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報告書2 - 沖電気

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報告書2 - 沖電気
甲癖考証
@
平成16年12月9日
報 告 書2L
東京地方裁判所八王子支部 御中
1
住所 東京都八王子市東浅川550番地1
沖電気工業株式会社内
氏名片面半漁・㊨
1 身上等
私は,昭和58年4月1日,沖電気工業株式会社(以下「当社」といいます。
)に入社しました。以来、主に人事/総務部門を中心に歴任し、現在、八王子地
区事業場の総務部門長職にあり、当該地区における人事,労務,庶務(警備を含
む),固定資産管理などの業務を統括し担当しています。
八王子地区の警備に関しましては,特に正門、南門を中心として、当社は警備
を扱っている関連会社である株式会社オーデーケーメンテナンスと契約して,そ
の警備員を派遣して貰って適切に,入退場の警備を行っています。
2 田中哲朗氏(以下、 「田中氏」といいます。)について
.1
田中氏は、昭和56年6月29日に当社を就業規則違反を理由に解雇された当
社の元従業員です。田中氏は、当社を解雇された後、当該解雇について昭和56
年10月に解雇無効確認等請求訴訟を提起して最高裁まで争いましたが、平成6
年3月22日、田中氏の敗訴で判決が確定しています。ところが、田中氏は』そ
の後も判決が確定したにもかかわらず、事実上の解雇撤回等を求め、当社に対し
てほぼ毎日抗議活動を展開し続けています。
一1一
3,田中氏による無断立入
田中氏は、昭和56年以来、ほぼ毎日、当社の八王子地区事業場の正門前(公
道と当社敷地との境界線付近で行うのが常です。)において、午前8時頃から午
前8時30分頃まで、当社に対する抗議行動と称して、スピーカーを用い、当社
を誹謗中傷する演説等を行っています。その演説等の目的として、当社には「い
じめ」や「差別」があり、その差別の一環として前記2における田中氏の解雇が
あったのであり、その非を認め職場に戻すことを要求するとして、裁判で確定し
た事実を無視して、事実上の解雇撤回要求を基調とする活動を行っているもので
t
す。
また、田中氏は、少なくともここ10年以上の長期にわたり、毎月29日、お
およそ午前10時頃から午後3時頃まで、 「座り込み闘争」あるいは「門前座り
込み」と称して、八王子地区事業場の正門前の当社敷地に無断で立ち入り、座り
込みを行うことを恒例としています。
そしてさらに、田中氏は自分のホームページ上で益々広くこの座り込み等への
参加を呼びかけており・これに応えて、少ない時で2、3名、多い時で10数名
程度の参加者(以下「参加者」といいます。)が訪れ、田中氏と参加者は当社敷
地に無断で立ち入り、座り込みを行っており、これが更に拡大する気配を示し始
めています。
当該活動については、詳しくは次の通りです。
①まず、田中氏は、午前9時40分前後頃に車で八王子地区事業場の正門前に
乗り着けます。このとき、ビーチパラソル、折りたたみ椅子、看板、バーナ
一等の機材を降ろし、八王子地区事業場の正門前の歩道に置きます。機材は
そのままで田中氏はいったん車でどこかに行きます。
②田中氏は、再び午前10時頃にバイクで現れ、バイクを歩道に置き、歩道に
置かれていた機材を当社の門前の敷地に運び入れます。
③当社は警備員により、ここは当社の敷地であるので、敷地内に立ち入らない
一2一
ように警告します。これに対して田中氏は、当社の警告を無視し、機材を運
び入れ、ビーチパラソルを立て、折りたたみ椅子を設置していきます。
④田中氏は、座り込みを行っている最中、参加者らに、ギターの演奏や自作の
歌の演奏をしたり、参加者らにコーヒー等をふるまって談笑するなどしてい
ます。
⑤田中氏は通常、午前、午後1同ずつマイクを使って話をします。内容は、毎
朝行っている当社に対する誹謗中傷演説等とほぼ同じもので、当社には「い
じめ」や「差別」があり、その差別の一環として前記2における田中氏の解
(
雇があったといった話をしています。
4 当社の対応
当社は、これまで、八王子地区事業場の正門前に警備員を配置し、田中氏及び
参加者に対して、正門前の当社敷地には立ち入らないよう警告しますが、警告に
反して立ち入ろうとします。そこで、警備員としましては、精々立ちふさがり、
立入を禁止しようとしますが、それ以上の実力は行使はできません。会社として
は、立入禁止区域であることを明確化するために、正門前の敷地のうち、通用の
用に供していない部分を鎖で囲って立入禁止である旨を明示しています。しかし、
‘
田中氏らは警備員の警告に対して全く聞く耳を持たず、また、田中氏らを排除し
ようとする警備員に対して執拗な抵抗を繰り返して居座り続けることから、結局
田中氏らを立入禁止することができないまま今日に至っています。
5 敷地立ち入りの危険性
八王子地区事業場の正門前は、従業員の出退勤の通路としては勿論、取引先そ
の他の来客の通路、更には物品搬出入のための通路として使用されており、自動
車の出入りも多い所です。それゆえ、自動車が公道に出るときの一時停止、左右
の安全確認のため、前面にある公道と正門との間に空地を確保しており、一般の
一3一
利用のために開放しているわけではありません。この部分に立ち入り、ましてや
ビーチパラソル等を設置し折りたたみ椅子等により座り込みを行うことは、自動
車が行うべき左右の安全確認に支障を来たし、道路交通上もはなはだしく危険で
あると言わざるを得ません。さらに、当社の隣は八王子市立東浅川小学校が位置
し、八王子地区事業場の正門前の公道(歩道)は登下校時に小学生が多く歩行す
る通学路となっております。このため、当社正門からの自動車の出入りについて
は、なお一層安全を期す必要があります。これまで、当社の配置する警備員によ
る安全確保を行っていますがボ当社が配置できる警備員の員数にも限界がありま
すから、安全が確保できない状況も予想されます。幸いにして事故は起きており
ませんが、いっなんどき事故が起こるかと大いに危惧しているところであります。
以上
∫
一4一
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