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携帯電話を活用した有明海海況情報提供システムの開発

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携帯電話を活用した有明海海況情報提供システムの開発
福岡水海技セ研報 第14号 2004年3月
Bull.Fukuoka Fisheries Mar.Technol.Res.Cent,No14. March 2004
携帯電話を活用した有明海海況情報提供システムの開発
池 浦 繁
(企画管理部)
Development of marine environmental information delivery system
utilizing cellphone in Ariake Sea
Shigeru Ikeura
(Research Planning and Control Department)
有明海のノリ養殖において,水温,塩分,比重等の海
方 法
況情報は漁業者が養殖管理を行う上で極めて重要な情報
である。そのため,福岡県有明海では1970-'80年代を
H 携帯電話でのデ-タ表示形式
中心に観測塔が設置され,自動観測機器によって海況情
携帯電話には,画面が小さいことに起因する情報表
報が測定されていた(図1)。しかし,当時の情報伝達手
示量の少なさや,メモリが少なく通信速度が遅いこと
段は手渡しが中心であり,海況が測定されてから漁業者
によって大きなデータは不向きであるといった制約が
の元へ届くまでに2日程度のタイムラグが生じていた。
あった。
更に,通信事業者や携帯電話の機種の違いによる機
その後情報伝達にFAXが使用されるようになり,タイ
ムラグが2時間程度まで短縮されたが,リアルタイムと
能差が大きく,画像や表組み等を使用したページでは,
は言い難い状況であった。
漁業者が所有する携帯電話によって利用できる,出来な
水産海洋技術センターでは,現施設新築時に有明海に
いといった問題が生じた。これを極力回避し,可能な
設置した自動観測機器の海況情報をインターネットを利
限り多くの漁業者が利用可能なページとするため,表
用して自動的に発信できるようネットワークを整備し,
示形式は文字ベースとし,通信キャリアや機種に依存
'98年からリアルタイムの海況情報の提供を開始した。
する可能性のある機能は極力使用しないことにした。
これによって今まで問題であったタイムラグは解消され
た。しかし,当時のインターネットの利用はパソコンを
2.表示項 目
使用するものであり,パソコンを所有している漁業者が
携帯電話用ページに出力する情報は,ノリ漁業者の
少ない状況では海況情報をインターネットで入手できる
養殖管理及び出漁管理等の利用を想定して, 1時間毎
漁業者は限られていた。また,折角のリアルタイムの情
の海況,気象の観測データ及び日別降水量とした。事前
報であるにもかかわらず漁場で入手できないため,海況
の漁業者への聞き取りから,海況情事鋸こ関しては前日の
情報の有用性が十分に生かせない状況が続いていた。
表1 表示情報の種類
この状況を改善し,海況情報の有効利用を図るため,
機能向上が著しい携帯電話で海況情報が閲覧可能なシス
テムを現行システムを拡張する形で開発し, '01年7月
に運用を開始した。加えて,同年10月には,有明海研究所
から柳川市沖の七つはぜ観測塔に移設した気象計の情報
も携帯電話で提供を開始した。その後自動観測機器の運
情報表示項目忘4y│
tin表示量
海況 水温,塩,比重,潮位 1時間 過去24時間
気象
気温,風向,平均風速,
最大風速,時間雨量
1時間 過去12時間
用状態に合わせたデータ回収.海況情報ページ生成管理
及び登録海況データ管理を行うための管理アプリケーショ
ンを作成し,きめ細かな情報発信管理に対応させた。
-119-
降水量 日別積算降水量
1時間 過去2週間
池浦
表2 システムの機能
機 能 内 容
データ回収制御 データの回収制限等
ページ生成制御 表示項目の表示制限等
データ回収等エラー監視 毎時のデータの回収確認
データ修正 登録済データの修正
蓄積データ問い合わせ 登録済データの各種集計処理
喪3 データ回収制御用パラメータ
項 目 設定値 備考
観測の有無
Yesの場合、観測している
としてデータ回収実施
Yes /No
観測有効期間の制限
潮位計の有無
潮位計有効期間の制限
気象計の有無
気象計有効期間の制限
開始-終了
※
Yesの場合、潮位計がある
として潮位データ回収実
施
Yes /No
開始-終了
※
Yesの場合、気象計がある
として潮位データ回収実
施
Yes /No
開始-終了
※
※開始のみの設定の場合、開始以降のデータを回収
終了のみの設定の場合、終了より後のデータは回収しない
開始、終了ともに設定の場合開始∼終了のデータを回収
開始、終了の設定がない場合、全てのデータを回収
図1 観測塔設置場所
情報まで閲覧可能なように過去24時間分とした。気象情
事鋸こ関しては,過去12時間分とし,日別積算降水量は過
喪4 ページ生成制御用パラメータ
去2週間分の表示とした(表1)。
項 目 設定値
3.システムの機能
システムはノリ漁期中の約半年間連続稼働させるた
め,その間のセンサー調整e不調時にデータ回収・表示
制御を行うことが必要である。また,長期安定運用のた
めには,トラブルの発生を監視し,速やかに対処する必
要がある。これらのことから,表2に示す機能が必要で
あると判断した。併せてこれらの機能を設定・利用する
ための管理アプリケーションも必要である。
これらの機能とアプリケーション等の関連を図2,
水温表示無効期間
開始∼終了
※1
塩分表示無効期間
開始∼終了
※1
比重表示無効期間
開始∼終了
※1
潮位計下限有効値
下限潮位
※2
※1 開始のみの設定の場合、開始以降のデータは非表示
終了のみの設定の場合開始一終了のデータは非表示
開始、終了ともに設定の場合開始∼終了のデータは非表示
開始、終了の設定がない場合、仝データを表示
※2 設定がある場合、設定値未満の潮位は非表示
設定がない場合、全ての潮位のデータを表示
データ回収制御・ページ生成制御パラメータを表3,表
4に示した。
5.開発言語等の決定
4.データベースの構造
システム開発用言語はオープン性が高く,プラットフォー
データベースの構造を図3に示す。テレメータデータ
ム依存性が低いこと及び優良なオープンソースソフト
に自動観測ブイの観測データ,気象計データに気象計の
ウェアが多いことを考慮してJava*1を採用した。開発に
観測データ,管理パラメータにデータ回収・HTML制御
パラメータ,警告送信設定に回収エラー等発生時のエ
はオープン′ソースの統合開発環境Eclipse*2を使用した。
海況情報の発信に関して,海上センサー及び受信装置
ラーメッセージ送信先のメールアドレス等を格納した。
は有明海研究所,データベース及びwEBサーバは水産
* 1参照URL http://java.sun.com/
* 2 参照URL http://www.eclipse.org/
-120-
有明海海況情報提供システムの開発
群臣 一一 二
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図2 各機能とアプリケーション等の関連
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図3 データベースの構造
-121-
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嘗隈爾鞠 薗
古記
開 始 困時
鱒l嘗 圏時
薗 飽 麹 開 始 田圃
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雨 療 磯 開 始 圏時
南 無 幾 終 晋 闘時
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比豊チエ.ツタL.きしも憶
池浦
海洋技術センターに設置されており,現場及び情報シス
テム担当者が物理的に分散している。複数箇所でのアプ
リケーション修正等を回避するため,サーバ1箇所でア
プリケーションの修正等の管理が可能であり,昨今の技
術動向的に主流となっているWEBアプリケーションと
して開発した。構築にはオープンソースのサーブレッ
ト・JSP*1コンテナTomcat*2にオープンソースのWEBア
プリケーションフレームワークStruts*3を併用した。
結 果
図4 携帯電話ページの画面
(左:海況情報 右:気象情報)
1.構築システム
である。測定日と定点を指定してデータを取得し,修正
(1)携帯電話の海況情報ページ
携帯電話の海況情報ページを図4に示した。前述のと
を行う(図8)。
4)データ問い合わせ機能
おり文字ベースのページで構成しており,国内各通信
キャリアの携帯電話で閲覧可能である。インターネット
登録されたデータを各種形式で集計し,結果を取得す
閲覧可能な携帯電話のほとんどで正常に表示させるため,
る(図9)。得られた結果は簡易的なグラフとして表示
1行当たり全角8文字以内の縦方向のデータ表示とした。
可能である(図10)。また結果のうち必要なものは後で
(2)携帯ページの生成
Microsoft Excel形式のファイルに出力可能である。
海上の海況センサーからのデータ受信は無線で実施さ
れており,同時に複数の定点を呼び出すことが出来ない
2.利用状況
ため,定点のデータが回収されるまでに20分程度の時間
有明海海況情報ページのアクセス件数の推移を図11に
を要する。出来るだけ速く最新のデータを表示するた
示した。携帯電話に対応する以前のアクセス数は最大
め,データ回収及びページ生成は受信端末にデータが受
7,700件/漁期であったが,携帯電話に対応した'01年度
信されるタイミングを見計らって毎時前半に複数回実施
漁期では,携帯電話用ページでは25,000件/漁期と大幅
している。
に増加した。また気象計情報のアクセスも増加し, 2002
(3)管理アプリケ-ション
年漁期では19,700件/漁期と,海況情報に迫るアクセス
数となっている。
1 )データ回収。 HTML生成制御パラメータ設定
有明海研究所が02年に実施したノリ養殖漁業者アン
定点毎に制御パラメータを設定可能である(図5)。
データ回収及びページ生成のプログラムは,ここで設定
ケートでは,水産海洋技術センターホームページを利用
したパラメータを参照して挙動を決定する。
している漁業者のうち過1回以上利用が4割であった
2)チ-タ回収エラー監視
(図12)。また,携帯電話を利用して閲覧している漁業者
毎時の海況データの回収が終了する時刻に,データ
が7割,パソコンと併用している漁業者を合わせると8
ベース上の各定点のデータを検査し,予定どおり回収さ
割以上の利用者が携帯電話を利用していた(図13)。閲覧
れていなかった場合,登録されたメールアドレス宛に警
する場所については,利用者の半数が海上で閲覧してい
告メールを送信するとともに,登録されたWindowsNT
た(図14)。
系コンピュータにMessengerサービスを利用して警告
を送信する(図6は警告送信先設定画面,図7は警告受
信画面)。
3)データ修正
登録済データのうち異常なものがあれば修正する機能
*1サーブレット, JSPはJavaによるWebアプリケーション開発技術
* 2 参考URL http://jakarta.apache.org/tomcat
* 3 参考URL http://jakarta.apache.org/struts
-122-
有明海海況情報提供システムの開発
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テレメータデータの修正・削除
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掬5 制御パラメータ設定画面
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警告を送信するpcの設定
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テレメータデータの取得畷大5 000件まで)
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図6 警告送信先設定画面
図9 データ問い合わせ画面
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図7 データ回収エラー警告受信画面
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気象情報
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日週2、 3回
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国見たことない
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諺
衣
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夢
夢
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ジ
転
携
浴
芳
園携 帯
海況情報
圏パソコン
気象情報
ロパソコン
海況情報
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図瑠2 ノリ漁業者の水産海洋技術センター
ホームページ利用状況
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の G) O O C) ⊂)
図m 月別アクセス件数の推移
考 察
圏携帯電話
臼パソコン
ロ両方
携帯電話による情報提供開始後は,携帯電話ページの
海況情報-のアクセスが急増した。現状では漁業者の多
くはパソコンを所有していないと考えられるが,海上と
園相 ノリ漁業者のホームページ閲覧手段
陸上の通信を確保するため,ほとんどの漁業者は携帯電
5%
話を所有していると考えられる。情報提供を携帯電話に
対応させることで情報の利用可能なユーザー層を大きく
拡げることが出来たことが,アクセス件数の急激な増加
団海上
□自宅
□その他
から推測される。更に携帯電話という通信手段は,沿岸
域であればいつでもどこでも利用可能であるため,沿岸
漁業の生産現場-の情報提供手段として極めて有効であ
ることも,アクセス件数の急増から見て取れる。ノリ漁
図掴 ノリ漁業者のホームページ閲覧場所
業者アンケートでは,情報利用者の8割以上が携帯電話
を利用し,情報利用者の半数が海上で情報を入手してい
と考えれるため,情報発信側としても情報技術の動向に
たことからも,いつでもどこでも利用可能であるという
携帯電話の特性が活かされていることがうかがえる。ま
注視しつつ,最新技術の活用を考えていく必要があると
考えられる。
た,ノリ養殖管理におけるノリ網の干出水位等の決定に
は,水温,比重,潮位等の情報が重要であるが,特に養
要 約
殖管理が重要なノリ漁期前半の10-11月に海況情報のア
クセスが集中していることからも,漁業者に利用されて
1)リアルタイム海況情報の有効利用を図るため,携帯
いると考えられる。
電話で閲覧可能なシステムを,現行システムを拡張
佐賀県では, '02年ノリ漁期から福岡県と同様の海況
する形で開発した。
情報の提供を開始した*1。また, (財)日本水産資源保護
2)動観測機器の運用状態に合わせたデータ回収・海況
協会では福岡県と同様の携帯電話情報提供に加え,海況
情報ページ生成管理及び登録海況データ管理を行う
ための管理アプリケーションを作成し,きめ細かな
等の予報等を目的とした事業を'02年から開始した*2。本
研究での取り組みはこのように周辺県などに影響を与え
ており,ノリ養殖管理の高度化にとって先進的な事例で
情報発信管理に対応させた。
3)情報提供を携帯電話に対応させることで,情報の利
あるといえる。
用可能なユーザー層を大きく拡げることが出来た。
情報技術分野での技術革新のスピードは極めて速く,携
4)携帯電話という通信手段は,沿岸域であればいつで
帯電話は単なる電話ではなく,移動通信端末としての性
もどこでも利用可能であるため言p岸漁業の生産現
格を更に強めていくものと考えられる。水産業という分
場-の情報提供手段として極めて有効であると考え
られた。
野においても,今後情報の活用がより重要視されていく
* 1参照URL http://www.pref.saga.jp/suisan/ariakesenta/i/index.html
* 2 参照URL http://www.fish-jfrca.jp/edc/nori/nori.html
-124-
Fly UP