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平成 28 年度 測量士補試験 GET 研究所 解答試案 平成 29 年度 測量士

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平成 28 年度 測量士補試験 GET 研究所 解答試案 平成 29 年度 測量士
平成 28 年度 測量士補試験
GET 研究所 解答試案
解答速報(試案)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
正解
1
4
2
3
3
4
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5
5
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No.
15
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平成 29 年度 測量士補 スーパーテキスト
測量士補試験 最新問題解説&重要項目集
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平成 28 年度 測量士補試験の総括
今年度の試験では、
計算問題が 28 問中 8 問(29%)、
知識を問う問題が 28 問中 20 問(71%)
出題されました。これまでは、9 問~12 問の計算問題が出題されていたことから考えると、
今年度の試験は比較的易しかったと思われます。
平成 28 年度 測量士補試験 GET 研究所 解答試案について
GET 研究所では、今年度の試験に出題された各問題について、解説と出典を明記しました。
作業規程の準則の改正について
平成 28 年 3 月 31 日に、
「作業規程の準則」の一部が改正されました。
「車載写真レーザ測
量」の章が追加されたため、その後の章についても条文の番号が変更されています。
1
No. 1
1.誤
正解 1.
測量法規
測量法(測量の定義)
測量法における「測量」には、地図の調製(製作)および測量用写真の撮影が含まれ
ている。よって、明らかに間違っているものは(1.)である。
【測量法第 3 条】
No. 2
a.誤
正解 4.
測量法規
測量法(作業時に留意する事項)
測量計画機関から貸与された測量成果が記録されている USB メモリの紛失は、個人
情報の紛失にあたり、情報管理上極めて重大な事態であるため、直ちにその事実を測量
計画機関に報告し、指示を受けなければならない。
【作業規程の準則第 4 条】
b.誤
現地作業では、測量計画機関が発行した身分証明書の本体を携帯しなければならな
い。
【測量法第 15 条】
e.誤
測量作業中に事故が発生した場合、事故の状況や措置について、直ちに測量計画機関
に報告しなければならない。
【作業規程の準則第 4 条】
よって、(a.)(b.)(e.)の 3 つが明らかに間違っているので、正解は(4.)である。
No. 3
2.誤
正解 2.
測量法規
地球の形状・地球上の位置の表示方法
ジオイドは、重力の方向に対して直角であり、回転楕円対面に対して凹凸がある。よ
って、明らかに間違っているものは(2.)である。
【測量法第 11 条】
No. 4
3.誤
正解 3.
多角測量
トータルステーションの正反観測では消去できない誤差
トータルステーションの鉛直軸が鉛直線から傾いているために生じる鉛直軸誤差は、
正・反の観測値を平均しても消去できない。鉛直軸誤差は、観測時に、気泡管の気泡を
常に中央に保つことにより軽減できる。よって、消去できない誤差は(3.)である。
【作業
規程の準則第 34 条】
No. 5
正解 3.
多角測量
トータルステーションによる間接水準測量と両差の補正
3.正①既知点 B の視準高さ(HB)=B 点の標高(250m)+B 点の器械高(1.5m)=251.5m
②新点 A の視準高さ(HA)=A 点の標高(H)[m]+A 点の器械高(1.7m)=H+1.7m
③HB と HA との間接高低差=D×sinα=1200×sin(-3°)=1200×(-0.05234)=-62.808
④「HA=HB+間接高低差」なので、H+1.7=251.5-62.808 H=186.992
⑤片側からの観測であるため、球差・気差の両差(0.1m)を補正する。
⑥新点 A の標高(H)=186.992+0.1=187.092m
よって、最も近いものは(3.)である。
【作業規程の準則第 37 条】
2
No. 6
4.正
正解 4.
多角測量
トータルステーションによる距離測定の比例誤差
トータルステーションによる距離測定において、測定距離に比例する誤差は、電磁波
(光波)の屈折率に関連する誤差である。これには、(b)変調周波数の誤差のように、電
圧の変化などの物理的な要因によるものと、(e)気象測定の誤差のように、温度や気圧な
どの気象的な要因によるものがある。よって、距離に比例する誤差の組合せは(4.)であ
る。
【作業規程の準則第 37 条】
No. 7
正解 5.
多角測量
基線ベクトル B→C の座標表示
5.正①基線ベクトル B→C のΔX 成分=(-100)-(+100)=-200m ΔX の符号は-
②基線ベクトル B→C のΔY 成分=(+400)-(-200)=+600m ΔY の符号は+
③基線ベクトル B→C のΔZ 成分=(+300)-(-300)=+600m ΔZ の符号は+
よって、符号の組合せとして正しいものは(5.)である。
【作業規程の準則第 37 条】
No. 8
1.誤
正解 1.
多角測量
GNSS 測量機による測量の誤差
GNSS アンテナの向きを北側に揃えて整置すると、受信電波の位相を揃えることはで
きるが、マルチパスの影響を軽減することはできない。マルチパスの影響を軽減するた
めには、周辺に反射体などがない場所にアンテナを設置することが必要である。よって、
明らかに間違っているものは(1.)である。
【作業規程の準則第 37 条】
No. 9
3.誤
正解 3.
水準測量
水準測量を実施するときの留意事項
新点の観測は、地盤沈下による誤差を生じさせないため、永久標識の設置後、24 時間
以上が経過してから行う。よって、明らかに間違っているものは(3.)である。
【作業規程
の準則第 64 条】
No.10
5.正
正解 5.
水準測量
水準測量における誤差の軽減方法
(ア)視差、(イ)大気による屈折誤差、(ウ)視準線、(エ)鉛直軸
よって、最も適当なものは(5.)である。
【作業規程の準則第 64 条】
No.11
5.誤
正解 5.
水準測量
水準測量で使用するレベルの構造
自動レベルは、コンペンセータにより水平な視準線を自動的に作りだすことができ
る。この視準線は、地盤が振動すると、共に振動するので、十字線に対して像は静止し
ていない。よって、明らかに間違っているものは(5.)である。
【作業規程の準則第 62 条】
3
No.12
2.正
正解 2.
水準測量
水準測量において再測が必要な観測区間の特定
次のような表を作成し、各区間および全区間について、再測の要否を検討する。
観測区間
往復観測値の較差
較差の許容範囲
評価
A~(1)
+3.1289m-3.1286m=+0.3mm
2.5mm×√0.36km=1.5mm
○
(1)~(2)
+1.5970m-1.5954m=+1.6mm
2.5mm×√0.44km=1.6mm
○
(2)~(3)
+0.1833m-0.1829m=+0.4mm
2.5mm×√0.44km=1.6mm
○
(3)~B
-2.8317m+2.8327m=+1.0mm
2.5mm×√0.36km=1.5mm
○
A~B
+0.3+1.6+0.4+1.0=+3.3mm
2.5mm×√1.6km=3.1mm
×
各観測区間については、すべて許容範囲内であるが、全区間(A~B)の較差が許容範囲を
外れているので、最も余裕のない区間である観測区間(1)~(2)を再測しなければならな
い。よって、最も再測が必要な観測区間は、(2.)である。
【作業規程の準則第 65 条】
参考 較差の許容範囲は、関数表を用いて計算する。端数が出た場合、切捨てとする。
No.13
正解 3.
地形測量
等高線の位置を求める比例計算
3.正①点 A の標高=基準点の標高+斜距離×sin 高低角=110+24×(-0.5)=98m
②点 B の標高を基準に、点 A の標高と点 A,B 間の水平距離から、次のような地形図を
描く。なお、標高 90m の等高線との交点を、点 P とする。
③三角形 BP’P と、三角形 BA’A は、相似関係にある。したがって、x:96=24:32 の
関係が成り立つ。x=72 なので、点 B と点 P との水平距離は、72m である。
④縮尺が 1/1000 なので、点 B と点 P との地形図上での距離は、7.2cm である。
よって、最も近いものは(3.)である。
【作業規程の準則第 92 条】
No.14
5.誤
正解 5.
地形測量
地形の表現方法(等高線の読み方)
等高線が図面内で閉合する場合、その内部には、山頂などのように凸地が存在する場
合と、噴火口などのように凹地が存在する場合がある。よって、明らかに間違っている
ものは(5.)である。
【作業規程の準則第 96 条】
4
No.15
2.正
正解 2.
TS および GNSS 測量機による地形測量
地形測量
(ア)数値地形図データ、(イ)放射法、(ウ)基準点と観測点間の視通、(エ)TS 点
よって、最も適当なものは(2.)である。
【作業規程の準則第 92 条】
No.16
正解 4.
撮影高度の計算
写真測量
4.正①撮影高度(H)を求めるため、各数値の単位を揃えて整理する。
撮像面における数値
撮影基準面における数値
画面距離(f)=9×10 m
撮影高度(H)=x[m]
素子寸法(b)=6×10 m
地上画素寸法(B)=15×10 m
②各数値の比例関係により、f:H=b:B である。
画面距離
撮影高度(H)=
地上画素寸法
素子寸法
=
=22.5×10 =2250m
よって、最も近いものは(4.)である。
【作業規程の準則第 187 条】
No.17
1.正
正解 1.
写真測量
空中写真測量の作業工程
(ア)標定点の設置、(イ)撮影、(ウ)数値編集、(エ)数値地形図
よって、最も適当なものは(1.)である。
【作業規程の準則第 164 条】
No.18
5.誤
正解 5.
写真測量
航空レーザ測量
航空レーザは、雲に当たると、その場で反射し、地上の位置ではなく雲の位置を計測
してしまう。航空レーザ測量は、晴れた日に行わなければならない。よって、明らかに
間違っているものは(5.)である。
【作業規程の準則第 319 条】
No.19
正解 4.
鉛直空中写真から塔の高さを計測する
写真測量
4.正①塔の高さを求めるため、各数値を整理する。
鉛直写真上の数値
実物の数値
主点からの距離=76mm
撮影高度=1800m
塔の長さ=9.5mm
塔の高さ=x[m]
②各数値の比例関係により、主点からの距離:塔の長さ=撮影高度:塔の高さ である。
塔の高さ=撮影高度×
.
写真上の塔の長さ
=1800× =225m
写真上の主点からの距離
よって、最も近いものは(4.)である。
【作業規程の準則第 187 条】
5
No.20
2.誤
正解 2.
写真測量
空中写真の判読
明るい緑色で、樹冠が丸く、それぞれの樹木の輪郭が不明確な植生は、広葉樹と判読
する。よって、明らかに間違っているものは(2.)である。
【作業規程の準則第 218 条】
No.21
1.誤
正解 1.
電子地形図 25000 の読み取り
地図編集
図の左上にある三角点(△55.8)から、図の右下にある三角点(△3.4)までの水平距
・
・
離は、図の左下にある定規から判断すると、2010m の約 1.5 倍である。図の左上にある
・ 3.4)までの水平距離
三角点(△55.8)から、図の中央右にある標高 3.4m の水準点(□
・
は、約 2010m である。よって、よって、明らかに間違っているものは(1.)である。【2
万 5 千分 1 地形図図式】
No.22
正解 3.
地図編集
地図の投影法
b.誤
平面直角座標系では、日本全国を 19 の区域に分けている。
d.誤
メルカトル図法は、正角円筒図法なので、角度(方向角)は正しく表現されるが、面
積は南北の緯度が高くなるほど大きく表現される。
よって、明らかに間違っているものだけの組合せは、(3.)である。
【測量法第 11 条】
No.23
c.誤
正解 4.
地図編集
転位の原則
有形の自然地物と人工地物が近接する場合、自然地物を優先して描画し、人工地物を
転位する。
d.誤
三角点および基準点は、転位してはならない。水準点は、転位してもよい。
よって、明らかに間違っているものだけの組合せは、(4.)である。
【2 万 5 千分 1 地形図
図式(表示基準)第 8 条】
No.24
3.誤
正解 3.
地図編集
ハザードマップ
ハザードマップは、住民の避難経路や避難所の位置を示すものである。市町村長は、
ハザードマップを作成し、これを公表・配布して周知・普及を図らなければならない。
そのため、ハザードマップは、誰に対しても使用を許可しなければならない。よって、
明らかに間違っているものは(3.)である。
【土砂災害ハザードマップ作成のための指針と
解説】
No.25
2.正
正解 2.
応用測量
路線測量の作業工程
(ア)作業計画、(イ)線形決定、(ウ)IP の設置、(エ)中心線測量、(オ)用地幅杭設置測量
よって、最も適当なものは(2.)である。
【作業規程の準則第 388 条】
6
No.26
正解 4.
道路曲線設置計算
応用測量
4.正①新道路の交角β=60°=∠BC-O’-EC’である。また、□BC-IP-EC-O は正方形なので、
BC-IP の長さは、BC-O に等しく、500m である。
②△BC-IP-O’は、90°,60°,30°を内角とする直角三角形である。その斜辺 IP-O’の長さは、
BC-IP÷sinO’=500÷sin30°=500÷0.5=1000m である。
③△EC’-IP-O’は、90°,60°,30°を内角とする直角三角形である。新道路の曲線半径 O’-EC’
は、IP-O’×cosO’=1000×cos30°=1000×0.86603=866m である。
④新道路の曲線長は、2π×新道路の曲率半径(R’)×(交角β÷360°)=2×3.142×866×
(60°÷360°)=907m である。
よって、最も近いものは(4.)である。
【作業規程の準則第 392 条】
No.27
正解 2.
土地面積計算
応用測量
2.正①□ABCD の面積=□ABPQ の面積-△BCP の面積-△CDQ の面積=70×50-30×
50÷2-40×15÷2=2450 ㎡
②□AEFD の面積=DF の長さ×35m=□ABCD の面積×0.6=1470 ㎡
DF の長さ×35m=1470 ㎡ DF の長さ=42m
③点 F の X 座標値は、点 D の X 座標値+42m=+52.00m である。
よって、最も近いものは(2.)である。
【作業規程の準則第 451 条】
No.28
5.誤
正解 5.
応用測量
河川測量の作業
定期横断測量では、水際杭を境にして陸部と水部に分け、陸部については横断測量を
行い、水部については深浅測量を行う。よって、明らかに間違っているものは(5.)であ
る。
【作業規程の準則第 421 条】
7
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