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苫小牧市テクノセンター - 公益財団法人 道央産業振興財団

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苫小牧市テクノセンター - 公益財団法人 道央産業振興財団
道央 のものづくり
平成25年4月10日発行 №1
Dohoh Industrial Technology
INDEX
トピックス
■クリーンな未来を創造
∼球状の太陽電池(スフェラー)
スフェラーパワー株式会社
■森との共生を創造
株式会社イワクラ
■2012 ロンドンオリンピック
審判員の見たこと聞いたこと
東 乙比古氏
(北海道曹達㈱取締役)
技術サポート
■地場企業の技術力をサポート
苫小牧市テクノセンター
■ナノテクで研究・技術・製品
開発をサポート
千歳科学技術大学
圏域の企業
■恵庭の元気企業
株式会社ナカガワ工業
■新規操業
◆メイトク北海道株式会社
◆フジッコ株式会社北海道工場
産業支援
■平成24年度の人材育成・
研究助成等の概要
お知らせ
■平成25年度事業計画
■募集情報
〒059-1362 苫小牧市字柏原32番地の6
(苫小牧市テクノセンター内)
公益財団法人 道央産業振興財団 電 話0144-51-2770
FAX0144-51-2780
道央のものづくり
2013.4.10 № 1
トピックス
クリーンな未来を創造
〜無重力から生まれた“球状太陽電池(スフェラー)”
スフェラーパワー株式会社(恵庭市)
の球状結晶の
会 社 の 概 要
社 名:スフェラーパワー株式会社
恵庭事業所
代表者:代表取締役社長 中 田 仗 祐
所在地:〒061-1405
恵庭市戸磯385番地31
(本社 〒612-8201 京都市伏見区恵美酒町949番地2)
電 話:0123(34)2100
FAX:0123(34)2100
URL:http://www.sphelarpower.jp
成 長”に 適 し
た施設でした。
無重力でのシ
リコン結晶の
作製は困難を
極め、試行錯
1991年から2002年まで地下無重力
誤の末に、高 実験センターとして活用された旧三井
純度の真球の 砂川炭鉱中央堅坑櫓
結晶シリコン製造技術の確立に成功しました。
平成17年(2005年)開催の愛知万博で、“球状
無重力下での実験プロジェクトから“球状の太
太陽電池
(スフェラー)
”を初公開。平成4年
(1992
陽電池(商標登録名称:スフェラー)
”が生まれ、
年)には、研究開発及び生産拠点として、恵庭市
国内はもとより、海外からも高い注目を受けてい
に無重力落下施設を併設した工場が建設されまし
ます。京セミ㈱が開発した新製品は、新たに設立
た。
したスフェラーパワー㈱(平成24年5月17日設
立)に事業を移管。球状太陽電池の製造から販売
スフェラーの特徴
までの全てが新会社により展開されています。
スフェラーパワー㈱の中田社長は京セミ㈱の創
シリコン結晶を利用して作られる球状太陽電池
業者として、球状の太陽電池の開発に成功し、こ
は、球状シリコンの半導体接合構造で太陽光で発
の技術から「発電する窓」
、
「発電する布地」など
電。最大の特
の独創的・革新的な製品開発を進めています。
徴は採光性の
スフェラーパワー㈱が展開する無重力から生ま
高さ。光が当
れた“球状太陽電池(スフェラー)
”を紹介します。
たる面積が広
く、直射日光
無重力施設との出会い
だけではなく、
反射光や拡散
球状半導体(スフェラー)
平成3年(1991年)に、北海道上砂川町の炭坑
光もとらえら
跡に「地下無重力実験センター(JAMIC)
」が
れ、平面型と比べて採光できる量はトータルで最
開設されました。既成概念を超えた中田社長の技
大3倍。光の直射面の変換効率は19%と平面型と
術革新への挑戦から生まれたのが“球状太陽電池”。
比較しても高く、採光量が多い分、発電量はさら
このJAMICは、中田社長の構想である“半導体
に大きいという。また、
強度や耐久性にも優れ、
セ
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道央のものづくり
2013.4.10 № 1
ル同士の直並列接続が容易で、多様な形状のモ
ジュール組み立てが可能といった特徴を持ち、
様々な分野での応用が期待されています。関連技
クリーンな地球環境を加速する技術
術に関しては、既に40件以上の特許出願を行い、
太陽光を受けて発電する装置として最も一般的
国際特許も次々と成立しています。
なものに平面パネルがありますが、設置する場所
も屋根の上などに限られています。このスフェ
発電する窓、発電する布地
ラーと呼ばれる球状太陽電池の活用領域は広く、
独自の発想と最先端技術により生まれたスフェ
限のエネルギーを活かしていくための形、それが
ラーは、直径1㎜余の大きさで、小さく球状のた
無重力空間から導かれた球状の物体“スフェラー ”。
め、三次元的デザイン性やフレキシブル性、シー
英国やドイツなどのEU諸国、米国、カナダ、豪
スルー性を活
州といった国々では既にビルや住宅の省エネ基準
かした多様な
が法令によって義務付けされています。平成20年
製品展開が可
(2008年)7月7日~9日に開催された北海道洞
能です。建材
爺湖サミットにおいて、地球環境国際エネルギー
や自動車の外
機関(IEA)は、ZEB※(ゼロ・エネルギー・
装材、シート
ビル)への取り組みを加速するよう勧告していま
材など多様な
す。我国では、2015年までの省エネ基準の義務化
場所や構造の制限もありません。太陽光という無
商品と組み合 シースルー性・フレキシブル性を生か
が現在検討されています。再生可能エネルギーや
わせた用途開
未利用エネルギーによる自立・分散型エネルギー
した太陽電池モジュール
発が進められています。
システムの拡充が大きな課題となる中で、球状の
スフェラーは複層ガラスの空間に取り込む(発
太陽電池“スフェラー ”に対する期待は、さらに大
電する窓)ことや、布地に織り込む(発電する布
きくなると思われます。
地)ことに活かすことができます。その他、エク
ステリアやインテリア製品などへの一体成型、曲
面形状やデザイン性が伴う製品(車体等)への利
用など、スフェラーの利用範囲は広く、太陽光が
入る場所であれば、様々な設計やデザインに対応
※ZEB:ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)
太陽光
発電などでオフィスの照明や空調に必要な電力を
自給する一方、エネルギー消費を抑制する技術も組
み合わせて、正味のエネルギー消費量はゼロにする
次世代の省エネルギー型のビル。「ネット・ゼロ・
エネルギー・ビル」が正式名称です。
できるなど大きな可能性を秘めており、光技術分
野における新たな領域を開拓した革新的な技術と
評価されています。
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道央のものづくり
2013.4.10 № 1
トピックス
森との共生を創造
株式会社 イワクラ(苫小牧市)
会 社 の 概 要
社 名:株式会社イワクラ
代表者:代表取締役社長 後 藤 英 夫
所在地:〒059-1374
苫小牧市晴海町23番地1
電 話:0144(55)6811
FAX:0144(55)7497
URL:http://iwakura-corp.jp/
イワクラホモゲンの開発が
マテリアル事業のはじまり
道内のトドマツやエゾマツは紙の原材料として
製紙に最も適し、苫小牧、旭川、釧路などで製紙
工場が操業しています。 戦後、建材もラワン材などの南洋材や米材に押
されるところなり、新商品の開発は急務となって
いました。未利用材などの木質資源の利用に腐心
していた岩倉巻次らが開発したのが、日本で最初
日本の森林の4分の1を占める北海道は「木材
のパーティクルボードとなった主力製品「イワク
王国」とも言われるように、豊富な森林資源の恵
ラホモゲン」です。
みを享受し、木材・パルプを原料とする産業の歴
昭和29年2月発行の「北海道林業指導所月報」
史があります。イワクラは、森林資源の有効活用
25号に『岩倉巻次及び藤沢良雄のパイオニア精神
に携わりつつ森林の再生・森づくりに積極的に参
の下に我国にて初めて企業化せられ、製品は28年
加しています。資源循環型社会形成の先駆者とし
9月頃より市場に出廻った』
(東洋木材社長の加留
て、地球環境の保全と環境負荷の軽減に貢献する、
部善次氏「木材工業の移り變り」抜粋)とあり、
革
創業100年目の株式会社イワクラの活動を紹介
新性の高さが本文により窺われます。
「ホモゲン」
します。
とは、ドイツのパーティクルボード製造技術のこ
とで、イワク
白老郡白老町で開業
ラホモゲンは
初代の岩倉巻次が当時の白老村で造材薪炭業を
に 製 造 さ れ、
開業したことに始まります。業績も順調に発展し、
山間部の林地
木材の生産から加工、販売までを行うところとな
等に廃棄され
り、植林事業にも情熱を注がれました。昭和23年
た 未 利 用 材、
に前身の「株式会社岩倉組」と法人改組、その後、
製材時の廃材
経営規模の拡大に伴う組織の再編を行い、平成2
などを主原料にリサイクル製品としての価値が見
年に現在の社名になりました。
出されました。
(本製品では、平成10年にリサイ
この技術を基
イワクラホモゲン
クル推進功労者として内閣総理大臣賞を受賞)
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道央のものづくり
2013.4.10 № 1
エネルギ―とするべく、道内各地のペレット製造
サーマル利用としての木質ペレット事業
事業者と連携した取り組みを進めています。新製
木の成長過程では光合成が行われ、二酸化炭素
の開発」は苫小牧市テクノセンターとの共同研究
(CO2)を吸収し酸素を大気中に排出してくれま
によるもので、平成24年12月に北海道経済産業局
す。木材から生産する木質ペレットを燃焼すると
長から“北国の省エネ・新エネ大賞”として表彰さ
CO2を排出しますが、木の成長時にCO2を吸
れました。
品の「空気搬送による木質ペレット配送システム
収しているので、燃焼によりCO2を排出しても、
その排出はゼロと考えることができるため、環境
イワクラ創業100年の森の整備
に優しいクリーンなエネルギーということができ
ます。
本社のある晴海町構内では毎年植樹祭を実施し、
「木質ペレット」事業は、
バイオマスエネルギ―
その数も2600本を超え「緑に囲まれた工場群」と
として未利用
なっています。支笏湖近くの丸山に「社会貢献の
材等の有効利
森」を4年かけて整備する計画で、胆振東部森林
用を一歩進め
管理署と協定を締結しています。
たもので、森
この整備予定地域は「イワクラ創業100年の森」
林環境の改善
に有効であり、
とする計画とのことで、社員、家族、OBのみな
木質ペレット
ペレットストーブ
さんで植樹活動等を行うそうです。森との共生を
こうした資源の循環利用は地球温暖化対策の観点
理念として環境を重んじる活動に、地域を大切に、
からも大きく貢献するものと位置づけられていま
地域と共に歩むイワクラの社風が息づいています。
す。
イワクラではこの木質ペレットを北海道の地域
トピックス
2012 ロンドンオリンピック
〜審判員の見たこと聞いたこと
ボート競技審判員 東 乙比古 氏(北海道曹達株式会社 取締役)
はじめに
ボート会場はイートン
2012年夏のロンドン五輪にボート競技の審判
国際ボート連盟
(FISA)
役員のホテルはヒー
として参加させて頂いた。日本から1人、しかも
スロ-空港から
史上4人目という希少な、生涯最初で最後の体験
もボート会場か
だった。国際審判員資格は65歳定年で、現在62歳
ら も 車 で30分
の私に次回は無いのである。派遣してくださった
程。しかしロン
日本ボート協会の関係者はもとより、応援頂いた
ドン中心部へは
全ての方々に感謝の気持ちを込めて報告したい。
鉄道等を乗り継
中央が審判員
5
道央のものづくり
2013.4.10 № 1
ぎ2時間かかるので、英国滞在中、ロンドンには
4回しか行けなかった。ホテルがあるSloughはロ
ンドンの隣町で、有名なウインザー城があり、F
ISA役員と審判団の特別ツアーでは、通常は見
ることができないであろう城内部を間近に見るこ
とができた。
立派な設備、数万の観客
中央が日本チーム
イギリスの旅行話で食い物は散々な評判である。
コース上空の空中カメラをはじめ、映像記録の
私もボート会場では質素なものしか食べていな
機器装置や設備が目に付いた。コース両岸には超
かったが、水泳会場にあったラウンジでは豪華な
大型ビジョンが4基あり、観客はカメラの映像と
食事が食べ放題で、我々にとっては何よりの贈り
目の前の水上の戦いを同時に見ることが出来た。
物だった。ある夜、審判仲間とのディナー中、同
コース後半の両岸には約400mに渡る3万人収容
僚が「隣のテーブルの紳士が誰かわかる?」と聞
の階段状の観客席があり、コース沿いの立ち見席
いて来た。
私は知らなかったが、
何と英国首相デー
も含めれば多い日には数万人が観戦していただろ
ビッド・キャメロンさんが令夫人とお食事中で
う。レースの1つを主審艇で追行したが、観客席
あった。
前では場内の実況放送は全く聞こえないほどの大
声援に圧倒された。日本国内のボートレースでは
帰国後の疲れ…
ありえない光景であった。スポーツは「選手が主
競技期間中の生活は早朝からホテルと会場の往
役」であることは当然ながら、
「見る側の視点」も
復の毎日で、業務はもちろん、日常生活でも「日
重要であると強く感じた。
本人の代表」としての緊張を維持しなければなら
おいしい余禄
ず、これまでに参加した2度の世界選手権では感
じなかった大きな疲れが帰国後に押し寄せた。第
FISA役員と我々審判団には特別な通行証が
30回という節目のオリンピック。3度目の英国が
大会期間中の何日か配布された。これは事前に申
ユーモアを漂わす大人の風格で見事に締めくくら
告することで好きな競技を観戦することが出来る
れた。26競技302種目に約10,500人の選手が参加
ものである。私は北島選手の200m平泳ぎとボル
した。審判は多くの脇役の一部に過ぎないが、こ
トの準決勝を観戦することができた。
れほど大きな経験が出来た幸運に感謝している。
フィニッシュから望むコースと会場、左手:無料の選手席及び関係者席、右手:有料の一般席
前列:FISA審判委員、後列:20 人の July member(後列の右から8人目が東さん)
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道央のものづくり
2013.4.10 № 1
技術サポート
地 場 企 業 の 技 術 力 をサ ポート
苫小牧市テクノセンター
の 研 究 員、2名
苫小牧市テクノセンター
館 長 佐 藤 義 則
〒059-1362
苫小 牧 市 字 柏原32番 地6
電 話 0 1 4 4( 5 7 ) 0 2 1 0
FAX 0 1 4 4( 5 1) 2 7 8 0
http://www.tomatech.jp/
苫小牧市テクノセンターは苫小牧市立の試験研
究機関として、道央地域の産業の高度化や新しい
産業の創出、技術分野の高度化等の支援を行うこ
とを目的に、技術相談、技術研修、技術指導等の
ほかに地域の企業との共同研究を行い、地場企業
の技術力向上に大きな役割を担っています。3名
の技術員が企業
の研究課題等の
技術サポートを
しています。
技術研修会
具体的な業務は次のとおりです。
・金属材料関連分野、機械加工関連分野、非破壊
検査に係る証明
・研究機器等の開放及び利用機器の取扱指導
・技術指導、技術相談、研修会等の開催
・技術指導、技術相談、研修会等の開催
・共同研究、国等の事業に伴う共同連携
〈平成21年度以降に実施した共同研究〉
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
・木質系ペレット切断装置の開発に関する研究
・巻き取り損紙切断機の切断方式に関する検討
・木質系ペレット搬送装置の開発に関する研究
・アルミホイールの生産技術改善における評価技術の開発
・レーザー加工による金型表面機能付加に関する調査研究
・珪藻土の乾燥方式に関する調査研究
・印字装置の精度向上に関する研究
・各種レーザ源を用いた金型表面への新機能付加に関する調査研究
【知財情報の窓口~苫小牧サテライト】
当テクノセンター内に“北海道知的財産情報センター苫小牧サ
テライト”が設置されています。 商品のブランド化のための商標権を取ること、技術に関する特
許の取得などの相談をテレビ会議システムを使って相談するこ
とができます。
相談は無料です。いつでもお気軽にご利用を!!
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道央のものづくり
2013.4.10 № 1
技術サポート
ナノテクで研究・技術・製品開発をサポート
学校法人 千歳科学技術大学(分子・物質合成プラットフォーム)
地域企業の研究開発やモノづくりをサポートして
学校法人 千歳科学技術大学
学 長 川 瀬 正 明
〒066-8655 千 歳 市 美 々 7 5 8 番 地 6 5
電 話 0 1 2 3( 2 7 ) 6 0 0 3
FAX 0 1 2 3( 2 7 ) 6 0 0 7
http://www.chitose.sc.jp/^nanotec/index.html
います。
【技術面を細かくサポート】
技術面でわからないところ、試験研究でどのよ
うな装置を使えばよいのか、評価や分析をどのよ
うにするのかなど、課題は様々にありますが、専
門的な立場からのアドバイスが得られます。やり
千歳科学技術大学では、2012年度に文部科学
たいことがわかっているような場合でも相談する
省のナノテクノロジープラットフォーム事業の指
ことで新たな発見につながる場合があります。
定を受けて、地域企業に対する技術支援を行うな
身近な地域の大学として、いつでも気軽にと呼
どのサポート体制ができています。
びかけています。
【ナノテクノロジープラットフォーム事業】
全国の大学、研究機関が一体となって実施する
もので、最先端の研究設備や活用に関するノウハ
ウを有する25機関38組織が連携し、「微細構造解
析プラットフォーム」、「微細加工プラットフォー
ム」 及び 「分子・物質合成プラットフォーム」 の3
電荷移動錯体のナノ結晶ファイバー 水滴の自己組織化により作製した
の蛍光顕微鏡写真
「ハニカムフィルム」の電子顕微鏡
写真
つのネットワークを構成しています。
このうち、
千
歳科学技術大学は「分子・物質合成プラットフォー
■主な設備機器
ム」 に所属し、企業や研究機関の支援業務を担う
・透過型電子顕微鏡(TEM)
こととされています。
・走査型電子顕微鏡(SEM)
【分子・物質合成プラットフォーム】
千歳科学技術大学では、光ナノテクノロジーに
関する研究を活かし、電子・光を制御する新規ナ
ノデバイスの創製・評価、有機分子・無機セラミッ
クスの合成・分析などの研究開発の支援が行われ
ています。
バイオ分野の食品・環境分析・材料の活用など
「バイオ・材料イノベーション」 を積極的に推進し、
8
・紫外可視近視赤外分光光度計
・非接触光学式薄膜計測システム
・高性能X線小角・高角散乱装置
・元素分析装置
・エネルギー分散型X線分析装置
・赤外線加熱単結晶製造装置(FZ炉)
・核磁気共鳴吸収装置(NMR)
※設備機器の使用は有料です。
詳しくは、お問い合わせください。
道央のものづくり
2013.4.10 № 1
圏 域 の 企 業 (恵庭市の元気企業)
“省エネ家電のナカガワ工業”
会 社 の 概 要
社 名:株式会社ナカガワ工業
代表者:代表取締役 中川富雄
所在地:061-1424
恵庭市大町 2 丁目 4 番 1 号
電 話:0123(32)6111
FAX:0123(32)6112
資本金:1,000 万円
事 業:省電型補助ヒーター(窓面・足元の
補助暖房)、小型家電製品・及びオル
ゴール・万華鏡製品の製造及び販売
従業員:15 名 顧 問 2名
URL http://nakagawakougyou.net/
が不可欠なため、北海道工業試験場に相談し、技
術支援を得て、
共同で「竹踏み式フットヒーター」
の開発に取り組みました。
平成22年に“健康は足元から”をキャッチフレー
ズに工業試験場技術支援商品「竹踏みヒーター」
の製造販売が行われ、同社の主力商品となってい
ます。
この商品の特徴は、
アルミの熱伝導性に優れ、
省
エネ効果が大
きいほか、安
全 性 も 高 く、
初の自社ブラ
平成3年に創業し、
「磁気ヘッド」や「CDピッ
ンドの製品と
クアップ」等の組立ての受託製造を開始。平成7
なりました。
年には工場を建設しましたが、平成11年には委託
現在、次の
元の企業が工場を閉鎖したため、売上げは激減し、
商品の製品化
経営は厳しくなりました。
を図るべく計画を煮詰めているとのことです。
【北海道工業試験場との出会い】
【中川社長のモットー】
知人から北海道工業試験場への相談を進められ、
「企業は人なり、人は宝」をモットーに、ナカガ
助言指導等受けている中で、同場が企業と共同で
ワ工業を支え
開発していた
るのは、社員、
“省 電 力 タ イ
家族の力が
プの補助ヒー
あったからこ
タ ー ”の こ と
そ、困難を乗
で逆に相談を
り越えられた。
受けたことが、
会社の
「魅力」
会社存続の
とモノづくり
ターニングポ
窓下用のマルチヒーター
イントとなりました。平成14年に省電力製品の
「マルチヒーター」
、平成17年に「ウインドーラジ
省エネ 竹踏みヒーター
平成24年 ビジネスExpo出展
の「夢」を社員一丸となって育んでいきたい。社
員あっての会社であると、中川社長は力説されて
いました。
エーター」の製造販売をOEMで開始しました。
経営の安定化のためには、自社独自の製品開発
9
道央のものづくり
2013.4.10 № 1
圏 域 の 企 業 新規操業のご紹介
メイトク北海道株式会社
(平成24年11月操業)
■業 種:金型製造
■代表者:取締役社長 田 中 隆
■住 所:勇払郡安平町早来富岡 257 番地 6
■電 話:0145-26-2828
■FAX:0145-22-2885
■URL:http://www.meitoku.co.jp
愛知県犬山市に本社を置く名古屋特殊鋼株式会社(1965年創業)の子会社として設立、安平町に
拠点工場を建設し、平成24年11月1日から操業を開始しました。移動車部品の生産に必要不可欠な
金型の設計製作のほか、各種の特殊鋼の販売も行い、メーカーとしての機能と商社としての機能も兼
ねています。
北海道進出の大きな要因に①大手自動車部品メーカーの道内調達比率が高まっていることに対する
対応 ②北海道進出により東北地方への拡販が図れること ③地震等の災害時のリスク分散が図れる
こと等々である。海外へのシフトよりも、国内をベースに価格対応力を高めた強いモノづくりの展開
を目指しています。道内では加工分野の拡大を検討しているとのことで、地場企業との連携や人材の
確保・養成にも力を注いでいます。
フジッコ株式会社北海道工場
(平成25年1月29日操業)
■業 種:食品加工
■代表者:代表取締役社長 福 井 正 一
■住 所:千歳市上長都 1 番地の 8
■電 話:0123-49-7112
■FAX:0123-49-7122
■URL:http://www.fujicco.co.jp
兵庫県神戸市に本社を置く惣菜メーカーの同社は、全国6番目の製造拠点として、「カスピ海ヨー
グルト」や豆製品などを製造する北海道工場を千歳市に建設し、平成25年1月29日から操業を開始
しました。同社の「カスピ海ヨーグルト」は2006年の生産開始以来、毎年二桁成長を続けている人
気の商品。本州の工場では殺菌加工した牛乳を原料に製造していましたが、今後は北海道工場に「カ
スピ海ヨーグルト」の生産を集約するとのことです。北海道産生乳を100%使用し、産地直送のし
ぼりたて、かつ高品質の生乳を使った“濃厚でリッチな味わい”が特徴の北海道産「カスピ海ヨーグ
ルト」が全国の店頭で販売されます。
また、道産の豆などの原料を活用した大豆の水煮やサラダ惣菜などの18品目の生産が計画されて
います。
10
道央のものづくり
2013.4.10 № 1
産業支援
(1)人材育成
平成24年度の人材育成・研究助成等の概要
実 施 日
研 修 項 目
定 員
第 1 回
10月4日
設備保全(駆動編)
30 名
第 2 回
10月5日
設備保全(油圧編)
30 名
第 3 回
12月12日・13日
走査電子顕微鏡の操作とEDS分析
15 名
第 4 回
1月24日
食品等の異物混入防止技術
30 名
第 5 回
2月7日・8日
実践的PLC制御(基礎)
10 名
第 6 回
2月13日・14日
被覆アーク溶接実施技術
6 名
(2)研究助成
Ⅰ.高度技術研究開発助成事業
事 業 名
申 請 者
京セミ㈱
1
高速光通信用受信モジュール及びアレイの開発
2
複数の画像の組み合わせによる画像問い合わせ生成機構
を有する画像データベースシステムの構築
林 康 弘
千歳科学技術大学助教
3
酸窒化チタン系新規硬質セラミックス材料の開発
浅 見 廣 樹
苫小牧工業高等専門学校助教
代表取締役社長 西 村 富 夫
Ⅱ.地域技術起業化推進助成事業
事 業 名
1
北海道産サケ白子由来核酸配合の美容クリームの開発
申 請 者
ナチュラルケア㈱
代表取締役 鎌 田 明
Ⅲ.調査研究事業(新製品・新技術育成事業)
事 業 名
申 請 者
1
「ほたて醗酵調味料をベースとした新製品」の試作とパッ
ケージデザイン開発
㈱皆味
2
道内及び北東北におけるごみ処理場等の燃焼排ガス脱硝
用薬剤の現状調査と開発
3
新製品・その他販売市場調査事業
4
畑のしずくオリジナルクリームの商品開発及び市場調査、
販路拡大
5
飼料におけるタンパク質分析の簡易測定技術の開発
㈱さくらファーム
代表 沼 山 誠 二
6
カマンベールチーズ技術を活用した新商品開発とパッ
ケージデザイン開発
㈲プロセスグループ夢民舎
代表取締役 宮 本 正 典
代表取締役 西 川 正 志
北海道曹達㈱
代表取締役 赤 松 伸 一
㈲スモークアップジャパン
代表取締役 小 坂 亮 一
北のなのはな会
代表 小 西 克 典
11
公益財団法人 道央産業振興財団 平成25年度事業計画
1 研修指導事業
・技術研修事業
・研修派遣等助成事業
・高度技術コンサルタント派遣事業
・技術交流事業
2 調査研究事業
3 高度技術研究開発助成事業
4 先端技術普及事業
・先端技術普及事業
・広報活動事業
研究開発助成事業等の申請を
募集しています。
【対象となる事業】
5 高度技術産業集積活性化事業
6 共同研究等事業
7 地域産業活性化事業
・販路開拓事業
・研修指導事業
・地域技術起業化推進助成事業
・情報交流・支援事業
8 苫小牧市テクノセンター管理
運営事業
ビジネス EXPO に出展する企業・
団体等を募集しています
・道内で最も大きな展示会「ビジネスEXPO第27
・高度技術研究開発助成事業
回北海道 技術・ビジネス交流会」が11月に開
・地域技術起業化推進助成事業
催されます。
【申請方法】
当財団のホームページから該当する申請様式
をダウンロードし、申請書を作成してください。
【申請期限】
5月20日(月)までに提出してください。
※詳細は、助成制度の案内をご覧下さい。
■ 会期:11月7日(木)
・8日(金)
■ 会場:アクセスサッポロ
■ 住所:札幌市白石区流通センター 4
・販路拡大支援事業として、出展費用の一部を助
成します。
・出展を計画または予定している企業・団体は、
申込書を提出してください。
【申請方法】
5月20日(月)までにFAXしてください。
※詳細は、助成制度の案内をご覧下さい。
平成24年4月1日、公益財団法人道央産
業振興財団としてスタートし、1年が経過し
ました。当財団の広報紙「道央産業ニュー
ス」を「道央のものづくり」と改め、紙面
も「地域のものづくり」等の動きを中心に
お伝えしてまいります。
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