリ性除菌 洗浄剤と赤色クロスで汚れを除去する。特に注意しなければならないのは扉、蝶番、フ ラッシュバルブ、配管、トイレットペーパーカバー、手摺等であるが研磨(物理的)する ことによって汚れを除去しない。 (8) 衛生陶器である便器、洗面器は EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて洗浄する。特 に注意しなければならないことは、研磨(物理的)することによって汚れを除去しない。 (9) 血液・体液により著しく床面が汚染されたときは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤で 安全に拭き上げもしくは洗浄した後、別のウェットモップで次亜塩素酸ナトリウムもし くは別の EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて再度床を拭き上げる。 (10)鏡は、飛び跳ねた水滴類や手垢をガラス専用クリーナーで除去し、クロスによる拭き跡 が残らないようにすること。 (11)ドアノブは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤と赤色クロスで清拭する。 (12)床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 4 浴室、シャワールーム、脱衣室 (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 使用していないことを声を出して確認した後、清掃中サインボードを入口中央に設置す る。 (3) 高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵する。特に換気口には注意し 除塵すること。 (4) ゴミ箱の内容物は上から押えつけないよう、下から支えないよう、又、体に触れないよ うに回収する。ゴミ箱及び汚物容器に目立つ汚れがある場合は EPA 登録非アルカリ性除 菌洗浄剤にて赤色クロスで清拭する。 (5) 床は、埃を舞い上がらせないよう最小限に抑えながら箒掃きする。 (6) 脱衣室の床は、埃を舞い上がらせないよう最小限に抑えながら箒掃きを行い、EPA 登録 非アルカリ性除菌洗浄剤をしみ込ませた赤色ウェットモップを用いて床を拭き上げる。 (7) EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて天井、壁、床を清掃する。注意しなければな らないことは、カビを発生させないように維持する。 (8) 浴槽の垢等は EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて洗浄する。注意しなければなら ないことは研磨(物理的)することによって垢等を除去しない。 (9) 低所部分(床上 150cm まで)に目立つ汚れが認められる時は、EPA 登録非アルカリ性除菌 洗浄剤と赤色クロスで汚れを除去する。 (10)鏡は、飛び跳ねた水滴類や手垢をガラス専用クリーナーで除去し、クロスによる拭き跡 が残らないようにすること。 (11)血液・体液により著しく床面が汚染された時は、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤で安全 に拭き上げた後、別のウェットモップで次亜塩素酸ナトリウムもしくは別の EPA 登録非 アルカリ性除菌洗浄剤を用いて再度床を拭き上げる。 (12)ドアノブは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤と赤色クロスで清拭する。 ‐8‐ (13)床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 5 病室 (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 室内に入ることを患者さんに声を出して確認する。 (3) 清掃中サインボードを病室入口中央に設置する。 (4) 床は、埃を舞い上がらせないように乾式モップ(油剤処理不可)を使用して除塵後、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤をしみ込ませたウェットモップを用いて拭き上げる。 (5) 便器、洗面器がある場合は上記3と同様の仕様とする。 (6) シャワールームやユニットバスがある場合は上記4と同様の仕様とする。 (7) 血液・体液により著しく床面が汚染されたときは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤で 安全に拭き上げた後、別のウェットモップで次亜塩素酸ナトリウムもしくは別の EPA 登 録非アルカリ性除菌洗浄剤を用いて再度床を拭き上げる。 (8) ドアノブは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤と赤色クロスで清拭する。 (9) 床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 6 カーペット床材 (1) ハンドウォッシュ実施後、ディスポーザブルグローブを着用する。 (2) 歩行者等の安全確認後、施工範囲を囲うように清掃中サインボードを設置する。 (3) カーペットは、高性能超微粒子フィルター排気装置付き(0.3 ミクロン、99.97%捕獲能 力可能) タンク型電気掃除機を用いて、砂、埃、塵をバキューミングすること。但し、 コンセント先には漏電ブレーカーを設置する。 (4) 掃除機の操作の仕方は、前方患者を認識できるように前方へ向かってバキューミングを する。 (5) 床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 7 その他 (1) 各階の共用長椅子(レザー、ビニール)は、白色クロスと EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄 剤を用いて清拭する。 (2) 院内全て(入室可能な部署)のシンクおよび洗面ボウルの垢等は EPA 登録非アルカリ性 除菌洗浄剤を用いて週 1 回以上洗浄する。注意しなければならないことは研磨(物理的) することによって垢等を除去しない。 (3) 院内学級については、甲の指示により上記5と同様の清掃を行うこと。 (4) ゴミ箱の洗浄可能容器が著しく汚染されたときは、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄剤を 用いて清拭し汚れを取り除くこと。 (5) 病院外周、駐車場、中庭(植え込み部を含む)に関しては、常に衛生的な状態を維持し、 1 日に 1 回以上ピックアップ清掃(紙くず・空き缶等の回収、動物の糞尿等の除去)と 樹木・芝生への散水を行うこと。又、雑草の除草を年 2 回以上行うこと。 (6) 病室の退院時の清掃には上記5の作業に加え天井および照明、壁面、ナースコール、テ ‐9‐ レビ、床灯台、冷蔵庫内の清掃も行うこと。又、退院時清掃に関しては月曜日~金曜日 の 8 時~16 時までに行うこと。 (7) 各玄関用マット、傘立てを清掃すること。又、傘袋スタンドの消耗品の補充を行うこと。 (8) 玄関入口ガラス(両面)は、ガラス専用クリーナーで、金属部分(ステンレス)はステンレ ス専用クリーナーで清拭すること。 (9) 病院への入口すべてにおけるガラス戸において、地上 150cm までは手垢がないようにガ ラス専用クリーナーで清拭すること。 8 付帯事項 (1) 清掃区域内で移動できるものはできるだけ移動し、清掃後に元の位置に戻すこと。この とき、床に置いてあったものを診察台や什器の上に置かないようにすること。 (2) ウェットモップ、クロスは、使用後必ず洗濯機を利用して次亜塩素酸ナトリウムで消毒 洗浄した後、屋外での紫外線殺菌をさせ乾燥した上で使用すること。又、ゾーニング管 理をする上で5色のウェットモップ、クロスを使い分けること。 ・清潔区域(手術部、クリーン病室等) 青色 ・準清潔区域(病室、診察室等) 緑色 ・一般区域(廊下、待合、階段等) 白色 ・感染症病室(MRSA 病室等) 黄色 ・汚染区域(トイレ、汚物処理室等) 赤色 (3) 梅雨時や長期間の雨などウェットモップ、クロスの屋外干しが出来ない場合は民間のリ ネン工場等を利用し殺菌乾燥させること。原則として毎日使用するウェットモップ、ク ロスは乾燥させたものを使用すること。(ウェットモップ・クロスの手洗い禁止) (4) ウェットモップ、クロスについてはパイルの色により識別できるものとする。 (5) ウェットモップで作業した汚水の交換頻度は共用部が各エリア、診察室、検査室、病棟 についてはそれぞれ5室毎を目安とするが、汚れ具合によりこれ未満であっても交換す ること。 (6) 病室内のハードフロアにおいて感染防止上で必要なところについては、高性能超微粒子 フィルター排気装置付き(0.3 ミクロン、99.97%捕獲能力可能)タンク式電気掃除機を 用いて、砂、埃、塵を除去すること。 (7) ヒト結核菌が確認できた場合に限り、病院側の指示により EPA に登録された結核菌対応 除菌洗浄剤に切り替え使用すること。 (8) 低所部分とは、手の届く範囲(床面より 150cm)を示すものとする。 (9) 連休が 2 日を超える場合は、当該連休の 3 日目は平日の清掃(作業計画書 W5)を実施 すること。 (10) 環境面への配慮で資器材については、木製は使用せず、金属製の代わりにプラスチ ック製のものを使用すること。(ウェットモップ、クロス以外) ‐10‐ Ⅱ 定期清掃 1 Pタイル、長尺シート床、木床 (1) 床面は、ワックス剥離用洗浄剤を使用し積層したワックスや皮膜の汚れを完全に除去し た後、フィニッシュ 3~5 層を塗布する。転倒防止を考慮してフィニッシュについては ASTM・D-2047 基準(摩擦係数=0.6~0.7 の安全係数)のアクリルポリマー配合ウレタン樹 脂ワックスとする。さらに、この状態を1年間継続維持するものとし、日常清掃・定期 清掃にてメンテナンス作業を行なうこととする。尚、床面に少しでも汚れが生じたり、 光沢が失われた場合には、直ちに床面の復旧作業を実施すること。 (2) 共用区域は水性サーモプラスチックポリマー成分を含有する洗剤を用い、パット圧が 40kg 以上でノイズレベルが 70dB 以下のバッテリー式オートスクラバーで洗浄し、アク リルポリマー配合樹脂ワックスの表面にできたキズを埋め、2,000rpm 以上で回転するバ ッテリー式バーニッシャーで高速研磨して作業をすること。 (3) 専用区域は床用中性洗剤で洗浄し、ASTM D-2047 基準(摩擦係数=0.6~0.7 の安全係数) のアクリルポリマー配合樹脂ワックスを塗布すること。 ※但し上記(1)~(3)の洗浄後、すなわちワックスを床に塗布する前の床材表面の pH 値 は中性とする。 (4) 専用区域の定期清掃時には高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵す ること。 2 磁器タイル床 (1) 汚れが著しいときは掃き掃除をした後、床洗浄クリーニングを実施すること。 (2) その場合は事前に甲の担当者と打合せを行い、トイレ等では清掃中サインボードを入口 中央に設置すること。又、必要であればコーションテープを入口地上から 50 ㎝と 120 ㎝の高さに貼り、患者様等の出入りを防ぐこと。 3 繊維床 (1) 歩行者等の安全確認後、施工範囲を囲うように清掃中サインボードを設置する。 (2) 高所部分(床上 250cm)までは、ウールダスターで静電除塵する。 (3) カーペットは、高性能超微粒子フィルター排気装置付き(0.3 ミクロン、99.97%捕獲能 力可能)消費電力 500W以下のアップライト型電気掃除機を用いて、砂、埃、塵をバキ ューミングすること。但し、コンセント先には漏電ブレーカーを設置すること。 (4) 掃除機の操作の仕方は、前方患者を認識できるように前方へ向かってバキューミング をする。 (5) 前処理剤としてカーペットクリーナーを散布する。 (6) その後、ダニや細菌、カビを除去するためにスチーム温度が 100℃以上で真空度 5000mmAQ 以上のカーペットスチームクリーニングマシンでディープクリーニング的な 洗浄を行う。 (7) シミなどはその汚れが何であるかを判別し、シミに対する専用クリーナーを散布する。 ‐11‐ (8) その後、再度スチーム温度が 100℃以上で真空度 5000mmAQ 以上のカーペットスチーム クリーニングマシンでディープクリーニング的な洗浄を行う。 (9) 床面が乾燥したことを確認後、清掃中サインボードを回収してチェックを行う。 (10) カーペットスチームクリーニングマシン内の汚水は、スタンダードプレコーションによ り安全に処理をすること。汚水に関しては契約後、甲と打合せを行うこと。 4 窓ガラス清掃(年間 2 回施工、両面面積 約 3,427 ㎡) (1) 窓ガラスの清掃は、ガラス専用洗剤を用い両面清掃を行うものとする。 (2) 高所作業は、安全帯等により確実に安全を確保して実施すること。 5 ガラスサッシ(年間 1 回施工) (1) ガラスサッシの清掃は、網部分の除塵を行ってから、アルカリ洗剤を用いて清掃を行う ものとする。 (2) 高所作業は、安全帯等により確実に安全を確保して実施すること。 6 網戸清掃(年間 1 回施工) (1) 網戸の清掃は、埃・汚れ等の清掃を行うものとする。これにより汚れの落ちない場合は、 網部を取り外し、院外にて高圧洗浄にて埃・汚れ等を落とすものとし、網部が乾燥した ことを確認後、元の場所に戻すものとする。 (2) 高所作業は、安全帯等により確実に安全を確保して実施すること。 Ⅲ 塵芥収集 1 塵芥容器(ゴミ箱)を衛生的に保つよう維持管理に留意すること。 2 各部署および構内各所に設置された塵芥容器(ゴミ箱)から 1 日 1 回以上回収し、容器には 同色のゴミ袋を備え付けること。感染性廃棄物については容器(ミッペール)毎回収するこ ととし、容器は適宜補充すること。塵芥の多い部署および大量に発生した部署は、必要に 応じて回収の回数を増やすこと。 3 塵芥容器(ゴミ箱)の投入口等に目立つ汚れがある場合は、EPA 登録非アルカリ性除菌洗浄 剤にて白色クロスで清拭すること。 4 回収したゴミは、甲が指定する集積場まで運搬し、搬出までの間飛散等しないように留意 すること。 又、感染性廃棄物については専用保管庫に搬入し、搬出までのあいだ甲の指 示に従い確実に施錠、消灯し厳重に管理すること。尚、集積場・感染性廃棄物専用保管庫 に異常があると認められる場合は、直ちに甲の担当者に連絡し指示を受けること。 5 この作業を行うために必要な運搬車両等諸器具類は全て乙の負担とする。尚、器具は常に 衛生的な状態にするものとし、美観を損ねないよう留意すること。 6 集積場およびその付近は常に清潔にし、整理・整頓と火災予防には万全を期するとともに、 野犬及び猫の被害を防ぐように注意すること。 ‐12‐ 7 危険物等でケガをしないよう十分注意し、作業中は必ず耐貫通性の保護手袋を着用し、危 険回避に努めること。 8 一般廃棄物(可燃ゴミ)および古紙等の資源化すべき塵芥等の種類(別途指示する)ごと に、日々の排出量を計量し、一月ごとに甲の担当者へ提出すること。 9 生ごみは、生ごみ処理機または市指定ごみ袋で処理すること。 10生ごみ処理機は、安全に使用するものとし投入できるものを所定量投入すること。 11投入不可のものを投入した場合は、直ちに取り出すこと。 12生ごみ処理機は、衛生的に保つよう、効率的な運転ができるよう維持管理を行うこと。 Ⅳ 白衣・リネン管理業務 1 白衣、寝具類の注文、受取りおよび仕分けを行う。 2 白衣、寝具類の数量確認および帳簿整理を行う。 3 白衣、寝具類の出し入れおよび点検を行う。 4 白衣を更衣室へ配付する。 Ⅴ 当直室等シーツ交換業務 1 作業範囲は、当直室 10 室、助産師当直室、仮眠室(5 室)を行うこととする。 2 使用したシーツ、布団カバー、ピロケースの枚数を確認し、リネン室へ提出すること。 Ⅵ 洗濯業務 1 院内から発生する全ての洗濯物(患者の私物を除く)を、血液、汚物の付着物ごとに区分 し洗濯すること。 2 1 日の業務終了後は、洗濯仕上げ枚数を報告書に記入し保管すること。 Ⅶ 除草業務 1 病院敷地周辺の除草作業を年2回実施すること。 2 除草範囲は、駐車場周辺とし別途指示する。 Ⅷ 医師用賃貸住宅定期清掃業務 ‐13‐ 1 居室 2 室と玄関の床面のダスティングおよび清拭と什器備品の清拭を行うこと。 2 洗剤を使用して、キッチン周り・浴室・トイレおよび洗面所の清掃を行うこと。 3 ベッドメイキング(シーツ交換等全て)を行い、病院のリネン室に返却すること。 4 壁面・高所のダスティング、窓ガラス・照明器具の清掃を 4 ヶ月に 1 回行うこと。 5 燃えるごみ、燃えないごみを分別し、病院内の収集場所へ搬出すること。 ≪用語説明≫ CDC ガイドライン ①Centers for Disease Control(アメリカ疫病防疫センター)の略 ②CDC は、すべての保健医療施設(アメリカ国内のみ)に対して、HIV・HBV・MRSA 等ブラッド ボーンパソーゲンの伝播を喰い止める「一般的予防措置」を遵守するよう求めている。 ③清掃の手順については、詳細かつ具体的に明示していないが、日常的に汚れを除去する 清掃を重視することにより、院内感染防止を実現することを基本としている。 ④CDC ガイドラインでは除菌と清掃を特別に区別した考え方ではなく、あくまでも日常的 な清掃の中で効果的な手法及び薬剤により 1 ステップ除菌を合わせて行う。 EPA (ア)The Environmental Protection Agency(アメリカ環境保護局)の略 (イ)CDC ガイドラインにおける「一般的予防措置」では、血液及び体液は潜在的病原体と みなされている。 (ウ)EPA に登録されているケミカルとは、薬剤効果と安全性の試験をクリアーしたケミカ ルである。 (エ)いわゆる消毒薬ではなく、洗浄力と除菌力が併存しているケミカルである。 ASTM=American Society of Testing & Materials(米国材料試験協会)の略 ‐14‐