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広島市自転車走行空間整備計画(デルタ市街地編)改定素案に対する
広島市自転車走行空間整備計画(デルタ市街地編)改定素案に対する 市民意見募集の結果について 1 募集期間 平成26年6月1日(日)~6月23日(月) 2 募集方法 (1) 市ホームページおよび広報紙「ひろしま市民と市政」に募集記事を掲載 (2) 市政記者クラブに情報提供 (3) 閲覧用素案の設置(道路交通局自転車都市づくり推進課、中・南・西区役所、公文書館) 3 応募結果 (1) 応募者数 25人 【内訳】 区 分 内 訳 年 代 20 歳代;4、30 歳代;10、40 歳代;6、50 歳代;4、70 歳代;1 性 別 男性;21、女性;3、不明;1 お住まいの区 中区;4、東区;1、南区;7、西区;5、安佐南区;1、安佐北区;3、安芸区;1、 佐伯区;1、市外;2 (2) 意見数 72件 【内訳】 区 分 件 数 計画全体に関すること 19件 整備形態、整備の内容などに関すること 32件 自転車散策などに関すること 5件 啓発・取締りに関すること 6件 その他の意見 10件 4 意見への対応について 今回寄せられた御意見のうち、下記の(1)については改定素案を修正した上で計画を策定するこ ととし、その他の御意見については今後の取組にあたっての参考とさせていただきます。 【内訳】 区 分 (1)意見の趣旨により計画(改定素案)を修正するもの 件 数 1件 (2)意見の趣旨が既に計画(改定素案)等に盛り込まれているもの 22件 (3)計画(改定素案)の修正は行わないが、取組の実施において参考とするも 49件 の 1 意見に対する市の考え方 (1) 意見の趣旨により計画(改定素案)を修正するもの 意見の概要 市の考え方 川岸を自転車で散策するのは気持ちのいいものだが、 歩いている人にとっては、自転車は凶器である。人と 自転車を分けることが、この計画の目的だと思う。 いただいたご意見の趣旨を踏まえ、自転車散 策について記述している第4章に、河岸緑地では 歩行者の安全確保ための取組が必要であること などを明記します。 (2) 意見の趣旨が既に計画(改定素案)等に盛り込まれているもの (計画全体に関すること) 意見の概要 市の考え方 自転車の通る場所をはっきりさせるためにも自転車走 行空間を整備してほしい。など(6件) 自転車は車両であり、車道通行が原則です。そ のため、車道通行を基本とした自転車ネットワーク 高齢者も増えているため、車道通行を基本とした整備 の整備に取り組むこととしています。 を進めることは大変良い。など(3件) (整備形態、整備の内容などに関すること) 歩道での分離は、途切れとぎれで自転車の駐輪も多 い。また、歩行者も自転車も守っていないので意味が ない。など(5件) 国道での自転車レーンの利用は相当恐怖であり、事 故を防げるような計画としてほしい。 例外的に歩道で自転車を走行させる場合は、直ぐに 停止できる速度を厳守させる必要がある。 車道左側を走行していると車が幅寄せして危険。自 動車ドライバー等に自転車は本来車道を走る乗り物 であると周知し、自転車を圧迫しない運転をしてもらう 必要がある。など(4件) 本計画では、車道通行を基本とした自転車ネッ トワークの形成を図るため、車道での整備を優先し て検討することとしていますが、大型車両が多いな ど車道での整備が困難な場合には、歩道で啓発 サインの設置などを行うこととしています。 自転車の走行空間を車道で整備する場合は、 自転車の通行位置が分かりやすくするとともに、自 動車ドライバーに対しての注意喚起となるよう、舗 装のカラー化や路面表示の設置を行うこととしてい ます。 (自転車散策などに関すること) 自転車散策は、市民も新たな発見が見つかるきっか けとなり、観光客にも広島の宣伝にもなるのでよい取 組だと思う。など(2件) 2 自転車は単に移動する手段だけではなく、乗る こと自体を楽しむ利用などもあることから、本計画 では、観光客や市民が楽しむ自転車散策につい ても盛り込んでいます。 (3) 計画(改定素案)の修正は行わないが、取組の実施において参考とするもの (計画全体に関すること) 意見の概要 市の考え方 事故の減少や地球温暖化軽減など自転車のメリットを 前面に押し出すプランにすべき。 本市では、短距離移動に手軽で環境にやさし い自転車を都市内交通の一翼を担う乗り物として 捉えており、通勤、通学、買物、観光など様々な場 面でより一層活用されるよう、平成25年6月に広島 市自転車都市づくり推進計画を策定し、自転車施 策を総合的に推進することとしています。 道路整備もできない予算不足の中で、自転車道がで きるのか。自転車はブームだがそれほど重要なことで はない。 自転車道整備までの緊急避難的措置として歩道通行 が認められた 70 年の道交法改正時の議論に戻っ て、どこから進めるかということからはじめてほしい。大 規模な改築等は行なわないというのはおかしい。 それぞれの道の連携、接続が悪く、ネットワークになる には問題が多い。また、歩行者と自転車の、あるいは 自転車と車の分離が不十分である。 自転車が安全で快適に走行できる空間の確保 が課題となっていますが、大規模な道路改築や用 地買収を伴う道路拡幅は多くの費用がかかり、完 成までには長い年月が必要となります。 そのため、できるだけ早期に自転車走行空間の ネットワーク化を図るため、比較的安価な手法によ り整備を行うことを基本としており、いただいたご意 見は道路整備にあたっての参考とさせていただき ます。 国のガイドラインでは国土交通省と警察庁の連名であ るが、この計画はなぜ同じようにしないのか。 本計画の検討においては県警とも協議を行い ながら進めており、実施段階においても、引き続き 協議を行いながら取り組んでいきます。 紙屋町交差点など自転車通行禁止箇所は、極めて 不便であり、歩道走行に伴う危険も誘発している。こう した移動障壁を取り除くなど、ネットワーク路線に限定 せず総合的に取り組んでいただきたい。など(2件) 右側通行の危険は、道幅が狭く見通しの悪い交差点 での出合い頭において高いため、そういった道路にこ そ左側通行を示す路面表示を行い、啓発してほしい。 もっと密なネットワークにするため、2車線以上の道路 は最低限車道混在の路線と位置づけ、路面標示等を 整備してはどうか。 計画路線以外でも安心して車道通行できるよう、車道 外側線を活用していただきたい。外側線を引くことで自 動車に自転車の存在を意識させることができ、自転車 にも安心感を与え、車道通行原則へ誘導できる。 自転車が安全で快適に走行できる空間を効果 的、効率的に整備するため、自転車の利用状況な ども踏まえネットワーク路線を選定した上で整備す ることとしています。 ネットワーク路線以外においても、車道では左 側通行などの交通ルールが浸透するよう、いただ いたご意見は、本市の道路整備などの参考とさせ ていただきます。 (整備形態、整備の内容などに関すること) 40km/h 制限でも実際はそれ以上で走行しており、車 道混在は自転車の安全を確保することにはならない。 限りなく自転車道もしくは専用レーンで整備すべき。 自動車交通量が少ない路線(概ね 4000 台/日 以下)を除き、必要な幅が確保できれば自転車専 用レーンでの整備を検討することとしています。 自転車専用レーンの整備が困難な場合、道路・ 交通状況などから可能であれば「車道混在」の整 備を行うこととしていますが、整備にあたっては、警 察などと十分に協議を行いながら、自転車の安全 を確保していきたいと考えています。 自転車道を設置する場合でも、車道左側通行を啓発 するツールとなるよう双方向通行を採用しないでいた だきたい。 現時点では、自転車道の整備は想定していま せんが、いただいたご意見は今後の参考とさせて いただきます。 3 整備路線以外の道路にも好影響となるよう、自転車 道・自転車専用通行帯は全面的なペイントではなく、 矢羽根型路面表示とし、左側通行であることを広報・ 啓発するツールとしてほしい。 「車道混在」の整備は、自転車専用の空間であ るとの誤解を与えないよう、自転車専用通行帯とは 異なる表示が望ましいと考えており、矢羽根型路 面表示を行うこととしています。 自転車専用通行帯においては、矢印を含む自 転車のマーク(ピクトグラム)を設置することにより、 自転車の通行方向を示すこととしています。 車道外側線の外側に空間がある道路において路面表 示を行う場合、白線を跨ぐ形で矢羽根型表示を連続 させてほしい。 車道外側線がある場合の矢羽根型路面表示の 設置位置については、実施段階において県警と 協議しながら検討することとしており、いただいた ご意見は今後の参考とさせていただきます。 段差がある所や雨で滑りやすい所などは、自転車専用 道であっても通らないようになる。など(2件) 車道通行する場合にも、一時的な逃げ場として、段差 なく歩道に上がれる部分を所々作った方がよい。 国のガイドラインは、自転車道の幅や、自転車レーンを 適用する道路の基準に問題があり、交差点の設計指 針がヨーロッパの最新知見を反映していない。 夕暮れの事故防止のため、自転車や自動車が認知し やすいよう、表示ラインに反射材を利用した方がよい。 道路の舗装や側溝などの状態は箇所ごとに異 なることから、実施段階においてそれらを踏まえた 上で路線毎の詳細な整備内容を検討することとし ており、いただいたご意見は今後の参考とさせて いただきます。 音声ガイドについてもご検討いただきたい。 歩道で視覚分離している道路でも、車道混在に作り替 えるのか。税金の無駄使いではないか。 歩道での分離において、自転車用の空間の方が歩き やすい路面(歩行者用はブロックが多い)であると歩行 者の目には映っていると考えられるため、舗装自体は 同一のものにした方が良い。 車道通行を基本とした自転車ネットワークを形 成するため、既に歩道で自転車の通行部分を視 覚的に分離している路線についても、車道での整 備が可能であれば実施することとしています。 その際、歩道の自転車用の通行部分について は、高齢者や子どもなど規制の有無に関わらず歩 道を通行することができる自転車利用者に対する 啓発サインの一環として、そのまま残し活用するこ ととしています。 車道通行を基本とした自転車ネットワークを形 成するため、車道での整備を優先して検討するこ ととしていますが、車道通行が困難で、かつ歩道 の幅員などから可能な場合は、歩道での物理的分 歩道での物理的分離が一番安全であり、これを一番と 離の整備を行うこととしています。 ただし、道路の沿道利用の状況などから、歩道 したローカルルールを作るべき。危険を冒しても車道に を物理的に分離できる路線は限られており、今後 するのか。 の新たな整備は平和大通りの一部のみを想定して います。いただいたご意見は、歩道での物理的分 自転車と歩行者を植栽などで分けるのであればきちん 離の整備について検討する段階での参考とさせて と手入れするか、幅をもっと広くしていただきたい。 いただきます。 歩道で物理的分離できる幅があれば、車道に整備す べきである。歩道で物理分離しても歩行者も自由に歩 けるので分離したとは言えない。など(2件) 平和大通りのNHK以西は車道混在だが、交通量が多 く、橋りょう部分は歩道、車道とも狭く危ないので、橋の 改修等の検討をお願いしたい。 路線毎に想定した整備形態を具体的にわかりやすく 示す必要がある。など(2件) 二段階右折時の滞留スペースは原付バイクと共に利 用になることはあるのか。 4 計画で示している路線毎の整備形態案は、路 線の標準的な断面、交通状況をもとに選定フロー により分類したものです。そのため、実施にあたっ ては、詳細な調査や交通管理者との協議を行いな がら整備の具体的な内容を検討することとしてお り、いただいたご意見は今後の参考とさせていた だきます。 車道通行する自転車は二段階右折をしなけれ ばならないため、原動機付自転車が二段階右折 をしなければならない交差点では、同じ位置で待 機することとなります。 歩行者が信号待ちで歩道上の自転車用レーンを塞が ないよう、看板や路面表示を設置してはどうか。 歩道では歩行者優先であり、自転車の通行空 間を視覚的に分離している箇所でも同様です。そ のため、自転車が安全で快適に通行できるよう車 道通行を基本とした整備に取り組むこととしてお り、あわせて、歩道では歩行者優先のルールの遵 守について周知する必要があると考えています。 (自転車散策などに関すること) 本市デルタ部の河岸緑地は、自転車通勤や通 学などの生活動線の一部としても利用されていま 川沿いの土手の道を自転車通行ができるよう整備して すが、市民の憩いの空間として歩行者の安全性、 欲しい。すべての橋の立体交差等が整備されれば市 快適性が損なわれないよう対策が求められていま 街地へのアクセスもよくなり、何より川の町広島を感 す。そのため、自転車利用者へのマナー啓発など じ、走っていて気持ちいい。 など(2件) にも取り組む必要があると考えており、いただいた ご意見は今後の参考とさせていただきます。 (啓発・取締りなどに関すること) 自転車は車道を走行、左側通行の2つを守ることで自 転車事故は簡単に減る。罰則、指導の強化、免許取 得時の問題に盛り込むなど自転車のルールをもっとP Rしていただきたい。など(3件) 市立県立問わず小中高で年代にあった自転車教育を 行うべき。特に高校生にしっかりとした道交法の原則を 教えることが大切。町内会等を活用し大人にも実施し てはどうか。 講習会を受けなければ自転車に乗ってはいけないな どの規則を作り、厳しく取り締まるべき。傘を自転車に 取り付けた走行は禁止されていないが、危険であるた め禁止していただきたい。 啓発だけでは効果はなく、ルールを守らせるためには 取締りが必須である。この計画に警察とタイアップして 取り締まることをしっかり入れるべき。 平成25年に策定した広島市自転車都市づくり 推進計画において、施策の柱の1つとして「ルー ル・マナーの遵守」を掲げ、自転車安全教育の実 施やルールの周知など様々な取組を進めることと しています。 そのうち、安全教育については、平成25年度か ら小学3年生を対象とした自転車運転免許証制度 を新たに実施するとともに、26年度から自転車で 通学する市立の中・高校生を対象に、講習後に自 転車通学許可証を交付する取組も進めています。 その他、ルール遵守に向けた各種啓発などにも 取り組んでおり、引き続き、警察とも連携を図りな がら進めたいと考えています。いただいた意見は 今後の参考にさせていただきます。 (その他の意見) 自転車走行空間の計画はとても良いが、市街地の駐 輪場が大幅に不足しており、行き先のない計画になっ ている。など(2件) 広島市自転車都市づくり推進計画の施策の柱 の1つとして「駐輪場整備」を掲げ、民間事業者に よる路上駐輪場の整備や、市営駐車場の転用に よる駐輪場の整備などに取り組んでおり、いただい たご意見は今後の参考とさせていただきます。 遊び、競技として自転車に乗れる障害物やジャンプ 台、レーストラックなどのある公園の整備をお願いした い。など(2件) 行政主導ではなく、市民でプランを練るべき。一部の 人間でプランを練り、アリバイのように意見を聞く機会を 設けて推し進めるのは広島市の悪い慣習だ。 いただいたご意見は、本市の自転車都市づくり パブリックコメントは HP のトップから一覧で見られるよう の推進にあたっての参考とさせていただきます。 にし、より多くの意見を吸い上げるべき。 道路パトロールカーや駐車違反取締隊等と連携し、協力 体制を築いていただきたい。など(2件) 先進国も参考にしながら、平和文化都市として恥ずか しくない計画となるようにしていただきたい。など(2件) 5