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増田 幸子
メディア社会専攻・ 「文化とメディア」領域 2C 映像メディアとジェンダー 増 田 幸 子 専門は言語文化学。最近では、メディアコミュニケーションとも称しています。学生 時代は美術部・漫画研究会など、ビジュアルな表現にかかわるクラブやサークルに所属 していました。産社に就任以来、映像メディア、特に映画について講義をすることが多 いですが、もともとメディアコミュニケーション時に生じる異文化理解の問題に関心が あります。趣味は映画や絵画の鑑賞でしたが、今は無趣味、老後のための趣味を模索中 です。よい書道の先生をご存じの方がいたらご一報ください。 1.私がこの専門演習で目指すこと・大事にしたいこと テクストを分析します。その成果はグループ発表やゼミ 大きくは 3 点です。まず、以下のゼミの基本的な学び 論集の作成としてまとめます。4 回生時には、3 回生時 のスキルを習得すること。 の学びをもとに個人(グループも可)で卒業研究のテー ①研究テーマに必要な文献の選択や、データの収集 マを設定し、卒業論文の執筆を目指します。 公式のサブゼミの時間は設けませんが、3 回生時には、 ②参考文献やデータをクリティカルに読んだり、分析し ゼミ開始前の春休みから課題があり、1 年間総じて、発 たりすること ③分析や考察の結果を、第三者に理解できるような形で 表・レポート以外にも、小課題が出されます。 発表/発信すること そして、ゼミの研究テーマについての知識を深めるこ 4.必要とする知識 とはもちろんですが、ゼミでの学びを通して、社会に対 ・マスメディアに関する基礎的な知識 する多様な視点や洞察力を養うことを目指します。 ・テレビや映画に関する歴史についての大まかな知識 ・世界や日本に関する歴史や現代社会についての基本的 な知識 2.専門演習で扱う課題と内容 私たちの日常生活においてメディアは欠かせないもの であると同時に、そこから得られる情報が断片的であり 5.関連する分野・科目・知識 ながらも、私たちの「頭の中の」世界観や価値観に深く ・マスメディア(特に、放送や映画など)に関する科目 関わっています。そのような認識のもと、本ゼミでは、 ・メディアリテラシーや映像メディアの分析に関する科目 ストーリー性のある映像テクストとして映画とテレビド ・ジェンダーやセクシュアリティに関する科目 ラマを取り上げ、娯楽だけにとどまらないマスメディア ・日本の現代社会や家族論に関する科目 としての社会文化的な機能について考えていきます。具 体的には、国内外の映画やテレビドラマにおいて提示さ 6.テキスト・参考書・機材(受講生が標準的に持つもの) れるジェンダーやセクシュアリティ、アイデンティティ ゼミの構成メンバーが決定してから、テキストを指定 の問題やイデオロギーなどのメッセージ性に取り組みま することがあります。たとえば、ポール・ホドキンソン / す。ゼミの構成メンバーの関心により多少変わることが 土屋武久訳『メディア文化研究への招待』(ミネルヴァ ありますが、2017 年度はゼミ全体のテーマとして、 「日 書房、 2016)など。ゼミ開講時に参考文献一覧を配布し、 本のテレビドラマ研究」あるいは「映画 / ドラマの女性 その他はゼミの進行に応じて指示していきます。 製作者に関する歴史的研究」を行い、その後サブテーマ を決めていく予定です。 7.受講生に望むこと 3.授業の進め方・内容 学ぼうとする人を歓迎します。未知の長い(時には単調 グループで学ぶことを楽しめ、受け身でなく自主的に 3 回生前期は、メディア文化研究やテレビドラマ研究 な)映像を最後まで見る忍耐力が必要ですので、常に に関わる文献を講読し、それをまとめた個人/グループ SNS や YouTube をチェックせずにはいられないような 発表を行いながら、ゼミの基礎知識や研究方法を学びま 人はこのゼミには不向きです。遅刻・早退などには厳し す。後期には、グループ毎にサブテーマを設定し、映像 く対処します。 ̶ 35 ̶