...

耕作放棄地を活用した園芸作物(ネギ)の振興(PDF:443KB)

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

耕作放棄地を活用した園芸作物(ネギ)の振興(PDF:443KB)
福島県郡山市
農業者、農業者団体(任意団体)による取り組み
耕作放棄地を活用した園芸作物(ネギ)の振興
取組主体
•中田 幸治
地区名
• 田村町田母神地区
解消面積
• 3.72ha
取組年次
• 平成25年~27年
解消内容
• 再生作業、土壌改良、作物作
付(ネギ)
放棄の
理由
• 震災後の葉タバコの廃作
取組の
きっかけ
• 風評被害による経営の転換を
図るためのネギの規模拡大
荒廃の
程度
• 雑草が繁茂した畑
取組の概要
〇郡山市田村町田母神地区は、中山間地域に位置し、葉タバコの生産が盛んな地域ですが、
農業従事者の高齢化及び東日本大震災により、一部葉タバコの廃作が進み、他の代替
作物の生産が無いまま、かつての優良な農地が荒廃していく現状にありました。
○取組主体である中田氏は、東日本大震災以前は、地域のブランド野菜をはじめ、多品目
の野菜を栽培し直売を主軸にしていました。震災後は風評被害により野菜の販売が激
減し厳しい経営状況となっていたため、比較的合理化が図られ販売先が確保できてい
たネギを生産の主軸に経営転換し、規模拡大を進めていました。
○このような状況の中、地元の農業委員が中田氏へ農地を紹介し、郡山市農業委員会、同
農業再生協議会が農地の利用調整をした結果、本事業を活用して3.72haの耕作放棄地
の解消及びネギの栽培を開始することができました。
○現在、若手農業者を中心に市内でネギを栽培する農業者が増えてきており、中田氏の販
路を活用した共同出荷を行うなど、本取組により郡山市の園芸作物の一層の振興が期
待されています。
取組体制
【支援者】
郡山市農業再生協議会(市役所)
福島県県中農林事務所
技術指導
利用権
等
生産物
の販売
【取組主体】
中 田 幸 治
【土地所有者】
【販売先】
首都圏等業者
利用調整
【土地利用調整支援者】
郡山市農業委員会
郡山市農業再生協議会(市役所)
生産物
の販売
【市内のネギ生産者の増加】
共同出荷により規模拡大
きっかけは?
風評被害で売り上げが低下した各種直売野
菜の生産から、ネギの契約栽培の規模を拡大
し、経営安定を図りたいと考えました。
また、葉タバコの廃作による中山間地域の
耕作放棄地の増加を防止し、地域を活性化し
たいとの思いもあり始めました。
活用した支援策
○被災者営農継続支援耕作放棄地活用事業(国)
(H25~H27)
課題と解決
引き受け
手 確 保
•解消した農地で、取組主体がネギの契約栽培をしています。
利用調整
•郡山市農業再生協議会、同農業委員会が利用調整支援を行いました。
再生作業
•国の被災者営農継続支援耕作放棄地活用事業を活用しました。
導入作物
•ネギ
販
•業務用として首都圏の業者に販売しています。
•取組主体の販路開拓により、市内のネギ生産者も共同出荷を行っています。
路
取組主体等から一言
○耕作放棄地と言っても、畑の入口から見てどこが畑なのか分からない程の荒れ地でした。ネギ
を含め野菜の需要は年々増す一方ですが、高齢化の影響もあり、作り手はどんどん少なくなっ
てきています。今後は生産面積の拡大もさることながら、品質の良いものを作っていきたいと
考えています。収量UPが今後のカギですね。
【中田幸治】
○葉タバコの廃作により荒廃した農地を活用し、ネギの生産を進める中田氏の取組は、中山間地
域農業の活性化にもつながっており、今後とも市として支援を続けていきたいです。
【郡山市農業政策課】
解消状況
再生前
再生中
ネギ定植作業
再生後
栽培中のネギ
連絡先:福島県郡山市農林部農業政策課(電話番号:024-924-2201)
Fly UP