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日本社会福祉士会ニュースNo176

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日本社会福祉士会ニュースNo176
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
公益社団法人
日本社会福祉士会
NEWS
No.176
APRIL.2015
ホームページのURL
http://www.jacsw.or.jp/
新入会の皆さんへ~実践力を磨く社会福祉士として~ 1
「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」の日本語版
が決定しました
2
2014年度臨時総会を開催しました
スクールソーシャルワーカーの配置について
2015年度認定社会福祉士登録者数
6
7
10
ソーシャルワーク、教育及び社会開発に関する合同世界
会議2016について
10
2015 年度行事予定
11
事務局組織図
12
情報コーナー
13
BOOK/ 四谷事務局だより
14
新 入 会 の 皆さ んへ
~ 実 践 力を 磨く 社 会 福 祉 士 と し て~
会長 鎌倉 克英
2015年1月25日に実施された第27回社会福祉士国家試験の結果が3月13日に発表されました。国家試験受
験者45,187人のうち12,181人が合格し、合格率は27.0%という結果でした。合格された皆さん、おめでとう
ございます。社会福祉士会に入会された皆さん、入会を考えている皆さん、国家資格の取得は専門職にとっ
てスタートラインに立ったことを意味します。これから一緒に実践力を磨きましょう。
国家試験合格は一定基準の知識があることを証明しますが、現場における実践力を証明するものではあり
ません。皆さんが現場で社会福祉士としてより良い実践を行うために、これから説明する生涯研修制度の基
礎課程を修了し、その後、専門課程の研修やスーパービジョンを受け、実践力が証明される認定社会福祉士
を目指してください。
本会および都道府県社会福祉士会は、会員の皆さんの自己研鑽をサポートするために生涯研修制度を用意
しています。2007年12月に「社会福祉士及び介護福祉士法」の一部が改正され、「社会福祉及び介護を取り
巻く状況の変化による業務の内容の変化に適応するため、相談援助等に関する知識及び技術の向上に努めな
ければならない」ことが社会福祉士の義務規定として明示されました。本会はこの法改正も踏まえて、生涯
研修制度をより充実させるための見直しを行い、2012年度から全面改定した生涯研修制度を開始しました。
新しい生涯研修制度は「基礎課程」と「専門課程」の2つの課程で構成しています。入会後、まず基礎課
程で3年間の基礎研修を受講し、その後、専門課程に進んで研修やスーパービジョンを受けます1。
一方、認定社会福祉士制度は、社会福祉士及び介護福祉士法の一部改正時の附帯決議において、より実践
力のある専門社会福祉士(仮称)が求められたことを受けて、本会は生涯研修制度の改定とともに、2008年
度から研究委員会を設置し、調査研究事業を行いました。
そして2011年度に公平性・透明性を担保するため、特定の機関や組織から独立した第三者的機能を有する
1
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
「認定社会福祉士認証・認定機構」が立ち上げられ、認定社会福祉士認証・認定機構において社会福祉士の
実践力を担保する「認定社会福祉士制度」の運用が開始されました。
認定社会福祉士を取得するためには、共通専門の研修10単位、分野専門の研修10単位、スーパービジョン
10単位の取得のほか、相談援助実務経験などが求められます2。本会の生涯研修制度は、基礎課程を修了する
ことで認定社会福祉士制度の共通専門の研修10単位が取得でき、またスーパービジョンを受けやすい環境を
整備するなど、認定社会福祉士の取得を支援する制度でもあります。新しく入会された皆さんは、まずは各
都道府県社会福祉士会が主催する基礎研修を受講しましょう。
社会福祉士登録者は、合格者数から推定して、本年中に18万人を超えます。そして、都道府県社会福祉士
会に所属する会員は4万人になろうとしています。今、社会はソーシャルワーク専門職のソーシャルワーク
実践を必要とする福祉社会に転換しています。社会福祉士になられた皆さんが生涯研修制度や認定社会福祉
士制度を活用して自己研鑽に励み実践力を身につけ、社会福祉士の福祉の心を皆さんそれぞれの地域で発揮
されますようお願いします。
1
生涯研修制度の詳しい説明は 『生涯研修手帳』 または生涯研修センターホームページ http://www.jacsw.or.jp/ShogaiCenter/
をご覧ください。
2
認定社会福祉士制度の詳しい説明は認定社会福祉士認証 ・ 認定機構のホームページ http://www.jacsw.or.jp/ninteikikou/を
ご覧ください。
「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」
の日本語版が決定しました
2 0 1 4 年7月にオーストラリア・メルボルン
IASSWは公用語である日本語定義として決定しま
にて開催された、国際ソーシャルワーカー連盟
した。
(IFSW)総会および国際ソーシャルワーク学校連
現在、アジア太平洋地域レベルの定義が、国
盟(IASSW)総会において、ソーシャルワーク専
際ソーシャルワーカー連盟アジア太平洋地域
門職のグローバル定義が採択されました。
(IFSWAP)とアジア太平洋ソーシャルワーク教
日本語定義確定に向けた作業は、社会福祉専門職
育連盟(APASWE)が協働して作成しています。
※
団体協議会 (以下「社専協」)と(一社)日本社
今後、社専協と学校連盟は、日本におけるソーシャ
会福祉教育学校連盟(以下「学校連盟」)が協働で
ルワークの定義(ナショナル定義)の策定に向け、
行い、2015年2月13日、IFSWとしては日本語訳、
協働で作業を開始する予定です。
※社会福祉専門職団体協議会は、 (NPO)日本ソーシャルワーカー協会、 (公社) 日本社会福祉士会、 (公社) 日本医療社会福
祉協会、 (公社) 日本精神保健福祉士協会で構成され、 IFSWに日本国代表団体として加盟しています。
2
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
ソーシャルワーク専門職のグローバル定義
向などに基づく抑圧や、特権の構造的原因の探求を
通して批判的意識を養うこと、そして構造的・個人
ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会
的障壁の問題に取り組む行動戦略を立てることは、
的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進
人々のエンパワメントと解放をめざす実践の中核を
する、実践に基づいた専門職であり学問である。社
なす。不利な立場にある人々と連帯しつつ、この専
会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸
門職は、貧困を軽減し、脆弱で抑圧された人々を解
原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャ
放し、社会的包摂と社会的結束を促進すべく努力す
ルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・
る。
民族固有の知 1を基盤として、ソーシャルワーク
社会変革の任務は、個人・家族・小集団・共同
は、生活課題に取り組みウェルビーイングを高める
体・社会のどのレベルであれ、現状が変革と開発を
2
よう、人々やさまざまな構造に働きかける 。
必要とするとみなされる時、ソーシャルワークが介
この定義は、各国および世界の各地域で展開して
入することを前提としている。それは、周縁化・社
もよい3。
会的排除・抑圧の原因となる構造的条件に挑戦し変
注 釈
革する必要によって突き動かされる。社会変革のイ
ニシアチブは、人権および経済的・環境的・社会的
注釈は、定義に用いられる中核概念を説明し、
正義の増進において人々の主体性が果たす役割を認
ソーシャルワーク専門職の中核となる任務・原則・
識する。また、ソーシャルワーク専門職は、それが
知・実践について詳述するものである。
いかなる特定の集団の周縁化・排除・抑圧にも利用
中核となる任務
されない限りにおいて、社会的安定の維持にも等し
く関与する。
ソーシャルワーク専門職の中核となる任務には、
社会開発という概念は、介入のための戦略、最終
社会変革・社会開発・社会的結束の促進、および
的にめざす状態、および(通常の残余的および制度
人々のエンパワメントと解放がある。
的枠組に加えて)政策的枠組などを意味する。それ
ソーシャルワークは、相互に結び付いた歴史的・
は、(持続可能な発展をめざし、ミクロ-マクロ
社会経済的・文化的・空間的・政治的・個人的要素
の区分を超えて、複数のシステムレベルおよびセク
が人々のウェルビーイングと発展にとってチャンス
ター間・専門職間の協働を統合するような)全体
にも障壁にもなることを認識している、実践に基づ
的、生物―心理―社会的、およびスピリチュアルな
いた専門職であり学問である。構造的障壁は、不平
アセスメントと介入に基づいている。それは社会構
等・差別・搾取・抑圧の永続につながる。人種・階
造的かつ経済的な開発に優先権を与えるものであ
級・言語・宗教・ジェンダー・障害・文化・性的指
り、経済成長こそが社会開発の前提条件であるとい
1
「地域 ・ 民族固有の知 (indigenous knowledge)」 とは、 世界各地に根ざし、 人々が集団レベルで長期間受け継いできた知を
指している。 中でも、 本文注釈の 「知」 の節を見ればわかるように、 いわゆる 「先住民」 の知が特に重視されている。
2
この文の後半部分は、 英語と日本語の言語的構造の違いから、 簡潔で適切な訳出が非常に困難である。 本文注釈の 「実践」
の節で、 ここは人々の参加や主体性を重視する姿勢を表現していると説明がある。 これを加味すると、 「ソーシャルワークは、 人々
が主体的に生活課題に取り組みウェルビーイングを高められるよう人々に関わるとともに、 ウェルビーイングを高めるための変革
に向けて人々とともにさまざまな構造に働きかける」 という意味合いで理解すべきであろう。
3
今回、 各国および世界の各地域 (IFSW/IASSW は、 世界をアジア太平洋、 アフリカ、 北アメリカ、 南アメリカ、 ヨーロッパと
いう 5 つの地域=リージョンに分けている) は、 このグローバル定義を基に、 それに反しない範囲で、 それぞれの置かれた社会的・
政治的 ・ 文化的状況に応じた独自の定義を作ることができることとなった。 これによって、 ソーシャルワークの定義は、 グローバ
ル (世界) ・ リージョナル (地域) ・ ナショナル (国) という 3 つのレベルをもつ重層的なものとなる。
3
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
う従来の考え方には賛同しない。
原 則
本的人権アプローチ)が建設的な対決と変化を促す
かもしれない。そもそも文化とは社会的に構成さ
ソーシャルワークの大原則は、人間の内在的価値
れるダイナミックなものであり、解体され変化しう
と尊厳の尊重、危害を加えないこと、多様性の尊
るものである。そのような建設的な対決、解体、お
重、人権と社会正義の支持である。
よび変化は、特定の文化的価値・信念・伝統を深く
人権と社会正義を擁護し支持することは、ソー
理解した上で、人権という(特定の文化よりも)広
シャルワークを動機づけ、正当化するものである。
範な問題に関して、その文化的集団のメンバーと批
ソーシャルワーク専門職は、人権と集団的責任の共
判的で思慮深い対話を行うことを通して促進されう
存が必要であることを認識する。集団的責任という
る。
考えは、一つには、人々がお互い同士、そして環境
に対して責任をもつ限りにおいて、はじめて個人の
4
を侵害するところでは、そのようなアプローチ(基
知
権利が日常レベルで実現されるという現実、もう一
ソーシャルワークは、複数の学問分野をまたぎ、
つには、共同体の中で互恵的な関係を確立すること
その境界を超えていくものであり、広範な科学的諸
の重要性を強調する。したがって、ソーシャルワー
理論および研究を利用する。ここでは、「科学」を
クの主な焦点は、あらゆるレベルにおいて人々の権
「知」というそのもっとも基本的な意味で理解した
利を主張すること、および、人々が互いのウェル
い。ソーシャルワークは、常に発展し続ける自らの
ビーイングに責任をもち、人と人の間、そして人々
理論的基盤および研究はもちろん、コミュニティ開
と環境の間の相互依存を認識し尊重するように促す
発・全人的教育学・行政学・人類学・生態学・経済
ことにある。
学・教育学・運営管理学・看護学・精神医学・心理
ソーシャルワークは、第一・第二・第三世代の権
学・保健学・社会学など、他の人間諸科学の理論を
利を尊重する。第一世代の権利とは、言論や良心の
も利用する。ソーシャルワークの研究と理論の独自
自由、拷問や恣意的拘束からの自由など、市民的・
性は、その応用性と解放志向性にある。多くのソー
政治的権利を指す。第二世代の権利とは、合理的な
シャルワーク研究と理論は、サービス利用者との双
レベルの教育・保健医療・住居・少数言語の権利な
方向性のある対話的過程を通して共同で作り上げら
ど、社会経済的・文化的権利を指す。第三世代の権
れてきたものであり、それゆえに特定の実践環境に
利は自然界、生物多様性や世代間平等の権利に焦点
特徴づけられる。
を当てる。これらの権利は、互いに補強し依存しあ
この定義は、ソーシャルワークは特定の実践環境
うものであり、個人の権利と集団的権利の両方を含
や西洋の諸理論だけでなく、先住民を含めた地域・
んでいる。
民族固有の知にも拠っていることを認識している。
「危害を加えないこと」と「多様性の尊重」は、
植民地主義の結果、西洋の理論や知識のみが評価
状況によっては、対立し、競合する価値観となるこ
され、地域・民族固有の知は、西洋の理論や知識に
とがある。たとえば、女性や同性愛者などのマイノ
よって過小評価され、軽視され、支配された。こ
リティの権利(生存権さえも)が文化の名において
の定義は、世界のどの地域・国・区域の先住民たち
侵害される場合などである。
『ソーシャルワークの
も、その独自の価値観および知を作り出し、それら
教育・養成に関する世界基準』は、ソーシャルワー
を伝達する様式によって、科学に対して計り知れな
カーの教育は基本的人権アプローチに基づくべきと
い貢献をしてきたことを認めるとともに、そうする
主張することによって、この複雑な問題に対処しよ
ことによって西洋の支配の過程を止め、反転させよ
うとしている。そこには以下の注が付されている。
うとする。ソーシャルワークは、世界中の先住民た
文化的信念、価値、および伝統が人々の基本的人権
ちの声に耳を傾け学ぶことによって、西洋の歴史的
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
な科学的植民地主義と覇権を是正しようとする。こ
かける」という部分に表現されている。ソーシャル
うして、ソーシャルワークの知は、先住民の人々と
ワークは、できる限り、「人々のために」ではな
共同で作り出され、ローカルにも国際的にも、より
く、「人々とともに」働くという考え方をとる。
適切に実践されることになるだろう。国連の資料に
社会開発パラダイムにしたがって、ソーシャルワー
拠りつつ、IFSWは先住民を以下のように定義して
カーは、システムの維持あるいは変革に向けて、さ
いる。
まざまなシステムレベルで一連のスキル・テクニッ
・地理的に明確な先祖伝来の領域に居住してい
ク・戦略・原則・活動を活用する。ソーシャルワー
る(あるいはその土地への愛着を維持してい
クの実践は、さまざまな形のセラピーやカウンセリ
る)。
ング・グループワーク・コミュニティワーク、政策
・自らの領域において、明確な社会的・経済的・
政治的制度を維持する傾向がある。
立案や分析、アドボカシーや政治的介入など、広範
囲に及ぶ。この定義が支持する解放促進的視角から
・彼らは通常、その国の社会に完全に同化するよ
して、ソーシャルワークの戦略は、抑圧的な権力や
りも、文化的・地理的・制度的に独自であり続
不正義の構造的原因と対決しそれに挑戦するため
けることを望む。
に、人々の希望・自尊心・創造的力を増大させるこ
・先住民あるいは部族というアイデンティティを
もつ。
http://ifsw.org/policies/indigenous-peoples
実 践
とをめざすものであり、それゆえ、介入のミクロ-
マクロ的、個人的-政治的次元を一貫性のある全体
に統合することができる。ソーシャルワークが全体
性を指向する性質は普遍的である。しかしその一方
で、ソーシャルワークの実践が実際上何を優先する
ソーシャルワークの正統性と任務は、人々がその
かは、国や時代により、歴史的・文化的・政治的・
環境と相互作用する接点への介入にある。環境は、
社会経済的条件により、多様である。
人々の生活に深い影響を及ぼすものであり、人々が
この定義に表現された価値や原則を守り、高め、
その中にある様々な社会システムおよび自然的・
実現することは、世界中のソーシャルワーカーの責
地理的環境を含んでいる。ソーシャルワークの参加
任である。ソーシャルワーカーたちがその価値やビ
重視の方法論は、「生活課題に取り組みウェルビー
ジョンに積極的に関与することによってのみ、ソー
イングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働き
シャルワークの定義は意味をもつのである。
※ 「IFSW 脚注」
2014 年 7 月 6 日の IFSW 総会において、 IFSW は、 スイスからの動議に基づき、 ソーシャルワークのグローバル定義に関して以
下の追加動議を可決した。
IFSW 総会において可決された、 ソーシャルワークのグローバル定義に関する追加動議
「この定義のどの一部分についても、 定義の他の部分と矛盾するような解釈を行わないものとする」
「国 ・ 地域レベルでの 『展開』 は、 この定義の諸要素の意味および定義全体の精神と矛盾しないものとする」
「ソーシャルワークの定義は、 専門職集団のアイデンティティを確立するための鍵となる重要な要素であるから、 この定義の将来
の見直しは、 その実行過程と変更の必要性を正確に吟味した上ではじめて開始されるものでなければならない。 定義自体を変
えることを考える前に、 まずは注釈を付け加えることを検討すべきである。」
2014 年7月メルボルンにおける国際ソーシャルワーカー連盟 (IFSW) 総会及び国際ソーシャルワーク学校連盟 (IASSW) 総会に
おいて定義を採択。 日本語定義の作業は社会福祉専門職団体協議会と (一社) 日本社会福祉教育学校連盟が協働で行った。
2015 年 2 月 13 日、 IFSW としては日本語訳、 IASSW は公用語である日本語定義として決定した。
5
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
2014年度臨時総会を開催しました
2015年3月14日に鉄鋼会館(東京都中央区)に
続けて、理事会報告が行われ質疑応答が行われま
おいて2014年度臨時総会を開催しました。公益社団
した。第1号報告「2015年度事業計画」、第2号報
法人へ移行後、47の都道府県社会福祉士会の代表者
告「2015年度収支予算」については、当日配布資料
が議決権を有する2回目の総会となりました。定款
にて2015年度の事業計画や予算概要の特徴が補足
に規定した通常総会は年1回(6月)のため、今回
説明されました。2014年度からの会費引き下げに伴
開催した総会は臨時総会の位置づけとなります。ま
う赤字予算を早急に回復するため、情報発信機能を
た、従来、事業計画および収支予算は総会の議決事
ホームページに重点化することでニュース発行回数
項でしたが、公益社団法人移行後は理事会の議決事
を年6回から年4回に減らすなど諸経費の支出抑制
項となったため、今回の臨時総会よりこれらを理事
に加えて、2015年度の予算では全国会議にかかる旅
会からの報告事項として扱うことになりました。
費の内、約380万円を47都道府県社会福祉士会に負
第1号議案「理事及び監事の報酬総額案」は原案
担いただくことについて説明をしました。出席者か
通り議決されました。第2号議案「生涯研修制度基
らは「全国会議の旅費を全国組織としてどのように
本規則の一部改正案」は生涯研修制度の「課程修了
考えているのか」「どのような経緯で全国会議の旅
認定証」を専門課程に対して発行するなどの改正を
費を一部負担することになったのか」などの質問が
行う議案でしたが、基礎課程の課程修了認定証の発
挙げられました。鎌倉会長から、「本会が全国会議
行について、本会または都道府県社会福祉士会のい
の旅費を負担するべきとは考えている。今回はさま
ずれが基礎課程の修了認定証を発行することができ
ざまな経費削減などを行ったうえで、不本意である
るのかを今後、理事会で協議することを附帯事項と
が旅費の一部負担をお願いすることになった。赤字
して議決されました。第3号議案「権利擁護セン
が解消するまでで恒久的ではない。」との回答がな
ターぱあとなあに関する規則の一部改正案」は都道
されました。第3号報告「日本社会福祉士会憲章制
府県ぱあとなあ連絡会議(都道府県ぱあとなあ担当
定に向けた検討状況」では4月6日まで意見募集を
者会議)を「年1回以上開催する」から「開催する
行っていること(日本社会福祉士会ニュース№175
ことができる」などの改正を行う議案でしたが、連
参照)、第4号報告「役員選出規則改正に向けた検
絡会議の開催方法を今後、細則などで示すことを附
討状況」では、次回の通常総会で役員候補者選出規
帯事項として議決されました。第4号議案「監事選
則改正案を提出することが説明されました。
任案」、第5号議案「綱紀委員会委員選任案」は原
総会の当日配付資料および議事録は会員専用ホー
案通り議決されました。
ムページに掲載しています。
■■■ 2015年度通常総会の議案について ■■■
2015年度通常総会は6月20日に開催します。議案および内容は、6月初旬に本会ホームペー
ジ(会員専用ページ)に掲載します。会員専用ページでJACSW-NET(ジャックスネット)に
ご登録いただくと、ホームページの更新情報がメールでお手元へ届きます。会員専用ページへ
のログイン方法などの詳細については、本会ホームページ「会員ページご利用法」をご覧くだ
さい。
6
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
スクールソーシャルワーカーの配置について
子ども家庭支援委員会 委員長 愛沢 隆一
スクールソーシャルワーカーの配置拡充の動向
よび有村治子内閣府特命担当大臣に持参提出し、ス
クールソーシャルワーカーの常勤配置など子どもの
昨年8月29日に閣議決定された「子どもの貧困対
支援体制の推進とスクールソーシャルワーカーの担
策に関する大綱」では、学校をプラットフォームと
い手として社会福祉士および精神保健福祉士を原則
した子供の貧困対策の推進としてスクールソーシャ
とすることを要望しました(日本社会福祉士ニュー
ルワーカーの配置充実が示されました。また、2015
スNo.173号参照)。そして、このたび、スクール
年度の文部科学省関係予算案では、初等中等教育局
ソーシャルワーカー拡充の予算案が示されたことを
の「いじめ対策等の推進」「学校をプラットフォー
受け、次の三点を中心に要望書を改めて提出しまし
ムとした総合的な子供の貧困対策の推進」におい
た。
て、福祉の専門家であるスクールソーシャルワー
一点目は、スクールソーシャルワーカーの常勤配
カーを必要な全ての学校で活用できるよう今後段
置に向けた対策の推進です。スクールソーシャル
階的に配置を拡充(小中学校のための配置(2,200
ワーカーをされている方には、仕事を掛け持ちして
人)、高等学校のための配置及び質向上のための
いる方も多く、個人の仕事上と生活上の問題から、
スーパーバイザー(47人))および貧困対策のため
時給が上がれば非常勤のままの方が働きやすいとい
の重点配置(600人)が示されました。さらには、
う意見もあります。しかし、本会はスクールソー
本年3月16日の参議院予算委員会において、安倍総
シャルワーカーが適切な支援を行うためには、社会
理から「学校で貧困の子どもを支えるスクールソー
福祉士、精神保健福祉士資格取得者を常勤職員とす
シャルワーカーの配置を拡充し、すべての地方公共
ることが必要と考えており、このことを求めていく
団体の相談体制の整備をする。現在の1,500人のス
ことを基本方針としています。新たな職域であるス
クールソーシャルワーカーを5年間で10,000人に拡
クールソーシャルワーカーを、若者が目標とできる
充する。」という答弁があり、スクールソーシャル
ように、社会的評価とふさわしい待遇を得られるも
ワーカーの重要性が認知されるとともに配置拡充が
のに長期的視点で育てていくことが専門職団体の
推進されることが明らかになってきました。
責任だと思います。
本会の取り組み ~要望書の提出と趣旨~
二点目はスーパーバイザーの担い手として専門
職などを必須とすることや職能団体の活用の推
その一方で、「平成25年度スクールソーシャル
進です。多くの都道府県社会福祉士会がスクー
ワーカー活用事業」では、スクールソーシャルワー
ルソーシャルワーカーを支援するために研修会や
カーが保有している資格は社会福祉士が43.7%、精
事例検討会を行っています。本会は、本年度、子
神保健福祉士が24.7%(複数回答あり)であり、配
ども家庭支援委員会で、スクールソーシャルワー
置されたすべてのスクールソーシャルワーカーが
カー養成研修(認定社会福祉士制度の研修認証を
ソーシャルワークを専門的に学び実践してきた者と
申請予定)を開催します。都道府県社会福祉士会
は言い難い状況です。
のスクールソーシャルワーク窓口担当者に働きか
本会は、「子供の貧困対策に関する大綱」の公表
けて、各都道府県社会福祉士会で当該研修を開催
を受け、昨年9月24日に「子供の貧困対策を総合的
できる準備を急ぎ進めます。
に推進するための要望」を下村博文文部科学大臣お
三点目はソーシャルワークが機能するための体
7
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
制整備としてすべての教員にソーシャルワークを
ら行うこと」となりました。これは、社会福祉士や
学ぶ機会が得られることを要望しました。
精神保健福祉士の資格を有するスクールソーシャル
スクールソーシャルワーカー活用事業実施要領につ
いて
ワーカーのこれまでの活動実績や本会を始めとする
関係団体からの行政などへの要望活動などが評価さ
れてきたものと考えられます。専門的な資格を有す
文部科学省のスクールソーシャルワーカー活用事
るスクールソーシャルワーカーが学校において必要
業ではスクールソーシャルワーカーの選考について
な専門職であることは明らかになってきました。本
規定しています。2015年4月1日に要領の一部改正
会は今後もスクールソーシャルワーカーの研鑽を支
があり、原則として「社会福祉士や精神保健福祉士
援するとともに、社会的評価と待遇改善が得られる
等の福祉に関する専門的な資格を有する者のうちか
よう活動を推進していきます。
スクールソーシャルワーカー活用事業実施要領(抜粋)
(旧)平成25年4月1日初等中等教育長決定
3 スクールソーシャルワーカーの選考
スクールソーシャルワーカーとして選考する者について、社会福祉士や精神保健福祉士等
の福祉に関する専門的な資格を有する者が望ましいが、地域や学校の実情に応じて、福祉や
教育の分野において、専門的な知識・技術を有する者又は活動経験の実績等がある者のう
ち、次の職務内容を適切に遂行できる者とする。
①問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け
②関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整
③学校内におけるチーム体制の構築、支援
④保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
⑤教職員等への研修活動
(新)平成25年4月1日初等中等教育長決定
平成27年4月1日一部改正
3 スクールソーシャルワーカーの選考
スクールソーシャルワーカーの選考は、原則として、社会福祉士や精神保健福祉士等の福
祉に関する専門的な資格を有する者のうちから行うこと。ただし、地域や学校の実情に応じ
て、福祉や教育の分野において、専門的な知識・技術を有する者又は活動経験の実績等があ
る者であって、次の職務内容を適切に遂行できる者のうちから行うことも可とする。
①問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け
②関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整
③学校内におけるチーム体制の構築、支援
④保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
⑤教職員等への研修活動
8
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
日社福士2014-624
JAPSW発第14-345号
2015年3月16日
文部科学省初等中等教育局児童生徒課
課長 内藤 敏也 様
公益社団法人日本社会福祉士会 会長 鎌倉 克英 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長 柏木 一惠 スクールソーシャルワーカーの配置について
貴職におかれましては、日々学校教育にご尽力されていることに敬意を表します。
さて、本会は平成26年9月24日に「子どもの貧困対策を総合的に推進するための要望」を文部科学
大臣及び内閣府特命担当大臣に提出し、スクールソーシャルワーカーの常勤配置など子どもの支援
体制整備の推進とスクールソーシャルワーカーの担い手として社会福祉士及び精神保健福祉士を原
則とすることを要望いたしました。
この度、2015年度予算案が発表されスクールソーシャルワーカーの配置拡充が示されましたが、
改めて下記の事項について要望いたします。
記
1 スクールソーシャルワーカーの常勤配置に向けた対策を推進してください
スクールソーシャルワーカーは、児童生徒やその家族と信頼関係を築き、関係機関との調整や地
域の社会資源の活用や開発、ネットワーク構築などソーシャルワークが行えることが必要です。週
に1~2回の勤務では実現が困難ですが、常勤職であれば児童生徒に継続的な対応が可能となり、結
果的により適切な支援が行えます。また、常勤採用であれば社会福祉士や精神保健福祉士が業とし
て選択することができるとともに、スクールソーシャルワークの専門性の向上にも好影響を与える
ものと考えられます。
一部の自治体では教育委員会にスクールソーシャルワーカーを職員として常勤配置するケースも
見られるようになりました。スクールソーシャルワーカーの雇用時の勤務形態については自治体の
裁量の範囲と推察しますが、まずは常勤配置による効果を明らかにすることが必要と考えます。ス
クールソーシャルワーカーが常勤配置され将来的に正規職員として勤務できるよう、スクールソー
シャルワーカーを常勤とする配置拡充の早期予算化を要望します。
2 スクールソーシャルワーカーのスーパーバイザーには専門職の必置や職能団体の活用を推進し
てください
平成27年度予算では47名のスーパーバイザー配置が予算化されていますが、スーパーバイザーは
スクールソーシャルワーカーがその職責と機能を遂行できるよう指導することが必要であり、高い
専門性が求められます。従って、スーパーバイザーには、スクールソーシャルワーカーの実務経験
を有する社会福祉士ないしは精神保健福祉士もしくはスクールソーシャルワークを専門とする学識
者の必置を推奨いただけますようお願いします。
9
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
また、日本社会福祉士会はスクールソーシャルワーカーへの研修会を行っているとともに、多く
の都道府県社会福祉士会が子どもの支援に関する委員会を組織しており、団体としてのバックアッ
プが可能となっています。スーパーバイザー機能を職能団体が担う場合も予算活用できるような柔
軟な運用を要望します。
3 ソーシャルワークが機能していく体制整備を推進してください
学校でソーシャルワークが機能するためには、上述したスクールソーシャルワーカーの常勤配置
や適切なスーパーバイザーの存在が重要であるとともに、教員のソーシャルワークに関する理解が
欠かせません。教員がソーシャルワークを理解すれば、スクールソーシャルワーカーとの連携や協
働が円滑となり児童生徒やその家族への支援がより早く、より適切に行えます。また専門性への理
解も進むと考えます。そこで、現職の教員には研修等の受講努力義務を、教員を目指す者には教職
課程の必須科目に位置づけ学べるようにするなど、すべての教員がソーシャルワークを学ぶ機会が
得られるようになることを要望します。
以上
2015年度認定社会福祉士登録者数
認定社会福祉士認証・認定機構の認定社会福祉士の審査に合格した者は、登録機関に登録するこ
とで認定社会福祉士を名のることができます。
2015年4月、新たに42人の認定社会福祉士が誕生しました。
認定社会福祉士登録者の名簿は、登録機関である日本社会福祉士会のホームページで公開してい
ます。
認定社会福祉士の取得要件、認証を受け単位となる研修、スーパービジョンの実施方法などにつ
いては、認定社会福祉士認証・認定機構のホームページをご覧ください。
■認定社会福祉士登録者数
■分野別の人数
2014年4月登録
178人
高齢分野
24人
2015年4月登録
42人
障害分野
9人
児童・家庭分野
2人
合計
220人
医療分野
地域社会・多文化分野
175人
10人
ソーシャルワーク、教育及び社会開発に関する合同世界会議2016について
2016年6月27日~30日に、韓国・ソウルにて、「ソーシャルワーク、教育及び社会開発に関す
る合同世界会議2016」が「人間の尊厳と価値の促進」をテーマに開催されます。この会議はIFSW
(国際ソーシャルワーカー連盟)、IASSW(国際ソーシャルワーク学校連盟)とICSW(国際社
会福祉協議会)の三団体が主催となり隔年で開かれる国際会議です。
2015年3月より、分科会等の発表申込みの受付
が開始されています。
合同世界会議2016の詳細は、会議ウェブサイト
http://swsd2016.org/をご覧ください。
10
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
2015年度 公益社団法人日本社会福祉士会 行事予定表 (2015年4月1日現在)
月
日
企 画 名
4
11
障害者の施設内虐待対応研修(日本弁護士連合会との共催)
18
第1回業務執行理事打合せ、第1回理事会
本会事務局
5
16
第2回業務執行理事打合せ、第2回理事会
本会事務局
6
20
第3回理事会、第28回通常総会(決算総会)
7
4~5
会 場
東京
第23回日本社会福祉士会全国大会・社会福祉士学会
石川県金沢市
第3回業務執行理事打合せ
石川県金沢市
11
第4回業務執行理事打合せ 第4回理事会
生涯研修センター協議会
都道府県
社会福祉士会
推薦のある研修
規模等
○
4
未定
都道府県
社会福祉士会
からの派遣
○
1,200人
本会事務局
東京
研究誌『社会福祉士』の研究論文・実践報告募集受付開始
8
23
9
11
第6回理事会
東京
都道府県社会福祉士会会長会議
東京
12~13
地域包括支援センターネットワーク実践力養成研修(前期)
未定
26~27
全国生涯研修委員会議
東京
5
17
第6回業務執行理事打合せ、第7回理事会
本会事務局
31~11/1
地域包括支援センター全国実践研究集会
未定
21
第7回業務執行理事打合せ、第8回理事会
本会事務局
スーパービジョン研修(経過的対応)
大阪
未定
基礎研修講師養成研修
未定
5~6
スクールソーシャルワーカー養成研修
28~29
12
19
未定
1
2
第8回業務執行理事打合せ、第9回理事会
基礎研修講師養成研修
未定
第9回業務執行理事打合せ、第10回理事会
本会事務局
第12回独立型社会福祉士全国実践研究集会
未定
未定
生涯研修センター協議会
東京
未定
障がい者の地域生活支援研修
未定
第10回業務執行理事打合せ、第11回理事会
養介護施設従事者による高齢者虐待対応標準研修のための
講師予定者研修
未定
12
50人
○
47都道府県士会
○
47都道府県士会
70人
150人
○
○
50人
○
150人
未定
16
6
○
本会事務局
未定
未定
3
本会事務局
東京
5~6
10
第5回業務執行理事打合せ、第5回理事会
スーパービジョン研修(経過的対応)
29~30
○
○
200人
本会事務局
大阪
○
70人
地域包括支援センターネットワーク実践力養成研修(後期)
未定
70人
第12回理事会、臨時総会、ブロック会議
東京
○
会 場
都道府県
社会福祉士会
からの派遣
都道府県
社会福祉士会
推薦のある研修
規模等
○開催月が未定の本会行事予定
月
日
未定
未定
滞日外国人ソーシャルワーク研修
未定
未定
未定
100人
未定
未定
災害支援活動者養成研修(仮称)
未定
未定
未定
70人
未定
未定
認定社会福祉士特別研修
未定
未定
未定
事務局職員研修
未定
未定
未定
高齢者施設の相談員を対象とした研修(仮称)
未定
未定
未定
未定
主任相談支援員スキルアップ研修(仮称)
未定
未定
企 画 名
未定
○
47都道府県士会
【注】最新版は、会員専用ホームページに順次掲載します。
11
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
事 務 局 組 織 図
2015年度の事務局体制は、2015年4月1日現在のとおりです。
事務局長 (総務・組織運営グループ)
小笹 知彦 草川 茂(主査)
総務、組織、全国大会、保険
荒木 千晴(主任)
生涯研修センター、成年後見人養成研修、IFSW、社会福祉専門職団体協議会
企画室長 柏谷 千晶(主任)
遅塚 昭彦 広報、生涯研修センター、災害支援、統一模試、保健医療
庄子 夏子
会員管理(独立型社会福祉士名簿、認定社会福祉士登録管理含む)
松野由美子
経理・出納
早津 悠
学会、綱紀委員会、成年後見人名簿登録管理
上原 七郎
綱紀委員会、人事・給与、契約・委託販売管理
(企画グループ)
小幡 秀夫(課長)
権利擁護センターぱあとなあ運営協議会、ハンセン病回復者支援
牧野 一義(課長)
地域包括ケア(高齢施設)、生活困窮者支援委員会
縄田 宣之(主任)
地域包括ケア(高齢在宅)、司法福祉、独立型社会福祉士
北村 毅(主任)
子ども家庭支援、基礎課程、実習指導者講習会
神園 明香
生涯研修制度整備、スーパービジョン、障がい者支援
海川 彩
国際・滞日外国人支援、
権利擁護センターぱあとなあ運営協議会、
ハンセン病回復者支援
(認定社会福祉士制度推進グループ)
北村裕美子(課長)
認定社会福祉士認証・認定機構
倉持美保子(主任)
認定社会福祉士認証・認定機構、認定社会福祉士登録機関
12
日本社会福祉士会ニュース №176(2015年4月)
全国大会・学会関連情報
石 川 大 会 の 申 込 締 切 は5月29日( 金 )
です
2015年7月4日~5日、金沢市で
「これからの福祉実践への架け橋」をテー
マ に 第23回 日 本 社 会 福 祉 士 会 全 国 大
会・社会福祉士学会(石川大会)を開催
します。
全国大会プレ企画「実践研究入門講座」
の募集期間を延長します
本企画は、都道府県社会福祉士会に所
属する会員が、日ごろの実践を社会福祉
士学会で発表したり、研究誌『社会福
祉士』に論文・実践報告として投稿する際
の方法や考え方などを学ぶことを目的に全
国大会のプレ企画として開催しています。
募集期間を5月22日(金)まで延長
していますので関心のある方はぜひご参
加ください。
上 記 情 報 に つ い て の 詳 細 は、 前 号
ニュース(№175)に同封の開催要項、
または本会ホームページ「全国大会」を
ご覧ください。
学会運営委員会情報
研究誌『社会福祉士』第23号の募集ス
ケジュールについて
本年度の投稿論文(研究誌『社会福祉
士』第23号)の募集期間は、7月10日
(金)~ 9月30日(水)です。7月中旬
ころ発行予定の次号ニュース(№177)
情報
集要項および会員ページ掲載の事前課題
をご覧ください。
「 第11期 保 健 医 療 分 野 に お け る ソ ー
シャルワーク専門研修」開催のご案内
本研修は、保健医療分野で特化される
力量を獲得し、他機関・他職種との連携
が図られ、管理能力を有する熟達した
ソーシャルワーカーの養成を目的に、本
会と(公社)日本医療社会福祉協会とが
協力して行います。
日程などの詳細は、本ニュース同封の
開催要項および(公社)日本医療社会福
祉協会ホームページをご覧ください。
での案内に先行し、6月下旬より本会 【期日】2015年8月~ 2016年8月
ホームページの会員専用ページにて執筆 【定員】50人
要領などの詳細を掲載します。
都道府県社会福祉士会会員の皆さまの 「認定社会福祉士特別研修」の開催につ
いて
積極的なご投稿をお待ちしています。
経過措置期間における認定社会福祉士
の認定申請には、認定社会福祉士認証・
認定機構が定める「認定社会福祉士特
生涯研修センター情報
別研修」を受講修了している必要があり
ます。
「スーパービジョン研修~経過的対応~」 本年度も認定社会福祉士認証・認定機
開催のご案内
構より委託を受け「認定社会福祉士特別
都道府県社会福祉士会においてスー 研修」の開催を予定しています。募集
パービジョンを担う者を経過的に確保す 要項は、5月下旬ころ生涯研修センター
ることを目的としてすでにスーパーバイ ホームページに掲載します。
ザーとしての実践力を有する者を対象に
実施します。
【日程】2015年8月29日(土)
その他の情報
~ 30(日)東京
2015年11月28日(土)
ニュースの発行回数が変わります
~ 29(日)大阪
これまで年6回発行していた本ニュー
【定員】各50人
本研修の受講には事前課題の提出と審 スですが、2015年度より発行回数が
査があります。受講を希望される方は生 年4回に変更となります。次号ニュース
涯研修センターホームページに掲載の募 の発送は、7月中旬頃を予定しています。
視覚障害のある都道府県社会福祉士会の会
員の方に本ニュースのテキストデータをE
メールでお送りしています。
ご希望の方は、会員番号と氏名を明記の上、
本会事務局にEメールでお申し込みください。
Eメール:[email protected]
13
新刊・近刊等情報
る「関係」や「場」の力に着目し、日本のソ
地域福祉の必要性を説く、初学者や市民
ーシャルワークの理論と実践のあり方と
向けの入門書です。
研究者だけでなく、実践者にこそ読んで
※ここで紹介する本は一般書店等でお求めください。
■ソーシャルワークにおける「生活場モ
デル」の構築―日本人の生活・文化に
根ざした社会福祉援助―
欲しい1冊です。
■チャートとチェックリストで作る高齢
者福祉施設BCP(事業継続計画)マニ
ュアル策定ガイド(震災編)
■〔図解〕超少子高齢・無縁社会と地域
福祉
著 者:中目 昭男
(東京社会福祉士会会員)
発売元:株式会社三恵社
著 者:空閑 浩人
(岡山県社会福祉士会会員)
発行年月日:2014年10月31日
(京都社会福祉士会会員)
発売元:学文社
A4判/ 100頁
発売元:ミネルヴァ書房
発行年月日:2014年10月20日
価格:2,000円(税別)
発行年月日:2014年10月30日
A5判/ 136頁
平 成24年 度 に 内
A5判/ 256頁
価格:1,700円(税別)
閣府で行われた
価格:6,000円(税別)
国民のライフスタ
BCP(Business
本書は、横文字の
イルや価値観の多様
Continuity Plan:
Social Workではな
化に伴い、住民の生
BCP)に関する実
く、平仮名の「そー
活ニーズも多様化・
態調査では、「BC
しゃるわーく」を語
複雑化・困難化して
Pを策定済み」と
ろうと試みたもので
います。
回答した福祉施設事業者は事業者全体の
す。それは、日本人
そうした中で、本
4.5%と最も低い事業分野でした。
の生活や文化に根ざ
書は公的福祉の限界を代替・補完するだ
本書は、日ごろの業務が忙しく、人手を余
した生活支援の実践と、その実践を担う
けでなく、予防的観点と共感原理に基づ
りかけられない福祉施設などがBCPに取り
ソーシャルワーカーの経験を大切にした、
く住民福祉活動の必要性を提起すると共
組みやすいよう策定のポイントを簡潔に、
「日本流」のソーシャルワークのあり方に
に、その推進者や推進方策について考察
図や表を使ってわかりやすくまとめていま
関する研究です。日本でのソーシャルワ
し、これからの地域福祉実践のヒントを
す。 特に掲載されているチャートやチェッ
ーク実践は、多くの場合、日本人の生活
提示しています。理論や歴史から説き起
クリストは、BCPに馴染みがない方にもわ
現実に根ざした生活支援の実践や方法と
こす教科書的な地域福祉論ではなく、現
かりやすいよう工夫がなされています。突
して、機能し得るかどうかが問われます。
代日本に溢れ出している現実の諸問題に、
然の災害などに備え、利用者の健康とより
本書では、日本人の日常生活を支えてい
誰がどう立ち向かうのかという観点から
よい暮らしをまもるために必読の一冊です。
四谷事務局だより
行 事 予 定 ・ カ レ ン ダ ー 4月
04日
(土)地域包括ケア推進委員会(高
齢在宅班)
11日
(土)
学会運営委員会
組織委員会
障害者の施設内虐待対応研修
(日本弁護士連合会との共催)
12日
(日)
独立型社会福祉士委員会
18日
(土)
業務執行理事打合せ
第1回理事会
19日
(日)生涯研修制度企画運営委員会
29日
(水)
綱紀委員会
14
5月
6月
09日(土)障がい者支援委員会
07日(日)子ども家庭支援委員会
10日(日)地域包括ケア推進委員会(高
20日(土)第3回理事会
齢施設班)
通常総会
地域包括ケア推進委員会(高齢在
宅班)
16日(土)業務執行理事打合せ
第2回理事会
17日(日)国際・滞日外国人支援委員会
生涯研修制度企画・運営委員会
成年後見研修開発プロジェクト
チーム
30日(土)災害支援プロジェクトチーム
都道府県社会福祉士会 会員情報
3月31日付 会員数
37,010人
3月中 入会 会員数
1人
登録者総数 178,116人
(2月末現在)
組織率 20.78%
13
番地 カタオカビル2階 TEL03‐3355‐6541 FAX03‐3355‐6543 [email protected]
著 者:川上 富雄
発行人 鎌倉 克英 発行所・事務局 公益社団法人日本社会福祉士会 〒160‐0004 東京都新宿区四谷1丁目
しての「生活場モデル」が描かれています。
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