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平 成 13 年 度 事 業 報 告 書
平 成 13 年 度 事 業 報 告 書 平成13年4月1日から平成14年3月31日まで 1 概 況 本年度も、昨年度と同様、わが国の経済全般の低迷により、ラジコン用発振器の標準規格適 合証明事業収入は、残念ながら前年度以上に低迷した。ラジコン操縦士の登録事業は、新規登 録者数が若干増加したものの、更新登録者数が伸び悩み、協会の運営がピンチに見舞われてい たことに変わりは無い。 一方、ラジコン用電波の適正な運用等に関する周知・指導、及びラジコン用電波に関する 啓発等の業務については、規模を縮小したもののほぼ予定通り実施することができた。 以下、項目別にその詳細を報告する。 2 事業実施状況 (1)ラジコン用発振器の標準規格適合証明事業 ア 本年度の事業計画の段階においては、第1種プロポ 1,600 台、第2種プロポ 30,000 台、第3種プロポ 1,500 台の適合証明試験を予定していたが、実際に試験した台数は、第 1種プロポ 1,228 台、第2種プロポ 21,966 台、第3種プロポ 1,100 台の計 24,294 台であ った。この結果、本年度末までに適合試験に合格したプロポの総数は、約75万3千2百 台となった。 なお、これらの証明試験は、各プロポメーカーのご協力により極めて効率的に実施する ことができた。 イ 適合証明試験に合格したラジコン用発振器の普及促進を図るために、パンフレット等 による周知宣伝を行った。 (2)ラジコン操縦士の登録事業 ア 本年度の事業計画の段階においては、前年度と同じラジコン操縦士の登録者数の目標 数を予定し、新規 3,300 名、更新 7,000 名と見込んでいたが、実際の登録者数は、新規 3,358 名、更新 6,753 名であった。 また、産業ラジコン操縦士の新規登録者数は、36 名、更新登録手続を終えた者 21 名 であった。 イ ラジコン操縦士の登録事業の推進を図るために、パンフレットに新規登録用の払込取 扱票を添付したものを、プロポメーカー及びRC模型事業社の製品に同梱して貰い、プ ロポ同梱用 26,200 部、RC模型同梱用 63,500 部出荷した。また、ホビーショーや各種 RC模型競技大会、イベント会場等において操縦士登録の呼掛けや登録受付を行った。 (3)ラジコンの運用に関する周知・指導 ア 各地で開催された次の各種イベントに参加して、ラジコンの運用に関する周知・指 導を行った。 (ァ)平成13年5月17日∼20日、静岡市のツインメッセ静岡で開催された「第 40回 静岡ホビーショー」 (イ)平成13年10月11日∼14日、千葉市の幕張メッセ・9番ホールで開催され た「プラモデル・ラジコンショー2001」 (ウ)平成13年11月3日、群馬県尾島町の利根川河川敷で開催された「第15回 RC航空ページェント」 (エ)平成13年11月8日∼11日、甲府市のアイメッセ山梨で開催された「全国マ ルチメディア祭2001 in やまなし」の展示イベントに参加、ラジコン体験コ ーナー、ヒコーキ/クルマのシミュレーター体験コーナー、各種ラジコン雑誌立 読みコーナー等を設け、ラジコン電波に関する啓蒙を行った。 イ ラジコン用電波の適正な運用等に関する周知・指導の徹底を図るため、ラジコン 関係雑誌への記事掲載を行った。特に、外国製トイ・ラジコンに関して、日本の電波法 に適合していない製品が市販されている問題を提起し、協会が特性試験に協力する旨を 掲載して戴いた。 ウ 全てのラジコン模型愛好者を対象に、各種のイベントや模型競技大会会場において、 ラジコン操縦士登録の勧誘やラジコン模型用電波の適正な運用等に関する周知宣伝のた め、「もう済ませましたか?『ラジコン操縦士』の登録」のパンフレットを配布した。 エ 産業ラジコン無線局用プロポの購入者を対象に、「産業ラジコン用プロポ購入者 の皆様へ」のパンフレットや、「産業ラジコン用プロポの所有者登録書」用紙、「産業ラ ジコン操縦士登録書」用紙等をプロポメーカーのご協力を得て配布していたつもりであ ったが、種々調査の結果、無人ヘリ農薬散布用については、末端のユーザーまで届いて いないことが判明した。 (4)ラジコン用電波に関する啓発 ラジコン用電波の秩序ある運用及び混信妨害の未然防止等に関する啓発のために、以 下のことを行った。 ア ラジコン用電波に関する周知説明会 例年、ラジコンフェアの開催に合わせてラジコン操縦士登録代行店を対象に行ってい る周知説明会は、本年度も経費節減のため、登録代行店の招待を取止め、開催を見合わ せた。 イ 電波モニター等の交付・貸出 (ア)ラジコン模型用の電波が正しく運用されていることを確認し、混信妨害を未然に防 止するために、ラジコン模型用電波の周波数をスキャニングすることのできる電波 モニターを、当協会への業務貢献度の顕著な団体等に、空用 2台を交付し、また地 上用 1台を貸出した。 (イ)RC飛行場等に参集する多数のラジコン愛好家に対する周知宣伝のため、当協会 の名称を付した吹流しを、業務貢献度の顕著な団体等に交付した。 (5)ラジコン用電波に関する調査研究 ラジコン用電波が継続して混信妨害を受ける旨の申告者に対して、その原因究明方法 等についての技術的指導を行う体制を整えているが、信越総合通信局からの通知に対応 して、長野県松本市の梓川河川敷で発生している混信妨害、及び栃木県上三川町の鬼怒 川河川敷で出没しているラジコン用電波の不法使用問題の実地調査を行ったが、いづれ も空振りであった。 また、犬の訓練用にラジコン用電波が使用されているらしく、ラジコン飛行機の墜落 事故が発生しており、引続き注意喚起、実態調査が必要と思われる。 (6)その他 ア ラジコン模型用電波の適正な運用に関する周知・指導、科学知識の啓発、及びラジコ ン模型の健全な普及発展を図るために、総務省の後援と各種競技団体等の協力を得て、 次の通り、11種目についての全日本ラジコン模型競技大会を開催した。 平成13年度 全日本ラジコン模型競技大会 総 務 大 臣 賞 大 会 の 概 要 (ア)第40回箱根・芦ノ湖縦断12km国際競技大会 平成13年4月16∼17日、神奈川県箱根町の芦ノ湖において、全日本モデル・パ ワーボート連盟との共催により、ラジコンモデルボートによる芦ノ湖縦断往復スピード 競技大会を行った。 (イ)第11回RCパイロン・レース大会 5月13日、三重県伊賀町下柘植地内にある木津フライングクラブ専用飛行場におい て、日本RCパイロン・レース協会との共催により、10エンジン機によるパイロン・ レース大会を行った。 (ウ)全日本電動グライダー・ソアリング大会 6月17日、富山県上新川郡大山町の殿様林グランドにおいて、日本RC模型グライ ダー協会との共催により、RC電動グライダーによるサーマル・ソアリング大会を行っ た。 (エ)JSTC電動ツーリングカーレース in 海遊館 7月1日、大阪市港区海岸通りの大阪海遊館前イベント広場において、日本ラジコン 模型工業会との共催により、電動ツーリングカーレース大会を行った。 (オ)第9回RCヘリコプター大会 7月22日、静岡県榛原郡吉田町の大井川河川敷に一時使用許可を受けたRC専用 飛行場において、モデルRCヘリコプター協会との共催により、国際種目のFAI F 3C規程に従いヘリコプター競技大会を行った。 (カ)第18回ヒートレース全日本選手権大会 9月2日、愛知県碧南市湖西町の勤労青少年水上スポーツセンターにおいて、全日本 モデル・パワーボート連盟との共催により、RCモデルボート・ハイドロ艇及びモノプ レーン艇によるヒートレース大会を行った。 (キ)第13回RC曲技飛行大会 9月15∼16日、石川県辰口町の手取川河川敷にある小松ラジコンクラブ飛行場に おいて、日本無線航空会との共催により、国際種目のFAI・F3A規定に従い曲技飛 行大会を行った。 (ク)第25回マーブルヘットクラス全日本選手権大会 9月15∼16日、愛知県刈谷市井ヶ谷町の洲原公園洲原池において、日本模型ヨ ット協会との共催により、三角コースで競技大会を行った。 (ケ)全日本サーマル・ソアリング大会 10月7日、石川県河北郡内灘町の内灘海水浴場特設滑空場において、日本RC模型 グライダー協会との共催により、サーマル・ソアリング大会を行った。 (コ)JRMチャレンジカップin 和歌山エンジンツーリングカーレース 11月11日、和歌山県那珂郡桃山町のセントラルレーシングパークにおいて、日本 ラジコン模型工業会との共催により、1/8サイズのエンジンツーリングカーレース大 会を行った。 (サ)JSTC電動ツーリングカーレース in ツインリンクもてぎ 11月11日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎ特設コースにおいて、日本 ラジコン模型工業会との共催により、電動ツーリングカーレース大会を行った。 なお、これらの各競技大会における最優秀選手には、総務大臣賞状と副賞のカップを交付 した。また、2位及び3位の選手には、協会理事長賞の賞状とカップを交付した。 イ 「RCK NEWS」の配布 ラジコン用電波の適正な運用及び当協会の業務についての周知宣伝をするために、ラ ジコン関係者の機関誌として「RCK NEWS No.21」を24,000部作成 し、ラジコン操縦士登録者、登録代行店、ラジコン関係事業者等へ配布した。 ウ ラジコン模型競技会への表彰メダル及び表彰状の交付 登録代行店等が主催するラジコン模型競技会において、ラジコン模型用電波の適正な 運用等に関する周知・指導を積極的に行っている、延べ10団体等に対して、48セッ トの表彰メダル及び必要に応じて表彰状用紙を交付した。 エ 日本ラジコン模型工業会から委託を受けて「27MHz帯ナロー化プロポのJRM標 準規格確認試験」を7機種について実施した。この外、トイ・ラジコンの出力特性試験 を13機種実施した。 3 会 議 (1)理事会・評議員会 ア 第40回理事会及び第36回評議員会を、平成13年5月24日、東京都港区のメ ルパルク TOKYO において開催し、次の事項について審議決定した。 (ア)平成12年度事業報告について (イ)平成12年度収支決算について イ 第41回理事会及び第37回評議員会を、平成14年3月26日、東京都港区のメ ルパルク TOKYO において開催し、次の事項について審議決定した。 (ア)平成14年度事業計画について (イ)平成14年度収支予算について (ウ)役員(監事)の選任について (2)経営企画委員会 ア 協会の運営に関する打合せ会を、平成13年9月12日、当協会会議室におい て開催し、次の事項に関する意見交換を行った。 (ア)ラジコンのトレーナー制度について (イ)その他 ラジコン模型安全ガイドブックの修正作業を行い、教本等指導員のマニュアルにも 使えるようにする。 2003年F3Cヘリコプター世界選手権大会を石川県能登空港にて開催する件 イ 第34回経営企画委員会 会議を、平成13年10月11日、幕張メッセ9番ホール ラジコン模型工業会ブース内において開催し、次の事項に関する意見交換を行った。 (ア)ラジコン操縦指導員証明について 4 役員の選任 平成14年3月26日開催された第37回評議員会において、役員(監事)の選任 (交替)が審議され、長谷川 5 克理事が退任し、辻脇 健氏が理事に選任された。 職員の異動 なし 6そ の 他 (1)平成13年10月、総務省 移動通信課から「公益法人の情報公開(ディスクロージャ )」としてインターネットのホームページを12月末までに開設するよう指導され、12 月27日に開設した。ホームページの内要は、寄附行為、役員名簿、事業報告、収支計 算書、正味財産増減計算書、貸借対照表、財産目録、事業計画書、収支予算書 の指定9 項目の外、設立趣意書も掲載した。 (2)平成14年1月18日、当協会と日本ラジコン模型工業会、日本科学模型安全委員会 の新春合同懇親会を東京都港区の虎ノ門パストラル において開催した。