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NOTA : ユーザー主導型コミュニティ活動支援システム
ISBN 978-4-87762-174-2 SFC-MT 2006-004 OTA:ユ ー ザ ー主 導 型 コミュニティ活 動 支援 システムの 研 究 2006年 永 田 周一 政策・ メディア研究科修士課程 安村 通晃 研 究 プロ ジェク ト 慶應義 塾 大 学 湘 南 藤 沢 学 会 N 優秀修士論文推薦の ことば こ の修 士 論 文 で は 、 「 共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と よ ぶ 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ を念 頭 に 置 い た 新 た な ソ フ トウ ェ ア 開 発 の 手 法 を提 唱 し、 実 際 にNOTAと り開 発 呼 ぶ ソ フ トを この 手 法 に よ 展 開 、発 展 させ た 内 容 に つ い て 具 体 的 な 事 例 を交 え て 説 明 して い る。 これ は 、 これ ま で に な い 新 た な ソ フ トウ ェ ア 開 発 手 法 と して 注 目 され る だ け で は な く 、 実 際 に い く つ か の 地 域 コ ミュ ニ テ ィ にお い て 、 実 践 的 に使 用 さ れ て い る 点 が 高 く評 価 され る 。 以 上 述 べ た 理 由 に よ り本 論 文 を 、 優 秀 修 士 論 文 と して 、 強 く推 薦 す る 。 慶應義塾大学 環境情報学部教授 安村 通晃 NOTA:ユ ー ザ ー主 導型 コ ミュニ テ ィ 活 動 支 援 シス テ ム の 研 究 永 田周 一 2007年1月15日 修 士論 文要 旨2006年 NOTA:ユ 度(平 成18年 度) ー ザ ー 主 導 型 コ ミ ュニ テ ィ 活 動 支援 シ ス テ ムの研 究 近 年 イ ン タ ー ネ ッ トの 普 及 に よ り、 市 民 が 地 域 コ ミ ュニ テ ィ 活 動 の た め に ウ ェ ブ ロ グ や SNSな どを 利 用 す る需 要 が 高 ま っ て い る 。 しか し、 ウ ェ ブ サ ー ビ ス や 製 品 と して 開 発 され た ソ フ トウ ェ ア で は 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィで 必 要 と され る細 か な要 求 を満 た せ な い とい う問 題 を抱 えて い る 。 そ こで 本 研 究 は、 市 民 が ソ フ トウ ェ ア を 開 発 し、 コ ミュ ニ テ ィで 運 用 す る中 で 得 られ る フ ィ ー ドバ ッ ク を元 に継 続 的 に 改 良 して い く 「 共 生 開 発 ス タ イ ル 」 を提 案 し、 事 例 を 通 じ て 有 効 性 を 示 す こ と を 目的 とす る。 共 生 開 発 ス タイ ル は 、(D効 テ ム を 継 続 して 開 発 で き る、(2)利 率 を あ ま り考 え ず に シ ス 用 者 の フ ィー ドバ ッ ク が た だ ち に得 られ る、(3)開 者 と コ ミュ ニ テ ィが 一 体 に な っ て い る た め必 要 な機 能 だ け を 作 れ ば よい 、(4)高 発 いモ チベ ー シ ョ ン を保 っ て 楽 し く開 発 で き る、 な どの メ リ ッ トが あ る。 次 に 、 共 生 開 発 ス タ イ ル の 事 例 と して 私 が 開 発 し た 「NOTA」 イ ル が 広 が っ た プ ロ セ ス を 明 らか に す る。NOTAは2005年 コ ミュ ニ テ ィで 利 用 され 、そ の 後NOTAを を 利 用 して 共 生 開 発 ス タ よ り横 浜 市 の い くつ か の地 域 改 良 した い と い う要 望 を もつ 利 用 者 の 有 志 が 集 ま って 開 発 コ ミ ュニ テ ィ を 形 成 し、 共 生 開 発 ス タ イ ル が 始 ま っ た 。NOTAは 、複数 の人が 同 時 に ブ ラ ウザ ー 上 で 文 字 や 図 、 写 真 な どを 好 き な 位 置 に書 き込 み 、 蓄 積 で き る な ど、 汎 用 性 の 高 い イ ン タ フ ェー ス を 持 つ シ ス テ ム で あ る。 本 研 究 で 得 られ た成 果 は 以 下 の 通 りで あ る。 共 生 開 発 ス タ イ ル に よ る 開 発 を 促 進 す る た め に、 利 用 者 がNOTAを 拡 張 で き る プ ラ グ イ ン機 能 を追 加 した 。 こ の 結 果 、 NOTAを 応 用 し た地 図 シ ス テ ム や 、 ビ デ オ会 議 シ ス テ ム 、 障 害 者 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン シ ス テ ム な どが 地 域 コ ミュ ニ テ ィ 内 で 開 発 さ れ た 。 これ らの 事 例 は 、 コ ミュ ニ テ ィ の 細 か な要 求 に応 え る 機 能 を 的確 か つ 迅 速 に 開 発 す る こ とに 成 功 して お り、 共 生 開 発 ス タ イ ル の 有 効 性 を 示 し た とい え る。 キー ワー ド コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 シ ス テ ム オー プ ン コンテ ン ツ 共 生 開発 ス タイル 慶応義塾大学大学院 政策 ・メデ ィア研究科 修士課程 永田 周一 Abstract of Master Thesis Academic NOTA: Community User Driven Activity Approach Support Year 2006 for System Today, through the spread of Internet, demands that citizen uses Weblog or SNS for local community activity are increasing. However, it carries problems that software developed as web services or products cannot fulfill detailed demands of local communities. Therefore, in this study, the author proposed concepts of "civil software development" by which the citizens develop software, and improve it continuously based on feedback provided while putting it into practice in communities. Civil development has following advantages. (1) The system can be continuously developed without concerning efficiency excessively. (2) Feedback from users is provided immediately. (3) They make only necessary features because developers collaborate with the community. (4) It is possible to enjoy developing software while keeping motivations high. Next, the author identifies developing processes of civil development in the case of "NOTA" that the author developed . NOTA have been used in some local communities in Yokohama city since 2005. Development communities were organized and civil development was adopted when volunteers of users who wished to improve NOTA gathered. With NOTA, users can put texts, figures, and photos, etc in optional positions at the same time on web browsers. The achievements of this study are as follows: In order to promote development by civil development, the author added plug-in features that users are able to extend the usage of NOTA by themselves. As a result, extensions for NOTA were developed in local communities. A map system, a video conferencing system, and a communication system for the handicapped are some of the examples of such extensions. The effectiveness of civil development has been shown by those cases that succeeded to fulfill detailed demands of communities by archiving adequate and prompt development. Keywords: Community Software Activity Support System, Open Content, Civil Development. Graduate School of Media and Governance, Keio University Shuichi NAGATA 目次 -← 第1章 序論 研 究 の 目 的. 1.3 論 文の構 成 . ﹂4 1.2 . 9θ . ● 研 究 の 背景 ● 1.1 . rO 第2章 . . 7 従 来 の開 発 ス タイル . 2.1 は じめ に 2.2 アジ ャイル 開発 手法 2.3 オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ 2.4 従 来 の開 発 ス タイ ル の問題 点 2.5 共 生 プロ グ ラ ミン グ 2.6 ま とめ 第3章 ........... 9 9 . . 11 共 生 開 発 ス タ イ ル の 提 案 . 共 生 開 発 ス タ イ ル の 提 案..... .............. . 3.2.1 共 生 開 発 ス タ イ ル の 定 義 3.2.2 共 生 開 発 ス タ イ ル の 特 徴 3.2.3 共 生 開 発 ス タ イ ル の メ リ ッ ト NOTAネ 12 . 3.3.2 NOTAネ ッ ト ワ ー ク の 実 践. ......,........ NOTAの 設 計 と開発 4.1 は じめ に 4.2 従 来 の シ ス テ ム.. 4.3 NOTA 4.4 NOTAの 15 . 15 18 . . 18 21 ...... . , . 22 22 . . 23 25 使 い 方. 基 本 ツ ー ル 。. 14 . ッ ト ワ ー ク の 形 成. ま と め 12 . ッ ト ワ ー ク........ NOTAネ 12 12 . 3.3.1 4.4.1 10 10 ......... 3.2 第4章 . . は じめ に 3.4 8 _.。. 3.1 3.3 8 . 25 ●-昌 ●- 目次 4.5 4.6 4.4.2 認 証................9.9............. 4.4.3 写 真 の 貼 り付 け........... 4.4.4 フ ァ イ ル の 貼 り 付 け......... 4.4.5 手 書 き 線 の 描 画........... 4.4.6 手 書 き 線 の 消 去........... 4.4.7 リ ン ク................ 4.4.8 リ ン ク か ら の 新 規 ペ ー ジ 作 成.... 4.4.9 オ ブ ジ ェ ク トの 操 作 と部 品 の 重 な り順 NOTAの .27 ... ..27 . 27 ..28 ...2g 29 .. ..30 ...31 実装 32 4.5.1 リア ル タ イ ム編 集 の 実 装 4.5.2 ユ ー ザ ー ア カ ウ ン ト と編 集 権 限 33 4.5.3 HTMLと 34 4.5.4 手 書 き 線 の 実 装........ 4.5.5 機 能 の 比 較........... ... ......32 の 互 換 性 とデ ー タ構 造 34 ..35 ま とめ 38 リ ケ 5.1 は じ め 5.2 プ ラ グ イ 5.3 プ ラ ー シ に ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て Qゾ 0 3 4 ア プ 第5章 ... のNOTA ...........5....................... ... 0 4 ン の 使 い 方................. . .。. 0 4 ッ ト フ ォ ー ム の 実 装............... ...... 2 4 NOTA APIを 用 い た 開 5.3.2 NOTA APIを 利 用 発........... .. 4 4 5.3.1 し た 作 品 例........ 5 4 5.4 ま と め ........................ 6 4 NOTAの 第6章 利 用 事 例 と応 用 7 4 は じ め に 6.2 NOTAの ................。...,.................. 7 4 6.1 使 い 方 を 工 夫 し た 事 例......... 。. ... 7 4 サ バ イ バ ル ジ ュ ニ ア プ ロ ジ ェ ク ト..... 6.2.2 っ づ き]}af丑c . 7 4 6.2.1 Pr0ject ...-...... ... ... 8 4 6.3 NOTAの プ ラ グ イ ン を 開 発 した 事 例 ........ 8 4 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 支 援 プ ラ グ イ ン... 6.3.2 NOTAビ 6.3.3 C-Shirtsプ . _. 9 4 6.3.1 デ オ 会 議 室 プ ラ グ イ ン ..... . 1 5 .. 4 ρ 0 ﹁ 0 1 5 0U 利 用 経 験 ..................... 4 5 ま と め ........................ RJ 5 第7章 ラ グ イ ン.......。.... 関 連 研 究 7.2 Web技 ..................................一.... 術 の 新 領 域 .. ρ0 FO は じめ に ρ0 F O 7.1 目次 7.3 7.4 iii 7.2.1 非 同 期 通 信...................................56 7.2.2 WebのAPL........... オ ー プ ン コ ン テ ン ツ........ 7.3.2 Consumer 7.3.3 Creative 第9章 Generated . ..57 Media. 59 Commons 59 開 発 形 態 に 関 す る 関 連 研 究..... 59 よ びCSCW.... 参加 デ ザ イ ン 59 .......... 60 共 生 開 発 ス タ イ ル の 考 察 と今 後 の 展 望 共 生 開 発 ス タ イ ル の 考 察........................... 8.1.1 8.2 57 7.3.1 7.4.2 8.1 ,.56 コ ン テ ン ツ 流 通 の 新 領 域...... 7.4.1CSCLお 第8章 . オー プン ソー スか らオー プン コ ンテ ンツへ 今 後 の 展 望........,........... 結 論 62 ...63 ....63 ..63 65 9.1 研 究 の 成 果...................................。..66 9.2 論 文 の 総 括 と結 論 .. 参考文献 66 69 付 録A NOTAネ ッ トワー クの活 動履 歴 72 付 録B NOTAネ ッ トワ ー ク 運 営 方 針 73 . iv 図 目次 1.1 論 2.1 Waterfall Model 文 の 構 成.. .............. .... 。.. ........... 6 8 3 り0 市 民 活 動 き 人 交 流 フ ェ ス NOTAバ 支 援 セ ン タ ー に お タ の 活 動 け るNOTAの 講 座 の 様 子 ......,..... の 様 子.................... .... ッ ジ.............._.,..... (U り右 り右 づ 0り ■⊥ 0 0 浜 市 っ 7・ -⊥ - 3 横 ......... 3 2 1 4 NOTAの 的 集 の ワ ー なWikiの 編 ク 集 画 フ ロ ー................ ...... .... 4 2 2 4 一 般 編 面 .-.......................... 5 2 3 4 協 調 的 編 NOTAの 編 集 画 集 の 概 念 図............................ 4 4 6 2 NOTAの 面 の 例...........。......... ... ... . 8 2 5 4 フ ァ イ ル の 貼 り 付 け..................... 9 2 6 4 き 線 の 描 画....................... . 手 書 き 線 の 消 去......................... ..... . 7 4 9 2 手 書 ... 0 3 8 4 リ ン ク の 選 択....................... ... 1 3 9 4 NOTAに よ る 相 互 リ ン ク ................ . 3 3 0 1 4 リ ア ル タ イ 集 の 確 保 の 流 れ.....,.................. ...... 5 3 1← 1 4 ム 編 表 示 互 換 性 ..............................。... 6 3 り右 1 4 Flash上 で 、 ス ム ー ズ な 手 書 き 線 を 描 画 す る プ ロ ト タ イ プ 6 3 3 1 4 で 、 手 書 き 線 NOTAプ ラ グ イ ン を 貼 を 用 い て レ タ ッ チ し た 例 り 付 け た 画 面 例...... . ニ ュ ア ル .. 。.... ... ......... ....... ..... .. 表 ペ ー ジ.............-. つ づ きTraf丘c Projectの 詳 細 ペ ー ジ 。..... ... ... .... . ........ 1← rO 4 ρU 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 支 援 シ ス テ ム の 利 用 例.... .. 0 ﹁ り 0δ ρ0 Projectの ........... 0り 4 ∩ ∠ ρ 0 っ づ きTraffic ...... 8 ﹂ 4 -← ρ0 サ バ イ バ ル ジ ュ ニ ア プ ロ ジ ェ ク トの 作 品 例 . 00 4 4 ビ 0 APIマ . ......... り白 4 00 ビ0 ラ グ イ ン の 例.......... . .。. -← 4晶 9臼 EO NOTA ... ... 簡 易 掲 示 板 プ ラ グ イ ン............. NOTAプ -... -⊥ 4ム -← ビO NOTA上 図 目次 v 7` 7. -⊥ 7- りθ ...................... C-ShirtsのQRコ Google ー ドを 携 帯 電 話 を 利 用 し て 読 み 込 む 様 子 Maps. . 8 E O ρ 0 作 例 7` EO ρ0 C-Shirtsの 4 ドO ρ0 。......... 0 δ ﹁ 0 民﹂ デ オ 会 議 室 プ ラ グ イ ン の 利 用 例 9白 EO ρ0 NOTAビ Willustrator.......................... vi . 表 目次 3.1 コ ミ ュ ニ テ ィ 活 動 支 援 シ ス テ ム の 分 類 ...... ー ジ作成 シス テ ムの基 本機 能 の比較 78 0 0 りθ 4 各 種Webペ 4 3 -⊥ 4 ア カ ウ ン ト別 実 行 可 能 操 作 表 14 1 第1章 序論 本 章 で は研 究 の 目 的 、 論 文 の 構 成 に つ い て 述 べ る。 第1章 1.1 序論 2 研 究 の背 景 近 年 イ ン タ ー ネ ッ トの 普 及 に よ り、 市 民 が 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 動 の た め に ウ ェ ブ ロ グ やSNS な ど を 利 用 す る需 要 が 高 ま っ て い る 。 情 報 技 術 が 普 及 す る 以 前 か ら存 在 す る地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 動 を 支 援 す る た め に 、Webを 利 用 す る事 例 が 増 え て き た 。 従 来 の コ ン ピ ュ ー タ に よ る コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 は 、 製 品 と して 開 発 さ れ た 企 業 内 グ ル ー プ ウ ェ ア の よ う に ユ ー ザ ー の コ ン ピ ュ ー タ リテ ラ シ ー が あ る こ と を前 提 と した シ ス テ ム や 、 ウ ェ ブ サ ー ビ ス と して 開 発 さ れ た 不 特 定 多 数 の エ ン ドユ ー ザ ー を 対 象 と した 仮 想 的 な コ ミ ュ ニ テ ィ支 援 の シ ス テ ム の 利 用 が 中 心 だ っ た 。 そ れ に 対 して 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る シ ス テ ム の 利 用 は 、 下 記 の よ う な特 徴 を持 っ て い る 。 ・ 利 用 者 の リテ ラ シ ー の ば らつ き が 比 較 的 大 き い 。 ● 組 織 と して の 利 用 目的 は 明 確 に定 ま っ て い な い 。 ● 階 層 的 で は な く、 人 的 な ネ ッ トワ ー ク に よ っ て ゆ るや か に 組 織 化 さ れ て い る。 ● 地 域 独 自 の 利 用 形 態 に合 わ せ て 、 複 数 の シ ス テ ム を組 み 合 わ せ て 利 用 す る(必 要 な場 合 は、 自 ら開 発 す る こ と も あ る)。 ● 情 報 は 完 全 に 秘 匿 に す る わ け で も な く、 か と い っ て 積 極 的 に公 開 して い くわ け で も な い 。 ・ シ ス テ ム を 開 発 す るた め の 予 算 は 少 な い 。 上 記 の よ う に 地 域 コ ミュ ニ テ ィ は 、従 来 の 利 用 と は 異 な る ユ ー ザ ー を 対 象 と して い る もの の 、 そ の た め に 最 適 化 さ れ た シ ス テ ム は ほ と ん ど存 在 して い な い 。 既 存 の シ ス テ ム を 流 用 し、地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に 辛 う じて 適 合 させ 利 用 して い る 例 が 多 く、 コ ミ ュ ニ テ ィ の た め に 独 自 に 開 発 を 行 っ て い る こ と は ま れ で あ る 。 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に必 要 な シ ス テ ム の 要 求 を定 義 し開 発 して い く プ ロ セ ス に 、 企 業 関 係 者 や 研 究 者 が 持 続 的 に 参 加 す る こ とは 少 な く、 一 時 的 な実 験 な い しは 調 査 と して しか 関 わ って い ない よ うに見受 け られ る。 筆 者 は 、NOTAと い う情 報 共 有 シ ス テ ム を 開 発 す る過 程 で 、2005年 地 域 コ ミュ ニ テ ィ にNOTAが よ り横 浜 市 都 筑 区 に お い て 持 ち 込 ま れ 、 有 志 に よ り開 発 コ ミュ ニ テ ィが 形 成 さ れ 、 一 般 市 民 の コ ミ ュ ニ テ ィ に普 及 して い く とい う過 程 を 経 験 した 。NOTAの 普 及 は 、 開 発 者(筆 者)だ けで は 成 立 せ ず 、 地 域 コ ミ ュニ テ ィの 中 で 利 用 さ れ る過 程 に お い て 、 地 域 内 に お い て 協 力 者 が 増 え 、 開 発 と普 及 が 同 時 に繰 り返 し進 行 した 。NOTAに は 、 ア プ リケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して 容 易 に シ ス テ ム を拡 張 で き る機 能 を 実 装 し た た め 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 中 で 、NOTAを 独 自に発 展 させ る者 が 現 れ た 。 この 過 程 は 、 共 著 『科 学 技 術 実 践 の フ ィ ー ル ド ワー ク』 の 「学 習 環 境 の デ ザ イ ンの た め の ネ ッ トワ ー ク指 向 ア プ ロ ー チ 」[上 野06b]に テ ム を普 及 させ る者(以 お い て 詳 し く述 べ て い る。 す な わ ち 、 シ ス 後 、 「普 及 者 」 と呼 ぶ)、 利 用 す る者 、 そ れ ら を 改 良 す る者 の 重 層 的 な ネ ッ ト ワ ー ク が 構 築 さ れ 、 開 発 者-普 及 者-利 用 者 が 一 体 とな っ た コ ミ ュ ニ テ ィ が 形 成 さ れ た 。 従 来 の オ ー プ ン ソ ー ス コ ミ ュニ テ ィ は 、 「ソ ー ス コ ー ドが 共 通 言 語 」 と呼 ば れ る よ う に専 門 的 な 開 発 者 に 閉 じた コ ミ ュ ニ テ ィ だ っ た が 、NOTAの コ ミ ュ ニ テ ィ は 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 動 と持 続 的 な 関 わ りを 持 ち 、 日常 的 な 活 動 の 一 部 と して 組 み 込 ま れ な が ら 開 発 が 継 続 さ れ て い る 点 が 特 徴 的 で あ る。 第1章 序論 3 上 記 の よ う に、コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 と持 続 的 な 関 わ りを 持 ち 、開 発 者 が 市 民 の 中 か ら現 れ 、利 用 者 と 一 体 と な っ て 設 計 し開 発 す る と い う視 点 は 、 従 来 のCSCL(Computer Supported Collaborative Learning、 Supported Collaborative Work、 コ ン ピ ュ ー タ に 支 援 さ れ た 協 同 学 習)、 CSCW(Computer コ ン ピ ュ ー タ に 支 援 さ れ た 協 同 作 業)研 (Participatory Design)の 究 に も な か っ た も の で あ る。 ま た 参 加 デ ザ イ ン ア プ ロ ー チ[BG96][KB98][KSB98]は 、ワー クプ レイ ス にお け るシ ス テ ム 、 人 工 物 の 設 計 へ の 「ユ ー ザ ー 」 の 参 加 を め ざ した も の で あ り、 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 企 画 や ユ ー ザ ー も含 め た デ ザ イ ン場 面 を組 織 化 す る とい っ た 実 践 を 行 っ て きた 。 し か し、 こ う し た 場 面 設 定 は 一 時 的 な も の で あ り、 長 期 的 に 関 係 を持 続 す る 設 計 者 と使 用 者 の ネ ッ トワ ー ク構 築 を め ざ す も の で は な い 。 さ ら に 、設 計 者 と利 用 者 は 明 確 に 区 分 さ れ て お り、 利 用 者 が 設 計 を サ ポ ー トす る こ と は な か っ た(第7章 関 連 研 究 で 詳 述)。 本 研 究 で は 、 以 上 の 議 論 を踏 ま え た 上 で 、地 域 に お け る リ ア ル な コ ミュ ニ テ ィ に 焦 点 を 当 て 、 私 が 開 発 し たNOTAを 利 用 して 、 市 民 が コ ミ ュ ニ テ ィ 活 動 の た め の ソ フ トウ ェ ア を 自 ら開 発 す る新 し い 開 発 ス タ イ ル を提 示 す る。 第1章 1.2 4 序論 研 究 の 目的 本 研 究 は 、 地 域 の コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 シ ス テ ム 「NOTA」 を 開 発 し、 そ の 有 効 性 に っ い て 述 べ る。 さ ら に 、 市 民 が ソ フ トウ ェ ア を 開 発 し 、 コ ミ ュ ニ テ ィで 運 用 す る 中 で 得 ら れ る フ ィ ー ドバ ッ ク を 元 に 継 続 的 に 改 良 して い く 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 を 提 案 す る 。 ま た 、2005年 NOTAの 開 発 と普 及 を進 め る コ ミ ュ ニ テ ィ で あ る 「NOTAネ か ら形 成 さ れ た ツ トワ ー ク*1」 の 事 例 を 通 じて 有 効 性 を 示 す こ とを 目 的 とす る。 本 研 究 の 目 的 は 以 下 の よ う に ま と め る こ とが で き る。 1.市 民 が 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 開 発 を 行 う 「 共 生 開発 ス タ イル」 の提案 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る共 生 開 発 ス タ イ ル は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 細 か な 要 求 を 満 た し た ソ フ トウ ェ ア を 開 発 で き る。NOTAの 事 例 に 見 ら れ る よ う な 新 しい 開 発 形 態 を 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と名 付 け、 提 案 す る 。 また 、 従 来 の ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル ・モ デ ル や ア ジ ャ イ ル ・モ デ ル な どの 開 発 手 法 との 違 い を明 らか に す る。 2.コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 シ ス テ ム 「NOTA」 の 開発 本 研 究 で は 、 コ ミュ ニ テ ィ 活 動 支 援 の た め に情 報 共 有 の 基 盤 と して 汎 用 的 に 用 い る こ とが で き る シ ス テ ム 「NOTA」 を 開 発 し、提 案 す る。 NOTAは ル タ イ ム に 情 報 を 書 き込 み(協 同 編 集 機 能)、(2>情 して 閲 覧 す る こ とが で き(情 報 共 有 機 能)、(3)直 、(1)複 報 を 蓄 積 して い つ で も ウ ェ ブ ペ ー ジ と 接 操 作 に よ っ て 手 書 き線 や 写 真 を 含 め た 自 由 な レ イ ア ウ トを作 成 可 能 な シ ス テ ム で あ る。NOTAの 3。NOTAを 数 の 人 が ブ ラ ウザ 上 で リア 使 い 方 と実 装 に つ い て 述 べ る。 拡 張 す る ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム の 実 現 地 域 コ ミュニ テ ィの ため の シ ス テ ム は、利 用者 の リテ ラ シー や活 動 の様 態 に あわ せ て シ ス テ ム を コ ミ ュニ テ ィ 内 部 で 改 変 で き る よ う に す る こ とが 重 要 で あ る と考 え 、NOTAに プ リケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と して の 機 能(NOTA て 、NOTAの API)を 利 用 方 法 を 大 き く変 え る よ う な 変 更 をNOTAに 、ア 実 装 した。 これ に よっ 加 え る こ とが 可 能 に な っ た が 、 そ の 具 体 的 な 仕 様 と、 実 現 可 能 な機 能 に つ い て 述 べ る。 4.NOTAの 利 用 事 例 の 評 価 と有 効 性 の 検 証 実 際 にNOTAを 使 っ て コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 に応 用 した 事 例 を 、(1)NOTAの して 活 用 した 事 例 と(2)NOTA自 ま た 、NOTAの *1ウ ェ ブ サ イ トは 使 い方 を工 夫 体 を 改 良 して 利 用 した 事 例 を そ れ ぞ れ 挙 げ 、 詳 述 す る。 有 効 性 を 検 証 し、 評 価 す る。 、http://nota.jp/network/ ' 第1章 1.3 5 序論 論 文 の構 成 本 論 文 は 以 下 の よ う に構 成 さ れ る 。 図1.1に 第2章 論 文 の 構 成 を示 す 。 従来 の開発 ス タイル 本 研 究 の 背 景 と して 従 来 の 開 発 ス タ イ ル に 関 す る研 究 に つ い て 述 べ 、 そ れ ら の 問 題 点 を 指 摘 す る。NOTAの 第3章 シ ス テ ム に 関 連 す る研 究 に つ い て は 、 第7章 で 述 べ る。 共生 開 発 ス タイ ルの提 案 コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 の た め の 新 しい 開 発 形 態 で あ る 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 を 提 案 す る。 従 来 の 開 発 手 法 と比 較 し、共 生 開 発 ス タ イ ル の メ リ ッ トを 明 らか に す る 。 本 研 究 を進 め る過 程 に お い て 、 横 浜 市 でNOTAを 第4章 NOTAの NOTAの 第5章 設 計 と開 発 使 い 方 、 シ ス テ ム構 成 、 実 装 、 新 規 性 に っ い て 詳 細 に 述 べ る 。 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して のNOTA NOTAに 「NOTA 第6章 実 装 し た 、 ア プ リケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して の 機 能 に つ い て 述 べ る 。 API」 NOTAの NOTAを と呼 ば れ る-・連 の イ ン タ フ ェ ー ス に つ い て も述 べ る。 利 用 事 例 と応 用 コ ミ ュ ニ テ ィで 利 用 した 事 例 を 紹 介 す る 。 ま た 、 共 生 開 発 ス タ イ ル に よ っ て 開 発 さ れ たNOTAの 第7章 利 用 して 共 生 開 発 ス タ イ ル が 広 が っ た プ ロ セ ス を説 明 す る。 プ ラグイ ンにつ いて述 べ る。 関連 研 究 NOTAに 関 連 す る先 行研 究 を紹 介 し、 本研 究 との 関連 や差 異 を述 べ、 本研 究 の 位 置づ けを 明 らか にす る。 第8章 共生 開 発 ス タ イルの 考察 と今 後 の 展望 共生 開発 ス タイ ルにつ い て、現 在分 か っ て い る課 題や 限 界、今 後 の展 望 につ いて述 べ、本研 究 の さ らな る発 展 につ い て論 述 す る。 第9章 結論 本 論 文 を総 括 す る。 第1章 序論 6 図1.1 論 文 の構 成 7 第2章 従 来 の 開発 ス タイ ル 本 章 で は 本 研 究 の 背 景 と して 従 来 の 開 発 ス タ イ ル に 関 す る研 究 に つ い て 述 べ 、 そ れ ら の 問 題 点 を 指 摘 す る 。NOTAの シ ス テ ム に 関 連 す る研 究 に つ い て は 、 第7章 で 述べ る 第2章 2.1 8 従来 の 開発 ス タ イル は じめ に 第1章 で も触 れ た よ う に 、Webを 利 用 し た コ ミ ュニ テ ィ支 援 シ ス テ ム は 、 地 域 コ ミュ ニ テ ィ な ど の 広 い 範 囲 の ユ ー ザ ー 層 に も急 速 に 普 及 しつ つ あ る0エ ン ドユ ー ザ ー の 細 か い 要 求 に 対 応 す る た め に 、 ソ フ トウ ェ ア の 開 発 手 法 に も従 来 とは 異 な る視 点 が 必 要 に な っ て きて い る。 こ こで は 、 そ う した 流 れ の 中 で 生 ま れ て き た 新 しい 開 発 手 法 の う ち 、 特 に 本 研 究 と関 わ りの 深 い も の に っ い て 述 べ る。 2.2 ア ジ ャイ ル開 発 手 法 ソ フ トウ ェ ア の 開 発 手 法 と し て 広 く知 ら れ て い る の は 、 ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 と呼 ば れ る 開 発 手 法 で あ る。 プ ロ ジ ェ ク ト全 体 を 「要 求 」 「仕 様 」 「分 析 」 「設 計 」 「プ ロ グ ラ ミ ン グ 」 「検 査 」 「運 用 」 とい っ た 工 程 に分 割 し、 各 工 程 で の 成 果 物 を 明 確 に 定 義 し 、 そ の 成 果 物 に 基 づ い て 後 工 程 の 作 業 を 順 次 行 っ て い く(図2.1)。 後 工 程 に移 行 した 際 に 予 測 し な い 事 態 が 明 ら か に な り前 工 程 に 戻 る こ と も あ る が 、 そ う い っ た 襯 酷 を 引 き 起 こ さ な い た め に 、 仕 様 書 や ドキ ュ メ ン トを 多 く作 成 し、 そ れ ら を 重 視 す る([Rov87])。 ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 は 、 計 画 的 に ソ フ トウ ェ ア 開 発 を進 め る に は 向 い て い る と され る が 、-一方 で 、 開 発 中 に 顧 客 との 交 渉 な ど に よ っ て 頻 繁 に 要 求 が 変 わ る プ ロ ジ ェ ク トに は 、 不 向 き で あ る と 3vεT… 開 臓εQり購 整輪E"マ$ 、 、 30「 τwA"ε 靴曜o購Rε 麟彰継▼8 、 、 回 ㍉ 一1 、 PRO゚RAM pE81゚N 、 、 回、 、 1'ES ENG 、 、 OPE円A¥韮0嚇S 図2-1Waterfall Model 第2章 9 従来 の 開発 ス タイル 指 摘 さ れ て い る 。 ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 に 対 して 、 近 年Beck[Bea]ら が ア ジ ャ イ ル 開 発 手 法 で あ る*1。 ア ジ ャ イ ル(適 応 型)開 を 中 心 に提 唱 さ れ て い る の 発 手 法 で は 、 最 小 の 単 位 に ソ フ トウ ェ ァ を分 割 し、 短 い 期 間 を 単 位 と して そ れ ら を 反 復 的 に 開 発 し、 プ ロ ジ ェ ク トを 進 め る。 各 反 復(イ レ ー シ ョ ン と呼 ば れ る)は 、1つ テ の 小 規 模 な プ ロ ジ ェ ク トに 似 た よ う な よ う な 形 態 を と る。 プ ロ ジ ェ ク トの 全 期 間 を 通 して 「動 い て い る ソ フ トウ ェ ア 」 を作 る こ と を 重 視 す る。 ドキ ュ メ ン トや 文 書 は ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 に 比 べ て 少 な くな る。 ア ジ ャ イ ル 開 発 手 法 は 、 特 に エ ン ドユ ー ザ ー を 対 象 と した ウ ェ ブ シ ス テ ム の 開 発 に 適 して い る。 こ の よ う な シ ス テ ム に お い て は 、 顧 客(エ ン ドユ ー ザ ー)が 求 め る 要 求 は あ らか じめ 明 確 で は な い 。 は じ め に 最 小 限 の 機 能 を 実 装 して 試 験 的 に公 開 し、 ユ ー ザ ー の 反 応 を 見 た 上 で 仕 様 を 変 化 さ せ な が ら シ ス テ ム を 開 発 して い く手 法 は、 迅 速 に ユ ー ザ ー の 要 求 に 応 え る こ とが で き る 。 ま た 、 開 発 組 織 の 形 態 も ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 とア ジ ャ イ ル 型 で は 異 な る。 前 者 が 多 数 の 開 発 者 が い る秩 序 を 重 視 す る組 織 文 化 に 適 して い る の に 対 し て 、 後 者 は 、 少 な い 開 発 者 が 混 沌 と した 状 況 に 意 欲 を 持 っ て 取 り組 む 組 織 文 化 に適 して い る と さ れ る[BT04]。 オ ー プ ン ソー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ は 、 後 者 の 組 織 文 化 を持 っ て い る こ とが 多 く、 ア ジ ャ イ ル 型 が 適 して い る。 2.3 オ 」 プ ン ソ-ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ[Sta02]は 、 ソ フ トウ ェ ア の ソー ス コー ドを イ ン タ ー ネ ッ トに 公 開 し、 世 界 中 か ら有 志 の プ ロ グ ラ マ ー が 集 ま っ て 仮 想 的 な コ ミ ュ ニ テ ィ を 形 成 し、少 しず っ 開 発 に 貢 献 す る こ とに よ っ て ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る形 態 で あ る 。 こ の よ う な コ ミ ュ ニ テ ィ で 開 発 す る と、 ソー ス コ ー ドが 公 開 さ れ て い る こ とに よ っ て 学 習 が 可 能 に な っ た り、 バ グ の 原 因 を 自分 で 確 か め て 修 正 す る こ とが で き た りす る な どの メ リ ッ トが あ る。 「ソ ー ス コ ー ドが 共 通 言 語 」 とい わ れ る よ う に 、 ソー ス コ ー ドを 理 解 で き る開 発 者 だ け が 参 加 す る コ ミ ュ ニ テ ィで あ る。 2.4 従 来 の開 発 ス タ イル の 問題 点 ウ ォ ー タ ー フ ォ ー ル 型 と ア ジ ャ イ ル 型 は 、 どち ら も企 業 の 工 業 的 な ソ フ トウ ェ ア 開 発 の た め の 手 法 で あ る 。 ア ジ ャ イ ル 型 に よ っ て 、 ユ ー ザ ー の 要 求 に 柔 軟 に 対 応 し な が ら ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る こ とが 可 能 に な っ た が 、Webサ ー ビ ス や 製 品 と して 開 発 さ れ た ソ フ トウ ェ ア で は 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィで 必 要 と さ れ る細 か な 要 求 を 満 た せ な い とい う問 題 を 抱 え て い る 。 中 に は ソ フ トウ ェ ア を ユ ー ザ ー が 細 か く カ ス タ マ イ ズ で き る よ う に して い る もの も あ るが 、1つ の製 品 として開 発 す る 以上 、 限界 が あ る。 一 方 、 オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ で は 、 開 発 者 が 自 ら必 要 とす る ソ フ トウ ェ ア が 多 く作 られ る と い う特 徴 が あ る 。 オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ で は 、 既 存 の ソ フ トウ ェ ア で は 実 現 で き な い 細 か な 要 求 が あ っ た 場 合 に 、 自 ら開 発 す る こ とで 対 応 し て い る。 しか し、 前 述 した よ う に 、 オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ は 、 ソ ー ス コ ー ドを理 解 で き な い 人 が 参 加 す る こ とは で きず 、 コ ミ ュ ニ *1類 似 の 開発 手法 として 、Scrum(1986)や エ ク ス ト リ ー ム ・プ ロ グ ラ ミ ン グ(XP)【Bec99エ(1996)な どが あ る 第2章 従来 の開発 ス タイ ル 10 テ ィ に お い て 開 発 者 で は な い 市 民 と開 発 者 が 協 働 し、 市 民 か ら寄 せ ら れ る要 求 を も とに 開 発 を す る といった こ とはなか った。 2.5 共 生 プ ログ ラ ミン グ これ に 対 して 、 近 年 、NPOや 市 民 に よ る社 会 的 な ソ フ トウ ェ ア 開 発 も行 わ れ る よ う に な っ て き た 。 石 田 ら は 、 筆 者 ら も参 加 した パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン[高 崎06]に お い て 、 開 発 者 と利 用 者 が 入 り交 じ っ た コ ミ ュ ニ テ ィ を 形 成 し、 そ の コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 参 加 者 自 身 の た め の ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る手 法 と して 「共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ 」 を提 唱 した 。 石 田 は 、 共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ と工 業 的 な ソ フ トウ ェ ア 開 発 の 違 い を 以 下 の よ う に 指 摘 して い る 。 NOTAの コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る 開 発 も こ の 「共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ 」 が 行 わ れ て い る とい っ て よ い だ ろ う。 しか し、 共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ の 概 念 は ま だ 明 確 で は な く、 そ の 定 義 も曖 昧 で あ る。 本 論 文 で は 、NOTAの 事 例 に お け る 開 発 ス タ イ ル を 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と名 付 け 、 共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ を 含 む 概 念 と して 定 義 して い る。 第3章 に お い て 、NOTAの 開 発 形 態 を事 例 と し て 共 生 開 発 ス タ イ ル に つ い て 詳 し く述 べ る 。 2.6 ま とめ 本 章 で は 、 本 研 究 に 関 連 す る研 究 を ソ フ トウ ェ ア の 開 発 形 態 の 側 面 に 着 目 し て 紹 介 した 。 従 来 のWebサ ー ビ ス や 製 品 と して 開 発 さ れ た ソ フ トウ ェ ア で は 、 地 域 コ ミ ュニ テ ィで 必 要 と さ れ る細 か な 要 求 を 満 た せ な い とい う問 題 を 指 摘 した 。 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 市 民 が 開 発 に 参 加 す る こ とで 、 そ れ らの 問 題 を解 決 して い く必 要 性 が あ る と考 え る 。 11 第3章 共 生 開発 ス タ イル の提 案 本 章 で は 、 市 民 やNPOに よ る 社 会 的 な ソ フ トウ ェ ア の 開 発 ア プ ロ ー チ で あ る 「 共生 開 発 ス タ イ ル 」 を 提 案 す る 。 本 研 究 を 進 め る 過 程 に お い て 、 横 浜 市 でNOTAを て共 生 開発 ス タイル が広 が った プロセ ス を説 明 す る。 利用 し 第3章 3.1 共生 開 発 ス タイ ルの提 案 12 は じめ に 本 章 で は 、市 民 やNPOに 発 したNOTAは よ る社 会 的 な ソ フ トウ ェ ア の 開 発 ア プ ロ ー チ に つ い て 述 べ る 。 私 が 開 、 地 域 の コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 と持 続 的 な 関 わ りを 持 ち な が ら、 開 発 者 以 外 の 人 も参 加 す る 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 、 開 発 と普 及 が 進 め ら れ た 。 本 研 究 で は、 こ の よ うな 開 発 者 一普 及 者-利 用 者 が 一 体 とな っ た 共 生 的 な コ ミ ュ ニ テ ィ に よ る 開 発 を 、 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と呼 び 、 そ の 概 念 を 詳 し く述 べ る 。 また 、本 研 究 に お い て 、2005年10月 か ら形 成 さ れ たNOTAの ネ ッ トワ ー ク 」 に つ い て 述 べ る 。NOTAネ 開 発 コ ミ ュニ テ ィ で あ る 「NOTA ッ トワ ー ク は 、 NOTAの 開 発 を行 う と同時 に、 メ ン バ ー ら が 横 浜 市 の 市 民 活 動 に お い て 積 極 的 に 用 い た た め に 、 現 在 約2000∼3000人 のユ ーザ ーが利 用 して い る。 本 研 究 の 共 生 開 発 ス タ イ ル の 提 案 は 、 筆 者 が 実 際 に 関 わ っ た 横 浜 市 に お け るNOTA ネ ッ トワー ク の 活 動 か ら得 られ た 知 見 を 元 に して い る 。 3.2 3.2.1 共 生 開 発 ス タ イル の 提案 共生 開発 ス タイ ル の定義 本 研 究 は、 市 民 が ソ フ トウ ェ ア を 開 発 し、 コ ミ ュニ テ ィ で 運 用 す る 中 で 得 ら れ る フ ィ ー ドバ ッ ク を 元 に 継 続 的 に 改 良 して い く開 発 形 態 を 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と定 義 す る 。 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て は 、 シ ス テ ム の 選 択 と開 発 の プ ロ セ ス は 、 従 来 の ソ フ トウ ェ ア 開 発 とは 異 な る もの に な る 。 コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 シ ス テ ム を 研 究 す る に あ た り、 シ ス テ ム だ け で な く、 シ ス テ ム の 背 後 に あ る コ ミ ュ ニ テ ィ 活 動 や 開 発 手 法 も研 究 の 対 象 と して い る。 な ぜ な ら、 シ ス テ ム は コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る 人 的 な ネ ッ ト ワ ー ク や 社 会 的 な コ ン テ キ ス トの 中 に 位 置 づ け られ 、 そ れ らの 理 解 な し に は 、 有 効 な シ ス テ ム は 開 発 で き な い と考 え る か らで あ る 。 3.2.2 共生 開発 ス タイ ル の特徴 以 下 に 、石 田 が 指 摘 し た 共 生 開 発 ス タ イ ル の 各 項 目 に つ い て 詳 し く述 べ る。 参 考 の た め 、 工 業 的 な 開 発 と共 生 開 発 ス タ イ ル 比 較 を表3.1に 示す。 第3章 13 共生 開発 ス タイ ルの提 案 明確 な 発注 者が い な い 工 業 的 な ソ フ トウ ェ ア 開 発 に お い て は 、 発 注 者 は 対 価 を 払 っ て ソ フ トウ ェ ア の 開 発 を 依 頼 す る が 、 共 生 開 発 ス タ イ ル に お い て は 、 開 発 者 と利 用 者 が1つ の コ ミ ュ ニ テ ィ を 形 成 して お り、 開 発 の 仕 様 も開 発 者 だ け が 決 め る わ け で は な い 。 プ ロ セ ス と して は 、複 数 の 組 み 合 わ せ が あ る が 、 ア ジ ャ イ ル 開 発 の よ う に 小 さ な プ ロ ジ ェ ク ト を反 復 的 に 繰 り返 し、 ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る と い う特 徴 が 見 られ る。 そ の プ ロ ジ ェ ク トの 中 で は、 要 求 定 義 や 開 発 、 バ グ修 正 な ど作 業 に 明 確 な担 当 者 は 存 在 しな い 。NOTAネ ッ トワ ー ク の 場 合 は 、 運 営 方 針 と して 「この 指 止 ま れ 方 式 」 で 進 め る こ と を 決 め て い る。 こ の 指 止 ま れ 方 式 とは 「何 か を や りた い 人 が メ ー リ ン グ リス トや 会 合 で 提 案 し、 賛 同 者 が 集 ま れ ば そ の 人 を 中 心 に 行 動 す る とい うや り方 の こ と」 で あ る(付 録BNOTAネ ッ トワ ー ク 運 営 方 針 を 参 照)。 明確 な期 限が な い 開 発 に は 、 明 確 な 期 限 が 設 け られ て い な い 。 た だ し、 ワ ー ク シ ョ ッ プ や セ ミナ ー な ど対 外 的 な イ ベ ン トが 行 わ れ る と、期 限 を設 定 す る こ と も あ る。 プ ロ ジ ェ ク ト全 体 で 、完 成 の 基 準 が 曖 昧 で あ る た め 、期 限 が 決 め られ な い と も い え るだ ろ う。 発 注 者 との 金 銭 的 な 授 受 が な い こ とや 、 ビ ジ ネ ス 的 な 競 合 との 競 争 が な い こ とが 原 因 と して 考 え られ る。 た だ し、 完 成 の 基 準 が 明 確 で な い と は い え 、 完 成 度 が 高 くな け れ ば 、 実 際 に は 使 用 され な い 。 そ の た め 、 開 発 に 関 わ る 者 に は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 内 で の 期 待 が 寄 せ ら れ る た め 、 完 成 度 を あ げ る た め の 圧 力 は 存 在 す る と い え る だ ろ う。 共 生 開 発 ス タ イ ル に お い て は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 動 が 本 流 と して あ り、 ソ フ トウ ェ ア の 開 発 は 、 そ れ に 準 ず る もの と して 位 置 づ け られ る 。 効 率 を あ ま り考 え な い 第2章 で 挙 げ た よ う な 工 業 的 な 開 発 手 法 は、 い ず れ も、 期 限 内 に で き る だ け 効 率 的 に 開 発 で き る よ う リス ク を 軽 減 しな が ら開 発 す る た め に 考 案 さ れ た 。 し か し、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る共 生 開 発 ス タ イ ル で は 、 効 率 は 重 要 で は な い 。 多 少 効 率 が 悪 くて も メ ンバ ー の 参 加 意 欲 が 重 視 さ れ る。 参 加 意 欲 は 、 プ ロ ジ ェ ク トに 対 す る 自 身 の 仕 事 の 貢 献 度 合 い や 、 プ ロ ジ ェ ク トの構 成 員 の 魅 力 、 プ ロ ジ ェ ク トを 通 じ て 得 ら れ る学 習 度 合 い な ど に よ っ て 高 め られ る。 ソ フ ト開 発 が コ ミ ュニ テ ィ と-体 化 して いる 繰 り返 し述 べ た よ う に 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ と の 持 続 的 な 関 わ りを 持 ち な が ら 開 発 が 行 わ れ る こ とが 大 き な特 徴 で あ る 。 開 発 は、 コ ミ ュ ニ テ ィ 活 動 の 中 に 組 み 込 ま れ て お り、 活 動 と開 発 は相 補 的 な 関 係 に な る。 コ ミ ュ ニ テ ィ の メ ンバ ー は あ る程 度 固 定 さ れ て い る が 、 す べ て の メ ン バ ー が 定 常 的 に 作 業 を す る わ け で は な い 。 他 人 に依 頼 され た り、 自分 か ら名 乗 り出 た り して 、 興 味 の あ る プ ロ ジ ェ ク トに 参 加 す る。 第3章 14 共 生開 発 スタ イルの提 案 表3.1 利 用 目的 コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 支 援 シ ス テ ム の 分 類 ビ ジネ スの遂 行 支援 仮 想 的 な コ ミュニ テ 地域 活 動 支援 ィ に お け る情 報 交 換 対象 企 業 ユー ザ ー エ ン ドユ ー ザ ー 地域 コ ミュニ テ ィ 開 発 手法 ウ ォー ター フ ォー ル ア ジ ャイ ル型 な ど 共 生開 発 ス タイ ル な ど 型 な ど 開 発 主体 企業 企業 地域 コ ミュニ テ ィ 開 発 者 と利用 者 の 区分 明確 明確 曖昧 評価 個 々人 に対 す るア ン 同左 コ ミュニ テ ィに お い ユ ーザ ー特性 3.2.3 ケ ー ト等 に よ る 認 知 て 事例 や 組織 を 含 め 心 理学 的 評価 て 総 合 的 に評 価 リテ ラ シー が あ る こ 先 進 的 な ユ ーザ ーか 地 域 活 動 をす る人 が とが 前 提 ら使 い 始 め る 利 用 し、 普 及 す る 共生 開発 ス タイル の メ リッ ト 共 生 開 発 ス タ イ ル を 行 う メ リ ッ トは 以 下 の 通 りで あ る。 こ こ で は 、 従 来 の 開 発 ス タ イ ル と比 較 して 優 位 点 を 述 べ る 。 共生 開 発 ス タイル の メ リッ ト ● 効 率 を あ ま り考 え ず に シ ス テ ム を継 続 して 開 発 で き る。 ● 利 用 者 の フ ィー ドバ ッ クが た だ ち に 得 ら れ る 。 ● 開 発 者 と コ ミ ュ ニ テ ィが 一 体 に な っ て い るた め 必 要 な 機 能 だ け を作 れ ば よ い 。 ・ 高 い モ チ ベ ー シ ョ ン を保 っ て 楽 し く開 発 で き る。 効 率 を あ ま り考 え ず に シ ス テ ム を 継 続 して 開 発 で き る す で に 指 摘 した よ う に 、 工業 的 な 開 発 手法 は 、 ビ ジ ネ ス 的 な 要 請 か らで き る だ け 速 く少 な い 経 費 で 効 率 的 に 開 発 す る必 要 が あ るが 、 共 生 開 発 ス タ イ ル に お い て は そ の 必 要 が な い 。 そ の た め 、 効 率 を あ ま り考 え ず に 開 発 す る こ とが で き、 プ ロ ジ ェ ク トは 経 済 的 な 理 由 で 終 了 す る こ とが な い。 利 用 者 の フ ィ ー ドバ ッ ク が た だ ち に 得 ら れ る ソ フ トウ ェ ァ 開 発 と コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 動 が 一 体 に な っ て い る た め 、 開 発 した ソ フ トウ ェ ア は す ぐ に コ ミ ュ ニ テ ィ 内 で 試 験 的 に 利 用 さ れ 、 フ ィ ー ドバ ッ ク を 得 る こ とが で き る 。 オ ー プ ン ソ ー ス コ ミ ュニ テ ィ に お い て は 、 一 部 の 先 進 的 な ユ ー ザ ー か らの フ ィー ドバ ッ ク を 得 る こ と は で き る が 、 一 般 の ユ ー ザ ー か ら の フ ィ ー ドバ ッ ク を 得 る こ と は 難 し い 。共 生開 発 ス タイ ルで は 、 ソ フ トウェ 第3章 15 共生 開 発 ス タイ ルの提 案 ア 開 発 以 外 の コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 に 参 加 し て い る ユ ー ザ ー も ソ フ ト ウ ェ ア を 利 用 す る た め 、 フ ィ ー ドバ ッ ク を 得 る こ とが で き る 。 開発 者 と コ ミュニ テ ィが 一体 にな って い るた め必 要 な機 能 だ けを作 れ ば よ い 工 業 的 な 開 発 に お い て は 、 顧 客 の た め に 開 発 す る こ とが 当 た り前 だ っ た 。 しか し、共 生 開 発 ス タ イ ル で は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 内 で 要 求 が あ る もの だ け を 開 発 す る た め 、 自 分 も し くは 自 分 に近 い ユ ー ザ ー の た め に 開 発 す る こ と に な る。 高 い モ チ ベ-シ ョ ン を 保 っ て 楽 し く開 発 で き る 共 生 開発 ス タイ ル に お け る開 発者 の モ チペ ー シ ョン は高 い 。 コ ミュニ テ ィ内で ユ ー ザ ー の要 求 が あ る もの だ け を 開 発 す るた め 、 ユ ー ザ ー の 顔 が 見 え る こ とや 、 そ も そ も興 味 の あ る プ ロ ジ ェ ク ト に しか 参 加 し な い こ とが 、 そ の 要 因 で あ る 。 3.3 NOTAネ 3.3.1 NOTAネ ッ ト ワ-ク ッ ト ワ-ク 筆 者 は 、NOTAと の形 成 い う情 報 共 有 シ ス テ ム を 開 発 す る過 程 で 、2005年 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ にNOTAが よ り横 浜 市 都 筑 区 に お い て 持 ち 込 まれ 、 有 志 に よ り開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ が 形 成 され 、 共 生 開 発 ス タ イ ル が 広 が っ て い く過 程 を 経 験 した 。 NOTAが 横 浜 市 の コ ミ ュ ニ テ ィ に広 が っ た 過 程 は 以 下 の4つ つ ず つ 説 明 す る 。 よ り詳 細 な デ ー タ は 「付 録ANOTAネ の 段 階 に 分 け る こ とが で き る。1 ッ トワ ー ク の 活 動 履 歴 」 に 記 載 した 。 な お 、 本 節 に お け る引 用 文 は 、 共 著 『科 学 技 術 実 践 の フ ィ ー ル ド ワ ー ク』 の 「学 習 環 境 の デ ザ イ ン の た め の ネ ッ トワ ー ク指 向 ア プ ロ ー チ 」[上 野06b]か 開 発 者 が-人 NOTAは で 開 発 して い た 段 階(2003年 、 「Webの ら抜 粋 した も の で あ る。 ∼2004年12月) コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 容 易 に す る 」 と い う コ ンセ プ トの も と に 私 が 一 人 で 開 発 して い た 。 筆 者 の 一 人 がNOTAを ル ー プ の た め に 、NOTAの 初 め て 知 っ た と き 、 あ るITベ ン チ ャ ー が 、 こ の 開 発 者 と学 生 グ 普 及 、 展 開 、 ビ ジ ネ ス 化 を 担 当 して い た 。 こ のITベ ンチ ャー 第3章 16 共 生 開発 ス タ イル の提案 は 、 ま ず 、 あ る 商 用 サ イ トで100ア カ ウ ン トを フ リー で 配 布 した 。 し か し、 こ こ でNOTA は ほ とん ど使 わ れ る こ と は な か っ た 。 例 え ば 、 こ のITベ ン チ ャ ー のNOTAの 営 業担 当者 に よれ ば 、 この サ イ トの ほ と ん ど の ユ ー ザ ー は 、 一 度 だ け 少 し落 書 き や 書 き込 み を す る だ け で 、 そ れ 以 降 、NOTAに ア クセ ス す る こ とは な か っ た 。 こ う した こ とか ら 、 従 来 的 な ビ ジ ネ ス モ デ ル の 観 点 で 、NOTAは この企 業 内 で収 益 の 出 な いシ ス テム とみ な された 。 そ の中 で 、 担 当 者 は 苦 闘 して い た 。 横 浜 市 に お い て 一 部 の コ ミ ュ ニ テ ィ に 利 用 さ れ 始 め た 段 階(2004年12月 NOTAは ∼2005年 冬) 、 横 浜 市 に お い て 「市 民 グ ル ー プ の 間 で 、 さ ま ざ ま な コ ミ ュ ニ テ ィ が コ ラ ボ レ ー シ ョ ン した り、 お 互 い の 存 在 や 活 動 を 可 視 化 す るた め の ツ ー ル の 要 求 」 が あ り、 そ の た め の ツ ー ル と し て利用 され始 め た。 そ の よ う な と き、2004年12月 会 でNOTAの 、 た また ま この 論 文 の 執 筆 者 の 一 人 が 、京 都 で の あ る研 究 存 在 を知 り、 この 京 都 の 学 生 グ ル ー プ の 一 人 か らア カ ウ ン トを提 供 して も ら い 、 地 域 の 市 民 グ ル ー プ に 紹 介 した 。 ま ず 、 筆 者 は 、 地 域 のWeb技 域 に 普 及 す る の に 熱 心 だ っ た 市 民 にNOTAを を 行 っ た 。 こ の 市 民 は 、NOTAに 紹 介 し、 ま た 、 ア カ ウ ン トの 提 供 の ア レ ン ジ つ い て の 情 報 を た だ ち に地 域 の メ ー リ ン グ ・リ ス トで 流 し、 これ を 見 た 他 の 何 人 か の 市 民 もNOTAの て1ヶ 月 以 内 に 少 な く と も3つ 術 に 詳 し く、 技 術 を 地 のNOTAサ ア カ ウ ン トを得 た 。 筆 者 がNOTAを イ トが 作 られ 、 そ こへ1000か 紹介 し ら2000の アク セ ス が な され た 。 メ ー リ ン グ ・リス トや 直 接 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 通 して 、た ち ま ち 、NOTAは トワ ー ク の 中 で 有 名 に な り、 さ ま ざ ま なNOTAサ 地域 ネ ツ イ トが 作 られ る よ うに な っ た 。 横 浜 の 地 域 の 市 民 グ ル ー プ は 、 い ろ い ろ な テ ー マ で の コ ミ ュ ニ テ ィ を形 成 して お り、大 学 と も い ろ い ろ な 活 動 を 通 し て 、 も と も とつ な が りが あ る 程 度 で きて い た 。 この よ う な状 況 の 中 で 、 市 民 グ ル ー プ の 間 で は 、 さ ま ざ ま な コ ミ ュ ニ テ ィ が コ ラ ボ レ ー シ ョ ン した り、 お 互 い の 存 在 や 活 動 を可 視 化 す る た め の ツ ー ル の 要 求 が 高 か っ た 。 こ う い う こ とか ら、 こ こ2、3年 ル ー プ は 、Blog、 Xoops、 Wikiな ど 自 らサ ー バ ー に イ ン ス トー ル して 、 試 験 的 に 運 用 、 あ る い は 、 実 際 の 運 用 を 行 っ て きた 。 こ うい う と こ ろ にNOTAは に 、NOTAは 、 市民 グ 紹 介 さ れ た の で あ り、 ま さ 、 市 民 グ ル ー プ に とっ て さ ま ざ ま な こ と を 可 能 に し、 約 束 す る道 具 だ っ た の で あ る。 NOTAの 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ 「NOTAネ 階(2005年 NOTAの 冬 ∼2006年 ッ トワ ー ク 」 が 形 成 さ れ 、 共 生 開 発 ス タ イ ル が 始 ま っ た 段 春) 利用 方 法 や改 良 方法 に興 味 を持 つ有 志 が集 ま って地 域 コ ミュニ テ ィの 活動 と リンク し た 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ を形 成 し、 共 生 開 発 ス タ イ ル が 始 ま っ た 。 実 際 に こ れ まで 見 て き た よ う な 形 でNOTAが さ まざ ま に用 い られ る中 で 明確 に オ ー プ ン ソ ー ス 的 な コ ミ ュ ニ テ ィ を 形 成 して い こ う と い う 方 向 が 出 て き た 。2005年 の初 夏 に、 第3章 17 共生 開発 ス タイ ルの提 案 NOTA開 発 者 の 永 田 お よ び 関 係 して い たITベ NOTAの 技 術 的 な 情 報 を 提 供 し、 ま た 、 NOTAの ンチ ャー が 、上 野 に コ ン タ ク トを と り、 使 用 例 を紹 介 す るNOTAポ ー タ ルサ イ トを構 築 す る こ とを 提 案 した 。 こ う した こ と を き っ か け に、地 域 市 民 グ ル ー プ、永 田 、ITベ ン チ ャー 、学 生 、院 生 、 上 野 な どが 参 加 して 、数 回 の 会 議 が 行 わ れ 、 「NOTAネ と呼 ば れ る コ ミ ュ ニ テ ィが 形 成 さ れ た 。 こ の 会 議 の 中 で 、NOTAの ッ トワ ー ク 」 プ ロ グ ラ ム を 「NOTA ネ ッ トワ ー ク」 の 参 加 者 に フ リー で 配 布 す る こ と、 ポ ー タ ル サ イ トは 、 こ の 会 議 の メ ンバ ー に よ っ て 運 営 し て い く こ とが 決 定 さ れ た 。 こ の 会 議 、 お よ び 、 メ ー リ ン グ リ ス トの 中 で 、 NOTA使 NOTAを (2006年 NOTAは 用 上 の 規 約 な ど も議 論 され た 。 拡 張 す るプ ラグ イ ンが コ ミ ュ ニ テ ィ 内 で 開発 さ れ 多 くの コ ミ ュニ テ ィに 普 及 した段 階 春 ∼2007年) 、 汎 用 性 の 高 い シ ス テ ム だ っ た た め 、 NOTAネ さ ま ざ ま な 形 で 工 夫 し て 用 い ら れ て い た が 、NOTA自 ッ トワ ー ク 内 で 無 料 で 配 布 して 以 後 、 体 を 拡 張 で き る よ う に す る た め 、2005年 11月 に プ ラ グ イ ン ・プ ロ ジ ェ ク ト ・ミー テ ィ ン グ を 開 き、NOTAを か が 話 し合 わ れ た 。 私 は 、2006年 がNOTAを どの よ う に拡 張 し て い き た い 夏 よ り共 生 開 発 ス タ イ ル に よ る開 発 を促 進 す る た め に 、 利 用 者 拡 張 で き る プ ラ グ イ ン機 能 を 追 加 し た 。 こ の 結 果 、 NOTAを 応用 した地 図 シ ステ ム や 、 ビデ オ会 議 シ ス テ ム 、 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン シ ス テ ム な どが 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ 内 で 開 発 さ れ た(詳 NOTAの 細 は第6章 を 参 照)。2006年9月 に は 横 浜 市rf∫ 民 活 動 支援 セ ン タ ー に お け るIT講 講 座 が 行 わ れ た(図3.1), 図3.1横 浜 市 市 民 活 動 支 援 セ ン タ ー に お け るNOTAの 講 座 の様 子 習 会で 第3章 共 生 開発 ス タイル の提 案 3.3-2 NOTAネ 18 ッ トワ ー ク の 実 践 上 述 した よ うに 、NOTAの 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ 「NOTAネ ッ トワ ー ク 」 に は 、 さ ま ざ ま な 立 場 の 人 が 参 加 し て い る。 も と も と、 市 民 の コ ミュ ニ テ ィか ら派 生 した コ ミ ュ ニ テ ィ で あ る た め 、 当 初 か ら 「プ ロ グ ラ マ ー で は な い 人 も参 加 で き る オ ー プ ン ソ ー ス 的 ネ ッ ト ワ ー ク 」 で あ る こ と を表 明 し て い た 。 現 在 の メ ンバ ー は 、 横 浜 の 市 民 、 大 学 の 研 究 者 、 学 生 、 小 学 校 教 諭 な ど約50人 れ て い る 。 これ は 、Linuxな で構成 さ どの い わ ば プ ロ集 団 に 閉 じた オ ー プ ン ソ ー ス で は な く、新 しい 形 態 の オ ー プ ン な 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ を 志 向 して い る 。 NOTAで は 、 開 発 が 容 易 なFlashア プ リケ ー シ ョ ン や ク リ ッ プ ア ー トをNOTA上 で 簡 単 に貼 り付 け て 動 作 さ せ る こ とが で き る た め 、 今 まで 開 発 に 参 加 した こ とが な い 人 た ち が 開 発 に加 わ る こ とが で き る 。NOTAがWebア プ リ ケ ー シ ョ ン の 基 盤 を 提 供 し、 ユ ー ザ ー が 求 め る ア プ リケ ー シ ョ ン を 普 及 させ る た め の 触 媒 と して 働 く。 そ の 結 果 、 た だ ち に コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 で 利 用 可 能 な ソ フ トウ ェ ア が 開 発 で き る 。 ま た 、NOTAネ ッ トワ ー ク お よ び 周 辺 の コ ミ ュ ニ テ ィ で は 、 市 民 活 動 の 支 援 の た め に ワ ー ク シ ョ ッ プ や 教 室 、 地 域 イ ベ ン トな どでNOTAの 2006年3月 利 用 につ いて 他 の 市 民 に伝 えて い る。 例 え ば、 に は 横 浜 市 の 「つ づ き人 フ ェ ス タ 」 でNOTAの め にNOTAネ 展 示 を し た(図32)。 この展 示 の た ッ トワ ー ク の メ ンバ ー が 協 力 した 。 ノ ー トパ ソ コ ン を 持 ち 込 ん で そ の 場 で ワ ー ク シ ョ ッ プ を し た り 、 大 型 タ ッ チ パ ネ ル デ ィ ス プ レ イ を 研 究 室 か ら運 ん でNOTAの 体験 ブー ス を 設 け た り した 。 会 場 に は 、 市 民 活 動 を して い る 市 民 や 、 お 年 寄 り、 子 供 が 立 ち 寄 っ た 。 この と き、 NOTAネ ッ トワ ー ク で は 、 ユ ー ザ ー 、 サ ポ ー タ ー 、 エ ン ジ ニ ア と書 か れ た3種 し、 配 布 した(図3.3)。 じで あ る(比 類 の バ ッ ジ を制 作 バ ッ ジ の 数 は 、 エ ン ジ ニ ア が 最 も少 な く、 サ ポ ー タ ー とユ ー ザ ー が ほ ぼ 同 率 は 、 ユ ー ザ ー:サ ポ ー タ ー:エ ン ジ ニ ア=5:4:1)。 実際 に は、 デザ イ ナ ー、 プロ グ ラ マ ー 、 サ ポ ー タ ー 、 サ ー バ ー 提 供 者 、 市 民 活 動 の リー ダ ー 、 利 用 者 、 研 究 者 な ど に 細 か く分 類 で き るが 、NOTAネ 3.4 ッ トワ ー ク の お お よ そ の 構 成 を 示 して い る と い え る 。 ま とめ 本 章 で は 、 市 民 やNPOに よ る社 会 的 な ソ フ トウ ェ ア の 開 発 ア プ ロ ー チ で あ る 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と、横 浜 市 に お け るNOTAの て 述 べ た 。NOTAは 開 発 コ ミ ュニ テ ィ 「NOTAネ ッ トワ ー ク 」 の 形 成 と実 践 に っ い 、 さ ま ざ ま な 用 途 に 利 用 で き る プ ラ ッ トフ ォ ー ム 志 向 の 設 計 を 持 っ て い た コ ミ ュ ニ テ ィ に 受 け 入 れ ら れ 、 ま た コ ミ ュニ テ ィの 活 動 に よ っ てNOTA自 が 加 え られ た 。 共 生 開 発 ス タ イ ル に 関 す る よ り詳 し い 考 察 は 第8章 体 もそれ に合 わせ て改 良 で 行 う。 第3章 19 共生 開 発 ス タ イルの提 案 図3.2 つ づ き人 交 流 フ ェ ス タの 活 動 の 様 子 第3章 共 生 開発 ス タイ ルの 提案 20 詮 N 讐 蕊鐸 夢 、ご 犠 ノ ∵ 、 蝋 \\ 図33 NOTAバ ッジ 21 第4章 NOTAの 設 計 と開 発 本 章 で は 本 研 究 に お い て 開 発 したNOTAの い 方 を 示 し、 シ ス テ ム の 新 規 性 を 以 下 の4つ シ ス テ ム に つ い て 述 べ る 。 NOTAの に分 類 し、 説 明 す る 。NOTAを 使 ユ ーザ ー が 拡 張 す る こ とが で き る ア プ リケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム の 機 能 に つ い て は、 特 に 重 要 な 部 分 な の で 、 第5章 で 詳 し く述 べ る。 ● リ ア ル タ イ ム編 集 の 実 装 ● ユ ー ザ ー ア カ ウ ン トと編 集 権 限 ●HTMLと の 互 換 性 とデ ー タ構 造 ● 手 書 き線 の 実 装 第4章 4ユ NOTAの 22 設 計 と開発 は じめ に 近 年 、 ブ ラ ウ ザ 上 で ウ ェ ブ ペ ー ジ を編 集 し た い と い う要 求 か ら 、 ブ ラ ウ ザ か らWebに 画像 を ア ッ プ ロ ー ド し て 画 像 を共 有 で き る掲 示 板 シ ス テ ム や 、 ブ ラ ウ ザ 上 で ペ ー ジ の 内 容 の 編 集 を 行 う こ と が で き る シ ス テ ム が 普 及 し た りす る な ど、 動 的 な ウ ェ ブ ペ ー ジ の 作 成 シ ス テ ム が 普 及 しっ っ あ る。 ブ ラ ウ ザ 上 で 動 的 に ウ ェ ブ ペ ー ジ を 作 成 す る こ と は 、 従 来 の よ う に ク ラ イ ア ン トで 作 成 し た ペ ー ジ を サ ー バ ー に ア ッ プ ロ ー ドす る手 法 と比 較 し て 、 以 下 の よ うな メ リ ッ トが あ る 。 ・ ウ ェ ブ ブ ラ ウ ザ が あ れ ば ど の 端 末 か ら で も 利 用 で き る。 ・ ク ラ イ ア ン トの ソ フ トウ ェ ア の 設 定 が 不 要 で あ る 。 ● 複 数 人 で ペ ー ジ を 協 調 的 に 編 集 で き る。 しか し、 今 日普 及 して い る こ れ らの シ ス テ ム で は 、編 集 の イ ン タ フ ェ ー ス と し てCGIとHTML フ ォ ー ム を 連 携 させ て 用 い る こ とが 多 く、 ク ラ イ ア ン ト側 で 用 い る一 般 の ホ ー ム ペ ー ジ 作 成 ソ フ トウ ェ ア と比 較 し て 、 イ ン タ フ ェ ー ス と機 能 に 多 くの 制 約 が あ る 。 この た め 、 直 接 操 作 を 用 い て WYSIWYGな 編 集 環 境 を 実 現 した り、 リア ル タ イ ム で ペ ー ジ の 更 新 を行 っ た りす る シ ス テ ム を 構 築 す る こ と は 難 しか っ た 。 こ れ に代 え て 、 ブ ラ ウ ザ 上 で 手 軽 に 編 集 で き る とい う メ リ ッ トを 活 か し な が ら、 上 記 の 欠 点 を 克 服 した ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る こ とが 求 め られ て い る。 本 論 文 で は 、Wikiと 同 様 の 手 軽 さで 、 リ ァ ル タ イ ム に 動 的 な ペ ー ジ の 更 新 を 行 い 、 か つ 自 由 な レ イ ア ウ トの ペ ー ジ を 直 接 操 作 に よ っ て 作 成 で き る ウ ェ ブ ペ ー ジ の 共 有 シ ス テ ム 「NOTA」 一 般 の ブ ラ ウザ 上 で 動 作 す る。HTMLの ジ を 、 ドラ ッ グ&ド サ ポ ー トす る 知 識 が な く と も 、 テ キ ス ト、 画 像 、 図 形 が 混 在 した ペ ー ロ ッ プ を 多 用 した 分 か りや す い 操 作 方 法 に よ り、 複 数 の メ ンバ ー で 協 調 的 に作 成 お よ び 管 理 す る こ とが で き る。NOTAに 4.2 を 提 案 す る 。 本 シ ス テ ム はFlashを お け るペ ー ジ の 編 集 の ワ ー ク フ ロ ー を 図4.1に 示 す。 従 来 の シス テム ロ ー カ ルHTMLペ ー ジ を 作 成 し、 サ ー バ ー に ア ッ プ ロ ー ドす る従 来 の 方 式 に は 、 二 っ の 欠 点 が あ る 。 ロ ー カ ル で 管 理 す る た め 、 ペ ー ジ を修 正 す る た び に ア ッ プ ロ ー ド作 業 が 必 要 で あ る こ と と、 ロ ー カ ル ペ ー ジ が 共 有 で き な い た め 、 複 数 人 で の 編 集 作 業 が 難 しい こ とで あ る。 こ の た め 、Web 上 で 手 軽 に ペ ー ジ を 更 新 し た り、 複 数 人 で 協 調 的 に ペ ー ジ を 作 っ て い く こ と は 困 難 だ っ た 。 こ れ ら の 問 題 を解 決 す る た め に 、 ブ ラ ウ ザ 上 でCGI、 ス テ ム が 考 案 さ れ た 。 そ の 代 表 例 と し てWikiが wikiは 、 ブ ラ ウ ザ 上 でHTMLペ Java等 を 利 用 し、 ペ ー ジ の 編 集 を可 能 に す る シ あ る。 ー ジ 全 体 の 編 集 が 行 え る 点 と、 HTMLタ グを使用 せ ず に簡 単 な 記 号 を 記 述 す る こ とで 、段 落 の 修 飾 や 、 動 的 な リ ン ク の 作 成 が 可 能 で あ る点 が 優 れ て い る 。 ペ ー ジ の 編 集 は 各 ペ ー ジ の 最 上 部 に あ る[編 集]と い う リ ン ク を 開 き 、HTMLのFORMタ グ を利 用 し た テ キ ス トボ ッ ク ス を 表 示 させ 、 そ の 中 で 本 文 を 編 集 し、[送 信]も し くは[保 存]ボ タ ン を 押 す こ とに よ っ て 行 う(図4.2)。Wikiに は 、 編 集 開 姶 と編 集 完 了 後 の 送 信 の 間 の 時 間 差 が あ るた め 、 同 第4章NOTAの 設 計 と開 発 23 NOTAの 制 作 工 程 従 来 の ウ ェ ブ サ イ ト制作 工 程 璽 醗織 .鰹灘 撫鍵, w 力 加 入成け追 ト作 付 の ス板貼ク キ示像 ン テ掲画 リ i 轍 膿 認ご鷹 ン J`」7瓢 鯉 公騨 ⊃ ⊃ 3STEPで 公 開 \ \___ 図4.l NOTAの 編 集 の ワ ー ク フm 時 に 複 数 人 が 編 集 作 業 を 行 っ た 場 合 に は 編 集 内 容 の 衝 突 が 起 こ る。 この 問 題 の 回 避 策 は な い 。 ま た 、Wikiは 本 文 の 編 集 は 簡 単 に 行 え る が 、 文 の 修 飾 を 変 更 した り、 画 像 を 貼 り付 け た りす る こ と は 難 しい 。 多 くのWikiプ ロ グ ラ ム で は 、定 め られ た タ グで 文 字 を 囲 ん だ り、 別 途 フ ァ イ ル を ア ツ プ ロ ー ド し、 フ ァ イ ル 名 を 指 定 す る こ とで こ れ ら を 実 現 して い る が 、 テ キ ス トベ ー ス で あ る た め 、 GUIに 親 し ん だ ユ ー ザ ー に は 受 け 入 れ ら れ ず 、 結 果 と してWikiは こ れ らの ユ ー ザ ー に は あ ま り 利 用 され て い な い と い え る。 4.3 NOTA 前 述 の よ う な 問 題 を 解 決 す る た め に 、NOTAと HTIII、 い う シ ス テ ム を 開 発 し た 。 NOTAは を 利 用 した ウ ェ ブ ペ ー ジ の 動 的 作 成 シ ス テ ム の 問 題 を 解 決 し、 Flashを イ ン タ フ ェ ー ス を持 つ 、∼℃bの 共 有 シ ス テ ム で あ る 。NOTAを 、従 来 の 用いた直感的 な 利 用 す る こ と に よ り、Wiki同 様 の 手軽 さ で 、 表 現 力 が 高 い ペ ー ジ の 作 成 ・共 有 を 手軽 に 行 え る 。 す な わ ち 、 マ ウ ス 操 作 に よ る WYSIWYGの ペ ー ジ の 編 集 機 能 を 持 ち 、 手 書 き線 や 、 図 形 の 貼 り込 み な ど が 簡 単 に 行 え る 。 ま た 、送 信 コ マ ン ドを 押 さ な くて も非 同 期 で サ ー バ ー と通 信 し、編 集 す る た び に 保 存 お よ び 更 新 を 行 う。 これ に よ っ て 、 複 数 の ク ラ イ ア ン トで 編 集 中 の 画 面 を 共 有 す る こ とが で き 、複 数 の メ ン バ ー で 協 調 的 に作 成 お よ び管 理 す る こ とが で き る(図4.3)。 Webに お け る動 的 な ペ ー ジ の 作 成 と共 有 を 可能 に す るた め の ソ フ トウ ェ ア と してFlashを た 。Flashが 用い 非 常 に 多 くの プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を サ ポ ー トし、 ウ ェ ブ ペ ー ジ の 不 可 欠 な 部 分 を 占 め て い る こ と に 着 日 し、FlashとCGIを 連 携 さ せ 、 動 的 な ウ ェ ブ ペ ー ジ の 作 成 を 行 う こ とを 試 み た 。 具体 的 に は以 下の 機能 を持 つ。 ● す べ て の 書 き 込 み が 、∼℃b上 でw'YSI≪'YGに 共 有 口∫能 で あ る 。 第4章 NOTAの 24 設 計 と開 発 ぢ」 ご 概フ7イルq=》鯛B纂転) 轟示(ψ ジャンフ⑨ .レ フッウマーク⑧ ツールΦ ウィンドウq哩) ヘルフq沙 、huo/ん 鵬s併 鼠布嵌-〆 ℃:edltD=脳4燃4馴)311C6%FE%MXA触5船 。 轟 晶&燕 癬_、__蹴_。 鞭2燃4紙)E*)5%DO.MCFlfBF¥3 一 、 騨. .。 。穣 麟 勲 醸 ミ 罰、 報ミ 難 艦 獺 鰍 辮 却 デ翼 繋勢 脳譲 モの豊緑 黛謙慰" タイトル 飛U入0テ vo「 馳b上碗 図共有手法とNOT邸E搬 の提案」 永 田周一(同 志 社大掌) 17主.「 酵.細 廿磁 作rr "ミミ 予定 、店 舗、 写真 な どを地 点情 報 と結 ひつ けて表 示す る イ ンター フ ■一 ス の 提案 です 。 この 他 ネ ッ ト版 「 紙 」 を展示 します 。 イ.[…O.-FF'$_, キー ワートh得1こ1つ記述してください) 1馳「ページの 凛緒 パス ワード を参照してくださしb 書き方がわ からない場含は GenenleE ev ㎞mdby 藤ミ 、Qltew-唆 、 、180Ma 隅 り阻 ・ 轟 避 簿了 図4.2.一 般 的 なWikiの 編 集画 面 ● 画 面 上 の どの 位 置 に 対 して も文 字 を 貼 り込 む こ とが で き る。 ● ド ラ ッ グ に よ り手 書 きで 線 を 引 く こ とが で き る 。 ● 基 礎 的 な 図 形 作 成 機 能 を備 え る。 ・JPEG, PNG, GIF, き る。Flashは BMPな ど の 画 像 を ア ッ プ ロ ー ド し、 ど の 位 置 に も 自 由 に貼 る こ とが で 、 外 部 の 画 像 の 読 み 込 み でJPGの プ ロ ー ド した 際 に 、ImageNlagickを ・Windows、 Mac、 み を サ ポ ー ト して い る の で 、 画 像 を ア ッ 用 い て 、 画 像 の 形 式 をJPGに Linux、 携 帯 端 末(一 部)な 変 換 して い る。 ど ほ ぼ す べ て の プ ラ ッ トフ ォー ム で そ の ま ま 動 作 す る0 ・ ペ ー ジ 間 に リ ン ク構 造 を 持 た せ 、 容 易 に ペ ー ジ 間 で リ ン ク を 作 成 で き る 。 リ ン ク を構 築 す る 際 に 、Wikiと 異 な り、 単 語 に よ る リ ン ク は 採 用 し な か っ た 。 NOTAで リン ク を張 るに は 、既 存 の ペ ー ジ の 一 覧 か らペ ー ジ を選 ぶ だ け で よ く、 自動 で リ ン ク を 貼 る機 能 が 必 要 で な い と考 え た か らで あ る。 ・ 作 成 者 の 情 報 を 記 録 し、 オ ブ ジ ェ ク トを 作 成 者 単 位 で 管 理 で き る。 第4章 NOTAの 25 設 計 と開発 イン ターネ ッ ト ク ラ イ ア ン ト② ク ラ イ ア ン ト① ク ラ イ ア ン ト③ 図4.3 NOTAの 協 調 的編 集 の概 念 図 ● 複 数 人 で 同 時 に 書 き込 み を行 っ た 場 合 、 他 人 の 編 集 が た だ ち に反 映 さ れ る 。 ●PDF並 4-4 の 印 刷 機 能 を持 っ 。 NOTAの NOTAの 使 い 方 編 集 画 面 を 図4-4に 示 す 。 画 面 上 部 の 「ツ ー ル バ ー 」、 画 面 右 のL覧 中 央 の 「ペ ー ジ 本 文 」 の 領 域 か ら構 成 さ れ る 。NOTAの 4.4.1 」、 そ して 画 面 使 い 方 を説 明 す る。 基本 ツー ル 以 下 に編 集 画 面 の 各 領 域 に つ い て 、 簡 単 に 述 べ る(詳 細 は 各 機 能 の 解 説 で 述 べ る)。 1.「 編 集 」 ツ ー ル 画 像 な ど の オ ブ ジ ェ ク トを選 択 し、 移 動 ・編 集 す る た め に使 用 す る。 編 集 画 面 に 切 り替 え た 直 後 は 、 こ の ツ ー ル を 選 択 した 状 態 に な る 。 2.「 ペ ン」 ツ-ル 手 書 き線 の 入 力 を 行 う た め に使 用 す る 。 この ツ ー ル が 選 択 さ れ て い る と、 ツ ー ル バ ー 下 部 に 「色 」 「太 さ」 が 表 示 され る。 第4章NOTAの 惑 鱒◎↑A一 糠 ファイル(E) 26 設 計 と開 発 鹸NOTA-M。ziFfe 繍集(旦) 表示(V) 履歴 ⑤ f'saf。Y ブッウマーク(旦) ツールm ヘルプ(豊 識 無 §燃 叙 姦釜 ∴ 譲 劃、 嘉 、蕊轟 心 叙 愚螺 ← 辮 織 saki.s通il管 理 人1さ んが 使 用 中 膨' 友 人に教える ヘルプ 懇 全画 面 淵English 一覧 _観 、 設定 貼る 、㌧ ミご 、へ 、 A 識 細、 茎 雛 曲 、⋮ 、 ︽ 識 溝 厄 εk 溝 蕪 騨磨 騨 蓄 い ジ 斡 、 . 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貼 り付 け る 方 法 を 述 べ る。 ロ ー カ ル の 画 像 を 選 択 し、 ア ッ プ ロ ー ドす る と、 た だ ち に ペ ー ジ 中 央 に 画 像 が 貼 り付 け ら れ る 。 画 像 の サ イ ズ や 位 置 は 自 由 に 決 め る こ とが で き る。 1.画 面 右 の 「貼 る」 タ ブ を選 択 して 、 「参 照 」 ボ タ ン を押 す(図4.5)。 2.「 フ ァ イ ル の 選 択 」 ダ イ ア ロ グ が 表 示 さ れ るの で 、 ペ ー ジ に 貼 り付 け た い 画 像 フ ァ イ ル を 選 択 す る。 3.「 参 照 」 ボ タ ン の 左 側 に 貼 り付 け た フ ァ イ ル の パ ス が 表 示 さ れ る の で 、 確 認 後 「貼 り付 け 」 ボ タ ンを押 す 。 NOTAに 貼 り付 け られ た 画 像 は 自 動 的 にJPEG形 式 で 圧 縮 さ れ 、 幅700ピ クセ ル 、50KB前 後 の サ イ ズ に な る。 しか しデ ィ ス プ レ イ 上 で は 元 画 像 と の 差 は ほ とん ど分 か ら な い 。 美 し く見 せ た い ときに は、 「 高 精 細 」 と い う チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を 有 効 に して か ら 「貼 り付 け 」 ボ タ ン を 押 す 。 高 精 細 で 貼 り付 け られ た 画 像 は 、 幅1000ピ ク セ ル 、200KB前 後 の サ イ ズ に 圧 縮 さ れ る。 デ ジ タ ル カ メ ラ で 撮 影 し た 風 景 写 真 な ど を貼 り付 け る と き に は 「高 精 細 」 を 有 効 に した 方 が よ い 。 対 応 画 像 フ ァ イ ル は 、JPEG、 シ ョ ンGIF、 透 過GIF、 PNG、 透 過PNG形 TIFF、 BMP、 PICT形 式 の フ ァ イ ル で あ る。 ア ニ メ ー 式 には対 応 してい な い。 貼 り付 け た 画 像 の 大 き さ を 変 更 す る に は 、 図 形 や 文 字 領 域 の 大 き さ変 更 と同 様 、 右 下 の 「サ イ ズ 調 節 っ ま み 」 を マ ウ ス で ドラ ッ グ し て 行 う。 元 画 像 の 縦 横 比 を 維 持 して の サ イ ズ 変 更 を 行 い た い と き に は 、Shiftキ ー を 押 しな が ら ド ラ ッ グ す るか 、 画 像 の 左 上 と右 下 の 対 角 線 上 に マ ウ ス を ド ラ ッ グ す る 。 縦 横 比 を 維 持 した 位 置 の と き に は マ ウ ス カ ー ソ ル が 吸 着 した よ うな 動 作 を す る。 4.4.4 フ ァ イ ル の 貼 り付 け NOTAで は 、 貼 り付 け る フ ァ イ ル と して 画 像 フ ァ イ ル(JPEG、 PNG、 TIFF、 GIF形 式 な ど) が 選 択 さ れ た 場 合 に は ペ ー ジ 上 に そ の ま ま イ メ ー ジ と し て 貼 り付 け ら れ る 。 画 像 以 外 の フ ァ イ ル (PDF、 DOC、 け ら れ る。 XLS形 式 な ど)が 選 択 され た 場 合 に は 、 フ ァ イ ル 名 つ け の ア イ コ ン と し て 貼 り付 第4章 NOTAの 28 設計 と開発 編齢AOヂ 禽 ミ 緑 友人に教えるiヘ ルゴiご 意見i 璽 慧鯉 壌 獅shi 囲 一覧 管理 貼る A 、 フ7イ ル の 貼 り付け iC:蔑D◎{⊃ur貸ents ← 貼 り付上 and lご 1〕 呂 口 高精細 ギ董 照 鐙 £ 押 して フ7イ ル 魔 三 聾ん だ 後 、ギ貼 り 醤i懲 ガ タン 魔押 し て 、しば らくあ 祷 ちくだ 蓼いG 図4-5 フ ァ イ ル の 貼 り付 け 貼 り付 け た フ ァ イ ル の 種 類 に よ っ て 、 表 示 され る ア イ コ ンが 異 な る。 フ ァ イ ル の 種 類 とア イ コ ン の 対 応 は 以 下 とな る。 4.4.5 NOTAの 手 書 き線 の 描 画 特 徴 の1つ あ る が 、NOTAの に 、 手 書 き線 の 描 画 機 能 が あ る 。 描 画 の イ ン タ フ ェ ー ス は-一般 的 な も の で 場 合 は 、 Web上 で な め らか な線 を 描 画 す る た め に 独 自 の ア ル ゴ リズ ム を 実 装 し た 。 ア ル ゴ リズ ム に つ い て は、 後 述 す る。 画 用 紙 に ペ ン で 絵 を描 く よ う に 、 ペ ー ジ 内 の 好 き な 位 置 に 、 好 き な 色 ・太 さで 手 書 き線 を 書 くこ とが で き る。 ペ ン の 先 端 部 分 が 入 力 位 置 に な る 。 ドラ ッ グす る こ とで 、 線 が 描 画 さ れ る(図4.6)。 他 の 色 や 太 さ に 変 更 し た い 場 合 に は 、 そ の 都 度 ツ ー ル バ ー の 「色 」 「 太 さ 」 か ら選 択 す る 。 ペ ン タ ブ レ ッ トを 利 用 す れ ば 、 よ り精 緻 な絵 を描 くこ と もで き る 。 以 下 に 利 用 方 法 を示 す 。 1.ツ ー ル バ ー か ら 「ペ ン ツ ー ル 」 を 選 択 す る 。 マ ウ ス カ ー ソ ル が ペ ン に 変 更 さ れ る 。 2.ツ ールバ ー 上部 の 3.好 き な 位 置 に マ ウ ス や ペ ン タ ブ レ ッ トで 入 力 す る 。 「色 」 か ら好 き な 色 を 選 択 し 、 「太 さ 」 か ら ペ ン の 太 さ を 選 択 す る 。 A轟 轟 設 計 と開 発 29 ! o蓑 NOTAの M饗 第4章 鋸 図4.6 手 書 き線 の 描 画 一 図4.7 4.4上6 手書 き線 の消 去 手 書 き線 の 消 去 入 力 した 手 書 き線 を 消 去 し た い と き に は 「消 し ゴ ム ツ ー ル 」 を使 用 す る。 な お 、 「消 し ゴ ム ツ ー ル 」 を選 択 して い る 状 態 の と き に 画 像 や 図 形 の.ヒで ド ラ ッ グ操 作 を す る と、 画 面 上 で は そ れ ら も 消 去 さ れ て 表 示 され るが 、 実 際 に は 消 去 さ れ な い 。 「消 し ゴ ム ツ ー ル 」 で 消 去 で き る の は 「ペ ン ツー ル 」 に よ る 手 書 き線 だ け で あ る。 削 除 の 方 法 を 以 下 に 示 す 。 1.ツ ー ルバ ー か ら 「消 し ゴ ム ツ ー ル 」 を 選 択 す る 。 マ ウ ス カ ー ソ ル が 「消 し ゴ ム 」 に 変 更 さ れ る。 2.消 4.4-7 去 し た い 手 書 き 線 の ヒを マ ウ ス で ド ラ ッ グ す る(図4.7)。 リ ン ク NOTAに お い て 「リ ン ク 」 機 能 は 重 要 な 意 味 を 持 っ て い る 。 Webが 普及 した の は、 異 な る リ ソー ス 間 を結 び つ け る リン ク機 能 が あ っ た た め と も考 え られ るが 、 これ まで のHTMLで 作 成 は タ グ に よ る マ ー ク ア ッ プ が 必 要 で 、HTMLに の リン ク つ い て の 知 識 が な い全 くの パ ソ コ ン初 心 者 が 行 う に は い さ さ か 敷 居 が 高 く、 操 作 も直 感 的 で は な か っ た 。 そ こ で 、NOTAは た 。NOTAで リ ン ク の 作 成 ・修 正 を 誰 もが 簡 単 、 か つ 直 感 的 に行 え る よ う な機 能 を 実 装 し の リ ン ク の 設 定 方 法 は 以 下 の よ う に 行 う。 1.リ ン ク を 設 定 した い テ キ ス トを マ ウ ス で 範 囲 選 択 す る 。 第4章 NOTAの 30 設 計 と開 発 醸驚 文寧 取 覇 榔 【新 規 ベ ー ジ を作 戴 】 【リン ウを 解 饒 】 手 書 き入 力 梅溝開 図形色々 ト ≦(貰ムへ の 招 祷 キ やプ チャ ー リスト 文 字 を書 く i▼ 外 部 のURL: http://nota.jp/ 燐黙樋 図4.8 2.ツ ー ルバ ー下 部 の 臨 リンクの選 択 「リ ン ク 」 に マ ウ ス カ ー ソ ル を あ わ せ る と 、 自 動 的 に リ ン ク 設 定 メ ニ ュ ー が 表 示 さ れ る(図4.8)。 3.NOTAサ イ ト内 の ペ ー ジ へ の リ ン ク を 設 定 し た い 場 合 に は 、 リ ス トか ら ペ ー ジ を 選 択 す る0 外 部 の ペ ー ジ ヘ リ ン ク を 張 り た い 場 合 に は 、 「外 部 のURL」 欄 に ア ドレス を入力 す る。 な お 、 文 字 を 範 囲 選 択 して い な い 状 態 で 、 「リ ン ク 」 か らペ ー ジ を 選 ぶ と、 カ ー ソ ル 位 置 に ペ ー ジ タ イ トル が 挿 入 され 、 そ の ペ ー ジ に 対 す る リ ン ク を張 る こ とが で き る 。 II・ NOTAに リ ン ク か ら の 新 規 ペ-ジ 作成 お い て 、 新 規 ペ ー ジ を 作 成 す る方 法 は ツ ー ル バ ー の 「新 規 作 成 」 ボ タ ン を 押 す 以 外 に、 も う1つ 、 リ ン ク か ら作 成 す る 方 法 が あ る。 任 意 の 文 字 を 選 択 し、 「新 し い ペ ー ジ ヘ リ ン ク を 張 る 」 を 選 ぶ と、 選 択 し た テ キ ス トを タ イ トル とす る新 規 ペ ー ジ が 作 成 され る。 新 規 ペ ー ジ に は 、元 の ペ ー ジ へ の リ ン ク が 自 動 で 作 成 され る。 リ ン ク 先 と リ ン ク元 が 相 互 に リ ン ク さ れ る こ とで 、 リ ン ク構 造 が 構 築 さ れ る 。 新 規 作 成 ボ タ ン を押 し て 作 成 した 新 規 ペ ー ジ で は 、 ペ ー ジ の タ イ トル は 常 に 「新 規 ペ ー ジ(作 成 日)」 と な る が 、 リ ン ク 機 能 か ら作 成 した ペ ー ジ で は 、 そ の ペ ー ジ へ の リ ン ク を 設 定 し た テ キ ス トの 内 容 が 自動 的 に ペ ー ジ タ イ トル に設 定 さ れ る 。 も う ひ とっ の 特 徴 と して 、 リ ン ク機 能 か ら作 成 し た 新 規 ペ ー ジ で は 自動 的 に 作 成 元 ペ ー ジ へ の リ ン クが 「リン ク 元 へ 戻 る 」 と し て 作 成 さ れ る。 つ ま り、 設 定 元 ペ ー ジ か ら設 定 先 ペ ー ジ へ の 一 方 向 リ ン ク の 作 成 だ け で な く、 自 動 的 に 相 互 リ ン クが 作 成 さ れ る(図4.9)。 リ ン ク か らの 新 規 ペ ー ジ 作 成 方 法 は 以 下の よ う に 行 う。 第4章 NOTAの 31 設 計 と開 発 H撒 に よるリン クの 作 威 当 畠 幽:畿 灘 繍撫、 聾銭荒 ヘージ 轄哉先ベー ジ NOTAに よるリンクの 作 戚 ∋鳶 麹:裂 撫 籏_ 作哉 光ベー ジ 炸餓先べ一 ジ 図4.9 1.リ NOTAに よ る相 互 リ ン ク ン ク を 設 定 した い テ キ ス トを マ ウ ス で 範 囲 選 択 す る。 2.ッ ー ル バ ー 下 部 の 「リ ン クJに マ ウ ス カ ー ソル を あ わせ る と、 自動 的 に リ ン ク設 定 メ ニ ュ ー が 表 示 さ れ る の で 、 「【新 規 ペ ー ジ を 作 成 】」 を 選 択 す る 。 範 囲 選 択 した テ キ ス トを タ イ トル に 持 つ 新 規 ペ ー ジ が 作 成 さ れ 、 「リ ン ク 元 へ 戻 る 」 に は 自動 的 に 作 成 元 ペ ー ジ へ の リ ン クが 設 定 され る。 4.4上9 オ ブ ジ ェ ク トの 操 作 と 部 品 の 重 な り順 部 品 の移 動 部 晶 を 移 動 す る に は 、 部 品 選 択 時 に 左 上 に 表 示 され て い る 「移 動 」 部 分 を マ ウ ス で ドラ ッ グ す る (画 像 ・図 形 ・プ ラ グ イ ン で は 、 各 部 品 本 体 の ド ラ ッ グ操 作 で も移 動 可 能)。 削 除 す る に は 、 右 上 に 表 示 さ れ て い る赤 い 「×」 印 を マ ウ ス で ク リ ッ ク す る 。 部品 の 削除 誤 っ て 部 晶 を 削 除 し て し ま っ た 場 合 に は 、 ツ ー ル バ ー の 「取 り消 し」 ボ タ ン を 押 す 。 「取 り消 し」 ボ タ ン を 押 す た び に 、 実 行 し た 操 作 が1つ ず つ 取 り消 さ れ る(た だ し、 他 の ペ ー ジ に 移 動 した 場 合 に は 、 移 動 前 の ペ ー ジ の 操 作 を 取 り消 す こ とは で き な い)。 取 り消 した 操 作 を 復 帰 した い 場 合 に は 、 同 じ くツ ー ル バ ー の 「取 り消 しを 戻 す 」 ボ タ ン を 押 す 。 色 の 指 定 と部 品 の 重 な り順 色 は 「文 字 入 力 領 域 」 「図 形 」 に お い て の み 設 定 が 可 能 で あ る 。 図 形 で は 塗 りつ ぶ し色 を 、 文 字 入 力 領 域 で は 文 字 色 と背 景 色 を 設 定 で き る。 また 、 「図 形 」 と 「画 像 」 「挿 し絵 」 に は 「透 明 効 果 」 第4章 NOTAの 32 設 計 と開発 を つ け る こ と もで き る。 透 明 効 果 が 有 効 に さ れ た 部 品 は 薄 い 色 で 表 示 され 、 そ の 部 品 の 下 に 重 ね られ て い る 部 品 を透 過 表 示 す る よ うに な る。 設 定 方 法 は 、 どち ら も ツ ー ル バ ー の 「色 」 「透 」 か ら行 う。 異 な る 部 品 を 何 層 に も上 下 に 重 ね る こ と も で き るが 、 よ り面 積 の 小 さ い 部 品 が 自動 的 に 上 に 表 示 さ れ る 。 こ れ に よ り、 部 品 の 重 な り順 を 変 更 す る コ マ ン ドを用 い な くて も 、 小 さ な 部 品 が 下 に 隠 れ る こ とが な い た め 、 部 品 の 操 作 が しや す い 。 4.5 NOTAの 実 装 本 節 で は 、NOTAの 4.5.1 NOTAに シ ス テ ム の 新 規 性 を4つ に 分 類 して 、 詳 述 す る。 リア ル タ イ ム 編 集 の 実 装 は 、 ク ラ イ ア ン ト ・ソ フ トウ ェ ア やCGIで 用 い られ る 「保 存 」 や 「送 信 」 と い っ た コ マ ン ドが 、 ユ ー ザ ー に 対 して 用 意 さ れ て い な い 。 入 力 した 文 字 や 、 手 書 き の 線 な ど は 書 き込 み が 行 わ れ た 直 後 にCGIを 通 じ て サ ー バ ー に送 信 さ れ 、 保 存 さ れ る。 同 時 に 、 ペ ー ジ を 閲 覧 して い る 他 の ユ ー ザ ー の 表 示 に更 新 が 反 映 され る。 一 般 にHTMLか FORM要 素 内 に お い てSubmitボ らCGIを 用 い る た め に は 、 HTMLの タ ン を 配 置 し、 そ れ を マ ウ ス で ク リ ッ ク す るか 、 キ ー ボ ー ドの キ ー を押 す 必 要 が あ り、 自動 的 に ユ ー ザ ー の 入 力 を 検 知 し、 サ ー バ ー に 送 信 す る こ と は で き な い 。 ま た 、 自 動 で 送 信 さ れ 、サ ー バ ー に保 存 され た デ ー タ の 更 新 を 別 の ク ラ イ ア ン トが ユ ー ザ ー か らの 入 力 を 受 け る こ とな く行 う こ と は で き な い 。 サ ー バ ー に送 信 す る際 に 、 ユ ー ザ ー に よ る 保 存 や 送 信 等 の 入 力 が 必 要 な シ ス テ ム は 、 い ず れ も 、 最 新 の デ ー タ を 表 示 し、 そ れ を 編 集 し、 サ ー バ ー に 送 信 して 更 新 す る とい う過 程 に お い て タ イ ム ラ グが 発 生 す るの で 、 同 一 デ ー タ を 異 な る端 末 に お い て 同 時 に 編 集 作 業 を 行 っ た 場 合 、 い ず れ か の 更 新 は破 棄 さ れ る こ と とな る 。 Web上 で 動 的 な ペ ー ジ の 作 成 を行 う際 に 、 こ れ ら の コ マ ン ド を選 択 しな け れ ば 情 報 が 送 信(も し く は保 存)さ れ な い の は 、 即 時 性 や 手 軽 さ を 考 慮 し た 場 合 に 障 害 とな る と考 え る。NOTAで 文 字 の 変 更 、 図 形 の 移 動/サ イ ズ 変 更/回 は、 転 、 画 像 の 貼 り付 け な ど 内 容 が 変 更 され た 直 後 に ク ラ イ ァ ン トか らサ ー バ ー に 差 分 デ ー タ を送 信 し、 サ ー バ ー 上 に保 存 す る。 図4-10に 、流 れ を示 す 。各 ク ラ イ ア ン トは 、 サ ー バ ー の デ ー タ が 更 新 され る と、 更 新 情 報 を サ ー バ ー か ら取 得 し、 ク ラ イ ァ ン トの 描 画 を更 新 す る。 NOTAに お い て は 、 部 品 ご と に 更 新 日 時 デ ー タ を 持 っ て い る た め 、 各 ク ラ イ ア ン トが 同 時 に 別 々 の 部 品 を操 作 して も衝 突 が 起 こ る こ とは な い 。 ま た 、 同 一 の 部 品 を操 作 す る場 合 に お い て も、 あ る ク ラ イ ア ン トが 部 品 を 移 動 し(X、Y値 縮 小 す る(WIDTH、 HEIGHTを を変 更 す る)、 同 時 に別 の ク ラ イ ア ン トが 部 品 を 拡 大 ・ 変 更 す る)な ど の よ う に 異 な る属 性 値 を 変 更 す る 場 合 は衝 突 は 起 こ ら な い 。 同 一 の 部 品 の 同 一 の 属 性 を 二 つ 以 上 の ク ラ イ ア ン トが 同 時 に 操 作 し た 場 合 は 、 衝 突 が 生 じ る。 こ の 場 合 は 、 時 間 的 に 前 に操 作 し た ク ラ イ ア ン トの 操 作 は 、 後 に 操 作 した ク ラ イ ァ ン ト の 操 作 に よ っ て デ ー タ が 上 書 き され 、 無 効 に な る。 第4章 NOTAの 33 設 計 と開発 インターネ ッ ト ク ライ ア ン ト① サ 酬バ ー 轡 ク ライ ア ン ト② Webブ ラウザ Flashプ ラ グイ ン 添新 表更 本 図 の よ うな デ ー タ の流 れ に よ り、デ ー タ に ア ク セ ス す る全 て の ク ラ イ ア ン トコ ン ピ ュ -タ の ブ ラ ウザ の表 示 が リア ル タ イ ム に 更 新 され 、即 時 の文 書 の 編 集 が 可 能 にな る。 図4.10 4.5.2 リアル タ イム編 集 の流 れ NOTAで ユ ー ザ ー ア カ ウ ン トと編 集 権 限 は ペ ー ジ 内 の 各 部 品 に つ い て 、 誰 が 最 初 に 作 成 し た の か を 簡 単 に 確 認 す る こ とが で き る 。 確 認 す る に は 、 「編 集 画 面 」 に お い て 、 作 成 者 情 報 を 確 認 し た い 部 品 を マ ウ ス で 選 択 す る と、 部 品 の す ぐ上 に 作 成 者 情 報 と作 成 日が 表 示 され る。 更 新 され た 部 品 に は 、 「作 成 日」 の 下 に 「更 新 日」 が 追 加 され 、 更 新 日時 が 表 示 さ れ る 。 NOTAで は サ イ トを 開 設 し た 管 理 人 以 外 の 人 もペ ー ジ を 編 集 す る こ とが で き る 。 し か し、 ユ ー ザ ー が 操 作 可 能 な 権 限 は3種 類 に分 類 され て い る 。 ユ ー ザ ー ア カ ウ ン トを 持 っ て い る 人 は 、 そ の ア カ ウ ン トに 許 容 され た 範 囲 内 の 編 集 操 作 を 行 う こ とが で き る。 NOTAに 用 意 さ れ て い る ユ ー ザ ー ア カ ウ ン トは 「管 理 者 」 「会 員 」 「ゲ ス ト」 の3種 て い る。 そ れ ぞ れ の ア カ ウ ン トで 実 行 可 能 な 操 作 を 表4.1に 類 に分 か れ 示 す。 「管 理 者 」権 限 の ユ ー ザ ー は 、新 規 ア カ ウ ン トの 作 成 や 他 人 が 作 成 した ペ ー ジ の 削 除 な ど、NOTA サ イ トの 運 営 に 関 わ る操 作 権 限 を 有 して い る。 そ の た め 、 「管 理 者 」 権 限 は 信 頼 で き る 人 に の み 発 行 す る。 第4章 NOTAの 34 設 計 と開 発 表4ユ 4.5.3 HTMLと NOTAは 管理者 会員 ゲス ト 追加 書 き込 み 可能 可能 可能 自分 の 部 品 の 編 集 ・削 除 可能 可能 可能 他 人の 部品 の編 集 可能 可能 不可 新規 ペ ー ジの 作成 可能 可能 不可 自分 の ペ ー ジ の 削 除 可能 可能 不可 他 人 の部 品の 削 除 可能 不可 不可 他 人 のペ ー ジの 削除 可能 不可 不可 ペ ー ジの凍 結 可能 不可 不可 ユ ーザ ー管 理 可能 不可 不可 第 三者 の 閲覧 制 限 可能 不可 不可 の 互 換 性 と デ-夕 、 既 存 のHTMLに NOTAの ペ ー ジ1つ アカ ウン ト別実 行 可能 操 作表 にURLが1つ 構造 よ るWWWと の 互 換 性 を最 大 限 保 つ よ うに設 計 され て い る。 与 え られ る の で 、HTMLペ リ ン ク を 張 る こ とが で き る。 逆 にNOTAか ら外 部 のURLに ー ジ か らNOTAの ペ ー ジ に 対 し、 対 しリン クを張 る こ とも可能 で あ る (図4.11)。 デ ー タ構 造 と して 、 サ ー バ ー 内 に ペ ー ジ ご とにXMLフ ァ イ ル で オ ブ ジ ェ ク トを 管 理 して い る。 ペ ー ジ 内 で 最 上 位 に 位 置 す る テ キ ス トの 一 行 目 を タ イ トル と して 利 用 す る が 、 フ ァ イ ル 名 は 他 と 重 複 しな い 固 有 のIDで 管 理 され て お り、 タ イ トル が 変 更 さ れ た り、 リ ン ク 元 の 文 字 列 が 変 更 さ れ て も、 リ ン クが 切 れ る こ とは な い 。 オ ブ ジ ェ ク トも 固 有 のIDを 持 っ て お り、 IDご とに作 成 者 の 情 報 を管 理 して い るの で 、 オ ブ ジ ェ ク ト単 位 で 作 成 者 を識 別 で き る 。 4.5.4 手 書 き線 の実装 NOTAは 、 Adobe Flashを を描 画 で き る こ とが 特 徴 の1つ 利 用 す る こ と に よ り、 マ ウ ス の ドラ ッ グ 操 作 でV ℃b-ヒ で 手 書 き線 で あ っ た 。 し か し、 マ ウ ス に よ る描 画 は 、 カ ー ソ ル 位 置 の 検 出 点 を 直 線 で 結 ぶ とい う仕 様 で あ っ た た め 、 マ ウ ス の 動 作 の ぶ れ に よ っ て 描 画 す る線 に も ぶ れ が 生 じて し ま う とい う欠 点 を持 っ て い た 。 特 に 、 ラ ッ プ トッ プ 型 のPCに お いて、 タ ッチパ ネ ルを用 い て き れ い な 線 を 描 画 す る の は 難 しか っ た 。 こ れ を解 消 す るた め 、 検 出 点 の ぶ れ を補 正 し、各 点 の 間 を ベ ジ ェ 曲 線 を用 い て 曲線 で つ な ぐ こ とで 、 な め らか で 自然 な 手 書 き線 を描 画 す る手 法 を 開 発 した(図 4.12)。 これ を 用 い てNOTAで 実 際 に 絵 を描 い た 例 を 図4。13に 示 す 。 マ ウスで描 いた線 をス ムー ズ に補正 す るため に は、多少 の ぶれ は吸 収 す るが、ユ ー ザー の意 図 的 な ぶ れ(方 向転 換 や 、 角 な ど)は 確 実 に 反 映 す る必 要 が あ る 。 また 、 ス ム ー ズ な 線 を生 成 す る タ イ 第4章NOTAの.設 o o i欝 誓ぐ 嘩 ー 、 ⑳ 35 晦 γ飛呂 く「 並 号"- ー ・ 難 榔 に 蹴 ジ鰯 、 溝 t 騨' 一 鵬 診 ◎ 纏灘 蕪ミ 廉 代加 験 き無 点N♂ 計 と開 発 1 レ 細、 博 詠 ぴi ・・"… 槻 肺 齢 ・w ワ 、 、 .、 瞭 ¥tiAS¥: ・ \ Flash版 の 表 示 \ 一 」ご 窯・ ・ド RSS版 の 表 示 図4-11 表 示 互換 性 の確 保 ミ ン グ に は 、 ユ ー ザ ー が マ ウ ス の ド ラ ッ グ を 終 了 した の ち 検 出 点 を ま と め て 計 算 し生 成 す る方 法 と、 ド ラ ッ グ して い る 途 中 で 現 在 の 検 出 点 を 元 に 、 随 時 ス ム ー ズ な 線 を 生 成 して い く方 法 が あ る。 今 回 は 後 者 を 選 択 し た 。 具 体 的 な ベ ジ ェ 曲 線 の ア ル ゴ リズ ム に つ い て 述 べ る 。 ま ず 、 最 初 の 検 出 点Aを 記 録 す る 。 次 に検 出 点 が 変 更 され る た び に、 現 在 の 検 出 点Bと 検 出 点A∼B問 幅Dを の す べ て の 検 出 点 に つ い て 、 線 分Cと 超 え た と き に 、 そ の 点Eを 検 出 点Aを 結 び、 の 距 離 を測 る 。 こ の 距 離 が 定 義 され た ぶ れ 意 図 的 な ぶ れ とみ な す 。 この と き、A-E間 の 間 に あ る検 出 点 の 距 離 を す べ て 測 り、 最 も遠 い 点Fを 線 分Cで 頂 点 とす る 曲 線A-F-Eを で 、 線 分A-Eと そ 描 画 す る。 こ れ を繰 り返 し、 な め らか な 曲線 を 描 画 す る 。 さ ら に、 曲線 と曲 線 の ベ ジ ェの 補 助 線 の 角 度 が 水 平 に 近 い と き は 、補 助 線 を 水 平 に 補 正 す る こ とで 、 曲 線 通 し の つ な ぎ を ス ム ー ズ に して い る。 ま た 、 描 画 す る線 の 太 さ に よ り、 ぶ れ 幅Dの 値 を 変 化 させ る こ とで 、 太 さ に 応 じ た 最 適 な な め ら か な 線 の ぶ れ の 閾 値 を 設 定 して い る。 ス ム ー ズ な 手 書 き線 の 描 画 は 、Adobe Illustratorな ど で 採 用 さ れ て い る が 、 Flash上 て い る も の は な い 。 本 手 法 は ア ル ゴ リ ズ ム も単 純 な た め 、Flashな で実 現 し ど の 軽 快 さ を 求 め ら れ る環 境 に お い て 利 用 可能 で あ る 。 また 、 同 様 の 研 究 の 例 と して 、 田 川 氏 の 「Afterglow」[田 川]が あ る 。 4.5.5 機 能 の比較 表4,2にNOTAと 他 の シ ス テ ム との 比 較 す る。 第4章NOTAの 36 設 計 と開 発 ファイル〈 三》 蓑示rn さ 割御Q} i、 3 ヘルブ(廿 》 ・ 精 度(2∼33) \ 鉱 図4.12 Flash上 図4-13 で 、 ス ム ー ズ な 手 書 き線 を描 画 す る プ ロ トタ イ プ NOTA上 で、 手 書 き線 を用 い て レ タ ッチ した例 第4章 NOTAの 表4-2:各 ペー ジ の作成 ペ ージ の作成 リン クの作成 書式 の設 定 画像 の貼 り付 け 手書 きペ ン 37 設 計 と開 発 種Webペ ー ジ作 成 シ ス テ ム の 基 本 機 能 の 比 較 手作 業 管理 方 式 Wiki方 ×動 的 な 作 成 は不 可 。 ○ 単語 による リンクも ○単語の リンクも しく し く は新 規 作 成 ボ タ ン。 は新 規 作 成 ボ タ ン 。 0単 0単 ×動 的 な 作 成 は 不 可 。 式 NOTA方 語 に よ る リン ク も 式 語の リンクも しく し く は 新 規 作 成 ボ タ ン。 は新 規 作 成 ボ タ ン 。 × フ ァ イ ル 名 に よ る指 △ 単 語(WikiWord)に ○既存の ページの一覧 定 が必 要 。 対 し自動 で リ ン クが 作 か ら選 ぶ と リ ン ク が 作 成 され る。 成 され る。 × 定 め られ た 書 式 を タ ○ サ イ ズ 、 色 な ど基 本 書 式 すべ て。 グで 指 定 。 的 な こ との み 可 。 ○ 画 像 フ ァ イル を フ ァ △ 画 像 フ ァ イ ル を 別途 ◎ 画 像 を ア ッ プ ロー ド イ ル 名で 指定 。 ア ッ プmド す れ ば 、直 ち に ペ ー ジ ◎HTMLの 範 囲内 の ×手 書 き で 描 い た 画 像 し、 フ ァ イ ル名 を指 定。 に貼 り付 け られ る 。 ×同左 。 0ペ を用意 す れ ば、 可。 ー ジ 上 に マ ウス の ド ラ ッ グ に よ り手 書 き 入 力可 。 図形 の描 画 × 図 形 編 集 した 画 像 を ×同左 。 ○ ペ ー ジ 上 で簡 易 作 図 が 行 え る。 用 意 すれ ば、可 。 リア ル タ イ ム の ×ロ ー カ ル で 編 集 した △Web上 更新 も の をFTPで 伺 ア ッ プ で 編 集 し、[送 ボ タ ン を 押 す と更 新 ◎ 変 更 が あ るた び に保 存 し、表 示 が更 新 され ロ ー ドす る。 され る。 ブ ラウザ 上 での × エ デ ィ タ 、ホ ー ム ペ ー OHTMLの 編集 ジ 作 成 ソ フ トを 用 い て を 用 いて ブ ラウ ザ 上で て ブ ラウ ザ 上 で 編 集 で 行 う。 編 集 で きる。 き る。 WYSIWYGな ○ ホ ー ム ペ ー ジ作 成 ソ × テ キ ス トベ ー ス で 編 ◎ 編 集 画 面 と出 力 結 果 編集 フ トの 中 に は 、WYSI- 集 し な け れ ば な らず 、タ は 全 く同 一 で あ る。 WYGな グ や フ オ ー マ ツ トの 知 編 集 をサ ポ ー る。 フ ォーム OFIash Pryerを 用 い トし て い る もの が 多 い。 識 が必 要。 ユ ー ザ ー ご との ×そ もそ も管 理 者 一 人 △ペ ージの凍結や、パ ○ ユ ー ザ ー ご とに 、 ど 権 限の変 更 しか 編 集 で き な い 。 ス ワ ー ドに よ る編 集 制 こ まで 編 集 で き るか 細 限 な どが で き る。 か い設 定 が行 え る ○ 同左 。 △Flash 互換1生 ○ 一 般 の ブ ラ ウザ で表 示 で きる。 Player6.0以 上 が 導 入 され た ブ ラ ウ ザ が必 要。 第4章 NOTAの ま とめ 38 設 計 と開 発 ペ ー ジの 体 裁 な どを 思 グ ル ー プ コ ミュニ ケ ー 複 数 人 で リア ル タ イ い 通 りに 編 集 で き るが 、 シ ョ ン ツ ー ル と して 優 ム に 編 集 で き る。 図形 複 数 人 に よ る リア ル タ れ て い る点 が 多 い が 、凝 や 画 像 の 貼 りつ け も イ ム の 協 同編 集 は で き っ た書 式 や 、 画 像 中心 可 能 で ほ ぼ 思 い 通 りの な い 。 のペ ージを作成す るに ペ ー ジ を 作 成 で き るが 、 は不 向 きで あ る。 Flashが 導 入 され て い な い 端 末 か らは編 集 で き な い。 4.6 ま とめ 現 在 、 ホ ー ム ペ ー ジ を 作 成 ・管 理 す る 際 に は 、HTMLの 管 理 とサ ー バ ー へ の ア ッ プ ロ ー ド作 業 が 必 須 で あ るが 、 こ れ は面 倒 で 難 解 な作 業 で あ り、初 心 者 の み な らず 、 多 くの ユ ー ザ ー の 制 作 意 欲 を 削 い で い る。NOTAは Web上 、 自 由 な レ イ ア ウ ト作 成 機 能 と リ ア ル タ イ ム の 協 同 編 集 機 能 に よ っ て 、 で 、 グ ラ フ ィ カ ル な ペ ー ジ を複 数 人 で 同 時 に編 集 す る と い う新 しい 利 用 方 法 を可 能 に した 。 39 第5章 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ-ム と し て のNOTA NOTAに よ り、NOTAの 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して の 機 能 を 実 装 した 。 こ れ に 利 用 方 法 を 大 き く変 え る よ う な 変 更 をNOTAに 加 え る こ とが 可 能 に な っ た 。 本 章 で は 、 そ の 具 体 的 な仕 様 と、 実 現 可 能 な機 能 に つ い て 述 べ る。 第5章 5.1 40 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して のNOTA は じめ に 共 生 開 発 ス タイ ル に よ る開 発 を促 進 す るた め 、 利用 者 の 細 か い要 求 に あ わせ て シ ス テ ム を コ ミ ュ ニ テ ィ 内 部 で 改 変 で き る こ とが 必 要 で あ る と考 え 、NOTAに フ ォ ー ム と して の 機 能 を 実 装 した 。 これ に よ っ て 、NOTAの をNOTAに 加 え る こ とが 可 能 に な っ た 。 NOTAの す れ ば 、NOTA上 で 「NOTAプ ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト 利 用 方 法 を 大 き く変 え る よ うな 変 更 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム を 利 用 ラ グ イ ン」 と呼 ば れ る さ ま ざ ま なFlashア させ る こ とが で き る。 ま た そ れ ら の プ ラ グ イ ン は 、 「NOTA API」 プ リケ ー シ ョ ン を動 作 と呼 ば れ る-・連 の イ ン タ フ ェ ー ス を 利 用 して 、 サ ー バ ー サ イ ドに 情 報 を 蓄 積 し、 そ れ らの 情 報 を ク ラ イ ア ン トで 同 期 して 利 用 す る ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 容 易 に 開 発 す る こ とが で き る環 境 を 実 現 し た 。 そ の 具 体 的 な 仕 様 と、 実 現 可 能 な 機 能 に つ い て 説 明 す る。 5.2 NOTAで NOTAに プ ラグ イ ンの使 い方 は 、 ペ ー ジ に さ ま ざ ま な 機 能 を 追 加 す る 「プ ラ グ イ ン 機 能 」 が 利 用 で き る 。 現 在 、 は初 期 状 態 で 、 「ア ク セ ス カ ウ ン タ ー 「簡 易 掲 示 板 」 「ツ ー ル バ ー 色 変 更 」 「Webカ 窓 」 プ ラ グ イ ンが 搭 載 さ れ て い る。 プ ラ グ イ ン をNOTAの メラ ペ ー ジ に 挿 入 す る方 法 は 以 下 の 通 りで あ る。 1.画 面 右 側 の 「一 覧 」 で 「貼 る 」 タ ブ を 選 択 す る 。 2.「NOTAプ ラ グ イ ン」 欄 か ら貼 り付 け た い プ ラ グ イ ン を選 択 す る 。 プ ラ グ イ ン は 、1ペ ー ジ に い くつ で も貼 り付 け る こ とが で き る(図5.1)。 貼 り付 け られ た プ ラ グ イ ン は 、 図 形 や 画 像 と同 じ よ う に 、 左 上 の 「移 動 つ ま み 」 か ら 好 き な 位 置 に 移 動 で き る。 ま た 他 の 部 品 と重 ね て 表 示 し た り、 プ ラ グ イ ン の 上 か ら手 書 き線 を 描 画 す る こ とが で き る 。 不 要 に な っ た プ ラ グ イ ン は 、選 択 して 「×」 ボ タ ン を 押 す こ とで 削 除 で き る 。 これ に よ っ て 、 単 体 と して は 高 度 で は な い ア プ リケ ー シ ョ ン で あ っ て も、NOTAの と連 携 し、NOTAの プラ ッ トフォー ム上 で他 の部 品 や プ ラ グイ ン 用 途 を 拡 張 す る。 簡 易 掲示 板 プ ラグイ ン 簡 易 掲 示 板 プ ラ グ イ ン(図5.2)を 利 用 す れ ば 、NOTA上 で 、掲 示 板 の機 能 を使 う こ とがで き る 。 「簡 易 掲 示 板 」 プ ラ グ イ ンで は、 管 理 者 権 限 の ユ ー ザ ー の み が 発 言 の 削 除 を 行 う こ とが で き る。 特 定 の 発 言 を 削 除 す る場 合 に は 、 名 前 の 右 横 に 表 示 さ れ て い る 「×」 印 部 分 を マ ウ ス で 押 す 。 5.3 NOTA上 プ ラ ッ トフ ォ-ム でFlashア 述 べ た 。 さ ら に 、NOTA の 実装 プ リ ケ ー シ ョ ン を 自 由 に動 か す こ とが で き る機 能 を 開 発 した こ とは す で に APIと 呼 ば れ る一 連 の 関 数 を 利 用 す れ ば 、 サ ー バ ー と デ ー タ を や り と り 第5章 41 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て のNOTA ⑳膿 欝% 轟 蕪i息 急 誌 NOTAプ ラグイン 繍懸 勲 ,s… 糊 /蕊 懸 ・人・・ ・… 勲鱒ブし魎 灘 1爾 、 一覧 貼る 設竃 r諒 滅 勧 、 榔繍 融 濾蝋_論 、 。 、 臆轍 齢 漁 蝋蝋 ミ r こ こきい摺"{ 13・Lusき¶ こん にち は " `嚢旺 層, 懸 ア クセサ リ . ー 轟臓 轟 旧hlsail管 理 人1さんm使 用 中 授愚 瓢一 ル ﹁ ア クセ スカ ウ ンタ ー … ・ ・'・ ンー-・ ル 、・ ・ 一邑 婆:更 ・ ミ わ ウ ン1}一 ミ 、 用 紙 簡 易掲 示板 プ ラ クイ ン。何 個 でも 貼 り付 け られ ます 。 さ 一.繍 〉: ノ粍()貸-} こんにちは 蕪 、 薫蜘 繍齢"漁 .餓 一 投賦 長 il驚 縄 鹸ratusni "メ_..11, デ ザ イ ン §"瞭 、 職 一 磁 轍 識 瀟 献 粛 、a…'o濬.e..、 。_濾 鷺∵ 黛 矯 繊 麟) ザ ;{一 』ユ、 獣 薫 」峨;藤 首 馳 由 ミ} 、3さ、 ・ v し 図5.1 NOTAプ ラ グ イ ン を 貼 り付 け た 画 面 例 熱鎌 顯 蕪 蕪搬.ミ 蕪 継羅 蕪 ミ 締 榊臨 繍 憲無 職 懸濾 ㎞ 撫"磁 論 蒲 論 鵬,馳 が。講. 灘 紬、 、" 自分 が公 開 した作 品 に対 するコメントを記 載 してもらうなと.の 便 い方 もできます。 管 理 者 権 限 のユーザ ーのみ発 言 の削 除 ができます 。 削 除 したいときには、名 前 横 の 「×」を押 します。 轟 撫舗1贈 軸 メ-… 」し 幾鶴 図5.2簡 す るFlashア 易 掲示 板 プ ラグイ ン プ リ ケ ー シ ョ ン を 迅 速 に 開 発 で き る 。 ま た プ ラ グ イ ン 同 士 を連 携 させ る こ とが 可 能 で あ る 。Flashア プ リケ ー シ ョ ン を 開 発 す る こ と は 、 特 に サ ー バ ー との デ ー タ 通 信 に お い て 技 術 的 に難 し い が 、NOTAで は こ の 通 信 部 分 が 関 数 化(NOTA ら の 機 能 を そ の ま ま利 用 で き る 。XMLを API)さ れ て お り、 プ ラ グ イ ンで も こ れ 用 いた サー バ ーへ の デー タ保 存、 読 み込 み がで きる。複 数 人 で 情 報 を共 有 し、 利 用 す る た め のFlashア プ リケ ー シ ョ ン を短 時 間 で 開 発 で き る 。 第5章 42 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て のNOTA アクセ サ 彗 繍 簡 潟 撮 攣簾 … 蕪w麟 熱メ勝慧 i錨脚 眠 麟 灘 ミ 継 i懸 寮 一 趨 バ ー蓮 変 蔓 i論cシ ャツ響 悔 蕊フ零一 ム 図53 53.1 NOTA NOTAプ APIを NOTAプ ラ グイ ンの例 用 いた開発 ラ グ イ ン は 、 サ ー バ ー のpluginsフ す れ ば 、 ブ ラ ウ ザ 上 でNOTAの ォ ル ダ にFlashフ ァ イ ル(swfフ ァ イ ル)を 設 置 メ ニ ュ ー に プ ラ グ イ ン 名 が 表 示 され る 。 メ ニ ュ ー を ク リ ッ クす る とペ ー ジ に 配 置 す る こ とが で き る た め 、 ユ ー ザ ー が 手 軽 に 利 用 で き る。 NOTAのAPIを 呼 び 出 す た め に は 、 FlashのAction Scriptの 中 で 、 NOTA APIク ラス を呼 び 出 して 利 用 す る 。 :VotaAPI=new NotaAPI(this); 上 記 の よ う にNOTA るMovieClipを APIの オ ブ ジ ェ ク ト を 呼 び 出 す 。 引 数 に は 、 NOTAの イ ベ ン トを受 け 取 指 定 す る 。 通 常 、 「this」 を 入 れ る 。 こ の 記 述 は 、 ス ク リ プ ト の は じ め の 方 で 、 プ ロ ジ ェ ク ト1つ に つ き一 度 だ け 呼 び 出 す 。 サ ーバ ー の保 存場 所 NOTAプ ラ グ イ ン は 、 プ ラ グ イ ンの 部 品 ご と に 固 有 の 情 報(プ て お くこ とが で き る 。 情 報 はXti1L形 のID名-xml」 式 で 、 サ ー バ ー のNOTAデ と い う 名 前 で 保 存 され る 。 プ ラ グ イ ン は 、 NOTAが ロパ テ ィ)を サ ー バ ー に保 存 し ー タ フ ォ ル ダ 内 に 「プ ラ グ イ ン 自動 で 決 定 す る フ ァ イ ル と は 異 な る フ ァ イ ル に ア ク セ ス こ とは で き な い 。 しか し 、下 記 の 関 数 を 用 い る こ とで 、 サ ー バ ー の フ ァ イ ル に 関 し て 意 識 す る こ とな く、 情 報 を 扱 う こ とが で き る。 具体 的な コーデ ィ ング 方法 具 体 的 な コ ー デ ィ ン グ の 流 れ を ソ ー ス コ ー ド5.1に APIマ ニ ュ ア ル[永 田](図5.4)に 掲 載 して い る 。 示 す 。 よ り詳 細 な 情 報 に 関 して は 、NOTA 第5章 43 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て のNOTA 麟 羅 欝鞭 ㌶ 灘 羅 欝 欝騨蝉騨辮 饗 懲 鍵難黙 耀 ㈱徽難燃 羅燃一 ,。イル(F)編 集(E)表 細 ㊥ ・・ 魑 一 傭.。 顧 縫 A◎ ⑤ プ・クマーク⑧ ツー畑 ヘル細 ・ 。i 麟 ・ttp:〃 ・ …j・〆 ・1・g・ ・/ 聯 一 懲懸繍㊥1欝 脚撃 蝋腿 蝿欝駅 聯 ・一 一 禽:鰻1・ :lllミ ・ ・… 1, 一』 』 -'翼 \ 唱 ・"辱 写 轟 ぴ 一タ蒸 難聖本 語i襲籍り薯 華 曲 撒 礎 ㎜ そ こ 、 つ よ 謎 して み よう ダ ウンロ ー ド 簡単ガイド ヘルゴ お圃い 合わ せ 蜜 べ罐 1関 数 一 覧 - 醜 こゴ 縁趣 驚)詑 ミ 隷諏 撫短1嚇 賊ll蓬 フンイル を鮎 も」か ら懲 琴越 けi鱒 猛 蘭発 蜜 ' '∫APIの 定義 撫 重く ミ 蓋ジ1ニnew臨 婁 麟 沿1(this); イ グ ラ A T O N 轟 幽 Ψ. . 、 " !1オブジェクト操系関 数 ∫ 解 説=ツ 」 …}グィン寮避 駅 し去ll琴 六ξ 緊∼ き蒼変 憂-嘗為 . 曽P県 し = s←沁ミ 凍§ 、 導睡やミ:ミ 総s捻賦細"ミ'窒 法 方 用 使 "デ ータの 読み書 き系関 数 ∫ 解 説:サ ー バ ・ 一まこ ⑳1罫・-… タ釜轍iみ 鍛 蓉す る 韮 く 癖毒)躍 恥_禽 壷麟 戚沁婁 心_禽 幸隷》∼ 轟鍵ミ 》 ぎ ミ 毒ミ毒(resultObj)..禽 … 陰…,主 ミ}輪 韮..t》 ベミ 韮 £}・ 蜜∼ 韮(resultObD ☆ 藩辞 、 練懸 灘 繋 総.ジ の鰯 細 辱マる getObjectlD getObjectProperiy getPagelD 備 黙 韮 一 一 一 一 図5.4NOTA ソ ー ス コ ー ド5.1NOTA APIマ 一一 … 一 一一 …一 一 … 一 層 ニ ュア ル APIの 利用 例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 第5章 44 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て のNOTA 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 1 0 2 1 2 2 2 3 2 4 2 5 2 6 2 7 2 8 2 9 2 0 3 NOTA APIの 使 用例 例 え ば 、 ア ク セ ス カ ウ ン タ ー の プ ラ グ イ ン を 作 る こ とを 想 定 す る 。 ア ク セ ス カ ウ ン タ ー は 、サ ー バ ー に 現 在 の ア ク セ ス 回 数 が 記 録 さ れ て お り、 ブ ラ ウ ザ で ペ ー ジ が 読 み 込 ま れ る た び に 、 そ の 回 数 を 取 得 し 、 数 字 を1足 loadData関 数 を 呼 び 出 し 、 onLoadDataイ 後 、 値 を1足 53.2 NOTAプ し て 、 ま た サ ー バ ー に 保 存 す る 。 こ の 場 合 、NOTA し 、writeData関 NOTA APIを APIを ベ ン トで 受 信 し た 値 をMovieClipに 利 用 して 表 示 させ 、 そ の 数 を 呼び 出す 。 利 用 した作品例 ラ グ イ ンで 、 考 え ら れ る 作 品 は 以 下 に 列 挙 す る 。 NOTAの プ ラグイ ンを開発 す る とき は 、 常 に リア ル タ イ ム に 複 数 人 が 使 用 す る こ とを 考 慮 す る必 要 が あ る 。 ま た 、NOTA て 、 リア ル タ イ ム 性 を活 か し た 開 発 が 可 能 で あ る。 APIを 使っ 第5章 5.4 NOTAの ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ トフ ォ ー ム と して のNOTA 45 ま とめ ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 機 能 の 具 体 的 な 仕 様 と、 実 現 可 能 な 機 能 に っ い て述 べ た 。本 機 能 は、 プ ラ グイ ンを ユー ザ ー が必 要 な ときに ク リッ ク してペ ー ジ の好 き な位置 に 貼 り付 け て 使 う と い う新 し い 利 用 方 法 を 持 っ て い る こ と を 説 明 した 。 ま た 、 サ ー バ ー との 通 信 を 簡 略 に 実 装 で き るNOTA APIと 呼 ば れ るイ ン タ フ ェ ー ス を 利 用 して 、複 数 の ユ ー ザ ー が 同 時 に 情 報 を や り と りす る よ う な機 能 を 持 つ プ ラ グ イ ン を 開 発 可 能 で あ る こ とを 述 べ た 。 46 第6章 NOTAの NOTAネ 利 用 事 例 と応 用 ッ ト ワ ー ク の 活 動 に よ り、NOTAは 及 した 。 本 章 で は 、 そ れ ら のNOTAを げ 、NOTAの 利 用 事 例 を述 べ る 。 横 浜 市 を 中 心 に 多 くの 市 民 団 体 に 普 活 用 し た コ ミュ ニ テ ィ の う ち い くっ か を 取 り上 第6章 6ユ NOTAの 47 利 用 事例 と応用 は じめ に NOTAは 、 自 由 度 の 高 い プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 指 向 の シ ス テ ム で あ り、 市 民 な ど の 一 般 ユ ー ザ ー を 対 象 に 設 計 さ れ て い る こ と は前 章 ま で に す で に 述 べ た 。 2004年 以 降 は 、NOTAネ ッ トワ ー ク の 活 動 に よ り、NOTAは に 普 及 し た 。 本 章 で は 、 そ れ らのNOTAを NOTAの テ ィ 内 でNOTAの 使 い 方 を 工 夫 して コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 に 合 わ せ て 利 用 した 事 例 と、 コ ミ ュニ プ ラ グ イ ン を 開 発 してNOTAを NOTAの NOTAの 6.2.1 活 用 し た コ ミ ュ ニ テ ィ の う ち い くっ か を 取 り上 げ 、 利 用 事 例 を 紹 介 す る。 こ こ で は 、NOTAの 6.2 横 浜 市 を 中 心 に 多 くの 市 民 団 体 拡 張 して 利 用 し た 事 例 の 二 つ に分 け て 論 じ る 。 使 い 方 を 工 夫 した 事 例 使 い 方 を 工 夫 して コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 に合 わ せ て 利 用 し た 事 例 に つ い て 述 べ る 。 サバ イバ ル ジュニ ア プ ロジ ェク ト 小 学3年 ∼6年 お い てNOTAが まで の 子 供 た ち が 防 災 に つ い て 学 び 、 地 域 の 防 災 情 報 を 調 査 す る プ ロ ジ ェ ク トに 利 用 さ れ た 。 本 プ ロ ジ ェ ク トは 、 地 域 の 防 災 情 報 を 学 校 外 の 活 動 と して 大 学 、 地 域 が 連 携 して 実 施 した もの で あ る。 2005年8月 た 。NOTAを ∼9月 に か け て 行 わ れ た 防 災 キ ャ ン プ とシ ン ポ ジ ウ ム に お い てNOTAが 用 い られ 自分 の 住 む 地 域 の 防 災 情 報 を 調 べ た こ とを 書 き込 み 、発 表 す る 場 と して 使 っ て い る 。 そ れ ぞ れ の 地 図 は 子 供 が 自 分 で 歩 い て 調 べ 、NOTAに 書 き 込 ん だ 。 こ れ ら の 情 報 はNOTAを 使 う こ と に よ っ て 、 い つ で も新 し い 情 報 を 自分 た ち が 更 新 す る こ とが で き る 。 6.2.2 つ づ きTraffic 「っ づ きTra田c Project Pr0ject」 で は 、 横 浜 市 都 筑 区 に お け る 道 路 や 交 通 の 状 況 を 市 民 がNOTA上 で 報 告 し、 そ の ペ ー ジ を 市 に 提 出 す る こ と に よ っ て 実 際 に そ の 場 所 の 道 路 の 改 善 に つ な げ る と い う 試 み が 行 わ れ た 。 交 差 点 ご と にNOTAの ペ ー ジ を 作 成 し、 そ の ペ ー ジ に 交 差 点 の 写 真 が ア ツ プ ロ ー ドさ れ て い る。 そ の 写 真 に 注 釈 を つ け た り、 場 所 に 関 して の 議 論 が そ の ペ ー ジ 上 で 展 開 さ れ る。 各 交 差 点 の ペ ー ジ へ は 、 市 全 体 の 地 図 を ア ッ プ ロ ー ド した ペ ー ジ か ら リ ン ク が 張 られ 、 地 図 上 の 地 点 を ク リ ッ ク す る こ とで 、 移 動 で き る よ う に な っ て い る 。 写 真 や 手 書 き 文 字 な どの リ ッ チ コ ン テ ン ツ がWeb上 で 書 き 込 め る 点 と、 誰 で も参 加 で き る 点 が 有 効 に 利 用 され た 。 こ のNOTA の ペ ー ジ を 市 に 提 出 し、 実 際 に 道 路 が 改 善 さ れ る とい う成 果 も得 られ た 。NOTAは 最 初 か ら リッ チ コ ン テ ン ツ を 作 成 で き る が ゆ え に 、 行 政 に 提 出 す る際 に 改 め て デ ザ イ ン を作 り直 す 必 要 が な い 。 そ の た め 、説 得 力 の あ る 文 書 を す ぐ に作 成 で き、 結 果 的 に市 民 の 意 見 を政 策 に 反 映 す る ま で の 時 間 を 短 縮 で き た 可 能 性 が あ る。 こ の プ ロ ジ ェ ク トは 現 在 も進 行 中 で あ る 。 第6章 NOTAの 利用 事例 と応用 48 麟 践◎ 轍 騰 鱒 嚇1畑 く 葦・ 黙 麟 爲 . ミ'"ミ 総 蔓い 懲Er脚1 μ・{ 型 脚1一 函 國 白螺 一薄 A 葦 <、 ・ ㍉ し モ 愈 ・ 幸 \ \ 図6.1サ 6-3 NOTAの 黒 " 』 ■ 鵬麺 醗 礁 一 蕪lll讐 憲 ㌦ 磁lll欝 魏 一 諮 ㌦ バ イ バ ル ジ ュニ ア プ ロ ジ ェ ク トの 作 品 例 プ ラ グ イ ン を 開 発 した 事 例 コ ミ ュ ニ テ ィ 内 でNOTAプ ラ グ イ ン を 開 発 してNOTAを 拡 張 して 利 用 した 事 例 に っ い て 検 討 す る。 6.3.1 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン支 援 プ ラ グ イ ン 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン支 援 プ ラ グ イ ン は 、 京 都 の 養 護 学 校 に お い て 、 障 害 者 を 持 っ 生 徒 が ア イ コ ン で 意 志 を 伝 え る た め に制 作 さ れ た 。 画 面 例 を 図6.4に か れ た ア イ コ ン を 選 択 し、NOTAの 示 す。 ユ ーザ ー は、伝 えた い 内容 が描 ペ ー ジ に ア イ コ ン を 貼 り付 け る。 ア イ コ ン は プ ラ グ イ ン と し て 制 作 され て お り、 ク リ ッ ク す る とア イ コ ン の 意 味 を 日 本 語 の 音 声 で 再 生 す る 。NOTA上 でプラ グ イ ン を 自 由 に 移 動 で き る とい う機 能 を利 用 し て 、 ユ ー ザ ー は 、 ア イ コ ン を 並 べ 替 え た り、 サ イ ズ を 変 更 した りす る こ とに よ っ て よ り複 雑 な 意 志 を 伝 え る こ とが 可 能 に な っ て い る 。 第6章 NOTAの 49 利 用事 例 と応 用 叢 翻 息&瞭(雌 ・ 鍛 轟 ログインしていません 友人に教え3ヘ ルプ 金舜面 都 筑 区 交 通 事 数 多発 地 帯 マ ッ フ 鐵 〔2003年デー タ) オリシナル.ペ-シ 酬 一覧 事 ㌣ ト(い 占 、 烹 } 、 n n 剛 h、 ・ '. ノ. '﹁ '. 口 謎E ≧ 戴' 愈 耀㌫ 獺 ま した ・ へ ・}` ド 騨驚 嚢 ミー 贈 へ き 誉 、蝉 査 NOTAビ NOTAの 酒.癖 蒸 、、 "・ ト 図6.2 6.3.2 m矯 、 鶏 段 篤 賎 \ 鼠、 § 1… つ づ き'll-affic Projectの v 表 ペ ージ デ オ会 議 室 プラ グイ ン プ ラ グ イ ン と して 、 ビ デ オ 会 議 室 プ ラ グ イ ン が 開 発 さ れ た(図6.5)。 開 発 はNOTA ネ ッ トワ ー クの メ ー リ ン グ リ ス トを 通 じて 千 葉 恭 弘 氏 を 中 心 に 行 わ れ た 。 こ の プ ラ グ イ ン を 利 用 す る と、NOTAの ペ ー ジ 上 に会 議 室 プ ラ グ イ ン を 貼 り付 け る だ け で 、 多 地 点 のWebカ メ ラの映 像 を 同 時 に ス ト リー ム 配 信 す る こ とが で き る。 音 声 に も対 応 して お り、 マ イ ク を 使 用 す る こ と で 、 多 地 点 の 音 声 の 相 互 配 信 が で き る 。 本 シ ス テ ム の 新 規 性 は 、 ク ラ イ ア ン トに特 殊 な ソ フ トウ ェ ァ を イ ン ス トー ル す る必 要 が な い 点 に あ る。 ま た 、NOTA上 で 動 作 す る た め 、 ビ デ オ会 議 室 を し な が ら、 同 時 に 図 を 利 用 した 情 報 共 有 が 可 能 で あ る 。 普 及 レベ ル に あ る ビ デ オ 会 議 室 シ ス テ ム と し てSkypeとMSN Messengerが あ る が 、 多 地 点 の 映 像 の 相 互 配 信 は サ ポ ー ト して い な い 。 ビ デ オ 会 議 室 プ ラ グ イ ン で は 、 多 地 点 の 映 像 の 相 互 配 信 に 加 え 、不 特 定 多 数 の ク ラ イ ア ン トに 映 像 を 配 信 す る こ とが で き る 。 つ ま り、 会 議 の 「聴 講 」 が 可 能 で あ る。 第6章 § NOTAの 熱 燕燈弊戴 鯛隙 利 用事 例 と応 用 50 麟 践 ◇ 、轟 1無 焦 熱(許 囎 噛=』 ログインしていま せん 一 友人に教える ヘルゴ 全画面 蟹 纒E・gli・h ヴ北 山 田"交 差 点 付 近 事 故 状 況 i探 す ・一覧 A 頁 西南 北 に 右折 信 号 が あ る事 か ら も、 交 通量 が゚゚そ う な交 差 点。 今 は 特に 、 すみ れ が 丘 方面 か ら 来 て右 折 す る車 が 多 く、後 緕 の 重が イ ラ イ ラ し て 、 ク ラク シ ョンを鳴 らす 様 子 も見 ら れ る。 とに か く渋 滞 す るの で す 。 こ うい うこ とが (イ う〆 う と、 あせ-り)事 故 に 繋が って い る よ うだ 。 謄璽難騨 懲-:叉 、-.'翫熟 、 ⊃1-iLi::'..: ミTぐ・ ≦ こ'幽'…1) 、.囎 蹴r::・ 支通 事 さ婦 幾:亀 帯 マ ∵ツ ゴ2憩 三 隊 亭 一 r ・漂 習 照 ペ ー・㌦ } 一 ,﹁ 設嚇 ( ﹁﹄U 、 撚 鞭 蕊 編 熱謙 漁撫 蕪 繍 無撚 繍 憾蕊 ミ 撫 総 漁 無繍 2き鱗'「30}気 ミo⊇製 藁 だ北山田躍から"城山"にかけての直線 這路では 、地 下鉄 工事のために道路が一車 線になっガ ー いた。また、路 上に車を停める「違 法駐 車」があることにより交通の流れが悪く なっているのがヨ これは渋滞にもつながるし、また、そういった場所にある交差点があることで事 故が゚y(,1。 という 違法駐 璽が悪い! 馬:ミ …;+:..-』 こザ':堺… 艶,泌.三 藻 「北山 田」 から「城山」にかけての直線 這路は、ス_tt_に 買い物にく る章が逗法 駐璽するた蕊 がUど い。、特に金・土・日の夕方は、バス路 線に影 響を与え迷惑しています。これは運 転者 一σ)間顕です。地 下鉄のセンター駅前 こ現在、警 察の 交香を建 殺中です。人 口が急増して1 北山田、藁山田 地区〔 こ必要な交番は、地下 鉄が開 通後〔 こ頁山田 駅前[こ作られる予定との です。 冒2∼ミ=}∵ 欝 碑等 タリシードライバーによっても要 注意 地点とされています。写 真にもあるようにすみ れが丘 方面t. る右折 重にとって、反 対方 向の右 折車が邪魔 をして直遵 車がとても見にくいようです。 ..-{噛 \群 る 1紺 搾-・ ー㍗'fτ 、 脚'・・-サ ト「 一 ㌧乙し 爵 構 鄭ミ 綱 Vr… ・1ミ. 喪謎 .1青 マ ー 奴 い て 車 を 運 転1.て 亀 ないな と思うと こ ろ♪ 、・母 マ ー 飯 ここ で 交 通 事 数 を § 撃 した コと:が悉 る 、 .、鐸 櫓・・ 一^、渉 い た づ § 事云 軍 …こ葉 赦:い て 造 な い な "韻 一 と,・'.ヌ.、 ■ 噛}露'山`騨 ザ、ー-'_ .5 iま 超 小 ス ジ… ルソー.、纒 し・ ・炬 畦{.'ミt ミ{}(1-試 4 図6.3 つ づ きTrafEc Projectの ごさ雲,ミ 査腰 … 欝 頂 .購,。,,1-∴ ξ:) i 1サ 詳 細 ペー ジ 実装 サ ー バ ー 側 はFlash Media ン と し て 開 発 し 、NOTA Serverの APIを フ リ ー 版 を 利 用 し た 。 シ ス テ ム は 、 Flashア 利 用 し てNOTAプ プ リケー シ ョ ラ グ イ ン と し て 動 作 させ て い る。 運用 2006年1月11日 をNOTAペ に 開 催 され たNOTAネ ー ジ で13時 か ら18時 ま で5時 ッ トワ ー ク 関 西 の ミー テ ィ ン グ に お い て 、 発 表 の 様 子 間 連 続 し て ス ト リー ミ ン グ 配 信 し た 。 合 計4っ ラ イ ア ン トが こ の ペ ー ジ に ア ク セ ス し、 会 場 の 映 像 と音 声 を受 信 した 。1つ のク の ク ラ イ ァ ン トで は 、 一 定 間 隔 で ブ ラ ウ ザ が ダ ウ ン す る とい う不 具 合 が 起 き た が 、 そ れ 以 外 の ク ラ イ ア ン トで は 正 常 に 受 信 で き る こ とが 確 認 で き た 。 第6章NOTAの 51 利 用 事 例 と応 用 燕 懸 ミ'い慧ミ ノ 昨llを ノゴ (隷 ・ 謙 譲羅 灘 鱒霧慧㊤ 懸薬黒羅 藤 灘・ ・ ノご さ い 、 管 声 い 鵬 ・ 穫 ・ ま 丁 、 な い く /5 興 蟻 ね\出 FlashMeker3を 使 う と、 ク -ノ ンク し た ら 、WAVEフ ル を 再 生 す るSWFフ ァイ ァイ ル が 簡 単 に で ぎ ま した 。 、 一 訴 ・2縣 雪 ) 参 考 文献 票盤 NOTAぎ 試騨"㈱ 蝋融、 . …一 璽 \ 。 、 鍵/ 趨 脳 撮 ㌘く夢 厩 窓 ノ 潔 鐙 盛藝 黛蓋 、埠 書 を 持 つ子 の こ 】ミ ュ ニ':r一 シ ョ ン や 情 報 突 流 に 段 に 立 つ ソ ー ル ζ い つ 二 と て 、 こ の ネ ・1、 ト ワ ー ウ に 蓼 抽 させ て』も ら ゴ ぐー 痩 り せ て も ら って い ま した 。 駅囎 て も そ う で マ が 、 〔bshJ)護 こい こ:こ るは 、 も ン」 ボ ルを移 動 きせ ら れる とこ ろ です 。 ス タ!ド ァ 〔】一 ノ7は こ.u;N7TAマ な ・'一 τ、 汎 絹 牲 の 筑 忌 二`一Ψ と し て 、 髄 穣 の 活 絹 を 素 気 て『い ま す 。 伴 一」た ホ ・ 』 』 』ム ベ ・ ・ゾ ρ 、 ず な わ ち 、=ノ ー ルrチ ま.す。 バ し一リ トか ら も っ て き ー τ、 絃 手 斌 み た い な も の ガ 搾 鞍 な い か 噛撚 沁 噂、 図6.4 6.3.3 C-Shirtsプ C-Shirtsは 、 NOTAを でTシ い うこ と に な り 舞 え てい ます 。 吊 ぎ 、トミ 障 害 者 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン支 援 シ ス テ ム の 利 用 例 ラ グ イ ン 使 っ て 、 CreativeCommonsラ の デ ザ イ ン を 作 り、 そ れ を 実 際 のTシ あ る 。NOTA上 ャ ツ ト1)ど ャ ツ(Cシ イ セ ン ス の 作 品 を 組 み 合 わ せ てTシ ャ ツ)と して 注 文 す る こ と もで き る シ ス テ ム で ャ ツ の 枠 を表 示 させ 、 注 文 ボ タ ン を 押 す と、 作 成 した デ ザ イ ン を画 像 に 変 換 し 、 購 入 サ イ ト に 移 動 す る 。Cシ ャ ツ に は 、 QRコ 街 中 で 見 か け たC上ShirtsのURLを 取 得 す る と 、 そ の デ ザ イ ン を も と に リ ミ ッ ク ス(再 て 、 自 分 のC-Shirtsを 6.4 ャツ ー ド でNOTAのURLが 入 って い るの で、 編 集)し 作 る こ と も で き る(図6.7)。 利用経験 こ こ で は コ ミュ ニ テ ィ に お け る運 用 に よ っ て 得 ら れ た 経 験 に つ い て 述 べ る。 運 用 を 通 じて 、通 常 のCGIを 用 い た 動 的 作 成Webと は 異 な る、 NOTAな の 特 徴 的 な 利 用 経 験 を以 下 に ま とめ る。 らで は の 使 わ れ 方 が 分 か っ て き た 。 NOTA 第6章 NOTAの 52 利用 事例 と応 用 ⑤鰻 藻 課ll議 議 噛1凝 辮 麟 覇 ◎ 轟' 楽・ 駅 冷 ム 謝懸 鮮い亡 '"懸 継 一 鱒 曲 揮可 ミ ミ ミ 、 、 淵憲 、" ・憎 ミ 聾01∵一テレビ会 議 鍵 管製 § レ 繍(o'幽 鮎雨 送{§ツ ィ盛 -raknsai rakus.3 i 冑澱 § 潔 慧骨 耳 卜m rakn>a三 '_。_滋 ・ 陣 嚇 騨 協 糊 ミ 一1藤 愈 、 繭r .、ぎ・ ぐ '・ くミ、' 零燃 ミ溝 ミr、宇・ ミ 様 濾 轟酌 響 へ 1ワ 、'こ 蕃 こ ご 〕ミ'㍉ 受 図6.5 NOTAビ デ オ会議 室 プラ グイ ンの 利用 例 画像 の ア ツプ ロー ド 画 像 を 手 軽 に ア ツ プ ロー ド しペ ー ジ に貼 り付 け ら れ る こ と は 、 す で に 見 て き た よ う にNOTAの 特 有 の 機 能 で あ るが 、 こ の 機 能 の 積 極 的 な活 用 を確 認 で きた 。1ペ は よ くあ り、 中20、30個 ー ジ に10個 の 画 像 を貼 る こ と の 画 像 を 貼 る ユ ー ザ ー もい た 。 ま た 、 貼 り付 け た 画 像 の サ イ ズ や 配 置 は た い て い の ユ ー ザ ー が 貼 り付 け た 後 で 見 や す い よ う に 調 整 して い るの が 確 認 で き た 。NOTAの オ ブ ジ ェ ク トの 自 由 配 置 の 機 能 が 頻 繁 に 使 わ れ 、 活 用 され て い た とい え る。 他 人 の部 品 へ の注釈 他 人 が 作 成 した テ キ ス トや 写 真 に対 し、 手 書 き入 力 機 能 を 用 い て 、 積 極 的 に線 を 引 く用 い られ 方 が 頻 繁 に 見 ら れ た 。 ま た 他 人 の 部 晶 の 隣 に テ キ ス トを 配 置 し、 注 釈 を 書 く例 も よ く見 ら れ た 。 そ れ を 参 考 に 元 の テ キ ス トを 修 正 し た り、 そ の 場 で 議 論 を す る な どNOTAな らで は の 使 い 方 が 違 和 感 な く受 け 入 れ られ た よ うで あ る 。 た だ 、 注 釈 が あ ま りに 多 くな る と、 ペ ー ジ の 視 認 性 が 下 が り、 結 果 と して ペ ー ジ の 本 筋 が 分 か りに く く な る こ と も あ っ た 。 ペ ー ジ の 内 容 を表 示 す る 場 と議 論 を す る場 が 分 か れ て い な いNOTA特 有 の 問 題 で あ る。 NOTAの 轟 轡騨 賊 悪 醗縣 灘薇 欝 嬢鞭 ・ 雛辱 瓢瀬 縣鯛麟__ OSGn rem ③ 灘 藷 一一 一 … 一 難難難 噸露 一 一 一一 … 糊"㎜ …"一 馳 ⑳ /淵1・ ⑪ 嘩i表Trn舩 1鮫 戦 力( 禰 53 利 用事 例 と応 用 畑 騨 第6章 AOTA蕊 …一 一 ㎜… 一 …一 一 一li 《o'轟 噛 ・aku・ 雌 理燃 ・が使用中1 灘 織 表人に教える ヘルプ 全画面 纒 灘English i x[×] 圃 ミ 擬 ( 庶 蕪_。貼る § ミ ミ 塾 盤璽 タ 幣 さi蕊し;Li・ 「\ ・ こ シ ヤ.3 ・糖 了llV='v .N -・「1 § ヤダ 幽 腎 " 坤 主 ︺ 、♂ ﹁層 ご / X \ 映、 聡 、 雪 ・ ア・ 細 礁 虫冒 齢 α ① こ L, ・ 警 P、 げ目 i… … 馳 馳sδ 巡 馳{ ・lc$hrt職聯s喚 、、 N 、特 閥閥\ 、ぺぺ 、 ぺぺ" " " ミN 、N " … …蕊 一 一 …魏i 、、、へ、、 からデータを転 逢していま凱 図6.6 C-Shirtsの 作 例 チャット NOTAの 書 き込 み の 手 軽 さ と、 リア ル タ イ ム 性 に よ りペ ー ジ 上 で チ ャ ッ トの 代 わ り と して 用 い られ る こ と も あ っ た 。 話 題 の 遠 近 に よ り、 文 字 の 配 置 場 所 を 変 え る な どの 工 夫 を ユ ー ザ ー が 自 主 的 に 行 っ て い る こ とが 多 く、 単 に 話 題 を 時 間 軸 で 並 べ た だ け の チ ャ ッ トと比 較 し て 話 題 を 整 理 し、 活 用 す る す るの に有 効 で あ る こ とが 分 か っ た 。 ゲ ス ト投 稿 NOTAは ペ ー ジ の 編 集 が 可 能 な ゲ ス ト権 限 を用 意 し、 不 特 定 多 数 の ユ ー ザ ー の 書 き込 み を認 め て い る た め 、第 三 者 に よ っ て ペ ー ジ の 趣 旨 に沿 わ な い 書 き込 み が 投 稿 さ れ 、 トラ ブ ル に な る と い っ た 危 険1生を孕 ん で い る。 しか し な が ら、 ゲ ス トが 既 存 の オ ブ ジ ェ ク トを 削 除 で きず 、追 加 書 き込 み だ け が 可 能 で あ る点 と、管 理 者 と コ ミ ュニ テ ィの メ ン バ ー が そ れ ら の 投 稿 を 発 見 次 第 、 削 除 で き る た め 、 コ ミ ュ ニ テ ィの メ ン バ ー が 常 に 監 視 し て い るペ ー ジ に あ っ て は 、 これ らの ト ラ ブ ル は 起 きて 鞭 第6章NOTAの 54 利 用.事例 と応 月」 図6.7C-ShirtsのQRコ ー ドを 携 帯 電 話 を 利 用 し て 読 み 込 む 様 子 い ない。 6.5 NOTAの ま とめ 利 用 事 例 と して 、 NOTAの 例 と、 コ ミ ュ ニ テ ィ 内 でNOTAの て そ れ ぞ れ 紹 介 した 。 ま た 、NOTAの 使 い 方 を 工 夫 して コ ミュ ニ テ ィ 活 動 に合 わ せ て 利 用 し た 事 プ ラ グ イ ン を 開 発 し てNOTAを 拡 張 して 利 用 した 事 例 に っ い 運 用 か ら分 か っ た 知 見 を ま とめ た 。 55 第7章 関連研 究 本 章 で は、 本研 究 と関連 を持 つ先 行研 究 を挙 げ、 それ らの特徴 や 本研 究 との相 違 点 、 お よび本 研 究 の位 置づ け につ いて述 べ る。 第7章 関連 研 究 7-1 56 は じめ に 本 章 で は 、 本 研 究 と関 連 を持 つ 先 行 研 究 を 挙 げ 、 本 研 究 との 関 連 や 差 異 を 述 べ 、 本 研 究 の 位 置 づ け を 明 らか に す る。 本 研 究 は 共 生 開 発 ス タ イ ル の コ ン セ プ トお よ び シ ス テ ム の 両 方 を研 究 対 象 と して い る た め 、 関 連 研 究 も そ れ に 沿 っ た 形 で 述 べ る 。 関 連 研 究 の う ち 、第2章 で 挙 げ た もの は 、 本 章 で は省 略 す る。 7-2 Web技 術 の新 領 ± 或 技 術 的 な 背 景 に は 、 近 年 のWebの る よ う に 、Webは 進 化 が あ る 。 Web2.0[梅 、 「非 同 期 通 信 」 の 技 術 や 「WebのAPI」 田06]と い う キ ー ワ ー ドに総 称 さ れ が 普 及 し、 リ ッ チ ・イ ン タ フ ェ ー ス の 開 発 や 、 外 部 の シ ス テ ム と連 携 す る機 能 の 開 発 が 盛 ん に な っ た 。 こ れ らのWebの 新 しい技術 的 な概念 につ いて述 べ る。 7.2.1 非 同期通 信 ウ ェ ブ ブ ラ ウ ザ 上 で 画 面 遷 移 す る こ と な く、 情 報 を サ ー バ ー に 対 し て 送 信 し た り取 得 した り す る こ と をWebの は 、Webに GET方 非 同 期 通 信 と呼 ぶ 。 実 装 に は 、 JavaScript*1やAdobe Flashを 用 い る。 従 来 お い て 動 的 な コ ン テ ン ツ を 生 成 す る と き は 、 ペ ー ジ が 遷 移 し た と き にPOSTも し くは 式 で 情 報 を サ ー バ ー に 送 信 し、 コ ン テ ン ツ を 書 き換 え て い た 。 非 同 期 通 信 に よ り、 ウ ェ ブ ブ ラ ウ ザ 上 で 既 存 の 枠 組 み に と ら わ れ な い ユ ー ザ ー イ ン タ フ ェ ー ス を 実 現 す る こ とが で き る。 代 表 的 な 例 で あ るGoogle Mapsを 図7.1に 示 す 。 Google Mapsで は、 ユ ーザ ー が地 図 をマ ウ スで ド ラ ッ グ す る と、 シ ス テ ム は 、画 面 の 枠 の 外 に あ る地 図 情 報 を 逐 次 サ ー バ ー か ら取 得 して 描 画 す る た め 、 地 図 を ス ム ー ズ に ス ク ロ ー ル す る こ とが で き る 。 NOTAに お い て は 、 複 数 人 が 同 時 に1つ の ド キ ュ メ ン トに 対 してNOTA上 で 書 き込 み を行 う と き に 、 非 同 期 通 信 を 利 用 して 、 同 一 の 画 面 を 共 有 で き る よ う に して い る。 7.2.2 WebのAPI WebのAPI(Application Program Interface)は 、用 途 に よって 「外 部 の シ ス テ ム と の 連 携 」 と 「プ ラ グ イ ン に よ る シ ス テ ム の 拡 張 」 の 二 つ に 分 類 さ れ る 。 外部 の システ ム との連 携 従 来 、Webを 利 用 した シ ス テ ム は 、1つ の ドメ イ ン に お い て 単 独 で シ ス テ ム を 運 用 す る こ とが 多 か っ た が 、 近 年 は 、 外 部 の シ ス テ ム と連 携 す る た め に、 積 極 的 に 情 報 の 相 互 利 用 を 行 う も の が 増 え て きた 。 これ ら を 実 現 す る た め に 、 ドメ イ ン を 超 え て 他 の シ ス テ ム の 情 報 を 取 得 した り、 送 信 し *1JavaScriptを 用 い て 非 同 期 通 信 を 行 う こ と を 特 に 「Ajax(Asynchronous JavaScript+XMLの 略 称)」 と呼 ぶ 。 第7章 57 関連 研究 G◎ 懸 娩 臨 一ゴ 、』 』照 懸 ご マツブ 翻 婁】 劇 区郎 L 淋 曜筆 [璽=コ[画 筋ゴリ冠 .㌧ど コ[亜 B園[ヨ 灘一 慶 鳳 義 塾 大 学 湘 南 藤 沢 キ ャンパ ス 大学鷹棟 雁、 尺rTiiS65322 警 二.毫 埜主 一饗§蚤葺畢 。 編 織濾藤 曹 難 徽 木獺 藤 撫'マ 研蝋 礒沢 市遠 願5322 、 聯'" 寧 響緊 獅 欝 騨 警 一 ・ 寸 『 零盤 盤 鵠 窮無' c3:謹 欝 ヨ 、3」 寧 饗 繍 瀞 ・ 軽'・ 筆ウンジ 難T「 礪・ ・く壁 Y \、 、 yt卜 \ 新宿区偉濃町35 撃繰 雑 。 譜 署細 葦≒夢 霞塁 ⑱騨奪戴塾 ⊥僻鞭.← 謙o『r;壱 図7.1Google 一■臼テーう灘 霞駆減融・"ミ 、 い$c 罵 . \」 Maps た りす る 際 に 利 用 可 能 な 関 数 や プ ロ トコ ル の 集 合 をWebのAPIと 呼ぶ。 プラ グイ ン によ る システ ム の拡 張 また、 ウ ェブ シ ステ ム の 中 に は、 そ の ウ ェ ブ シス テ ム 自体 を拡 張 す る こ とが可 能 な プロ グ ラム (プ ラ グ イ ン と呼 ば れ る)を 、 外 部 の 開 発 者 が 追 加 す る こ とが で き る も の も あ る。 こ の 場 合 も、 そ の シ ス テ ム 上 で 多 くの プ ラ グ イ ン が 共 通 し て 利 用 す る機 能 は 、APIと NOTAに お い て も、 NOTAを 拡 張 す る プ ロ グ ラ ム に 対 して 、 NOTA して 提 供 され る。 APIと 呼 ば れ る一 連 の 関 数 群 を 提 供 し、 コ ミ ュニ テ ィ支 援 の た め に 有 効 な 機 能 を 開 発 しや す くな っ て い る(詳 し くは 、 第5 章 で 述 べ る)。 7.3 7-3,1 Webの コ ンテ ン ツ流 通 の 新領 域 オ-プ ン コンテ ン ツ 技 術 的 な 進 化 に よ り 、 コ ン テ ン ツ の 流 通 や 利 用 に も 変 化 が 起 き て い る 。 Webの 間 の 連 携 が 容 易 に な っ た た め 、 従 来 は1つ え て 流 通 す る よ う に な っ た 。 ま た 、Webの シス テ ム の シ ステ ム に蓄 積 され て い コ ンテ ンツが シス テ ム を超 ユ ー ザ ー イ ン タ フ ェ ー ス の 進 化 に よ り、Web上 で の 直 接 コ ン テ ン ツ の 作 成 、 編 集 、 複 製 が で き る よ う に な り、 コ ン テ ン ツ の 利 用 形 態 が 変 化 し た 。 こ の よ う に コ ン テ ン ツ がWeb上 で 作 成 、 編 集 さ れ 、 シ ス テ ム を 超 え て 流 通 す る 現 象 を 、 「オ ー プ ン コ ン テ ン ツ 」 と 呼 ぶ 。 ま た 、 シ ス テ ム が オ ー プ ン コ ン テ ン ツ の 作 成 や 流 通 を サ ポ ー トす る こ と を 、 ADOC[鈴 木06](Application Driven Open Contents、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン駆 動 型 オ ー プ ン コ ン テ ¥ 第7章 58 関連 研究 1'載誌 謬 欝 檬號 黛 講 繊'濃 詳=撰6ジ 訟 騰6鰍 1フ ァイル(f> 編 集(E) 表 示(V> ブッケマーク(旦) 履歴③ い 一 ツール① .へ駅"""樫 野 \"憎 \へ ' ヘル7tiH) wrttustratar 無 、、 9蝕 「・&PU琩゚f/ll拍 raku$創}しogout ∼1、 Open F用 Strake 丁就 lose Fath 翻 貫猷 こ 10PX 口 l▼ 懲 賦… ・ 熱 Edit. 3 こ 月2 r PatYt 嚢 § 睾華 しayer Size 蓑 ﹄ レ ▼ き欄 "蒸 strator.orbか 愚 らデ ータを転 送 して い ます. \ミ・ 図7-2Willustrator ン ッ)と 呼 ぶ 。NOTAも 、 ADOCの1つ と して 捉 え る こ とが で き る。 Wi一lustrator `'illustrator[神 ら れ たWebの 原06]は 、 「"鴇 」二で の 協 同 イ ラ ス ト レ ー シ ョ ン 」 と い う コ ン セ プ トの 元 に 作 ドロ ー ツ ー ル で あ る 。 複 数 ユ ー ザ ー で 利 用 で き る ウ ェ ブ ア プ リ ケ ー シ ョ ンで あ り、 ブ ラ ウ ザ 上 で 利 用 で き る ド ロ ーUIを 持 つ(図7.2)。 ペ イ ン ト ツ ー ル と違 い 、 ド ロ ー ツ ー ル で あ る こ と を 活 か した 再 編 集 機 能 や 他 の ユ ー ザ ー の 絵 を 簡 単 に再 利 用 す る た め の 仕 組 み を 持 っ て い る 。 Wilhlstratorの ド ロ ー 機 能 はNOTAよ り細 か な 制 御 が 可 能 で あ る 。 し か し 、 制 作 し た 絵 を 他 の ツ ー ル や コ ン テ ン ツ に 埋 め 込 ん で 利 用 す る こ と を 想 定 し て お り 、NOTAの よ うに ウ ェブペ ー ジ を 作 る こ と は で き な い 。 ま た 、 プ ラ グ イ ン に よ っ て 拡 張 し 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て 利 用 す る 機 能 は な い 。NOTAは フ ォ ー ム を指 向 し て い る。 、 文 字 や 写 真 、 図 、 プ ラ グ イ ン な ど を貼 り付 け る プ ラ ッ ト 第7章 59 関 連研 究 7.3.2 Consumer Generated Media ウ ェ ブ サ イ トの コ ン テ ン ツ を 、 従 来 の よ う な プ ロ の コ ン テ ン ツ 制 作 者(作 サ ー な ど)で は な く 、 エ ン ド ユ ー ザ ー が 作 成 し 提 供 す る こ と を 、Consumer (CGMと 略 す)と NOTAも 、 CGMの1つ 7.3.3 家 、記 者 、 プロ デ ュー 呼 ぶ 。 Social Bookmarkや 、 ウ ェ ブ ロ グ 、 SNSな Generated Media ど は そ の 代 表 的 な 例 で あ る。 で あ る。 Creative Commons Creative Commons[LesOO][LesO1][L.02]と は、 さま ざ まな コンテ ンツ に対 して著 作権 を保 持 し な が ら一 定 の 自 由 を 事 前 に 許 諾 して い る こ と を 、 分 か りや す く表 示 す る こ とが で き る ラ イ セ ン ス 群 の こ とで あ る 。 例 え ば 、 あ る ア ー テ ィ ス トの 曲 を ミ ッ ク ス して 新 た な 作 品 を 作 りた い と い う場 合 、 従 来 は 、 作 者 と管 理 団 体 に説 明 、 交 渉 、 契 約 準 備 、 確 認 と い っ た こ とが 必 要 で あ っ た 。 し か し、Creative Creative Commonsの Commonsに ラ イ セ ン ス を適 用 して い れ ば 、 こ の よ うな 煩 雑 な 手 続 き は 必 要 な い 。 対 応 す る た め に は 、 コ ン テ ン ツ を公 開 す る 際 に ラ イ セ ン ス の 条 件 の マ ー ク を選 択 し、 表 示 して お くだ け で よ い 。 ラ イ セ ン ス の 条 件 の マ ー ク に は 、例 え ば 、 原 著 作 者 の 「氏 名 表 示 」 が 必 要 か ど う か 、 非 営 利 の 活 動 の み に使 用 可 能 か ど う か 、 原 著 作 者 と 同 じ ラ イ セ ン ス で 発 表 し な け れ ば な ら な い か 、 表 現 や ソ フ トウ ェ ア を 改 変 して 用 い て い い か ど うか と い っ た も の が あ る。 Creative Commonsは 、 ラ イ セ ン ス の 提 供 だ け で は な く、 ラ イ セ ン ス を シ ス テ ム が 識 別 す る た め の 仕 様 の 提 案 も 行 っ て い る 。 例 え ば 、HTMLフ ァ イ ル や 画 像 フ ァ イ ル に 対 し て 、 Creative Commonsが 規 定 す る 方 法 で ラ イ セ ン ス を記 述 す る こ とに よ っ て 、G00gleやFlickrか Commonsに 対 応 した コ ン テ ン ツ を 検 索 す る こ とが で き る 。 Creative Commonsに らCreative よ り、7.3.1に 示 した オ ー プ ン コ ン テ ン ツ の 流 通 の 法 的 、 技 術 的 な煩 雑 さ が 解 消 され る こ とが 期 待 さ れ る 。NOTAも 、複 数 人 で 協 同作 成 した コ ンテ ン ツの ライセ ンス に関 して 複 雑 な課 題 を 抱 え て お り、 こ う した コ ン テ ン ツ の 新 し い ラ イ セ ン ス 方 式 と深 く関 係 して い る 。 7.4 開発 形 態 に関 す る 関連 研 究 7-4.1CSCLお NOTAの よ びCSCW よ う に コ ミ ュ ニ テ ィ活 動 と持 続 的 な 関 わ りを 持 ち 、開 発 者 が 市 民 の 中 か ら現 れ 、利 用 者 と一 体 とな っ て 設 計 し開 発 す る と い う視 点 は 、従 来 のCSCL(Computer Supported Collaborative Learning、 Supported Collaborative Work、 コ ン ピ ュ ー タ に 支 援 さ れ た 協 同 学 習)、 CSCW(C0mputer コ ン ピ ュ ー タ に 支 援 さ れ た 協 同 作 業)研 究 に も な か っ た も の で あ る 。 こ う した 研 究 に ユ ー ザ ー の 実 践 を 見 た 上 で デ ザ イ ン す る とい う観 点 は あ っ た に して も、 設 計 者(開 発 者 ・デ ザ イ ナ ー) は 、 ユ ー ザ ー を 個 々 に 分 解 し、 一 人 の ユ ー ザ ー の 視 点 か ら使 い 勝 手 や 効 果 を 評 価 して い た に す ぎ な か っ た 。 っ ま り、 シ ス テ ム の 設 計 に お い て 、 設 計 者 と利 用 者 を 含 め た ネ ッ トワ ー ク 構 築 の あ り方 に 第7章 関連研 究 60 焦 点 を 当 て た も の は ほ とん ど な か っ た 。*2 7.4.2 参 加 デザ イ ン 参 加 デ ザ イ ン(Participatory Design)の ア プ ロ ー チ は ど うだ っ た だ ろ うか([BG96][KB98] [KSB98])。 参加 デザ イ ンの ア プロー チ は、 ワー ク プ レイ ス にお け る シス テ ム、人 工 物 の設 計 へ の 「ユ ー ザ ー 」 の 参 加 を め ざ した もの で あ り 、 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 企 画 や ユ ー ザ ー も含 め た デ ザ イ ン場 面 を 組 織 化 す る とい っ た 実 践 を 行 っ て き た 。 しか し、 こ う した 場 面 設 定 は 一 時 的 な も の で あ り、長 期 的 に 関 係 を 持 続 す る 設 計 者 と使 用 者 の ネ ッ トワ ー ク構 築 を め ざ す も の で は な い 。 さ ら に 、 設 計 者 と利 用 者 は 明 確 に 区 分 さ れ て お り、 利 用 者 が 設 計 を サ ポ ー トす る こ と は な い 。 こ の ア プ ロ ー チ で は 、 設 計 者 は 、 ユ ー ザ ー の ニ ー ズ や 注 文 を 聞 くが 、 実 際 の 開 発 は 、 あ く ま で 設 計 者 が 行 っ て い た 。 も ち ろ ん 、 実 際 に 参 加 デ ザ イ ン を 組 織 化 す る た め に は 、 コ ミ ュ ニ テ ィ が 必 要 と な るが 、 参 加 デ ザ イ ン は 、 こ う した こ と に 焦 点 を 当 て て こ な か っ た 。 NPOパ ンゲ ア NPOパ ン ゲ ア[高 崎06][NPOパ]は 、 「世 界 の 子 供 た ち を つ な ぐ」 と い う コ ン セ プ トを持 ち 、 「絵 文 字 コ ミ ュニ ケ ー タ ー 」、 「コ エ ツ ナ 」、 「パ ン ゲ ア ネ ッ ト」 な ど複 数 の ソ フ トウ ェ ア を 開 発 し、 そ れ らの ソ フ トウ ェ ア を利 用 して 世 界 中 で 「ア ク テ ィ ビ テ ィ 」 と呼 ば れ る交 流 活 動 を行 っ て い る。 ソ フ トウ ェ ア は 、 一 部 の 常 任 メ ンバ ー を 中 心 に 、 多 くは ボ ラ ン テ ィ ア に よ っ て 開 発 さ れ て い る 。 ソ フ ト ウ ェ ァ の 開 発 は 、 「まず は動 く こ と を 重 視 」 「プ ロ グ ラ ミ ン グ 言 語 は ボ ラ ン テ ィ ア の 得 意 な 言 語 で 開 発 す る た め さ ま ざ ま な 言 語 が 入 り交 じ る 」 「ネ ッ トの セ キ ュ リ テ ィ に は 配 慮 」 「ア ドバ イ ス を い た だ い た 後 、 即 反 映 さ せ るか 待 つ か ど う か はNPOの 実 証 活 動 フ ェ ー ズ も含 め た 全 体 傭 鰍 の 上 、 担 当 責 任 者 が 決 定 す る」 とい っ た プ ロ セ ス で 開 発 を 進 め る。NOTAの NPOの コ ミ ュニ テ ィ と同 様 、 開 発 者 は コ ミ ュ ニ テ ィ メ ンバ ー で あ る国 内 外 の 多 様 な 人 た ち と コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン を しな が ら開 発 す る。 そ れ に は 、 小 中 学 生 、 小 中 学 校 の 先 生 、 ベ ン チ ャ ー 企 業 人 、 大 企 業 役 員 、 保 護 者 、 デ ザ イ ナ ー 、 記 者 、 研 究 者 、 ミ ュー ジ シ ャ ン、 学 生 、 官 僚 、 フ リー ター な どが 含 ま れ る 。 開 発 に は 、 モ チ ベ ー シ ョ ン が 重 要 視 さ れ る 。 ボ ラ ン テ ィ ア は 、 モ チ ベ ー シ ョ ン が 低 い 人 は 、 も と も と参 加 し な い た め 、 金 銭 的 な イ ン セ ン テ ィ ブ が 低 く、 開 発 者 モ チ ベ ー シ ョ ン が 極 め て 高 い と い う特 徴 を 持 っ 。 モ チ ベ ー シ ョ ン は 、 新 規 開 発 時 に は、 「楽 し い 、 社 会 的 意 義 を感 じ る 、 誇 ら し い 」 な どの 感 情 に よ っ て 高 ま り、 デ バ ッ グ時 に は 、 「 恥 ず か しい 、 教 わ れ て 勉 強 に な る 、 必 要 性 を実 感 す る」 な どの 感 情 よ っ て 保 た れ る 。NPOパ ン ゲ ア で は 、(1)プ トウ ェ ァ 品 質 を人/環 境 の せ い に し な い 、(3)ソ ロ ジ ェ ク トの ミ ッ シ ョ ン を ぶ ら さ な い 、(2)ソ フ ト ウ ェ ア職 人 を惹 き つ け る 、(4)感 性 を キ ー プす る、 な ど を 組 織 的 に 重 視 して い る。NPOパ フ 動 で き る感 ンゲア の開 発形 態 は、 本研 究 で提 案 す る 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 と類 似 して い る 。 開 発 者 が コ ミ ュ ニ テ ィ の 中 で 多 様 な 人 た ち と協 働 し な が ら 開 発 を 進 め る 点 や 、 ボ ラ ン タ リー な 動 機 を 重 視 して い る 点 が 共 通 して い る 。 そ の 一 方 で 、NPOパ *2ニ ュ ー マ ン[New98]は 、 ア ク タ ー ネ ッ ト的 な 観 点 を 用 い な が ら、 あ る ミ ドル ウ ェ ア の デ ザ イ ン の 事 例 を 分 析 し、 シ ス テ ム を デ ザ イ ン す る こ とが 、 さ ま ざ ま な 技 術 や 人 々 の ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 す る こ と に 等 し い と い う こ と を 示 して い る。 第7章 関連研 究 ン ゲ ア で は 、 常 任 の リー ダ ー が 開 発 を 指 揮 を執 っ て い るの に対 し、NOTAの 確 な 開 発 の リー ダ ー が 存 在 しな い とい う点 が 異 な っ て い る 。 61 事例 にお い て は、明 62 第8章 共 生 開発 ス タ イル の考 察 と今 後 の展 望 本 章 で は 、共 生 開 発 ス タ イ ル につ い て 、 現 在 分 か っ て い る課 題 や 限 界 、今 後 の 展 望 に っ い て 述 べ 、 本 研 究 の さ ら な る発 展 に つ い て 論 述 す る 。 第8章 8ユ 8.1.1 63 共 生 開発 ス タイル の考 察 と今 後 の展 望 共 生 開発 ス タイ ル の 考 察 オ-プ ン ソ ー ス か らオ ー プ ン コ ン テ ン ツ へ す で に 述 べ た 通 り、 私 が 開 発 したNOTAは 、 開 発 者 以 外 の 人 も参 加 す る 地 域 コ ミ ュニ テ ィ の 中 で 開 発 が 進 め られ 、 改 良 が 加 え ら れ た 。 こ の よ う に ボ ラ ン タ リー な 動 機 か ら開 発 が 進 め られ る と い う点 は 、 オ ー プ ン ソ ー ス ・ソ フ トウ ェ ア の 開 発 と類 似 点 が あ る。 近 年 、 他 人 の コ ン テ ン ツ を流 用 し、 そ こ に 自分 の 著 作 を 追 加 して 公 開 す る と い うオ ー プ ン コ ン テ ン ツ の 現 象 が 注 目 され て い る。 オ ー プ ン ソ ー ス の 開 発 コ ミュ ニ テ ィ に お い て は 「ソ ー ス コ ー ド」 を オ ー プ ン に して 複 数 の 人 が 少 しず つ 創 作 に貢 献 す る こ とで ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る 手 法 が 定 着 して い る が[StaO2]、 一 般 の コ ン テ ン ツで は 、 技 術 的 な 課 題 や 法 整 備 の 遅 れ な どか ら 、 この よ う な 創 作 手 法 は一 部 を 除 い て あ ま り行 わ れ て い な い 。 そ れ ら を解 決 す る た め 、一 般 の コ ン テ ン ツ を オ ー プ ン ソ ー ス 的 に 生 成 、 伝 播 さ せ る こ とが で き る シ ス テ ム が 必 要 で あ る と考 え る。NOTA(第4章 で 詳 述)は このた め の プ ラ ッ トフォー ム を提 供 す る。 オ ー プ ン コ ン テ ン ツ の 実 現 に は、 コ ン テ ン ツ に 多 人 数 で 同 時 に編 集 可 能 で あ る こ と と、 コ ン テ ン ッ を他 人 が 容 易 に再 利 用 可 能 で あ る こ とが 必 要 で あ る 。 オ ー プ ン コ ン テ ン ツ を 実 装 す る ア プ リケ ー シ ョ ン の 設 計 を ま とめ る と、 以 下 の よ う に な る。 横 浜 市 の コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 、 共 生 開 発 ス タ イ ル の 手 法 が 成 立 した 背 景 と して 、NOTAが こ れ ら の オ ー プ ン コ ン テ ン ツ の 要 件 を 満 た し て い た とい う点 は 重 要 で あ る。 専 門 的 な ソ ー ス コ ー ド で は な く、 文 書 、 写 真 、 ア イ コ ン 、 プ ラ グ イ ン と い っ た コ ン テ ン ツ の 協 同 編 集 と派 生 を シ ス テ ム が サ ポ ー ト した こ と に よ っ て 、 開 発 者 以 外 の 人 が 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ に 参 加 す る こ とが で き た と い え る。 8.2 今 後 の展 望 共 生 開 発 ス タイ ル は、 地域 コ ミュニ テ ィに お いて必 要 な機 能 を コ ミュニ テ ィ内で 開 発 で き る と い う点 で 利 点 が あ る 一 方 で 、 課 題 も あ る 。 1っ 目 は 、 プ ラ グ イ ン な ど を コ ー デ ィ ン グ で き る 開 発 者 が ま だ 限 定 的 な も の に と ど ま っ て い る 点 で あ る 。FlashやNOTA APIを 誰 もが 使 え る とは い え な い 。Flashは 利 用 し た 開 発 は 、 従 来 の 開 発 と比 べ て 敷 居 が 下 が っ て い る が 、 、 コ ー デ ィ ン グ を しな くて も条 件 や 関 数 を 選 択 し て 組 み 合 わ せ る こ とで 簡 易 的 な ス ク リ プ トを 作 成 で き る が 、 今 後 は こ の よ う に コ ー デ ィ ン グ と い う行 為 を す る こ と な く開 発 が で き る よ う な 工 夫 を して い く必 要 が あ るだ ろ う。 二 っ 目 は 、 共 生 開 発 ス タ イ ル に よ っ て 開 発 さ れ た ソ フ トウ ェ ア は 、 汎 用 性 が 低 くな りが ち に な る 第8章 共生 開 発 ス タイ ルの考 察 と今 後 の展 望 64 点 で あ る 。 そ も そ も コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る狭 い ニ ー ズ に応 え る た め に 開 発 す る た め 、 開 発 され た ソ フ トウ ェ ア は 、 同 じ よ う な 条 件 の コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て しか 有 効 で な い こ とが 多 い 。 汎 用 性 が 低 くな る と、 ソ フ ト ウ ェ ア の 蓄 積 が な さ れ ず 、 どの コ ミュ ニ テ ィ に お い て も似 た よ う な機 能 を 再 生 産 す る こ と に な る 。 この 課 題 は 、 ユ ー ザ ー が 作 成 した シ ス テ ム か ら汎 用 性 の あ る機 能 を 抽 出 し、 蓄 積 で き る よ う な フ レー ム ワ ー ク を考 案 す る こ とで 解 決 で き る可 能 性 が あ る。 今 後 は 、 これ ら の 課 題 を 解 決 す る た め に継 続 的 に 研 究 に 取 り組 ん で い く予 定 で あ る。 65 第9章 結論 本 章 で は本論 文 を総 括 す る。 第9章 9.1 結論 66 研 究 の成 果 本 研 究 の 成 果 は 、 以 下 の4つ に ま とめ る こ とが で き る 。 ● 市 民 が 地 域 コ ミュ ニ テ ィ に お い て 開 発 を 行 う 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 を 提 案 した 。 ● コ ミュ ニ テ ィ 活 動 支i援シ ス テ ム 「NOTA」 を 開 発 した 。 ●NOTAを 拡 張 す る ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を 実 現 した 。 ●NOTAの 利 用 事 例 を 評 価 し、 有 効 性 を 検 証 した 。 ま ず 、 市 民 が ソ フ トウ ェ ア を 開 発 し、 コ ミ ュ ニ テ ィ で 運 用 す る 中 で 得 ら れ る フ ィ ー ドバ ッ ク を 元 に 継 続 的 に 改 良 して い く 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 を 提 案 した 。 共 生 開 発 ス タ イ ル は 、 以 下 の よ う な メ リ ッ トが あ る こ と を 示 した 。 1.効 率 を あ ま り考 え ず に シ ス テ ム を継 続 して 開 発 で き る 。 2.利 用 者 の フ ィー ドバ ッ クが た だ ち に得 ら れ る 。 3.開 発 者 と コ ミ ュ ニ テ ィ が 一 体 に な っ て い る た め 必 要 な機 能 だ け を 作 れ ば よ い 。 4-高 い モ チ ベ ー シ ョ ン を保 っ て 楽 し く開 発 で き る 。 次 に 、 共 生 開 発 ス タ イ ル の 事 例 と して 私 が 開 発 し た 「NOTA」 広 が っ た プ ロ セ ス を 明 らか に した 。NOTAは2005年 で 利 用 さ れ 、 そ の 後NOTAを よ り横 浜 市 の い くつ か の 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ 改 良 した い とい う要 望 を 持 つ 利 用 者 の 有 志 が 集 ま っ て 開 発 コ ミ ュ ニ テ ィ を形 成 し、 共 生 開 発 ス タ イ ル が 始 ま っ た 。 NOTAは を 利 用 して 共 生 開 発 ス タ イ ル が . 、 複数 の人 が 同時 に ブラ ウザ上 で 文 字や 図 、写 真 な どを好 きな位 置 に書 き込 み、 蓄積 で き る シ ス テ ム で あ る 。NOTAの 実 装 に つ い て 述 べ 、 汎 用 性 の 高 い イ ン タ フ ェ ー ス を持 つ シ ス テ ム で あ る こ とを 説 明 した 。 共 生 開 発 ス タ イ ル に よ る 開 発 を促 進 す る た め に 、 利 用 者 がNOTAを を追 加 した 。 こ の 結 果 、NOTAを 拡 張 で きる プ ラグイ ン機 能 応 用 した地 図 シ ス テム や、 ビデ オ会 議 シ ス テム 、障 害者 コ ミュ ニ ケ ー シ ョンシ ス テ ムな どが地 域 コ ミュニ テ ィ内 で 開発 され た。 これ らの事 例 は、 コ ミュニ テ ィ の 細 か な 要 求 に 応 え る機 能 を 的 確 か つ 迅 速 に 開 発 す る こ と に成 功 して お り、 共 生 開 発 ス タ イ ル の 有 効 性 を示 した とい え る 。 9.2 論 文 の 総 括 と結 論 市 民 が 地 域 コ ミュ ニ テ ィ活 動 の た め に 自 ら ソ フ トウ ェ ア を 開 発 す る と い う 「共 生 開 発 ス タ イ ル 」 は 、 今 後 、 そ の 重 要 性 が 高 ま る と考 え る。 本 研 究 は 、 工 業 的 な ソ フ ト ウ ェ ァ 開 発 や オ ー プ ン ソ ー ス ・コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る開 発 の 限 界 を 指 摘 し、Webの 汎 用 的 な情 報 共 有 シ ス テ ム 「NOTA」 を 利 用 して 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に お い て 共 生 開 発 ス タ イ ル が 成 り立 つ こ と を 示 し た 。 共 生 開 発 ス タ イ ル が 広 が る こ とに よ っ て 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ で 必 要 と され る 細 か な 要 求 を 満 た す ソ フ トウ ェ ァ が よ り多 く開 発 さ れ る こ と を 願 う。 s7 謝辞 慶應 義 塾 大 学 大 学 院 入 学 以 来 、 研 究 を ご指 導 を い た だ い た慶應 義 塾 大 学 安 村 通 晃 教 授 に 深 く感 謝 致 し ま す 。 ま た 、 本 研 究 の 副 査 と して 、 ご 意 見 、 ご 助 言 を い た だ い た慶應 義 塾 大 学 徳 田 英 幸 教 授 、横 浜 の 地 域 コ ミュ ニ テ ィ を紹 介 して い た だ き 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 理 論 と実 践 の 両 面 に お い て ご指 導 い た だ い た 武 蔵 工 業 大 学 上 野 直 樹 教 授 に感 謝 致 し ま す 。 研 究 の 進 め 方 や 論 文 の 構 成 に つ い て 細 部 に わ た っ て 助 言 を い た だ い た イ ン タ ラ ク シ ョ ン ・デ ザ イ ン ・プ ロ ジ ェ ク トの 樋 口文 人 先 生 、 渡 邊 恵 太 さ ん に 感 謝 し ま す 。 ま た 、 同 期 と して 共 に励 ま し 合 っ た 赤 池 輝 幸 君 、 後 藤 孝 行 君 、 佐 藤 公 宣 君 、 あ りが と う。 本 研 究 を 通 して 、 改 め て 開 発 コ ミ ュニ テ ィ の 大 切 さ 、 有 り難 さ を 実 感 致 し ま した 。NOTAの 研 究 は 、 多 くの 方 の 献 身 的 な協 力 に よ っ て 成 り立 っ て い ま す 。 さ ま ざ ま な 形 で 開 発 を 支 援 して くだ さ っ た み な さ ん に こ の 場 を 借 りて 深 く感 謝 申 し上 げ ま す 。NOTAの 開 発 を 協 力 して い た だ き、 簡 易 セ ツ トア ツ プ プ ロ グ ラ ム や セ ツ トア ツ プ マ ニ ュ ア ル を書 い て い た だ い た慶應 義 塾 大 学 秋 元 慶 太 さ ん 、 テ ン プ レ ー トイ ラ ス トや ロ ゴ を提 供 して い た だ い た 武 蔵 工 業 大 学 真 行 寺 由 郎 さ ん 、 テ レ ビ 会 議 室 プ ラ グ イ ン を 開 発 した 他 、 さ ま ざ ま な 開 発 の 助 言 を い た だ い た 千 葉 恭 弘 さ ん 、 あ りが と う ご ざ い ま した 。NOTAネ ッ トワ ー ク の メ ー リ ン グ リ ス トで 、 多 くの 方 の 技 術 的 な 質 問 に答 え て く だ さ っ た 王 子 全 主 さ ん 、 國 松 基 さ ん 、NOTAの 分 か りや す い マ ニ ュ ア ル を 作 成 して くだ さ っ た 檜 垣 健 太 郎 さ ん 、 横 浜 市 の コ ミ ュ ニ テ ィ の た め に 無 償 でNOTAの 田 幸 子 さ ん 、NOTAの サ ー バ ー を 提 供 して くだ さ っ た 藤 ワ ー ク シ ョ ッ プ な ど で 指 導 に あ た っ て い た だ い た 川 辺 さつ き さ ん 、 桜 井 得 倫 さ ん 、 あ りが と う ご ざ い ま した 。 最 後 に 、 こ こで お 名 前 を 挙 げ る こ と は で き ませ ん が 、NOTA ネ ッ トワ ー ク の メ ン バ ー 全 員 に 感 謝 致 し ま す 。 み な さ ん の お か げ で 、 この 論 文 を 完 成 させ る こ と が で き ま した 。 ss 本 研 究 に関 す る発 表 書籍 [1]上 野 直 樹,ソ ロ ー チ 」.科 ー ヤ ー り え こ,永 田 周 一:「 学 習 環 境 の デ ザ イ ン の た め の ネ ッ ト ワ ー ク 指 向 ア プ 学 技 術 実 践 の フ ィ ー ル ド ワ ー ク.pp.56-74.せ りか 書 房. Dec,2006. 学 会 講演 会 ・シ ンポ ジ ウム [1]永 田 周 一:な め ら か な フ ァ イ ル 操 作 体 系 の 構 築 と 実 用 化.平 成15年 度 未 踏 ソ フ トウ ェ ア 創 造 事 業 成 果 報 告 書.Feb,2004. [2]永 田 周 一:NOTA-Webの 新 し い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ツ ー ル.第12回 ス テ ム と ソ フ ト ウ ェ ア に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ(WISS [3]永 田 周 一:市 イ ン タ ラ クテ ィブ シ 2004).Dec,2004. 民 メ デ ィ ア に お け る 新 し い ネ ッ ト ツ ー ル の 活 用.第4回 市 民 メ デ ィア全 国交 流 集 会.Sep,2006. [4)永 田 周 一:NOTA:あ た ら し い ウ ェ ブ の カ タ チ.第 三 回Creative Commons Japanセ ミ ナ ー. Sep,2006. [5]高 崎 俊 之,永 田 周 一,安 川 直 樹:パ ネル の デ ザ イ ン シ ン ポ ジ ウ ム2006.Dec,2006. 「共 生 プ ロ グ ラ ミ ン グ が 情 報 社 会 を 救 う 」.情 報 社会 69 TC gsWA [Bea] Kent Beck and et. al. Manifesto for agile software development. http://www.agilemanifesto.org/. [Becgg] K. Beck. Extreme Programming Explained: Embrace Change. Addison-Wesley, [BGg6] Boston, 1999. S. Bodker and K. Gronbak. Users and designers in mutual activity: An analysis of cooperative activities in system design. In Cambridge University Press: New York, Vol. 2, pp. 130-158. Cambridge University Press: New York, 1996. 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