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平成 25 年度 第 6 回 区民と区長との懇談会 報告書(中台地区)
○日 時 平成 25 年 12 月 17 日(火) 14:00~16:00
○会 場 中台地域センター レクリエーションホール
○出席者 区民(43 名)
区側(17 名)
:区長、政策経営部長、施設管理担当部長、総務部長、
危機管理室長、区民文化部長、産業経済部長、健康生きがい部長、
保健所長、福祉部長、子ども政策課長、資源環境部長、都市整備部長、
土木部長、教育委員会事務局次長、中台地域センター所長、
広聴広報課長(司会)
【第一部 懇 談】
質 問 内 容
1. サンシティにおける災害発生時の適切な対応策について
2. 街頭消火器の増設及び管理
3. 街頭消火器の増設及び管理
D 級ポンプの放水訓練
4. 犬の糞の後始末
5.
6.
7.
8.
放し飼い猫対策
防災無線を利用した地震速報の配信
老人クラブの補助金
管轄外に対する回覧・ポスター配付
9. 土曜授業再開に伴う板橋区の方針
【第二部 地域での活動状況報告】
質 問 内 容
1. 総合型スポーツクラブプリムラ活動報告書
2. 民生・児童委員活動報告
3. 志村消防団第5分団活動報告
4. 保護司活動報告
5. 学校の PTA 活動報告
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担 当 部 署
危機管理室
危機管理室
危機管理室
保健所
教育委員会
保健所
危機管理室
健康生きがい部
区民文化部
教育委員会
教育委員会
【区長挨拶】
みなさん、こんにちは。年末のお忙しいところ、また、寒い中を中台地域の皆様にお集まり
いただき、懇談会にご出席くださいましたことに厚くお礼を申し上げます。
本日、お集まりの町会・自治会の皆様、また、各団体に所属されます関係の皆様、PTAの
関係の方々もあわせて、多くの地域の皆様に、日頃より区政にご尽力いただいていることに重
ねてお礼を申し上げます。
中台地域は3年ぶりになりますが、皆様は、日頃、この地域の課題や区政全般の課題等で、
色々とお感じになることもあるかと思います。皆様と情報共有をしながら、そうした地域の課
題解決にむけた懇談会にしていきたいと考えております。いただいた質問等については、誠意
をもってお答えし改善に努めてまいります。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
【第一部 懇 談】
1. サンシティにおける災害発生時の適切な対応策について
(区民)災害時の「いざという場合」には、その地域にいる者が対処することになります。
サンシティには大きな森もあり、また、地域コミュニティを構成していることから広域避難所
中台三丁目地区と指定されています。サンシティと日大豊山高校のエリアまでの広い地域が一
時避難場所と指定されております。この地域としてお力になれるのは、近隣の方々とともに、
相当数が推測される帰宅困難者の方々に対してであると考えています。鉄筋ビルであるサンシ
ティ居住の方の安全は確保されていると予想できるので、あくまでも外部の方に手を差し伸べ
ることになるかなというのが、想定しているシミュレーションです。
先日、緑小学校のご協力で避難訓練をさせていただきました。同小学校に、非常用食糧があ
ることは把握しています。ただ、サンシティのA棟の倉庫には、トイレが10基とポンプが1
台ありますが、まだ相当なスペースがあるので区から支給された非常用の食糧を備蓄しておき
たいです。また、日頃から訓練はしていますが、災害時にこうした備蓄品等をどうやって活用
すべきか不明なので、訓練はしているけれども、改めてそうした点を踏まえて指導をお願いし
ます。
(区長)ご質問にお答えする前に、サンシティ管理組合様が、長年にわたる敷地内の緑の保全
活動が高く評価をされまして、今回、公益財団法人都市緑化機構主催の「第33回緑の都市賞」
で、内閣総理大臣賞を受賞されたことに心からお祝い申し上げたいと思います。今後とも、緑
の保全活動へのご協力をよろしくお願いいたします。
まず、最初に広域避難場所の役割についてお話しします。広域避難場所は、地震などによっ
て、同時多発的に発生する火災から住民を安全に保護するため、鎮火するまで一時的に待機す
る場所として、東京都が板橋区内に9か所指定しており、中台地域に近い主な広域避難場所と
しては、中台三丁目地区のほか、高島平二・三丁目地区や城北中央公園一帯などがあります。
原則として、広域避難場所には食糧または飲料水を備蓄することは考えていませんが、その運
用にあたっては、区がトイレの確保に努めることとなっておりまして、その他については、東
京都と調整していきたいと考えております。
また、
避難された方の滞在が長期化する場合には、
区が派遣する職員の誘導によって、火災の鎮静化を待って避難所に移動していただくこととな
るものと考えています。サンシティの皆様による広域避難場所での役割については、今のとこ
ろ想定していませんが、住民の共助による避難誘導にご協力いただきたいと考えております。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
次に、
広域避難場所の区域内にあるマンション災害対策についてお答えします。
板橋区では、
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区民の皆様に対し、災害に備えて最低限3日分の食糧や飲料水、医薬品、生活用品などを備え
ていただくようお願いしております。そのことから、広域避難場所の区域内という理由で、そ
れ以上の備えをお願いすることは考えていません。
地震に強いマンションでは、ライフラインが途絶した状態で高層階の自宅での避難生活を想
定した備えが必要であり、具体的には、生活に必要な食糧や水などを、階段で運ぶことが困難
な高齢者にいかに届けるかという高層マンション特有の個別の防災対策を講じておくことが望
ましいと考えます。そこで、危機管理室においては、マンションの管理組合や管理人の皆様向
けに、集合住宅の特性を踏まえた防災対策をわかりやすく紹介するパンフレットを、今年度中
に作成して配布する予定です。不明な点があれば、危機管理室にお問い合わせいただきたいと
考えております。
続きまして、サンシティの備蓄倉庫についてです。一般的に、大規模な集合住宅が建設され
る場合には、居住者が利用するための備蓄倉庫を自主的に備えていただくようお願いしていま
す。その際、事業者の申出により、区に対し、備蓄倉庫を無償でご提供いただける事例もあり
ます。サンシティの敷地内にある防災備蓄倉庫についても、サンシティと区との協定によりご
提供いただいていますが、どのような物資を備蓄するか、また、その使い勝手については、危
機管理室と今後の協議を進めていきたいと思います。
外部からの避難者に対する備蓄として、中台三丁目地区においては、避難者を受け入れる避
難所施設として、基本的には緑小学校を指定しています。近隣では、若木小学校、中台中学校、
志村第四中学校、北前野小学校なども指定になっています。広域避難場所の区域内にある緑小
学校については、通常の避難所ではなく拠点避難所として位置付けているため、収容可能人数
を上回る物資を備蓄しています。緑小学校の備蓄で不足する場合には、近隣避難所や支援物資
などから必要な物資を配給するなどの措置を講ずる予定です。今後とも、どうぞご協力をお願
いします。
2. 街頭消火器の増設及び管理について
(区民)町会内は道幅が狭く、数年前に町会内で2棟を焼失する火災が起きました。その時、
消防車が現場まで来れませんでした。遠くの場所からホースの連結に手間取ったこともあり、
初期消火がいかに重要かを痛感しました。区では、D級ポンプの再配備や地域の防災力の強化
を推進しているのは承知していますが、D級ポンプの場合は水源の確保が悩みの種です。
そこで、初期消火のために、最も身近で操作しやすい機器として常設の消火器4本に加えて、
新たに消火器2本の増設を要望したいと考えています。
(区長)日頃から町内会はもとより、地域の防災活動にご尽力ありがとうございます。数年前
に発生した町内会の火災により、地域の防災の強化を強く願っているものとお見受けしました。
区としても、決意を新たにして防災活動に取り組む必要を感じました。これからもどうぞよろ
しくお願いします。
まず、街頭消火器は、要綱に基づき、原則として火災危険度が高い区域に設置しており、初
期消火用として誰でも使用できるように定期的に点検を行っています。また、道路の狭隘、木
造住宅密集地域などの地域特性や街並みの変化により、街頭消火器の移設や追加設置の要望が
ある場合は、その都度、担当者による現地調査を行い設置の可否について判断していることか
ら、危機管理室にこの件については相談いただきたいと思います。
なお、初期消火については、昨年度に配置したスタンドパイプの活用も視野に入れていただ
き、地域の初期消火体制の充実に向け、引き続きの協力をお願いしたいと思います。
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3.街頭消火器の増設及び管理/D級ポンプの放水訓練
(区民)散歩の途中に街頭消火器を見かけます。保管箱が古くなって文字が消えてただの赤い
箱になっているものや、
壁等に取り付けないで、
道路の隅に置かれたままのものがありました。
よく見ると、中には新しい消火器が収納されているようです。消火器を交換する時の業者へ、
保管箱の状況報告についてどのような指示をしているのか知りたいです。ぜひ、保管箱の交換
時期の方針を定め、すでに設置されている保管箱についての管理や適切な時期の交換をお願い
したいと思います。
また、新しい消火ポンプを配備してもらいました。消火ポンプの動作確認は定期的に実施し
ていますが、総合防災訓練から実際の放水訓練がなくなりました。そこで、小学校のプールの
水を利用し、年1回、2~3町会の防災リーダーによる合同放水訓練を実施したいので検討し
てほしいと思います。
(区長)街頭消火器の保管箱については、過去に設置したFRP製(強化プラスチック製)の
ものが経年劣化により、文字がかすれるなどの症状が出ていることを区でも確認しています。
これらの状況を踏まえ、今年度から5カ年計画で区内に約2,800箇所あるFRP製の保管
箱の交換を実施する予定です。点検結果により劣化が著しいものを優先に、既に一部の地域で
交換を始めているところです。なお、破損しているものなどを見かけた場合や移設・撤去など
の要望があれば、危機管理室までご連絡をください。
D級ポンプによる放水訓練は、総合防災訓練に限らず実施が可能です。プールを使用する場
合でも、学校の許可が得られれば実施が可能であるとともに、学校のプール以外にも公園など
に設置されている防火水槽なども活用できます。その際には、使用方法や訓練指導も含め訓練
計画の段階から消防署に相談していただき、近隣町会と連携した実践的な放水訓練を行ってい
ただきたいと思います。また、区からの訓練奨励費の交付や訓練時における事故への対応など
を踏まえ、訓練の内容が決定した段階で訓練計画書を作成し、地域センターまたは危機管理室
まで提出をお願いしたいと思います。なお、D級ポンプの使用方法や故障などについては、こ
ちらも危機管理室までご連絡をお願いします。
4. 犬の糞の後始末について
(区民)周辺には、緑豊かな大きな公園があります。その公園には愛犬家の散歩が多いです。
その中の一部の愛犬家により、公園および道路の目立つ所に犬の糞の後始末をしていないこと
がありとても残念です。これは社会常識の欠如だと思います。子どもに関しては、教育機関で
幼少時から道徳教育として社会常識や思いやりを学べるよう、区長から下村文科大臣に提言し
てほしいと思います。また、大人に関しては、気軽に注意し合えるような社会づくりのために、
広報いたばしやケーブルテレビを利用するイメージ映像による環境づくりをしてほしいと思い
ます。
ペットを飼いながら散歩することは、治安面も含めて地域にとって良いこともあります。区
では、そのメリットを踏まえてPRしながら、悪い面を改善できるような働きかけをしてほし
いと思います。
(区長)教育機関における幼少時からの道徳教育については、道徳の授業を中心とする教育活
動において、
「規則尊重・公徳心」
「郷土愛」に関する指導を計画的に実施しています。区立小
中学校においては、その中で、一般的な社会常識及び「してはならないこと」について、また、
他者への思いやりの気持ちを持つことについて、そして、公共の施設をきれいに保つことの大
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切さについて考え、学ぶ時間を十分に確保しながら、現在、進めているところです。報道によ
れば、下村大臣を先頭に道徳教育の教科化などが、文部科学省において検討されており、ご提
案のことも含め、今後、対策が具体的に示されるものと考えています。
イメージ映像によるPRについての回答です。ペットを飼っている方々へは、犬の登録時に
「愛犬の手引き」を配付し啓発するとともに、広報いたばし、区ホームページ及び各種イベン
ト等でも啓発をしており、今後も継続していきたいと考えています。一方、アニマルセラピー
等が注目されている中、ペットを飼うことのメリットのPRについては、区でどこまで実施す
べきかも含めて、検討させていただきたいと思います。
地域の雰囲気づくりに向けた取組みは、ペットを飼っている方々が、自発的に地域の「ふん
の清掃」など、環境美化に取り組んでいる事例があります。ペットを飼っている方々のそのよ
うな意識づくりに向けて、引き続き啓発活動を実施していきたいと考えております。
5.放し飼い猫対策
(区民)自治会未加入の高齢の方が、猫を数匹、アパートで放し飼いにしています。各家庭の
駐車場・私道への尿や糞、悪臭被害に困っています。自治会員が、飼い主に注意したところ、
ダンボールを折り曲げた物で襲いかかってくるなど、
警察沙汰になるトラブルが発生しました。
地域に野放しになっている猫について、糞尿をはじめ多くの被害が出ている。区として、こう
した猫被害に対する取り組みをお願いしたい。
(区長)ご自分のお住まいの地域での実情を踏まえたお話を聞かせていただきました。区とし
てもこれまで、人と動物が共生するまちをいかに実現していくのか、検討を継続しているとこ
ろであります。只今お話を拝聴しながら、その実現の難しさを改めて実感したところです。
相談の猫被害の件は、保健所で相談を受けております。保健所職員が現地を調査し、ご本人
にもお会いしているところです。飼い猫は2匹とのことで、飼い猫については「自宅内である
屋内で飼うこと」を指導しています。また、飼い猫ではない猫に外で餌を与える場合には、
「地
域住民の理解を得る努力をすること」
「ふん尿の始末をすること」
「不妊去勢手術を行うこと」
の以上3点を指導しています。
また、今回の件では、アパートの規約等での注意喚起なども有効と考えており、アパートの
管理会社と相談をしているところです。管理会社では継続的に現地を確認するなどの対策を行
っており、区としても引き続き管理会社と連携して対応を進めていきたいと考えております。
状況を注視しながら改善に取り組みたいと思いますので、今後とも保健所等との連携をお願い
します。
6.防災無線を利用した地震速報の配信
(区民)現在、気象庁も研究を重ねテレビ・ラジオ等で地震速報を配信しています。また板橋
区においても携帯電話・PC・電子メール等で配信していることは承知しています。しかし、
時間帯によっては受信者の多くはキャッチできないことが予想できます。初期対応の遅れは、
被害の拡大を招くので、減災のための予防策として、緊急性が高く震度5強以上の地震が予想
される場合は、事前に取り決めた、例えば、戦時中のサイレンのような音色による放送など、
防災行政無線を活用して、地域にもれなく情報伝達できる方法を検討してほしいと思います。
(区長)日頃から防災行政にご尽力いただいていることに感謝申し上げます。緊急事態におい
ては、的確に迅速に、また全ての皆様方に情報伝達することが重要であると認識しています。
現在、緊急地震速報については、東京23区において、推定震度5弱以上の場合に、全国瞬時
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警報システム、通称「J-ALERT」を通じて、気象庁から情報が区に配信され、防災行政
無線から自動的に、その情報を放送する仕組みとなっています。その場合、防災行政無線の放
送塔から、注意を促す警報音が鳴り、
「緊急地震速報。大地震(おおじしん)です。大地震です。
」
というメッセージが放送されます。その他、弾道ミサイルや大規模テロなどの国民保護情報、
また、避難勧告・避難指示なども放送されます。さらに、気象庁が今年の8月から運用を始め
た大雨などの「特別警報」についても、来年度から、防災行政無線の放送塔を使って伝達する
予定です。
なお、防災行政無線の放送塔については、現在、区内に105か所設置されており、今年度
から毎年20か所ずつ、3か年で計60か所の増設を行い、確実に区民の皆様に情報が伝わる
よう、
情報伝達体制の強化を進めていくところですので、
ご理解とご協力をお願いいたします。
7. 老人クラブの補助金
(区民)老人クラブ会員登録数の水増し不正受給の詳細をどの程度まで把握しており、この問
題をいつまでに、どのような形で解決するつもりなのか説明してほしいと思います。不祥事発
覚後には会の名称を変更し、新たな会発足時には、会員数が減少していました。役員に関して
は、不祥事発覚後も前年度町会役員の8割が、本年度の老人クラブ役員にシフトしていたと聞
いています。また、町会会員に対して、数回にわたり説明を依頼しているにも関わらず、説明
しようとしていない状況です。こうした経緯を踏まえ、現在の調査の進行状況と判明した返還
する不正額について教えてもらいたいです。
(区長)老人クラブは、地域を基盤とする高齢者の自主的な組織として、仲間づくりを通して、
自身の生きがいと健康づくり、そして生き生きとした高齢社会実現の一翼を担う団体であり、
区として育成・支援をしていくべきと認識をしています。
しかしながら、今回の老人クラブ助成金の不正請求という事件は、大変遺憾であると考えて
おり、毅然とした対応をしなければならないと思います。また、区としても確認が不十分だっ
た点について、深く反省しています。
当該クラブの会員名簿(平成19~24年度)に記載されている方について、加入状況の調
査を行ったところ、約6割の方が会員であったとはいえないという結果でした。このため、加
入の認識のない方、重複登録されていた方、その他該当者がいないと判断したケース、延べ
631名分について、11月29日付で当該クラブ会長に対し、過大に交付された助成金の返
還を請求しており、今後、確実に回収を行っていく考えです。
また、事件の再発を防止するため、老人クラブ及び老人クラブ連合会に対する指導と助成金
の交付に係る事務処理の適正化を図っていく考えです。
最後に、ご質問の返還請求金額ですが、946,500円と算出をしており、現在、その手続き
を進めています。
8. 管轄外に対する回覧・ポスター配付
(区民)志村第五小学校70周年の記念式典に、坂本区長をはじめとする板橋区関係者の
方々や、町会の方々や中台の地域の皆様、青少年健全育成委員の皆様、お忙しい中、多数のご
出席を賜り、誠にありがとうございます。盛大に催す事ができましたことを報告させていただ
きます。
さて本日のお願いは、町会や地域センターの管轄にとらわれない青健事業等の回覧・ポスタ
ー等の配付を希望するということです。町会・回覧等は、地域センターから配付されますので、
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学区域と町会や地域センターの管轄が違うと、同じ学校に通っていても必要なお知らせ等が届
かないことがあります。学区域や町会・地域センターの管轄に関わらず、同じ小学校等に通っ
ている子どもには、必要な情報が届くようにしてもらいたいと思います。西台の一区域の話に
なりますが、お知らせ等が届かないことがあります。
また併せて、町連未加入のマンション等が地域センターの管轄を越えて(徳丸地域センター
管内のマンションが中台地域センター管内の町会に加入)町会に加入することは可能か教えて
ほしいと思います。
(区長)先日の志村第五小学校の70周年記念式典は、お天気にも恵まれ何よりでした。歴史
ある小学校として、再認識するよい機会になり、また、地域の皆様の温かい支援によって学校
運営ができていることも肌で感じ嬉しく思いました。今後、PTAや地域の皆様の協力をいた
だきながら、子どもたちの健全育成を含め、学校運営がさらに発展しますよう、ご協力をお願
いしたいと思いました。また平素より、板橋区の青健事業につきましてご理解、ご協力を賜り、
さらに、PTA会長としても、子どもたちのためにご尽力いただき感謝します。
さて、お困りである、学区域と町会・自治会や地域センターの管轄が異なることによります、
青健事業等のお知らせについてお答えをします。ご指摘のマンションには管理組合様があるの
で、この青健事業等のお知らせを直接、管理組合様にお届けすることで調整を図りたいと考え
ております。具体的には、中台地域センター、もしくは徳丸地域センターのどちらかのセンタ
ーからお届けすることになるので、この懇談会終了後、中台地域センター所長にご相談をして
いただくことをお願いします。
また、地域センターの管轄を越えての町会加入に関しては、加入されたい町会・自治会長並
びに関係する町会連合会支部長にご相談する必要があるので、中台地域センター所長に調整を
させていただきたいと思いますので、調整にご協力くださいますようお願い申し上げます。こ
の結果、当該マンションが中台支部の町会・自治会に加入した場合、地域センター管轄と相違
しますが、区としてはお知らせ等を含めしっかり対応したいと考えております。
9. 土曜授業再開に伴う板橋区の方針
(区民)先日、公表された「いたばし学び支援プラン第3期中間のまとめ」の中で「地域の
子どもは地域が育てる」ことを、事業体系の5つの柱に示されていました。青少年健全育成事
業をとおして子どもたちに何ができるか、改めて考えていく必要があると感じております。
現在、中台地区の事業としては、さくら草まつり、寺子屋事業、ジュニアリーダー活動、ス
ポーツクラブプリムラ等があります。平成7年から第二・四土曜が休業になった時、PTA役
員や青少年健全育成地区委員会の会長と相談し、中台地区で初めてのPTAの祭りを行事とし
て実施しました。青少年健全育成委員の協力は元より、児童館のミニ凧つくり、地元商店街の
餅つき、老人会の皆様による輪投げ大会、体育指導員によるミニスポーツ体験等と、地域あげ
ての行事になりました。現在、中台地区の各学校で実施しているPTA活動における祭りの土
台になっているのかなと思います。
今後の土曜授業の拡大と、寺子屋事業・学校支援地域本部と青少年健全育成地区委員会との
関わりについて、区の基本的な方針を教えてほしいと思います。
(区長)日頃から青少年健全育成事業ならびにジュニアリーダーの育成に、ご尽力いただいて
おりますことに感謝申し上げます。教育委員会では、国の動向や保護者・地域の意向を踏まえ
て、平成26年度から土曜授業の実施日数を8日以上に増やしたところです。土曜授業の増加
に伴い、地域の多様な人材を招いた授業を増やすとともに開かれた学校づくりを一層推進して
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いきたいと考えております。土曜日授業については、子どもたちを地域で育てるという、学校
5日制の趣旨や教員の勤務の関係から当面、完全復活はないものと考えています。
現在、行われている寺子屋事業や学校支援地域本部事業、また、地域で実施されている青少
年健全育成地区委員会等の行事については、調整しながら実施していくことになると考えてお
ります。これらの活動を充分に考慮に入れながら、今後の土曜授業のあり方について引き続き
検討していきたいと考えております。
【第二部 地域の実情についての意見交換】
(司会)本日、町会、自治会の皆様の他にも、地域で様々な活動をされている方々にご参加い
ただいております。区長を交えてのせっかくの機会でございますので、地域活動のご様子をお
話いただければと思います。
1.志村スポーツクラブプリムラについて
(区民)志村スポーツクラブプリムラは、今から10年前、中台地区の「区民と区長との懇談
会」に出席し、当時の石塚区長に総合型スポーツクラブの話をしたのが契機でした。それから
地域の皆様と協力して設立準備委員会を結成し、その後、行政による助成や支援もあって活動
は継続し、平成22年にNPO法人化したという経緯です。
当初は、地域において総合型スポーツクラブへの理解がまだ十分ではありませんでした。そ
うした中、体育指導員として地域のスポーツ活動に関わっていた時に、ある中学校の校長から
相談がありました。それは、野球部の顧問の教諭が異動になり、廃部になるかもしれないとい
う話でした。少年野球がとても活発なこの地域では、中学に進学すると野球少年の大半は野球
部に入るのに、廃部になってしまうので悩んでいるという相談でした。そこで、顧問は教頭に
お願いし、指導は外部指導員がボランティアで対応しますという結論になり、野球部は存続し
ました。翌年には新体操部が廃部になる話が持ち上がりましたが、新体操を外部指導員で対応
するのは難しかったです。その翌年は卓球部の廃部の話でした。この話は、先輩の体育指導員
に依頼して中学校の外部指導員として協力を得ることができました。
こうした話は、この中学校では毎年のようにあり、また近隣中学校でも同じ状況だというこ
とが分かりました。当時は、スポーツをやりたいという子どもがいても、学校で充分にクラブ
活動ができないという環境でした。どうすれば良いのか悩んだ結果として、文部科学省の総合
型地域スポーツクラブの設立が良いだろうというのが経緯でございます。
複数の学校から参加する子どもが揃えば、サッカーも野球でもチーム編成が可能です。参加
した子どもを、地域の方が教えれば、その指導する地域の方がいる限りスポーツ活動は存続し
ます。そうすると活動のための場所が課題として残るだけです。この活動の発展に奔走して
10年が過ぎ、ようやく4種目の活動に至りました。今後はもっと種目を増やしていきたいと
考えています。
地域には、人数は少なくてもスポーツをやりたいという子どもがいます。そういう子どもの
人数が揃えば、チームができます。スポーツだけではなく文化系も含めて、そうした場を志村
スポーツクラブ・プリムラでは提供していきたいと考えています。これからも、どうぞよろし
くお願いします。
2.中台地区の民生・児童委員の活動について
(区民)中台地区は民生・児童委員31名、主任児童委員2名の33名で活動しております。
民生委員は、2月過ぎから3月にかけて70歳以上の方を対象に、一斉に高齢者訪問調査があ
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ります。25年度調査に関しては、高島平地区に次いで高齢者の方が多い地区です。70歳以
上7,396名、単身世帯は1,368名で、その内486名が「ひとりぐらし高齢者見守りネ
ットワーク」に登録されています。ほとんどの高齢者の方は元気で、見守りは不要ですが、必
要な場合には、おとしより相談センターと連携しながら様々なケースに対応しております。
民生委員には、6つの部会があり、その内、子育て支援部会では、赤塚健康福祉センターの
乳幼児健診や育児相談の時に、荷物の預かりや子どもの一時保育の手伝いをしています。児童
福祉部会では、若木児童館のイベントや運動会の際に、お手伝いをしています。障がい福祉部
会では、イベントや小豆沢運動場でのスポーツ大会のお手伝いをしております。生活福祉部会
では、主に生活保護に関する学習会をしております。高齢福祉部会では、中台地域センターで
65歳以上の方を対象に、
会として活動しております。
地域で生きいきと暮らすことを目的に、
赤塚健康福祉センターの保健師をお招きして、介護予防体操や創作手芸を皆で楽しくしていま
す。とくに手芸作品は、中台地域センター祭りの作品展に展示しています。
地域の大きな行事であるさくら草まつりでは、民生・児童委員と社会福祉協議会との合同の
コーナーを設けて、PRやお手伝いをしております。志村第五小学校では、わくわく祭に民生
児童委員コーナーを設けています。このように多くの地域行事に参加・協力しています。敬老
お祝い品の配付、社会福祉協議会での会員の会費集めにも協力しています。
地域の高齢化が進んで、ひとりぐらし高齢者見守りサービスが開始になり、その後、介護保
険制度が始まりました。その頃から、民生委員活動が昔と違ってきた印象です。世の中の情勢
は変化し、家族関係が希薄化しながら、その一方で高齢化も進んでいます。誰でもなり得る認
知症の方が増えてきていますので、今後、地域で思いやりの気持ちが本当に必要になるのだろ
うと考えています。今までは、気軽に情報を得られていたものも、現在は、個人情報なのでお
聞きするのが難しい場面も多くなってます。これからの時期は、一斉訪問があります。従来、
元気リフレッシュ券をお届することで訪問のきっかけづくりとしていたのですが、今後、それ
が出来ないことに不安もあります。訪問時のきっかけづくりに、他に何があるのだろうかと悩
んでいます、ご助言があると助かります。
地域が安心・安全そして幸せに暮らせるように民生委員一同頑張っていきますので、どうぞ
よろしくお願いいたします。
3.志村消防団の活動内容の報告について
(区民)志村消防団の活動では、板橋区・町会・地域の方々に大変お世話になっています。志
村消防団は現在350名が在籍しています。第5分団には本部分団長を含め22名が在籍して
います。各団員はそれぞれの職業をもちながら、中台・若木・坂下の一部地域を担当し、地域
と密接な活動を果たしております。消防団の活動内容としては、災害活動、地域と連携した活
動や地域の防災リーダーの教育や訓練などがあります。
災害活動としては、災害が発生した場合に、迅速に消火活動を行います。毎年、春と秋の火
災予防運動、稲荷神社での催し、火災予防の呼びかけや警戒活動を行っています。日大豊山高
校、髙島高校、みどりの苑などでAEDを使用した応急救護の指導など、地域と連携した活動
をしています。この様に、住民一人ひとりの防災力を高めるために出火防止・初期消火・応急
救護の指導を行っています。消火活動には専門的な知識と技術が必要です。消火・救助の教育
訓練を行い、消防団の災害活動力を高めています。
5分団の年間行事としては、1月に消防団出初式、5月には荒川河川敷で消防隊と合同で水
防訓練、6月は消防操法大会、これは消防団でポンプ操法・救助の技術を競い合います。例年、
5分団は理研ビタミン工場敷地内で夜間、操法大会の訓練も行っています。8 月は花火大会で
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災害予防の警戒活動を行っています。10月は震災訓練があります。消防隊と合同で放水訓練
を行います。12月歳末警戒では火災の予防に努めております。
現在、消防団は団員を募集しています、18歳以上の健康な方でしたらぜひお願いしたいと
ころです。
4.保護司の活動について
(区民)中台地区の保護司は、現在11名おります。活動の長い方では、15年以上の方もお
ります。中台地区保護司活動の一端を紹介させていただきます。
まず第一は、保護観察といいまして、犯罪を犯した大人や、少年・少女の社会復帰を手助け
することです。月に2回、自宅に訪問してもらったり保護司が訪ねたりして、本人の生活状況
を把握し、不安なことや困っていることの相談に応じて指導や助言を行います。それらを月に
一回、報告書にまとめて東京保護観察所に提出いたします。なお、保護観察期間は、自分で受
け持ったケースでは、短い場合は3カ月、長い場合は5年位の方もいます。
次に、保護司全体の活動として、分区会・地区会の活動があります。今年度も6月の第4分
区会へセンター長に出席してもらい、研修を実施し情報交換もしました。その際には、中台地
域センター所長には大変お世話になりました。
この他、毎年7月には、社会を明るくする運動の一環として、広報活動を都営三田線西台駅
周辺で行っています。ティッシュペーパーやバンドエイドを配付し、犯罪や非行をした人たち
の立ち直りや、犯罪・非行防止活動などを身近な問題として理解するよう訴えております。中
台町会長、青少年健全育成地区委員会会長、地域センター所長、帝京高校の学生有志の皆様に
もご協力してもらっています。なお分区会は必要に応じて開催し、地区会は定期的な情報交換
や研修の場となっています。
地域活動として、志村第五小学校のわくわく祭やさくら草まつりにも参加しております。地
域の方々と連携した、子どもたちとのふれあいの場として重視しております。個人としては、
地域や学校の要請により、地域センターのお祭り、学校運営協議会・寺子屋事業などにも参加
しております。例をあげると、学校が休みの土曜日の親子参加の味噌つくり、保護者会の時の
幼児の預かり保育等です。また、板橋区の更生保護女性会との連携も大事です。保護司が女性
の場合には会員として、男性の場合には奥様が会員として登録して、様々な分野で協力してい
ます。若木児童館のママフィットネスの一時保育や、児童館のお祭りなどの手伝いにも活動し
ています。
私たち保護司は、今後とも地域・学校・児童館等と連携しながら、犯罪のない明るい社会を
目指して、研鑽を重ねながら今後も頑張っていきます。
(区長)地域で重要な、各々の活動の紹介をいただきました。まず、皆様に感謝するとともに、
活動に対する敬意を表したいと思います。
総合型地域スポーツクラブ・プリムラの活動内容を、設立経緯も含めてお話がありました。
長年に亘る地域に貢献する活動が評価されて、東京都知事から平成25年に東京都のスポーツ
功労団体として表彰されました。とても名誉なことだと思います。これからも地域の総合型ス
ポーツ活動が展開できますように、会員の皆様によろしくお伝えください。この度は本当にお
めでとうございました。
私も、前区長から活動のお話は聞いていました。NPO法人化する中で、地域の皆様方に
活動の理解を得るための努力、多様な人材の確保のためにご尽力いただいております。活動の
発端は中学校の部活動の存続についてということが印象的です。学校の部活動の存続は、学校
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の教諭では人材的にも時間的にも難しい状況がある中で、地域のスポーツリーダー確保のため
に重点的に取り組んでいただきました。こうした活動は、寺子屋事業であったり、中学校のク
ラブ活動にもいい影響を及ぼしたと考えています。今後、区内中学校クラブ活動が円滑に実施
できるように、人材の発掘や活動のアドバイスをしてもらえる、そんな区と連携した活動の展
開に発展することを期待しております。
区では、
「いたばし未来創造プラン」を策定し、スポーツと文化による地域の活性化というも
のを目指しています。それを成長戦略として、今後、持続可能な区政経営の重要施策の一つと
して展開をしております。地域に根差したスポーツ活動は、地域の活力のみならず、
学力の向上にもいい影響を及ぼすものと思います。今後、区の教育委員会と連携をしながら、
更なる活動の発展をしてもらいたいと考えています。どうぞ、よろしくお願いします。
民生児童委員の中台地区での活動報告もありました。この12月で一斉改選があり、新しい
任期になりました。区全体では502名の方に民生児童委員として活躍いただいております。
今回退任された方に代わり95名の方が新任されました。地域の中で、新しい民生児童委員の
方との連携を含めて、ご協力をお願いしたいと考えております。任期3年の間、健康にご留意
いただいて地域の福祉の向上に、更なるご尽力をいただきたいと思います。
少子高齢社会における、民生児童委員の皆様の活動は、大変重要なものであると改めて実感
しています。幸い板橋区の中には、町会連合会の方々にもご支援をいただいているので、育成
の面ではバックアップが充実していると思っています。町会連合会の皆様にも重ねて感謝を申
し上げるところです。特に中台地区では、7,396名の高齢者を33名の民生児童委員の方々
のご尽力により、相談相手や医療や介護、行政とのパイプ役に従事している状況ということで
した。一人暮らしの見守り活動を含め、とても多くの方々が民生・児童委員の方にお世話にな
っていると実感しました。各部会の活動においては、保健所・健康福祉センターや児童館等の
様々な部署と連携いただいております。また、特筆すべきは、活動において区内の地域資源を
充分に活用している点です。中台地域センター祭の参加や、歴史あるさくら草まつり、志村第
五小学校のわくわくコーナーなど、これらの活動との連携こそ、更なる地域資源の充実に資す
ることができると思いました。今後も発展することを期待しております。
また、近年の傾向として、認知症が増加している状況、家族の希薄化と地域の人のつながり
の弱さについて話がありました。その上で、思いやりの気持ちが重要であるというご指摘でし
た。今日、ここにおいでの皆様の協力を賜りながら、地域全体が温かい支え合いができるよう
にお願いを申し上げたいと思います。区としても、あたたかい人づくりの実現をめざし区政を
進めていきたいと改めて考えました。
個人情報保護の点から、要援護者名簿の取り扱いに対する提言もいただきました。現在は、
高齢者・障がい者を含めて約 1 万 5 千人の方が名簿対象です。こうした方々が、平時から関わ
り合いができるような名簿の活用を含めた地域の活性化についてのお話です。個人情報保護法
に基づいてどのような活用ができうるのか、今後、検証を継続したいと思います。地域全体の
お力をいただいて、この地域の安心と安全と福祉が活発になることをお願い申し上げます。
志村消防団は団員数が350名で、団員の充足率が100%に達する東京都内でも誇れる消
防団と思っています。東京都の消防操法大会でも、出場時には常に上位に入賞している実績を
考えても、技量ともにトップレベルの消防団だと思います。皆様方の活躍に期待と敬意を持っ
ているところです。
第5分団22名の方々は、地域防災活動の要と期待しています。特に、町会・自治会との関
係も深く、住民防災組織の区民消火隊との訓練は活発に行われています。水害被害にむけた訓
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練も活発で、心強く感じています。年間をとおして区の行事への参加・協力はもとより、年末
活動では、地域の方々の多くの参加とあわせ、火災のない地域の安心・安全づくりに寄与いた
だいていると頼もしく感じます。
ただ、団員確保には課題があるとも伺っています。最近の団員の方の傾向では、幼稚園の教
諭、老人ホームの職員の皆さん等、自営業以外の方が団員になっているとも聞いています。今
後は、多様な人材が様々な時間帯に応じて地域の防災を担っていくような消防団活動を考えて
いくことになるのではないかと思います。消防署と消防団の皆様と区も協力をさせていただき
ながら、活動を検討していきたいと考えています。お身体をご自愛の上で、活動をどうぞよろ
しくお願いします。
次に保護司の方が対象者との面談など活動する時や場面において、難しい面があると感じま
した。犯罪を犯した方をご自宅に招いて、月一回の相談をするという、とても大変な活動だと
思います。それを地道にやっていただいているという報告内容を大変ありがたく聞かせていた
だきました。かねてから、板橋区保護司会からご要望いただいていた更生保護サポートセンタ
ーを、一昨年、旧板橋第三小学校に開設しました。その一室で、相談や研修の場として利用い
ただいております。今後は、保護司活動をさらに活発にしてもらえるように、区も支援体制を
整えたいと考えています。
また、更生保護女性会との連携で学び舎の会も開催されています。中学校との協力の中で、
保護者や生徒との活動が活発化しています。保護司の活動を地域で更にPRして、活動内容が
浸透し、明るい地域社会が実現していただきたいと考えています。
更生保護女性会と連携している児童館等での産後フィットネスは、子育ての母親、マタニテ
ィ期の女性にとても評判が良く、板橋区が進めている子育て支援に大きく貢献いただいており
ます。これからも、保護司の皆様には、明るい社会づくりのために、広く、子ども達の健全育
成を含めてご協力をお願い申し上げたいと思います。
(司会)また、学校でのPTA活動についてご様子をお話いただいてもよいでしょうか。
5.学校の PTA 活動について
(区民)PTA会長に就任してから、前小学校でのPTA会長も含めると、4 年目になりま
す。この 4 年間は、地域の活動に関わる機会がとても増えました。今では、それまで無縁だっ
た地域の実情がみえてきた気がします。PTA活動は、役員や委員の担い手がいないので活動
に支障を来しているというのが課題です。現在では、入学式後に、教室内で生徒の保護者と時
間をかけて担い手を選出しているというのが実情です。そのため、地域の皆様から、PTA活
動に対して多くの要望をいただいても人材の面から実現するのが難しいというのが現状です。
その一方で、板橋区のPTA加入率は大体100%です。他の自治体と比較しても加入率は高
いので、組織力はとても充実していると思います。
中台地区でも多くの子どものための行事があります。夏休みでは、八ヶ岳とか川遊び、若木
小学校のプールを利用した金魚つかみ、中台中学校の防災デイキャンプなどを開催して、子ど
もの参加も多いです。しかし、生徒の保護者については、こうした行事に対する理解は浸透し
ていないように思われます。こうした行事は、地域の皆様のボランティアで運営しているもの
ですが、生徒の保護者から、自発的に手伝いましょう参加しましょうという動きには、呼びか
けにもかかわらず結びついていないのが現状だからです。これらの行事は、この地区の伝統的
な素晴らしいものだと認識していますので、区の取組みには、地域とPTAとの交流の場を今
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後も粘り強く設けてもらいたいと期待します。地域社会を活性化するには、地域の子どもが大
切だと信じています。子育て世代に優しい、住みやすい区政をしてもらえるといいなと考えて
います。
ある経済雑誌では、一人当たりの行政コストの特集がありました。板橋区は一人当たりの福
祉は全国でもトップレベルでしたが、教育は圏外だということが残念でした。今後は、教育に
ついても、選択と集中にもとづいて、一層の充実を図ってもらいたいと思います。
地元出身の視点から、板橋区に長い間住み続けてきましたが、全国のどの自治体と比較して
も遜色ない住みやすさがあると実感しています。この住みやすい風土を大切にしていただきな
がら、よりよいまちづくりが実現することを期待します。
(区長)PTA活動の内容と現状の課題についてのお話をいただきました。現在は、働く母
親も多い状況なので、PTA役員選出に苦労している現状を理解しました。選出のために工夫
されているのが印象的でした。PTA活動というのは、活動していく内に理解していくという
特色があります。初めは確かに抵抗があるものですが、活動している間に、教師や生徒、ある
いは地域との交流をとおした様々な触れ合いがあり、だんだん楽しくなってくるものです。そ
うして、PTA活動をやってよかったな、そういう実感を得られるというのも特色だと思いま
す。そういう意味では、PTA活動のための初めのきっかけづくりが大事だと思っています。
また、
PTA活動は、
母親あるいは父親が地域にデビューすることになる契機だと言えます。
PTA活動がスムーズに実施される地域づくりを、地域の皆様のご支援・ご助言のもとに実現
してほしいと考えています。
私にも、4 年間ほど小学校のPTA会長の経験があり、只今のお話の内容と同じような経験
をしました。丁度、寺子屋事業が始まった時期で、色々と試行錯誤しながら委員・役員の選出
に苦労したものです。当時は、まだPTA活動の慣例がない学校が数校ありました。防災や安
心・安全の危機管理の観点からPTA活動に賛同する風潮が徐々に高まり、現在では全校に活
動が普及しました。そのことは、PTA連合会の皆様のご尽力に感謝を申し上げるものです。
現在、地域の安心・安全対策の側面からは、PTA活動の組織力の充実ぶりが貢献して、区
としては地域で切れ目のない安心・安全対策に取り組むことができます。さらに組織力を高め
ながら、PTA活動が進展することを期待しております。今後も、地域の青少年健全育成活動
などとの連携によって、趣向をこらした活動に発展することに期待しています。
地域の活性化は、子どもの笑顔や活発な様子から導かれるものだと考えています。子どもの
笑い声のない地域に発展はないと言っても過言ではないと思います。
魅力ある地域のためには、
まず安心・安全、次に全ての方が支え合う地域づくりが重要だと思っています。私も、あたた
かい人づくり、元気なまちづくり、安心・安全と、3つのナンバーワンを掲げて区政を推進し
てきました。皆様の協力をいただきながら、その実現にむけて更に努力をしていこうと気持ち
を新たにしました。
板橋区の福祉は、高齢者福祉・児童福祉・生活保護が主なものとしてあり、どれもニーズが
高いものです。
最近では、
子どもに対する子育て支援に関わる福祉のニーズも高まっています。
将来の区を担う子ども達の子育てや教育を実現するため、いわば投資として区政全般で施策を
検討していかなければならないと考えています。
魅力ある学校づくり、教師の指導力向上による教育活動の充実、子ども達の学力や体力の向
上を結びつけるような取組みを働きかけていきたいと考えていります。現在、本庁舎南館の改
築工事が順調に進んでいますが、教育支援センターが最上階に誕生する予定です。教員の指導
力向上に主眼をおいた相談・研修・研究の3つの機能を23区でもトップレベルのものにした
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いと考えてます。PTAの皆様にも活用いただいて、地域と学校と家庭が連携できる場として
活用いただければと期待しています。このように、PTAの皆様の協力なくしては、今後の区
の教育は成り立たないといっても過言ではありません、更なるご発展、ご活躍を期待しており
ます。どうぞよろしくお願いいたします。
(司会)それでは時間となりましたので、ここで第二部の懇談を終了させていただきます。
最後に本日の懇談会全般につきまして、区長からお話を申し上げます。
(区長)本日は、長時間に亘りありがとうございました。今年1年間、皆様にはお世話になり
ました。地域の安心・安全、きれいなまちづくり、青少年の健全育成など、改めまして皆様の
ご尽力に感謝と御礼を申し上げます。今日、いただきましたご提言やご要望については、すぐ
できることは速やかに実施し、検討が必要なものは時間をちょうだいして実現に向けて努力し
たいと思います。中台地域管内の皆様には、地域と板橋区発展のために、更なるご協力を賜り
ますようお願い申し上げますと共に、皆様のご健勝と活躍を祈念させていただきます。本日は
ありがとうございました。
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