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平成 28 年 9 月 27 日(木)

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平成 28 年 9 月 27 日(木)
平成 28 年度 H28no.1 愛媛県情報交換会 実施報告書
1 日
時
:平成 28 年 9 月 27 日(木)13:00 ~ 20:00
2 場
所
:①今治市
②松山市
3 参加者
4 内
:①4 社(7 名)、②5 社(10 名)
容
①9/27(火)13:00 ~
上徳跨線橋建設工事見学(今治市:東予地方局 今治土木事務所)
上徳跨線橋建設工事を見学した。完成後は車両のみの通行となるが、今回は実際に橋の
上を歩いて工事の様子を見学することができた。今までは歩道が無く、車道の幅が狭かっ
たため歩行者等の事故の恐れが高かった。上徳踏切を立体交差化(跨線橋を建設)するこ
とにより、歩行者や自転車等の安全性を高めることができる。また渋滞緩和にも繋がる重
要な建設工事であった。長さもさることながら高さも高く、大規模な工事であることが体
感できた。
②9/27(火)15:00 ~
石手川ダム見学(国土交通省
松山河川国道事務所)
松山市を中心とした地域の水を支えてきた石手川ダムを見学した。昭和 48 年 3 月に洪水
調整と上水道用水・かんがい用水の供給を目的として作られた。高さは 87mと 25 階建てビ
ルに相当し、断面から見るとすり鉢状の形をしている。
【石手川ダムの建設理由】
・昔から洪水によって何度も氾濫したくさんの被害が出たため
・多くのみかん畑を干ばつ被害から守るための水の確保が必要
・人口増加により水の使用量が増え続けるため、地下水以外の水源確保が必要
【石手川ダムの役割】
◆洪水調整機能
・小さな洪水の場合・・・ダムに流れ込んできた水と同じ量の放流をする。
・大きな洪水の場合・・・毎秒 300 ㎥の放流を保ちながら、それを超える水はダムに貯
めこむ。
◆上水道用水の供給
・水道水の供給として、ダムから放流された水はダム下流 3.4 ㎞にある取水堰で取り入れ
られ、市之井手浄水場で安心して飲めるきれいな水にされて家庭に届けられる。
松山市の上水道用水の供給源の 50%は石手川の水である。
◆かんがい用水の供給
・かんがい用水ポンプ場から幹線水路を経由して、旧北条市を含む松山市北部の畑(550
ヘクタール)に送られる。この水を利用して温州みかんや伊予柑などが作られている。
◆農業用水の確保
【石手川ダムの設備】
◆放流設備(ダムの水を放流するときに使用される設備)
・クレストゲート…異常洪水時にダム天端からの越流を防ぐための非常用ゲート
・ホロージェットバルブ…普段はこの放水口から水道用水や農業用水のための水を供給
・コンジットゲート…放流時に開かれるゲート。普段使われることはない。
◆警報設備(ダムからの放流に伴い生ずる危害を防止するため、一般に周知する設備)
・警報局…放流が行われる際、サイレンと回転灯と音声で危険を知らせる
・警報車…河口まで危険を知らせる放送を行いながら見回りをする
など
◆観測設備(雨量観測、川の水位や水質などを把握し、ダム管理を適切に行う設備)
・雨量観測所…雨の量を自動で観測し、データ送信している。水量計算の上で重要。
・水位観測所…ダムに流れ込んでくる川の水位や、下流の川の水位を自動で観測し、
データを送信している。川の状況を把握するためにはとても重要。
など
◆管理設備(観測・制御・操作等を行う設備)
◆水力発電設備(水力発電を行い、ダム管理に必要な電力の一部をまかなっている)
ダムの仕組みや役割を学べ、ダムの放水の迫力も間近で感じることができ貴重な体験
ができた。
〈編集後記〉
跨線橋見学、ダム見学ともに規模の大きさに驚きました。どちらも間近で見ると迫力が
あります。ダム見学では最近流行のダムカードを頂きました。全国各地のダムを見学して
みるのも楽しいかもしれません。
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