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背景3
オープンイノベーションを巡る世界の潮流
✔ オープンイノベーション戦略の展開として、自社にない技
術の収得・補完(インバウンド志向)から、協働のシナジーに
よる価値創造(アウトバウンド志向)に向けた動きがある。
✔ 外部連携の効果を最大化する鍵は、Win-Win関係の構築。
欧米企業間では、垂直連携・水平連携を問わず、柔軟で高度
な契約手法を駆使して、これに対応している状況がある。
<国内グローバル企業の声>
◆ 「自前のみで行おうとすると発想も固まり打ち手にも限界があるので、外部との連携が重要。」「基礎研究は、自社だけではできない。徹
底的に“官”や“学”と組むことが良いと考えている。」(材料系)
◆「シーズは大学や国研にあるものと考えている。当社の研究開発は、顧客の立場に立って、シーズをいかにユーザーが求める製品にトラ
ンスファーしていくかという役割としている。」'エレクトロニクス系(
◆「大学との共同研究などに投資を増やしていく傾向。一線級の人間を送り込む必要がある。優れた大学には、コンペティターのA社、B社
といった海外トップ企業が優秀な研究者を送り込んでおり、そういう中でディスカッション出来る研究者でないとダメ。さらには、そのような
コンペティターがいる最先端の研究室に何を委託研究するかについては、慎重にならざる得ない場合がある。」(エレクトロニクス系)
◆「米国では、企業パートナー連携のための仕組み作りが非常に上手く、巧みにGive & Takeの関係を作っている。権利と義務に関して、そ
の場その場に即して無段階・連続的に対応できる柔軟なシステムを作っており、日本にないものがある。」'エレクトロニクス系(
◆「部品メーカがコンソーシアムに参加するには、配当のルールがフェアに決まっていることが必要。ブルーレイディスクの国際標準化コン
ソーシアムでは、参加各企業が提供する特許が公平に『ブック』に収められており、その寄与度に応じて対価が配分されることとなってお
りフェア。」'エレクトロニクス系(
<国際動向>
◆ 国際的なイノベーション議論において、社外で起こるイノベーショ
ンに対して企業戦略の境界を広げる重要性が強調されている。※1
◆ P&Gでは、”Connect and Develop (C&D)”戦略を掲げ、新しいイノ
ベーションの50%以上は外部パートナーとのコラボレーションによ
ることを目指して、オープンイノベーション経営を推進。※2
◆ NOKIAでは、Win-Winの関係を結ぶことにより、活発に外部との連
携・融合を起こすと同時に、 R&Dの成果を最大化する戦略をとって
*1)Gassman, O., Opening Up the innovation process: towards an agenda . R&D Management
いる。
36, 3,2006/Chesborough, H.W. (2003) Open Innovation - The New Imperative for Creating
and Profiting from Technology. Boston, MA: Harvard Business School Press.
*2)Dodgson,Gann & Salter, The role of technology in the shift towards open innovation: the
case of P &.G, R&D Management 36, 3,2006
<米国ベンチャー・大学有識者からの示唆>
◆「日本の企業は最近同業者が協業しない傾向にある中で、米
国では大学を拠点として非常に上手く競合する企業同士が研
究している。優秀な研究者が送り込まれ、技術漏洩など当然
心得た上で相互に知識のGive&Takeを行うことで新しいイノ
ベーションを生んでいる。」
◆「米国では、コンソーシアム型プロジェクトでは、昔から垂直連
携は当たり前と言われている。バリューチェーンを考えれば当
然で、Win-Win関係が基本。さらに同業他社とどう研究協力し
て成果を生むかを重視。これは日本のお家芸では。」
<産構審研究開発小委員会(第22・23回)資料より抜粋>
17
【参考6-1 】 米国で付加価値創造を牽引するパートナーシップ連携
今や、米国産業利益の大半は
今や、米国産業利益の大半は
Partnership
の類が生み出している。
Partnership
が生み出している。
米国産業利益に占める割合
の類
✔ 単独株式会社による利益獲
得総額は、ここ20年で半減。
✔ 複数事業会社が協業する
パートナーシップ形態による
利益獲得が過半を占めるよう
になっている。
Corporate(株式会社)
・会 計:B/S、P/L
※国際会計原則に則り、資産計上必須
・法人税:課税適格法人
Partnership (パートナーシップ)
・会 計:原則自由
※資産計上自由、投資即時一括損金
算入可能
・法人税:パス・スルー
※課税は共同出資者にパススルーされ、
税金ゼロ経営が可能
「Partnershipの類」
;Tom Petska, et.al., “An Analysis of Business Organizational Structure and Activity from Tax Data”
出典;Tom Petska, et.al., “An Analysis of Business Organizational Structure and Activity from Tax Data”
6
<出所:「日本は、何故、「複数企業を束ねた協業」が上手くいかないのか?」'東京大学客員研究員・齋藤旬(を元に経済産業省作成>
18
【参考6-2 】 連携・融合環境の日米比較
◆ 米国では、数人の教授が研究室を共有、日本は教授ごとに研究室が孤立
→ 研究室内での知識の融合や、組織間オープンイノベーションに対応しやすい
日
本
米
国
研究
室の
構造
出所:山中伸弥
京大教授
講演資料
✔
産
学
官
と
も
学
<産構審研究開発小委員会(第27回)資料より抜粋>
官
同
期
化
」
官
「
学
産学
官連
携の
構図
」
自
前
主
義
✔
産
学
官
が
産
産
「
日
本
の
産
学
官
連
携
イ
メ
ー
ジ
米
国
の
産
学
官
連
携
イ
メ
ー
ジ
19
背景4
日本の科学技術・産業技術の強み:ナノテク・部材領域 <1>
✔ 世界的な研究論文被引用数(上位1%)について、ナノテク・材料分野は、最も強みを有する。
<材料科学>
<化学>
1 中国科学院
20460
2 マックスプランク研究所
11718
3 東北大学
9028
4 マサチューセッツ工科大学
7963
5 物質・材料研究機構
6874
7 カリフォルニア大学バークレー校
6871
8 精華大学
6815
9 国立シンガポール大学
6241
11 大阪大学
17 東京大学
18 東京工業大学
情報通信分野
工学
7655
6 産業技術総合研究所
10 ワシントン大学
日本の論文被引用数の分野別比較'直近5年間(
6010
5877
4981
4903
コンピュータ
12.00
物理
ナノテク・材料分野
10.00
数学
材料科学
8.00
6.00
宇宙科学
化学
4.00
76862
2 マックスプランク研究所
46229
3 京都大学
32339
4 UCバークレー校
29562
5 東京大学
28004
6 仏国立科学研究センター(CNRS)
25731
7 ロシア科学アカデミー
24308
8 MIT
23062
9 ノースウェスタン大学
20519
10 イリノイ大学
19891
11 科学技術振興機構
15 産業技術総合研究所
20 東北大学
2.00
地球科学
1 中国科学院
薬理学・毒物学
0.00
<免疫学>
環境分野
1 ハーバード大学
環境
<物理>
1 マックスプランク研究所
64868
2 中国科学院
49598
3 東京大学
45682
4 伊国立原子物理学研究所
43301
5 MIT
41970
6 UCバークレー校
37121
7 仏原子力庁(CEA)
34575
8 ロシア科学アカデミー
34480
9 スタンフォード大学
33655
10 東北大学
20 京都大学
32764
237133
19652
18226
17143
生物学・生化学
微生物学
分子生物学・遺伝学
臨床医療
免疫学
31888
2 米国立アレルギー・感染症研究所 15863
3 大阪大学
14890
4 ワシントン大学
13095
5 イェール大学
12057
6 UCサンフランシスコ校
11669
脳科学
7 科学技術振興機構
11595
ライフサイエンス分野
8 米国立がん研究所
10407
9 ジョンズ・ホプキンス大学
10076
10 ペンシルバニア大学
※左右に表を掲げた4領域以外の12領域については、
✔ 7領域で世界20位以内に1機関のみ、
✔ 5領域で世界20位以内の機関なし。
14 京都大学
20 東京大学
'トムソン・ロイター社のデータベースEssential
Science Indicator (2008.09.01更新(に基づく(
9884
8405
6983
20
背景4
0,000,000
日本の科学技術・産業技術の強み:ナノテク・部材領域 <2>
1000兆円
【情報通信機器】
'24%、22兆円(
【医薬品】
'12%、8兆円(
最終製品'自動車(
【コンピューター
及び情報端末】
'20%、9兆円(
部材'自動車(
【通信機器】
'15%、4兆円(
【ディスプレイデバイス】
【携帯電話】
'35%、3兆円(
'15%、2兆円(
【ワイヤーハーネス】
'57%、2兆円( 【DVD・デジタルカメラ・ビデオカメラ等】
10兆円
【半導体製造装置】
'37%、2兆円(
【HDD】
'33%、1兆円(
1兆円
【多層プリント配線板】
'33%、6,980億円(
その他
【AV機器】
【情報端末】
'47%、8兆円( 【電子部品】
'39%、18兆円(
'50%、9兆円(
【半導体】
'22%、6兆円(
10,000
バイオ系
【電子部品・デバイス】
'33%、18兆円(
【パソコン】
'9%、2兆円(
世
界
市
場
100,000
規
模
部材/装置'エレクトロニクス系(
【自動車】
'34%、51兆円(
100兆円
1,000,000
'73%、2兆円(
【プラズマTV】
【TV】
'53%、1兆円(
'39%、3兆円( 【液晶TV】
【デジタルスチールカメラ(DSC) 】
'75%、2兆円(
【シリコンウエハ'単結晶(】
'70%、5,745億円(
'45%、3兆円(
【LCDカラーフィルタ】
'40%、4,340億円(
【カーエアコン】
'44%、4,900億円(
【超音波画像診断装置】
'38%、1,500億円(
【自動車用小型モータ】
'45%、8,000億円(
【カーAV製品】
'57%、2兆円(
【CT】
'44%、2,070億円(
【積層セラミックコンデンサ】
【複合プリンター】
'77%、5,409億円(
'88%、8,800億円(
【カーナビゲーションシステム】
'73%、4,284億円(
【LCD用
偏光板保護フイルム】
【記録型DVDドライブ】 '100%、2,716億円(
'77%、4,433億円(
【LCD偏光板】
【DSC用光学レンズ】
【HDD'1.8型(】
'62%、3,590億円(
'76%、1,620億円(
'100%、1,860億円(
【メモリテスタ】
【半導体用露光装置】 【携帯電話用
【携帯電話用カメラモジュール】
'62%、2,650億円( Liイオン電池】
'44%、1,814億円(
'71%、2,201億円(
1000億円
1,000
主要先端製品・部材の
売上高と世界シェア
最終製品'エレクトロニクス系(
-バブルの大きさは日本企業の売上高
-' (内は日本企業の売上高と世界シェア
'出典(
・富士キメラ2006年推定、JEITA「電子情報産業の
世界生産動向」、'社(日本半導体製造装置協会
・自動車は売上高上位17社より算出'FOURIN2008(
・1ドル=117円
【RFモジュール】
'61%、383億円(
'83%、1,405億円(
【半導体封止材】
【DSC用イメージセンサ】
'79%、970億円(
'99%、1,180億円(
【Liイオン電池
【カーボンファイバー】
正・負極材】
'76%、750億円(
'79%、846億円(
【スパッタリング'TFT成膜(】
【化合物半導体】
'91.9%、850億円(
'81%、670億円(
【透明電極用材料】
'87%、426億円(
100
0%
0%
25%
25%
<産構審研究開発小委員会(第22・23回)資料より抜粋>
50%
50%
日本企業の世界シェア'2006年(
75%
75%
【二次電池用
電気二重層キャパシタ】
'85%、264億円(
100%
100%
21
21
【参考7】 最先端デバイスの鍵を握るナノテク・材料技術
★新材料を駆使する最先端デ
バイスでは、ナノ・材料科学・
技術がイノベーションの鍵
'インテル株式会社資料より抜粋(
22
背景5
物材機構(NIMS)と産総研(AIST)のナノテク・コンピテンス
物質
molecular
材料
部材
device/
materialcomponent
製品
product
CR面積だけで約17,000㎡と
世界最大級の研究インフラが存在
・450名の研究者がIT、バイオ、環境・エネルギーなど
様々な分野の「材料」に関する研究を実施。
・研究者一人当たりの論文発表数が日本で一番多い機関。
・ナノテクノロジー先端研究拠点ネットワークの1拠点
(NIMSナノテクノロジー拠点)
・超高圧電子顕微鏡・930MHz強磁場固定NMRなど世界
最先端の研究設備
・世界トップレベル研究拠点の1拠点として、国際化の
推進、研究人材の育成を協力に推進。
・総勢2,400名の研究者が産業技術の様々分野で基礎から応
用に至る研究を行う日本最大(研究者数)の研究独法。
・ナノテク関連の研究者約400名(ナノテクノロジー研究部
門、ナノチューブ応用研究センター等)、エレクトロニク
ス関連の研究者約400名(エレクトロニクス研究部門、光
技術研究部門等)を擁す。
・MIRAIプロジェクトを実施している世界最高水準のスー
パークリーンルーム(4,500㎡ )を始め、10以上のクリー
ンルームを保有。シリコンデバイスのほか、無機、有機な
ど幅広い分野のナノテク研究を推進。
・ナノテクノロジー先端研究拠点ネットワークの1拠点(ナ
ノプロセシング・パートナーシップ・プラットフォーム)
✔ くわえて、筑波地区には、NEC、インテル、日立化成、JSR、住友化学など
ナノエレ・ナノテク関連企業の研究開発拠点が数多く立地。
23
【参考8-1】 国内のナノテク拠点:ナノテクノロジーネットワーク
「ナノテクノロジー・ネットワーク」イノベーション創出事業
○事業期間 平成19~23年度
○予算額 平成20年度 17.3億円'平成19年度 18.0億円(
'文部科学省資料を元に作成(
24
【参考8-2】 国内のナノテク拠点:世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム
1拠点当たり年十数億円
○事業期間 平成19年度~'10~15年:5年ごとに評価(
○予算額 平成20年度 71.1億円'平成19年度 35.0億円(
○国内の高いレベルの研究者を中核とした研究拠点の形成を目指す構想に集中的に支援を行い、システム改革
の導入などを促すことにより、世界第一線の研究者が集まってくるような、優れた研究環境と高い研究水準を誇る
「目に見える拠点」を形成する。
ホスト機関名
拠点名称
拠点概要
東京大学
数物連携宇宙研究機構
数学、物理学、天文学の連携で分野の垣
根を越えて宇宙の起源と進化の解明を目
指す
東北大学
東北大学原子分子材料科
学高等研究機構
優れた機能の新物質・新材料の創製、新
物質と新原理によるデバイス構築などを目
指す
京都大学
物質-細胞統合システム拠
点
5~100ナノメートルの空間の物理と化学、
細胞生物物理学、幹細胞制御の統合研究
領域を創出
大阪大学
大阪大学免疫学フロンティ
ア研究センター'IFReC(
免疫学と画像化技術の融合で動的な免疫
系の全容を明らかにすることを目指す
物質・材料研
究機構'NIM
S(
国際ナノアーキテクトニクス 新しい材料開発技術体系であるナノアー
研究拠点 (MANA)
キテクトニクスに基づく、新規材料の開発
推進
'文部科学省資料を元に作成(
ナ
ノ
・
サ
イ
エ
ン
ス
関
連
25
【参考8-3】 国内のナノテク拠点:先端融合領域イノベーション創出拠点事業'科学技術振興調整費(
1拠点当たり年3億円
○事業期間
'4年目からは件数を減らし、増額(
○予算額 平成20年度 73.4億円'平成19年度 56.0億円(
○長期的な観点からイノベーションの創出のために特に重要と考えられる先端的な融合領域において、産学官の
協働により、次世代を担う研究者・技術者の育成を図りつつ、将来的な実用化を見据えた基礎的段階からの研究
開発を行う拠点を形成する。
民間企業半額負担
提案課題名
提案機関
/総括責任者
協働機関
ナノ量子情報エレクトロ
ニクス連携研究拠点
東京大学
小宮山 宏
シャープ株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所、株
式会社富士通研究所
ナノバイオ標的医療の
融合的創出拠点の形成
岡山大学
千葉 喬三
日東電工テクニカルコーポレーション、株式会社林原生物化学研
究所、イーピーエス株式会社、タカイ医科工業株式会社、オンコリ
スバイオファーマ株式会社、株式会社ビークル、株式会社バイオ
サイエンスリンク
半導体・バイオ融合集
積化技術の構築
広島大学
牟田 泰三
エルピーダメモリ株式会社
フォトニクス先端融合研
究拠点
大阪大学
宮原 秀夫
株式会社島津製作所、シャープ株式会社、日東電工株式会社、株
式会社三菱化学科学技術研究センター、IDEC株式会社
マイクロシステム融合
研究開発拠点
東北大学
井上 明久
株式会社リコー、株式会社トッパン・テクニカル・デザインセンター、
株式会社メムス・コア、株式会社北川鉄工所、住友精密工業株式
会社、トヨタ自動車株式会社、日本信号株式会社、日本電産コパ
ル電子株式会社、日本電波工業株式会社、パイオニア株式会社、
メムザス株式会社
ナノテク高機能ファイ
バー連携・融合拠点
信州大学
小宮山 淳
金井重要工業株式会社、株式会社クラレ、住江織物株式会社、ダ
イワボウノイ株式会社、東洋紡績株式会社、帝人ファイバー株式
会社、小松精練株式会社、テクノス株式会社、株式会社ミマキエン
ジニアリング、ルビコン株式会社、キヤノンスター株式会社、日本
バイリーン株式会社
平成18年度採択提案
'ナノテク関連一部抜粋(
平成19年度採択提案
'ナノテク関連一部抜粋(
'文部科学省資料を元に作成(
26
【参考9-1】 世界的なナノテクの知の創出拠点となる米国のリーディング大学
NSFによる13のナノテク・大学ネットワーク
(NNIN : National Nanotechnology Infrastructure Network(
Center for Imaging and
Mesoscale Structures
Center for Nanotechnology
Harvard University
University of Washington
Linda B. Buck
Nobel Prize in
Physiology or Medicine (2004)
Edmond H. Fischer
Nobel Prize in
Physiology or Medicine (1992)
Stanford Nanofabrication
Facility
Elias James Corey
Nobel Prize in Chemistry(1990)
Solid State Electronics
Laboratory
Edward Donnall Thomas
Nobel Prize in
Physiology or Medicine (1990)
Roy Jay Glauber
Nobel Prize in Physics(2005)
Minnesota Nanotechnology
Cluster (MINTEC)
Cornell Nanoscale Facility
Cornell University
Microelectronics
Research Center
Robert Coleman Richardson
Nobel Prize in Physics(1996)
Penn State Nanofabrication
Nanoscience
Stanford University
Nanotech
Paul Berg
Nobel Prize in Chemistry(1980)
Roger David Kornberg
Nobel Prize in
Chemistry(2006)
Howard Nanoscale Science
and Engineering Facility
University of California
Santa Barbara
Walter Kohn
Nobel Prize in
Chemistry(1998)
Andrew Z. Fire
Nobel Prize in
Physiology or Medicine (2006)
Herbert Kroemer
Nobel Prize in Physics(2000)
Douglas Dean Osheroff
Nobel Prize in Physics(1996)
Alan Jay Heeger
Nobel Prize in Chemistry(2000)
Triangle National
Lithography Center
Microelectronics
Research Center
NNUN finished its 10year funding term in 2003.
The successor to NNUN is NNIN.
27
【参考9-2】 産学官アライアンスによりクラスター化される米国ナノエレクトロニクス拠点
'JST/CRDS資料を元に作成(
✔ 産(デバイスメーカー)のニーズ+資金が、
学(NNIN)に流れ込んだ上でクラスター化
され、更に官(連邦+州)がマッチング助成
MIND
して全米でナノエレ・クラスターを形成。
MIND
Midwest Institute for
Nanoelectronics
Discovery
28
基本構想
ナノテク・材料戦略の再構築の基本方針
<国内問題>
<国際動向>
★ 欧米における大規模ナノテク拠点への
集中的投資
★ 科学×技術×産業とも未だ競争優位にあるナノテ
ク・材料分野の政策失速感
★ 海外拠点に取り込まれるグローバルトッ
プ日系企業
★ 国内に分散したナノテク政府研究投資と希薄な連携
★ 巧みなパートナシップ'Win-Win契約(形
成による技術革新・価値創造の枠組み
★ 産-産-学-学-官-官の連携・協業の未熟さ
★ オープンイノベーション環境下での国際
的な知識・人材の争奪戦
★ 半導体産業等国内外の競争構造の変化
(高度研究設備の囲い込み + 研究の自前主義)
(産学官とも組織内・組織間に縦割り・自前主義の壁)
(装置・材料供給で優位↔アプリ・商品化で付加価値消失)
<対応の方向性>
投資
戦略
つくば
拠点化
人材
育成
✔ 世界的R&Dインフラ構築への集中投資と、多様な研究ラボへの分散投資の均衡と相互連携の再生。
✔ 中核拠点において、産学官各研究体の境界を超え連携する「融合場」形成への先導的投資。
✔ スーパークリーンルーム、世界的計測装置などナノテク不可欠施設についてポテンシャルを有する産
総研・物材機構の連携・補完により相乗的な拠点力を発揮。
✔ ナノエレクトロニクスなど”強み”を有する科学技術をコア領域として集中投資し、産学官の資源'人・
金・知(の糾合と、国内外のネットワークの拡張を図る。
✔ 高度なナノテク不可欠施設は、自前の研究のためではなく、産学官の多様なニーズに応える試作・実
証の場'プロトタイプファンドリー(としての価値を提供。
✔ 筑波大学ほか国内外の大学と連携し、世界的拠点に不可欠な次世代人材育成・大学院機能を確立する。
産総研、物材機構、筑波大学、関係企業・大学が協働するイノベーション・アリーナ形成を目指す。
“ Under One Roof “
29
つくばナノテク拠点(“Tsukuba Innovation Arena nano” )の骨格
計画:Core Component
✔ 経済対策により世界水準の5つのコア領域に集中投資し、ナノテク中核拠点を一挙につくば
(産総研、物材機構、筑波大学の連携・協力)に形成。連携網を広げ産学官の力を結集。
経済対策での
設備投資総額
311億円予定
パワーエレクトロニクス
5つの
コア領域
・SiC基盤→デバイス→
システムまで統合研究・
試作開発する拠点
ナノエレクトロニクス
・ナノCMOS
・シリコンフォトニクス
・カーボンエレクトロニクス
・先端リソグラfフィー'EUVL(
・新材料・新実装
・プロトタイプ試作
ナノ材料安全評価
カーボンナノチューブ
NーMEMS
・高付加価値多品種
+量産集積NEMS
・CNT量産実証と多
様なアプリケーション
との融合開発拠点
新デバイス・新材料評価・試作ファンドリー
ナノ計測
・300mmヘテロ集積デバイス・材料評価
試作ライン
・200mm次世代フロントエンド評価試作ライン
MEMSファンドリー
・ナノ材料安全に係る世界的
データ評価集積センター
・NBCIのニーズに基づき最先端ナノ
計測装置導入+開放サービス
★国内外の
研究・教育
拠点と連携
★蓄電池・燃料
電池・太陽電池
の各拠点とも
連携
オープンラボ
・高機能MEMS
試作'オールジャ
パン連携(
5つの
コアインフラ
融合連携場/School of Nano-Technology
※企業名は一般的
な関係企業を例示
したもので何らのコ
ミットも存在しない。
30
計画:Principle
つくばナノテク拠点(“TIA nano” )形成の基本原則
<原則1> 産学官が強みを有し、共通基盤インフラによる実用実証が世界的な新事業を創出する
R&Dテーマをコア領域とする
✔ 産学官が強みを有する科学技術とその共有基盤インフラを核として、プロトタイプ試作・実証が、世界的な次世
代基幹事業をスピーディに創出するR&Dテーマに選択・集中。研究で終わる研究はしない。
<原則2> 産学官それぞれの研究者・研究体が組織の壁を越えて結集・融合する「共創場」を提供
する
✔ 産学官それぞれの研究者・研究体が、組織の壁を越えて結集・融合する共創場 '”Under One Roof ”(を
実現。組立・デバイス・装置・材料等関連産業の技術力が結集できる場を提供。
✔ 企業間競争'部分最適(から中立的な立場で全体最適を目指すリーダーシップを確立する。特に、分散重複投
資の無駄を排除できる「コモンパテント」政策を重視。
<原則3> 試作・実証インフラは、世界的に差別化された利用価値を提供する
✔ 試作・実証を行う共通基盤インフラには、国際的に差別化された利用価値を持たせ、費用対効果あるサービス
を提供。
✔ インフラ運営体制'オペレーター含む(を構築し、知識創造サービスをミッションに設定。国費に全て頼らない。
<原則4> ネットワークを広げ、連携を演出して価値を創出する
✔ Win・Win関係となるパートナリングをプロデュースすること、フェアな契約関係を形成することを怠らない。
✔ 各研究場は、中核的拠点として、内外に産学官ネットワークを広げ連携を演出して価値創出を目指す。つくば
の外との連携網をつなげてこそ存在価値がある。
<原則5> 教育(次世代育成)機能を産学官連携により実現する
✔ 産学官の連携により、世界的拠点に不可欠な大学院教育・産業人材育成の機能を確立し、次世代の人材を育
てる。 '筑波大学他国内外の大学との協力により” School of Nano-Technologies”を目指す。(
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