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第 39 号 - 白陵中学校・高等学校
第 39 号 2011/7/15 発行 7 月も中旬になった。連日の暑さをしのぐにも、冷房のスイッチを押すのは節電のために 気が引ける。 そんな中で自然の風がふわりと頬を撫でれば心地良い。 『風をつかまえた少年』 というノンフィクションでは、14 歳の少年が貧しい我が家のために風力発電塔を建てた という。独学し廃品をかき集めて成し遂げた偉業である。本気で打ち込む学びは周りにも 光をもたらす。 白陵生も自分のためだけでなく、 誰かのためにも学ぶ人間になってほしい。 『 中学生を見て思うこと 』 幡川 勝 先生(中3-1担任・数学) 1カ月程前に原稿の依頼があり,どういう内容を書こうか迷って いました。学生時代に友人とケービング(というほどではないが)を しに,あちこちの観光開発をしていない鍾乳洞を巡ったことや貸農 園や家の庭で 20 年近く野菜を作り続けて来て思うこと,または趣味で旅行をしていろい ろな風景,建物,植物の写真を撮って来ていることなどいろいろ考えましたが,今 50 歳 を数年前に過ぎて中学生を見ていて思うことを書く事にしました。ここ数年連続して中学 生の担任をさせてもらっていますが,中学1年生が,皆体も小さくカバンや補助バッグを 重そうに担いで登校をしているのを見かけます。それでいて,入校時訓練で教わった挨拶 の仕方通り職員室に入ってくるときは,大きな声を出して入って来る。休み時間には校舎 内で友だちと走り回ったりして遊んでいる。初々しくもあり,尐し頼りなさそうな感じも します。しかし,この白陵で生活をしていく中で,徐々に勉強において一生懸命努力をし て好成績を上げる者,球技大会の各種目で活躍する者など自分の得意な分野で頑張る者が 出て来ました。また,野外学習の実行委員として,プログラムを考えるため,集まって真 剣に考え,意見を出し合っていました。中1のとき,文化祭の学年ステージで合唱をする ことになり,クラスで SHR 時に練習をするときも皆一生懸命大きな声を張り上げて歌い 込んでいました。今また,運動会の学年演技の実行委員が,選曲しダンスを覚えて来て皆 に教えています。また,それらを他の皆が習い覚えようとしている。指導する者は,皆を 引っ張っていくことの難しさを実感し,それを乗り越えることによって素晴らしい経験を することになると思います。また,他の皆もいろいろなことを学年一緒になって体験する ことができる。これは一生懸命すればするほど大きな達成感が味わえると思います。この 学生時代だからこそ出来ることであると思います。だからこそ,これからも一人ひとりに 学生生活を送っていく上で,そのようなチャンスが巡ってくるはずです。そのチャンスを 積極的に自分のものとしその試練を乗り越えていって欲しいのです。そして,学生生活を 満喫して下さい。彼らの姿を見ていて,羨ましくもあり,頼もしく思って見ています。 1 中2:私たちの担任紹介 中2-1 担任:城谷先生(国語) 私は、去年は城谷先生のクラスではなかったの ですが、去年の国語の授業や今年の数ヶ月を参 考に城谷先生の紹介をしたいと思います。 まず、 城谷先生は二年一組の担任で、国語の先生で、 卓球部と書道部の顧問です。中二の学年団の中 で唯一の女の先生なのに、いつも生徒に全力投 球で、男の先生にちっとも負けていません。む しろ、 小柄なのに存在感がすごいです。 そして、 いつもオシャレで、女子の憧れです。自分たち が何かをしようとするのを尊重してくれアドバイスと指摘をし、応援してくれます。授業 中は、 寝ていたり集中していない生徒がいると、 笑顔で徹底的に当てるので尐し怖いです。 それも私たちのためだと思いますが…。 とても飴と鞭を上手く使い分けていると思います。 また、国語の先生だけあって、いつも早口なのに、全然噛みません。そして、説得力のあ る話で生徒を魅了します。的確に矛盾点を突き、指摘してくれます。同じクラスのある男 子は、いつも対抗しますが返す言葉が無く、言い負かされています。そして、何事におい ても鋭い眼力で細かいところまで見逃さず、掃除では尐しの埃も許しません。また、髪の 毛が長かったり鞄が薄かったりするのもすぐに気付き、指導します。何事にも妥協を許さ ないので、畑での野菜作りではあえて開墾していかなくてはならない大変な場所を選び、 球技大会などのイベントでは熱心に、応援してくれます。中二の間に、もっとたくさんの 城谷先生の「顔」を見ていきたいと思います。 (日野亮子) 中2-2 担任:今先生(社会) 私たちの担任の先生は歴史を教えていただいている今先生です。先生は中三以上の方には 公民を教えています。先生の授業は、教科書や資料集はあまり使わずに、ノートをひたす ら取っていきます。そのため、長文を書かなくてはいけないときは人によってノートを取 る時間にかなりのばらつきが出ます。 そんな時、 今先生はちょっとした話をしてくれます。話の 内容はその授業に関係のあることだったり、時 事のことだったり、それらに全く関係ないこと だったりと様々です。授業も、ある事件が起こ ったきっかけ、そのときの人間関係、その時代 の背景など、聞いていて授業が理解しやすくな る内容を説明してくれます。例えば、私のノー トのマグナ=カルタにいついて書いてあるとこ ろの端のほうには「ジョン王= 失地王」と書い 2 てあります。マグナ=カルタとは貴族がジョン王に認めさせた権利のことです。端の方の 書き込みから、当時のジョン王の信頼のなさが分かります。又、これら半ノートに書き込 んで置いたら後で見返したときに「ああ、あのときのあの話か」と思い出すときに手がかり になるので、復習もしやすくなるのでありがたいです。授業以外では、例えば中一の時に 私たちがした文化祭の出し物の合唱の練習で、今先生は楽譜に書いてある記号について教 えてくださったりと、音楽に詳しい先生でもあります。今先生を一文であらわすと、「しゃ べりが白陵一面白い歴史・公民の先生」です。私はまだ先生を尐ししか知りませんが、きっ とそうです。 (笹久保茉奈) 中2-3 担任:長谷部先生(英語) 私のクラスの担任である長谷部先生を紹介し ます。まず外見について…。すごくスマートで 長身、涼しげな目に眼鏡をかけていらっしゃい ます。やや繊細そうなので、当初生徒から警戒 されるかもしれません。しかし、その涼しげな 目の奥には、熱い情熱を持っていることが徐々 に分かってきます。私は去年も担任を受け持っ ていただきましたが、ホームルームが長いこと で有名でした。 (今年に入って、急に短くなりま したが…。 )時にはおもしろくない(!?)冗談を言ってクラスを凍りつかせます。運動会では、 先生方のリレーに登場し、あまり似合っていない(先生ごめんなさい!)タンクトップに、ど んな走りを見せてくれるのかヒヤヒヤしましたが…。走り出すと、普段の先生からは全く 想像出来ないすばらしい走りを見せ、私達を盛り上がらせてくれました。とても印象に残 っています。段々と先生の事が分かってくるにつれ、女子からは親しみのある言葉でから かわれることもしばしば。そんな長谷部先生ですが、やはり英語の授業になるとさすが、 ビシッと決めてくれます。何度も生徒達に発音させ、私達に英語に興味を持ってもらおう と色々な手でアプローチしてくれます。私も 1 年の初めはどちらかというと英語が苦手で したが、今では先生に勧められた洋書を読むのが好きになり、先生の作戦にまんまとはめ られてしまった感じです。最後に、先生は去年ご結婚された新婚さんでもあります。たま に、奥さんのお話をして下さり、楽しそうな家庭の中にいる先生が想像されます。これか らも、奥様と同じくらい私達を大切にして下さる先生を生徒一同期待しています。 (本林葉名) 中2-4 担任:松島先生(体育) 松島先生は私が一年生の時と二年生の今を担任してもらっている先生です。一年生の入学 した初めのころは、一目見て長谷部先生、城谷先生、今先生と比べて一番怖そうな先生だ と思い、 それと同時にこの先生と 2 組のクラスに一年間ついていけるか不安になりました。 しかし、HR や LHR の時に話を聞いていると、口数は尐ないですが、言うべきことは言 ってくれますし、私たちが考えないといけないことについて助言もしてくれます。松島先 3 生は、私たち、二年生の体育の授業を一年生のときから教えてくれています。私は元から あまり運動が得意ではないので、一年生のときは中学ではどんな体育をするのだろうと心 配になりました。しかし、マット運動の課題の時とかに先生の見本を見て、教え方がとて も上手な先生だと思ったことを覚えています。 自分の実技を生徒に見せるだけでなく、どうし たらうまくそのワザができるのかやそのワザを 練習するにあたっての注意点もくわしく教えて くれたので、私は要領よくコツをつかんでけが をすることなく、マット運動の課題ができるよ うになりました。そのほかに、松島先生は教室 の掃除を手伝ってくれます。先生はきれい好き で尐し細かいですが、てきばきと私たちに指示 を出してくれるし、先生がいてくれることによ って生徒がさぼることがないので比較的早く掃除が終わります。その上、掃除の点数もそ こそこなので私としては助かります。 松島先生は生徒が悪いことをすると生徒のためを 思い、怒ってくれます。厳しさと優しさをかねそなえている良い先生だと私は思います。 (中村香織) 各学年LHR実施内容 中1:臨海学習準備 中学 1 年では、8 月 19 日から 2 泊 3 日 で、広島県福山市の「みろくの里」に臨海 学習に行きます。臨海学習では、カッター 訓練や平和学習、座禅の体験を通じて、集 団生活やリーダーシップの実践などを課題 として取り組んでいきます。これに向け、 6 月 4 日の LHR では、臨海学習中の班と 各班の委員、カッター訓練の艇長を決めま した。前週の LHR で臨海学習の概要の説明を受けていたこともあり、各クラスともに生 徒主導で次々に班と委員が決まりました。また、カッター訓練の際には、各艇に一つ旗を 掲げるので、旗作製の実行委員も決めました。現在の中 2 の先輩が実際に作製した旗を見 せてもらい、生徒は具体的なイメージを持つことが出来たようです。6 月 11 日の LHR で は、平和学習で訪れる「ホロコースト記念館」からお借りした事前学習用のビデオを観ま した。ホロコースト記念館は、アンネ=フランクの父親の知人であった大塚氏が、ナチス= ドイツによるユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)についての記憶を継承するため、私財 を投じて開いた記念館です。ビデオの内容は分かりやすく構成されており、入門編として 最適でした。今後の LHR や前期補習中にさらに事前学習を進めていく予定です。 4 中2:いも栽培 科学技術の発展に伴い、人々は物質的にゆ たかさや快適な暮らしを求めてきました。し かし、その一方で大切な自然環境を失い、深 刻な環境問題を引き起こしてもきました。 今、 私たちは、生命と向き合うことを強く求めら れる時代に生きているといえるのではないで しょうか。私たち人間は、動植物や微生物な ど、命ある数多くの生きものを食料にしなけ れば生きていけないし、それらとのふれあい なしにはうるおいのある生活は望めません。 私たちが生きるこれからの時代は、多様な生きものを大切にして生命と向き合っていくこ とが、これまでにも増して求められてきています。そこで、命あるものを育て、その命を 食することで、生命と向き合っていくことを体験できればと思い、中 2 のLHRでは昨年 に引き続き野菜(サツマイモ)を育てることにしました。昨年度から落ち葉を集めては畑 の土に混ぜ込み、土作りも行ってきました。今年度は、新たに開墾したところもあります。 土の違いによって収穫がどう違ってくるのか興味深いところです。これからは、 「気がつけ ば葉を食い荒らしてる虫たち」と「抜いても抜いても生えてくる雑草」との闘いになりそ うです。秋には盛大な収穫祭を迎えられるよう、しっかり命と向き合っていきたいと思い ます。 中3:ディベート 中学3年生のLHRでは、現在隔週でディベー トと運動会の学年演技の練習をおこなっていま す。ディベートは、佐藤先生の指導で取り組ん でいます。中学1年のときから国語の時間に取 り組んできたスピーチを発展させた形で行って います。他人の話を聞く力を養うという点でも ディベートは有意義な取り組みだと考えていま す。クラス予選を行ってクラス代表チームを選 出します。文化祭ではその代表チームによる準 決勝戦2試合をみなさんにみてもらう予定です。 決勝戦は、修学旅行から帰ってきてから、10 月のLHRの時間で行います。運動会の学年 演技は、中学1年のときから組体操をやってきました。毎年、練習の段階ではなかなかう まくいかないのですが、本番ではみんなの集中力が発揮されて、一度も練習では成功しな かったタワーなどを何とか完成しました。今年は、組体操をベースにチアリーディングや 手旗信号なども取り入れて、より発展させた形でやっていく予定です。ディベートも運動 会の学年演技も、ともに実行委員を中心に作り上げていきます。文化祭や運動会では、よ いものが発表できるように、みんなで力を合わせてやっていきたいと思っています。 5 白陵生とともに学ぶ1 皆さんは、白陵に入学して、前もって抱いていたイメージと実際と 比べてどうですか。学習や生活はうまくいっていますか。ここでち ょっと考えてみてください。皆さんが、初めての部屋に入って、一 人で何か用事をしなければならなくなったと仮定します。あらかじ め「部屋は真っ暗だよ」と言われていたら、その部屋のドアを開け るあたりから、こわごわびくびく、何かにちょっとつまずいただけ で驚いてしまい、暗闇の中で用事をこなすために、時間もエネルギ ーもかなり使ってしまうでしょうし、ついには誰かに頼ろうとするかもしれません。それ に対して、最初から何も言われていない場合には、ドアを開けて真っ暗なことがわかった ら、まず電気のスイッチを探そうとするでしょう。前者の場合が、どうせ真っ暗なのだか らと思いこみ、電気のスイッチを探すことを考えもしないのに比べて、部屋を明るくする ために何かしようとするでしょう。思いこみは人の行動に影響を与えます。白陵には優秀 な生徒がたくさん集まっています。先輩達が残してきた足跡は偉大で、時には大きな期待 が負担になることもあるでしょう。白陵に入る前に何らかの先入観を持って入ったかもし れません。けれども入学後の行動は、自分次第です。最初から電気のスイッチを探すのを あきらめてはいませんか。部屋を明るくする努力を忘れていませんか。自分の思いこみに とらわれず、それぞれが努力すること、才能のある皆さんたちの切磋琢磨が、きっとこの 白陵をさらに明るく輝かしいものにしていくはずです。 (中3国語:佐藤) 私が白陵に関係してから今年でのべ 14 年が経った。私が入学したの は、中等部が初めて共学になった年だった。初の白陵中学女子として 初めてここの門をくぐってからもう 14 年だと思うと新人だとはとて も言えない。とはいうものの、教員としてはまだ 2 年目で、旧高生や 中 3 よりもキャリアは短い計算になる。まだまだ毎日新鮮だ。生徒か ら先生の立場に変わって、気がついたことがある。生徒は大したこと をしているのに、本人はそれほどすごいことと思っていないようだ、 ということが意外と頻繁に起こることだ。自己評価と他人からの評価は、えてしてズレが 生じるものだが、白陵生はけっこうそのズレが大きいように思う。それは、白陵生が持つ 可能性の大きさの表れなのだろうと思う。白陵生が持っている力の中で最も素晴らしいも のは、優等さでも、点数の高さでもない。可能性を実現する力だ。ダヴィンチしかり、ガ リレオしかり、かつての知識人は、活発で旺盛で生き生きしていた。そのエネルギーを、 白陵生は全員がもちうると私は期待する。一人一人が自らの内にある可能性を信じて挑戦 すれば、何でもできる。そのためのばねとなり、基地となり、実験場となるのが学校であ る。そして、それを支えているのが、校舎であり、職員であり、自然であり、時間割であ り……つまり白陵を内に外に構成するすべての要素である。その一端を担える今の職場を とてもうれしく思う。いち要素として、未熟さの目立つ存在ながら、白陵とともに、皆の ための一端となれるよう努力していきたい。 (中1国語:清水) 6 昨年の話になるが趣味で自転車に乗り始めた。始めたきっかけは、目 的地まで行く過程を楽しみたいというものだった。当初の目的地は京 都で、近所の自転車屋に足を運んだ。ところが、そこは競技をしてい る利用者もいる店で、冬眠前の熊並みに脂肪を蓄えた兄ちゃんが現れ た無謀なことを言ったものだから、店長に怒られた。白陵在学中に成 績不振だった時の三者面談を思い出した。初対面できついことを言わ れたにも関わらず、その店で自転車を購入した。ただ、店長の言う通 りで、最初は三宮に行っただけでバテて動けなくなった。その後、仕事が終わると、宵越 しの体力は持たないくらいの勢いで走りこんだ。おかげで、秋には目的地の京都に行くこ とが出きた。今では、連休があれば練習がてら京都に行っている。白陵在学中も成績不振 だった時期が何度かあった。しかし、当時どうしても大学に行って研究してみたいことが あった。数学と英語が悪く、希望する分野を研究している大学に行くのは厳しかった(入 試科目にこの 2 科目のない大学の方がめずらしい) 。結局、偏差値と妥協して受験したが、 その前に英語と数学をかなりやりこんだ覚えがある。後に現役で東京の大学に行った友人 が、放課後につきっきりで数学を教えてくれたのには、今でも頭が上がらない。おかげで、 妥協したとはいえ大学と大学院でやりたかった研究をすることができた。現在でも細々と 研究(むしろ標本作り)は続けているが、読んでいる論文は英語で、結果を文章におこす 時は数学の証明問題を解くような感覚で書いている。白陵にいるからには、いい大学に合 格するのが成果になると思います。その成果が君達の目的と一致するかは分からないが、 今やっていることはとても重要です。ないがしろにしないようにして下さい。 (中1理科:神尾) 週明けの朝が,ちょっと重いかなとか,サザエさんを見ながらまも なく迎える翌週に不安になると言えば嘘ではない。同じような気持 ちを持つような諸君もいるのではないか。そのような不安を持ちな がら出勤するのだが,ある時,月曜1限に授業したクラスで,8: 20 の読書開始の準備を確実に行い,整然と一週間が始まる様子に感 動してしまった。教員である私が甘えた気持ちを払拭できていない のに,君たちの態度はそんな私の慢心を吹き飛ばしてくれる。この ようなエピソードから,あらためて本校が生徒とともに学んでいく学校であると言うこと が再認識できる。 生徒からたくさんのことを教えられるのである。 私は無力な人間である。 中学時代の事を思い出すと, 君たちの方が様々なことに上手と思うこともしばしばである。 そんな君たちに何もできないと自暴自棄になってしまいそうだが,私も正面からぶつかり ながら仕事している様を見てもらう中で, 「うまくやること」よりも,一生懸命取り組むこ との意義を感じてほしい。 というのは, ずるいエリートなんてエリートでも何でも無いし, 本当に世の中の第一線に立つならば,相応の人格を兹ね備える必要があるからと思うから である。人間は未熟だから,きっと失敗もする。その時に助けてもらえるか,あるいは「ざ まあみろ」と言われるか,ピンチの時にその人の真価が問われると思う。話は戻るが,君 たちのいろんな良心が私の原動力となっている。これからも精一杯頑張ることは約束する ので,互いに学びあう関係でありたい。 (中1社会:浅田) 7 白陵で働き始めて早一年がすぎ,ようやく仕事にも慣れ、周りを見る 余裕がすこしできてきたところである。生徒の様子を見ていると自分 の中高時代を思い返すことも増えた。自分も中高一貫教育の学校に通 っていたためか白陵生に共感できる部分が多いように感じる。人に話 せない恥ずかしい事もいっぱいしたが、現在の白陵生と同様、勉学や 部活動に励んでいたように思う。中学・高校時代は毎日のように学校 の裏山に登り野鳥を観察したり、虫や魚を捕まえたりしていた。白陵 周辺の自然の豊かさを見ているとそのころを懐かしく思う。そんな生活の名残か、今でも 家に生き物をいろいろ飼っている。猫,裏山で拾ったウサギ、川で採ったメダカ、ホーム センターで飼った鈴虫。自分でとってきたもの以外にもいただきものの生き物がたくさん いる。プラナリア、線虫(大学時代の先輩から) 、ゾウリムシ(西口先生から)粘菌(神戸 大学の研究者から) 。後ろの神尾先生の席にはいろいろな白陵周辺の生き物(生徒の皆さん から) 。家でも職員室でもいろいろな生き物にかこまれている。生き物が好きだからといっ て、人間嫌いで一人山や実験室にいたわけではない。子供の頃、研究者というのは人付き 合いが苦手で一人実験室にこもって考え込んでいるようなイメージをもっていた。大学院 に進んで研究者を目指してみると、研究というのは人間同士のコミュニケーションが大事 ということに気づかされた。実験材料をわけてもらったり、より専門的な人とチームを組 んで研究したり。何を職業にするにしても人間同士の関係が重要で、一番面白くて難しい 生物は人間なのではないかと思う。教師としては未熟者だが生徒たちに教えたり、教えら れたりしながら共に成長していきたいと思う。 (中2理科:川崎) 8 中体連(市内大会) 男子バスケット 女子バスケット ●白陵中 31-58 宝殿中○ ●白陵中 56-69 松陽中○ 剣 道 団体 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 0- 0- 0- 0- 0- 1- 2 3 4 5 3 2 荒井中○ 宝殿中○ 松陽中○ 高砂中○ 鹿島中○ 竜山中○ 2- 0 竜山中● 0- 5 宝殿中○ 0- 5 鹿島中○ 1- 4 竜山中○ ●白陵中 1- 2 荒井中○ 卓 球 1- 6 松陽中○ 0- 0 鹿島中△ 女子テニス 団体 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 ○白陵中 団体 ●白陵中 ●白陵中 ●白陵中 野 球 サッカー ●白陵中 △白陵中 ●白陵中 24-39 松陽中○ 柔 道 バレー ○白陵中 2011.6.24・25 団体 ●白陵中 2- 3 宝殿中○ 個人 ベスト4 皿海孝典・早見健太 男子テニス 1- 0- 1- 2- 2 3 2 1 宝殿中○ 荒井中○ 高砂中○ 鹿島中● 団体 ●白陵中 ●白陵中 0- 3 松陽中○ 0- 3 竜山中○ 陸 上 男子総合 3位/7校中 男子 4×100 リレー 2 位(松田・溝尾・荒木・池上) 松田恒輝(2年)男子2年 100m 1位 (11’’99) 男子走り幅跳び 1位 (5m75) 金山理美(2年)女子共通 800m 1位 (2’20’’93) 女子共通 1500m 1位 (4’47’’33) 9 10