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業務委託特記仕様書(PDF:133KB)
特 記 仕 様 書 業 務 委 託 名 :普天間飛行場跡地利用計画策定調査業務委託 業 務 委 託 場 所 :宜野湾市内 履 行 期 間 :契約締結の翌日から平成 27 年 3 月 31 日まで 1.共通仕様書の適用 本業務にあたっては、本契約書及び設計業務等共通仕様書(沖縄県土木建築部平成 26 年 7 月 適用)に基づき実施しなければならない。 2.本仕様書の適用 (1) 本仕様書は、沖縄県及び宜野湾市の発注する普天間飛行場跡地利用計画策定調査業務委託に 適用する。 (2) 成果品は、すべて委託者(以下沖縄県を「甲」 、宜野湾市を「乙」という。 )の所有とし、甲 及び乙の許可を受けないで他に公表、貸与、使用してはならない。 (3) 本仕様書に明記されていない事項又は疑義が生じた場合は、甲乙と協議の上、決定しなけれ ばならない。 3.業務内容 当該業務は、平成 25 年度「全体計画の中間取りまとめ」をもとに策定した「行程計画」に沿 って「今後の計画づくり」に向けた取り組みの推進及び、 「県民・地権者との合意形成」 、 「跡地 利用情報の発信」等を実施するものである。 検討にあたっては、当該業務で実施する立ち入り調査の内容を反映させることや関連する各種 計画及び検討業務を実施している関連部局とも密接に連携・調整を行う他、 「有識者への意見聴 取」を行い、跡地利用計画策定に向け、より具体的な検討を行うこととする。 (1) 「行程計画」における各分野の計画内容の具体化 跡地利用の取組みの「行程計画」を踏まえ、また、当該業務で行う立ち入り調査を反映させ、 跡地利用計画の策定に向けた今後の計画内容(計画づくりの方針)の具体化に関する検討を行 う。 ① 環境づくりの方針 緑、水系、洞穴、歴史等の保全・活用方策の検討を行う。 ② 土地利用及び機能導入の方針 普天間飛行場周辺の開発計画や跡地利用計画との調和及び連携を図り、都市拠点ゾーン の整備方策の検討を行う。 ③ 都市基盤整備の方針 立ち入り調査を踏まえた整備方策の検討を行う。 ④ 周辺市街地整備との連携方針 周辺市街地との関係の整理及び既存施設の再配置の方策の検討を行う。 (2)立ち入り調査の実施 基地内における文化財及び自然環境に関する立ち入り調査を実施する。 なお、立ち入り調査は 1 ヶ月程度実施する予定とし、立ち入りの時期等については企画提案書を もとに沖縄防衛局及び米軍との協議により決定する。 また、必要な立ち入り調査について詳細に検討し、跡地利用計画策定までに行う調査計画を作 成する。 ①歴史・文化資源調査(現場踏査) 普天間飛行場の文化財調査については、平成 21 年度までに必要試掘箇所約5,100箇所 のうち約1,460箇所について試掘調査を実施している。 現時点で、普天間飛行場内で確認されている遺跡は102遺跡のうち、これまでに4遺跡の 範囲確認調査を実施しており、文化財部局において継続して調査を進めることとしている。 これらの状況を踏まえ、今年度においては、既存の文化財調査資料を基に残存する歴史、文 化資源の状況の確認の為の立ち入り調査を行う。 ※現場における確認状況を踏まえ、文化財調査の担当部局と情報の共有化を図り、跡地利用に 向けた調査の迅速化を図る。 ②自然環境調査(現場踏査) 平成15年からこれまでに宜野湾市が行ってきた自然環境調査は基地の外の調査であり、普 天間飛行場の自然環境については、文献や航空写真、近隣の自然環境から基地内の状況を推測 したものである。 今後は、自然環境調査について、跡地利用推進法第9条に基づく立ち入り調査を実施し、行 程計画に基づく跡地利用計画策定に向けての計画内容の具体化に繋げていく必要がある。 今年度の調査においては地形、地質、植生、陸域生態系、湧水、洞穴、等の状況の確認の為 の立ち入り調査を行う。 (3)県民・地権者等との合意形成や参画の促進に向けた取組 平成25年度に作成したプロモーションビデオ、パンフレット、ホームページ等を活用し情 報発信を行うとともに意見聴取を実施する。 また、跡地利用に関する取組への参画の促進も図っていく。 ① VRを活用した普天間飛行場跡地利用における将来イメージの制作 跡地利用の全体的なレビュー、県民、地権者、関係機関等とのイメージ共有並びに意見 集約、行政協議や各種プレゼンテーションなど、本計画の具現化を効率的・継続的に支援 する目的で、跡地利用計画のまちづくり将来イメージを中心とした汎用三次元デジタル空 間を生成し、その空間を取り込んだ「多機能バーチャルリアリティ(VR) 」コンテンツの 制作を行う。 Ⅰ.作成範囲と精度・データ更新 ⅰ.普天間飛行場を中心とした現況地形の概略表現 県内における位置関係がわかること ⅱ.普天間飛行場の跡地利用計画イメージの概略表現 主に、地盤+基本交通網、公共交通軸(鉄軌道等) 、緑地空間(並松街道等) 、 土地利用計画(振興拠点/都市拠点/居住ゾーン)など ※「全体計画の中間取りまとめ」に基づき、全体計画の外観を分かり易く再現する こと Ⅱ.VRコンテンツの仕様(下記の各種性能・機能を単体のシステム内にすべて組み備え ること) ・俯瞰飛行および利用者目線でのウォークスルーがマウスなどの操作で自由自在に できる機能 ・計画案(複数)をVR画面上で瞬時に入れ替え対比させる比較検討・表示/非表 示機能 ・VR画面上の視点位置を定められた重要視点場に瞬時に移動させる機能 ・VR画面上での任意の一点をクリックすると、その場に自動的にVR上の視点が 移動できる機能 ・VR画面上で、対象建築物や周辺環境を構築する任意の要素を移動/回転/拡大 縮小できる機能 ・VR画面上で、空間内の任意の2点間の距離を測定できる機能 ・作成範囲と同範囲の2次元地図データをVR画面上に用意し、任意の視点位置が 同地図で表示されること。また、同地図で指定する地点に視点を瞬時に移動させる 機能 ・自動走行(アニメーション)機能及びそのルートを任意に設定、外部保存/読込 できる機能 ・VR画面上のメニューや Window 枠の無いフルスクリーンで空間を明瞭に提示でき ること ・汎用的なファイル形式での静止画、動画への書き出しが可能であり、自由に利用・ 配布ができること ・スタンドアロン(インターネットに非接続状態)にて、上記にあげる全機能が利 用できること ・Windows、Mac 双方で閲覧可能な動画形式とし、かつ Web 環境で閲覧できること ・今後の市民説明を見据え、将来的に AndroidⓇ、iPadⓇ等の携帯端末上で閲覧する ことができること ② 跡地利用に関する気運の醸成を図る催しの提案及び開催運営 県民の跡地利用に関する気運の醸成を図る催しの開催にあたり、その内容を提案し、甲 乙と協議の上、決定された内容にて開催運営を行うこと。なお、例年の形式(県民フォー ラム)ではなく新たな形式を提案・運営しても構わない。 ③ イベント等での広報活動及び意見聴取(2回実施) 県内各種イベントや集客施設等において展示ブース等を設置し、これまでに作成された プロモーションビデオやパンフレット等を活用して、来場者に広く跡地利用に関する情報 を発信するとともに会場内において回答しやすいアンケートを実施し意見聴取を行う。 ④ 国際フォーラム等の検討 跡地利用の実現に向けた取り組みには、県内外、ひいては国外からも跡地利用に参加す る開発事業者や立地企業・来住者を募り、沖縄の振興に向けた新たな需要を開拓しなけれ ばならないことから、それらをPRする国際フォーラム等の提案及び実現性について検討 を行う。 (4)関連部局が実施する調査や策定する計画の反映 沖縄県及び宜野湾市の関係部局が実施している調査及び関連計画と連携しながら、計画内容 の具体化を図る。 (5)有識者への意見聴取 行程計画にそった計画内容の具体化を図る上で、助言などをいただくため有識者等への意見 聴取を行う。(分野別×2回=10回程度) (6)会議等の資料作成及びとりまとめ(6回程度予定) 業務推進に必要な軍用地跡地利用促進連協議会幹事会や同作業部会、また県並びに市の関係 各課や国の関係機関との意見交換を行うにあたり資料作成及びとりまとめを行う。 (7)審議委員会の開催補助 跡地利用計画策定に向けた取り組みの進捗状況を報告するための県及び宜野湾市設置の審 議委員会において、提示する資料作成や会場設営等の開催に関する補助を行う。 (8)報告書、概要版の作成 (1)~(6)に係る調査結果及び報告について、報告書及び概要書を作成すること。 4.関係法令等の遵守 本業務を実施するに当たっては、本特記仕様書のほか、関係法令、規則、通達等を遵守しなけ ればならない。 5.提出書類 本業務を実施するに当たって受託者(以下「丙」という。 )は、次の書類を適宜提出しなけれ ばならない。 ・ 着手届 ・ 管理技術者、照査技術者、担当技術者届(経歴書添付) ・ 業務実施日程表 ・ 業務計画書 ・ 業務委託完了報告書及び納品書 ・ 作業(打合せ)記録簿 ・ その他甲が必要とみなした書類 6.管理技術者、照査技術者 管理技術者及び照査技術者は、都市計画に関して実務経験 13 年以上で、技術士(建設部門: 都市及び地方計画)若しくは、RCCM(都市計画及び地方計画)の資格を有するものでなけれ ばならない。 なお、管理技術者は、照査技術者を兼ねることはできないものとする。 7.打合せ等 本業務の実施に当たっては、業務実施日程表に従って行い、管理技術者は事前に十分係員と打 合せを行い、手戻りを生じないように努めなければならない。また、作業打合せ簿を作成し、担 当職員へ提出確認を行った後、相互にその打合せ簿を一部ずつ保管するものとする。 なお、業務の進捗状況及び業務内容の打合せについては、原則月1回実施するものとし、その 他必要に応じて随時実施するものとする。 8.費用について 費用については、有識者への意見聴取、審議委員会の開催、跡地利用に関する気運の醸成を図 る催しの開催運営、フォーラム等の開催にかかる経費等(委員謝金、旅費、会場使用料等) 、こ の事業を実施するにあたっての一切の費用が業務請負額に含まれるものとする。 業務に伴う必要な費用は、本仕様書に明記ないものであっても、原則として受託者の負担とす る。 9.成果品の検査 本業務は、成果品の検査の合格をもって完了とする。また、完了後において瑕疵が発見された 場合は修正、又は再作業を行うものとする。 10.成果品の帰属 本業務の成果品は、全て甲乙の管理及び帰属とする。 ただし、VRコンテンツにおけるライセンスやソフトのインストール等の取り扱いについては 甲乙と協議の上、決定するものとする。 11.成果品 ・ A4版報告書 100部 (必要な頁については、カラー刷りとする。 ) ・ A4版概要版 200部 (必要な頁については、カラー刷りとする。 ) ・ パンフレット 2000部 (A4:1枚表裏) ・ 3DCADデータ(3ds 形式)及びテクスチャ画像データ(汎用形式) 一式 ・ VRコンテンツ 一式 ・ VRを活用したイメージ映像(3分程度) 一式 ・ プレゼンテーション版 ・ 成果のデジタル版 一式 (概要版をベースにパワーポイント仕様とする。 ) 10部 (上記のデータをCD等に収めること。 )