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かわせみのマルタン № 184 2016.11.1 市民読書サポーターのいる日程
№ 市民読書サポーターのいる日程 11 月 上野会館 7日(月) 13:30~15:30 西公民館 22 日(火) 10:00~12:00 市立中央 図書館 (10~12 時) 5日(土) 12 日(土) 19 日(土) 26 日(土) 「絵本とわらべうたの会」2016 年度⑦ 日時 場所 11 月 22 日(火)10:00~11:00 西公民館 1 階 集会室 就園前の子どもとお母さんを 対象にわらべうたと絵本の読み 聞かせで楽しいひとときを過ご します。 初めての方もリピーターの方も 大歓迎です。駐車場が混みますの で気をつけておいでください。 184 2016.11.1 保育園に通う孫の卒園を ひかえたある日、私は孫のクラ スでおはなしを語ることになりました。卒園までに 一度でもおはなしの楽しさを味わってもらいたい と思ったからです。 おはなしは初めてという子どもたちは何が始ま るのかと興味津々です。「王子さまの耳はロバの耳」 と「エパミナンダス」を語りました。「王子さまの耳は ロバの耳」で「王子さまの耳にロバの耳がはえます ように」と言った時、子どもたちは、「え~、ロバ の耳だって」と言い出し、自分の頭に手をやってそ の姿を想像しているようでした。それから葦(アシ) の笛が歌いだすと、体を揺らしながら一緒に歌って くれたのです。 「エパミナンダス」はとんちんかんなことばかり する男の子の話。ケーキをもらえば指でにぎりしめ てダメにしてしまったり、子犬を小川につけて冷や したり、次から次へおかしなことをするので子ども たちは大笑い。エパミナンダスはそのたびに母親に 注意され、「うん、わかったよ、おっかちゃん」と 言うのですが、子どもたちはこの「おっかちゃん」 という言葉がとても気に入って、「おっかちゃん」 を連発します。そして孫を迎えに行くとそのたび に、 「おっかちゃんの話をして」とせがまれました。 こんなに楽しんでくれたのなら、もっと早くからお はなしをしてやりたかったなと思いました。 (市民読書サポーター 湯元洋子) 絵本の紹介 かわせみのマルタン リダ・フォシェ 文 ロジャンコフスキー いしいももこ 訳編 童話館出版 絵 森の静かな川辺に、かえるやかわうそが住んでいた。 小川の中では、ますやざりがにが獲物をねらい、沼地に は鳥の巣もみえる。川と川辺のこの小さな王国に「空よりも 青く、絹よりもつややかな」かわせみのマルタンが棲みつ いた。マルタンは妻のマルチーヌと1日じゅう、木から木 へ、石から岩へとびまわって、どこへでも一緒にいくことを 楽しんだ。やがて2羽は水辺の土手に穴をほって巣をつ くり、ひなを育てる。ロジャンコフスキーの絵もすばらし い。 川はながれる アン・ランド 文 ロジャンコフスキー 掛川やす子 訳 岩波書店 絵 川はどこで生まれて、どこへいくんだろう?山奥の雪どけ水 から生まれたちいさな川のながれが主人公。ちいさな川は、青 ヘビみたいにはいまわり、森のどうぶつたちはおおよろこび。 水を飲みにきたシカに、ちいさな川は「どこへいけばいいんだ ろう」と聞く。「ここにいれば」とシカがすすめるが、川は「だめだ め、川はどこかへむかって、ながれていくものなんだ」といっ て、先へながれていく。川は沼地を通り、町の中を通り、やがて 広い海へとたどりつく。ながれていく途中の自然や風景がてい ねいに描かれている。