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第二部 公共用地再整備基本計画 【概要】 高島平地域グランドデザイン
高島平地域グランドデザイン 検討状況の中間報告 第二部 公共用地再整備基本計画 【概要】 ■ 高島平地域の都市再生における役割(第1章) (P1~P2) 地域全体が発展(循環)する起爆剤(種地) “にぎわい”による活性化 将来像の実現 ■ 民間活力の導入手法(第3章) (P23~P48) 区の方針「公共サービスの民間開放」(P23) 民間活力導入手法(P25) ・公設民営 公共サービスの民間開放 という点では不十分 ・民設公営 ・民設民営→区の方針に合致する ■ 再整備地区(区有地)の現状(P5~P21)(第2章) [用地1] ○位置図 用地1 [用地2] 用地3 [用地3] 用地2 ■地域地区 用途地域 建ぺい率 容積率 防火・準防火地域 日影規制 商業地域 80% 500% 防火地域 なし 合計 敷地面積 16,865 ㎡ 【旧高七小跡地】 昭和 54 年建築 延床面積 7,225 ㎡ 【高島平図書館】 昭和 59 年建築 延床面積 2,786 ㎡ 敷地面積 3,300 ㎡ 【高島平区民館】 (区民事務所、地域センター、児童館併設) 昭和 54 年建築 、 延床面積 2,849 ㎡ 駐車場 28 台[運営:三井のリパーク] 敷地面積 650 ㎡ 【高島平健康福祉センター】 昭和 47 年建築 延床面積 596 ㎡ 20,815 ㎡ ■交通規制 ・高島平図書館南側道路は一方通行規制 ・高島平緑地南側道路は歩行者専用道路 再整備地区で活用が想定できる民設民営手法 (P26~29) ・PFI事業(P26~28)→○効果的な公共施設の整 備・運営。国の方針に即し事業実施方針の作成が必要 ・第3セクター(P28)→×経営破たんした事例も多く不適 ・定期借地権方式(P28)→○優良な民間事業企画とセ ットで公共施設を含む区有地の最有効使用 まちづくり調査特別委員会資料 平成26年12月10日 都市整備部高島平地域まちづくり担当課 ○東京都の事例(P39~P43) ・事業化案件の拡大が期待されるのは「定期 借地権方式」と「PFI事業」 ・PFI事業は比較的大規模な事業(行政 側の負担額が多い)に適用されている、事 業期間も長い。 ・定期借地権方式は公有地を有効活用した 民間収益事業を展開させている。(公共施 設と民間施設の併設) ○PFI事業のメリット・デメリット(P45~48、P61) [メリット] ・施設建設コストを軽減 ・性能発注により民間の工夫による運営が可能 [デメリット] ・手続きが煩雑で長期の準備期間が必要 ・事業者選定前に専門家(法務、財務、金 融)の調査が必要となりコストが割高 ■ 民間事業者へのヒアリング調査(抜粋)(第4章) (P49~P57) ○ヒアリングをするための想定パターン (1)商業施設(3階建て)(定借期間 30 年)と公共施設(8階建て) 土地:公共施設用地以外は定期借地 建物:公共施設(a)は区所有、商業施設 (b)は民間所有 ※(a)と(b)は別棟 (2)分譲共同住宅(板状 9~14 階建て /530 戸)(タワー型 33 階建て/1,000 戸)(定借期間 50 年)と公共施設(8 階 建て) 土地:公共施設以外は定期借地 建物:公共施設(a)は区所有、分譲住宅 は民間(住宅購入者)所有 (3)商業施設(1~3 階)、公共施設(4~5 階)、分譲共同住宅(6 階~33 階)の 合築(定借期間 50 年) 土地:区有地全体を定期借地 建物:区分所有 ■ 基本的な考え方(P3~P4、P59) ○区有地として堅持 その時々の地域ニーズと行政需要を把握したり、将来予測を加味(※)して必要な機能を組み込むには、 区の主体的な都市経営への関与が必要。 ○民間活力の導入 (※)「にぎわい拠点の配置」「健康長寿」 「子育て支援サービスの 充実」 「安心・安全」等の課題解決の一翼を担っていく。 民間事業者のノウハウ、資金力などを活用し、グランドデザインの4つのテーマ〒「にぎわい」「ウェルフェア」 「スマートエネルギー」「防災」〓を実現する効果的な機能を導入する。加えて、潤いと憩いの空間整備の観 点から、美しい街並みと環境に配慮した先進的な技術の導入にも取り組む。 ○連鎖的な都市再生 再整備地区の整備を皮切りに、周辺エリアの住宅や建物、施設の更新、土地利用転換の流れを作り出 していく。また、民間事業者とともに、地域活動を行う様々な主体と連携して、グランドデザイン策定後の 長期間にわたる取り組みを一体的にマネジメント(コーディネート)する「アーバンデザインセンター」(UDC) を設置して推進していく。 【 (1)〇敷地は食品スーパーでは過大、大規模 (2)〇販売戸数が多い程、低層階に商業 (3)〇民間と行政で 1 つの建物を区分所 民 施設が必要。(P52) 有することは避けるべき。(P54) 店舗では過小。(P52) 間 〇商業施設+生活利便施設(クリニックモー 〇 公共施設が賃借で入ればメリット 事 〇売場効率から 3 階建てまでに収め ル等)が充実したものになれば、年 がある。(P54) るべき。(P52) 業 者 〇遠くからの集客のため、200 台~300 間 400~500 戸の供給は可能。(P56) 〇定期借地の場合、大規模な商業施設 の 〇定借期間は 70 年必要。(P55) と住宅の併設は避ける。(P57) 台収容の駐車場が必要。(P53) 意 〇タワー型の方が商品価値がある。容積 見 〇駅からの見通しを良くするため、緑 】 地の再整備も必要。(P54) 率を最大限消化できることが必要。(P56) ■ 再整備地区の活用方針(第5章)(P59) ○再整備地区での事業展開 ・区有地(約 2ha)を対象 ・再整備地区を区が保有し続けながら、民間活力を導入(定期借地権の設定) ■ 再整備地区での事業展開パターン(第5章) (P60~P78) 【スケジュール(イメージ例)】(P78) H27 【土地活用パターン(P60)と事業計画パターン】 ○区有地に定期借地権(※)を設定し、民間事業者に貸して民間に開発を委ねる。 H28 庁内体制づくり H29 H31 H33 H34 H35 事業推進計 画の作成 工事 ▲ 東京オリンピック・ パラリンピック (用地 3) H36 H37 開設 民間事業者の選定 ○再整備地区約 2ha は道路を挟んで 3 つの街区に分かれているが「用地 1」「用地 1+2」ごとに想定する。「用地 3」は仮に農園芸公園・健康スポットと位置づけておく。 ○公共施設は地域内にある現行の区施設(延床 7,000 ㎡)を確保することを想定 H32 事業実施方針等の 検討・策定 (用地 1) ※迅速な手続き、民間収益事業を含めて民間ノウハウが総合的に発揮。 H30 ▲ 2025 年問題 (後期高齢者の急増) (用地 2) ■より実効性のある再整備基本計画とするために(抜粋)(P80) ア 商業を想定した民間活用 ~魅力あるにぎわい創出型~(P69) 【再整備地区を「ランドマーク」として位置づけ、業務系(ビジネス街区)として展開するパターンの検討】 土地:区が所有。民間活用用地(用地 1)は定期借地 建物:公共施設(5 階/7,000 ㎡)は区が所有 民間施設(4 階/37,000 ㎡)は商業系施設で民間所有 ※商業施設と公共施設は別棟 用地1 ○業務系(ビジネス街区)としての可能性を探り、ランドマークとしての拠点とする可能性を調査・検討する ・新たな魅力創出を先導的に取り入れ、街区全体が地域のランドマークとして高島平の未来を象徴 ○事業性の検討において、容積率の割り増しなど、多面的な手法を含め調査する ○周辺地域全体で敷地の有効活用を探り最善の整備手法を検討 用地2 ○地域から「愛されるまちづくり」をめざす観点からの検討 ・住民ニーズに応える行政サービスの検討 ・新旧住民間のコミュニティ形成のための仕掛け ・UDC の活用手法と効果的な運営方法の調査・検討 イ 分譲住宅を想定した民間活用 ~住宅更新の誘導~ (P71) ・地域住民、民間事業者、行政、UR 都市機構等の協働による都市再生の仕組みづくり 土地:区が所有。民間活用用地(用地 1)は定期借地 建物:公共施設(5 階/7,000 ㎡)は区が所有 民間施設は分譲住宅(2~31 階部分/850 戸/88,800 ㎡)、低層階 にはスーパー等(1 階部分/10,000 ㎡)を想定。民間所有(住宅 購入者+事業者) 用地2 ※住宅と公共施設は別棟 用地1 ■ 再整備地区を活用しながら周辺エリアの都市再生を進めるパターンの検討 (P88~P96) 【再整備地区を「種地」として活用し、その周辺エリアの都市再生を進めるパターン】 ○上位計画、都市計画等の見直し(都市計画マスタープラン・住宅マスタープラン・整開保3方針等) ウ 公共施設と民間施設(商業)の一体的な開発(同一棟)+民間施設(住宅)(別棟)(P73) ・公共施設は用地 1 に整備する民間建物(商業施設)内 のスペースを賃借して確保 ・用地 2 は分譲住宅(12 階/200 戸/19,800 ㎡)として活用す る場合を想定 土地:区が所有。民間活用用地(用地 1+2)は定期借地 建物:公共施設(5 階部分/7,000 ㎡)は民間所有の建物 (用地 1)に賃借してスペースを確保する。 商業施設(1~4 階/37,000 ㎡) ※公共施設と商業施設は同じ棟 ○街区再編まちづくり制度による規制緩和(容積率の割増、高さ制限の緩和等) の概要を定め 「街並み再生地区」を指定、「街並み再生方針」を策定 【展開イメージ】 ○街並み再生地区の指定 (街並み再生方針の策定) 用地1 ・新たな歩行者空間の創出、にぎわいや利便性向上のための施設 ・生活インフラ導入等、未来の高島平に何が必要なのかを整理し、必要なものは「地域貢献」として評価 ・事業関係者等にやる気を起こさせる仕組みづくり(例:容積率割増、高さ制限の緩和等) ○段階的な整備手法の検討 用地2 ・「再整備地区」を活用しながら周辺エリアの整備を進める ・段階的に整備を進めていく中で、「連続した歩いて楽しい空間づくり」を行い、にぎわいを創出する ・まちづくりの実現については、例えば、UDCを活用しながら、地域住民、区、民間事業者、学識経験者 等が連携して、知恵を出し合いながら諸課題に取組んでいく。