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ドイツの再生可能エネルギー購入義務付け制度について

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ドイツの再生可能エネルギー購入義務付け制度について
資料5−3
ドイツの再生可能エネルギー購入義務付け制度について
1.根拠法令及び施行期日
①法律名:
再生可能エネルギー法(EEG:Erneuerbare-Energien-Gesetz)
②ドイツ連邦議会承認:2000年2月25日
③施
行
期
日:2000年4月1日
2.対象エネルギー
・再生可能エネルギーにより発生した電力
(水力、風力、太陽光、地熱、地下埋め込み式ゴミ廃棄処理・汚水処理工場・鉱山か
らのガス、バイオマスにより発電される電気)
注:適用除外(以下の設備により発電された電気)
①5MWを越える水力発電所
②5MWを越えるゴミ処理工場または汚水処理工場からのガスを燃料とした設
備
③20MWを越えるバイオマス発電する設備
④25%以上を越えて連邦政府または州政府が所有する設備
⑤5MWを越える太陽光発電設備等
3.導入目標
・2010年までに総エネルギー消費における再生可能エネルギー源の割合を2倍以上
とする(1999年:5%→2010年:10%以上)。
注1:エネルギー源別の導入目標はなし。
注2:発電電力量の割合(1999年、単位:%)
原子力35、褐炭26、瀝青炭25、天然ガス8、RE5、他1
注3:REの割合(1999年、単位:%)
水力68、風力19、バイオマス13、PV0.1
4.購入義務
(1)義務設定者:連邦環境・自然保護・原子力安全省、連邦経済技術省、連邦食料農林省
(2)義務対象者:系統運用者
(3)義務内容:購入義務と支払補償
①購入義務
・系統運用者は、再生可能エネルギーによる発電設備を系統に接続させ、優先して
それらの設備から電力を購入し、その電力の供給者に下記②の支払補償をする義
務を負う。
・この義務は、系統がその電力を供給するために技術的に適している場合に、当該
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発電設備の場所に最も近い系統を有する系統運用者に適用される。
②支払補償
a.水力およびゴミ処理場・鉱山・汚水処理工場からのガスによる発電
・15pf/kWh以上
b.バイオマス発電
・500kWh未満の発電設備の場合、20pf/kWh以上
・500kWh以上、5MWh満の場合、18pf/kWh以上
・5MWh以上の場合、17pf/kWh以上
・2002年1月1日以降稼働した新規設備に対しては、年々1%減ずる。
c.地熱発電
・20MWh未満の発電設備の場合、17.5pf/kWh以上
・20MWh以上の発電設備の場合、14pf/kWh以上
d.風力発電
・稼働日から5年間は、17.8pf/kWh以上
・その後は、この期間中に本法律の付則に記載された基準設備に対して計算され
た基準発電電力量の150%に達する設備に対して支払われる補償は、12.
1pf/kWh以上
・基準発電電力量の150%に満たない間は、0.75%毎に期間を2ヶ月間延
長する。
・領海の基線から3海里以上沖合にある設備で発電された場合、および、それら
の設備が2006年12月31日以前に稼働する場合には、稼働日から9年間
は、17.8pf/kWh以上
・2002年1月1日以降稼働した新規設備に対しては、年々1.5%減ずる。
e.太陽光発電
・99pf/kWh以上
・2002年1月1日以降稼働した新規設備に対しては、年々5%減ずる。
注:共通事項
・水力発電設備を除いて、稼働年から20年間の間に新規に稼働した設備が対象
・本法律の発効日前に稼働した設備は、2000年を稼働年と見なす。
(4)国全体での平準化スキーム
・系統運用者は、電力供給量全体に占める再生可能エネルギーの購入量の比率(平均
シェア)を計算し、平均シェア以上を購入した場合は、他の系統運用者が平均シェ
アに達するまで売って補償を得る資格を有す。
5.系統接続の費用負担
・再生可能エネルギーの設備を技術的および経済的に最適な系統接続点に接続する費用
は、設備所有者が負担。
・系統に供給されるエネルギーを送受する目的で、系統を更新するのにかかる費用は、
更新する系統運用者が負担。
・紛争処理は、連邦経済技術省内で設立される中央情報センターにより、関係者を交え
て解決。
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6.経過報告
・連邦経済技術省は、連邦環境・自然保護・原子力安全省および連邦食料農林省と協議の
上、市場投入および費用開発に関する報告書を2年ごとに提出。
・連邦経済技術省は、新規設備に対する技術的進歩と市場の発展に一致させながら、必
要に応じて補償額およびその低減率の調整を2年ごとに提案。
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