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中間貯蔵施設の現状と課題
中間貯蔵施設の 現状と課題 福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター 河津 賢澄 (中間貯蔵施設環境安全委員会委員長) 平成27年12月7日 *資料は、環境省及び福島県から提供を受けたものです 除染実施に向けた枠組み 原子力災害対策特別措置法の下での取組 放射性物質汚染対処特措法 除染に関する緊急実施基本方針 平成23年 8月26日 議員立法により成立 平成23年 8月30日 公布・一部施行 + 市町村による除染実施ガイドライン 平成23年8月26日 原子力災害対策本部決定 9月9日 東日本大震災復旧・復興予備費 約2,200億円の確保 除染計画策定 (各市町村) 市町村等によ る除染開始 福島県 除染実施に向けた各 種取組 ①財政支援(基金) ②技術的支援 ③人的支援 平成24年度までに移行完了 基本方針の閣議決定 地域指定の要件、処理の基準等の 政省令制定 除染特別地域の指定 汚染状況重点調査地域の指定 平成24年1月1日 本格施行 除染実施計画策定 市町村等による本格除染の実施 2 福島県内の汚染の状況 3 特措法に基づく県内市町村の除染特別地域・汚染状況重点調査地域の指定状況 平成27年4月1日現在 4 市町村の除染(汚染状況重点調査地域)の進捗状況 【 平成27年9月末現在の計画・発注等状況 】 <平成27年度 末までの計画> <発注状況> <進捗状況> 住 宅 (戸) 400,032 373,728 (93.4%) 293,520 (73.4%) 公共施設 (施設数) 9,623 9,429 (98.0%) 8,341 (86.7%) 道路 (km) 11,268 7,662 (68.0%) 5,955 (52.8%) 農地 (ha) 30,992 29,694 (95.8%) 26,194 (84.5%) 生活圏森林 (ha) 2,932 2,187 (74.6%) 1,805 (61.6%) 5 国直轄除染の進捗状況の概要(平成27年9月30日時点) 【各市町村等の状況と今後のスケジュール】 田村市 平成25年6月に面的除染終了 平成26年4月1日に避難指示解除 川内村 平成26年3月に面的除染終了 平成26年10月1日に避難指示解除準備区域の 避難指示解除 楢葉町 平成26年3月に面的除染終了 平成27年9月5日に避難指示解除 大熊町 平成26年3月に面的除染終了 常磐自動車 道 平成25年6月に除染終了 平成27年3月1日に全線開通 葛尾村 平成26年7月に宅地除染終了 平成27年内に残りの除染終了を目指す 川俣町 平成26年8月に宅地除染終了 平成27年内に残りの除染終了を目指す 飯舘村 平成27年6月に宅地除染終了 平成28年内に残りの除染終了を目指す 南相馬市 楢葉町の 避難指示解除は 平成27年9月5日 平成27年度内に宅地除染終了を目指す 平成28年度内に残りの除染終了を目指す 浪江町 津波被災地域を除く地域については平成27年 度内に除染終了を目指す 津波被災地域については平成27年度内に宅地 除染終了を、平成28年度内に残りの除染終了 を目指す 富岡町 平成27年度内に宅地除染終了を目指す 平成28年度内に残りの除染終了を目指す 双葉町 平成27年度内に除染終了を目指す 国直轄除染の進捗状況①(平成27年9月30日時点) 平成27年10月30日 環 境 省 国直轄除染の対象となる11市町村の全てにおいて除染計画を策定済み。 うち、田村市、楢葉町、川内村、大熊町では除染計画に基づく面的除染が終了。残る7市町村では除染の作業中。 除染対象 除染対象 区域 区域 面積 人口 (ha)(概 見直し 面 的 除 染 終 了 宅 地 除 染 終 了 除 染 作 業 中 除染終了時期(目途) 除染の進捗状況 除染計画 仮置場等の 確保 注1, 除染の 同意取得 注3) 除染作業 宅地 宅地以外 避難指示 解除 (人)(概 数) 数) 田村市 400 500 H24/4 H24/4 確保済み 終了 終了 H25/6に終了 H26/4 楢葉町 7,700 2,100 H24/8 H24/4 確保済み 終了 終了 H26/3に終了 H27/9 川内村 400 500 H24/4 H24/4 確保済み 終了 終了 H26/3に終了 H26/10 大熊町 400 400 H24/12 H24/12 確保済み 終了 終了 H26/3に終了 未定 葛尾村 1,400 1,700 H25/3 H24/9 確保済み ほぼ終了 作業中 H26/7 に終了 H27年内 未定 川俣町 1,200 1,600 H25/8 H24/8 確保済み ほぼ終了 作業中 H26/8 に終了 H27年内 未定 飯舘村 6,000 5,600 H24/7 H24/5 確保済み ほぼ終了 作業中 H27/6 に終了 H28年内 未定 南相馬市 13,300 6,100 H24/4 H24/4 約9割 約9割 (約8割) 作業中 H27年度 H28年度 未定 浪江町 18,800 3,300 H25/4 H24/11 約7割 約8割 作業中 H27年度 H28年度 未定 富岡町 11,300 2,800 H25/3 H25/6 確保済み ほぼ終了 作業中 H27年度 H28年度 未定 双葉町 300 200 H25/5 H26/7 確保済み 約8割 作業中 2) 注2) H27年度 注1)仮置場の確保率は、必要とされる仮置場面積に対し、借地契約済みの仮置場面積が占める割合。 除染工事の進捗に応じて、仮置場の必要面積の増減が発生することがあり、その場合、確保率の割合が増減することがある。 注2)「仮置場等の確保」「除染の同意取得」欄の括弧内は前月時点のもの。前月から変化がない場合、二段書きは省略。 注3)除染終了時期は、各市町村の除染実施計画における除染対象のうち、 同意を得られたものに対する面的除染が終了した(終了する)時期を記載。 なお、同意を得られず面的除染の対象とならなかった場合でも、最終的に同意が得られれば除染を実施する予定。 注4)川内村の避難指示解除準備区域であった地域が平成26年10月1日に解除され、居住制限区域であった地域は同日避難指示解除準備区域に再編された。 未定 注4) 国直轄除染の進捗状況② (平成27年9月30日時点) 除染等工事の進捗状況(実施率)は以下のとおり。 ※発注率は全市町村で100%。 (単位:%) 田村市 楢葉町 川内村 大熊町 葛尾村 川俣町 飯舘村 南相馬市 浪江町 富岡町 双葉町 宅地 100 100 100 100 100 100 100 35 (32) 21 (19) 64 (54) 14 (11) 農地 100 100 100 100 95 (92) 38 (34) 44 (43) 18 (16) 30 (18) 22 (16) 7 (4) 森林 100 100 100 100 99.9 84 (81) 70 (66) 47 (46) 34 99 (97) 3 (1) 道路 100 100 100 100 68 (63) 15 (11) 29 7 52 (41) 83 (81) - 注1)実施率は、当該市町村の除染対象の面積等に対し、一連の除染行為(除草、堆積物除去、洗浄等)が終了した面積等が占める割合。 注2)「除染対象の面積等」 「一連の除染行為が終了した面積等」 は、いずれも今後の精査によって変わりうる。 注3)二段書きの括弧内は前月時点のもの。前月からの変動がない場合は二段書きを省略。 注4)本表の実施率の算出には、原則として帰還困難区域は含まない。 中間貯蔵施設に運搬するまで 除染等の措置 除染等の措置により発生する土壌等を保管容器に収納後、仮置場等に保管する。 可燃物 住宅地 不燃物 枝 除 染 堆積物の除去 除去土壌 分 別 農地(田畑) 落ち葉 瓦礫 草 表土はぎ取り 仮置場・ 除染現場 中間貯蔵施設 に運搬するま での間、保管。 保 管 収納 可燃物、不燃物ごとに 保管容器に収納。 収納容量 1m3(約1t) 保管容器 仮置場での保管 ○仮置場の基本構造と、日常における管理・点検(直轄除染の仮置場の例) 管理・点検の内容 除去土壌等を入れた保管容器 上部シート(通気性の防水シートまたは遮水シート) 非汚染土を入れた「遮へい土のう」 放熱(ガス抜き)管 地下水監視孔 集水タンク 下部シート(遮水シート) 週1回の日常点検 ・目視点検 ・空間線量率の計測 月1回の日常点検 ・地下水の計測 必要時 ・集水タンク内 浸出水の計測と処理 異常気象・地震時の 緊急点検 ・目視点検 ・空間線量率の計測 ○仮置場の箇所数と、除去土壌等の数量 仮置場数 現場保管数 除去土壌等の量 直轄除染 241ヵ所 - 市町村除染 833ヵ所 115,068ヵ所 4,381,068袋 4,371,606m3 ※直轄除染の数値はH27.8.31時点。市町村除染の数値は福島県内分のみでH27.6.30時点 ○仮置場での保管~搬出~原形復旧~跡地返還までの流れ 仮置場 搬出(中間貯蔵施設へ) 原形復旧工事 跡地返還 福島県内における除染実施地域と中間貯蔵施設予定地の位置関係 (※) (※)放射性物質汚染対処特措法に基づき除染計画を策定 している区域 中間貯蔵施設の貯蔵量 (m3) 除染土壌などの推計発生量の内訳(2,200万m3の場合) 1,000万 500万 約1,006 万 m3 ○福島県内の除染土壌などの発 生量は、減容化(焼却)した後 で、約1,600万~約2,200万㎥と 推計。 (参考:東京ドーム (約124万㎥) の約13~18倍に相当) 約1,035 万 m3 ※中間貯蔵施設の検討に当たっては、上 記の他、現時点で推計が困難な分野 の貯蔵も考慮。 約155万m3 約2万m3 約1万m3 1万 8,000Bq/kg超 10万Bq/kg超 8,000Bq/kg 以下の土壌な 10万Bq/kg以下 の土壌など ど の土壌など 除染廃棄物 の焼却灰 10万Bq/kg超 の対策地域内 廃棄物など パイロット(試験)輸送と保管場(ストックヤード)について 【パイロット(試験)輸送】 ●大量の除染土壌等を輸送する段階に向け、安全かつ確実に実施できることを確認するため、 概ね1年間程度実施。 ●パイロット(試験)輸送の段階から、輸送対象物の全数管理、輸送車両の運行管理、モニタ リング等を行い、安全かつ円滑な輸送を実施。 ●各市町村からそれぞれの現地状況に応じて概ね1,000㎥程度を輸送。 【保管場(ストックヤード)】 ●目的:中間貯蔵施設の具体的な配置図に沿った本格工事が 始まるまでの間、施設予定地内に除染土壌等を一時 的に保管する保管場(ストックヤード)を整備する。 ●保管容量:合計5万㎥程度 (第一弾)大熊町・双葉町でそれぞれ約1万㎥程度 (第二弾)大熊町・双葉町でそれぞれ約1万㎥程度 (第三弾)大熊町・双葉町でそれぞれ約0.6万㎥程度 保管場への定置作業 ●保管量(平成27年9月9日時点) ○大熊町保管場:7,703㎥ ○双葉町保管場:5,447㎥ 計13,150㎥ ※輸送した大型土のう袋等1袋の体積を1㎥として換算した 数値 ●スクリーニング結果 ○保管場等から退出した工事関係車両は全て基 準値(13,000cpm)未満であることを確認。 スクリーニング作業 13 パイロット(試験)輸送に当たっての主な安全対策 ①輸送対象物と輸送車両の一元的な管理 ③ 運転者と作業員の教育 輸送をする全ての除染土壌等を入れた大型土のう袋 輸送前に運転者や作業員の教育や研 等に中身や重量などが分かるタグ(札)を付け、全数 修を行い、本事業の重要性や放射性 管理。 物質に汚染された土壌等を扱うに当 輸送車両の輸送状況をGPS(※)を活用して常時把握し、 たっての意識と技能等を高める。 万が一問題が生じた場合にもすぐに対応。 ※ GPS:数個の衛星からの信号を受信機で受け ④ 輸送ルート上の道路交通対策 取り、現在位置を知るシステム 上記情報を環境省とJESCOが一元的に管理し、安 輸送ルート上の狭い道路などに交通誘 急 交 通 全な輸送を実施。 導員を配置し、注意喚起の看板を設置 カ ー 安 ブ 全 するなどにより、輸送車両が一般車両 注 厳 や一時帰宅者に常に配慮し、事故防止 意 守 を徹底。 安 全 運 転 厳 守 ⑤ 保管場におけるスクリーニング ② 除染土壌等の飛散流出防止対策 除染土壌等は遮水性を有する大 型土のう袋等に入れて輸送。 大型土のう袋に破損等が確認さ れた場合は新しい大型土のう袋 に詰込み。 輸送車両の荷台をシートで覆うこ となどにより飛散を防止。 輸送車両が保管場から退出する前に は放射線量を測定(スクリーニング)し、 基準値以上であれば洗浄等を行うこと により、周辺道路等の汚染の防止を徹 底。 ⑥ 輸送車両は、専用の駐車マスで休憩 高速道路を利用した輸送では、差塩 パーキングエリア及びならはパーキング エリアの専用マスにて輸送車両は駐車・ 休憩。 輸送車両の利用時間帯は 監視員を配置。 14 高速道路の利用について ○ 除染土壌等の輸送には、できる限り高速道路等を活用するとともに、差塩パーキン グエリア及びならはパーキングエリアに設けた専用マスにて駐車・休憩 ○ 輸送車両の利用時間帯はパーキングエリアに誘導員を配置 ○ NEXCO東日本の協力を得て、パーキングエリアに、高速道路利用者に向けた除染 土壌等の輸送に関するお知らせを掲示 パーキングエリア内専用マス設置のイ メージ パーキングエリア内 にお知らせを掲示 パーキングエリア内専用マス利用の 15 学校からの搬出について ○ 夏休み期間中(7月下旬~8月下旬)を利用して、棚倉町、郡山市、浅川町の計5つ の小学校から除染土壌等の搬出を実施 ○ 東北自動車道、磐越自動車道、常磐自動車道を活用して運搬 棚倉町からの搬出の様子 郡山市からの搬出の様子 浅川町からの搬出の様子 16 パイロット(試験)輸送の輸送路(福島県全域) 中間貯蔵施設 輸送ルート:高速道路・自動車専用道路 輸送ルート:一般道路 その他の一般道路(県道以上) 国見町 399 国見IC 349 新地IC 桑折町 帰還困難区域 居住制限区域 避難指示解除準備区域 ※平成26年10月1日時点 除染特別地域及び除染実施区域 (計画策定済み) 新地町 13 福島飯坂IC 伊達市 4 福島市 相馬市 相馬IC 115 121 福島西IC 114 喜多方市 121 115 北塩原村 飯舘村 459 南相馬IC 福島松川SIC 川俣町 西会津町 399 459 49 二本松IC 西会津IC 会津坂下IC会津坂下町 猪苗代町 磐梯町 湯川村 磐梯河東IC 大玉村 猪苗代磐梯高原IC 新鶴SIC 二本松市 4 南相馬市 6 114 349 459 会津若松IC 114 浪江IC 葛尾村 本宮市 磐梯熱海IC 本宮IC 浪江町 49 郡山東IC 三春町 郡山IC 柳津町 400 252 会津若松市 三島町 金山町 船引三春IC 双葉町 288 田村市 郡山市 会津美里町 288 中間貯蔵施設 予定地 大熊町 常磐富岡IC 401 郡山南IC 294 富岡町 6 川内村 4 289 49 昭和村 須賀川市 只見町 401 118 下郷町 須賀川IC 399 小野町 天栄村 楢葉町 平田IC 広野IC 鏡石町 広野町 玉川村 289 121 平田村 石川母畑IC平田西IC 福島空港IC 玉川IC 矢吹IC矢吹町 矢吹中央IC 289 西郷村 49 泉崎村 白河中央SIC 中島村 4 南会津町 石川町 349 いわき四倉IC 118 白河IC いわき三和IC 352 白河市 352 294 古殿町 浅川町 いわき市 いわき中央IC 289 檜枝岐村 鮫川村 いわき湯本IC 棚倉町 6 289 塙町 118 いわき勿来IC 矢祭町 ※ 「中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係るH26~H27年度実施計画(パイロット輸送)」に掲載の図面。 表示しているルートは、今後、地域の実情を踏まえて見直す場合がある。 17 輸送路(中間貯蔵施設予定地周辺)と保管場の位置 至 田村市 至 川 内 村 至 川 俣 町 288 富岡町 35 大熊町 浪江IC 36 35 常磐自動車道 常磐富岡IC 浪江町 166 251 114 288 36 双葉町 253 256 252 至 い わ き 市 6 6 391 凡 例 パイロット輸送ルート:高速道路 パイロット輸送ルート:一般道路 254 大熊町 保管場 双葉町 保管場 至 相 馬 市 中間貯蔵施設予定地 その他の高速道路 その他の一般道路 18 仮置場から保管場までの基本的な作業フロー (注:写真は除染工事等から引用したイメージ) 1.準備工 現地状況等の確認 上部シートの開放 記録・タグ付け 積込み シート掛け 車両の放射線量率の測定 上部シートの開放+遮へい土のうの撤去 土のう袋の取り出し 遮へい土のうの撤去 YES 水分を多く含む NO 仮 置 場 土のう袋の水切り 3.輸送 仮置場から搬出 新しい土のう袋への詰込み(必要に応じて) GPSによる車両の運行管理 詰込み 重量測定 4.荷下ろし 土のう袋の放射線量率の測定 記録・タグ付け 保管場へ搬入 車両等の照合 (全数管理) 搬入物の確認 場外車両から場内車両への積替え 2.積込 重量測定 積込み 保 管 場 車両の汚染検査 保管場退場 シート掛け 5.運搬・定置 車両の汚染検査 車両の放射線量率の測定 土のう袋の放射線量率の測定 場内車両による運搬・定置 19 輸送に係る車両・情報端末等 除染土壌等の 輸送車両である ことを明示 輸送車両(10tダンプトラック) 管理用端末 中間貯蔵施設へ除染土壌等を輸送する車両であることを明示 バーコード入力等で速やかに情報管理 帳票類 新タグ 旧タグ(仮置場ごとに異なる) 大型土のう袋のタグ 旧タグの情報を新タグに継承します 運行管理画面のイメージ 輸送車両の移動軌跡、通過時刻等が表示されます 位置情報発信車載器 20 保管場(ストックヤード)での基本的な作業 保管場に輸送車両が到着した後、①重量の測定、②積荷の確認などを行い、③ 場外車両から場内車両への積替え、④保管場での定置等を行います。 ①重量の測定 ③場外車両から場内車両への積替 え ②積荷の確認 ④保管場での定置 21 緊急時の対応について 協定書に基づく連絡体制の確立 ○ モニタリングにおける異常の検出、施設内における火災又は重大な故障の発生、 輸送等に当たっての施設周辺での事故などの発生の際には、協定書第7条に基づ き、迅速かつ確実に福島県、大熊町及び双葉町へ連絡 ○ 連絡の体制(緊急時連絡網)、手段、内容について、福島県、大熊町及び双葉町と 連携して整備・確立 異常事態の把握 ○ 中間貯蔵管理センター(いわき)における輸送車両の監視やモニタリングなどを通じ、 異常事態の発生を把握 初動体制の整備・確立 ○ 輸送中における事故等に備え、関係機関(警察、 消防、道路管理者等)とともに緊急時対応マニュア ルを整備 ○ 環境省浜通り事務所(いわき)や工事受注者によ る巡回パトロールの実施 ○ 関係機関と連携した緊急時の通報・連絡訓練や 運転者や作業員に対する教育・研修の実施 輸送における事故時の連絡及び現場出動対応22 県・町による状況確認について 中間貯蔵施設の周辺地域の安全確保等に関する協定書 ※甲:福島県 乙:大熊町、双葉町 (状況確認) 第9条 甲又は乙は、前条第1項の規定に基づく立入調査とは別に、中間貯蔵施設の周辺地域の 安全の確保に関する事項(第2条の説明事項に関することを含む。)について、状況確認を行う ことができるものとする。 2 甲又は乙は、前項の規定に基づき状況確認を行うときは、あらかじめ丙に対しその旨を通知 し、丙はこれに立ち会うものとする。 これまでの状況確認の内容 ○福島県、大熊町及び双葉町が保管場の作業やモニタリングの状況等を確認 ○福島県が搬出作業や輸送作業の状況等を確認 仮置場搬出前の状況確認 保管場作業の状況確認 モニタリングの状況確認 23 中間貯蔵施設の配置図 中間貯蔵施設の個別施設と処理フローのイメージ ○中間貯蔵施設は、様々な機能をもつ施設で構成する予定。 中間貯蔵施設のイメージ(貯蔵施設) 中間貯蔵施設の基本構成・構造 <土壌貯蔵施設のイメージ> <廃棄物貯蔵施設のイメージ> 適用地形・地質 台地等 適用地形・地質 丘陵地、台地 放射性セシウム濃度 8,000Bq/kg超 放射性セシウム濃度 10万Bq/kg超 (土壌貯蔵施設Ⅱ型Bの場合) ※上記は模式的な概念図であり、構造の詳細は地形・地質等を考慮しつつ今後検討。 地権者の状況について (平成27年10月31日時点) 前 提 まとめ 中間貯蔵施設の予定地及び周辺住民の理解に基づく施設用地 の確保 今後の課題 ○除染現場の除染物の現場保管から仮置き場への速やかで安 全な搬入 ○仮置き場の保管上での安全性確保 ○仮置き場から中間貯蔵施設への搬出、運搬、搬入時の安全 性確保 ○可燃物、汚染土壌の実用的な減量化技術の開発 ○中間貯蔵施設の各施設建設時、運用時の安全性確保 ○低放射能土壌の再利用の検討 ○県外最終処分場への搬出